【知って得する!保険の基本】5歳、6歳からの学資保険
」
と、とりなしました。
「そうだったのね、知らなかったわ。うかつだったのね、私……。」
「それに、」
と優子さんはさらに続けます。
「毎月保険料を支払うたびに、“あ~あ、0歳の時に入っていればよかったな~”、と思ってしまうと、ストレスがたまりそうでしょ?その結果続ける気力がなくなって、途中でやめてしまったりしたら、学資保険の中途解約はほぼ元本割れしてしまうから……。」
「せっかくの教育資金がマイナスになってしまうのね。確かにそういうこともあるかも。」
がっかりする沙織さんを励ますように、
「でも、」
と優子さんは続けます。
「学資保険には教育費の積み立てだけじゃなく、
親(保護者)に何かあった時、その後の保険料支払いは免除され、満期金は確保されるという、保険としての機能(※2)があるから、今からでも学資保険に入る値打ちは十分あると思うよ。」
さらに優子さんは、
「それに、よく調べれば、
これからでもそこそこ納得できる返戻率の学資保険もいくつかあると思うよ。」
と、つけ足しました。
「えっ、本当?」
沙織さんの顔がぱっと明るくなります。
優子さんはうなずきながら続けます。
「確かに学資保険のなかには、5、6歳で加入すると、支払った保険料総額と、満期までに受け取れる返戻金総額がほとんど変わらない、つまり返戻率がほぼ100%に近いものもあるけれど、5歳の時に加入して、返戻率が105%ぐらいになる学資保険ならいくつかあったと思うよ(※3)。
そりゃあもちろん、その学資保険に、0歳の時から加入するのと比べてしまうと見劣りはするけれど、105%ぐらいあれば定期預金に比べればだいぶいい(※3)し、
いずれにしても何らかの方法で教育資金準備をはじめないといけないことを考えると、納得できる範囲の返戻率のような気がしない?」
これからでも返戻率は上げられる?
「なるほどね、確かにどっちにしても教育資金の準備は始めないといけないわね。それで、その学資保険はどこのだったか教えてくれる?」
沙織さんは勢い込んでたずねます。
「そこまでは覚えていないけど、インターネットで複数の学資保険を比較できるサイトがあるから、そこで調べればすぐわかると思うよ。