【インタビュー】有村架純 怒涛の20代前半を過ぎても、次々と訪れる“初体験”に胸躍る
「怒涛の5年間でしたね」――。有村架純は、20代前半の5年をそんな言葉でふり返った。
「あまちゃん」で注目を集めたのが20歳のとき。そこから映画、ドラマに舞台と次々と印象的な役柄を演じ、ものすごいスピードで駆け抜けてきた。おそらく、この先を含めた彼女の女優人生においても、大きな意味を持つ5年間であったことは間違いない。
そんな彼女に、もしも、過去に戻れるならば? と尋ねると、この怒涛の5年よりもさらに少し前、仕事を始めて少し経った「高校生活最後の1年」という答えが返ってきた。
「高校3年のタイミングで(地元・兵庫から)上京して、みんなと一緒に卒業出来なかったので、みんなと一緒に残りの1年を過ごして、卒業したかったなという気持ちはありますね」
映画『コーヒーが冷めないうちに』は自分が望む過去に戻ることを可能にしてくれる、不思議な喫茶店を舞台にした物語。 有村さんは、ここでコーヒーをいれ続ける謎めいた女性・数(かず)を演じている。
原作は本屋大賞にもノミネートされ「4回泣ける!」と話題を呼んだ川口俊和のベストセラー小説。とある街にある少し古めかしい喫茶店「フニクリフニクラ」では、ある席に座ると望み通りの時間に戻ることができると言われており、様々な後悔を背負った人々が過去に戻ろうと店を訪れるが…。