ここ数年は雑学ブームと言いますか、雑学を語れるヤツはかっこいい、なんて風潮が流行(はや)っています。そういったブームに乗っかった雑学はどれも有益な話題だったり、思わず「ヘー!」となるものばかりです。しかし今回は、そんな知っていると有益な雑学ではなく、「知ってても知らなくても損をしない」という、非常に使いどころの難しい雑学を紹介したいと思います。まぁ温かい目でここはひとつ……。●小豆は甘くないわりと知らない人が多いのがこれ。小豆から作った餡子には砂糖が入っているから甘いのであって、小豆自体はそんなに甘くない。本当に豆の味がする。同様にきな粉もそのままでは甘くない。●ウナギは生で食べちゃダメタイにヒラメにアジにと、色んな魚の刺し身はあるが、ウナギの刺し身はない。これはウナギの身にイクシオトキシンという毒があるため生で食べることができないから。このイクシオトキシンは加熱すると消えるのでかば焼きなどでは食べることができます。●唇には汗をかかない唇には汗腺がないため、どんなに暑くても汗はかかない。また、ヘソも内蔵と同じ細胞でできているため汗腺がなく汗をかかない。●漢字の凸と凹の画数は同じどちらも画数は5画必要。一筆書きできそうな漢字だが、実は『』ちゃんとした書き方だと●トランプは海外では通用しないトランプを『トランプ』と呼ぶのは日本だけで、海外では『プレイングカード』と呼ばれている。ちなみにこのトランプというのは英語で「切り札」という意味。なぜ日本ではトランプと呼ばれるのかというと、トランプが日本に入ってきた当初に、外国人がカードゲームで「トランプ(切り札)!」と叫んでいたのを聞いた人がトランプと呼び始めたからと言われている。●しゃっくりの最長継続記録は68年間横隔膜のけいれんによって引き起こされるしゃっくり。意識し始めるとなかなか止まらなくて焦るが実際は数分でおさまる。だがチャールズ・オズボーンというアメリカ人の男性は1922年から1990年まで68年間もしゃっくりがおさまらなかった。この記録は世界最長記録としてギネスに登録されている。●オナラはガマンすると体内に吸収されるオナラをブーッと出さずにガマンすると、腸内で吸収されて血液になり体を循環することになる。まれに口臭として排出されたり、場合によっては体内器官に影響を及ぼすこともあるそうなので、可能ならばガマンせずブーッとやっちゃう方がいい。●水戸黄門は全国行脚していない月曜の8時でお馴染みだった水戸黄門こと徳川光圀公。ドラマでは日本全国を行脚している姿が見られるが、実際は水戸(現在の茨城あたり)から江戸や鎌倉のあたりを行ったり来たりしているだけだった。水戸黄門が全国行脚するのは講談師の創作と言われている。●フェルマーの最終定理のフェルマーは弁護士だったフェルマーの最終定理という数学界最大の難関を残したピエール・ド・フェルマーの職業は数学者などではなく実は弁護士。ヒマな時間に数学書を読んだり気になったことを書きためたりしている程度だったという。●台風の渦は北半球は左巻きで南半球は右巻き日本に「これでもか!」と毎度いらっしゃる台風の渦は左巻き。逆にオーストラリアで発生する台風は右巻きなのだ。これは北半球と南半球で地球の回転方向が違うため起こる現象。ちなみにお風呂やプールなどで自然発生した水の渦も回転方向の影響を受けるため、日本では常に左巻きになる。以上、知らなくてもちっとも損をしない10の雑学でした。あまり人にひけらかしても、「ふ~ん」という反応しか返ってこないかもしれないので、使いどころには要注意ですよ(笑)。(高橋モータース@dcp)
2012年10月07日9月20日、キックボクシングメガイベントである『GLORY 4 Tokyo-GRAND SLAM -HEAVYWEIGHT』(12/2(日)・幕張メッセ)開催の発表が行われた。本大会はヘビー級16選手によるワンデートーナメントという、全く新しいスタイルで開催される。トーナメントにはK-1 WGPを4度制したグローリー世界ヘビー級王者のセーム・シュルトをはじめ、K-1 WGPを3度制したピーター・アーツとレミー・ボンヤスキーなど、立ち技世界最強を決めるにふさわしいファイターが集う。冬の時代が囁かれて久しい日本の格闘技界だが、グローリー・スポーツ・インターナショナル(GSI)チェアマンのピエール・アンドゥランドは「格闘技の歴史において、日本ほど重要な位置を占める国はない。今後の計画においても、日本は重要な存在であり続ける」とキッパリ。グローリーは欧州のキックイベントの盟主『It’s Showtime』を買収し、世界最高峰の選手たちと契約を済ませている。GSIマネージングディレクターのマーカス・ルアーは「グローリーは、まさしくキックボクシングのワールドカップ」と胸を張る。ここ最近、格闘技団体が旗揚げしては消えることによって疑心暗鬼になっている日本のファンには、朗報である。チェアマンは「GSIは3000万ドル以上の資金をこのプロジェクトに投資している。今日のスーパースターの獲得に力を入れる一方で、明日のスター選手を育成するための投資も行う。私たちにとって選手はパートナーであり、商品として扱うことは一切しない」と、シビれるセリフを発した。12月のトーナメントは、1回戦から準決勝まで2分3ラウンド(2ラウンドを先取すれば3ラウンドはなし)、決勝は3分3ラウンドを戦う変則的なルールとなる。優勝まで1日4試合を勝ち抜かなければいけないタフな戦いであるが、シュルトは「空手のトーナメントのようなシステムなので歓迎する」と語った。また、アーツが「誰が出場するかわからないが世界一の男と戦い」と言えば、ボンヤスキーも「このトーナメントは誰が勝利するかわからないほどエキサイティングなものになるだろう」と答えた。また、出場予定選手にはジェロム・レ・バンナやエロール・ジマーマン、グーカン・サキら日本のファンにも馴染み深いファイターたちが名を連ねる。さらに、記者発表会にはHKT48の指原莉乃が登場するサプライズも。チケットはオフィシャルホームページ(にて9月21日(金)10:00から10月10日(水)23:59まで受付。チケットぴあでは9月28日(金)10:00から10月4日(木)23:59までぴあプレミアム会員限定プリセールを、10月5日(金)10:00から10月10日(水)23:59までプリセールを実施。一般発売は10月14日(日)より。年末、幕張メッセで久しぶりとなるキックボクシングメガイベントの興奮を味わいたい。
2012年09月20日JALUX(ジャルックス)はこのほど、11月15日に解禁となるフランスの新酒ワイン「ボージョレー・ヌーヴォー(赤)」、「マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー(白)」の予約販売を開始した。JALUXは1986年以来、ボージョレー・ヌーヴォーをフランスのPierre Ferraud(ピエール・フェロー)社より輸入している。ピエール・フェロー社は、創業1882年。130年の歴史を誇り、ボージョレー地区の中でも世界中から高く評価されている生産者。ボージョレーのワインをパリに広めたパイオニア的存在でもある。ピエール・フェロー社の「ボージョレー・ヌ-ヴォ-」は、ブルゴーニュ地方ボージョレー地区のブドウ「ガメイ種」の、「マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー」は白ワイン産地として有名なマコネ地区のブドウ「シャルドネ種」の、それぞれの品種と土壌の個性を生かすことをモットーに造られているという。JALUXは、人気の「ボージョレー・ヌ-ヴォ-」、「ボージョレー・ヴィラージュ・ヌ-ヴォ-」の赤2種類と、フレッシュかつフルーティーな味わいの「マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー」(白)を用意。同社では、「11月15日の解禁日は、ピエール・フェロー社のヌーヴォーをぜひお楽しみください」と話している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月31日「レッツエンジョイ東京」を運営するぐるなびは、東京土産に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。調査対象は、20歳以上の男女で、男性541人女性651人、計1,192人。調査期間は6月25日~28日でインターネットにて調査を行った。調査では、「帰省あるいは地方の親戚を訪ねる際に手土産を買って行くとしたら、どれを選びますか?」という問を東京・神奈川・埼玉・千葉在住者に、3つまで選択可能な選択形式にて聞いた。男性1位の「東京ばな奈」(38.7%)は男性3人に1人が買う計算になる。女性2位(29.6%)にもランクインしており、パッケージや商品名に”東京”と記載されており、東京のお土産だということが一目瞭然なのも人気の一因かと調査で分析している。女性1位(34.9%)、男性2位(20.2%)の「ねんりん家のバームクーヘン」はここ数年で台頭してきた新興勢力。特にスイーツのトレンドに敏感な女性には人気で、年代別で見ると20代、30代、50代女性で1位。男性2位(20.2%)、女性4位(15.5%)の「虎屋の羊羹」は、老舗の定番商品らしく、和菓子としては1番人気の結果となった。注目は女性3位、男性7位にランクインした「ガトーフェスタ・ハラダのラスク」。「群馬県に本店を構え、主に群馬県内の百貨店に出店しているが、銀座や新宿、池袋にも出店するようになり、東京土産のイメージが定着してきたのかもしれない」としている。購入予算については、「1,001~2,000円」が47.7%、「2,001~3,000円」が33.6%、「1,000円以内」が14.6%だった。次に「地方の友人を訪ねる際に手土産を買って行くとしたら、どれを選びますか?」という問では、女性の4位に「ピエールエルメ・パリのマカロン」、5位に「東京ラスクのシュガーラスク」がランクイン。6位「小川軒のレイズン・ウィッチ」、7位「洋菓子舗ウエストのリーフパイ」も洋菓子がランクインしており、友人用の東京土産は洋菓子が人気があることがうかがえる結果になった。一方男性は、実家・親戚用の結果と順位の入れ替わりはあっても商品の違いはなく、女性ほど気にしていないのかもしれないと調査では分析している。購入場所に関する質問では、1位のデパートが50%以上を占めたが、東京駅も48.6%と僅差だった。その他「相手の好みが分からないときの手土産には何を選びますか?」との質問では、「文明堂のカステラ」が1位(25.2%)となった。東京ばな奈は2位(22.5%)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月30日『怪盗グルーの月泥棒 3D』に登場した怪盗軍団“ミニオン”が、スピンオフ映画として2014年にスクリーンに戻ってくることが決定!2010年にユニバーサル・ピクチャーズが製作した同3Dアニメ映画に登場する怪盗軍団・ミニオン。同スピンオフ映画は、ユニバーサルと前作のCG制作を担当したイルミネーション・エンターテインメント社の製作の元、2014年に公開する予定だという。ストーリーの詳細は明らかにされていないが、『長ぐつをはいたネコ』の原案を務めたブライアン・リンチが脚本を担当するとのこと。オリジナル版で監督を務めたピエール・コフィンが、日本でも10月6日(土)より公開予定の『ロラックスおじさんの秘密の種』を手がけたカイル・バルダと共に本作でもメガホンを取る予定で、前作でも声優を務めたクリス・ルノーが本作でも続投する見込みだが、怪盗グルーの声を担当したスティーヴ・カレルが続投するかはまだ決まっていない。また同スピンオフ作とは別に、『怪盗グルーの月泥棒 3D』の続編が2013年6月28日(現地時間)より全米公開予定となっている。■関連作品:怪盗グルーの月泥棒 3D 2010年10月29日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2012年07月25日ピエール マルコリーニのカフェメニューに、スライスしたパンに具材をのせて食べる、タルティーヌ オ ショコラとタルティーヌ サレが、7月13日(金)より一部店舗に新登場。ショコラ オン ショコラが奏でる美味しい二重奏「タルティーヌ オ ショコラ」。パン ド カンパーニュに、厳選したベネズエラとミルクチョコレートを溶かし込み、軽くトーストされ、さらにカカオニブが散りばめられた、ショコラ好きのためのタルティーヌ。ふわりと溶けた口どけとともに、カリッとした食感を楽しめる。一方の「タルティーヌ サレ」は、トロリと溶けた2種類のチーズに、カカオニブとブラックペッパーをトッピング。芳醇なチーズの香りに、カカオのアロマが一体となっての初めての出会い。お口に運ぶたび幸せが広がるタルティーヌで、至福のティータイムをお過ごしあれ。タルティーヌ オ ショコラ価格:コーヒーセット ¥1,260/ティーセット ¥1,365(セットのみの販売)店舗・期間:銀座本店、名古屋店、二子玉川店タルティーヌ サレ価格:コーヒーセット ¥1,260/ティーセット ¥1,365(セットのみの販売)店舗・二子玉川店※11:00~16:00はランチとしてクレソンのサラダ付き。お問い合わせ:ピエール マルコリーニ 公式サイト
2012年07月13日“世界で最初のSF映画”ともいわれるジョルジュ・メリエス監督の傑作『月世界旅行』のカラー復刻版が、彼の生涯を追ったドキュメンタリー『メリエスの素晴らしき映画魔術』と共に8月25日(土)から日本公開されることが決定した。その他の写真『月世界旅行』が発表されたのは今から110年前の1902年のこと。当時は映画の創成期で、風景や街を行き交う人々がスクリーンに登場するだけで多くの観客が驚いていたが、元奇術師で、映画作家のジョルジュ・メリエスは、巨大なセットと自分で発明した撮影トリックを駆使して“人間が月世界に行く”という当時では想像を絶する物語を描き出した。その創意工夫に満ちた作品は、多くの映画人、映画ファンから支持されており、今年3月に公開されたマーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』ではメリエスの作品と生涯が重要なモチーフになるなど、近年、これまで以上に彼の偉業に注目が集まっている。このほど公開されるのは、本作の幻のカラーフィルムを丁寧に修復し、完全復刻した“カラー修復版”で、その修復過程を収録し、トム・ハンクス、ミシェル・ゴンドリー、ジャンピエール・ジュネらがメリエスへの想いを語るインタビューなども登場するドキュメンタリー『メリエスの素晴らしき映画魔術』と共に公開される。『メリエスの素晴らしき映画魔術』『月世界旅行』8月25日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開
2012年07月04日3度のアカデミー賞と5度のグラミー賞に輝くフランス音楽界の巨匠ミシェル・ルグランが、生誕80周年を記念して、10月にジャパン・ツアーを開催する。「ミシェル・ルグラン 生誕80周年記念ジャパンツアー2012」の公演情報1932年、フランスの音楽一家に生まれたミシェル・ルグランは、早くから音楽活動を始め、作編曲家、ピアニスト、指揮者、映画監督として活躍。これまでに『シェルブールの雨傘』、『ロシュフォールの恋人たち』をはじめ、アカデミー歌曲賞を獲得した『華麗なる賭け』(主題歌『風のささやき』)、『おもいでの夏』、『愛と哀しみのボレロ』、『栄光のル・マン』など数々の映画音楽を手がけてきた。またジャズ・ピアニストとしても活躍し、マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンスらと共演したアルバム『ルグラン・ジャズ』は、歴史的名盤のひとつとして今日まで愛され続けている。80歳を記念した今回のツアーは、ルグランの魅力が詰まった2部構成。ピアノ・トリオによるパフォーマンスに加え、すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)ではオーケストラとの共演も披露される。珠玉のメロディ、黄金のピアノ・タッチ、数々の名曲が巨匠自身の手で蘇る貴重なライブとなる。「ミシェル・ルグラン 生誕80周年記念ジャパンツアー2012」は、10月2日(火)にすみだトリフォニーホールで、10月6日(土)・7日(日)にブルーノート東京で開催。チケットは6月2日(土)10時より一般発売開始となる。◆ミシェル・ルグラン 生誕80周年記念ジャパンツアー2012□すみだトリフォニーホール公演10月2日(火) 19:00開演(18:30開場)[出演]ミシェル・ルグラン(ピアノ・作編曲)ピエール・バウサエ(ベース)フランソワ・レゾー(ドラムス)竹本泰蔵(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)□ブルーノート東京公演10月6日(土)・7日(日) [1st]17:00開演(15:45開場) [2nd]20:00開演(19:00開場)[メンバー]ミシェル・ルグラン(ピアノ)、ピエール・バウサエ(ベース)、フランソワ・レゾー(ドラムス)
2012年06月01日音楽の都ウィーンが誇る世界最高峰のオペラハウス、ウィーン国立歌劇場が、今秋4年ぶりに来日。10月14日(日)から11月4日(日)まで、東京文化会館と神奈川県民ホールで計9公演を開催する。「ウィーン国立歌劇場 2012年日本公演」の情報ウィーン国立歌劇場は、世界中からスター歌手が集い、最上級のクオリティを誇る舞台を年間300回も上演している、まさにオペラ界の最高峰。日本公演も1980年以来これまでに7度行われ、その伝統と格式に相応しい舞台で、日本のファンに大きな感動をもたらしてきた。4年ぶりとなる今秋の日本公演では、『サロメ』(R.シュトラウス作曲)、『フィガロの結婚』(モーツァルト作曲)、『アンナ・ボレーナ』(ドニゼッティ作曲)の3作品を上演。それに先駆けて、5月初旬に来日を果たした同劇場総裁ドミニク・マイヤーは、公演の見どころを次のように語った。「まず『サロメ』はウィーン国立歌劇場の看板演目のひとつ。我々が最も得意とする作品で、リハーサル無しでも演奏できるほど。ウィーン人の血の中に音楽が入っていると言えるでしょう。指揮は、R.シュトラウスのスペシャリストでもある音楽総監督のウェルザー=メスト。タイトルロールは、ウェルザー=メストが直接オーディションで抜擢した若手ソプラノ、グン=ブリット・バークミンが歌います。もうひとつの伝統的レパートリー『フィガロの結婚』は、いまや伝説的ともいえるジャン=ピエール・ポネル演出作品を上演します。指揮は、ペーター・シュナイダー。キャストは、オーストリア宮廷歌手の称号を得たばかりのバルバラ・フリットリをはじめ、カルロス・アルバレス、アーウィン・シュロットら国際的スター歌手たちが共演します。そして最後に『アンナ・ボレーナ』。ベルカントの名作ながら、不思議なことにこれまでウィーン国立歌劇場で上演されていませんでした。昨年4月に新制作を初演し、好評を博したばかり。しかも今回は“コロラトゥーラの女王”エディタ・グルベローヴァ最後の日本公演となる予定です。また日本公演でジョヴァンナ役を歌うソニア・ガナッシも素晴らしい歌手。彼女とグルベローヴァの共演は、まだウィーンでも実現していないので、ウィーンの観客はとても嫉妬することでしょう。それだけ日本の皆さんには特別なものをお見せしたいと思っています」。ウィーン国立歌劇場 2012年日本公演のチケット一般発売は、6月2日(土)10時より。また一般発売に先駆けて、チケットぴあではインターネット先行抽選プレリザーブを5月30日(水)11時まで受付中。
2012年05月25日敏感肌についての正しい理解の促進や、最新の知見の提供、適切なケア方法の啓発などを行うことを目的に、5月10日に「敏感肌研究所 Supported by Avene」が発足した。所長は、アベンヌブランド顧問皮膚科医のディディエ・ゲレロ氏、アドバイザーは東京慈恵会医科大学皮膚科教授の上出良一氏が務める。同研究所によると、気候の変動やライフスタイルの変化、ストレスや日々の疲労、睡眠不足や不規則な生活などで、現代人は肌への負担が強いられるようになっているという。近年の敏感肌人口の増加に伴い、敏感肌の症状・意識も多様化。「敏感肌」はメーカー発の商品情報だけでは解決できない問題であり、肌そのものやライフスタイルに対する正しい情報が求められている。こうした背景をふまえ、フランスの製薬会社であり、敏感肌用スキンケアブランドを世に送り出してきた「ピエール ファーブル社」が、同研究所を発足。敏感肌についての正しい理解の促進や最新の知見の提供、適切なケア方法の啓発などを通じ、敏感肌の悩みを抱える人たちのQOL向上をサポートしていくとのこと。今後は、一般生活者向けのイベントやセミナー開催、Facebookを通じた情報発信(敏感肌研究所公式Facebook)、報道関係者向けの定期的なシンポジウムの開催などを予定している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月15日間もなく出演作『ダーク・シャドウ』が公開される若手人気女優クロエ・グレース・モレッツが、新作ゾンビ映画『Maggie』(原題)に出演する方向だという。ヴァンパイア映画である本作のほか、昨年公開された『モールス』ではヴァンパイアの少女を熱演、さらにスティーヴン・キング原作の『キャリー』のリメイク版への出演も決定するなど、ホラーテイストの作品が続く彼女が、またも新作ホラー映画への出演を検討しているようだ。低予算のゾンビ映画として製作予定の本作は、昨年『ウォンテッド』、『ナイト・ウォッチ』のティムール・ベクマンベトフ監督がその脚本を獲得しており、『ハッピー・フライト』(’03)のマシュー・ベアほかピエール=アンジュ・ル・ポギャム、トレヴァー・カウフマンらがプロデュースに携わる予定となっている。ベクマンベトフ監督の参加については現状未定だが、今回劇場長編映画で初メガホンを執ることとなるヘンリー・ホブソンの就任が濃厚のようだ。“歩く屍”と呼ばれるウイルスに侵され、徐々に生肉を求める容赦ない生き物と化していく農家の娘・マギーを中心に、その「症状」を止めようと奮闘する家族の姿を描く本作。クロエは、このタイトルロールを演じるものと思われており、父親役にはパディ・コンシダイン(『ブリッツ』)が候補に挙がっているとのこと。どうやらダークテイストな作品がお気に入り(?)のクロエ、出演が実現したらどのようなゾンビとなって現われるのか?今後の動向に注目!■関連作品:ダーク・シャドウ 2012年5月19日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED■関連記事:美女たちに囲まれ、ジョニーもタジタジ…「夢中になりすぎて、ティムにさえ夢中に」ジョニー・デップ、初のヴァンパイア役は2人の子供たちにも好評!ジョニー・デップ、異例のファンサービス延長戦!イベント終了後に再びファンの元へジョニー・デップ、大興奮!『ダーク・シャドウ』L.A.プレミアに女優陣も集結クロエ・グレース・モレッツ、『キャリー』リメイク作で着用のドレスを自らデザイン
2012年05月15日来月16日(現地時間)から開催される第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門審査員に、ユアン・マクレガーや『ファミリー・ツリー』のアレクサンダー・ペイン監督らが選ばれたことが25日(現地時間)に発表された。審査員長を務めるのは7月21日(土)公開の『ローマ法王の休日』のナンニ・モレッティ監督。ほかに『アンノウン』のダイアン・クルーガー、『ココ・アヴァン・シャネル』のエマニュエル・ドゥヴォス、イギリスのアンドレア・アーノルド監督、ファッション・デザイナーのジャン・ポール・ゴルチエ、『扉をたたく人』などに出演しているパレスチナ人女優のヒアム・アッバスやハイチの映画監督、ラウル・ペックら総勢9人。オープニング上映作でもあるウェス・アンダーソン監督、ブルース・ウィリス主演の『Moonrise Kingdom』(原題)、アッバス・キアロスタミ監督が日本で撮影し、加瀬亮やでんでんが出演する『Like Someone in Love』(原題)、ウォルター・サレス監督がジャック・ケルアックの名作「路上」を映画化した『On The Road』(原題)、デヴィッド・クローネンバーグ監督の『Cosmopolis』(原題)やミヒャエル・ハネケ監督の『Amour』(原題)、ケン・ローチ監督の『The Angel’s Share』(原題)、レオス・カラックス監督の『Holy Motors』(原題)、ホン・サンス監督、イザベル・ユペール主演の『In Another Country』(原題)など22作品の審査にあたる。『少年と自転車』のジャン=ピエール・ダルデンヌ監督がシネフォンダシヨンと短編映画部門、ティム・ロスは「ある視点」部門の審査員長を務める。映画祭は5月16日から27日まで開催、クロージング上映作は今月4日(水)に亡くなったクロード・ミレール監督の遺作でオドレイ・トトゥ主演の『Therese Desqueyroux』(原題)。去年の映画祭では『アーティスト』がプレミア上映され、そこから同作の快進撃が始まった。今年はどんな傑作が登場するだろうか?第65カンヌ国際映画祭(公式サイト)(text:Yuki Tominaga)© Photoshot/AFLO■関連作品:第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:ミス・ユニバース優勝の森理世が故郷・静岡とカンヌの結びつきを猛アピール!三池崇史、2年連続でカンヌに殴りこみ!『愛と誠』、カンヌ国際映画祭で上映決定
2012年04月27日そもそも「イースター(復活祭)」って何?十字架に架けられたイエス・キリストの復活を祝う記念の日として、西欧諸国ではクリスマスにつづくキリスト教最大のお祭りとして親しまれているイースター。ここ数年で鮮やかにデコレートされたイースターエッグ(卵型のチョコレート)はよく目にするようになりました。それでも、日本人にとってはまだそこまで広く知られていないこの行事。聞いたことはあるけれど…という人も少なくない様子です。そこで、このお祭りを日本の子どもたちにも実際に体験してもらおうと、フランスのパティスリー「ピエール・エルメ・パリ」と「原美術館」が昨年より企画・開催している親子イベントに編集部も参加してきました!『あなたのうさぎはどこ? 〜お庭に隠れたチョコレートを探そう〜』と題されたこのイベントは、復活祭の日に大人が庭に卵やうさぎのチョコレートを隠し、子どもたちがそれを探して遊ぶというゲームを、実際に日本の子どもたちにも楽しんでもらうというもの。“Pâques(パック:フランス語でイースターの意)”の当日にあたる4月8日(日)、原美術館内にある中庭と中庭に隣接するザ・ホールで行われました。今回参加したのは、事前に「ピエール・エルメ・パリ」のオフィシャルサイトからダウンロードできる申し込み用紙(イースターバニーの塗り絵)をもとに先着順で招待された計20組の親子たちです。(他回を合わせると計60組)申し込み用紙として用意されたイースターバニーのイラストに色を塗って応募。会場のザ・ホールでは応募作品の展示も行われました。快晴に恵まれた日曜日の午後、ゲームが始まる13時には、チョコレートが大好きな親子たちが原美術館の中庭に大集結。「よ〜いどん!」のかけ声とともに、子どもたちがアートの点在する庭で、木陰や草葉、アート作品の影に潜んだイースターエッグやバニーたちを真剣に探し出します。中にはこんなにかわいい参加者も。なんだかよくわからないけど、チョコレートは大好き。楽しいね!一方、本会場のホールでは、Pâquesのヒストリーを写真入りで紹介するパネルの展示や、このイベントにちなんだキャラクターたち(うさぎやニワトリ、卵など)を象ったチョコレート菓子の展示を開催。さらには「ピエール・エルメ・パリ」青山本店のパティシエが実際にイースターエッグを作る実演を行ったり、子どもたちも参加できるワークショップも開催されました。 「子どもたちにとっては、海外の文化に触れることも大切なこと。参加いただいた皆さんにも大変好評ですし、原美術館さんもこの企画に深く共感し、全面的にご協力いただいているので、来年もぜひまたこの会場で開催できたら嬉しいですね」とピエール・エルメ・パリ広報の近藤清香さん。彼女が言うように、今回のようなイベントは、国際化が進むなかで子どもたちが海外の歴史や文化に触れる貴重な機会になっていきそうな予感です。ゲームを楽しみながら復活祭の文化と伝統にふれる年に一度の楽しいPâquesのイベント。また来年の開催が楽しみです。「ピエール・エルメ・パリ」 原美術館 取材/松浦明
2012年04月18日『ロゼッタ』、『ある子供』で2度のカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞しているジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督がベルギーから来日。2月10日(金)、都内で記者会見を行い、最新作『少年と自転車』に込めた思いを語った。本作は2003年、2人が来日した際にシンポジウムで聞いた「育児放棄された子ども」の実話にインスパイアされており、映画では自分を児童養護施設に預けた父親を探す12歳の少年と、美容師の女性との交流が描かれる。本作は第64回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞しており、同映画祭で5作品連続主要賞受賞の快挙を成し遂げたほか、第69回ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞ノミネート、第24回ヨーロッパ映画祭最優秀脚本賞受賞も果たしている。常に2人で脚本・演出を手がけるダルデンヌ兄弟。「兄弟での利点ですか?一人で映画を撮ったことがないから、その質問には答えられません。私たちはときに機械のように、同じ直感を働かせ、最良の解決策を見つけているのです」(兄のジャン=ピエール)と、もはやその存在は一心同体のようだ。父親との暮らしを夢見ながら、孤独に生きる少年・シリル(新人のトマ・ドレ)が、美容院を経営する女性・サマンサ(セシル・ドゥ・フランス)と出会い、初めて信頼できる大人と向き合うことで、内面的な変化と成長を遂げる。「日本に帰ってからも、シンポジウムで聞いた少年の話を何度となく思い出していた。彼はやがて非行に走り、犯罪に手を染めてしまうんですが、それを映画化することに興味はありませんでした。むしろ、愛と出会うことで違った道、つまり暴力の道から逃れられることを描きたかった」(弟のリュック)。これまで演技経験のない俳優を起用することが常だったダルデンヌ作品だが、今回、ベルギー生まれの国際的スター、セシル・ドゥ・フランス(『ロシアン・ドールズ』、『ヒア アフター』)が出演している。「彼女が演じるサマンサは、光り輝く聡明な存在でなければいけなかった。有名なスターですが、とても謙虚で、一緒に仕事することは大いなる喜びでした。演技経験のない少年を前にし、演技的なテクニックを捨てる必要があるとすぐに理解してくれました。おかげでトマとの間に、劇中と同じ信頼関係を作ってくれた」(リュック)。2人を結ぶ“自転車”は自由の象徴だと言い、ジャン=ピエールは「シナリオを書く前から、(主人公)シリルが自転車に乗っているイメージが頭に浮かんでいた」と語った。若かりし日には原子力発電所の建設現場で働いた経験も。「昨年、日本で起こった原発事故については、遠い場所から見守ってきました。あの悲劇は経済成長を優先させ、安全性を軽視した結果の人災です。日本だけの問題ではなく、すべての国の教訓にするべき」(ジャン=ピエール)。リュックは「こうして、また日本のみなさんにお会いできて、本当に嬉しい」と喜んでいた。『少年と自転車』は3月下旬、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。■関連作品:少年と自転車 2012年3月、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© christine plenus
2012年02月10日ホワイトチョコレートアイスやフランボワーズの豪華競演!珠玉のレシピで贈る、ピエール マルコリーニ10周年を記念した「10th アニバーサリー パフェ」が、各店舗で2012年2月29日(水)までの期間いただける。ひと口ごとの驚きの虜になる、目にも鮮やかな「10th アニバーサリー パフェ」。この、お祝いのPerfectionは今だけの幸せの味、どうぞお早めに。10th アニバーサリー パフェ価格:¥1,680販売期間:~2012年2月29日(水)店舗:ピエール マルコリーニ銀座店、名古屋店お問い合わせ:ピエール マルコリーニ事業部 tel.03-5537-0955
2011年12月29日ピエール マルコリーニ2011年のクリスマスは、ホワイトチョコレートのガナッシュにストロベリーのジュレを合わせた「ノエル ドゥ ピエール 2011 ブラン」。ホワイトチョコレートのやさしい甘さと、フルーツの爽やかな酸味の相性が抜群。雪のような純白のステージに、星とハートが仲良くコラボレーションしたデコレーションに、赤いジュレがクリスマスの輝きをそえている。ノエル ドゥ ピエール 2011 ブラン価格:¥5,460サイズ:直径12cm(高さ4cm)予約:ピエール マルコリーニ銀座店、羽田店、GranSta(JR東京駅)店、名古屋店、カフェ マルコリーニ二子玉川店 オンラインショップ でも販売中お問い合わせ:ピエール マルコリーニ事業部 tel.03-5537-0955
2011年12月15日「アベンヌコールドクリーム」の試用見本をセットデルモコスメティックのアベンヌ(ピエール ファーブル社フランス)は、ベストセラー「アベンヌ薬用ハンドクリーム」に、「アベンヌコールドクリーム」の試用見本をセットにした「アベンヌ薬用ハンドクリームセット」を、8月21日から限定発売している。あれた手肌にもやさしい使い心地@cosme殿堂入り商品「アベンヌ薬用ハンドクリーム」は、アベンヌ温泉水とアベンヌコールドクリーム成分を配合、ベタつかず、手あれ、ひび、あかぎれなどの、あれた手肌にもやさしい使い心地で、うるおいのあるしなやかな手肌に導くハンドクリームで、@cosme殿堂入りの商品。乾燥や外部刺激から手肌をしっかりまもり、使うほどあれにくい手肌に導く。「アベンヌコールドクリーム」は、ひじ、ひざ、かかとなど、特に気になる部分的な乾燥、粉ふきを改善し、しっとりやわらかに保つ保湿クリーム。食用としても使用されている、天然油分ミツロウとアベンヌ温泉水を主用成分とし、敏感肌にやさしく、顔や全身にも使用できる。元の記事を読む
2011年08月28日第64回カンヌ国際映画祭の授賞式が22日夜〈現地時間)に行われ、テレンス・マリック監督(米)の『ツリー・オブ・ライフ』が、最高賞パルムドールに輝いた。社会的に成功した男が、厳格な父に育てられた1950年代の少年時代をふり返りながら、家族とは、生命とは何かと問いかけるヒューマンドラマ。父親役をブラッド・ピットが演じている。公の場に一切出ないマリック監督は授賞式も欠席、代理でプロデューサーが楯を受け取った。女優賞は、『メランコリア』のキルスティン・ダンストが受賞。 監督はナチ発言騒動でカンヌへの出入り禁止が言い渡されたラース・フォン・トリアーだが、これに対して審査委員長のロバート・デ・ニーロは「作品とその件は別で、良いと思う人が多いから選ばれた」と発言。さらに審査員のフランス人監督オリヴィエ・アサイヤスは「これはすばらしい映画。フォン・トリアーの作品の中でも1、2を争う出来」と擁護した。男優賞は、『アーティスト』(原題)で無声映画時代のハリウッドスターを演じたフランスの人気俳優ジャン・デュジャルダンが、予想通りに受賞した。また次点にあたるグランプリは2作品が選ばれるなど、審査員団の苦心がうかがわれた。日本映画2本(『一命』、『朱花の月』)は受賞を逃したことについて、ジョニー・トーは「日本映画もすばらしかったが、賞は限られている」と語った。今年は審査員賞を受賞した『ポリス』をはじめ、児童虐待をテーマにした映画が多く、子供を守らなければ世界の未来はない、という潮流をかんじさせる結果だった。<主な受賞結果>パルムドール『ツリー・オブ・ライフ』/テレンス・マリック監督グランプリ『少年と自転車』(原題)/ジャン・ピエール&リュック・ダルデンヌ監督『昔々、アナトリアで』(原題)/ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督監督賞ニコラス・ウィンディング・レフン監督(『ドライブ』<原題>)男優賞ジャン・デュジャルダン(『アーティスト』<原題>)女優賞キルスティン・ダンスト(『メランコリア』<原題>)脚本賞『脚注』(原題)/ジョセフ・シダー審査員賞『ポリス』(原題)/マイウェン・ル・ベスコ監督(photo/text:Ayako Ishizu)特集「カンヌ国際映画祭現地から最新ニュースお届け」■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]ツリー・オブ・ライフ 2011年8月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010 Cottonwood Pictures, LLC. All Rights Reservedメランコリア 2011年、全国にて公開予定© 2011 ZENTROPA ENTERTAINMENTS APS27 MEMFIS FILM INTERNATIONAL AB ZENTROPA INTERNATIONAL SWEDEN AB SLOT MACHINE SARL LIBERATOR PRODUCTIONS SARL ARTE FRANCE CINEMA ZENTROPA INTERNATIONAL KOLN GMBH■関連記事:【カンヌレポート8】テーマが明確な作品が勝利の鍵?気になるパルム・ドールの行方【カンヌレポート番外編】カンヌに華をそえる!スターたちのファッションチェック【カンヌレポート7】瑛太、初カンヌに緊張監督は時代劇に3D起用理由を説明【カンヌレポート6】ブラピ、子供たちに対し「すごい俳優だと思ってくれれば(笑)」【カンヌレポート5】金城武、北野武になる?
2011年05月23日20世紀のファッション界を牽引し、“モードの帝王”の異名を取ったイヴ・サンローランの創造と内なる苦悩、愛に迫ったドキュメンタリー作品『イヴ・サンローラン』の予告編がいち早くシネマカフェに到着した。昨年のトロント国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞し、早くから話題を呼んでいた本作。イヴのビジネスパートナーにして私生活における最愛の人物でもあり、栄光を共に味わい、誰よりも彼を理解し、半世紀にわたって彼の創造を支えてきたピエール・ベルジュの語り、そしておよそ9割が初公開となる映像で映画は構成される。18歳でクリスチャン・ディオールのアシスタントとなり、21歳のときにディオールの死を受けて彼の後継者に。その後、25歳でベルジュと共に「イヴ・サンローラン」を創設。賞賛とプレッシャーの中でファッション界の先頭を走り、オートクチュールという聖域を守り続けた。今回、到着した予告編でも、数々の写真と共に彼の人生の一端が映し出されるほか、イヴ・サンローランの衣裳に身を包んだ300人のスーパーモデルがスタジアムを埋め尽くした98年のワールドカップフランス大会直前のショーの映像や、彼が「責任を逃れ、若さを味わってみたい」と心情を吐露する姿を見ることができる。さらには貴重な彼のデザイン画も!創造と名声、喝采の裏で彼が抱えていた孤独、そして彼とベルジュの言葉から浮かび上がってくる愛とは――?『イヴ・サンローラン』は4月、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:イヴ・サンローラン 2011年4月、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2010 LES FILMS DU LENDEMAIN - LES FILMS DE PIERRE - FRANCE 3 CINEMA■関連記事:イヴ・サンローランのドキュメンタリーがトロントで受賞日本公開も決定
2011年02月01日勝手なお話で恐縮ですが、9月は私にとってヨーロッパ月間です。1週間フランス出張にでかけ、間髪あけずにオーストリア・ドイツ・チェコ巡りのちょっと遅い夏季休暇を2週間。そんなわけで、頭の中もすっかり欧州風。コラムも、この秋に気になるヨーロッパ映画を特集することにしました。といっても、並べてみたら全部がフランス作品に。さすがは文化・芸術の国ですね。まずは、『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督最新作『ミックマック』。タイトルになっているのは、“いたずら”という意味を持つ言葉。主人公は、父を戦争で亡くし、自分はある発砲事件で被弾し、頭に流れ弾が残ったままになってしまったビデオ・レンタルショップの店員・バジル。怪我をきっかけに全てを失ってしまった彼が出会うのが、廃品を回収してはユニークなモノに改造していく創造性豊かな人々です。そんな暮らしの中で、バジルはふとしたことからある目的を見出すのですが…。その目的を達成するために繰り出されるのが愉快ないたずらの数々というわけです。平和を願うピュアな心と、『アメリ』で見せた遊びゴゴロがたくさん詰まったこの作品。物語はシンプルなのですが、ディテールと小道具・大道具、独特の映像美という映画言語を巧みに使用して、作品を大きく大きく膨らませていくのです。特に面白いのが、相変わらずキャラが激しく立った面白顔の登場人物と、奇妙な改造品の数々。温かみがあって、どこか懐かしい美術や色彩にもジュネらしさがいっぱい。舞台は現代のパリですが、『アメリ』、『ロング・エンゲージメント』でアカデミー賞ノミネート、セザール賞受賞を果たしている美術監督アリーヌ・ボネットと共に、実にヨーロッパらしいレトロテイストの作品を創り上げてくれました。実は、『ミックマック』のように、ちょっとした計画を実行しようとするあるグループを描いているのが、同じフランス作品の『プチ・ニコラ』。この作品に登場するのは、打って変わってとてもかわいい小学生たち。主人公は優しいパパとママと暮らしているニコラです。両親に愛されて幸せに暮らしているニコラですが、想像力が少々豊か過ぎ。母親が妊娠したと思い込み、弟ができることの恐怖におののきます。そこで仲間たちとある計画を練り、実行しようと試みるのです。繰り広げるのは、的外れな計画に、ピントのずれた行動ばかり。その様子はキュートで滑稽。シャツにニットのベスト、そして半ズボンのいたずらっ子たちが、スクリーン狭しと暴れまわるのです。原作はフランスで50年間愛されてきたというルネ・ゴシニ作、ジャン=ジャック・サンペが描く国民的絵本「プチ・ニコラ」。子供らしい空想力と純真さにあふれた世界観に思わずにっこりしてしまいます。さらに、ニコラの視点で描写される大人たちのユニークなこと。絵本が原作だから子供向け映画などと決めつけないで、おしゃれでユーモアあふれる『プチ・ニコラ』の世界を存分に味わってみてください。実は、昨年からフランスでは、本作公開にあわせて、様々な記念アイテムが発売されたそう。「プチ・バトー」からはニコラが劇中で着ていたパジャマや子供たちが身体測定の際に着ていたブリーフが、「ベルナルド」からはリモージュ焼きのテーブルウエアが、「クレールフォンテーヌ」からは筆記道具やペーパーのバッグが、それぞれキュートなニコラの絵つきで、日本でも発売されています。さすがはフランス。劇中の子供たちや、インテリア、大人のファッションもとびきり素敵。舞台となった1960年代のテイストは、きっと観る人の目も心もワクワクさせてくれるはずです。ところで、この作品の中で気になったことがもうひとつ。それは朝食のシーンです。実は、つい数日前にフランス出張から帰ってきたのですが、そのときに体験したフランスの一般的な朝食というものをここでも見ることができました。宿泊は、大きなホテルではなく“Chambre d’hotes”(シャンブルドット)が多かったのですが、これは一般家庭の一部などをゲストルームにしている家庭的な宿のこと。イギリスならばB&Bといった感じの宿泊施設で、たいていは朝食がついています。そこで出されるのは、表面がぱりぱりのバゲットとコンフィチュールにカフェオレ、たまにフランスの一般家庭ではごちそうだというクロワッサンがついていることも…というメニュー。こう書くと随分質素な感じもしますが、パンがとても美味しいので、マダムお手製のフレッシュなコンフィチュール、香ばしいコーヒーがあればもうそれだけで大変豊かな朝の食事となるのです。ニコラの家の食卓にも、まさに私が体験した、そんな典型的な朝のメニューが乗っていました。大手のホテルでは、朝食と言えばビュッフェ形式で、目移りするほどのメニューが供されるところもありますが、美味しいパンがあったので今回はそれだけでも十分幸せでした。さすがは、パンを主食としている国。私たちの国にやってきた旅行者も、日本での炊きたての朝ごはんに、こんな幸せを感じてくれていたら嬉しいなと思います。さて、最後にご紹介するのもフランス映画。『約束の葡萄畑あるワイン醸造家の物語』です。至極のワインを造るために人生をかける葡萄農夫のソブランと、彼をとりまく女性たち、そして彼にワイン造りの真髄を伝える天使の物語です。ワイン造りとは、自然を相手にするとても過酷な仕事です。まじめにコツコツと働かなければ、素晴らしい実りは期待できません。でも、この仕事の最も過酷な部分は、まじめに働いたとしても良い結果が得られるとは限らないということです。労働は、良質なワインができる可能性を高めることでしかありません。あとは、天気や運といった人間では手の出せない部分の比重がとても大きいのです。今回のフランス出張では、映画の舞台となったブルゴーニュ地方のワイン産地をめぐってきたのですが、そのことを生産者たちの口からも直接知らされました。毎日のようにお天気を気にし、自分たちがぶどうのためにできることを常に考えています。もちろん、どうしようもできないことについても。人間ができることと、自然にしかできないことの積み重ねによって生まれるワイン。だからこそ、この作品にはそんな神秘的な部分を象徴するかのように、天使が登場するのではないでしょうか。天使・ザスを演じるのは、ギャスパー・ウリエル。美しすぎる天使に、うっとりしつつも、このロマンティックで神秘な存在こそが、フランスにおけるワイン造りの奇跡を体現しているのではないかと気づいた私。生産者たちは、自分の努力だけでは偉大なワインができないことを知っています。気候、テロワール、そして人間。それらが上手く関わることでしか、偉大なワインは生まれない。そして、その組み合わせを考えることができるのは神のみ。何百年も続くワイン造りの中で、彼らには自然や偶然に謙虚になることを学んでいるような気さえしました。ワイン造りに奇跡は欠かせないのだと。そんなちょっとロマンティックな発想が、ワインを、そしてフランスを特別なものにしているような気がするのですが、いかがでしょう。『約束の葡萄畑あるワイン醸造家の物語』を観ると、そんな気がしてくるはずですよ。ヨーロッパ映画と称しておきながら、結局はフランス一色になってしまった今回のコラムですが、それぞれに特徴のある作品のラインナップになりました。偶然ではありますが、フランス映画の懐の広さを感じる、ちょうど良い機会になってくれれば幸いです。(text:June Makiguchi)■関連作品:ミックマック 2010年9月4日より恵比寿ガーデンシネマにて先行、9月18日より全国にて公開2009 © EPITHETE FILMS –TAPIOCA FILMS –WARNER BROS. PICTURES –FRANCE 2 CINEMA -FRANCE 3 CINEMAプチ・ニコラ 2010年10月9日より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開© 2009 Fidelite Films - IMAV Editions - Wild Bunch - M6 Films - Mandarin Films - Scope Pictures - Fidelite Studios約束の葡萄畑あるワイン醸造家の物語 2010年10月23日よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開© 2009Ascension Film Kortex Acajou Films■関連記事:ワインに隠された愛、悲愁、天使の助言『約束の葡萄畑』試写会に10組20名様ご招待とびきりしあわせになれる?『プチ・ニコラ』試写会に5組10名様をご招待『アメリ』監督新作『ミックマック』の7人は黒澤明の影響?7人登場の本編映像到着『ミックマック』は『アメリ』+男ゴコロ?鬼才のいたずらに男女とも高得点!エスパー伊東秘技に失敗で小森純とのキスおあずけ
2010年09月29日先日まで開催されていたトロント国際映画祭で、ファッションデザイナーのイヴ・サンローランの姿を追ったドキュメンタリー作品『YSL L’AMOUR FOU狂おしい愛』(仮題)が国際批評家連盟賞を受賞。日本での来年の公開も決まり、今後話題を呼びそうだ。クリスチャン・ディオール、ココ・シャネルらと共に20世紀のファッション業界を牽引し、“モードの帝王”の異名をとったイヴ・サンローラン。2002年の引退まで第一線で活躍。2008年に惜しまれつつこの世を去るも、翌2009年の11月にパリで開催されたオークションでは、愛犬のブルドック・ムジックも見守る中で世界中から集められたプライベートの美術品、工芸品が披露され、死してなおその強烈なる存在感を示し、大きな話題を呼んだ。常に人々を魅了するデザインを発表し続けてきた彼だが、デザイナーとして屈強なる精神を有する一方で、その素顔は繊細。そんな彼のビジネスパートナーで、最愛の人物でもあり、半世紀もの月日を共に歩み続けたピエール・ベルジェが、今回の映画ではブランドの歴史、イヴの無防備な素顔、そして彼が残した飾りのない言葉を明かす。さらに、ベルジェ本人も驚いたという、初めて公開される映像や写真も!別荘に集められた骨董品、美術品の数々、コレクションの裏舞台、デザイン画等をふんだんに収め、初の“公式ドキュメンタリー”として、イヴ・サンローランとベルジェが歩んできた愛と苦悩の日々が描き出される。ファッションデザイナーに焦点を当てた作品といえば、昨年から今年の初頭にかけて、ココ・シャネルを主人公にした作品が『ココ・アヴァン・シャネル』、『ココ・シャネル』、『シャネル&ストラヴィンスキー』と3本も公開され注目を浴びた。また、ファッション業界の裏を映し出したドキュメンタリーでは、米版VOGUE編集長、アナ・ウィンターにスポットを当てた『ファッションが教えてくれること』も記憶に新しい。今回の『YSL L’AMOUR FOU狂おしい愛』は先述の通り、秘蔵映像を含んだドキュメンタリー作品。カリスマの軌跡、真実を捉えた作品として、映画界・ファッション業界共に今後話題を呼びそうだ。なお今回、トロント国際映画祭は本作に対して「『YSL L’AMOUR FOU』は世界的に名声のあるアーティスト、イヴ・サンローラン氏の人生とあの時代を痛切に、そして感動的に映画的表現をもって描いている。サンローラン氏本人のありのままの寂しさ、芸術的上音を探求した素晴らしい作品である」とのコメントを発表している。監督を務めるのは、写真家であり美術造形家のピエール・トレットン。天才デザイナーの生の言葉は、彼亡き後の現代社会に何を投げかけるのか――?『YSL L’AMOUR FOU狂おしい愛』は2011年公開。■関連作品:YSL L’AMOUR FOU狂おしい愛 (仮題) 2011年公開
2010年09月28日オドレイ・トトゥを世界的な人気女優へと押し上げた『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督最新作『ミックマック』。主人公の“復讐”を助ける個性豊かな7人の登場人物の存在と彼らが仕掛ける“ミックマック(=いたずら)”が大きな見どころとなっているが、ジュネ監督は自身の映画作りおける重要な存在として、黒澤明監督の存在を挙げ、この“7人”という人数も名作『七人の侍』に由来するものだと公式に認めた。発砲事件に巻き込まれた主人公が、銃弾の製造会社と、父の命を奪った地雷を作った兵器会社に復讐のため、ユニークな仲間たちと共に様々ないたずらを仕掛ける、という本作。映画公開前、監督は本作を作るにあたって『トイ・ストーリー』や『ミッション・インポッシブル』を参考にしたと明かしていたが、自身の映画作りにおける黒澤明監督の存在にも言及。「わりと突飛なキャラクターをたくさん考えたのですが、最終的に7人にしようと決めました。なぜなら“7”というのはマジカルナンバーで、『白雪姫』も“7人”の小人ですし、『七人の侍』も“7人”なので、“7”という数字が非常に良いと思ったからです。特に黒澤明さんは常に僕の映画作りにおいてお手本になっています。それは『映画のどのシーンを切り取っても、それが1枚の絵画のような美しさを保たなければならない』というようなことを仰っていたのですが、それが僕にとって印象的な言葉で、ある種、僕自身の映画作りの哲学になっています」とその影響の大きさを語っている。今回、この個性的な仲間たちが主人公のバジルと出会うシーンの本編の映像が到着!まさに絵画のごとく、細部まで作りこまれた映像、そしてそれぞれタイプの違う“特技”を持つ7人のキャラクターたち。日本が誇る巨匠の影響を受けた作品としてじっくり見ると、感慨深い。『ミックマック』は恵比寿ガーデンシネマにて先行公開中。9月18日(土)より全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ミックマック 2010年9月4日より恵比寿ガーデンシネマにて先行、9月18日より全国にて公開2009 © EPITHETE FILMS –TAPIOCA FILMS –WARNER BROS. PICTURES –FRANCE 2 CINEMA -FRANCE 3 CINEMA■関連記事:『ミックマック』は『アメリ』+男ゴコロ?鬼才のいたずらに男女とも高得点!エスパー伊東秘技に失敗で小森純とのキスおあずけ『アメリ』監督が仕掛けるイタズラ大作戦!『ミックマック』カップル限定独占試写会に20組40名様ご招待『アメリ』監督最新作『ミックマック』は『トイ・ストーリー3』の実写版?【シネマモード】2010年 映画ファッションのいままでとこれから
2010年09月05日あの『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督の最新作『ミックマック』がいよいよ公開となる。とある男と彼を助ける個性的な仲間たちが仕掛ける、ユーモアたっぷりの復讐を描いた本作。シネマカフェでは公開に先駆けてカップルを対象にした試写会を実施したが、ここで得られたアンケートの興味深い結果を大発表!全体の満足度として、ほぼ8割近くの参加者から「とても満足した」、「満足した」という結果が得られたが、この結果について語る上で特筆すべきは参加者のほとんどがジュネ監督の『アメリ』を観たことがある、という点。オドレイ・トトゥを世界的な人気女優にした『アメリ』が大好き!という人は20代から30代の女性にかなり多いが、同監督の最新作であるこの『ミックマック』は『アメリ』好きに人から観ても楽しめる作品と言えそう。具体的な感想でも「『アメリ』の監督らしい、色鮮やかな映像が観られました!復讐とはいってもドロドロしたものではなくクスッとできるので、明るい雰囲気でよかったです」(20代・女性)、「映像、音楽、衣裳etc…色使いの明度が好みだった」(20代・女性)といった声が多く寄せられた。また、今回のカップル試写会ということで、男性の視点での本作の感想を見てみると、『アメリ』以上に男性も楽しめる、という意見が目立つ。『アメリ』が女性の熱狂的な支持を受ける一方で、“恋愛”を物語の軸にしていることもあってか、男性の中には敬遠する声もあるのは事実。だが、この『ミックマック』に関してはユーモアたっぷりの“いたずら”を主軸に物語が進むこともあってか、男性からの支持も高い。「『アメリ』より政治的なメッセージも入っていて男性でも楽しめると思う」(30代・女性)という意見もあり、また、クスリと笑える各シーンに関して「カップルで、パートナーと共通して好きなシーンはありましたか?」という質問に対してほとんどのカップルが「もちろんあった」と回答。「男女共に楽しめる映画だと思う?」という項目にも、ほぼ全ての人が「はい」と太鼓判を押している。気に入ったいたずらシーンについての回答は千差万別。こちらは実際に映画館で確かめるべし!きっとあなたのお気に入りが見つかるはず。『アメリ』のテイストをしっかりと残しつつ、男ゴコロもくすぐる…『アメリ』公開から9年、鬼才が仕掛ける“いたずら”をカップルで堪能してみては?『ミックマック』は9月4日(土)より恵比寿ガーデンシネマにて先行、9月18日より全国にて公開。■関連作品:ミックマック 2010年9月4日より恵比寿ガーデンシネマにて先行、9月18日より全国にて公開2009 © EPITHETE FILMS –TAPIOCA FILMS –WARNER BROS. PICTURES –FRANCE 2 CINEMA -FRANCE 3 CINEMA■関連記事:エスパー伊東秘技に失敗で小森純とのキスおあずけ『アメリ』監督が仕掛けるイタズラ大作戦!『ミックマック』カップル限定独占試写会に20組40名様ご招待『アメリ』監督最新作『ミックマック』は『トイ・ストーリー3』の実写版?【シネマモード】2010年 映画ファッションのいままでとこれからジェーン・バーキン仏語は「セルジュの腕の中で学んだ」フランス映画祭開幕
2010年09月03日お笑いパフォーマー芸人、エスパー伊東が8月26日(木)、都内で行われた映画『ミックマック』(ジャン=ピエール・ジュネ監督)のイベントで、読者モデル出身のタレント、小森純のキスを賭けて秘技「ピッタリスプーン顔面つけ」に挑み、失敗した。本作は主人公の男が、自分の頭に残る流れ弾を造った会社と父親の命を奪った地雷を造った二大兵器会社に、ユニークな特技を持つ仲間たちと協力しミックマック(=イタズラ)を仕掛ける物語。エスパーさんが挑んだのは、劇中の登場人物が繰り出す顔面にスプーンを6個くっつける珍技。「成功したらデートで飲みに行って、チューしてくれます?」とおねだりし、小森さんから「結構、図々しいですね、2パターン?」と厳しく突っ込まれると、「じゃ、チューだけで」と男性本能(?)全開。「いいですよ、でもほっぺでいいんですよね?」とやんわり牽制されても「いや、一応パフォーマンスを芸としているので」とマウスキスを強硬オファー。「では!」と自信をのぞかせつつ制限時間15秒でスタートしたが、おでこに付けても鼻に付けてもスプーンはポロポロと落下し続け、あえなく結果0本で大失敗。小森さんはあんぐりした顔で「あー、終わったんだって感じですね」と冷ややかだった。エスパーさんは「見たら簡単そうだけど、やったら難しかった」と悔しそうに話し、「鼻はいけると思ったんですけどね」と言って再度付けると、なぜか今度はピタッと接着。最後はちょっぴり嬉しそうだった。映画『ミックマック』は9月4日(土)より恵比寿ガーデンシネマにて先行公開、9月18日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ミックマック 2010年9月4日より恵比寿ガーデンシネマにて先行、9月18日より全国にて公開2009 © EPITHETE FILMS –TAPIOCA FILMS –WARNER BROS. PICTURES –FRANCE 2 CINEMA -FRANCE 3 CINEMA■関連記事:『アメリ』監督が仕掛けるイタズラ大作戦!『ミックマック』カップル限定独占試写会に20組40名様ご招待『アメリ』監督最新作『ミックマック』は『トイ・ストーリー3』の実写版?【シネマモード】2010年 映画ファッションのいままでとこれからジェーン・バーキン仏語は「セルジュの腕の中で学んだ」フランス映画祭開幕
2010年08月26日チャーミングなヒロインが観る者を魅了し、世界中で大ヒットを記録した『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督の最新作『ミックマック』が9月に公開を迎えるが、本作の個性豊かな登場人物たちについて、監督自らが『トイ・ストーリー』を参考にしたとの談話を発表し話題を呼んでいる。発砲事件に巻き込まれ、頭に銃弾が残ったまま生きていくことになった男が、仲間たちと共に銃弾を作った会社と、かつて父の命を奪った地雷を製造した会社への復讐を企てる、という本作。2つの企業を懲らしめる“いたずら(=ミックマック)”を実行する、主人公・バジルを支える温かい7人の仲間たちは、廃品に囲まれた工場のような家で、廃品を回収しては、ユニークなモノに改造して暮らしている。ジュネ監督は、ひとり一芸を持った個性豊かな7人を考える際に、日本でも最新作が大ヒットを記録している『トイ・ストーリー』のキャラクターたちを念頭に置いていたのだという。「“武器商人”と対抗する相手として『トイ・ストーリー』のおもちゃのようなキャラクターを考えていたので、アイディアは自然と湧いてきました。ちなみに僕はピクサーの大ファンです!彼ら(=7人)は風変わりで単純すぎでおめでたいけど、『トイ・ストーリー』のキャラクターのようにそれぞれ個性的で、ストーリーに必要な特性を持っており、物語を引っ張る力があります。マヌケで不器用だけど、ときに情緒にあふれ真っ直ぐで、一丸となって敵に立ち向かい、深い人間愛にあふれる正義の味方です。結果的に『トイ・ストーリー』から出てきたような廃品業者の面々になりました」と敬意を込めて語っている。さらに、彼らが仕掛ける“イタズラ”についても「『ミッション:インポッシブル』も大いに参考にしました。というのも僕がその大ファンであるがゆえですが。物語の組み立て、展開、人心操作を扱った作戦がある点。ファンであるがゆえ、無意識に参考にしたところがあると思います」と語っている。ちなみに、公開中の『トイ・ストーリー3』の劇中にも、『ミッション:インポッシブル』へのオマージュと思しきシーンがあり、そんなところにも両作品の意外な共通点が…。すでに『トイ・ストーリー3』を劇場で楽しんだという方も、パリを舞台にした“実写版『トイ・ストーリー3』”として、『ミックマック』の世界をのぞいてみては?『ミックマック』は9月4日(土)より恵比寿ガーデンシネマにて先行公開、9月18日(土)より全国にて公開。■関連作品:ミックマック 2010年9月4日より恵比寿ガーデンシネマにて先行、9月18日より全国にて公開2009 © EPITHETE FILMS –TAPIOCA FILMS –WARNER BROS. PICTURES –FRANCE 2 CINEMA -FRANCE 3 CINEMA■関連記事:【シネマモード】2010年 映画ファッションのいままでとこれからジェーン・バーキン仏語は「セルジュの腕の中で学んだ」フランス映画祭開幕
2010年07月20日2010年も、半分が過ぎました。これまでどんな映画に出会いましたか。その中で、お気に入りのファッションは、見つかりましたか?映画とファッションは切っても切り離せないもの。映画の印象と、そこに登場するファッションは強く繋がっているものです。例えば、『ローマの休日』とオードリー・ヘップバーンのファッションのように。今年、そんな素敵な関係は見つけられたでしょうか。個人的に、2010年はクラシカルなファッションの映画が気になった年。特に『17歳の肖像』、『(500日)のサマー』、『抱擁のかけら』、『ココ・アヴァン・シャネル』、『シャネル&ストアヴィンスキー』が醸し出していたテイストが好き。ファッションデザイナーのココ・シャネルを題材にした2作は当然のラインナップと言えるでしょう。そして、スペインのペドロ・アルモドバルが見せる、ファッションとインテリアの粋な関係からも目が離せませんでした。『抱擁のかけら』は多くの意味で、彼自身の『オール・アバウト・マイ・マザー』と対を成す作品。あの作品、そしてあのヴィジュアルが大好きな人には、こちらも大切な作品になったことでしょう。そんな中で、ベストルックを決めるのは難しいけれど、最も真似できそうな“リアルクローズ”という意味では、『(500日)のサマー』の多彩なワードローブは簡単に盗めるものばかり。DVDを購入して、再度しっかりチェックするというのもアリかなと思っています。そして下半期、特にこの夏のファッションを占うなら、やはりその指標となるのは、『セックス・アンド・ザ・シティ2』でしょう。アラブ首長国連邦のアブダビ・ロケで見せた、4人のファッションのエキゾティックで華やかなこと。ロングスカーフやターバン、たっぷりとしたドレープ使いの服や帽子、陽の光を受けてキラキラと輝く色合わせなどが魅力です。ただ、日本人にはちょっと大胆すぎるかな…という方には、エスニックテイストだけをちょっと真似してみるのもいいですね。最近は、チュニックにスパッツやパンツを合わせるのが定番スタイルのひとつになっていますが、蒸し暑い日でも風をはらんで涼しく過ごせるので、この夏も大活躍しそう。特に、エスニックテイストのものは、ここ数年の人気アイテムですが、最近では刺繍やビーズ、スパンコールなども施されていたり、カラーバリエーションも鮮やかで豊かだったりと、より洗練されたものも登場しているので、ちょっとしたパーティにも活躍しそう。シンプルなデザインのものが多いので、いつもとは違ったちょっと大胆な色を選んでみれば、“SATC”気分でわくわくできるのではないでしょうか。エスニックなテイストをもっと味わうなら、7月3日(土)から公開される『アデルファラオと復活の秘薬』も参考になりそう。これは、エジプトが舞台のクラシカルなアクション映画です。ヒロインの優雅なドレス姿が、アクションとミスマッチでとってもユニーク。でも、この映画については次回じっくりお話しするので、ちょっとお預けとしましょう。秋以降は、また、クラシカルなファッションが気になり出しそうな予感。ファッションデザイナーのトム・フォード初監督作品の『シングルマン』、ジャン=ピエール・ジュネ監督の最新作『ミックマック』など、ファションだけでなく、作品そのものがスタイリッシュというツワモノも。とにかく、下半期も華やかなファッションの話題には事欠かない映画界。ぜひ、自分モードの映画をみつけて、楽しんでみてくださいね。(text:June Makiguchi)■関連作品:(500)日のサマー 2010年1月9日よりTOHOシネマズシャンテ、シネクイントほか全国にて公開© 2009 TWENTIETH CENTURY FOXココ・アヴァン・シャネル 2009年9月18日より全国にて公開© Haut et Court - Cine@ - Warnerbros. Ent. France et France 2 Cinemaシャネル&ストラヴィンスキー 2010年1月16日よりシネスイッチ銀座、Bunkamura ル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© EUROWIDE FILM PRODUCTION抱擁のかけら 2010年2月6日より新宿ピカデリー、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Juan GattiEl Deseoセックス・アンド・ザ・シティ2 2010年6月4日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 New Line Productions, Inc. and Home Box Office, Inc. シングルマン 2010年秋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2009 Fade to Black Productions, Inc. All Rights Reserved.アデル/ファラオと復活の秘薬 2010年7月3日より全国にて公開© EUROPACORP - APIPOULAIPROD - TF1 FILMS PRODUCTIONミックマック 2010年9月4日より恵比寿ガーデンシネマにて先行、9月18日より全国にて公開2009 © EPITHETE FILMS –TAPIOCA FILMS –WARNER BROS. PICTURES –FRANCE 2 CINEMA -FRANCE 3 CINEMA■関連記事:愛と才能に生きた2人『シャネル&ストラヴィンスキー』ブルーレイを3名様プレゼントシネマLIVE!にて来日レポート&メイキング映像もご紹介!『アデル』鑑賞券を5組10名様にプレゼントシャーロット&ミランダがぶっちゃけ子育てトーク!『SATC2』本編映像が到着『セックス・アンド・ザ・シティ2』、アブダビでは上映禁止かサラ・ジェシカ、亡き友人デザイナーの衣裳まといCFDA特別賞プレゼンター務める
2010年06月25日「フランス映画祭2010」が3月18日(木)、東京・六本木ヒルズで開幕し、同所で行われたオープニング・セレモニーで来日代表団の団長、ジェーン・バーキンら15人が華やかにレッドカーペットを歩き、舞台挨拶を行った。先立って行われた記者会見に出席したジェーンは、「桜の時期だと聞いていたので、凄く楽しみにして来ました。日本には10〜15回も訪れているのに、いまだに桜を見ることが出来ていません。今回も難しそうなので、お花見にまた日本に戻ってきたい」と親日ぶりをアピール。日本の映画の印象について「『東京物語』など昔の作品でも女性が大切に描かれていると思います。フランス、特にパリでは海外の映画の上映も多いです。北野武はとても人気があってペドロ・アルモドバルやウディ・アレンと同じくらい有名よ」と話した。英国・ロンドン出身で1968年にフランスに移り、作曲家の故セルジュ・ゲンズブールと2度目の結婚をして、デュエット曲「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」がヨーロッパで大ヒットするなど話題を呼んだ。流暢に話すフランス語について「イギリス出身の私は、フランス語で歌や演技をするのに苦労した。きちんと学習していなくてセルジュの腕の中で覚えたの。だから最初はスラングばっかり。イギリスではなかなか言わない“R”の発音は、40年経ってやっとキレイな発音ができるようになったわ」とふり返った。オープニング作品の『ミックマック』(原題/ジャン=ピエール・ジュネ監督)の上映前に、代表団15人が舞台挨拶。ジェーンは「日本のみなさまは、世界一素晴らしい観客。日本での人気があったからこそ、こうして団長に選ばれて来ることができました。とても光栄です」と笑顔。同作のジュネ監督は「“ミックマック”と“ビックマック”を混同しないように」と表情を変えずにフレンチジョーク(?)。同作は、悪徳企業に挑む男たちの戦いを描くハートウォーミング・コメディ。「自由に作ってあるから楽しんで」と語りかけた。代表団の1人、ギャスパー・ノエ監督だけがこの日は欠席。ジェーンは「ノエは明日来ます」と説明した。同映画祭は、ユニフランス主催で1993年から始まり、今年で18回目。2005年までは横浜、2006年からは東京や大阪などで、昨年からは東京で開催。今年はジェーンが出演した『テルマ、ルイーズとシャンタル』を含む長編14作と短編9作を上映する。『ミックマック』は夏、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開。「フランス映画祭2010」は3月22日(月・祝)まで開催中。(text:Yoko Saito)フランス映画祭2010開催期間:3月22日(月・祝)まで開催中会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ公式サイト:■関連作品:ミックマック (原題) 2010年夏、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開2009 © EPITHETE FILMS –TAPIOCA FILMS –WARNER BROS. PICTURES –FRANCE 2 CINEMA -FRANCE 3 CINEMAシスター・スマイルドミニクの歌 2010年初夏、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開クリスマス・ストーリー (原題) 2010年秋、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開パリ20区、僕たちのクラス 2010年6月12日より岩波ホールにて公開© Haut et Court - France 2 Cinemaエンター・ザ・ボイド 2010年5月15日よりシネマスクエアとうきゅうほかにて公開オーケストラ! 2010年4月17日よりBunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開© 2009 Focus Features LLC. All Rights Reservedあの夏の子供たち 2010年初夏、恵比寿ガーデンシネマにて公開■関連記事:さあ、人生を奏でよう!『オーケストラ!』試写会に10組20名様ご招待ギャスパー・ノエのTOKYOを舞台にした衝撃作『エンター・ザ・ボイド』予告編初公開フランスのオスカー、セザール賞が発表。ヴァンサン・カッセル亡父に捧げる主演男優賞
2010年03月19日衝撃的な物語と独特の映像美で、新作を発表するごとに論議を巻き起こすフランスの鬼才ギャスパー・ノエ。問題作『アレックス』に続き、昨年のカンヌ国際映画祭を沸かせた最新作で、“TOKYO”を舞台にした『エンター・ザ・ボイド』の予告編がどこよりも早くシネマカフェに到着した。物語の着想の元となったのは“輪廻転生”の思想。あてどなく日本を訪れ、魔都“TOKYO”でドラッグのディーラーとして暮らす主人公・オスカーは、最愛の妹・リンダをこの街へ呼び寄せる。ほどなく彼女はナイトクラブでストリッパーをするようになるが、そんなある日、オスカーは警察の取締りを受け、銃で撃たれてしまう。意識が薄れ、彼の魂は陶酔に包まれて肉体から離脱するが、愛する妹を思う気持ちから魂は死を受け入れず、妹を追って夜のTOKYOを彷徨する――。『アバター』のSFXを担当したクリエイター、ピエール・ブファン率いるビジュアル・エフェクトチーム「BUF」が創造した映像の中で描かれるセックスとドラッグと死、そして輪廻転生。刺激的な映像世界をさらに際立たせるべく、音楽にはダフト・パンクのトーマ・バンガルテルが参戦!さまよえる魂が向かう先は?今回も論議を呼ぶこと必至。ギャスパー・ノエが作り出したTOKYOに注目せよ!『エンター・ザ・ボイド』は5月15日(土)よりシネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:エンター・ザ・ボイド 2010年5月15日よりシネマスクエアとうきゅうほかにて公開
2010年03月11日『トランスポーター』に『ダニー・ザ・ドッグ』、『96時間』などで製作×撮影、もしくは製作×監督という関係でタッグを組んできたリュック・ベッソンとピエール・モレルが、ジョン・トラヴォルタとジョナサン・リス=マイヤーズを主演に迎えて贈るアクション大作『パリより愛をこめて』(仮題)。本作のパリ・プレミアが2月11日(現地時間)に開催され、シャンゼリゼ通りに敷かれたレッドカーペットに、トラヴォルタ&マイヤーズ、そしてヒロインのカシア・スムトゥニアクらが登場した。氷点下の極寒の中、トラヴォルタは妻のケリー・プレストンと共に登場。「今日はとても素晴らしいパリでの一日を過ごしているよ」と笑顔で語った。本作での挑戦について聞かれ「全てのスタントをこの年齢で自分でやるというのがチャレンジだった。でも、僕はそれをやり遂げた。リュックとピエールが、僕にはそれが出来ると確信してくれたからね。僕はとてもエキサイティングに思ったし、嬉しかったよ」と充実した表情を見せ、日本からの報道陣に向けて「近いうちに日本でお会いしましょう」との発言も飛び出した。トラヴォルタの役柄は“規格外”のCIA諜報員。彼に振り回される若き駐仏アメリカ大使館員を演じたマイヤーズは、そのトラヴォルタとの共演について「“生ける伝説”とも言える偉大な役者との共演なんだ。どんな分野であれ、若いアーティストなら、その道のベストと一緒に仕事したいものだよ」と興奮気味に語り「パリでオープニングを迎えるなんて、世界中で最もエキサイティングなことのひとつだよ」と満足そうな表情を見せた。さらに、日本のファンに向けては「東京、そして日本のみなさんは、本作をスシみたいに堪能できると思いますよ!」とユーモアたっぷりにメッセージを寄せてくれた。モデルとしてキャリアを重ね、本作で女優として世界へと羽ばたくカシアは自らがモデルを務めるアルマーニのドレスで登場。「(トラヴォルタ&マイヤーズの)2人のような素晴らしい俳優と共演できるなんて夢にも思わなかったわ。彼らはとても寛容で、私を助けてくれたの。愛あり、死あり、良い音楽ありの作品なので楽しんでください」と語った。異色のコンビがパリを舞台に大暴れする『パリより愛をこめて』(仮題)は5月15日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。© Photo by Chiaki Nozu■関連作品:パリより愛をこめて(仮題) 2010年5月15日よろ丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 EUROPACORP - M6 FILMS – GRIVE PRODUCTIONS – APIPOULAÏ PROD
2010年02月12日今年は、エンタメ界に素敵なシンクロニシティが起こりました。ファッションデザイナー、ガブリエル・シャネルの生涯を描いた作品が、2009年だけで3本も誕生。大地真央主演に舞台も上演されるなど、今年はまさにシャネル・イヤーなのです。シネマカフェ読者にも、シャネルのファンは多いはず。女性なら一度はシャネル・スーツに身を包んでみたいという想いがあるのではないでしょうか。数々の功績と伝説に彩られた、ココ(シャネルの愛称)の人生については、ある程度は知られています。でも、まだまだ知らないことはいっぱい。そんなココの生涯を、違った視点で辿ることができるのですから、ファッションに関心のある人にとってはこの上ない喜び。もちろん、ファッションにはそれほど興味がないという人にも、時代を築いた女性の一代記として十分に見応えを感じられるはずです。そんな作品たちの中で、成功するまでのガブリエル・シャネルの軌跡を辿っているのが、『ココ・アヴァン・シャネル』。直訳すると、シャネル以前のココ。つまり、“シャネル”としての名声を得る前の無名時代を中心に描いています。シャネル初心者にとっては、最も親しみやすい作品かもしれませんね。シャネルという魅力的な人物が形成されていった時代性、彼女の成功を後押しした数々の出来事、成功の影で犠牲になった平凡な幸せなど、背景もきちんと描かれているので、シャネルというブランドの精神や、その魅力の必然性などを感じられると思います。もちろん、「シャネルについてはいろいろ知っている」という大ファンが痺れるような仕掛けもいっぱい。ココが実際に所有していたアクセサリーが登場したり、コンセルヴァトワール・シャネルの協力により貸し出されたドレスとジュエリーが登場したり。特にファッションショーのシーンは注目。モデルたちが着用しているのは、衣裳ではなく全てが本物のシャネル。大変な眩さでした。ところで、オドレイがシャネルを演じるのでは「キュート過ぎるのでは?」と思うかもしれませんが、なかなかどうして。ボーイッシュ=中性的な魅力で、女性の社会進出の基礎を築いた芯の強さや、“デコラティブ”の対極にある“シンプル”を体現。意志の強そうな大きな瞳が、ココが秘めていたであろう情熱を、エレガントに魅せてくれました。しかも、彼女はシャネルNo.5の現役ミューズ。広告用フィルムの監督は『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ。以前、ニコール・キッドマンと『ムーラン・ルージュ』のバス・ラーマン監督が組んだ映像も話題となりましたが、今回も映画界のゴールデンコンビならではの、ドラマティックな映像が楽しめます。「CHANEL No.5 THE FILM」はシャネルの公式サイトで鑑賞可能。9月の『ココ・アヴァン・シャネル』公開までちょっと時間がありますから、それまではNo.5の映像を味わってみてください。次回は、シャネルを描いたほか2作をご紹介します!(text:June Makiguchi)『ココ・アヴァン・シャネル』公式サイトシャネル公式サイト■関連作品:ココ・アヴァン・シャネル 2009年9月、全国にて公開© Haut et Court - Cine@ - Warnerbros. Ent. France et France 2 Cinema■関連記事:世紀のデザイナーを熱演オドレイ「知られざるシャネルの喜びや悲しみを伝えたい」オドレイ・トトゥ&シャーリー・マクレーンそれぞれのシャネルが映す女の生きざま
2009年06月12日