『舞妓Haaaan!!!』など宮藤官九郎とタッグを組み、笑いあり涙ありの心温まるコメディを手がけてきた水田伸生監督が、“女たちの綱引き”をテーマに描く『綱引いちゃった!』。本作の舞台が九州・大分県であることから、9月30日(日)、本作の完成を祝し、大分市での凱旋プレミアイベントが行われた。この日は台風17号による悪天候にもかかわらず、井上真央を始め玉山鉄二、松坂慶子、渡辺直美など総勢10名のキャストが詰めかけたファンの歓声に応えた。大ヒット祈願のために1,000年以上の歴史を誇る古社・春日神社に参拝した一同は清々しい面持ちで、大分市のメインアーケード・ガレリア竹町商店街にて行われた凱旋パレードに出席。商店街に広がる全長約70メートルのレッドカーペットの沿道に集まった約1,000人の観客が大歓声で迎え、井上さんらキャスト陣は約1年ぶりの“帰郷”を楽しんだ。その後のステージでのトークセッションでは、「ただいまー!大分の“好きっちゃ”ところは、ご飯が美味しいところ!お酒もとり天も大好きないい町でした」と井上さんが挨拶すると、客席からはそれに応えるように「おかえりー!」の大歓声。さらに、「この映画はコメディで、みなさんが楽しそうに演じていたので、笑わないように気をつけて演じていました(笑)」と続け、撮影時を楽しそうににふり返った。松坂さんは7月に還暦を迎えたばかりだそうだが、「撮影前に脚本を読んだときは、綱引きのシーンは誰かが代わりにやってくれるものだと思っていた」そう。しかし制作スタッフ陣は甘くはなかったようで、「もちろん、綱引きのシーンは全部私がやりましたよ!でも、綱引きの練習の後の温泉がとっても好きでした」と当時の苦労を明かした。続いて、玉山さんがマイクを握ると、話は一気にローカルトークに!「この商店街のラーメン屋さんに週3回は通っていました。ドンキホーテの近くの温泉にも行きましたけど、その近くで(渡辺)直美ちゃんがヤンキーに絡まれてました。あと、ナンパもされてました(笑)」と暴露して観客を驚かせていた。さらに、大分市長によるキャスト陣の「大分市観光特使」就任式や、この日のために製作された“綱引いちゃった!ラッピングカー”をキャストと観客が一緒になって綱引きするなど盛りだくさんの内容で、キャストと大分が一つになった一日となった。『綱引いちゃった!』は11月23日(金・祝)より全国東宝系にて公開。■関連作品:綱引いちゃった! 2012年11月23日より全国東宝系にて公開
2012年10月01日映画『綱引いちゃった!』が映画の完成を祝し、映画のロケ地となった大分市での凱旋プレミアイベントを30日に開催。主演の井上真央、共演の松坂慶子、玉山鉄二、渡辺直美ら総勢10名のキャストが参加した。イベントの様子本作は、大分市役所に勤める主人公(井上)が、市のPRのために“女子綱引きチーム”を結成し、その過程で生まれる絆を描く。『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』の水田伸生氏が監督を務めている。イベント当日は、1100年以上の歴史を誇る古社・春日神社で大ヒット祈願をしたのち、実際に映画のロケにも使用された大分市のメインアーケード・ガレリア竹町商店街で凱旋パレードとトークショーを開催。台風17号による悪天候にも関わらず、会場には約1000人の観客が集まった。井上が元気に「ただいまー!」とあいさつすると、観客からは「おかえりー!」との大声援が巻き起こるという、和やかな雰囲気のなか行われたトークショー。さらに井上は「大分の“好きっちゃ”ところはご飯がおいしいところ! お酒もとり天も大好きないい町でした!! この映画はコメディということで、(他のキャストの)皆さんが楽しそうに演じていたので、笑わないように気をつけて演じていました(笑)」と、大分弁を交えて感謝の気持ちを語っていた。主人公の母親役を務めた松坂は、「撮影前に脚本を読んだときは、綱引きのシーンは誰かが代わりにやってくれるものだと思っていたので、私が全部やることになるとは思ってもいなかったんですけど、綱引きの練習の後の温泉がとっても好きでした。もちろん、綱引きのシーンは全部私がやりましたよ!」とコメントし、玉山も「この商店街のラーメン屋さんに週3回は通っていました」と明かすと、観客からは喜びの声があがった。また、イベントでは大分市長によるキャストへの大分市観光特使就任式や、キャストが製作した“『綱引いちゃった!』ラッピングカー”を観客と一緒に綱引きをするという場面も。さらには、地元の小学生約400名を小学校体育館に招き、イベント終了後に開催した試写会と舞台あいさつでは、井上が「ごはんが美味しいところと、昨年の撮影の時にお世話になった市役所の方や、大分の皆さんがとても協力的で、大好きになりました」と、“大分愛”を存分に語り本作をPRしていた。『綱引いちゃった!』11月23日(金)全国ロードショー
2012年10月01日劇作家・井上ひさしの最後の作品『組曲虐殺』が今冬再演される。2009年に栗山民也演出で初演されたこの作品は、音楽を全編、小曽根真の書き下ろし楽曲でつづる“音楽評伝劇”だ。今回、初演と同じスタッフ・キャストで、井上作品を連続上演してきた“井上ひさし生誕77フェスティバル2012”の掉尾を飾る。主演の井上芳雄に本作への思いを訊いた。プロレタリア作家の小林多喜二が、29歳の若さで特高警察に虐殺されるまでの2年9か月を描いた本作。多喜二を演じる井上は、「自分にとって『組曲虐殺』は、井上ひさし先生の思い出と共に、忘れられない宝物。絶対に再演したいと願っていました。初演メンバーが揃ったのも、作品の力に拠るところが大きいのでは」と話す。壮絶な最期で知られる多喜二だけに「演じる前は漠然と、激しさや痛みのようなものをイメージしていた」という井上。「でも井上先生の台本には、朗らかで、芸術に造詣が深く、人々に愛される人物が描かれていて、新鮮でした」。劇中では、恋人の瀧子や姉チマ、 多喜二の活動を支援するふじ子はもちろん、多喜二をマークしている特高刑事ですら、気がつけば彼に温かい眼差しを向けてしまう。「実際、魅力的な人だったんでしょうね。周囲からたくさんの愛情を受けていたからこそ、自分もそれを、虐げられた人々に返すことができたんじゃないでしょうか。社会のシステムを憎んでも、人間そのものは決して憎まない人だった気がします」。『組曲虐殺』は、井上にとって、表現面でもひとつの転機となった作品だ。「栗山さんからは『生死の瀬戸際に身を置くプロレアタリア作家の覚悟に迫れ!』と叱咤激励され続けて。演じる上で感情をどこまでどう出すのか、新しい挑戦でした。小曽根さんには『これまでと違う歌い方を試してみようよ』と、即興的な歌唱を教えていただきましたね。その後、別の作品を演じても、『今の、多喜二だったよね』と言われてしまうほど(笑)。俳優として大きな体験でした」。今は、井上ひさしの遺した言葉を伝えることが、自身の使命だと感じているという。「先生が書いてくださった言葉は、自分のちょっとした工夫など歯が立たないほど、すごい力をもっている。再演でも、まっすぐに体ごと、ぶつかろうと思っています。『後に続く者を信じて走れ』という多喜二の歌詞があるのですが、僕も、若い世代を含め多くの人に、彼の思いや生き様を伝えるつもりで演じたいです」。公演は12月7日(金)から30日(日)まで東京・天王洲銀河劇場にて上演。チケットは9月29日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは9月13日(木)11時までインターネット先行抽選・プレリザーブを受付中。東京公演の後、来年1月に各地を巡演。取材・文:高橋彩子
2012年09月12日2010年に永眠した劇作家、井上ひさし。存命ならば77歳の誕生日を祝うはずだった今年、『井上ひさし生誕77フェスティバル2012』と銘打ち、1月から12月まで8本の作品を上演している。このフェスティバルの特別企画として、8月16日(木)より東京・紀伊國屋画廊にて『井上ひさし「せりふ」展』(入場無料)が開催される。井上ひさし関連のチケット情報井上ひさしが綴りつづけた70作にもおよぶ戯曲。今回展示されるのは、戯曲の中から切り取られた77個の“せりふ”。額装された“せりふ”を目で見るだけではなく、スピーカーから聴こえる“せりふ”を「音」として耳で楽しむこともできるそうだ。『井上ひさし「せりふ」展』は8月16日(木)から28日(火)まで紀伊國屋画廊にて開催。なお、『井上ひさし生誕77フェスティバル2012』の今後のラインナップは、8月まで上演中の『しみじみ日本・乃木大将 』、8月末から9月に『芭蕉通夜舟』、11月から12月に『日の浦姫物語』が上演される。チケットは一部を除き発売中。
2012年07月25日井上ひさし作、蜷川幸雄演出による舞台『しみじみ日本・乃木大将』の開幕が、7月12日(木)に迫った。『井上ひさし生誕77フェスティバル2012』と銘打って今年8本上演される井上戯曲のうち、本作はその第5弾にあたる。稽古の様子を取材した。「うるさいチームだよ、まったく」と笑い混じりに蜷川がこぼすのは、キャスト陣のことだ。風間杜夫、根岸季衣、六平直政、山崎一、大石継太、朝海ひかる、香寿たつき、吉田鋼太郎。いずれも舞台が原点といっていい生粋の演劇人が揃う。特に目立ったのは、六平。演技を始める直前までギャグを飛ばし、出演者同士で段取りを確認した後には「みんな、わかったよな?」と仕切ってみせる。さらに、それに応える面々の切り返しもまた笑いを生み、稽古場の一体感が高まっていく。芝居が始まり、各人が役に扮しても、この空気は変わらない。むしろ、歌がふんだんに使われている分だけ、にぎやかさは増している。時は明治天皇大葬の日、殉死することを決意した陸軍大将・乃木希典の物語。設定だけ聞けば、重くシリアスな作風を想像しそうだが、実際には、驚くほどばかばかしい。“何を描くか”と“いかに描くか”。テーマとテイストの間に飛躍があるからこそ、ドラマがいっそう輝きを放つ。まさに井上作品の真骨頂がそこにはあった。日露戦争の英雄と称えられる一方で、愚将の烙印を押されることも少なくない乃木。彼は明治天皇にどんな思いを抱いて命を絶ったのか。周辺の人物によるコメントを通して主人公の人物像を浮き彫りにする物語は少なくないが、本作が珍しいのは、5頭の馬がその役割を務めるところ。しかもそれぞれ、前足と後足が別の意志を持つ。知的に考える前足たちと、生理にまかせて行動する後足たちと。10の人格ならぬ“馬格”による乃木の立場をめぐっての議論が、天皇制に対する賛否両論と重なって興味深い。また、「もしも○○が乃木大将の立場だったら、こんな態度に出るかも」と馬たちが何パターンも演じ分ける場面は、バラエティ番組さながらのおかしさだった。1979年に芸能座が初演した作品で、今回は、1991年のこまつ座公演以来21年ぶりの上演となる。蜷川は「俳優が演技を競い合うような戯曲。ト書きに細かく書かれているので、演出家はほとんどすることがない」と言いながら、「軽演劇風にみせたい」と明快に方向を示す。7月12日(木)から29日(日)まで彩の国さいたま芸術劇場 大ホールで上演。その後、大阪、新潟で公演を行う。
2012年07月06日井上真央を主演に迎え、『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』の水田伸生監督が“綱引き”を題材に描く新たなエンターテインメント『綱引いちゃった!』の主題歌に、世代を超えて愛されるポップバンド「DREAMS COME TRUE」の書き下ろした新曲がこのほど決定した。全編大分ロケで、井上さんが大分弁に初挑戦していることでも話題の本作。井上さん扮する市役所に勤めるお堅く真面目な千晶が、知名度の低い大分市のPRをするために「女子綱引きチーム」の結成を命じられ、女子仲間と共に奮闘する姿が描かれる。「DREAMS COME TRUE」が映画主題歌を手がけるのは、『FLOWERS -フラワーズ-』以来、約2年半ぶり。女性たちの悲喜こもごもを描いた物語、そして女心を歌にできるのはドリカムしかないとオファーがなされたところ、この物語に2人が共感し、今回のコラボが実現した。本作のために書き下ろした新曲のタイトルは「愛して笑ってうれしくて涙して」。この楽曲を聴いた主演の井上さんは「映画のテーマにぴったりの曲を書いていただき、とても感謝しております。ドリカムさんらしい、明るくHAPPYな気持ちになれるこの歌は、思わず口ずさみたくなるような曲でした。映画を観て、この曲を聴いて、より多くのみなさんに元気になってもらえたら嬉しいです」と太鼓判を押す。さらに水田監督からは「綱を引く8人の女性たちを撮影した大分で、ドリカム…吉田美和さんの歌声が聴こえた気がしました。それは、主演の井上真央ちゃんも同じだったみたいで、撮影中のオフタイム…カラオケでは『大阪LOVER』を、『大分LOVER』に替え歌して歌っていたそうです(笑)」と、今回の主題歌決定が運命であることを示唆。撮影段階から井上さんとドリカムの最強タッグは、カラオケボックスで密かに実現していたようだ。そのコラボレーションが劇場でお披露目となるのはまだ先だが、映画公式サイトでは既に主題歌が使用された特別映像も公開されているので、気になる方はぜひチェックしてみて。『綱引いちゃった!』は11月23日(金・祝)より全国東宝系にて公開。『綱引いちゃった!』公式サイトwww.tsunahiki.jp■関連作品:綱引いちゃった! 2012年11月23日より全国東宝系にて公開
2012年07月03日原作ファンも納得のキャスティング人気のドラマがマンガ原作ということが多い昨今。原作ファンだった人もそうでない人も楽しめたドラマがたくさんありました。そこで女性544名に「マンガのドラマ版(2000年~2009年)で面白かったもの」を聞いてみました。>>男性編も見るQ.マンガのドラマ版(2000年~2009年)で面白かったものは?(複数回答)1位『花より男子』シリーズ39.5%2位『のだめカンタービレ』25.9%3位『JIN―仁―』21.9%4位『ごくせん』シリーズ20.8%5位『ライアーゲーム』シリーズ16.4%■番外編:このドラマは面白かった!!・『デカワンコ』:「原作とは異なっていたが、ドラマ版も魅力的なキャラクターが多く、ストーリーもコメディーとシリアスのバランスが絶妙でとても楽しく見ていた」(28歳/商社・卸/事務系専門職)・『特命係長・只野仁』シリーズ:「只野仁がすごいハマり役だと思いました。実写でもシュールなことをすごくまじめにやったのもよかった」(30歳/情報・IT/技術職)・『まるまるちびまる子ちゃん』:「子役が演じていただけあって、マンガっぽい展開もすんなり受け入れられた」(26歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・『桜蘭高校ホスト部』:「実写化が怖かったけど、しっくりきていた。あの環先輩をあそこまで演じた山本裕典さんの演技力はすごい」(29歳/電機/秘書・アシスタント職)・『荒川アンダー ザ ブリッジ』:「個性的な登場人物が現実にいるような感じで演じられていたと思うので」(23歳/ソフトウェア/事務系専門職)・『金田一少年の事件簿』シリーズ:「ゆるい雰囲気が原作とは違った味が出ていてよかった」(26歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)■『花より男子』シリーズは面白かった!!・「イケメンがいっぱい出てきて、さらに井上真央さんの演技もうまくて物語にのめり込めました。すごく面白い脚本だったのも大きいと思います」(25歳/情報・IT/技術職)・「日本、韓国、台湾、中国で作られたドラマを全部見た。それぞれの国の人気俳優が演じていて、内容にもお国柄が出ていて面白い」(24歳/情報・IT/営業職)・「マンガを少し知っていて、ドラマを見たが、主人公はドラマのほうが断然いい!!」(30歳/マスコミ・広告/事務系専門職)・「井上真央さんと松本潤さんというキャスティングがよかった」(26歳/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)・「マンガのイメージを壊さないキャスティングがよかった」(25歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)(評)アジア各国で実写化されている大人気作品。原作とは異なるストーリーもあったので原作ファンも楽しめたのでは!?■『のだめカンタービレ』は面白かった!!・「音楽マンガなので、ドラマで実際に音が聞けるのはいい。ストーリーもわりと原作に忠実だし、上野樹里さんと玉木宏さんがかなりハマり役」(24歳/生保・損保/事務系専門職)・「マンガをちゃんと再現しているのに、ドラマとして成り立っていたし面白かったから。上野樹里さんが役にぴったり!」(29歳/電機/技術職)・「原作に結構忠実だった。ドラマとしても面白く、DVDを借りてもう1回見た」(23歳/情報・IT/販売職・サービス系)・「音があるとマンガよりイメージがわきやすくていい」(27歳/ホテル・旅行・アミューズメント/クリエイティブ職)・「のだめと千秋さまの雰囲気がそのままばっちり当てはまっていたから」(25歳/食品・飲料/営業職)(評)変人のだめを演じきった上野樹里さんの高い演技力も話題になりました。■『JIN―仁―』は面白かった!!・「マンガを映像化すると批判されることがあるけど『JIN―仁―』は別!配役とストーリーがよかったし、繊細な感情もよく表現されていたと思う」(24歳/学校・教育関連/その他)・「面白かったし、感動した。もっとしっかり生きなければと思わされた。終わってしまったときは空虚感に襲われた」(30歳/ソフトウェア/技術職)・「時代背景がきちんと描かれていて、見ていて引き込まれるようなドラマだったから」(29歳/学校・教育関連/専門職)・「展開が面白く、毎週楽しみにしていた」(26歳/その他/販売職・サービス系)・「手術シーンがうまく映像化されていた」(25歳/情報・IT/技術職)(評)完結編の最終回の平均視聴率は26.1%(ビデオリサーチ調べ)を記録しました。続編もやってほしいですね。■『ごくせん』シリーズは面白かった!!・「キャラクターが原作の世界観を失わずにうまくできていた。原作を知っていても違和感がありませんでした」(28歳/医療・福祉/販売職・サービス系)・「原作をいい意味で裏切っていたので好き」(28歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)・「仲間由紀恵さんが演じるキャラが濃くて面白かった。毎週欠かさず見ていた」(25歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)(評)イケメン俳優を多く輩出してきたドラマ。松山ケンイチさんや水嶋ヒロさんも出演していました。■『ライアーゲーム』シリーズは面白かった!!・「原作も読んだが、ドラマも好きだった」(22歳/農林・水産/秘書・アシスタント職)・「音楽もよく、いい雰囲気になっていたと思う」(24歳/電力・ガス・石油/販売職・サービス系)(評)2010年、2012年には映画も公開され、実写化されてからの人気も高い作品です。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2012年3月30日~4月4日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:女性544名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】海外で実写化されたアニメやゲームががっかりな理由【ランキング女性編】絶対に実写化してほしくないマンガ【ランキング女性編】過激すぎて家族で見にくかったドラマ(2000年代)完全版(画像などあり)を見る
2012年06月07日大人気医療ドラマはやっぱり面白かったマンガ原作のドラマが増えてきたこのごろ。原作を読んでいた人も、そうでない人も楽しめる作品が多数登場しています。そこで男性456名に「マンガのドラマ版(2000年~2009年)で面白かったもの」を聞いてみました。>>女性編も見るQ.マンガのドラマ版(2000年~2009年)で面白かったものは?(複数回答)1位『JIN―仁―』19.7%2位『ライアーゲーム』シリーズ14.7%3位『のだめカンタービレ』13.2%4位『花より男子』シリーズ12.9%5位『特命係長・只野仁』シリーズ11.6%■番外編:このドラマは面白かった!!・『医龍Team Medical Dragon』シリーズ:「配役が合っていたから。音楽もよかった」(28歳/運輸・倉庫/技術職)・『深夜食堂』:「名作だと思う。マスターもぴったりの配役で、ぜひ第3シリーズも放送してほしい」(31歳/運輸・倉庫/事務系専門職)・『サザエさん』:「サザエさんの髪形をリアルに再現したのがすごい」(28歳/自動車関連/技術職)・『ドラゴン桜』:「原作に負けず、いい味を出していたから。俳優の力かも」(30歳/情報・IT/技術職)・『ごくせん』シリーズ:「リアリティーがあって、すごくよかった」(26歳/不動産/その他)・『ROOKIES』:「印象的だったし、佐藤隆太さんを使ったところがいい」(23歳/食品・飲料/専門職)■『JIN―仁―』は面白かった!!・「医療ものドラマは基本的に好きだが、特に『JIN―仁―』は時代劇と医療ドラマの融合という新たな切り口だったのでより楽しめた」(30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「ドラマとして完成度が高かったと思います」(30歳/学校・教育関連/専門職)・「原作を読んでから見たが違和感がなかった」(45歳/アパレル・繊維/事務系専門職)・「主役を演じた大沢たかおさんがよかった」(28歳/自動車関連/販売職・サービス系)・「時代の表現が秀逸でした」(43歳/商社・卸/営業職)(評)09年度の連続ドラマNo.1視聴率(ビデオリサーチ調べ)を獲得した作品。原作のマンガも大人気でした。■『ライアーゲーム』シリーズは面白かった!!・「個性的な登場人物と、一発逆転のストーリーに引き込まれた。使われている音楽もよかった」(30歳/機械・精密機器/技術職)・「松田翔太さんが役にハマっていたから」(41歳/ソフトウェア/技術職)・「キャストが役にハマっていた」(26歳/小売店/販売職・サービス系)・「原作に負けないぐらい面白かったから」(25歳/学校・教育関連/事務系専門職)(評)映画版も製作された人気作。どんでん返しが魅力のストーリーなので、ハラハラしながら見ることができました。■『のだめカンタービレ』は面白かった!!・「原作を読んでから見たが、イメージをあまり崩さず実写化できていたと思う」(45歳/団体・公益法人・官公庁/その他)・「キャストがマンガの世界から飛び出してきたかのように完ぺきだったから」(26歳/学校・教育関連/その他)・「上野樹里さんと玉木宏さんがハマり役だったから」(25歳/小売店/販売職・サービス系)・「最初は少しなめて見ていたが、ハマってしまった」(27歳/商社・卸/事務系専門職)・「独特なキャラをうまく表現できていると思う」(37歳/情報・IT/技術職)(評)マンガ、アニメ、ドラマ、映画すべて成功しているといえる作品です。■『花より男子』シリーズは面白かった!!・「つくしを演じた井上真央さんにハマっていた」(37歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「少女マンガも面白いと初めて思った」(23歳/医薬品・化粧品/技術職)・「キャストがよかった」(33歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)(評)韓国、台湾、中国でもドラマ化されている『花より男子』。原作は少女マンガで1番売れた作品です。■『特命係長・只野仁』シリーズは面白かった!!・「いろんな意味で、ありがたい作品でした」(30歳/金融・証券/営業職)・「マンガ以上に面白かった唯一のドラマ」(29歳/金融・証券/専門職)(評)連続ドラマが4シリーズ、そのほかスペシャルドラマや映画まで大人気でしたね。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2012年3月30日~4月4日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:男性456名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】海外で実写化されたアニメやゲームががっかりな理由【ランキング男性編】絶対に実写化してほしくないマンガ【ランキング男性編】過激すぎて家族で見にくかったドラマ(2000年代)完全版(画像などあり)を見る
2012年06月07日2006年の発行以来、幅広い世代の男女から支持を集め、累計100万部突破のミリオンセラーとなった百田尚樹の小説「永遠の0」が、『ALWAYS三丁目の夕日』シリーズの山崎貴監督により映画化されることが決定!主演に岡田准一(V6)、共演に三浦春馬、井上真央と引く手数多の人気俳優陣が集結する。原作は太平洋戦争を題材にした戦争小説にも関わらず、その斬新な内容で発売以来じわじわと口コミで人気に火がつき、20代から高年齢層まで幅広い男女に支持されベストセラーとなった。現代に生きる青年・健太郎が戦時に生きた祖父の足跡をたどるというミステリーを軸に、時代を超えて感動を呼ぶ壮大なラブストーリーが展開する。本作で主人公・宮部久蔵を演じるのは、『SP』シリーズ、『天地明察』と幅広い役をこなす岡田准一。この宮部という男は、妻と娘を愛し、生きて帰ることを望んだ強さ、優しさ、温かさを持つ人物であり、仲間には“海軍一の臆病者”、“何よりも命を惜しむ男”という証言がある一方で、“とんでもない凄腕のパイロット”とも語られる、謎多き零戦パイロットである。岡田さんは「(山崎)監督と以前からご一緒にお仕事をしたかった」と語っており、山崎監督からのラブコールに即座に快諾したのだとか。さらに、「戦争を実体験していない私たち世代にも、家族のために“生きる”ということにこだわった男を演じることで、何かしら感じとっていただける作品にできるよう、撮影に臨みたいと思います」と意気込みを語る。クランクインに向けて、軍事教練や現存する零戦パイロットたちへのヒアリングを重ね、リアリティを求め、徹底した役作りに没頭しているようだ。岡田さん扮する祖父・久蔵の驚愕の真実を解き明かしていく現代の若者・佐伯健太郎役には、「ごくせん」や『君に届け』など映画にドラマにと話題作への出演が続く三浦春馬。久蔵が生涯愛し続けた妻・松乃役には、『八日目の蝉』でアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した井上真央と、若手実力派の共演が実現。「山崎監督が作り出す世界の中で『永遠の0』という作品がもつメッセージを、僕のようなリアルに戦争を知らない世代の方々にも感じとっていただけるよう、誠実に真剣に役に臨みたい」(三浦さん)、「語り継ぐべき真実や大きな愛をいまの時代を生きる方たちに広く知ってもらいたい」(井上さん)と、共に“体当たりで挑む”気迫がうかがえる。山崎監督は原作で描かれる壮大なラブストーリーに加えて、戦闘シーンではCG技術をフル活用して徹底再現することを掲げており、「原作の持つダイナミズムに負けないよう、映画で戦っていきたいと意気込んでおります。戦争の臨場感を映像でリアルに表現し、戦争や零戦、特攻というテーマをこの作品で伝承していければ」と言及している。撮影は6月よりクランクインし、鹿児島県奄美大島などで大規模な撮影を行うほか、アクロバティックな空撮も行うなど、3か月間に及ぶ壮大な撮影が敢行される予定。『永遠の0』は2013年春頃に完成、同年公開を予定している。■関連作品:天地明察 2012年9月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「天地明察」製作委員会永遠の0 2013年、公開予定© 2013「永遠の0」製作委員会■関連記事:岡田准一をアカデミー賞『おくりびと』滝田監督が大絶賛「仕事への姿勢素晴らしい」岡田准一と宮崎あおいが夫婦に!本屋大賞映画化『天地明察』で2度目の共演
2012年05月21日100万部を突破したベストセラー著書『永遠の0』の映画化が決定し、『ALWAYS三丁目の夕日』シリーズを手がけてきた山崎貴監督がメガホンを執り、岡田准一、三浦春馬、井上真央が出演することがわかった。その他の写真『永遠の0』は、太平洋戦争の時代と現代を舞台に、“海軍一の臆病者”と呼ばれていた謎多き天才パイロットの宮部(岡田)を祖父に持つ健太郎(三浦)が、60年間封印されてきた宮部の秘密を明らかにしていく物語。岡田は本作で凄腕のパイロット役に挑戦するが、リアリティを追求するため、6月のクランクイン前にトレーニングや軍事訓練を積み、現存する零戦パイロットたちにヒアリングを重ねているという。岡田は、「ベストセラー原作の映画化ということで、ファンの方の期待を裏切ることのないようにしたい。戦争を実体験していない私達世代にも、家族のために“生きる”ということにこだわった男を演じることで、何かしら感じとって頂ける作品にできるよう撮影に臨みたいと思います」と意気込みを話しており、アクロバティックな空撮や、近年の実写映画ではまれにみる3か月間に及ぶ撮影に対しても「楽しみ」とコメントしている。また、祖父の謎を追う現代に生きる健太郎を演じる三浦は、「山崎監督がつくりだす世界の中で、本作が持つメッセージを僕のようなリアルに戦争を知らない世代の方々にも感じとって頂けるよう、誠実に真剣に役にのぞみたい」と語っている。「読み始めたら手をとめることが出来ないほど、作品に引き込まれた」と話す山崎監督は、本作で命の意味を問うドラマを作りあげ、零戦によるダイナミックな空戦は、実物大の零戦を新たに製作するほか、これまで手がけた作品の中で最多ともなりうるCG技術を活用し、迫力満点の戦闘シーンを徹底的に再現するという。「今までで一番過酷な撮影現場になるだろう」という言葉通り、原作のダイナミズムを損なうことなく、当時の戦争の“臨場感”をスクリーンで表現してくれることに期待が高まる。『永遠の0』2013年公開
2012年05月21日劇作家・井上ひさしの没後3年目。生きていれば喜寿を迎えるはずであった今年、こまつ座は『井上ひさし生誕77フェスティバル2012』と題し8作品の公演を行なっている。8月に上演される『芭蕉通夜舟』は松尾芭蕉の一生を描いたひとり芝居。およそ30年前に一度上演されたきり、幻となっていたこの戯曲で井上作品初出演となる坂東三津五郎に話を聞いた。こまつ座『芭蕉通夜舟』公演情報「もともと井上作品は好きでよく拝見していました。井上先生が亡くなった直後に新国立劇場で上演されていた『夢の泪』を観に行った時、アンケート用紙に思わず書いたんです。“これまで先生の作品を楽しませていただきました。できればぜひ一度ご生前に先生の作品に出演したかったです”と。だから今回はまさに念願の出演です」『芭蕉通夜舟』は、もともと小沢昭一にあて書きした作品。「脚本を読んでいると、小沢さん独特のペーソスや味わいが織り込まれている。そこを僕が演じることでどうなるか、演出の鵜山仁さんが、僕から何をどう引き出してくれるのかが楽しみですね。それよりもまずはセリフを覚えなくちゃ。何しろ僕ひとりなわけだから(笑)」。芭蕉という人物に対しては特別な思いを持っているという三津五郎。「歌舞伎役者は、必ず俳名を持っています。2001年に三津五郎を襲名したとき、僕はどうせ俳名をつけるならば形だけでなく、実際に俳句を始めようと決めていたんです。そうしたら、襲名披露前日に新聞で対談をしたお相手が偶然にも俳人の黛まどかさんだった。その縁で黛さんと定期的に句会を開くようになりました。だから芭蕉もたいへん身近な存在だし、この役をいただいたことは運命だと思っています」。翻訳物を演じたり、小劇場の作品に出てみたりと、三津五郎は時折、観客を驚かせるような役を演じることがある。「初舞台から歌舞伎は50年。本業に使う細胞はかなり磨かれているはずですが、その反面、一役者として、ほとんど使われていない細胞もあるはずなんです。それを刺激するような作品に巡り合いたい。“え、これを僕が?”と自分でも驚くような役のほうが、収穫は大きいと思います」。ひとり芝居への初チャレンジとなる『芭蕉通夜舟』も、彼の新たなドアを開ける舞台となりそうな予感に満ちている。「平易な言葉で深い世界を語る井上作品の魅力は、そのまま俳句の魅力にもつながる気がする」と早くもこの作品の芯をとらえつつある三津五郎は、いったいどんな芭蕉を我々に見せてくれるのだろう。東京公演は、8月17日(金)から9月2日(日)まで紀伊國屋サザンシアターにて。6月9日(土)の一般発売開始に先がけ、チケットぴあでは、5月29日(火)11時まで最速抽選「いち早プレリザーブ」にて先行予約を受付中。なお9月15日(土)にサンケイホールブリーザで行われる大阪公演のチケットは、6月17日(日)に一般発売開始。取材・文:釣木文恵
2012年05月21日全国の映画館の支配人ほか、社員、アルバイト、映画技師など“映画館のスタッフ”の投票により決定する「第3回 日本シアタースタッフ映画祭」が4月22日(日)に都内で開催。大賞にあたる「グランシャリオ賞」に三谷幸喜監督の『ステキな金縛り』が輝き、主演男優賞の堺雅人、主演女優賞の井上真央を始め西田敏行(助演男優賞)、染谷将太(新人賞)、三谷監督(監督賞)ら受賞者たちがセレモニーに出席した。受賞作の選出のみならず、この日の映画祭の運営も各地の映画館スタッフが行なっており、受賞者への賞状の授与なども映画館で働くスタッフたちが執り行った。『ステキな金縛り』で作品賞と監督賞を受賞した三谷監督は、ぎこちない手つきで賞状を手渡すスタッフに「僕よりも渡す彼の方が緊張してますね」とニッコリ。本作で既に数々の賞を受賞しているが、今回の受賞には格別の思いがあるようで「僕らが最後の最後に作品を託すのが映画館のスタッフ。僕らにとって彼らは仲間です!その仲間から表彰されるなんてこんなに嬉しいことはない。この賞が一番嬉しいです…日本アカデミー賞もほしいですが(笑)」と冗談を交えつつ、受賞の喜びを語った。『八日目の蝉』で主演女優賞に輝いた井上さんは真っ赤なドレスで登場し「この作品に携われて幸せです」と語った。映画館スタッフからの「かわいさを保つ秘訣は?」という質問に「私はコンプレックスもたくさんあるし、秘訣なんてないですよ」と照れつつ「秘訣ではないですが、人間観察が好きなので、会った人の仕草やメイク、洋服をよく観察してます」と明かした。堺さんは『ツレがうつになりまして。』での演技が評価され、一昨年の第1回に続いての受賞。映画館に自分の作品を観に行くかを問われると「恥ずかしくて観に行けません(笑)」と少し申し訳なさそうに語った。スタッフから「ぜひ映画館に足を運んでください」と声をかけられると「はい、分かりました。次の休みにでも行きます」と優しい笑みを浮かべて応じた。『ステキな金縛り』で助演男優賞を受賞した西田さんは映画館スタッフの「落ち武者の幽霊役は初めてでしたが…」という言葉に「だいたいみんな初めてだと思います。5回も落ち武者の幽霊やったという人もいないでしょ?」と軽妙にツッコミを入れ、会場を沸かせる。そしてその役作りについて「ちょっと浮遊感のある楽しい現場で、みんなの口角が少し上がってる感じでした。そういう中にいて自然と出来上がっていきました」と明かした。今年、創設された新人賞を受賞したのは『ヒミズ』の染谷さん。自身もかなり頻繁に映画館に足を運んでいるそうで「映画館の方にはお世話になってます。そうした方からこうして賞をいただけるのは嬉しい」と語った。会場の映画館スタッフの中には4回も『ヒミズ』を観に行ったという男性もいたが、染谷さんも気に入ると何度も劇場に足を運ぶことがあるそう。「『ダークナイト』は3回観に行きましたね。『ドライヴ』も、もう1回観に行きたいと思ってます」と熱く語っていた。この日は、これから公開される映画の中から映画館スタッフが期待する10作品も紹介されたが、その中から『わが母の記』でメガホンを握った原田眞人監督と同作に出演している三浦貴大もゲストとして来場した。映画祭の名誉会長を務める漫画家の松本零士とトークを繰り広げたが、その中で松本さんは三浦さんを自作のキャラクターになぞらえ「ハーロック的な美青年の部類に入る」と絶賛。「将来、僕が実写で映画を作ることになったらよろしく」とラブコールを送っていた。「第3回 日本シアタースタッフ映画祭」受賞一覧グランシャリオ賞:『ステキな金縛り』監督賞:三谷幸喜監督(『ステキな金縛り』)主演男優賞:堺雅人(『ツレがうつになりまして。』)主演女優賞:井上真央(『八日目の蝉』)助演男優賞:西田敏行(『ステキな金縛り』)助演女優賞:長澤まさみ(『モテキ』)脚本賞:向井康介(『マイ・バック・ページ』)音楽賞:武部聡志(『コクリコ坂から』)グランシャリオ新人賞:染谷将太(『ヒミズ』)■関連作品:ステキな金縛り 2011年10月29日より全国東宝系にて公開© 2011フジテレビ 東宝ツレがうつになりまして。 2011年10月8日より公開© 2011「ツレがうつになりまして。」製作委員会八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会ヒミズ 2012年1月14日より新宿バルト9、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:殿堂入り果たした松本人志、ヨーロッパ最大のアジア映画の祭典でアピール『八日目の蝉』、日本アカデミー賞10部門獲得!主演男優賞は故・原田芳雄に99歳日本最高齢の現役監督に、永作博美、小池栄子らがスタンディング・オベーション染谷将太、「周りでどんどん人が死んでいく」現場に困惑三谷幸喜、芥川賞会見を意識した挨拶で喜びを語る!
2012年04月23日井上芳雄が主演するミュージカル『ルドルフ ザ・ラスト・キス』の製作発表が3月29日、都内にて行われた。登壇者は井上のほか、共演の和音美桜、一路真輝、村井国夫、演出のデヴィッド・ルヴォー。『ルドルフ ザ・ラスト・キス』チケット情報はこちら物語は1889年に起きたオーストリア・ハプスブルク家の皇太子ルドルフと男爵令嬢マリー・ヴェッツェラの心中事件、通称“マイヤーリンク事件”に材を取り、父である皇帝と政治的に対立していくルドルフの信念や、マリーとの許されざる恋を描くもの。日本では2008年に井上芳雄主演、宮本亜門演出で初演されたが、今回は主演の井上はそのままに、演出に英国出身のデヴィッド・ルヴォーを迎え、彼が2009年にウィーンにて上演した版をベースに装い新たに再登場する。世界を活躍の場にしながら日本でも数々の舞台を作っているルヴォーは「3年半ぶりに日本で演出することができて嬉しい」と話し、「私はもともと演劇畑の人間なので、ミュージカルをやるにあたっても人物の成長、劇的な構造というのを強調したい。キャストはみんな本当にぴったり。特にルドルフは井上さんでなければ今回の舞台は残念な結果になっていたと思う(笑)」とみどころと期待を語る。井上は20歳の時のデビュー作『エリザベート』でも皇太子ルドルフを演じており、「自分のデビューだった役がタイトルロールになる作品があって、それを自分が演じさせていただける。なんてすごいことだろうと初演の時にも思ったのですが、さらに再演が出来るとは。自分はルドルフの生まれ変わりなんじゃないかというくらい(笑)、縁があるなと思います」と感慨もひとしお。さらに「実際に僕もルヴォー版をウィーンで観てすごく面白くて、いつかルヴォーさんの演出を受けたいと思っていたのが実現した。世界中のミュージカル俳優に自慢したい!」と喜びを口にする。また相手役となるマリーに扮する和音美桜とはミュージカル『三銃士』でも恋人役を演じており、「声の相性もいいし、和音さんがこちらを感じてそれに沿ってくれる“吸い付く感じ”がする」と相性のよさを語る。その和音も「井上さんはとても芯のある声で、いつも引っ張ってくださる。新しい挑戦が多い役ですがプレッシャーに負けないように頑張りたい」と意気込みを話した。また父皇帝であるフランツ役の村井国夫は「ルヴォーの演出を受けるのは23年ぶり。23年間声がかからなかったってことは、たいした役者じゃないと思われていたのかな(笑)」と会場を笑わせ、「でもデヴィッドの素晴らしさを良く知っているのでどうしてもやりたいと志願しました」と自ら出演志願したことを明かした。さらにマリーの友人・ラリッシュ伯爵夫人役の一路真輝は「帝国劇場に7年ぶりに出演させていただくのが、私の大事な『エリザベート』(一路が主演したミュージカル。役柄的にはルドルフの母親にあたる)に縁のあるウィーンを舞台にした作品で嬉しい。楽しみに演じさせていただきます」と語っていた。公演は7月5日(木)から29日(日)まで、東京・帝国劇場にて。チケットは4月21日(土)に一般発売開始。
2012年03月29日「僕は妹に恋をする」、「僕の初恋をキミに捧ぐ」の作者として知られる青木琴美の新作で、少女コミック誌「Cheese!」(小学館刊)で連載中の大人気コミック「カノジョは嘘を愛しすぎてる」が、フジテレビの製作で実写映画化されることが決定。人気若手俳優&女優の登竜門とされてきた少女コミックの実写映画化だが、このほど、ヒロインを一般オーディションで決定することが発表された。「僕は妹に恋をする」では兄妹間の恋、「僕の初恋をキミに捧ぐ」では幼なじみ同士の恋を描き、多くの女性から支持を集めてきた青木琴美が本作では描くのは、音楽業界をめぐる年の差の恋。天性の歌声を持った16歳の女子高生・リコと、自分の正体を隠したままに彼女をナンパし付き合い始めた25歳の売れっ子サウンドクリエイターの秋。やがてリコは、秋の元バンドメンバーでライバルの心也にボーカリストとしての才能に惚れこまれ、プロデュースされることに。リコをめぐり、秋と心也の恋の争奪戦へと展開していく。憧れのミュージシャンとの三角関係、さらに歌手としての才能が開花していくサクセスストーリーという、女性の夢と願望をぎゅっと詰め込んだ物語に加えて、音楽ビジネスの裏側を興味深く描いている本作は、2009年の連載開始以来、実写映画、TVドラマ、アニメと全ての映像業界から高い注目を集め、映像化権の争奪の的となった。待望の実写化でメガホンを握るのは『タイヨウのうた』、『Flowers』の小泉徳宏。さらに音楽プロデューサーには、先日惜しまれつつ解散した「東京事変」のベーシスト、亀田誠治が抜擢された。映像と音楽を熟知している最強の2人がタッグを組み、オーディションを進めていく。松本潤&栄倉奈々で映画化された『僕は妹に恋をする』、井上真央&岡田将生による『僕の初恋をキミに捧ぐ』を始め、現在公開中の『僕等がいた』(生田斗真&吉高由里子)や『パラダイス・キス』(北川景子&向井理)などなど、ラブストーリーの鉄板である少女コミックの実写映画化では、人気絶頂の若手キャストが抜擢されるイメージがあるが、異例の一般オーディションを実施するのは、これまでのあらゆる既成概念に囚われず、原作のコミックから飛び出してきそうな“本物”のリコを探すため。プロ・アマ問わず、13以上の女性であれば誰でも参加OK!3月24日(土)~6月30日(土)まで3か月間以上をかけ、2曲の歌唱素材を審査内容にするなど、大々的なオーディションとなりそう。「我こそはリコ!」という方は、映画公式サイト、公式Twitterで詳細をチェック!果たして、どんなヒロインが誕生するのか?映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』は2013年以降、公開予定。『カノジョは嘘を愛しすぎてる』公式サイト:kanouso-movie.com公式Twitterアカウント:kanouso_movie■関連作品:カノジョは嘘を愛しすぎてる 2013年以降、公開予定
2012年03月24日3月2日(金)、第35回日本アカデミー賞の授賞式が行われ、成島出監督の『八日目の蝉』が最優秀作品賞を始め、監督賞、主演・助演女優賞を含む最多10部門を獲得し、圧倒的な強さを見せつけた。角田光代の同名ベストセラー小説を原作に、『ミッドナイト イーグル』や『孤高のメス』など硬派な人間ドラマを得意とする成島出監督がメガホンを取り、映画化した本作。不倫相手の子供を誘拐し育てた女性と、彼女に育てられた女性の壮絶な逃亡劇とその後の運命を描いていく。昨年G.W.に劇場公開されて以来、口コミが口コミを呼び、息の長いヒットを記録した本作だが、その壮絶なドラマを迫真の演技で魅せたのが、共に昨年は映画・TVドラマと飛躍的な活躍を見せた井上真央と永作博美。井上さんは誘拐犯の元で幼少期を過ごし、心に傷を負ったまま不倫相手の子供を宿す女性役で最優秀主演女優賞を獲得、幼い彼女を不倫相手の家庭から連れ去り、育てる女性を見事に演じた永作さんが最優秀助演女優賞を獲得した。永作さんは同役で2011年度ブルーリボン賞主演女優賞にも輝いている。男優部門では、昨年闘病の末逝去された名俳優、原田芳雄(『大鹿村騒動記』)に最優秀主演男優賞が授与された。最優秀助演男優賞には、スマッシュヒットを記録した園子温監督による衝撃作『冷たい熱帯魚』で狂気の演技を見せたでんでんが選ばれた。さらに、最優秀アニメーション作品賞にはスタジオジブリ作品『コクリコ坂から』、最優秀外国作品賞には昨年のアカデミー賞を総なめにし国内でも大ヒットを記録した『英国王のスピーチ』が選ばれた。■最優秀作品賞『八日目の蝉』■最優秀アニメーション作品賞『コクリコ坂から』■最優秀監督賞成島出(『八日目の蝉』)■最優秀主演男優賞原田芳雄(『大鹿村騒動記』)■最優秀主演女優賞井上真央(『八日目の蝉』)■最優秀助演男優賞でんでん(『冷たい熱帯魚』)■最優秀助演女優賞永作博美(『八日目の蝉』)■最優秀外国作品賞『英国王のスピーチ』■関連作品:八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会大鹿村騒動記 2011年7月16日より全国にて公開© 2011「大鹿村騒動記」製作委員会冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSUコクリコ坂から 2011年7月16日より全国東宝系にて公開© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.■関連記事:99歳日本最高齢の現役監督に、永作博美、小池栄子らがスタンディング・オベーション第66回毎日映画コンクール最高賞は『一枚のハガキ』、男優賞に『モテキ』森山未來第35回日本アカデミー賞発表!女優陣の健闘で『八日目の蝉』最多12部門受賞永作博美「報知映画賞」主演女優賞を受賞し号泣「押しつぶされそうだった」ヒロイン役は誰の手に?S・ヨハンソン、T・スウィフトらがヒロイン役候補で競合
2012年03月03日存命ならば昨年末に喜寿を迎えるはずだった劇作家・井上ひさしの8作品を、今年1年に渡り連続上演する『井上ひさし生誕77フェスティバル2012』。その第2弾となるのが、こまつ座公演『雪やこんこん』だ。開幕直前となり仕上げ段階に入った、本作の都内稽古場を見学した。『雪やこんこん』公演情報時代は昭和20年代の終わり、女座長(高畑淳子)率いる〈中村梅子一座〉がたどり着く、北関東の温泉旅館に併設された芝居小屋の楽屋が舞台。あらかたの小道具も備わった状態の稽古場は、その時代の空気で充満している。役者たちは着物、浴衣、袢纏(はんてん)、羽織などを身につけ、“中村梅子”の名が一面に染め抜きされた目立つ袢纏を羽織った高畑も、女座長役らしいキリリとした表情でスタンバイ。まず特徴的だったのは、セリフへのこだわりだ。井上ひさしの戯曲は、“一字一句変えない”が原則。ゆえに、他の現場よりも圧倒的にセリフに対する指示が多い。プロンプターはついているが、演出の鵜山仁自ら「細かいんだけど、ここ『だ』がないんです」など、台本と照らし合わせて細かいチェックをする。役者たちはやや苦戦しているが、“てにをは”すらおろそかにしないことによって、だんだんと作品の持つ心地よいリズムに導かれていくのがわかる。また、気になる箇所があるとすぐにその役者のところまで近づいていき具体的に動いてみせる鵜山は、運動量の多い演出家という印象。その動きに至る理由を筋道立てて言葉によってもわかりやすく伝えながら、「律儀に全部やってくれというんじゃないが、意味合いとしてはこんな感じ。それを踏まえて"いい加減"に」など、役者に対して適度な余白を残す。続いて、中村梅子と、芝居小屋がある旅館の女将で梅子の生き別れの娘であるらしい和子(キムラ緑子)とのシーン。高畑、キムラという演劇界を代表する女優同士の顔合わせは、期待どおりに見応え十分。本作には井上ひさしが集めた古今東西の大衆演劇の名ゼリフが散りばめられているが、そのセリフまわしが舞台人ならではの粋なリズムで語られるのが心地よく、何よりふたりのチャーミングで情に厚いキャラクターが人情芝居にぴったりだ。井上が旅芝居の狂言の筋書きを分析して書き上げた本作には、自己犠牲、報恩、助け合い、正義は勝つ……といった要素が詰まっている。現代ではあたかもほこりをかぶったかに見える“庶民の夢と理想”が、名優たちの演技で色鮮やかによみがえる。2月19日(日)から3月11日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアター、3月16日(金)・17日(土)には大阪・森ノ宮ピロティホール、3月19日(月)・20日(火)には山形・川西町フレンドリープラザにて公演を行う。取材・文:武田吏都
2012年02月16日1位は『八日目の蝉』!2月26日(日)、2012年(第84回)米国アカデミー賞の授賞式が行われ、受賞作が発表されます。これに先立ち、本アンケートでは「アカデミー賞をとってもおかしくないと思う、2011年公開の日本映画」を女性469名にアンケート。結果は、1位に輝いた成島出監督の『八日目の蝉』をはじめ、話題作がずらりと並んぶランキングになりました。>>男性編も見るQ.米国アカデミー賞をとってもおかしくないと思う日本映画(2011年公開)を教えてください(複数回答)1位『八日目の蝉』8.7%2位『ステキな金縛り』8.4%3位『ツレがうつになりまして。』6.7%4位『コクリコ坂から』6.4%5位『GANTZ』4.9%■『八日目の蝉』……・「永作博美の演技が良かった」(25歳/学校・教育関連/専門職)・「原作の小説をうまく映像化していると思う」(23歳/商社・卸/営業職)・「映像の派手さはないが、人間の気持ちの複雑さを丁寧に描いている」(30歳/情報・IT/技術職)・「脚本はもちろん、出演者もすごく演技が光っていて、最後までひきこまれる作品」(25歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)・「いろいろな人の立場で見ることができ、正しい答えが出ない感じが人をひきつけるんじゃないかと思った」(27歳/そのほか/クリエイティブ職)■『ステキな金縛り』…・「笑いの要素も感動の要素も詰まったすてきなストーリーと、それを最大限に生かせる名優の演技が素晴らしい」(27歳/医療・福祉/事務系専門職)・「日本人だけでなくアメリカ人にもきっと面白い映画だと思う」(25歳/情報・IT/技術職)・「細部にまでわたるつくりの細かさやキャストの面白さ、思い切りぶり、そしてストーリーとしてもきちんと成り立っていることなど、かなり感心した」(25歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)■『ツレがうつになりまして。』……・「現代人が抱える問題として、おそらく世界にも通じる部分が大きいと思うので、ぜひノミネートしてほしい作品です」(31歳/情報・IT/クリエイティブ職)・「現代に生きる人々ならだれがなってもおかしくないウツについて優しく描かれている」(24歳/不動産/事務系専門職)・「優しい気持ちになりました。テーマも現代にぴったり」(25歳/情報・IT/技術職)■『コクリコ坂から』……・「映画館で見たけどすごく良かったです。友達は3回見に行ったと言っていました」(24歳/そのほか)・「宮崎アニメは世界で通用すると思う」(31歳/ソフトウェア/技術職)・「内容が素晴らしい」(29歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)■『GANTZ』……・「映像が外国で通用しそう」(30歳/そのほか)・「日本文化の良さが出ている。アニメ的なところとか」(36歳/学校・教育関連)・「まさかあれを映像化してしまうなんて!うまく出来てたと思います」(32歳/自動車関連/秘書・アシスタント職)総評1位は、『八日目の蝉』。「心温まるストーリーに感動しました」、「あまりの感動に、映画が終わって劇場内が明るくなっても、しばらく席を立てなかった」といった声がたくさん寄せられています。出演していた永作博美さんや井上真央さん、小池栄子さんに対しても、「演技が素晴らしかった」という声が目立ちます。映画誌「キネマ旬報」が2011年日本映画ベスト・テンでこの映画を5位に選出し、永作さんに主演女優賞、小池さんに助演女優賞を贈っていることからも、映画の内容や俳優の演技の充実ぶりを予想できそうです。配役や演技をたたえる声は、2位『ステキな金縛り』にも目立ちます。「豪華なキャストがそれぞれ持ち味を生かした役を演じているから、脚本の面白さが引き立つんだと思います」という人が一人や二人ではありません。3位は、『ツレがうつになりまして。』。「現代人が抱える心の病に対して、誠実に向き合った映画だと思います」など、多くの人がテーマやストーリーに拍手を送っていました。一方5位『GANTZ』には、映像の迫力や美しさといった技術的な面を評価する声がたくさん聞かれました。今回のアンケート結果を見ると、ストーリー、俳優、テーマ、映像など、さまざまな側面から世界に誇り得る映画がランクインしていると言えるのではないでしょうか。(文・ペンダコ)調査時期:2011年12月5日~12月11日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:女性469名(そのほかと回答した144名を除く)調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】超笑える!映画【ランキング女性編】見て泣けた!!日本のアニメ映画【ランキング女性編】恋人と観たい恋愛映画完全版(画像などあり)を見る
2012年02月04日第69回ゴールデン・グローブ賞の発表で映画賞レースが本格化するなか、国内の映画賞レースもヒートアップ!1月16日(月)、第35回日本アカデミー賞の優秀賞ならびに新人俳優賞が発表され、昨年から高い評価を集めてきた成島出監督作の『八日目の蝉』が最多12部門で優秀賞を受賞、次いで『ステキな金縛り』、『最後の忠臣蔵』が10部門に輝いた。優秀作品賞に選出されたのは、『大鹿村騒動記』、『最後の忠臣蔵』、『ステキな金縛り』、『探偵はBARにいる』、『八日目の蝉』の5本。『八日目の蝉』は昨年発表された報知映画賞でも作品賞と主演女優賞(永作博美)の2冠に輝いたが、本賞では、主演女優賞に井上真央、助演女優賞に永作さんと小池栄子が選出されるという女優陣の健闘に加え、監督賞(成島監督)ほか各賞に名を連ねた。一方、豪華キャストの競演を実現させた三谷幸喜監督作で大ヒット記録中の『ステキな金縛り』は、俳優陣においては主演女優賞の深津絵里のみの受賞にとどまった。優秀主演・助演男優賞では、『探偵はBARにいる』で息の合った軽快なコンビネーションを見せた大泉洋と松田龍平がそれぞれ主演、助演で男優賞を獲得。『最後の忠臣蔵』で武士同士の熱い情を見せた役所広司と佐藤浩市が同じく主演、助演で同賞を受賞し、揃っての最優秀賞獲得を狙う。また、報知映画賞で主演男優賞を獲得した堺雅人(『武士の家計簿』)や、昨年逝去した名優・原田芳雄(『大鹿村騒動記』)、三浦友和(『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』)に優秀主演男優賞が授けられた。優秀外国作品賞には、『英国王のスピーチ』、『ソーシャル・ネットワーク』、『ブラック・スワン』と昨年のアカデミー賞を賑わせた傑作に加え、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』、『マネーボール』と超大作が選出。優秀アニメーション作品賞には、スタジオジブリのヒット作『コクリコ坂から』を始め『豆富小僧』、『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』とバラエティ豊かな作品が並んだ。そして、今年最も活躍した若手俳優たちに贈られる新人俳優賞には、芦田愛菜ちゃんに続く天才子役(?)として期待の渡邉このみちゃん(『八日目の蝉』)、熊田聖亜ちゃん(『さや侍』)ら子役たちのほか、『最後の忠臣蔵』で鮮烈な印象を放った桜庭ななみに、いまや引っ張りだこの人気俳優、高良健吾(『軽蔑』)や長谷川博己(『セカンドバージン』)など昨年ブレイクした面々も。果たして、最優秀賞に輝くのは?第35回日本アカデミー賞の授賞式は3月2日(金)よりグランドプリンスホテル新高輪にて開催予定。優秀作品賞『大鹿村騒動記』『最後の忠臣蔵』『ステキな金縛り』『探偵はBARにいる』『八日目の蝉』優秀アニメーション作品賞『映画けいおん!』『コクリコ坂から』『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』『豆富小僧』『名探偵コナン沈黙の15分(クォーター)』優秀監督賞阪本順治(『大鹿村騒動記』)新藤兼人(『一枚のハガキ』)杉田成道(『最後の忠臣蔵』)成島出(『八日目の蝉』)三谷幸喜(『ステキな金縛り』)優秀主演男優賞大泉 洋(『探偵はBARにいる』)堺 雅人(『武士の家計簿』)原田芳雄(『大鹿村騒動記』)三浦友和(『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』)役所広司(『最後の忠臣蔵』)優秀主演女優賞井上真央(『八日目の蝉』)長澤まさみ(『モテキ』)中谷美紀(『阪急電車片道15分の奇跡』)深津絵里(『ステキな金縛り』)宮?あおい(『ツレがうつになりまして。』)優秀助演男優賞伊勢谷友介(『あしたのジョー』)岸部一徳(『大鹿村騒動記』)佐藤浩市(『最後の忠臣蔵』)でんでん(『冷たい熱帯魚』)松田龍平(『探偵はBARにいる』)優秀助演女優賞麻生久美子(『モテキ』)小池栄子(『八日目の蝉』)永作博美(『八日目の蝉』)満島ひかり(『一命』)宮本信子(『阪急電車片道15分の奇跡』)優秀外国作品賞『英国王のスピーチ』『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』『ソーシャル・ネットワーク』『ブラック・スワン』『マネーボール』新人俳優賞熊田聖亜(『さや侍』)桜庭ななみ(『最後の忠臣蔵』)渡邉このみ(『八日目の蝉』)上地雄輔(『漫才ギャング』)高良健吾(『軽蔑』)野見隆明(『さや侍』)長谷川博己(『セカンドバージン』)「八日目の蝉通常版」[DVD]価格:3,990円(税込)「八日目の蝉特別版」[DVD]価格:4,935円(税込)「八日目の蝉」[Blu-ray]価格:6,090円(税込)発売/販売元:アミューズソフト発売中「探偵はBARにいる」[DVD3枚組]「探偵はここにいる!ボーナスパック」価格:7,140円(税込)「探偵はBARにいる」[Blu-ray1枚+DVD2枚組]「探偵はここにいる! ボーナスパック」価格:8,190円(税込)発売元:東映東映ビデオ/販売元:アミューズソフト© 2011 映画『八日目の蝉』製作委員会© 2011「探偵はBARにいる」製作委員会■関連作品:大鹿村騒動記 2011年7月16日より全国にて公開© 2011「大鹿村騒動記」製作委員会最後の忠臣蔵 2010年12月18日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「最後の忠臣蔵」製作委員会 ステキな金縛り 2011年10月29日より全国東宝系にて公開© 2011フジテレビ 東宝探偵はBARにいる 2011年9月10日より全国にて公開© 2011「探偵はBARにいる」製作委員会八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会■関連記事:永作博美「報知映画賞」主演女優賞を受賞し号泣「押しつぶされそうだった」第36回報知映画賞、『八日目の蟬』が作品賞&主演女優賞の2冠!三谷幸喜が阪神・和田豊監督に大ヒットの秘訣を伝授!「来年は優勝つかみとって!」駆け引き上手な俳優No.1は藤原竜也!向井理、西田敏行らが上位にランクイン“痛々しい中井貴一のために”三谷幸喜、最新作『ステキな金縛り』ヒット宣誓!
2012年01月16日井上ひさしが存命ならば、喜寿を迎えるはずだった2012年。『井上ひさし生誕77フェスティバル2012』と銘打ち、1年を通じて8本の井上作品が上演される。その第1弾が、1月開幕の長塚圭史演出『十一ぴきのネコ』だ。井上ひさし×長塚圭史という初のカップリング、長塚初のミュージカル、ネコのみで繰り広げる物語……などなど、未知数の要素でいっぱいの本作。“百聞は一見にしかず”の思いと抑えがたい好奇心を抱えながら、11匹の“オス猫”たちが奮闘中の稽古場を見学した。『十一ぴきのネコ』公演情報北村有起哉、山内圭哉をはじめとし、演劇ファン垂涎の通好みな男優たちが一堂に会している。その彼らが何をしているかというと、一列に行進したり、組体操のピラミッドのようなものを作ったり。まるで体育の授業風景のような、微笑ましく健全な空気が漂う。さすが個性派俳優たちというべきか(?)、統一の動きをする場合も単純に揃うのではなく、個々の違いが際立って表れるのが面白い。立ち位置や役割を早急につかんでいる者もいれば、無意識下にわが道を突き進んでしまっている者もいる。そこがまたこの11人だからこその味になっているのだが、ひとつの流れを皆が体得するまでの時間は当然長くなる。放任主義の姿勢をとりつつ演出席で苦笑いする長塚に、山内が「40オーバー集めたらこんなんなるの、わかってたはずやろ!」と返し、稽古場全体が爆笑に包まれる。ネコたちは自由にのびのびと作品創りに励んでいる様子だ。演出家を中心に、キャストが全員で話し合う回数が非常に多いのも印象的だった。少しでも気になる点が生じれば、すぐに輪になり、忌憚なく意見を交わす。皆の意見をすりあわせるうちにどんどん辻褄が合っていき、あるベストな地点へと着地する。見学していた小一時間で、そんな光景を何度も目にした。全員がフラットな立場で、ある意味全員が演出家のようでもある。この風通しの良い空間に芝居作りの原点を感じたのと同時に、人心をつかむ長塚演出術の一部を垣間見た気がした。本作は、エサを求めるネコの集団を描きながらも、近代化した人間社会への冷ややかな警鐘が、井上ひさしの肉声のごとく聞こえてくる手強い戯曲だ。“子どもとその付添いのためのミュージカル”と銘打たれているが、シニカルなその声は“付添い”たる大人たちにこそ突き刺さるだろう。作者の思いを、若い長塚と井上作品においては新鮮味あるキャストがどう咀嚼して最終的に作品化するか、見どころである。『十一ぴきのネコ』は、1月10日(火)から31日(火)まで東京・紀伊國屋サザンシアター、2月5日(日)に山形・川西町フレンドリープラザ、2月11日(土)・12日(日)に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演される。取材・文:武田吏都
2011年12月27日『時をかける少女』(’06)、『サマーウォーズ』(’09)と幅広い世代に支持されるアニメーションを手がけてきた細田守監督の最新作が2012年夏に公開されることが決定。これを受けて12月13日(火)、都内某所にて記者会見が行われ、細田監督とプロデューサーの奥田誠治が出席。全世界の期待を集める最新作の一端を明らかにした。前2作では“青春”や“家族”といった普遍的なテーマとクオリティの高いアニメーション映像で国内外から高い評価を得た細田監督。最新作『おおかみこどもの雨と雪』でも磐石の布陣で臨む。前2作からの続投で脚本を担当するのは、今年大ヒットを記録した永作博美&井上真央主演の『八日目の蝉』の脚本を務めた奥寺佐渡子。さらに、キャラクターデザインを『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの貞本義行が担当。細田監督の出身地である富山県を舞台に、“おおかみおとこ”との間に授かった2つの命を懸命に育てる19歳の人間の母親の奮闘記をファンタジックに描き出す。現在製作中の本作について、細田監督は「(今回は)“お母さん”が主人公です。母親の理想像と言えるような凛とした、背筋が伸びた素敵な女性を描きたいなと思いました」と説明し、人間と“おおかみおとこ”の間に誕生する“おおかみこども”たちについては「(主人公の)花が育てていく子供たち2人がかわいらしくて、活き活きとしていて、バイタリティにあふれています」と愛しそうに我が子を紹介し“親バカ”っぷりを見せた。また、本作のテーマを“親子の絆”に据えたきっかけは自身の友人に子供が誕生したことだと明かす監督。「友人たちが子供を可愛がっているのを見ていると、素晴らしいなと思えて。そういった当たり前なものへの憧れをそのまま映画にしてみました」。実は、3月の大震災の際には映画製作のために設立したスタジオで初打ち合わせをしていたという細田監督はそこで被災体験もしたそうで「影響はあります。震災以降、世界が変わってしまいました。親子というテーマを強くしたきっかけにもなりました」と神妙な面持ちで語った。日本での成功はもちろん、世界各国にファンをもつ細田監督の最新作とあって海外での評価も気になるところ。プロデューサーを務める奥田氏は「前作(『サマーウォーズ』)ではベルリン映画祭での上映で多くのヨーロッパの方々に楽しんでいただきました。今回はさらに大きく、“細田アニメ”を世界で展開させていこうと思っております。ぜひ、お楽しみに」と含みのある言葉で本作への期待を煽った。ジブリ作品を始め、“ジャパニメーション”と呼ばれる良質な日本アニメの一翼を担う力作となりそうだ。『おおかみこどもの雨と雪』は2012年7月、全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月、全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2011年12月13日永山絢斗と撲殺。何だか似合わない組み合わせだが、この男が暴力に次ぐ暴力の連鎖の口火を切る。目的はガールフレンドをボコボコにした不良への復讐。しかもターゲットは本人ではなく仇相手の祖母である。「あっという間に人の命を奪えるし、奪われちゃうものなんだなと思った」というのが“一線を越えた”永山さんの感想。決して出演シーンは多くないが、映画『ハードロマンチッカー』で永山さんは確実にこれまでとは違った新たな一面をさらけ出している。退廃の香りが漂う町で、暴力の果てに永山さんは何を見たのか?永山さん演じる辰による殺害シーンで幕を開ける本作。この事件が松田翔太演じる主人公・グーを始め、チョー高(朝鮮高校)の不良や暴走族、ヤクザや警察を巻き込んだ大騒動の引き金となる。だが当の辰は警察にしょっ引かれてもケロリとした様子。決して開き直っているわけではない。人ひとり殺したということの重大性を全く分かってないのだ。この一連のシーンにどのように臨んだのか?永山さんの“供述”を聞いてみよう。「そういうヤツっているじゃないですか?何となく(周りと)繋がっていて、そこでギリギリの生活を送っているヤツ。監督からは『辰は何も考えないで時間だけがどんどん過ぎて、気づいたらこうなってた男。自分が何をやっていたのかも全然分かってない』と言われました。警官に見つかったときに『ヤバッ』って言うんですが、最初にやってみたら監督が『そんな真面目にならないで軽い感じで』って。やることはやってるけど(笑)、どこかポップなんですよね。復讐のために緊張感持って忍び込んだけど、フッと緊張が切れた瞬間に相手に掴み掛られて、慌てて叩き落す、そして無我夢中で殴ってしまう。電気が点いたら我に返って『あれっ?』って感じで…。正直、(役柄と同じ)そのままの気持ちでそこにいられましたね。次どうしなきゃって考えずに自然にできました」。NHKの連続テレビ小説「おひさま」で井上真央演じる主人公の次兄を好演した永山さんだが、本作の撮影は「おひさま」出演の合間を縫って行われた。しかも、悪友の“共犯者”マサル役の柄本時生は「おひさま」でも共演した仲である。「『おひさま』の最中にこの作品に出られたというのは自分でもすごく楽しかったです。NHKで時生とも『明日から(映画の撮影)よろしくね』とか話してて、同じ便で向こうに行って残虐な暴力シーンを撮影して帰る…なんか変な感じでしたね(笑)」。実は、松田翔太とは「この仕事する以前から仲良くしてもらっている」という仲。『ライアーゲームザ・ファイナルステージ』に続いての“兄貴分”との共演は?「普段よく一緒に遊んだりしてる分、なおさら現場入ったときの緊張感、翔太くんの本番までの持っていき方とかは勉強になりました。正直、恐ろしくて視界に入れられなかったです(笑)。(視界に)入ってるけど見られないというレベルを超えてて…ワンシーンしか絡むシーンがなかったけど『すごいな』と。男でも好きになる、人としてすごいです」。「煮えきらないで暴力に走る10代の感じは、誰もが持っているものだと思う」と永山さん。クールな印象とは裏腹に、スクリーンの中を疾走する男たちの魂への共感を語る。「台本を読んだときからこの男クサさやギラギラ感をそのまま映画にしたらすごいことになるなと感じていました。男がヤワいって言われるいまの時代に、なかなかパンチのある男っぽい作品ができたなと。やっぱり男には男らしくいてほしい…まぁ、この男たちが男らしいかって言うとまた別ですが(苦笑)。男らしさ?うーん、何でしょう…。それが分かればおれも少しは男らしくなれるんでしょうけどね(笑)」。映画デビュー作『フレフレ少女』、初主演作『ソフトボーイ』など爽やかな好青年のイメージが強い。昨年公開された『悪人』では、どちらかと言うと観客の目線に近い位置、悪意を外側に立って眺めていた。今回、暴力の渦の中心に入り、改めて「命の“脆さ”“危うさ”を感じた」とふり返る。役柄を通じて自らに生じた内面の変化についても言及する。「映画をやると、やっぱりそこに引っ張られるところはありますね。毎回、役が自分に少しずつ足されて、積み重なっていく感じです。元の自分がどうだったかというのをあまり考えず、それが楽しいですね」。デビューから4年。こうしたインタビュー取材について「いまだに全然、慣れないです」と苦笑を浮かべつつ、今回の映画、そしてNHKの朝ドラを経て、この先の俳優としての自身の在り方についてこんな言葉も…。「今回、同世代の共演者も多かったんですが、俳優という仕事は『本番!』という声がかかれば芸歴とか関係ない世界。どんどん上の世代の人たちの背中を蹴っていきたいというか、『ちくしょう』と思わせるような芝居を見せていけたらいいなと思います」。内に秘めた熱い思いを垣間見せる22歳。「暴力」ではなく「表現力」を武器に歩み続ける。(photo/text:Naoki Kurozu)Hairmake:MiwakoTohyama(THYMON)/Stylist:Kikuchi Yohnosuke■関連作品:ハードロマンチッカー 2011年11月26日より全国にて公開© 2011「ハードロマンチッカー」製作委員会■関連記事:喧嘩で生きていく男たちの物語『ハードロマンチッカー』試写会に10組20名様をご招待【TIFFレポート】松田翔太、主演作上映前に「良くなかったら出てっていいです」金髪&傷だらけの松田翔太!『ハードロマンチッカー』衝撃的ポスターが到着
2011年11月22日映画『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』を手がけた水田伸生監督の最新作『綱引いちゃった!』で、女優の井上真央が主演を務めることがわかった。その他の写真本作は、大分県を舞台に、お堅く真面目な市役所勤務の千晶(井上)が上司から地元PRのため女子綱引きチームを結成せよとの無理難題を課され、自らチームキャプテンとなって全国大会を目指し奮闘する姿を描いた作品。一本のロープを8人で引き合うという“綱引き”を通して、女として、妻として、母として、それぞれの人生に奮闘する女たちの悲喜こもごもを、笑って泣けるエンターテインメントとして描き出す。今月の1日から大分でクランクインし、全キャストがオール大分弁での撮影に挑んでいるという。綱引きに挑む“綱娘(つなむすめ)”たちを演じるのは井上のほか、松坂慶子、浅茅陽子、西田尚美、渡辺直美らで、特に松坂は今までにない強烈な天然キャラを演じるそう。また、シイタケ農家で働き、熱血で空気の読めない田舎者のコーチ・熊田役の玉山鉄二も本作では強烈なキャラに挑戦する。NHKドラマ『おひさま』後、本作が初仕事となった井上は「昭和の世界から、『闘魂』『喜劇』という一転した新しい世界に行けることが今からとても楽しみです。綱引きは運動会以来なので不安もありますが、綱に魂を込め、躍動感溢れる作品になるよう頑張ります!」と意気込みを語っており、大分で約40日間にわたるロケを敢行する予定だ。『綱引いちゃった!』2012年公開予定
2011年11月04日『舞妓Haaaan!!!』、『なくもんか』で宮藤官九郎とタッグを組み、笑い&涙ありの心温まるコメディを手がけてきた水田伸生監督が、今度は「女たちの綱引き」をテーマに映画化!NHKで放送されていた連続ドラマ「おひさま」で“朝のヒロイン”となった人気女優、井上真央を主演に迎え、綱引きを通して、女として妻として母として人生に奮闘する女性たちの悲喜こもごもを描く『綱引いちゃった!』が2012年に公開されることが決定した。学校の運動会の種目として定番の「綱引き」だが、実は第1回オリンピックギリシャ大会から戦前まで、正式オリンピック種目として続けられていたスポーツというのはご存知だろうか?さらに、女子綱引きの世界大会では日本チームがチャンピオンであり、ごく普通の主婦たちによりチームが結成されていた。女性の社会進出など珍しい時代背景で、そんな彼女たちの奮闘が笑いと涙と共に描かれる。その綱引きチーム「つなむすめ」のキャプテンを務める大分市役所広報課の職員・西川千晶役に抜擢されたのが、井上さん。お堅く真面目なのにどこか笑える要素をもった女性をチャーミングに演じる。そして、千晶の母親で廃止寸前の給食センターの職員・西川容子役に松坂慶子、「つなむすめ」のコーチで自身も男子綱引きチームに所属する熊田公雄役に玉山鉄二が扮する。玉山さんは、シイタケ農家で働き、熱血でまっすぐな空気の読めない田舎育ちの男性という役どころに。半年間にわたりヒロインを務めた「おひさま」では、戦中を強く明るく生き抜く女性教師を演じた井上さんにとって、全く異なる役どころへの挑戦となりそうだが、「太陽の陽子を卒業し、綱引きに精魂そそぐ大分の綱娘となります。昭和の世界から“闘魂”、“喜劇”という一転した新しい世界に行けることがいまからとても楽しみです。綱引きは運動会以来なので不安もありますが、綱に魂を込め、躍動感あふれる作品になるよう頑張ります!」と強い意気込み。本作でこれまでに見たことのない天然ぶりを見せてくれそうな松坂さんは、「コメディを演じることは実はとても難しいのですが、水田監督の緻密に計算された的確な演出で大船に乗った気分で演じています」とのこと。松坂さんも劇中で、井上さんたちと一緒に綱引きをするそうで、練習に励んでいるという。「彼女たちとのガールズトークは本当に楽しくて、高校生に戻った気分で撮影に臨んでいます。娘役の真央ちゃんは、最近の出演作品の日本的なしっとりしたイメージとは異なった、アクティブでかわいい真央ちゃんです。そんな真央ちゃんはとても新鮮で素敵で、これからの撮影が本当に楽しみです」と井上さんとの和気あいあいとした撮影風景がうかがえる。そして、2年ぶりの監督作となる水田監督は、井上さんをヒロインに迎え、「井上さんは芯の通った役から複雑な役まで、さらにはコメディセンスもある、振り幅の大きい演技のできる、この世代では稀有な存在。軽やかにカラッと笑えるコメディ作品を目指していますが、井上さんはまさに打ってつけ。観客のみなさんは魔法にかかったように主人公・千晶と一緒に物語を同時体験してもらえると思います」と自信をうかがわせるコメント。さらに、「撮影現場は、私の憧れの存在でもある松坂慶子さんを始めとする個性的なキャスト陣のアンサンブルで笑いが絶えません。『綱』は『絆』とも言えます。いまの世相の中で、心を一つにして頑張る女性たちの姿を観て、笑って、そして何か一つ心に残るものを感じてもらえたら幸いです」とメッセージを贈る。今回、水田監督とタッグを組み、脚本を手がけるのは『パッチギ!』、『フラガール』で2年連続日本アカデミー賞最優秀脚本賞(共同脚本)を受賞した羽原大介。さらに、ほかのキャスト陣には浅芽陽子、西田尚美、渡辺直美、風間杜夫など個性あふれる面々が集結し、11月1日より大分全面協力のもと、もちろん全キャストが「オール大分弁」で、大分ロケによる撮影をスタートさせている。果たして、どんな“綱引き”大会が繰り広げられるのか?さらに、キャスト陣の大分弁による掛け合いにも注目したいところ。『綱引いちゃった!』は2012年、公開予定。■関連作品:綱引いちゃった! 2012年、全国にて公開
2011年11月04日来年2月のアヴリル・ラヴィーン来日ツアー「The Black Star Tour」の埼玉公演に阿部真央が出演することが決定した。アヴリル・ラヴィーン「The Black Star Tour」埼玉公演の情報11月16日(水)に7thシングル「側にいて」をリリースする阿部真央は、アヴリル・ラヴィーンの『My Happy Ending』がきっかけでギターを練習し、音楽活動を始めたという。いつか共演してみたいという彼女の思いが、スタッフを通じてアヴリル本人に伝わり、今回のサポート・アクト出演が決まった。なお、過去のアヴリル・ラヴィーン来日公演の日本人のサポート・アクトは、2008年9月16日・東京ドーム公演での大塚愛、Puffy AmiYumi のみで、メジャーデビュー3年目の阿部真央にとっては大抜擢。憧れのアーティストとの競演となる彼女のパフォーマンスにも期待が高まる。阿部真央がサポート・アクトに参加するアヴリル・ラヴィーン来日ツアー「The Black Star Tour」の埼玉公演は、2012年2月4日(土)・5日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催。チケットの一般発売は10月29日(土)10:00より。また一般発売に先駆けて、チケットぴあではインターネット先行抽選プレリザーブを10月27日(木)11:00まで受付中。★阿部真央のコメントまだ信じられない気分です。長年憧れ続け、自分がソングライターを目指すきっかけとなった人のサポートアクトとして同じステージに立てる日が 来るなんて、夢にも思っていませんでした。天にも昇る気持ちです。アヴリルは私の青春すべてです。彼女から学ぶことは多く、全てかけがえのな いものです。アヴリル大好き!!■アヴリル・ラヴィーン The Black Star Tour2012/2/4(土)・5(日) さいたまスーパーアリーナ(埼玉県)2012/2/6(月) 日本ガイシホール(愛知県)2012/2/8(水) マリンメッセ福岡(福岡県)2012/2/9(木) 大阪城ホール(大阪府)■阿部真央らいぶNO.3~ZEPPとQUATTROだけでごめんねTOUR~12/2(金) 広島クラブクアトロ(広島県)12/5(月) Zepp Sendai(宮城県)12/7(水) Zepp Sapporo(北海道)12/12(月) Zepp Osaka(大阪府)12/14(水) Zepp Fukuoka(福岡県)12/19(月) Zepp Nagoya(愛知県)12/26(月) Zepp Tokyo(東京都)
2011年10月26日NTT西日本「フレッツ光」の新CM記者発表会が9月1日、都内にて行われ、CMキャラクターの井上真央、小栗旬が登場した。井上真央、小栗旬のトークショーの写真CMでは、フレッツ光の魅力を伝える“光にして委員”の井上によるサポートのもと、小栗が生活者代表として家中のさまざまな情報機器が光でつながることで、より便利で豊かな生活をもたらす「光ライフ」を展開する。ドラマで度々、小栗と共演している井上は「(CMでは)どういう役柄になるんだろうと思ってたけど、(私は)昨年に引き続き“委員(光にして委員役)”だったので(笑)、しっかりとサポートしていけるように頑張りたいと思います。何かと縁のある役者さんですが、CMは新鮮で、とてもリラックスして撮影できました」とコメント。小栗は「いつも(井上と)共演するときは僕がサポートすることが多いんですけど、今回はサポートされるということで、しっかりサポートしてもらって『光ライフ』に触れていけたらいいなと思っています」と笑顔で応えた。トークショーでは、ふたりの光ライフとしてプライベート写真を披露。井上は自身のホームページで掲載している愛犬の写真やエピソードを語り、「親バカで、すみません」と照れた表情をみせた。小栗は「漫画が凄い好きで、一気に読みたいので、ネットでまとめ買いをして時間があるときにバーっと読む生活をしています」と、ネットショッピングの活用を語った。最後に井上と小栗は「みなさん、光ライフいいんです!」とアピールした。新CM「登場」篇、「男の料理」篇は、9月2日から西日本地区にて順次オンエアされる。
2011年09月02日NTT西日本の「フレッツ光」新CM発表会が9月1日(木)、都内で行われ、CMに出演する井上真央と小栗旬が出席した。井上さんはかねてより「フレッツ光」の“光にして委員”として同CMに出演してきたが、今回、小栗さんが生活者を代表する立場で参加。井上さんのサポートを受け、生活の様々な局面でフレッツ光の便利さを体感していく。「男の料理」篇では、小栗さんが台所に立って料理に挑戦。端末でネット上のレシピを確認しながら台所で奮戦する。「花より男子」シリーズなどこれまでにも幾度となく共演してきた2人だが、井上さんは「ドラマや映画での共演とはまた違って新鮮でした」とニッコリ。小栗さんも「これまでは僕がサポートする役や(井上さんを)叱ったりする役が多かったんですが、今回は教えられる役です」とこれまでと違う関係を楽しんだよう。井上さんは「いつもは熱かったり、ナルシストだったりするんですが(笑)、今回の小栗さんは最高に爽やかです」とアピールした。現在、NHKの連続テレビ小説「おひさま」に出演中の井上さんだが、兄を演じている田中圭が女優のさくらとの結婚、および第一子の妊娠を発表したばかり。報道陣にコメントを求められると「妹として嬉しいです!」と笑顔。田中さんと同じ事務所に所属する小栗さんも笑顔で後輩の幸せなニュースを祝福した。
2011年09月01日角田光代のベストセラー小説を井上真央、永作博美主演で映画化したヒューマンドラマ『八日目の蝉』。先月劇場公開されて1か月、現在本作のFacebook上の公式ファンページでは映画にちなんで「本当に罪深い人は誰なのか?」と題し、投票キャンペーンが実施されている。主人公は不倫相手の赤ん坊を誘拐した希和子(永作さん)。愛情を注ぎ精一杯母親になろうとするものの4年の逃亡の末、逮捕されてしまう。そして誘拐された赤ん坊・恵理菜(井上さん)は生みの親元に戻るものの自分の居場所が見つけられず、心を閉ざしていく。そして、皮肉にも希和子と同様に恵理菜は不倫相手の子供を身籠ってしまい…。映画では愛情を十分に受けることなく育った恵理菜の姿が重点的に描かれているが、この状況を生み出した原因は彼女をとりまく人々にもあるはず。そこで、現在Facebookのファンページでは、「『八日目の蝉』の中で本当に罪深い人は誰なのでしょう?」と銘打って投票企画を開催。彼女と関わりを持つ登場人物たちが対象となるが、今回該当するのは以下の5人である。・野々宮希和子:恵理菜を誘拐し、4年間の逃亡生活で愛情を注ぐ育ての母。・秋山恵津子:恵理菜の生みの母。誘拐を機に母娘の関係をうまく築けず、もがき苦しむ。・秋山丈博:恵津子の夫で、希和子と不倫関係の間柄。・岸田孝史:大人になった恵理菜の不倫相手。・エンゼル:希和子と恵理菜の身をかくまった女性専用駆け込み寺の経営者。ちなみに5月24日(火)時点の中間結果では、1位が秋山丈博で、2位と100票差をつけてトップを爆走中。女性から見ると予想通り(?)の結果かと思うが、この結果を実際に丈博を演じた田中哲司からはこのような返答が返ってきた。「本当に申し訳ありませんでした。諸悪の根源は私にあります。心より反省いたしております」。果たして、あなたが思う“罪深い”人は誰?『八日目の蝉』は全国にて公開中。『八日目の蝉』Facebookファンサイト■関連作品:八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会■関連記事:井上真央、『八日目の蝉』初日にセミの絵のワンピースで登場!小池栄子インタビュー主人公の傍で感じた強き心「愛情によって人は救われる」中島美嘉が復帰後初の歌声披露、井上真央は感激の涙三池崇史監督、永作博美の授乳シーンに思わず興奮!?「オレが演出したかった」井上真央×永作博美 実力派女優が共演『八日目の蟬』試写会に25組50名様ご招待
2011年05月24日映画『八日目の蝉』が公開を迎え、4月29日(金・祝)に都内劇場で行われた舞台挨拶に、井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子の女優陣と成島出監督が出席した。角田光代のベストセラー映画化した本作。赤ん坊の頃に父親の愛人に誘拐され、4歳になるまで育てられた恵理菜(井上さん)が、大人になって自身も愛人の子を妊娠。複雑な思いを抱えて、誘拐犯で育ての親である希和子(永作さん)が、かつて自分を連れてたどった旅路を歩みながら自分と向き合っていく姿を描く。「真央ちゃん!」という観客からの大歓声に迎えられた井上さんは笑顔で「蝉の絵がついたワンピースです!」とニッコリ。「悩みぬいて、ぶち当たりながら、ひとつの光、違う景色が見られるのを信じてやってきました」と撮影をふり返った。永作さんは、これから映画を観る観客を前に「観終わって感じるもの、付いてくるもの…余韻のようなものが、みなさんにいま必要なものなのではないか、と思っています」と語りかけた。恵理菜の生みの母親を演じた森口さんも、娘との距離を埋められずに悩む母親役にかなり苦戦したようで「悩みに悩み抜いた」と告白。現場での監督との関係を「学校の先生と生徒のようだった」とふり返った。小池さんは、一緒に撮影に臨むことが多かった井上さんを“戦友”として「井上さんがいなかったらやりきることができなかった」と感謝の思いを口にした。井上さんも「同じく(笑)。辛いときも(小池さんが)そっと黙って隣にいてくれました。出会えて良かったです」と語り、深い絆をうかがわせた。永作さんは、幼少時代の恵理菜を演じた子役の渡邉このみとのシーンが多かったが「このみにいっぱい遊んでもらいました。一緒にご飯食べたり、シールを貼ったり(笑)」と楽しそうに述懐。すると、このみちゃんがカーネーションの花束を持って舞台に登場し、一人一人に花を手渡した。このみちゃんの「みなさん、観に来てくれてありがとうございます」と大人顔負けのしっかりした挨拶に客席からは温かい拍手が沸き起こった。『八日目の蝉』は全国にて公開中。■関連作品:八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会■関連記事:小池栄子インタビュー主人公の傍で感じた強き心「愛情によって人は救われる」中島美嘉が復帰後初の歌声披露、井上真央は感激の涙三池崇史監督、永作博美の授乳シーンに思わず興奮!?「オレが演出したかった」井上真央×永作博美 実力派女優が共演『八日目の蟬』試写会に25組50名様ご招待難題や事情を抱えた世の女性たちへ『八日目の蝉』成島出監督が花束のエール!
2011年04月30日“母”を描いた映画は数えきれないほど多くある。だが角田光代のベストセラーを映画化した『八日目の蝉』では“母親ではない者”、“母になれなかった者”の視点から「母とは?母性とは何か?」を問いかける。全ての女性に生みの親は存在するが、彼女たちはどのようにして母になるのか?そこにはどんな“資格”が必要なのか――?主要キャストのひとり、小池栄子が演じた千草はこの物語において、心に傷を負い、いまなお闇の中に生きる“当事者”であると同時に“傍観者”として主人公・恵理菜(井上真央)の旅路を見守る存在。小池さん自身は、この旅の中にどのような答えを見出したのか?「母と娘なのに“女同士”って言葉が浮かんでくる」不倫相手の娘を誘拐し、逃亡生活を送りながら我が子として育てる希和子(永作博美)。4年ののち、彼女は逮捕され娘は実の親の元に帰されるが、4年という歳月に隔てられた実の親子の距離が埋まることはなかった。やがて成長した彼女もまた妻子ある男性を愛し、子供を身ごもる。「愛の力のすごさ――」。小池さんはこの物語をそんな言葉で表現する。シンプルだが、そこに彼女の様々な思い…正解の見つからない答えがある。「生みの親か育ての親かっていう話になってくるんですが、愛情によって人は助けられるんだっていうことは、恵理菜を見て思った。恵理菜に会ったことで愛情を知った千草もまた新しい一歩が踏み出せるだろう、とも。印象的だったのが、希和子がラブホテルで、泣きわめいている赤ちゃんにおっぱいをあげようとするけど出ない、というシーン。あのシーン、赤ちゃんが泣き続け、どうにか泣きやませようとするのですが、どうすることもできないんです。私は子供がいないので、観てて余計にドキドキしちゃって。私が希和子の立場だったらどうするのかなって。どういう関係性の中で、より深い愛情が結ばれるか分からないな、と思いましたね」。希和子が映画の中で、血の繋がらない娘に愛情を注げば注ぐほど、現実の社会で毎日のように報じられる児童虐待など、実の親子の間でさえも起こる、目を覆いたくなるような事件について思いを馳せずにはいられない。小池さんも「どうしてそういうことが起きるのか?と答えは見つからないままに考えさせられた」と明かす。血の繋がりが絶対的な愛を保証するわけではないのだ。「そうなんですよね。きれいな言い方をすると“絶対的な愛”とか“無償の愛”という言葉が出てくるけど、そうとは言えないって思えてきます。森口さんと井上さんのシーン見てると、母と娘なのに“女同士”って言葉が浮かんでくる。娘に対して母が『愛してもらいたい』って泣くシーンはどちらが子供なのか分からなくなりますよね」。逆説的だが、2人の“母”の姿から、子供から教えられることの大きさにも気づかされる。「子供を産んだ友人たちもよく言いますね。『子供から学ぶ』、『子供から自分を見つめ直す』って。それを聞くと、子供ほしいなって思うんですけど(笑)」。監督、井上さんと共に作り上げていった“変化”千草という役に関して「脚本を読んで一番感情移入できなかった人物だった」と明かした上で、それこそ彼女との“距離”を監督(成島出)と井上さんと共に、少しずつ縮めていったという。「監督はとにかく、自分で納得しない限りは絶対にOKを出さない。現場で『その音が違う』、『それは千草じゃない』といった具合で一音ずつ作っていきましたね。何が正解か分からないけど、あれだけ監督が時間をかけて『OK』を出したからにはできているはずだ、と(笑)」。一方で、旅を通じて千草が遂げていく“変化”に関しては「自然に受け入れられた」とも。「井上さんと2人きりで、順撮りで撮影を進めていく中で『2人は何かから解放されなくちゃいけない』、『8日目を生きた私たちは何を見るんだろう?』という気持ちで小豆島にも行けました。監督がうまくそういう追い込み方をしてくれたとも思います。最初は恵理菜のお姉ちゃんのようで、途中で逆転して、最後には恵理菜が母親で私を引っ張るような…そういう力関係が自然と出来上がっていきました」。本作に限らず、人間の内面――できることなら隠し通したいと思うような、決してきれいとは言えない“中身”がえぐり出されるような役柄を演じることが多いように思えるが…。「惹かれますね(笑)。私、結構ビビりなので、実際に過激なことやってみたくても周りの目や評価が気になって、イマイチ飛び出せなかったりするんです。そういう自分にコンプレックスを持ってもいたので、役で飛び出せるのは気持ちいいです。でも、時には純粋なラブストーリーをやってみたいという気持ちもありますよ。周りには『いつも目をひんむいて、武器持ってるね』と言われるので(苦笑)」。今後、仕事をしてみたい監督は?というこちらの問いに、中村義洋監督(『ゴールデンスランバー』、『ちょんまげぷりん』)の名を挙げ「こうやって口に出して、願って、祈り続ければいつか叶うと信じているから」と笑顔で語る小池さん。八日目を生きた蝉ではないが、これからその視線の先にどんな新しい景色を捉えるのだろうか――。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会■関連記事:中島美嘉が復帰後初の歌声披露、井上真央は感激の涙三池崇史監督、永作博美の授乳シーンに思わず興奮!?「オレが演出したかった」井上真央×永作博美 実力派女優が共演『八日目の蟬』試写会に25組50名様ご招待難題や事情を抱えた世の女性たちへ『八日目の蝉』成島出監督が花束のエール!井上真央が新境地に挑む『八日目の蟬』完成披露試写会に10組20名様ご招待
2011年04月26日角田光代のベストセラー小説を映画化した『八日目の蝉』の完成披露試写会が4月18日(月)、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、歌手の中島美嘉が主題歌「Dear」を熱唱した。耳管開放症を患い、昨年10月から活動休止に入った中島さんが、公の場で歌声を披露するのは今回が初めてとなる。中島さんは昨年10月下旬、6作目のアルバム「STAR」のリリース間近に耳管開放症の症状悪化に伴い、制作、プロモーションを含めて全てのアーティスト活動を休止。デビュー10周年を記念して、自身初となる日本武道館、そして大阪城ホールで行われる予定だったライヴも中止が発表された。その後、治療に専念した中島さんは、順調に快方に向かい、新曲「Dear」で活動を再開することに。“これぞ中島美嘉”といえる仕上がりのバラードで、中島さんの復活を鮮明に印象付けている。そんな中島さんが昨年10月に行ったという番組収録以来、約半年ぶりに歌声を披露。復帰を待ち焦がれていたファンから「おめでとう」の声も聞こえる中、中島さんはステージ上で素足になって準備万端。そして休養前と変わらぬ圧倒的な歌声で、会場を温かく包み込んでいった。これには舞台挨拶に登壇した主演の井上真央も「いろんな感情を思い出してしまって…」と感激の涙。その後は言葉にならなかったのか、多くは語らずに感動に浸っていた。中島さんは「映画を観てから作った楽曲なので、映画と一緒に楽しんでもらうのが一番合うはず。恋人や家族愛も含めた、大きな愛を歌っている」と楽曲への思いを明かした。『八日目の蝉』は不実な男とその妻の子供を誘拐した女・希和子、その誘拐犯に愛情いっぱいに4年間育てられた娘・恵理菜(井上さん)の数奇な運命を通して、女として生まれたことの痛ましいまでの悲しみ、そして生き抜く強さを描く。「撮影中は『こんなに壁にぶつかるなんて』と思うほど、悩みに悩んだ役柄で、思い入れも強い」と井上さん。「観終わった後に、一筋の光や希望、生命力を感じてほしい」とアピールしていた。舞台挨拶には井上さんをはじめ、永作博美、森口瑤子、そして成島出監督も出席した。『八日目の蝉』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。■関連作品:八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会■関連記事:三池崇史監督、永作博美の授乳シーンに思わず興奮!?「オレが演出したかった」井上真央×永作博美 実力派女優が共演『八日目の蟬』試写会に25組50名様ご招待難題や事情を抱えた世の女性たちへ『八日目の蝉』成島出監督が花束のエール!井上真央が新境地に挑む『八日目の蟬』完成披露試写会に10組20名様ご招待永作博美『八日目の蟬』で自ら髪を切る!「サッパリして良かった」とあっけらかん
2011年04月18日そのピエロは帰ってくる
夫婦の危機
モラハラ夫図鑑