「10月20日、内閣府は『がん対策に関する世論調査』の結果を発表しました。2年以内にがん検診を受けた人は42.7%。2019年の前回調査では57.0%でしたから、14ポイントも下がったことになります」(全国紙記者)今回の調査では、受診していない理由として、「心配なときはいつでも医療機関を受診できるから(23.9%)」「費用がかかり経済的にも負担になるから(23.2%)」「受ける時間がないから(21.2%)」などの理由が挙げられている。■早く見つけるほど治療費も安くなる「個人で自治体のがん検診に申し込まなければならない専業主婦やパート主婦は、特におろそかになりがちです。親の介護で検診の機会を逃している人もいるでしょう」こう懸念を示すのは、常磐病院(福島県)の医師・尾崎章彦さんだ。検診に行くに越したことはないが、長く行っていない人は体にあらわれる“がんのサイン”に注意を払ってほしい。「症状があるからといって、がんだと断定されるものではありませんが、がんの発見が遅れると、身体的な負担も、治療費の負担も大きくなります」(尾崎さん、以下同)たとえば乳がんでは、しこりの大きさが進行度の判断基準になる。「触知できる乳がんのしこりのサイズは一般に約2センチ程度からですが、2センチのしこりになると、すでにII期(ステージII)です。そしてこれを放置するとIII期に進行し、皮膚の変化や脇の腫れが出現するなど、治療も大がかりになります」WEBサイト「がん治療費ドットコム」によると、II期で乳房温存手術+放射線療法を組み合わせた1年目の治療費の目安は36万9900円(3割負担、以下同)。一方、III期になり、手術前薬物療法+乳房温存手術+放射線療法を組み合わせた治療費は108万8700円に跳ね上がる。大腸がんの場合も、II期で腹腔鏡手術を受けた場合、1年目の治療費は33万9300円だが、IV期で肝臓に転移していた場合の手術+薬物療法の治療費となると、143万9700円と、4倍以上になる。「経済的な負担」からがん検診を避けている人は、早期発見が経済的な負担を軽くすることを肝に銘じてほしい。それでは注意すべき症状をいくつか教えてもらおう。■わずかな費用でがんから身を守れる「ふらつきや貧血にはさまざまな原因がありますが、胃がん、大腸がん、子宮がんで出血が起きている可能性が。原因が特定できず、長引く貧血には注意が必要です」めまい、言葉が理解しにくい、片方の目が見えづらいなどは、脳腫瘍の症状でもある。2週間以上続く口内炎は、口腔がん、風邪でもないのに1カ月以上続く喉の痛みや声のかすれは喉頭がんを疑ってほしい。胃がんは、初期は症状が出にくいが、進行するとみぞおちの痛み、不快感、食欲不振などとともに、タール状の便が。進行した肺がんは胸痛、息苦しさが出ることも。「肺がんは血痰、咳などが症状。X線検査が一般的な検診ですが、早期で見つけることは困難です」自治体によっては、早期肺がんをより見つけやすいCT検査を安価(3000〜5000円)で受けられるので、チェックしよう。大腸がんは腹痛や血便、便が細くなるなどの症状を伴う。便潜血検査を毎年受けると、大腸がんの死亡率を10〜20%下げることができるというデータもあるという。女性特有のがんである子宮がんは、不正出血や月経が長引いたりすることで発覚することも。「早期の場合はほとんど自覚症状がありません。厚労省では、20歳以上の女性に対し、2年に1回、子宮の細胞検査を推奨しています」自治体の子宮がん検診の費用は500円から1000円ほどだ。“あのとき受診しておけばよかった”と後悔しないよう、不安な症状を放置しないようにしよう。
2023年12月20日35歳のころ、右脇に違和感を覚えた友人。触ってみたところ、5mmほどのぷくっとした感触のできものを発見したそう。最初は「吹き出物か何かかな?」と気にしていなかったそうですが、時間がたつにつれ少しずつ大きくなり、痛みも感じるように。友人は「まさか乳がん……!?」と心配になり、病院を受診。そこで、医師から意外な診断結果を受けることになったのです。「何これ?」右の脇に違和感を覚える友人が35歳のときに経験した話です。いつものように夜ベッドに入り、寝ようとしていた友人。あお向けの状態から右に寝返りを打った際、右の脇のあたりに何かがあるような違和感を覚えたそうです。「なんだろう……?」と気になった友人は起き上がり、左手で表面を軽く触って確認してみました。すると脇と胸の境目のあたりに5mmほどのぷくっとしたできものがあることに気付きます。「何これ……」と今までなかったできものに一瞬不安になる友人。しかし、友人は小さいころから肌が弱く、あせもやニキビなど常日ごろから肌トラブルを抱えていたため、肌のトラブルには少し慣れていました。脇の下に少し違和感はあるものの痛みなど他に気になる症状はありません。できものが小さかったこともあり、友人は「ただの吹き出物かな……?」と一度触っただけでしっかりと確認せず、そのときは重く考えなかったようです。少しずつ大きくなり痛みが出てきた「数日で良くなるだろう」と思っていたものの違和感は消えることなく、服の上から無意識に脇のあたりを触っていた友人。脇あたりのできものに気付いてから1週間ほどたったある日、お風呂の際にその部分を詳しく確認してみることに。腕を上げて確認すると、見た目は特に異常なく、そこにできものがあるとはわからないほど目立ちません。しかし、腕を下ろしてできものをつまんでみたところ、皮膚の奥まで丸いしこりがしっかりとあることに気付いたのです。さらに最初に触ったときと比べると表面の大きさが明らかに大きくなっていて、少し痛みも感じるように。弾力のあるこりっとした感触に「これはただの吹き出物じゃない……!」と悟った友人。しこりがある場所も乳房に近いことから「年齢も年齢だし、もしかしたら乳がんかも……」と嫌な予感がします。友人は家族に相談し、すぐに病院を受診することを決めたそう。病院で下された診断とは……?総合病院に予約の電話をした友人。乳腺外科は毎日診療しているわけではなかったため、症状などを伝え、とりあえず皮膚科で診てもらうことになりました。その後、検査が必要であれば乳腺外科を予約しましょうという流れに。そして予約してから3日後、いよいよ皮膚科受診の日。ドキドキしていた友人ですが、しこりの状態を確認した皮膚科の医師は軽い口調で「これは粉瘤(ふんりゅう)という良性の腫瘍だね。今日これから手術で取ることができるけど、どうする?」と。「え!? 粉瘤? 今から手術!?」と思わぬ展開に戸惑う友人。粉瘤とは、本来皮膚から落ちるはずだった角質や皮脂などの老廃物がたまってできた腫瘍のことだそうです。乳がんではなかったんだとほっとしたのと同時に、意外な診断結果に驚きを隠せなかった友人。医師の説明では、放置すると炎症がひどくなったり、破裂して膿が広がり症状が悪化したりすることもあるそうで、戸惑いながらも友人はそのまま手術を受けることにしました。手術は15分とあっという間に終わり、局所麻酔をしたので痛みも感じなかったとのこと。医師は術後に、取り出した腫瘍を友人に見せ、「良性だと思うけど、念のため腫瘍を検査に出すね」といいました。後日病院に検査結果を確認したところ、良性の粉瘤で間違いなかったと聞き、友人は心から安心したそうです。まとめ乳がんかも…… と思い不安な日々を過ごした友人。結果、命に関わるような病気ではなく、簡単な手術で治りました。麻酔が切れた後は痛みがあったようですが、傷痕も小さく数日で痛みも消えたそうです。医師によると、粉瘤ができやすい体質の人もいるそうですが、幸い友人は2年たった今でも再発せず、別のところにもできていないとのこと。しかし、良性の腫瘍とはいえ、放置するのはよくない粉瘤。できものができたからといって、すぐに病院受診をする人は少ないかもしれませんが、今回の友人の体験談を聞き、体に違和感があった際は早めに病院を受診するのが大切だと再認識しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。イラスト/おんたま著者/Mana(36歳)人見知りしない元気いっぱいの女の子のママ。初めての育児に戸惑いながらも、夫婦二人三脚で育児を楽しんでいます。
2023年12月18日身近な乳がん。怖がらずに向き合おう。気になる乳がんの基本的な知識や、勘違いしがちなポイントを×クイズでチェック!教えてくれたのは、乳腺科医の島田菜穂子先生です。【問題1】しこりが見つかったら、ほぼ100%乳がんだ。答え…×がんではない可能性も大いにあります。まずは受診を。「しこり=乳がん」というイメージをもってしまいがちだが、むしろ、ほとんどの場合はがんではないのだとか。「そもそも腫瘍ではないケースが大半ですが、腫瘍だったとしても良性のことも。あるいは水が溜まっている膿疱というものの場合もよくあります。しこりがあると、怖くなってむしろ受診を避けてしまう人もいるのですが、乳がんじゃないことを確認するためにも受診することがいちばんの近道なのです。せっかく異変を見つけたのなら、その次の行動に移しましょう」【問題2】婦人科や皮膚科で乳がんが見つかることもある。答え…×おっぱいのことは、何をおいてもまず乳腺科に相談を。「乳腺科というものに馴染みがない人もいるかもしれません。でも、しこり、変色、痛みなど胸に何かしら気になるところがあるなら、まず最初に乳腺科を探して受診してください」受診した結果、たとえば皮膚の湿疹であれば、乳腺科の先生がちゃんと皮膚科を紹介してくれる。ほかの症状についても、内科、婦人科などしかるべきところにつないでくれるので、自分で勝手に判断する前に「おっぱいのことならひとまず乳腺科へ!」と覚えておけば安心。近くの病院を調べてみよう。【問題3】検診は毎年受けないといけない。答え…年齢や遺伝リスクによって検診の頻度も変わります。どの年代でも、乳がんになる可能性はある。だからといって、20代のうちから全員が検診を受ける必要はなく、一般的には40歳以降、毎年受けることが望ましいとされている。20~30代の検診の考え方は?「若い人の乳腺は発達していて、マンモグラフィでがんが写りにくい傾向があります。なので、30代前半くらいまでは、リスクが低い人なら超音波検査を勧められることが多いでしょう」人により胸の特徴やリスクが異なる点にも注意したい。年齢と関係なく乳腺が発達している高濃度乳房の人はマンモグラフィで写りにくいから超音波を勧められることもあるし、遺伝性乳がんのリスクがある人なら20代でもリスクに応じた画像検査を定期的に受けたほうがいい。「その後、検診をどのくらいの頻度で受けるかもリスクに応じて変わるので、医師のアドバイスを聞いてください。医師が勧める方法や頻度には、ちゃんと理由があります」【乳がん検診はどこで受けるの?】クリニック・自治体のがん検診・会社の健康診断が選択肢。症状や気になることがあれば、クリニックで任意型検診を受けるが、その場合の料金は自己負担となる。受診の際はマンモグラフィ検診施設・画像認定施設で、乳腺科の医師がいるところを選ぼう。例えば島田先生の「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」では、超音波、マンモグラフィ、視触診、セルフチェック指導のコースで1万8000円。検査当日に結果を聞くことができる。エコー(超音波)のみで後日結果が郵送されてくるコースなら4000円。一方、自治体(区市町村)が行うがん検診は40歳以降、2年に1回ペースで受けられる。料金の助成がある自治体も多いので、地元の保健所に問い合わせてみて。また、職場の健康診断でも、乳がん検診をオプションで追加できるところが増えている。健保によって年齢の要件などが違うので確認を。主な検診の流れ1. 問診もしあれば症状、胸の状態、家族歴、既往歴、生活スタイルなど、検査に先立って確認すべきことを問診票に記入し、医師と面談する。ちょっとしたことでも気になっていることは全部伝えるようにしよう。2. マンモグラフィX線で乳房の中を写す。0期のごく初期のがんも発見でき、石灰化(多くは良性だが、悪性の場合も)も見つけられるので有効な検査方法。乳腺が発達している若い人や高濃度乳房の人は、初期のがんをやや見つけにくい。3. エコー(超音波)石灰化は写らないものの、0期の乳がんを見つけられる。家族歴のない20~30代前半、妊娠の可能性がある人、高濃度乳房の人、体にあまり負担をかけたくない人などはマンモグラフィではなくエコーを優先する。4. 視触診乳腺科の専門医が胸を診て、触れて診察をする。医師は触診でがんかそうでないしこりかはある程度わかるので、画像と合わせて最終的な検診結果を伝えてくれる。自治体や会社の検診では視触診はないことが多い。【問題4】発見されたら、手術が必要だ。答え…がん細胞を取り除くのが「標準治療(※)」。乳がんの治療は、手術で胸の中のがんを取り除き、その後、放射線、抗がん剤、ホルモン療法などで全身へのアプローチと再発予防を続ける。0期のがんなら薬物療法は不要で治療の選択肢も広がるのだが、その場合でも患部のがん細胞を取り除くことが標準治療なので、手術はすることになる。「とはいえ、現在の治療では入院はたいてい3日程度です。長期入院をしたり、仕事を長くお休みしなければならないようなことは、手術の段階では心配いりません」※科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療を指す。【問題5】手術ではおっぱいは取らないといけない。答え…保険診療の範囲で再建も可能。乳房の手術には、温存(乳房部分切除)と全摘(乳房切除)の2パターンがあり、がんの大きさ、転移など状態によってその選択は異なる。全摘した場合の乳房再建は、今では保険診療内でできるので、左右の形が不揃いになる温存ではなく、あえて全摘を選んで再建するほうを希望する人もいるのだとか。「再建の技術も上がってきています。おっぱいを失ってしまうという恐怖心にとらわれすぎず、治療するうえでベストの方法を医師と相談しながら選ぶようにするといいでしょう」島田菜穂子先生「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」院長。筑波大学卒。渡米して研究し、帰国後はピンクリボン運動立ち上げに参加するなど、乳がん啓発活動も牽引。※『anan』2023年12月13日号より。イラスト・鈴木衣津子取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2023年12月12日形やサイズも気になるけれど、何より大事にしたいのはおっぱいの健康。やっぱり気になる乳がんのこと、ちゃんと知っておきましょう。乳がん×クイズで基本的な知識や、勘違いしがちなポイントをチェック!教えてくれたのは、乳腺科医の島田菜穂子先生です。【問題1】かかりやすいのは40~50代だ。乳がんの年齢別罹患数(2019年、国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」)答え…60代以上の患者さんも増えています。5年ほど前までは、乳がん患者で多い年代といえば40~50代だった。ところが、今、私たちの親世代である60代以上の患者さんも増えているという。「全年齢層で増えているのですが、なかでも、ここ5年くらいで60代以上の人がかかることが増えてきました。欧米では以前から、年齢が上がるとともに罹患率も上がっていったのですが、日本人やアジア系の人は50代くらいに罹患率のピークがきて、それ以上の年代では徐々に下がっています。どうしてそこに違いがあるのか理由はわかっていませんけれど、近年は日本も欧米のようになりつつあるのかもしれません」だとすると、閉経後もずっと乳がんに気をつけていかなければならない。何歳になっても乳がん検診を受けることが常識になっていきそうだ。【問題2】男性でも乳がんになることがある。答え…かなり稀ですが、可能性はあり。女性の乳がんが9人に1人なのに対し、男性の乳がんは1000人に1人程度。乳がん全体の約1%といわれ、とても珍しいけれど実際にあることは知っておきたい。「男性が乳がんになることを知らない人も多いですよね。男性自身でも疑いもしない人がほとんどだと思いますが、男性にも乳腺がある以上、そこにがんができることもあるのです。たとえば、祖母や母など近親者が乳がんになったことがある場合は、男性でも遺伝性乳がんのリスクが上がります」【問題3】乳がんを予防する方法はない。答え…×ずばり、運動習慣が予防につながります!「運動習慣は、自分でできる唯一のリスク回避法といえます。乳がんと大腸がんについては、一定の運動量があればリスクが下がるというエビデンスが出ていますし、乳がんの再発予防にも効果的です」どのくらいの運動量かというと、1週間あたり、ジョギング程度の運動を1時間が目安。ジムなどで有酸素運動を20分×3回するだけでもいい。「実は、若い人の運動量の低下が問題になっています。できるだけ若いうちから運動習慣を身につけておくといいですね」【問題4】叔母さんが乳がんになったけど、自分には関係ないと思う。答え…×「遺伝性乳がん」のリスクが。早めの検診を。3親等以内の親族(母、祖母、おば等)が乳がんになった人は「遺伝性乳がん」のリスクが。「遺伝性というのは、乳がんに関してはもっとも大きいリスクです。しかも、遺伝性乳がんは20~30代など若くして発症しやすいのが特徴です」とくに(1)複数回乳がんになった場合、(2)左右両方の乳がんだった場合、(3)男性乳がんになった場合、(4)卵巣がんになった場合(遺伝性乳がんは卵巣がんのリスクも上げることがわかってきている)は、できるだけ若いうちから検診を受け始めたほうがいいという。「親族が発症した年齢マイナス10歳から検診を始めましょうというのがアメリカでのガイドライン。なので、その親族が何歳で乳がんになったかも聞きましょう。40歳未満だと自治体や会社の無料検診がないので、自分で乳腺科を受診して、必ず検診を受けてください」【問題5】セルフチェックでがんを発見できる。答え…毎日触れて、変化に気づくことが早期発見のポイント。乳がんは、体調の変化などがあらわれにくいので、乳房に変化がないか気づくことが早期発見のポイント。まだ検診を受けていない若いうちから自分の胸に触れてセルフチェックを習慣にしたい。島田先生は、お風呂上がりなどのルーティンで毎日触れるのがポイントだと話す。「病気を見つけるつもりのセルフチェックは怖いし億劫かもしれませんが、もっとシンプルに、いつもと違うところがないかどうかだけを気をつければいいんです。体を洗いながら素手で触れてみたり、お風呂上がりにボディクリームを塗りながらちょっと意識してみるだけでOK。月に1度ちゃんとやるとかではなく、とにかく毎日触れる。そうすれば、異常があったときに気づけます」ピンクリボン運動でも「ブレスト・アウェアネス」といって、「気づき」の大切さを伝えていく活動が重視されているという。日々のボディケアの一部として習慣にしてみよう。【お風呂で簡単セルフチェック】洗顔、シャンプーといった当たり前の習慣のひとつに、胸のセルフチェックを。あれ?と思うことがあったら、乳腺科を受診しよう。チェックポイントはここ!・クリクリと動くしこり・ゴツゴツして動かないしこり・痛み・分泌物(ミルク状、透明、赤色、褐色)・皮膚のへこみ、ひきつれ入浴時に乳房を触ってみるいちばん手軽で、続けられる方法はお風呂で体を洗うときに素手で触れること。ボディソープの泡で滑りもよくなるのでスムーズにセルフチェックできる。乳頭の周りを押して分泌物が出ないかチェック乳首から分泌物が出るときは、乳がんとは限らないけれど何かしらの異常のサイン。月に1度くらいの頻度で、痛くない程度に押してたしかめてみよう。鏡の前に立って乳房を見るお風呂上がりがおすすめ。腕を上げて頭の後ろで組み、乳房の形、左右の違いを見る。くぼみやひきつれ、乳首の変色がないかどうかも目視でチェック。“の”の字が基本乳房と左右反対側の手の指の腹を使って、乳首を中心に“の”の字を描きながら手を滑らせていくイメージ。乳房の外側、腋のあたりまでまんべんなく触っていく。島田菜穂子先生「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」院長。筑波大学卒。渡米して研究し、帰国後はピンクリボン運動立ち上げに参加するなど、乳がん啓発活動も牽引。※『anan』2023年12月13日号より。イラスト・鈴木衣津子取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2023年12月12日日本人の2人に1人ががんになるといわれる時代。なかでも、女性にもっとも多いのが乳がんだ。これほど多ければ、自分だけではなく、親や姉妹、友人や同僚がかかることだってあり得る。ひとごとではない、身近な病気なのだ。「がんと聞くと怖いですよね。でも、乳がんは治癒する病気です。まずはその認識をもつこと。そして、年齢などに応じた適切な頻度で検診を受けることが大切です」と教えてくれたのは、乳腺科医の島田菜穂子先生。治療法はめざましく進化していて、辛いイメージが付きものの抗がん剤治療も昔とは変わってきているという。「薬そのものがよくなっているだけではなく、選択肢も増えています。乳がんのタイプ、体の状態、年齢、生活スタイルに応じた治療をカスタマイズできる時代になりました。それに、0期というもっとも早い段階で発見できれば、薬の治療は必要ありません。検診がいかに重要か、わかりますよね」ここからは乳がん×クイズで基本的な知識や、勘違いしがちなポイントをチェックしていこう。【問題1】乳がんは、乳房にできるがんのことだ。答え…乳房の中の「乳腺」にできます。答えはに近い。乳房にできるといっても、正確には「乳腺」という臓器にできる。その乳腺は、乳管と小葉から成り、がんの多くは乳管から発生して広がったり、転移したりする。「つまり、乳腺があるところはがんができる可能性のあるところ。比較的多いのは、乳房の外側上部、その次に内側の鎖骨に近いあたりです。稀にですが、乳房だけではなく腋の下にも乳腺がある人もいるので、セルフチェックのときは腋のあたりまで触ってみるといいですよ」(島田先生)乳腺は授乳期にしか働かない臓器なので、がんになっても症状があらわれにくい。ただ、体の表面に近い場所にある臓器なので、触診やセルフチェックでしこりを見つけられるのも乳がんの特徴。ほかのがんと違いセルフチェックが推奨されるのはそのためだ。【乳腺】胸の中の臓器で、乳がんはここに発生する。乳汁をつくる小葉と、乳汁を通す乳管から成り、乳頭から放射状に広がって並んでいる。乳汁は乳管を通って乳管洞という乳頭に近い部分に溜まり、乳頭から分泌される仕組み。授乳期間には乳腺が膨らんで発達し、胸の張りを感じることも。【脂肪組織】乳腺を守る役割がある脂肪組織。乳腺の発達する思春期に増えていく。量は人それぞれで、脂肪の量が胸の大きさの違いにもなる。【クーパー靭帯】主にコラーゲンなどでできている膜状の組織。乳房内のほかの組織を埋めるように広がり、大胸筋などとともに乳房を支える役割。【大胸筋】乳房の大部分がのっていて、乳房を支えている大きな筋肉。胸の土台である大胸筋を鍛えると胸の形や見た目のサイズにも影響する。【問題2】乳がんは、日本人女性のおよそ20人に1人がかかっている。部位別がん罹患数(女性)乳房…97,142人、大腸…67,753人、肺…42,221人、胃…38,994人、子宮…29,136人(5位まで。厚生労働省「全国がん登録 罹患数・率報告2019」より抜粋)答え…×9人に1人がかかるといわれています。「9人に1人」と聞くと、どれほど身近な病気かを実感できるのでは?上のグラフでも、女性がかかるがんの中で乳がんがもっとも多いのが見てとれる。2019年の罹患数は9万7142人。世界的に増えているなか、日本での罹患数もこの20年ほどで倍増している。原因ははっきりとはわかっていないものの、ライフスタイルの変化や出産年齢の高齢化なども一因ではないかといわれている。「間違いなく、日本人女性がもっともかかりやすいがんです。誰しもかかる可能性があるということ。自分は健康に自信があるからとか、リスク要因に当てはまらないなどと過信しないようにしましょう」一方で、5年相対生存率は90%以上。治療によって長く生きられる病気だということも、データが物語っている。【問題3】出産経験の有無は関係ない。答え…×出産経験がない人のほうが、多少リスクがアップ。出産を何度も経験した人と、一度も経験していない人とで比べると、未経験の人のほうがやや注意が必要だという。「妊娠中は生理がなくなるように、胸も、妊娠・授乳期間はふだんとはまったく違う状態になり、女性ホルモンによる刺激が一時的にストップします。それがない人は閉経までずっと同じサイクルで刺激を受け続けているということなので、少しリスクが上がると考えられます。でも、たくさん産んだ人とゼロの人との比較ですから、わずかに関係があるという程度です」【問題4】低用量ピルなどのホルモン療法が影響することがある。答え…長期間ピルを使用する場合は、こまめに検診を。「若い人でも、PMSや月経困難症の治療などで低用量ピルを用いる人が増えていますね。乳がんがない状態で使うなら問題ありませんが、もし、がんがあるのに気づかず使い続けていると、がんに栄養(=女性ホルモン)を与えてしまうことになります。また、長い期間ピルを使っていると、ほんの少しですがリスクが上がります」対策としては、ピルの使用開始前に検査をしてがんがないことを確かめるのがおすすめ。長期間ピルを使っている人も定期的な乳がん検診を。【問題5】胸が大きい人、太っている人のほうがかかりやすい。答え…大きさは無関係だが、閉経後の肥満には注意。胸の大きさと乳がんのリスクには関係がなく、大きい人のほうがかかりやすいという事実はないそう。注意すべきは、とくに閉経後の太りすぎだとか。どういうこと?「閉経すると、女性は代謝が落ちるので、誰でも多少は太りやすくなるものです。それが肥満傾向にまでなると、乳がんになりやすい。それは、アロマターゼという、男性ホルモンを女性ホルモンに変えて使うための酵素が皮下脂肪にあるから。酵素の働きで女性ホルモンが増えれば、骨粗しょう症を防げるなど女性にとってうれしいメリットも多いのですが、その半面、乳房にも栄養を与え続けることになり、女性ホルモンを栄養とするタイプの乳がんにかかりやすくなるというデメリットがあります」読者世代にはまだ先のことだけど、親世代には切実な新事実。親にも教えてあげよう。島田菜穂子先生「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」院長。筑波大学卒。渡米して研究し、帰国後はピンクリボン運動立ち上げに参加するなど、乳がん啓発活動も牽引。※『anan』2023年12月13日号より。イラスト・鈴木衣津子取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2023年12月12日乳がんと診断された私。受けた手術や治療内容のほかに、抗がん剤治療による副作用、術後のリンパ浮腫の発症についても紹介します。乳がんと診断されたのは30代半ば私が乳がんと診断されたのは、30代半ばです。左胸の乳首付近が硬くなっていたので、念のために近所の乳腺外科を受診しました。クリニックで受けた検査は、乳房超音波検査のエコーです。女医さんが私の胸を触って、触診もおこなってくれました。すると、その女医さんから針生検(組織の一部を採取し、調べる組織診の一種)を勧められたのです。何度も出向くのは面倒だったので、その日のうちに針生検を受けました。後日、結果を聞くためにクリニックを訪れてみたところ、女医さんから別の病院を受診して治療を受けたほうが良いと言われました。そのときは、はっきりと「がんです」とは言われませんでした。ただ、がん専門病院の紹介状を受け取った時点で、自分が乳がんだということを悟りました。がん専門病院でいきなり告知紹介状を持ってがん専門病院を訪れると、担当の男性医師から「乳がんですね。切除したほうがいいでしょう。その前に抗がん剤をやりましょう」と言われました。いきなり告知をされた上に、治療のスケジュールを説明されたので、動揺している暇もありませんでした。その後は、腫瘍内科の先生と相談して、術前抗がん剤治療を半年間受けることになりました。幸いなことに抗がん剤が効いたので、腫瘍が1cmほどに縮小しました。抗がん剤治療後は、左胸の全摘手術を受けました。これですべての治療が終わったと思ったら、なんと放射線治療も受けることになったのです。さらに、抗がん剤のハーセプチンと呼ばれる分子標的薬(病気の原因となっている特定の分子にだけ作用するように設計された治療薬)を1年間打つことになったので、金銭的な負担も大きいものに。さらに、それだけでは治療が終わりませんでした。ホルモン療法も受けることになったため、LH-RHアゴニスト製剤(卵巣を刺激する脳の下垂体の働きを抑えることで、エストロゲンの分泌を減らし、乳がん細胞の増殖を止める薬)を5年間を打ち、乳がんの増殖を抑える薬であるタモキシフェンという飲み薬を10年間飲み続けなくてはなりません。乳がん治療がこんなに長くかかるとは思いもしませんでした。髪の毛が抜けて味覚もおかしくなった術前抗がん剤治療中は、髪の毛が全部抜け落ちました。そのほかに感じた副作用は、味覚障害、むくみ、だるさ、便秘、吐き気などです。手術では左胸を全摘した際にリンパ節をすべて取ったので、術後に軽度のリンパ浮腫(がんの治療部位に近い皮膚の下に、リンパ管に回収されなかったリンパ液がたまってむくんだ状態のこと)を発症。乳がんは一生付き合い続けなければならない病気だと実感しました。まとめ乳がんと診断されてから、術前抗がん剤、左胸の全摘手術、放射線治療、分子標的薬などの治療を受けました。現在は、ホルモン療法中です。なんでこんなにたくさんの治療を受けなければならないのだろうと思ったこともありましたが、受けられる治療が多いのはそれだけ治療の選択肢が多いことと思い、今ではラッキーだと感じています。しばらくは病院通いが続きそうですが、寛解を目指して頑張るつもりです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/ 新見 正則先生(新見正則医院 院長)1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年、英国オックスフォード大学にて移植免疫学における医学博士号を取得。2002年より帝京大学医学部博士課程の指導教授を勤める。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。外科医、免疫学者、漢方医として活躍し、現在は世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」の啓蒙普及のためにがん、難病・難症の治療をおこなっている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』 『しあわせの見つけ方予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通』文/市古みかん著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年12月03日歌手の大橋純子さんが’18年3月に食道がんを公表し、そこから約5年8カ月後の今年11月9日に帰らぬ人となった。国立がん研究センターが’19年に公表したデータでは、がんの5年生存率は前立腺がん98.8%、乳がん92.2%、子宮内膜がん82.2%と、医療の進歩により年々高くなっている。その一方、まだまだ生存率が低いがんもある。5年生存率が50%以下のがんは、大橋さんの命を奪った食道がんをはじめ、すい臓がん、胆道がん、肝臓がん、肺がん。肺がんとすい臓がんは、女性のがん死亡数で2位、3位と上位だ。これら5年生存率の低いがんは、ほかと比べてなぜ低いのだろうか。「一つは症状が出にくいこと。体の表面にできる皮膚がん、しこりなど触ってある程度わかる乳がんや甲状腺がんに比べると発見しにくいのです。また、生存率が低いがんは初期にはほとんど自覚症状がありません。特に肝臓、胆道、すい臓のがんは早期発見がまず少ないです。もう一つは治療が難しいこと。大腸がんは切除がうまくいけば治る可能性が高いですが、5年生存率が50%以下のがんは、見つかって手術をしても再発、転移して、完治させることが難しいのです」そう説明するのはがん治療認定医の佐藤典宏さんだ。■「5年生存率50%以下がん」は検査を定期的にするしか発見方法はないそんなにも見つけにくいがんだが、何か早期発見につながる手立てはないのだろうか。すい臓がんから見てみることにする。すい臓がんの相対生存率は9.9%。発症の危険因子は、家族に過去すい臓がん罹患者がいる、糖尿病、肥満、喫煙、コンビニ食が多いなどだ。不安があれば、肝胆膵内科や消化器内科を受診しよう。早期発見に役立つ検査は、超音波検査と血中アミラーゼ検査だ。「すい臓がんは女性に多いんです。このがんは、症状が非常に出にくいため、健康診断を受けるしか早期発見の方法はありません。すい臓は自治体のがん検診もないので、定期的に人間ドックやがんドックを受けてほしいです」(佐藤さん、以下同)危険因子のなかでも、特に糖尿病の人はすい臓がんのリスクが約2倍になるという。「危険因子に思い当たる60歳以上の人は、最低年1回は腹部超音波検査と血中アミラーゼ検査を。それですい臓がんがすぐ見つかるというわけではないですが、発見の糸口になることもあります」背中や腰が痛くなる症状もあるというが。「たいていの人は整形外科に行きます。それで骨のレントゲンを撮っても異常がない。整形外科だと内臓は見ないので原因もわからない。そのまま1年ぐらい腰が痛いとさんざん調べて、最後に結局すい臓がんだったということもあります。ですから腰が痛いときには内臓の病気かもしれないということも知っておいたほうがいいですね。そうすると早期に見つかるかもしれません」では未然に防ぐ方法はある?「予防法としては、欧米型の食生活がすい臓がんリスクを高めるため、肉や油を控えめにして、野菜中心の和食がいいでしょう」次に、胆道がんを見てみよう。胆道がんの相対生存率は28.6%。発症の危険因子は特徴なく、誰でもなりうる。不安があれば、肝胆膵内科や消化器内科を受診しよう。早期発見に役立つ検査は、超音波検査となる。「健診で偶然に見つかる以外には、早期発見が難しいがん。また、胆道がんになりやすい人の特徴というのがないので、余計怖いです。早期には症状もほぼなく、黄疸などの症状が出るころにはすでに進行している可能性が。50歳以上の人には人間ドックを強く勧めます」では肝臓がんはどうか。肝臓がんの相対生存率は37%。肝炎ウイルス由来の場合、性行為や血液感染が危険因子となる。脂肪肝由来の場合は、肥満や中性脂肪過多が危険因子だ。不安があれば、内科を受診しよう。早期発見に役立つ検査は、肝炎ウイルスの場合は保健所や献血。脂肪肝の場合は超音波検査や血液検査となる。「B型肝炎やC型肝炎に感染すると肝臓がんのリスクは上がります。血液製剤由来はもうほぼないですが、血液感染や性行為での感染はありえます。保健所や市町村から委託されている診療所、また献血でも肝炎ウイルスのチェックを無料で受けることができるので、心配がある場合は利用してみては」また、飲酒によるアルコール性の肝炎・肝硬変が原因のことも。「ただ、お酒をあまり飲まない人も、肥満やメタボで脂肪肝になり、NASHと呼ばれる非アルコール性脂肪性肝炎になりえます。これが最近肝臓がんの原因になっていると注目されています」■「肺がん」「食道がん」は特殊な検査をしてでも早期発見がカギ続いての肺がんも、早期では症状が出にくいので検診を受けるしかないという。肺がんの相対生存率は45.2%。発症の危険因子はヘビースモーカーであったり副流煙を吸う環境に長くいることだ。不安があれば、呼吸器内科を受診しよう。早期発見に役立つ検査は、低線量CT、全身MRI、自治体の肺がん検診などになる。「40歳以上は自治体の肺がん検診を無料で受けられます。肺がんには4つほど種類があり、そのうちの腺がんは女性に多く、たばこを吸わない人も発症するので50歳を過ぎたら検診をおすすめします」レントゲンに写らない小さながんの発見には、低線量CTや全身MRIという検査がいいそうだ。では最後の食道がんは、どう早期発見できるものか。食道がんの相対生存率は46%。発症の危険因子は酒、たばこ、65度以上の熱い飲食物など。不安があれば、消化器内科を受診しよう。早期発見に役立つ検査は、内視鏡検査、NBIなどになる。「のみ込みづらい、胸の奥がチリチリする、といった症状が出たら、それはもうステージ3や4に進行している可能性が大。心配があれば、大きな病院には特殊な光をあててがんを浮き上がらせるNBI内視鏡というものがあります。早期の食道がんも発見できる検査方法で、要注目です」アルコールで顔が赤くなる人やお酒が弱い人が毎日飲酒するのも、食道がんになりやすいという。そんなリスクの高い人こそNBI内視鏡検査ができる病院を選ぼう。「熱いコーヒーやお茶を飲む人も食道がんのリスクが高いです。朝急ぎがちな人は、氷を入れてぬるくして飲んでみてください」どのがんも、なりやすいかどうかの危険因子を知っておくこと。そのうえでリスク要因がある人は、検査代がかかろうが命には代えられない。定期的に検査を受けよう。
2023年12月01日女性がかかるがんの中で、最もかかりやすいと言われている乳がん。自分の胸にいつもとは違う異変が現れたら、困惑してしまいますよね。そこで今回のMOREDOORでは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Pさんの場合……肌着のちょうど胸のところに茶色いシミみたいなのがついていました。お風呂の中で何でだろうと思い、胸を見ていたら、授乳中のような痛みとともに茶色の液体が乳頭から出てきました。胸を触ってもしこりのようなものはありません。これは乳腺炎なのではないかと思いつつ、乳がんの検診をしてくれる病院に行きました。一通り検査を受けたものの、とくに心配はないとのこと。3年後、入浴中にたまたま胸をさすったときにコリっとした手ごたえを感じました。前回の検査のときに、しこりがあれば明らかにわかると言われていたので、すぐに同じ病院に行き検査。マンモグラフィやエコーなどで診てもらった結果、「がんの可能性も考えて検査をしましょう」と言われ、大学病院を紹介されました。結果、乳がんでした。どんな治療を受けましたか?運よくキャンセルの空きがあったため、1ヶ月後には手術となり、片方の乳房を全摘しました。脇のリンパにも転移があり、そちらも切除。検査の結果、ホルモン治療が有効ながんだったことが判明し、ホルモンの薬を飲み生理を止めるための注射を定期的に打つことになりました。世の女性陣へ伝えたいことは?最初に乳頭から分泌物が出たとき、それ自体も検査されて、血液でないから大丈夫だと言われました。これは病院側の落ち度ではなく、当時の医療の認識ではそういうものだったのだと思います。数年後、妹が乳がん検診に行ったとき、乳頭からの分泌物の有無を聞かれたそうです。分泌物があれば高確率でがんであると言われたようです。医療側もさまざまな症例を分析して知識を蓄積しているのがわかります。ネットや他人の話を鵜呑みにせず、おかしいと思ったらまずは検査に行ってください。読者の感想は『早めの受診とセカンドオピニオンの重要性も大事だと感じました。』『気になる症状が出たときに、検査で問題がなかったとしても、試しに他の病院も受診してみることも大事なのではないかと思いました。』『乳がんの特徴の一つとして胸から液体というのは初めて知りました。出たことはありませんが注視したいと思いました。胸を切除したのは辛かったと思いますが癌から解放されて良かったですね。』など、早期発見の大切さに対するコメントが寄せられました。違和感を覚えたときは婦人科へPさんは肌着についた茶色いシミに違和感を覚え病院へ受診すると、乳がんが原因だったということが判明しました。幸いにもキャンセルの空きがあり1ヶ月後には手術を受けることができ、現在ではホルモン治療を続けているようですね。皆さんも、少しでも気になることがあれば、早めに病院へ受診することをおすすめします。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年11月16日乳がんは、セルフチェックで気づく方も多い病気の一つです。胸にしこりがあると「もしかして……」と不安になってしまいますよね。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Kさんの場合……5年前の春、当時36歳だった私は入浴中、ふと右胸に妙なしこりを感じました。触ってみるとそのしこりは動かず、まるで張り付いているようで明らかに不自然だと思いました。嫌な予感が頭をよぎりました。全身の血の気が引いて、過呼吸になったことは今でも忘れられません。とにかく確かめなければいけないと思い、すぐに乳腺外科のある病院を予約しました。検査の結果は、乳がんでした。私はしこりができて乳がんを疑うことができましたが、しこりのないタイプの乳がんもあると後で知りました。もし、自分がそのタイプだったら発見が更に遅れていたのではないかと思うと恐ろしいです。どんな治療を受けましたか?ホルモン療法から始めて現在は抗がん剤治療をしています。乳がんは細胞の質によってサブタイプへの分類というものがあり、そのタイプ毎に使用する薬や抗がん剤等がまるで違うので、医師の説明はきちんと聞いて自分のタイプに応じた治療に臨んで欲しいと思います。周囲の方に打ち明けましたか?夫には素直にすべてを打ち明けて、私が思う通りの治療をするようにと言ってくれました。それと、自分の両親にだけ話して協力してもらっています。夫側の身内とは折り合いが悪いため、今も打ち明けていません。世の女性陣へ伝えたいことは?とにかく、自分の体の小さな違和感をしっかり拾い上げて欲しいです。乳がん検査でお馴染みのマンモグラフィーが痛くて嫌なのは、私も同じなのでよくわかります。しかし、いざ乳がんになってしまうと長期の苦しい治療を余儀なくされてしまいます。まずは、頑張って検査を受けて欲しいなと思います。このエピソードに読者は『違和感を見つけた時、頭の中にいろんなことが過ぎって血の気が引いてしまうのわかります。病院へ行くのも怖いですよね。』『少ししこりがあったりしても、乳がん検診って正直行きたくないですが、少しでも違和感があったら行かないとなあと思いました。』『今回はしこりがあったおかげで早期発見できましたけど、普段から気を付けた方がいいですね。』『癌は時間との勝負なので、早めに自分で気付けてよかったなと思いました。』など、実にさまざまなコメントが多く寄せられました。違和感を覚えたときは婦人科へKさんの右胸のしこりは、乳がんが原因だったようです。最初はホルモン療法から始めて、現在では抗がん剤治療をしているとのこと。皆さんも、胸にしこりや違和感を見つけたときは、早めに医師に相談してみてくださいね。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※体に異変が生じたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年11月14日閉経前後5年間の更年期は体調を崩しがちですが、少しでも快適に過ごす方法はないのでしょうか。レディースクリニックで受けられる女性ホルモン対策、低用量ピルとホルモン補充療法について、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。低用量ピルは初回の場合40歳以降には処方されない低用量ピルとは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが含まれる薬で、●生理痛の緩和●経血量の減少●生理前の不調(PMS・PMDD)の改善●貧血の改善などの効果があります。卵巣機能の働きを抑える効果があるため、生理の緩和のほか避妊薬として活用する人もいます。低用量ピルは初めて使う場合、40歳を過ぎている女性には、基本的には処方ができません。血栓症などのリスクが高まるためです。そのため、40歳以降で更年期症状を緩和したいという場合はホルモン補充療法や漢方薬が適しています。どんな状態ならホルモン補充療法を受けられる?ホルモン補充療法は、●ホットフラッシュ●頭痛●動悸●冷え●腰痛●うつ気分●不眠症状●皮膚のかさつき、くすみなどの症状に効果があります。補充するホルモンは人によって異なりますが、エストロゲンとプロゲステロン両方が含まれたものが主流です。「どれも私に当てはまる!」「今スグしてほしい!」という方もいますが、毎月生理が来ている場合、基本的にホルモン補充療法はおこないません。毎月生理が来ているということは、女性ホルモンが出ているということ。多少、量が減ってバランスを崩しているかもしれませんが補充するほどではないという判断になります。というのも、ホルモン補充療法は不正出血のほか、子宮体がんや乳がんの発症リスクを抑えながら慎重におこなう必要があるためです。子宮体がん、乳がんを経験している方や血液をサラサラにする薬を内服している人には原則禁止となります。また、家族や親族に体がん、乳がんを経験した方がいる場合は禁忌、または慎重投与となります。ホルモン補充療法を始めるには、●生理が不定期であること●卵巣機能の低下が検査で認められること●更年期症状が強いことといった条件が必要です。更年期の症状があれば健康保険が適用されます。薬は内服薬、貼り薬、塗り薬、腟剤と種類があり、種類と量によって違いますが、薬代は月に2,000~3,000円ほどになります。ホルモン補充療法を始めるにはどうすればいい?更年期症状をメインに診察しているクリニックに相談してみると良いでしょう。ホームページなどで、ホルモン補充療法の良い面、リスク面もしっかりと説明しているか、チェックしてみてください。また、ホルモン補充療法は子宮体がんと乳がんの検査を定期的に受けながらおこなうのが望ましいので、がん検査のフォローが手厚いところが良いですね。また、ホルモン補充療法は何歳からどのような症状で治療を始めたかで投与できる期間が変わってくるので、私のクリニックでは1~2年ほど様子を見て基本的には量を減らしていきます。肌や髪が若々しくなるなどの美容効果もあるため、閉経後5年たってもやめたがらない人が多いのですが、年齢を重ねれば重ねるほど他の病気の治療、発症の可能性も考慮しないといけません。ホルモン補充療法を始めるなら、必要以上に依存しない、という自立した姿勢が求められると思います。その点、漢方薬はそういったリスクはありません。漢方薬も1つの選択肢に入れると良いでしょう。まとめいかがでしたか? 「毎月生理は来ているけれどなんとなく不調があるという人には、ホルモン補充療法は向かない」という先生のお話にびっくりしました。自分の体調、症状を見ながら、一番適した方法で閉経前後の時期を乗り切りたいものです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月05日一般財団法人 明治安田健康開発財団 が運営する「明治安田新宿健診センター」では、2023年ピンクリボン月間において、10月31日まで、性別・年齢に関係なく健診受診者の皆さまに向け、「ピンクリボンキャンペーン2023」を実施しています。このキャンペーンはKNOWYOURLEMONSによる「#knowyourlemonsキャンペーン」に賛同するとともに、同団体の教材を使用して乳がん啓発活動を実施するものです。ピンクリボンデー、ピンクリボン月間とは毎年10月1日は、ピンクリボンデーとして、乳がんの早期発見・早期治療の重要性を広くお伝えする日と定めるとともに、毎年10月は「ピンクリボン月間」として、乳がんに関する正しい知識の普及、乳がん検診の受診を通じた早期発見・早期治療の啓発を行う目的で、様々なキャンペーンが世界的に展開されています。日本でも啓発キャンペーンが多く行われ、世界各国でも、イルミネーションが行われるなど、ピンクリボン運動は、乳がん検診の啓発運動だけでなく、乳がんになった人を支えていく世界を目指して活動しています。これらの活動をふまえ、明治安田新宿健診センターにおいても、10月を「乳がんを意識する月(Brest Cancer Awareness Month)」として、10月31日まで、多くの方に乳がんについて関心と理解を深めていただく「ピンクリボンキャンペーン2023」を実施しております。■大切な事は定期的な乳がん検診と、あなたのレモンをよく知ることそして、あなたの大切な人のレモンを知りましょう。<ピンクリボンキャンペーン2023の概要>・施設内デジタルサイネージの活用等により、男女フロア関係なく、また、多言語により、より幅広い受診者へ乳がんを意識する月とし、乳がんに関する正しい知識の普及、乳がん検診の受診を通じた早期発見・早期治療の啓発を推進・フロア内を「乳がんを意識する月(Brest Cancer Awareness Month)」をイメージするピンクでデコレーション・趣旨に賛同する職員はピンクリボンバッチを装着するとともに、ピンクリボン月間中の朝礼で乳がんについてのラーニングを行うことで、職員の知識と意識の向上を企図・財団の社会貢献活動、ならびに明治安田生命グループの職員が全員参加するKizuna運動の地域貢献活動の一環として、NPO法人に寄付を実施乳がんは女性のがんの半数を占めるポピュラーな病気です。年齢別にみると、40歳代から増加しはじめ、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎え、最近では60歳、70歳代にも多くみられます。また、乳がんは男性にも発症することがあります。乳がんは、定期的に乳がん検診を受け早期発見することで、生存率は高くなりますので、罹患後にも人生を愉しむチャンスがたくさんあります。10月にご受診いただくお客さまには、本キャンペーンにより、性別、年齢等にかかわらず、乳がんについて関心と理解をよりいっそう深めていただければ幸いです。■「明治安田新宿健診センター」施設概要名称:明治安田新宿健診センター(センター長:三森 教雄)所在地:東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 12階アクセス:地下道(ワンデーストリート)出口O-1隣接※天候を気にせずお越しいただけます・新宿駅(新都心出口6)より徒歩約3分(京王新線・新宿線・大江戸線)・新宿駅(南口)より徒歩約8分(JR・小田急線・京王線)・都庁前駅(A2出口)より徒歩約6分(大江戸線)<予約・お問合せ先>電話予約: 0570-03-5489(平日9:00~16:00/土日祝休診日を除く)(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2023年10月30日ジェイメックは乳がん検診率向上と術後のQOLの向上(生活の質)の向上を目指し、2023年も啓発活動に努めて参ります。株式会社ジェイメック(所在地:東京都文京区、代表者:林 英児)は、2023年10月のピンクリボン月間に合わせ、ピンクリボン活動を実施しております。ジェイメックでは2019年より毎年ピンクリボン活動に賛同しております。ピンクリボン活動に参加することで乳がん検診受診率の向上を目指し、さらに患者さまとその周りの人たちを支える活動に努めて参ります。ピンクリボン活動についてピンクリボン活動は乳がんの正しい知識や健診の大切さを広める世界的な活動です。活動自体は1980年代ごろにアメリカで始まったといわれています。乳がんで亡くなられた患者さんのご家族が「このような悲劇が繰り返されないように」との願いを込めて作ったピンクのリボン。ここから乳がんの啓発運動がスタートしました。欧米は乳がん患者さんが多く、1990年代より急速に拡大。特にアメリカでは、1993年にナショナル・マンモグラフィーデー(10月第3週の金曜日)が制定されました。乳がんの早期発見の手段と重要性を国中に広げるための活動が大きく広がりました。一方日本では1995年1月に発生した「阪神淡路大震災」を機にボランティア活動への気運が高まり、98年に「特定非営利活動法人」(NPO法人)法が制定。NPO法誕生を機に、市民が行う自由な社会貢献活動が多方面で活発化し、2000年代ごろより乳がん啓発活動(ピンクリボン運動)を展開するNPO法人も広がりを見せ始めました。10月は乳がん啓発月間のため、様々なイベントが行われるようになり、ピンクリボン運動が日本中津々浦々に広がっていきました。その結果、乳がん啓発活動の象徴である「ピンクリボン」という言葉自体も浸透していきました。弊社の取り組みのご紹介弊社では昨年に引き続き、化粧品の売上の一部をほほえみ基金に寄付いたします。ジェイメックは今後も乳がんの患者さまとそのご家族を支援する活動に取り組んで参ります。ほほえみ基金についてほほえみ基金とは、公益財団法人日本対がん協会により、2003年に乳がんで苦しみ悲しむ人をひとりでもなくすことを目標に設立された基金です。寄付金は乳がん検診機器の整備、患者・サバイバー、啓発団体の支援、広報活動、がん相談、検診技術者の研修、検診推進キャンペーンや研究事業への取り組みなどに幅広く使われています。これからも、信頼されるジェイメックを目指して私たちジェイメックは、皮膚科・形成外科・美容医療領域のレーザー・光治療器を中心に、肌画像撮影器や医療機関専売化粧品、家庭用美顔器などを開発・製造・販売しております。たくさんのお客様に支えられ、おかげさまで2020年に創立25年を迎えることができ、よりお客様のお役に立てる企業を目指して邁進しております。今回のような取り組みを通して、我々の企業活動が社会全体にも貢献できるよう、今後とも努めて参ります。本件に関する報道関係者さまからのお問合せ先ホームページ内のお問い合わせフォーム、またはメールにてご連絡ください。株式会社ジェイメックマーケティング・コミュニケーション課広報担当:山田、佐藤ホームページ: メールアドレス: contact2-jmec@jmec.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月26日一般財団法人 明治安田健康開発財団(理事長:今泉 宏久) が運営する「明治安田新宿健診センター」(センター長:三森 教雄、所在地:渋谷区代々木)では、2023年ピンクリボン月間において、10月31日まで、性別・年齢に関係なく健診受診者の皆さまに向け、「ピンクリボンキャンペーン2023」を実施しています。このキャンペーンはKNOWYOURLEMONS( )による「#knowyourlemonsキャンペーン」に賛同するとともに、同団体の教材を使用して乳がん啓発活動を実施するものです。■ピンクリボンデー、ピンクリボン月間とは毎年10月1日は、ピンクリボンデーとして、乳がんの早期発見・早期治療の重要性を広くお伝えする日と定めるとともに、毎年10月は「ピンクリボン月間」として、乳がんに関する正しい知識の普及、乳がん検診の受診を通じた早期発見・早期治療の啓発を行う目的で、様々なキャンペーンが世界的に展開されています。日本でも啓発キャンペーンが多く行われ、世界各国でも、イルミネーションが行われるなど、ピンクリボン運動は、乳がん検診の啓発運動だけでなく、乳がんになった人を支えていく世界を目指して活動しています。これらの活動をふまえ、明治安田新宿健診センターにおいても、10月を「乳がんを意識する月(Brest Cancer Awareness Month)」として、10月31日まで、多くの方に乳がんについて関心と理解を深めていただく「ピンクリボンキャンペーン2023」を実施しております。乳がんは女性のがんの半数を占めるポピュラーな病気です。年齢別にみると、40歳代から増加しはじめ、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎え、最近では60歳、70歳代にも多くみられます。また、乳がんは男性にも発症することがあります。乳がんは、定期的に乳がん検診を受け早期発見することで、生存率は高くなりますので、罹患後にも人生を愉しむチャンスがたくさんあります。10月にご受診いただくお客さまには、本キャンペーンにより、性別、年齢等にかかわらず、乳がんについて関心と理解をよりいっそう深めていただければ幸いです。毎年10月は「ピンクリボン月間」KNOWYOURLEMONS(1)KNOWYOURLEMONS(2)KNOWYOURLEMONS(3)資料出所:KNOWYOURLEMONS ( )■大切な事は定期的な乳がん検診と、あなたのレモンをよく知ることそして、あなたの大切な人のレモンを知りましょう。<ピンクリボンキャンペーン2023の概要>・施設内デジタルサイネージの活用等により、男女フロア関係なく、また、多言語により、より幅広い受診者へ乳がんを意識する月とし、乳がんに関する正しい知識の普及、乳がん検診の受診を通じた早期発見・早期治療の啓発を推進・フロア内を「乳がんを意識する月(Brest Cancer Awareness Month)」をイメージするピンクでデコレーション・趣旨に賛同する職員はピンクリボンバッチを装着するとともに、ピンクリボン月間中の朝礼で乳がんについてのラーニングを行うことで、職員の知識と意識の向上を企図・財団の社会貢献活動、ならびに明治安田生命グループの職員が全員参加するKizuna運動の地域貢献活動の一環として、NPO法人に寄付を実施■「明治安田新宿健診センター」施設概要明治安田新宿健診センター名称 :明治安田新宿健診センター(センター長:三森 教雄)所在地 :東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 12階アクセス:地下道(ワンデーストリート)出口O-1隣接※天候を気にせずお越しいただけます・新宿駅(新都心出口6)より徒歩約3分(京王新線・新宿線・大江戸線)・新宿駅(南口)より徒歩約8分(JR・小田急線・京王線)・都庁前駅(A2出口)より徒歩約6分(大江戸線)アクセス<予約・お問合せ先>電話予約: 0570-03-5489(平日9:00~16:00/土日祝休診日を除く)WEB予約 : ■団体概要一般財団法人 明治安田健康開発財団は、明治安田新宿健診センターと健康増進支援センターを運営しております。明治安田新宿健診センターは、「安心と信頼のかかりつけ人間ドック」として、1975年の創業以来60万人を超える方が受診されている歴史と実績のある健診センターです。健康増進支援センターでは、専門職のノウハウを活かした健康増進支援プログラムの開発・提供・普及活動による健康づくりのサポートを行っています。名称 : 一般財団法人 明治安田健康開発財団代表者 : 理事長 今泉 宏久所在地 : 東京都渋谷区代々木3-22-7設立 : 2016年12月1日基本財産 : 300万円事業内容 : 健康増進を目的とする健康診断の実施公衆衛生の向上に資する調査研究及び知見の普及啓発一般の健康増進に資する調査及び研究を実施している団体への支援健康保持・増進を推進する団体への支援その他この法人の目的を達成するために必要な事業公式サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月25日体のことで、「いつもと違うかも」「違和感がある」と感じることはありませんか?なかには、仕事や家事などで忙しく、病院へ行くのをついつい後回しにしてしまうという方も。そこで今回は、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。Cさんの場合……42歳の時、会社で定期的に受診していた健康診断で、乳房エコーが「要検査」の結果でした。前年も同じように「要検査」の結果でしたので、気にはなっていましたが、煩わしいのと仕事が忙しいのとで、半年ほどそのまま放置。ちょうどその頃、芸能人が「乳癌」になったというニュースを見て、まさかねと急に不安になり、地元の総合病院を受診した結果私も乳癌が見つかりました。どんな治療を受けましたか?左の乳房を全摘し、抗がん剤の点滴を半年、女性ホルモンを制御する薬を3年間継続しました。今は投薬はなくなりましたが、1年に1回血液検査とマンモグラフィー、エコーの検査を受けています。乳癌は癌のなかでもあまり危険性のない方に分類されるのですが、長期にわたって経過観察が必要とのことでした。このエピソードに読者は『仕事が忙しいとどうしても後回しになる気持はよく分かりますが、自分も気をつけようと思いました。』『乳がんの検査は痛いので、なかなか受けたくないと言う方が多いと思いますが、せめて定期検診でもしっかり受けることが大切だと思います。仮に結果が悪ければ、その結果を放置するのではなく、病院に行かなくてはいけないですね。』『乳房がなくなるというのは抵抗もあるでしょうし大変な思いをされたと思いますが、なんとか安心できて本当に良かったです。放置していればもっと大変だったことでしょう。』など、病院に行くことが大切だというコメントが多く寄せられました。違和感があるときは早めに病院へCさんは定期的な健康診断で「要検査」の結果が出たことをきっかけに、乳癌が発見され、治療を受けることができました。皆さんも、違和感を覚えたときは早めに病院で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年10月22日日本では、2人に1人が生涯において一度は、がんに罹患するといわれています。芸能人にも、がんを公表する人は少なくありません。アイドルグループ『SKE48』のメンバーであり、卒業後はタレントや声優として幅広く活動している矢方美紀(やかた・みき)さんも、その1人。2018年に若年性乳がんが発覚し、25歳の若さで左乳房の全摘出と、リンパ節の切除手術を受けています。矢方美紀、25歳でのがん闘病を振り返る前述したように、もはや国民病である、がん。しかし、一般的にがんは加齢とともに罹患率が上がるため、35歳以下の乳がん患者はわずかな割合とされています。若い年齢で罹患するショックは、計り知れません。それでも矢方さんは、厳しい現実を受け入れ、抗がん剤治療に励むほか、SNSや著書で多くの人に元気を与えてきました。乳がん発覚から5年が経った2023年10月19日、矢方さんは当時を思い出し、Instagramで想いをつづっています。この5年は長いようであっという間な日々で、わたしはバカだから本当にがんについて何も知らなくて病気になっていろんなことが変わり、いろんなことを知ります。"がんと診断されたとしてもそこから精密検査をさらに行うことで転移がある事を知る"初めはステージ1。初期かと思ったけど最終的に伝えられるのはステージ3。がんにステージがある事・数字が増えると良くないんだって知りました。"胸を温存か?部分的切除か?全摘か?そこからいつ胸を作るか"を考えなきゃ行けない事を知る。初めは簡単に胸を取って作ればいいなんて思いながらも、どんな手術がいいか?再建するタイミングは?乳輪とかも無くなる事は知らなかった。"抗がん剤をするかもしれない、その前に卵子凍結をする"抗がん剤をする前と後で妊娠するときに必要な能力が変わる。しかも治療している間は生理がとまるしなんならその後のホルモン療法でさらに生理が5年は来ない。中にはそのまま来なくなる可能性も0ではない。でも、わたしは選ばなかった"放射線治療をしたら皮膚が伸びにくくなるから再建が難しい"してもしなくてもいいこと・悪いことがある選択ばかりでそれを全て理解し行動するなんて私には無理な選択ばかりでしたでも、見た目よりもわたしは生きること・やりたいことを1番に選択して行きましたもちろんこの後にも治療の副作用に悩んだり苦しいきもちになった。将来には不安しかなく、自信もないし自分がどんどん嫌になっていくときもありました。でも良くも悪くも私の人生だから"きっと大丈夫"ってこころで呟きながらいきています自分を見てくれるひとがたとえいなくてもひとりで生きていけるくらい出来るくらい強くならなきゃ。と後悔ばかりの選択をしてきたから少しでもしないように、自分で決める治療はぱっと見はわからないかもだけど確実に25歳から更年期障害に悩まされて体型も維持するのが難しく記憶力も明らかに下がりホルモンと人間の仕組みを痛いくらいに体験しています色々できないと諦めた時もあったけど気持ちがあれば意思があればやれること・出来ることはあったから私の今がありますmiki_yakataーより引用つらい治療や身体の変化を振り返った、矢方さん。こうして、矢方さんが過去を振り返ったのは、ある目的がありました。毎年10月は、乳がん検診の早期受診と啓発を目的とした『ピンクリボン月間』。自身の投稿をきっかけに、より多くの人が乳がん検診を受け、早期発見と早期治療につながるよう、こうして投稿したといいます。矢方さんは投稿の最後で、「早期発見は、自分を守るきっかけになります」とコメント。若くして罹患した矢方さんの言葉は、重みがありますね。いろいろな想いが詰まった投稿に対し、多くの人からコメントや『いいね』が寄せられました。・美紀さんの想いに涙が出た。素晴らしい啓発活動ですね。・本当にかっこいい。芸能人としても、がんサバイバーとしても応援しています!・不安な中でも、いつも前向きな美紀ちゃんを尊敬する。がんは基本的に、早期発見と早期治療につなげることで、治る可能性が高くなるとされています。矢方さんの想いが届き、人生が変わる人もいるのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年10月20日mamagirl読者の皆さんは乳がん・子宮頸がん検診って受けていますか?先日、都内で開催された日本がん・生殖医療学会『乳がん・子宮頸がん検診促進』メディア向け発表会に、アンバサダーとしてタレントで3児のママでもある藤本美貴さんが登壇。その会見で出たママならではのエピソードを編集A野がちょこっとご紹介します。朝から疲れてるのはママの宿命!?「朝起きたときからすでに疲れてますよ(笑)」アラフォーになって体に変化はあるかと質問された藤本さん、即答で返して会場を笑いに包んでくれました。いやはや、目の前でこの言葉を聞いた瞬間、「同じ悩みを分かち合える人がここにもいたか~」とうれしく、勝手に親近感すら覚えてしまったほどです。事実、ママ同士が顔を合わせれば「睡眠の質が低下した」「朝からクタクタ」という会話は日常茶飯事ゆえ、目の前にいる笑顔のミキティも、自分たちと同じように毎日、謎の疲れと格闘しているんだと知り、ちょっとホッとしました。さて、会見ではその目覚めの疲れをどうやって乗り越えているのかと質問された藤本さんでしたが、きっぱり「気合です!朝、目を開けても閉じてくるのをどうにか開けて、学校の準備をして子どもを送り出します」と苦笑いしながら、日々の様子を披露。これにもうんうんと頷くばかり。世のママたちほぼ全員が体験するといっても過言ではない「朝起きたときから疲れている現象」これはもうママの宿命なのかも。具合が悪くても動かなきゃいけないからこそ、健康第一!ママの宿命といえば、もうひとつ。お母さんって具合が悪くても、熱があっても、なんだかんだ家のこと、子どものこと、家族のために動かなきゃいけないことだらけですよね。そんな話から藤本さん自身も「健康維持のためにとにかくちゃんと食べて、ちゃんと寝るようにしています!」と日頃の心構えを教えてくれました。夫である品川庄司の庄司智春さんとはよく一緒にウォーキングもするそう。「子どもたちのためにも健康でいなくっちゃね、って歩きながらよく2人で話しています」なんてほっこりエピソードも!その夫の勧めもあって、30歳を過ぎてから人間ドックを受け始めたという藤本さん。アラフォーになり、体の変化を実感するとともに、健康への意識もより強まっている様子。「やっぱり私自身が、検診を受けることで安心を得られているので、とにかく身近な人たちにも、ちゃんと検診に行きなよ~って、どんどん声をかけていきたいと思います」と力を込めて語ってくれました。後悔しないよう検診に行こう!日本がん・生殖医療学会『乳がん・子宮頸がん検診促進』メディア向け発表会にてメッセージパネルを手に、検診の大切さを伝えてくれました。専門医の先生たちとのトークセッションでは、現在、日本人のがん罹患率が2人に1人と聞かされ、「それってつまり、夫婦のうちどちらかってことにもなりますよね」と、もはや他人事ではない実態に驚いていた藤本さん。さらに乳がんだと10人に1人が罹患していることや、子宮頸がんは先進国のなかでは日本の罹患率が非常に高いことなどにも話が及び、会見の最後は検診の重要性を自ら文字にして伝えてくれました。「後悔しないよう検診にいこう!」「がんになってしまったとき『検診に行ってたら違ったのかな』と思うのが辛いと思うので、後悔しないように自分も検診に行ってます」というミキティの言葉は印象的でした。そして単に検診を受けるだけでなく、娘をもつ母としても婦人科検診の大切さを感じるという藤本さんのメッセージ、若い女性に届くことはもちろん、mamagirl読者である多くのママたちにも伝わるといいなと思います。気づけば10月も後半。今年中にやりたいことは?と聞かれた藤本さん。「1日と1年が本当に早くて…あと2か月あると思っていても、瞬きを3回くらいしたら終わっちゃうんだろうなって。だから焦って何かをするというより、落ち着こうかなって思ってます(笑)」この気持ち、ママあるあるですね。つい自分のことは後回しになってしまいがちですが、ママが健康であることは何より家族にとっても大事なこと。いつまでも笑顔で元気に過ごしたいからこそ、体をきちんと労ってあげることも忘れないでくださいね。これを読んでくれているmamagirlの皆さん、一緒にママ業を頑張りましょ♪日本がん・生殖医療学会『乳がん・子宮頸がん検診促進』応援アンバサダー・藤本美貴さんのママトークは共感できるエピソードがいっぱいでした。
2023年10月20日閉経を挟んだ前後5年間を「更年期」といいます。更年期には女性ホルモンの分泌が減り、心身ともにいろいろなゆらぎがあると知られています。豆腐などに含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモン様作用があるとされ、長らく注目されてきましたが、女性ホルモンが減る更年期には、健康と美容のためには大豆イソフラボンを積極的に補う必要があるのでしょうか。アンチエイジングに詳しい、美容専門医の黒田愛美先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic 医師)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。大豆イソフラボンはたくさんとったほうが良い?大量かつ継続的に摂取すると健康面に影響が一般的に更年期というといつごろで、どのような変化があるのでしょうか。「日本人の平均閉経年齢はおよそ50歳です。その前後5年間、10年間を更年期と呼ぶので、平均的には45歳から55歳くらいです。この時期は女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減り、健康面でも美容面でもさまざまな不調が出やすくなります。美容面だけで言えば、女性ホルモンの減少は、肌の弾力を保つコラーゲン繊維やエラスチン線維の変性による機能低下、皮脂分泌減少による肌の乾燥などを招き、シワやたるみを進行させるなどの肌トラブルの原因になります」(黒田先生)。大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た作用をすると聞いたことがあります。更年期に女性ホルモンが減るなら、大豆ホルモンで補ったらよいのかな?と思うのですが……。「大豆イソフラボンは化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)と似ていて、エストロゲン受容体(エストロゲンレセプター)に結合することから、女性ホルモンに似た働きをヒトに及ぼすかどうか研究が進められています。女性ホルモンは、肌の組織に潤いを与えるなど美容効果が認められています。しかしここで注意したいのは、大豆は健康面でいくつか指摘されている点があるということです。大豆にはさまざまな栄養が含まれていますが、ゴイトロゲン、フィチン酸、トリプシン阻害物質といった物質も含まれています。ゴイトロゲンは甲状腺機能異常のリスクが高まることがわかっており、フィチン酸はミネラルの吸収を阻害する物質。トリプシン阻害物質とは消化を抑制する物質です。もともと大豆は消化しにくい食品として知られています」(黒田先生)。それでは、大豆はとらないほうが良いのでしょうか。「いえ、今紹介した物質はごく微量で、通常量の大豆摂取ではまったく問題ありません。大豆を大量に、かつ継続的に摂取することが問題となります」(黒田先生)。大豆はどのようにとるのが良い?発酵食品をとりましょうなんとなく大豆のイメージが悪くなってしまいましたが、日本人は毎日、大豆を何かしらとっていると思います。いかがでしょうか。「どんな食品もメリットとデメリットがあります。大豆も同じです。そして、先ほど紹介した健康面に影響を及ぼす可能性がある物質の一部は発酵させることで、構造が一部変わります。大豆食品は、発酵させたものを積極的にとるといいでしょう。日本人がよく食べる、大豆の発酵食品は味噌と納豆ですね。特に意識しなくても日本人は大豆を十分にとっています。頑張ってたくさんとる必要はないのです」(黒田先生)。味噌と納豆を選ぶときに注意点はありますか。「味噌は、だし入り味噌でなく、大豆とこうじ、塩だけが原材料のものを選ぶようにしましょう。添加物は腸内環境を乱す原因となるからです。納豆は、ひきわり納豆のほうがビタミンKが豊富なのでおすすめです。遺伝子組み換えの食品は、まだ人体への影響が明らかになっていないため、避けたほうが無難です」(黒田先生)。豆乳も発酵食品が良い?ヨーグルトメーカーで作った黒田先生の特製豆乳ヨーグルト。出典)黒田愛美オフィシャルブログ「Health & Beauty Room …ヨーグルトにすれば乳酸菌もとれます豆乳も発酵させたほうが良いのでしょうか。「前述した物質は豆乳にも含まれているので、私はヨーグルトにしてとっています。豆乳に乳酸菌を加えてヨーグルトメーカーに入れ、室温27℃くらいの場所に36時間置けば完成です。今は豆乳ヨーグルトも市販されていますが、砂糖など添加物がないものを選ぶと良いでしょう。大豆イソフラボンの女性ホルモン様作用は、骨粗しょう症、乳がんなどの予防効果が期待される一方で乳がんを発症した人の再発リスクも指摘されています。また、大豆イソフラボンの効果は出やすい人と出にくい人があることがわかっており、その差はエクオールという物質に変換できるかどうかにあります。腸内にエクオール産生菌という菌があるかないかで差がついてしまうのです。大豆イソフラボンの健康効果については、まだ解明されていないことも多いので、大量に摂取するというのではなく、これまで通り摂取していれば問題ないと思います」(黒田先生)。まとめ大豆食品の中でも、味噌汁は1日1杯は飲む、という人も多いでしょう。味噌は発酵食品なのでリスク物質は含まれませんが、塩分が多く含まれています。なんでもとり過ぎはよくないと肝に銘じたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(51歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/黒田 愛美 先生美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic医師(東京都中央区銀座4丁⽬2-17銀座111レジャービル13階)。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。
2023年10月16日健康診断や普段とは異なる違和感から病院を受診して、疾患を見つけられたという経験はありますか?「今はまだ大丈夫」と、病院の受診をついつい後回しにしてしまう人も少なくないはず。そこで今回は、「疾患に気づくことができたエピソード」をご紹介します。Aさんの場合……最初は、健診でも何も言われなかったので何とも思っていませんでした。しかし大学生のとき、乳がんの触診モデルを触る機会がありました。そのため、「あれ?」と思ったのがきっかけで病院に行くことに。当時は、とくに痛みなどの症状はなかったため、「がんだったらどうしよう。」と不安が大きかったです。結果として、乳腺線維腺腫と診断されました。どのような治療を受けましたか?検体を取り検査をし、そこで良性であるとわかったため、とくに治療はしていません。悪性に変わる可能性は低いと言われていますが、0%ではないようです。まずは3ヶ月に1回、その次は半年に1回、そして今は1年間に1回、定期検診を受診しています。伝えたいことは?乳がんは、女性であれば誰にでも起こる可能性があります。しかし検査をすれば、私のように乳腺線維腺腫である可能性もあります。女性特有の病気であり、その恐怖は大きいものですが、もしそれに気が付いた際は少し勇気を出して受診することをおすすめします。定期的に検診を受けることも大切です。違和感を覚えたときは早めに専門家へ乳腺線維腺腫と診断されたAさん。皆さんも、身体に異常を感じたら早めに専門家に相談しましょう。今回は「疾患に気づくことができたエピソード」をお届けしました。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年10月14日慶應義塾大学先端生命科学研究所発のベンチャー企業であるサリバテックは10月5日、がんリスク検査サービス「サリバチェッカー®」をより多くの人へ届けるべくECサービスをリニューアルし、オンライン完結型の「WEBダイレクト」を提供開始しました。■がんリスク検査サービス「サリバチェッカー」とはだ液中の代謝物の濃度を高精度に分析し、がんの異常値を示す物質の濃度を AI 等で解析することで、現在のがん罹患リスクを評価します。自宅でだ液を採取し、サリバテックへ発送することで検査が完結するので、からだに負担をかけることなく、一度の検査で複数のがん(男性:肺がん、胃がん、大腸がん、膵がん、口腔がんの5種、女性:乳がんを加えた6種)それぞれのリスクを検査することが可能です。また、検査結果を確認した後にリスクのある人が適切に医療機関を受診し精密検査等を受けることで、早期発見と早期介入に寄与します。今回、完全オンラインで検査結果が確認できる「マイページ・システム」を新たに開発し、よりユーザーにとって使いやすいサービスを提供していきます。■「サリバチェッカー」開発の経緯「サリバチェッカー」は同社代表で医師の砂村さんが「もっと早い段階で、がんを発見することができたら……」という医師としてのつらい経験と、一人でも多くの患者さんを救いたいという強い想いから、生まれた製品です。慶應義塾大学、東京医科大学と共同で研究を重ね、患者さんから採取した少量のだ液から、複数のがんのリスクがわかる「サリバチェッカー®」が開発されました。がん検診などでは不安な方は、自宅で手軽にチェックできるので、検討してみてはいかがでしょうか?■商品概要サリバチェッカー新ECサイト「WEBダイレクト」URL:通常価格:26,400円※キャンペーン価格:19,800円※同キャンペーンは予告無く終了することがあります。(エボル)
2023年10月13日10月11日の「国際ガールズ・デー」に向けて、ユニ・チャームグループ(グループCEO:高原豪久)が各国・地域で推進する「女性が自分らしく過ごせる社会づくり」に貢献する活動の一部をご紹介します。■「国際ガールズ・デー」とは2011年に国連総会で採択された国際記念日です。女性に対する暴力や差別を撤廃し、世界中の女性が直面している問題を解決するために、力を合わせて取り組むことを促す日となっています。■ユニ・チャームグループの活動概要当社は、「共生社会」の実現に貢献するべく、80を超える国・地域で事業を展開しています。事業展開に際しては、各地の状況を踏まえた商品・サービスによって、それぞれの国や地域における課題解決に貢献するように心がけています。例えば、地域のニーズに則した生理用品を供給し、合わせて生理に関する正しい知識や生理用品の適切な使用方法を伝播することによって、生理を理由とした行動上の制約を減らし、就学や社会進出を応援しています。■各国・地域での取り組みのご紹介【ユニ・チャーム株式会社】(日本)#NoBagForMe:「みんなの生理研修」を実施・期間:2019年6月~・企業などを対象に、生理にまつわる知識向上と職場での相互理解を促す研修プログラムをこれまでに約400回※実施しています。※2023年時点・なお、2023年4月には当社の活動に賛同いただいた品川女子学院の生徒の皆様に参画いただき学生を対象とした生理研修を共同開催しました。uc_01【Unicharm India Private Ltd.】(インド)生理教育を行い、就寝前の生理用ナプキン交換を啓発・期間:2023年1月~9月・インドでは生理に関する教育を受ける機会が乏しく、多くの女性が生理用ナプキンを定期的に交換する習慣がありませんでした。・適切なタイミング、頻度で生理用品を交換することを伝播することにより、特に夜の経血モレからの不安を解消し、高品質な睡眠が保たれるように啓発しています。・2023年にインドにおいて74回の啓発活動を実施し、約30,000人に受講いただきました。uc_02【PT Uni-Charm Indonesia Tbk】(インドネシア)乳がん検診を啓発、ピンクリボンFun Walkを実施・期間:2023年10月・世界保健機関(WHO)によれば、乳がんは女性が最も罹患する可能性が高い癌とされています。・しかしながら、乳がんは触診等によって自身で早期発見できる可能性がある癌でもあります。・当社では乳がんに関する知識と定期的な検診を啓発するべくピンクリボン活動に参画し、この一環としてジャカルタ市内でFun Walkを実施しました。uc_03【Unicharm Gulf Hygienic Industries (Kingdom of Saudi Arabia)】(サウジアラビア)生理教育を実施し、校内でも啓発・期間:2023年1月~・サウジアラビア、イエメン、イラクなどの女子高生に対して、生理に関する知識や対処方法を伝える出張授業を実施しています。・出張授業では動画を活用し、合わせて生理用ナプキン「SOFY」を用いたデモンストレーションを交えるなど、分かりやすい内容を心がけています。・出張授業を実施した学校では、校内のトイレに生理用ナプキンの正しい使い方や捨て方を掲示するなど継続的な啓発に努めています。uc_04【Uni.Charm (Thailand) Co., Ltd. / DSG International (Thailand) Ltd.】(タイ)正しい生理知識の浸透と乳がん検診の啓発・期間:2023年10月・『SOFY』ブランドサイトにおいて、誰でもダウンロードできる初経教育コンテンツを配信しています。 また、今後は冊子を制作し学校での配布を予定しています。・大学、研究機関、他企業と協働し、乳がん検診を啓発するピンクリボン活動を実施しています。uc_05■今後の展望当社は今後も事業展開を通じて一人でも多くの女性が自分らしく生きることができる社会の実現に貢献することを目指しています。今回ご紹介した活動について今後も継続し、さらに内容を充実・発展させることで、女性の就学や社会進出を支援し、女性の社会的な地位向上の実現に貢献します。(関連情報)国際ガールズ・デー公式ホームページ: UN Women公式ホームページ : ユニ・チャーム サステナビリティ : ■世界中の女性が自分らしく過ごせる社会に向けた支援活動を通じて貢献する「SDGs 17の目標」本活動は、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)で定めた17の目標のうち、下記に貢献するとユニ・チャームでは考えています。1.貧困をなくそう 3.すべての人に健康と福祉を 4.質の高い教育をみんなに5.ジェンダー平等を実現しよう 12.つくる責任 つかう責任これからも、商品やサービスの提供といった事業活動を通じて、環境問題や社会課題を解決し、SDGsの達成に貢献することを目指します。■会社概要社名 :ユニ・チャーム株式会社設立 :1961年2月10日本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地本社 :東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー社員数 :グループ合計16,206名(2022年12月)事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月10日日本人の2人に1人がかかるがん、置き去りにされがちなのが外見の変化に対する患者さんの悩みです。サンテビューティー(所在地:大阪府大阪市西区、店長:高野 麻衣花)では、ピンクリボン月間に合わせ、乳がん患者に対し、まゆ毛エクステ、まつ毛エクステを初回無料で施術します。施術風景【乳がん患者は外見の変化に最も苦痛を感じている】10月はピンクリボン月間、期間中にピンクリボンフェスティバルが行われます。このフェスティバルは各地で乳がんの早期発見・適切な治療の大切さを伝える活動で、今年で21年目を迎えます。乳がんの患者数は年々増えており10万人に達しようとしています。それにもかかわらず、乳がん検診の受診率は年々やや増加しているものの、諸外国と比べると極めて低い状態です。治療も日々進歩していますが、一方で置き去りにされがちなのが、抗がん剤などによる外見の変化に対する患者の悩みです。国立がん研究センターの報告でも、乳がん女性苦痛度の1位は「髪の脱毛」ですが、「まゆげの脱毛」が6位、「まつげの脱毛」が7位となっています。それにともない、アピアランスケアといわれるがん患者の外見のケアに取り組む企業やサービスが活発になってきています。【乳がん患者にまつ毛、まゆ毛エクステを無料で施術】サンテビューティーでは、ピンクリボン月間に合わせ、乳がん治療で脱毛した患者様に向け、まつ毛エクステ、まゆ毛エクステを初回無料で行っています。まゆ毛エクステとは自分のまゆ毛や肌に直接1本1本人工のまゆ毛を付けるものです。まつ毛エクステはポピュラーになってきましたが、まゆ毛エクステを行っている施術サロンは多くありません。今のところまだ一定の期間で落ちてしまうので集まりごとなど特別なシーンで利用される方が多いです。乳がん闘病中のお客様からは「頭はウィッグ、まつ毛はエクステで隠していました。まゆ毛は描いていたのですが、どうしても自然にならなくて気になっていました。まゆ毛エクステを受けたら、すごく自然で病気前の自分に戻ったようで嬉しいです。」という声をいただいています。まゆ毛写真1まゆ毛写真2【監修医師と連携し、乳がんのセルフチェックを推奨】当店監修の古谷医師は、元東京都がん健診センター乳腺科の医師で、長年乳がん検診に携わってきました。乳がんは比較的治りやすいがんですが、女性にとって大切な乳房を切除することもあります。また、抗がん剤による副作用で見た目が変わってしまうということで、引きこもりがちやうつになったり、その結果自殺する人もいます。美は女性が生きていく上で最も大切な要素だと考え、当店でもそれを少しでもサポートできる体制作りを医師とともに進めています。また、大阪市保健センター、日本対がん協会と連携し、乳がんのセルフチェック推奨の活動も行なっています。店長の声「がん患者様からのご要望で始めたまゆ毛エクステですが、女性は見た目でこんなに表情が変わるんだと知って、すごくやりがいを感じています。」今後も、乳がん患者がより健康でキレイになる施術を、開発、導入していく予定です。日本対がん協会乳がんセルフチェックおもて日本対がん協会乳がんセルフチェックうら《乳がん患者様まゆ毛、まつ毛エクステコース 施術概要》施術価格:無料施術時間:90分施術内容:(1)カウンセリング(10分)(2)まつ毛エクステ(40分)、まゆ毛エクステ(40分)《サンテビューティーeye&spa 店舗概要》所在地 : 〒550-0003大阪府大阪市西区京町堀1-10-19 ロッカベラアパートメント202電話番号: 06-6447-9956営業時間: 12:00-23:00(定休日:木曜日)事業内容: ヘッドスパ、まつ毛パーマ、まつ毛エクステ、まゆ毛ブロー、まゆ毛エクステURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月04日乳がんとは乳がんは乳房内にできる悪性の腫瘍です。「乳管」という母乳(乳汁)を運ぶ器官から発生する「乳管がん」が多いですが、母乳をつくる「小葉(しょうよう)」から発生する「小葉がん」もあります。乳がんは「非浸潤(ひしんじゅん)がん」と「浸潤(しんじゅん)がん」に分けられます。非浸潤がんは、がん細胞が発生した場所にとどまっていますが、浸潤がんになると、がん細胞が増殖して乳房の周りの組織に入りこみ、血管やリンパ管を通って全身に移行します。乳がんになりやすい人とは?日本では乳がんが増えており、2016年には9万人の女性が乳がんにかかったといわれています。乳がんによる死亡数も増加傾向にあり、2016年は約1万4千人となりました。乳がんは30歳代から増え始め、40歳代後半から50歳代前半でピークを迎えますが、どの年代でも発症する可能性はあります。乳がんの発生には女性ホルモンのエストロゲンが深くかかわっています。エストロゲンの分泌量が多い期間が長く続くほど、乳がんの発症リスクが高く、「初潮の年齢が早い」「妊娠や出産の経験がない」「閉経が遅い」という人は注意が必要です。また、遺伝的な要因もあるとされ、乳がんにかかった家族がいる人も発症のリスクが高まります。乳がんの症状とは?検診の流れは?乳がんの症状乳がんのおもな症状は乳房にできる「しこり」です。このほか、「ひきつれる」「乳房や乳首がえくぼのようにくぼむ」「湿疹」「ただれ」「乳頭の先から血の混じった分泌液がでる」といった症状もあります。乳がんのセルフチェック乳がんは自分で発見できる可能性が高いため、月に1回は乳房のセルフチェックをしましょう。乳房の表面を指4本でさわってしこりがないか確認したり、鏡の前に立って目で乳房の様子を観察したりします。生理前は乳房が張りやすいため、生理が始まって1週間後くらいに行います。乳がんの定期検診を受けよう乳がんは早期に発見できれば、ほとんどが治るといわれています。普段からセルフチェックをするだけでなく、2年に1回は定期検診を受けましょう。検診では、乳房を見てさわって診断する「視触診」、乳房に超音波をあてる「超音波検査(エコー)」、乳房専用のX線装置を使う「マンモグラフィ検査」が行われます。マンモグラフィ検査によって、乳腺内に石灰化(カルシウムの沈着)があるかどうかを確認できます。石灰化の原因にはさまざまなものがあり、石灰化が良性なものか、がん細胞によるものなのかを精密検査で調べることになります。乳がんの精密検査の内容は?マンモグラフィや超音波検査でがんが疑われる場合には、精密検査をします。乳がんが疑われる箇所に細い針を刺して細胞を採取する「細胞診」、やや太めの針で組織の一部を採る「組織診」などがあります。乳がんの診断乳がんは進行の程度によって病期(ステージ)が決められています。「しこりの大きさはどれくらいか」「周囲のリンパ節(せつ)に転移しているか」「乳房から離れた臓器に転移しているか」という要素を総合的に判断し、ステージ0からステージ4までに分類されます。ステージ0はがん細胞が乳管内にとどまっている極めて早期の「非浸潤がん」で、ステージ4は肺や脳、骨などの臓器に転移している状態です。乳がんの治療法乳がんは治療法がどんどん進歩しており、しこりの大きさが2cm以下でリンパ節への転移がないステージ1ならば、約90%の人が治るとされています。早期がんの場合には、乳房温存手術で乳房を部分的に残せる場合が多いようです。また、治療後に妊娠・出産をしても乳がんが再発しやすくなることはありませんし、赤ちゃんに何か異常がでる可能性が高くなるということもありません。乳がんの治療は手術、放射線治療、薬物療法の中から、患者の希望やステージにあった方法を選んで組み合わせて行います。手術乳がんの治療は手術でしこりを取り除くのが基本です。手術法は「乳房温存術」と「胸筋温存乳房切除術」に大きく分けられます。「乳房温存術」はしこりと乳房の一部分、リンパ節を切除します。乳房を残せるため、最近では手術の6割がこの方法で行われているようです。「胸筋温存乳房切除術」は胸の筋肉を残し、乳房とリンパ節を切除する方法で、「全摘」「乳房切除」とも呼ばれます。手術と同時に「センチネルリンパ節生検」という検査を行うことがあります。センチネルリンパ節とは、乳房からがん細胞が転移する際に、最初にたどりつくリンパ節のことです。検査でそこへの転移がないとわかれば、乳房周囲のリンパ節を切除する「リンパ節郭清(かくせい)」を行わず、リンパ節を残すことができます。乳がんの手術を行うと、「腕や肩を動かしにくくなる」「腕や手がむくむ」といった症状があらわれることがあります。「手術の傷あとをみるのがこわい」「乳房の形が変わってつらい」など、精神的なショックや苦痛を感じる女性も多いようです。手術で乳房が失われた場合、患者の脂肪・筋肉またはシリコンなどの人工物を使って新たに乳房を形成する「乳房再建術」を希望することもできます。放射線治療温存した乳房やリンパ節でがんが再発するのを防ぐため、その部分に放射線を照射して、がん細胞の増殖を抑えます。副作用として皮膚の炎症や食欲不振、肺炎のような症状がでることがあります。薬物療法薬物療法は、手術前にがんを小さくしたり、手術で取りきれなかったがん細胞の増殖を抑えたりするために行います。他の臓器への遠隔転移がある場合や再発した際には、延命や症状を緩和するのが目的です。「ホルモン療法」、抗がん剤を使う「化学療法」、がん細胞にピンポイントで作用する「分子標的治療」があり、がん細胞の特徴によって分類される「サブタイプ分類」をもとに、どの薬剤を使うか決めていきます。女性ホルモンのエストロゲンの影響で増殖が活発になるがん細胞に対しては、ホルモン療法でエストロゲンの働きや生成を妨げます。使われるホルモン剤はLH-RHアゴニスト製剤や抗エストロゲン薬で、副作用として更年期障害のような症状がでる場合があります。化学療法は、抗がん剤を使って全身にちらばっているがん細胞を死滅させたり、増殖を抑えたりする療法です。作用が異なるいくつかの抗がん剤を組み合わせると、がん細胞をより効果的に攻撃できます。抗がん剤は正常な細胞も傷つけてしまうため、白血球の減少による感染症、脱毛、吐き気などの強い副作用を伴います。分子標的治療は、がんの増殖にかかわっている特有の因子の働きを薬で阻害する治療法です。乳がんには、HER2(ハーツー)というタンパク質の働きを妨げる「トラスツズマブ」という抗がん剤が使われます。正常な細胞にはほとんど影響を与えないため、副作用は一般的に軽度ですが、発熱や悪寒があらわれることがあります。乳がんを治療しない選択はできる?乳がんの女性の多くは、たとえ部分的であっても自分の乳房が切り取られてしまうことや、抗がん剤の強い副作用などに心も身体も苦しみます。治療がうまくいったようにみえても、数年後に再発するのではないかと不安に感じながら暮らす人もいるでしょう。そんななか、最近では乳がんの治療をしない女性もいるそうです。乳がんを治療しないと決めた女性たち乳がんと診断されても、手術、放射線治療、薬物療法の3大治療を行わない「無治療」を選択した女性は少なからずおり、ネット上ではそうした女性のブログがいくつか公開されています。緩和ケアを受けて痛みをやわらげている人や代替療法を行っている人もいますが、無治療を数年間続けたのち3大治療を開始したというケースも多いようです。彼女たちが治療しない選択をした理由は「がんが悪いものだとは思えず、共存しようと思った」「抗がん剤に抵抗を感じた」「手術で乳房をなくしたくなかった」「延命するのが自然ではないと思った」など人によってさまざまです。乳がんを治療しないとどうなる?乳がんの無治療で有名な女性に吉野実香さんという方がいます。2009年にステージ3で余命2年と宣告された吉野さんは、「副作用に苦しんで、再発におびえるくらいならこのまま普通に生活して自分らしく最期を迎えたい」という思いから無治療を選択しました。彼女のブログは多くの人に読まれる人気ブログとなり、テレビにも出演するなど、彼女の生き方は大きな反響を呼びました。吉野さんは2017年6月現在、月に1回ホスピスに通い、モルヒネで痛みを抑えていると言います。がん細胞が皮膚から飛びだし、大量に出血するといった症状とも付き合いながら、自分で納得して選んだ生き方を貫いています。吉野さんのように、自分のライフスタイルを優先して無治療を選択することは不可能ではありませんが、がんの進行が早まるなどデメリットが多くあることは否めません。もしも治療しないと決めた場合は、がんの進行の程度を常に診てもらえて、悩みをすぐに相談できる主治医は見つけておくべきでしょう。乳がんと向き合う方法を考えようもしも自分が乳がんだとわかったら、どんな女性でも「今後どうなってしまうのだろう」と不安に感じるでしょう。治療の方法にも悩むかもしれませんが、決断を焦らないでくださいね。乳がんは比較的進行が遅いがんだといわれています。がんに関する情報をしっかりと収集し、主治医以外の医師の意見もセカンドオピニオンとして聞くなどし、自分が本当に納得できる方法を見つけましょう。現在のがん医療は、患者の生活の質(QOL)を維持・向上すること、つまり、がんに伴う心や身体の苦痛をやわらげ、その人らしく暮らせるようケアすることを重視しています。「抗がん剤は使いたくない」など特定の治療法を避ける人から無治療を選択する人まで、がんとの向き合い方は人によってさまざま。「自分は何を大切にしたいか」ということを考え、医師に伝えていってくださいね。ままのて限定!無料相談でプレゼントがもらえる万が一がんにかかってしまった場合、できるだけ治療に専念したいですよね。がん保険や医療保険のなかには、女性特有のがんに備えることができるものもありますよ。「保険見直しラボ」や「保険見直し本舗」では、がん保険をはじめとする保険選びの相談をすることができます。それぞれにメリットがあるので、どちらも利用してみて最終的に自分に合ったほうを継続しても良いですね。特選グルメギフトが選べる!保険見直しラボ「保険見直しラボ」は、自宅や勤務先、近所の喫茶店などどこでも来てくれるので、遠出できない妊婦さんや子どものいるママでも安心です。ままのてのキャンペーンページから無料相談予約をし、面談後にアンケートに回答すると、選べる特選グルメギフトが必ずもらえます。面談日程は最短10分で決まるので、気軽に申し込むことができますよ。・店舗来店不要。自宅や勤務先・近所の喫茶店などどこにでも来てもらえる。・平均業界歴12年以上のベテランコンサルタントに相談できる。・約30の保険会社から、一番お得な保険プランを比較検討できる。・何度相談しても無料なので、納得がいくまで検討することができる。ストローボトルがもらえる!保険見直し本舗「保険見直し本舗」では、手続きから加入後のアフターフォローまでしっかりサポート。今、キャンペーンページからの相談予約で子どもに嬉しい「SKIP HOPのストローボトル」がもらえます。無理な勧誘はなく、現在加入している保険がぴったりの場合は、継続をおすすめされることもありますよ。・取扱保険会社の数は業界No.1。たくさんの保険の中からぴったりのものを提案。・すべてのサービスを無料で利用でき、保険料も高くならないので安心。・多くの店舗にキッズスペース完備。自宅で相談も可能。
2023年10月04日会社員だったころは毎年受けていた健康診断。しかし30代後半になり、出産や退職、夫の転勤を機に生活環境がガラリと変化。同時に健康保険の切り替えが続いた影響で、年1回の健康診断のタイミングを逃し、気付けば3年ほど受診していないという状況に。40歳を目前に、3年ぶりに受けた健康診断の結果を目にして、さまざまな思いが駆け巡りました。久々の健康診断にドキドキしながら病院へ出産前までの私は会社員をしており、年1回の法定健診は欠かすことがありませんでした。結果はいつもほぼオールA。子どもを持つ前までは、自分の健康状態に根拠のない自信がありました。36歳で出産後は、職場復帰を目指して育休を取得。しかし、夫が遠方へ転勤になったのを機に、会社を退職することに。以降、社会保険から国民健康保険へ、さらに夫の被扶養者となってことで社会保険へ……と切り替えが続きました。健康保険の切り替えのタイミングや育児の忙しさも相まって、健康診断を受けないまま気付けば3年が経過。そんな時に届いたのが、久しぶりの健康診断受診の案内です。40歳の誕生日を3カ月後に控えた、39歳の夏でした。早速予約を取り、健康診断を受診するために総合病院へ向かいます。3年ぶりなので少し緊張しましたが、基本の健康診断に続いて血液検査や内診、各種がん検診……とスムーズに検査は終了。その日のうちにわかる検査結果はすべて正常値で、ひとまず安心して帰宅しました。後日届いた検査結果には思わぬ内容が…7月下旬に総合病院で健診を受けてから3週間ほどたったころ、ちょうどお盆の直前に自宅のポストに検査結果の封書が投かんされていました。封書を手にすると、なんとなく中に分厚い書類が入っているような感触が。開封する間、胸騒ぎとともに体に緊張が走り、手にもうっすらと汗をかいていました。早速、診断結果の一覧ページを開くと、目に入ってきたのは乳腺の欄にある「要精密検査」の文字。乳がんマンモグラフィー検査の結果、左胸上部に腫瘤(しゅりゅう)の疑いがあり、再検査が必要とのことでした。それを見た瞬間、一気に全身の血の気が引くような感覚に襲われた私。すぐに、案内に記載されていた乳腺外科のあるクリニックに予約の電話をしました。しかし、翌日から世間はお盆休み。「なるべく早く検査してほしい」と伝えると、再検査は約1週間後のお盆明けすぐに受け付けてもらえることになりました。そして、夏前から楽しみにしていたお盆休み。予定通り子どもを連れて実家に帰省しました。子どもはもちろん、両親にも心配をかけたくないため、移動中に夫にだけ再検査になったことを伝えました。私は気持ちが沈んでしまい、ずっとモヤモヤしたまま。楽しいはずの家族そろっての帰省なのに、何をしていても私だけ心ここにあらず……といった感じでした。帰省している間、何度もスマホで「乳がん再検査」のワードを検索しました。そこには、マンモグラフィー検査受診者のうち約8%が要精密検査と判定され、さらに精密検査受診者のうち、実際に乳がんと診断されるのは約4~6%との情報が。つまり、精密検査が必要であっても「異常なし」や「良性で治療を必要としない」場合が多いということです。しかし、そんな楽観的な情報も、「私は3年も健康診断を受けずにいた」という事実にかき消され、ネガティブな感情から逃れられませんでした。検査結果を待つ時間が途方もなく長く感じてお盆休みが明けた日、子どもを幼稚園へ送ってから再検査へ。この日は朝から落ち着かず、車のハンドルを握る手も緊張していました。健康診断時のマンモグラフィー検査とは異なり、今回は最初に超音波(エコー)検査を受けることに。薄暗い検査室に入ると、検査技師が丁寧にエコーを当てていきました。すると、「念のため別の技師も見させていただきます」と言って交代したのです。私の心はますますざわつき、不安はピークに。2名の技師に見てもらった後、検査は終了しました。「待合室にてお待ちください」と言われ検査結果を待つ間、良くないことばかりが頭の中をよぎります。「きっと何かあったから2人がかりで確認したんだ」「3年も検査しなかったから、もしかしたら進行しているのかも」「私がいなくなったら、夫や娘はどうなる?」そんなことを考えていると、待ち時間が途方もなく長く感じました。ようやく自分の番号が呼ばれ診察室に入ると、伝えられた検査結果は「陰性」。マンモグラフィー検査で映り込んだ腫瘤のようなものは、正常なリンパ節の一部だったようです。その場でほっと胸をなで下ろしました。まとめ健康診断で「要精密検査」の結果を目の当たりにすると、不安な気持ちでいっぱいに。「もし、自分が病気になってしまったら」と考えると、自分の体のことだけでなく、家族とのこれからの生活のことなど、心配事は尽きません。今回、私は3年ぶりの受診だったこともあり、頭をよぎったのは、悪い結果や「毎年受けていれば……」という後悔の念ばかり。40歳を目前に、健康について改めて考えさせられる出来事でした。健康診断は毎年必ず受診し、体調に不安があれば検査に行こうと心に誓いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic 医師)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著者/中村いさ子(39歳)旅行好きの転勤族ママ。痩せの大食いパパと太の大食いママ、食いしん坊娘の3人家族です。食費を気にしつつ、健康に暮らせるように試行錯誤しています。
2023年10月03日胸にしこりを見つけたら「乳がん?」と不安になってしまいますよね。実際に日頃のセルフチェックで、がんが見つかることもあるようです。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Kさんの場合……私の場合は、乳がんでした。7年前、自宅で子どもと一緒に食事をしているときに、子どもの食べこぼしを拾おうと体を斜めにした際に、左の胸の上あたりにしこりを発見しました。消しゴムのような感触のしこりで、乳腺の張りとは違う感覚でした。どんな治療を受けましたか?抗がん剤治療で、腫瘍を小さくした後に部分切除をしました。知人の紹介で乳がんの検査をしている病院を選択。乳がん検診の予約がいっぱいで、検査までに日数がかかると言われましたが、しこりの自覚症状があることから、すぐに検査をしてもらえました。世の女性陣へ伝えたいことは?私の場合は遺伝性乳がんだったため、その後、違うタイプの乳がんになってしまいました。しかし、検診を受けていたため、2回目は腫瘍を小さいうちに発見できました。ぜひ、定期的に検診を受けてほしいです。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。この話を見た読者は『偶然しこりが分かり受診できたから良かったものの、しこりに気づかなかったら深刻な結果になっていたかもと思うとゾッとしました。』『とても不安だったことでしょう。しかも2度もなるとは辛かったと思いますが、本当に早期発見で治療をすることができて良かったです。再発はもうしないように願っています。』『胸のしこりってそんなに簡単にわかるものなのでしょうか。だとしても定期健診は大事ですね。』『いつも健康診断の時は「何か起こらないといいんだけれど……」とドキドキします。本当に他人ごとでないですし、切除をする方法もありますが決して楽な事ではありません。そうした点で、健康な体の維持は本当に何かと配慮をしたいものです。』など、さまざまなコメントが多く寄せられました。胸のしこりに気づいたら早めに受診を左胸の上のしこりは、乳がんが原因だったようですね。その後、抗がん剤と摘出手術で治療したKさん。皆さんも、定期的に健康診断を受ける、かかりつけの婦人科医を見つけるなど早めに気づけるよう工夫してみてくださいね。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年10月02日「がん情報サービス」の最新データによると、日本人女性が一生のうちにがんにかかる確率は51.2%。ほぼ2人に1人は罹患することになるが、5年生存率(09年〜11年)は66.9%と、治療成績は向上傾向にある。それに伴い、治療や経過観察期間も長くなるため、お金の不安は尽きない。同サービスが患者におこなったアンケート調査よると「治療費用の負担が原因で、がんの治療を変更・断念したことがありますか」に、4.9%の患者が「ある」と回答しているのだ。『がんとお金の本』(Bkc刊)など多数の著書があり、09年の冬、40歳のとき乳がんに罹患した経験を持つ、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんが語る。「私の場合、トータルで350万円ほどかかりましたが、その大半が、1年目の出費です。なかでも大きかったのが、当時は全額自己負担だった乳房再建手術費用の150万円。次に差額ベッド代。1泊3万円ほどの部屋に2週間以上入院したので、50万円ほどかかりました。しかし、医療費に関しては公的制度を利用したので、実はそれほどかかっていません。健康保険など社会保障制度によって、経済的負担はかなり抑えられるのです」ところが公的制度は、ただ待っていても受けられない。「基本的にはセルフサービスなので、自分で申請する必要があります。だからこそ、どのような制度が利用できるのか知っておく必要があるのです」(黒田さん・以下同)シチュエーションごとに、利用できる公的制度やもらえるお金を解説してもらおう。【がんになった!】→公的な支援制度を知りたい「がん」と診断されたら、まずは公的助成金や支援制度を確認し、お金の不安を軽減させたい。「がん診療連携拠点病院のがん相談支援センターや、各医療機関の相談窓口などでは、ソーシャルワーカーや看護師が常駐しています。その病院の患者でなくても、利用できたりします」日本対がん協会の「がん相談ホットライン」でも、お金や仕事、医療者との関わり、気持ちを聞いてくれる。【お金で困った】(1)治療費が払えるのか不安だがんといえば、入院、手術、抗がん剤や放射線による治療、その後の経過観察……と、立て続けに医療費が降りかかる。「ぜひ利用したいのは、高額療養費制度。1カ月に病院や薬局で支払った医療費が上限額を超えた場合、超過分が返ってきます」収入によって『上限額』の計算方法は異なるが、たとえば100万円の医療費がかかった場合、年収が約370万円〜約770万円の世帯では8万7千430円、年収770万円〜約1千160万円の世帯では17万1千820円を超えた医療費が返金される。「注意点としては3割負担(現役世代の場合)となる医療費が対象で、入院中の病院食や差額ベッド代、自由診療、先進医療などは対象外です。還付されるまで3カ月ほどかかるので、それまでの医療費や生活費を預貯金などで賄う必要があります」(2)抗がん剤や経過観察などで、治療が長引いてしまっている治療期間が長くなるケースも多いがん。高額療養費制度を利用できても、複数月、それが重なれば負担も大きい。「同じ世帯で、1年間で高額療養費制度を3回利用した場合、4回目からは『多数回該当』となり、上限額がさらに低くなります。たとえば年収約370万円〜年収約770万円の世帯では4万4千400円を超えた医療費は返金されます」(3)会社員だが、さらに優遇される制度があると聞いた会社員の場合、公的サービスよりもさらに優遇された組合健保などの制度を利用できる場合がある。「組合健保などの付加給付です。福利厚生が充実した大企業の場合、高額療養費制度の上限額を2万円〜2万5千円に抑えている健保もあります。その場合、高額療養費制度の上限額の差を受け取ることができます」(4)医療費と交通費で年間10万円もかかってしまう入院・手術が終わっても、経過観察や抗がん剤治療のために通院が続き、高額療養費制度の対象とならない細かい医療費が、積み重なっていくケースは少なくない。「実際に支払った医療費や交通費、また、ドラッグストアで購入した胃薬や風邪薬など『生計を一にする』家族の医療費が年間10万円を超えた場合、確定申告することで医療費控除を受けることができます。たとえば税率10%で25万円の支払いがあった場合、10万円を超えた分(25万円ー10万円)×10%で、1万5千円の還付金を受けられます」■会社を休まなければならないときは「傷病手当金」を申請しよう【仕事で困った】(5)治療のため長い間、会社を休まなければならないがん情報センターの患者調査によると、就労していた患者のうち、がんで休業・休職した割合は全体の54.2 %にのぼった。「病気で会社を休んだときに利用したいのは、『傷病手当金』。病気のために仕事を3日連続で休んだ場合、4日目以降には標準報酬日額の3分の2が、トータルで1年6カ月分まで支給される制度。協会けんぽや組合健保、会社などに申請して、手続きします。ただし、国保に加入する自営業者などは、利用できません」(6)治療のためやむなく仕事を辞めるはめに「がん患者の場合、治療後に復職できても、思うような仕事をできず、退職してしまう人もいます」がん情報センター調査でも、がんによって退職・廃業した割合は19.8%。5人に1人が仕事を失ったと回答している。「仕事を辞めたときにもらえる雇用保険の基本手当の受給はハローワークで申請しますが、退職前の2年間で、12カ月以上の被保険期間が必要です。たとえば給与月額が30万円で45歳以上60歳未満の場合、基本手当は月額約18万円で、所定日数(90〜360日)受け取れます。しかし、傷病手当金と同時に受給することはできません。受給期間を4年延長することができるので、延長手続きをしておけば、傷病手当金終了後に受給できます」ただし「労働の意思および能力があること」が大前提で、がんの治療中で働けない人は対象外だ。■自治体での検査でがんを早期に発見することが、いちばんお金がかからないこと【日常生活で困った】(7)抗がん剤で頭髪が抜けてしまいウイッグが必要に乳房切除や、抗がん剤治療による脱毛など、女性にとっては精神的負担が大きい。「脱毛を経験する人は全体の約20%。ウイッグの使用期間は数カ月〜2年で、購入金額の中央値は3万8千円という調査があります」“医療用ウイッグ”であっても、保険対象外であるため全額自己負担となる。「しかし、ウイッグや、胸部補正具などに、1万〜3万円の自治体の助成が出るところが、22年4月末時点で307カ所(17.9%)あり、増加傾向にあります。自治体窓口等で相談してみましょう」(8)サプリなど医療費以外にもお金がかかってしまうニッセンライフとNPO法人がん患者団体支援機構のアンケート調査によると、「がん治療費以外の年間費用」で、全体の24%を占め、もっとも多かった回答が「20万円以上から50万円未満」だった。「差額ベッド代(個室利用で平均で8千300円ほど)や病院食、サプリやがん関連書籍など、治療費以外の出費も多い。抗がん剤治療の帰りにはタクシーに乗ったり、食事の用意ができず総菜を買うこともあるでしょう。がんの1年目は、50万〜100万円ほど、自由に使える貯蓄があれば安心ですが、余裕がなければ、がんと診断されると100万円など、一時金が支給される民間のがん保険なども、考慮することも重要です」【がんになる前にがんを早期に発見したいがどうすればいいか】→何より大事なのは、がんを早期に発見すること。「自治体のがん検診は安価なので、ぜひ、利用したいです」たしかに、乳がん検診のためのマンモグラフィーは、自費では5千円〜1万円ほどだが、自治体のがん検診を利用すれば、500円〜1千円で受けられる。いざというときに治療に専念できるよう、お金の不安を軽くしておこう。
2023年09月28日40歳のときに初期の乳がんが見つかり、部分切除の手術をしました。術後の検診で、私の場合は女性ホルモンが影響してがん細胞が増殖することが判明。薬で女性ホルモンを抑える治療をおこなうことになりました。しかし、急に女性ホルモンを抑えたことから、更年期障害が始まったのです。乳がんの治療として始まったホルモン療法私の乳がんは、女性ホルモンを栄養源として増殖するタイプのがんでした。そのため、医師に「がん細胞の増殖を防ぐには女性ホルモンを抑える治療が有効です。しかし、この治療をしている間は偽閉経療法で排卵はしないので、子どもを授かることはできません。今すぐにでもお子さんを欲しいという希望はありますか? 」と聞かれました。そのとき私にはすでに2人の子どもがいたので、ホルモン剤での治療をおこなうことに迷いはなく、治療を開始しました。現在は3カ月に1度下腹部への注射を受け、毎日1錠の薬を飲んでいます。10年スパンの治療で、その間に閉経したら注射は必要なくなり、飲み薬だけの治療に切り替わるとのことでした。予期しなかった更年期障害の始まり治療を開始して3カ月ほどたったころから、体に違和感を覚えるように。初めは手の関節の痛みだけでしたが、首の痛み、膝の痛みと徐々にあちこちの関節が痛むようになりました。また、体がだるくて思うように動けなかったり、夜眠れなかったり、ほてりを感じたりすることも増えてきました。がん治療をおこなってくれている医師に相談したところ、女性ホルモンを抑える治療により更年期障害が急に出たのだろうとのこと。薬の副作用ではあるけれど、がんのことを考えると治療をやめるわけにはいかないので、少しでも痛みを緩和させるために整形外科を受診するようにと促されました。整形外科を受診しても良くならずしかし、紹介を受け整形外科で治療してもらっても、痛みは一向に良くなりません。痛み止めを飲んだり湿布を貼ったりしているときだけは痛みから解放されるものの、時間がたつとまた痛みが戻ってしまい、その場しのぎでしかありませんでした。まとめ更年期障害は加齢による仕方のないものと思っていましたが、実際自分の身に起こるとあまりの不調に驚くほどでした。特に私の場合はホルモン療法のせいで予想以上に早く更年期障害が起こってしまったので、本当に戸惑いました。更年期障害の症状を和らげるサプリメントや漢方薬などもあるようなので服用について医師に相談しながら、更年期障害を乗り切っていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※がんの治療中、サプリメントの使用は主治医に確認してください。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/しろいろしろくま(42歳)南の島で6歳の娘と3歳の息子、猫娘を育ています。 寝ることとラクをすることが好きで、日々おいしい話はないかなと探っている。音楽もお酒もロックが好き
2023年09月28日10月はピンクリボン月間です。ピンクリボン活動は、80年代にアメリカで、乳がんで亡くなられた患者のご家族が、「このような悲しい出来事が繰り返されないように」という願いを込めて、ピンク色のリボンを結んだのが始まりです。リボンに託された思いが、今や世界中の女性に乳がん検診のきっかけを与えています。大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)が運用する健康情報サイト「大正健康ナビ( )」では、季節やトレンドに合わせて、あなたのお役に立つコラムを随時更新しています。9月27日に新着更新した『乳がんの早期発見に重要な「マンマチェック」と「ブレスト・アウェアネス」』では、片岡 明美 先生監修のもと、乳がんになりやすい人の特徴や早期発見の大切さ、気軽に乳房の状態をチェックするブレスト・アウェアネスについてなどを解説しています。◆新着情報コラム『乳がんの早期発見に重要な「マンマチェック」と「ブレスト・アウェアネス」とは?』 ◆目次・乳がんになりやすい人の特徴・乳がんは「早期発見が大切」といわれるのはなぜ?・日々のセルフチェックで変化に気づく「ブレスト・アウェアネス」とは?・いつもと違う感触があれば、早めに医師に相談を・毎年10月は「ピンクリボン月間」。乳がん検診の早期受診を。このタイミングで乳がん検診を受けたり、「マンマチェック」や「ブレスト・アウェアネス」といったご自身でできる乳房チェックについての理解を深めていきましょう。大正健康ナビは、生活者の日常生活に寄り添い、「人生100年時代をサポートする健康情報発信基地」として、みなさまの健康の維持・増進にお役立ていただけるサイト運営を目指しております。当社は、これからも健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献してまいります。【監修者プロフィール】公益財団法人がん研究会 がん研有明病院乳腺外科 医長片岡 明美(かたおか・あけみ)先生1994年佐賀医科大学医学部卒業。国立病院機構九州がんセンター乳腺科等を経て現職。乳がんの根治を目指した治療に加え、その後の社会復帰や結婚、子育てなど患者さんの個々の人生目標にむけて、再発しにくい体づくりやメンタルケアにも取り組んでいる。日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本外科学会指導医、日本乳癌学会乳腺指導医、検診マンモグラフィ読影認定医師。認定NPO法人ハッピーマンマ理事、認定NPO法人乳房健康研究会理事、NPO法人女性医療ネットワークマンマチアー委員会、日本乳癌学会評議員、日本サポーティブケア学会妊孕性部会長を務める。■ご参考●大正健康ナビ 大正健康ナビでは、お悩みの原因、症状、対策や予防法などをご紹介しています。いろいろな疑問に専門家が分かりやすくお答えしています。乳がんの早期発見に重要な「マンマチェック」と「ブレスト・アウェアネス」とは?.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月27日定期的に健康診断を受ける機会を設けていますか?特に体に症状が出ていなくても、健康診断をきっかけに疾患に気づくこともあります。そこで今回のMOREDOORでは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。Fさんの場合……私の場合は、乳管内乳頭腫でした。自覚症状はなく乳房のしこりにも気づきませんでしたが、健康診断で受けたマンモグラフィー検査で、「所見あり」と記されていました。近くの病院で乳腺エコーの検査を行って、その結果「悪いもの(=乳がん)ではないように見えるが、何かがあるのは確かなので、大学病院を紹介する」と言われ、紹介状をもらいました。どんな治療を受けましたか?大学病院では、乳腺外科でマンモグラフィーとエコーの検査を念入りに行われ、見た目から悪いもの(=乳がん)ではないようには見えるが念のためMRIを撮ろうと言われ、数週間後にMRI検査を受けました。結果は、乳がんの疑いが否定できないもので、乳房に針を刺して細胞を取る「生検」を受けることに。悪性の細胞は見つからず、乳管内乳頭腫という病名をつけられました。半年〜1年に一度の経過観察が続いています。今年も「生検」を受け、再び良性と診断されました。世の女性陣へ伝えたいことは?自分では気づかないレベルの腫瘍を見つけられるので、検診を受けるのは大切だと思います。私は乳がんで親族や知り合いを複数亡くしました。マンモグラフィー検査は痛いし、何か見つかったら怖いし、生検(これもかなり痛い検査です)にまで至ったときは検査結果を待つのに生きた心地がしませんでした。それでも、検査は受けた方がよいです。この話に読者は『何もしこりがない状態で見つかるなんていちばん怖いことだし、定期検診はとても大事なんだと思い知りました。』『定期的な検査を受けることは時間的にも精神的にも負担があるのでついつい避けがちなので、気をつけようと思いました。』『私も婦人科にかかったことあるので本当に気持ちがわかる。』と実に様々な声が寄せられました。定期的な健康診断を……健康診断をきっかけに、病院で受診し乳管内乳頭腫という病名をつけられたそうです。今回のお話で診断後は、経過観察を続けているようですね。皆さんも、定期的な健康診断を受け、気になる症状があるときは医師に相談してみてくださいね。今回は「疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年09月23日取材・文:山口真央撮影:大嶋千尋編集:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部経営者やいわゆる「リーダー」って、どうしても私たちとは違う世界の人……と思ってしまいがち。でもリーダーたちも毎日寝て、起きて、ご飯を食べて、そして仕事をしていて……私たちと同じように生活を送る、ビジネスウーマンの一人でもあります。そんなリーダーたちの素顔や、これまでを探る本企画。今回の「リーダー」は、MICIN(マイシン)少額短期保険株式会社 取締役の伊藤由貴奈さん。MICIN少額短期保険は、がんを経験したことのある方向けに保険商品を展開する企業。一般的に、がんには一度かかるとすぐに保険に加入することは難しく、保険に入りたくても入れないとあきらめる方も多くいます。そんな方々に対して「MICIN少額短期保険なら入れます!」ともっと多くの人に知ってもらうために、日々奮闘しているのが伊藤さんです。プライベートでは2児の母でもある彼女。お話を伺うと、忙しさの中にある「保険を企画し、提供する側の覚悟」が見えてきました。伊藤由貴奈さん1982年生まれの41歳。大手保険会社にてIRや法務コンプライアンス、商品開発など専門性の高い業務を経験。その後、2022年3月にマイシン少額短期保険に入社。現在は取締役を務める傍ら、小学生2人の母として、育児と仕事を両立しながら活躍中。■引っ込み思案だった幼少期から、バスケに熱中した思春期までQ.1 幼少期はどんな性格でしたか?幼稚園くらいまでは引っ込み思案な性格だったと思います。人前に出るのがあまり好きではありませんでした。よく覚えているのは、幼稚園のクラスに性格が明るくて、クラスの中心にいるような女の子のこと。その子が好きな男の子に手紙を渡すとなって……そうしたら、周りにいる女の子も次々とマネをし始めたんです。私も「やらなきゃいけないのかな?」と、慌てて男の子に手紙を出したのを覚えています(笑)。Q.2 思春期は学校でどんな存在でしたか?小学生になり、引っ込み思案だった性格が、少しずつ前に出ることが好きになり、活発で負けず嫌いになっていきました。中高は私立の一貫校に通っていたのですが、個性的な子が多い学校だったなと今振り返ると思います。中高ではバスケットボール部に所属し、熱中していましたね。中高一貫校でよかったなと思うのは、幅広い年齢層と関われたこと。中学のうちから大学生や若い社会人のOBたちとの交流もあって、大学や社会人の雰囲気を感じ取れたのはとても大きかったと思います。Q.3 大学時代はどんなことを学んでいましたか?私は高知県で生まれ育ったのですが、家を出てひとり暮らしをしてみたい!という理由で大阪の大学に進学しました。当時は検事へのあこがれもあり法学部を選択。でもこの頃ももっぱら部活がメインでした(笑)。大学の女子バスケットボール部員が少なかったので、男子バスケットボール部のマネージャーに。そこで主人とも出会いました。■「必要な人に届ける保険」に感動し、現職のリーダーにQ.4 なぜリーダー職を目指したのですか?新卒で前職である大手保険会社に総合職で入社しました。金銭的に自立したいと思っていたので、金融業界を軸に就職活動をし、保険業界にたどりついた形です。前職が女性活躍に取り組んでいる会社で、熱心に仕事に取り組んでいたらいつのまにか管理職の道へ進んでいましたね。Q.5 MICIN少額短期保険への転職動機はなんですか?前職には18年在籍していたのですが、MICIN少額短期保険の存在を知るまで、転職したい気持ちはまったくなく。キャリアをこのまま積んでいけばいいと思っていたのですが、MICIN少額短期保険の「がん経験者向けの保険」を発売したことにとても驚きました。どの保険会社も「これから取り組んでいかなければならない商品」と考えている中、ベンチャー企業がそこに取り組んだ。カジュアル面談を組んでいただき、会社のビジョンにも共感できたため、すぐに転職を決意しました。Q.6 取締役就任当初、大変だったエピソードがあれば教えてください。前職は大きな会社でしたが、MICIN少額短期保険はベンチャー企業。保険事業全体をマネジメントしていくのは、緊張感がありましたね。また、伝統的な訪問・対面販売の保険と違い、MICIN少額短期保険はオンライン販売です。デジタルマーケティングの知識をつけるのも大変でした。今振り返ると大変だった……と思いますが、当時は無我夢中でやっていたこともあり、あまり大変だったという自覚はなかったですね。Q.7 子育てとの両立の大変さはありますか?私はいい意味で、「何が何でも子どもが第一」の母ではないのかもしれません。世間が考える「いい母親像」を目指しているわけではないです。必ず子どもの味方でいようとか、そういった根っこの部分以外は、「適度になんでもやる」「なるようにしかならない」という気持ちでやっています。Q.8 仕事でやりがいを感じるのはどんなときですか?2つあります。ひとつは新商品を世に送り出すとき。つい先日、私が開発に携わった新商品を世に出すことができました。保障内容や保険料の決定、財務局への商品審査……と、手塩にかけた商品を世の中に出せるのはとてもうれしいですし、やってよかったと感じます。もうひとつは、お客さまから感謝の声をいただけたとき。MICIN少額短期保険ではお客さまに対してよくインタビューやアンケートを行っています。そんな中で「がん経験者だからとあきらめていたけど、MICIN少額短期保険があって本当によかった」という感謝の言葉をたくさんいただくんです。そんなときは、やっぱりこの仕事をやっていてよかったなと思いますね。■メリハリのある日々。休日は家族の時間にQ.9 毎日のタイムスケジュールを教えてください。7時に起きて、子どもたちとごはんを食べて……8時過ぎに子どもたちが学校へ行くので、8時半過ぎからリビングで仕事を始めることが多いです。MICIN少額短期保険はフルリモートワークができる環境が整えられているので、9割型は在宅で仕事をしています。家事などと仕事を並行してやったりと、時間を有効活用できるのでこの制度は本当に助かっていますね。16時くらいまでは仕事をバリバリこなし、夕方に子どもたちが帰宅したら迎え、習い事に送り出す。19時くらいに子どもたちが帰ってくるので、一緒にごはんを食べて……。21時くらいからは自由時間ですね。仕事をする日もありますし、映画を見たりとゆっくり過ごすこともあります。Q.10 お休みの日はなにをされていますか?お休みの日はとにかく、寝る(笑)。平日の就寝時間が深夜2時くらいなこともあって、反動があるのか休日は遅くまで寝ていることがありますね。最近、娘が少年野球のチームに入ったんです。その練習を見に行ったり、息子と出かけたり……。ほぼ土日は仕事をせず、家族の時間と、休息の時間に充てるようにしています。■保険を通じてたくさんの人を助けたいQ.11 何歳まで仕事をしたいですか?私は暇だと落ち着かないタイプ。よく忙しくしているね、と周りに言われるのですが、暇があると不安になってしまうだけなんです。今の仕事にずっと関われたらいいなと思いますし、定年後もボランティアや地域のお仕事など、なにかしらのお仕事がずっとできたらいいなと思います。Q.12 今後の目標を教えてください。MICIN少額短期保険のビジョンである「医療×テクノロジーで保険をアップデートし、自分らしい生き方を選択できる世界を。」を実現するため、必要としてくださっている方に必要なときに入ってもらえるさまざまな保険を提供していきたいです。今はがん経験者向けの商品のみを展開していますが、病気の予防や早期発見の商品とか……保険を通じてたくさんの人に笑顔と安心を届けていきたいと思っています。
2023年09月22日認定NPO法人J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動、所在地:大阪市鶴見区今津南2丁目6番3号、代表:田中 完児)は、休日の日曜日に「乳がん検診(マンモグラフィー検査など)」を受けられるよう、全国の医療機関と協力して、毎年10月第3日曜日に『J.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)』を行っており、今年は2023年10月15日の日曜日に実施することをお知らせいたします。J.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)は、子育て・介護・仕事・家事などで忙しく、平日に検診に行くことが難しい女性の皆様が、乳がん検診(マンモグラフィー検査など)を受診できる環境づくりへの取り組みです。2023年ポスター2023年サイト画像J.M.Sの詳細URL: J.POSHのURL : ■「J.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)」実施の背景乳がん罹患者数は、女性がんのトップになり、亡くなる方の数は年々増加傾向にあります。その理由のひとつに、40歳以上の方の乳がん(特にマンモグラフィー)検診の受診率の低さがあると言われています。対象女性の乳がん検診(マンモグラフィー検査など)を受けない理由の中に「平日は忙しいから、休日でも検診が受けられればいいのに」という声が多いのです。そこで、認定NPO法人J.POSHでは、受診率アップには「検診を受けやすい環境づくり」が重要と考え、その取り組みとして毎年10月の第3日曜日に全国の医療施設で乳がん検診(マンモグラフィー検査など)ができる「J.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)」を提唱し、多くの医療施設に参加いただいています。現時点(9月17日)の参加施設数は昨年を若干上回っております。新型コロナも5類感染症へと位置づけされましたが、受診率はまだ低迷しているようです。この機会に乳がん検診(マンモグラフィー検査など)を多くの方に受けていただければと思います。■実施概要実施日 : 2023年10月15日(日)参加施設一覧 : J.M.Sについて: 申込方法 : 上記URLから、お申込みをお願いいたします 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月22日