2017年6月1日 11:00
ホリプロ・堀義貴社長が赤字覚悟で行う「人生最大の博打」とは
●すごすぎて怒りを覚えた『ビリー・エリオット』
和田アキ子、綾瀬はるか、石原さとみ、藤原竜也、松山ケンイチ等、そうそうたる芸能人を抱える芸能事務所・ホリプロ。今夏、ホリプロが手がけるミュージカル『ビリー・エリオット』が上演されるが、この作品は堀義貴社長が「素晴らしすぎて腹が立った」と語り、「ここまでのめりこむことはない」と断言するほどの情熱が向けられていた。
日本では『リトル・ダンサー』として知られる映画『Billy Elliot』を舞台化した同作は、世界中で高い評価を得ている。1984年、イングランドの炭鉱町に住む少年ビリー・エリオットがバレエの才能を開花させていく姿を軸に、個性的に生きるというメッセージや、消えゆく炭鉱と子供達の未来の対比が、エルトン・ジョンの音楽にのせて描かれていく。
東京・大阪合わせて4カ月間、17万人の動員と日本ではなかなか例を見ない大規模な公演に加え、主役のビリー役のオーディションも話題となった同作。その魅力と、堀社長がかける思いを聞いた。
○ロンドン公演のオープン前から交渉に
――もともと、映画の『リトル・ダンサー』をご覧になっていたんですか?
僕は全然バレエに興味がなかったんですが、映画の予告編の音楽にグラムロックが使われていることが気になり、観に行ってとても感激したんです。