【日本沈没 希望の人 1話】2021年に日本沈没をやる意味とは・ネタバレあり
しかし乗組員の1人が突如体調不良におちいり、そのことを追求できぬまま調査は中断された。
地上に戻った天海は、世良教授から「関東沈没などあり得ない」という見解を述べられる。
戸惑う天海だったが、世良教授の語り口と圧にのまれて反論の機会を失ってしまう。
この場面は國村隼の『説得力と圧力』の演技によって、自分の主張を強引に通してきた天海が初めて黙らされる様が、強く印象付けられている。
2021年に『日本沈没』をドラマ化した意味
そして舞台は移り、調査の結果報告の場。
何の痕跡も映っていない海底映像を見て抗議する田所博士と、関東沈没説の取り下げを訴える官僚達…そして天海は葛藤の末、口を開く。
この場面の天海の語りにはこれまでのような『過剰な強引さ』はない。
真実を明らかにしようという彼の訴えは、多くの視聴者の心を動かしたことだろう。
そんな最中、会議室に「日之島が沈没した」という一報が入る。田所博士の予言が当たったのだ。
じゃあ関東はどうなるのか…視聴者が不安になったところで第1話は終了となった。
人々の不安を煽る噂は社会を混乱させる。コロナ禍でそのことを身をもって感じた人も多い。