兄弟トラブルになる前に。遺産相続の割合や揉めないための対策をFPが徹底解説!
小規模宅地等の特例は、誰がその土地を取得するかによって適用の可否が分かれます。たとえば、親と同居していた人が自宅の土地を相続した場合には適用されますが、親と同居していた人がいるにもかかわらず他の人が土地を相続した場合には適用されません。
評価額を8割減額できるかどうかは大きな問題です。兄弟の誰が自宅の土地をもらうかで、税金の金額が変わる可能性も視野に入れておきましょう。
換価分割では譲渡所得税に注意
換価分割を行った場合、譲渡所得が発生していれば譲渡所得税の課税対象となり、相続人全員に譲渡所得税がかかります。マイホームを売却して譲渡所得が発生した場合には、3,000万円の特別控除が受けられ、税金の負担が軽くなります。
相続した親の自宅を売却した場合、親と同居していた相続人については3,000万円の特別控除が受けられます。一方、親と別居していた相続人は特別控除が受けられません。
兄弟で平等に分けたつもりでも、手元に残る金額に差が出ることがあります。
遺言で相続トラブルを防ぐ
親の死後の兄弟トラブルを防止するために、親に遺言書を書いておいてもらう方法があります。
親に遺言書を作成してもらおう
被相続人が遺言書を残している場合、被相続人の意思を尊重して、法定相続よりも遺言が優先することになっています。