ある日公園で遊んでいると、同じ幼稚園のお友だちNちゃんに会いました。帰宅の時間になり、いつもなら「まだ遊ぶ」と嫌がる娘がすんなりと帰る意思を示したので、「今日はすんなり帰れるぞ!」と心の中でガッツポーズ。しかしNちゃんが駄々をこね始め、さらにNちゃんママの対応が衝撃的で……。 楽しく遊んで、お別れのときたまたま公園で会った、娘と同じ幼稚園のお友だちNちゃん。私は5歳の娘と1歳3カ月の息子を連れており、Nちゃんはママと2人で公園に遊びに来ていました。あまり話したことのないママでしたが、子どもたちが遊んでいる間に話が盛り上がり「感じのいいママだな」と思っていたのですが……。いざ、帰宅時間になって「そろそろ帰ろうか」と話し始めたときでした。娘もおなかがすいたのか「帰る~」と言い、「それじゃあ、また幼稚園でね」と車に向かおうとしたら、それまでニコニコで遊んでいたNちゃんが「やだ! まだ帰らない!」と怒り始めたのです。 駄々をこねるNちゃん。対応は私だけ?!Nちゃんはその場で「まだ遊ぶ!」と訴え、娘にしがみつきます。Nちゃんの行動に娘はオロオロ。激しめなNちゃんの行動に驚きながら、私が「もうおなかすいちゃったし、おうち帰ろう」と言うと、「私も行く! 娘ちゃんのおうち行く!」と言い、今度は私の足にしがみつくNちゃん。息子を抱っこしていた私は、転びそうになりながらもなんとか踏ん張り、「危ないよ、また幼稚園で遊ぼう」と何度も言いますが、Nちゃんは離れません。むしろ説得することに抵抗するためなのか、石を投げたり砂をかけてきたりしました。このとき一番驚いたのは、Nちゃんママが何もせずにただ見守っていたことでした。 無表情のNちゃんママNちゃんが暴れてもなにしてもママはだんまり。ただ、私たちとNちゃんのやり取りを見ているだけです。その表情はまったくの「無」で、さっきまで楽しくお話をしていたのが嘘のようでした。「なぜ何も言わないのだろうか……」とモヤモヤを抱えながらもNちゃんを説得し続け、結局私がなんとかNちゃんをなだめて、帰宅できることに。 帰宅しようとした時刻から20分も経っていました。Nちゃんは最後泣きながらママにしがみつき、Nちゃんママは「はぁ、やっと帰れる」とポツリ。それを聞いて「いや! だったら自分でもなにかしてよ!」と言いたい気持ちをぐっと抑えて、「幼稚園でまた遊んでね」と引きつった笑顔で手を振りました。 感じのいいママだなと思って話が盛り上がり、楽しく過ごしてからの、Nちゃんママの無表情にとても驚きました。未だにNちゃんママが何を考えていたのかわかりませんが、人任せだったことにはモヤモヤが残りました。Nちゃんは娘にとって幼稚園で仲良しのお友だちの1人なので、ほどほどのお付き合いを心がけていこうと思っています。 イラストレーター/ねね著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2023年03月28日念願のマイホームが完成し、私たち家族はご近所にあいさつ回りをしました。どの方もにこやかに受け入れてくれましたが、1人の年配の男性は、息子たちの年齢を聞くと微妙な反応に。私は、「もしかして子ども嫌いなのかな? 迷惑をかけないようにしないと」と思いました。後日、庭で大泣きしている長男のところへその男性がやって来て……。微妙な反応の男性は子ども嫌い?マイホームが完成し、引っ越しを終えた私たち一家は、ご近所へのあいさつ回りをしました。私と夫は「第一印象が肝心!」と少し緊張していましたが、どの家の方も当時3歳と1歳だった息子たちを見ると「かわいいわね」とにこやかにお話ししてくれました。 しかし1人の年配の男性だけは、子どもの年齢を聞くと「あー……。この辺にはそんな小さい子はいないな」とぶっきらぼうな反応。私は「小さい子がいるとうるさくなると思われたのかな……。この方は子ども嫌いなのかも。迷惑をかけないようにしないと」と気を引き締めました。 庭で泣いている長男に声をかけたのは…ある日子どもたちと庭で遊んでいると、次男が転んで服が泥だらけになってしまいました。着替えさせるために家に入ろうとすると、「まだ遊びたい! お母さんもここにいて!」とぐずり始める長男。私は事情を説明しましたが、長男はそれを聞かず泣き出してしまったのです。 困った私はとりあえず服だけ取りに行こうと思ったのですが、しっかり見ていないと、次男は土の付いたおもちゃをなめてしまう危険も……。「少しだけ待ってて」と長男に声を掛けてから次男と家に入りました。急いで服を出していると、庭から「どうした? これあげるから元気出せ!」と男性の声が……。 第一印象で決めつけたことを反省驚いた私が庭に戻ると、大きなビニール袋を持った長男とフェンスの向こうにあのぶっきらぼうな男性が立っていました。家から出てきた私に向かって、男性は「その袋、うちで育てた野菜。よかったら食べて」と言うのです。袋の中には立派な野菜がたくさん入っていました。 慌てて男性に礼を言いながらも、泣き声がうるさかったことを謝る私。しかし男性は「うるさくはないよ。気にしないで」と去っていきました。その後も何度も男性は野菜を届けてくださり、私は初対面の印象だけで子ども嫌いと決めつけたことを反省しました。 男性とは今も良い近所付き合いをしています。男性の最初の発言も、「周囲に同じ年の子がいないとつまらないかも」という息子たちへの気づかいから出た言葉だったようです。第一印象は重要ですが、それだけで相手がどのような人か判断するのは早いと、私は改めて思いました。この経験から、相手の良いところを見つけながら付き合いを深めていくことを心がけています。 著者:香川えりか4歳と2歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年03月25日私は10歳の娘と5歳の息子の母です。夫とは離婚を前提に別居中なので、私はひとりで日々育児と家事と仕事に奮闘しているのですが、ふとしたきっかけで、心の緊張がほどけて子どもの前でも泣いてしまうことがあります。先日は、見ず知らずの人にかけられた言葉で、外でも泣いてしまいました……。民家の前で立ち往生ある日の夕方、息子を自転車に乗せて習い事に向かっていました。息子が眠くなってきてしまったので急いでいたのですが、風の強い日だったため、運悪く私の目にゴミが入ってしまったのです。 私はハードコンタクトをつけているため、ゴミが入った目は激痛。自転車を停めて、動けなくなってしまいました。そして眠くて機嫌の悪かった息子は、自転車が止まったことでさらに機嫌を損ね、グズり始めてしまいました。 こちらを見ている男性は咄嗟に自転車を停めたのは、築年数もかなり経っていそうな和風の戸建て民家の目の前。お邪魔かな……と思いましたが、目からは涙が溢れ出るものの、ゴミはなかなか取れません。息子のグズりは悪化し続けていました。 困ったなぁと思っていると、ふと誰かの視線がこちらに向いているのを感じました。家の住人と思われる年配の男性が玄関から出てきて、こちらを見ているのです。怒られる! と思ったそのとき、驚くことが起きました。 まさかの言葉に涙が……民家から出てきた男性は私に「大丈夫?」と言ったのです。てっきり怒られると思ったので、予想外の展開に慌てながら「あ、大丈夫です」と答えた私。すると男性はさらに、こう言って家に入っていきました。「何かつらいことがあったらいつでも言いなさい」と。 見ず知らずの私なのに、こんなふうに言ってくれたことに驚きました。と同時に、日々のいろいろなことに疲れていたこと、ちょうど父を病気で亡くしたばかりだったので父に言われたように感じたこともあり、私はうれしくて、さらに泣いてしまったのです。そんな私の反応にびっくりしたのか、息子はグズるのをやめて静かになったのでした。 知らない人に声をかけることをちゅうちょしてしまう世の中ですが、やさしい言葉をもらうことは、たとえ見ず知らずの人からであっても心が温まるうれしいことなのだなと感じた出来事でした。まだまだ先の話ですが、自分がいつか子育てが終わったころ、もし日々の育児に悩めるお母さんたちに出会ったら、ちゅうちょせず温かい言葉をかけてあげられるようになりたいと思っています。 著者:坂井香子おだやかな娘とわんぱくな息子の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年03月24日息子と時々遊びに行く、地域の子育て支援センターで出会ったママ友。息子と同じ1歳のAくんのママで、最初の印象はとても明るくて社交的な人だと思っていました。しかし何度も話すうちにAくんママに見えてきたのは別の顔で……。おしゃべりなAくんママ1歳の息子と行く支援センターで出会ったAくんママは、とにかくおしゃべりな人。ニコニコしながらたくさん話を振ってくれて、「話しやすい人だな」と思っていました。息子のAくんは生後9カ月から歩き始め、1歳になるころにはいくつか単語を話せるほど、周りと比べて発達の早い男の子でした。 さらに会話の中から読み取るに、Aくんママの実家は地主さんだそうで、なかなかのお金持ちのよう。ざっくばらんに話すAくんママからそのことを聞いたとき、最初は「そうなんだー」くらいに思っていたのですが……。 「わかる〜」から始まるマウントある日、他のママ友・Bさんが、娘さんの1歳の誕生日について話していました。Bさんは娘さんのために飾り付けや料理を目いっぱいこだわり、素敵な誕生日になるよう頑張ったとのこと。見せてもらった写真は本当にママのこだわりいっぱいで、素敵なお誕生日だったのだと感動しました。するとAくんママは「わかるー!」と話に入ってきて、「うちも1歳の誕生日のときは、○○(高級店)を貸し切りにして、装飾もプロにお願いしたんだ!」と写真を見せながらニコニコ。Bさんの顔が少し引きつっているように見えました。 マウント発言は天然?わざと?他にも、子どもが1歳半を過ぎても歩かないと話すママには、「わかるー! うちの子は今1歳ちょうどで、歩けるのだけどまだジャンプが下手で……。なかなかできないと不安になる」と言う場面も。 また、家の車をファミリーカーに買い替えようか迷うと話すママに、「わかるー! うちは迷ったけど、子どもが生まれる前に○○(高級外車)を買ったよ! 運転しやすくておすすめ!」と、まったく価格帯の違う車種をおすすめしていました。 どの内容もとびきりの笑顔で話すので、Aくんママのマウントが天然なのか、わざとなのか、イマイチわかりません。 いつしか、他のママの間でAくんママは「マウントママ」と、裏で呼ばれるようになっていました。ただ、時々飛び出すマウント発言に驚くことを除けば、話しやすいAくんママ。私はとくにマウントを気にせず付き合いつつ、あくまでも息子の友だちのママとして、程よい距離感で付き合うことを心がけています。 イラスト/ななぎ著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2023年03月18日長男が入園した幼稚園に、性格がとても明るく話し方も豪快なママAさんがいました。自身の子育ての失敗も笑い飛ばしながら周りのママに話し、他のママ友の失敗に対しても「そんなの大丈夫! 大丈夫~!」とママ友の背中をたたきながら笑うのです。楽観的だなと思っていたAさんですが、実は、過去があることがわかりました……。 勝手な印象とママ友の過去そのころの私はというと、次男が生まれたばかりで、長男の幼稚園の準備を忘れがちに。「忘れ物などの失敗をして、先生に迷惑をかけたくない。先生にダメな母親だと思われたくない」とそんなことばかりを気にしていました。 そんな私にとって、どんな失敗も「大丈夫」と笑ってしまうAさんを失礼ながら「楽観的な人だな」と勝手な印象をもち、うらやましくも感じていました。 時間がたつにつれてAさんと関わることも増えていきました。私は「私と性格の違うAさんには理解してもらえないかも」と思いつつも、ワンオペのつらさや子育ての失敗や悩みをAさんに言いました。するとAさんは「……わかる」と言ってAさんの話も聞かせてくれました。 「子どもたちがもっと小さかったころ、私もワンオペで無理をしてしまった。そのせいで、胃潰瘍になって倒れてしまったことがある。先生に入院するように言われたけれど、子どもたちを残して入院するわけにはいかない!と言ってさらに無理を重ねて体をボロボロにした過去があるの」と。 「生きていればいい」さらに「そのときに思ったのは、母親は元気でいることが一番だということ。そのためには多少手を抜いたってかまわないんだよ。失敗は誰にだってある。そんなことで先生たちは私たちを責めたりしない。生きていればいいの。子どもも親も元気に生きられていたら、それだけで充分なんだよ」と言ってくれました。 いつも明るく元気なAさんにそんな過去があったなんて知らなかった私。Aさんは決して何も考えずに「大丈夫」と笑い飛ばしていたのではなく、自身の経験から皆を励ましてくれていたのだと気付きました。 思えばAさんの周りにはいつも人がいました。頑張っているママたちはAさんに「大丈夫」と言ってもらいたかったのかなと思います。自身の過去から周りを励まし支えようとしてくれるAさんは、私にとってとても尊敬できる人でした。私も失敗を悔やむだけではなく、経験から学び直し、周りの人も助けてあげられる人になりたいと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:山下亜衣10歳と7歳のサッカー小僧の母。子どもたちを応援するため、アスリートフードマイスターを取得。転勤族で現在は地方での生活を満喫中。趣味はキャンプ。
2023年03月01日私はシングルマザーですが、元夫と関わりながら子育てをしています。2人目出産直後に別居し、約1年後に離婚成立。どん底な気分を味わったときもありましたが、子どもが両親に愛されて成長していく環境を作ってあげたいと思っていました。そこで、離婚したあと、私は元夫と子育てを協力していくことに……。 ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=『新しい家族のカタチ』について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。 離婚後も子育ては2人で離婚した元夫は、アメリカ人です。離婚した元夫婦が子育てで協力するという状況を実現できたのは、元夫の文化的な背景もあるかもしれません。アメリカでは州ごとで法律が違うのですが、離婚しても共同親権を選択するのが一般的のようです。 離婚=離別という構図が、そもそも彼の考えの中にはないように見受けました。実際、離婚してからも日本に留まり、職場と私たちの家の中間にある場所に住み始めました。 元夫の休みが日曜日なので、基本毎週日曜には、子ども2人と、元夫、私の4人で過ごすことが多いです。動物園や遊園地に出かけたり、近所の公園でピクニックをしたりします。ときには元夫に子どもたちのお世話を任せて、私だけリフレッシュのため出かけることも。 頻度は少ないものの、子どもたちが元夫の家にお泊りすることもあります。私にとっては、好きなときに寝起きできる、貴重な機会となっています。 はっとさせられた長女の言葉来年小学生になる長女は、いろいろなことを理解し始めています。先日長女が、「ごめんだけど、ママよりパパのほうが好きかな。だって、パパと遊ぶとき、お菓子買ってくれるから」と言っていました。 毎日お世話している私よりパパが好きなのね、と少しがっかりしたのはたしかです。でも、子どもがパパを好きだと素直に発言できるということは、パパからの愛情を感じているからこそかもしれない、とうれしく思いました。 夫婦の都合で離婚したとしても、親であることは変わりなく、可能な限り子どもが両親それぞれから愛されていると感じながら育つことが理想的だと私は考えています。幸いにも元夫とそうした認識が合致していました。ときには議論がヒートアップすることもありましたが、お互いの気持ちや考えを共有しつつ、現在があると思っています。 著者:渡辺くるみ2人の女の子を育てるシングルマザー。毎日楽しく、をモットーに、自分も周りも大切にするよう心がけています。
2023年02月27日私は小学生の娘と幼稚園児の息子の母です。夫とは、離婚を前提に3年前から別居中で、余裕のない毎日はストレスだらけ……。そんなときに出会ったママ友が、毎日を笑顔で過ごすための方法を提案してくれたのです。ワンオペでストレスだらけの毎日夫と別居し、ひとりで仕事と育児と家事に追われる日々は、余裕がありません。「困ったときはいつでも助けるよ」と声をかけてくれる、信頼できるママ友はたくさんいるけれど、甘えるのは苦手な性分。さらに、ひとり親でも他のママたちと同じようにできる限りやってあげたい……なんて思って動いていると、うっかり自分の寝食も犠牲にしがちです。 子どもたちのために良かれと思ってやっていることなのに、疲れるとイライラして、子どもたちにきつく当たってしまうことも。本末転倒なのですが、そんな現状をなかなか変えられずにいました。 似たような環境なのに前向きなママ友そんなときに出会ったのが、私と同じように離婚に向けてパパさんと別居中、というママでした。そのママはフルタイムで働きながら、子どものための時間もしっかり確保して、お休みの日はお菓子作りもしています。とても忙しいはずなのに、なんだかゆったりとした雰囲気で、そしてイキイキとしているのです。 ひとりですべてこなす毎日は、私にとってはストレスだらけで、笑うことすら忘れがちなのに、彼女はどうしてこんなに余裕があるように見えるのだろう、と不思議に思いました。 子どものための「マインドフルネス」思いきって彼女にその疑問を投げかけてみると、「『子どものためのマインドフルネス』という本、おすすめだよ」と、笑顔で答えてくれました。マインドフルネスとは、過去や未来のこと、気がかりなことなど、常にあれこれ考えすぎて疲れている頭や心を「今」だけに集中させること。そうすることでストレスが溜まりにくくなったり、脳が活性化したりするそうです。 また、子どもが取り組むと、よく眠れる、集中力が高まる、心が落ち着くなどの効果があるとのこと。紹介してくれたその本は親子で取り組めるそうなので、子どものための時間=自分のための時間になるのなら一石二鳥!と、さっそく本を購入しました。 大人も子どもも楽しくって効果アリ!本によると、眠る前、起きたあと、集中力を高めたいとき、さまざまなシーンに適したものがあるのですが、まずは息子の寝かしつけに取り入れてみました。 内容はどれも、深い呼吸をするというものなのですが、その方法がユニークで、あたたかいココアを冷ましながら飲むつもりでふーっと息を吐いたり、冬眠中のくまさんに扮して深呼吸したり。 小学生の娘も幼稚園児の息子も楽しそうにやってくれました。そしてまず感じたことは、よく眠れる! 私も子どもたちもすんなり眠りに入れて、ぐっすりでした。 自分のストレスを軽減しながら、子どもたちの心のケアもできるこの本は、わが家にピッタリだと思いました。ちなみにママ友は、「子どものための時間には、自分も楽しめるようなことを一緒にする」とのこと。子どものため!と頑張るのではなく、マインドフルネスで力を抜いて、子どもたちと一緒に笑顔で過ごすことができるようになりたいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:坂井香子おだやかな娘とわんぱくな息子の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年02月21日あるママ友に出会ったのは幼稚園の説明会でした。彼女に対する私の最初の印象は「なんか苦手なタイプ……」。なんとなく関わりたくないと感じるほどでした。しかし、あるイベントに家族で参加したとき、そのママ友一家に遭遇。すると、夫同士が会社の同僚だったため2人で話が盛り上がってしまい、なんと私たち家族はそのママ友の自宅に寄ることになってしまったのです……! 引いたママ友の言動私は3歳半と1歳半の男の子を育てています。長男は3歳から幼稚園に通い始め、私は幼稚園の説明会に初めて参加しました。そこには、10人ほどのママがいて、園長先生に質問をしていました。 すると、1人のママが、費用の支払い方法で園長先生に不満を訴えていたのです。支払い方法に頓着のなかった私は、「意見を言うのはいいけど、そんなに言わなくてもいいのに」と感じたのでした。 まさかの偶然でそのママ友とある日、私は家族全員で地域のイベントに参加しました。駐車場に車を止めると、横の車両から説明会で不満を訴えていたママ友の一家が降りてくるではありませんか。私は「私のことなんて気づいていないはず」と思い、声をかけるのは避けようと思ったのですが、夫が「○○(ママ友の夫の名前)!偶然だな!」と話しかけたのです! 夫同士が知り合いだとは思いもよらなかった私は驚いたのと同時に少しどんよりした気持ちになってしまいました。そしてイベント中はその一家と一緒に行動することに。私はそのママ友と少しは話したものの、心を開くことはできませんでした。それでも私たちはママ友家族の自宅に寄ることになったのです。 意外な共通点子どもたちが通う幼稚園の話をしている中、ママ友の一家が私たち家族と同じく、3年前に引っ越してきたことを知りました。移住時期が同じと聞いて、私は「なかなかママ友もできないし、幼稚園の行事に参加しても馴染めない」と言いました。 すると、ママ友は「私も一緒よ、他のママ友はあいさつするくらい。ここの地域の親御さんは人見知りが多いよね」と。私はママ友が同じ想いで子育てしていると知り、親近感を持ちました。それからは、幼稚園の送迎で会うたびによく話すように。そしてママ友を知っていくにつれて、とても話しやすい方という印象に変わっていったのです。 ママ友の言動をみて勝手に「私この人苦手だな」と決めつけてしまっていた私。しかし、偶然が重なったおかげで、ママ友とよく話せる機会ができて、「話しやすい良い人」という印象に変わりました。園長先生への訴えについても、今思えば、気さくな方なので思ったことを、改善案として伝えていただけなのかなと思います。「人は直接話してみないとわからない」と改めて教えてもらったような気がします。今ではそのママ友は仲の良いママ友の1人です。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年02月02日私はフランスで3歳半と1歳半の男の子を育てています。子どもを義父母に預けて、夫婦の時間を楽しむ習慣が根付いているフランス。しかし、私たち夫婦は義父母とは疎遠で、今まで誰かに子どもたちを預けて夫婦で出かけたことがありませんでした。しかし、ある日、仲の良い近所の友人からかけられた言葉にわたしはハッとしたのです……。 助けを求められない私義父母の協力なしで子育てをしている私たちは、知り合いから「忙しいときは子どもを預かってあげるからね!」と声をかけてもらうことがあります。 フランス人の夫も「もしよかったら子どもたちを預かってよ!」と知り合いに気軽に声をかけるのですが、私は「3歳半と1歳半の男の子は大変よ! もう少し大きくなったら頼もうよ」と預けることに消極的。私は「他人の迷惑になるんじゃないか」という気持ちが強すぎて、どうしても簡単に子守りを頼めませんでした。 近所の友人の言葉ある日、近所の友人がわが家に遊びに来て家族で散歩をしていると、夫が「○日は空いている? よかったら子どもたちを預かってよ」と急に友人に申し出たのです。 私は「そんな急に、2人の男の子大変だし」と言うと、4人の子どもを育てた友人夫婦は「頼めばいいのよ! うちは牧場だから動物もいっぱいいるし、子どもたちも遊びにくればいつも喜んでいるじゃない。たまには子どもを預けて、夫婦2人で出かけて楽しむ時間をもつことは、とても大事なことなんだよ」と言ってくれたのです。 大事なことに気づいた私夫は「○○(私の名前)は子どものことになると難しいからね!」と冗談で笑っていました。私は夫の言葉にイラっとしましたが、友人の言葉にハッとした思いだったのです。 「子育てでイライラして全然夫にやさしくなれないでいる私は、今の状況は悪循環なのかもしれない。たまに誰かに子育てを思いっきり頼んで、夫婦で食事に出かけたり楽しんだりすることは家族にとっていいことなんだ」と気づいたのです。また、「他人に子どもたちを預けることは、友人との信頼関係の証にもなる」とも思いました。 「子どもたちを誰かに預けること」に対してとても消極的だった私。しかし、友人の言葉でそれは決して悪いことではなく、むしろ私たち夫婦や子どもたちにとって、または友人との信頼関係にとっても良いことなんだと気づいたのでした。これからは、もっと肩の力を抜いて、頼めるときは頼んでいこうと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年02月01日田舎育ちで交友関係を大切にしている私と、都会育ちで人間関係も面倒なタイプの夫。夫はよく都会と田舎を比べて、「都会は便利だしおしゃれな人が多い。それに比べて田舎は~」と批判的なことをよく私に言っていました。都会マウントが多い夫に嫌気がさした私が、夫にある提案を持ち掛けると……。都会育ちの夫は田舎嫌い都会育ちの夫は、就職して私の地元である地方に転勤するまで、他県で生活したことがありませんでした。夫とは、転勤先である私の地元で出会い、結婚。田舎での生活が不慣れな上に、人間関係もさっぱりなタイプの夫は、「田舎は交通が不便だし、ヤンキーが多い」など、田舎に対する偏見を持っています。 私は結婚したら家族ぐるみでお付き合いするのが理想でしたが、夫が面倒な人間関係は嫌がると思い、私の地元の友だちと会わせる機会はほぼありませんでした。結婚後、すぐに都会に転勤になり、娘も生まれたので私の田舎に帰る機会も少なくなりました。 なかなか帰省を許してくれない……慣れない土地で子育てをしていた私は、徐々に孤独を感じることが多くなりました。そこで、夫に「実家に帰省したい」とお願いしたのですが、「田舎に帰るなんてお金の無駄」「帰っても娯楽がない」など散々文句を言い、なかなか帰省させてくれません。 私もだんだんストレスが溜まって「娘もきっと楽しいと思うから、1度、私の友だち家族と一緒に遊ぼう!」と夫が絶対嫌がるであろう提案をすると、「子どものためなら1度だけ」と渋々了解してくれました。 一番楽しんでいるのはまさかの夫!?田舎に帰省した私たちは、同じ年齢の子どもがいる私の友人家族に夫を会わせて、遊園地で友だちの子どもと娘を遊ばせたり、みんなでバーベキューをしたりしました。久しぶりに友人と話せてうれしかった私ですが、こんな機会はもう最後だろうなと思っていました。 しかし、結果的に一番楽しんでいたのはまさかの夫! 夫は、休日はどこに行っても人が多い都会に比べて、のびのびと遊べる田舎で楽しそうに過ごす娘の姿を見て、とてもうれしかった様子。さらに私の友人家族とも気が合ったのか、「話しやすくて楽しかった」とノリノリ。思いもよらぬ夫の態度に私はびっくりしました。 この出来事がきっかけで夫からの「都会マウント」はなくなり、私も帰省しやすくなりました。私自身も慣れない都会で育児を始めて、都会が苦手と思うこともありました。夫も当時、慣れない土地での生活にストレスを感じていたのかもしれません。しかし出身地を悪く言われるといい気はしないので、お互いに出身地マウントはしないように気をつけています。 著者:城ゆりこ4歳の女の子と1歳男の子のママ。転勤族になり田舎から都会暮らしへ。現在ワンオペ育児に奮闘中。
2023年01月19日息子が2歳のときに、「わが子かわいさのあまり暴走するママ」と出会いました。このママとの出来事がきっかけで一時期はママ友を作ることが恐くなってしまったのです。息子が15歳になった今は笑い話ですが、悩み、落ち込み、苛立ち、対処に困ったことを今でも覚えています。 女の子のほうがかわいいという偏見私の息子が2歳のときに、保育園で同じクラスになった女の子、Hちゃんのママ。ママ同士も同い年ということがわかり、息子とHちゃんを連れてランチに行ったときのことです。ランチに行く前は気づかなかった、Hちゃんママの本性を知ることになりました……。Hちゃんママは息子がいる私に向かって「絶対に男の子より女の子のほうがかわいいよね!」と悪気もなく話し始めたのです。 私もはじめは「女の子は洋服とかおもちゃもかわいいしねー」と話を合わせていましたが、男の子をもつ私に「女の子のかわいさ」をずっと話し続けるHちゃんママにだんだん嫌気がさしてきました。「無神経な人だな」というのが私の本音。ランチに行く前は気づかなかったのですが、長い時間話をしたことで、少しずつHちゃんママの本性が出てきたのです。 かわいそうな息子Hちゃんママの自宅に招かれお邪魔したときは、Hちゃんママの「わが子ばかりかわいがる言動」に驚愕しました。見慣れない女の子のおもちゃに興味津々の息子だったのですが、「ごめんね、◯◯君は持ってきた自分のおもちゃで遊んでくれるかな? 女の子のおもちゃで遊んでも、きっとおもしろくないと思うよ?」と、息子がHちゃんのおもちゃを触ることにいい顔をしなかったのです。 2歳の息子は、なぜ目の前にあるおもちゃで遊べないのか当然理解できず、だだをこね始めました。するとHちゃんママは私に「しつけって小さいうちが大事っていうからね! 頑張らないとね!」と苦笑いで言ってきたのです。「ごめん、ぐずっているから帰るね」とすぐに私は帰りました。そして誓ったのです。2度とHちゃんママの自宅には行かないと。 最後の交流となった日Hちゃんママの数々の言動に不満をもちながらも、ママ友とはうまく付き合っていかなければならないと思っていました。私の家なら息子も伸び伸び遊べるのではないかと思った私は、誘いを断り続けていたHちゃんママを自宅に呼ぶことにしました。 すると、Hちゃんは、息子のおもちゃを独占。息子が「貸して」と言ってもHちゃんは貸してくれず、息子は自分のおもちゃでさえ遊べなくなって泣いてしまいました。そんな様子を見てHちゃんママは言ったのです。「◯◯君はすぐ泣いちゃうんだね……。やっぱり男の子の育児って大変そうだね! 私2人目も絶対女の子がいい!」と。 我慢の限界が来た私は、それ以来、プライベートでは距離を置くことにしました。無理して付き合うのは自分にも子どもにも、そして相手にも良くないことだと思ったからです。人それぞれ考えは違うものだと私は思います。子どもも大人も、相手が嫌な気持ちになることはしてはいけないと、改めて感じた出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラストレーター/ムチコ著者:市谷 千春17才男の子、15才男の子と女の子、13才男の子、4才女の子のママ。夫と5人の子どもたちとの7人暮らし。介護職。女性の美容や暮らしが主な関心テーマ。
2023年01月02日長女が年中さんのころ、クラスに馴染めておらず、私はいつも心配ばかりしていました。そして育児書を読み漁っていた時期、たまたま会った友人のお母さんに言われた言葉でハッと我に返ることができたのです。 クラスに馴染めない長女長女は内向的で友だちができるのに時間がかかるタイプです。当時はひとりっ子だったので、家で子どもは長女しかおらず、お友だちとの関わり方がわからないのかなと私はいつも心配していました。 「幼稚園に行きたくない」と泣く日も多く、初めての育児で不安が募るばかりの私。図書館に行っては育児書コーナーの前にかじりつき、どの本も自分に問いかけているかのように感じられました。 育児書を読み漁る私「ひとりっ子の育て方」「心を強くする子に育てる方法」などの類の本はいつも家にありました。「うちの子はこの本に書いてることができていないから友だちができにくいのかな」「こうしたら心が強くなるんだ」など、育児書を読んで長女と照らし合わせたり、育児書通りに実践したりしていました。 もちろんそれでもすぐにうまくはいかず、また次の育児書を借りに図書館に行く……、そんな日々を繰り返していた気がします。 ハッとして泣きそうになった友人の母の言葉ある日、長女を幼稚園に送った後、学生時代から仲の良い友人の家に遊びに行きました。そこで子育てのことをいろいろ話していると、友人のお母さんが立ち寄り、久しぶりに3人でお茶をすることに。友人のお母さんは数年前に引退した、元保育士さんです。 長女のことや育児書のことを話していると、友人のお母さんは、「育児書なんかより○○ちゃんのことを見てあげなよ。育児書には○○ちゃんのこと書いてないでしょ」と言いました。その言葉に私はハッとし、泣きそうになったのを覚えています。 「育児書に長女のことは書いていない」。どうしてこんな当たり前のことに気付かなかったんだろうと思いました。育児書がよくないわけではもちろんなく、参考にするのはいいと思っています。でも、それから私は育児書を読むより長女と向き合い、長女が家では居心地良くいられるように楽しく一緒に遊ぶことを意識するようになりました。そうすることで長女らしくいられたのか、長女の笑顔が増え、私も自然に笑顔が増えたような気がします。 現在小学4年生の長女は、お友だちもいますが1人の時間もほしいのか、あっさりした友だち付き合いをしています。「そんなに悩まなくても大丈夫だよ」とあのころの自分に言ってあげたいです。 著者:石井ゆうき9歳と2歳の姉妹を持つママ。秘書として時短勤務。お金にまつわることに興味があり、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。
2023年01月01日4年前に結婚のためフランスに移住した私。夫同士が幼なじみで、近所に住んでいるあるママ友は、移住当初からよくしてくれていました。しかし、キャラも違い言葉の壁もあって、どう付き合えば良いか悩んでいたところ、1年半ほど音信不通に。偶然会ってもあいさつ程度でほぼ交流がありません。そんな中、共通の知り合いの結婚式に呼ばれた私。なんと、披露宴でママ友と同じテーブルになってしまったのです……!やさしくしてくれるママ友移住当初、私はフランス語もできない上に家族も知り合いもいなくて、近所に住んでいる夫同士が幼なじみのママ友が唯一頼れる存在でした。移住してすぐ妊娠し、育児に何を買って揃えたらいいのかわからなかったとき、そのママ友はすぐに自宅にある使用していない育児用品一式を、私に持ってきてくれたのです。 そのやさしさはとても助かったのですが、もともと見た目もキャラも違う上、言葉もわからなくて、私自身はどうやって彼女と仲良くなればいいのか悩んでいました。 さらに距離ができる私とママ友そんな中、私が苦手だと感じていることが彼女に伝わったのか、会う機会がだんだん減っていき、気づけば音信不通に。しかしある日、私の住んでいる地域のお祭りで、ばったり彼女に出会ってしまったのです。 でも、彼女とはあいさつ程度で、彼女の夫と少し話したぐらい。再度「やっぱり苦手だな。彼女も私を避けている」と感じ、もうあんまり会いたくないとさえ感じました。その後もあるイベントで顔を合わせたけれど、私も彼女もお互い話そうとはしませんでした。 気づけば意気投合それから数カ月後、彼女一家も来る予定の知り合いの結婚式に、私は家族で参加しました。その披露宴でまさかの同じテーブルに! 私はなんだか気まずさもあって「最悪!」と、つい思ってしまいました。 しかし、実際披露宴が始まってお酒が入るとなんとなくお互い会話をし始め、気づけば子育ての中での夫への不満で意気投合! 2人で大盛り上がりしたのです。それから、ようやくお互いの壁がなくなり、今では近所に住む仲良しのママ友の1人となりました。 苦手意識のせいで、音信不通になっていたママ友と私。私のフランス語が上達したことと、顔を合わせてゆっくり会話をする機会がもてたことで、お互いを理解し合うことができました。結婚式のおかげで大事なママ友が1人増えて、よかったなと思っています。著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2022年12月30日新型コロナウイルスが流行して2年以上が経過し、中止されていたイベントやお祭りがようやく人数制限なしで開催されるようになりました。夫が仕事のため、私は5歳の息子と3歳の娘を連れて、いわゆるワンオペでお祭りに向かいました。2年ぶりのお祭りということでテンションが上がる子どもたち。娘に至ってはほぼ初めてのお祭りです。私自身も久しぶりのお祭りにワクワクしていました。しかし、2人の子どもを連れてのワンオペはなかなか難しい面も。けれどもそんな私たちを、若い人たちが助けてくれたのです……! 人ごみに埋もれてしまう息子お祭りでは鮮やかな台車が次々に町中を巡行。沿道は多くの人で賑わっていました。私1人では娘を抱っこするので精一杯で、息子は人ごみに埋もれてしまい、台車を見ることができません。近くに見晴らし台があり、20代前半くらいのお兄さんが1人で見ていました。 私は「すみません。この子も一緒にいいですか?」と声をかけました。するとお兄さんは「いいですよ。さぁ登っておいで!」と息子を抱き上げてくれたのです。さらに息子が落ちないようにずっと支えて見てくれていました。 娘の鼻水に気付かずにいると…お兄さんにお礼を言い、別の場所に移動しました。今度は座れる場所でジュースを飲みながらお祭りを見ていたときです。娘が鼻水をダラダラ流していました。私はそれに気付かずに息子との会話に夢中。 すると横に座っていた10代くらいの2人組のお姉さんが、私に声をかけてサッとティッシュを出し娘にどうぞと渡してくれました。私がお姉さんにお礼を言うと、お姉さんたちは「いいですよ。かわいい~」と言ってやさしく子どもたちに微笑んでくれました。 寒くなってきたらお祭りは夜まで続き、夜はライトアップされてまた美しい台車を見ることができます。しかし、日中と夜では寒暖差が激しく、寒さに耐えられず私は子どもたちに「帰るよ」と言いました。しかし、子どもたちは「まだお祭り見たい!」と帰ろうとしません。 すると隣りに座っていた若いカップルが「これ使ってください」とブランケットを貸してくれたのです。私はお礼を言って早速子どもたちにブランケットを羽織らせました。フワフワで温かいブランケットと同じくらいに温かいカップルの心づかいにとても救われました。 今回助けてくれた方たちはみなさんオシャレでイマドキの若者といった風貌でした。ワンオペで困っていた私に、どの方も当たり前のように自然に手助けしてくれてほっこり。おかげでお祭りを最後まで子どもたちと楽しむことができました。わが子たちもこんな若者になってほしいと思ったエピソードです。 著者:都 うめこ4歳男児と2歳女児のアクティブ転勤族ママ。趣味は公園巡りで、現在公園レポートを20本以上と育児に関する記事を執筆中。元銀行員でFP資格保有。
2022年12月23日わが家はステップファミリーで、現在14歳、4歳、生後3カ月の3人の子どもがおり、第1子の娘と第2子の息子が10歳差です。数年前、当時11歳の娘と1歳の息子を連れて出かけたある日、エレベーターで一緒になった高齢の女性から私たちの関係性について質問を受けました。娘と息子が姉弟だと伝えたときの、女性の発言にびっくりしたお話です。10歳の年の差姉弟はめずらしい?これは、現在14歳の娘と4歳の息子が、それぞれ11歳と1歳だったときのお話です。 息子の保育園行事やお迎えに娘を連れて行くと、他のママや保育士さんたちから「お姉ちゃんと年が離れているんだね」と驚かれたり、私の職場で子どもたちの年齢の話になると「そんなに年が離れてるの!?」と言われたりすることがよくありました。そのため、ここまで年の離れた姉弟はめずらしいのかもしれないなと私も思っていました。 エレベーターで一緒になった高齢女性休日に、私が娘と息子を連れて地下鉄に乗ったことがありました。地下鉄から降り、改札を出てエレベーターを待っていると、後ろに80代くらいの女性が。私たちを見て「どういう関係なの?」と聞いてきたので、「私が母親で2人は子どもです」と答えました。 すると、その女性が「ずいぶん年が離れているんだね。かわいそうに。下の子はなかなかできなかったのかい?」と聞いてきました。娘の手前、私が何も答えられず苦笑いをしていると、さらに質問が……。 年の差姉弟はかわいそう?その女性が、娘に向かって「お姉ちゃんだってずっときょうだいがほしかったんでしょ? こんなに年が離れちゃって、かわいそうにね」と言ったのです。娘は愛想笑いをするだけで、特に返答はしていませんでした。私も、その場で何も言えず、「娘はなんて思っているのだろう」と心の中でモヤモヤしていました。 私たちがエレベーターを降りて女性と別れると、娘は「年が離れていて何がかわいそうなんだろう? 弟がこんなにかわいいんだから、いいじゃんね」と私に言ってくれ、ホッとした気持ちになったのです。 10歳の年の差姉弟がめずらしい、ということはわかっていましたが、初対面の人にそこまで深い質問をされたことがなかったので驚きました。初対面の人から娘に向かって「かわいそう」と言われたことに、私はショックを受けましたが、娘はあまり気にしていなかったことが救いです。 著者:鈴木 沙智3児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年12月20日ある日2人の子どもたちを連れてバスに乗ることにした私。しかし長男はベビーカーで、次男は抱っこひもで寝てしまったため、1人でバスに乗せるのは難しいと感じました。悩みながらも思い切ってバスの運転手さんに助けを求めました。すると……。どうやってバスに乗る?私は持病があり、定期的に総合病院に通院しています。ある通院日、どうしても夫が休みを取れず、私は3歳と1歳の息子たちを病院へ連れて行くことに。病院での待ち時間は長く、診察が終わるころには、長男はベビーカーで、次男は抱っこひもで寝てしまっていました。 私は駅までバスに乗って帰ろうと考えていましたが、次男を抱っこひもに入れたままではベビーカーを持ち上げることができません。また、畳まずにベビーカーを乗せることで他の乗客の迷惑になるのではという思いもあり、バスに乗るべきか悩みました。 運転手さんに助けを求めたところ……悩んでいる間にバスが到着。私は思い切って開いた扉から運転手さんに向かって「すみません、ベビーカーを持ち上げるのを手伝ってもらえませんか?」と声を掛けました。 すると運転手さんが返事をする前に、乗客たちが4、5人立ち上がり、私たちがバスに乗車するのを手伝ってくれたのです。「この座席にベビーカーを固定できるみたいですよ」と教えてくれる人もいました。降りるときも「手伝います」と声を掛けてもらえたので、私たちは問題なく駅までたどり着くことができました。 「助けてって言っていいのよ!」バスを降りてから、私は手伝ってくれた人たちに心からお礼を言いました。すると1人の年配の女性が、「気軽に周りに助けてって言っていいのよ! 言ってもらったほうがこっちも手を貸しやすいわ」と笑顔で返してくれたのです。 私は周囲の人たちの親切とその温かい言葉にとてもうれしい気持ちになりました。バスに乗る前はベビーカーを畳まずに乗車することで他の人に迷惑をかけるかもしれないという気持ちもありましたが、思い切って声を掛けてよかったと思いました。 「気軽に助けてって言っていいのよ」という女性の言葉で、私の心は軽くなりました。人に迷惑をかけないことは大切ですが、自分の力でできないことは周囲に協力を求めても良いのだと感じたからです。もちろん手伝ってもらったらしっかりお礼を言うことが大切だと思います。子どもたちにも、「してほしいことは言葉にする。そしてお礼を言う」と日々教えています。著者:香川えりか3歳と1歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。
2022年12月14日娘が幼稚園年長のときのクラスが同じで知り合ったママ友は、近所に住んでいて、たまにスーパーで会い、立ち話をする仲でした。ある日、ママ友から家に遊びに来てねと誘われ、娘も連れて遊びに行くことに。その日は、ママ友の家にはママ友の母親もいました。同居はしておらず隣の市に住んでおり頻繁に行き来をしている様子でした。モヤモヤが残るママ友宅での出来事ママ友宅で娘はママ友の子どもと楽しく過ごせたようなのですが、私はモヤモヤとした感情が残りました。事前にママ友から母親が自宅に遊びに来ているという話はなく、ママ友の母親が話の中心となり、その内容はほとんどママ友の母親の職場の愚痴だったからです。 私はママ友の母親とは初対面。会話をしていても遠慮をしてしまい、仕事の愚痴を聞かされても良いアドバイスもできませんでした。そのため、楽しく過ごせたとは言い難い時間になってしまったのです。しかし、私は今回たまたまママ友の母親がママ友宅に来ていたのだろうと考えることにしました。 またもやママ友の母親が!?数週間経ったあと、ママ友と幼稚園の行事で会いました。このあとの予定を聞かれ、用事がなければ自宅に遊びに来ませんか? と誘われたのです。先日のママ友の母親の一件のことが頭をよぎりましたが、ママ友とは話が合うのでもっと話がしたいと思い、私は娘を連れて遊びに行くことにしました。 ママ友宅に到着すると、ママ友の母親がいました。ママ友の母親は歓迎をしてくれましたが、再度モヤモヤとした感情が私を襲ってきたのです。 ママ友に本心を告げてみた……今回も、ママ友の母親が話の中心となり、ママ友の母親の職場や旦那さんに対する愚痴を聞いて過ごしました。私はママ友の母親の話題に対して返答に困り、話が弾みません。 次回は、ママ友と2人でゆっくり話がしたいと思った私は、その夜、ママ友にその旨をメッセージで送ることにしました。ママ友は私の2人で話したいという気持ちは理解してくれましたが、ママ友の母親が頻繁にママ友宅に遊びに来ているので、2人で話すのは難しいかもしれないという返事でした。 ママ友の態度がよそよそしくなるママ友宅で2人で話せないのなら、私の自宅で話すのはどうですか?と提案したのですが、なぜか返信がありません。数日経ったあと、もう一度聞いてみたのですが、ママ友からは「考えてみるね」のひと言でした。 その後も、ママ友とはスーパーで出会うこともあるのですが、あいさつだけで、以前のように立ち話をしなくなりました。私は、なんとなくママ友の態度がよそよそしくなり、話を早く切り上げようとする様子を感じています。 あれからママ友から自宅に招かれることはありません。私がママ友と2人で話したいと言った一件から関係が変わりました。ママ友とはこれからも話の合う友人としてお付き合いを続けたかったのですが、正直に伝えすぎて、気を悪くさせてしまったのかもしれません。ママ友とは以前のような関係ではなくなってしまいましたが、あいさつだけでも続けて、いつかまた以前のように話せるといいなと思っています。著者:神崎 ハナ2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。
2022年12月14日私は5歳の息子を保育園へ預け、フルタイムで働いています。保育園の送迎は時間に追われていることが多く、他のママたちとはあいさつをする程度の関わりです。ところが最近2人目を妊娠し、産休に入ったことで、送迎の時間に余裕ができました。送迎時間が重なるママさんとは話をする機会が増え、うれしいことにママ友が増えたのですが、同時に苦手なママさんができてしまいました。 「息子くんは喧嘩が強い」笑顔で言うママ産休に入ってからは、息子を少し早めの時間にお迎えに行っています。私のおなかが大きいことで、今まであいさつをする程度だったママたちが「2人目ですか! おめでとうございます」と声をかけてくださることもよくあります。 そんな中、突然「うちの子がいつも、息子くんは喧嘩が強いと言ってるんですよ~」と話しかけてこられるママさんが1人いました。息子が喧嘩が強いなんて初めて言われ驚いた私は、そのママさんの子どもに嫌な思いをさせるようなトラブルがあったのか聞きました。けれども「いつもうちの子が言ってます」としか答えていただけませんでした。 他にも次々と私と息子のことに言及され…その後、何の話の脈略もなく「最近〇〇くんや△△ちゃん(同じクラスのお友だち)のお母さんと仲が良いですよね?」と聞かれました。私は「妊娠中なのでみなさんお気づかいの言葉をくださって、そこから立ち話をすることはありますね」と答えましたが、その先の会話は特に続かず。 さらにそのママさんは、なぜか息子が最近習い事を始めたことを知っていて、「その習い事は息子くんには向いていない」と言うなど、発言や質問の意図がよくわからない会話が続きました。「なぜそのようなことを仰るのですか?」と聞いても笑顔でスルーされるのです。 なるほど! イヤミだったのか!その場面を近くで見ていたママ友が、後から声をかけてくれました。「あの方はいつもイヤミを言うことで有名なの。気にすることないよ」とのこと。詳しく聞くと、一度でも自分の子どもと喧嘩をしたお友だちのママには、イヤミで攻撃することがあるそうです。 保育園の先生からは以前、「保育園での子ども同士の喧嘩は、多くの場合はどちらが悪いということはなく、お互い様だ」と聞いたことがあります。また、どちらか一方的な喧嘩や、お友だちを叩くなどがあった場合、先生から親へ必ず連絡されることになっています。私がイヤミを言われる理由なんてある!?と疑問に感じてしまいました。 後日、担任の先生と懇談の機会があったため、息子は日常的にお友だちとのトラブルがないか聞いたところ、先生はまったくないと仰っていました。「もしあったら必ずお母さんにご報告しますよ」とのこと。正直そのママさんと顔を合わせるたびに、何か言われるのかと不安が残っています。でもこれからはお迎え時間を少しずらして、なるべく気にせずに過ごしていこうと思います。 著者:海原えめ5歳息子と0歳娘を育てるアラフォー母。2児のワンオペ育児に奮闘する毎日。サービス業で働きながら、幼児食インストラクターとして活動している。
2022年12月13日新型コロナが流行る前の出来事です。娘が幼稚園に入園し、私には4人のママ友ができました。各々の子どもの誕生日や季節のイベントにはママ友のお宅に集まり、食べ物1品を持ち寄ってお祝いをしていました。しかし、徐々にママ友のAさんは、いつも豪華な料理やたくさんのお菓子を持ち寄るようになったのです……。 えっ!?持ち寄りは1品だよね!?ママ友のお宅でおこなうお祝いでは、各自負担にならないように簡単なものを1品だけ持ち寄ろうとみんなで決めました。しかし、毎回ママ友のAさんは、たくさんの唐揚げや子どもの数だけのプリンやお菓子など、1品以上を持ち寄るように。 Aさんの金銭的な負担になるのではと思い、「毎回たくさん持ってきてもらって申し訳ない」と伝えたのですが「気にしないで!」とのこと。私はモヤモヤした気持ちは残るもののAさんがそう言うのなら……と、それ以上の言葉はかけませんでした。 クリスマス会でもルールを守ってくれない1カ月後、ママ友宅でクリスマス会を開くことになりました。今回準備するものは1品の持ち寄りと、500円以内の交換用のプレゼントです。しかしAさんが用意してきたものは、3品以上の食べ物とお菓子を数種類。交換用のプレゼントは、明らかに1000円以上もするおもちゃでした。 Aさんの様子を見てママ友のBさんが私に、「いつもこんなに用意をしてくれてるけど大丈夫なのかな……」と困った様子。私も同感でしたが関係が悪くなることを恐れ、Aさんには何も言えませんでした。 度重なる持ち寄りの料理の温度差に驚き次の集まりは新年会でした。お正月ということもあり、Aさんは何を持ち寄るのだろうと不安がありました。すると、みんなが手料理やスーパーのお惣菜などを持ち寄るなか、Aさんはお寿司を用意してきたのです。 これには他のママ友もかなり驚いた様子でした。「ここまでしなくて大丈夫だよ!」と口々にママ友たちに言われたAさんは気まずくなったようで、新年会ではほとんど何も喋らず早々と帰って行きました。 それからもママ友宅での集まりはありましたが、Aさんは不参加。何となく他のママ友との集まりもなくなってしまいました。1品持ち寄りの約束や、プレゼント代などの決め事を守らなかったことからこのようなことになってしまいました。Aさんは良かれと思ってやってくれていたと思うので、なんだか複雑な気持ちです。今後は同じことを繰り返さないように、ママ友と気まずくなることを恐れず気になったことは伝え、良いママ友関係を続けていけるように努力したいと思いました。 著者:神崎 ハナ2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。
2022年12月10日何かと理由をつけて、親戚が集まることの多い義実家。そのたびに私もお手伝い係として駆り出され、子どもたちを連れて出かけます。そんな中で、私がしてしまった失敗。義母と親戚が私の失敗を取り上げて責め立ててきました。そんなとき私を救ったのは……。親戚の集まりで痛恨の失敗……!「親戚が集まるから、お弁当注文しておいて」と言われたのは、集まりがある日の前日でした。しかし、頼まれたその日は忙しく、わが家のことだけでいっぱいいっぱい。返事だけして、すっかりお弁当の注文を忘れてしまっていました。 集まりの当日、義実家に手伝いに行くと「お弁当は?」と言われ、そのときにやっと「あっ! 忘れた!」と気づいた私。「すみません! 今すぐ買ってきます! 」と慌てて予定とは違うお弁当屋さんに子どもたちとともに行き、人数分のお弁当を両手にかかえて義実家に戻りました。 私の失敗をみんなの前で笑う義母何とか集まりに間に合いホッとしつつ、集まった親戚の対応をしていると、義母が「今日は本当は○○屋さんのお弁当を買ってくるつもりだったのよ」とわざわざ言いました。続けて「でもね、お嫁さんが忘れてて、さっき慌てて買いに行かせたのよ。ごめんなさいねー、まったく」とケラケラ笑うのです。 私は「忘れた私も悪いけれど、何とかなったのだから言わなくてもいいのに」と心の中で思いつつも、「すみません、忘れちゃってて……」と謝りました。そんな私に親戚たちは「もっとしっかりやるんだよ」「ボーっとしちゃって、まあ」と義母側の発言を口にしました。 親戚を黙らせた娘の言葉なじるような義母や親戚の言葉にイライラしながらも「気をつけますね」と受け答えしていると、遠くで遊んでいた娘が私のそばにやってきました。そして私に向かって「いいんだよ。まちがってもいいんだよ。誰でも失敗するんだから」と私をなでなで。そして親戚に向かって「まずはお弁当買ってきてくれてありがとうだよね?」と促すように言いました。 娘のまっすぐな視線に、気まずそうにする義母と親戚たち。1人の親戚が「嫁ちゃんの子どもはいい子だね!」と取り繕うように言い、「さ、食べよう食べよう」と親戚たちはそそくさと逃げていきました。娘の言い方は、私がたまに娘にする言い方そのもの。義母や親戚に責められている私を見て、「自分が言わなければ」と思った娘をとても誇らしく思いました。 義母や親戚が感謝や謝罪の言葉を口にすることはありませんでしたが、娘が私のために行動してくれたことで心が救われました。娘には「ありがとう」と、思い切りハグ。私は人の失敗を責める義母や親戚とこれから付き合っていくことに一抹の不安を感じつつも、娘が芯をもって成長してくれていることをうれしく思いました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2022年12月09日8歳、5歳、1歳の3人の子どもを育てています。現在住んでいる地域は、高齢の方が多く、私は助け合えるような同じ世代のファミリーがいないことに寂しさを感じていました。そんなある日、長男が家出をしてしまい、さあ大変! 末っ子を抱えながら探していると、少し怖い印象を持っていたご近所のおばあさんに声をかけられました。 些細なことで長男と言い争いに長男が小学校に入学してしばらく経ったころ、環境の変化によるストレスで荒れていた時期がありました。末っ子が生まれて子どもが3人になり心の余裕が持てなかった私は、そんな長男を受け止めることができませんでした。ある日、些細なことで言い争いになってしまったのです。 きつく叱られたことにショックを受けた長男は、私が知らないうちに家から出て行ってしまいました。 家出した長男を探しに行くと…気づいた私は、長男を探しにいきましたが見つかりません。末っ子を抱っこしているため、遠くまで探しに行けずに困っていたところ、声をかけてくれる人がいました。それは普段口数が少なく、近寄り難いと感じていたご近所のおばあさん。事情を説明したところ「私も探してあげるから、家に帰っていないか、もう一度見に行ってみなさい」 と言ってくれたのです。 その言葉に従い家に帰ってみると、長男は私がいないうちに帰ってきたようで寝室で泣いていました。私はきつく叱ったことを謝りました。そして、長男が落ち着いたので、おばあさんにお礼を言いに行きました。 おばあさんからかけられた言葉はおばあさんはすでに帰宅しており、家の電気がついていました。私はおばあさんに対して申し訳ない気持ちと、家出のことで注意されるのではないかという不安で、なかなかインターホンを押すことができませんでした。しかし、おばあさんからかけられた言葉は予想に反して、とてもやさしい言葉だったのです。 「あんた、よく頑張ってるよ! みんな良い子に育ってる。大丈夫よ」。 そして長男が、毎日元気にあいさつしていることを話してくれました。私は泣きそうになりながらお礼を伝えました。 そのころの私は、余裕のなさから子どもを叱ってばかりで罪悪感が募る毎日でした。だからこそ、おばあさんのやさしい言葉に本当に救われたのです。怖いと思っていたおばあさんでしたが、実は私たち家族を気にかけてくれるやさしい方だったことがわかり、印象で人を判断してはいけないと感じた出来事でした。 著者:小林ゆかこ8歳、5歳、1歳の3児のママで現在育休中。Instagramに育児絵日記を投稿中。
2022年12月08日4歳の娘と同級生の子どもをもつママ友3人と私で、下の子どもたちを連れて、上の子が幼稚園に行っている間にカフェでお茶をしていたときのことです。苦手だったママ友Kさんは、何やら駐車場をチラチラ気にしている様子。そしてお手洗いに行ってくると言って、立ち上がったと思ったら、驚く行動に出たのです……! ママ友とカフェでお茶当時私は下の子を妊娠中で、他のママ友はみんな2歳の下の子連れ。カフェには子どもたちを遊ばせるスペースがあり、思い思いに遊ぶ子どもたちを大人たちが見守りながらお茶を飲み、おしゃべりに花を咲かせていました。その中の1人Kさんはとてもおしゃべりで、いつも誰かと話しています。あまりおしゃべりが得意ではない私は正直、「ちょっと合わないタイプかな」と思っていました。そんな中、Kさんは私たちと会話しつつも、何度も駐車場のほうをチラチラ気にしている様子。「誰かいるのかな?」と不思議に思いつつ、何でもない顔でおしゃべりもするのであまり気に留めていませんでした。 おしゃべり中、1人のママが立ち…そしておしゃべりの途中、Kさんがすっと立ち上がりました。「ちょっとお手洗い行ってくるから、うちの子見ててくれる?」と言い、なぜかお手洗いとは逆方向へ。何かと思って見ていると、子どもを抱っこしベビーカーを持ったママが、ちょうどお店に入ってくるところでした。 タイミングよく入り口を通りかかったKさんは、さっと扉を開け「どうぞー」とにっこり。自動ドアのように空いた扉に、入ってきたママは「あ、すみません、ありがとうございます」と店内へ。Kさんは「いえいえ」とドアを閉め、何でもないような顔でそのまま遠回りをしてトイレに入っていきました。 スマートな行動に尊敬!帰ってきたKさんに「入ってくる人、ずっと気にしてたの?」と聞くと「えー?いやー、たまたまだよ~」と何でもないような顔。わざわざ親子が入ってくる前から外をずっと気にしていて、トイレと言って遠回りをしながらスマートに親子をサポートしたKさん。 何事もないように元の会話に戻ってきたところまで含めて、なんてスマートに動ける人なんだろう! と感動してしまいました。私は素直に「私、Kさんの行動に感動しちゃった」と伝えましたが、「なーんもしてないよ。たまたまだもん」とニコニコしていたKさんでした。 そこからKさんの行動に目を配ってみると、人が気づかないところで公園のゴミを拾ったり、他のママが上の子に振り回されていたらさっと下の子のサポートに入ったり、気遣いができる人なのだとわかりました。そこからはKさんへの苦手意識も薄れ、それまでよりもたくさん話すことができています。 監修/助産師松田玲子著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2022年12月06日■前回のあらすじ義父が家に連れてきた外国人カップルと、なんとか共同生活を続けていた実佳。しかしある日彼らが家で喧嘩を始め…。娘に何かあったら、と危険を感じ荷物をまとめて家を出ることに…。 >>1話目を見る 義両親のことは今でも尊敬しているし、とても大好きな人たちです。ただ、私はいつも他人がいる生活は無理だった…という価値観の違いでした。今では義実家の敷地内に家を建て、程よい距離感で暮らしています。亜子は義両親が大好きでいつも義実家で遊んでおり、お泊りすることもありますが、他人が泊まっているときは亜子が泊まることはないように、義両親とも話しています。いつも人に囲まれている娘がこれからどんな人になっていくのか…将来が楽しみです。※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ まりお
2022年11月28日■前回のあらすじ「他人が家の中にいるのは落ち着かないからやめて欲しい」と義両親に訴えた実佳。義両親はその場では反省し謝ってくれたが、どうも心には響いてなかったらしく1ヶ月も経たないうちにまた新たな客人を連れてきた。そしてそのカップルがまさかの展開を引き起こす。 >>1話目を見る 義父が居酒屋で仲良くなり連れてきた外国人カップルがつかみ合いの大喧嘩…! 亜子が怖がって大泣きする姿を見て、もう同居は無理だと確信したのです。私はとっさに荷物をまとめて、亜子と2人で家を出ました。次回に続く(全8話)毎日時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ まりお
2022年11月27日■前回のあらすじ義父が飲み屋から連れてきた若者たちとしばらく生活した実佳。若者たちはいい子たちだったけれど、若者らしいノリや連日の飲み会に疲れ果てた実佳は、とうとう義両親とこのことについて話し合う決断をする。 >>1話目を見る もう人を家に呼ばない。そんな約束をしたのも忘れたのか、私の訴えが全く響いてなかったのか…今度は義父が外国人カップルを連れてきました。「娘が異文化を知るチャンス」という義父の意見は分からなくはないけれど、私嫌だって言ったのに…!そして、事態は思わぬ方向に進んでいったのです。次回に続く(全8話)毎日時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ まりお
2022年11月26日■前回のあらすじ毎日大勢の人が押しかけてくる義実家。そんなある日、お祝いと称して健人の元カノまでがお祝いにやってくる。元カノとの距離感も連日の来客もしんどいと本音を伝えたのだが…。 >>1話目を見る 夫は実家の見慣れた風景に、まったくストレスを感じていない様子…。でも、もし亜子に何かあったらどうするつもりだったのか。夫から義父母にこの辛さを伝えてもらいたかったのですが、辛いと思ってない夫には無理だろうと思ったし、本気で嫌だと言うことを自分から伝えたほうがいいと考え、義父母と話し合うことにしました。次回に続く(全8話)毎日時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ まりお
2022年11月25日■前回のあらすじ退院から1ヶ月経つと、ひっきりなしに出産祝いをする人々が訪ねてきてしまうようになった義両親の家。近所の人たちはもちろん、よく知らない人まで…その中に健人となんだか親しい雰囲気の女性がいて…。 >>1話目を見る いつも来客があり、気が休まる暇もない義実家。「この生活は疲れる」と伝えても効果は2週間ほどで…。もう私が慣れるしかないのかな?と思っていました。来客の頻度を除けば、家事も育児もサポートしてくれる義両親に感謝していたし、子どももたくさんの人と関わってのびのびスクスク育ってくれました。しかし、しばらくして信じられない事件が起きるのです…。次回に続く(全8話)毎日時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ まりお
2022年11月24日■前回のあらすじ出産まで実佳のことを全力サポートしてくれた義母。出産後も孫が産まれたことを義両親は心から喜んでくれて、しあわせいっぱい。しかしその直後なぜか病室に近所の人たちがやってきてみんなで記念撮影!? 戸惑う実佳…。 >>1話目を見る 産後1ヶ月を過ぎてからというもの…義実家へはひっきりなしに人がやってきました。近所の人、義父の店の常連さん、健人の高校の同級生、義母のカラオケサークルの友達に、近所でロケをしていたテレビクルーまで!ただでさえ頻繁な授乳と育児でへとへとなのに、子どもとゆっくり過ごす時間もなく…私はどんどん疲弊していきました。みなさんお祝いしてくれて、悪気がないのはわかってるんですが…。次回に続く(全8話)毎日時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ まりお
2022年11月23日■前回のあらすじ実佳は、人気者の健人と付き合うことになり、彼の友達の多さや、誰とでも仲良くなるコミュニケーション能力を尊敬していた。そして、実佳の妊娠が発覚し結婚することになり義両親に挨拶に行くと、彼らもまたコミュ力が高い人たちで…。 >>1話目を見る 子どもが産まれ、泣きながら喜んでくれた義両親。感謝の気持ちでいっぱいだったのも束の間…完全すっぴんボロボロの状態でなぜか近所の人たちと記念写真…!?たしかに陣痛から出産までみんな手伝ってくれたので、子どもの顔を見せたい気持ちはあったのですが…それ今じゃなきゃダメ!?このあとの入院中はゆっくり休みたいからと、健人からみなさんへお見舞いは控えるよう伝えてもらいました。退院後が恐ろしい‥。次回に続く(全8話)毎日時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ まりお
2022年11月22日夫の健人は話し上手で聞き上手。少し気が利かないところはあるものの、おおらかな性格でいつも人に囲まれていました。その親であるおふたりも同じような人当たりのよさで、私は初対面とは思えないほど会話が弾みました。そうして、義実家への同居を提案をしてくださったときも、「このご両親ならやっていけるかも…」とお願いすることにしたのです。コミュ力が高すぎるがゆえの苦難が待ち受けているとも知らずに…。次回に続く(全8話)毎日時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ まりお
2022年11月21日