差先端の街ニューヨークのホテル事情
近頃は、ロンドンやパリ、ミラノにも素敵なホテルがたくさんあるけれど、ニューヨークほど、街独特のチャレンジを抱えながらも、ユニークなスタイルを提案するホテルを生み出してきた街はありません。
平均的に言って、部屋の間取りが小さいのは事実。
でもその分、アールデコの照明や、デリケートなアート作品、新鮮な形で取り入れたアンティークなど、細部のデザインにこだわることで、ほかにはない魅惑の空間を作り上げているホテルも。
今回は、そんな、ディテールにこだわるニューヨークのホテル5軒をピックアップ。
クルーズ船のようなデザインの「ドリーム・ダウンタウン」
正確に言うと、チェルシーとミートパッキング地区の境界線にある「DREAM DOWNTOWN(ドリーム・ダウンタウン)」。
60年代、アルバート・レドナー氏のマリタイム・ユニオン(海運協会)の別館として作られた建物で、丸いクルーズ船のような窓は、そんな過去へのオマージュとなっています。
海に出ずして広い海にいるような、まさに“夢”の中のような感覚に出会えるホテル、とでもいいましょうか。
社交的な空間は、広々としたロビーに始まり、地階全体に賑やかな雰囲気を与えています。