【インタビュー】有村架純 怒涛の20代前半を過ぎても、次々と訪れる“初体験”に胸躍る
「普通はセリフが被ったり、ほかの人のセリフを食ったりしてしまったら、OKは出ないんですけど、塚原さんはよりリアルなやりとりを求めてるんですよね。だから『普通は(会話は)重なるでしょ?』と。普通はどうだろうか?というのを求めてらっしゃるのかな。もちろん、セリフ通りに言ってほしい監督さん、アドリブを好まれない監督さんもいらっしゃるけど、塚原さんはアドリブも加えるし、キャラクターを立たせるためにどうしたらいいかを考えてくださるんです。セリフひとつとっても『こういう言い方はどうか?』とキャラクターが持っている幅を広げてくださるんです。イメージの枠から外れる演出をされる監督だなと思いました」。
20代半ば、役柄&作品に対する気持ちも変化
冒頭の年齢の話に戻ると、20代の折り返しを過ぎて、求められる役柄や立場の変化を有村さん自身も強く感じているという。数年前まで学園もので学生役を演じていたが、今年に入って10月より放送の主演ドラマ『中学聖日記』では教師役、そして11月公開の映画『かぞくいろ-RAILAYS わたしたちの出発-』では、血の繋がらない息子を抱えるシングルマザーを演じるなど、役の幅が大きく広がっている。