生ゴミの二オイ、悪化させてるかも?上手な処理方法からゴミ箱選びまで
【袋を一度閉じたら開かない!】ほとんどの家庭で生ゴミを入れるゴミ箱は気密性の高いものが選ばれ、ビニールの口もしっかり閉じる、というニオイを漏らさない対策がされています。しかしそれがむしろ「悪臭」を生む原因になっている可能性があります。生ゴミが発するニオイの正体は、主に腐敗臭。微生物(菌)が繁殖し、有機物を分解する際にニオイが出ます。水分をなくす・温度を低く保つことで微生物の増殖や腐敗は抑制されますが、ニオイがまったく出ないわけではありません。有機物を分解する微生物には2種類あり、酸素がある場所で活発に働く好気性微生物と、酸素がない場所のほうが活発になる嫌気性微生物がいます。生ゴミを堆肥に変えるコンポストも、これらの働くによるもの。そこで問題となるのがニオイの質。
実は嫌気性の微生物は分解する際に「悪臭」を放つ、という性質があるのです。好気性でもニオイは発するものの、嫌気性のそれに比べれば穏やか。生ゴミをにおわせないためにビニール袋の口をしっかり閉じたはずが、実際には嫌気性微生物の働きを促進し、余計に生ゴミ特有の「悪臭」を強めているかもしれません。
■「フタをするとかえって腐敗が進むので、フタをしないで開放的にしてます」