【『大奥』感想 最終話】冨永愛と風間俊介 夫婦ならざる男女の死と「名君の世」の終焉
大奥が血を繋ぐための牢獄だった家光の時代から、享楽と尊厳を捉えなおす綱吉の時代を経て、よりよき選択を求められる分だけ新たな苦悩が生じる吉宗の時代へ。
人の生きる道が、過酷な苦しみや悲しみ、憎しみに洗われても、最後の最後に残るのは善であり、正なるものだと信じたい。
杉下の死にも、吉宗の死にも、そんな願いがこめられた最終話だったと思う。
今回のラストにはシーズン2の医療編を示唆するシーンがいくつかあり、重要な登場人物の配役も発表になった。いずれも、シーズン2もドラマのオリジナル要素も含めて素晴らしい作品になると今から確信させるものだった。
※写真はイメージ
うねりながら流れる川のように、時に波と砕け、溢れながらも淀みなく水は流れ続ける。
この物語の遥かに流れゆく先を、今年度内に再び見届けられる幸せをかみしめながら、その時を待ちたい。
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[文・構成/grape編集部]
かな
Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。
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