2018年6月17日 09:00
長瀬×ディーン組み合わせに「いい」 『空飛ぶタイヤ』キャスティング裏話
――原作よりも、2人が会うシーンががっつり増えていますよね。
群像劇ではありつつも、あの2人のちょっと変わったバディ物というか。2人が人生の中ですれ違った瞬間を描いた作品になるといいよね、と監督たちと話していました。
――ディーンさんの人間くささが出ているところが意外というか、素敵な役でした。
一番、人間くさい役になりましたよね。世間の人たちも見ると「わかる」と思っていただけると思います。原作では奥さんがいて、家で悩みを吐露したりもしているんですけど、今回離婚経験のある一人暮らしという設定になったのは、本木監督のアイディアです。ムロ(ツヨシ)さんの「ご祝儀返せよ」というセリフまわしもうまいですよね(笑)。
関係性が伝わってきます。
●ムロツヨシの髪型に懸念が…
○高橋一生の深みに期待
――高橋一生さんは、池井戸作品でも3度目となりますね。
高橋さんには、銀行側の目線で、物語の重要な場面をキュッと締めていただきました。他の池井戸さんのドラマに出てらっしゃるということは頭にあったんですけど、それとは関係なく、少ない出番で深みの出る俳優さんにお願いしたいと思っていました。正義感のなかに、銀行としてのこの物語への関わり方を自然体で表現していただけたと思います。