私の義母はとても穏やかでやさしい人です。不妊治療で第一子を授かったときはとても喜んでくれ、私が不調のときに通勤の送迎をしてくれたり食事を作ってくれたりと、たくさんお世話になりました。けれど、初めての出産を経験するにあたり、自分のことでいっぱいになった私は義母に対していろいろと不満を募らせてゆき……。陣痛中に差し入れされた驚きの物!私は出産予定日を過ぎても子宮口がなかなか開かなかったため、入院して陣痛誘発剤を使って出産する予定でした。結局入院予定日の前日に陣痛がきたため、ひとりでそのまま入院したのですが、入院したことを義母に連絡するとまさかのお見舞いに。 何をしにきたのかと思ったら、だるまを届けにきたとのこと。「今のタイミングでだるま!?」 と驚いたのを今でも覚えています。 出産後はほぼ毎日お見舞いに義母の家から病院が近いということもあり、義母と義父は出産直後にお見舞いにきてくれました。そこまではよかったのですが、入院中ほぼ毎日お見舞いに。狭い病室に生まれた直後の娘と義母と私の3人きり……。きてくれてありがたいのに、なぜか産んだ直後は 「起き上がって接しなければならない」 という気持ちのほうが強く、つらく感じてしまいました。 気にかけてもらえることはありがたいけれど、入院中は沐浴実習や母乳マッサージ、友人との面会などいろいろと予定が入っていたため、もう少し休みたいと感じたことを覚えています。 まさか!? バスタオルに文句一番衝撃だったのは、入院中、おくるみ代わりに使っていたバスタオルに文句を言われたことです。私が直接言われたわけではないのですが、病室にきていた夫の携帯電話に連絡があり、「まだあのベージュのバスタオル使っているの?」 と言われたのです。 バスタオルがベージュだったため、義母にはおくるみとしてふさわしくないと感じたのかもしれません。電話を受けたときは汚れたために白いブランドのバスタオルに交換済みで、そのことを伝えると安心していたようです。なんでそんなことを言うんだろう……と無性に悲しくなって夜中に号泣しました。連日の睡眠不足でネガティブになっていたのだと思います。 初めての出産による不安や睡眠不足で私の気持ちが不安定だったこともあり、普段なら何も感じないことも悪い方向に受け止めてしまう時期でした。4年以上経った今では 「そんなこともあったなぁ」 と思える出来事です。 イラスト/imasaku著者:沢田真紀子自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年06月14日上2人はスピード出産すぎたため陣痛がどのようなものなのかわからず、心の準備をする時間もバースプランの出番もなし。何が何だかわからないまま出産し、気付けばわが子は私の胸の上でした。今回3人目にして初めて「出産ってこうやって進んでいくのか」「陣痛なう!」ってこんな感じなのか、と実感しました。 そして、したかったことが全部叶った!と思えた出産のお話です。スピード出産すぎて陣痛がわからない1人目、2人目の出産時のことです。私はなんだかおかしい?と思って産院に行き、着いてから1人目は30分後、2人目は10分後に出産しました。到着時には子宮口全開大、いきなり痛みMAXだったので、10分間隔、5分間隔のような「陣痛なう」というものを味わった経験がありませんでした。 母子健康手帳に記載されている分娩所要時間も1時間弱。雑誌で見る平均的なお産の進み方とはまったく異なり、「これから産むんだ!」という心の準備ができなかったこと、会陰切開の痛みやおっぱいトラブル、マタニティブルーズなどの産後の体の変化についていけず、1人目のときは産後うつにもなりました。 3人目にして陣痛のイメトレ助産師さんと今回のバースプランを話していたとき、上2人の出産時間を伝えると顔色が激変!! 「陣痛何分間隔ではなく、少しでもおかしいと思ったら連絡してきてね」と言われ、改めて陣痛とはどんな感じなのかを経産婦のママたちに聞いたり、雑誌を見たりしながらイメージトレーニングしました。 妊娠38週ころから恥骨痛も限界に達し、出産予定日1週間前の夜中2時前、その“おかしい感じ”がついにやってきました。 これが「陣痛なう」!?おなかに違和感を覚え、間隔を計ると2分間隔。痛みはないものの、トイレに行くとおりものに血が混じっていたので、2人目の幼稚園のお弁当を念のために作ってから産院に連絡。「今までのことがあるから念のためにきてね」と言われ、家族を起こしてみんなで出発しました。 産院に着いて内診すると、子宮口が5cm開いているとのことで入院となり、その後破水。1人目・2人目のときと変わらず痛くもないし「生まれるのかな~?」と話していると、徐々に痛みが強くなり「これが陣痛なう?」と私は感動! 助産師さんは、私の「陣痛なう」発言に大笑いしていました。 次は「出産なう」! 「陣痛なう」発言からしばらくすると、どんどん痛みが強くなり、いよいよいきみ開始。分娩室は和室で、時代劇で見るような綱がぶら下がっていました。この綱につかまることで力が入りやすくなります。いきむタイミングで綱を引き、赤ちゃんの頭が出てくる感覚や痛み、「産んでいる」ということを3人目にして初めて実感しました。 そして、上の子どもたちも含めた家族に見守られて無事長女が誕生しました。性別を聞いていなかったので、女の子とわかった瞬間みんなで大喜び!! 初めての「陣痛なう!」を経験し、3人目にしてこうして陣痛が進み、出産が始まっていくんだと実感。そして家族みんなに立ち会ってもらい、バースプラン通りの理想の出産を体験することができました。心の準備をしながら出産に臨めたので気持ちも穏やか、心身ともに産後の回復が一番よかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 原案/石井けいこ作画/やましたともこ
2023年05月28日出産予定日の1カ月前。私は実家に帰っていたので、おしるしが来て陣痛が激しくなった日の夜、夫に連絡をして病院へ行きました。駆けつけた夫をよそに、もう限界な私。すぐに分娩台に乗り、いよいよ出産となりました。しかし、立ち会いしていた「夫」にまさかの事件が起こりました。初めての出産で夫婦共に緊張初めての出産に、夫も私もドキドキ。「初めてだから立ち会いをしたい」と言った夫に、恥ずかしいながらも、一緒に闘ってくれる気持ちがうれしかったのを覚えています。 妊娠39週目でおしるしがあり、夜には陣痛も激しくなりました。ギリギリの意識の中、自宅で待機している夫に連絡し、私は母と一緒に病院へ。夫が来たころにはもう何もしゃべれないほどで、まったく歩くこともできず、助産師さんに分娩台に乗せてもらいました。そして、夫の手を握り、いよいよ出産のときがきました。 立ち会いしていた夫に異変が!?「もういきみたい! 気持ち悪い! つらい!」。そう思いながら、「息吐くよ〜。息吐いて〜。ふ〜、ふ〜」という助産師さんの声が聞こえます。「ふー! ふー!」。なんとか吐こうとするものの、うまく吐けません。うまく息も吸えず、とにかく苦しくてつらい。夫も一緒に「頑張れ! ふ〜! ふ〜!」と息を吐き、握る手に力が入りました。 助産師さん、夫、私、みんなで必死に息を吐きます。その後も「ふー! ふー!」と必死に息を吐いていると、いきなり、ぐん! と手が引っ張られました。「え!?」と思っていると、助産師さんの「大丈夫ですか!?」という声が。気づけば、握っていたはずの夫の手がなく、横にいた夫が床に……。なんと夫は、私に合わせて息を吐いているうちに酸欠になり倒れてしまったのです! 今となっては笑い話によく血を見て倒れるという話は聞いたことがありましたが、突然のことで衝撃を受けた私。出産の意識が一度削がれて、夫の心配をしていました。夫は意識はあったので、車椅子で空いていた陣痛室のベッドに運ばれていきました。今だからこそ笑って話せることですが、当時の私は「え!? あの人大丈夫なの!? でも痛い! 産まなきゃ! でもパパは!?」と軽いパニック状態でした。 その後、ひとりで最後まで頑張り、無事に長男が誕生しました。夫はベッドの上で産声を聞いて、「あー、生まれた〜」と安心したそうです。初めての出産でお互いに緊張していて、「妻は息も吐けない、俺がついていなきゃ!」と張り切った結果だったそうです。酸欠で倒れるなんて、息子もびっくりしたことでしょう。 緊張しすぎると誰しもいつもどおりにできないので、何事もリラックスするのが大事なんだなと思いました。今回はしませんでしたが、次回は分娩室にリラックス効果の音楽を流せないか相談したいと思います。 あとから聞いた話ですが、分娩室の前にいた母たちは夫が倒れた物音を聞いて、私に何かあったのかと慌てたそうです。しかし、車椅子で出てきた夫を見て「いや、お前かい!」みたいな空気になったそうです。 私は夫の名誉のために母には口止めしましたが、義母はいろいろな人に言っているそうで、義実家に行ったときには笑い話になっていました。夫は「もう立ち会いはしないよ!」と言っていました。 とにもかくにも、3人とも無事で本当によかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:かりんとう1歳児の母。慣れないママ業も2年目に突入し、仕事と育児に追われながらも、息子の成長に毎日感動しています。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年05月21日私には現在3人の子どもがいるのですが、2番目の子は3,950gのビッグベビーでした。3,950gの赤ちゃんだったと言うと、壮絶な出産を思い浮かべて「大変だったね」と声をかけてくれる方が多いのですが、実は3人の中で一番ラクな出産だったのです。今回は、ビッグベビーの出産秘話についてお話しします。3,950gのビッグベビー誕生今から約5年前、27歳のときに出産予定日から4日遅れて3,950gのビッグベビーを出産しました。実際に陣痛が来たのが、出産当日の午前0時ごろ。ほんのちょっと陣痛が来ているなという感じだったのですが、すでに10分間隔。しかし陣痛が弱かったので結局朝イチに病院へ行き、そのまま入院しました。 昼以降も弱い陣痛が続いていたのですが、19時ごろに急激な痛みが襲ってきて、一瞬でピークに達し、分娩の準備が始まったのです。それから1時間もしないうちに、つるんと出産しました。 ビッグベビーのお産が一番ラクだった!?実際の分娩時間は16時間ですが、陣痛のピークから出産までは1時間ほどでした。実は、妊婦健診ではビッグベビーと言われておらず、赤ちゃんの大きさは3,200gくらいとのことでした。 しかし出産前に助産師さんがおなかを触った際にパンパン具合を感じたらしく、「相当大きいかもね」と言われ、初めてビッグベビーかもしれないと知ることに。大変なお産になる覚悟をしたのですが、結果的には1人目や3人目のお産よりもスムーズでした。 一番上の子のときは子宮口が全開大にならないうえ、酸欠で酸素マスクを付けてのお産でしたし、3番目は子宮口が6cm開いてからの進みが遅く、全開大になるまで5時間くらいかかり体力は限界に……。ですから2番目はビッグベビーではあったけれど、3人の中では最もラクな出産だったのです。 ビッグベビーだったが会陰切開なしで出産3,950gの赤ちゃんを自然分娩したので会陰は自然に裂けてしまっていると思っていたのですが、ほぼ裂けずに出産できました。腟の内側が2か所裂けていたのですが、縫う場所ではなかったとのことでした。 自分でもびっくりしたので担当医に尋ねたところ、分娩時に会陰部分が柔らかく伸びるタイミングがあるそうです。うまいこと会陰が一番伸び切ったタイミングに合わせていきんだので、大きく裂けずに出産できたということでした。 「ビッグベビーだとお産大変だよね? すごいね!」と周りから褒められるのですが、尊い命が誕生するということは、どのような出産であっても命がけだと思います。私の場合は出産予定日が遅れたり、出産直前でおなかの赤ちゃんが大きいかもと言われて不安を感じたりもしましたが、比較的スムーズな出産となり本当によかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:小西なつみ6歳と5歳の男の子と2歳の女の子を育てる3児の母。フリーライターとして活動しており、子育て関連や福祉関連を中心に執筆を手掛けている。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年05月14日初めての出産に立ち会うことになった夫。陣痛で苦しむ私の役に立ちたいと必死でイメージトレーニングをしていました。しかし、いざ陣痛が始まると……?初めての立ち会い出産! イメトレに励む夫だが? 少しでも役に立とうと立会いしてくれた夫としては「同じことをしているはずなのに、そんなに違うの!?」と心の底から衝撃を受けたそうです。 一生懸命寄り添おうとしてくれた夫には申し訳なさで謝ってはいますが、そのときは余裕がなかったので仕方ないよね……と思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:ちょびっと5歳男の子と2歳女の子の高齢ママ。不妊治療や妊娠中、産後の子育てに関する体験談や、婚活、自身のトラウマによる子育ての弊害、克服した方法、またそれ以外の小ネタなどのイラストエッセイをInstagramにて毎日更新中。
2023年05月13日私には姉がおり、姉から陣痛や出産の話を聞いていました。そのとき聞いたあるエピソードに、「え~? そんな訳ないでしょ!」と私は笑い飛ばしてたのですが、いよいよ自分にもそのときがやってきて……。あの痛みと勘違いした姉 この日は出産予定日。初産なので予定通りにはいかないだろうと高を括り、余裕で構えていました。おなかの張りの間隔を計るとぴったり10分おきだったので、半信半疑のまま病院へ。 そこで本当に陣痛なんだと理解しました。少しの変化にも気を配っていてくれた夫がそばにいてくれたおかげで、無事に出産することができたと思っています。 これが平日の昼間、ひとりのときだったら、何も気づかず食あたりだと思い込み、ひとりで出産していたかもしれません。無事生まれてきてくれた息子も、それをわかってこのときを選んでくれたのかもしれないなと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:ちょびっと5歳男の子と2歳女の子の高齢ママ。不妊治療や妊娠中、産後の子育てに関する体験談や、婚活、自身のトラウマによる子育ての弊害、克服した方法、またそれ以外の小ネタなどのイラストエッセイをInstagramにて毎日更新中。
2023年05月11日私は妊娠33週から実家に里帰りしていました。周りからは「貴重なひとりの時間、有意義に使いなよ!」と言われていましたが、だらだらと過ごす日々。思いもよらぬてんやわんやな出産が待っているとは知らずに……。 これはおしるし? 前日、病院にて確認妊娠36週6日のとき、おしるしのようなものが確認できました。念のため病院に電話をすると、「状況を確認するので来てください」とのこと。先生からは「子宮口も開いていないです。様子を見ながら安静にしていてください」との指示を受けたので、その日はそのまま帰宅しました。私自身も「さすがに3週間以上前だし、たまたまの出血かな……」と思っていました。 母から「陣痛はそんなもんじゃない!」翌日5時ころからおなかが痛いな〜と目が覚めてしまいました。昨日のこともあったので心配になり、陣痛アプリをダウンロード。間隔を入力してみましたが、陣痛かどうかよくわからず、「間隔も何もずっと痛いんだけどな……」と感じた私は病院に電話しました。先生からは「あなた、声は元気そうよ。だからそれまだ陣痛じゃないんじゃない? また何かあったら電話して」と意外とあっさり。 私がソファで丸まって「おなか痛いよ〜」と訴えても、母からは「陣痛はそんな痛みじゃないから! 私なんか叫びすぎてよく覚えてないくらいだったわよ」と。出産経験のない妹からも「お姉ちゃん大丈夫〜?」と皆あまり心配してくれていませんでした。 車内で悶絶、スピード出産12時半ごろ、耐えきれなくなった私は「もう無理! 病院に連れてって!」と母と妹に伝えました。ようやく私の状況を理解してくれたのか、2人は車で私を病院まで運んでくれました。このときとにかく冷や汗が止まらなかったのを覚えています。病院に到着すると、助産師さんが「これは大変!」と私の足の間を手で押さえました。そして、「あなた歩ける?」と聞かれたので、「大丈夫です!」となんとか分娩室までの階段を自力で歩き、その後約20分で出産予定日より3週間早く出産しました。 私にとっても家族にとっても初めての経験だったので、全員ドタバタ焦ってしまいました。とにかく無事病院に着いてよかったなと思います。今となってはスピード出産でよかったねと言えますが、少し遅れていれば車内で出産する可能性もあったと思うとゾッとします。今第2子を妊娠中なので、次はもう少し余裕を持って行動したいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子作画/こちょれーと著者:倉木アリサIT企業に在職中。現在第2子妊娠中のため育休延長し、1歳男児の子育てをしながら、自身の経験をもとに体験談を執筆している。転勤族のため現在は東京都在住。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと
2023年05月11日妊娠中、つわりで大変なときもそのつらさを理解し、サポートしてくれた夫。初めての出産に対する不安を抱えていたときも、寄り添ってくれました。「夫は妊娠出産の大変さを理解してくれている」。そう思っていたのですが……。 私たちのバースプラン赤ちゃんは2人揃って迎えてあげたいと決めており、立ち会い出産を希望。里帰りを終え、出産予定日よりも少し前に陣痛が始まりました。しかしお産は進まず、夫は一度仕事へ戻ることになりました。ようやく進み始めたものの、夫はまだ遠方で仕事中のため、すぐには駆け付けることができません。 本格的な痛みが伴う陣痛が始まってから6時間が経ったころ、「もし陣痛が耐えられそうにないなら、希望は叶わなくなるかもしれないけれど、破水を促せば子宮口が開きやすく、もっと出産をラクに進められるよ」と助産師さんに言われました。しかし、「赤ちゃんの状態が大丈夫なら、可能な限り夫の希望を叶えてあげたい」⋯⋯そう思いながら、その後も必死に痛みと闘っていました。 出産後、夫からまさかの発言助産師さんの助言を頂いてから3時間後、夫が無事到着。それと同時に破水を促し、すぐに子宮口全開大となり、無時出産となりました。なんとか立ち会い出産を叶えることができ、夫婦そろって涙を流しながら喜びました。夫の顔を見ながら、「陣痛は苦しかったけれど、頑張って本当によかった」心からそう感じていました。 しかし、幸せな時間が流れていたのも束の間! 落ち着いたころに、夫がびっくりな発言をしたのです。「割とスムーズでラクな出産になって本当によかったね」。⋯⋯開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。「ラクな出産」。悪気はなかったにしろ、夫の発言に私はとてもモヤっとした気持ちになりました。そして悲しくもなりました。 夫に物申す!夫の言い分は…?夫は私が陣痛で苦しむ姿を一切見ることなく、病院に到着してすぐの出産だったため、スムーズでラクな出産に思えたようです。さらに出産については、自分にできることはないと思い、出産の流れについても事前に調べることもしなかったようでした。 そこで私は、「2人の夢を叶えるため助産師さんの助言後も陣痛に耐えたこと。本格的な陣痛がどれほどの痛みで、それに耐えることのつらさがいかなるものであったか。さらにラクな出産というものは、そもそもないのだ」ということを説明しました。夫はしっかり話を聞いて理解し、自身の発言を反省してくれていました。 このことから、私たちは産後のトラブルや育児に関して可能な限り、共有するようにしました。仕事が忙しいため、すべてを把握してもらうことは難しいですが、夫が理解しようと関心を向けてくれただけで私はうれしかったですし、心が救われました。慣れない育児は大変でしたが、夫の存在には救われました。それでも2人目の出産は、陣痛から付き添ってもらおうと心に決めています。 監修/助産師 松田玲子作画/キヨ著者:山下亜衣10歳と7歳のサッカー小僧の母。子どもたちを応援するため、アスリートフードマイスターを取得。転勤族で現在は地方での生活を満喫中。趣味はキャンプ。
2023年05月07日登場人物ママ/なつみ:とにかく面倒くさがり屋のB型(Instagram:omori_nigaoe)パパ/ゆたか:女子力が高い雑学王。子煩悩がすぎるパパさっちゃん:2017年7月生まれ。お歌大好き元気で明るい気分屋さんれーちゃん:2018年11月生まれ。お姉ちゃん大好きパパっ子。お姉ちゃんに冷たくされると大泣きするちょっと大袈裟さんしーちゃん:2020年4月生まれ。お姉ちゃんたちにかわいがられてすくすく成長中!つーくん:2022年12月生まれ。元気な3人のお姉ちゃんたちに囲まれ日々成長中!いざ、出産へ!5歳、4歳、3歳の年子3姉妹と、0歳の男の子を中国で育てているずぼらママです。計画出産のために入院したものの、1日目はなかなか陣痛につながらず2日目になりました。2日目は朝から先生に破水してもらい少し様子を見てから促進剤を打ちました。破水のおかげかお腹の痛みがどんどん強くなっていき、怖くなり「無痛の注射を打ちたい」とお願いするもまだ打ってもらえませんでした。お昼を食べたあとには痛みがMAXに。2日目も通訳さんがおらず「なんでこんな大事なときにいないの?」と不安と恐怖、心細さで大号泣してしまいました。看護師さんにはなにかあればコールボタンを押してと言われていましたが、押すと中国語で「どうしましたか?」といったようなことをきかれます。中国語が話せないわたしはボタンを押すことを躊躇っていましたがあまりの痛さにナースコールしました。翻訳ツールで「無痛の注射を打ってください」と音声を流すと、看護師さんと麻酔の先生がきて、処置してくれました。痛みの中、麻酔の同意書にサインしたことと針を打つときの丸まった姿勢がとにかく辛かったです。それからはあっという間に痛さがなくなり、同時に陣痛の波が少しおさまってしまいました。この出産の時期は、ちょうど中国が「ゼロコロナ政策」を緩和し始めたころ。前日に受けたPCR検査の結果に異常があるとSMSが来て一気に不安になりました。「もしわたしがいまコロナに罹っていたとしたらこの出産はどうなるのだろう。産院を追い出される?赤ちゃんは?」と不安と恐怖、出産間近でそれどころじゃない気持ちとでぐちゃぐちゃでした。(結局、この時点でコロナは陰性でした)注射の影響なのか陣痛はどんどん遠のいていき、看護師さんから「少し寝てください」とまで言われるレベルに。携帯で漫画を読んで過ごすほど余裕で、今日生まれるのか心配になるくらいでした。(無痛分娩はすごいですね!)その後だんだん寒気を感じ始めて、痛みはないもののお尻のほうがぐぐーっと押される感覚になりました。看護師さんが来たときに一応報告して診てもらうと急にバタバタと騒がしくなり、新生児を迎える体勢に早変わり!ここで、やっと通訳さんが登場(笑)。なぜか足を怪我して病院に行っていたそうです。「なんでこのタイミングで!?」という気持ちを抑えて、いざ出産!無痛分娩は本当に無痛でした。通訳さんがいきむタイミングを教えてくれて7,8回いきみ、先生や看護師さんは日本語で「がんばれ!」と声かけをしてくれて、やっと生まれました。無事に産むことができた安堵で号泣しましたが、「泣くと血が止まらなくなるから泣かないで」と通訳さんに淡々と言われてなんともいえぬ出産でした(笑)なんとか無事に産めて、先生や看護師さん、通訳さん、関わってくれた皆さんに感謝です!余談ですが、後日、出産に立ち会ってくれた通訳さんがコロナに感染して休んでいると聞いて仰天しました。感染経路はわかりませんが、わたしも産後すぐコロナに感染してしまいました…。このように産後もいろいろありドタバタは続いていますが4人の育児、ゆるく頑張ります!中国での4人目出産エピソード(前編)はこちら妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!おおもりなつみさんのマンガが動画になって登場!ままのてで大人気の育児マンガが動画でも楽しめるようになりました。もちろん、おおもりなつみさんのままのてオリジナルマンガも動画になって登場していますよ。おおもりさんの描く年子3姉妹の日常をぜひ、ご覧になってくださいね。※「ままのてチャンネル」とは妊活・妊娠・出産・育児の情報を届けるチャンネルです。妊娠中や育児期のお役立ち情報のほか、マンガ動画も配信していますよ。お気に入りの動画を見つけたら、ぜひチャンネル登録してくださいね。過去のエピソード著者情報
2023年04月27日息子を出産したときのこと。初めての出産にドキドキしながら夫と子どもの誕生を楽しみに待っていました。生まれる気配は感じませんでしたが、出産予定日まであと5日となった日の未明に突然破水! すぐに産婦人科へ向かいました。陣痛室へ通されたものの、まだ子宮口は開いておらず、ベッドに横たわりながら夫とたわいのない話をしていたのですが…… 出産予定日前に破水して産婦人科へ! 夜中に破水していたので私と夫は急いで病院へ。子宮口1cmだったので、陣痛室で待機することに。少しすると隣の陣痛室にも妊婦さんが到着。数分後に「死ぬ~! 何とかしろ~!」と大声が聞こえ、私と夫はびっくり。「頑張って!」と励ます男性の声と「頑張ってる! 見てわからないの?」と激怒する妊婦さんに私は「こんな壮絶なお産が待っているのか……」と不安になりました。 妊婦さんの怒鳴り声から13時間、私にも陣痛が訪れてようやく分娩台へ移動することに。分娩台は陣痛室の隣にあるため、先ほどの妊婦さんの声がよく聞こえてきます。隣の部屋から聞こえてくる妊婦さんの声から壮絶なお産がイメージされました。「まだ隣の妊婦さんの声が聞こえてくる。怖いよ……。早く産んじゃいたい!」と思っていたためか、分娩台に移動してまもなく息子が誕生。助産師さんからは「落ち着いていて、初産だと思えない」と言われました。夫はわが子の動画を撮りながらとてもうれしそう。しかしその動画にも、妊婦さんの叫び声が入っていました。 結局14時間も隣の妊婦さんの叫び声を聞いていたのですが、今振り返るとあの妊婦さんの声があったからこそ、逆に私は落ち着いて出産できたのかもしれません。夫が撮った出産の動画を見返すたびに「こんなことがあったな~」と特別な思い出になっています。 作画/CHIHIRO著者:望月陽
2023年04月26日出産予定日の1週間前に、陣痛が来た星田つまみさんは病院へ行くことに。駆けつけた実母に会えて安心したのも束の間、陣痛と共に星田つまみさんの骨盤にかなりの痛みが走ります。様子を見にきた、助産師さんは顔面蒼白になり、医師を呼びに行きました。医師の言葉に…病室に来た医師から「常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり:妊娠中、または分娩時に胎児が出てくる前に胎盤がはがれてしまうこと)」と告げられた、星田つまみさん。 緊急で手術をすることになったのですが、手術の準備中に星田つまみさんは息ができなくなり、体が震え始めます。 星田つまみさんの様子を見た看護師さんは、酸素マスクをつけてくれましたが、余計に苦しくなるだけ。星田つまみさんは自分の身に何が起きているかわからず、死を覚悟するほどでした。 看護師さんに「落ち着いてゆっくり息をしましょう」と声をかけられながら手術に臨んでいると、医師の「赤ちゃん出ますよ」と言う声と共に、元気な産声が! 愛らしく、元気な赤ちゃんとの対面に安堵した星田つまみさんは、そのまま目を閉じました。 目を覚ました星田つまみさんは、手術を終えてから1時間近く眠っていたよう。 点滴やさまざまな管に繋がれた自分の体に対して、「自分の体じゃないみたい」と感じたと同時に、出産した実感を得ました。 そして星田つまみさんは、手術を担当してくれた医師から「今回の異常分娩」について説明を受けることに。 今回、星田つまみさんの赤ちゃんの心拍が低下した原因は「常位胎盤早期剥離」でした。医師いわく、星田つまみさんが長男くん出産時にも「常位胎盤早期剥離」になっていたこと以外に危険因子(病気の発生や原因となる要素のこと)はないため、原因の特定は難しいとのこと。 そのため、治療や未然に防ぐことが難しく、次回以降の妊娠時も再発する可能性があることを知らされました。 しかし、医師からの説明に驚きはなかったという、星田つまみさん。「次男くんが無事に生まれただけで十分」という気持ちでいっぱいになりました。 ◇◇◇ もうダメかもしれないと思うほど、壮絶な出産を経験した星田つまみさん。出産は命懸け。星田つまみさんと同じように命の危機を感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 赤ちゃんも星田つまみさんも無事に出産を終えることができて本当によかったですよね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ
2023年04月26日私は現在4児の母をしています。4人とも通常分娩で出産し、それぞれの出産にエピソードがあるのですが、特に4人目の出産がとても印象に残るものになりました。1〜3人目同様に、夫の立ち会いのもと出産したのですが……。私たち夫婦の貴重な体験を紹介します。赤ちゃんがなかなかおりてこない今回の出産は4人目ということ、3番目の長男が出生体重が4,000gを超えていたことから、「4人目はすんなり生まれてきてくれるだろうね」と助産師さんに言われていました。 出産当日、子宮口が8cm開いているのに、陣痛の間隔がまだまだ出産に近い感じではなかったので、助産師さんが赤ちゃんに「こっちだよー。おりておいでー」と何回もぐりぐりをしてくれました。 それでも赤ちゃんがおりてこないので、もう少し待つ雰囲気に。そのためすでに分娩台に上がっていたのですが、横向きで陣痛を耐えるように言われ、横向きになっていました。 突然いきみたい感覚が…!すると突然、私はいきみたい感覚に襲われました。助産師さんにも「いきみたいんですけど!」と叫んだのですが、それまでも私は「うんこに行きたい感覚があります」と言っていたので、「わかったよ」といって相手にしてもらえず……。いきみたい衝動をおさえることができず、いきむと股に赤ちゃんの頭がある感覚が! 私の様子に気づいた助産師さんが、私が横向きの状態だったので「ママ! 足あげて!」と叫ぶのですが、陣痛で苦しんでいて足をあげることなどできず、「無理!」と叫び返す私。 そこで俊敏に動いたのは、立ち会っていた夫でした。私の足をサッと持ち上げてくれ、赤ちゃんが苦しくないように出産時に補助してくれました。そのまま夫が私の足を支え、助産師さんが赤ちゃんをとりあげてくれて、無事に出産できたのです。 ナイスアシストで、助産師さんに感謝された夫。夫が俊敏に動けた理由はおそらく、3人の出産に立ち会った経験があり、今回の4人目の出産のときには気持ちに余裕があったからだと思います。「夫が出産の補助」なんてなかなか耳にしないので、貴重な体験になりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:松谷 えりな
2023年04月26日初めてのお産。私は、陣痛の間隔が5分になったタイミングで産院へ電話するよう言われていました。陣痛の間隔が10分を切ったところで産院へ電話しましたが、入院OKが出ません。もう少し自宅で頑張るよう言われて陣痛に耐えていると、便意を感じ始めたのです。今回は、お産開始後の便意に注意したいと感じたエピソードをお伝えします。産院に電話するも入院はまだ陣痛が始まってから最初の産院への電話で、もう少し自宅で様子を見るように言われた私ですが、陣痛の間隔は8分、7分とだんだん短くなっていきました。 私の状態を見た母親がもう一度産院に電話するよう促してきました。そこで、もう一度電話をしたところ、私の声が元気そうだからか自宅待機との判断。もう少し自宅で頑張るように言われました。 便意を感じてトイレに行くものの出ない自宅待機を伝えられてからしばらくすると、私は便意を感じ始めました。ところがトイレに行くものの出ません。「なかなか出ない……」と、15分くらいトイレに滞在しているうちに、どんどん陣痛の間隔が狭まってきました。 気が付けば陣痛の間隔は5分。それとともに出血も増えていきました。そして、そのとき、便意の正体は赤ちゃんの影響であることを知ったのです。想像以上にお産の進行が早く、急いで産院に電話をしました。 便意は「いきみ感」として出てくることも私が産院へ到着したときには、ひとりで歩ける状態ではなく、助産師さんのフォローを受けながら階段をのぼりました。診察すると子宮口は全開大。即分娩台でお産になりました。慌ただしいお産でしたが、赤ちゃんが無事に生まれてきてくれたので結果オーライです。 助産師さんに便意があった話をすると、子宮口が全開大になる前ごろに出てくる「いきみ感」だと言っていました。赤ちゃんの頭で腸が圧迫されるので、便意を感じやすくなるのだとか。陣痛が始まってから排便したいと思ってトイレに入っても、出ないようなら切り上げるように言われました。 一方で、本当に排便したい場合もあると思いますので、基本的に便意を我慢する必要はないと感じます。ただ、私のようなケースもあるので要注意です。心配な方は早めに排便を済ませておくと安心ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子作画/はたこ 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2023年04月25日2人目を妊娠したはちこさん。第一子を普通分娩で出産したときの激痛がトラウマになっていることもあり、今回の出産を無痛分娩にすると決めていました。子宮口が開くのが早かったため、助産師さんの説得で第二子も普通分娩で出産することに。その痛みは第一子よりも壮絶なもので……。あまりの痛みにやけくそになりながら、いきみ続けたはちこさん。ようやく第二子が誕生しました! しかし、生まれたばかりの赤ちゃんを見ると、体が青いような……? それからバースプランに「生まれたら抱っこをしたい」と記載していたはずなのに、助産師さんは一向に抱っこさせてくれません。 はちこさんは動揺しましたが、出産を終えた安堵感と体力の限界でそのまま深い眠りに……。その後体力は回復しましたが、さらにはちこさんを苦しめる出来事が! 出産終わったよね? これ、陣痛並に痛い! ※後陣痛(こうじんつう)……出産後子宮が妊娠前の状態に戻ろうと収縮することによって生じる痛みで、一般的に初産婦より経産婦のほうが強いと言われています。 はちこさんは意識がもうろうとしている中、「はちこさーん」という助産師さんの声で再び目を覚ましました。 そして出産してから1時間後、ようやくわが子を抱っこすることができました! なんとも言えない幸せな気持ちに、涙が止まらないはちこさん。 出産が終わりホッとしたところに、後陣痛がやってきました。 はちこさんが経験した痛みは、陣痛並! 立っているのがつらいほどの激痛でしたが、それでもフラフラになりながら新生児室へ向かいます。 わが子を眺めながら、自分のおなかから人が生まれたことの不思議さやこれから始まる2人の育児などを考えると不安に襲われました……。 それから数日後、はちこさんは無事に退院。 夫と長女が病院まで迎えにきてくれていました。久々の娘との再会に尊い気持ちが込み上げ、家族4人の生活スタートしたのでした。 今回、はちこさんは希望していた無痛分娩ではなく自然分娩となり、無事、赤ちゃんが生まれました。お産の進行は人それぞれで、希望どおりにはいくとは限らないのですね。助産師さん曰く、出産の体験は女性にとって一大イベントなので、体験によってはわだかまりが残ってしまうこともあるそうです。このわだかまりを少しでもなくしておくことが育児をしていくうえで大事なのだそう。そのためには、産後は助産師さんと出産のプロセスを整理して振り返り、自分の思いを聞いてもらうとよいそうです。産後育児が忙しくて話す時間がなかったというママも多いと思いますが、あとからでも語ることに意味があるそうですよ。はちこさんがわだかまりなく2人の子育てを楽しめていることを願うばかりです。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年04月17日2人目を妊娠したはちこさん。第一子を普通分娩で出産したときの激痛がトラウマになっていることもあり、今回の出産を無痛分娩にすると決めていました。しかし、子宮口が開くのが早かったため、助産師さんの説得により第二子も普通分娩をすることに。陣痛が来るたびにはちこさんの体に激痛が走ります。あまりの痛さに一瞬キレそうになりましたが……どうにか頑張って耐えていました。 「1人目よりも2人目のほうが痛い! 早く生まれてくれー!」と心の中で叫びながら、必死に何度もいきみ続け……。 「おぎゃ!」と赤ちゃんが生まれました! しかし、助産師さんたちの様子がおかしくて……!?なんで!? わが子を抱っこできない! ※母子の状態や産院の状況などにより、バースプラン通りにはいかない場合もあります。 あまりの痛みにやけくそになりながらいきみ続けていたはちこさん。 「どゅるんっ!」 ようやく赤ちゃんが誕生しました! 生まれたばかりの赤ちゃんの目は、まさかの二重! 私の子なのになぜ? と驚きつつも、それ以上に赤ちゃんの体が青いことが気になるはちこさん。抱っこする時間をもらえないまま、助産師さんは赤ちゃんを抱えどこかへ行ってしまいました。 バースプランに「生まれたら抱っこしたい」と希望を出していたのになぜ!? とはちこさんは動揺しましたが、お産を終えた安堵感とエネルギー切れで力尽きてしまいます。 それから15分後。 「はちこさん、赤ちゃん連れてきましたよ〜」 と、助産師さんの声で意識を取り戻します。そして抱っこしようと手を伸ばした瞬間、「では!」と助産師さんは赤ちゃんを連れてまたどこかへ行ってしまいました。 やっとはちこさんの赤ちゃんが生まれましたね! 普通分娩にトラウマを抱えながらも、結局普通分娩で出産したはちこさん。どうにか乗り越えることができました。出産は人生の中でも大イベント。出産前や陣痛時、分娩中、出産直後、産後と自分の理想のバースプランを書いて産院のスタッフや家族に共有しておくと、安心して出産することができるかもしれないですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年04月16日2人目を妊娠したはちこさん。第一子を普通分娩で出産したときの激痛がトラウマになっていることもあり、今回の出産を無痛分娩にすると決めていました。入院してからしばらく経つと、はちこさんはおなかのゆるみに悩まされていました。「このままだと分娩のときに出てしまうのでは……」と不安に思っていました。はちこさんは経産婦。陣痛が始まると、あれよあれよという間に子宮口は9cmに! 進行の早さに助産師さんは「普通分娩」を提案。しかし、はちこさんはお産の痛みを二度と経験したくないと思っていたため、予定していた無痛分娩の麻酔をお願いしました。 そこにベテラン助産師さんから現れ、再び説得されるはちこさん。結果、はちこさんは普通分娩で産むことにしたのです。赤ちゃん誕生までもうすぐだと、必死にいきんでいる最中、心配事が現実に……!? いきんだ瞬間…出ちゃった!? 普通分娩になったはちこさんは、無痛の麻酔の代わりに、痛みを和らげる点滴をしてもらうことになりました。それからはちこさんの陣痛間隔はどんどん短くなります。隣の分娩室で無事に出産した妊婦さんに「おめでとう!」と心の中で祝福しつつ、必死に陣痛に耐えるはちこさん。 「いきみたくなったら、ヒッヒッフー、ウンッ、て言うといきみ逃しにいいからね」 助産師さんからアドバイスを受け、繰り返し来る陣痛に耐え続けます。陣痛が来るたびにあまりの痛さにキレそうになりますが、みんな必死なんだ! と思い、どうにか怒りを抑えていると……。 「子宮口全開だよ! 声を出さないようにいきんで!」「うんちするときみたいに!」 助産師さんの指示に従った結果、現場は大変なことに……! 下痢になっていたはちこさんの不安は現実になってしまったのです。しかし、あまりの痛さに恥じらう余地はありません。第一子よりも圧倒的に痛く、「早く生まれてきてーー!」と心の中で叫びながら、必死にいきむはちこさんでした。 人に便を見られることを恥ずかしいと思ってしまうのは無理もありませんが、先生や助産師さんたちはまったく気にしていないようですね。助産師さん曰く、分娩中に排泄することは当たり前だから気にならないのだそう。また、2人目以降のお産時間は短くなるのことが多いのだそうです。しかし、1回目を経験しているからこそ時間の経過が遅く感じる人もいるのかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年04月15日2人目を妊娠したはちこさん。第一子を普通分娩で出産したときの激痛がトラウマになっていることもあり、今回の出産を無痛分娩にすると決めていました。はちこさんは出産経験があったため「前回はこんなんじゃなかった。まだいける!」と、自分で判断し、陣痛に耐えていました。テニスボールでいきみ逃しを試したはちこさん。その効果は絶大だったことと、第一子のときよりも痛くないと感じたため、はちこさんは陣痛を我慢していました。 が、はちこさんは経産婦。お産の進行が早く、あっという間に子宮口が8cmまで開いていたのです。 麻酔を要請するはちこさんに、助産師さんはある提案をしてきました。 助産師さんに説得されついに…!? 助産師さんたちは慌てて出産準備を始めました。一方で、はちこさんはとても冷静。第一子で経験した、のたうち回るほどの痛みがきていなかったため、助産師さんと歓談できるほど気持ちに余裕があったのです。 それから再び子宮口をチェックすると……。なんと9cmまで開いていました! 進行の早さに、 「このまま自然分娩した方がいいかもしれません」 と提案する助産師さん。 麻酔で起こる副作用などを説明されても、はちこさんは麻酔を入れることを譲りません。 そのとき、ベテラン助産師さんが声をかけてきました。 「全開まですぐでしょ?」「浮いたお金で赤ちゃんに何か買ってあげようよ」「お産長引くだけよ?」 と再度長い説得をされ、はちこさんはとうとう折れてしまいました。自然分娩を選んだのです。 はちこさんは経産婦さんなのでお産の進行が早かったようですね。助産師さん曰く、分娩方法には自然分娩、無痛分娩のほかに、帝王切開、フリースタイル出産、水中出産などさまざまあるようです。多様化してきている昨今ですが、それぞれのメリットやデメリットを把握し、妊娠の状況と合わせて産院に相談しながら自分にあった方法を選べるとよいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年04月14日2人目を妊娠したはちこさん。第一子を普通分娩で出産したときの激痛がトラウマになっていることもあり、今回の出産を無痛分娩にすると決めていました。入院している最中、はちこさんは第一子出産時におこなった「浣腸」は今回は避けたいと切に思っていたところ、特に求められることもなく、ひと安心。しかし今度はおなかがゆるくなり、うんちが出たらどうしようと心配に……。おなかのゆるさは治る気配がなく……不安が募っていきます。病院に来てから2時間経過したころ、激しい陣痛がはちこさんを襲ってきました。そこで、第一子では経験できなかった「テニスボール」でいきみ逃しをすることに。半信半疑でしたが、その効果は絶大! 痛みが和らいだのです。 陣痛間隔が短くなってきても「これがあればまだいける!」と思ったはちこさん。助産師さんにも「まだ大丈夫です」と伝え続けました。 しかし、この判断が思わぬ事態を招いてしまい……!? 慌ただしくなる現場…。はちこさんの不安はMAXに! 数分間隔で起こる陣痛も、テニスボールのいきみ逃しでどうにか耐えていたはちこさん。助産師さんに状況を聞かれても、「大丈夫です」と答えていました。 それから30分が経ったころ。助産師さんが子宮口をチェックすると、なんと5.6cmまで開いていました! そろそろだと察した助産師さんたちは、無痛分娩をするための注射を打ちました。 そのタイミングで夫から、娘がママと話したいと言っていると電話が! はちこさんは電話に出たものの、現場のバタバタした空気を察してすぐに電話を切ることに。助産師さんたちはざわざわしながら準備を始めていました。 「はちこさん、分娩台に移動しますから」 と助産師さんに告げられ、驚きながらも移動ます。そして再び子宮口をチェックしてみると……。 この数分間で、なんとはちこさんの子宮口は8cmまで開いていました! 「え? そんなにあいているの?」 と、助産師さんもはちこさんも驚いていました。 助産師さん曰く、個人差はありますが、初産婦さんに比べて経産婦さんはお産の経過が早い方が多いそうです。全体的な経過が早い方もいれば、一気に進む方もいるのだとか。そのため分娩室に移動するタイミングも早めで、初産婦さんは子宮口が全開になったら移動するのに対し、経産婦さんは子宮口が7~8㎝開いたころが移動の目安だそう。経産婦さんは早め早めの対応が肝心なのですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年04月13日登場人物ママ/なつみ:とにかく面倒くさがり屋のB型(Instagram:omori_nigaoe)パパ/ゆたか:女子力が高い雑学王。子煩悩がすぎるパパさっちゃん:2017年7月生まれ。お歌大好き元気で明るい気分屋さんれーちゃん:2018年11月生まれ。お姉ちゃん大好きパパっ子。お姉ちゃんに冷たくされると大泣きするちょっと大袈裟さんしーちゃん:2020年4月生まれ。お姉ちゃんたちにかわいがられてすくすく成長中!つーくん:2022年12月生まれ。元気な3人のお姉ちゃんたちに囲まれ日々成長中!できるだけ早く産みたい!5 歳、4歳、3歳の年子3姉妹と、0歳の男の子を中国で育てているずぼらママです。今回は中国での出産についてお話します。2022年の12月に中国で4人目となる男の子を出産しました。初めての海外での出産は不安が大きく初産だったら絶対に日本に帰って産んでいたと思います(笑)。2022年の中国は「ゼロコロナ政策」で生活の中での制限がとても多かったです。悪阻中でも毎日PCR検査をするために長蛇の列に並ばなければいけなかったり、食中毒にかかっても産婦人科では診てもらうことができなかったりと、精神的に厳しい日々でした。さらに、妊娠糖尿病になってしまい毎日食事と運動による血糖値のコントロールにも悩まされるなどかなりまいっており「可能な限り早く産みたい!」と産院で相談しました。計画出産を希望するのは4人目にしてはじめて。38週頃なら可能だと思っていましたが、わたしの通っていた産院では計画出産は特別な状況でしか行っておらず、時期も39週からとのことでした。なるべく赤ちゃんはお腹にいなければならないという考えのようでしたが、妊娠糖尿病ということもあり39週になる日に計画出産ができることとなりました。希望しなくとも無痛分娩での出産となり、無痛分娩もはじめてなので決まった時は楽しみでした。しかし、2人目、3人目の出産ではお腹が痛みだしてから4時間ほどで生まれていたため、陣痛を感じたらすぐに行動しなければ動けなくなってしまう心配がありました。家から産院まではタクシーで20分ほどかかります。日本のように陣痛タクシーがないので言葉が状況を伝えられない中「ひとりでタクシーに乗って途中で破水したらどうしよう」など不安でたまりませんでした。そのため、計画出産の予定日の前日に入院させてもらうことに。家族全員で産院に宿泊し、当日朝から陣痛促進剤を打つために腕に点滴の針を刺しました。これがとても痛くてしばらくお腹の痛みより腕の痛みが気になりました。「お昼には生まれたらいいな〜」なんて考えていましたが、なかなか陣痛につながらず、一日目は終了。ちなみに、なぜか通訳さんがお休みで、看護師さんとスマホの翻訳ツールを使いながらやり取りをすることに…。看護師さんはたまに部屋に来て陣痛促進剤を調整して「痛?不痛?(痛い?痛くない?)」と確認してくれました。「少し張っている」というのを伝えたくても翻訳ツールではうまく翻訳できず、言葉の壁を感じました。部屋に戻ったあと夫や子どもたちに会えてホッとしたものの、その日のうちに産むことができず、なんだか申し訳ない気持ちになったことを覚えています。(後編につづく)妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!おおもりなつみさんのマンガが動画になって登場!ままのてで大人気の育児マンガが動画でも楽しめるようになりました。もちろん、おおもりなつみさんのままのてオリジナルマンガも動画になって登場していますよ。おおもりさんの描く年子3姉妹の日常をぜひ、ご覧になってくださいね。※「ままのてチャンネル」とは妊活・妊娠・出産・育児の情報を届けるチャンネルです。妊娠中や育児期のお役立ち情報のほか、マンガ動画も配信していますよ。お気に入りの動画を見つけたら、ぜひチャンネル登録してくださいね。過去のエピソード著者情報
2023年04月13日「無痛分娩でお願いします」第6話。2人目を妊娠したはちこさん。第一子を普通分娩で出産したときの激痛がトラウマになっていることもあり、今回の出産を無痛分娩にすることに。第一子の出産時におこなった「浣腸」は、絶対に拒否すると決めていました。この浣腸が原因で、はちこさんはトラウマを負ったのです。第一子を出産するときに浣腸をした結果、痔が悪化! その痛みは凄まじく、はちこさんは第二子の出産では拒否すると決めていました。しかし、病院から浣腸の要請は一切出てこず、はちこさんは拍子抜け。 それから静まり返った陣痛室で音楽を聴きながら痛感を和らげていたとき、もう1つ大きな心配事が頭をよぎりました……! ついにテニスボールを使うときが! ※誤)2週間→正)2時間 はちこさんの中で、もう1つ心配事が浮上! それは、おなかがゆるくなっていたこと……。 おなかがゆるいままだと、分娩のときいろいろ出てしまうのではないかと、最悪の事態を考えてしまい顔面蒼白になっていました……。 それから入院して2時間が経ったころ。 大好きなアーティストの歌も頭に入らないほど激しい陣痛がはちこさんを襲います。 そこで、陣痛を和らげるテニスボールを使うことに! 第一子のときは痔を持っていたため、このいきみ逃しを経験することができませんでした。本当に効果あるのか? と、半信半疑でお尻の下に敷いてみると……。 「え!? 痛みが和らいだ!」 嘘みたいに痛みが和らいだのです。これがあれば、まだ陣痛を我慢できると思ったはちこさんでした。 助産師さん曰く、陣痛やいきみによって、直腸に便があれば自然と便が押し出されてくるので、出産時に便が出るのは自然なことなのだそう。妊婦さんは心配になってしまうかもしれませんが、出産の際に便が出たら、周囲に気付かれることがないように助産師さんは手早く処理をしてくれるのだそうです。心配そうなはちこさんですが、助産師さんを信じて、赤ちゃんの誕生を楽しみに待てるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年04月12日順調に進んでいた妊婦生活。しかし、出産予定日の1カ月前に夫が新型コロナウイルスに感染し大騒ぎ。でも、私は陰性でひと安心。夫婦で出産に向けて過ごしていたけど……。私の波瀾万丈な出産の思い出をご紹介します。 「こんなときになぜ?」出産間近に新型コロナに感染もともと帝王切開での出産を予定していたため、手術日が決まっていました。 そんな中、夫が出産予定日の1カ月前に新型コロナウイルスに感染。幸い、私は感染していなかったのでひと安心していましたが、なんと出産予定日の3日前に夫が2度目の新型コロナウイルスに感染。「いつも健康で滅多に体調を崩さないのに、なんでこんなときに……!?」と怒りがおさまりませんでした。 しかも、2回目は私も感染してしまい、高熱が出て、鼻水と咳が止まりません。もちろん予定していた帝王切開の手術日は延期になり、隔離期間後に再度予定を組み直すことに。おなかをさすりながら赤ちゃんに、「隔離期間中は陣痛が起こりませんように。もう少し出てくるの待っててね」と話しかけ、なんとか隔離期間最終日を迎えました。 おなかのわが子よ、ありがとう!そして、隔離期間を終えたその夜、ついに陣痛が来たのです! 隔離期間が終わっていたため、通院していた病院で緊急対応してもらえました。鼻水と咳がひどく、つらい状況でしたが帝王切開で無事赤ちゃんが誕生。元気で無事に生まれてきてくれたわが子に「ギリギリまでおなかの中で待っててくれてありがとう!」と思いました。 元気な夫が2回もダウンしたのはなぜ?滅多に体調を崩さない夫が「2回も新型コロナウイルスに感染するなんて……」と思いましたが、睡眠不足が原因だったのかもしれません。というのも、サッカーワールドカップを観戦するために、連日夜更かしが続いていたからです。 臨月での高熱は、赤ちゃんもつらかったと思います。隔離期間中、じっとおなかで待っていてくれて、その後元気に誕生してくれたことにありがとうと言いたいです。また、病院関係者にはご迷惑をおかけしましたが、メンタルがボロボロだった私を励ましてくれたことに心から感謝しています。 監修/助産師 松田玲子0歳の母。初めての育児に毎日奮闘中。
2023年04月12日第1子から第3子まで予定帝王切開で出産したぺ子さん。第1子の長男くんは妊娠20週から逆子が直らなかったため、予定帝王切開での出産が決まりました。何かとネガティブなイメージのある帝王切開ですが、ぺ子さん自身は帝王切開でのお産にまったく抵抗がありませんでした。帝王切開に抵抗がない1つ目の理由は、出産日を決めることができるから。ぺ子さんの場合は予定帝王切開のおかげでお産の日が決まり、夫も仕事の都合がつけやすくなり、遠方の親族も出産日に合わせてくることがでたのです。そして、2つ目の帝王切開でよいと思った理由は……!? 痛みが怖いママは友だちの出産エピソードに震え… ※楽なる→楽になる ※自転車の2人乗りは各都道府県の公安委員会が定めた道路交通規則で原則禁止とされています。 ぺ子さんが帝王切開で良いと思う2つ目の理由は、お産の時間が1時間半ほどで終わり、術中は痛みがないということ。 自然分娩で出産した友だちは10〜30時間ほどお産に時間がかかったと聞いて、痛み耐性がないぺ子さんは長時間の陣痛には耐えられないと思っていました。そのため、ぺ子さんにとっては短時間かつ麻酔により術中の痛みがまったくないお産が魅力的だったのです。 さらに、ぺ子さんは傷ができることに抵抗がないため、帝王切開でおなかを切って手術の痕が残ることも特に問題視していませんでした。 自然分娩ならすんなり産めることもあれば、長く陣痛に苦しむ可能性もあります。さらに、胎児や妊婦さんの状態によっては自然分娩から緊急帝王切開に切り替わる場合もあります。その点、帝王切開ならスケジュールが決まっていて、術中は麻酔が効いているので痛みに苦しむことがありません。帝王切開に抵抗のある方も多いと思いますが、ぺ子さんのようにデメリットに感じないというケースもあるようですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ぺ子
2023年04月11日2人目を妊娠したはちこさん。第一子を普通分娩で出産したときの激痛がトラウマになっていることもあり、今回の出産を無痛分娩にすると決めていました。しかし、無痛分娩は陣痛の途中から麻酔を入れるということに気がついたはちこさんは「途中までは、あの痛みに耐えないといけないの……!?」と動揺します。そして一番恐れている「陣痛」をどうにか乗り切るための対策を調べた結果、はちこさんは、お尻にあてるといきみ逃しがラクになるというテニスボールを購入しておくことに。出産予定日の4日前のクリスマスイヴ。 早めに就寝したはちこさんは、おなかの異変を感じて目を覚ましました。最初は弱い痛みでしたが、時間が経つにつれ強い痛みに変化……。「陣痛で間違いない!」と思い、陣痛タクシーで産院に向かうことに。 「いよいよ始まる!」戦闘モードに入っていたはちこさんは、ある決意をしていました。 これだけは絶対にしない!と、決めていたのに… 陣痛タクシーに乗り、産院に向かっていたはちこさん。 「あれ?」 通常なら自宅から産院まで車で5分で到着するのに、もう10分以上経過……。 緊急事態にも関わらず、道を間違えた運転手にイラつきつつも、これから壮絶な闘いが待っている!と心の中で思い、気持ちを落ち着かせていました。 それから数分後――。産院に到着したはちこさんは、子宮口を確認するために分娩室に案内されました。現時点で子宮口は3〜4cm。「まだまだ長い闘いになりそうだ」と思いながら、個室の陣痛室に移動します。 はちこさんは今回のお産で、あることだけは絶対にしないと、心に強く深く誓っていました。 それは「浣腸」! 第一子出産時に浣腸をした結果、痔が悪化してしまい猛烈な痛みを経験していたのです。今回は何がなんでも拒否すると決めていました。が、助産師さんたちは一向に浣腸の要請を出してきませんでした。 拍子抜けしたはちこさんは、準備していたタブレットを取り出し、静まり返った陣痛室で音楽を聴くことに。そのおかげで痛覚をごまかすことができましたが、はちこさんにはもう1つ、大きな心配事が出てきたのです。 1回目の出産で浣腸を経験し、2回目の出産では絶対にやらないと決意していたはちこさん。しかし、結局産院から浣腸をすることは求められず、取り越し苦労で終わったようです。心配なこと、不安なことがあれば、あらかじめ助産師さんや看護師さんに相談しておくのがよさそうですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年04月11日2人目を妊娠したはちこさん。第一子を普通分娩で出産したときの激痛がトラウマになっていることもあり、今回の出産を無痛分娩にすると決めていました。しかし、無痛分娩は陣痛の途中から麻酔を入れるということに気がついたはちこさん。一番恐れている「陣痛」をどうにか乗り切るための対策をリサーチしていました。はちこさんは、お尻にあてるといきみ逃しがラクになるというテニスボールを購入しておくことに。 出産予定日は、12月28日。その4日前のクリスマスイヴにおこなった妊婦健診で、子宮口が3~4cm開いていると判明。けれどもクリスマスを楽しみにしていた長女のために、チキンを買って2人でささやかなクリスマスパーティーを開きました。さすがにその日は早めに就寝。そして数時間後に陣痛が始まったのです! 車内で苦しむはちこさん!? ※※病院が入院時期の判断をするためには妊婦さんの正確な情報が必要です。虚偽の報告はしないようにしましょう。 長女のこっちゃんと寝ているときにおなかの異変を感じたはちこさん。「もしや?」と思い、スマホを取り出し陣痛間隔を測り始めました。 主治医からは、「うずくまるくらいの痛みが1時間に4回きたら来院してください」と言われていました。はちこさんは、弱い痛みが続いてる場合はどうしたらいいのだろうと考えました。そして、経産婦は進行が早いと聞いていたことを思い出し、不安に。それでもタクシーで今行くと、深夜料金を加算されるのではないかといろいろなことが頭をよぎり、一旦このまま様子を見ることにしました。 それから数時間が経った朝の3時半――。 痛みが増してきたので、産院に電話をかけました。しかし、「まだ痛みが弱いので1時間ほど様子を見ましょう」と言われ、夫に状況を伝えたあとベッドに戻ったはちこさん。 さらに2時間ほど経ったころ、猛烈な痛みがはちこさんを襲ってきました。 「今度は陣痛で間違いない!」 と察したはちこさんは急いで産院に電話し、予約していた陣痛タクシーを呼びました。そして、入院道具を確認。2回目の出産ということもありテキパキと動いていました。 数分後、陣痛タクシーが到着すると、「こっちゃんのことよろしくね!!」と夫に伝え、タクシーに乗り込みました。しかし、車で5分で産院に着くはずなのに一向に到着しません……。出発してから10分が経過。 「道を間違えたな……?」 陣痛に耐えながら、はちこさんは運転手を睨みつけていました。 はちこさんは2回目の出産なので、流れや事前準備が整っていたようです。陣痛が始まったときに慌てずに産院までの移動ができるよう、はちこさんのように前もって考えておきたいですね。今回は運転手さんが緊張で道を間違ったようですが……。はちこさんが何事もなく産院に到着することを願うばかりです。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ2019年8月生まれのこっちゃんと2021年12月生まれのふーちゃんの姉妹ママです。
2023年04月10日第一子を普通分娩で出産したはちこさんは、あまりの痛さに「もう絶対に産めない! 無理!」と思っていました。それでも2人目を希望し、妊娠。初産で経験した激痛がトラウマになっているはちこさんは、今回の出産を無痛分娩にすると決めていました。しかし、無痛分娩は陣痛の途中から麻酔を入れるということに気がついたはちこさんは「途中までは、あの痛みに耐えないといけないの……!?」と動揺。それでも立地などの条件も考慮して、今の産院に通うことに。それから妊娠後期に差し掛かり、便秘や恥骨痛、頻尿……とさまざまな痛みや症状がはちこさんの体を襲いかかります。 早く産みたいと思うはちこさんですが、はちこさんが一番恐れているのは「陣痛」でもありました。うまく乗り切れる方法をリサーチしていたところ、あるものを発見しました。 ネットで見つけた陣痛対策とは? はちこさんが発見した陣痛対策表には、子宮口の大きさ別に陣痛の持続時間が載っていました。 「最低でも70秒我慢すれば陣痛を乗り越えられる!」 それを知ったはちこさんは、数字を数えて落ち着くこと、そして陣痛対策の定番であるテニスボールを用意することにしました。 出産予定日を5日後に控えた、12月23日の妊婦健診日――。子宮口が3・4cmに開いていて、いつ生まれてもおかしくない状態でした。 そんな中で迎えた翌日のクリスマスイヴ。あまりにも体がダルかったはちこさんでしたが、長女のこっちゃんのために、コンビニでチキンを買って、ささやかなクリスマスパーティーを開きました。 ダルさが続くため、長女のこっちゃんと一緒に就眠することに。目を閉じて、深い眠りにつこうとすると「……なんか、おなか痛いんだよな」と、体の異変を感じたのです。陣痛を予感しながら、横になるはちこさんでした。 陣痛対策をネットで調べておいたはちこさん。事前に陣痛のことを知っておくことで、安心できて、実際に陣痛が起こった際に心の負担を軽減できそうそうですね。出産予定日が近づいている場合は、入院準備をしておいたり、陣痛タクシーや家族の状況など、当日の交通手段も確認・準備しておいて、少しでも不安を減らしておきたいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ2019年8月生まれのこっちゃんと2021年12月生まれのふーちゃんの姉妹ママです。
2023年04月09日第一子を普通分娩で出産したはちこさんは、あまりの痛さに「もう絶対に産めない! 無理!」と思っていました。ところが2人目を希望し、妊娠。初産で経験した激痛がトラウマになっているため、今回の出産は無痛分娩にすると決めていました。普通分娩を乗り切れる自信がなかったはちこさんは、痛みが少ない無痛分娩にすることを決意。しかし、よくよく調べると思っていた出産方法と違って……!? 無痛分娩も甘くない!? ※誤)自然に促進し→正)自然に進行し 第一子の出産時に「陣痛」と「痔の痛み」のタブルパンチを受けたはちこさん。その痛みはトラウマになるほど壮絶なものでした……。今回は、痛みを乗り越える自信がなく、夫と話し合い「無痛分娩」で産むことに。 その後、無痛分娩を詳しく調べていると……。 「無痛分娩:陣痛は自然に進行し、子宮口7cmを目安に麻酔を入れます」 目を丸くするような驚愕の内容を発見。はちこさんはもっと早い段階から麻酔を入れると思っていたのです。 「3cmでも激痛だったのに、7cm……!?」「7cmにくるまでが一番つらかったよ!? そこから麻酔して意味あるの!?」 第一子出産時の痛みが脳裏をよぎります。 はちこさんは、完全麻酔できる産院を探し直そうかと思いました。しかし、仕事や子育て、交通費など現実を考えると、5分で通院できる今の産院がベストという答えに。「普通分娩を乗り切れたし、今回も乗り越えられる!」と覚悟を決め、予定通りの産院で無痛分娩することにしました。 出産方法の1つに、陣痛の痛みを和らげる目的でおこなう無痛分娩があります。日本産科麻酔学会によると、無痛分娩を希望する場合は妊娠32週より前に相談するのがよいそうです。また、施設によって無痛分娩の方法には大きな違いがあるのだとか。十分な説明を聞いて納得のうえ、産院を選ぶようにしたいですね。またその際には、はちこさんのように、無痛分娩の方法だけでなく、通院時の負担などその他の条件面も考慮して、自分に合った産院を総合的に判断することが大切なのかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ2019年8月生まれのこっちゃんと2021年12月生まれのふーちゃんの姉妹ママです。
2023年04月07日出産予定日の1週間前に陣痛が来た、星田つまみさんは、家族で病院に行くことに。その後、実母が星田つまみさんのいる分娩室に到着し、安心した星田つまみさんでしたが、陣痛と共に骨盤にかなりの痛みが。様子を見にきた、助産師さんは顔面蒼白になり、医師を呼びに行きました。死を覚悟した瞬間病室に来た医師から「常位胎盤早期剥離(妊娠中、または分娩時に胎児が出てくる前に胎盤がはがれてしまうこと)」と告げられた、星田つまみさん。 緊急で手術をすることになったのですが、手術の準備中、星田つまみさんの体に異変が起きて……。 ※こちらはイメージです。側管注射(点滴剤や薬剤を注入すること)は、メインの点滴につながれている三方活栓(2種類までの薬剤の混入をおこなう器具)からおこないます。 ※術中の描写はあくまでもイメージです。実際とは異なるところがあります。 麻酔が効いて、陣痛の痛みから解放された星田つまみさんでしたが、麻酔や点滴などが体に入った途端、体が震え始めました。 そして、吐き気や息苦しさを感じ、声も出せない状況に。 苦しそうな星田つまみさんの様子を見た看護師さんは、酸素マスクをつけてくれましたが、余計に苦しくなるだけで、星田つまみさんは思わず外してしまいました。 すると医師の「赤ちゃん出ますよ」と言う声がして、元気な産声が! 愛らしく、元気な赤ちゃんとの対面に安堵した星田つまみさんは、そのまま目を閉じました。 ◇◇◇ 赤ちゃんの「産声」を聞いて、喜びを噛み締めたという、星田つまみさん。 赤ちゃんとの初めての対面。おなかの中でずっと一緒にいたママにとってはとてもうれしい場面ではないでしょうか。 みなさんは赤ちゃんと初めて会った際、何を思いましたか? 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ6歳差元気兄弟の育児に日々奮闘中です!いっぱい怒っていっぱい泣いていっぱい笑った子どもたちとの日々を忘れないように、育児漫画を描いています。
2023年03月30日出産予定日の1週間前に陣痛が来た、星田つまみさんは、家族で病院に行くことに。その後、実母が星田つまみさんのいる分娩室に到着し、安心した星田つまみさんでしたが、陣痛と共に骨盤にかなりの痛みが。様子を見にきた、助産師さんは顔面蒼白になり、医師を呼びに行きました。まさかの事態に…!?星田つまみさんは、病室に来た医師から「常位胎盤早期剥離(妊娠中、または分娩時に胎児が出てくる前に胎盤がはがれてしまうこと)」と告げられ、緊急で帝王切開をすることに。 手術の準備中に必死にいきみ逃しをしていた星田つまみさんでしたが、おまたに違和感を覚えます……。 ※こちらはイメージです。側管注射(点滴剤や薬剤を注入すること)は、メインの点滴につながれている三方活栓(2種類までの薬剤の混入をおこなう器具)からおこないます。 おまたに違和感を覚えた、星田つまみさん。 それは、赤ちゃんではないものでした。 なぐめてくれる看護師さんたちに恥ずかしさを感じているとき、実母は夫に連絡。 実母は、6年前の星田つまみさんの長男出産時と同じことを繰り返し、夫ではなく、夫の母親に電話をかけていました。 そして、そのころの星田つまみさんは麻酔が効いて、陣痛の痛みから解放されていましたが、麻酔や点滴などが体に入った途端、体が震え始めました。 ◇◇◇ 星田つまみさんのように出産前に排便してしまうのはよくあることなのだとか。 しかしそれは経腟分娩(産道を通ってきた赤ちゃんを産むこと)の話で、今回のケースとは排便の機序が異なるのだそう。 経腟分娩の際は、「赤ちゃんの頭が下がってくるときに直腸に便があれば押し出されてくる」ことで排便するらしいのですが、助産師さんによれば星田つまみさんの場合は、麻酔によって肛門括約筋(肛門周辺の筋肉)が弛緩して排便に至ってしまったのではないかということです。 また、出産時の排便に関して、気にしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、助産師さんは気にしていていないとのことでした。 このような、助産師さんからの声を聞けると少し安心できますよね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ6歳差元気兄弟の育児に日々奮闘中です!いっぱい怒っていっぱい泣いていっぱい笑った子どもたちとの日々を忘れないように、育児漫画を描いています。
2023年03月29日初めての妊娠時、フルタイムで仕事をしていた私。産休に入る前日にお世話になった人にあいさつに回る際、先輩ママからアドバイスが。そのとき出産した息子はもう3歳になりますが、今振り返ってもそのアドバイスが私にとって一番参考になりました。先輩ママからの出産アドバイス私は妊娠後もフルタイムで仕事を続け、産休前の最終出社日にお世話になった人たちにあいさつに回りました。その際、先輩ママから「周りに甘えていいんだよ!」「産後は家事なんて後回しで、寝られるときに寝てね」と、さまざまなアドバイスをもらいました。 アドバイスの中で印象的だったのが、「陣痛、めっっっちゃ痛いよ。痛いけど、泣き叫んじゃダメ。それで体力消耗するから。いつ生まれるかわからないし、痛くてもつらくても、静かに耐えたほうがいい」と、真顔で言われた言葉です。その言葉に陣痛への恐怖と、無痛分娩希望だったのでどこかで「無痛分娩の予定だし、大丈夫でしょ」という気持ちが入り混じりました。 いざ、実践!先輩の言葉を思い出し…実際に出産を迎えたときのこと。陣痛を感じ夕方に病院に到着して診察すると、子宮口はすでに6cmで、そのまま入院となりました。病室で定期的に来る陣痛を感じつつ診察すると、子宮口は7、8cmまで開いており、陣痛も5分おきに。そこで麻酔を打つことになりました。麻酔を打つと痛みはすっかり消えましたが、陣痛の間隔は縮まらず、夫は21時ごろに帰宅することに。 明朝、痛みで目を覚ました私。前日とは比べものにならない痛みと、便意に似た感覚に襲われ、「これは麻酔が絶対に切れている」と確信した私は、【痛くても、泣き叫んじゃダメ。痛くてもつらくても、静かに耐えたほうがいい】を思い出し、今まで経験したことのない痛みに静かに耐えました。 おかげでスムーズに出産できた!朝食前に内診に来ると言われていたので助産師さんを待っていましたが、痛みが限界を迎えナースコール。内診すると、なんと子宮口は全開大! すぐに分娩室に移動し、助産師さんに、かなり痛みが強いので麻酔を追加してほしいと伝えましたが、医師が到着するまで無理とのこと。 冷や汗をかきつつ痛みに耐えていると、2、30分後に医師が駆けつけ麻酔を追加。するとあんなにつらかった痛みはほぼ消えたのです。体力が温存できたおかげで出産はスムーズに進み、麻酔注入後は15分というスピードで息子が誕生しました。 2人目も、同じように実践!2人目の妊娠中、32週のときに出血し受診すると、切迫早産と診断され、そのまま入院することに。翌日、このまま出産になると言われ、無痛分娩希望だったことを医師に伝えると、「この状況で無痛分娩は難しい。経腟分娩できるかもわからないので、もし赤ちゃんが苦しそうだったらすぐに帝王切開に切り替えます」とピシャリ。あまりの急展開にあぜんとしつつ、再びあのアドバイスを思い出しました。 「痛くても、静かに耐える。よし、頑張ろう!」と気持ちを切り替え、陣痛が来ても「痛い、痛い」と小声で呟きつつ、静かに耐えました。陣痛の間隔が短くなり、静かに痛みに耐える私を医師が内診すると、子宮口は全開大! 落ち着いている私の状況を見て、医師はまさかもう生まれるとは思っていなかった様子。他の医師も駆けつけたあとすぐに破水し、私がいきむと破水からわずか4分という早さで娘は生まれました。 1度目は無痛分娩でしたが陣痛の痛みを感じて出産、2度目は予期せぬタイミングでありつつ通常分娩という2度の出産を経て、【痛くても、泣き叫んじゃダメ。痛くてもつらくても、静かに耐えたほうがいい】というアドバイスが、本当に参考になったと感じます。このアドバイスのおかげで体力の温存につながり、実際に出産するときにしっかりいきむことができました。 監修/助産師 松田玲子著者:森まり子1歳3カ月差の兄妹ママ。ワーママとして時短勤務をしつつ、ライターとしても活動中。
2023年03月28日第1子を出産時、私は陣痛に強い恐怖を感じていたので無痛分娩を選択しました。しかし、お産がなかなか進まず、そして恐怖の痛みも!? 一筋縄ではいかなかった、私の無痛分娩体験談をご紹介します。 里帰り出産で無痛分娩を選択第1子を無痛分娩で出産したときのエピソードです。結婚して5年目に妊娠がわかり、夫と共に喜びました。その当時、フルタイムで働いていたので、つわりの時期は毎日会社に行くのも仕事もつらかったですが、安定期に入ると落ち着き、そこからは妊娠8カ月で退職するまで特に問題もなく働きました。 自宅近くの産婦人科を受診していましたが、出産は実家の近くの産婦人科で里帰り出産を計画。そこの産婦人科は私自身が生まれた場所なので、自分も同じ場所で出産できることに喜びと運命的なものを感じていました。ただ、以前と変わったのは無痛分娩を扱っていることです。当初は通常分娩を考えていましたが、陣痛への恐怖が強かったので無痛分娩を選択。そこの産婦人科は個人経営かつ医師が1名なので、お産が重ならないように無痛分娩は妊娠38週目での計画分娩になります。 「無痛分娩なのに…」陣痛との闘い出産日当日、朝一番で子宮口を広げるためにバルーンを挿入し、バルーンが自然に抜けるのを待ちます。それと並行して陣痛促進剤を打つのですが、ここの産婦人科では子宮口が5cm以上開かないと硬膜外麻酔(無痛分娩で使われる痛みをやわらげる麻酔)が使えないので、それまでは痛みとの闘いです。少し耐えればラクになる!と思っていたのにまさか2日がかりのお産になるとは···…。 結局、夕方まで陣痛に耐えたものの、子宮口は1.5cmしか開いておらず、陣痛促進剤を一旦止めて翌日に再開することになりました。すると夜中に陣痛のような痛みが始まり、一定間隔でだんだんと激しくなってきたのです。 ナースコールを押し、診察してもらいましたが、子宮口はあまり開いておらず。「陣痛が始まった可能性が高いので、様子を見ましょう」と言われ、なんとそこからお昼ごろまで痛みが続きました。 恐怖というより一刻も早く痛みが消えてほしいという心境でした。そして、お昼過ぎにやっと子宮口が5cm開いたので硬膜外麻酔を打ってもらうと、今までの痛みがスーッと消えて体が一気にラクになりました。痛みはないけど、陣痛の波に合わせておなかの下辺りがピクっと動く感覚があり、「その感覚に合わせて、いきんでください」という指示が。 硬膜外麻酔を打ってからは緊張感もやわらぎ、スムーズにお産が進みました。 そして夕方、夫も立ち会いリラックスした中で赤ちゃんと対面することがてきました。 初産は予想外のことだらけ無痛分娩だからそんなに痛くないと思っていましたが、初産は長引くと言われる通り、予想外のことがいろいろ起きて大変でした。 それでも最後はリラックスして赤ちゃんと対面できたことと、産後の体力の回復が早いことが無痛分娩を選択してよかったと思える点です。 監修/助産師 松田玲子7歳と3歳の2児の母。現在は専業主婦で育児に奮闘中。 チャイルドマインダーの資格を生かして、子どもたちに家庭的保育を取り入れている。
2023年03月27日PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!
両手に男児
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々