1度吸いだすとなかなかやめられない、タバコ。どちらかというと男性の方が喫煙者の割合は多そうですが、女子も約1割が習慣的に吸っているといわれています。「男ウケが悪い」という説もあるので、スモーカーであることを積極的に公言しない女子も多いですが、男子目線から見た「タバコ女子」はどのようなイメージなのでしょうか。今回は、男子から見た女子のタバコについて、本音を調査しました。■1.マナーを守るなら問題ない「ハタチすぎてる大人なら全然問題ない。そこは彼女の自由かな、と!ただ、吸うなら大人の吸い方をして欲しい。マナーやTPOは守って欲しいな。マナーを守ってタバコ吸える子は逆に好印象」(24歳/営業)「女子のタバコ、全然気にしません。タバコが似合うクール系の女の子ってあんまりいないので、むしろそういう子好きですね」(20歳/大学生)自分が吸う・吸わないにかかわらず、嗜好は人それぞれなので気にしない、という男子ですね。確かに、スモーカー女子はそう多くないので、差別化というか、ちょっとクールで目立つ、というかんじになるみたい。しかし、タバコOK!の男子もマナーには気を付けるべき、と考えています。ニオイや、場所、タイミングなどのマナーには十分気を付けて吸うようにしましょう。■2.自分が吸わないので吸わないでほしい「自分が一切吸わないのでちょっと抵抗ありますね。女の子で吸ってる人って僕の周りにはほとんどいないので、昔の男の影響で吸ってるのかなーとか考えちゃう」(23歳/大学院生)「自分も家族も一切吸わないので、タバコのニオイそのものが苦手ですね。普段からケアしてる子でも、ふとした瞬間のタバコのにおいは隠せない」(26歳/IT)タバコを吸うのは男、というイメージからか、女子のタバコ=男の悪い影響ととらえられていることもあります。また、まわりにタバコを吸う人がいない場合、やはりニオイや煙に抵抗がある男子が多いようです。吸わないからこそ、ちょっとした匂いにも気づいてしまう、というのもありそうですね。喫煙者を思わせない清潔感を心がけることが大切ですね。■3.自分は吸うけど吸わないでほしい「僕は吸うので、ちょっと勝手ですができれば女の子には吸わないでほしいです。特に女の子は妊娠とか出産とかに影響がありそうだから」(23歳/飲食店)自分が喫煙者でも、女子には吸わないでほしい!という男子は、喫煙のリスクやデメリットを知っているだけに、やはり結婚相手となると少し考えてしまうよう。先々のことを言われてしまうと、スモーカー女子もちょっと心配になってしまうかも。■4.自分が吸うので同じ趣味、という感じで悪くない「僕も喫煙するので、同じ趣味って感じでいいと思います。火の貸し借りもできるし。今の彼女は職場の喫煙所で仲良くなりました(笑)」(25歳/広告)「自分がタバコをやめるつもりはないし、マナーを守って吸ってるから、女の子が喫煙者だと嫌がられないから気が楽ですね。彼女にするにしても「タバコやめてよ~」とか言われたくないから、あえてタバコ吸う子を彼女に選ぶかも」(24歳/販売)禁煙ブームの今だからこそ、吸っている人同士のほうが分かり合えることが多いため、あえて喫煙女子を彼女に選ぶ男子も。タバコという共通のリフレッシュ方法があることで、良いコミュニケーションになる場合もありますね。■タバコを吸う女子は、吸う男子にも吸わない男子にも気遣いを男子よりもマイナスなイメージを抱かれやすいスモーカー女子。そのマイナスイメージをカバーするのはやはり吸うときのマナー。お互いに気持ちよく過ごすために、思いやりや気遣いをもった吸い方をしましょう。また、男子はよく女子がタバコを吸うときの表情も見ているので、あまり素になりすぎないよう注意が必要です。(mashu/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年06月22日知人に不幸があったと訃報を受けたとき、式場が遠方であるなどの理由で、お通夜や告別式に参列できない場合があります。そんなときに死を悼み、悔やむ気持ちを電報で送ります。このようなお悔やみの気持ちを伝える電報のことを弔電と言います。近年では電子メールなどが普及しているため、電報を打つ機会も少なくなり、急な対応に困ることもあるかと思います。そこでここでは、急な訃報に困らないための弔電の送り方やマナー、文例などについてご紹介します。■弔電を送る前に確認しておきたいことと弔電の送り方葬儀は結婚式などとは違い、訃報を受けてから、すぐに行われます。そのため弔電を送る際には、早めに手配をする必要があります。弔電を送る前に確認しておきたいことは以下の3点です。【確認しておきたいこと1】喪主を務める人の名前弔電は喪主務める方を宛先として送ることが一般的です。喪主が不明の場合には「〇〇様(故人の名前)ご遺族様宛」でも良いとされています。【確認しておきたいこと2】葬儀場の住所と電話番号弔電の送り先は葬儀が行われる会場です。ご遺体の安置やお通夜、告別式の間、ご遺族は葬儀会場にいることが多いため、ご自宅よりも葬儀会場に送ることが望ましいです。【確認しておきたいこと3】葬儀が行われる日時遅くても告別式が始まる前までには届くように弔電の手配をします。お通夜や告別式の開始時間の1時間前を目安に弔電を送るのが良いでしょう。【確認しておきたいこと4】宗教葬儀が仏式なのか、キリスト教式なのかなどによって、弔電で使って良い言葉と避けた方が良い言葉が変わってきます。特にキリスト教の場合には、一般的に葬儀で使う言葉も避けることが望ましいこともあるため、注意が必要です。電話で弔電を送る場合には、NTTの「115」にダイヤルをします。受付午前8時から午後10時までのため、注意しましょう。弔電を送る手順は、以下でご説明します。1.市外局番などはつけず、「115」に電話をします。2.オペレーターと繋がったら、自分の名前と電話番号、送り先の宛名と電話番号を伝えます。3.台紙を選び、弔電に記す文章を述べます。4.送り主の名前を言います。故人との間柄も入れておくと弔電を受け取るご遺族もわかりやすいです。5.オペレーターが復唱する弔電の内容を確認し、文字数と料金の案内を受けて終了です。また弔電は、NTTを利用する方法だけではなく、様々な申し込み方があります。NTT以外の弔電の送り方にはどのような方法があるのでしょうか。【弔電の送り方1】レタックス郵便局のレタックス電報を利用して、弔電を送ることができます。レタックスで送る弔電は専用の原稿用紙に書き込むことで手書きの文章を送ることができるため、お悔やみの気持ちを相手に伝えやすいでしょう。他にもインターネットでの申し込みや電話での申し込みもできます。電話で申し込む場合には、電話料金と合わせて支払いすることもできるため、便利です。【弔電の送り方2】KDDIでんぽっぽKDDIが運営するでんぽっぽでは、画像データによる寄せ書きなども送ることができます。もちろん手書きでの弔電を送ることも可能です。インターネットと電話で申し込むことができ、支払い方法も幅広く選択できます。オプションで3時間以内に届けてくれるお急ぎ便もあるため、急な訃報にも対応が可能です。【弔電の送り方3】インターネット電報インターネット上で弔電の申し込みができる会社があります。電話での受付をしないことで、コストを削減していることから、他の弔電に比べて安く送ることができます。24時間いつでも申し込みができる上、台紙の種類や弔電に添えることのできる花やオルゴールなどの種類も豊富で、人気が出ています。一般的に電話で送る弔電は台紙の代金に文字数に応じた金額が加算されるという料金体系ですが、送り方によっては決められた文字数内であれば、台紙の代金のみで送れるものもあります。予算や使い勝手の良さなどから、弔電の送り方を選んでみてはいかがでしょうか。■弔電を送る際の台紙の種類と選び方弔電を送る際には台紙を選ぶ必要がありますが、種類によって料金が様々です。台紙にはどのような種類があるのでしょうか。故人との関係性によって、どのようなものを選ぶことが適しているかも含めてご紹介します。【ペーパー台紙】どのような関係性でも送りやすいベーシックな弔電の台紙です。最もお手頃な値段で送ることができます。台紙には、一般的に葬儀で使われることの多い、菊や蓮の花の絵が描かれています。故人が3親等以外の親戚の場合や会社の取引先の方の場合には、ペーパー台紙を選ぶのが良いでしょう。【刺繍・押し花台紙】刺繍や押し花などの加工がされた台紙は通常の台紙に比べ、品のある印象になります。弔電には華やか過ぎるものは避けることが望ましいため、菊や百合の花などが刺繍加工された台紙がオススメです。ペーパー台紙よりも少し金額は高くなりますが、友人や同僚の親族の場合は、少し高級感のある加工がされた台紙を選ぶと良いでしょう。【布張り台紙】西陣織などで布張りになっている台紙です。銀箔押しで花や鳥などが描かれていることが多く、ペーパー台紙に比べ、厚みと重量感があります。高級感があるため、親戚や上司など、お世話になった方が喪主を務める場合に選ぶことが適しています。【漆塗り台紙】形は台紙タイプではなく、本漆塗りがされた箱に弔電文を入れて送るタイプのものです。高級感のある箱は、お線香やろうそく入れとして使用することができます。生前に親しかった友人や同僚の葬儀の場合には、他の弔電と差をつけるためにも漆塗り台紙を選ぶと良いです。【付属品つき台紙】ベーシックなペーパー台紙にお花やお線香、ろうそくなどをつけて一緒に送れるものがあります。3親等以内の親族に送る場合などには、台紙にお金をかけるよりも、利用できるものを添えることで気持ちが届きやすくなります。弔電の台紙は葬儀の際に中身を抜かれて破棄されてしまう場合もあるため、形として残るものを付属させた弔電を送るのが良いでしょう。■弔電を送る際の基本的なマナーとは?【マナー1】弔電はお通夜や告別式が始まる前に弔電を送る際には、必ずお通夜や告別式が始まる前に届くように送ります。弔電の手配が遅れてしまい、お通夜や告別式の開始時間に届けられないようであれば、参列できないことを電話でお詫びし、後日ご自宅に弔問するか、直筆の手紙を書くことが望ましいです。【その2】忌み言葉は使わない弔電では縁起を重んじるため、忌み言葉は避けることがマナーです。忌み言葉とは葬儀などの場では避けるべき、不吉なことを連想させる言葉のことです。具体的には「重ね重ね」や「たびたび」などの重ね言葉、「再三」「重ねて」などの繰り返しを指す言葉、「生きる」「死ぬ」などの生死を直接的に表す言葉、「四」や「九」などの不吉な言葉を指します。【その3】宗教によって言葉を選ぶ葬儀の宗教の形式によって、使うことを避けた方が良い言葉もあります。例えばキリスト教の場合、仏教の死生観に基づく「ご冥福」や「成仏」「供養」「往生」「冥途」などの言葉は避けてください。またキリスト教では「死は永遠の命の始まり」とも考えられているため「ご愁傷様です」などの悲しみを表す言葉も使いません。【その4】弔電で使用する敬称弔電では、故人の名前を直接書くのではなく、喪主からみた故人との続柄を以下のように敬称で表すのがマナーとされています。・父:ご尊父様、お父様、お父上様・妻の父:ご岳父様・配偶者の父:お義父様・母:ご母堂様、お母様、お母上様・妻の母:ご岳母様・配偶者の母:お義母様・祖父:ご祖父様・祖母:ご祖母様・夫:ご主人様、ご夫君様・妻:ご令室様、ご令閨様・息子:ご子息様、ご令息様・娘:ご息女様・姉、兄:お姉様、お兄様、または名前「○○様」・弟、妹:ご令妹様、ご令弟様、または名前「○○様」■弔電を送るときの文例を元に自分の言葉で気持ちを伝えるではここからは相手別の文例をご紹介します。弔電を申し込む際に定型文がある場合もありますが、自分の言葉で死を悼み、悔やむ気持ちを伝えることが大切です。親しい間柄だった場合、生前の思い出を交えることでご遺族の方々も故人の姿が偲ばれ、心に響くことでしょう。例文を参考に心のこもった弔電を送ってください。【親族や友人などの場合】・○○様のご逝去を悼み、ご遺族の皆様に謹んでお悔やみを申し上げます。・○○様の突然の訃報に接し、驚きで言葉もございません。遠方のためご葬儀への参列は叶いませんが、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。・突然の悲報に驚きと悲しみを隠せません。○○様からのご厚情を思えば、最後のお別れに伺うべきところですが、健康を害し参列できず申し訳ございません。ご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。・〇〇様のご逝去の報に接し、悲しみに暮れております。優しい笑顔や共に過ごした楽しかった思い出、忘れられないことばかりです。お悔やみを申し上げると共に、○○様の安らかなるご冥福をお祈りしております。・〇〇様の突然のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみを申し上げます。学生時代にはサッカー部に所属し、お互いに良きライバルであり、最高の仲間として切磋琢磨しあったことが思い出されます。ご遺族のお悲しみはいかばかりかとお察し申し上げます。心より○○様のご冥福をお祈りいたします。・突然の悲報に胸がはりさけそうな気持ちです。走馬灯のように浮かぶのは、お優しい○○様と過ごした思い出ばかりで、突然のお別れをとても残念に思います。寂しいですが、感謝の心でお見送りさせていただきます。【会社関係の場合】・○○様のご逝去を悼み、ご遺族ならびに社員の皆様に衷心よりお悔やみを申し上げます。・○○様のご訃報に接し、謹んで哀悼の意を表します。ご生前のいくつものご功績を偲ぶと共に心よりご冥福をお祈りいたします。・◯◯様のご逝去を悼み、ご遺族ならびに社員の皆様に謹んでお悔やみを申し上げます。生前にいただいた幾多のご厚情に深く感謝するとともに、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。・〇〇様のご訃報に、衷心よりお悔やみ申し上げます。○○様よりいただきました多くのご温情、忘れることはございません。当社社員一同、○○様のご冥福を心よりお祈りいたします。・〇〇様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。多くのご功績や生前のお姿を偲びつつ、安らかなるご冥福をお祈りいたします。・ご逝去の報に、弊社社員一同深い悲しみに暮れております。○○様よりのご恩もまだお返しできておらず、誠に残念でございます。貴社の皆様におかれましても悲しみの気持ちでいっぱいかとお察しいたします。心から哀悼の意を表します。・この度は書面におきまして御社〇〇様のご訃報に接し、弊社社員一同、惜別の念を禁じ得ません。ご遺族の皆様ならびに社員ご一同様に心よりお悔やみを申し上げます。【故人がキリスト教の場合】・神の御心にて召天(プロテスタントの場合。カトリックでは「昇天」と書く)されました○○様の旅立ちが、安らかなものとなりますようお祈りいたします。・〇〇様が天より神とともにご家族様を見守りくださいますようお祈り申し上げます。・〇〇様の突然のご逝去の報に接し、もうあの笑顔に会うことができないと思うと悲しくてなりません。在りし日のお姿を偲び、安らかにご永眠されますよう、お祈りいたします。・この度、神様の御心のうちに召天されました〇〇様のことをお聞きしました。ご遺族の方にとって深い悲しみとお察しいたしますが、神様のお慰めと平安がありますように、心よりお祈りいたします。・ご遺族の皆様方に、私達の主であらせられるイエス・キリストからの豊かなお慰めがありますよう、心よりお祈り申し上げます。■まとめ一般的に弔電は葬儀で全て読み上げられるものではなく、特徴的なものをピックアップして読み上げられるとされています。その他のものは内容を省略して、差出人名だけを読み上げられる場合が多いです。礼儀として送る弔電もありますが、親しい間柄の場合には、故人とご遺族に対する心のこもったメッセージを弔電として送ると良いでしょう。
2017年05月12日結婚式のご祝儀やお葬式の香典などはふくさに包むのがマナーです。ふくさはどのように包むのか、またどのように選ぶのかご存じですか?今回は改まったシーンで金封を包むふくさについて、マナーをまとめてご紹介しましょう。ふくさとは?どんなときに使う?ふくさとは、金封を包む小さな風呂敷状の布のことです。ちりめんなどでできており、一重または二重に縫われています。【ふくさは必要?】ふくさは、金封を持ち歩く途中で、水引が乱れないように、また袋が汚れたりしわになったりしないようにするために使います。また「お祝いやお悔やみの気持ちをともにする」「言葉には表せない気持ちを包んで贈る」という意味もあり、相手への礼儀を示すために必要です。金封を裸のままカバンやスーツのポケットに入れたり、金封が包装されていたセロファンの袋に入れたりして持参するのは大変失礼にあたります。もしふくさがない場合は、小さな風呂敷や大きめのハンカチで代用しましょう。【ふくさの由来】ふくさはもともと、贈り物を届ける途中で日に焼けたり、汚れたりするのを防ぐために包んでいた布でした。また贈り物を裸のまま運ばないよう、体裁を整える意味もあったといいます。江戸時代にはこの布が専用の立派なものになってきます。元禄時代には裏のある今のふくさに近くなりました。さらにデザイン性も加わって、さまざまな絵柄が刺しゅうされるようになったのもこのころです。絵柄は贈り主の心を表すとされ、現在でも動植物や説話のシーン、自然風景などを題材して、目的別に華やかなふくさが見られます。さらに江戸時代の中期には、後述する掛ふくさも登場しました。掛ふくさとは、贈り物を直接包むのではなく、広蓋という黒いお盆に贈り物をのせ、その上にかぶせる房のついたふくさのことです。正式には、さらにそれを風呂敷で包みます。この掛ふくさと広蓋のセットは現在でも慶弔の儀式などを中心に使われています。ふくさのマナー!包み方や広げ方についてふくさには正しい包み方、広げ方があります。これらは慶事と弔事で異なりますので、以下でそれぞれご紹介しましょう。【慶事の際の包み方】結婚式のご祝儀など慶事の金封を包むときは、以下のようにします。まず4つの角が上下左右になるようにふくさを広げます。上から見てひし形になるような状態です。次にふくさの中央から少し左寄りに祝儀袋を置きます。このとき、祝儀袋の表が上になるように置いてください。それから、それぞれの角を左、上、下、右の順に折りたたみます。右が一番上になる包み方が慶事での包み方です。そして最後に左側の余った部分を内側に折りたたみます。左側の上下に小さな三角形が見えるようにするのがポイントです。袋状の金封ふくさの場合も、右が上になるように(右開きになるように)包んでください。【慶事の際の広げ方と金封の渡し方】ふくさは受付など相手の目の前でカバンや懐から出します。慶事の際は、まず左手にふくさに包んだ祝儀袋を置き、右手を使ってふくさを広げて取り出します。ふくさを開いたら表書きの字が渡す相手に見えるよう、右回りに向きを変えてください。【慶事の際の広げ方と金封の渡し方】ふくさは受付など相手の目の前でカバンや懐から出します。慶事の際は、まず左手にふくさに包んだ祝儀袋を置き、右手を使ってふくさを広げて取り出します。ふくさを開いたら表書きの字が渡す相手に見えるよう、右回りに向きを変えてください。なおご祝儀を受付などで渡す際には、2回あいさつするのがマナーです。まず「本日はおめでとうございます」と一礼したのち、改めてご祝儀を手渡しながら「●●と申します。本日はまことにおめでとうございます」などと深くお辞儀をしながらあいさつしましょう。【弔事の際の包み方】お葬式の香典など弔事の金封を包むときは、以下のようにします。まず4つの角が上下左右になるようにふくさを広げます。次にふくさの中央から少し右寄りに不祝儀袋を置きます。不祝儀袋の表が上になるように置いてください。それから、それぞれの角を右、下、上、左の順に折りたたみます。左が上になる包み方が弔事における包み方のポイントです。最後に右側の余った部分を内側に折りたたみます。慶事の場合とは逆に、右側上下に小さな三角形が見えているかをチェックしましょう。なお袋状の金封ふくさの場合も、左側が上になるように(左開きになるように)包んでください。【弔事の際の広げ方と金封の渡し方】慶事の場合と同様、まずふくさは受付などの目の前でカバンや懐から出します。弔事の際は、右手にふくさに包んだ不祝儀袋を置き、左手を使ってふくさを広げます。ふくさを開いたら表書きの字が相手に見えるように、左回りに向きを変えましょう。慶事の場合とは回し方が逆ですので注意してください。その後、ふくさをたたんで不祝儀袋を取り出します。それから受付の台に不祝儀袋を置き、滑らせるようにしながら両手で不祝儀袋を渡してください。もし台がない場合は、たたんだふくさに不祝儀袋を重ねて渡しても問題ありません。また台ふくさの場合は台をふくさから取り外して使います。不祝儀の場合は緑の側が上になるようにして台を使ってください。この色が逆になると大変失礼になるため注意しましょう。香典を渡すときには、2回お悔やみの言葉を述べましょう。最初に「ご愁傷さまでございます」と言って礼をしたあと、改めて、「このたびはご愁傷様でございます」「このたびはまことに突然のことで……(語尾をぼかす)」などと言い添えながら香典を渡すのがマナーです。ふくさの色・種類など一覧!適切で使いやすいふくさを選ぼうふくさにはさまざまな色や種類のものがあります。シーン別に、どのようなものを使えばいいのでしょうか。以下でチェックしていきましょう。【ふくさの色】ふくさの色は大きく暖色系と寒色系の2つに分かれます。このうち、慶事では赤やピンク、ふじ、金などの暖色系を使うのがマナーです。一方弔事では紺、青、緑、グレーといった寒色系を使います。なお紫色のふくさは慶事・弔事どちらでも使えます。男女問わず使える色でもありますので、持っておくと便利でしょう。【ふくさの柄】ふくさに刺しゅうで柄がついている場合は、シーンに合わせた柄のものを選んで使いましょう。慶事では、縁起物の柄を使います。たとえば鶴や鳳凰、おしどりといった動物、松や梅などの植物、宝づくしなどの柄が適切です。一方弔事の場合は悲しみを表す植物の柄を使います。蓮や蘭、菊などの植物柄は弔事に使うものですので、間違って慶事で使わないよう注意しましょう。なお家紋をつける場合は、表に家紋を入れ、裏に絵柄を入れるのが正式な形だとされています。【ふくさの種類】多くの種類があるふくさのなかでも基本的な形のものは「手ふくさ」です。サイズは45センチ~57センチ程度で、裏地がなく、小さな風呂敷のようなものを言います。やわらかな手触りが特徴です。金封を包むときのほか、盆の上にかぶせて使うこともできます。手ふくさに白い裏地がついたものは「袷ふくさ(あわせふくさ)」といいます。金封を包む際に最適のタイプで、もっともよく使われているタイプです。袷ふくさのなかには、使いやすさを重視した便利なものも出てきています。「台ふくさ」は金封を渡すための台(簡易の切手盆)がついているふくさです。ふくさに包む際、金封をとめられる点でも役立ちます。包む額が大きいときにもふさわしいとされるため、1つ持っておくと安心です。なお台は赤いほうが慶事用、緑のほうが弔事用です。四隅の1つにとめ爪のついた「爪付きふくさ」というものもあります。ふくさがばらばらに広がってしまわないように固定できるので使いやすいでしょう。財布型の「金封ふくさ」は包む必要がないので使い勝手がよく人気です。なかでも「ソフト金封ふくさ」は金封を取り出したあと、たたんで上着の内ポケットなどに入れられます。さまざまな色や柄が展開されているため、選ぶ楽しみもあるでしょう。ただし金封ふくさは略式であるため、包む額が少額の場合に使ったほうがいいとする意見もあります。最近では頻繁に使われるようになってきていますが、気になる場合は台ふくさや爪付きふくさを用意したほうがよいでしょう。そのほか、お盆と一緒に使うふくさには、「掛ふくさ」というものがあります。四隅に房がついているのが特徴で、お盆の上に贈り物などをのせ、その上にかぶせて使うものです。なおふくさは種類によって厳密には字を使い分けるとされています。掛ふくさの場合は「袱紗」、手ふくさや袷ふくさ、金封ふくさは「帛紗」と書くのが正式です。【ふくさの生地】もっとも手軽なふくさはポリエステルなどでできています。値段も1,000円程度と安いため、取り急ぎで間に合わせたいという場合にはよいでしょう。より高価なふくさは絹を使ったものです。包む額が大きくなるほどふくさも格上のものを使ったほうがよいとの考えから、1枚持っておくと役に立つでしょう。値段は5,000円前後のものから、100,000円以上するものまで幅広くあります。ちりめんタイプのものがメジャーです。ふくさはどこで売っている?ふくさを買おうと思っても、どこに売っているのか迷うことがありますよね。特に弔事のときなどは、突然ふくさが必要になるということもあるでしょう。いざというときにどこでふくさを売っているか把握しておけば、スムーズに用意できます。ふくさは一般的に、デパートや大型スーパーの礼服・フォーマルウェアコーナーに売られています。喪服などを準備するときにあわせて購入しておくと忘れずに済みますよね。デパートであれば、和装売り場にもよく置かれています。風呂敷と同じ場所に売られていることも多いため、探してみるとよいでしょう。仏具売り場に売られていることもあります。弔事用の色のもののほか、慶弔両方に使える紫色のものが売られていることも多いため便利です。また文具屋の祝儀袋・不祝儀袋のコーナーに置いてあることもあります。初めてご祝儀や香典を渡すという人は、金封と一緒にそろえられるので便利かもしれません。「取り急ぎでもいいからできるだけ安く準備したい」という人は100円ショップで探してみましょう。最近では100円でもしっかりしたものが売られていることもあります。もし種類が選べるようであれば、金封ふくさが使い勝手がよいでしょう。柄や色、記事などを吟味したいという場合は、インターネットで探すのがおすすめです。ふくさの専門店もあり、名入れを受け付けてくれる場合もあります。名入れのものだと特別感も増しますよね。お気に入りの1枚がきっと見つかるでしょう。まとめ今回は結婚式のご祝儀やお葬式の香典を包むふくさについて、選び方や包み方のマナーをご紹介しました。いかがでしたか?ふくさひとつについても細かいマナーがあることが分かったのではないかと思います。お祝いやお悔やみの気持ちを心から伝えるためには、ふくさも適切に使いたいものです。万が一間違えて使って失礼になることのないよう、マナーを押さえてふくさを使ってくださいね。
2017年04月19日結婚内祝いのマナーをご存じでしょうか?「そもそも、内祝いについてよく知らない…」と心配な方でも、マナーを覚えるだけで素敵な対応ができます。今回は相場や「のし」の書き方まで理解できるよう、結婚内祝いの基礎知識をご紹介します。■結婚内祝いとは?結婚内祝いとは、現在では「頂いた結婚祝いへのお返し」という意味です。なぜ「現在」という言葉が使われているのかというと、昔と今では結婚内祝いの意味合いが異なっているためです。では、昔と今の結婚内祝いの意味合いについて、以下で詳しく見ていきましょう。【昔の結婚内祝い】以前までは、結婚内祝いは「内輪であったおめでたいことを、周囲におすそ分けする」という目的で渡していました。つまり、結婚祝いを「もらった」「もらわなかった」に関わらず、身内や親しい人に配るのが結婚内祝いの在り方でした。【現在の結婚内祝い】時代の変化に伴い、結婚内祝いの在り方も変わってきています。昔は結婚祝いを頂く前から内祝いを渡しても問題はありませんでした。しかし、今では「慶び事のお祝い」を受け取った後に内祝いを渡す習慣が根付いています。また、挙式や披露宴の引き出物も内祝いという扱いであり、結婚式に参列してくださった方々に結婚内祝いをする必要はありません。そのため、現在では頂いた結婚祝いへのお返しに対して結婚内祝いという言葉が使われます。【結婚内祝いの注意点】結婚内祝いを渡す具体的なケースとしては、以下が挙げられます。■都合により挙式に参列できなかった方から、結婚祝いを頂いたとき■結婚報告をしていなかった方から、結婚祝いを受け取ったときこのような方々へのお返しとしてお菓子やタオルなどを渡すのが、結婚内祝いの一般的なマナーです。ただし、内祝いを渡す際には品物の個数に注意してください。3つ、5つ、7つの品物を渡すのが「吉」とされており、4つや9つは「死」「苦」を連想させるので避けましょう。また、偶数は「割り切れる数字」で「割れる」「切れる」という意味合いがあるので、こちらも避けることが望ましいです。ただし偶数であっても、2つは「ペア」、8つは「末広がり(八)」と解釈されて好まれる傾向にあります。結婚内祝いを包む際のマナーとして、きちんと覚えておきましょう。また、結婚内祝いでは吉祥文様(きっしょうもんよう)の柄で包みます。具体的な吉祥文様としては、「松竹梅」「鶴亀」「宝尽くし」などが挙げられます。先輩や上司など、目上の方への結婚内祝いでは特に気を配りましょう。■結婚内祝いはどの時期に贈る?結婚内祝いを贈るのは結婚祝いを頂いてから1ヶ月以内、もしくは挙式後1ヶ月以内とされています。もし結婚内祝いを遅れて渡した場合、お礼状にお侘びの言葉を添えてください。また、結婚式の1ヶ月前から結婚祝いを頂いた場合は、内祝いをいつ渡すべきか迷ってしまうこともあるでしょう。このようなケースでは、挙式前から内祝いを渡しても構いません。電話や手紙でお礼だけ伝えて、挙式後1ヶ月以内に合わせて贈る方法もあります。なお、結婚内祝いは報告の意味合いも兼ねているので、基本的に贈る時期が遅れることは望ましくありません。早めに準備に取り掛かり、可能な限り早めに贈ることを心がけましょう。■結婚内祝いの相場をチェックしておこう結婚内祝いの相場は、頂いたお祝い額の3分の1~半額です。「半返し(半額)が内祝いのマナー」という考え方もありますが、贈る相手方によって内祝いの相場は変わってきます。以下で詳しく見てきましょう。【その1】上司・先輩の場合目上の人に結婚内祝いを贈る際には、お祝い額の半額を渡すことが望ましいです。3分の1では、「マナーがなっていない」と厳しい評価を受けてしまう恐れがあるので注意しておきましょう。「結婚」という祝いのタイミングで細かく言う人はあまりいませんが、中には気にする人もいるかもしれません。ただし、相手が仲の良い先輩などの場合、半額だと「気を遣わせてしまったかな?」と感じさせてしまう可能性があります。気心の知れた間柄ならば、3分の1でも問題ないケースも見られます。渡す相手と自分の関係性を考えた上で、適切な金額を設定するようにしましょう。【その2】後輩や部下の場合自分よりも年下の方から結婚祝いを頂いた場合は、お祝い額と同額を目安にしましょう。「後輩だから3分の1でいいや」というわけではなく、年下への気遣いとして同額の内祝いを贈る方が多い傾向にあります。【その3】高額な結婚祝いの場合年齢や立場に関わらず高額な結婚祝いを受け取った場合には、お祝い額の3分の1が相場とされています。また、高額な結婚祝いのお返しとして、内祝いに加えて新婚旅行のお土産を渡すようなケースも見られます。直接ご挨拶に行くことで、金額の3分の1程度の内祝いでも喜んでもらえる可能性があります。【その4】連名の場合複数人から1つの結婚祝いを受け取った場合は、半額の予算を人数分で割る方法が多く選ばれています。例えば、3人の方々から10,000円相当の品物を1つ受け取ったと仮定しましょう。お祝い額の半額は5,000円であり、5,000円÷3人=約1,667円が1人分の予算です。この予算額を目安にして、結婚内祝いのプレゼントを考えましょう。上記が結婚内祝いの目安となりますが、結婚内祝いでは返し過ぎに注意してください。多くの方々へ内祝いを贈っているのは、受け取った相手方も察しているはずです。「こんなに豪華な内祝いをしなくてもいいのに…」と、贈り物によっては心配をかけてしまいます。無理をして高価な内祝いを贈る必要はありません。相場を下回る内祝いを贈るときは「お礼状に一言添える」など、ちょっとした工夫をすればカバーできるでしょう。■結婚内祝いにおすすめの品物は?お菓子やタオル以外にも、結婚内祝いに最適な物があります。それは「自分ではあまり買わないものの、あると嬉しい物」もしくは「少し高くて手を出しにくい物」です。具体的な品物としては、缶詰めや瓶詰めなどの日持ちする食品が挙げられます。これらの品物は詰め合わせで頂いても賞味期限が長いため、結婚内祝いに向いている品物といえます。マグカップやお皿などのキッチン用品も、結婚内祝いとしては喜ばれやすい品物でしょう。お手頃価格でキッチン用品が揃う時代だからこそ、数千円のマグカップやお皿をプレゼントされるのは嬉しいものです。カタログギフトであれば、少し高くて手を出しにくい物は簡単に贈れます。贈り主が予算に合わせてカタログギフトを前払いできるため、相手方は好きな物を選んで受け取れます。2,000円代のカタログギフトなどは、おすすめの結婚内祝いの1つです。地域の風習によっては、かつお節やお祝い用の砂糖などが好まれます。かつお節は切り口が松の木の年輪に似ており、気高い印象を与えるので内祝いにはぴったりです。結婚内祝いに贈らなければいけない物はありませんが、相手方の性格や好み、その土地の風習など様々なことを考えながら、慎重に品物を選ぶようにしましょう。■水引やのしの書き方贈り物の飾りとして知られている「水引」。結婚内祝いの水引には、金銀か紅白の物を使用しましょう。また、水引の数は「10本(5本2束)」がマナーです。一般的なお祝い事には5本や7本も用いられるため、内祝いの品物の大きさによっては5本や7本の水引も選ばれます。さらに、水引は「結び切り」「結び留め」「輪結び」を心掛けてください。これらの結び方は「一度結んだらほどけない」とされており、「結婚が二度も繰り返さないように」という意味合いがあります。「蝶結び」は何度でも結び直せるため、結婚ではなく出産祝いや新築祝いに用いられます。のしの表書きには、「内祝」や「寿」と書きましょう。記載する位置は水引の結び目の上です。「御礼」や「御返し」と記載してしまうと、「親しい方と喜びを分かち合うこと」とは意味が少し異なってきます。目的がお返しであっても、「内祝」「寿」のほうが好まれます。水引の結び目の下に名前を記載する際には、きちんと新姓を書きましょう。仕事の都合上、職場では旧姓で働いている方も多いと思われます。上司や同僚、部下に内祝いを贈る際に、旧姓ものしの表書きに記載するか迷ってしまうかもしれません。それでも、本名を伝えることが正式な書き方であるため、新姓だけを連名で書くことが望ましいです。「誰だか分からなくて困惑しそう…」と心配になるかもしれませんが、お礼状やメッセージカードに旧姓を記載するため問題はありません。■文例もチェックしておこう最後にお礼状の文例についてご紹介します。内祝いに関しては、感謝の気持ちを端的に伝えます。【お礼の言葉】贈り先にもよりますが、シンプルな一文としては「この度は心のこもったお祝いを頂き、誠にありがとうございます」が挙げられます。目上の方や親族に贈る場合は、「この度は私どもの結婚に際し結構なお祝いを賜り、大変感謝しております」などの書き出しも好まれるでしょう。【新生活の抱負】「未熟なふたりではございますが、力を合わせて明るい家庭を築きたく存じます」など、謙虚さが伺える一文が好印象です。上司や先輩、お世話になっている年配の方ならば、「今後ともご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます」と付け加えましょう。ご鞭撻(べんたつ)とは、「強く励ます」という意味です。【頂き物のお礼】頂き物のお礼を一言添えるだけで、相手方も読んでいて楽しいお礼状になります。「頂戴しました食器のおかげで、毎晩楽しく料理を楽しませて頂いております」など、個性のある一言を書きましょう。【内祝いについて】こちらも贈り物をしているため、このタイミングで本題に入りましょう。「ささやかではございますが、お礼のしるしに心ばかりの品を贈らせていただきます」とすればシンプルに内容を伝えられます。【新居のお知らせ】お礼状を贈る頃には、挙式や新婚旅行も終えて一息ついているはずです。新居についてもお知らせをすれば、「ついに夫婦の新生活が始まるのか」と相手方を安心させられるでしょう。具体的な文例としては、「下記住所に新居を構えました。お近くにいらした際には、ぜひお気軽にお立ち寄りください」などが挙げられます。今後の付き合いをさりげなく伝えることで、気持ちの良いお礼状となります。【名前と新居先】お礼状の末筆には、新郎新婦の名前と新居先の住所を記載します。名前を記載する際には旧姓も添えてください。また、新居の住所の後に連絡先も書いておきましょう。・田村太郎花子(旧姓鈴木)・新居先住所:東京都〇〇区〇丁目△番×号・新居先電話番号:03(XXXX)XXXX上記でご紹介したのは1つの例であり、目上の方のお礼状には「拝啓」や「敬具」、「時候の挨拶」などを記載することが望ましいです。手紙の一般的なマナーが求められるので、前もって準備しておきましょう。【お礼状のみの場合】挙式の1ヶ月前から結婚祝いを頂いた場合、取り急ぎでお礼状のみを送るケースがあります。このときに「まずはお礼まで」と伝えておけば、結婚式準備も慌てずに済みます。以下で例文を1つ見ていきましょう。「この度は素敵なグラスを頂き、ありがとうございました。私だけではなく、妻の花子もとても喜んでおります。食卓に彩りが生まれるため、早速使わせて頂きます。後日改めまして、お祝いの品を贈りたい所存でございます。簡単ですが、まずはお礼まで。」【お礼状を遅れて出す場合】挙式後の忙しさから、つい内祝いを贈るのが遅くなってしまった場合は以下のような一文を添えましょう。「本来ならばすぐにもお礼を申し上げるべきところ、大変遅くなってしまったこと、心よりお詫び申し上げます。」■まとめ以前まで、内祝いは「身内や親しい友人へのご挨拶」でした。現在では「結婚祝いのお返し」という意味合いが強く、相手方によってお祝いの品物や金額が異なります。また、地域で贈り物が決まっていたり、目上の方のお礼状に気を配ったり大変な一面もあります。それでも夫婦のお祝いをしてくれたことへの感謝の気持ちを忘れずに、素敵な内祝いを贈りましょう。
2017年04月04日大好きな彼を初めて自分の家に招待する時、あなたはアタフタせずにしっかりと女子力を発揮できると思いますか?せっかく自宅へ招待するのですから、二人の恋愛のエッセンスになるよう、大人女子としての素敵な立ち振る舞いを覚えておくのがベストです。お掃除苦手…でもトイレ、玄関、リビングはしっかり片付けてお掃除が苦手な女性は、彼を家に招く時きっと焦ってしまうと思います。「どこから片付けたら良いの〜」なんて半泣きになってしまうかも。でも、初めてあなたの家に来た男性は、それほどあちこち見て回る事は無いはずなので、トイレ、玄関、リビングをちゃんと掃除しておけばOKでしょう。彼氏と良い雰囲気になってお風呂に入る事を考えるのなら、お風呂場もしっかり掃除しましょう。ムダ毛処理のカミソリが放置、なんて事の無いようにしたいですね。玄関で彼の上着やマフラーを預かると女性らしさがUP彼が上着を脱ぐタイミングは、玄関と覚えておきましょう。彼が家に着いたら一言「上着預かるね」と言い、コートやマフラーをハンガーにかけてあげるのがスマートです。彼のスリッパを出しておいてあげる事も忘れずに。彼が買ってきてくれたお土産は必ず開封しよう一般的なマナーとして、お客様が持ってきてくれたお土産はその時に開封して食べるのが良いと言われています。もちろん、自分でもお茶菓子を用意する事は必要ですが、もしケーキなどを持ってきてもらった場合は、自分の用意していたお菓子と一緒にテーブルに並べましょう。そして貰ったものを食べて、お礼を言う事も忘れずに。お茶のおかわりは半分以下になったら聞く彼に出したお茶の量をチェックして半分以下になっていたら「おかわりどう?」と聞いてみましょう。同じ飲み物だと飽きてしまう事もあるので、2杯目は違う飲み物を用意しておいた方がいいかもしれません。同じ飲み物だとしても、上から継ぎ足すのはNG行動!一度、コーヒーカップやティーカップなどを下げ、新しい茶碗で出してあげるのがスマートです。男性の本音アンケートでは、彼女の家にはじめての訪問をしてドン引きしたという人が多くいるのも事実です。掃除だけではなくマナーもしっかり覚えて、彼に満足してもらえるおもてなしを実現させましょう!
2017年03月10日不慣れな葬儀が終わっても、喪主としてまだまだやるべきことはたくさんあります。そのひとつが、いただいた香典へのお返し、つまり「香典返し」です。ここでは、どんなものを選ぶのがいいのか、また金額はいくらが相場なのかなど、香典返しに関する不安や疑問について答えていきます。■お茶?お菓子?香典返しとしてふさわしいもの【香典返しとは】「香典返し」とは、告別式や葬儀などでいただいた香典に対するお返しの品物、またはその行為そのものを指します。香典は、葬儀に伴う遺族の経済的な負担を減らすという意味合いがあります。昔は親戚の人や近所の人が供物を持ち寄って、遺族とともに故人の供養をしていました。現在では、香典として現金を包むのが一般的となっています。この香典は、経済的な援助という意味合いがありますので、本来はお返しをする必要はありません。しかし、葬儀でお世話になった人に「無事に葬儀を済ませることができました」といった感謝の気持ちを表すために香典返しを贈るのがしきたりとなっています。【香典返しに適したもの】葬儀のマナーから言うと、後に残らない消耗品を贈るのが習慣です。なぜなら、贈る相手に「不幸がいつまでも続かないように」という思いを込めているからです。また、いつまでも故人と別れられないのはよくないことですので、「故人との別れに一区切りを付ける」という意味も含んでいます。具体的には、洗剤や石けん、お茶、お菓子などの食べ物が多いようです。また、タオルや漆器、陶器などの日用品を選ぶケースも多く見られます。近年では、相手が必要なものを選べるよう、カタログギフトを贈る方も増えています。喪主の負担も減りますし、贈られた側も必要なものや欲しいものを選べるというメリットがあります。香典返しの代表的な品物のひとつにお茶がありますが、なぜお茶が選ばれるのかはご存じでしょうか。かつてお茶には「境界を区切る」という意味合いがあったとされています。また、「お茶を飲みながら故人のことを思い出してほしい」という願いが込められているともされています。ゆえに、香典返しとしてお茶が多く選ばれているのです。併せて、陶器や漆器が香典返しとして選ばれるのにも理由があります。亡くなった人は土にかえることから、同じように土にかえるものとして陶器が選ばれているのです。また、漆器は漆を塗り重ねて作るので、「不幸を塗りつぶす」という願いを込めて利用されています。【香典返しに適さないもの】反対に、香典返しの品としてふさわしくない品物もあります。「消えてなくなる」ということから食べ物がよいと前述しましたが、肉や魚などの生物は宗教的な影響などもあり、古くから避けられきました。また、お茶や飲み物を選ぶ方も多いですが、お酒は神事や慶事によく使われることから弔事では用いられません。その他、金額が記載されている商品券などは金額が分かってしまい、受け取った側が快く思わないとされています。■香典返しの金額に決まりはあるの?相場は?香典返しは「半返し」と言われ、いただいた香典の3分の1から半額程度の品物で返すのが通例です。例えば、香典として10,000円をいただいた方には5,000円相当の品物を贈りましょう。ただし、いただいた方にそれぞれ半額程度の品物を用意するのは大変です。そこで2〜3種類の品を用意し、香典の金額に合わせて贈るようにするとスムーズにいくでしょう。近年では香典をいただいた際に、その場でお礼を返す「当日返し」あるいは「即日返し」が増えてきました。その時点ではまだ香典の金額が分かりませんので、2,000〜3,000円程度のものを用意し、葬儀に出席してくれた方にお渡しします。この場合の香典返しは、当日返しとして用意した品物の差額を考慮して選びます。10,000円をいただいた方であれば5,000円相当が香典返しの相場になりますが、当日返しで2,000円程度の品物を渡していれば香典返しは3,000円程度の品物を贈ることになります。少し複雑ですが、香典として5,000円いただいたのであれば香典返しはしなくていいことになりますので、葬儀後の手間を簡素化することにつながります。■香典返しの具体例たくさんの方に来ていただき、みなさんから香典をいただくのが葬儀です。会社の方であったり、病院にお見舞いに来てくださった方であったりと、さまざまな状況が考えられます。それぞれどのように対処したらいいのか、具体例を見てみましょう。【生前にお見舞いをいただいているケース】この場合、お見舞いのお返しである「御見舞御礼」と香典返しを別々に渡す方法と、香典返しのグレードを上げる方法の2つがあります。どちらを選ぶかは、喪主やいただいた相手の状況などを考えましょう。「御見舞御礼」の相場としては、いただいた額の3分の1から半額程度とされています。【香典に加え生花をいただいたケース】この場合も、グレードの高い香典返しをするのが正解です。一方で、香典がなく生花のみの場合は、生花の値段の半額程度でお返ししましょう。その他、弔電だけいただいた方には香典返しは必要ありません。案内状を送り、生前のお付き合いを含めて感謝の気持ちを伝えるのがいいでしょう。【連名でいただいたケース】会社の同僚や部下などから、連名や「◯◯部一同」として香典をいただいた場合は、大勢で食べられるものを贈るとよいでしょう。お菓子やお茶、コーヒーなど、嫌いな人がいないようなものを選ぶのがおすすめです。【高額の香典をいただいたケース】高額の香典をいただいた場合は判断に困るものですが、香典に合わせて高額の香典返しを送るのも仰々しく失礼にあたります。こうした場合は、柔軟に考えて構いません。お気持ちをありがたく受け取ることも重要ですので、半返しにこだわるのではなく、ある程度グレードの高い品物を贈るなどして対応しましょう。■香典返しはいつ贈る?どうやって贈る?香典返しは四十九日法要(七七忌)が終わり次第送るとされていますが、これはあくまで仏式に限ったことです。日本国内における葬儀としては仏式、神式、キリスト教式などがあり、それぞれで違います。詳しく見てみましょう。【仏式の場合】仏式は前述しましたが四十九日法要が終わったらすぐに香典返しを贈ります。これは四十九日の法要で忌が明けると考えられているからです。喪に服している間はお礼を慎むのが本来の礼儀で、香典返しは忌が明け「無事忌明けを迎えられた」という感謝の気持ちを込めて贈るものなのです。ただし仏教では、四十九日法要までに三月に渡ってしまうと「始終苦(四十九)が身につく(三月)」や「三月掛け(みつきかけ)=身内欠け」として忌み嫌う風習があります。これを「三月越し(みつきごし)」と言っています。三月にまたがると仏様が「友を呼ぶ」とも言われており、この場合は四十九日法要を待たずに忌明けを済ませ、香典返しを行うこともあります。【神式の場合】神式で葬儀を行った場合は、仏式の忌明けにあたるのが霊前祭です。これは五十日祭とも言われ、亡くなってから五十日目に行われます。香典返しは元々仏式のしきたりですが、神式でも仏式に準じた形式で香典返しをします。【キリスト教式の場合】キリスト教の葬儀にも、本来香典返しという習慣はありません。ただ、日本では古来の風習に則り、香典返しが行われています。この場合、忌明けにあたるのが、カトリックでは30日目の追悼ミサ、プロテスタントでは1カ月後の召天記念会です。その後に記念の品として香典返しを贈ります。【香典返しのマナー】香典返しは、忌が明けてから2週間以内には手元に届くようにしたいものです。品物の選定や挨拶状の準備、発送の手配といった手続きが必要となりますので、計画的に進める必要があります。香典の金額をもとに、誰に何を送るのかなどを記した一覧表を作っておくとよいでしょう。本来は一軒一軒伺って手渡すのがしきたりですが、最近ではそうした風習は薄れ、配送業者に配達してもらうのが一般的になりました。そのため必要となるのが挨拶状です。香典返しの品物を選ぶ際には挨拶状の手配もしておきましょう。もちろん、商品選びに時間がかかってしまったり、悲しみから抜けきれずに手配が送れてしまったりすることもあるはずです。この場合は、香典返しに添える挨拶状に、挨拶が遅れた旨のお詫びの文言をひと言付け加えるとよいでしょう。また、亡くなったことを後から知った方から香典をいただくこともあります。この場合は、忌明けが済んでいればすぐに香典返しの準備をします。挨拶状には「仏前に供えさせていただきました」などの文言があるとよいでしょう。■香典返しに添える挨拶状はどう書く?マナーはあるの?【体裁のマナー】香典返しにはのしを掛け、さらに挨拶状を添えるのが習わしです。挨拶状は、巻紙に薄墨の毛筆で書くのが本来の形式ですが、最近ではハガキに印刷するのが一般的となっています。もし便せんに書く場合は二枚に渡らないようにするのがマナーです。不幸が重なることを連想させるためです。封筒は郵便番号枠のないものを選びましょう。また二重になっている封筒を使ってはいけません。これも「不幸が重ならないように」という意味があります。挨拶状は、頭語に「謹啓」、結語には「敬具」を使います。文面はまず「会葬やお供えに対する感謝」を述べ、「葬儀が無事に行われた報告」をし、「挨拶に伺わず、書面や配送で済ませたことへのお詫び」をするといった構成になります。時候の挨拶は入れないのが一般的です。また「重ね重ね」「たびたび」などの重ね言葉を避けるのはもちろん、「、」「。」などの句読点を使わないようにしましょう。句読点を使わないのは、葬儀や法事などが滞りなく進みますようにという願いを込める、といった説があります。これは弔事だけではなく冠婚葬祭でのマナーとしても覚えておきましょう。【名前の書き方】故人の名前の書き方は「故(故人の名前)儀」が一般的ですが、喪主との関係性や、葬儀の規模によっていくつかのパターンが考えられます。例えば「亡母(故人の名前)儀」や「弊社社長(故人の名前)儀」といった書き方でも問題ありません。文末には日付と差出人の住所と名前を必ず入れますが、喪主名ではなく「親族一同」という場合もあります。香典返しののしは表書きに「志」と書き、下には名前を書き入れます。この際に名前が名字のみの場合は、フルネームを入れるケースも見られます。地域や親族でのしきたりや習わしに従いましょう。神式やキリスト教で行われる場合は「志」「偲草」などが使われるようです。経験者に聞いてみましょう。【のしの選び方】のしに使用する水引について、一般的には「黒白結びきり」が使われます。弔事の水引は「忌み」につながる黒白が使われますが、京都などでは黄白を用いる場合もあります。黄白の際の表書きは「満中陰志」とします。また「結びきり」は結び直せない形になっており、「何度もくり返されないように」という願いが込められています。のしのかけ方には2パターンあり、品物に対して直にのしをかけてから包む方法は「内のし」、品物を包んでから外側にのしをかける方法は「外のし」と呼ばれます。どちらを選ぶかは、地域の習わしに沿って判断しましょう。「内のし」の方が控えめという印象を与えるため、香典返しでは好まれています。■香典返しを辞退したい…こんなときはどうする?【香典返しを辞退する際のマナー】香典返しは香典をいただいたお礼ですので、受け取るのがマナーに即しています。しかし、例外もあります。例えば、公的組織に勤務している方や、香典返しを受け取ることが禁止されている場合などです。また「遺族に不要な気遣いをしてほしくない」と思っている場合には香典返しを辞退することができます。香典返しを辞退する場合は、相手に不快な思いをさせないように適切にその旨を伝えましょう。最も適しているのは、香典に住所と氏名を書き、その横に「香典返しを遠慮したい」という意思を添える方法です。「誠に勝手ながらお返しなどのご配慮は遠慮させていただきたく、お願い申し上げます」「香典返しは辞退させていただくようお願い申し上げます」などの文面がふさわしいでしょう。【辞退された方への対応】香典返しを辞退された方に対して、喪主はどのように対応するのがいいのでしょうか。この場合は、気持ちをありがたく受け取りつつも、香典返しをするのが基本的なマナーです。ただし、相手が不快に思うケースも考えられますので、いただいた金額に関わらず金額の張らない品物を選ぶとよいでしょう。地域や親族の習わしを考慮し、案内状だけで構わない場合はそれに従います。また、職業の関係で香典返しを受け取ることを禁止されている方であれば、無理に香典返しを贈ると相手に迷惑がかかってしまいます。気持ちをありがたく受け取り、案内状だけお送りしましょう。会食の機会を設けてお招きし、一緒に故人を偲ぶのもよいかも知れません。■まとめ香典返しを贈るという経験は、一生に一度あるかないかです。多くても2、3度しかありません。とはいえ、人生は何があるか分かりません。いざというときに不安にならないためにも、事前にしっかりと学んでおきましょう。
2017年03月08日故人に供養を捧げる法事は、日本古来より続く伝統的な行事です。そのためしきたりやマナーも多く、知らない間にマナー違反を犯していることも少なくありません。こちらでは、法事で最低限必要なマナーについて、「案内状」「服装」「持ち物」「当日の行い」「焼香」の5つをキーワードに解説します。■案内状が届いたときの対応は?欠席する場合はどうすればいい?【案内状が届いたら】最近の法事は近親者だけで済ますことが多いので、案内状が届いた場合は「ぜひ出席して欲しい」という施主側の意向として受け取りましょう。その意向に応えるためにも、病気などのやむを得ない事情をのぞいては予定を調整して出席するのがマナーです。法事には会場の確保や会食の用意などがありますので、案内状が届いたら出欠に関わらずなるべく早く返信しましょう。もし都合がつくまでに時間を要する場合は、返信が遅くなることを電話などで伝えておけば、相手も予定が立てやすくなります。【欠席の場合】一般的には返信用のハガキが同封されていますので、そちらを利用して出欠をお知らせします。もし欠席する場合は、電話をかけてお詫びの気持ちを伝えましょう。もちろん、返信用ハガキにお詫びの言葉を書き添えるのでも構いません。その際は出席時の返信よりも早めにハガキを出すのがマナーです。そして、三回忌までの法事であれば、「御仏前」と書いた供物料を現金書留で送ります。供花などの供物を贈るのもいいでしょう。供花は派手な色は避け、白を基調にしたものがマナーです。故人と親しくお付き合いをしてたのであれば、別の日に都合を付けてお参りしてもよいでしょう。【返信ハガキへの記入方法】返信ハガキは出席か欠席に丸を付けてポストに入れるようになっていますが、そのまま出してはいけません。まず宛名が「(施主名)行」や「(施主名)宛」となっていますので、「行」や「宛」を斜めの二本線で消し、「様」に書き換えます。「御出席」「御欠席」と書かれている箇所に関しては、返信の際に斜めの二本線を使って「御」の文字を消して、「出席」や「欠席」のうしろに「させていただきます」と加えましょう。また、参加する方の住所欄を表している「御住所」についても、同様にして「御」を斜めの二本線で消してから住所を書きます。同じく名前の欄も「御芳名」となっていますので、「御芳」を縦二本線で消して名前を入れます。このマナーは法事だけではなく、冠婚葬祭でのマナーとして覚えておきましょう。【案内状に関するマナー違反】案内状が届いていないのにも関わらず法事に出席することは、マナー違反です。いくら生前に親しくしていたとしても、施主側の意向がありますので、必ずそちらを尊重しましょう。また法事がいつ行われるのか、施主に尋ねるのもマナー違反です。「法事はいつ?」と聞きたい気持ちもありますが、そこは堪えて案内状が届くのを待ちましょう。■法事に参加する際の持ち物【時代による供物の変化】本来は、法事に必要な線香やろうそくなどを持って参加するのが一般的でした。最近では施主が用意していますので、その代わりに現金を包んで御供物料として持参するケースもあります。それ以外には、仏前にお供えする菓子や果物、供花などを持っていくのが無難でしょう。また仏式であれば合掌に使う数珠が必要です。【食べ物を持っていく場合】お供え物として食べ物を持っていく場合は、すぐに食べられるものを持っていくのがマナーです。ゼリーやお菓子、おせんべいなどがふさわしいでしょう。大勢が集まるようなら、法事が終了したあとに参列者に配ることを想定して、小さな袋に入っていて持ち帰ることができるものが喜ばれます。また、御供物料の表書きは「御供物料」や「御仏前」とします。四十九日法要の前なら「御仏前」ではなく「御霊前」です。また神式では「御神前」、「御霊前」、「御玉串料」、キリスト教では「御花料」がふさわしいでしょう。【御供物料の相場】「御仏前」あるいは「御霊前」は、10,000円が相場です。少なくて5,000円、多くても20,000円程度でしょう。故人との関係や地域のしきたり、法事の規模によっても違いますので、不安な場合は近親者や関係者に相談してみましょう。また、会食に参加される場合は多めに包むのが無難です。直接仏壇や祭壇に供えるのではなく、施主か関係者に「仏前にお供えください」と伝えた上で直接お渡しします。家族で参加する際の「御仏前」は、「一人分の金額×出席人数」と考えましょう。ほとんどの法事では会食が用意されていますので、家族も食事をいただくことになります。さらに引き出物が用意されているケースもあります。「御仏前」として包んだ金額が少ないと施主に負担をかけてしまいますので、ふさわしい金額を包みましょう。ただし、お子さまが小さい場合は、人数に加えなくても構いません。【供物の包装】法事の際にお金を包む不祝儀袋は水引への注意が必要です。種類がたくさんあり、水引の色や形を間違えてしまうと相手に失礼となってしまうためです。色は黒白(関西は黄白の場合も)のもので、形は結びきりのものが弔事用です。結び切りは再び結べないということから、同じことが繰り返されないようにとの思いが込められています。お供え物を持参するときには包装への配慮も必要になります。もちろん包装のないまま持っていくのはマナーに反します。購入した店舗ですべて代行してくれる場合がありますが、四十九日法要までは黒白の水引のもの、四十九日法要が過ぎたあとは双銀の結び切りの水引があしらわれたものを使うのがしきたりです。しっかり覚えておきましょう。表書きは「御供」や「粗供養」で、下に自分の名前を記します。■法事に参加する際はどのような服を着ればいい?【全般的なマナー】参列者の服装は地域や家柄によって違いますが、一般的には一周忌までは喪服を着用します。ただ親族でなればダークグレーや濃い紺色のスーツを着ていても失礼には当たらないでしょう。また、法事は一周忌以降は回を追うごとに略式化していくのが通例であり、喪の表現を軽くしていくのに伴い服の色も薄くなっていくものです。案内状に「平服でお越しください」と書かれているケースがありますが、この場合もカジュアルな服装は失礼に当たります。法事の回忌数や格式にもよりますが、黒や紺、グレーをベースにしたスーツ、またはそれに準ずる服を着用するのがベターです。【男性のマナー】一般的に、男性は色の濃いスーツに白いワイシャツを選び、ネクタイは黒かまたは地味な色柄を選びます。赤色が入っているのはマナー上はよくありません。靴下もスーツの色に合わせ、黒かグレーなどがよいでしょう。光るものは不向きであるため、アクセサリー、時計のベルトなどにも気を付けましょう。革のジャンパー爬虫類の皮を用いたベルトも不向きです。殺生を連想させてしまうためです。【女性のマナー】女性の場合は、黒か地味な色のワンピースかスーツが無難です。同様に黒か地味な色のストッキングを履き、靴も黒に近い色を選びます。ミュールなどといった、かかとやつま先が見える靴は不向きです。もちろん、化粧も薄めにしましょう。アクセサリーはしないのが礼儀ですが、結婚指輪であれば失礼には当たりません。もし大きな石が付いている場合は、内側に回して隠すとよいでしょう。パールのネックレスであれば構いませんが、大きめのイヤリングやピアスは避けましょう。腕時計も派手なものは不向きです。【子供のマナー】子供の場合は、学校の制服があれば男女ともに正式な礼装となります。もし制服がなければ、黒や紺などの地味な色合いの服装を選びましょう。白いシャツにズボンやスカートなどといった服装でも問題ありません。■法事当日に気を付けたいマナー【スケジュールに関するマナー】法事に参加する際は、開始時間を守ることは当然ですが、途中で帰るのも失礼に当たります。開始時間の20〜30分前には会場に到着し、施主に挨拶を済ませてから会場に入りましょう。また帰る際も法事が終了したあとは、施主に挨拶をしてから会場をあとにしましょう。ただし特別な事情で開始時刻に間に合わなかったり、早くに退場しなければいけなかったりする場合もあるはずです。そうした事情が生じた場合は、施主側にその旨を伝えるようにしましょう。これが招いた側に対する最低限のマナーです。【挨拶に関するマナー】施主への挨拶は「本日はお招きをいただき、ありがとうございます」と述べ、「ご一緒に供養させていただきます」といった気持ちを伝えましょう。神式やキリスト教式の場合は仏式とは異なりますので、「供養」「冥福」「成仏」「極楽」といった仏教用語は使いません。会場内では懐かしい方にお目にかかる機会も多いでしょうが、もちろん不要な私語は慎み、節度を保って故人を偲びます。【会食に関するマナー】法事当日にもっとも気をつけたいポイントが、会食時のマナーです。施主から会食に誘われた場合は快く応じましょう。ただし、こちらは集まった人同士で故人について語り合うための場であり、宴会ではありませんので、お酒を飲み過ぎたり、大声を出したりするのは禁物です。故人の思い出を語りつつ、自分の生き方を見つめ直す場としましょう。また、会食が始まる際には「献杯」が行われます。祝辞などで行われる「乾杯」とは違いますので、グラスを当てて音を鳴らしてはいけません。「献杯」と厳かに発声したあと、グラスは高く上げるのではなく、軽く上げる程度にします。もちろん、飲んだあとに拍手をするのもマナーから外れた行為です。宗派によっては、この献杯のあとに合掌や黙祷を捧げる場合もあります。親戚以外の方であれば、この会食には長居しないのがマナーです。ほど程のところで切り上げましょう。施主は会食終了の時間が近づくと引き出物を配る用意を始めます。これが会食終了のサインですので、食べ残しがないように料理を食べ、お酒をおかわりせずに会食を終了します。その後、施主に挨拶をして会場をあとにします。■焼香の作法【焼香とは】焼香とは、お香を焚いて故人に対して供養を捧げる行為です。お香は仏教の発祥の地であるインドから伝わってきたものとされています。気候の暑いインドでは酷暑によっていろいろな匂いが発生します。これらを消すためにお香を用いるのですが、葬儀の際にお香を焚くようになったのは遺体から発生する匂いを消すためとされています。日本に焼香が伝わったのは、仏教伝来とほとんど同時と考えられています。現在ではドライアイスなどで遺体の腐敗を遅らせることができるようになりましたが、焼香は供養を捧げる行為のひとつとして現在も続いています。自らの身をお香によって清めるという意味合いもあります。【焼香に関するルール・マナー】線香をあげることも焼香のひとつですが、基本的に通夜や葬儀、告別式などでは、お香を細かくした「抹香」を使用します。このときの作法は慣れていないと戸惑う人がほとんどでしょう。宗派によっても細かく違いますので、あらかじめ確認しておく必要があります。とはいえ、基本となる部分は同じです。右手の親指と人差し指、中指の3本で抹香を少しつまみ、額の高さまで上げます。これを「押しいただく」と言います。その後、指をこすりながら抹香を静かに香炉に落とします。これを1〜3回行います。宗派によって回数は異なり、押しいただかないケースもあります。焼香は、会場の規模などに合わせて「立礼焼香」「座礼焼香」「回し焼香」のいずれかで行われます。基本的には、故人との関係性が深い人から順に焼香を行います。「立礼焼香」「座礼焼香」では、自分の番になったら施主と僧侶に一礼をし、焼香台まで行きます。夫婦や家族は一緒に焼香するのが通例です。焼香台の前では姿勢を正し、遺影や本尊、位牌に合掌し、一礼します。そして抹香を指でつまみ、焼香を行います。このときの作法は宗派に合わせます。その後は再び合掌し、最後に施主と僧侶に一礼して自分の席に戻ります。座礼焼香の場合は、腰を落とすか、あるいは膝をついたまま移動し、焼香台の前まで行きます。焼香は正座して行うことになります。一方で、回し焼香は主に自宅や狭い会場で行われる方法です。自分で焼香台に行くのではなく、座っている場所に焼香炉(あるいは焼香盆)が回ってきます。自分に回ってきたら焼香をし、炉を隣の人に渡します。椅子席で回し焼香が行われる場合は、自身の膝に載せて焼香を行います。また、最近では線香による焼香も行われるようになってきました。この場合、焼香台へ進んだら合掌をしたあと、線香を一本持ちます。灯っているろうそくから火を点け、左手であおいで火を消します。このとき息を吹きかけて消すのはマナー違反となります。火が消えたら香炉の空いている場所に線香を立てます。お線香による焼香においても宗派によって違いがあり、線香を寝かせたり、本数にも決まりがあったりするケースもあります。法事が始まる前に施主や関係者に確認しておくといいでしょう。■まとめ法事は一年に何回もある訳ではないので、マナーやしきたりを完璧にこなすのは容易ではありません。しかし、だからこそしっかり対応するのが大人としての役目であるといえるでしょう。法事に関わるすべてのことは、故人への供養につながっていくものなのです。
2017年03月08日葬儀や通夜といった弔事は、人生で何度か体験する行事です。しかしながら、実際に参列する機会は数えるほどしかありません。特に女性の場合、バッグやアクセサリーといった小物類も気を付けるべき点があります。今回は葬儀や通夜、法事などの弔事に参加する場合の喪服のマナーをご紹介します。■立場で喪服の格式を決めよう!喪服の基本マナー喪服は基本的に黒ですが、同じ黒でも衣装によって格式が違います。遺族側なのか、参列する側なのか、また葬儀、通夜、法事のどれに参列するのかによって、着用する喪服は違います。喪服の格式には、正喪服、準喪服、略喪服の3つがあり、最も格式が高いものが正喪服、次に準喪服、略喪服と続きます。【正喪服】正喪服は、葬儀や一周忌までの法事などで遺族が着用するものです。遺族よりも格式の高い喪服で参列することはマナー違反となるため、「参列者が着るものではない」と考えていただいて構いません。正喪服には洋装と和装があります。以前は喪主は和装でしたが、近年では洋装もメジャーになってきており、正喪服として着用可能なものも多く販売されています。洋装の場合、襟の詰まった黒のワンピースやアンサンブル、スーツが基本です。スカート丈は膝下からくるぶしほどで、黒のストッキングを履くなど、肌の露出を控えましょう。少しゆったり目のものを選ぶと、動きやすくてしわにもなりにくいです。遺族側の場合は特に動き回ることが多いため、選ぶ際には動きやすさも重視しましょう。和装の場合は、染め抜きした5つ紋付の黒無地に黒共帯を着用します。通常の和装であれば紋付には袋帯を合わせますが、喪服の場合は「悲しみが重ならないように」と名古屋帯を合わせることが通常です。また帯揚げや帯締め、草履も黒で統一します。ただし和装の場合は各地域でマナーが違う場合もあります。年長者に聞いて各地域のマナーに合わせるようにしましょう。【準喪服】準喪服は遺族側も参列者側も着られる、最もポピュラーな喪服です。葬儀や法事、急な弔問等、幅広く着用できます。基本的には正喪服に準じていますが、地味なものであればレースや織り柄などがあっても構いません。素材もコットンボイルやベロア、ベルベットなど幅広く揃っています。【略喪服】略喪服は急な弔問や参列者側が3回忌以降の法事で着る喪服で、準喪服に比べて自由度が高いことが特徴です。基本的に「平服で」という指示があった場合には、略喪服を着用していくといいでしょう。通夜のときも「急に駆けつけた」ということを示すため、略喪服で弔問します。正喪服や準喪服では黒が基本ですが、略喪服の場合にはグレーなどの地味な色でも構いません。ただ正喪服や準喪服と同じように肌の露出は少なめにし、華美にならないように注意が必要です。【遺族側の服装に注意】喪服は特殊な染め方をしており、リクルートなどで使うスーツとは黒の深さが全く違います。特に大勢の喪服の人が訪れる葬儀や法事などでは、その差が色濃く出ます。黒いスーツを略喪服として代用することは構いませんが、遺族側が着る正喪服としては向きません。■結ぶ位置にも気を付けて!喪服に相応しい髪型【ヘアスタイルの基本】喪服のときには遺族の気持ちに配慮して、地味で控えめな髪型を心がけましょう。髪の長い方はお辞儀をしたときになどに髪が落ちないよう、顔周りをすっきりさせておくことが基本です。前髪は顔が見えるようにし、香りのしない整髪料などで崩れない程度に整えておくといいでしょう。【髪のまとめ方】最も簡単なまとめ方はゴムを使って、首の付け根の辺りで髪を1つに縛ることです。このときに3回から4回ほど同じ方向にねじり、ねじり始めを起点にしてゴムを巻いて止めると簡単にお団子を作れます。髪は地味ですっきりした印象になればいいため、難しい場合にはお団子にしなくても大丈夫です。毛先はなるべくバラバラにならない方が理想的ですが、少し散っているくらいであれば問題ありません。どうしても散ってしまう場合には、ピンなどで止めましょう。飛行機の客室乗務員を参考にすると効果的です。髪を結ぶ位置は耳よりも低い場所にします。高い場所で結ぶことは慶事を連想させるため、華美な印象を与えてしまいます。ゴムは黒で統一し、ヘアアクセサリーもできるだけ付けない方が無難です。付ける場合には派手な飾りが付いているものは避け、地味な印象のものにしましょう。ショートヘアの人は内巻きにしておくと、すっきりとまとまった印象を与えられます。お辞儀したときに髪が落ちてしまう場合には、ピンを使って軽く止めておくと邪魔になりません。【髪の色】髪を染めている人の場合、喪服に合わせて髪も黒に染め直すことがマナーです。黒に近い茶色であれば問題ありませんが、喪服を着て浮くようなカラーの場合にはきちんと染め直した方がいいでしょう。近年ではシャンプーで洗い流せるカラーリング剤も販売されているため、こうしたもので一時的に対応しても構いません。■喪服に合わせる靴、バッグ、アクセサリー、コートのマナー喪服のときには靴やバッグ、アクセサリー、コートにも気を配りましょう。基本的にはこうしたものは黒で統一し、飾りのない地味なものを身に付けるようにします。【靴】靴は金具や派手な飾りがないものが最適です。色は黒ですが、エナメル素材などの光沢のあるものは避け、布や合成皮革でできたものを選びます。キッドやカーフで作られた靴や、フォーマルな雰囲気のあるシンプルなパンプスなどが適しているでしょう。ヒールのあるものが基本ですが、ヒールは高すぎない太めのものにしましょう。ミュールやサンダルなど、かかとやつま先が見える靴は避けてください。ウェッジソールやヒールのない靴なども、カジュアルな印象を与えてしまうことから弔事の場には向きません。またアニマル柄も殺生を連想させるため弔事には厳禁です。ちなみに、ヒールで歩くときの「カツカツ」という音は、読経をしている静かな会場では非常に目立ちます。遺族の気持ちを考えて、ヒールの音が小さくなるように歩き方を工夫したり、なるべくヒールの音が小さい靴を選んだりといった配慮も必要です。足元は靴だけでなくストッキングも注意が必要です。基本的にストッキングは黒か肌色のものを着用しましょう。黒のタイツはマナー違反とされていますが、寒さの厳しい地域では周囲に合わせて判断しても問題ありません。ラメの入っているストッキングも華美な印象になるため、控えましょう。【バッグ】バッグも前述したように、黒で飾り気のないものを持つようにします。金具が目立つものや光沢のあるものはNGです。靴と同じく殺生を感じさせるアニマル柄のものも、葬儀や法事には持っていかないようにします。また、バッグを肩にかけることも弔事の場では相応しくないため、ショルダーバッグではなく、ハンドバッグを持つようにしましょう。急な通夜に駆けつけなければならず、ショルダーバッグしか持っていないという場合には、肩にかけずに紐を手で持つ等の配慮が必要です。加えて、葬儀や法事の帰りなどは、香典返しなどで荷物が多くなるものです。こうしたものを入れるためにサブバッグを用意する場合には、黒で光沢のない無地のものを持っていくようにしましょう。【アクセサリー】基本的には、結婚指輪のみにしましょう。黒や白の真珠のネックレスや、オニキスや黒曜石などの黒の地味なアクセサリーであれば付けていても問題ありません。ただし、真珠のネックレスは一連のみのものにします。二連や三連のものは「不幸の重なり」を連想させるものであるため、弔事の席ではNGです。ほかにもスカーフやストールなどを身に付ける場合には、黒いものを着用します。【コート】コートは黒などの地味でフォーマルなものを選びましょう。毛皮は黒であっても殺生を連想させるため、弔事の場に着てくることは相応しくありません。■何なら身に付けていてもいい?OKな小物とNGな小物喪服のときには身に付けていい小物と、身に付けることが好まれない小物があります。喪服は故人を偲び、遺族の気持ちを考えて着るもののため、弔事の場に相応しくない派手な小物を持つことはNGです。そのため身に付けていてもいい小物でも、基本的には地味で目立たないものを身に付けるようにしましょう。【身に付けてもよい小物】喪服の際に身に付けていいとされているものは、帽子、手袋、ハンカチです。実際の弔事の場で帽子を被っている人はあまりいませんが、洋装の場合には帽子を被ることが正式とされています。帽子は黒でつばが小さいものを着用しましょう。女性の場合は、顔を隠すために黒いレースの付いたものを被ります。ただし、帽子の着用は宗派やTPOによって違います。カトリック信者の女性は葬儀の際にベールを被りますが、これは信者の女性のみで、参列者自身の宗派が仏教の場合には合わせる必要はありません。手袋も黒いものを身に付けます。手袋は寒さ対策としてだけでなく、肌の露出を抑える意味もあります。ハンカチも同じく黒か白にし、地味なものであればレースが付いていても構いません。【身に付けてはいけない小物】NGな小物は、ゴールドなどの光沢を放つものです。また、前述したように毛皮やアニマル柄などの殺生を感じさせるものも弔事には相応しくありません。時計もNGというほどではありませんが、外した方が無難です。どうしても付けなければならない場合には、地味なデザインのものを袖から見えないように身に付けましょう。アラーム付きの時計の場合、アラームが鳴らないようにしておくことがマナーです。■メイクや季節ごとの服装にも気を付けよう女性が喪服を着る際には、メイクと季節に合わせたマナーにも気を付けたいところです。【化粧のマナー】弔事の際にノーメイクはマナー違反です。弔事でもっともつらい思いをしているのは遺族であるため、その遺族よりも暗い表情に見えてしまうことは好ましくありません。しかし、普段通りのメイクは弔事には向かないため、薄くて控えめなメイクをしていくことが基本です。ファンデーションなどのベースメイクはマットな質感に仕上がるものを選び、ラメが入っているものやツヤの出るファンデーションは避けましょう。ツヤ感が出ないベージュ系の化粧下地を塗り、その上にファンデーションを薄く付けていくと、マットな質感の肌を作れます。チークやハイライトなどは顔にメリハリが出てしまうため、弔事の際は避けた方が無難です。どうしても付けたい場合には、肌色に近いベージュ系のものを使うようにしましょう。アイシャドウは基本的に使わないことがベストですが、自然で派手にならないベージュやブラウンのものであれば使用しても構いません。ただしファンデーションと同じく、ラメの入っているものは使わないことが原則です。アイラインやマスカラは涙で落ちることがあるため、付けない方がいいでしょう。口元にはツヤの出るグロスは使わず、ベージュやブラウンなどのナチュラルなものを使います。マットな質感が出ることが理想的ですが、難しい場合には口紅を塗った後にティッシュオフすることで、マットな質感を作れます。【季節ごとのマナー】季節に合わせたマナーにも気を付けましょう。訃報は真夏でも真冬でも関係なくやってきます。季節に合わせつつも、遺族に失礼にならないようなマナーが大切です。喪服は肌を露出することが厳禁とされているため、夏であっても長袖が基本です。ただ6分丈や7分丈ほどであれば、失礼にはなりません。また夏場は裏地なしのジャケットや背抜きのものを着用することによって、暑さを軽減できます。ジャケットのなかも、あまり胸元の開いていないカットソーなどであれば問題ありません。汗だくの格好で弔事に出る方が遺族にとっては失礼になるため、肌を見せないことが基本とはいえ、できるだけ暑さをしのぐための工夫はするようにしましょう。冬の場合に気を付けたいことは足元とコートです。基本的にブーツや長靴は弔事では失礼にあたりますが、雪深い地域や雨の降っている葬儀や法事などでは、そうもいかない場合もあります。足元を汚してくるよりはブーツや長靴で足元を汚さずに参列した方が好印象です。また、コートは会場に入る前に脱ぐことが基本マナーとされています。しかし屋外での葬儀の場合は寒いなかに長時間いることになるため、あまりにも早いタイミングでコートを脱ぐと、具合を悪くしてかえって迷惑をかけることになりかねません。こういった場合には周囲の様子を見ながら、脱ぐタイミングを決めるといいでしょう。■まとめ葬儀や通夜、法事などでは何事も控えめで地味なことが基本です。遺族の気持ちを考え、失礼にならないような服装を心がけてください。
2017年03月08日親族の急な訃報によって、葬儀に参列するという経験は人生で誰しも1度は経験することでしょう。大人であれば黒い喪服を着て出席するところですが、意外と悩むことが子供の服装です。「子供はどんな服装で行けばいいの?」「赤ちゃんを連れていって大丈夫?」など、悩みどころは多いでしょう。今回はそんな子供の喪服についてご紹介します。■子供の喪服には格式なし!地味な格好であればOK【子供の服装】喪服には正喪服、準喪服、略喪服という3つの格式があります。正喪服が最も格式の高い喪服で、次に準喪服、略喪服と続きます。故人に近い人ほど格式の高い喪服をまとい、それ以外の人は遺族よりも格式の高い服装をしないことがマナーとなっています。正喪服は主に遺族側が着る喪服です。紋付の和装や格式の高い洋装が主で、参列者が着ることはほとんどありません。準喪服は参列者も遺族側も着られる一般的な喪服で、ブラックスーツや黒いアンサンブル、ワンピースが主流になっています。略喪服は3回忌以降の法事や通夜のほか「平服で」と指示があった場合に着ていく、簡素な喪服を言います。略喪服の場合には黒ではなく、ダークグレーや濃紺など地味な色のスーツなどでも構いません。このように参列する側なのか、迎える側なのかによって、着る喪服の格式は違いますが、これが定められているのは大人の喪服のみです。子供の場合は特に正喪服、準喪服といった格式の定めはなく、基本的に黒やダークグレーなどの地味な色を使ったフォーマルな格好をしていけばいいことになっています。【男の子の場合・女の子の場合】女の子は黒や濃紺、ダークグレーのワンピースやスーツが適しています。基本的には無地のものが好ましいですが、まだ小さな場合は地味なレースや柄などが入っていても問題ありません。ブラウスを着せる場合には白のものを選び、黒のジャケットを羽織るなどモノトーンで上品な感じにまとめましょう。男の子は黒や濃紺などの地味な色のスーツに、白無地のシャツがベストなスタイルです。地味なものであればチェックなどの柄があっても構いません。法事に出席する場合は、回数を重ねるごとに徐々に喪を薄くしていくことが礼儀です。そのため喪服よりは軽めのもので構いませんが、フォーマルな場であることは変わらないため、品よく見せることが大切です。女の子は紺やグレーのワンピースのほか、地味な色のスカートとブラウスなどが相応しいです。カーディガンなども上品でフォーマルな場所に似合うものを選びましょう。男の子は地味な色のズボンに襟のある白シャツ、そこにカーディガンやベストを着たセミフォーマルスタイルで大丈夫です。【NGな子供の服装】いずれにしても子供の喪服で気をつけたいポイントは、光沢のない素材のものを選ぶことと動きやすいものを選ぶことです。喪服はあくまで故人を偲び、遺族に配慮するもののため、慶事で着られるような光沢ある素材は相応しくありません。それから、動きにくい服を着せていると、子供が駄々をこねだすことも考えられます。まだ子供が小さい場合には動きやすく、食事で汚しても問題ない服を選びましょう。子供はすぐに大きくなるため、冠婚葬祭の度に服を買い替えていると大変です。前述したように子供の喪服は制限が少ないため、慶事でも弔事でも利用できるものかを基準に選ぶといいでしょう。■赤ちゃんは地味な服装、学生は制服が基本まだ言葉も話せない赤ちゃんや中学生、高校生といった学生の場合、前述した喪服と少し勝手が違います。【赤ちゃんの服装】基本的に故人に近い親族でない限り、葬儀や法事には連れていかないことがマナーとされています。故人と近い場合は、紺やグレーといった地味な色の服を着用して参列しましょう。ただ赤ちゃんの場合には喪服の厳しいルールはなく、肌の露出を極力抑えた地味な服装であればいいとされています。また新生児や乳児の場合には、白を着用していても構いません。新生児や乳児に無理にフォーマルな衣装を着せると泣きだす可能性があり、厳粛な場ではかえって迷惑になります。落ち着かせるためにも、赤ちゃんには快適性を重視した服装が最も適しています。もし白やモノトーンの服がない場合には、薄い水色などの主張しない色の服であれば大丈夫です。法事も3回忌以降になると集まる人数も少なくなり、大人たちも略喪服となるため、派手な格好でなければ問題ありません。新しく買ってもすぐに着られなくなってしまう可能性が高いため、地味でも汎用性の高いものを選ぶといいでしょう。【学生の服装】学生の場合は基本的に制服が正装とされているため、制服で参列します。制服であれば少し派手な色がどこかに使われていても失礼にはあたりません。そのためリボンやネクタイが明るい色でも、学校に通うときと同じように着用して構いません。幼稚園や保育園でも、制服がある場合には制服を着せておけば問題ないでしょう。制服は着崩すことなく、きちんと着るようにしましょう。だらしない格好は葬儀や法事で大変失礼になります。そのため制服のサイズが合っているかは普段から気にしておくようにしましょう。ただし全体的に色の明るい制服だったり、派手な模様が入っていたりすると弔事には向きません。こうした場合には黒やグレーなどの地味な色のフォーマルスーツやワンピースを着せるようにしましょう。高校生くらいになると成長も落ち着くため、制服とは別にブラックフォーマルを用意しておけば、大人になってからも活用できます。■髪型や靴、コートなどは大人に準じていくら子供でも喪服のときに相応しい髪型や靴、コートがあります。弔事の場に子供を連れていくときには、遺族の気持ちに配慮してこうした部分にも気を使いましょう。基本的には大人に準じたものにしておけば問題ありません。【髪型】清潔感のある髪型を心がけましょう。男の子は髪が目や耳にかからないよう、シンプルにカットします。大量のワックスやスプレーの使用は厳禁です。女の子で髪の長い子は、お辞儀をしたときに髪が垂れないようにしておくことがマナーです。子供の場合さほど厳格にルールに則る必要はありませんが、大人の女性のルールに合わせておけば間違いありません。大人の女性の髪型ルールは、毛先を散らさない、高い位置で結ばない、ゴムやピンは黒で統一するの3つです。葬儀や法事などは故人を偲ぶ場所です。清潔感や上品さが大切になるため、髪がぼさぼさで疲れて見えることはNGとなります。毛先はピンでとめたり、香りのしない整髪料でとめたりしましょう。おくれ毛もキレイにまとめることがマナーです。また高い位置で髪をまとめることは、華やかな印象になるためマナー違反となります。耳より下の位置で髪をまとめるようにしましょう。髪をまとめるためのゴムやピンなどは黒で統一し、余計なヘアアクセサリーはつけないようにします。ショートヘアの場合には、内巻きにするとすっきりしたフォーマルな印象になります。毛先を遊ばせておくとカジュアルな印象になってしまうため、ショートヘアの場合は落ち着いた雰囲気になるよう心がけるようにしましょう。子供の髪を染めている場合には、黒や濃い目の茶色に染め直してください。【靴】基本的に金具が目立たない黒の革靴を着用します。もし革靴がなければスニーカーでも問題ありませんが、このときも派手な色のものは控え、シンプルな色とデザインのものにしましょう。光沢のあるエナメル素材や、サンダルやミュールのようにかかとやつま先が出るものは相応しくありません。靴下は白と黒、どちらでも構いませんが、柄のない無地のもので裸足はNGです。冬場はタイツを着用しても問題ありません。【コート・アウター】それから弔事に着ていくコートは、黒のものがベストです。黒のものがなければ、グレーや濃紺などでも問題ありません。もしファーなどがついている場合には外しておきましょう。毛皮は黒であっても殺生を感じさせるため、弔事の場では相応しくないとされています。デザインもシンプルでカジュアルすぎないものにしましょう。法事では会場の冷房が強いこともあるため、カーディガンなどの軽く羽織るものを持っていくと便利です。この場合カーディガンは黒や濃紺といった控えめな色にしましょう。品のあるものであれば、リボンなどがついていても構いません。■子供でも守るべき!OKな小物とNGな小物子供の場合あまり小物を持つことはありませんが、喪服のときには身につけていい小物と、マナーを考えるとNGな小物があります。【OKな小物】基本的にOKなものは地味なアクセサリーやバッグです。前述したように子供の場合は、大人ほど喪服についてのルールは厳しくありません。そのため比較的自由度が高く、地味なものであればアクセサリーも可能です。ただし色は黒で光沢のない素材にし、飾りも地味なものを選ぶようしましょう。素材はシフォン等であれば光沢も放ちませんし、上品な印象を与えます。またパールやオニキスなどの地味なアクセサリーも、身につけて問題ありません。バッグを持たせる場合には、無地で地味な色のものしましょう。黒や濃紺などの喪服と合わせても浮かない色を選ぶことがポイントです。【NGな小物】NGなものは光沢を放つものとポケットチーフです。光沢を放つものは慶事の場に相応しいとされているため、弔事の場には不向きです。特に金のものは厳禁とされており、時計やベルトのバックルなどに金色のものを使わないようにしましょう。それからポケットチーフも、葬儀や法事の場では身につけてはいけません。礼服ではポケットチーフは一般的ですが、葬儀は故人を偲ぶ場でおしゃれをする場ではないため、外した方が無難です。子供の喪服は慶事との汎用性を考えて購入することも多いため、ポケットチーフがついてくることもありますが、葬儀等に出る際には忘れないで外すようにしましょう。■夏も冬も基本は守りつつ、無理のない格好を子供の喪服は比較的自由度が高いとはいえ、やはり守らなければならないルールはあります。特に夏や冬といった服装を選ぶ時期には、その時期特有のマナーがあります。【夏場のマナー】前述したように、裸足やサンダルは厳禁です。子供とはいえフォーマルな場所になるため、いくら暑くても靴下に靴を履かせるようにしましょう。小さな子供は靴を履くことを嫌がるかもしれませんが、何をしに行くのか、なぜこういう格好をしなければならないのかを丁寧に説明すればわかってくれます。ちなみに、夏場に着る喪服はあらかじめ用意しておくことをおすすめします。なぜなら、夏用の子供服は地味な色合いのものが少ないためです。子供は喪服の自由度が高いため、普段着の中からダークグレーや濃紺、黒などの地味なものをピックアップしても構わないのですが、夏はこうした色合いのものがなかなか販売されていません。訃報とは急にやってくるものです。夏の急な葬儀に困らないように、少なくとも夏に着られる喪服は用意しておくようにしましょう。訃報が届きそうなことがわかっている場合には、手作りという方法もあります。ただし親子のペアルックは弔事の場に相応しくないため、親の喪服と似たようなものを作ることは避けましょう。【冬場のマナー】冬の場合は喪服の上にコートを羽織っていきますが、コートは会場に入る前に脱ぐことがマナーです。基本的には子供のコートもそこで脱がせるようにしましょう。靴も長靴やブーツは避けたいところですが、雨の日や雪の深い地域では無理をして黒の革靴を履く必要はありません。葬儀や法事は夏も冬も厳しい中でじっと過ごすため、子供にとっては非常に辛い環境です。無理をして子供の具合が悪くなったり、泣きだしたりするとかえって失礼になるため、夏も冬も基本は守りつつ、無理のない服装を心がけるといいでしょう。【真似をするよう促す】また子供は途中で騒ぎだす可能性も高いため、あらかじめ「何をしに行くのか」ということと「そこでは自分たちの真似をすること」という2点を伝えておきましょう。子供が泣きだす理由は、何が行われているかわからないためです。急に弔事の場に連れていって「静かに」というよりも、あらかじめ何をするのかをきちんと伝えておけば、安心して、大切な場所では静かにしてくれます。■まとめ子供の喪服は大人に比べて自由度が高いです。しかし、あくまで個人とお別れをする厳粛な場であることを忘れずに、子供にも控えめで品のある格好をさせるようにしましょう。
2017年03月08日故人の宗教によって、注意すべき香典のマナーは異なります。また、「香典とお供え物の意味の違い」や「香典の金額の相場」を理解しておくと、法事でもきちんとした立ち回りができるでしょう。こちらでは、香典返しのマナーや金額の相場についてご紹介します。■香典袋の選び方香典袋は、不祝儀袋とも呼ばれ、「御霊前(ごれいぜん)」「御仏前(ごぶつぜん)」「御香典(ごこうでん)」「御香料(ごこうりょう)」など、さまざまな名目があります。このなかでも「御霊前」は、宗教に関係なく誰にでも使えます。【名目の違い】御仏前は、仏教のなかでも浄土真宗の方へ贈る際の名目です。なぜなら、浄土真宗においては「人が亡くなったらすぐに仏になる」とされているからです。仏教の他の宗派では「四十九日目に仏になる」という教えであるため、お通夜や告別式では御仏前の香典袋を選びません。浄土真宗以外に御仏前を贈るのは、四十九日の法要のときです。お通夜や告別式では、「御霊前」「御香典」「御香料」の香典袋を贈りましょう。ちなみに、新道では「御霊前」「御玉串料(おたまぐしりょう)」「御榊料(おさかきりょう)」という名目でお金を包みます。キリスト教式では、「お花料(おはなりょう)」という名目で包みます。【「香典袋の柄」と「水引」】香典袋は白無地が基本です。宗教に関係なく香典袋を贈るのであれば、白無地のまま贈りましょう。仏教における法事では、蓮の絵柄のものを選びます。キリスト教の場合は、十字架や白百合の絵柄が最適です。水引は、白黒のものか銀一色のものを選びます。結び方は「結び切り」や「あわび結び」にし、蝶結びや花結びにしないでください。「結び切り」や「あわび結び」には、「不幸が二度と起こらないように」という意味が込められています。ちなみに、白と黄色の水引も香典袋に使えます。北陸地方に利用されることが多く、最近では関西地方でも広く用いられるようになりました。【香典袋を購入するポイント】香典袋を選ぶ際には、宗教が深く関わってきます。相手の宗教を判別するには、遺族から訃報の連絡が来たときに確認しましょう。もし聞き忘れてしまった場合でも、確認し直す必要はありません。遺族は葬儀の準備で忙しいので、聞き忘れたら「御霊前」の香典袋を選びましょう。香典袋は文房具が売っているお店で購入できます。文房具屋だけではなく、デパートや書店の文具売り場でも入手できるでしょう。コンビニや100円ショップにも香典袋があるため、そちらでも探してみてはいかがでしょうか。■お供え物が必要なタイミングお供え物を贈るタイミングとしては、「お通夜」「告別式」「四十九日」「一回忌法要」などが挙げられます。一方で、お通夜や告別式で香典を贈る場合、無理してお供え物まで用意する必要はありません。なぜなら、香典にはお供え物と同じ意味があるからです。地域によっては、お供え物を持ち寄り分け合う風習がありますので、念のため注意しておきましょう。この場合は、葬儀に出席する際にお供え物が必要になります。近年では、ものを渡すのではなく「御供物料(おくもつりょう)」として現金10,000円程度を包むことが多いです。供物を用意する必要があるかどうかは、葬儀出席前にしっかりと確認しておきましょう。【お供え物の表書きと水引】お供え物を持参する際は、のし紙で包装しましょう。そして、表書き上段には「御供物料(おくもつりょう)」と書きます。宗派によっては、ここでも表記が異なります。浄土真宗では、どのような場合であっても名目は「御仏前」です。神式の表書きでは「御供(ごくう)」「偲び草(しのびぐさ)」、キリスト教式では「御供物」「御供」となります。表書きの下段には、贈り主の名前を記します。そして、水引は5本の結び切りのものを使用します。四十九日前までは黒白の水引を、四十九日後は双銀の水引を選びましょう。最近では、東日本の場合は黒白5本の結びきり、西日本の場合は黄白5本の結びきりのものを選ぶ傾向にあります。お供え物を購入した際にお店側で準備してくれる場合もあるので、こちらも覚えておきましょう。【お供え物の選び方】お供え物は、花や果物、もしくは故人の好物を選択しましょう。お供え物の相場は5,000円~10,000円です。あまり高価なものを贈ると相手に気を使わせてしまうため、注意してください。なお、マナーとしてお供え物は「かさばらなくて、持ち運びやすいもの」を選ぶようにしましょう。プリンやようかんなど、箱から出してそのままお供えできるものが最適です。クッキーや煎餅の場合は、小分けされているものがよいでしょう。さらに、宗教によってもお供え物の選び方が異なってきます。・仏教:線香、ろうそく、果物、菓子、缶詰、故人の好物・神道:果物、菓子、魚などの海産物、酒、故人の好物・キリスト教:なし仏教では「いかなる生き物も故意に殺傷しない」という教えがあるため、肉や魚などを供えることを禁じられています。一方、神道では「線香やろうそくの使用は仏教の供養方法である」とされているため、果物や菓子を贈る傾向があります。キリスト教では「祭壇にお供え物を飾る」という習慣がないため、「供花(きょうか)」として生け花を贈ります。お供え物の注意点に関して、もう少し詳しく見ていきます。・食べものかまぼこやさつまあげ、佃煮、海苔など、賞味期限が長いものが喜ばれます。缶詰や餅、昆布などの常温でも置けるものも好まれます。一方で、にんにくやねぎなど、臭いや辛味が強い食べものは、お供え物としては不向きです。・花胡蝶蘭(こちょうらん)や白いゆりなどが挙げられます。故人が愛した花があれば、そちらを持参しましょう。ただし、バラなどのトゲを持つ花は贈らないように気を付けてください。購入する際に「法事に使う」と伝えれば、お供え用にアレンジしてくれるでしょう。・お菓子プリンやようかん、クッキー、煎餅の他に、カステラやパウンドケーキ、マドレーヌなどの焼き菓子がおすすめです。「落雁(らくがん)」と呼ばれる、お盆に供える定番砂糖菓子も弔事のお供え物に適しています。こちらも購入の際に「法事に使う」と言えば、お供え用に包装してくれるでしょう。・果物お供えには丸いものが好まれますので、リンゴやモモ、メロンなどを選ぶとよいでしょう。また、篭に入れて周りを造花で飾る「盛篭(もりかご)」で果物を贈ると、見た目もきれいで喜ばれます。地域によっては、お供えする品が決まっているケースもあります。念のため確認しておくとよいでしょう。【お供え物の渡し方】親しい間柄であっても、勝手に仏壇へお供え物を置いてはいけません。お供え物を渡す際は、まず施主(資金を出してその法事を運営する人、遺族の代表)へ手渡しします。マナーとして、渡す際には「御仏前にお供えしてください」と一言声をかけるようにしましょう。■表書きの書き方とお金の包み方通夜もしくは告別式では、香典袋を持参します。このとき、正しい名目の香典袋を用意しても、書き方やお金の包み方を間違えてしまうと大変です。香典袋の書き方とお金の包み方に関しても、しっかりと気を配りましょう。【贈り主の名前の書き方】名目の下には、贈り主の名前を記入します。夫婦連名の場合は、夫はフルネーム、妻は名前だけで構いません。家族一同で香典袋を贈る場合は、代表として夫の名前だけ書きましょう。友人などと共に複数人で香典袋を贈る場合、贈り主欄では五十音順で記入します。贈り主同士で年齢差がある場合は、五十音順ではなく年齢順で書きます。肩書きを載せたい場合は、氏名の右上に書きましょう。【表書きに記載する人数】複数人で贈る場合は、3名までにしてください。4名以上で香典袋を贈るときは、代表者1名の名前を書き、左隣に「外一同」と記載します。そして、別の紙に全員の名を記載し、中包みに同封しましょう。【金額の書き方】中包みとは、香典袋のなかに入れる「お金を包むもの」です。中包みの表面に金額を書き込みます。例えば30,000円の場合には、「金参萬円」「金参萬圓」などと書きます。金額のうしろに「也(なり)」と記載する方がいますが、こちらは書いても書かなくてもどちらでも構いません。また、中包みに金額を記入する際には、「一万円、二万円」ではなく、以下のように記載しましょう。・壱萬円もしくは壱萬圓・弐萬円もしくは弐萬圓・参萬円もしくは参萬圓・五萬円、伍萬円もしくは五萬圓、伍萬圓・七萬円もしくは七萬圓・八萬円もしくは八萬圓・拾萬円もしくは拾萬圓なお、「四、六、九」は縁起の悪い数字であるため、ご祝儀の金額にはしないように気を付けてください。ちなみに、新札は「既に用意していたように見える」と勘違いされるため、香典には向きません。もし新札を入れる場合には、一度折って折り目をつけてください。ただし、汚れたお札やしわしわのお札にすると失礼にもなりますので、その点も注意しましょう。また、お札を入れる際には、お札の向きをそろえるだけで十分です。香典袋や中包みにはのり付けも不要です。【中包みの包み方】中包みには、椿を原料とした紙である「奉書紙(ほうしょがみ)」を用います。奉書紙の裏面を上にしてひし形に置き、中央にお札を置きましょう。このとき、お札の肖像の面が見えないように置くことがポイントです。お札の下の線に合わせて、奉書紙を下から上に折ります。そして、奉書紙の左側をお札に沿って折ります。右側も同様にしてお札に沿って折りましょう。お札の上の線に沿って、奉書紙をさらに下から上に折ります。余った上の先端部分を下に折り、裏返せば中包みの完成です。中包みではなく「中袋」という封筒式のタイプもありますので、苦手な方や忙しい方はそちらを使いましょう。【上包みの包み方】上包みとは、香典袋にあたる部分です。こちらも市販のものであれば封筒式のタイプがありますが、手作りで上包みを作ることもできます。まず奉書紙を2枚重ね、裏面を上にしつつ縦長の長方形になるように置きます。そして、中央に中包みを置いてから折り始めます。中包みを置くときも、肖像面が見えないようにするのがポイントです。そして中包みの幅を目安にして、縦3等分に折りましょう。右から先に折り、次に左を折ります。そして、下を裏に折ります。上側も裏に折りますが、このとき下側で折った部分にかぶさるように折りましょう。これで完成です。下側と上側を折る順番を間違えてしまうと「慶事」になってしまうため、十分注意してください。裏から見たときに重なりが下を向くのが「弔事」、上を向くのが「慶事」です。上包みが深く敬礼しているように見えるのが、弔事のときのマナーです。■どれくらいの金額を包むべき?故人との関係性によって、香典に包む金額は異なります。身内である場合は、最低でも10,000円、平均で30,000円とされています。付き合いの深さや血縁関係で50,000円、100,000円と包む方もいます。一方で、会社関係の方や恩師、友人の場合は、少なくとも3,000~5,000円、平均で10,000円が目安です。こちらも付き合いの深さや面識の有無によって金額が変わります。また、故人との間柄だけではなく、香典袋の種類によっても金額は変わります。市販されている香典袋のなかには、印刷された水引がついているタイプ、水引が白黒のタイプ、高価な和紙で作られたタイプなど、さまざまなグレードがあります。豪華絢爛な香典袋を選んだうえで、なかにに入れる金額が少ないと、釣り合いが乱れてしまいます。香典に包む金額が5,000円以下の場合は水引が印刷されたもの、30,000円以下の場合は白黒の水引、もしくは双銀の水引のものを選ぶようにしましょう。30,000円を超える金額の場合は、豪華な水引が付いたものや高級和紙で作られたものを用意します。併せて、水引は白黒のものよりも10本以上束になっている双銀のものを選んだほうがよいでしょう。香典袋のパッケージには目安の金額が書かれていることが多いので、そちらも参考にしてみてください。■守るべきマナー香典を贈る際に、覚えておきたいマナーがあります。改めて確認してみましょう。【香典袋はふくさに包んで持っていく】ふくさとは、絹などでできた四角い布のことであり、風呂敷タイプのものと二つ折りのタイプがあります。香典袋のまま持ち歩くとしわになったり汚れたりするケースもあるので、必ずふくさに包んで持参しましょう。ちなみに、弔事には緑色や灰色のふくさが好まれます。赤色のふくさは慶事のときに使用するものであるため、間違えないようにしましょう。また、ふくさには慶弔両用のタイプもあります。慶弔両用のふくさの色は、一般的に紫色です。紫色ならば、お悔やみごと、お祝いごとの両方に使用でき、男女とも関係なく使えます。慶弔両用のふくさを購入する場合は、派手な模様が入っていないものを選びましょう。さらに慶弔両用のふくさは、左右両側から開けられるのが特徴です。お悔やみごとでは左開き、お祝いごとでは右開きと決まっているため、購入時に確認しましょう。【ふくさを持っていない場合】ふくさを持っていない、もしくは購入する時間がないときは、ハンカチで代用できます。ハンカチの色は、黒や灰色、紺などの暗い色を選びましょう。ちなみに、ふくさは100円ショップでも置いてあります。ハンカチで代用することも可能ですが、安いふくさも用意しておくと何かと便利です。【香典返しをいただいたとき】香典を贈った場合、後日「香典返し」として遺族から品物をいただくことがあるでしょう。このとき、香典返しに対してさらにお礼をする必要はありません。香典返しとは、四十九日の忌明け法要が無事終了したあと、遺族が報告とお礼を兼ねて行うものです。遺族の喪に服す期間が終わったのに、ここでお返しをしてしまうのは失礼にあたるので注意しましょう。また、最近ではお通夜や告別式の当日に、遺族から「香典の半額程度の品物」を渡されることも多いです。これは「半返し」と呼ばれるものであり、お返しは不要です。さらに、参列者に渡されるハンカチは「会葬御礼品」と呼ばれ、「葬儀当日に来てくだりありがとうございます」という意味が込められた品です。こちらは香典返しではありませんが、会葬御礼品にもお礼として何か渡す必要はありません。さらに、参列者に渡されるハンカチは「会葬御礼品」と呼ばれ、「葬儀当日に来てくだりありがとうございます」という意味が込められた品です。こちらは香典返しではありませんが、会葬御礼品にもお礼として何か渡す必要はありません。【神式・キリスト式にも似た風習がある】神式において、忌明けに相当するものとして「五十日祭」があります。香典返しを行うのは仏式ですが、神式でも仏式に準じた形で遺族から品物が贈られるでしょう。このときも、お返しをする必要はありません。キリスト教においては、「香典返し」という名の習慣はありませんが、三十日祭の昇天(召天)記念日のあとに、遺族から品物が贈られることが多いです。どの宗教でも、遺族からいただいたものにお返しをする習慣はあまりないといえます。■まとめ香典の金額は、故人との関係性の深さによって決まります。香典袋の書き方や包み方までしっかりと覚えた上で、香典を贈りましょう。また、香典はお供え物と同じ意味を持ちます。どちらか一方を贈るだけでも、故人へ感謝の思いが伝わります。遺族の香典返しの意味も正しく理解して、不快にさせない法事マナーを身に付けましょう。
2017年03月08日日本の通夜や葬儀にはさまざまなマナーが存在しています。しかし、通夜や葬儀に参列する機会はそこまで多くないため、参列をする予定が決まってから急いでマナーを確認する方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、通夜や葬儀に関するマナーをまとめました。今回ご紹介するマナーを身につけ、安心して通夜や葬儀に臨めるようにしましょう。■通夜や葬儀に参列する際の基本的なマナーを確認まずは、通夜や葬儀に関する基本的なマナーを押さえておきましょう。【着用するもの】通夜や葬儀の服装に関しては、男性も女性も喪服が基本となります。ただし、通夜に限っては男性は黒系のスーツ、女性は地味な色合いのスーツやワンピースでも問題ありません。なお、黒であればどのような服でも良いというわけではなく、光沢のある派手な服は避ける必要があります。アクセサリーについては、男性は結婚指輪と腕時計以外は着用を避けます。女性の場合も派手なアクセサリーはマナー違反となるので、イヤリングもしくはネックレスのいずれかを選びましょう。なお、デザインについては白のパールが使用されたものが望ましいとされています。コートなどの防寒着では、殺生を連想させる革と毛皮を避けることが大切です。また、コートを着用する際には、会場に到着する前に脱いでおくようにしましょう。【時間に関するマナー】通夜も葬儀も、基本的に遅刻はマナー違反となります。特に故人との最後のお別れとなる葬儀は、遅くても20分前には会場に到着するようにしましょう。通夜についても、一般的には開始10分前に到着することが望ましいとされています。ただし、通夜は故人が亡くなった当日に開かれることもあるので、「時間内に到着することがどうしても難しい」という場合には多少遅れても問題はありません。開始から30分ほどの遅刻であれば焼香をすることも可能なので、多少遅れても会場に向かうようにしましょう。【遺族との関わり方】故人と親しい間柄であった場合は、遺族の方々に対して軽く挨拶をします。ただし、故人の死因を尋ねたり、世間話を持ちかけたりするなどの言動は控えるようにしましょう。故人と特に親しい間柄でなかった場合は、遺族の方々に挨拶をする必要はありません。通夜や葬儀に足を運び、受付においてお悔やみの言葉を簡潔に述べるだけで気持ちは伝わります。【仕事関係の通夜や葬儀の場合】取引先やお得意様の方など仕事関係の方が亡くなった場合には、受付で名刺(右上に「弔」の文字を記載したもの)を渡すことがマナーです。名刺に記載されている本人が参列をする場合には、本人が参列したことを伝えるために名刺の左下を手前側に折り込むようにしましょう。なお、代理人が参列をする際には名刺を折り込む必要はありませんが、代理人の名刺の右上に「代」の文字を記載することがマナーです。【宗教や宗派に合わせる】これまで通夜や葬儀に参列した経験がある場合でも、それだけで安心してはいけません。通夜や葬儀の形式は、故人の宗教や宗派によって大きく異なるためです。日本では仏式が一般的ですが、神式やキリスト教式の通夜や葬儀では、香典袋の書き方などのマナーが異なります。そのため、故人の宗教がわかっている場合には、その宗教に関するマナーをきちんと身につけておきましょう。■通夜・葬儀での正しい作法を身につけよう通夜や葬儀に参列をする際に、「焼香のやり方がわからない」「数珠の使い方がわからない」などの声は多く聞かれます。焼香と数珠は、通夜や葬儀で重要な意味合いを持つものなので、これらに関するマナーもきちんと身につけておきましょう。【焼香の作法】焼香をする際には、まず遺族と僧にゆっくりと一礼をしてから、遺影に合掌と一礼を行います。そして、右手の親指と人差し指、中指の3本の指で抹香をつまみます。抹香をつまんだら右手を額の前まで上げた後に、指を静かに擦る要領で香炉へ抹香を落とします。この動作を1回~3回ほど行い、遺影に合掌をしてから一礼をする方法が一般的とされています。焼香の際に特に注意が必要になるのは、焼香の「回数」です。同じ仏式の葬儀であっても、宗派によって適切な焼香の数は異なるので注意しておきましょう。故人の宗派がわかっている場合には、事前にその宗派の焼香のやり方を調べておくことが望ましいです。【数珠の作法】通夜や葬儀において、数珠は合掌をする際に使用します。左手にかけて右手を添える形で合掌をするか、もしくは両手にかけて合掌をする方法が一般的です。ただし、数珠の使い方も宗派によって細かい違いが見られるので、可能であれば事前に確認をしておくことが望ましいでしょう。なお、焼香の際には数珠を左手の親指と人差し指の間にかけて、体の前に差し出す姿勢を取ることがマナーです。数珠を使用しない場合も、同じように左手の親指と人差し指の間に数珠をかけるようにしましょう。■通夜・葬儀での挨拶におけるマナー通夜と葬儀では、遺族への挨拶にも注意をする必要があります。挨拶をするタイミングによって遺族にかけるべき言葉は少し異なるので、以下では適切な挨拶を各シーンに分けてご紹介していきましょう。【受付での挨拶】会場の受付では、喪主や遺族の方に対して軽く一礼をするだけで問題ありません。挨拶をしたい場合には、「この度はご愁傷様です」のように軽く挨拶をする程度にとどめましょう。なお、受付から開式までの間に挨拶をする際にも、簡潔にお悔やみの言葉を述べることが大切です。遺族の方々をできるだけ気遣いたい場合は、「何かお手伝いできることはございますか」のように声をかけましょう。【故人と対面をする際の挨拶】遺族に許可を得て故人と対面をする場合にも、きちんと挨拶をするようにしましょう。対面後に「ありがとうございました」とお礼を述べることはもちろん、遺族を思いやる言葉も忘れてはいけません。具体的な言葉としては、「穏やかなお顔ですね」「安らかに眠っておりますね」などが挙げられるでしょう。【通夜ぶるまいでの挨拶】地域によっても異なりますが、基本的に通夜ぶるまいでは賑やかに会話をするべきではありません。遺族の方々と会話をする場合には、お悔やみの言葉など必要最小限の挨拶にとどめて、遺族の方の話を聞くように意識しましょう。さらに通夜や葬儀の挨拶では、「忌み言葉」を避ける必要があります。下記の言葉は忌み言葉に該当する恐れがあるので、挨拶の際には使用を控えるようにしましょう。・生死を連想させる言葉…「生」がつく言葉、「死」がつく言葉など・同じ発音が連続する言葉…たびたび、重ね重ねなど・続くことを連想させる言葉…再三、続いてなど・不吉な数字…四や九が含まれる言葉通夜や葬儀において忌み言葉はマナー違反とされるので、例えば「亡くなる」や「逝去」のように、普段とは少し異なる言葉を使用することが一般的です。遺族の方々への挨拶を予定している方は、上記でご紹介した忌み言葉が含まれないように一言一句確認しておきましょう。■マナー違反に注意!通夜・葬儀のNG集上記でご紹介した以外にも、通夜や葬儀ではするべきではない言動がいくつかあります。以下では、通夜や葬儀で特に注意したいNG言動をご紹介していきましょう。【数珠の貸し借り】数珠を忘れたからと言って、気軽に貸し借りをする行為は望ましくありません。数珠は各個人が持つものであり、持ち主の分身といった意味合いを持っているためです。なお、数珠はもちろん持参することが望ましいですが、ないからと言って深刻なマナー違反にあたるわけではありません。数珠を忘れても焦らずに、故人を悼むこと以外は考えないようにしましょう。【私語】これは当然とも言えるマナーですが、通夜や葬儀において私語は厳禁です。故人との思い出や生前の様子など、故人に関する話も基本的にはNGとなるので注意しておきましょう。喪主や遺族に対する挨拶と同じように、参列者同士の挨拶も軽くとどめることがマナーとされています。【自分から挨拶に向かう】挨拶の準備をしたからと言って、喪主や遺族の方々に自分から挨拶に向かうべきではありません。通夜や葬儀は故人を悼む場ですし、挨拶に向かうことで遺族の方に余計な負担をかけてしまう恐れがあるためです。受付以外で挨拶をする際には、遺族の方との距離が偶然近くなったタイミングなど、自然な流れで行うようにしましょう。また、仮にそのようなケースであっても、黙礼をすれば挨拶をする必要は特にないとされています。【焼香をしてすぐに退席をする】通夜や葬儀は、基本的に終わるまで在席することが望ましいとされています。そのため、焼香が済んだからと言ってすぐに退席をするべきではありません。やむを得ず退席をする場合には、遺族や受付の方々に「本日はこれで失礼いたします」と一言添えてから会場を後にします。退席をする具体的な理由については、特に相手方に伝える必要はありません。■通夜・葬儀に参列する際に持っていくべき物通夜や葬儀に参列する際には、いくつか持参するべき物があります。前述では適した服装について軽く触れましたが、「小物類」も忘れてはいけません。そこで以下では、通夜や葬儀で必要になる小物について解説していきましょう。【香典】香典とは、香の代わりに霊前に供えるお金のことです。故人との間柄や年齢によって適した金額は異なりますが、通夜や葬儀では3,000円~100,000円前後のお金を香典袋に入れて、受付で渡すことが一般的なマナーとされています。また、宗教や宗派によって適した香典袋が異なる点にも注意が必要です。事前に宗教や宗派を調べておくことが望ましいですが、わからない場合には「御霊前」と記載された香典袋を用意しておきましょう。【ふくさ】ふくさとは、香典袋を入れて持ち運ぶための袋のことを指します。香典袋をそのまま鞄から出して渡す行為はマナー違反とみなされるので、必ず香典袋はふくさに入れるようにしましょう。また、ふくさを用意する際には「色」に注意を払う必要があります。一般的に通夜や葬儀では、紫色や藍色、緑色、灰色などのふくさが望ましいとされています。【ハンカチ】必ず必要になる物ではありませんが、ハンカチも持参するべき物と言えるでしょう。通夜や葬儀では色物のハンカチはマナー違反とみなされるので、白もしくは黒のハンカチを用意します。また、派手なデザインのハンカチは避けて、基本的には無地などフォーマル用のハンカチを持参するようにしましょう。【数珠】前述でご紹介した数珠も忘れてはならない小物です。ただし、仏式以外の通夜や葬儀では数珠は必要がありません。仏式の通夜や葬儀に参列をする際には、可能であれば宗派を事前に調べておき、各宗派に適した数珠を用意するようにしましょう。【傘】雨天の場合には傘が必要になりますが、傘に関しても派手なデザインは避けるべきです。黒や藍色、灰色など地味な色合いであり、余計な装飾が施されていない傘を選ぶようにしましょう。このように、通夜や葬儀で持参するべき物は少なくありません。基本的には派手な色やデザインを避けて、殺生を連想させる素材が使用されていない小物を選べば問題ないでしょう。また、上記の小物に加えて「鞄」の選び方にも注意を払いたいところです。鞄に関しては色が黒であり、布もしくは革で作られたものを選ぶようにしましょう。鞄の種類については男性はクラッチバッグ、女性はハンドバッグを選ぶことがマナーとされています。「鞄が小さくて持ち物が収まりきらない」という場合には、コンパクトサイズのサブバッグを使用する方法がおすすめです。特に女性の方は荷物が多くなりがちなので、事前に全ての持ち物を確認しておき、ひとつのバッグに収まりきらない場合はサブバッグをきちんと用意しておきましょう。■まとめ通夜や葬儀は、あくまでも故人を悼むために設けられる場です。そのため、参列者自身が目立つ必要はなく、ふさわしい格好で適した振る舞いをしなくてはなりません。不安を感じている方は今回ご紹介したマナーを参考にして、会場でどのような振る舞いをするべきかイメージしてみましょう。また、直前になって慌てないように、持ち物を細かくチェックしておくことも大切です。
2017年03月08日通夜や葬儀の参列者は、香典を喪主や親族に渡すケースが一般的です。しかし、「香典を渡すタイミングが難しい」「適切な金額がわからない」などの悩みを抱えている方は少なくありません。香典の渡し方や金額を間違えると、マナー違反と認識されてしまう恐れがあるので、事前に正しい知識を身につけておく必要があるでしょう。そこで今回は、香典に関する基礎知識やマナーについてご紹介していきます。■香典は通夜か葬式どちらで渡せばいい?香典を渡す上でまず気になるのが、「渡すタイミング」ではないでしょうか?特に通夜と葬儀の両方に参列をする場合に、どちらで渡すべきか悩んでしまうケースは多く見られます。結論から言うと、香典を渡すタイミングは通夜や葬儀の目的によって異なります。例えば親族や親しい知人など、故人に近しい人物のために通夜が開かれている場合は、一般参列者は無理に香典を渡すべきではありません。このようなケースでは、葬儀に香典を渡すようにしましょう。それに対して、葬儀に参列することが難しい一般参列者のために通夜が開かれている場合は、通夜の際に香典を渡しても問題はありません。特に近年の都心部などでは通夜の目的が少しずつ変わってきているので、そのような通夜であれば香典を渡す行為はマナー違反とはならないでしょう。しかし、ケースによっては通夜に香典を渡すと、「事前に準備をしていたのでは?」と思われてしまう恐れがあります。通夜や葬儀の準備を前もって進めることはマナー違反とみなされるので、基本的には香典は葬儀の際に渡すことを考えましょう。通夜では喪主や遺族への軽い挨拶にとどめて、通夜が終わってから葬儀に向けて香典の準備を進める、といった流れが望ましいと言えます。もちろん、葬儀に参列することが難しい場合は、通夜の際に香典を渡しても問題はありません。■香典袋の選び方と書き方典を渡す際には、お金を香典袋に入れてから渡す必要があります。しかし、香典袋にもさまざまな種類が存在しているので、「どの香典袋を選ぶべきかわからない」と不安に思っている方もいることでしょう。香典袋は種類によって、主に以下の3つのポイントが異なります。■表書き…表に記載されている文字■水引…香典袋を結ぶ紐■包み…香典袋のデザイン表書きなどについては、相手の宗教や宗派ごとに適したものを選ばなくてはなりません。そこで以下では、主な宗教や宗派に適した香典袋についてご紹介していきましょう。【仏式】表書きについては、「御香典」もしくは「御香料」と記載されたものを用意します。水引は黒白の紐が基本となりますが、なければ双銀の結び切り(堅結びをしたもの)を選ぶようにしましょう。包みに関しては、控えめに蓮の花がデザインされているものや白無地などが望ましいです。【神式】神式の香典では、表書きに「御玉串料」や「御榊料」と記載されたものが一般的です。水引については仏式と同様に、黒白か双銀の結び切りを用意するようにしましょう。包みのデザインは白無地のもので問題ありません。【キリスト教式】プロテスタントでは表書きが「お花料」のもの、カトリックでは「お花料」か「御ミサ料」と記載されたものを用意します。水引に関しては黒白、もしくは双銀の結び切りで問題ありません。包みは白無地が基本となりますが、百合や十字架などが描かれた香典袋もよく使用されています。【相手の宗教や宗派がわからない場合】水引については、黒白か双銀の結び切りを用意すれば問題ありません。包みに関しても白無地のものを用意しておけば、主な宗教や宗派には対応できるでしょう。ただし、表書きは必ず「御霊前」と記載されたものを用意しましょう。適した表書きは宗教ごとに大きく異なりますが、御霊前は一般的にどの宗教でも使用できる表書きとされています。このように、宗教や宗派ごとに適した香典袋は異なりますが、香典袋は包む金額に合わせることも重要とされています。包んだ金額が少ないのにも関わらず、デザインが立派な香典袋を使用するとマナー違反とみなされてしまう恐れがあるためです。包む金額を決めたら、以下を目安にして適したデザインの香典袋を選ぶようにしましょう。■5,000円…封筒にデザインが印刷されたもの。一般的に水引は必要がないとされている。■10,000円…黒白、もしくは双銀の水引が備わっているもの。■30,000円以上…双銀の水引が備わっており、和紙で作られているもの。上記を参考に適した香典袋を用意したら、次は香典袋に氏名や住所などを記載していきます。ただし、香典袋の書き方にもマナーがいくつか存在しているので、次は香典袋の書き方の手順と注意点についてご紹介していきます。【1.名前を書く】まずは、表書きの下側に名前を書きます。水引が備わっている場合は、水引の下側から書き始めるようにしましょう。基本的には縦に名前を書けば問題ありませんが、中には複数名で香典を用意したり、代理で葬儀に参列をしたりする方も見られます。これらのケースでは、以下のように名前を記載するようにしましょう。■夫婦連名の場合…世帯主の氏名を中央下部に、配偶者の名のみをその左側に書く。■3人の連名の場合…目上の人の氏名を中央下部に、それ以外の人の氏名をその左側に書く。■4人以上の連名の場合…目上の人の氏名を中央下部に書き、その左側に「~一同」と記載する。■夫の代理として妻が参列する場合…中央下部に夫の氏名を書き、その左側に小さく「内」と記載する。【2.中袋の表側に金額を書く】香典に包む金額は、中袋の表側中央に記載します。例えば「金壱萬円」のように、縦に金額を記載すれば問題ありませんが、可能であれば改ざんができないよう漢数字の旧字体を使用するようにしましょう。■5,000円を包む場合…金伍仟円■10,000円を包む場合…金壱萬円■30,000円を包む場合…金参萬円【3.中袋の裏側に住所を書く】次は中袋の裏側に住所と氏名を記載します。中央より左側から住所を縦に書き始め、左下に氏名を記載すれば問題ありません。■金額の相場と包み方香典に関して、特に気になるのが「包む金額」ではないでしょうか?周りに比べて少なすぎるとマナー違反となりますし、多すぎても相手に気を遣わせてしまいます。香典に包む金額の相場は、あなたの年齢や故人との間柄などによって異なります。そこで以下では、香典を包む側の年齢に分けて各シーンの適切な金額についてご紹介していきましょう。【20代の方】■祖父母が亡くなった場合…10,000円■両親や義理の両親が亡くなった場合…30,000円~100,000円■兄弟姉妹や義兄弟が亡くなった場合…30,000円~50,000円■叔父や叔母が亡くなった場合…10,000円■上記以外の親戚が亡くなった場合…3,000円~10,000円■勤め先の上司や同僚が亡くなった場合…5,000円(上司や同僚の家族が亡くなった場合は3,000円~5,000円)■友人や知人が亡くなった場合…3,000円~5,000円【30代の方】■祖父母が亡くなった場合…10,000円~30,000円■両親や義理の両親が亡くなった場合…50,000円~100,000円■兄弟姉妹や義兄弟が亡くなった場合…50,000円■叔父や叔母が亡くなった場合…10,000円~20,000円■上記以外の親戚が亡くなった場合…3,000円~20,000円■勤め先の上司や同僚が亡くなった場合…5,000円~10,000円(上司や同僚の家族が亡くなった場合は3,000円~10,000円)■友人や知人が亡くなった場合…5,000円~10,000円【40代以上の方】■祖父母が亡くなった場合…30,000円~50,000円■両親や義理の両親が亡くなった場合…100,000円以上■兄弟姉妹や義兄弟が亡くなった場合…50,000円■叔父や叔母が亡くなった場合…10,000円~30,000円■上記以外の親戚が亡くなった場合…3,000円~30,000円■勤め先の上司や同僚が亡くなった場合…10,000円以上(上司の家族が亡くなった場合は5,000円~10,000円、同僚の家族が亡くなった場合は3,000円~10,000円)■友人や知人が亡くなった場合…5,000円~10,000円上記を参考に包む金額を決めれば、特にマナー違反とはみなされないはずです。ただし、香典では金額だけでなく、お金の包み方にもマナーが存在しているので、以下で正しい包み方もしっかりと確認しておきましょう。【1.包むお金を用意する】香典のお金を用意する際には、新札を避けることがマナーとされています。通夜や葬儀に向けて万全に準備をしていると、「故人の不幸を見越していた」といった印象を与えてしまうためです。ただし、破れていたり汚れていたりするお札も避けるようにしましょう。適度に新札の雰囲気がなくなっているお札を使用するか、新札を一度半分に折り曲げたものを用意することが望ましいとされています。【2.中袋にお金を入れる】お札を用意したら、まずはそのお札の向きを全てそろえます。そして中袋にお札を入れますが、「お札の顔が見えているとマナー違反」とみなされる場合もあるので、裏向きにそろえた状態で中袋にお札を入れるようにしましょう。【3.中袋を外包みで包む】次は外包みで中袋を包んでいきます。外包みを開いた状態で中央に中袋を置き、「左・右・下・上」の順に外包みを閉じていきましょう。外包みを閉じたら、あとは水引を中心に据えて完成です。■香典の渡し方意外と見落としがちなのが、香典の渡し方に関するマナーです。金額や香典袋の種類も大切ですが、香典は渡し方ひとつで相手に与える印象が変わるので、正しい手順を以下でしっかりと確認しておきましょう。【1.ふくさに香典を入れる】まずは、「ふくさ」と呼ばれる袋に香典を入れます。香典袋のままで持っていくことはマナー違反とされているので、会場に到着する前にきちんと準備をしておきましょう。【2.受付で一礼をして挨拶をする】会場に到着したら、受付で一礼をしてから挨拶の言葉を述べます。挨拶に関しては、「この度はご愁傷様です」のように簡単なもので構いません。【3.ふくさの上に香典を置く】挨拶が済んだらふくさから香典を取り出し、ふくさを簡単にたたみます。そのたたんだふくさの上に香典袋を置きましょう。【4.香典を相手が読みやすい向きに回して渡す】最後に香典袋を相手が読みやすいように回転させて、そのまま渡せば完了です。香典を渡す際には、受付の方に「ご霊前にお供えください」と一言添えるようにしましょう。芳名帳に住所や氏名を記載する形式では、受付に到着した時点で香典を渡します。しかし、個別カードに住所などを記載して受付に渡す形式では、個別カードと一緒に香典も渡す方法が一般的とされています。■参列できない場合はどうやって香典を渡す?では、仮に通夜にも葬儀にも参列できない場合は、香典をどのように渡すことが望ましいのでしょうか?このようなケースでは、以下のいずれかの方法で香典を渡すことが一般的なマナーとされています。【後日香典を渡す】香典は通夜や葬儀の日だけでなく、これらの日以降に渡しても特に問題ではありません。ただし、「四十九日法要」が過ぎているかどうかによって、以下のように適した表書きが異なるので注意が必要です。■四十九日法要が過ぎていない場合…御霊前■四十九日法要が過ぎている場合…御仏前故人の自宅へ足を運ぶことが難しくない方は、上記の表書きに注意をして香典を後日渡すようにしましょう。【代理人に頼んでおく】代理人に香典を預けて、自分の代わりに渡してもらう方法も選択肢のひとつです。ただし、勤め先の上司など目上の方に対しては、代理を依頼しないようにしましょう。【郵送で渡す】「遠方でどうしても参列が難しい」などの場合は、現金書留で香典を郵送します。ただし、郵送で香典を送る際には、参列できなかったことを詫びる手紙を同封することがマナーとされているので注意しておきましょう。■まとめ通夜や葬儀に参列する場合、香典はほとんどのケースで必要になるものです。また、仮に参列が難しかったとしても、代理人に頼んだり郵送したりなどの方法で渡すことがマナーとされています。今回ご紹介したマナーを参考にしながら、相手にきちんと気持ちが伝わるように準備を進めるようにしましょう。
2017年03月08日親族など近しい人物が亡くなると、その遺族は通夜や葬儀を開くケースが一般的です。しかし、通夜や葬儀は頻繁に開かれるものではないので、「通夜と葬儀の違いがわからない」「告別式とは何が違うの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、通夜と葬儀、告別式の各特徴についてご紹介していきます。■通夜、葬儀、告別式の違いって?通夜と葬儀、告別式は、いずれも近しい人物が亡くなった際に開かれる儀式を指します。ただし、各儀式はそれぞれ異なる意味合いを持っているので、まずはその違いから理解していきましょう。【通夜】通夜は故人を葬る前に開かれる儀式です。故人と親しかった親族や知人などが集まることで、邪霊から故人の体を守ることが本来の目的とされていました。しかし、現代ではこの通夜の目的も少しずつ変わってきており、葬儀や告別式に出席できない方のために、「最後のお別れの場を設ける」といった目的で開かれるケースも見られます。このような変化により、近年では通夜が夜通し開かれるケースは減ってきており、数時間のみ開かれる「半通夜」が増えてきています。通夜の時間はケースによって異なりますが、半通夜の場合は1時間~3時間程度が一般的です。【葬儀】葬儀は通夜の後に開かれるケースが一般的であり、主な目的は「故人の冥福を祈ること」です。実際の葬儀では故人の冥福を祈るために、僧などを読んでお経を読んでもらいます。ただし、葬儀は信仰する宗教によって形式が大きく異なり、故人や喪主の宗教に合わせて参列をすることが基本的なマナーとなります。近年では単に宗教に則って開くだけでなく、家族葬など故人の生前の希望を実現する形で開かれるケースも増えてきています。【告別式】親族や知人などの参列者が、故人に最後のお別れをする儀式のことを告別式と言います。こちらも宗派などによって形式は異なりますが、日本では参列者全員が故人に対して焼香をするケースが一般的です。近年では、上記で挙げた葬儀と告別式を同時に行うケースも少なくありません。そのため、葬儀と告別式の間に明確な違いはなくなってきており、単に葬儀という場合は告別式を含むケースも多いので注意しておきましょう。■通夜の種類とそれぞれの特徴と流れ上記でご紹介した通夜には、いくつかの種類が存在しています。いずれの種類も目的は変わりませんが、具体的な流れが異なるので以下でしっかりと確認しておきましょう。【仮通夜】親族だけでなく知人が参列する通夜も多く見られますが、中には家族だけで通夜を開く場合もあります。このように特に親しい人物のみで開かれる通夜を「仮通夜」と言い、仮通夜では基本的に親族以外の人は参列しません。実際の仮通夜は、故人の遺体を病院から自宅へと運んでから開かれます。また、中には知人が自宅へと尋ねるケースも見られますが、長居は避けることがマナーとされています。死因を尋ねることもマナー違反とされているので注意しておきましょう。近年では、遺体を病院から自宅へと運ぶことが減ってきたので、仮通夜が開かれるケースも減少してきています。ただし、病院によっては病院内で仮通夜を行えるので、「どうしても」という場合は病院に相談をしてみましょう。【本通夜】親族はもちろん、それ以外の知人も一般的に参列が認められている通夜のことを「本通夜」と言います。単に「通夜」という場合は、この本通夜を指すケースが一般的です。宗派や家庭によっても異なりますが、本通夜は通常1時間程度で終わる場合が多く、読経のために僧を迎えて開かれます。読経は30分~1時間ほどであり、その間に参列者は順番に焼香をします。僧の読経や法話などが済み、喪主が参列者に対して挨拶をすると本通夜は終了です。【通夜ぶるまい】本通夜が終了すると、参列者に対して飲食がふるまわれます。これを「通夜ぶるまい」と言い、喪主や親族が参列者に対して感謝の意を示すために開かれます。通夜ぶるまいでは、たとえお腹がすいていなかったとしても、食事に箸をつけることがマナーとされています。また、地域によって出される食事やマナーには違いが見られるので、各地域のマナーに合わせることが大切です。一般的に通夜ぶるまいは1時間ほどで終了するケースが多く、1時間経過した頃に喪主が挨拶をして終了となります。■葬儀の種類とそれぞれの特徴と流れ葬儀も通夜と同じように、複数の種類が存在しています。特に近年は葬儀の種類が増えてきており、喪主や親族は金銭面やスケジュール、参列者などを想定した上で、都合の良い葬儀の種類を選ぶことが大切です。以下では、主な葬儀の種類と特徴を解説していくので、ご自身のシーンに適した種類を見極めてみましょう。【一般葬】親族だけでなく故人の知人や同僚など、一般の参列者が多く集まる葬儀のことを「一般葬」と言います。葬儀の中で最も一般的な形式であり、大規模な葬儀になる点が特徴的です。進行については宗教儀礼が中心になるケースが多く、僧がお経を読んでいる間に参列者が焼香をします。読経や焼香が終わると僧が法話や説教を行い、喪主が挨拶をして終了となります。【家族葬・密葬】故人と親しかった親族のみを集めて、執り行う葬儀のことを「家族葬」や「密葬」と言います。ただし、家族葬や密葬の参列者に細かいルールは存在しておらず、特に親しかった知人が家族葬に参列するケースも見られます。家族葬や密葬は規模が小さいので、喪主や遺族の負担を大きく抑えられます。「故人の冥福をゆっくりと祈りたい」「故人とのお別れの時間を大切にしたい」などと考えている方に向いている種類と言えるでしょう。具体的な流れに関しては、一般葬と大きな違いはありません。【直葬】特別な会場を用意せず、火葬場で故人とお別れをする方式のことを「直葬」と言います。一般参列者に対しての葬儀は行われないので、ほかの葬儀と比べると規模は小さくなります。直葬のメリットは、遺族の経済的負担や身体的負担を抑えられることです。ただし、その反面で一般参列者が参列できないというデメリットがあるので、故人の知人にはあらかじめ説明をしておく必要があるでしょう。また、お布施や戒名に関しても事前に菩提寺と話し合っておくべきです。トラブルが生じやすい形式なので、事前に一般参列者と菩提寺などの理解を得ておくことが大切なポイントです。【社葬・団体葬】主に会社や団体に向けて執り行われる葬儀のことを、「社葬」や「団体葬」と言います。会長や社長など、重要な役職に就いている方が亡くなった場合に開かれることが多い葬儀です。社葬や団体葬は、ほかの葬儀に比べると大規模になりやすい特徴を持っています。広い会場も必要になるので、費用が多くかかる点には注意をしておきたいところです。なお、一般葬と社葬を同時に執り行う方式は「合同葬」と呼ばれており、合同葬ではさらに規模が大きくなるでしょう。具体的な流れについては、一般葬と大きな違いはありません。【生前葬】本人が亡くなったタイミングではなく、生きている間に葬儀を開く形式を「生前葬」と言います。生前葬では本人が喪主を務めるので、本人が希望する通りの葬儀を生前に実現することができます。生前葬の流れは基本的に自由ですが、生前葬は一般的に広く普及している形式ではないので、喪主は参列者への配慮を忘れてはいけません。参列者を困惑させないように、葬儀の目的や流れなどを事前に知らせておく必要があるでしょう。【市民葬・福祉葬】喪主や親族の中には、「経済的な部分で葬儀を開くことが難しい」と悩んでいる方もいることでしょう。そのような方々に対して、市区町村などの自治体がサポートを行って執り行われる葬儀のことを「市民葬」や「福祉葬」と言います。市民葬や福祉葬は、喪主が住んでいる自治体で利用できる可能性があります。経済面でお悩みの方は、お住まいの地域の情報を一度調べてみましょう。なお、市民葬や福祉葬の流れについては、シンプルな形式のものが主流となっています。上記でご紹介した以外にも、流れが特に決められていない「自由葬」、海や川などに遺骨を散骨する「自然葬」などさまざまな種類があります。葬儀の必要性に迫られた場合には、故人や親族などの意志をしっかりと確認した上で、多くの方が納得できる形式を選ぶことが望ましいでしょう。■宗教ごとの通夜・葬儀の違い葬儀の内容は、故人や親族が信仰する宗教によっても大きく異なります。世界にはさまざまな宗教が存在していますが、以下ではその中でも主な3つの宗教について葬儀の特徴をご紹介していきましょう。【仏式葬】自宅や会場に僧を招き、読経や説教などをしてもらう方式が「仏式葬」です。日本においては最も一般的な形式であり、熱心な仏教徒でなくても仏式葬を選ぶケースは珍しくありません。仏式葬を執り行う場合は、葬儀社や菩提寺に事前に連絡を入れて、葬儀の流れや会場を決めていきます。ただし、天台宗や真言宗などの宗派によって葬儀の内容が異なる可能性もあるので、時間に余裕のある場合は信仰する宗派の形式を事前に調べておくことが望ましいでしょう。【神式葬】主に神社などの神官が執り行う葬儀のことを「神式葬」と言います。一般的には、故人の自宅などに神官を招いて執り行われるケース、葬儀場などの会場で執り行われるケースが多くなっています。神式葬の流れは仏式葬に似ていますが、焼香や香典などいくつか違いが見られます。神式葬では焼香の代わりに、玉串を供える「玉串奉奠(たまぐしほうでん)」を行います。また、香典の代わりに「御玉串料(おたまぐしりょう)」を包む点も仏式葬との違いです。【キリスト教式葬】キリスト教式葬は一般的な葬儀場や神社などではなく、教会で葬儀が執り行われます。参列者が讃美歌を歌う点、焼香の代わりに献花を行う点などが特徴的であり、神父を中心に進行していきます。ただし、キリスト教式葬も宗派によって内容が異なるので注意が必要です。例えば、プロテスタント系では葬儀と告別式が一緒に執り行われますが、カトリック系では葬儀と告別式が明確に分けられています。ほかにも通夜祭や前夜祭の有無、神父の呼び名なども宗派によって異なるので、キリスト教式葬に参列する予定の方は事前に確認しておくことが望ましいでしょう。上記の中でも、日本人の約9割は仏式葬を執り行うとされていますが、中には宗教に縛られない葬儀を執り行うケースも見られます。そのような葬儀は「無宗教葬」と呼ばれており、特に細かいルールなどは決められておりません。無宗教葬では僧や神父などを呼ぶことはなく、喪主と参列者によって葬儀が進行していきます。葬儀を開くとなると、親族や知人だけでなく参列者も事前に準備をしなければなりません。上記の宗教による違いを理解した上で、適切な準備を進めるようにしましょう。■通夜と葬儀どちらに参列するべき?「通夜か葬儀のどちらかにしか参列できない」といった経験はありませんか?もちろん、可能であれば通夜と葬儀の両方に参列することが望ましいですが、仕事などの都合で参列が難しい場合もあるでしょう。前述でご紹介した通夜と葬儀の目的から判断すれば、このようなケースでは葬儀に参列することが望ましいと言えます。ただし、現代では通夜と葬儀の目的が少しずつ変わってきており、葬儀に参列することが難しい参列者のために通夜が開かれるケースも多いので、どちらに参列しても大きな問題にはならないでしょう。どちらに参列するべきかを決める上で特に注意しておきたいのが、通夜と葬儀の時間です。近年の通夜は1時間~3時間の短時間で終わるケースが見られますが、葬儀(告別式)に関しては基本的に日中執り行われます。その点に注意をして、参列する儀式を決めるようにしましょう。なお、香典を渡すタイミングに関しても、通夜・葬儀のどちらでも構いません。通夜にも葬儀にも参列することが難しい場合には、後日弔問した際に渡すか、それが難しければ郵送で渡すことを検討してみましょう。■まとめ今回ご紹介した通夜と葬儀は、いつ必要に迫られるのかわからない儀式です。準備不足に陥ると心身ともに疲れ果ててしまうので、可能であれば必要に迫られる前に情報収集をしておくべきでしょう。種類による違い、宗教や宗派による違いをしっかりと理解した上で、余裕を持って準備を進められるよう知識をつけておきましょう。
2017年03月08日松葉づえをついていた息子。大人のマナーについイライラして…Upload By かなしろにゃんこ。中学の校外学習で、息子が電車に乗り継ぎながら遠出をしたときのことです。その頃、足を骨折して松葉杖で歩いていた息子はもうヘトヘト。電車の優先席で休みたかったのですが、席が空いていませんでした。優先席の前に松葉杖で立てば気がついて席を譲ってくれるかな?と思ったそうなのですが、座っている大人は誰一人譲ってくれず…気がついていないフリを決め込む大人に「そこは優先席だろっ!健康な人はどけよ!」と腹が立ってきたそうで、優先席の前でわざとイヤミをぼやいたというのです。目には見えない、いろんな可能性があることを学んでほしい!親子で話し合ってみたものの…Upload By かなしろにゃんこ。ぼやき足りなかったのか、息子は帰宅してからも優先席のマナーが悪い大人について文句たらたら…。確かに健康な人が優先席を陣取ることはマナーが悪いし、息子の言い分は正しいのですが、ここは「見えない痛みや疲れ」を抱えている人もいるということに目を向けてほしいと思いました。「座っていた人は妊娠中だったかもよ?」「重労働で疲れていたのかもよ?」「気持ちはあったけど、人見知りで声をかけられない人だったかもよ?」など、席を譲らない理由には実は隠れた原因があったのかもしれないね!といろいろな可能性の話をしてみました。見た目が健康だから元気なハズ!と決めつけて怒らないで欲しいと思ったのです。いろいろな可能性を考えることができれば腹が立つことは少なくなるし、自分よりも疲れている人を優先しよういう心も芽生えるんじゃないかと考えたのですが…反抗期なこともあり、社会への反発が鋭くって私の言葉は入っていないようでした…ショボン…。人に親切を求める前に…自分はどーなの?息子に聞いてみるとUpload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。そのくせ息子は、気持ちよく親切にされたのにお礼を言うのをコロッと忘れます。校外学習から帰るまでカバンを持ってくれた友だちの親切は当たり前に受けていいかのような態度だったので、「バカ野郎!スゴク助けられているのに気がつきやがれ!」と怒鳴りました(笑)。いつも人に助けてもらってばかりの子だから「やってもらって当たり前」になってしまっているのかしら…?息子のこの感覚はヤバイ!早いとこ正さないと!と息子のマナーの悪さにも気が付けた出来事でした。
2017年03月07日急な訃報で葬儀や通夜に参列しなければならなくなった経験はありませんか?葬儀や通夜などは故人を偲ぶ場であるだけに、失礼にならないような服装やマナーが求められます。今回は、男性が葬儀や通夜で身につけるべき喪服のマナーをご紹介していきます。■男性の喪服はブラックスーツが基本!格式を合わせて遺族に配慮を喪服には正喪服、準喪服、略喪服の3つの格式があります。大切なことは自分の立場をわきまえて、どの喪服で行くべきなのかを判断することです。正喪服とは遺族が着る喪服のことをいいます。弔事では遺族よりも格式の高い服装にならないように配慮が必要なため、参列者が正喪服を着ることはありません。基本的には遺族が葬儀や告別式、1周忌で着るものと認識しておきましょう。男性の正喪服はモーニングか和装です。モーニングの場合、小物やベスト、ネクタイ、靴下などは全て黒で統一します。白べりは外しておきましょう。和装の場合には5つ紋の長着と羽織に、仙台平の袴をはくのが基本です。袴の紐は一文字結びにし、半襟や鼻緒の色は黒か地味な色にしましょう。ただし、和装の場合は小物や着るものに地域で差があるため、その地域に合わせることを最優先にしてください。インターネットなどの情報に頼るのではなく、地域の年長者の人に意見を仰いだ方がよいでしょう。準喪服は最も一般的な喪服であり、葬儀や通夜、1周忌の法事などで、遺族、参列者問わず広く着られる喪服です。近年の葬儀では遺族側も準喪服を着ていることが多くなっています。男性の場合はブラックスーツが主流で、ネクタイや靴下などの小物も全て黒で統一します。略喪服は準喪服より少し軽めの喪服で、3回忌以降の法事や急な通夜に駆けつける場合に着る喪服です。「平服で」と書かれている場合には、基本的に略喪服を着用するとよいでしょう。略喪服の場合は必ずしも黒ではなく、濃紺やグレーといった地味目の色であれば問題ありません。いずれの格式でも気を付けたいことは「光沢のない黒を選ぶ」ということです。黒はもともとおめでたい色とされ、その名残で結婚式などの慶事でも黒を着る場合が多いです。こうした慶事の場合は華やかな光沢のある黒をまとうことも多いですが、弔事の場合は華美を避けて、光沢のない黒を選ぶことが基本です。ジャケットはそれを守れば、シングルでもダブルでも構いません。スーツの中に着るシャツは白い地味なシャツを着るようにしましょう。ボタンダウンや色物、柄物などは葬儀に相応しくないとされているため、避けた方が無難です。それから男性の弔事用ブラックスーツは、価格によって黒の深さが違い、黒が深ければ深いほど価格は高くなります。安いものであれば3万円ほどで手に入りますが、高いものであれば10万円以上するものもあります。個々で見ただけではあまり差はわかりませんが、安いものと高いものを並べるとその違いがよくわかります。自分の年齢や立場などを考え、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。近年では喪服のレンタルなども可能です。■喪服の際には清潔感のある髪型が理想的男性が喪服を着る際には、髪型にも気を配りましょう。髪は耳が見えるくらいに短く切り、すっきりと清潔感のある髪型が理想的です。前髪が目にかかってしまう場合には、切るか、ワックスなどで額が見える程度に流すようにしましょう。ただし、香りの強いワックスやジェルは、弔事の場に相応しくありません。髪を整える場合には、香りのしないワックスやジェルを適度に使用し、整えるようにしましょう。特に遺族側である場合、葬儀の際にはひっきりなしに動いていなければならないため、髪型に気を配っている余裕はありません。髪型が1日中崩れない程度に整えておけるような髪型にしておくとよいでしょう。また、髪もスーツと同様に黒にすることがベストです。黒のスーツを着て目立たない程度のカラーであれば問題ないですが、明るめの茶色など派手な色のカラーリングをしている場合には、染め直すようにしましょう。シャンプーで落とせるカラーリングなども販売されているため、葬儀などの場合にはこうしたもので一時的に黒く染める方法もあります。基本的には清潔感のある控えめな髪型を心がけましょう。■喪服のときに選ぶべき小物とは?ネクタイ、靴、コート、バッグ編喪服のときにはネクタイや靴、コート、バッグなども基本的に黒で統一します。共通していることは、いずれも光沢のない黒のもので、華美な飾りや色のない地味なものを選ぶことです。ネクタイは正喪服や準喪服では、基本的に黒のものを使用します。略喪服や急な通夜に駆けつける場合は、濃紺やグレーなどの地味な色のネクタイでも構いません。ネクタイピンなどの光るものは外し、華美に見えないようにすることがマナーです。現在はコンビニエンスストアなどでも弔事用のネクタイが販売されているため、弔事用のネクタイは気軽に用意できます。社会人の常識として職場に1つ常備しておけば、急な訃報にも慌てず対処できるでしょう。ネクタイを結ぶ際には通常のスーツと同じ結び方で構いません。ただし、ディンプルは華美に見えてしまうため、弔事の場では厳禁です。普段作る人は気をつけるようにしましょう。靴はエナメルや金具などの光るものがないものを選びます。悩んだ場合にはフォーマルの度合いが高いストレートチップを選ぶとよいでしょう。ストレートチップはつま先部分の切り替えが横一文字になっている靴のことをいいます。ストレートチップには紐を通す部分が内側についている内羽根式と、外側についている外羽根式の2つがあります。弔事の際には内羽根式のものを選びましょう。色は黒で、あまり光沢のないものを選んでおくと、弔事のときだけでなく、慶事や就職活動の際にも使えるため便利です。逆にローファーはカジュアルなイメージがあるため、弔事には向きません。冬であればコートを身につけますが、コートも基本的には黒のものを着用します。黒いコートが用意できない場合にはグレーや濃紺などの地味な色でも大丈夫です。コートは会場に入る前に脱ぐことが礼儀とされているため、地味な色合いのものであればさほど問題ありません。ただし、カジュアルなデザインのものやジャンパーなどは弔事の場に相応しくないため、避けた方が無難です。また毛皮や皮素材のものは殺生を感じさせるため、弔事には厳禁とされています。男性の場合バッグを持ち歩くことはあまりないですが、もしバッグを持つ場合には派手な飾りや金具のないものであれば持っていても構いません。■喪服のときに選ぶべき小物とは?OKとNG編喪服のときには、身につけてよい小物とNGな小物があります。特に喪服ではNGな小物が多いため、よく覚えておき、いざというときに恥をかかないようにしましょう。男性の場合はあまり物を持ち歩かないため、さほど小物を持ち歩くことはないでしょう。弔事では余計なものはつけないことが理想とされているため、基本的にはブラックスーツにネクタイ等、必須のもの以外は身につけないでおけば問題ありません。ただし、マナーとして数珠とハンカチ、ふくさは持っておくようにしましょう。数珠は仏式の宗派で故人を偲び、敬意を表すために持っていきます。数珠には本式数珠と略式数珠の2つがあり、本式数珠は同じ宗派で使い、略式数珠はどんな宗派でも使える数珠です。参列する葬儀の宗派がわからない場合には、略式数珠を持っていくとよいでしょう。男性の場合は珠が大きめの数珠を持ちます。色は自分の好きなものを選んで構いません。持ち歩くときにはふさを下にして左手で持ち、座っているときには左の手首にかけておきます。ハンカチは黒か白の無地のものをポケットに入れておきましょう。もしなければ色の薄い地味な無地のハンカチにします。柄のあるものや派手な色のものは避けましょう。ハンカチは胸ポケットにチーフのように入れることは避け、ジャケットやズボンのポケットなど、見えない場所に入れます。ふくさは香典を包んでおくためのものです。基本的には黒ですが、地味な色のものであれば特に問題はありません。ふくさがない場合には、地味な色の風呂敷や白いハンカチに包んでいくとよいでしょう。ベルトの色は基本的に黒で、バックルも光らないものを選びましょう。爬虫類などのアニマル柄のものは殺生を連想させるため、弔事の場に好ましくありません。また、時計に関してですが、基本的に葬儀や通夜などの弔事の場では時間を気にしないように、時計はつけないことがマナーとなっています。もし時間を気にする必要がある場合には、ゴールドなどの光る時計は身につけず、地味で落ち着いた時計を身につけるようにしましょう。それから雨の日や雪の日にさしていく傘ですが、色のついたものや柄のあるものは基本的にNGです。もしこうした傘がない場合には、コンビニエンスストアなどで売っているビニール傘で構いません。■夏の喪服は?冬の足元は?喪服で守りたいマナー訃報は季節を問わず訪れます。そこで気をつけたいことは、夏や冬といった季節での喪服のマナーです。まず夏の弔事でのマナーですが、暑いからといって半袖で出席するのはマナー違反です。中に着ているシャツは半袖でも構いませんが、葬儀などの会場に入る前に必ず長袖のジャケットを着るようにしましょう。夏用の喪服であれば、生地も薄めに作られていますし、裏地のないものや背抜きのスーツでもマナー違反にはなりません。いくら故人を偲ぶ場とはいえ、夏の暑い葬儀の中で倒れてしまったら、それこそマナー違反です。肌が見える格好は好ましくありませんが、なるべく涼しくなるように見えない部分で工夫をしましょう。ちなみに喪服をオールシーズン用として購入する際には、オールシーズンのものよりも夏物が適しています。オールシーズンのものは夏も冬も着られるように作られていますが、生地は若干厚めです。現在は地球温暖化の影響で、気温も高くなっています。夏物をオールシーズン用として購入し、冬は中にセーターなどを着て寒さ対策をするとよいでしょう。ただし、夏用の喪服は下のシャツが透けて見えることがあります。また、冬に極寒となる地域では、寒さを考えると夏用のものをオールシーズンで使うことは厳しいです。こうした地域ではオールシーズンのものか、冬用の喪服を用意した方がよいでしょう。次に冬場のマナーですが、気をつけたい点はコートと足元です。前述しましたが、基本的にコートは会場に入る前に脱ぐことがマナーです。ただし、焼香する場所や受付が外にある場合には、その前に脱がなくても構いません。夏と同じく、冬も環境が厳しい中の参列となります。無理をして倒れては故人や遺族に失礼になるため、あまり無理をしないことが大切です。もしクロークを設置している場合には、そこで脱いで預けます。受付などで預ける場合もありますが、会場内にそのまま持っていく場合もあります。これは会場の指示に従ってください。手袋やマフラーなども同様です。なおコートは出棺のときも脱いでおくのがマナーとされています。また、冬の足元に関しては、基本的にはストレートチップやプレーントゥで、長靴やブーツは避けます。ただし、雪の深い地域では、こうした靴では歩くこともままならないことがあるでしょう。足元をびしょ濡れにした状態で葬儀や通夜の場に駆けつけることはかえって失礼になるため、雪の深い地域では無理をして長靴やブーツを避ける必要はありません。近年では葬儀ではなく、通夜のみに駆けつける場合も増えてきました。こうした場合では急に靴を用意することが難しく、地味なブーツで弔問に訪れる人も珍しくなくなっています。やむを得ない場合は、さほどこだわらなくてもよいでしょう。それから仏式ではなく、神式やキリスト教などの葬儀に参列する場合でも、基本的に上記の喪服のマナーは共通です。宗教の違う葬儀に参列するからといって、特に喪服を変える必要はありません。■まとめ弔事は何よりも遺族への配慮と、故人を偲ぶ気持ちが大切です。全体的に地味で控えめな服装が好まれるため、遺族の気持ちを考えた服装を心がけましょう。
2017年03月01日葬儀や法事では、喪服をまとって出席することが常識です。しかし、喪服は滅多に着ることがないため、喪服の格式や価格などに疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?今回はそんな喪服について、格式からレンタル方法までご紹介していきます。礼服と喪服って何が違う?格式に合わせた喪服を着る礼服と喪服、どちらも似ているように思えますが、何が違うのでしょうか?礼服と喪服の違いは一言で言うと、慶事用か弔事用かです。人生には冠婚葬祭という4つの催しがあるとされています。冠は成人式、婚は結婚式、葬は葬儀や告別式、祭はお盆などの先祖の霊を祭るイベントのことを指します。このうち、冠と婚に使われるものが礼服、葬と祭に使われるものが喪服です。広い意味で捉えれば冠婚葬祭全てに着用できる服のことも礼服と呼びます。礼服も喪服も基本的には黒が主流ですが、これはもともと黒がおめでたい色だった名残です。しかし、礼服の黒は光沢があるのに対して、喪服には光沢がありません。光沢のある黒は華やかなイメージを与えるため、葬儀などの弔事にはふさわしくありません。逆に結婚式などの慶事に光沢のない黒を着ていくことも、弔事を連想させるため控えた方がよいでしょう。主に喪服として着られる男性のブラックスーツは、一言に「黒」といってもさまざまな深みの黒があります。喪服の寿命はおよそ10年と言われているため、10年後の自分が着られるものかどうか、イメージしながら選ぶとよいでしょう。女性の喪服はボレロ風ジャケット、テーラードジャケットなど、さまざまなタイプのデザインがあります。ボレロ風ジャケットであれば、20代から30代の若い方に似合いますし、40代であればゆったりと落ち着いた印象のテーラードジャケットもおすすめです。自分の年齢や体型に合ったものを選びましょう。ただし、弔事の場では膝が見えることは好ましくないため、女性の喪服は膝が隠れるかどうかを基準にしてください。弔事の場では立ったり座ったりする動作が多いため、ある程度動きやすさもあった方がよいでしょう。ポリエステル製のオールシーズンのものが1着あれば、どんな季節でも着られて便利です。喪服には、正喪服、準喪服、略喪服の3つの格式があります。正喪服は本喪服とも呼ばれ、基本的に遺族が葬儀や告別式、1周忌などで着るものです。喪服の中では最も格式の高いものとされています。基本的に参列者が着ることはありません。準喪服は一般的な喪服で、遺族側、参列者側問わず着られます。遺族の場合は法事や急な弔問、通夜の際に着用します。参列者側は1周忌までの法要や葬儀、告別式などに着るとよいでしょう。略喪服は簡略化された喪服であり、主に参列者が3回忌以降の法要で着用します。また、葬儀や告別式ではなく、小さなお別れ会の場合や「平服で」と指示があった場合にも、略喪服を着ていくようにしましょう。葬儀や告別式、通夜などでは、参列者は遺族よりも格式の高い服装にならないことがポイントです。そのため、いくら故人を偲ぶためでも仰々しい服装はよくありません。遺族の気持ちを考えたバランスも大切です。【葬儀・告別式】遺族は正喪服・参列者は準喪服葬儀や告別式で着用する喪服は、遺族の場合は正喪服か準喪服、参列者の場合は準喪服です。遺族側であれば、光沢のない黒の素材の喪服を選びましょう。男性の場合はモーニングが正喪服です。白べりを外し、ベスト、ネクタイ、靴下などは全て黒で統一します。女性の場合はワンピースやアンサンブルで、肌の露出を最小限に抑えます。基本は長袖で、スカート丈もくるぶしが隠れるくらいの長めのものを用意しましょう。ストッキングは黒で、バッグも飾り気のない黒のものを選びます。また、遺族側の着る正喪服には和装もあります。この場合、男性も女性も紋付の黒を着用します。男性の和装の場合、基本的には礼服と同じですが、袴のひもは一文字結びで、半襟や鼻緒の色は黒か地味な色にしましょう。女性の場合は染め抜きの紋付に白の半襟、帯揚げや帯締めは黒にします。ただし、和装の場合は羽織のひもに白を使ったり、ちりめんの生地だったりと地域の風習によって装いに差があります。和装を着用する場合には、年長者に聞いて地域の風習を最優先にしましょう。準喪服は男性の場合ブラックスーツ、女性の場合は一般的なブラックフォーマルです。男性の場合シャツは白、ネクタイ、靴下、靴は黒のものを身に付けます。女性の場合は露出の少ないワンピースやアンサンブル、スーツなどで、アクセサリーは黒か白の1連の真珠、黒曜石などであれば身に付けても構いません。化粧は薄めにして、アイシャドウやマニキュアなどは避けましょう。学生の場合は制服で、小さなお子さんや制服がない場合には黒や紺、グレーなどの地味な色のフォーマルを着用します。シャツやブラウスは白、靴は黒、靴下は黒か白のものを選びましょう。女の子なら地味な黒や紺、グレーなどのワンピースでも問題ありません。新生児や乳児の場合には白やグレー、ベージュなどの自然な色のものを身につけてください。明るい色を使うことは厳禁です。ただし、基本的に新生児や乳児は親族以外は弔事の場に連れていかない方がよいでしょう。また、冬場のコートに関してですが、毛皮のコートは殺生を感じさせるため厳禁です。手袋やマフラーも同様のため、動物の毛皮を使った製品は身に付けないようにしましょう。コートなどの防寒着は会場に入る前に脱ぐことがマナーです。【通夜】準喪服か略喪服で失礼にならないように通夜では、基本的に遺族よりも仰々しくならない程度の服装で行くようにするとよいでしょう。仕事の帰りに駆けつける場合には、派手な格好でなければ喪服でなくても構いません。しかし、訃報は急にやってくるものとはいえ、あまりカジュアルな服装で行くのは好ましくありません。ある程度準備ができるようであれば、準喪服か略喪服を着用することが好ましいです。通夜の場合、男性はダークスーツが基本です。ネクタイや靴などは黒のものを着用します。目立たなければストライプのスーツでも構いません。ネクタイピンや派手な時計をしている場合には、通夜の会場に駆けつける前に外しておきます。黒のネクタイはコンビニエンスストアでも販売されているため、急な訃報の場合でも簡単に購入できます。仕事上の付き合いが多い人は、仕事場に黒いネクタイを常備しておくとよいでしょう。女性の場合はダークスーツか、紺やグレーのワンピースが望ましいです。ストッキングは黒か肌色のものを着用し、化粧も薄めにしていきます。アクセサリーは1連の真珠のものと結婚指輪以外は外し、髪もシンプルにまとめるようにしましょう。バッグや靴は光沢のあるものを避け、地味なものが好ましいです。ショルダーバッグはなるべく避けたいところですが、急な訃報の場合にはそうもいかないこともあるでしょう。そういった場合には参列時に肩にかけずに手で持つ等の配慮をすれば大丈夫です。仮通夜に駆けつける場合には、地味な平服を着ていきます。仮通夜は亡くなった直後に行われるため、しっかりした喪服で行くと不幸を予期していたようで、かえって遺族の気分を害してしまいます。【法事】回数と共に格式を下げる法事では遺族側は準喪服で迎え、参列者は回数を重ねるごとに喪の表現を薄くしていくことが基本です。1周忌の場合には遺族側、参列者側共に準喪服を着用します。男性の場合は黒のスーツにネクタイ、白いシャツが基本です。足元は黒の靴と黒の靴下、葬儀や通夜と同様、ネクタイピンや派手な時計など光るものは外しておきましょう。ベルトも光るものは着用せず、バックルも派手に見えるものは控えましょう。女性の場合は黒のワンピースやアンサンブル、スーツなどを着用します。夏であっても露出は控え、6分丈から7分丈ほどに留めておきます。ストッキングや靴、バッグも黒で、光沢のあるものは厳禁です。いずれも飾り気のない地味なものを身に着けていきます。アクセサリーも葬儀や通夜と同様、1連の黒や白の真珠、オニキス、黒曜石などの地味なものに留めましょう。遺族の場合は3回忌までは以上の服装ですが、前述したように参列者の場合、法事は回数を重ねるごとに喪の表現を薄くしていくことが基本です。そのため3回忌以降の場合には「平服でお越しください」と書かれることもありますが、カジュアルな服装はやはり好ましくありません。基本的には略喪服を着用していくことがマナーです。3回忌以降の場合は、男性はダークスーツが基本です。色は黒や紺、グレーなどで構いませんが、1周忌と同じように光るものは避けるようにしましょう。女性も黒や紺、グレーといった地味な色のスーツやアンサンブル、ワンピースなどが好ましいです。地味なものであればストライプやチェック、織り柄の入ったものでも構いません。靴やバッグも黒ではなく、紺やグレーなども地味な色のもので大丈夫です。ただし、爬虫類の皮を使ったものなどは殺生を感じさせるため厳禁です。略喪服の場合、正喪服や準喪服に比べて制限は少ないですが、夏場でも肌を露出することはやはり好ましくありません。夏場の場合には上に黒の薄い上着を1枚羽織るなどして対応しましょう。アクセサリーも光るものを控え、結婚指輪や黒や白の真珠程度に留めて置きます。華美になりすぎないように注意が必要です。子供の場合には葬儀や通夜同様、制服が基本です。学生でない場合や制服がない場合には、黒や紺、グレーといった地味な服装であれば問題ありません。足元は黒が好ましいですが、ない場合は白い靴下でも大丈夫です。スニーカーも黒であれば不快に思われないでしょう。7回忌以降は遺族側も略喪服で構わないとされています。参列者の場合、7回忌以降は普段の服装でも構いませんが、派手な服装は控え、地味な服装で参列するようにしましょう。喪服の価格はピンキリ!安く済ませたい場合はレンタルも検討を一言に喪服といっても、価格はピンキリです。20,000円ほどで購入できるものもあれば、100,000円以上するものもあります。この価格の違いは、主に「黒の深さ」で決まっています。黒が深ければ深いほど品がよく、着心地やシルエットの美しさも違い、高い価格になる傾向にあります。これらの違いはぱっと見ただけではわかりにくいですが、安いブラックフォーマルと並んだときに差が歴然とします。男性の場合、20代から30代ほどの若い人であれば比較的安いものでも構いませんが、それなりに立場のある人であればいいものを選んでおいた方がよいでしょう。40代くらいの人であれば安くても40,000円~50,000円のもの、80,000円以上のものになると着心地も見た目の美しさも変わってくるため、立場のある人は80,000円以上のものがおすすめです。女性の場合も黒の深さで価格が違い、30,000円~60,000円ほどで購入可能です。若い人の場合は30,000円~50,000円ほど、落ち着きが必要なミセス世代であれば50,000円から60,000円のものを選ぶとよいでしょう。しかし、訃報とは急に届くものです。喪服は決して安いものではありません。急な出費としては痛いという人も多いでしょう。そうした人は喪服をレンタルするという方法もあります。喪服レンタルは基本的に購入するよりも安い金額で済むため、出費の軽減になります。また、喪服レンタルには「収納場所に困らない」「体型や年齢の変化に対応できる」「手入れが必要ない」という3つのメリットがあります。必ず必要になるとはいえ、滅多に着る機会がないものが喪服です。持っていてもクローゼットの片隅や衣装ケースの奥に閉まったままになりがちで、いざ必要になったときにどこに置いたかわからなくなるということは多々あります。レンタルであれば収納場所に困ることもありませんし、どこに置いたかわからないというトラブルも防げます。また、購入したときと体型が変わってしまい、喪服が入らないという可能性もあります。さらに若いときに購入した喪服が、デザインを考えると年齢と合っていないということも考えられるでしょう。レンタルであればこうした悩みは必要ありません。また面倒な手入れも、すべてレンタル会社が行ってくれます。ただし、葬儀や通夜、法事などが多い人の場合、レンタルするとかえって高額になることもあります。レンタルと購入、どちらか得か、自分のスタイルとよく考えて決めるようにしましょう。まとめ喪服は故人を偲び、遺族の気持ちを大切にするものです。おしゃれではなくTPOに合っているかを考え、ルールを守るようにしましょう。
2017年02月24日「家庭」は社会の最小単位だとよくいわれます。子どもは、親やきょうだいとの関係を通じて、他者とのコミュニケーションを学んでいくもの。だから家庭でのマナーは必要です。隠しごとなく何でも相談しあい、いつも安心して一緒にすごせる親子関係が理想。でもそんな関係を築くのは簡単ではありません。子どもへの接し方について、マナーという観点からあらためて考えてみましょう。■子どもの部屋に入るときにチェック!家庭の中でも、尊重されるべきプライバシーがあります。それは、子どもであっても同じ。「子どもを守り、助け、育てていくためにはプライバシーなんて言っていられない」と思うこともあるかもしれません。子どもを守ることは親の務めですが、それでも子どものプライバシーを尊重することも大切です。家庭によって時期は異なると思いますが、成長にあわせて「子ども部屋」を用意する家庭は多いでしょう。子どもが自分の部屋ですごしているときに、突然ドアを開けて入室するのはやはりマナー違反。プライバシーを尊重し、ノックや「入るよ~」という声かけを忘れないようにしましょう。中高生になると、「勝手に部屋に入られたくない!」という意識が強まってくるものです。しかし、自分の部屋を与えられたときからノックや声かけが習慣化されていると、「勝手に入ることはない」と親に対して安心と信頼感を持つことができます。そうすると、部屋に鍵をかけたがるなど、必要以上にプライバシーを気にすることがなくなるかもしれません。■子どもの物を借りる・移動させるときにチェック!物を借りたり触れたりするときに承諾を得るのは、大人同士ならあたり前のこと。しかし、自分の子どもの持ち物となると、ついそのあたり前が忘れがちです。子どもの持ち物を借りるとき、また移動させるときは、ひと声かけて承諾を得るように心がけましょう。これは、子どもに「自分の持ち物は、自分できちんと管理する」という意識を持たせることにもつながります。「おかたづけ」ができるようになるのは生後10ヶ月くらいから。「片づける」ということの意味がわかるようになるのは1歳前後といわれています。パパ・ママは早い段階から子どもの持ち物の扱い方を意識しておくと良さそうです。■何かをしてもらったときにチェック!家族だからこそ、基本的なあいさつは大切。朝の「おはよう」から「いただきます」「ごちそうさま」「ありがとう」「ごめんなさい」、そして夜の「おやすみ」まで。しっかりお互いの顔を見てあいさつする習慣を身につけておくと、子どもが学校など外の社会に出たときに、きっと役立ちます。とくに「ありがとう」は、きちんと言えない大人も多いため要注意。たとえば、「ちょっとティッシュとって!」と言ってティッシュの箱をこちらへ渡してもらったとき。受け取る際に、自然に「ありがとう」の一言が出ていますか?家庭の中では、物を取ってもらう・借りるなど、誰かに何かをしてもらう場面がたくさんあります。そんなときについ、お礼の言葉を忘れてしまうパパ・ママも多いのでは?どんなささいなことであっても、「してもらって当然」ということはありません。まずはパパ・ママが、子どもへのお礼の言葉を忘れないようにしましょう。0~1歳ごろは、身近な大人の発する言葉を懸命にとらえようとする時期だといわれています。赤ちゃんのうちから、パパ・ママが「ありがとう」の言葉を積極的に使うよう心がけていれば、子どもにも自然に身についていくでしょう。■名前を呼ばれたときにチェック!「名前を呼ばれたら、元気な声でお返事しようね!」子どものころ、誰もが教わったはずですが、これも大人になるとつい忘れがちです。たとえば、「ママ~」と呼びかけられたとき、スマホを見ながら「何~?」なんて返事をしていないでしょうか? パパ・ママ間で、きちんと相手を見て返事をしていますか?家庭で返事の習慣を身につけていない子どもは、幼稚園や小学校で突然「お返事」を求められたときに、困惑してしまうかもしれません。まだ会話でコミュニケーションを取れない小さな子どもでも、パパ・ママの様子はしっかり見ているもの。まずは自分自身が「返事」の習慣を見直してみませんか? マナーとは、相手に不快な気持ちを起こさないようにする立ち居振る舞いで、相手への感謝や敬意も示すものだと思います。親子間のマナーを大切にするということは、子どもをひとりの人間として尊重し、敬意を払うということにもつながります。家庭で身につけたマナーは、きっと学校・職場などの社会へ出てから役立つはずです。
2017年01月17日外見だけでなく、内面も磨いていますか?美容やファッション、見た目の美しさも大切だが、本当に美しい女性は、マナーや所作も美しい。しかし、マナーは学ばなければ習得できない。特に、料理を食べるときのマナーは美しくありたいし、人前で失敗したくないもの。今回、いざというときに役に立つ、懐石のマナーを学ぶことができる講座が開催される。懐石料理店の女将から学べる懐石マナー東京・西新宿の京王プラザホテルでは、懐石「蒼樹庵」にて、「女将に学ぶ大人のたしなみ講座」を2016年12月6日(火)に開催する。同講座では、「蒼樹庵」の女将であり、現代日本料理食卓作法認定講師でもある土屋 陽子さんが、和室での所作から懐石のマナー、知識、美しい箸の持ち方や、器の扱い方までを丁寧に説明。同店の美味しい懐石を食べながら学べるのも嬉しい。平日でも仕事帰りに寄れる19時から開講時間は、仕事帰りでも受講できる19:00~21:00。料金は、講座・懐石料理を含み、10,500円/人となっている。定員は20名までとなっており、要予約のため、気になる人は早めの予約をお勧めする。予約詳細は【参考】のリンク先を参照のこと。(画像はプレスリリースより)【参考】※女将に学ぶ大人のたしなみ講座/京王プラザホテル
2016年11月25日16種類のお箸のタブーを今一度おさらいして、美味しく、心地の良い食事を心がけましょう。その3は、以下の4つです。涙箸料理の汁をポタポタ落としながら食べる。大事なお洋服が汚れてしまいます。器を持ち上げるか、取皿で受けるようにしてください。せせり箸箸で歯をつつき、ようじがわりに使っていませんか?ご飯に箸を立てるみなさんご存知の通り、仏前のお供えと同じ形をしているためタブーです。押し込み箸口に入れたものを、さらに箸で押し込むと、“がっついてる”という印象を与えてしまいます。落ち着きのある、上品な食事を心がけて。“ミス日本やミス・ユニバースの指導を務めてきた清水彰子によるフィニッシングスクール"セイバイアキコ"。大人の女性が輝くために必要なこと、幸せになる為の考え方、これからの女性の生き方は?女性の問いに応えながら、あなただけの個性と魅力を育てます。”出典:
2016年10月09日美しい食事のマナーは、あなたをきっとより美しく見せてくれます。お箸のタブー16通りを一挙におさらいしましょう。その2は、以下の4つです。寄せ箸器の中に箸をかけて、自分のほうに寄せる。箸は一旦箸置きに。食器の移動は必ず両手で行いましょう。重ね箸ひとつの料理ばかりを続けて食べる。好きなものばかり食べたくなるのは分かりますが、バランスよく食事をしましょう。ねぶり箸箸の先をなめたり、口にくわえたりする。これは、一緒に食事をしている相手に不快な気分を与えてしまいます。移り箸箸をつけたのに別の料理に移る。次のものを口にするのは、一度箸をつけたものを食べ終えてからにしましょう。“ミス日本やミス・ユニバースの指導を務めてきた清水彰子によるフィニッシングスクール"セイバイアキコ"。大人の女性が輝くために必要なこと、幸せになる為の考え方、これからの女性の生き方は?女性の問いに応えながら、あなただけの個性と魅力を育てます。”出典:
2016年10月08日電車通勤を経験したことがある人であれば、必ずといっていいほど遭遇していると思われる、マナーのなっていない迷惑な乗客。ただでさえ満員電車で気が滅入っているのに、迷惑行為をする乗客と遭遇したら、朝から一気にテンションが下がりますよね。わざとなのか気付いていないのか……今回は他人の迷惑となるマナー違反な人々についてのエピソードをご紹介します。●(1)ドアの前から動こうとしない人『人が大量に降りるような駅でも、ドアの前から動こうとしない人。一度降りるってマナーを知らない人が多すぎる! すっごく邪魔です!』(20代女性/学生)降りようとしている人が後ろからたくさんなだれ込んでいっても、頑としてドア前をキープして降りようとしない人、いますよね。何か使命でも持っているのでしょうか……。「邪魔だよ!」「降りろよ!」と言われても手すりに必死でつかまり人の波に逆らっているおばちゃんを見たときは、なんとも言えない気持ちになりました。●(2)大股開きで座る人『満員なのに大股開きで座っているサラリーマンにイラッとします。めっちゃ嫌だけど、そのサラリーマンの開いた足の中に立つしかないんですよね』(30代女性/会社員)これもよく見かけます。たまに女性でも大股開きの人、いますよね。スカートなのに大股開きをしている神経が理解できません……。●(3)電車内で電話をしている人『電車内で平気で通話している人。大声でプライベートな話をすることに抵抗ないんだろうか。電話で彼氏と喧嘩している若い女の子と、電話で上司と仕事の話をしている男性に遭遇したことがありますが、どっちも個人情報ダダ漏れ でした。そういうリスクもあるってこと、知っておいたほうがいいです』(30代男性/会社員)単純にうるさい、という問題だけではないようですね。どんな人が乗り合わせているかわからないような場所で、プライベートな話や知られては困るような情報のやり取りをするのは怖いことです。●(4)ヘッドフォンから音がもれている人『某アイドルの曲を大音量で聞いていて音もれしている30代のサラリーマンを見たときはキモかった。聞きたくない曲を聞かされる身にもなって!』(20代女性/学生)『はやりの曲が音もれしてる人を見ると、ダサいなって思う。あと、朝から他人の趣味を押し付けられたくない です』(30代女性/会社員)これはしょっちゅう遭遇しますね。たまにあまりにうるさくて注意しようかなと思うときもありますが、逆ギレされて手をあげられたら、満員電車で逃げ場がなくて怖いのでできません……。●(5)人の頭に新聞などを載せてくる人『私は身長が150cmで小さいこともあり、後ろの人に新聞や漫画などを頭の上に載せられることがたまにあるんです。私の頭を台代わりにしてるんですよ。あれは本当にムカつきます』(30代女性/主婦)私も頭や肩にスマホを載せられたことがあります。別に重いとか痛いとかはないんですが、思いっきり不快なんですよね。●(6)体重を預けて寄りかかってくる人『超すし詰め状態なら仕方ないんですが、若干の余裕があるときに体重を預けられるとキツいです。電車が揺れたときに体重を預けられる と、その人の分も私が支えなくちゃいけなくて……。私は細い方なんですが、学生時代におじさんに寄りかかられて、その体重を支えきることができずに倒れました。痛いし恥ずかしいし、悲惨でした』(40代女性/会社員)寄りかかってくる人、いますね。どう考えても自分より体格のいい人が寄りかかってくると、心の底から「カンベンしてよ〜」と思います。倒れるわけにいかないので必死で支えますが……。●(7)傘があたっているのに気付かない人『雨の日、びしょびしょに濡れた傘を人にべったりとくっつけてくる人とか、傘の先が足にあたってるのに気付かない人とかに腹が立ちます。わざと傘をさわって“あたってますよ”アピールすることもあるんですが、どけてくれない人もいます』(40代男性/会社員)他人の傘があたって服がびしょ濡れになっているけれど、避けようにも混んでいてその場を動けないときって、悲しいですよね……。超満員のときは仕方ないですが、そうでない場合は周りへの配慮がほしいものです。●(8)ドアが閉まりかけているのに駆け込み乗車する人『もうドアが閉まりかけているのにすごい勢いで飛び乗ってくる人、迷惑です!そういう人のせいで電車が遅れるんですよ。急いでいるときにそれをやられると、ほんとにイライラします』(30代男性/会社員)駆け込み乗車したくなる気持ちもわからないではないですが、それによって電車の発車が遅れて他の乗客に多大な迷惑がかかることもあります。余裕を持って乗車したいですね。----------いかがでしたか?ちょっと聞いただけでもこれだけたくさんの迷惑行為が挙げられました。周りを不快にさせるこれらの行為、電車を利用する人であれば注意したいものです。●文章/パピマミ編集部
2016年09月12日メールといえば、ビジネスには欠かせないコミュニケーションツール。近年はLINEを使用する人も増えていますが、それでも、ビジネスメールの基本とマナーは、社会人としての必須スキルのひとつです。これはビジネスシーンだけに限ったことではありません。ママ友と約束を交わすとき、子どもの行事についての打ち合わせをするときなど、ママの日常生活でも、ビジネスメールのマナーが大いに役立つシーンはたくさんあります。今回はそんな、プライベートでも役立つビジネスメールのマナーとコツを紹介します。■「件名」を上手に使うビジネスメールでは、件名は省略せず、きちんと記入するのが正しいマナーとされています。これは、相手がメールを受け取ったときに、そのメールがどんな内容のものなのか、ひと目で判断できるようにするため。たとえば、たくさん来ているメールの中から必要なものを探して先に読みたいとき、すぐに「これだ!」とわかる件名になっていると助かりますね。プライベートのメールでは件名をあまり使用しない人も多いようですが、大事な連絡や、かならず返信してほしい場合、頼みごとなどの内容なら、件名にその旨を明記しておくと親切です。たとえば、ママ友の集まりを企画していて、その詳細を連絡するような場合には、後日そのメールを見ながら会場に来る人もいるでしょう。そんなときに、件名ですぐに必要なメールが探せると、とても便利です。さらに、【ご確認ください】、【ご報告】、【返信をお待ちしています】、【12日ママ友会の詳細】のように、【】を使って強調すると、よりわかりやすくなります。■文章は短く、簡潔にメールは、携帯やスマホで確認することが多いため、短く、簡潔に書くよう意識しましょう。文字がぎっしり詰まっていると読みづらいので、適宜改行を入れつつ、相手の読みやすさを考えて、文字数が多くならないよう配慮することが大切です。メールの要旨は、本文の最初に書くのがビジネスメールの基本。先にダラダラと詳細や理由などを書いてしまうと、メールの受け手はどこが大事な部分か判断しづらくなります。そのため、ビジネスメールでは要旨(または結論)→詳細(または理由)が基本です。友だち同士のメールなら、「元気?」「最近、こんなことがあったよ」と近況報告からスタートするのも良いでしょう。ただし、日時・場所の連絡や、大切な報告など、絶対に確認してもらいたい内容があれば、やはりビジネスメールと同じように、できるだけ本文の最初の方に持ってきた方が親切です。■内容が長くなるときは箇条書きたとえば、【明日の持ち物】の連絡をするときに、「水筒とお弁当、ビニールシート、タオル、虫よけ、帽子…」と、横並びに物が並んでいると、確認しづらくなってしまいます。内容が長くなる、項目が複数あるといった場合には、改行して箇条書きにしましょう。ビジネスメールのマナーなんて、プライベートでは関係ない! と思うかもしれません。しかし、マナーの根底にあるものは「相手に対する思いやり」。友だち同士のやりとりにも、通じるところはたくさんあるはず。「相手に気持ちよく読んでもらいたい」と思う気持ちを、「メールのマナー」という形で示したいですね。
2016年08月21日友人宅や義実家などを訪問して「手土産を渡す」際に、マナーを気にする人は多いと思います。それでは、自宅に来客があり、手土産を「受け取る」という場面ではいかがでしょうか。じつは「渡す」ときほどマナーを意識していなかった…という人もいるかもしれませんね。手土産持参で訪問してくれたお客さんに失礼のないよう、「手土産を受け取る」ときのマナーもしっかり身につけておきましょう。■「両手」が基本!手土産を受け取るときは、かならず両手で持ちます。品物のサイズや形状に関わらず、両手で丁寧に持つことが基本です。小さな品物だと、つい片手で受け取ってしまいがちなので要注意。受け取った品物を移動させたいときも同様に、両手で丁寧に持つようにしましょう。■第一声は「ありがとう」謙遜や遠慮は日本人の美徳でもあります。しかし、手土産を受け取るときには、まずは素直に「ありがとうございます」と、感謝の言葉を口にするよう心がけましょう。「わざわざ、すみません」「気を使わなくて良かったのに…」といったセリフがつい出てしまいがちですが、それでは「よろこんでほしい」という気持ちで手土産を準備してくれた相手を、がっかりさせてしまいます。まずは「ありがとう」の言葉とともに笑顔で受け取ることが、相手への思いやりです。 ■受け取った品物は、どこへ置く?手土産を渡すタイミングは、基本的に「部屋に通されて、挨拶を済ませてから」とされています。それでは、このタイミングで差し出された手土産を受け取った側は、品物をどこへ置けばいいのか…?受け取った品物は、いったん「上座」へ置きましょう。品物を受け取る際にお礼を伝えていると思いますが、品物を上座へ移動させてから、姿勢を正してもう一度お礼の言葉を伝えると、非常に丁寧な印象になります。ちなみに手土産を渡すときには、渡す前の品物をいったん「下座」へ置くのが正しいマナーとされています。「渡すときは下座」「もらったら上座」と覚えておきましょう。いったん「上座」に置いた手土産は、お礼が済んだら別室に持っていきます。相手に「くつろいでいてください」などと声をかけてから、「ちょっと失礼します」とサラリと席を立ち、受け取った品物を持って退室します。もちろんこのときも、品物はかならず両手で持つようにしましょう。マナーというものは、そもそも相手への思いやりや尊敬の気持ちを、所作や言葉で示すもの。「手土産」という相手の心づかいを受け取るときは、こちらも正しいマナーで応えられるようにしたいですね。
2016年08月15日来客対応はビジネスマナーの基本中の基本。職場での来客対応マナーをしっかり身につけている人は多いと思いますが、自宅の場合はどうでしょうか?とくに、義理の両親を自宅に招くとき。結婚して家族になったとはいえ、やはり「お客さま」ですから、マナー違反のないようにもてなしたいですよね。そこで今回は、家庭での来客対応マナーを紹介します。■出迎え時のあいさつにひと工夫義両親が自宅に到着したら、まずは玄関で「いらっしゃいませ」と出迎えます。このとき、たとえば雨が降っている日なら「雨のなか、来てくださってありがとうございます」、暑い日なら「暑いなか、大変だったでしょう」など、思いやりの言葉を添えると印象がグッと良くなります。単純に「お待ちしていました」でも構いません。「いらっしゃいませ」にもうひとことプラスして、遊びに来てくれた義両親に歓迎の気持ちを伝えましょう。■お茶&茶菓子の出し方食事のタイミングを外して義両親が来る場合には、お茶と茶菓子を出してもてなしましょう。日本茶やコーヒーなどの飲み物はお客さまから見て右側に、ケーキなどの菓子類は左側に置くのが正しいマナーとされています。義両親が持って来てくれた手みやげを、早速茶菓子として出してもOKです。親しい間柄なら、マナー違反にはあたりません。日持ちしない品だったときや、義両親の好物だとわかっている場合などは、手みやげを一緒に味わって、喜びをわかち合いましょう。お茶などをお盆にのせて運ぶ場合は、お盆を置く場所に注意して。和室なら畳の上に、洋室ならできればサイドテーブルに、それが難しければテーブルの端に置きます。これからお客さまが飲食する場所にドーンとお盆を置いてしまうのはマナー違反です。■お客さまには「割り箸」が基本来客に食事を振るまう際には、割り箸を使ってもらうのがマナー。これは「あなたのために準備した箸です」という、おもてなしの心を表す方法のひとつです。義両親もお客さまですから、基本的には割り箸を使ってもらうべきでしょう。ただ、人によっては「家族なんだから、普段使っている箸でいいのに」「割り箸は使いにくい!」という場合もあると思います。もしかしたら、いつまでも割り箸を出されると、他人行儀で寂しいと感じる人もいるかもしれません。最初に義両親が来たときには割り箸を出して、そのときの反応を見て次回からどうするかを考えると良いでしょう。■お見送りのマナー義両親が「そろそろ帰ろうかな…」という雰囲気になったら、玄関の中央部に靴をそろえておきましょう。左右の靴を3cm程度離して置いておくと、スムーズに履いてもらえます。そして、できれば見送りは玄関先で済ませるのではなく、一戸建てなら門のところまで出て、マンションなら少なくともエレベーターの乗り口まで行って、見送るようにしましょう。義両親を自宅に招くときには、「掃除は行きとどいているかな?」「食事はどうしよう?」といろいろ気を使うことも多いですが、そればかりに気をとられていると、マナーがおろそかになってしまいがち。正しいマナーは「歓迎の気持ち」を示す、とても良い方法です。次回、義両親が遊びに来るときは、マナーを意識したおもてなしを心がけてみてはいかがでしょうか?
2016年07月17日あなたは飲み会で、どのようなことに気を付けますか?当たり前なマナーすら出来ていないという女性も、実は増えてきているとか…。そこで今回は、飲み会で男性からモテる為の作法を紹介しますので、ぜひ今後の参考になさってください!上品な飲み方・食べ方これは一番大事!女性側も男性には厳しく見てしまう事の1つですよね!下品にガバガバお酒を飲んだり、くちゃくちゃ音を立てて食べたり…飲みっぷり・食べっぷりが良いのと、下品に飲み食いするのとは全く違いますので、くれぐれも注意してください!最低限、・音を立てて飲み食いしない・口の中に物が入っている時は喋らない・もし喋らなければならなくなった時は口元に手を添えるこれだけでも気を付けると印象も大分変わってくるでしょう。さりげなくドリンクメニューを手渡す相手のドリンクがなくなったタイミングで、サッとドリンクメニューを差し出されると、相手の人は自分を気にして見てくれていると感じ、嬉しく思います。自分のドリンクが無くなったタイミングに「一緒に何か頼む?」と、一言声をかけるのも悪くないでしょう。お酒が弱い人への気遣いを忘れないお酒が入ってテンションが上がり、「飲め飲め~!」と、飲ませる行為は良く見ますが、中には本当にお酒が弱くて困っている人もいます。そんな人には、ウーロンハイを頼んだと見せかけて、ウーロン茶をそっと渡すなどの気遣いを忘れないようにすると好感度UP!相手の性格によっては“余計なお世話”だと思われてしまう可能性もあるので、「ウーロン茶にしようか?」と、聞いてみるのも良いですね。その時は、相手の耳元でコッソリ聞くと特別感も出るので、アピールしたい時にオススメです!たくさん笑うたくさん笑っている女性はとても魅力的ですよね!少しぐらいオーバーなリアクションだなと思っても、お酒の席なので大丈夫!思う存分笑いましょう!飲み物を渡す時や、食べ物を取り分ける時も笑顔で楽しそうにしていると、ポジティブな印象を持ってもらうことが出来るでしょう。いかがでしたか?お酒を飲むと少し気が抜けてしまう事が多々ありますが、普段からこのような行動を取っていると、だんだん無意識に振る舞えるようになります。次回の飲み会までに、以上の事に気を付けて行動してみてはいかがでしょうか?
2016年06月28日SMAPの中居正広(43)が、1日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『ナカイの窓』(毎週水曜23:59~24:54)で、自身の撮影現場は「お葬式みたい」と語った。今回「モデルSP」と題して、池田エライザやSHIHO、みちょぱらが出演し、モデルの苦労についてそれぞれトーク。池田は「仕事が増えるとちやほやしてくれる」「天狗になっちゃいそうな瞬間があって、それが大変」などと打ち明けた。すると中居は、「調子乗っていいんじゃない? 調子に乗るくらいやってるんじゃないの?」と言い、「俺なんかずっと調子に乗ってるよ」と告白。「俺らの撮影、お葬式みたいな感じ」と自身の撮影現場の雰囲気を表現し、「シャッター音しか聞こえない。だーれもしゃべんない。(音楽も)かかってない」と説明した。さらに、「俺なんかポーズも変わんないから」と言って、ズボンのポケットに両手を入れて真顔でカメラを見つめる定番のポーズを披露し、「すっげー評判悪いと思うよ」とコメント。ゲストMCの南海キャンディーズ・山里亮太らは「見たことあるー!」と盛り上がった。
2016年06月02日気づかぬうちに、大人の真似をしている子どもの観察力に驚くことはありませんか。教えたつもりはないのに、子どもたちは大人の行動を良く見ています。特に毎日一緒に過ごすことが多い食事の時間。大人の食事マナーがそのまま伝わっていると言っても過言ではありません。子どもに正しい食事のマナーを教えるためには、きちんと見本を見せてあげることが大切。特に注意したい基本的なポイントを紹介するので、普段の食事を思い出しながらチェックしてみてください。■お椀とお箸、先に取るのはどっち?まずは、基本中の基本、箸の正しい持ち方から。下の箸を薬指の先と、人差し指・親指の股で固定します。そして、上の箸は親指・人差し指・中指の先を使ってはさみます。箸を動かすときは、下の箸を固定したまま、上の箸だけを動かすのがポイントです。この箸の持ち方まではマスターしている人が多いと思いますが、その使い方や扱い方はいがでしょうか?たとえば、置いてある箸を持ち上げるとき。右利きの人なら、まずは箸の真ん中あたりを右手で取り、左手を下から添えて、それから食べるときの形になるよう右手に持ちかえます。この順番を心がけると、箸を持つ動作がとても美しく見えます。食事中に話をしたり、お茶を飲んだりするときは、一旦箸を置くのが正しいマナー。その習慣を身につけるためにも、箸置きを使うことをおすすめします。お味噌汁のお椀を持つときも、箸より先にお椀を取るのが正しい所作とされていますので、それを実践しようと思うと、箸を一旦おかなくてはなりません。食器の上に箸を渡して置きたくなりますが、これは「渡し箸」と言って正式にはマナー違反です。箸置きがあれば、そこに箸を置くことができます。この習慣は、正しい箸づかいへの近道です。■「袖越し」には気をつけて食事中に飲みものを取ったり、醤油を使ったりするときには、自分より右にあるものは右手で、左にあるものは左手で取るように心がけましょう。これは、膳の上を手で覆う「袖越し」というマナー違反を避けるためです。手や腕が食器にあたって倒すのを防ぐことにもつながりますので、ぜひ家庭の食卓で実践したいマナーです。■いずれは三角食べができるように特定のものだけを集中的に食べるのも、マナー違反とされています。ご飯、お味噌汁、それにおかずが数品といった場合は、バランスよく配分しながら、少しずつ食べるようにしましょう。ご飯と汁物は、できるだけ一口ずつ交互に食べるようにします。子どもは嫌いなものを最後に残してしまいがちなので、まんべんなく食事を進めていく三角食べを見せてあげられると良いですね。もちろん、食事は楽しいのが一番。子どもが上手に食べられなかったり、マナー違反をしたりするのは当然のことですし、マナーに固執しすぎる必要はありません。ただ、成長するにしたがって、子どもにも食事マナーが問われるようになってきます。小さなころから正しいマナーで食事をする両親の姿を見せておけば、大きくなってから「お行儀よく食べなさい!」と怒らなくて済むはず。子どものためにも、そして自分のためにも、普段の食事マナーを見直してみてはいかがでしょう。森川ほしの(OFFICE-SANGA)
2016年05月01日会社訪問やホームパーティなど、手土産を持参する場面は意外と多いもの。それでいて、正しいマナーを知らない人も多いよう。そこで選び方以上に重要となるのが渡し方です。「せっかく良いものをお持ちしても、着いてすぐにバタバタとお渡ししてしまっては、気持ちが伝わりづらくてもったいない。席に着き、きちんとご挨拶が済んだところでお渡しする。そのほうが先方もゆっくりと対応できますよね。相手に対するそのような気配りが、マナーへとつながるのです」とはマナー研究家の住友淑恵さん。愛される手土産のための4つの鉄則をご紹介します。■鉄則1訪問の目的に応じて渡すタイミングをチェンジ。「相手のことを考えて用意した手土産を、せわしなくお渡しするのは×。席に着き、ご挨拶が済んでからが基本です。お願いごとなど重要な話がある際は、本題の前に渡すといやらしく見えるので帰る直前に」(住友さん)■鉄則2無理や背伸びは禁物!身の丈に合った価格帯で。「値段で失礼になるということはありません。以前先方からいただいたものが高級品だったとしても、無理に揃えなくてOK。自分の感覚に合う価格帯で選び、お互いに負担にならないようにしましょう」(真野知子さん・ギフトコンシェルジュ)■鉄則3へりくだりは必要ナシ。ポジティブな言葉選びを。「たとえちょっとしたものでも、『つまらないものですが』という言葉は使わないようにしています。『私が気に入っているものです』と、そのものの価値を伝えることで、相手にも喜んでもらえるのでは」(甲斐みのりさん・文筆家)■鉄則4開けた瞬間に嬉しくなる華やかなルックスが◎。「味が美味しいことはもちろんですが、ワクワクするような見た目も大切なポイント。パッケージが素敵だったり、可愛らしいミニサイズだったりと、目でも楽しんでいただけるセレクトを意識しています」(小林加奈さん・『Velnica.』代表)◇愛されるラッピングのヒントに。和モダンなニュアンスがかえって新鮮な、だるま柄の風呂敷は、包んだ時に絵が映えるデザイン。48×48cm¥800(コチャエ/山田繊維www.cochae.com/contact/)◇すみとも・よしえマナー研究家。マナー評論家・酒井美意子氏の孫弟子として和洋の正統マナーを習得。現在はお稽古サロン「セレブスタイル」を主宰し、レッスンや講演など幅広く活躍。◇かい・みのり文筆家。お菓子や雑貨、クラシック建築など、女性が憧れを感じるモノやコトを題材に書籍や雑誌に執筆。最新刊の『地元パン手帖』『京都おやつ旅』をはじめ、著書多数。◇まの・ともこギフトコンシェルジュ。食に関するものや記念品など多彩な場面へのセレクションを提案。著書に『ギフトコンシェルジュ真野知子の大切な日のためのギフト・マニュアル』がある。◇こばやし・かな『Velnica.』代表。幼馴染みと立ち上げたプライベートウェアブランドが人気に。優美なセンスを生かし、ギフトカードの製作や三井ガーデンホテルのルームプロデュースも行う。※『anan』2016年4月13日号より。写真・小笠原真紀取材、文・真島絵麻里
2016年04月09日若いときは参列する機会の少ないお葬式。いざというときに慌てないよう、昨今のお葬式事情と心がけるべきことを知っておこう。礼儀作法への考え方も変わってきているなか、改めて出席への心構えから振る舞いまでを、エンディングプランナー・古家崇規さんに話をうかがいました。Q.<遺族の方に話しかけてもOK?どんなお話をすればよいでしょうか?>遺族が近くにいらっしゃったら、挨拶をしないのも不自然だし、悲しませるような会話もしたくない。どんなお話が無難でしょう?A.<故人の思い出を語ってあげましょう>「たとえば会社関係の方のお葬式の場合、職場の方々はご遺族の知らない故人の一面を知っていることがよくあります。状況にもよりますが、故人との思い出話をしてあげると、癒されると思いますよ」式場に、故人の写真や趣味のものが飾られていたりなど、思い出コーナーが設けられていることも。「故人の思い出を共有する場なので、じっくり見てぜひ話題に。友だちのお父さんなど面識のないような方のお葬式でも、小さい頃の友だちとのツーショットを見たら、親近感が湧くでしょうし、感想を伝えてあげると遺族は喜ぶはずです」Q.<お通夜は小声でしゃべるのがマナーでしょうか?>しんみりしているお通夜の席。やっぱり小さな声で、コソコソと話すほうがよいのでしょうか?A.<普通の大きさで話して大丈夫です>「お葬式は小声で話さなければいけないような雰囲気がなんとなく漂っていて、『お悔やみ申し上げます』というお決まりの文句も聞き取れないほど消え入るようになってしまいがちです。しかしよくよく考えれば、小声で話さなければいけないことなどないのです。むしろコソコソ声が妙に響いて気になることも。わざと明るい声や大きな声で話す必要はありませんが、声のボリュームはあくまでも普通でよいと思います」恐縮しすぎてしまうのも不自然だが、参列者と久しぶりに再会したからといって、関係のない話で盛り上がるのは言うまでもなく失礼なので、くれぐれも注意を!◇ふるや・たかのりエンディングプランナー。東京・神奈川・埼玉・千葉でさまざまな葬儀をサポートする、葬儀社アーバンフューネス所属。※『anan』2016年4月13日号より。イラスト・すやまゆうか文・兵藤育子
2016年04月07日冠婚葬祭のマナーは、なかなか難しいもの。特にお弔いは若いときは参列する機会が少ないだけに、いざというときに戸惑う人も多いのでは?エンディングプランナーの古家崇規さんに教えていただきました。本来、葬式は親族などが故人のそばで過ごす「通夜」と、故人を葬る「葬儀」、最後のお別れをする「告別式」に分かれている。「現在は葬儀と告別式が一緒に行われるだけでなく、通夜と告別式の差もなくなり、友人・知人は告別式ではなく通夜に参列するのが主流になっています」(古家さん)ただ、葬式事情がどんなに変化しても、故人をしのぶ時間であることは変わらない。「家族葬という小規模な形式が増え、明るい雰囲気の葬式も少なくありません。あのときいろんな思い出話をしたよねと後々話せることは、故人が記憶のなかで生き続けていることを意味します」お別れの時間を遺族と共有する時間だからこそ、マナー違反で不協和音をたてないことが最も大切です。では、具体的なお葬式マナーQ&Aを見ていきましょう。Q.<喪服を持っていません!どんな格好で行けばいいですか?>訃報を受けたのですが、今までお葬式に行く機会がなかったので、ブラックフォーマル(喪服)を持っていません……。A.<仕事で着ているスーツでも黒い服装であれば大丈夫です>「ブラックフォーマルがない場合は、仕事で普段着ているような黒で光沢のないワンピースやスーツで代用している方が多いです。光るものをつけていたり肌の露出が多くなければ変に目立つこともありません。昔はお亡くなりになった直後の通夜では、用意していたように見える“黒”は避けて、紺やグレーなどのダークな色といわれていました。しかし現在は、親族以外の方々はお通夜への参列がほとんどとなっています。黒い服装がベターです」正式さを突き詰めるより注意すべきは、外しさえすればよいものをつけたままなこと。金属のネックレス、イヤリング、結婚指輪以外の指輪、飾りのついた髪留めなどのアクセサリー類は、外しておこう。また、ネイルはオフし、ジェルネイルなどは黒い手袋でカバーを。「多少崩れたスタイルでも、正式な喪服ではないからと咎められるようなことはほとんどありません。それよりもわざわざお別れに来てくれたことを、ご遺族は喜んでくださるのではないでしょうか」◇ふるや・たかのりエンディングプランナー。東京・神奈川・埼玉・千葉でさまざまな葬儀をサポートする、葬儀社アーバンフューネス所属。※『anan』2016年4月13日号より。イラスト・すやまゆうか文・兵藤育子
2016年04月07日