わが家には2歳9カ月と1歳6カ月の兄妹がいます。夫は2人の子どもが生まれる際、どちらも約半年の育休を取得しました。育休中、そして育休後も「夫婦で子育てしている」と実感できる、わが家の子育て事情を紹介します。1人目から有休&育休を取得した夫息子は、1月中旬が出産予定日でした。出産のとき夫は、1月はすべて有給休暇を取得して休み、2月から7月末まで育児休業を取得してくれました。初めての出産で不安も多い中、妊娠後期にサポートしてくれたのは心強かったです。また、夫は息子が生まれてから、私の産褥期に積極的に家事をして、おむつ替えや授乳といった息子のお世話もしっかりおこなっていました。そのため、息子のことは私も夫も変わらず同じように対応できました。 2人目妊娠時にはトラブル発生!?娘は6月中旬が出産予定日でした。そのため、夫は息子のときと同じように、予定日の当月は有休を使い、7月から育休に入る予定でした。しかし、4月下旬に私が切迫早産となり緊急入院。そしてそのまま、出産予定日から2カ月ほど早く出産となったのです。夫が会社に事情を話すと、5月も何度か出社はしたものの、ほぼ仕事をしなくて良い状況をつくってくれました。 早産で低出生体重児として生まれた娘は1カ月ほど入院していたので、私はほぼ毎日母乳を病院に届ける日々。夫は1歳4カ月になった息子と毎日遊びに出かけてくれました。突然の入院、出産となりましたが、夫と夫の会社のおかげで息子に寂しい思いをさせずに済んだことが、何よりありがたかったです。 家族4人での生活は…?娘は出生から1カ月ほどで退院、家族4人での生活が始まりました。約1歳3カ月しか離れていない兄妹の育児は、とにかくバタバタ! まだまだひとりでごはんを食べるのは難しく、抱っこ抱っことせがむ息子と、3時間おきに授乳が必要な娘。これを自分ひとりで対応するのは難しいなと痛感しました。 夫がいることで息子と娘、2人とも泣いていても、手分けしてどちらかを見れば良いので焦らず対応できました。 お互いにリフレッシュ時間を!週に1度は夫も私も「お休みデー」をつくり、もう一方が育児担当。日中は出かけても家でのんびりしても自由! 息抜きの時間としました。私は外に出かけておいしいランチを食べたり、骨盤矯正に行くことが多かったです。 夫は読書をしたり体を動かしたりと自分なりに気分転換を楽しんでいるようでした。この時間をお互いに設けることで、お互いストレスを溜めずに楽しく育児ができたと思います。 夫が2度、約半年の育休を取得したことで「夫婦一緒に育児をしている」という意識が強くなりました。夫は家事や育児といった家庭生活に必要なことを「手伝う」ではなく「一緒におこなう」という当事者意識を持っています。それが当たり前だと思わず、日々感謝を忘れずに、子どもと一緒に毎日を楽しんで過ごしていきたいと思っています。 著者:林 ゆり2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年11月24日夫の仕事の都合で子どもが生後4カ月のころに引っ越しをすることになり、移動で新幹線を利用することになりました。移動中に大勢の人がいるところで子どもを泣かせて迷惑をかけてはいけないと考え、入念に計画をたてて引越し当日に臨みました。しかし子どもを連れての行程は計画通りいくはずもなく⋯⋯。そんなとき、新幹線の車掌さんが感激の対応してくれたのです。私の体験談をお伝えします。 入念に準備!引っ越しについては、私が妊娠中から決まっていました。行き先は北陸。12月に初めての出産、子育てをすることになる私は、雪深い転居先にすぐに行くとは言えませんでした。そこで私は子どもと一緒に新居周りの雪もすっかりなくなるゴールデンウィークまで実家で過ごし、夫だけ先に引っ越しをしてもらうことにしたのです。ゴールデンウィークのころには子どもは生後4カ月を過ぎていました。 子どもはおっぱいや昼寝のリズムもついてきています。そのためどのタイミングで授乳をするか、昼寝はどのタイミングになるか、どんなおもちゃを持っていくかなど、大泣きさせて周りに迷惑をかけないようにと計画を入念に立てました。 予定通りにいかず大泣き引っ越し当日。授乳とおむつ替えは出発ギリギリにしました。大半の荷物は引っ越し業者にお願いし、私は最低限の荷物だけを持ち、迎えにきてくれた夫と実家を出発。在来線と新幹線を乗り継ぐ4時間の行程です。スリングの中にいた子どもはしばらくすると眠ってしまいました。これは計画通り。 子どもが新幹線の中で目を覚まし、ケープを使って授乳し、機嫌よく過ごしてくれれば大成功だったのですがそうはいきません。新幹線の中で目を覚ますと子どもは大泣き。おっぱいもおもちゃも目に入らない様子でした。 車掌さんから神の一声が⋯⋯!私は子どもを抱いてデッキに移り子どもをあやしはするものの、泣き止む気配はありません。目的地までまだ1時間以上あります。立ったまま泣き続ける子どもの相手をするのかと途方に暮れていると、車掌さんが声をかけてくれました。「体調を崩した人のために個室を確保してあるから使いませんか」とのこと。 願ってもない申し出を私はありがたく受け、周りの人たちに迷惑をかけるのではないかと心配することなく、ゆっくり座ることができたのです。しばらくすると子どもも泣き止み、授乳をすませるとご機嫌になっていました。 出産後初めての長距離移動。私は周りに迷惑をかけてはいけないと、緊張をしていたのだと思います。しかし車掌さんからの親切を受け、肩の力がスッと抜けました。私が考えているよりも世間は子ども連れにやさしいのかもしれないと感じた出来事です。 監修/助産師REIKO著者:小原水月1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2022年11月23日私は第2子を出産した際、持病で服薬していたため、子どもに母乳をあげられませんでした。病院の方針など身近なところで完全母乳を推奨する声を耳にするたび、母乳を飲めない子どもがふびんで仕方ありませんでした。1人目の子育て中にパニック障害を発症私は1人目の子どもが2歳のときに、仕事などのストレスからパニック障害を発症しました。服薬治療をおこなっていたのですが、2人目を考えたときに薬を中止することができず、減薬という方法で妊娠に臨みました。 そして、パニック障害の治療を続けながら不妊治療も並行しておこない、第2子を妊娠することができました。 薬の効果が切れる時間を狙って母乳をあげる産後の母乳については、心療内科の先生と産婦人科の先生の双方に相談をしました。赤ちゃんへの薬の影響を考え、薬の効果が切れる時間帯にだけ母乳をあげるという方針に決めました。 その薬の効果が切れる時間帯は、1日のうちでたった一度のみ。あとの時間はすべて育児用ミルクを与え、母乳は搾って捨てていました。1日に一度きりでしたが、母乳を飲んでいる赤ちゃんの姿が愛おしく、母乳をあげている時間は至福の時でした。 体調が悪化して母乳は完全中止に…産婦人科を退院後、パニック障害の症状が悪化してしまい、薬の量と回数を増やすことになりました。その結果、母乳をあげられる時間帯はなくなり、赤ちゃんが生後1カ月のうちに母乳をやめることになったのです。 当時は母乳をあげられない自分が悔しく、また赤ちゃんに申し訳ない気持ちから、毎日のように泣いていました。母乳をあげられない自分を“ダメな母親”だと責め、産後うつにまで陥りました。一方で、育児用ミルクでの子育ては何の問題もなく、むしろ飲んだ量がわかったり、腹持ちがよかったりといったメリットも多かったです。 育児用ミルクで育てたことに後悔はありませんが、第2子が小学生になった今でも、もっと母乳をあげたかったなぁと、ふと思うことがあります。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO 著者:ライター 木村なち三児の母。現在4人目を妊娠中。パニック障害を抱えながらの妊娠・出産・育児の経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2022年11月22日2人目は何歳差で産むのが良いのか? ママ友ともよくそんな話題になっていたころ、「3歳差は入園・入学が重なるから大変だよ」と複数人から聞き、深い考えもなく、ならば2歳差でと妊娠・出産してみたところ……。マタニティ期間の苦悩私には11月末生まれの長女と、1月生まれの次女がいます。長女は2歳1カ月でお姉ちゃんになりました。マタニティ期間に大変だったことは、長女を抱っこできなくなることでした。当時1歳半の長女はまだあまり歩けず、抱っこをせがまれることがよくありました。 けれど私は貧血で通常の暮らしもつらいときがあり、抱っこしてあげたり、してあげられなかったり……。おなかが大きくなってからは切迫早産の不安があり、まだ小さい長女が満足するまで抱っこしてあげることができませんでした。 0歳と2歳の育児はドタバタ次女誕生後、ちょうどトイレトレーニングをしていた長女。トイレの間隔が短かったので、次女のおむつ替えや授乳などをしているときでも、「トイレ!」となることが多く、あっちこっちにお世話をしにいかなければならず、体力的に大変でした。 また、長女は3歳まで夜泣きがあり、授乳で泣く次女に母乳をあげながら泣くので、1年間は夜にあまり眠れませんでした。 2歳差と3歳差の大変の違い私の周りで言われていた「3歳差は大変」は、行事が重なることや金銭面で一度にお金が出るという部分が大変という意味でした。 2歳差は行事や支出はタイミングがずれますが、まだ自分のことを自分ですることができない、うまく気持ちを伝えられない時期の2歳の長女と、何にも自分でできない0歳の次女との生活は忍耐と体力がかなり必要でした。愛情を持って接していましたが、私自身も毎日がいっぱいいっぱいになり、イライラしがちでした。 眠れない日々が続いたときは、2歳差で出産したことを後悔するときもありました。けれどもそれは2歳差だからではなく、子どもの性格にもよるものも大きく、同じように出産した友人とはまったく悩みが違い、何歳差だから良いとかラクというのはないんだと気がつきました。金銭的なことは予想できますが、育てる際の大変さは何歳差であろうとしてみなければわからないと思いました。 原案/横山まい作画/やましたともこ監修/助産師REIKO
2022年11月21日産後、初めての授乳。同じ日に生まれた赤ちゃんと、そのお母さんが集まって、産院で講習会が開かれました。やっとわが子に会えたという喜びもつかの間、なぜかわが子だけが母乳を吸ってくれない……。泣き止まない息子と、戸惑い焦る私。助産師さんに助けを求めると、言われたのは「扁平乳頭かもしれませんね」というひと言でした。産後の講習会に参加!初産ということもあり、18時間を経てやっとのことで生まれたわが子。産後、別々の部屋に分かれ、検査などを終えてから母子同室になる前に講習会が開かれることになっていました。 その講習会では、おむつの替え方・育児用ミルクの作り方・沐浴の仕方・授乳の仕方などを助産師さんから教わります。すべて初めてのことだったため、私はわくわくドキドキしながら息子と参加しました。 子育ての挫折はすぐやってきた…順調に進んでいた講習会でしたが、最後の最後に落とし穴が。それは授乳練習の時間でした。私は助産師さんから赤ちゃんの抱え方、頭の向きなどの説明を受け、緊張しながらも言われた通り進めていました。ですが一向に息子は乳首をくわえてくれません。 口を開けてはくれるのですが、どうやら吸うことができない様子でした。悪戦苦闘しながらどれくらい経ったでしょうか、周りはもう慣れた様子で授乳をし、終わった親子は次々に退席していきます。一方、息子はずっと泣き続け、私も焦りや不甲斐なさで泣きたくなりました。 「扁平乳頭」という現実講習会の時間はオーバーしていましたが、ひとりだけ居残り、助産師さんに助けを求めました。すると助産師さんいわく、「恐らく扁平乳頭なのではないか。乳頭の突出が少ないため、赤ちゃんがうまく吸えないのでは」とのことでした。 自覚も、聞いたこともない言葉でしたが、うまく吸えない息子を見ていたので私は納得せざるを得ませんでした。それから助産師さんに乳頭保護器というシリコン製の乳頭カバーのような物を借りて授乳することになりました。 それぞれの方法でいいんだ!乳頭保護器を使うことによって、私はようやく息子の授乳に成功しました。乳頭保護器は赤ちゃんの口に入る物なので、毎回消毒をしないといけない大変さはありつつも、息子に辛うじて授乳できるようになったことは、この上ない幸せでした。 腕の中でおなかいっぱいになり、すやすやと眠る息子を見て、私は心からホッとしました。そして、私たちの方法でゆっくりやっていこうと思った瞬間でした。 今回、私の場合はたくさんのお母さんたちの中で自分だけが授乳できなかったということが本当にショックでした。ですが、すくすく育っていく息子を見て思うのは、母も子どもそれぞれで、子育ての方法も無数にあるということです。この経験をバネにして、これらからは周りを気にすることなく、私たち親子にあった方法で子育てを続けていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 REIKO著者:野中 透2020年生まれの息子と夫との、3人暮らし。息子が生まれたことをきっかけに都内から地方に移住。
2022年11月20日現在2人の子どもを育てています。第1子である娘の1カ月健診は、娘との初めての外出でした。しかも検査などに時間がかかったために長時間の外出となったのですが、その間に必須の授乳で意外な問題に直面してしまったエピソードです。長時間かかった1カ月健診娘は生後すぐに心雑音があることを指摘されていました。すぐに手術などが必要ではなかったものの、家で経過を観察し、1カ月健診でレントゲンなどの検査を受けることになっていました。 そのため、娘の1カ月健診の日は、私の産後1カ月健診、そして娘の心臓の検査2つを受けることに。大きな病院で待ち時間もとても長く、最終的にすべてが終わるまで6時間ほどかかりました。 初めての外での授乳! アレがない!その間にどうしてもおこなわなければいけなかったのが、授乳。完全母乳で育てていたので育児用ミルクなどは持ってきていません。病院に行く前にたっぷり授乳はしてきましたが、長い待ち時間のなかで娘がおなかを空かせて泣き始めました。事前に病院の授乳室の場所は把握していたので、「ちょっと授乳してきます」と受付の方に伝え、意気揚々と授乳室へ。 これが退院後、家以外での初めての授乳です。授乳室というのも初体験で少しワクワク。たどり着いた授乳室には、広いスペースに椅子がいくつか並んでいるだけでした。思わず私は「アレ?」と思い、授乳室の外にもう一度出てあるはずの物を探しました。そこには私があると思っていた「授乳クッション」がありませんでした。 テンパりながらなんとか終えるそれまで家での授乳は授乳クッションが必須でした。当然、病院の授乳室にも授乳クッションがあるものと思い込んでいたのです。しかし私が行った病院では授乳クッションが置いてありませんでした。「え、授乳クッションなしで授乳ってどうやればいいの?」とさっきまでのワクワク感はどこへやら。 ドキドキしながらとりあえず椅子に座りました。そして、長女と同じくらいの月齢の子に授乳クッションなしでおっぱいをしているママをチラリと見ました。その授乳室は個々を隔てるカーテンなどもなく、他の人の授乳も丸見え。授乳中に盗み見るようで申し訳ないと思いながらも、そのママの授乳の仕方をマネさせてもらい、なんとか長女の授乳を終えることができました。 病院の授乳室には、当然のように授乳クッションがあると思い込んでいた私。今の私からすれば、「どんなあげ方でも赤ちゃんがおっぱいを飲めればそれでいいじゃない」と思いますが、新米ママだった当時は必須の授乳クッションがないという状況に戸惑うばかりでした。もう少し気楽に考えていればよかったなと思います。 監修/助産師 松田玲子著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。
2022年11月20日わが家には3歳の長男、1歳の次男がいます。2歳違いの同じ夏生まれで、長男が2歳になるちょっと前に次男が誕生。この1年はあまり記憶がないくらい、忙しく過ごした気がします。そんななか、長男が次男の育児用ミルクをとって飲んでしまうということが続きました。私は心配しつつも少し様子を見ることにしたのですが、意外な形でその問題が解決されることに……。体重がなかなか増えない次男用なのに!次男は生後半年あたりまでほとんど母乳を飲んでいたのですが、体重があまり増えておらず育児用ミルクを足すことになりました。しかし次男は哺乳びんが嫌いのようで、育児用ミルクをまったく飲んでくれません。 そうしたらなんと、長男が、次男が飲まなかった育児用ミルクを「飲みたい飲みたい!」と言うのです。私は、長男は育児用ミルクを残すだろうと思いましたが、なんとゴクゴクと全部飲み干してしまったのです! 捨てるよりはよい?でも…その日以降、長男は、私が次男のために作った育児用ミルクをとって飲んだり、次男が飲み残したものを代わりに飲んだりするようになりました。ジュースや牛乳などの飲み物の味を知る長男。育児用ミルクをおいしいと感じることは意外でした。 そして、本当は次男に育児用ミルクを飲んでほしいのにな、と私は複雑な気持ちに……。でも、次男が育児用ミルクを飲まずに捨てるのはもったいないから、それなら長男にあげてもいいと自分に言い聞かせて過ごしていました。 しかし心配なのは、2歳半になる長男が栄養がたっぷり含まれた育児用ミルクを飲んでもいいのか?ということ。食事プラス育児用ミルクでは、栄養をとり過ぎではないのか?と思ったのです。 長男が飲みたがった本当の理由は…!1週間くらい、長男が育児用ミルクを飲む日が続きました。回数は1日に1〜2回程度で量は30〜60mlずつと比較的少なめです。その間、長男がおなかを壊したり、急に太ったりすることはありませんでした。 そして、長男が育児用ミルクを求めてこなくなるのは突然のことでした。いつものように次男に育児用ミルクをあげようとしていたある日。長男がまた欲しがるかなと思っていましたが、何も言ってきません。私が「ミルク飲まないの?」と聞くと、長男は「いらなーい」と。 その日から長男は育児用ミルクを求めることはなくなりました。考えれば長男は次男が生まれて寂しい思いをしていたのかもしれません。育児用ミルクを飲みたがったのは、単なる「赤ちゃん返り」だったのだと気が付きました。 現在3歳になる長男ですが、あの日以降、次男の育児用ミルクを飲みたがることはありません。長男が次男の育児用ミルクを飲みたがったのはたったの1週間程度。当時は悩んでいたけれど、思い返すとちっぽけな悩みで、写真やビデオに収めておきたかったと悔やむくらいです。これからも息子たちの成長の一つひとつをしっかり見守りたいと思います。 監修/助産師REIKO 著者:森下ミメカ2歳男児と0歳男児の母。長男妊娠を機に専業主婦に。2歳差育児の大変さを痛感中。現在、子育てや暮らしについてのブログや体験談を執筆している。
2022年11月18日メデラ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:Jarrod Percy)は公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン(DMHC)を通じて、NICUの赤ちゃんに母乳を届けているご家族のサポートを目的にした新たな支援を始めました。この支援は妊産婦と乳児の健康を増進するためのCSRプログラム「Medela Cares」の一環として、日本だけではなくオーストラリア、中国、英国、米国など全世界各地で実施されています。これまでにメデラは全世界にあるドナルド・マクドナルド・ハウスに260台以上のさく乳器を寄付してきました。日本では、11月17日の世界早産児デー(World Prematurity Day)に合わせて、その前日からメデラ公式オンラインショップで販売中の対象製品の売り上げの一部をドナルド・マクドナルド・ハウスに寄付します。また、NICU・GCUに赤ちゃんが入院中で「せたがやハウス」に宿泊中に搾乳が必要なご家族を対象として、病院グレードの電動さく乳器「シンフォニー(R)」など母乳育児製品の寄付を行っています。支援概要及び寄付付き製品のご案内・ご購入先についてはこちら 支援企画 イメージ【支援の意義と背景について】●低出生体重児とご家族への支援の必要性日本においては医療の進歩により分娩でママが命を落とすことが少なくなりました。一方で、出生数は低下傾向であるにもかかわらず、出生数に占める低出生体重児の割合は1980年代から増加傾向にあり、2005年頃からは9%台中盤で横ばいが続いています(1)。低出生体重児のご家族は、通常の出産と比べて医療的なケアや育児上・生活上の問題を抱える場合が決して少なくありません。生まれた直後から母乳育児支援を含め、母子や家族に対する支援の必要性は非常に高く、また、長期的な医療的ケアを要するお子さんの場合は、お子さんの療養や成育環境、学習環境の整備のみならず、ご家族に対する長期的な支援も欠かせません(1)。●NICUママに対する搾乳支援の重要性予定より早く赤ちゃんを産んだママの母乳は貴重なものであり、粉ミルクやドナーミルクと異なるところが多いため、NICU・GCUママは産後早期から母乳がたくさん出るように、医療者の方やご家族から早期かつ切れ目のない搾乳支援が必要です(2)。例えば、粉ミルクは母乳と比べ早産の赤ちゃんの腸への負担が大きくなることがあります(4-6)。また、早産のママの母乳には、正期産のママの母乳と比べて、子宮内で赤ちゃんが過ごした期間が短かったことを補うのに役立つ物質がより豊富に含まれます(3,7,13,16-25)。ドナーミルクと比べて低温殺菌などの処理を受けていないため、免疫などをはじめ様々な成分が多いと研究で証明されています(2,10-14)。搾乳でママの母乳分泌を維持することで早産児でも将来的に直接授乳への移行がしやすくなることもあります(3)。赤ちゃんの側で搾乳しているNICUのお母さん【支援の詳細について】●寄付付き製品を販売メデラ公式オンラインショップで「DMHC寄付対象製品」をご購入いただくと、売り上げの一部を、公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンに寄付します。寄付金は「せたがやハウス」に宿泊している、NICUの赤ちゃんのために母乳を届けているご家族の支援に使われる予定です。ドナルド・マクドナルド・ハウス 「せたがやハウス」<寄付付き製品>・【レンタル】シンフォニー(R)電動さく乳器 全品対象(「2週間プラン」及び「延長」を除く)・ピュアレーン7g、37g 単品のみDMHC寄付対象製品および専用アイコン<販売開始時期>メデラ公式オンラインショップにて2022年11月16日(水)12時から<寄付について>お客さまがレンタルをご利用いただくと1回につき200円、ピュアレーンをご購入いただくと1製品につき10円が公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンに寄付されます。寄付付き製品のご案内及び購入先はこちらから ●ご宿泊中に搾乳が必要なご家族に母乳育児製品を提供寄付金の他、NICU・GCUに赤ちゃんが入院中で「せたがやハウス」にご宿泊中に搾乳が必要なご家族を対象として、メデラの病院グレードの電動さく乳器「シンフォニー(R)」及び母乳採取に必要なポンプセット、ボトル、母乳バッグなどの製品を提供しています。病院グレードの電動さく乳器「シンフォニー(R)」【世界早産児デーと早産啓発月間】世界早産児デーは、世界の早産における課題や負担に対する意識を高めるために、2008年にヨーロッパNICU家族会(EFCNI)および提携している家族会によって制定されました。また11月は早産啓発月間として知られており、その月の間、様々な国々で多くの個人、企業や団体が特別な取り組みを実施しており、早産児やその家族の状況を改善させるために援助しています。【ドナルド・マクドナルド・ハウスの概要】自宅から遠く離れた病院に入院する子供に付き添う家族のための滞在施設です。重い病気や治療が難しい病気に苦しむ子供たちが専門的な最善の医療を受けるためには、自宅から遠く離れた病院に入院するケースも多くあります。子供の入院には家族の付き添いが必須になるため、家族を地元に残して病院に通う生活を続けなければならない親御さんは、心身ともに疲弊してしまいます。家族の経済的、精神的負担を少しでも軽減し、入院している子供に笑顔で付き添えるように、「ドナルド・マクドナルド・ハウス」は病院のすぐそばに建てられており、1人1日1,000円という安価で利用できます。建設から運営まで、ハウスは100%寄付や募金、地域ボランティアの力に支えられており、「公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン」が運営しています。現在、世界45か国に380か所のハウスが設けられており(※1)、ハウスに滞在しているご家族の4割はNICUに入院している赤ちゃんのご家族です(※2)。詳細はこちら ※1 2022年9月現在 ※2 MedelaAG調べ【メデラ株式会社について】メデラ株式会社は、1993年にMedela Holding AG(本社:スイス)の100%子会社として東京に設立されました。赤ちゃんとお母さまの健康、母乳育児をサポートすることを使命とし、研究に基づいた乳房に負担の少ない電動さく乳器、特殊授乳製品を含む母乳育児サポート製品を開発・展開しています。メデラの病院グレードの電動さく乳器「シンフォニー(R)」は、国内の病院・産院で最も多く採用されているさく乳器です*。また、製品販売の他、最新臨床根拠に基づいて早産児や低出生体重児のお母さまを対象にした、搾乳や直接授乳支援の強化につながる、医療従事者向けクリニカル・サポートの一環である「QI with Medela」のプログラムを運用しております。*病院グレードのさく乳器において。2022年1月時点。所在地 :東京都渋谷区笹塚2-26-2 13F代表取締役:Jarrod Percy【参考文献】1.日本厚生労働省 小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する調査研究会、みずほ情報総研株式会社、平成30年度子ども・子育て支援推進調査研究事業 小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する調査研究 「低出生体重児保健指導マニュアル」、平成31年3月(online) 、アクセス日:2022年10月3日 2.Meier P et al. J Pediatr. 2017; 180:15-21. 3.Meier PP et al.. Clin Perinatol. 2010; 37(1):217-245. 4.Taylor SN, Basile LA, Ebeling M, et al. Breastfeed Med. 2009; 4 (1): 11-15 5.Penn AH. Pediatr Res. 2012; 72(6): 560-567 6.Quigley MA et al. Cochrane Database Syst Rev. 2014; (4):CD002971. 7.Underwood MA, Scoble JA. Human Milk and the Premature Infant: Focus on the Use of Pasteurized Donor Human Milk in the NICU. In: Rajendram R, Preedy VR, Patel VB, eds. Diet and Nutrition in Critical Care.New York: Springer-Verlag. 2015 8.Moro,G.E. et al. J Pediatr Gastroenterol Nutr 61 S16-S19 (2015). 9.Jegier BJ, Johnson TJ, Engstrom JL, et al. J Hum Lact. 2013; 29(3): 390-399 10.Collado MC et al. Nutrients. 2015;7:8577-8591. 11.Rai D. Crit Rev Food Sci Nutr. 2014;54:1539-1547. 12.Marx,C. et al. J Hum Lact 30, 54-61 (2014). 13.Dvorak,B. et al. Adv Exp Med Biol 554, 407-409 (2004). 14.Ronayne de Ferrer,P.A. et al. J Am Coll Nutr 19, 370-373 (2000).15.Ballard,O. & Morrow,A.L. Pediatr Clin North Am 60, 49-74 (2013). 16.Montagne P et al. J Pediatr Gastroenterol Nutr. 1999;29:75-80. 17.Khodayar-Pardo P et al. J Perinatol. 2014;34:599-605. 18.Ronayne de Ferrer PA et al. J Am Coll Nutr. 2000;19:370-373. 19.Dvorak B et al. Pediatr Res. 2003;54:15-19. 20.Tregoat V et al. Clin Chem Lab Med. 2000;38:609-613. 21.Lemay DG et al. PLoS One. 2013;8:e67531. 22.Ballabio C et al. Int J Immunopathol Pharmacol. 2007;20:119-128. 23.Pereira GR et al. Am J Clin Nutr.1990;51:589-593. 24.de Segura AG et al. J Pediatr Gastroenterol Nutr. 2012;54:197-203. 25.水野克己.エビデンスにもとづく早産児母乳育児マニュアル : NICUでのHuman Milk安全安心取り扱い指針 : 早期授乳から母乳バンクまで.メディカ出版、2015年11月.p.24-27、9784840454698【本件に関するお問い合わせ先】担当者: マーケティング部 佐竹(サタケ)TEL : 03-3373-3453(月・水・金)FAX : 03-3373-3457E-mail: marketing@medela.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月16日吐き戻しが多い赤ちゃんが心配だったママ。赤ちゃん特有の吐き癖だと思っていたら、おすわりをする時期になっても吐き戻しが続き……。娘が生まれて半年ころまでのことです。娘は授乳後げっぷをさせても、しばらくすると吐き戻してしまう子でした。助産師さんからは吐きやすい子と言われ、私も吐きやすい子だと思い込んでいたのですが……。おすわりができるようになったら良くなると助産師さんから教えてもらっていたのに、おすわりができるようになっても変わらず吐き戻す娘。心配で健診で相談したところ、意外なことを言われびっくりした話をお伝えします。 「気づかなくてごめんね⋯」 吐き子と呼ばれる娘帝王切開で出産し、娘はひと晩助産師さんのお世話に。翌朝、無事に母児同室になったものの、心電図までつけられることに。助産師さんから育児用ミルクを飲ませるとすぐに吐き戻すので、小児科の医師に診てもらうことになったとお知らせが。 診察後、医師から「生まれたばかりの子は胃が小さいうえに胃の入り口がうまく閉まらず吐きやすいんです。様子をみていきましょう」と言われました。助産師さんからは「この子は吐き子ちゃんだね」と言われ、私も娘は吐き戻しやすい子なんだと思い込んでしまいました。 なぜ? おすわりができても吐き戻す娘その後も娘はよく吐き戻していましたが、1カ月健診で助産師さんに「多少吐き戻すのは赤ちゃんはよくあること、体重も増えているし大丈夫。おすわりができるようになればいずれ吐かなくなるよ」と言われ、ひと安心。 それからは多少吐き戻してもおすわりができるようになればおさまると思い、あまり気にせずに過ごしました。しかし、生後半年ほどでおすわりができるようになっても吐き戻しは続き、さすがに心配に。病気ではないかと考えるようになりました。 小児医の言葉にびっくりちょうどそのころ健診があったので、小児医に吐き戻しについて相談することに。そうすると「お母さん、それはお乳の飲ませすぎですよ。ほら、こんなにお肉もついて大きくなっているでしょ?」と返事が。なんと赤ちゃん特有の吐き癖だと思い込んでいたのが、お乳の飲ませ過ぎで吐き戻していたのです。 混合授乳から母乳のみに変更していたこともあり、いつから飲ませ過ぎていたのか全然気づかず……。そして授乳時間を早めに切り上げるようにしたら吐き戻す回数が減り、成長につれて自然に吐き戻さなくなっていきました。 おすわりができるようになってからの吐き戻しはまさかお乳のあげすぎが原因になっていたなんて。吐く原因はさまざまなので、吐き癖と思いこまず早めに医師や保健師さんに相談していればよかったです。思い込みで娘を長く苦しませることになっていたと思うと、娘にごめんね……という気持ちに今でもなります。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子作画/はたこ著者:佐藤りさ4歳の女の子の母。病院看護師として働きながら隙間時間に自身の体験をもとにライターとしても活動中。主に育児、健康について執筆している。
2022年11月15日義実家で授乳するときに、義父からの視線が気になっていました。 授乳中に増していくストレス⋯⋯。しかし良好な関係を壊したくない思いで、言いたいことをためこんでしまった結果、我慢しきれずについきつく言ってしまいました。そんな嫁(私)と義父の授乳問題についてお伝えします。気になる視線長女が生後3カ月のころ、夫の実家に1カ月ほどお世話になったことがあります。義父は仕事をリタイアしており、1日中家にいました。義父は私の娘を抱っこしたり、あやしてくれたり、かわいがってくれて本当に助かりましたし、とてもうれしかったです。しかし、1つ気になることが。私が授乳するために娘を連れて部屋を移り授乳をしていると、その部屋に入ってくるのです。「これって当たり前のことなの?」と疑問に思いながらも、義父とはいえ夫以外の男性の視線がなんだか気になりました。 やわらかく気持ちを伝えたたところ…授乳中は義父に部屋へ入ってきてほしくないことを夫から伝えてほしいとお願いをしました。義父との良好な関係を壊したくなかったので角が立たないよう、夫から「授乳中は部屋に入らないほうがいいんじゃないかな? 女性は普通嫌がると思うよ」と、やわらかく言ってもらったのです。しかし義父の返答は「胸を見ているんじゃない。乳を飲んでいる孫を見ているだけだから」と言って状況は変わらず。なんだか「私が自意識過剰なのかな?」 とも思いましたが、不快な気持ちとストレスは増える一方でした。 はっきり言わせていただきます!ある日、いつものように私は義父を意識しつつ授乳の部屋に移動しました。するとまた、義父が授乳部屋に入ってきたのです。私はもう我慢の限界で、「お義父さん、授乳中は絶対に部屋に入ってこないでください。胸を見ているとか見ていないとか関係ないんです。不快です。お願いしますね!」と、きつく言いました。義父は「わかった」と言い、それから授乳中は部屋に入ってこなくなりました。この一件があったあとも、義父は相変わらず孫をかわいがってくれるし、私と義父の関係も変わらず良好なので、もっと早期にはっきり伝えておけばよかったです。 不快な気持ちを義父に伝えることは難しかったですが、はっきり言わないと義父は気持ちを理解できないと思ったのです。しかし我慢しすぎて余裕がなくなる前に言えたら、もっとやさしく伝えられたのかなと反省もした出来事でした。 著者:藤原 にじ二児の姉妹の母。兵庫県出身、オーストラリア在住。自身の経験と感性をもとに執筆活動中。趣味はイラスト、漫画を描くこと。旅行も大好き!妄想の中でも旅行に行く。
2022年11月12日保育士の中田馨さんが、おじいちゃんおばあちゃんの孫へのちょっと困ってしまう対応について教えてくれました。「大好きな孫のために……」の行動が実は家族を困らせているかも……!?こんにちは! 保育士の中田馨です。おじいちゃん、おばあちゃんに育児をお手伝いしてもらうこともありますよね。家事や仕事に忙しいので、両親や義両親の手助けが頼りになっている・助かっているという方も多いことでしょう。その一方で「実はその行動はやめてほしい……」ということもありませんか? 今回のテーマはおじいちゃん、おばあちゃんの孫へのちょっと困った行動についてお伝えします。 母乳・布おむつ推奨派「母乳で育てないの?」「紙オムツで楽してちゃダメよ」なんて言われたことがあるママもいるようです。結論から言うと、最近の育児用ミルクは母乳に限りなく近い栄養成分であること。そして、布おむつはおしっこが出たと赤ちゃんが感じやすい。紙オムツは、漏れにくく長めの時間使うことができる。などそれぞれの利点があります。授乳もオムツも「こちらの方が、絶対的に良い」というものはないことを知っていてください。 私の場合は、子どもが生後1か月から仕事に復帰したのに「母乳と布オムツでできる限り育てたい」と思ってしまい苦しんだ一人。だんだん出なくなる母乳を時間をかけて飲ませたり、せっせと布オムツの洗濯をしたりして、最終的にそれがイライラにつながってしまいました。授乳しているときの子どものぬくもりや、白い布オムツがベランダで風に揺れている景色は、幸せでもあったんですけどね。 そんな私が「便利なものに頼ってもいい」と気づいたのは半年後。自分の意志でも、しんどくなってしまうのに、外から言われると、ママは大きくダメージを受けてしまうだろうな……と想像できます。授乳もオムツ替えも毎日のことで、ほぼママがしなくてはいけないこと。周りの意見は参考までに聞いておき、ママが頑張れる範囲で使い分けるとよいのではないでしょうか。 昔の子育てを推奨する子育ては、時代によって変化していきます。それは、子どものことを研究していくうちに「こちらの方が適切」と発見されるからです。子育ての常識で変わったことのうち、今回は代表的な3つを例に挙げます。 ①「抱き癖がつくから抱っこしすぎてはダメ」「抱き癖がつくから抱っこしすぎてはダメ」というおじいちゃんやおばあちゃんもいますが、赤ちゃんが泣いたらできる限り抱っこしてあげましょう。抱っこは、赤ちゃんの心を安定させてくれます。 ②「うつぶせ寝を推奨」うつぶせ寝は、窒息や乳幼児突然死症候群につながります。現在では、厚労省でも1歳になるまでは仰向けで寝かせることが定められています。医師の指示で必要なとき以外は、あお向けで寝かせるようにしましょう。 ③「1歳までに卒乳」1歳をすぎてもおっぱいを飲んでいる孫を見て「1歳までに卒乳しなきゃ」というおじいちゃんやおばあちゃんもいますが、ママと赤ちゃんの気持ちに寄り添って自然に卒乳するのがよいでしょう。授乳の時間は親子のスキンシップでもあります。 そのほかにも、「一度、口で咀嚼したものを出して与えた」という、子どもの虫歯にも影響しそうなエピソードを聞いたこともありますよ。 どの子育て法も、昔はそれが常識だったのです。そのため、祖父母を否定するのではなく「今はこんな風に変わったんですって!」と伝えてみましょう。そのときに「保育士さんに聞いたんだけど」など専門家に聞いたと伝えてもいいかもしれませんね。お菓子を与えすぎるよくママたちから聞くのは「お菓子を与えすぎて困る」という意見。分かります。私も経験者です。 私の場合は、同居している私の父です。父はミルク飴が大好き。しかし、小さな子どもに飴を食べさせるのは喉に詰まってしまう危険性もあるのでやめてほしいですよね。父には「一人でコッソリ食べてね」と口酸っぱく言っていたのですが、娘が近くにいるのに、コッソリ食べようとするのです。(全然、コッソリではない!)案の定、飴の袋を開ける音に敏感に反応する娘。そして、飴をGET! です。きっと、私がそばにいないときは、もっと色々ともらっていたことだと思います。 祖父母の心理としては「かわいい孫に、美味しいものを食べてもらいたい」という気軽な気持ちです。悪気はないんです。そのため、こちら側のルールを決めることと「ここまでならOK」なルールを伝えてみましょう。 例えば遠方の祖父母の場合は、会うこと自体がたまになので、いつもより少し量や種類が多くても、良しとしていいのではないでしょうか。その上で、「最近、このお菓子が好きなんです。」「ケーキはまだ与えていないので、こっちのおやつがいいです」など今のお子さんの様子を伝えてみましょう。 私のように同居していたり、近所でよく会う場合は、上記と同じようにお子さんの様子を伝えることはもちろんのこと、おやつを食べる時間帯や量の目安を伝えてみてもいいでしょう。「おばあちゃんのおにぎりが美味しいって言ってました!」なんておやつになりそうな、祖父母の手づくりのものをリクエストしてもいいかもしれませんね。 今すぐ使わないもの(必要のないもの・高価なもの)を相談なしに買う「誕生日に、大型のプレイジムをプレゼント。家が狭くて置き場がないのに……」「普段着できそうにない、高価な洋服。この服を着て出かける用事がない」「将来のためにと辞書。使うのはきっと、10年後?」「もうすぐ一人で寝るでしょ。と2歳の子に大人布団」などなど……パパやママの意見を聞かずに、買ってしまったパターンもよくありますよね。気持ちはとてもありがたいのですけどね。まず大切なのは、パパとママに「何が欲しい?」と聞くこと。そのときに、パパとママも「何でもいいですよ」と答えるのはNGです。欲しいものをきちんと伝えましょう。 また、買ったわけではありませんが「息子が昔、読んでいたの」と古い破けた絵本をプレゼントされた方も。長い間、保管していたのだから大切だろうに。でも、子どもが触ったらもっとボロボロになりそうなので、どう扱えばよいか困ったとのことです。これを聞いて「わ! 私、絵本だったらしてしまいそう!」と数年後の未来を想像しちゃいました。気をつけなければですね。 おじいちゃん、ばあちゃんがしていることは全て「孫のために、良いと思ってしている」ことです。「困るなぁ……」と思うこともあるかと思いますが、もしかするとそれはそれぞれのコミュニケーションが足りていないことが原因なのかもしれません。お子さんのことを大切に思っている者同士です。これからも、子育ての協力者として感謝の気持ちを忘れずにいけたらいいのかな? と思います。著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2022年11月10日3歳の女の子と生後3カ月の男の子を育てています。娘が生後半年ぐらいのとき、夜中の授乳と寝かしつけ、そして娘が早起きなこともあって、私は日々少しずつ睡眠不足が溜まっている状態でした。そんなときに義母がこぼした本音。これが義母との壁を感じるキッカケになったのです。 急に義母との間に感じた壁確かに昔から私は早起きが習慣でした。5時に起きることも多かったですし、それを義母も知っています。しかしそれは早く寝て夜中に一度も起きずにぐっすり寝ているから。 娘がいて睡眠もこま切れなので、朝、夫が起きてこない状況を話しているのに……。これまで義母とはいい距離感で仲の良い関係でした。しかし結局義母は「自分の息子と孫がよければそれでいいんだな」と思い、なんだか急に義母との間に壁を感じることとなりました。 それまで義母のことを「いいお姑さんだな」と思っていましたが、このひと言をきっかけに「あまり義母を信じ込み過ぎないようにしよう」と思うようになりました。結局は姑と嫁の関係。一線ひいて、程よい距離感でじょうずに付き合っていければいいなと思っています。 イラストレーター/まっふ著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。
2022年11月07日私は娘を完全母乳で育て、娘が1歳2カ月のときに断乳しました。今回はそのときの私と娘の断乳エピソードについてご紹介します。 もっと授乳をしたかったけれど…生後1カ月ごろから完全母乳で育ち、おっぱいが大好きな娘。娘が3歳になるまでは育休を取得していたので、もういらないと言われるまで授乳は続けるつもりでしたが、復帰前までに2人目の子どもが欲しいとも考えていました。 第一子である娘を不妊治療で授かり、第二子も不妊治療でないと授かることが難しいということはわかっていたので、娘が1歳2カ月になる少し前に治療を始めることを決意。治療が始まり薬を服用することになったため、急きょ断乳することになりました。 「この日におっぱいとさよならしようね」断乳を考えるようになってから実践したのは、娘に対して 「この日になったらおっぱいとさよならしようね」 とカレンダーを指差して言ったことです。まだ1歳ちょっとの娘が数字を読めるわけでもなく、当然カレンダーや日にちがなんなのかよくわかっていなかったのですが、もうすぐおっぱいとさようならするということを意識させていました。 目指していたのは娘が1歳2カ月になる日。それに合わせて、昼間の授乳も少しずつ間隔をあけて回数を減らしました。 ついに来た、さようならの日娘が1歳2カ月になった日。昼間の授乳は減らしていたため、おっぱいを飲まなくても大丈夫になっていました。けれど寝かしつけのときにはおっぱいを欲しがる娘。そこで 「今日でおっぱいとはさよならしようねって言ったよね」 と言ってみることに。 すると、おっぱいが欲しくて私のおなかの上にまたがっていた娘が、大泣きしながらおっぱいにバイバイし始めたのです。この姿を見て私も涙が出そうになりましたが、ぎゅっと抱きしめて子守歌を歌ってあげると、授乳をせずに寝かしつけることができました。 その後数日間、娘は寝かしつけのときにおっぱいが欲しくて泣いていましたが、抱っこしたり歌ったりしているうちに、泣かずに眠れるようになりました。娘に言い聞かせていたせいか、私の胸も張らずに自然としぼんで断乳に。おっぱいの代わりに私の髪の毛を触らないと眠れなくなってしまった娘ですが、それも愛おしく思っています。 イラストレーター/eriつぃん監修/助産師 REIKO 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2022年11月02日田舎の八百屋に嫁いだユメさん。夫に言いたいことがあっても、義母に文句を言われてしまうため、グッと堪えなければいけないことが多く、「言えない私が悪いのかな」と自分を責めてしまいます。悪気があるのかないのか、義母は授乳にも口を出してきます。「いっくんもう1歳でしょ? そろそろ断乳しないとね〜」「私が若いときなんか7カ月で断乳してバリバリ働いてたわよ〜」と泣き叫ぶ息子を無理やり連れて行かれて……。 義母の身勝手な言動と行動で思い出すのは… 授乳したいのにできないユメさん。家事をしながら、義母と息子が遊ぶ様子を眺めるうちに、以前の義母の言動をふと思い出します。 それは、妊娠とともに性別を報告したときのこと。 「あら〜!! 跡取りができて良かった〜」「天国のお父さんも喜ぶわぁ〜」 ユメさんは「えっ!?」と思い夫・ダイを見ると、うんうんとうなづいていて……。 この親子、この子に八百屋を継がせる気だ。まだ授かったばかりの命なのに。勝手にこの子の未来を決めないで!! ユメさんは、息子の未来を勝手に決めつける義母とダイに対し、とても複雑な気持ちになったのでした。 「悪気がない」ですまされてしまう、義母が言いがちなNGワードですね。もし皆さんが同じようなことを言われたら、どう答えますか? 著者:マンガ家・イラストレーター イルカウミ君(1歳)のママで、ブログにて育児マンガや体験談マンガを連載中!
2022年10月25日田舎の八百屋に嫁いだユメさん。田舎の生活には慣れたものの、ユメさんがどんなに大変そうにしていても、夫も義母も無関心な様子につらさを感じます。食事でも、息子の世話には全くタッチしようとせず、ユメさんへの気遣いもない夫に「その前にごはんあげるの代わって……!」とモヤモヤしてしまい……。 夫に言いたいことがあっても義母が… 夫・ダイに、子どもと妻であるユメさんのことをもっと気にかけてほしいと思っても、義母に文句を言われることがわかっているため、なかなか口には出せません。 言えない私が悪いのかな……。 そう思いながら家事をしていると、息子のいっくんがおっぱいを欲しがってきました。 ユメさんは家事を中断し、授乳をすることを義母に伝えるのですが……。 「いっくんもう1歳でしょ? そろそろ断乳しないとね〜」「私が若いときなんか7カ月で断乳してバリバリ働いてたわよ〜」 義母は泣き叫ぶいっくんを無理やり連れて行ってしまいます。 この家では、母親なのに授乳も好きにできないと、ユメさんは思ったのです。 ユメさんと息子の気持ちを尊重せずに、断乳させようとする義母。もし皆さんが同じような状況になったら、義母に対してどう対応しますか? 著者:マンガ家・イラストレーター イルカウミ君(1歳)のママで、ブログにて育児マンガや体験談マンガを連載中!
2022年10月24日Instagramにて、2021年10月生まれの息子・ミーくんの育児マンガを描いている、ぽっちゃりママ・みんさん。今回は、みんさんがミーくんに授乳している最中に起こった出来事をご紹介します。 授乳中の恐怖ある日、息子に授乳をしていると違和感を覚え……。 生後4カ月を目の前に「こんにち歯」したミーくんの下の歯。今までと噛まれたときの痛みが違ったので、「もしかして……」と思い、口の様子を見てみると、歯が生えていました!慌てて夫を呼んで2人で口の中をのぞきこみました。 ミーくんの授乳の際、痛みを感じ、また歯茎が硬いなと思ったので、口の中を見てみたみんさん。なんと、ミーくんの下歯茎には、かわいらしい小さな歯が生えていました!みんさんは、その後、あまり噛まれなくなったそうですが、授乳後は歯を「カッ」と鳴らしているミーくんに怯えてしまっていたそう。 お子さんの生えたばかりの小さい歯はとてもかわいいですが、音を鳴らされるとなかなか怖いですね……。みなさんも、授乳時にお子さんの歯で恐怖を感じたことはありますか? 著者:マンガ家・イラストレーター みん夫と息子と3人で暮らしている、30代のぽっちゃりママ。2021年10月生まれの男の子、ミーくんとの日常をマンガにしている。趣味はラジオを聴くこと。
2022年10月23日初めてのコロナ禍での出産。出産予定のクリニックには売店やコンビニがなく、飲み物の自動販売機がひとつだけ。面会も制限されていたので、買い物を頼むこともできず……。想定外の入院生活で、準備不足だったことを後悔したお話です。コロナ禍での初めての妊娠・出産2022年に第3子となる次男を出産しました。第1子は14年前、第2子は4年前の出産だったので、新型コロナウイルスが流行し出してからは初めての妊娠・出産です。私が出産したのはクリニックで、院内に売店やコンビニがなく、飲み物の自動販売機がひとつあるだけでした。 産後の入院中、面会ができるのは同居の夫か実母のみと決まっていました。私の母は別居なので面会の対象外、夫も仕事があるので入院中の面会は難しいとのことで、下着やパジャマ、タオル類は多めに持って行きました。 母乳をあげているせいか、すさまじい空腹感入院バッグにはペットボトル数本と、小腹が空いたときにつまめるように小分けになったバームクーヘンを入れて持って行きました。そして、無事に次男を出産し、そこから5泊の入院生活がスタート。翌日から母子同室になり、母乳推奨のクリニックだったので育児用ミルクはあまり足さず、母乳が出るように頻回授乳で頑張りました。 母乳は大した量が出てないはずなのに、すぐに襲ってくる空腹感。持って行ったバームクーヘンは2日で食べきってしまい、面会や差し入れもなかったので、空腹感に耐えながら残りの日数を過ごしました。 もっとお菓子を持ってくればよかった夜中の授乳がスムーズに終わって次男も寝てくれて、眠れるチャンスだというのにおなかが空いて眠れない……なんて日もありました。こんなことなら、お菓子をもっとたくさん持ってくればよかった……と後悔。 上の子たちのときはコロナ禍での出産ではなかったので、面会や差し入れを自由にしてもらえ、総合病院だったので院内にコンビニがあり、おなかが空いても自分で食料調達できたのです。今回は面会制限があったので、着替えは多めにと準備しましたが、差し入れもしてもらえないということをすっかり頭から抜けていました。 下着やパジャマ、スリッパやティッシュなどの必要最低限の入院準備は整っていたものの、母乳をあげているとこんなにおなかが空く、という点は盲点でした。もし次回も同じようにコロナ禍での出産をし、面会制限があるような状況だったら、お菓子や軽食も忘れずに準備しようと心に誓いました。 監修/助産師 松田玲子著者:吉川 みきな14歳女の子と4歳男の子、0歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
2022年10月21日幼稚園の先生であり2児のママであるちりさんが、わが子に虐待しそうになって悩んだ実体験をマンガで紹介します。下の子が生まれると、上の子はちりさんに甘えるようになりました。上の子を優先した方がよいと聞いていたちりさんは、上の子に寄り添い続けました。しかし、次第に疲弊してきます。 そしてある晩‥…。 「上の子優先にしたほうがいい」周りからそう言われて… 妹のとんちゃんが生まれると、うーちゃんはママに甘えるようになりました。 「上の子を優先した方がいい」 この言葉をこれでもかというくらい聞いていたちりさんは、その言葉のとおり、うーちゃんを優先にして過ごしました。 だんだん落ち着いてきたうーちゃんでしたが、夜だけは不安定になってしまいます。 そして、とんちゃんが2カ月になったころ、強いこだわりが出てきました。それは、 「ママが座ってトントンして」 というものでした。 ちりさんは、日中はとんちゃんの授乳や抱っこで、我慢をさせていると思い、寝る前の「座ってトントン」を心がけました。しかし、ちりさんは産後、まだ体が回復しきっていません。夜中の授乳もあり、座ってトントンがしんどくなってきました。 「横になってもいいかな?」 と聞いても 「だめ! すわってトントン!」 と、うーちゃんは譲りません。 仕方なくちりさんは座ったままトントンを続けました。 そしてある晩、溜まっていたものが爆発してしまったのです……。 ◇◇◇ 子どもの甘えに対応してあげたいと思っていても、状況によってはママたちも疲れてしまいますよね。布団で座ってトントンしていたら、横になりたくなるのもうなずけます。それでも、日中我慢させているからと、ちりさんは頑張っていました。みなさんだったらこういうときは、お子さんにどんな風に対応しますか? 著者:マンガ家・イラストレーター ちり2児のママ。幼稚園の先生をしていますが、育児に悩んでいます。
2022年10月21日私には3人の子どもがいて、第3子は初めて母乳と育児用ミルクの混合育児をしています。直接母乳をするたびにやってくる、虚無感や焦燥感とおなかの痛み。「みんな我慢しながら母乳あげているんだから、自分も我慢しなきゃ……」。そう思っていました。どうしても授乳の時間がつらい…私には、13歳、4歳、生後1カ月の子どもがいます。上の子たちのときからそうだったのですが、私は子どもに母乳をあげるたびに気持ちがずーんと沈んだり、悲しくなったり、切なくなったり、焦燥感や虚無感があったり、おなかが痛くなったりして、泣きながら授乳していたこともしょっちゅうでした。 ホルモンの関係でみんなそうなるものだと思っていたので、授乳の時間がくるのは憂うつでしたが、我慢して母乳を与えていました。ですが、先日母乳外来に行った際に、私のように母乳をあげるときに症状が出るものを「ディーマー(不快性射乳反射)」と言うことを知ったのです。 NICUの看護師さんでも知らないディーマーとは?ディーマーとは、授乳が引き金になって起こる生理的な反射現象で、不快感や絶望感、切なさを感じたり気持ちが悪くなったりすることだそうです。私は今回3人目の育児中ですが、ディーマーという言葉は初めて知りましたし、3人目の子が入院していたNICUの看護師さんにも「初めて聞きました」と言われました。 一般的には90秒から数分で症状が落ち着くことが多く、子どもが生後3カ月になるころには症状が消失する方もいれば、授乳期間中ずっと続く方もいるそうです。 我慢しなくていいんだ!母乳外来の助産師さんには「ディーマーがあったら授乳がつらいでしょう。上の子たちのときは、頑張ったんだね。無理しなくていいんだよ」と言われました。直接母乳を与えるたびに起きる不快な症状は、みんなが経験するものだと思っていたのですが、そうでないとわかり、「無理して我慢しなくていいんだ」と思えるように。 そこから直接母乳をあげることはやめました。私の場合、搾乳だと症状は出現しないので、今は搾乳器で搾った母乳と育児用ミルクを交互にあげています。手間はかかりますが、授乳の時間が苦痛ではなくなり、穏やかな気持ちで授乳することができています。 今まで、授乳のたびに起きる苦痛な症状を我慢しながら直接母乳をあげていました。しかし、今回ディーマーという言葉を初めて知り、直接母乳をあげることはやめ、搾乳と育児用ミルクの混合育児をしています。直接母乳をあげていたときには、授乳時間が近づくたびに憂うつで仕方なかったのですが、今は穏やかな気持ちで授乳時間を迎えられるようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 REIKO著者:吉川 みきな14歳女の子と4歳男の子、0歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
2022年10月19日初めての出産を控え、いつ生まれるんだろうとドキドキの毎日。しかし、正期産の時期を前に頻繁に起こるおなかの張りにより、医師に自宅安静を言い渡されました。そして妊娠36週に生まれてしまい、早産だった息子に対し、人一倍気を遣って過ごしていたころのお話です。2,200gで生まれた息子おなかの中ですくすくと育っていく息子。愛しくて仕方がなく、エコー写真を見ては「早く会いたいなあ」と思っていました。しかし妊娠後期から頻繁におなかが張るようになり、妊娠35週には出血もあったため、医師から自宅安静の指示が。 結局妊娠36週に早産児として生まれた息子は、体重2,200g程度の低出生体重児でした。息子が生まれた直後から助産師さんや担当の医師が、慌ただしくしていたのを覚えています。 罪悪感からひとりで無理をしていた毎日周りの子と比べるのはよくないと思いつつも、小さい息子を抱っこしては、正期産の時期に産めなかった自分を責め、息子に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。 退院後、ネットで早産児は病気にかかりやすかったり、発達が遅れたりするかもしれないリスクがあるという情報を目にした私は、「この子を大きくできるのは私だけだ、病気にかからないようにしなければ」という気持ちに。 常に健康状態を気にしたり、授乳回数を増やしたりと自分だけで毎日頑張っていました。しかし産後のボロボロな体と、夜間授乳などでの寝不足も重なって、そのころの私は心身ともに疲れ果てていました。 元気に成長していく息子に私は……夫や友だちから少し頑張りすぎだと言われても聞く耳を持たなかった私。一方で息子は生後3カ月のころには首もすわり、体もぽっちゃりと赤ちゃんらしくなってきて、あやしたりするとよく笑うようになりました。そして生後6カ月にもなると寝返りや、ひとりで座ることもできるように。 そんな成長する息子の姿を見て、私は早産児だろうとこの子はこの子なりにちゃんと成長しているじゃないか、とだんだん思うようになったのです。それからは、周りの助けも借りて、ひとりで無理をするのをやめるようになりました。 現在では、息子も背は少し小さいものの、元気な幼稚園児になりました。今だからこそ言えることですが、早産児だからと母親が責任を感じ頑張りすぎるのではなく、もっと子どもの成長を信じて育児をすればよかったと思います。これからもこの子なりの成長を見守って、一緒に成長していきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:竹の内 由紀5歳の幼稚園男児のママ。乳児期に産後うつになり、治療をおこなう。現在は趣味のイラストを活かした仕事をしている。
2022年10月19日これは、私が第2子を出産後にセックスレスになり、その後解消するまでのお話です。子どもは3人欲しいと思っていたものの、体力も気力もなく、夫とセックスする気になれない。育児は私任せなのに、体を求めてくる夫にイライラしていたのですが……。寝不足で心身ともに疲弊……第2子出産後、完母で育てていたため、夜は頻回授乳で常に寝不足。上の子は小学生だったので、どんなに寝不足でも毎朝6時半には起きて上の子の朝食を準備し、玄関で見送りをしていました。 夫はシフト制の勤務だったため、昼からの勤務や夜勤もあったのですが、そういった勤務のときも当然のように朝は起きてこなかったのです。夫が休みの日でも昼間に私の仮眠時間をくれるわけでもなく、寝不足で心身ともに疲れていました。 セックスを拒否する理由を伝えることにそんな状況でも体を求めてくる夫に嫌気がさし、「育児はしないのにセックスはするんだ」と思いながらも、夫自身になぜセックスレスになっているのか自分で考えてほしいと思い、理由は伝えずに拒否していました。ですが、私がもともと3人目を希望していたこともあり、セックスレスを解消したい気持ちもあったのです。 ある日、いつものように体を触ってきた夫を拒否すると、悲しそうにしていた夫。このままではいけないと思い、「寝不足でしんどいし、朝に子どもたちの面倒を見ない人と、そんなことする気になれない」と伝えました。 理由を知って変わった夫夫は「ごめんね。夜も何回も起きてくれてるのに、朝から2人の面倒見てしんどいよね」と言い、セックスレスの理由についてわかってくれたようでした。それからというもの、夜はたまに起きて、下の子が授乳しても寝ないときは抱っこを代わってくれたり、朝も子どもが起きる前に起きて朝食を作ってくれたりするようになりました。 セックスレスの理由を伝えたあと、夫から積極的に体を求めてくることはありませんでしたが、私の寝不足が解消されてから自然と1年弱でセックスレスも解消。不満は自分の中で溜めずに、伝えることが大切だと思いました。 私は、寝不足と夫が育児に対して非協力的なことが理由で、セックスレスになってしまいました。セックスレスの理由がわかっていない夫に、勇気を出して私の不満を伝えた結果、育児をちゃんと分担してくれるようになったのでうれしかったです。そして私の心にも体力にも余裕ができたことで、セックスレス解消となったこともよかったと思いました。 監修/助産師 松田玲子著者:吉川 みきな14歳女の子と4歳男の子、0歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
2022年10月18日2人目を里帰り出産して1カ月が過ぎたころ、当時3歳だった上の子も連れて飛行機で自宅へ戻ることになりました。その日はコロナ禍前の大型連休中で空港は大混雑。何をするにも行列に並ばなければなりません。子ども2人を連れての行動にまだ慣れていなかったため、もっとこうすればよかったと後悔したことがたくさんありました。どのようなことに苦労したのか、わが家の体験談を紹介します。※コロナ禍前の体験談です 大混雑の空港へ里帰り出産から戻るとき、上の子は3歳になったばかりでまだイヤイヤ期でした。私ひとりでは大変だろうと夫も来てくれて、当日は一家4人で空港へ。上の子が1歳のとき一緒に飛行機に乗った経験をふまえ、持ち物や授乳時間などできる限りの準備はしていたつもりでした。 ただ、その日はコロナ禍前の大型連休中で、空港は想像以上に大混雑。駐車場やトイレには列ができていて、搭乗前に荷物を預けるための行列は、先が見えないほどでした。そこで荷物は夫に任せて、子どもたちと搭乗口付近で待つことにしました。 幼い2人を連れて待つことの大変さやがて上の子は歩き疲れてぐずりだし、なんとか席を見つけておやつを食べさせていると、今度は下の子が泣き出しました。授乳室を探したくても上の子が動こうとせず、しかたなく授乳ケープを使って授乳を開始。 授乳中も上の子はぐずり続け、私の体を揺らしたり、急に走り出し、それをなだめたり追いかけたりするため授乳を中断すると、下の子が泣き叫び……。どうしようもできない状況に、私はほぼパニック状態でした。 やっとの思いで飛行機へ夫と合流するまでの時間は1時間ほどだったと思いますが、私には2~3時間に感じられました。やっとの思いで飛行機に乗り込み、上の子はCAさんにもらったおもちゃで遊び、私はゆっくり下の子に授乳。ようやく落ち着くことができました。 自宅に戻ってから、もっとおもちゃを持っていけばよかった、夫と別行動をとらなければよかった、空港まで実家の母に来てもらえばよかった、などたくさん後悔しました。 それからは、授乳室の場所を事前に調べておく、困ったときは誰かに助けを求めるなど、経験を生かした行動ができるようになりました。何より、私がもっとあせらず落ち着いて行動できていれば、子どもたちも自分もつらい思いをせずに済んだのではないかと思います。頼れるところは頼って、慣れないうちは無理をしないことが大事だと感じた出来事でした。 監修/助産師REIKO著者:斉藤 ひかり6歳女児、3歳男児の母。転勤族。結婚前に音楽業界で働いていた経験を生かし、主に音楽・エンタメ・子育て関連の記事を執筆中。
2022年10月18日私は退院後に必要な物が足りなくて、急きょ哺乳びんや体温計などを買い足すことになりました。退院前の入院中にネットショッピングなどで揃えていれば、もう少しスムーズに育児ができたのにと後悔しています。そこで、退院前に揃えておけばよかったと思う物を3つご紹介します。産院で使った物と同じ哺乳びん3本退院して初めて赤ちゃんに育児用ミルクを飲ませようとしたら、まったく飲まずに焦りました。用意していた哺乳びんの乳首が、産院で使っていた乳首より固いことが原因で、育児用ミルクを飲めないようです。急きょ、産院で使っていたのと同じ哺乳びんと乳首のセットを夫に買ってきてもらうことに。用意していた哺乳びんとはメーカーが違うため、乳首だけ付け替えることはできませんでした。 無事に飲んでくれたのはよかったものの、哺乳びん1本で夜間授乳を乗り切るのは大変でした。替えの哺乳びんがないので、次の授乳に備えて洗って消毒しておかなければなりません。3時間おきの授乳で、夜中に哺乳びんを消毒しないためには、哺乳びんが3本必要でした。結局3本の哺乳びんを購入し、夜間は消毒しなくて済むようにしました。 哺乳びんを消毒するグッズ出産前は、完全母乳になったら哺乳びん消毒は必要ないと思っており、消毒するにしても煮沸消毒で十分だと考えていたため、哺乳びんの消毒グッズを準備していませんでした。少しずつ母乳が出るようになりましたが量が足りなかったので、混合育児で頻繁に育児用ミルクをあげることに。そのため、毎回お湯で煮沸消毒することになってしまいました。 夜中の授乳後の煮沸消毒は、本当につらかったです。電子レンジタイプや薬剤タイプの消毒液を用意しておけばよかったと、激しく後悔しました。結局、退院1カ月後に電子レンジタイプの消毒を購入し、消毒するのが本当にラクになりました。 赤ちゃんが使える体温計わが家には以前から、大人用の耳で測るタイプの体温計がありました。体温計ならどれも同じだろうと思って、赤ちゃん用のものは用意していませんでした。いざ赤ちゃんの体温を測ろうとしたら、耳の穴が小さ過ぎて体温計が入らないという事態。 産院では毎日体温測定していたので、測らないのも不安。そこで、薬局で値段が高めのベビー用の耳式体温計を買い足すことに。わが家にある大人用の耳式体温計は、赤ちゃんには使用できないということに事前に気付いていれば、値段やタイプをじっくり選んで用意できたのにと思いました。 私の場合は、出産後の入院中に、産院ではどんな育児グッズを使用しているかがわかりました。産院で使っていて、自宅にまだない物を揃えておけば、もっとスムーズに育児がスタートできたと思います。退院後の生活を少しでもラクにするために、退院前にネットショッピングなどで揃えておけばよかったと感じています。 監修/助産師REIKOイラスト/キヨ著者:津崎 あぐり2歳女児を子育て中。大学卒業後、建築模型製作やガラス雑貨の販売を経験。趣味はステンドグラス製作。インテリアや育児などのライフスタイルについて執筆している。
2022年10月17日フランスで出産し、母乳で育てたいと思っていた私。2年前に長男を完全母乳で育てていたので、2人目も母乳に関してはまったく心配していませんでした。しかし、産後予想以上に母乳分泌が悪く、次男の体重減少が著しいため、通常自然分娩は3日で退院できるはずが退院延期に。まさかの出来事に慌てた私は、その日から次男の体重を増やすため母乳分泌促進のため奮闘しました。そんな私の体験談です。 あれ? 次男の体重が…私は妊娠40週で3,410gの第2子となる元気な男の子を出産。母子同室だったので、次男が泣いたときや3時間間隔で授乳していました。しかし、次男はあまり母乳を欲しがらず、羊水をたくさん飲みこんでいたのか吐くことが多かったのです。助産師さんに聞くと、「生後数日間は羊水を吐くのは普通。吐ききったほうがいいのよ」と助言をもらいました。 私は「授乳しても吐くなら頻回に授乳しないほうがいいのかな」と勝手に解釈し、次男が5~6時間寝ている間も授乳しないで様子をみていました。すると、産後2日目、次男の体重が300gも減っていたのです! ついに退院延期その日から私は助産師さんの指導のもと、昼夜関わらず頻回授乳し、授乳後に搾乳をして、助産師さんによる母乳マッサージも受けました。しかし、次男は空腹で泣き叫び、出ないおっぱいを必死で吸い続けた結果、体力がなくなりおっぱいをくわえても眠ってしまうようになったのです。 体重の増えも悪く、退院延期に。育児用ミルクを使って次男の体力を回復しながら母乳育児を進める方向になりました。私は激しく落ち込み、悲しくなって泣いてしまいました。 救われた助産師さんの言葉そんな私に助産師さんが「出ないのは当然。赤ちゃんが満足に飲めるくらい出始めるまでに約1週間はかかるものよ」と声をかけてくれ、救われたような気持ちに。 「息子の体重を増やせるのは私しかいない!」と思い、育児用ミルクを併用しながら授乳を続けました。その結果、翌日次男の体重は200gも増えて無事に退院することができました。退院後は母乳が出始め、今は母乳分泌もよく安定して次男の体重も増えています。 母乳育児に関して何も心配していなかった私は、予想外の出来事に驚きました。しかし、私の場合は助産師さんに助けてもらいながら母乳分泌促進の努力をしたためか、次男が生後2カ月目になる今でもトラブルなく母乳育児を続けられています。出産・育児は毎回同じではないこと、母乳が出ることが当たり前ではないことを改めて学ぶ機会となりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 REIKOイラストレーター/まっふ著者:岩見 エリ2男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2022年10月10日第二子不妊治療を開始するため、娘が1歳2カ月のときに断乳しました。断乳自体は予想していたよりもスムーズだったのですが、その後に母乳の代わりに欲しがった物が……!?。 予期せぬ断乳生後1カ月ころから完全母乳で育った私の娘。 「おっぱいはもういらない」 と言われるまでは授乳したいと思っていましたが、娘が1歳を過ぎたころから第二子について考えるようになりました。 娘を不妊治療で授かり、第二子も不妊治療でないと授かるのは難しいと言われていたわが家。通院先の先生と授乳について相談した結果、「投薬があるため断乳をしたほうがいいだろう」ということで急遽断乳を決意することになりました。 断乳は予想以上にスムーズ1歳を過ぎていた娘は離乳食をしっかり食べていたため、断乳に向けて日中の授乳から回数を減らしてやめるようにしました。 眠くなったり不安を感じたりするときに母乳を欲しがることがあったものの、抱っこや歌で落ち着かせておっぱいから離れられるように。夜の寝かしつけでは母乳の威力が抜群だったので私にも覚悟が必要でしたが、娘に 「もうおっぱいとはバイバイね」 と言い聞かせると、数日で昼も夜も断乳をすることができました。 母乳は欲しがらなくなったけれど…おっぱいから離れた寂しさを埋めるため、夜は特に娘をぎゅっと抱いて寝ていました。すると、断乳から数日経ってやたらと私の頭を触るようになった娘。髪の毛がぐしゃぐしゃになるくらい頭を撫で回すのです。 どうやら母乳の代わりになったのは私の頭と髪の毛だったよう。しかも不思議なことに私以外の頭ではだめで、寝ているときに間違って夫の髪の毛を触った娘が 「これじゃない!」 と叫んだことには驚きました。 とにかく私の頭と髪の毛が大好きな娘。4歳を過ぎた今でも頭を撫で回して寝ています。夫とほとんど髪の毛の長さが変わらない私ですが、どうして手の感触だけで違いを判別しているのかが不思議で仕方がありません。ボサボサになるので髪の毛が伸ばせませんが、触らなくなったら寂しくなるなと思う近ごろです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKOイラストレーター/まっふ 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2022年10月08日私には現在6歳の女の子と1歳になったばかりの男の子がいます。生後6カ月から始まった息子の夜泣きに、つい最近まで頭を悩ませていた私。でも、あることがきっかけで少し夜泣きが治まってきました。私が気づいた意外な夜泣き対策をご紹介します。多い日は10回以上の夜泣き息子は生後1カ月過ぎからぐっすり夜はよく寝てくれる子で、あまりにスヤスヤ眠るので本当に息をしているのか心配になり、鼻の前に指をかざして呼吸を確認したほどです。そんな息子も、生後6カ月過ぎからは別人のように夜泣きをする子に大変身。 夜泣きの回数は日によってまちまちで、少ない日でも4回、多い日は10回以上のことも。上の子も夜泣きをよくしていたので、もはや育児の宿命かと半ば諦めてこの半年付き合ってきたのです。 添い乳で寝かしつけが基本パターン夜泣きが始まったばかりのころは、「おっぱいに頼らず、頑張って寝かしつけよう!」と抱っこをしたり、おんぶをしたり、お茶を飲ませたり、お気に入りのぬいぐるみを持たせたりと、私なりに努力もしました。でも、やっぱり一番すんなり寝てくれる確率が高いのはおっぱいなのです。 夜泣きの回数が増えてくるのに比例して、体力の限界も感じておっぱいで寝かしつける頻度もアップしました。しかも、5月末生まれの息子が生後6カ月になったころは12月。真冬の夜は寒かったので2人でくっついた状態で、おっぱいで寝かしつけが基本パターンと化してしまいました。 添い乳せずに寝かしつけ成功夜泣きが終わる気配すらなかった1歳過ぎのある日のことです。いつも21時を過ぎてもなかなか寝ない息子なのに、お昼寝が短かったせいか20時過ぎには目をこすって眠そうな様子でした。 私があれこれ家事をこなしている間に夫が抱っこで寝かしつけてくれ、そのまま布団に移動させるのにも成功したのです。 あれ? まだ寝てる毎晩しょっちゅう起こされていたので、私はその日も自然と夜中に目が覚めてしまいました。ふと隣を見ると、息子はまだスヤスヤ夢の中。おっぱいが張っている感覚もあり、時計を見たら深夜2時。20時過ぎに寝ついてから、すでにもう6時間近く経っていたのです。今までの息子では考えられないほどの熟睡っぷりにビックリ。 結局その日は深夜3時に1度授乳をしたっきりでした。もしかして密着した状態での寝かしつけをやめたからかも!と思い、次の日以降も試してみると、不思議なほどに夜泣きの回数が減り、多くても2回にまで激減したのです。 私は寒がりの冷え性なので、冬の間くっついて寝かしつけをおこなっていましたが、息子にとっては、暑かったことが夜泣きの原因だったのかもしれません。密着した状態で寝かしつけるのをやめるというすごく簡単な方法で夜泣きの回数を減らせて、すごくラクになりよかったです。 イラスト/おんたま監修/助産師REIKO著者:近藤あいこ6歳女児と1歳男児の2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年10月03日笑っているときは天使のようにかわいい娘。ところが泣き止まない時間が長くなれば長くなるほど、結構なストレスが溜まっている自分に気がつきました。「おむつが濡れた」「たそがれ泣き」というように泣いている理由がわかっているときはともかく、原因に心当たりがない状況で、泣き止まない娘と2人で過ごす時間の孤独は相当のものでした。泣き止ませる方法として、わが家で効果的だったちょっとユニークな方法をお話しします。泣いている理由がわからない泣き始めてもおむつを替えたり授乳をしたりすると、満足しておとなしく眠っていた娘。ところが、生後3カ月ごろ「何をしても泣き止まないとき」がありました。それまでおこなっていたおむつ替えや授乳ではまったく効果がなく、抱っこをしても、歌を歌っても、背中をトントンしても、服を着せても脱がせても、とにかくネットで検索して出てくることすべてを試してもまったく泣き止まないのです。 泣いている娘を抱いたまま私が泣きたくなる日も多かったです。助産師さんに相談したところ「自分でもどうして泣いているのかわかっていない赤ちゃんもいるから深く考えすぎないで」と言われたものの、泣き止まない娘を前にストレスがなくなるわけではありませんでした。 泣いている様子を撮ってみることに気持ちがラクになったきっかけは、「泣いている顔もかわいいわね」という義母のひと言でした。冷静に考えてみると、顔を真っ赤っかにして口を大きく開けて泣いているのも赤ちゃんのころの今しか見られない顔だと納得。そして何をしても泣き止まない日に、カメラで撮ってみることにしました。 すると、スマホ越しに見る娘の泣き顔は思いのほかかわいく、大絶叫で泣いている姿は生命力にあふれていたのです。そして何より、生後5カ月を迎えたころ泣いている顔を撮ろうとすると、不思議とスマホのカメラを見るや否や娘が不思議そうな顔をして泣き止んだことさえありました。 泣いている理由が特にないときは、他のものに興味をひかせると泣くことを忘れるようです。娘が寝たあと、フォルダに並んだ号泣写真を見て自分をねぎらいながら眠る日もありました。 泣いている写真や動画が大切な思い出に 久しぶりに新生児のころの動画を見返して気がづいたことがあります。それは、思った以上に泣き声が違ったことでした。当時は困惑した私ですが、今見ると「ふにゃぁふにゃぁ」、そして時期を追うごとにはっきりとした泣き声に変わっていきました。 ムービーを撮ろうとすると、意外と子どもが泣き始めたタイミングで慌ててムービーを止めてしまうことが多く、泣き声を記録したデータはあまりありませんでした。ありったけの泣き止ませる方法を試してお手上げのつもりで撮影していた写真や動画が、今となっては貴重な娘の姿を記録した思い出になっています。 赤ちゃんを泣き止ませることの積み重ねで、母と子の絆は深まっていくと産婦人科で教わりましたが、あまりに泣き止まないので私のメンタルも限界でした。スマホで動画や写真を撮っているうちに、少し気持ちがラクになった生後半年の今。育児記録の1つとして泣き顔さえも良い思い出になるように、日々娘と向き合っていこうと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/おんたま監修/助産師 松田玲子著者:こさい れい0歳女児の母。元テレビ番組ディレクター。フランスで育った自身の経験をもとに海外生活、旅行、子育てについて執筆している。
2022年10月01日ツナ缶さんご一家は、ご実家の会社の経理担当として働く妻、1歳5ヶ月の娘さんとの3人家族。ツナ缶さんは専業主夫として毎日に奮闘されています。『【ツナ缶ち】ワンオペ専業主夫の育児vlog』では、専業主夫のワンオペ育児の様子や、お出かけの記録、娘さんの成長などをyoutubeで発信されています。 ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=『新しい家族のカタチ』について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。 今回は、専業主夫として家事育児をするツナ缶さんが、子育てをする上で困ったことについてご紹介いたします。 専業主夫になったきっかけ東京生まれ、東京育ちのツナ缶さん。一般企業に就職し、接客の仕事をしていました。上司や同僚、お客様にも信頼され充実した社会人生活を送っていた頃、現在の奥さんと交際を始め入籍することに。奥さんが実家のお店で働くことになり、会社を退職して奥さんの実家近くに引越しを決めました。 その後すぐ新型コロナウイルスが流行し始め、新天地での仕事が決まらず、十分な転職活動もできませんでした。ただ、その間奥さんは実家で働いていたこともあり、世帯収入はあったと言います。 ようやく仕事が決まり、スタートしたのは4月。その月は、娘さんが生まれる予定の月でもありました。やる気に満ち溢れて入社したのですが、いざ入ってみると当初の予定とは異なる新規事業に配属され、肉体労働をすることに。社長と意見が合わず、ある日事実上の解雇勧告を受けてしまいます。 娘さんが誕生し、新生児育児が始ると同時に、再度転職活動もスタート。当時を振り返りツナ缶さんは「3時間ごとの授乳やおむつ替え。毎日時間があっという間に過ぎていき、妻と交代しながら協力することで、体力的に大変な時期を乗り切ることができました」と話します。 この時期、お二人は仕事や生活についてたくさん話し合いました。ツナ缶さんが働いた場合、転職して給与は今までよりも低くなる可能性があり、引越しも必要。奥さんが働いた場合は、基本的に生活水準は変えずに今までと同じような生活ができる……。 両方のメリットデメリットを検討した結果、奥さんが外で働き、ツナ缶さんが専業主夫になるという今の形を選択しました。 男性が育児をする上で困ることって?専業主夫のハードルはまだまだ高い…専業主夫となったツナ缶さん。実際に育児をしていくと、いろいろと問題点も見えてきたそうです。ここでは、ツナ缶さんご自身が困った体験談を紹介いたします。 その1:男性用トイレにおむつを替えるスペースが少ない乳幼児期の子連れ外出で重要なのが、おむつ替えスペース。最近の商業施設では、授乳室があったり、フードコートにも赤ちゃん用スペースがあったりして、比較的子連れに優しい印象がありますよね。しかし…… ツナ缶さん「確かに施設としては、赤ちゃん連れにぴったりだと思うんです。でも、あくまで女性が育児をすること前提だなと感じる部分もあります。例えば、男子トイレでのおむつ替えスペースについて。そもそも男子トイレにおむつを替えるスペースがないことが多く、あったとしてもとても使いづらいことがあります」 ツナ缶さん「この写真の場合、スペースが狭くて横からしかおむつを換えられません」 確かに……!!この向きのおむつ替えは難しいですよね。ツナ缶さんは、他にも娘を持つ父として気になる点があると言います。 ツナ缶さん「男性用トイレのおむつ替え台で多いのが、トイレに入ってすぐ洗面台のあたりに設置されていること。一見、スペースも広くとれて問題がないように思われるかもしれませんが、不特定多数の男性が自由に行き来できる場所で、娘のおむつを替えることに抵抗があります」 女性用トイレしか使用しない母親には気付かない問題です。確かに、男性が後ろを通っている中で娘のおむつを替えるのは気になりますね。 ツナ缶さんは、男性用トイレにおむつ替え台がある場所しか外出ができないため、行動範囲が限られてしまうとのこと。最近、女性用トイレ等にはおむつ交換台があることが当たり前になってきましたが、男性用トイレではまだまだ少ないんですね。 その2:育児グッズは女性向けのものが一般的最近、とても便利な育児グッズが多数発売されています。しかし育児グッズも、女性が使うことが前提として作られているものが非常に多いそうです。 ツナ缶さん「例えば、抱っこひも。スポーツをしていて身体ががっしりしている私にとっては、小さすぎて使えないんです。その他にも、育児グッズの多くは『ママも安心』や『お母さんのための』など、最初から『育児=女性』という概念の元に作られて販売されているように思います。これも男性の育児参加を妨げる原因の1つになっていると感じます」 その3:男性が育児をしていると珍しい目で見られてしまう 男性の育児参加について推奨されるようになってきましたが、ツナ缶さんが実際に専業主夫として育児をしていると、珍しい目で見られたり、心無い声をかけられることもあるそうです。 ツナ缶さん「私が娘の定期検診に行くと『今日はお母さんは来られなかったの?』と当然のように聞かれます。『私が専業主夫で面倒をみています』と伝えると、驚かれたり、怪訝そうな目でみられることもあります」 世代によって『女性=子育て』という意識が強いのかと思いきや、同世代でも同じような考えを持つ方がいらっしゃるようで……。 ツナ缶さん「久々に会った友人に専業主夫をしているという話をすると、『お前、男なんだから働けよ、みっともないなあ』と言われたこともあります。その言葉を聞いて、『育児をなんだと思っているのだろう』と内心ではとてもムカついていましたが、笑ってスルー。その友人は結婚をして子どももいます。奥さんは1人で育児を頑張っているんだろうなと同情してしまいました」 世間では「男性の育児参加」「男性にも育児休暇を」と言われていますが、その本来の意図を理解できていない人があまりにも多すぎると感じているツナ缶さん。このような考え方によって、専業主夫の肩身が狭くなり、男性の「本当の意味での育児参加」が増えない原因になっているのではと話します。 ◇◇◇ 実際に専業主夫として子育てをすると、女性の視点では見えない不便な点がたくさんあるんですね。社会全体として、男性が育児をすることへの認知は広がってはきていますが、個人のレベルではまだまだなのかもしれません。 ツナ缶さんのような育児をしている男性が具体的な声をあげていくことで、これから続く専業主夫の方がより育児をしやすくなるのでは……と感じました。 育児に男性・女性は関係ありません。もっと大きなやさしい視点を持って、社会全体で子育てできるようになれば、孤立する親も減るのかもしれませんね。 『【ツナ缶ち】ワンオペ専業主夫の育児vlog』では、専業主夫のワンオペ育児の様子や、お出かけの記録、娘さんの成長などさまざまな情報をyoutubeで発信されています。こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。 著者:ライター 福島絵梨子
2022年09月30日メデラ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:Jarrod Percy)は、公式オンラインショップ( )を2022年9月にリニューアルしました。リニューアルオープンを記念してキャンペーンを実施いたします。オンラインショップイメージより見やすく快適にご利用いただけるよう、デザインおよびシステムを一新、赤ちゃんを運んでくるという言い伝えのあるコウノトリをイメージした、ショップキャラクターマスコットも登場しました。ショップキャラクターマスコットリニューアルしたメデラ公式オンラインショップでは、さく乳器、おっぱいケア用品、授乳関連用品、パーツなどメデラの母乳育児に関する製品を販売、またさく乳器のレンタルもオンラインショップ特典付きでご利用いただけます。また、リニューアルを記念してオンラインショップでのプレゼントも実施します。今回のリニューアルを通し当社は、よりよいショップづくりに努め、母乳育児の専門家として授乳期間を通じてママをサポートできる製品と情報を提供していきます。【キャンペーン内容】(1)送料無料(2)オリジナルおしりふきカバープレゼントオリジナルおしりふきカバーオリジナルおしりふきカバー(2)【キャンペーン期間】2022年9月27日(火) 12:00pm~2022年11月30日(水) のご注文分【対象】(1)送料無料:メデラ公式オンラインショップをご利用いただいた全てのご注文(2)プレゼント:メデラ公式オンラインショップにて1回のお買い物で5,000円以上(税込み5,500円)ご利用いただいたお客さま【ご注意】・プレゼントはご購入商品と一緒に発送いたします。・プレゼントの交換は受け付けません。・本キャンペーンは予告なく変更やキャンペーンを終了させていただく場合があります。あらかじめご了承ください。■メデラ株式会社についてメデラ株式会社は、1993年にMedela Holding AG(本社:スイス)の100%子会社として東京に設立されました。赤ちゃんとお母さまの健康、母乳育児をサポートすることを使命とし、研究に基づいた乳房に負担の少ない電動さく乳器、特殊授乳製品を含む母乳育児サポート製品を開発・展開しています。メデラの病院グレードの電動さく乳器「シンフォニー」は、国内の病院・産院で最も多く採用されているさく乳器です*。また、個人向けのさく乳器として「スイング・マキシ」、「ソロ」、「ハーモニー」を展開しています。*病院グレードのさく乳器において。2022年1月時点。所在地 :東京都渋谷区笹塚2-26-2 13F代表取締役:Jarrod Percy 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月29日「ままのてちゃん」のLINEスタンプが登場♪ままのてのオリジナルキャラクター「ままのてちゃん」がLINEスタンプになりました。さまざまな表情のままのてちゃんがプレママやママ・パパの気持ちを代弁してくれますよ。ままのてならではの育児中に便利なフレーズがたくさん揃っています。毎日のトークをままのてちゃんスタンプで彩ってくださいね。育児中に使いやすいラインアップスタンプの一例です。すべてご覧になりたい方はこちらから→日常使いしやすいあいさつ系のフレーズはもちろんのこと「授乳中」「そろそろ限界…」「オムツかえました!」など育児中に使いたくなる便利なフレーズが全部で40種類も揃っています。こんなの欲しかったと思えるスタンプに出会えますよ。ママとパパの絆が深まる忙しい育児中だからこそ、無理をせずに家族で気持ちを伝え合うことが大切ですよね。産前産後のママの不安定な気持ちを代弁してくれるスタンプや、ママへの感謝の気持ちを伝えるパパ向けのスタンプなどがあります。手軽に使えるLINEスタンプできちんとコミュニケーションをとりながら、ママとパパの絆を深めてくださいね。ままのて公式アカウント
2022年09月27日4人の子ども育ててます
子育て楽じゃありません
良妻賢母になるまでは。