【妻、小学生になる。第7話 感想】大切な人を幸せにするきっかけを見逃さないこと・ネタバレあり
あれほど暗かった実家が一気に明るくなる。貴恵が持っていたものは、確かに友利の中にもあるのだ。
万理華として、そして貴恵としての「ごめんなさい」
別れ際、万理華は萌子の息子とボール遊びをしていた。そしてそのボールはいたずらにも、万理華を礼子のもとへ導くのだった。
「ごめんなさい」

きっと万理華として、ボールを拾わせてしまったこと。
そんな万理華の目を見つめ、礼子は穏やかに呟く。「元気が一番」
「ごめんね」と、手を握る。この「ごめんね」はきっと貴恵として、娘として。
「ごめんなさい…本当にごめんね、『お母さん…』」
色々な思いが溢れる。先に死んでしまってごめん、一人にしてごめん。涙を流す万理華に、礼子は頭を撫でながら穏やかな顔で言う。
「よくきたね、遠い所から」

遠い所から会いにきてくれた親戚の万理華への言葉なのか、もう二度と会えない場所から来た『貴恵』への言葉なのか…それは誰にもわからない。
でもそれで良い。二人の涙が、笑顔が、その答えだから。
『妻、小学生になる。』第7話から伝わるメッセージ
麻衣と蓮司の恋も動く。
誰かを好きになること、それはとてつもないパワーが生まれるもの、それは奇跡…貴恵に背中を押された麻衣は、蓮司の元へ走り出す。