くらし情報『痛みを伴ってこその母性? 無痛分娩が少ない日本の出産事情を海外と比較』

2015年9月4日 09:26

痛みを伴ってこその母性? 無痛分娩が少ない日本の出産事情を海外と比較

厚生労働科学研究の一環として行ったアンケート調査(2008年)の結果によって推計される無痛分娩を受けた割合は、2.6%でした。

欧米の調査によると、フランスでは経腟(ちつ)分娩(膣を経由する分娩)をした女性の約80%(2010年)、アメリカでは経腟分娩をした女性の約61%(2008年)と高い割合で実施されています。また、ノルウェーでは全分娩の26%(2005年)、イギリスでは全分娩の23%(2006年)、ドイツでは全分娩の18%(2002~2003年)と国によって異なる傾向になっています。

一方、アジアの調査では、シンガポールで全分娩の16%(1997~1999年)、香港と台湾で全分娩の9%(1997~1999年)というデータが報告されています。

○日本での普及を妨げる3つの理由

特に欧米に比べて無痛分娩を受ける割合が低い日本ですが、これには次のような理由があると考えられます。

その1.分娩にかかる費用
現在もっとも無痛分娩が普及している国といわれるのが、フランス。フランスでは、公立病院で出産する場合、妊娠・出産にかかる費用を保険でカバーでき、全額無料となります。これには、無痛分娩や不妊治療(一定の条件のもと)

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