2018年1月12日 05:30
この先あなたの家が大暴落?経済成長が戻らなければ労働人口減が地価を下げる
ここにある、過去からのデータをみながら、解説していきます。
◆日本の地価(住宅価格)、個人への貸出額、逆依存人効率推移
このグラフは、実質地価、金融の実質貸出、逆依存人口比率の3つの推移を示しています。
逆依存人口比率というのは、簡単にいうと『1人のお年寄りや未就学児など非労働人口を、何人の労働人口が支えているか?』ということを比率で表したものです。
グラフの中の黒い線の二つのこぶ(山)。これは労働人口が多かった時代です。
1990年前後の2つ目のこぶ(山)は団塊ジュニアの世代に当たります。
ここで注目なのは、ピンク線の実質地価とグリーン線の実質貸出が、黒線の上昇と合わさるように上昇しているところ。この、1980年中ごろ~1990年前半は、日本がバブル景気と言われてた時期です。
この時期に何が起こったか。一つは、このグラフにあるように、1991年に日本の働き盛り人口がピークになった事です。
加えて大事なのは、その10年前の1981年に金融が自由化されたことです。この時期には、いわゆる財テクと言葉も生まれました。
つまり、働き盛りがたくさんいて、金融革新が起こって銀行からの融資も出やすくなって、消費者の住宅資産購買意欲が大きく高まったわけです。