2012年12月22日 12:55
【エンタメCOBS】てれびのスキマが語る 2012年~2013年のお笑い界
またあの有吉弘行をして「D(出川哲朗)の名を継ぐもの」と言わしめた狩野英孝の活躍も『アメトーーク!』の企画「出川と狩野」や「世界衝撃映像社」「狩野着ぐるみ接近ロケ」などを筆頭にその爆発力が目立ちました。
ほかには、フットワークが軽くなったとんねるず(特に石橋貴明)、博多華丸・大吉、平成ノブシコブシ吉村、千鳥、バカリズムなども印象的です。
――2012年、番組や番組内の企画といった観点ではいかがでしょうか。
『アメトーーク!』の「どうした!?品川」と『テベ・コンヒーロ』の「コウメ太夫で笑ったら即芸人引退スペシャル」、はそれぞれ別アングルで芸人の業の魅力をあぶり出した素晴らしい企画で芸人観を豊かにするものでした。
「どうした!?品川」は東野幸治によるプレゼンから本編、そしてその後も他番組に波及し度々ネタにされる部分も含め『アメトーーク!』の中でも最高傑作のひとつと言って過言ではないと思います。そんな中で、「コウメ太夫~」を放送した『テベ・コンヒーロ』と前身の『クイズ☆タレント名鑑』の終了は大きな挫折感を伴うものでした。――ほかにはいかがでしょうか。
タモリ×さんまを1日限りとはいえ復活させたり、マンガ家・久保ミツロウやよしもと所属の女優で劇団員の伊藤修子など別ジャンルからの新たな人材を積極的に起用したりと、柔軟さが復活しつつあるような兆しのある『笑っていいとも!』がベースになった『FNS27時間テレビ』は、テレビっ子にとっては宝物のような番組でした。