2023年11月2日 09:10
50代から発症が急増!閉経・肥満・未産が高リスクな子宮体がん」の見逃しがちなサインとは【医師解説】
おりものに混じることもあります。生理痛のような下腹部の鈍痛や性交時に下腹部が痛むこともあります。
進行するとおなかが張る感じが強まり、最終的には子宮からリンパ節、腟、腹膜、肺などにがん細胞が転移することもあります。
すべてのがんの中での死亡率は高くないものの、婦人科系がんでは一番発症率が高いがんです。50代からの発症数が急増するのが特徴です」(駒形先生)。
どんな女性がかかりやすい?
1.閉経後
50代から発症数が急増するのはなぜなのでしょうか。
「子宮体がんは子宮内膜の細胞が炎症を起こしてがん病変することから始まります。
閉経後の子宮内膜は、微量の女性ホルモン(エストロゲン)にも敏感に反応してしまう性質を持っています。
閉経後でも分泌されるエストロゲンに子宮内膜が長い時間さらされることで炎症を起こし、がんになっていくのです。
卵巣が働いている間は黄体ホルモン(プロゲステロン)が子宮内膜を保護してくれるので、閉経前には子宮体がんの発症が少ないのです。生理は子宮内膜を厚くさせて剥がすことで炎症が起きるのを防ぐ役割もあるのです」(駒形先生)。
2.肥満
肥満も高リスクの1つですが、なぜなのでしょうか。