小栗旬の精神が解き放たれた!? 福田雄一監督が振り返る『銀魂2』撮影
●「人生を狂わされた」小栗旬
○現場に楽しみに来た人みたい
――出演者のみなさんは気合いが入っている様子でしたか?
不思議なくらい、気負っていなかったです。小栗くんが一番なかったですね。今回、とても自由でした。
――それは、万事屋がボケを担当しているという、物語の立ち位置的なところもあったんでしょうか。
ずっと、「今回は賑やかしだから」と言ってました(笑)。
――撮影していて「小栗さんのここが良かった」というのはどんなシーンでしたか?
コメディパートは全部良かったですよ。「人生を狂わされた」と言っていましたが、「小栗旬って、こんなに面白い役者でしたっけ?」と思いましたもん。トータルで観て、小栗旬が一番笑える映画です。
――このそうそうたる面々の中で(笑)
佐藤二朗さんでもなく、ムロツヨシさんでもなく、小栗旬さんが一番笑える、摩訶不思議な映画ですね(笑)。「俺は賑やかし」という思いが、彼の役者としての精神を解き放っちゃったんだと思います。
――精神を、解き放つ。深い話ですね。
床屋のシーンの銀ちゃんは、本当にすごいですよ。「僕は軸をぶらさないことには定評のある役者です」