子育て情報『「感情管理ができる子・できない子」将来の学歴や収入、心の健康に違いあり』

2023年9月14日 16:39

「感情管理ができる子・できない子」将来の学歴や収入、心の健康に違いあり

さらに、「親に理解してもらえている」という安心感や、信頼感も生まれます。

2.自分の感情を客観視するトレーニングをしよう
子どもであっても、自分の感情を客観視するのは大切です。前出の星氏は、感情管理のトレーニングとして「ディスタンシング」というメソッドを提案しています。「ディスタンシング」は、自分の気持ちと「距離(ディスタンス)をとる」という意味。気持ちを外側から見つめることで、自己理解と自己管理の力がつくのだそう。その手法のひとつとして、おすすめなのが「友だちに声をかけるふりをする」というもの。

子どもがネガティブな感情に心が奪われているようなら、友だちがその出来事を体験している状況を想像してもらいます。「(あなたの友だちの)〇〇ちゃんに同じことが起きたらどう思うかな?」とたずね、「なんて声をかけてあげようか」「どんなアドバイスをしてあげる?」と、友だちという存在を介して自分の心と対話させるのです。
その後、「じゃあ、〇〇ちゃんが(あなたに)同じように言ってくれたら、どう思う?」と、当事者を自分に置き換えさせます。これを繰り返すことで、子どもは自分の気持ちを客観視して考えることができるようになるでしょう。

3.先回りして負の感情を取り除かない
ネガティブな感情は決して「悪」ではありません。イライラするのは、人間にとって当たり前の感情。それを受けとめきれずに、人や物に当たったり、他人の足を引っ張ったりすることが問題なのです。公認心理師の佐藤めぐみ氏は、「親が先回りしすぎて、子どもが感じるべき不安感やフラストレーションを取り除いてしまうと、取りこぼす成長がある」と注意を促しています。たとえば、以下のような先回りです。
  • 泣かれたら面倒だから、今日だけはお菓子を買ってあげよう
  • おもちゃの取り合いにならないように、親がうまく声かけをしなければ
  • 機嫌が直らないから(約束の時間は過ぎているけれど)もう少しYouTubeを見せよう
(参考・カギカッコ内引用元:SHINGA FARM|気持ちをセルフコントロールして「自分で泣き止む子」はどこが違う?)

また、子どものネガティブな感情を否定するのも避けましょう。
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会の小尻美奈氏は、「日頃から親が『不満』『残念』『困った』などのマイナス感情をいつも怒りだけで表現していると、子どもも同じようにマイナス感情を全て怒りだけで表現しようとします。

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