クリント・イーストウッド監督と主演トム・ハンクスで、9.11以降、沈み込むニューヨークの人々に希望を照らした奇跡の生還劇と、“その後”を描く『ハドソン川の奇跡』。全米大ヒット中の本作の日本公開を直前に控え、“ハドソン川の奇跡”の一部が明らかにされる、5分にも及ぶドキュメンタリーのような特別映像が解禁となった。いち早く公開された全米では、圧倒的成績で興収ランキング2週連続No.1を獲得し、米批評サイト「Rotten Tomatoes」での観客評価は89%を維持し続けている本作。早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声高く、作品賞、監督賞、主演男優賞など、主要部門でのノミネート確実とうわさされている。解禁となった映像からも分かるように、巨匠イーストウッド監督が手がけた本作は、2009年1月15日、極寒の日に起きた実際の事故を再現しつつ、事故後の緊迫した状況を掘り下げている。その日、1549便には150人の乗客と5人の乗務員がいたが、空中でも、水中でも、1人の犠牲者も出さなかった。SNSで瞬く間に拡散されたこの生還は、“ハドソン川の奇跡”としてたちまち世界中で知られるようになる。だが、真のドラマは、その事故後にあった。長年の経験をもつ熟練パイロットであり、大惨事の危機に直面しても冷静に対応したサリー機長は、国家運輸安全委員会(NTSB)に何度も呼び出され、自身の判断と行動を弁護しなければならなかったのだ。この事故にまつわる、その知られざる部分こそが、イーストウッド監督を強く惹きつけることになった。前作『アメリカン・スナイパー』で戦場という極限の状況下での兵士の人間性を鋭くも優しく見つめたイーストウッドが、知られざる“ハドソン川の奇跡”を題材として描くことに対し、ハンクスは「アメリカ映画史に残る名作を撮ってきたクリントでなければ撮れなかった映画だ」と言葉に力を込める。真実の裏側はもちろん、イーストウッド監督は「感動的な実話を忠実に再現することが大事だった」と明かす。脱出した乗客たちを凍てつく川から救い出すため救助に向かった人々も、ヘリやフェリーなどの関係者ほか、実際に救助活動に従事した人々をできるだけ多く見つけ出し、映画に出演してもらったという。あの9.11の悲劇を思い出させ、“全員生存”に誰もが賞賛を贈った“ハドソン川の奇跡”。サリー元機長は、「あの日、誰もが自発的に行動を起こして団結し、それぞれが見事に自分の役割を果たしました。だからこそ、私たち全員の命が救われたのです。そしてだからこそ、私たちはあの日とあのフライトをずっと覚えているんじゃないでしょうか」とコメント。あの日、操縦かんを握っていた男は、自分だけの手柄だと言われるよりも、関わった全員の努力が認められることを望み、この映画ではそう描かれていることを喜んでいると明かしている。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月23日現在86歳のクリント・イーストウッド監督が最新作の題材に選んだのは、2009年に発生した航空機事故にまつわる奇跡の生還劇だ。すでに全米で大ヒットを記録し、アカデミー賞候補入りも確実視される感動巨編『ハドソン川の奇跡』で主演を務めるトム・ハンクス、共演するアーロン・エッカートが揃って来日し、取材に応じた。ともにイーストウッド監督との仕事は初めて。誰もが憧れる“至宝”と仕事する栄誉とは?その他の写真マンハッタン上空で制御不能となった旅客機をハドソン川に不時着水させたサリー機長(ハンクス)は、乗客乗員155人全員を救った英雄と称賛される一方、そのとっさの判断が「乗客を危険にさらした」として事故調査委員会から厳しい追及を受けることに…。長年、“アメリカの英雄”の知られざる真実を描き続ける、イーストウッド監督の本領が発揮された一級品のサスペンスにして、極上の人間賛歌に仕上がった。「クリントとの仕事は、素晴らしいの一言に尽きるね。アメリカ映画の歴史を振り返っても、彼ほど洗練された映画監督がいない。これほどの栄誉はないよ」と敬意を示すハンクス。自身も監督業をこなすだけに、「現場にやってきて『じゃあ、始めよう』とカメラを回すだけ。俳優に何かをくどくど説明したりしないし、テストもほとんどしないから、時間の無駄が一切ない。おかげで役者も身が引き締まり、演技に最大限のエネルギーと集中力を注げるんだ」とイーストウッドの姿勢に多くを学んだそうだ。副操縦士のジェフを演じるエッカートも「まったく同意見だね」と大いにうなずき、「難なく仕事をこなしている姿が印象的だった。そこには、入念な準備で備えるクルーとの信頼関係がある。だから、初めて(イーストウッドの現場に)参加しても、すぐに家族の一員になれた気がするし、『最高の仕事をしたい』と自然に思えるんだ」と感慨深く振り返る。果たして命を救ったベテラン機長の判断は、無謀だったのか?物語は現代人が避けては通れない、“人間の直感”と“機会が弾き出す想定”をめぐる争いを浮き彫りにする。「テクノロジーが生活を効率化しているのは事実だし、その波は映画製作の現場にも押し寄せている。それでも人間が培った経験は必要だし、映画が描く危機的状況であれば、なおさらだ。機械が99パーセントの正解を出せても、最後は人間が絞り出す1パーセントがものを言うんだ」(ハンクス)、「技術の進歩は驚くべきものがあるし、人間の生き方にも大きな影響を与えているけど、やはり大切なのは人間の心だ。この映画にはそんなメッセージが込められている」(エッカート)『ハドソン川の奇跡』9月24日(土)新宿ピカデリー 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年09月23日クリント・イーストウッド監督がトム・ハンクスを主演に迎えて贈る最新作『ハドソン川の奇跡』。全米では2週連続で圧倒的NO.1を獲得している本作には、サリー機長とその妻ローリーの夫婦愛に女性たちの共感が寄せられているという。このほどシネマカフェに、乗員乗客全員を救った英雄から一転、容疑者となってしまう夫を優しく電話で励ます妻の本編映像が到着した。本作は、2009年に起きた航空機事故の実話をイーストウッド監督が映画化。トム演じるサリー機長は、全エンジンが停止した航空機を制御し、機体をハドソン川に不時着させることを決意、絶体絶命の中、乗員乗客155人全員の命を救った国民的英雄として称賛される。だが、機長は、「不時着以外の選択はなかったのか?命を危険にさらす無謀な判断ではなかったのか?」と一転、容疑者にされてしまうのだった…。トム演じるサリー機長と、実力派女優ローラ・リニーが演じる、その妻ローリー。夫婦は、事故が起き、サリーが容疑者になってしまうと面会は許されず、離れ離れの生活になってしまう。厳しい追及を受けるサリー機長と、家に多くのマスコミが押し寄せ困惑するローリー。2人が唯一お互いの無事を確かめ合うことができたのは、電話だけだった。今回到着した本編映像は、そんな過酷な状況に耐える2人の切ないシーン。サリー機長は自分の決断は正しいと信じるが、次第に追い詰められ「僕が間違っていたら?」と弱音を吐露。そんなサリーに対し、ローリーは「サリー、ニュースを見て。あなたは英雄よ。NTSB(国家運輸安全委員会)も認めるべき」と優しく励ます。しかし、サリーは事故が起きたとき、両エンジンが停止したと思い、ハドソン川に不時着させたが、左エンジンが作動していた可能性があったと言うのだ。シミュレーションによると、ラガーディア空港に引き返せたはず、と追及されていくサリー。不安が押し寄せ、容赦なく追い詰められ、孤独な状況に陥る彼を支えるのは、愛する家族と数少ない仲間だけだった…。実はこの電話のシーン、離れ離れの2人と同じく、トムとローラもまた別々の場所で撮影を行ったという。ローラ演じるローリーは事故現場から離れた実家にいる、という設定だったため、夫サリー機長との電話のシーンがほとんどだった。そのため、トムとは顔を合わせずに撮影が進んでいったそうで、ローラは「私たちが撮影しているとき、トム・ハンクスの顔を見なかったの。ほかのみんなが働いているトーンがどういうものか分からないから難しかった。私が撮影しているものの前後のシーンと合わせたときに、私のエネルギーがどれくらいのところにあるかわからず、どういうふうにやればいいのか分からなかったわ」と、その苦労を明かしている。しかし、そこはアカデミー賞俳優のトム。そんなローラのために、実際に電話をつないで台詞を言って撮影する、という神対応を見せてくれたという。「トムは電話のシーンを撮影するときに電話越しで話してくれていたの。それはすごい助けになったわ。だから、彼が電話で話しているときは、私も反対側にいたの。そうやって撮影していったのよ」と秘話を明かす。トムの助けもあり、まるで本物の夫婦のような気づかいをしながら撮影していったからこそ、切ない夫婦愛が身近に感じられるシーンが出来上がったようだ。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月22日トム・ハーディが『マッドマックス 怒りのデス・ロード』前日譚出演に向けて交渉を進めているようだ。トムは、昨年公開されたジョージ・ミラー監督作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に主役のマックスとして出演していた。前日譚は、昨年公開作の中でシャーリーズ・セロンが演じていたフュリオサの過去を語るストーリーになるようだが、現在のところシャーリーズが出演するかは分かっていない。監督と脚本は引き続きミラーが担当するとみられている。また、オーストラリアのヘラルドサン紙によると、前日譚はオーストラリアのニューサウスウェールズ州西端のアウトバックにある鉱業都市ブロークン・ヒル周辺で撮影が行われるといい、今年末頃からスタートするようだ。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 は2012年に撮影が行われていたものの2015年にようやく公開にこぎつけ、2015年度アカデミー賞に10の部門でノミネート、最終的には6つの賞を獲得した。(C)BANG Media International
2016年09月21日エマ・ストーンとライアン・ゴズリングが3度目の共演で贈るロマンチック・ミュージカル・エンタテインメント『LA LA LAND(ラ・ラ・ランド)』(原題)が、『ルーム』『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』など、アカデミー賞にからむ話題作を次々送り出すトロント国際映画祭の最高賞、観客賞(ピープルズ・チョイス・アワード)に輝いた。オーディションに受からず落ち込んでいた女優志望のミアは、ふとピアノの音色に誘われて入ったジャズバーでピアニストのセバスチャンと最悪な出会いを果たす。偶然にも2度目に出会ったときは、セバスチャンはふてくされながら80年代ポップスをプールサイドで演奏していた。初めての会話でぶつかり合う2人、しかし、お互いに秘める才能に惹かれ始め、次第にそれは恋へと変わっていく――。数々の賞レースを賑わせ、ミニシアターながら世界で大ヒットを記録した『セッション』の若き天才、デイミアン・チャゼル監督の最新作となる本作。先日のヴェネチア国際映画祭でのエマの女優賞受賞に続き、9月18日(現地時間)に閉幕した第41回トロント国際映画祭で見事、観客賞を受賞した。トロント国際映画祭といえば、北米最大規模の来場者数を誇る映画祭で、最高賞は“一般の観客の投票”により決定する観客賞が最高賞となっている。過去に同賞を獲得した『スラムドッグ$ミリオネア』『英国王のスピーチ』『それでも夜は明ける』など、アカデミー賞を席巻する作品を数多く輩出することでも知られる。50~60年代のミュージカル映画を彷彿させる、最高にゴージャスでロマンチックな物語と映像は早くも話題を集めており、あのトム・ハンクスも手放しで絶賛しているほど。今後の賞レースの行方、そして日本公開にも期待が高まる。『LA LA LAND』(原題)は2017年2月、 TOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月20日米BOX OFFICE MOJOは9月16日~9月18日の全米週末興業成績を発表した。クリント・イーストウッド監督、トム・ハンクス主演の『ハドソン川の奇跡』が2週連続で首位。テレビシリーズ『24 -TWENTY FOUR-』の監督・プロデューサーが手掛けたサイコサスペンス『When the Bough Breaks(原題)』は前週2位から6位に転落した。2~4位は今週初登場の作品が並び、2位にランクインしたのは『ブレア・ウィッチ』。1999年公開の大ヒットホラー映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の続編で、前作で失踪した3人の中の1人の弟が事件から20年後に手掛かりを見つけ、再び伝説の魔女"ブレア・ウィッチ"の棲む森に仲間と踏み込んで行く。3位は『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』。レネー・ゼルウィガー主演のロマンティックコメディ『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズの前作から11年ぶりとなる3作目で、1作目のシャロン・マグワイア監督が再びメガホンを取り、新しい恋人と元彼との間で揺れ動くアラフォーの独身キャリアウーマンとなったブリジットを描く。4位は元CIA職員のエドワード・スノーデンの半生をオリバー・ストーン監督が描いた『スノーデン』。『ザ・ウォーク』のジョセフ・ゴードン=レヴィットが主役を務める。政府による個人監視という機密情報を暴露した1人の若者にスポットを当てた作品だ。
2016年09月19日トム・クルーズ主演『アメリカン・メイド』のプロデューサー陣が、死亡者を出した飛行機墜落事故において訴えられている。昨年、トムが麻薬密輸入業者を演じる同作の撮影中に起きた事故の被害者3人のうち1人の家族が、イマジン・エンターテイメントのプロデューサー陣を相手取り、不法死亡訴訟を起こした。双発のエアロスター機は、ロケ地であるコロンビアのジャングル付近から山の多いアンティオキア県にあるメデジン市へと飛び立った10分後に墜落。その飛行機には自身もパイロットとして訓練を受けているトムは乗っていなかったが、トレーニング中の共同パイロットのカルロス・バールさんとスタントパイロットのアラン・パーウィンさんが死亡し、機長のジミー・リー・ガーランドさんは命は助かったものの重症を負っていた。この訴訟は、その問題のフライトが急がされたものであり、不適切といえるほどの地形の上を飛んでいたと主張している。「メデジン市に行くためにそのサブジェクト・エアクラフトが飛んだ地形は、訓練飛行としては不適切といえるほど難しいものでした。フライト情報と天候計測の機器が限られている飛行機で、急ぎかつ予定外の場合においては特にそうでした」トムはそのアンデス山脈の同じルートを10分前にヘリコプターで飛行しており、着地は成功していたと裁判書類には記載されている。本作は、元トランス・ワールド航空のパイロットで80年代にCIA やコロンビアの麻薬カルテルのためにアメリカに薬物を密輸していたトム扮するバリー・シールを中心に描く作品で、来年9月の公開を予定している。(C)BANG Media International
2016年09月17日ロン・ハワード監督が贈る、『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続くシリーズ第3弾『インフェルノ』。この度、原作者のダン・ブラウンとハワード監督が本作について語る特別映像が到着した。2006年公開の『ダ・ヴィンチ・コード』では、ダ・ヴィンチの名画に隠された暗号の謎を解き、2009年の『天使と悪魔』ではガリレオの暗号の謎を暴いてヴァチカンを救った、トム・ハンクス演じる宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授。今回は、人類滅亡の恐ろしい計画を企てている生化学者ゾブリストが詩人ダンテの叙事詩「神曲」<地獄(インフェルノ)篇>に隠した、暗号の謎に挑む。本作では、シリーズ人気の核となる“謎解き要素”に加え、現実社会でも問題視される「人口増加」をめぐった究極の選択がストーリーの鍵を握っている。そしてこのほど到着した映像では、シリーズ生みの親である原作者のダンが「世界の人口がこの80年で3倍に急増したと知り、人口抑制を悪役の目的にした」と語り、現実にも起こり得るリアルでスリリングなテーマを盛り込んだと明かしている。そんな本作の悪役こそ、「人口の増大は災害となる。治療薬は“地獄(インフェルノ)”だ」と熱弁する、天才生化学者ゾブリスト(ベン・フォスター)。彼は人口増加問題の抑制策として、生み出したウィルスによって人類の半分を間引くという過激な計画を目論む。そして、その起爆スイッチを詩人ダンテの叙事詩「神曲」<地獄篇>に隠したのだ。これまで数々の謎を解き明かしてきたラングドン教授(トム・ハンクス)が、今回3度目の難解な謎解きに挑戦。だが、たとえその暗号を解いたとしても、“人類が生き延びる為にいま、人類を半分に減らす”or“100年後に人類が滅びようとも、いま生きる人々の命を守る”という究極の選択を迫られる…。これまでのシリーズにはない現実味溢れるテーマには、観ているこちらもゾクゾクしてしまいそうになり、ハワード監督もまた「決して議論の尽きない現実問題の核心を鋭く突いている」と語っている。また本作では、ラングドン教授は短期的に記憶を失っており、何者かに命を狙われ、さらにタイムリミットは48時間という危機的状況に置かれるということが明かされている。追い詰められたラングドン教授はどちらの未来を選ぶのか。手に汗握るこの展開に、ますます本作の公開が待ち遠しくなるようだ。『インフェルノ』は10月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月16日主演映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)を引っさげ来日した俳優のトム・ハンクスが、きょう16日(23:30~)に放送される日本テレビ系報道番組『NEWS ZERO』に生出演することがこのほど、明らかになった。ハンクスは、これまでアカデミー賞主演男優賞に5度のノミネートを果たし、『フィラデルフィア』(93)、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)で2連続、同賞を受賞。ゴールデン・グローブ賞主演男優賞には7度ノミネート、3度受賞といった成績も残している。最近では歌手カーリー・レイ・ジェプセンの楽曲のPVへの出演や、バラエティ番組でおちゃめな姿を披露しているハンクスだが、このたび3年ぶりの来日を果たした。14日に来日したハンクスは、15日にジャパンプレミアに登壇し、きょう16日は来日記者会見に出席。そして今夜、『NEWS ZERO』に生出演する。彼のようなハリウッドスター俳優が、日本の生放送の報道番組に出演を果たすのは異例のことだ。2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり、"奇跡"と称賛された航空事故の全貌を描いた本作に込めた思いを語る。ハンクスが本作で演じるのは、冷静かつ的確な判断を下し、USエアウェイズ1549便の乗員乗客155人全員の命を救った実在の機長チェスリー・"サリー"・サレンバーガー。エンジンが全停止した航空機で彼が瞬時に取った、川に不時着させるという偉業はタイトルにもなった「ハドソン川の奇跡」と呼ばれ、アメリカの国民的英雄として称賛されるはずだったが、不時着以外の選択はなかったのか、命を危険にさらす無謀な判断ではなかったのかとの疑惑が浮上する。 奇跡の裏側で、機長の判断をめぐって国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われていたのだ。本作ではその"奇跡"の裏の真実に迫る。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月16日クリント・イーストウッド監督と主演トム・ハンクスのコンビが贈る映画『ハドソン川の奇跡』の来日記者会見が9月16日(金)にザ・リッツ・カールトン東京で開催され、トム・ハンクスとアーロン・エッカートが出席。実際に事故を体験した日本人乗客と対面を果たした。本作の題材となるのは、2009年1月15日に起きた未曾有の航空機事故。制御不能になった機体をハドソン川に不時着させて、乗客乗員全員を救ったサレンバーガー機長の実話に迫るヒューマン・ドラマだ。会見には、事故が起きたUS エアウェイズ1549便に実際に搭乗し、“奇跡”の一部始終を体験した日本人乗客の滝川裕己さん、出口適さんも参加。トムとアーロンは、「日本人搭乗客がいたことは、おふたりに会うまで知らなかった」と驚きの表情を見せた。「荷物はちゃんと戻ってきたのか」と気にするトムだが、出口さんは「すべてクリーニングがかかって、きれいな形で戻ってきた」、滝川さんも「スーパーの会員券まで戻ってきた」と笑顔で証言。また映画については、「非常にリアルで事実が忠実に再現されていた」(滝川さん)、「命を救ったヒーローがその後に容疑者扱いをされていたとは知らなかった」(出口さん)と搭乗者としても、驚きに満ちたものだったという。本作で、乗客を救ったサレンバーガー機長を演じたトム。これまでにも『ブリッジ・オブ・スパイ』や『アポロ13』など実在の偉大なる人物を演じてきた。トムは「『トイ・ストーリー』のウッディ(の声)も演じているけれど、特に彼にはインタビューをしたり話を聞いたりはしていないよ」とおどけつつ、「その物語に私たちが知らない事実が隠されていたり、2幕までは知っていたけれど、3幕、4幕があったんだという面白さに興味を引かれるんだ」と実話を演じる面白さについてコメント。さらにトムは「とにかく、いつもいい題材を常に探している。俳優としては競争心がある方」と貪欲な姿勢を明かし、本作の脚本には「いろいろなサプライズがあった」と述懐。「知っていると思っていたニュースには、実はこれだけいろいろなことがあったんだと分かる。そういったことが、いい映画ができる要素になると思うんだ」とエネルギッシュに語っていた。(text:cinemacafe.net)
2016年09月16日俳優のトム・ハンクスが16日、ザ・リッツ・カールトン東京で開催された映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)の来日記者会見に、共演のアーロン・エッカートとともに登壇した。トム・ハンクスとクリント・イーストウッド監督が初タッグを組んだ本作では、制御不能になった旅客機をハドソン川に不時着させ、乗客乗員155人全員の命を救ったチェスリー・サリー・サレンバーガー機長の実話を描く。事故後に疑いの目を向けられるサレンバーガー機長役をトム・ハンクスが、スカイルズ副操縦士役をアーロン・エッカートが演じた。本作を含め、『アポロ13』(1995年)や『キャスト・アウェイ』(2000年)など、映画でいろんな困難な旅を経験してきたハンクスは「東京へ来て、スーツケースがなくなったという映画が撮りたいけど、誰も資金援助してくれないだろうな」とおちゃめに笑う。そしてハンクスは、「僕はとにかく良い題材を常に求めているし、俳優として競争心がある方だ。今回の脚本にはサプライズがあった。知っていたと思っていたニュースの裏に、これだけのことがあったんだと。非常に良い映画になると思ったよ。クリント・イーストウッド監督作だし、共演者がアーロン・エッカートだしね」とエッカートの顔を見た。エッカートも「ハンクスとの共演はもちろん、イーストウッド監督との仕事でとても良い経験ができたよ。クルーも達者な人たちばかりだったし。僕にとってこの映画に関わることが特権だった」と満足気に話した。その後、実際に題材となったUS エアウェイズ 1549 便に搭乗し、奇跡の一部始終を体験した日本人の乗客・滝川裕己と出口適(かなう)が登場。映画を観た感想について出口が「一番びっくりしたのは、我々の命を救ったヒーローが容疑者扱いをされていたことです」と驚くと、滝川も「背後でそういうことが起こっていたとは、我々も知らなかったです。また、映画の中身がすごくリアルで、我々体験した者から観ても事実を忠実に再現されているなと感じました」と感心していた。さらに、ハンクスからの「荷物は無事に戻ったのか?」という質問に対して、滝川が「何カ月後か忘れましたが戻ってきました」と言うと、出口も「スーパーの会員権まで全部戻ってきました。すべてクリーニングされ、丁寧に舗装されていてびっくりしました」と笑顔で語った。ハンクスとエッカートは滝川たちと熱い握手を交わし、仲良くフォトセッションに応じた。
2016年09月16日乳がんで闘病中の小林麻央さん(34)の夫である歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(38)の取ったとある行動が話題を呼んでいます。海老蔵さんは2016年9月15日に自身のブログで、麻央さんの使用しているカツラを自分で被っている写真を投稿。これが大きな反響を呼んでいます。『デイリースポーツ』によると、この日海老蔵さんは都内でハリウッド俳優のトム・ハンクスさん(60)主演の映画『ハドソン川の奇跡』のレッドカーペットイベントに参加していたとのこと。イベント終了後には急いで麻央さんの入院している病院へ向かい、カツラの画像を投稿したようです。この海老蔵さんの投稿に、麻央さんは自身のブログで『なんじゃこりゃ!!』と反応しました。麻央さんは以前から『かつら』というタイトルをつけてブログを投稿するなど、自身が抗がん剤の影響でウィッグを使用していることを告白していました。普通なら隠したくなるようなことでもオープンにできる二人の姿に、ネット上では多くの賞賛の声が上がっています。出典:ABKAI 市川海老蔵オフィシャルブログ●海老蔵と麻央の仲良しぶりに感激する人続出『海老蔵さんナイス!これは和んだだろうなぁ』『やり過ぎって言ってる人もいるけど、いいんじゃない?こういう楽しくて幸せな時間が普通の人よりも大切なんだよ』『忙しい合間を縫って病院に駆けつける海老蔵ステキ。いい夫婦だ』『笑いは最高の薬。この二人はそれが分かってるんだろ』『普通に似合ってるなこれ(笑)。おもしろい』『こんなに幸せを願いたくなる赤の他人はなかなかいない』『この二人は今しかできないことを全力でやってる感じがする。思わず応援したくなる』『前は海老蔵あんまり好きじゃなかったけど、今は男として格好いいなと思う』などなど、二人のやり取りに心を打たれたという人が続出しました。今や日本中が応援している海老蔵さん一家。麻央さんの治療が無事に進み、再び笑顔で戻ってきてくれることを願ってやみません。【画像出典元リンク】・ABKAI 市川海老蔵オフィシャルブログ/(文/パピマミ編集部)
2016年09月16日クリント・イーストウッド監督最新作『ハドソン川の奇跡』を引っさげて、トム・ハンクス、アーロン・エッカートが来日。9月15日(木)に有楽町マリオンでジャパンプレミアが開催され、日本代表ゲストの市川海老蔵とともに日本のファンの前に登場した。本作は、ハドソン川で起きた未曾有の航空機事故からの生還劇の裏に隠された実話を描く物語。チェスリー・サレンバーガー機長を演じるトムは、『キャプテン・フィリップス』以来3年ぶり。サレンバーガー機長とともに危機に立ち向かうスカイルズ副操縦士を演じるアーロンは『ダークナイト』以来8年ぶりの来日となった。海老蔵さんと対面したトムは「今日は歌舞伎のメイクをしていないから分からなかったよ」とおどけ、「日本のジェームズ・ボンドといってもいいくらい、かっこいい」と海老蔵さんを絶賛。アーロンも「ものすごくハンサム」とニッコリ。「ひと目で才能がある方だと分かる。たぶん力も強くて、我々はやっつけられちゃうだろうね。ジェームズ・ボンドだからね」と話すと、海老蔵さんは「恥ずかしい、恥ずかしい」と汗をかいて照れていた。また究極の選択をする内容にちなみ、「人生で選択を迫られた経験」を聞かれた海老蔵さんは、「海老蔵を襲名したときに、父がすぐ病気で倒れました。そのときは本当にいろいろな選択を迫られました」と述懐。舞台を作るために日々、精進している海老蔵さんだが、「信念を持ち続けて、それに誠実に向き合うことによって、正しいことが何か証明される。いま、戦っている人に勇気を与える映画」と本作にも大いに感銘を受けた様子だった。トムは「『ハドソン川の奇跡』はひとりで起こした奇跡ではない。いろいろな人がチームとなって、協力し合ったんだ。日本ではここ数年災害があって、助け合う精神というのがよくお分かりだと思う。そういった精神を描いている」と心を込めてアピール。アーロンは「イーストウッド監督が情熱を込めた映画。英雄について語っているけれど、誰もが英雄になれるんだ」と熱いメッセージを送った。3人の名優がそろったイベントとなったが、海老蔵さんはトムと自撮りをしたり、がっちりと握手を交わしたりと感激しきり。初めての来日イベントの参加に「とても光栄」と喜びを語っていた。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月15日歌舞伎俳優の市川海老蔵(38)が15日、東京・有楽町で行われた映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)のジャパンプレミア レッドカーペットイベントに登壇。来日を果たしたトム・ハンクス(60)とアーロン・エッカート(48)を出迎えた。クリント・イーストウッド監督がメガホンをとる本作は、2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された航空事故の生還劇の知られざる真実に迫る映画。本作を引っさげ、主人公のサリー機長を演じたトム・ハンクス、副操縦士役のアーロン・エッカートが14日に来日を果たした。イベントではまず、2人を迎える日本代表ゲストとして海老蔵が登場。ハリウッド映画の来日イベントに参加するのは初めてという海老蔵は「とても光栄」と語り、本作でサリー機長が"究極の決断"を迫られることにちなみ、"究極の決断"を迫られた経験を聞かれると、「"海老蔵"を襲名したときに父がすぐ病気で倒れ、そのときはいろんな選択を迫られた」と振り返った。そして、ハンクスとエッカートが姿を現し、会場がさらにヒートアップする中、海老蔵も拍手で迎え、ガッチリと2人と握手を交わした。ハンクスは「日本には何度も来ていますが、日本に戻ってくるたびにうれしさを感じます」と来日を喜び、エッカートも「コンニチハ! 日本ダイスキ!」と日本語でお茶目にあいさつ。そして、ハンクスは海老蔵のことを「日本の"ジェームズ・ボンド"と言っていいほどかっこいい」とべた褒め。エッカートも「ものすごくハンサムな方。パッと一目で才能がある方だと思うので、ハリウッドにいらしても成功すると思います」と太鼓判を押し、「たぶん力も強くて我々はやっつけられると思います。ジェームズ・ボンドだから」と続けると、海老蔵は「恥ずかしい、恥ずかしい」と大照れした。海老蔵は2人の前で、本作について「正しいということを証明することがいかに難しいことで、それに対して忠実でいること…そういうことと戦っている人たちに対して勇気を与える映画」とコメント。ハンクスは「ハドソン川の奇跡は、1人が起こした奇跡ではなく、いろんな人たちがチームで協力し合って起きた奇跡」と説明し、「日本ではここ数年いろいろ災害があり、日本の方は助け合うという精神をよくおわかりだと思いますが、この映画はまさにその精神を描いています」と熱く語った。イベントでは、海老蔵から2人にサプライズプレゼントとして名前入りの提灯を贈呈。2人とも「アリガトウ」「とても美しい」と喜んでいた。
2016年09月15日ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故からの生還劇の真実に迫る『ハドソン川の奇跡』。この度、本作を引っさげて主演を務めたトム・ハンクスが、3年ぶりに来日。集まったファンに笑顔で挨拶した。2009年1月15日、極寒のニューヨーク。160万人が住むマンハッタン上空850mで突如起こった航空機事故。全エンジン完全停止。制御不能。機長は高速で墜落する70トンの機体を必死に制御し、目の前のハドソン川に着水させ“乗員乗客155名全員無事”という奇跡の生還を果たした。着水後も浸水する機内から乗客の避難を指揮した機長は国民的英雄として称賛される。だが、その奇跡の裏側では彼の判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われていた…。9月9日から全米3,525館で封切られ、週末3日間で興行収入約36億2,000万円の全米初登場1位の大ヒットスタートを切った本作。早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声高く、「感動の衝撃に備えろ!トム・ハンクスはまたしてもノミネートにふさわしい演技(シカゴ・サン=タイムズ紙)」「大成功作(ニューヨーク・ポスト紙)」「最高の航空映画のひとつ。(ウォールストリート・ジャーナル紙)」「極限状態における善良な人々の団結が生んだ奇跡(シカゴ・トリビューン紙)」「ハンクスとエッカートはさすがの名演(USAトゥデイ紙)」など各メディアから絶賛の声が挙がっている。本日9月14日(水)、本作でサリー機長を演じたトムが、2013年『キャプテン・フィリップス』以来3年ぶりとなる来日を実現。副機長を演じたアーロン・エッカートと共に、最多記録に並ぶ3度目のオスカーを狙う自信作を引っさげて羽田空港に降り立った。空港には、約150人のファンや報道陣が詰めかけ、トムらは笑顔で手を振って挨拶。アーロンも、サインや、写真撮影に応えると集まった大勢のマスコミに向けて「日本の皆さん愛してるよ」とメッセージを寄せた。2人は今後、明日15日(木)のジャパン・プレミア、明後日16日(金)の来日記者会見への登壇を予定。全世界注目の話題作を背負い、日本で何を語るのか注目が集まる。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月14日映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)で主演を務める俳優のトム・ハンクスが14日、東京・羽田空港に到着し、3年ぶりに来日を果たした。クリント・イーストウッド監督がメガホンをとる本作は、2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された航空事故の生還劇の知られざる真実に迫る映画。このたび、主人公のサリー機長を演じたトム・ハンクスが、副機長を演じたアーロン・エッカートと共に来日した。ハンクスの来日は、2013年の『キャプテン・フィリップス』以来約3年ぶり、エッカートは2008年の『ダークナイト』以来8年ぶり。2人は、羽田空港に集まった約150人のファンから熱烈な歓迎を受け、ハンクスが集まったファンと報道陣に笑顔で手を振って挨拶すると空港は一気にヒートアップした。エッカートも、サインや写真撮影に応え、集まったマスコミに向けて「日本の皆さん愛してるよ」とメッセージを送った。本作は、日本公開に先駆け、9月9日から全米3,525館で封切られ、週末3日間(9/9~9/11)で興行収入約36億2,000万円(35,505,000ドル ※Box Office Mojo調べ/1ドル=102円換算)を記録し、全米初登場1位の大ヒットスタートを切った。早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声も高い。ハンクスとエッカートは、明日15日のジャパン・プレミア、明後日16日の来日記者会見に登壇する予定。話題作を引っさげ、日本で何を語るか注目が集まっている。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月14日かつて起きた航空事故の裏側に迫る映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)で主演と務める俳優のトム・ハンクスが、自身が演じる機長のモデルとなった人物から航空機の操縦法の指導を受けていたことが、このほど明らかになった。クリント・イーストウッド監督がメガホンをとる本作は、2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された航空事故の生還劇の知られざる真実に迫る映画。ハンクス演じるサリー機長が運転する155人を乗せた航空機のエンジンが突然、160万人が住むアメリカ・マンハッタン上空で停止。高速で墜落する70トンの機体を制御し、ハドソン川に着水させることを決断して大事故を防いだサリー機長は、英雄として称賛されるも、不条理な疑いをかけられ容疑者になってしまう。この奇跡の事故の様子をリアルに再現するため、ハンクスは副機長ジェフを演じたアーロン・エッカートと、実際のパイロットたちが訓練に使うフライト・シミュレーションで操縦を特訓。オスカーを2度受賞しているハンクスでも、実際に航空機を運転しているような感覚になるこの訓練には苦労したようだ。「本当に飛行機に乗っている感覚だった。操縦以外、何も想像する余地がないんだよ。機体の傾きとか動きとか物理的にリアルに感じてとにかく驚いた」と難しさを語るハンクス。それだけでなく、本作では両エンジンが停止するという事故が起きた時の究極状態をも再現しなければならない。このため、ハンクスとエッカートは事故の当事者である実在のサリー機長から操縦法を学んだ。サリーは、2人に専門技術を徹底的に特訓。コックピットではどんなことが行われているのか、実際に操縦するとどんな感覚なのか、サリー機長の指導によってハンクスとエッカートはリアリティのある演技を習得することができたそうだ。ハンクスは、サリーが「シミュレーターに入れば飛行機の操縦がどんなものか分かるよ」と何度も言っていたことを明かし、「その通り、サリーとジェフがたった208秒でどれだけ多くの判断を下さなければならず、さまざまな感情があふれたであろうことを実感できた」「コックピットで2人に何が起きたのかリアルに描くことができたと思う」と猛特訓の成果からの自信をのぞかせた。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月14日スティーブン・スピルバーグ監督の『ブリッジ・オブ・スパイ』で第88回アカデミー賞の助演男優賞に輝いたマーク・ライランスが、再びスピルバーグとタッグを組むファンタジー大作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』を引っさげ、来日を果たした。いまなお挑戦を止めない映画界の巨匠が、初めてディズニー作品を手がけ、久しぶりに本格的ファンタジーに復帰した本作。英国人作家ロアルド・ダールの名作児童文学を原作に、ロンドンの孤児院に住む好奇心旺盛な少女ソフィーが、子供たちに夜ごと“夢”を届ける巨人(愛称BFG)と出会い、イギリスを襲いかかる最大のピンチに立ち向かう。マークは最新のパフォーマンス・キャプチャー技術を駆使し、身長7mの巨人を演じている。握手を交わしながら「初めまして。巨人じゃなくてゴメンなさい。ご覧の通り、普通の人間なんだよ」と早速お茶目な一面を見せてくれたマーク。紳士的な応対と知的な語り口は、心優しいBFGそのものである。「技術的に初めての挑戦で、最初は不自由なんじゃないかと思ったけど、実際はその逆。自由な演技が細部にまで活かされ、とてもクリエイティブな体験だったよ」とパフォーマンス・キャプチャーを用いた撮影にも柔軟に対応した。それにしても、いまさらながらスピルバーグ作品のふり幅の大きさには驚かされるばかりだ。米ソ冷戦時代、実際に起きた人質交換劇を描いたサスペンス『ブリッジ・オブ・スパイ』の次に完成させたのが、21世紀の『E.T.』と呼ぶべき“子どもと異界の住人”の絆と信頼を問いかける本作なのだから。両作品に出演するマークも、さぞ戸惑ったのではないか?そう質問すると「彼は作品によって、演出を変えたりしないんだ」と教えてくれた。「その代わり相手、つまり俳優に合った演出をするんだ。例えば『ブリッジ・オブ・スパイ』のトム・ハンクスは監督との親交も深いし、(日本語で)スバラシイ俳優だから、最小限の言葉で通じ合える。片や今回、主人公のソフィーを演じるルビー・バーンヒルは初めての大役で緊張もしていた。現場では『少しだけ集中してみようか』『ちょっと想像してごらん』とシンプルな指示を出していたね。俳優の考えやペースを尊重してくれるんだ」。もちろん、マーク本人もスピルバーグ監督の“魔法”に何度となく魅了されたという。「彼の“道具箱”にはたくさんのツールが入っていて、作品ごとに使い分けている。だから大人に向けたシリアスなドラマから、子どもを夢中にさせるファンタジーまで自分のスタイルを貫き通せる。まるで千手観音だよ(笑)。常に熱意にあふれて、エモーショナル。それでいて、俳優を置いてきぼりにせず、瞬間を共有してくれる」とその素顔を語ってくれた。長年、イギリスの演劇界で舞台俳優、芸術監督として活躍してきたマークの人生はスピルバーグとの出会い、そしてオスカー受賞を機に大きく変わった。「以前に比べると、街中で声をかけられることも増えたのは確かだね(笑)。そんな状況を楽しみつつ、あまり真に受けないようにしているよ。役者は自分の価値を把握するのが難しいので、受賞はありがたいけど、あくまで結果。たとえ無冠であっても、すばらしい役者はたくさんいるからね」。(photo / text:Ryo Uchida)
2016年09月13日トム・ハンクスとクリント・イーストウッド監督のタッグで、2009年、ニューヨークのハドソン川で起こった航空機事故の驚愕の生還劇に迫る『ハドソン川の奇跡』。このほど、その事故機に搭乗していた日本人の“奇跡の体験者”2名からコメントが到着、併せて、機内の混乱が映し出された特別映像が解禁となった。日本公開に先駆け、全米で公開された先週末、興収ランキングNo.1の大ヒットスタートを切った本作。2009年1月15日、ニューヨーク発、シアトル行き乗員乗客155人を乗せたUSエアウェイズ1549便が、上空850mで航空機を突如襲った全エンジン停止。160万人が住む大都会の真上で、制御不能の70トンもの機体が高速で墜落していくなかで、サリー機長はある決断をする――。なんと、当時この機内には2名の日本人乗客が搭乗していた。その日、ニューヨーク駐在員だった滝川裕己さん(50歳)と出口適さん(43歳)は、アラバマ州の取引先に向かう際に事故に遭遇、“奇跡の体験者”となった。いち早く本作を鑑賞した2人は、「胸が熱くなりました。私自身が体験したこととあいまって、事故後の人間ドラマに感動しました。事実に即したリアルな表現にも驚きを覚えました。改めて、いま生きている喜びを噛みしめました。そしてサリー機長にお礼を伝えたい。映画を観て、そんなことを思いました」(滝川さん)、「9.11が起こった年にN.Y.に赴任し、その後この事故を経験しました。映画を見て、改めて思い出しました。事故で起こったことをそのままに、とてもリアルに描かれていました。肩が痛くなるほど、ドキッとしてしまいました。映画を観て、改めてサリー機長のプロ意識に感動しました」(出口さん)とコメント。両者共に、作品の“リアルさ”について口を揃え、また、サリー機長についても言及した。当のサリー機長本人は、「あの事故の間、関わった誰もが素晴らしい仕事をした」と明かす。到着した映像でも、奇跡がもたらされる様子を垣間見ることができる。さらに「9.11の後の時代であり、人々は不安でいっぱいだったのです。そんななかでこの事故がマンハッタンで起き、私たちは生還しました。そのことが人々に希望を与えたのだと思います。たとえ事故に関係のなかった人々にも」と、“奇跡”によってもたらされた希望についても、ふり返っている。巨匠・イーストウッドが、前作『アメリカン・スナイパー』で戦場という極限の状況下における兵士の人間性を鋭く優しく見つめた後、本作では、いまを生きる我々に何を伝えてくれるのか。世界を震わす真実のドラマに、ますます期待が高まる。なお、“奇跡の体験者”滝川さんと出口さんは、16日(金)のトム・ハンクス&アーロン・エッカート来日記者会見への登壇も予定されている。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月13日クリント・イーストウッド監督とトム・ハンクスのアカデミー賞コンビが手掛ける『ハドソン川の奇跡』。この度、本作の公開を記念し9月11日(日)にニュースキャスター復帰後初のイベントとなる雨宮塔子によるトークショー試写イベントが行われた。2009年、ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生還劇のその知られざる真実に迫る本作。ニューヨークで実際に起きた航空機事故で、ベテランパイロットのサリー機長は乗員乗客155人全員生存という奇跡を起こし英雄と称賛されるが、容疑者にされてしまう。今回登場した雨宮さんは、サリー機長に起きた事故後の知られざる真実を描いた“実話”であることについて「キャスターとしてはたとえ数字に結びつかなかったとしても真実を伝えたいという思いがあります」とコメント。サリー機長の“155人の命を救い容疑者になった男”というキャッチコピーがとても気になっていたそうだ。さらに“奇跡”の生還劇を描く本作にちなみ、「私はお財布やケータイをよく失くしてしまうのですが、パリに住んでいた時に身分証などが入っていたお財布を落としてしまったんです。でも道路工事をしていたおじさんが拾って電話してくれて、何も取られずに全部戻ってきました。日本ではありえますが、パリでは絶対に起こらないので“パリの奇跡”と友人から呼ばれています(笑)」と奇跡のエピソードを語ると、会場に集まった女性たちから驚きの声が上がった。また、奇しくもイベント当日はアメリカ同時多発テロが起きた日。劇中に9.11を連想させるようなシーンが登場することから、雨宮さんは「事故が起きた2009年のアメリカはとても暗い時代だった。そういう時に全員生存という奇跡が起きた明るいニュースは、すごくアメリカの皆さんに投げかけることも大きかったのだと思います」と、報道に携わる雨宮さんだからこその独自の意見を述べた。そして、映画が大好きと語る雨宮さんは、14日(水)より来日が決定しているトムについて「コミカルな俳優さんのイメージでしたが、本作のような人間的な葛藤を演じる役もぴったりはまっていて幅の広い役者さんだと思います」といままでのイメージとは違うトムの熱演を見逃さないで欲しいと力を込めた。最後に本作の見どころを「世界中でテロなどが起きている現代社会で、『誰か1人がヒーローにならなくても、私自身ができることって何か?』自らがやるべきことをやりきるということの大切さを教えて頂きました。そして温かい作品でした。いまこの時代にぜひご覧頂きたい作品です」と女性に向けてメッセージを送り、イベントは終了した。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月12日米BOX OFFICE MOJOは9月9日~9月11日の全米週末興業成績を発表した。2009年に米ニューヨークのハドソン川で起きた航空機事故を描いた『ハドソン川の奇跡』が初登場首位を獲得。クリント・イーストウッド監督が事故機の機長の手記をもとに映画化し、トム・ハンクス主演で乗客乗員155人全員を生還させた奇跡の裏に隠された真実を描く。2位も初登場の『When the Bough Breaks(原題)』。テレビシリーズ『24 -TWENTY FOUR-』の監督・プロデューサーとして知られるジョン・カサーの劇場映画監督作で、子どもに恵まれない裕福な夫婦が代理母と契約したものの、徐々にその女性の異常性が明らかになっていくサイコサスペンス。前週まで2週連続トップの『Don’t Breathe(原題)』は3位に転落。『スーサイド・スクワッド』も2位から4位に順位を下げたが、累計興行収入は公開から6週間でついに3億ドルを突破した。その他5位『The Wild Life (2016) (原題)』が初登場。イギリスの小説家ダニエル・デフォーの小説『ロビンソン漂流記』の一部を、『サミーとシェリー2 僕らの脱出大作戦』のヴィンセント・ケステルート監督がアニメ映画化。製作には『サミーとシェリー』シリーズのベン・スタッセン監督らが名を連ねている。
2016年09月12日トム・ハンクスが主演を務め、世界に一大センセーションを巻き起こした「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ第3弾となる最新作『インフェルノ』。10月28日(金)より日米同時公開される本作から、ついにストーリーの詳細に迫る、主人公・ラングドン教授が疾走する映像と本ポスタービジュアルが解禁となった。ハンクス演じる宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授が今回挑むのは、人類滅亡の恐ろしい計画を企てる天才生化学者ゾブリスト(ベン・フォスター)が、詩人ダンテの叙事詩「神曲」<地獄(インフェルノ)篇>に隠した暗号の謎だ。解禁となった映像の冒頭は、「3作目となる本作では、ラングドンがいっそう中心になって活躍する」と、シリーズを通じてメガホンをとるロン・ハワード監督が宣言。実は、本作のラングドン教授は何者かに襲われ、直近に起こった出来事、短期記憶を失っている。「訳も分からず命を狙われ、目覚めたら病室にいるんだ」と語るのは、原作者のダン・ブラウン。過去2作品で数々の謎を解き明かしてきたラングドン教授を演じるハンクスは、映像中、謎を解く唯一のカギは「チェルカ・トローバ(探し 見い出せ)」だと明言する。ハワード監督は「今回ラングドンが挑むのはいま、まさに目の前にある人類の危機だ」と、シリーズの中でも現実感のある謎に直面することを明かす。さらに、「観客を驚かせるキャラクターを集め、展開が二転三転する。敵か味方か分からない、過去はほぼ関係ない」と、過去作品とはまるで違う、大きな謎に自信を覗かせる。映像の後半は、本作で相棒となるフェリシティ・ジョーンズが演じる医師シエナと共に、とにかくラングドン教授が走る走る。ラングドン教授は、(1)タイムリミット48時間、(2)記憶喪失で天才的な知識が使えない、(3)謎を解くカギは“チェルカ・トローバ”という言葉のみ、という大きな制限の中、彼の命を狙う謎の刺客にも追われながら、ダンテの「神曲」<地獄篇>に隠された謎を追わなければならない、という危機的状況に置かれる。そして、彼に突きつけられるのは、全てを根底から覆す“究極の2択”。[A:人類が生き延びるために、いま、人類を半分に減らす][B:100年後に人類が滅びようとも、いま、生きる人々の命を守る]。このどちらが、正しい人類の未来なのか?追い詰められたラングドン教授はどちらの未来を選ぶのか…?ハワード監督も “予想を裏切る大どんでん返し”と明かす本作。ラングドンが挑むのは、いままさに目の前にある人類の危機だ」と語るロン・ハワード監督。彼が挑む謎と危機の正体に、ますます期待が膨らむ。『インフェルノ』は10月28日(金)より日米にて同時公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月12日フリーアナウンサーの雨宮塔子が11日、映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)のトークショー試写イベントに登壇した。7月25日のTBS系報道番組『NEWS23』で17年ぶりにキャスター復帰を果たして以降、初のイベント参加となった。本作は、クリント・イーストウッド監督と主演トム・ハンクスのアカデミー賞コンビによるヒューマンドラマ。2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された航空事故の生還劇の知られざる真実に迫る。雨宮は「クリント・イーストウッドにやられたというか、らしい…一見スポットライトを浴びがちな部分とは違う視点で捉えているところがやられた」と映画の感想をコメント。主演のトム・ハンクスについては「コミカルな役が彼は好きで、純粋な心を持った主人公をやらせたらピカイチ」とした上で、「こういうシリアスな社会派のものもぴったりはまっていた」とうなった。トム・ハンクス演じるサリー機長の決断が鍵となることにちなんで、ニュースキャスター復帰は大きな決断だったのではと聞かれると、「決断といえば決断」と返答。サリー機長の決断について「エンジン停止から不時着まで208秒の間に決断するが、40年間のキャリアでの経験値から判断したと思う」とし、「決断ってその瞬間するものではなく、自分が今までどう生きてきたかというのがそういう形で出るもの」との考えを示した。そして、自身のキャスター復帰は「フランスで17年間生きてきたことの延長線上。ずっと日本にいたとしたらなかった決断かなと思う」と語った。また、「子供をフランスに置いてきている。いたらいたですごく気になり、不器用なので両方中途半端になると思う」と離れ離れに暮らしている子供たちについて話し、「今見てくれている前の夫や奥さまを信頼しつつ、ちゃんとやってくれているか…『どうしてる?』と言いたくなるんですけど、どーんと任せた方がいいのかなと。そういう意味ではある程度任せて、お引き受けしたからには全力でこっちをという考えでいる」と思いを打ち明けた。最後に、本作について「アメリカ映画っぽくない。自分がヒーロー的に扱われるのを嫌がる機長さん」と述べ、「彼としては自分の仕事を精いっぱいやっただけ。ほかの方もそれぞれできることを最大限にやった。そのメッセージ性…私たちに投げかけるテーマとしては今の時代に合っている」とコメント。「自分のできることを精いっぱいやって、結果こういう素敵な奇跡を生むというのは訴えるものがある。自分にとってできる最大のこと…特に自分ではなく人のことを考えたときに、というのは温かいテーマだと思う」としみじみ語った。
2016年09月11日トム・ヒドルストンがテイラー・スウィフトと破局した原因は、2人の関係に飽きていたことにあると言われている。トムを良く知る友人によれば、トムは真剣交際が苦手ですぐ飽きるタイプだそうで、テイラーとの交際も関係が本気になる前に終わりを告げることにしたのだという。ある関係者は「トムは人間関係恐怖症で飽きっぽいんです。姉妹でさえその人間関係を維持する力のなさを注意しているくらいです」と話す。一方でテイラーは何を言われても気にしない様子で、すべては過ぎたこととして捉えているという。別の関係者はザ・サン紙に「テイラーはトムとの関係がどんなものであったか理解していますし、トム側が何を言おうと気にしません。テイラーにとってみればすべては過ぎたことなんです」と続けた。これまでには2人の破局の原因が、トムの2人の交際を公にしようとする姿勢をテイラーが嫌がったからだと言われていた。当時の関係者は「テイラーから別れを告げたようです。トムはテイラーが望む以上に2人の関係をもっと公にしたかったんです」「テイラーは公の場で2人の仲むつまじい姿を見せるとバッシングを受けることを知っていたのでトムに忠告しましたが、トムはそれを聞き入れなかったようです」と話していた。(C)BANG Media International
2016年09月11日トム・フォードは、本物の映画監督だ。監督2作目『Nocturnal Animals』の、トロントでのプレスおよび業界向け試写上映後、会場に沸いた大拍手が、それを証明した。その他の情報監督デビュー作『シングルマン』から7年を経ての新作。夫との関係がぎくしゃくしているスーザン(エイミー・アダムス)のもとに、長年、音信がなかった最初の夫トニー(ジェイク・ギレンホール)から、彼が書き終えたばかりという小説の原稿が届く。最初のページには「スーザンへ」と書かれてあり、タイトルも、彼女と彼が過ごした時期のことにちなんだものだ。しかし、内容は、ライターとしての成功を目指していた当時の彼が書いていたのとは似ても似つかない、残酷なものだった。取り憑かれたように読み進めるうちに、スーザンの心は、不安に包まれていく。同時に、昔、自分が彼に対して取った行動への罪悪感にも責め立てられるのだった。映画は、小説のストーリーと行き来しつつ展開。ギレンホールは、トニーと、小説の中の主人公の、ひとり二役を演じる。小説の部分は、スーザンを不安に陥れるというのが十分納得できる、緊張感に満ちたものだ。その結果、映画全体もスリルたっぷりになっているが、奥にあるのは、人間の心理についての物語なのだ。スーザンがアート業界の仕事をしているという設定のため、映画の冒頭のほうではユニークで目を引く映像が登場するが、『シングルマン』もそうだったように、ファッションデザイナーが作る映画にしては、ビジュアルへのこだわりをうるさく前面に押し出してはこない。アートなんて実はどうでもいいものだ、などという、やや自虐的なせりふなどに、さりげないユーモアも見られる。ほかと違い、さらに自分の1作目とも違う新作を生み出してみせたフォードの、今後の映画監督としてのキャリアが、ますます楽しみになった。取材・文・写真:猿渡由紀
2016年09月10日トム・ハンクス×クリント・イーストウッド監督のタッグで贈る最新作『ハドソン川の奇跡』。この度、日本公開、そして全米公開を前に9月6日(現地時間)、本作の舞台であるニューヨークのリンカーンセンターのアリス・タリー・ホールにて、ニューヨークプレミアが行われ、イーストウッド監督、主演のトムら豪華キャストが集結した。本作は、2009年、ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生還劇のその知られざる真実に迫る、問題作にして究極のヒューマンドラマ。2015年度賞レースを席巻し、世界興行収入600億円を超えの史上空前の大ヒットとなった『アメリカン・スナイパー』に次ぐイーストウッド監督最新作とあって、早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声高い本作は、作品賞はもちろん、監督賞、主演男優賞など、主要部門でのノミネートが確実視されている。この日登壇したのは、86歳にして精力的に作品を世に送り続け、ハリウッドを代表する巨匠イーストウッド監督を筆頭に今月来日も決定しているトムとアーロン・エッカート。さらに“ハドソン川の奇跡”の当事者であり、大惨事から全員の命を救いながらも一夜にして容疑者となったチェスリー・サレンバーガー機長本人も登場した。イーストウッド監督は、「NYについての物語ですし、NYで起きた事故だから本当にここで行えて良かったと思っている。NYは当時155人の人を無事に降ろして安全を確認するまでNYの市民の人たちが一緒に頑張ってくれていたし、一番最初にNYの人たちに観てもらえて嬉しい」とコメント。また、本作を待ち望む日本のファンに向けて「僕は日本のファンのみなさんが大好きです。日本を舞台にした映画を撮ったこともあるくらい、私にとっては特別な国。みなさんに気に入っていただけると嬉しいです」と熱いメッセージを贈った。そして、劇中では155人の命を救った“英雄”と称賛される一方、ハドソン川への不時着は本当に正しかったのか?と容疑者になってしまうという役どころを演じているトム。そんなサリー機長を演じた理由について「それは実際のサリーが男の中の男だからだよ。事故のことは世界中の人が知っていたけど、機長についての真実は誰も知らなかった。その真実を伝えることに演じる意味があると思ったんだ」と思いを明かす。さらに、副機長ジェフを演じたアーロンは今回のプレミアを迎え、「本当に光栄だ。良い人たちに恵まれて作品が完成したと思う。監督は素晴らしい俳優であり監督。トム・ハンクスは世界一の俳優だ。一緒に映画を撮れて感激しているよ」と今回のチームは本当に素晴らしいと語った。また、トムとアーロンは14日(水)に来日も決定しており、トムは3年ぶり、アーロンは8年ぶりの来日。アーロンは「もうすぐ皆様にお会いできるのを楽しみにしてます」と日本のファンへメッセージを送り、「日本が大好きなんだ。前回行ったとき、皇居の周りを走ったんだ。すごく楽しくて、またしたいよ」と告白した。なお、トムとアーロンが来日し15日(木)に予定されている大規模なジャパンプレミア レッド・カーペットイベントには、歌舞伎俳優の市川海老蔵が登壇することも決定。トムとアーロン日本でどんな言葉を聞かせてくれるのか、期待が高まるばかりだ。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月08日クリント・イーストウッド監督とトム・ハンクスのアカデミー賞コンビが、2009年、ニューヨークで起こった航空機事故の知られざる真実に迫る『ハドソン川の奇跡』。本作で、イーストウッド監督と実に3度目のタッグを組み、ハンクス演じるサリー機長を支える妻を熱演しているのが、ローラ・リニーだ。『ラブ・アクチュアリー』や『私が愛した大統領』『Mr.ホームズ名探偵最後の事件』などで知られる実力派女優が、イーストウッドとの仕事について語ってくれた。未曽有の航空機事故からの“奇跡”の生還劇に隠された真実に迫る本作。ベテランパイロットのサリー機長が運転する航空機が、突然160万人が住むマンハッタン上空で全エンジンが停止。サリー機長は70トンもの機体を必死に制御し、目の前のハドソン川に着水させることを決断する。この究極の決断は、ニューヨーク中を巻き込む未曽有の事故を防ぎ、“乗員乗客155人全員生存”という奇跡となった。しかし、その裏側では、彼の判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われ、彼は容疑者にされてしまう。そんなサリー機長を支える妻ローリー・サレンバーガーは、夫からの電話で、事故が起きたことを知るのだった…。ローリーを演じたローラ・リニーは、夫と離れ離れになってしまう過酷な状況について、「どのニュースを見ても事故が報道されていて、事故によって家族の生活は一変したの。ローリーは電話でしかサリーと連絡が取れなかった。自分の夫があんな大変な経験をしたと知りながら、何日も離れ離れになるなんて、想像するのも難しいわ。電話越しに声を聞くことはできたし、テレビで彼を見ることはできたけれど、それだけだったのよ」と語る。事故はTwitterなどで瞬く間に拡散され、世界中から“英雄”として惜しみない称賛を受けていた夫サリーの姿は、連日テレビで報道され、画面越しに見ることはできた。しかし一方で、“容疑者”でもある事実は誰にも知らされていなかったのだ。そんな報道されなかった真実の裏側に、いったい何があったのか?その真実をイーストウッド監督が丁寧に描き出していく。“英雄”から“容疑者”へ、突然孤立した夫を支える妻を熱演してみせたローラ。マーク・ラファロ共演の『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』、フィリップ・シーモア・ホフマン共演の『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』でアカデミー賞主演女優賞に、リーアム・ニーソンの妻を演じた『愛についてのキンゼイ・レポート』で同助演女優賞にそれぞれノミネートされたハリウッドきっての実力派女優で、実は今回、イーストウッド監督とは3度目のタッグ。初タッグは、イーストウッド主演・監督の『目撃』(’97)で、彼の娘ケイト役に。2度目は『ミスティック・リバー』(’03)では、ショーン・ペン演じる主人公ジミーの妻アナベスを好演した。そんなローラだが、イーストウッドへの信頼は絶大のようで、今回は脚本を読む前にオファーを受けたそう。「イーストウッドほどの素晴らしい人から、何か一緒にやらないかと言われたらすぐに飛び込むわ。クリントは静かに、優雅に、仕事をするのが喜びでしかないような雰囲気を創りだすの。とにかく天国みたいなのよ」と、彼の作品に出演できることへの喜びを明かしている。サリー機長と離れ離れになってしまった、家族の思いは?彼女が体現する妻の姿にも注目してみて。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月05日『アメリカン・スナイパー』のクリント・イーストウッド監督と、人気シリーズの最新作『インフェルノ』公開も控えるトム・ハンクスがタッグを組んだヒューマンドラマ超大作『ハドソン川の奇跡』。本作から、乗員乗客155人全員が生還した航空機が不時着する瞬間をとらえた緊迫の最新映像が解禁となった。サリー機長を演じたトム・ハンクスと、スカイルズ副機長役のアーロン・エッカートの来日も間近に控えた本作。2009年、ニューヨークのハドソン川で起こった、“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生還劇、その知られざる真実にイーストウッド監督が迫る。このたび解禁となった最新映像では、制御不能となった70トンの航空機が、極寒のニューヨーク上空850mで全エンジンが完全停止。機内では緊急サイレンが鳴り響いている。「メーデー 両エンジン停止」と緊急事態を管制塔に告げるサリー機長。航空機はニューヨークの街中を通り抜け、乗客の命はおろか、160万人が住む市内に墜落するかもしれないという未曽有の危機が迫る。そんな極限の状況の中、サリー機長は航空機をハドソン川に着水させることをたった208秒で決断。乗員乗客155人全員が死を覚悟した瞬間、航空機はハドソン川に不時着する。衝撃が走る機内。水が押し寄せ、この極限状態にパニックに陥る乗客たち…。イーストウッド監督といえば、自身最大のヒット作となった前作『アメリカン・スナイパー』で、戦場という生死を分ける極限状態を丁寧に描き出した。本作でも、サリー機長をはじめ乗員乗客155人の究極の状況を写し出す。実はイーストウッド、21歳のとき乗っていた飛行機がレイズ岬沖に不時着するという経験をしている。サリー機長のストーリーを描く準備をするうえで、その体験からある視点を得たことは確かなようだ。「同じような状況を経験した者としては、パイロットならば、滑走路もない陸地へ向かうよりは、私も着水に賭けたんじゃないかと思う」とイーストウッドは推測する。また、サリー機長を演じたハンクスも、航空機の不時着寸前の極限状態について「私はパイロットではないが、ハドソン川への着水が不可能だということは分かる」と言及。その後、容疑者にされてしまう彼の運命については、「サリーは自分が英雄だなんて決して言わないでしょう。彼が行ったことは英雄的行為だが、彼はその代償を払うことになるんだ」と語っている。映像からも分かるように、155人の命を救ったはずの英雄を待っていたのは、“惜しみない称賛”のみならず、“疑惑の目”だった。「空港には戻れたはず」「左エンジンは無事だった」と、疑惑の容疑者として次々と衝撃的な事実を突きつけられるサリー機長。劇中では、「40数年間、多くの旅客を乗せて飛んだが、最後にわずか208秒のことで裁かれる」と激白するが…。彼は“救った”はずなのに、なぜ?イーストウッド監督が本作で伝えたかった真実とは?奇跡が事件に変わる衝撃の実話を、その目で確かめてみて。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月02日かつて起きた航空事故の裏側に迫るトム・ハンクス主演最新作『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)で、航空機が不時着する瞬間を捉えた新たな映像が2日、公開された。本作は、2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された、驚くべき生還劇の知られざる真実を追うヒューマンドラマ。『アメリカン・スナイパー』(14)のクリント・イーストウッド監督が、メガホンを取る。映像冒頭、制御不能となった70トンの航空機は、極寒のニューヨーク上空850メートルで全エンジンが完全停止。機内には緊急サイレンが鳴り響き、サリー機長(ハンクス)は管制塔に「メーデー両エンジン停止」と緊急事態を告げる。乗客の命はおろか、160万人が住むニューヨーク市内に墜落するかもしれないという未曽有の危機が迫る。そんな極限の状況の中、サリー機長はハドソン川に着水させることを208秒の内に決断。乗員乗客155人皆が死を覚悟した瞬間、航空機は川に不時着した。機内に走った衝撃で水が押し寄せ、パニックに陥りながら一刻も早く脱出を図る乗客たち。彼らを救い英雄となったサリー機長だが、待ち受けていたのは惜しみない称賛と疑惑の目。終盤では、「空港には戻れたはず」「左エンジンは無事だった」と究極の決断が一転、疑惑の容疑者として次々と衝撃的な事実を突きつけられてしまう。イーストウッド監督は自身も、21歳の時に乗っていた飛行機がレイズ岬沖に不時着するというサリー機長と同じ経験をしていた。本作のストーリーを準備しながら、その体験より得た視点から「同じような状況を経験した者としては、パイロットならば、滑走路もない陸地へ向かうよりは、私も着水に賭けたんじゃないかと思う」と推測している。一方のハンクスも、「私はパイロットではないが、ハドソン川への着水が不可能だということは分かる」と言及。続けて、その後容疑者にされてしまうサリー機長の運命については「サリーは自分が英雄だなんて決して言わないでしょう。彼が行ったことは英雄的行為だが、彼はその代償を払うことになる」と意味深に語った。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月02日クリント・イーストウッド監督がトム・ハンクスを主演に迎えた最新作『ハドソン川の奇跡』の特別映像が公開になった。公開された特別映像本作の主人公は、飛行機に乗ることに人生のすべてをかけてきたサリー機長。2009年に彼はいつものように乗客を乗せて空港を飛び立つがマンハッタン上空でエンジンが完全に停止してしまい、制御不能に。そこで彼は機をハドソン川に着水させ、乗客155人の命を救うが、このほど公開になった映像では彼のとっさの判断が問題視され、サリー機長は、乗客の命を危険にさらした“容疑者”になってしまう。映像は30秒と短いが、突然のエンジン停止、混乱する観客、巨大な飛行機の着水シーンなど緊迫した場面が次々に登場する。『ハドソン川の奇跡』9月24日(土) 新宿ピカデリー 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2016年09月02日