2023年5月25日 10:10
【乳がん】40代50代は発症率がピークに! 知っておきたい乳がんのこと【医師監修】
一体どのようなものなのでしょうか?
「しこり以外の症状としては、乳輪や乳頭の皮膚が赤くなったりただれたりすることもあります。
血清分泌物という分泌物が乳頭から出ていたら、乳がんを疑ったほうが良いですね。
これは血液の分泌物なので、血液のような赤色の液体です。母乳のようなミルク色であったり、透明な液体ではありません。
不思議なことに、乳がんでは痛みを感じることがあまりありません。胸が痛いという患者さんの9割が、がんではないと診断されます。
そのため、しこりが一番わかりやすい症状だと思います。胸の中にビー玉のようなコリコリッとしたものを感じたら病院を受診したほうが良いでしょう」(新見先生)
もし乳がんだと診断されたら、どのような治療をおこなうのでしょうか?
「がんの状態によって異なります。
まず、乳がんは大きく2種類に分けられます。
1つ目は、非浸潤がん。これはがん細胞が乳管や乳腺小葉にとどまっていて、乳房の外にがんが広がっていない状態です。
この場合、多くの方は乳房の部分切除もしくは全摘出の手術で完治することがほとんどです。
2つ目は、浸潤がん。非浸潤がんとは違って、乳管や乳腺小葉の周囲にまでがんが広がっている状態を指します。