【日本沈没 希望の人 1話】2021年に日本沈没をやる意味とは・ネタバレあり
事態を変化させた2つの出来事とは…
1つ目は、伊豆半島沖を震源とする地震の発生。ここで天海と視聴者は田所博士の予言を思い出す。
この場面で気になるのは、田所博士以外の登場人物が地震から身を守る行動を取らなかったことだ。
大規模な施策を行ったことで、自然はある程度管理できるという驕(おご)りが生まれ、防災意識が薄れたのではないか…。そう思うと他人事とは思えない恐ろしさを感じた。
2つ目は天海の趣味であるスキューバダイビング中に起こった現象。
海底に不審な裂け目を見つけた天海。そこに近づいた瞬間、水の流れが急激に変化。
裂け目の中に吸い込まれそうになった天海は「関東沈没説の真実を知りたい」という想いを抱く。
海のシーンの撮影はほぼすべてプールで行われたそうだが、そう思わせないリアルな怖さを感じた。その怖さが、天海の思考の転換に説得力を持たせているのである。
その後、天海は椎名と取引し、ある記事を書かせる。その結果、政府は再び関東沈没説と向き合うことを余儀なくされる。
頭を抱える官僚達に天海は、田所博士と世良教授を伴った海底調査で、すべてを明らかにすることを提案。そして調査中、田所博士が関東沈没の原因となり得る痕跡が見えたと主張する。