『オリエント急行殺人事件』に続き、ケネス・ブラナーが主演&監督を務める、アガサ・クリスティの傑作ミステリーの映画化『ナイル殺人事件』。この度、本作の日本公開日が全米公開と同じ10月23日(金)に決定した。“ミステリーの女王”アガサ・クリスティが生涯を通して書き続けた「名探偵ポアロ」シリーズ。中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称した「ナイルに死す」が、彼女の生誕130周年、シリーズ出版100周年という記念すべき今年、ついに公開。ケネスが再び、世界的に有名な名探偵エルキュール・ポアロを演じる本作。今回難事件に挑む舞台は、エジプトのナイル川を行く豪華客船。謎解きの面白さだけでなく、人間の心の謎にも迫っていく。ケネスのほかにも、アネット・ベニング、ガル・ガドット、アーミー・ハマー、エマ・マッキー、レティーシャ・ライトら、実力派から注目の若手まで出演している。『ナイル殺人事件』は10月23日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件(仮題) 2020年秋より公開
2020年08月05日ガル・ガドットと彼女の夫ジャロン・ヴァーサノが、『Borderlife』を映画化することになった。英語版は『All the Rivers』というタイトルになったベストセラー小説で、主人公はイスラエル人女性とパレスチナ人の男性。ふたりがニューヨークで出会い、恋に落ちるという物語で、2014年に発行されるとイスラエル政府は高校生に読ませていい本のリストからはずした。しかし抗議の声が上がったことから、後に規制を緩めている。ガドットの次回作は、来年6月公開の『ワンダーウーマン』続編。また、10月にはアガサ・クリスティ小説の映画化『Death in the Nile』が控える。共演はケネス・ブラナー、アーミー・ハマー、アネット・ベニングら。文=猿渡由紀
2019年12月26日アガサ・クリスティーのミステリー小説を実写化した、映画『ナイル殺人事件』が、2022年2月25日(金)に劇場公開。監督・主演は、ケネス・ブラナー。2017年公開映画『オリエント急行殺人事件』シリーズの2作目となる。ナイル川に浮かぶ豪華客船を舞台にしたミステリー傑作“ミステリーの女王”の異名をもつアガサ・クリスティが、生涯を通して書き続けた“名探偵ポアロ”シリーズ。時代を超え、世界の人々に愛されるこのシリーズの中でも、1937年に発表された「ナイルに死す」は、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称している。アガサ・クリスティ生誕130周年、そして名探偵ポアロシリーズ出版100周年という記念すべき年、映画『ナイル殺人事件』として“最高傑作”が映像化される。愛と嫉妬、欲望が絡み合う禁断のミステリー・クルーズ物語の舞台は、エジプトの神秘ナイル川をめぐる豪華客船。大富豪の美しい娘が被害者となり、その容疑者は、彼女の結婚を祝うために集まった“クルーズ船の乗客全員”。なぜ彼女は殺されなければならなかったのか…。ポアロは、ナイル川に浮かぶ船内という完全なる密室で起こった殺人事件の真相へと迫っていく。そして、その事件の裏にあるのは、人を愛しすぎることで生まれた激しい嫉妬と欲望だった――。今回の事件は、これまで多くの難事件を解決してきたポアロの人生をも大きく揺らがす。映画『ナイル殺人事件』あらすじ全世界で20 億冊以上を売上げる「世界一売れている作家」アガサ・クリスティ原作。“世界一の名探偵”ポアロが挑む、エジプトの神秘ナイル川をめぐる極上の《ミステリー・クルーズ》。大富豪の美しき娘の新婚旅行中に、クルーズ船内で起きた連続殺人事件。容疑者は、結婚を祝うために集まった乗客全員…。豪華客船という密室で、誰が何のために殺したのか?そして、ポアロの人生を大きく変えた≪衝撃の真相≫とは? 愛と嫉妬と欲望が複雑に絡み合う、禁断のトライアングル・ミステリーの幕が開く。監督・主演にケネス・ブラナー物語のキーを握る名探偵エルキュール・ポアロを演じるのは、『オリエント急行殺人事件』のケネス・ブラナー。アカデミー賞に5度ノミネートされた経験を持つ実力派俳優が、巧妙な推理をもとに事件の真相へと迫る名探偵に扮する。また、主演のケネス・ブラナーは監督も務めることとなる。・主人公・“世界一の名探偵”ポアロ(ケネス・ブラナー)独特な口ヒゲがトレードマーク。明晰な頭脳と鋭い洞察力を持ち、数々の難事件を解決してきたが、ポアロ自身が今回の難事件について「多くの事件を解決してきたが、これは私の人生を変えた」と語っている通り、本作の事件が彼の今後に大きな影響を与えそうだ。演じるのは監督と兼任するケネス・ブラナー。・リネット(ガル・ガドット)莫大な資産を相続した大富豪の娘である“美しき花嫁”。夫サイモンとクルーズ船の新婚旅行に訪れる。その美貌と巨万の富から、多くの意味で人目を惹く存在であったリネットは、ある晩何者かに殺されてしまい、第一の殺人事件の被害者となる。殺人事件のキーアイテムとなるティファニー(Tiffany & Co.)のイエローダイヤモンドを着用。『ワンダーウーマン』のガル・ガドットが担当する。・サイモン(アーミー・ハマー)リネットの夫で、ジャクリーンの元婚約者。・ジャクリーン(エマ・マッキー)リネットの親友でサイモンの元婚約者である“謎めいた恋人”。親友に婚約者を奪われた彼女からは、嫉妬とも妬みともとれる複雑な表情がみてとれる。真っ先に犯人と疑われてもおかしくないはずだが、彼女には決定的なアリバイがあった…。・アンドリュー(アリ・ファザル)リネットのいとこで財産管理人。いかにも腹黒そう。・ロザリー(レティーシャ・ライト)リネットの同級生で唯一の友人。サロメの姪で敏腕マネージャーでもある。『ブラック・パンサー』のレティーシャ・ライトが演じる。・サロメ・オッタボーン(ソフィー・オコネドー)結婚式でパフォーマンスするために雇われた華麗なるシンガー。姪のロザリーがマネージャー。・ルイーズ(ローズ・レスリー)リネットのメイドで自身も上流階級の仲間入りをしたいと強く願う。・ドクター・ウィンドルシャム(ラッセル・ブランド)リネットの友人として結婚式に出席する医師。リネットにプロポーズをしたが、マスコミ発表の直前に他の男に奪われてしまった。・スカイラー(ジェニファー・ソーンダース)リネットの名付け親であり後見人であるが、富を軽蔑している。・バワーズ(ドーン・フレンチ)スカイラーの看護師。株の大暴落で資産を失った過去を持つからこそお金には目がない。・ブーク(トム・ベイトマン)ポアロの盟友で『オリエント急行殺人事件』に続き登場する情報通。・ユーフェミア(アネット・ベニング)名高き画家でありブークの“過保護な母親”。演じるのは、『キャプテン・マーベル』のアネット・ベニング。リドリー・スコットやサイモン・キンバーグら豪華制作陣『オリエント急行殺人事件』と同様に、豪華制作陣にも注目。『エイリアン』『ブレードランナー』などを手掛ける巨匠、リドリー・スコットをはじめ、「X-MEN」シリーズのサイモン・キンバーグらが参加。脚本は、マイケル・グリーンが手掛ける。美しい衣装にも注目衣装を担当するのは、映画『レ・ミゼラブル』『リリーのすべて』でアカデミー賞衣装デザイン賞を2度も受賞している衣装デザイナーのパコ・デルガド。リネットには薄いピンク色のドレスを着せ彼女の冷静さを表現し、ジャクリーンには真っ赤なドレスを着せて嫉妬や執着心を表すなど、キャラクターの特徴を捉えたデザインを採用している。【詳細】映画『ナイル殺人事件』公開時期:2022年2月25日(金)※2021年公開予定だったが延期となった。監督:ケネス・ブラナー脚本:マイケル・グリーン製作:リドリー・スコット、マーク・ゴードン、サイモン・キンバーグ、ケネス・ブラナー、ジュディ・ホフランド製作総指揮:マシュー・ジェンキンス、ジェームズ・プリチャード出演:ケネス・ブラナー、ガル・ガドット、アーミー・ハマー、エマ・マッキー、トム・ベイトマン、アネット・ベニング、レティーシャ・ライト、アリ・ファザル、ローズ・レスリー、ラッセル・ブランド、ジェニファー・ソーンダース、ドーン・フレンチ配給: ウォルト・ディズニー・ジャパン
2019年10月05日ケネス・ブラナーが監督と主演を務めるミステリー映画『ナイル殺人事件』(仮題/原題Death of the Nile)の撮影が、英国ロンドン郊外のロングクロス・スタジオおよびエジプトの名所で開始したことが分かった。ケネスが本作で演じるのは、『オリエント急行殺人事件』と同様、名探偵エルキュール・ポアロだ。イギリスの女流作家アガサ・クリスティが1937年に発表した推理小説「ナイルに死す」は、1978年に『ナイル殺人事件』として公開もされ、いまも愛されている作品。今回、『オリエント急行殺人事件』(’17)に続き、ケネス演じる名探偵ポアロが、豪華客船での密室殺人の謎に挑む!古代の神秘に溢れるエジプトのナイル川を航行する豪華客船で、巨額の遺産の相続人となった新婚のアメリカ人美女が殺害された事件を解き明かすのだ。ケネスは「アガサ・クリスティは心奪われるようなエモーショナルな物語と強烈な犯罪を描き、マイケル・グリーンは再び実を結ぶ脚本を書いた。アーティスティックなコラボレーション、豪華キャストの名演技によりディズニー、フォックスとアガサ・クリスティが結びつき、ミステリーの金字塔を大スクリーンに甦らせる。65mmフィルムを使い、全く新しいエンターテイメントに生まれ変わらせる」と本作へ自信を覗かせている。そんなケネスも語る共演者“豪華キャスト”には、『ソーシャル・ネットワーク』『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマーや『ブラックパンサー』のレティーシャ・ライト、『ワイルド・スピード』シリーズや『ワンダーウーマン』ガル・ガドットといま注目の人物がずらり。そんなキャストたちも次々に自身のSNSでコメントと共にビジュアルをアップしている。さらに、『オリエント急行殺人事件』にも出演したトム・ベイトマン、『キッズ・オールライト』のアネット・ベニング、「ゲーム・オブ・スローンズ」のローズ・レスリー。ラッセル・ブランド、アリ・ファザル、ドーン・フレンチ、ジェニファー・サンダース、エマ・マッキーらが集結。脚本は『オリエント急行殺人事件』に続いてマイケル・グリーン。製作にはリドリー・スコット、マーク・ゴードン、サイモン・キンバーグ、ケネス、ジュディ・ホフランド。製作総指揮にはマシュー・ジェンキンス、ジェームズ・プリチャードが名を連ねている。『ナイル殺人事件』(仮題)は2020年秋、公開予定。※全米:2020年10月9日(金)公開予定(cinemacafe.net)
2019年10月02日ライアン・ジョンソンが監督、脚本、プロデュースを兼任する『Knives Out』が、トロント映画祭で世界プレミアされた。アガサ・クリスティを思わせる密室の犯罪スリラーで、娯楽性たっぷりの作品だ。“泣かせる”、“意義がある”、というタイプの映画ではないため、オスカーとは無縁だろうが、映画祭での受けは非常に良く、ここでの観客賞はまったく不可能ではない。少なくとも、劇場公開時にはヒットが見込めそうだ。主人公は、すご腕の私立探偵ブランク(ダニエル・クレイグ)。大富豪一家の長ハーランが85歳の誕生日に自殺を図った時、彼は、匿名の人物から捜査を依頼された。ブランクは、その日に家にいた家族のメンバーと使用人をひとりひとり取り調べする。この中の誰かが嘘をついているのか、あるいは、犯人はまったく別のところにいるのか。そもそも、どこから見ても自殺なのに、ブランクに捜査を依頼したのは、誰なのか。映画は次々に糸口を見せつつ、どんどん違う方向に展開し、見る者を引き込んで離さない。今作をジョンソンのキャリアの最高作と呼んでも、恐らく間違いはないだろう。イギリスのスマートなスパイ、ジェームズ・ボンド役で知られてきたクレイグは、今作で南部訛りに挑戦し、まったく違う味を出す。彼を囲むキャストも実力派揃いだ。自殺する大富豪を演じるのは、オスカー俳優クリストファー・プラマー。彼の子供、その配偶者、孫らを、ジェイミー・リー・カーティス、マイケル・シャノン、ドン・ジョンソン、トニー・コレット、クリス・エヴァンスら。献身的にハーランの世話をしてきた看護婦をアナ・デ・アルマスが演じている。純粋な娯楽作でありながら会話の端々に、移民問題など、今のアメリカならではの事柄が含まれているのも、映画にさらなるスパイスを与える。アメリカ公開は、アメリカ人が家族で感謝祭を祝う11月27日(水)。その後には日本公開も決まっている。取材・文=猿渡由紀
2019年09月12日日本のアガサ・クリスティとも呼ばれる山村美紗。彼女の原作『京都西大路通り殺人事件』をもとに2006年に京都・南座で舞台化され、大ヒットとなった『京都 都大路謎の花くらべ』が、このたびバージョンアップして新橋演舞場に初登場。8月3日に幕を開けた。京都の街を隅々まで、そしてこの古都の光と陰を知り尽くしていた山村ならではの傑作。原作を生かした人間関係やトリックはもちろん、さらに大劇場での舞台ならではのダイナミックで意外な展開も期待できそうだ。脚本・演出は、劇団新派の芝居に欠かせない齋藤雅文。江戸川乱歩の『黒蜥蜴』や横溝正史『犬神家の一族』を劇化し、高い評価を得ている。出演は波乃久里子、喜多村緑郎、河合雪之丞と、テレビ、映画、舞台で活躍する中村梅雀、山村美紗を母に持つ山村紅葉、そして新派初登場となる長谷川純。京都・祇園のクラブ「牡丹」でホステスの桃子が、自宅で服毒自殺したという知らせが飛び込んでくる。女流人形師の歌乃や日本画家の沢木というふたりの芸術家が取り合うほど、モデルとして魅力ある女だった。はたして本当に自殺なのか、密室殺人の可能性は?八月新派公演 山村美紗サスペンス『京都 都大路謎の花くらべ』8月3日~17日(土)新橋演舞場文:五十川晶子
2019年08月04日アガサ・クリスティの長編推理小説『オリエント急行殺人事件』の舞台化作品が、7・8月に日本へ初上陸する。2017年にリバイバル映画が公開され、同年にはケン・ルドウィックの脚本でアメリカにて初演された本作。河原雅彦が演出を手がけ、小西遼生が主演を務める今回の日本版にキャスティングされた、乃木坂46・伊藤純奈に話を聞いた。【チケット情報はこちら】ビジュアル撮影だったこの日、伊藤は“若く麗しい貴婦人”ことアンドレニ伯爵夫人の装いで取材に応じた。オファーの率直な感想を尋ねると、本作の上演期間が乃木坂46の全国ツアーに重なっており「お引き受けするか葛藤しました」と吐露。だが次第に「ベテランのスタッフやキャストの皆さんが勢揃いする恵まれた環境でストレートプレイの経験を積みたい」気持ちが芽生える。そこで最終的には所属事務所のスタッフと話し合い出演することに決定。作品に懸ける強い思いをにじませた。アンドレニ伯爵夫人は、ケネス・ブラナーが監督・主演した2017年の映画を観て「演じるならこれ」と伊藤が密かに狙いを定めていた役。映画では常に夫に守られる、闇を抱えた繊細な役どころだが、舞台の脚本を読んで「知的で上品、しっかり者の女性像が浮かびました」と分析する。主人公・名探偵ポアロのそばで事件解決の手助けをするシーンも控えるらしく、映画とは180度異なる人物像に筆者が驚きの声を上げると「医大生なんですよ」と畳みかけた。「舞台にはオリエント急行に同乗する旦那さますらいません。ひとりで長旅に出る、リバイバル映画とはひと味違った伯爵夫人をご覧ください」とアピールも欠かさない。本作は1934年の出版以降、何度も映像化された偉大なタイトル。結末を知る原作ファンにも楽しんでもらえるよう、伊藤は「謎解きや伏線の回収以外にも見どころを散りばめられたら」と意気込む。「今日はポアロ(探偵)視点で観たから次は伯爵夫人に注目しよう、みたいにひとりひとりの登場人物に細かくフォーカスしてみていただきたいです」と複数回の鑑賞をオススメしつつ、自身は「セリフがない時の“オフ芝居”に注力します」と笑ってみせた。公演は、7月26日(金)から28日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて。その後、8月1日(木)・2日(金)に愛知・ウインクあいち 大ホール、8月9日(金)から18日(日)まで東京・サンシャイン劇場と巡演する。チケットの好評発売中。取材・文:岡山朋代
2019年06月19日アガサ・クリスティーが自身の「最高傑作」と誇ったミステリー小説を、本年度アカデミー賞ノミネートの名女優グレン・クローズら豪華キャストで描く『アガサ・クリスティー ねじれた家』。この度、監督やキャストたちがメイキング映像と共にクリスティーの魅力について語った特別映像が、シネマカフェに到着した。1920年のデビューから100年で20億部もの売り上げを記録する、世紀のベストセラー作家アガサ・クリスティー。本作は、1949年に発表されたミステリー小説を70年の時を経て初めて映画化した。まず、毒殺された大富豪レオニデスの若き後妻ブレンダを演じるクリスティーナ・ヘンドリックスが「みんなアガサ・クリスティーが大好きよ。いつの時代もね」と語ることから始まる本映像。「何度でも読み返したくなるし、クラシックなひねりのきいたミステリー、風変わりな登場人物、エキゾチックな舞台設定。本格的な傑作よ」と、その魅力を語る。一方、レオニデスの孫娘ソフィア役のステファニー・マティーニは、「アガサ・クリスティーは子供の頃から親しんでいる国民的文学。特にイギリス人はアイデンティティに刷り込まれているわ」とまで。さらに監督のジル・パケ=ブレネールは、「優れたミステリー作家の多くがそうであるように、プロットが非常によく書かれている。物語のテーマもとっても興味深い」と言い、だからこそ「『バットマン』の映画みたいで、世代によって解釈が異なるという現象が起きるんだ」と語っている。「色んな解釈が可能」という本作が、ますます気になるばかりだ。『アガサ・クリスティー ねじれた家』は4月19日(金)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アガサ・クリスティー ねじれた家 2019年4月19日より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開Ⓒ2017 Crooked House Productions Ltd.
2019年03月31日世紀のベストセラー作家アガサ・クリスティーの「ねじれた家」を実写化した『アガサ・クリスティー ねじれた家』から、この度優美なる狂気に思わず息をのんでしまう予告編が到着した。到着した予告編では、華麗なる一族の大富豪が毒殺され、孫娘のソフィアが元恋人で私立探偵のチャールズに捜査を依頼するシーンが映し出される。そして、「犯人は一目瞭然だ」「犯人は意外な人物よ」と家族たちが犯人について話すシーンも登場するが、残された巨額の遺産を巡り、ソフィアを含む“心のねじれた”9人の家族全員に殺人の動機があったことが次々と明らかに…。本作には、主演のグレン・クローズのほか、ジリアン・アンダーソン、クリスティーナ・ヘンドリックスらがゴージャスでスキャンダラスな一族の女たちを演じており、予告編では彼女たちの美しいクラシカルな衣装にも注目だ。『アガサ・クリスティー ねじれた家』は4月19日(金)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アガサ・クリスティー ねじれた家 2019年4月19日より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開Ⓒ2017 Crooked House Productions Ltd.
2019年02月06日まもなく開幕となる舞台『アンナ・クリスティ』。映画版ではグレタ・ガルボが演じた、タイトルロールとなるアンナ・クリスティには13年ぶりの舞台出演、そして初の主演作品となる篠原涼子。ロンドン・ウエストエンド公演ではジュード・ロウが演じ話題となったマット役に佐藤隆太。アンナの父、クリス役にたかお鷹、クリスと一緒に住む老女・マーシー役に立石涼子と、実力派俳優が揃う今作。またクリス行きつけの酒場のマスター・坊さんジョニー役を原康義、クリスとアンナの再会に立ち会う酒場の店員・ラリー役を福山康平、また舞台となるニューヨーク市サウス通りの港湾労働者役を俵和也、水夫ジョンソン役を吉田健悟が演じる。【チケット情報はこちら】初日まで約1週間と迫る中、衣裳付稽古が、報道陣に公開された。稽古場に入ると、たかおと原が台詞を合わせるなど、役者たちはそれぞれに準備をしている。この日は通し稽古ということで、一幕からスタート。篠原演じるアンナは、幼くして父と離れ農場で育ったが、これまでの虐げられた生活に疲れた女性。父・クリスを頼って来るも不信感も捨てられない、不安定なアンナを篠原は繊細に表現する。アンナ、クリス、マットが中心となる同作だが、立石演じるマーシーは、酒場にたどり着いたアンナが、最初に話す人物。クリスと住んでいた、やはり海をよく知る女であるマーシーと、つっけんどんな返ししかできないアンナ。実力派女優ふたりが、女同士として話すシーンは短いながらも迫力に溢れていた。一幕後半、クリスの石炭船を気に入り、新しい暮らしに少し希望を持つアンナ。そこへ遭難船からの助けを呼ぶ声に、クリスが向うと、その船から上がってきたのはアイルランド人のマット。佐藤演じるマットは、粗野で大口を叩く、単純でまっすぐな男。出会ってすぐにアンナへの好意をぶつけ、あっという間に距離を縮めるふたり。単純なマットと、長く離れていた娘を守りたいクリス、海の男同士の何度も繰り返されるぶつかり合いは、シーンが進むごとに熱を増す。感情の起伏が激しい男たちと、対して秘密を抱えたままのアンナの対比もまた見所のひとつといえるだろう。一幕、二幕を通し、約2時間半の稽古は終了。本番さながらの迫力で、役者同士の熱、そして激しいぶつかり合いを体感する作品になっていた。衣裳、また完成されたセットの中でアンナが自身の人生をどのようにやり直すのか、本番を楽しみに待ちたい。舞台『アンナ・クリスティ』は7月13日(金)から29日(日)まで東京・よみうり大手町ホール、8月3日(金)から5日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。チケットは現在発売中。
2018年07月11日篠原涼子が13年ぶりの舞台出演、そして初となる主演を務める『アンナ・クリスティ』。ロンドン・ウエストエンドでは全公演ソールドアウトを記録した、ノーベル賞作家であるユージン・オニールの初期の傑作だ。演出は、日本を代表する演出家・栗山民也。出演には、佐藤隆太、たかお鷹 、立石涼子、原康義、福山康平、俵和也、吉田健悟と実力派が揃う。これまでもオニール作品『夜への長い旅路』、『喪服の似合うエレクトラ』『氷屋来たる』の3作品を演出。『喪服の似合うエレクトラ』では朝日舞台芸術賞も受賞している栗山が、自身が手がける4作品目のオニール作品となる『アンナ・クリスティ』について語ったコメントが届いた。「ユージン・オニール作品を演出するのは4回目ですが、この作品はオニールが1921年に執筆し、その年のピューリッツァー賞を受賞しました。ピューリッツァー賞はトニー賞とは違い、広い文化全般にわたる賞ですが、その作品に対し当時の演劇評論家は案外辛口の批評をしています。それがどんなことかというと、ラスト・シーンが妙に甘ったるいハッピーエンドに終わっているというのです。だけど、僕はそうは思わなかった。最後、アンナとマットは結婚で結ばれますが、父親であるクリスと旦那になるマットは終始言い争いをしています。そのふたりがケープタウンに同じ船で行くことになったという結末、これはまさに偶然の喜劇です。アンナはひとり残され、また冷たい孤独の世界に入る。その3人はまた再会できるのだろうかという凄く不安な状況の中でこの物語は終わります。充分、悲劇なのです。オニール作品には必ず相反するふたつのものがあり、このラスト・シーンでは悲劇と喜劇、あるいはひとりの人間の心の中にある喜びと絶望、あるいは狂気と理性、具体的なことを言うと海と陸、まさに地獄と天国のような対極的なものが必ずひとつの台詞の中に同居しています。それが闘いながら物語が進む、そのふたつがぶつかり合いながら物語を前に押し出しているという、ものすごく演劇的なものが熱くあぶり出された作品になっているのです。だから声に出すと初めて見えてくることが多い作品だと思えるのです」舞台『アンナ・クリスティ』はよみうり大手町ホールにて、7月13日(金)から29日(日)まで上演。大阪公演は、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、8月3日(金)から5日(日)まで。チケットは現在発売中。
2018年07月04日「逃げるは恥だが役に立つ」で知られる漫画家・海野つなみによる「デイジー・ラック」のドラマ化が、NHKにて4月より放送スタート。この度、連続テレビ小説「ひよっこ」で有村架純演じるヒロイン・みねこと最終的に結婚するコック・前田秀俊(ヒデ)を演じ話題となった磯村勇斗が、本作に出演することが明らかになった。子どものころ「ひなぎく会」という名前をつけて集まっていた幼なじみの楓、薫、ミチル、えみの4人は、えみの結婚式で久しぶりに再会する。だが、まさにその日、楓は勤務する会社が突然倒産し、恋人からもふられ、30歳目前で仕事も恋も失うことに。楓は子どものころの夢だったパン職人になることを決意。町のパン屋に職を得たものの、パン作りの道は険しく、先輩の職人・安芸の指導も容赦がない。楓の新しい人生の始まりとともに、高級エステサロンの仕事にまい進する薫、極貧のカバン職人のミチル、新婚のえみの日常も、それぞれに思いがけない展開を見せていく。4人の明日は晴れ、それとも雨――?本作はすでに楓役の佐々木希、薫役の夏菜、ミチル役の中川翔子、えみ役の徳永えりと、「ひなぎく会」の30歳4人のキャストが明らかになっていた。そして今回出演が明らかになったのは、「仮面ライダーゴースト」や連続テレビ小説「ひよっこ」に出演し、自身5年ぶりとなる舞台「hammer&hummingbird」の上演、『恋は雨上がりのように』『ういらぶ。』の公開も控える磯村勇斗。今作では夏菜さん演じる薫の実弟で、ミチル(中川さん)を“アニキ”と慕い、出版社「ヴィヴィッドマガジン」で勤務する周防貴大役を演じる。人懐っこく、誰にでも好かれる明るい性格の彼が、30歳女子たちとどのように関係していくのか…?磯村さんは、「連続ドラマが朝ドラ以来になるので、それがNHKさんの作品で再び携わらせて頂けること、とても嬉しく思います。貴大はアニキと慕うミチルとの関係性や、薫の実の弟ということもあって、可愛がられるような存在。でも大人な貴大を演じれるよう、作品と向き合っていきます」と意気込みを語っている。また、夏菜さん演じる薫のライバル会社に勤める大和孝一郎役には、映画『曇天に笑う』金城白子役や、3月24日放送のアガサ・クリスティ「パディントン発4時50分」への出演が明らかになった桐山漣が配役。「30手前にして、この時期に仕事も恋愛もホンネでぶつかり合って支え合える、そんな仲間がいる4人を本を読んでいてとても羨ましく思い、応援したくなりました」と本作への印象を語り、「彼の成長がどう描かれていくかこれからが楽しみなところですが、まずは薫を揺さぶっていく濃い一色でありたいと思います」と意気込みを寄せた。またほかにも、鈴木伸之、長谷川朝晴、矢野聖人、井上苑子、浅香航大、柳俊太郎、MEGUMI、芦名星、とよた真帆、小林隆、片平なぎさほかも出演する。「デイジー・ラック」は4月20日より毎週金曜日22時~NHK総合にて放送(全10回)。(cinemacafe.net)
2018年02月26日天海祐希と沢村一樹をそれぞれ主演に迎え放送する、「アガサ・クリスティ 2夜連続ドラマスペシャル」。この度、第一夜&第二夜の共演者が決定し、黒木瞳、前田敦子、西田敏行、荒川良々、川口春奈らが出演することが明らかに。さらに、本作のビジュアルが公開された。■第一夜「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」天海祐希扮する“和製マープル”、元敏腕刑事にして危機管理のプロ・天乃瞳子が消えた死体の謎を追う「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」は、並走する列車の車窓から殺人現場を目撃する…というドラマチックな幕開けが印象的な傑作ミステリー「パディントン発4時50分」のドラマ化。そんな本作の新たなキャストが決定。車窓から殺人を目撃し、物語のきっかけを作る重要な人物、義母・雀役には、かつてミス・マープル役の吹き替えを務めたこともある草笛光子。瞳子の指示を受け、死体が投げ込まれたと思われる豪邸に潜入するスーパー家政婦・中村彩役を前田敦子、疑惑の豪邸に暮らす美貌の長女・富沢恵子役を原沙知絵、警視庁参事官役を橋爪功、ワンマン会長・富沢信介役を西田敏行。そのほか、石黒賢、勝村政信、鈴木浩介、桐山漣、黒谷友香らが出演する。■第二夜「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」アガサ・クリスティが1962年に発表した傑作ミステリー「鏡は横にひび割れて」をドラマ化する本作は、映画界の大物女優が開いた豪華絢爛なパーティーで起きたひとつの殺人事件が物語の幕開け。犯人の標的は、その女優だったのではないかと見られる中、第2、第3の殺人が起きていく――という謎多き連続殺人を、沢村さん演じる警視庁捜査一課の警部・相国寺が鮮やかに解き明かしていくというストーリー。『クリスタル殺人事件』として映画化された際、エリザベス・テイラーが演じた役柄を今回黒木瞳が演じることが決定。本作では殺人事件が起きたパーティーの主催者、映画界の大物女優・綵まど香として出演。物語の大きな鍵を握る役どころだ。さらに、まど香のライバルで因縁の仲にある女優・朝風沙霧役を財前直見、「そして誰もいなくなった」でも相国寺とコンビを組んだ刑事・多々良伴平役を荒川良々、まど香に興味を持ち密着取材を続ける若きカメラマン・谷口小雨役を川口春奈、朝風沙霧が所属するプロダクションの社長・段原平臣役を津川雅彦、まど香の夫で映画監督の海堂粲役に古谷一行。そのほか、八嶋智人、中原丈雄、水沢エレナ、平岩紙らが脇を固める。■「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」キャストコメント前田敦子(中村彩役)アガサ・クリスティのミステリーは誰もが知っている作品ばかりなので、その世界に入れたことをとても嬉しく思います。私はスーパー家政婦役で、役名に“スーパー”が付いているので、とても気合いが入りました(笑)演じる上で、家政婦としての役目と、瞳子さんに潜入現場の状況を伝えるという2つの大事な役割があったので、その両方の立場をスムーズに行き来できるよう心掛けました。また、お茶目な顔がたくさんある役なので、作品の中で浮かないよう、大切に演じることに気をつけました。天海祐希さんは本当に格好良くて美しいです。長ゼリフもすべて完璧におっしゃっていて、とにかくカッコイイ!のひと言です。西田敏行さんはお茶目なシーンをさらに素敵にさせちゃう、とてもユーモアに溢れている方で、現場をいつも和やかにして下さいました。瞳子さんの右腕として役に立つよう、精一杯頑張っている彩の姿を見ていただけたら嬉しいです。■「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」キャストコメント黒木瞳(綵まど香役)愛に飢えた女性。愛がすべてで、愛に満たされたいと思いながら生きてきたのだと思います。すべての行動原理は“愛”で、世間体とか地位とか名誉とか、そういうことをすべて抜きにして生きている女性――そのように理解しないと演じることが難しい役でもありました。同時にまど香は“無垢”なイメージでもありました。身につける衣装なども白を基調にしたもの。回想シーンは柄のあるものなどを選びつつ、現代のまど香との違いを表現しました。そうそう、50代にしてウエディングドレスも着てしまいました(笑)そちらもよかったら楽しみにしてみてください(笑)川口春奈(谷口小雨役)アガサクリスティ作品は初めてで、しかも、こんな大先輩方とご一緒させて頂けて、現場ではいい緊張感の中でやらせて頂くことが出来ました。私は報道カメラマンの小雨という役を演じさせてもらいましたが、小雨だけではなくみんながどこか怪しくて独特な世界観です。細かい表情や動きなどを見逃さずに楽しんで頂けたら嬉しいです。荒川良々(多々良伴平役)ア・ガ・サ・アガサ!クリスティ!です。大女優殺人事件です!乞うご期待!津川雅彦(段原平臣役)これまで、たくさんのドラマプロデューサーを観察して来たお陰で、ちょっとカッコ良い役に挑戦出来ました。アガサ・クリスティ 2夜連続ドラマスペシャル「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」は3月24日(土)、25日(日)21時~テレビ朝日系にて2夜連続放送。(cinemacafe.net)
2018年02月24日若者3人組が盲目の老人の家に強盗に入ったことがきっかけで、恐怖のどん底に落とされる『ドント・ブリーズ』。高速列車内で “謎のウイルス”が蔓延する極限状態を描いた『新感染ファイナル・エクスプレス』など、最近は観ているだけで自らがその状況に置かれたかのような気分を味わうことの出来る“シチュエーション映画”がスマッシュヒットとなり、話題を呼んでいる。そして今年も、新たな“シチュエーション映画”が続々登場!上半期に抑えておくべき注目ラインナップを紹介する。飛行機、無人のビーチの次は、まさかの“通勤電車”が舞台!『トレイン・ミッション』(3月30日(金)公開)大ヒットシリーズ『96時間』の絶対的アクションスター、リーアム・ニーソンとシチュエーションスリラーの名手『ロスト・バケーション』のジャウマ・コレット=セラ監督が再タッグ。『アンノウン』『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』の黄金タッグが、今度は通勤電車を舞台に傑作サスペンス・アクションを放つ。いくつもの謎とスリリングな緊迫感に満ちた本作。犯人は誰なのか、そして一体何が目的なのか…。リーアムが魅せる、『96時間』よりもリアルな生身のアクションと、かつてない哀愁溢れる演技で、誰もが応援せずにはいられない“傷だらけのヒーロー”の姿はもちろん、最後まで予測がつかない手に汗握る物語の行方にも、目が離せそうもない!大ヒットを記録した『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の原作者であるスティーヴン・キングも、「傑作!! ヒッチ・コックとアガサ・クリスティが交錯したような至極のサスペンス」と絶賛した本作。『フライト・ゲーム』での飛行機アクション、『ロスト・バケーション』での一騎打ちのサメパニックに続く、今期大注目の“シチュエーション映画”といえそうだ。人間の体が13センチに…?“小さな世界”で夢のセレブ生活が実現『ダウンサイズ』(3月2日(金)公開)人口が増え続け住みづらくなってしまった地球。科学の進化により人類を体長13センチに縮小することができる方法が発見された。少しの蓄えでも裕福に暮らせるその世界に希望を抱き、“13センチ”になることを決意した主人公ポール(マット・デイモン)。本作は、ミニチュア化したポールに待ち受ける、“予想外の展開”の数々を描く。小さな世界で巻き起こるアクシデントの数々はもちろん、ポールの驚きに満ちた人生の再出発には、きっとワクワクドキドキしてしまうはず。“ゲームキャラ”になってジャングルで大奮闘!現実世界に帰るにはクリアするのみ『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(4月6日(金)公開)「ジュマンジ」という古いテレビゲームを発見した高校生4人。彼らがプレイするキャラクターを選択した途端、ゲームの中の世界であるジャングルに入り込んでしまった。この世界から抜け出すには“ゲームクリア”するのみ!ゲームの中の世界が現実になる…という奇想天外なストーリーはもちろん、少し“クセの強い”キャラクターや想像の斜め上をいく“マジジュマンジ”な世界観には、ドハマりしちゃうこと間違いなし!?『トレイン・ミッション』は3月30日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年02月18日斉藤由貴(51)が4月に放送されるスペシャルドラマ「黒井戸殺し」(フジテレビ系)でドラマ復帰すると2月14日、分かった。斉藤のドラマ出演は、昨年7月期の「カンナさーん!」(TBS系)以来7カ月ぶりとなる。 今作は、アガサ・クリスティの名作「アクロイド殺し」を日本で初めて映像化するというもの。野村萬斎(51)が主演を務め、斉藤はその相棒の姉“カナ”を演じる。斉藤は自身の役柄について、同局のホームページ上で回想している。 「カナは明るくかわいらしいキャラクターですが、実は大きな秘密を抱えている役どころでとてもやりがいがありました」。 今作の脚本を務めたのは、斉藤の大ファンである三谷幸喜(56)。昨年末の“キス不倫騒動”の最中も三谷が勇気づけてくれたことを1月、第60回ブルーリボン賞の助演女優賞を受賞した際に斉藤は明かしている。 アガサ・クリスティの大ファンでもある三谷。そんな思い入れの強い作品に斉藤を起用するということは、三谷の “女優としての斉藤由貴“への評価ぶりがうかがえる。実際14年の舞台「紫式部ダイアリー」に起用した際も、三谷は斉藤のことを「最高のコメディエンヌ」と評している。 「三谷さんからの手紙をもらったような気分にさせられる台本ばかりで、すばらしい仕事でした。舞台みたいな気分でした」 8日のブルーリボン賞授賞式では、女優人生を支えてくれた母親への感謝の気持ちを述べていたが――。演じることでそれぞれに、気持ちを返していくようだ。
2018年02月15日フジテレビでは、アガサ・クリスティが1926年に発表した人気長編推理小説「アクロイド殺し」を、三谷幸喜脚本で日本で初めて映像化することが決定。野村萬斎を主演に迎えるほか、大泉洋、向井理、吉田羊、松岡茉優ら豪華キャスト共演で「黒井戸殺し」のタイトルで4月に放送される。「原作:アガサ・クリスティ×脚本:三谷幸喜」のコラボは、2015年にフジテレビ開局55周年特別企画として2夜連続で放送した「オリエント急行殺人事件」で初コラボが実現。続く今作は、クリスティの6作目の長編小説であり、エルキュール・ポアロシリーズの3作目にあたる「アクロイド殺し」が原作。事件が起きた人間関係を知るポアロの隣人による手記を読んでいく形で進んでいく本作は、その結末におけるトリックの斬新さによって、当時世界中に衝撃を与え、そのトリックを巡って「フェア・アンフェア論争」が引き起こされ、長らく映像化不可能とされてきた作品だ。「黒井戸殺し」のタイトルで映像化される今回は、「オリエント急行殺人事件」同様、萬斎さん演じる名探偵・勝呂武尊が主人公。そして医師・柴平祐を、舞台「ベッジ・パードン」で萬斎さんと同じ舞台には立っているものの、テレビドラマでの共演は今回が初めてとなる大泉さんが演じ、勝呂の良き相棒としてコンビを組み、事件の謎に立ち向かっていく。「オリエント急行殺人事件」以来、ドラマ出演は約3年3か月ぶりとなる萬斎さんは、「再び勝呂武尊を演じることができて、とてもうれしくもあり、やりがいもありました。前回の『オリエント急行殺人事件』のときより、人間味の増した勝呂になったのではないかと思います」とコメント。テレビドラマ初共演となる大泉さんについては、「いつもにこやかに明るく撮影現場を盛り上げてくれました。撮影の中で、洋くんと一緒にあぜ道を自転車で走るシーンがあり、偶然、勝呂が自転車から転げ落ちるシーンの倒れ方がチャップリンみたいになったところが、とてもおもしろかったです」と撮影中のエピソードも明かし、「10人の容疑者に対して、全員のアリバイを整理し、見破っていく駆け引きも見どころとなっています。複雑に絡み合ったアリバイを見事に解いていく勝呂武尊をぜひお楽しみに」と見どころを語っている。一方、とにかく台本が面白かったと話す大泉さんは、「三谷さん脚本による個性豊かなキャラクターたちがとにかく魅力的」と言い、萬斎さんについては「どんな役をやっても強力な印象を残すお芝居が大好きだったのでとてもうれしかったです。撮影中は、ずっと聞いてるとドンドン勝呂のキャラのとりこになり、最高に楽しい毎日でした。そんな勝呂と柴との掛け合いも見どころの一つだと思います」と話している。またこの2人に加え、物語を彩る個性豊かな登場人物たちを演じる俳優陣も決定。三谷作品初参加となる余貴美子、草刈民代、向井理、佐藤二朗、和田正人。三谷映画や舞台には出演しているものの、三谷ドラマには今回初出演となる寺脇康文。さらに、浅野和之、秋元才加、吉田羊、松岡茉優、藤井隆、今井朋彦、斉藤由貴、遠藤憲一が出演。彼らが代わる代わる事件の容疑者として浮上していく。夫を毒殺した疑惑のあった唐津佐奈子が死亡するところからはじまる本作。彼女を演じる吉田さんは、「故人ではありますが、語り手たちによる在りし日の私から、その人生を想像していただけるとうれしいです。大泉さんを想定した三谷さんの『当て書き』がこれまた楽しい!」とコメント。かねてより三谷作品に参加したかったという草刈さんは、「私演じます“満つる”さん、ちょっと変わった人です。このような役柄は演じたことがありません!でも、楽しかった~」と述べ、松岡さんも「野村萬斎さん演じる奇妙な探偵・勝呂に振り回されるのは大変心地よい時間でした」と参加した感想を語っている。そして“謎の男”役で出演する和田さんは、自身の役について「極めて重要な容疑者の一人です。明らかに怪しいです。疑われても仕方ない。誰が見てもそんな印象です。ストーリーを追っていく中で、加害者なのか?被害者なのか?と、そんなところにある種の面白みを感じる人物です」と説明しており、多くの登場人物の中でも特に気になるキャラクターだ。また脚本を手掛けた三谷さんは、「あの名作『アクロイド殺し』のドラマ化に関われるのは、クリスティファンの脚本家にとっては最高の喜びです。ミステリーの女王に敬意を表し、設定を日本に移した以外は、極力原作に忠実に脚色してみました」とコメントを寄せている。「黒井戸殺し」は4月、フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2018年02月15日山田涼介、波瑠、小澤征悦が演じる警察官・弁護士・医師のエリート3兄弟が、家族にふりかかるトラブル“のみ”を全力で解決する“どコメディ”ホームドラマ「もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~」。毎回緊迫した場面で、あの「火曜サスペンス劇場」のお馴染みのBGMがかかることでも話題を呼ぶ本作に、「サスペンスドラマの裏女王」と呼ばれる山村紅葉が参戦、山田さんとの2ショット写真が到着した。「日本のアガサ・クリスティ」と呼ばれる作家・山村美紗を母に持ち、自らも数多くのサスペンスドラマに出演してきている山村さん。2月17日(土)放送の第6話では、北沢家3兄弟の父親であり、難関私立中学校の経営者である北沢泰蔵(中村梅雀)が殺人のターゲットとなり、調査に乗り出した末っ子で警察官の秀作(山田さん)が、圧倒的に怪しいオーラを放つ奥平こずえ(山村さん)が真犯人だと目星を付け、直接対決に臨む…という内容。まさに2時間サスペンスドラマを彷彿とさせる設定で、山村さんの独特な存在感が存分に活かされ、さらに番組後半には、秀作とこずえのホテルでの濃厚なデートシーンもあるらしい!?果たして、山田さんは山村さんの強力な熟女パワーを避けきれるのか!?山村紅葉、山田涼介と「女優冥利に尽きる」濃厚デートに挑む!?山村さんは本作について「火曜サスペンス劇場のBGMが流れていて、『懐かしいわ』と拝見していたので、オファーを頂いて嬉しかったです。あの『ジャ、ジャ、ジャーン』のメロディーが呼んでくれたのかなと」と嬉しそうにコメント。「『サスペンスドラマの裏女王』なんて呼ばれていますが、意外と犯人役はそれほどやっていなかったりするんですよ。でも折角なので皆様が持つイメージを逆手にとってうまくやってみたいです」と明かす。また、主演の山田さんとの濃厚デートに際し、「やっぱりすごく綺麗なお顔立ちで格好いいですし、礼儀正しくて、真摯に役作りをされているのを拝見して、胸がキュンとなりました。(ホテルでのデートシーンには)いまからワクワクして、女優冥利に尽きるなと思ってます」と期待いっぱい。「サスペンスファンの皆様には、寂しくなった土曜日の夜に、『サスペンスが帰ってきた』と喜んでいただけると思いますし、コメディが好きな方や若い方にもとってもテンポも速くて楽しい作品になっている」と、さすがの貫禄のコメントを寄せている。■第6話あらすじ父・泰蔵(中村梅雀)が何者かに睡眠薬を飲まされ病院に運ばれた。睡眠薬はチョコレートの中に入っていたらしい。その夜、泰蔵は大学時代の社交ダンス部の同窓会に行っていたことから、犯人は同級生の中にいると北沢家では断定。そこで秀作(山田涼介)は、知晶(波瑠)と博文(小澤征悦)と一緒に、泰蔵にチョコレートをあげた5人の女性を北沢家に呼んで取り調べするが、秀作はその中でもひと際犯人のオーラを放つ、こずえ(山村紅葉)が怪しいとにらむ。ところが、かつて泰蔵とつきあっていたほかの4人と違い、こずえはダンスパートナーどまりの関係で犯行動機につながる恨みは見つからない。さらに別のチョコレートから、最悪、死に至る別の薬物が検出され、事態は殺人未遂事件と変わっていく。秀作と知晶の推理対決が繰り広げられてゆくが――。「もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~」は毎週土曜日22時~日本テレビにて放送中。(text:cinemacafe.net)
2018年02月13日テレビ朝日では、“アガサ・クリスティ 二夜連続ドラマスペシャル”と銘打ち、世界No.1のミステリーの女王、アガサ・クリスティの名作を、2夜連続で放送することが決定。今回は「パディントン発4時50分」と「鏡は横にひび割れて」を、天海祐希と沢村一樹をそれぞれ主演に迎えドラマ化する。■天海祐希主演「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」まず天海さん主演でドラマ化する名作は、車窓から並走する列車の殺人現場を目撃する…というドラマチックな幕開けが読者に鮮烈な印象を与えた「パディントン発4時50分」。原作では、鋭い洞察力により難事件を解決に導く老婦人“ミス・マープル”が主人公となっているが、今回は日本版に大胆アレンジし、“元敏腕刑事にして危機管理のプロ”という華麗な経歴を持つデキる女、天乃瞳子を主人公に描く。ドラマはある夕方、瞳子の義母が「特急オリオン」に乗っていたところ、並走していた「寝台特急朝霧」内で男が女性の首を絞めているのを目撃。すぐさま通報したものの、寝ぼけていたとして車掌も警察も取り合あってくれない。そんな義母の汚名を返上するため、真相究明に立ちあがった瞳子は犯人が車内から死体を投棄したものと推理。そして、遺体が投げ込まれたのは沿線に広がる豪邸の敷地内だと考え、ある人物をその屋敷に潜入させる。しかし、その豪邸には一筋縄ではいかない曲者の社長一族が顔を揃えていた。さらに、なんと屋敷内でさらなる殺人事件も発生!果たして、“消えた死体”の行方は?複雑に絡み合う一連の事件の真相とは…というあらすじ。瞳子を演じるのは、クリスティ作品初挑戦となる天海さん。「列車を舞台にしたミステリーはいまとなっては定番に思えるかも知れませんが、この『パディントン発4時50分』の発表当時はとても衝撃的な内容だったのではと思います。登場人物のキャラクターも個性豊かで、さまざまな人間が絡み合うミステリーなので最後まで楽しんでいただけると思います」とコメントしている。■沢村一樹主演「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」沢村さん主演でドラマ化するのは、エリザベス・テイラー主演でハリウッドでも『クリスタル殺人事件』として映画化もされた「鏡は横にひび割れて」。大女優が開いた豪華絢爛なパーティーで起きたひとつの殺人事件。犯人の標的は、その大女優だったのではないかと見られる中、第2、第3の殺人が起きていく――という謎多き連続殺人を、スリリングに描いていく。何者かに脅迫を受けていた大女優、彼女を取り巻く一癖も二癖もある怪しい人物たち…と容疑者だらけで捜査難航する中この謎に挑むのは、警視庁捜査一課・特別捜査係の警部・相国寺竜也。昨年3月、日本で初めて映像化され大きな話題を呼んだ「そして誰もいなくなった」にて、八丈島沖の孤島・兵隊島で起きた不可解な連続殺人事件の謎を鮮やかに解き明かしたのが、沢村さん演じる相国寺。視聴者に強烈な印象を残したそんな相国寺が、今回再びクリスティの世界に登場する!沢村さんは、「孤島の屋敷に張り巡らされた巧妙なトリックの数々を解き明かしていくに値する天才的な刑事とは、どんな人だろうということを想像しながら作り上げた少し濃いめのキャラクターでした」と相国寺というキャラの役作りについて明かし、「描かれる人々のストーリーと、殺人事件に紐づく推理モノの両方が楽しめる作品となっており、そこを分けて見ていただくとより物語が引き立つのではないかと思います。物語の全体を通して人間の“情念”というものも感じられるドラマで、登場人物たちも激しい感情を持つ人ばかり。その中に入った相国寺との対比もまた、楽しんでいただける要素のひとつとなっています」とドラマをアピール。■お互いの作品についてそれぞれコメント!また今回は2作品を2夜連続で放送するということで、お互いの作品についてそれぞれコメント。天海さんは、「どんなストーリーなのかとても興味がありますし、沢村さん主演の作品を見るのはすごく楽しみ!皆さんもぜひ二夜連続でご覧いただけるとうれしいです」と話し、沢村さんは「セリフが少ないなんて話をしていたんですけど、実際、最後の謎解きのシーン、10ページを1カットの長回しで撮ったんです!『楽なんですよ、天海さんより♪』と言っていた自分がバカだった!と後悔しています(笑)『パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~』で天海さんが演じる探偵役も楽しみにしています!」と語っている。アガサ・クリスティ 二夜連続ドラマスペシャル「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」は3月、テレビ朝日系にて2夜連続放送。(cinemacafe.net)
2018年02月01日『フライト・ゲーム』『アンノウン』のリーアム・ニーソン×ジャウマ・コレット=セラ監督が再タッグを組んだ『THE COMMUTER』(原題)が、『トレイン・ミッション』の邦題で3月30日(金)より公開されることが決定。併せてポスタービジュアルが到着した。ストーリー10年間勤めてきた保険会社を、60歳で突如リストラされたマイケル(リーアム)。途方に暮れながら帰路についた彼の前に見知らぬ女が座り、乗客の中から<ある人物>を探し出せば、10万ドル支払うと持ちかける。ヒントはわずか3つ。マイケルは100人の乗客から1人を特定するのは無理だと諦めかけるが、妻と息子の命が危ないと脅され、元警官のスキルを駆使して“捜査”を始める。やがて<ある人物>に関する機密情報が明かされ、物語は壮大な陰謀へと疾走していく。終点というタイムリミットが迫るなか、絶対絶命の窮地に陥った彼は、標的を見つけ出すことができるのか?通勤電車の始発駅から終着駅までの105分間を舞台に、そこに仕掛けられた“危険な罠”にリーアムが挑んでいく、緊迫怒涛のノンストップ・リアルタイム・サスペンス。リーアムが、共演は『マイレージ、マイライフ』や『死霊館』シリーズのヴェラ・ファーミガ、『プロメテウス』のパトリック・ウィルソン、『ジュラシック・パーク』のサム・ニール、大ヒットTVシリーズ「ダウントン・アビー」のエリザベス・マクガヴァンら実力派俳優が集結。すでに全米公開されている本作は、巨匠スティーヴン・キングをして、「傑作!!ヒッチ・コックとアガサ・クリスティが交錯したような至極のサスペンス」(※1月14日Twitterより)と言わしめ、全米初登場作品中第1位を獲得した話題作。ポスタービジュアルでは、「この謎が、解けるか?」という挑戦的なキャッチコピーと共に、伏線と思わしきワードが散りばめられている。『トレイン・ミッション』は3月30日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年01月26日オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回は『オリエント急行殺人事件』です。年末年始はオールスター映画で華やかに!いやぁね~…もう年末年始の話よ、みなさん。“仕事納めまで走り抜けるのみ”っていう忙しさのまっただなかだと思いますの。そうすると正月休みに入るやいなや「予定、ない…」となってゴロゴロ堕落して生産性ゼロな休暇になること、あるでしょ(あたしはよくあるわ!)。そんなあなたのために、特大プレゼント的にやってきた新作映画『オリエント急行殺人事件』をおすすめ~。名探偵の推理ミステリーの傑作といえば、横溝正史の金田一耕助やコナン・ドイルのシャーロック・ホームズ。そして忘れちゃいけね~のが、女流作家アガサ・クリスティのエルキュール・ポワロ!そんなポワロ・シリーズの中でも、もっとも有名なのが本作よ。ポワロが乗ったトルコ発フランス行きのオリエント急行内で、大富豪のラチェットが惨殺。吹雪の中、雪原で立ち往生した列車には、乗員乗客が13名いるんだけど、彼らには完璧なアリバイがあったの。それでも、この中に犯人がいるとにらんだポワロは捜査をすすめるうちに、被害者には裏の顔があったことに気づいて…ってなお話。なにせオールスターの華やかさは年末年始のお祭り騒ぎシーズン映画らしくていい!監督兼主演を務めたケネス・ブラナーを筆頭に、ジュディ・デンチやデレク・ジャコビなどのベテラン勢、ジョニー・デップやミシェル・ファイファーなどのA級スター、おまけに『スター・ウォーズ』シリーズでブレイク中のデイジー・リドリーなどライジングスターまで出てくるアンサンブルの妙。どこを観てもスターだらけという楽しさは、『新春かくし芸大会』的な華やかさ(古い!)。しかも、お話が謎解きミステリーだから、観るうちにズンドコのめりこんでいっちゃうんだから~。ええ、もちろん原作を読んだっていう人も、’74年に製作された同名映画(アカデミー賞助演女優賞ゲットの名作)を観たっていう人でも安心。なんせこの映画、今の人たちが楽しめるようにアップグレードしちゃってるんだもの。その最大のポイントはポワロの活躍ね。これまで映像化されたポワロってズングリムックリのオッサンで、あーでもないこーでもないって頭脳戦をメインにしていたのね。でも、今回のポワロは違うの。めちゃくちゃ動く!ファンとしては、機敏なポワロなんて初めてよ~。まさかのアクション映画の一面すらあって、男女ともに盛り上がること確実。しかも、今秋の話題作『ダンケルク』同様、全編65ミリフィルムで撮影されているのも、作品のスケールアップに大きく貢献しているのよ。いわゆるデジタルカメラよりも、高精細かつど迫力、しかも味のある映像に仕上がるのは不朽の名作といっても過言ではないこの物語の映画化にはピッタンコ。そのスケール感は『ダンケルク』で実証済みだけど、原作で“雪に閉ざされた密室劇”だったのを、この映画化では“雪景色の大舞台の中繰り広げられる壮大な推理ドラマ”にまでしちゃってるのは、映像のおかげなのよ~。原作や’74年版を知ってる人は、犯人わかっとるわい!って思うだろうけど、それすらもどうでもよくなる大興奮なの。個人的にはスタイリッシュでおヒゲがキュートな(というかオカシイ)ポワロにメロメロ。年末年始はみんなで観てね!『オリエント急行殺人事件』 アガサ・クリスティ原作の同名小説を2度目の映画化。監督&出演/ケネス・ブラナー出演/ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ジョニー・デップ、デイジー・リドリーほか12月8日より全国ロードショー。 (C)2017Twentieth Century Fox Film Corporation※『anan』2017年12月13日号より。文・よしひろ まさみち(オネエ系ライター)(by anan編集部)
2017年12月08日ゴディバ(GODIVA)から映画『オリエント急行殺人事件』とコラボレーションした限定チョコレートが登場。2017年11月24日(金)から発売する。映画『オリエント急行殺人事件』は、ミステリーの女王アガサ・クリスティによる小説を映画化したもの。公開を記念してゴディバが作り上げたチョコレートには、登場人物エルキュール・ポアロのトレードマークである口ひげモチーフがあしらわれた。スタイリッシュな装いのショコラは、ゴールドの限定ギフトボックスに詰め込み、映画の世界観を余すことなく演出する。フレーバーは3種類の贅沢な新作を用意した。ホワイトチョコレートで深い味わいのダークチョコレートガナッシュを包んだ「マスタッシュ ブラン」、濃厚なダークチョコレートでラズベリー香るガナッシュを包んだ「マスタッシュ ノア」、ミルクチョコレートでクリーミーなココナッツ風味のアーモンドプラリネを包んだ「マスタッシュ レ」を味わうことができる。その他にもホットショコリキサーやタブレットチョコレート「G by GODIVA」5種がコラボレーションスイーツとして登場。ベルギーの伝統的菓子「スペキュロス」を、ダークチョコレートやシナモン、カルダモン、クローブと楽しめる香り高いショコリキサーや、キャラメル、ヘーゼルナッツなどこだわり素材を使用したチョコレートには限定デザインのスリーブがついてくる。また発売に合わせて「ゴディバ ミステリーキャンペーン」を、2017年11月24日(金)から12月31日(日)まで開催。ゴディバ ジャパン公式Twitterアカウントをフォローし、ハッシュタグを含めたツイートをすると、当選者3名様に10万円相当の「ゴディバ ミステリーボックス」をプレゼントする。【詳細】ゴディバ 映画『オリエント急行殺人事件』コラボレーション・「オリエント急行殺人事件」記念アソートメント 6粒入 2,700円(税込)、16粒入 6,156円(税込)・G by GODIVA 各1,360円(税込)・ホットショコリキサー ダークチョコレート トリュフスペキュロス 570円(税込)発売日:2017年11月24日(金)※アソートメントは数量限定、G by GODIVAは2018年1月5日(金)まで、ショコリキサーは11月1日(水)~2018年1月5日(金)スリーブ付き、フレーバーは3月15日(木)まで。【問い合わせ先】ゴディバ ジャパン株式会社TEL:0120-116811 (受付時間10:00〜18:00)
2017年11月27日映画『オリエント急行殺人事件』が、2017年12月8日(金)に全国の劇場で公開される。アガサ・クリスティーの推理小説がベース映画のベースとなったのは、“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーが1934年に発表した長編推理小説『オリエント急行の殺人』。探偵エルキュール・ポアロを主役にしたシリーズの8作目で、同氏を代表する作品の1つでもある。『オリエント急行殺人事件』あらすじ作品の舞台は、青列車、ゴールデン・ロー、ノース・エクスプレスのような象徴的な名称を持つ豪華列車で、ヨーロッパ各地の鉄道網を100年以上に渡り駆け巡っていた長距離夜行列車「オリエント急行」。トルコ発フランス行きの「オリエント急行」の客室で富豪ラチェットが刺殺されるという事件が起きた。車両にいたのは、教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人、車掌と13人が乗車していた。共通点は目的地。その状況で主人公のエルキュール・ポアロが事件の解決に奔走する。名探偵エルキュール・ポアロとは?主人公エルキュール・ポアロは、アガサ・クリスティーの推理小説に登場する架空の名探偵。ポアロシリーズ最後の事件を描いた『カーテン―ポアロ最後の事件』が出版された際、ニューヨーク・タイムズの一面に彼の死亡記事を掲載されるなど、時代を越えて現在に至るまで、多くの人々に愛されているキャラクターだ。ポアロ役はケネス・ブラナー、その他ジョニー・デップ、ペネロペ・クルスらも出演監督は数々のシェイクスピア劇で名を馳せ、『シンデレラ』や『マイティ・ソー』を大ヒットに導いた名匠ケネス・ブラナー。最近は監督としての活動が目立つブラナーだが、『オリエント急行殺人事件』では主人公のエルキュール・ポアロ役も演じる。彼は以下のようにコメント。「これだけの顔ぶれが勢ぞろいすると考えて、首筋の毛が逆立つような気がした。一流のストーリーは何度も伝える価値があると思っている。だからこそ、本作で我々が目指したものは、新たなアプローチを見つけることだった。」ミステリーの名作が全く新しいエンターテイメントに生まれ変わりそうだ。そのほか、映画を彩る豪華キャストにも注目。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップが刺殺された富豪を、『バットマン リターンズ』のミシェル・ファイファーが未亡人、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のデイジー・リドリーが家庭教師、『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー助演女優賞を受賞したジュディ・デンチが公爵夫人、『それでも恋するバルセロナ』でアカデミー助演女優賞を受賞したペネロペ・クルスが宣教師を演じる。2017年度版の主な配役はこちらの通りエルキュール・ポアロ - ケネス・ブラナーラチェット・ロバーツ(富豪) - ジョニー・デップメアリー・デベナム(家庭教師) - デイジー・リドリーハッバード(未亡人) - ミシェル・ファイファーヘクター・マックイーン - ジョシュ・ギャッドドラゴミノフ公爵夫人 - ジュディ・デンチアーバスノット - レスリー・オドム・Jrハードマン(教授) - ウィレム・デフォーグレタ・オルソン(宣教師) - ペネロペ・クルス※2017年度版ではグレタが別名(Estravados)でクレジットされているようだ。プロデューサーにリドリー・スコットさらに、多くの作品で世界中を魅了し、9月に最新作『エイリアン:コヴェナント』の公開も控える巨匠リドリー・スコット、『シャーロック・ホームズ』の脚本や『X-MEN』シリーズのプロデューサー兼脚本家のサイモン・キンバーグらがブラナーとともにプロデューサーを務めるなど、その“豪華すぎる”キャスト・スタッフにも注目が集まっている。過去にも映画化されたオリエント急行殺人事件『オリエント急行の殺人』は過去にも映画やドラマ化されている。もっとも有名なのは1974年シドニー・ルメット監督によって『オリエント急行殺人事件』として映画化されたもの。邦題及び原題(Murder on the Orient Express)ともにケネス・ブラナー監督作の2017年版と同じタイトルだ。74年版は、アルバート・フィニー、アンソニー・パーキンス、ショーン・コネリーなど豪華なメンバーが出演して大ヒット。作品としての評価も高く、イングリッド・バーグマンがアカデミー助演女優賞を受賞した。アルバート・フィニーが演じたポアロをブラナーが、リチャード・ウィドマークが演じたラチェットをジョニー・デップという配役で、キャストを比較して見るのも楽しそうだ。■74年版の配役エルキュール・ポアロ - アルバート・フィニーラチェット・ロバーツ - リチャード・ウィドマークメアリー・デベナム - ヴァネッサ・レッドグレイヴハッバード夫人 - ローレン・バコールヘクター・マックイーン - アンソニー・パーキンスドラゴミノフ公爵夫人 - ウェンディ・ヒラーアーバスノット - ショーン・コネリーハードマン - コリン・ブレイクリーグレタ・オルソン - イングリッド・バーグマン日本語吹き替えには草刈正雄、山村紅葉らケネス・ブラナー演じる名探偵エルキュール・ポアロの声には草刈正雄、ジュディ・デンチ演じるドラゴミロフ公爵夫人役に山村紅葉らが起用される。オリジナル版に負けず、日本語吹替版にも名優たちが集結する。大阪では“オリエント路面電車”運行大阪唯一の路面電車、阪堺電車とのコラボレーションが決定。2017年11月9日(木)から2018年1月末(予定)まで阪堺電車全線で特別車両となる「オリエント急行路面電車」が運行する。特別ラッピングされた電車は、1928年(昭和3年)に製造された「モ161型形車166号車」で現役として走る日本最古級の車両。「オリエント急行殺人事件」の原作が発表されたのが1934年なのだから、電車は文化遺産と呼べる。作品情報映画『オリエント急行殺人事件』原題:Murder on the Orient Express公開時期:2017年12月8日(金)全国ロードショー監督:ケネス・ブラナー出演:ケネス・ブラナー、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルスほか© 2017Twentieth Century Fox Film Corporation
2017年05月21日清水富美加と飯豊まりえがW主演を務め、ミッション系お嬢さま高校を舞台に“全員悪女×ダマし合い”を描く映画『暗黒女子』。このほど、彼女たちが所属する文学サークルで小説に登場するお菓子を味わう、至福の本編映像がシネマカフェに到着。女子だけの世界を徹底して追求した本作の世界観を伝える映像とともに、新たな場面写真を入手した。聖母マリア女子高等学院の理事長の娘で、全校生徒の憧れの的である白石いつみ(飯豊まりえ)が謎の死を遂げる。彼女が会長を務めていた文学サークルのメンバーに疑いの目が向けられる中、会長の座を引き継いだ親友の澄川小百合(清水富美加)は、いつみが死んだ理由と真犯人を突き止めるため、メンバーたちに「いつみの死」について小説を書かせ、闇鍋をしながら朗読会を開くことに――。読んでイヤな気持ちになる最悪の結末だが、後味が悪ければ悪いほど“クセ”になってしまうミステリー=“イヤミス”の傑作を映画化し、全ての予測を裏切るラスト24分のどんでん返しが話題を呼んでいる本作。今回到着した本編映像には、セレブ女子高の女子だけの世界を徹底して追求した、監督たちのこだわりが凝縮されている。このシーンは、文学サークルのあるメンバーがいつみの死について書いた小説の中に登場するひとコマ。放課後の読書会でその日取り上げることになったのは、アガサ・クリスティの“ミス・マープル”シリーズ。そこに料理の得意な小南あかね(小島梨里杏)がマープルの好きなお菓子を用意し、メンバーたちは大喜び。このシーン以外にも、あかねは名作小説にちなんだお菓子をふるまい、それを囲んでメンバーたちの会話も思わず弾む。こうしたシーンのお菓子は、全てフードスタイリストが手掛けており、何種類ものティーセットが人数分用意され、毎回お菓子に合うものを使い分けていたという徹底ぶり。そのこだわりが、こうした何気ない場面にひと役買っている。耶雲哉治監督によると、この文学サロンはいつみの内面の象徴だといい、その内装や装飾などは「美しさと女性性と成熟さと、どぎついものだったり、いろんなものがごちゃ混ぜになっている。それこそが女のコっぽいんじゃないか」という監督のビジョンに沿って、さまざまなものが脈略なく配置されている。ちなみに、この場面の背景に飾られている蝶の標本は、その美を一生閉じ込めておくことの象徴として配されており、ほかにもサロンを細かく見てみると、決して統一感があるといえない装飾がそれを物語っている。また、彼女たちの制服は、気品さを感じられるエンジ色と純潔の意味で白という組み合わせが採用され、動いたときのスカートの揺れ具合まで計算された上で生地が選ばれたという。さらに、女子だけの世界として欠かせないのが、“百合”描写。新たに解禁となった場面写真では、いつみを“太陽”のような存在ととらえる奨学生の二谷美礼(平祐奈)や、いつみへの想いがとりわけ強い留学生のディアナ・デチェヴァ(玉城ティナ)、いつみを姉のように慕うあかねとの艶っぽいシーンが…。しかし、恐るべき裏の顔を持ついつみにとっては、これは彼女たちを“落としにかかる”シチュエーション。スタッフ・出演者たちの間では、こうしたシーンを“気持ちの上でのキスシーン”として臨むということが共有意識だったそうだ。そして、女子だけの世界をよりリアルに表現するために起用されたのが、テレビアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や劇場アニメ『心が叫びたがってるんだ。』などを手がけてきた人気脚本家・岡田麿里。物語の設定はどこか非現実的でありながら、少女たちの生態がリアリティに満ちていることから、あえて実写畑の脚本家を避け、岡田さんに白羽の矢が立った。過去の作品で数々のリアルな台詞を書いてきた岡田さんだが、今回も数々の名台詞を生み出している。文学のサークル顧問・北条(千葉雄大)が、禁断の愛を育むいつみに向かって言うサディスティックな「先生呼び、禁止」は、岡田さんを起用した明石直弓プロデューサーも「“萌え”を書ける岡田さんだからこそ出来たシーンだと思います」と絶賛。また、女子高生作家・高岡志夜(清野菜名)が、いつみに向かって「黙れババアが!」と言い放つセリフも、限られた空間・時間を生きる女子のリアルな心情を見事に表現したものとなっている。『暗黒女子』は4月1日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:暗黒女子 2017年4月1日より全国にて公開(C) 017「暗黒女子」製作委員会 (C) 秋吉理香子/双葉社
2017年03月30日閉ざされた絶海の孤島を舞台にしたアガサ・クリスティの名作を仲間由紀恵、向井理、柳葉敏郎ら豪華キャストでドラマ化する「そして誰もいなくなった」が、3月25日(土)今夜と明日26日(日)の2夜連続でテレビ朝日系にて放送される。原作はイギリスが誇る“ミステリーの女王”アガサ・クリスティが1939年に発表した同名推理小説。世界で累計1億部以上を売り上げ「クローズド・サークル」モノの代表的な作品として世界的に高く評価され続けてきた不朽の名作だが、日本での映像化は今回が初となる。今回の日本初映像化にあたっては、数々のサスペンスドラマを手がけた江戸川乱歩賞作家の長坂秀佳が脚本を担当。「相棒」シリーズの和泉聖治が監督を務める。キャストには主演の仲間さんをはじめ、向井さん、柳葉さんのほか、大地真央、國村隼、藤真利子、余貴美子、橋爪功、津川雅彦、渡瀬恒彦。そして荒川良々と沢村一樹が本作オリジナルキャラクターの刑事を演じる。八丈島沖に浮かぶ孤島・兵隊島。その孤島に立つ「自然の島ホテル」のオーナー・七尾審によって、10人の男女が呼び寄せられた。やってきたのは、元水泳選手の白峰涼(仲間由紀恵)、元東京地裁裁判長・磐村兵庫(渡瀬恒彦)、元国会議員・門殿宣明(津川雅彦)、救急センター医師・神波江利香(余貴美子)、元傭兵・ケン石動(柳葉敏郎)、元女優・星空綾子(大地真央)、ミステリー作家・五明卓(向井理)、元刑事の久間部堅吉(國村隼)の8人。だが、島に到着するも、ホテルの執事夫婦・翠川信夫(橋爪功)とつね美(藤真利子)からオーナーの七尾は不在であることを伝えられる。これから何が起こるのか、自分たちはなぜこの島に招待されたのか。期待と不安に包まれながら用意された夕食をとっていると、突如としてどこかから彼らの過去の罪を暴露する“謎の声”が聞こえてくる。それぞれの胸の内に去来する過去の出来事…。10人が互いの過去を探り合う中、招待客の1人が目の前で殺害される。そして、それをきっかけとするように、1人、また1人と招待客が殺されていき――。二夜連続ドラマスペシャル「そして誰もいなくなった」の第一夜は3月25日(土)今夜21時~、第二夜は3月26日(日)21時~テレビ朝日系24局ネットにて放送。(笠緒)
2017年03月25日二夜連続ドラマスペシャル、アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」の制作発表会見が3月2日(木)、都内にて開催され、主演の仲間由紀恵、出演の向井理、津川雅彦らが出席。津川さんと向井さんが、胆のうがんで闘病中の俳優・渡瀬恒彦の現場での様子を語った。“ミステリーの女王”として名高いイギリスの作家、アガサ・クリスティの傑作推理小説「そして誰もいなくなった」が日本で初めて映像化される同作。原作は、絶海の孤島にあるホテルに招待された10人の客がひとり、またひとりと殺されていき、ついには全員が殺され、後日10体の死体が発見されるという“クローズド・サークルミステリー”の代表作として知られる。仲間さんは元水泳選手の金メダリスト・白峰涼を、向井さんは新進の人気ミステリー作家・五明卓を、津川さんは数々の政局に直面してきた大物の元国会議員・門殿宣明を演じる。イベントには、仲間さん、向井さん、津川さんをはじめ、胆のうがんの闘病をしながら出演した渡瀬さんを除くメインキャスト(沢村一樹、柳葉敏郎、余貴美子、荒川良々、國村隼、藤真利子、大地真央、橋爪功)と和泉聖治監督が登壇した。主演の仲間さんは、次々と起こる殺人に精神的に追い詰められていく女性を熱演。映画『リング0バースデイ』(2000)で貞子を演じた際、「ボコボコに殴り殺されて、井戸に捨てられた」経験があるものの、「テレビ(ドラマ)で殺される役は初めてやらせて頂きました」といい、「やっぱり、『気持ちのよいものではないな』と思いますし、嫌な夢を見るようになりました。起きるときはちょっと嫌な気持ちになりながら、撮影の時期は起きていたなと思います」と同作の撮影が過酷体験になったことを告白。メインキャストの中では最年少となった向井さんは、「今日はいらっしゃらないのですが渡瀬さんも誰よりも早く現場に入るので、だんだんみんな、入る時間が早くなってきました」と現場での渡瀬さんの様子を紹介。続けて、「監督の和泉さんもスピーディな方で、たまにテストもしていないのに本番に行って。でも、津川さんは、その日初めてしゃべるせりふが本番だったりするのですが、それも完璧にクリアして。大地さんのように『いま、本番だったの?』ときょとんとしている方もいまして、すごく個性的でした」とベテラン先輩陣との共演をふり返った。続けて、「普段あまり緊張しないのですが、どんどん展開が早くなっていくので、僕も台詞を、ばあっとしゃべっているところもあったりしました。そういう緊張感もありつつ、チャーミングな面もあるし、すごく引き締まる面もあるし、色々な感情を経験させてもらったので、ひとことで言うと、本当に楽しい毎日でした」と笑顔を見せた。一方、メインキャストの中で最年長となった津川さんは、「もうそういう年齢になりましてね。みなさんに労わっていただいています」とイベントを盛り上げるも、「もちろん、がんの渡瀬恒彦をみんな労わったわけです。がんをおしてがんばってくれているのでね。それはそれは、みんな気を遣って、和やかにもし、なおかつ、優しくもしながら、気を遣っておりました」と現場での様子を語った。スケジュールの都合がつかず欠席となった渡瀬さんからは、「ひと癖も、ふた癖もある一騎当千のつわものたち、中に置かれた高山の花、水辺の花、温室の花、仕上がりはどうなっているのか。4時間、テレビの前にお座りください!」などとメッセージが寄せられた。二夜連続ドラマスペシャル、アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」は、テレビ朝日系にて、3月25日(土)と26日(日)の21時より放送。(竹内みちまろ)
2017年03月02日アガサ・クリスティの名作を主演の仲間由紀恵ら豪華キャストを迎え、日本で初めて映像化する「そして誰もいなくなった」。このほど、原作には登場しない刑事コンビとして沢村一樹と荒川良々の参加が決定。“孤島”という大きな密室で起きた連続殺人事件の謎解きに挑むことになった。八丈島沖に浮かぶ孤島・兵隊島。その孤島に立つ「自然の島ホテル」のオーナー・七尾審によって、10人の男女が呼び寄せられた。やってきたのは、元水泳選手の白峰涼(仲間由紀恵)、元東京地裁裁判長・磐村兵庫(渡瀬恒彦)、元国会議員・門殿宣明(津川雅彦)、救急センター医師・神波江利香(余貴美子)、元傭兵・ケン石動(柳葉敏郎)、元女優・星空綾子(大地真央)、ミステリー作家・五明卓(向井理)、元刑事の久間部堅吉(國村隼)の8人。だが、島に到着するも、ホテルの執事夫婦・翠川信夫(橋爪功)とつね美(藤真利子)からオーナーの七尾は不在であることを伝えられる。これから何が起こるのか、自分たちはなぜこの島に招待されたのか。期待と不安に包まれながら用意された夕食をとっていると、突如としてどこかから彼らの過去の罪を暴露する“謎の声”が聞こえてくる。それぞれの胸の内に去来する過去の出来事…。10人が互いの過去を探り合う中、招待客の1人が目の前で殺害される。そして、それをきっかけとするように、1人、また1人と招待客が殺されていき――。絶海の孤島にあるホテルに集められた10人が次々に殺されていき、ついには全員が殺され、10体の死体が発見される――というなんとも不可解な連続殺人事件を解決するため、島を訪れる刑事を、沢村さんと荒川さんが演じることになる本作。世界的に有名なミステリーの映像化にさらなる深みを与えるべく、原作にはない本ドラマオリジナルの役どころとなっている。沢村さんが演じるのは、警視庁捜査一課の警部・相国寺竜也。事件に関する下調べには余念がなく、現場においてはどんな些細な証拠も見逃さない鋭い観察眼を持った敏腕、でも、ちょっと変わった刑事。“黒縁メガネにハット”という特徴的なビジュアルも印象的だ。また、荒川さんが演じるのは、事件が起きた兵隊島の管轄である八丈島東署捜査課の警部補・多々良伴平。優秀だが、一風変わった相国寺に振り回され戸惑いつつも、ともに事件解決のために奔走していく。天才的な観察眼と推理力を持つ相国寺と、仕事はできるが至極平凡な多々良。まったくキャラが違う凸凹コンビの丁々発止なやり取りは、ミステリードラマの中に思わずクスッと笑ってしまうユーモアをもたらすことに。彼らが謎多き事件を鮮やかにしていく様子を、視聴者は同じ目線で見守ることができそうだ。<以下、キャストコメント>■沢村一樹時代を変え、設定を変えるだけでまったく新しい作品になるのがアガサ・クリスティの魅力ですよね。今回この作品で容疑者となり得るのは、仲間由紀恵さんや向井理さん、そして錚々たる先輩方ですが、そんなみなさんにもひけを取らない優秀な頭脳と推理力を持った刑事が、僕の演じる相国寺です。刑事という“職業人”であることを強調できるよう眼鏡を着用し、“とても優秀だけどちょっと風変わりな人物”というのを意識しています。“なんでも出来る人”というよりは“ひとつのことが飛び抜けて出来る人”というイメージで役作りをしてみました。荒川良々さんが演じる多々良との掛け合いは本当に噛み合っていなくて…(笑)、でもそういうお芝居がとても楽しいんです!荒川さんの独特の風貌と間合いも存分に生かされていますし、相国寺ととてもお似合いのコンビですので、そこは楽しんで見ていただきたいですね。これまでいろいろな刑事、探偵の役をやらせていただきましたが、その中でも今回の事件はなかなかのモノです!すごく頭の良い人が緻密に計算した上で行なわれた犯罪の謎をひとつひとつ解いていく――絶対に楽しめるドラマになりますので、ご期待ください!■荒川良々僕が演じる多々良と沢村一樹さんが演じる相国寺は、劇中一緒にいてもまったく噛み合っていなくて、僕は常に沢村さんに翻弄されています。監督からは「いいバランスなんじゃないの?」と言っていただいたので、よかったかな、と思ってはいるのですが…(笑)。僕は刑事の役なので、事件が起きた後に現場にやってくるのですが、つくづく「殺される側じゃなくてよかったな」と思っています(笑)。きっと緊張しちゃいます…。脚本いただいてキャストのみなさんのお名前を見たとき「うわぁぁっ!」ってなるくらい錚々たるみなさんが並んでいましたから!現場でお芝居を直接見てみたいとは思いますが、いまのところは殺されている様子を写真で見るばかりです。みなさん、本当にいろいろな殺され方をしているので、楽しみにしていてください(笑)。二夜連続ドラマスペシャル アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」第一夜は3月25日(土)21時~、第二夜は3月26日(日)21時~テレビ朝日系24局ネットにて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年02月22日閉ざされた絶海の孤島で、10人の招待客が次々と殺されていく――。“ミステリーの女王”として名高いイギリスの女流作家アガサ・クリスティの傑作推理小説「そして誰もいなくなった」が、二夜連続のスペシャルドラマとして日本で初めて映像化されることが決定。主演を仲間由紀恵が務めるほか、向井理、柳葉敏郎ら豪華な顔ぶれが競演を果たす。八丈島沖に浮かぶ孤島・兵隊島。その孤島に立つ“自然の島ホテル”オーナー・七尾審によって、10人の男女が島に呼び寄せられる。七尾からの招待状を受け取りやってきたのは、元水泳選手の白峰涼(仲間由紀恵)、元東京地裁裁判長・磐村兵庫(渡瀬恒彦)、元参議院議員・門殿宣明(津川雅彦)、救急センター医師・神波江利香(余貴美子)、元傭兵・ケン石動(柳葉敏郎)、元女優・星空綾子(大地真央)、ミステリー作家・五明卓(向井理)、元刑事の久間部堅吉(國村隼)の8人。島に到着するも、ホテルの執事夫婦・翠川信夫(橋爪功)とつね美(藤真利子)からオーナーの七尾は不在であることを伝えられる。自分たちはなぜ、この島に招待されたのか、これから何が起こるのか、期待と不安に包まれながら用意された夕食をとっていると、どこかから彼らの過去の罪を暴露する“謎の声”が聞こえてくる。それぞれの胸の内に去来する過去の出来事…。10人が互いの過去を探り合う中、突然、ある招待客が目の前で殺害される!そして1人、また1人と招待客が殺されていき…。孤島のホテルという巨大な“密室”で、10人の招待客が次々と殺されていき、ついには全員が殺されてしまう…という物語は、“ミステリーの女王”クリスティが生み出した“クローズド・サークルミステリー”の傑作。1939年に刊行以来、全世界で累計1億部以上を売り上げてきた。何度も舞台や映画・TVドラマとして上演・上映され、日本でもたくさんのオマージュ作品が作られてきたが、今回、日本で初めての映像化に。脚本を執筆するのは、数多くのサスペンスドラマを手がけてきた江戸川乱歩賞作家・長坂秀佳、監督を務めるのは「相棒」シリーズで知られる和泉聖治。最強のタッグにより、ミステリーの金字塔が日本版として誕生する。主演を務めるのは、「相棒」でもおなじみの仲間さん。不可解な連続殺人事件に巻き込まれ、精神的に追い詰められていく元水泳選手の白峰涼というキャラクターは、世界水泳の金メダリストでありながら現在は引退、“謎の声”によると「5年前に教え子をプールで溺死させた」という。コミカルな役からシリアスな役、ときには男を惑わす悪女まで…幅広い役柄をこなす確かな演技力と、圧倒的な存在感を放つ仲間さんが、本作で新たな境地を切り開くことになるか。かつて、『リング0バースデイ』(’00)で貞子を演じた際、「ボコボコに殴り殺されて、井戸に捨てられた」という仲間さんが、今回、TVドラマでは初めて“殺される”役に挑む。また、仲間さん演じる涼とともに孤島のホテルに招待される客として、豪華キャスト陣が集結。向井さんは、人気新進ミステリー作家の五明役。5年前まではアマチュアボクサーで、“謎の声”によれば「5年前にサラリーマンを殺した」とされている。柳葉さんが演じるのは、軍事評論家で元傭兵のケン石動。謎の声によると「13年前、とある戦地で兵士5名を殺した」とか。東京中央救急センター・外科部長の神波を演じる余さんは「16年前、患者を殺した」、元刑事で現在は探偵という國村さんの久間部は「11年前、強盗殺人犯を殺した」という。大地さん演じる元銀幕の大スターは、「8年前、お手伝いの女性を殺した」とされ、津川さん演じる政界の大物・門殿は「15年前に妻の愛人を殺した」、渡瀬さん演じる元東京地裁の裁判長・磐村は、「7年前、担当裁判の被告人を殺した」と謎の声は伝える。さらには、自然の島ホテルの執事夫婦・翠川信夫とつね美を演じるのは、橋爪さんと藤さん。謎の声によると、2人は共謀して「10年前に当時の雇い主を殺した」というが…。それぞれが強烈な個性を放つ名優たちが、入り組んだミステリーの中で、どのような芝居の掛け合いを見せてくれるのか、ミステリーファンならずとも、見逃せない作品となりそうだ。以下、キャストからコメントが到着した。■仲間由紀恵アガサ・クリスティというとても偉大で有名な作家の作品を日本で初めて映像化されるということで、とても楽しみに撮影に入りました。「そして誰もいなくなった」は台本、そしてもちろん原作も、読めば読むほど怖いお話。登場人物みんなが抱えている問題があり、実はそれが“人間の一番怖いところ”だった、ということがわかっていくラストまで、とても緊張感のある作品だと思います。ひとり、またひとりと死んでいき、「次は自分なのではないか」という恐怖感を抱きながら精神的に追い詰められていく登場人物たち。そして自分たちの中にある“罪への真実”と向き合う間もなく殺されるという恐怖やパニック状態の表現は難しいところかな、と感じています。大変豪華なキャスト陣で挑む今作ですので、大先輩方からたくさんの助言をいただきながら、記念すべき「そして誰もいなくなった」の日本初映像化作品を作り上げていきたいと思います!演じているわたしたちも完成を楽しみにしておりますので、みなさんも存分に怖がって、楽しみながらご覧ください。■向井理「そして誰もいなくなった」は世界的にとても有名な作品ですし、日本でもこれまでオマージュとして作っている作品も数多くありました。日本で初めて映像化することになった「そして誰もいなくなった」に出させていただけるのは、本当に光栄なことだと思っています。キャストの中では僕が最年少なのですが、みなさんから撮影中にいろいろなお話を聞けること、お芝居を目の当たりにできることがとても楽しみです。全員が殺されてしまうとは分かりながらも、視聴者の方々はそのタイミングや順番、殺され方などに注目し、推理を楽しんでいただければと思います。僕も、それを上手く裏切れるよう頑張ります。■柳葉敏郎アガサ・クリスティという“普通ではない世界”を生きることになるので、お声をかけていただいたときからとても楽しみにしていました!楽しみにした分、自分でもプレッシャーを背負わなくてはいけない、という良い緊張感の中、そして共演のみなさんも監督もよく知った方々なのでとてもいい人間関係の中、撮影を進められていると思います。素晴らしい作品が出来上がる予感がしています!二夜連続ドラマスペシャル アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」は今春、テレビ朝日系24局ネットにて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年01月31日俳優のジョニー・デップが、『オリエント急行殺人事件』リメイク版に出演することが決まった。アンバー・ハードとの離婚騒動でここ最近私生活の方が話題になっていたジョニーだが今回、注目を集める同作品にラチェット役で登場することになった。同作品の監督、さらに探偵エルキュール・ポアロ役を務めるケネス・ブラナーと話し合いを行い、アガサ・クリスティ著作の小説を基にマイケル・グリーンが書き上げた脚本を読んだ後、ジョニーは出演することを決めたのだという。この作品には、ミシェル・ファイファーがハッバード夫人役、デイジー・リドリーがメアリー・デベナム役、ジュディ・デンチがドラゴミロフ公爵夫人役、ルーシー・ボイントンがアンドレニイ伯爵夫人で出演することも決定している。ブラナーはほとんどの出演者を決めたところだが、撮影がスタートするまでにまだいくつかの主要キャラクターをキャスティングしなければならないようだ。1934年発刊の原作『オリエント急行殺人事件』は、探偵のポアロが列車の中で起きた殺人事件の犯人を数多くの容疑者の中から探し出すストーリー。ブラナーはデッドラインのインタビューの中で「クリスティの『オリエント急行殺人事件』はミステリアスで注目せずにはいられない、人の心をざわつかせる作品です」「素晴らしい俳優たちと共に新しい観客たちのためにこのダークな物語に命を吹き込むことができることを誇りに思います」と語った。このたび新しく製作されることになった『オリエント急行殺人事件』は、リドリー・スコット、サイモン・キンバーグ、マーク・ゴードンがブラナーとともにプロデューサーを務め、クリスティのひ孫でアガサ・クリスティLtd.の会長ジェームズ・プリチャードと同社のCEOヒラリー・ストロングがエグゼクティブ・プロデューサーを務めることになっている。1974年作『オリエント急行殺人事件』のリメイク版は今年11月よりロンドンで撮影がスタートする予定だ。(C)BANG Media International
2016年10月01日ジョニー・デップが『Murder on the Orient Express』リメイク版に出演することになった。その他の情報監督と主演はケネス・ブラナー。一時はアンジェリーナ・ジョリーも出演する予定だったが、ジョリーは最近、降板した。ほかに、デイジー・リドリー、ミッシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、マイケル・ペーニャの出演も決まったようで、豪華キャストが固まりつつある。撮影は11月にロンドンで始まる。原作は、アガサ・クリスティによる1934年の推理小説。1974年の映画化作品『オリエント急行殺人事件』はシドニー・ルメットが監督、アフバート・フィニー、イングリット・バーグマン、アンソニー・パーキンス、ローレン・バコールらが出演した。バーグマンは今作でオスカー助演女優賞を受賞。ほかに5部門でノミネーションを果たしている。文:猿渡由紀
2016年09月30日段々と涼しくなり、夏ドラマも最終回の時期を迎えました。恋愛、仕事、家族、刑事もの…幅広いジャンルが顔を揃えた2016年7月クール。今日はその締めくくりとして、毎期全ての放送枠をチェックしているドラマニアな筆者が選んだ「勝手にベスト3」をご紹介していきましょう。■第1位:仕事人間だって恋がしたい!独特な命令口調が病みつきになる「家売るオンナ」今クール、1時間経つのが圧倒的に早く感じたこの作品。北川景子さん演じる主人公・サンチーこと三軒家万智は、「私に売れない家はない」という口癖の通り、どんな物件でもとにかく売って売って売りまくる敏腕不動産屋。部下の白洲美加(イモトアヤコ)に「GO!」と命令する姿は、如何にも“仕事のできるオンナ”というオーラ満載でとにかく格好良かったですね。原色を基調とした営業スタイル=ファッションコーディネートにも「お洒落」「真似したい」という呟きが数多く寄せられていました。本作では何より、「家を売る」という普段あまり馴染みのない仕事にスポットを当てている点が非常に面白かった!生きるうえで必要不可欠な、衣食住。中でも「住む家があること」はついつい当たり前になりがちですが…決してそんなことはなく、実は収入の半分以上を費やすその物件にこそ、もっときちんとこだわりを持つ必要があるのかもしれないと改めて痛感させられます。一軒一軒、屋根の下には血と汗と涙の滲んだ努力が存在するのだということを改めて知ることのできる深~い作品と言えるでしょう。加えて脚本が大石静さんの作品ということで、さり気なく随所に散りばめられた恋愛模様も光っていましたね。ハートの強い主人公が世に切り込んでいく定番の構図とはちょっと違う。サンチーが心の奥底で密かに「どうして私には人の心がわからないのか」「なぜ結婚できないのだろうか」と首を傾げているシーンが所々登場するため、見ていて不思議と胸がチクリ痛むのが大石作品のマジック。そんな彼女の葛藤に気づき、自然と好意を寄せる後輩・庭野(工藤阿須加)。さらには、女性不審なはずの上司・屋代(仲村トオル)とも一気に心の距離が縮まり…!? リアルな社内恋愛描写に、無性に惹きこまれました。物語の終わりは、まだ続きそうな余韻を残していましたので、続編に期待したいと思います。■第2位:恋に泥沼は付きもの!?ロス泣き続出の「せいせいするほど、愛してる」続く第2位には、古典的と言えば古典的!なぜか続きが見たくなってしまう、王道の不倫ドラマをセレクト。「いくらなんでも、不運が続き過ぎ」「現実にはここまでの泥沼、有り得ないでしょう」というツッコミも、原作が人気漫画なので俄然許せてしまうこの作品。木南晴夏さん演じる妻が空港で連呼した「この泥棒猫!」という台詞、めちゃくちゃ怖かったですね~(笑)絡み合う複雑な愛情――主人公・栗原美亜を演じる武井咲さん×副社長・三好海里を演じる滝沢秀明さんの禁断の恋ももちろんハラハラだったのですが…今クール最も世の女性たちのハートを鷲掴みにしたのは、本作に登場し後半からものすごい勢いで話題を集めたジミー チュウ広報の宮様こと宮沢綾(中村蒼)ではないでしょうか。美亜に恋心を寄せ、海里とは一味違うストレートな戦法で「俺にしておけ」「幸せにする」と猛アプローチ。見た目も心もイケメンの関西弁ボーイ・宮様の愛の告白に、テレビの前で悶絶した女性も多いはず!ほんの少しタイミングがズレてしまっただけで、恋愛って絶妙にすれ違ってしまいますよね。まさにその切なさの極みに立っていたのが、今作では彼なのかもしれません。また「せい愛」の魅力は、昨今流行を見せる不倫ドラマには無い“クスッと笑ってしまう”そのカジュアルさにも潜んでいます。本作を見ていた方なら恐らく誰もがベストオブシーンとして挙げるであろう、エアギターシーン。会社ではポーカーフェイスを貫いている海里がストレス発散のため、自宅で行っているこの激しいダンスがなんと最愛の彼女に見つかってしまった!あんぐりと大きく口を開き、かける言葉を失ってしまった美亜の表情は必見です。実際の恋愛って、そういう「えっ!?彼のそんな所はちょっと嫌かも」なんて部分も含めての“好き”じゃないですか。そんなリアルのさじ加減がちょうど良いバランスで非現実の中に溶け込んでいるので、自分なりの共感ポイントを探してみるとより楽しく視聴できますよ~。結末にも含みがあったので、是非、秘められた意味をとことん追究してみては?■第3位:怒涛の最終回…思わず二度見したくなる「そして、誰もいなくなった」最後がこちら。藤原竜也さんの絶叫、相変わらず迫力がすごかったですね~!ミステリー小説の巨匠、アガサ・クリスティの同名小説を彷彿とさせる「そして、誰もいなくなった」です。初回放送前の告知CMの時点から番組では「この中に犯人がいます」と登場人物の顔を羅列していたため、視聴者の中で犯人探しが大流行。放送が終わる度、SNS上で「なぜ彼女はこう言ったのか」「彼のこの行動が怪しい」と様々な憶測が飛び交っていました。まさに、推理ドラマの醍醐味と言えるでしょう。物語としては、これまでの作品であまり見たことがない「出てくる人、全員が怪しい」という展開がとにかく斬新で。ミステリー作品って大抵、「最初怪しくない人ほど、後から怪しくなってくる」みたいなロジックがあるじゃないですか。でも本作ではとにかく全員、行動が不審なんですよね(笑)。段々自分が疑い深い人間なんじゃないかと錯覚し始めるほど…。にも関わらず、そんな登場人物たちが遠慮なくどんどん失踪したり命を落としたりして“いなくなっていく”ので、無駄なことに気を取られている暇もなく、まるでジェットコースターに乗っているかの如く目まぐるしいストーリー展開に追いつくのがやっとでした。話ごとの区切りも、謎の電話が鳴ったり殴られて意識を失ったりと絶妙なシーンで終わるため、まんまと最後まで継続視聴してしまった人も少なくないのでは?結末からふり返ってみると、犯人に結びつくヒントが1話から細かく散りばめられていたことに気がつくので、時間を置いてもう一度見返してみることをオススメします。ボイスチェンジャーの声もよ~く聴くとヒントになりますので、要チェック!以上、いかがでしたか?秋の気配がすぐそこまで来ています。10月クールは一体どんな作品が放送されるのでしょうか。気になるラインナップは次回記事でご紹介致しますよ~!お楽しみに。(text:Yuki Watanabe)
2016年09月24日