いまのプロレス人気を牽引するのが、個性溢れるレスラーがひしめく新日本プロレス。その一年で最大の大会が、東京ドームで1月4日(通称イッテンヨン)に行われる「レッスルキングダム」だ。世界中のプロレスファンが注目する、その「新日本プロレス WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム」で、’18年最初のメインイベントに立ち、新日本最高峰のベルト“IWGPヘビー級王座”に挑戦するのが、いま熱狂的人気を博す内藤哲也選手。「中学3年生の時に立てた目標のひとつが、東京ドームのメインの花道を歩くことでした。ようやく見られる夢の景色にワクワクしていますし、目標がすべて叶ったあと、次に一体何が見えてくるのか、また楽しみなんですよね」対戦相手は、現在IWGPヘビー級のベルト最長保持記録を更新中の王者、オカダ・カズチカ選手。「素晴らしい選手ですし、実績も運動能力も、彼には敵わないかもしれない。でも、レスラーにとっての一番の武器であり最も重要な、『観客の共感』という部分に関しては、自分が上回っていると断言できます。不本意ではあったけれど…内藤哲也という選手は、ものすごく浮き沈みがありましたからね。沈んでいた時期を知っているから、お客様はいまの自分に感情移入してくださっているんだと僕は分析しています」4年前、試合内容も成績も高く評価されながら、観客の支持を得られずブーイングにさらされていた内藤選手。そしてドームのメインに立つ夢が叶うと思われた直前、ファン投票によって試合順が降格となった。「あの時の悔しさは忘れないし、俺にNOを突きつけた人たちに対して『どうだ』という気持ちもあります」その時の対戦相手もオカダ選手だ。「当時、沈んでいく自分とは逆に上がっていくオカダに焦っていました。でも、巨大に見えたオカダがいまは小さく見えるんです。ドームでは、かつてのようにオカダが僕を焦らせてくれるのを期待していますよ」そんな内藤選手に、プロレス初心者からの質問を投げかけてみました!Q. プロレスのルールをよく知らないのですが、楽しめますか?A. 「入場や映像など、楽しみどころは満載ですよ」ファン時代、試合と同じくらい楽しみだったのが選手の入場シーン。とくにイッテンヨンでは一年で最も派手な演出がされますから、試合以上に熱狂する瞬間もあるくらいです。Q. プロレスの一番の魅力って、何?A. 「お客様とリング上の選手たち、ふたつが織りなす一体感ですね」お客様とリングの一体感が生み出す熱だと思います。まだ観たことのない方、ここを読んだこともDestino(運命)ですよ。ぜひ自分の目と耳で確認し、魅力を味わってください。Q. プロレス会場って、すごく怖そう…。A. 「ひと昔前とは一変して、女性やお子さんもいっぱいですよ」テレビやWebで試合を観ていただけば、かつてのプロレス会場の雰囲気と全然違うのが分かると思います。いま新日本プロレスの会場には、女性や子供のお客様も多いですよ。Q. 内藤選手の試合の見どころは?A. 「ドームの一番後ろでも手に汗握る試合をします」全部(笑)。ただ、僕自身、ファン時代に一番安い席で試合を観ていただけに、いまも試合前に会場の一番後ろの席を確認し、そこまで届く試合をしようと思っています。ないとう・てつや1982年6月22日生まれ、東京都出身。’05 年に新日本プロレスに入門、’06年デビュー。’15 年にロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成し大ブレイクを果たした。2018年1月4日(木)17:00試合開始水道橋・東京ドームロイヤルシート5万円、アリーナA席2万2500円(2万3000円)、アリーナB席1万2500円(1万3000円)、1Fスタンド席9500円(1万円)、2FスタンドA席7500円(8000円)、2FスタンドB席4500円(5000円)※( )は当日券。ロイヤルシート、アリーナA席は完売。※『anan』2018年1月3・10日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年12月31日’14年の朝ドラ『花子とアン』で注目を集め、押しも押されもせぬ人気を獲得した吉田鋼太郎さん。日本屈指の舞台俳優で、後輩に慕われる兄貴分、そして恋多き人としても知られるその素顔とは。11月某日、彩の国さいたま芸術劇場稽古場。「違うよ。この言葉を言う意味をもっと考えろ」。吉田鋼太郎さんのよく通る大きな声が響く。この劇場を拠点に、蜷川幸雄さんが続けてきた「彩の国シェイクスピア・シリーズ」を、2代目芸術監督として引き継いだ吉田さん。高校生の時に観たシェイクスピア劇に感銘を受けて俳優を目指し、出演するばかりでなく、自身が所属する劇団で数多くのシェイクスピア作品を演出してきた、名実ともにシェイクスピア俳優。絶賛稽古中の『アテネのタイモン』が、記念すべき就任第1作となる。――稽古場で、ときおり語気を強める場面もありながら、場がピリッとした途端、「ごめんごめん」と笑いながら空気を和ませていらっしゃる姿が印象的でした。吉田:蜷川さんがよくデカい声で怒鳴っていたので、それがないと蜷川さんの稽古場じゃない気もして。まあ…それを口実に怒鳴っていたりもするんですが(笑)。――ただ、吉田さんが声を荒げていたのは、俳優が何の考えもなく動こうとした時ですよね。吉田:シェイクスピアの戯曲って、美しい詩の形態をとっているから、セリフを口にした時点で俳優は満足してしまうところがあるんです。その言葉が、誰に対して、どういう気持ちで発せられたのかが、ないがしろにされがちなので、そこを僕は丁寧にやりたいんですよ。――そもそもこのシリーズは、シェイクスピアの全37作上演を目指して蜷川さんが始めたものです。誰かが引き継がなければいけなかったとは思いますが、この大きすぎるバトンをご自身が受け取ることに迷いはありませんでしたか?吉田:僕は蜷川さんのこのシリーズにたくさん出させていただき、いくつも主演もさせていただいています。シェイクスピアをやり続けてきた自分の役者人生にとって、このシリーズは大きな位置を占めているもので、これを止めたくないという気持ちが大きかったんです。5本を残して蜷川さんは亡くなられましたけれど、もし蜷川さんが生きていて、全作達成されたとしても、そこで終わってしまうのは嫌だった。それくらいこのシリーズには愛着があるので、その後を自分が引き継がせてもらえるのは願ったり叶ったりでしたし、そうじゃなくちゃいけないとも思いました。もちろんプレッシャーはありますけれど、それは蜷川さんの後継だという部分。シェイクスピアを演出することに関してのプレッシャーはなかったです。――ただ、残った5本はシェイクスピア作品のなかでも、あまりメジャーではない戯曲ばかりです。吉田:確かに、ただ読むだけでは面白さが伝わりづらい戯曲かもしれません。ただ、僕は芝居になった時の面白さを知っていますから、この機会に、その面白さを伝えられたらと思っています。――ちなみに、このシリーズだけでなく、劇場の芸術監督も引き継ぐお考えはなかったんですか?吉田:そんな話もなかったし、もしあったとしても絶対に引き受けないですよ。そうなったら、役者業をやる暇なくなっちゃいますから。このシリーズには俳優として出演しますし、年に1本はシェイクスピアをやりたいという僕の希望とも合致するからやっているわけで。ただ、実際に演出と俳優を兼ねてみると大変で、演出だけ引き受ければよかったと思っています。――そう思いながらも、やっぱり出たい気持ちはあるわけですか?吉田:そりゃあ、演(や)るのが本業ですからね。ただ、シェイクスピアに関しては、自分の好きなように演出してみたいっていう欲がすごく強くあるんです。他の戯曲は、これっぽっちも演出したいと思わないのに。だから、演出するのはシェイクスピアオンリーです。――シェイクスピアの何がそんなに魅力的なんでしょう?吉田:ト書きがないから制約がないし、解釈も自由。だから自分の状態や年齢で、同じ戯曲でも違う見え方になってくるのが面白いですねぇ。――世界各国に、いろんな演出のシェイクスピア劇が生まれていますが、それも刺激になりますか?吉田:昔はありましたよ。でも…他の方の演出で面白いと思ったことはほぼないです。日本で上演されたもので面白いと思ったのは、蜷川さんのシェイクスピアくらいです。――それは何が違うんでしょう?吉田:シェイクスピアを演じる時の俳優のありよう、というのかな。蜷川さんは、俳優にマックスを求めるんですね。それは感情も声も、とにかく体全体、持てるもの全部を使ってやらないとシェイクスピア作品は表現できないんだっていう考え方で、僕はそれとまったく同意見。リアリズムだけでは成立しない、それを越えたところに生まれるものを舞台の上に立ち上げることが大切なんです。そこの共感があるから、僕なら蜷川さんの後を継がせてもらえるかなと思ったんです。――その共感は、最初に蜷川作品に出演した時からありました?吉田:やろうとしている方向性は同じでしたが、蜷川さんの現場はスケールが違いました。いままでの1.5倍は頑張らないと通用しないから、毎日が死に物狂い。でも、蜷川さんの洗礼を受けてそれを乗り越えると、俳優としてひと回りもふた回りも成長できる。それは小栗旬も、松坂桃李も、溝端淳平も感じていたと思います。そんな現場って他にない。しんどいんだけれどまたやりたくなるっていうのは、そういう理由なんです。――蜷川さんは、それだけ大きな存在だったということですよね。吉田:いままさに、存在の大きさをあらためて実感しているところです。稽古で蜷川組の面々と対峙すると、彼らがものすごく大きなものを持ってくるんですね。それに相対するには、連日自分のエネルギーを1段上げないといけない。いまの僕は、ものすごく厳しい父親に、大きな試練をひとつ課されて去られたような、そんな感覚です。1959年1月14日生まれ、東京都出身。シェイクスピア・シアターなどの劇団を経て、’97年に劇団AUNを結成。自ら演出も手がける一方、蜷川幸雄、栗山民也、長塚圭史などの演出家の舞台に数多く出演。’14年のドラマ『花子とアン』以降、映像への出演も多数。’18年には『OVER DRIVE』『ラブ×ドック』など出演映画の公開が相次ぐ。吉田さんが演出・主演を務める舞台、彩の国シェイクスピア・シリーズ第33弾『アテネのタイモン』は、12月15~29日、さいたま芸術劇場 大ホールにて上演。’18年1月には兵庫でも公演あり。出演者には吉田さんのほか、藤原竜也さん、横田栄司さんら蜷川組常連キャストが名を連ねる。SAFチケットセンター TEL:0570・064・939※『anan』2017年12月20日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年12月15日今までたくさんのAKB48卒業生を見送ってきた渡辺麻友さん。今度は自身が見送られる番だ。12月31日の卒業を目前にして、AKB48にいた11年間のこと、これからのことを伺いました。卒業コンサートが開かれたのは、このインタビューの前日のこと。「最後は地元の埼玉でやりたかった」という渡辺麻友さんの願いが叶い、さいたまスーパーアリーナのラストステージは、卒業を惜しむ涙と、あたたかい歓声に包まれながら幕を下ろした。渡辺さんといえば、前田敦子さん、大島優子さん、篠田麻里子さん、高橋みなみさん、小嶋陽菜さん、板野友美さんとともに元祖神7と呼ばれ、絶対的アイドルとして認められてきた存在。今もアイドル界をリードし続けているAKB48に11年間在籍し、駆け出しの時期も全盛期も、持ち前の努力の精神で駆け抜けた。12月31日をもってAKB48を卒業し、女優の道へと進むことを決めた渡辺さん。これまでのアイドル人生の軌跡、そしてこれからの夢についてなどを語っていただきました。――昨日の卒業コンサート、おつかれさまでした。一夜明けて、今どんなお気持ちですか?渡辺:今年の夏に卒業を発表してからは、この卒コンを成功させるために大忙しでした。死ぬ気で頑張って全力を出し切る覚悟で臨んだので、正直、凄まじく疲労困憊です。でも、思い描いていたようなあったかいコンサートになり、無事に終えられてホッとしています。昨日は家に着いたら、家族がケーキやお酒を用意して待っていてくれて、深夜に乾杯しました。――純白のドレス姿で登場した1曲目、オーケストラの演奏をバックにソロで歌いあげたのは、かっこよかったです。渡辺:もう、あの時は生きた心地がしていませんでした。さんざんコンサートをやってきたけど、いつもの緊張とは全く違う、夢の中にいるみたいな、よくわからない感覚のまま開演時間になってしまって。幕が開いたら、いつもの会場の空気感とはまったく違っていたので、一気に涙が止まらなくなっちゃったんです。でも最後のステージだしちゃんと歌いたかったから、喉をつまらせながらも歌ったら、歌が下手な人、みたいになってしまって(笑)、ヤバイ!って。テンパってるのに、どこかで冷静に考えられる自分もいて、へんな感覚でした。――いやいや、涙をこらえながら歌う姿にはグッとくるものがありました。その後も、AKB48らしさ全開のひらひらで可愛い衣装の数々、クラシカルなお城をイメージした舞台セットなど、渡辺さんのガーリーな世界観がつまっていて、こだわりも感じられました。渡辺:ありがとうございます。衣装は、昔からAKB48の衣装を担当してくれている(茅野)しのぶさんで、私の好みもよく知っているし、ほとんどお任せしました。でもそれ以外は、みんなによろこんでもらえるようなグッズを考えたり、私らしいセットリストを組んだり、舞台セットは私の好きなテイストの写真とかをスマホで見せながら、具体的なところまで、自分で決めていきました。昔から、何事も中途半端に投げ出すのが好きじゃなくて。とくに卒コンは、自分のアイドル人生の集大成だったから、絶対に妥協はしたくなかった。後悔なくやり切ったと思います。――卒コンは、ご自身が主役でありながら、まだあまり前に出ていない後輩たちが目立っているように感じました。「渡辺麻友 卒業コンサート~みんなの夢が叶いますように~」というタイトルに象徴されているように、後輩たちの夢を叶えるべく、なるべくたくさんステージで目立たせたいという目的もあったのでしょうか。渡辺:はい、そうなんです。とくに、この日サプライズで結成した“埼玉選抜 (渡辺麻友、向井地美音、荻野由佳、髙橋彩音など10名)”は、握手会の時にファンの方から「埼玉選抜が観たい」と言われて、面白いかもと思って実現させました。声をかけた埼玉県出身の後輩たちの中には、普段、少人数でステージ中央で歌う機会がないメンバーもいたので、すごくよろこんでくれました。――後輩思いなんですね!渡辺:そうとらえていただけるのはうれしいですが、でも後輩の相談にのったり、アドバイスをするのがすごく苦手です。だから、ダイレクトに伝えることはできないけど、私の行動を見て学んでくれたらな、という思いでこの11年間やってきました。背中で見せる、じゃないですけど。伝わる子には伝わるはずだ、と信じてやってきました。――コンサートの中で、「11年間信じて歩んできた道は間違ってなかった」と涙ながらに語っていましたが、12歳で3期生としてAKB48に入ってからの11年間は、どんなものでしたか?渡辺:言葉で言い表せないほど、すごくいろんなことがあったし、人生が劇的に変わったのも確か。たぶん、この先の私の人生でも、これほど濃い時間はもうないと言い切れると思います。もちろん、悩んだり迷ったことは数え切れないぐらいありました。でもその度に、ファンや周りのメンバーに支えられては、また歩み出すことができた。昨日も、ステージからファンのみんなを見渡したらあたたかく見守ってくれているのがわかって、私は最終的にこんなにたくさんの愛に包まれているんだ、と実感できました。それで、「11年間信じて歩んできた道は間違ってなかった」と確信したんです。――長い間、頑張り続けられた理由はどんなことだと思いますか?渡辺:まず、アイドルとして存在することと、AKB48というグループが好きだったからかな。卒業に後悔はないけど、もう最後なんだと思うととてつもなく寂しくなります。いつもみんなとくだらない遊びばかりして賑やかだった楽屋も、これからは一人になるんだなぁと考えると、メンバーの存在のありがたみを改めて感じます。――AKB48としては最後のシングル、『11月のアンクレット』はさわやかで素敵な曲ですね。MVがまた、渡辺さんの素顔が垣間見られるような自然な雰囲気で撮影されていて、とてもよかったです。渡辺:わ、うれしいです。平野(文子)監督がそれを引き出してくれたし、私も監督の要求に全力で応えたくてやっていたら、今まで見せたことのないような表情が出せた気がします。同じ女性からも共感してもらえるようなMVを作ろうと、取り組みました。――まんまとハマってしまいました(笑)。カップリングの卒業ソング「サヨナラで終わるわけじゃない」が秋元康さんから届いた時、どう感じましたか。渡辺:何を話したわけでもないのに、ある日秋元さんからこの曲が上がってきたんですが、私のリアルな思いが代弁されていて、さすがだなと思いました。歌っていてどこにも違和感がないんです。最後に、こんなに大人っぽくて素敵な曲をいただけてありがたいです。わたなべ・まゆ1994年3月26日生まれ。AKB48の3期生でチームBに在籍、主要メンバーとして人気を集める。CDリリース、バラエティ番組などの出演、ライブやコンサートの開催などアイドルとして活動しながらも、ここ数年はドラマにも度々出演し、『サヨナラ、えなりくん』(テレ朝)では主演を務めるなど、女優としても活躍。AKB48の50thシングルで、渡辺さんのAKB48ラストシングル『11月のアンクレット』が発売中。カップリングは、卒業ソング「サヨナラで終わるわけじゃない」。【初回限定盤・通常盤共通】AKB48グループリクエストアワーセットリストベスト100、2018楽曲投票券1枚封入、【初回限定盤のみ】イベント参加券封入、【通常盤のみ】生写真1種ランダム封入 各¥1,646(税込み)レースワンピース¥16,000(DRWCYSTEL:03・3470・6511)靴はスタイリスト私物※『anan』2017年12月13日号より。写真・内田紘倫(the VOICE)スタイリスト・蜂谷優子ヘア&メイク・オサレカンパニーインタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2017年12月06日人気劇団、城山羊の会の1年ぶりの公演『相談者たち』。出演者の吹越満さんと、橋本淳さん、作・演出の山内ケンジさんの鼎談を行いました!普通に見えるのにどこかが変!?シュールでユーモラスなセリフ劇。男と女の理性という建前と本音の部分(主に下半身)とを、時にシュールに、時にバカバカしくユーモラスに描き出す城山羊の会。人気劇団の1年ぶりの公演は男と女の“別れ”がテーマ。橋本:山内さんの作品は、予想だにしない斜め上を行く展開だったり演出だったり、毎日この先どうなるかがわからない面白さがありますよね。吹越:うん。稽古していても、どこかに爆弾が埋まっているような感じがあるんですよね。今回も、なんかなさそうなのに…ある、じゃない?橋本:(笑)。ありますね。吹越:気づかないくらい微弱の不条理な電流が要所要所に流れていて、一見普通なのに、すごく変っていう。山内:今回はとくにミニマリズムを目指して、余計なドラマティックなことはなるべく削っております。普通なんだけど微妙に変っていう会話が、だらだら続くのを面白くすることに挑戦しているわけでございます。橋本:…まあ、いまは面白くなりそうな予感はあるんですが、互いの絶妙な空気感で笑いになっていくものなんで、ここから全員で微調整しながら作っていくことになるんだとは思うんですが…ねぇ、吹越さん。吹越:僕が以前に出演した2作に比べると、家庭によくあるささやかなエピソードなんですよね。これまでは明らかに変な人だったのが、今回そんな変じゃない。いまのところは。橋本:でも、途中で予想もしていない展開になることありますからね。吹越:ただ今回、お父さんが娘に言うセリフとかも普通でねぇ…。昨日、その普通な感じが難しいっていう話をしていたんだよね。橋本:はい。普通に娘のことを心配しているお父さんですもんね。山内:僕は毎回、そんなに書きたいことがあるわけじゃないんです。劇場を決めて、キャスティングして、タイトルを決めてからお話を考える。そのモチベーションになるのはいつも役者さんで、ある意味、どうしたらこの人の意外な面が出せるかっていうだけで書いていたりします。吹越:役者にとって怖いのは、山内さんのダメ出しだよね。同じことを言うにしても山内さんのタイミングとか言葉の選び方が面白いんだから。橋本:僕、前回の稽古の時に言われた「あっちゃんのそのセリフは、翻訳劇だと思うのは僕だけでしょうか」ってダメ出しは、効きましたねぇ。いまも時折思い出すくらいです。山内:フフフフ…(笑)。今回は初めてご一緒する方が多くて、物語の重要度が低くなり、ナチュラルにお芝居で見せていく作品になっておりまして、その派手ではない感じが、僕にはすごく新鮮…です。まあ、その前提にあるのは、キャストの皆さんの魅力なわけですけれど。吹越:ではその魅力を…最大限に出そうとしなくても、自然に漏れ出ちゃうようにできればと思います。橋本:騙されたと思って一度劇場に足を運んでくだされば、きっとその面白さをわかっていただけるはずなので、ぜひいらしてほしいですね。ふきこし・みつる1965年生まれ。城山羊の会へは今回が3作目の参加となるほか、山内さんの監督作、映画『友だちのパパが好き』にも出演。来年1月からは舞台『プルートゥPLUTO』への出演が控えている。はしもと・あつし1987年生まれ。城山羊の会へは、’14年の舞台『トロワグロ』で初参加。それを映画化した『At the terrace テラスにて』にも出演。現在放送中のドラマ『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)に出演。11月30日(木)~12月10日(日)三鷹市芸術文化センター 星のホール作・演出/山内ケンジ出演/吹越満、安澤千草、橋本淳、村上穂乃佳、鄭亜美、折原アキラ前売り3800円当日4000円(全席自由・共に税込み)三鷹市芸術文化センターTEL:0422・47・5122※『anan』2017年12月6日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年12月02日“楽器を持たないパンクバンド”として、’16年5月にメジャーデビューしたBiSH。パンキッシュな楽曲と迫力あるパフォーマンスを武器に、わずか1年で幕張メッセイベントホール公演を即完売させるなど、破竹の勢いで突き進んでいる。「ライブの熱量は誰にも負けません。本物のパンクバンドのように命をむき出しにしてやってます」(チッチ)「客席の煽り方も独特だと思います。“お前らの喉ちんこ焼き殺してやるからな!”とか(笑)」(アイナ)「メンバー全員、作詞ができるのも私たちの強みです」(アツコ)リリースされたばかりのメジャーセカンドアルバム『THE GUERRiLLA BiSH』でも、メンバー全員が作詞に参加している。「デモを聴いて各自、詞を書くんですけど、採用されないことも多くて。今回のアルバムで初めて全員採用されました(笑)。いつも採用されるのはリンリンとモモコ」(アイナ)「昔から書くことを仕事にしたいと思っていたので、作詞できることがすごく嬉しい。いつもノートを持ち歩いて書き留めてます」(モモコ)「私が書くのは、すべて自分の実体験。だから、デモを聴いたときに自分が病んでたら、病んでることしか書けないんです」(リンリン)楽曲の振り付けを担当しているのは、メンバーのアイナさん。「4歳から18歳までダンスを習っていたので、曲を聴くと自然に振りが浮かんでくるんです」(アイナ)「浣腸のポーズがあったり、アイナの振り付けは私たちの個性を引き立ててくれるところが好き」(アユニ)メンバー全員が口を揃えて、「今までで一番かっこいいアルバム」と語る本作の中でも、とくに6人が推すのは2曲目の「SHARR」。「とにかくずっと叫んだり、シャウトしています。初めて聴いたときは私たちも衝撃で(笑)」(モモコ)「ライブで盛り上がるか、ドン引きされるかのどっちかですね(笑)。でもすごくいい感じになってるので、ぜひ聴いてほしいです」(アイナ)リード曲「My landscape」のMV撮影では、初めて海を渡ってロサンゼルスへ。「みんなパスポートを持ってなくて、直前に取ったんですよ。この期限が切れないうちに、いつか海外でもライブをしてみたいです」(チッチ)「でもまさか、憧れのアンアンさんに出していただけるとは。最初は脱ぐんかなって思って(笑)。準備万端だったんですけど」(アイナ)ビッシュ左上から時計回りに、アイナ・ジ・エンド、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、モモコグミカンパニー、アユニ・D、セントチヒロ・チッチ。来年1月から全国12か所、16公演のワンマンツアーも決定!グループの進化を象徴する全13曲収録。Major 2nd ALBUM『THE GUERRiLLA BiSH』【初回生産限定盤CD+Blu-ray+PHOTO BOOK】¥10,000【LIVE盤CD+DVD】¥5,800【通常盤CD】¥3,00011月29 日発売(avex trax)※『anan』2017年12月6日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)文・菅野綾子(by anan編集部)
2017年11月29日ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんこと、haderuさんが中心のビジュアル系バンド「jealkb」。芸人の企画バンドでしょ?そんな誤解も、一度曲を聴けば完全に払拭!ガチさが伝わります。「誤解の多いバンドだけどライブでは必ず楽しませるんで」haderu(以下、ha):アンアンの爽やかなページの後に急に僕らを目にして、読者のみなさんが胸やけしないか、心配ですけど。急に油ものがきたみたいな。芸人というバックボーンがあるゆえに、誤解の多いバンドなんでね(笑)。――大丈夫です(笑)。バンドが10年以上も続いている理由は?ha:単純に楽しいから。僕、楽しくなかったらすぐ辞めちゃうんで。特にライブですね。お客さんが楽しい顔して帰っていって、メンバーで「いいライブだったね」って楽屋で話すときがいちばん楽しい。――ライブはどんな雰囲気ですか?ha:僕とhidekiがお客さんに絡んで、ノれてない人の気持ちを解きほぐします。物販にも必ず立つんですが、「普段、ライブであまりノらないけど、気づいたら暴れてた」って声も。EXILEがかっこいい、アイドルがかわいい、というのとは違う、楽しさがあります。hideki(以下、hi):自分も観客だとやりがちなんだけど、腕組んで観るんじゃなくて、もう一歩踏み込んでほしくて。――新曲『R‐P‐S』について教えてください。ha:タイトルは英語のじゃんけん、Rock、Paper、Scissorsの頭文字。ライブではいつも観客を巻き込んだじゃんけん大会をやっていて、そのために作りました。sapoto:作曲は僕とelsaさん、作詞はhaderuさんです。hi:ジャケットデザインはedieeさん。彼、多才なんですよ。――これだけ長く続いていると、メンバー同士の衝突などは?ha:僕とdunchが喧嘩するくらいですね。「ライブ直前に肉まん食うな」みたいなくだらないやつ。あの時は、僕が靴ぶん投げて「もう出ない!」って言ったんです。ediee:さすがに5分前はね…。本番後に食えばいい話だし。dunch:というedieeは、30秒前くらいに舞台袖で弁当食っても、なぜかおとがめなしで…。ediee:肉まんは匂うから。――(笑)。その時、他のメンバーはどうしてるんですか?ha:elsaはリーダーとして見守り、hidekiとedieeは後輩だから見守り、sapotoは後から加入したから見守ります(笑)。――ところでhaderuさんはお笑いやバンド活動に並行して行っている、大学受験も話題です。ha:今日も英単語帳持参です。この前は現代文で満点取りましたよ。手応えは十分!すべて全力でやってくから、読者の方も騙されたと思っての楽しさでは、他には絶対負けませんから。ライブに来てほしい!ライブの楽しさでは、他には絶対負けませんから。ニューシングル『R‐P‐S』。じゃんけんを耽美的に、激しく歌い上げる。「ライブでの盛り上がりを想定して作りました」(ha)。カップリングの「silver」は強い社会的メッセージが突き刺さる。11月22日発売。¥926(jealize)ジュアルケービー2005年、結成。本人たちの“20歳下の弟”という設定で、芸人活動とは一線を引き、本気でバンドに取り組む。ファンの総称は、ジュアラー。12月22日、Zepp Diver Cityでライブ開催。※『anan』2017年11月29日号より。写真・内田紘倫インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2017年11月26日女優でモデルの内田理央(26)が10月31日、自身のブログを更新。昨年のハロウィンで仮装した"黒天使"姿の写真を公開し、ファンから反響を呼んでいる。「ハロウィン、、?」と題して更新したブログでは、「今年はなんも仮装してないや。ヤンジャンでやらせて頂いた楊端和さまで 私の今年のコスプレ欲求が全て満たされたのかもしれません」と今年はハロウィンコスプレをしなかったという。そして、「皆さんはなにかハロウィンらしいことしましたか?」とファンに問いかけ、「去年の一人ハロウィン、、クレアーズでセールになっていたお花と羽を買って、家にあったお洋服で一人でコスプレして終わったさみしい思い出です(笑)」と昨年の"黒天使"コスプレ姿を披露。「お部屋で自撮り棒で撮る悲しさ」と振り返った。公開された"黒天使"姿に、ファンから「今年見たハロウィン写真でぶっちぎりの美しさ」「とっても可愛い」「どんな衣装もお似合い完璧」「自前コスプレショットとっても可愛い」「天下一品」「黒天使可愛い」「とてもお美しい」「コスプレ凄く格好いい」「めっちゃ似合ってます」「自撮りつっても、クオリティー高い。(笑)」と絶賛の声が寄せられている。
2017年11月01日女優でモデルの内田理央が出演する舞台『チョップ、ギロチン、垂直落下』が、10月17日より大阪・HEP HALLにて開幕し、その特報映像とビジュアルが20日、公開された。浅草九劇のこけら落とし公演、劇団子供鉅人の最新作となる同作は、「女子プロレス」を題材にした物語。「自分が不幸であること」に生き甲斐を感じるレスラー・マンモス稲子と人気レスラー揚羽舞、かつては親友だった2人を軸に「本当の自分」を見出すことをテーマにした汗と笑いと涙の物語だ。内田が演じるのは、人気団体「ファイヤーヒップス」所属の花形レスラー揚羽舞(アゲハ マイ)。地方で暗い少女時代を過ごしていたが、親友のマンモス稲子に助けられ、レスラーとなる役どころで、キックを得意技とする。公開された特報映像では、本人もお気に入りという「アゲハ蝶」をイメージしたセクシーな紫の衣装を身にまとった内田が、キックをはじめとするさまざまなプロレス技を披露している。同公演は、10月17日から23日まで大阪・HEP HALL、11月6日から19日まで東京・浅草九劇にて上演する。
2017年10月20日女優の山崎紘菜(23)が19日、自身のインスタグラムとブログを更新。オードリー・ヘップバーン風写真を披露し、ファンから反響を呼んでいる。この日更新したSNSでは、「雑誌『UTB+』11月号 現在発売中です」と、名女優オードリー・ヘップバーンの代表作である映画『ティファニーで朝食を』のポスター風に撮影したページのモノクロVerを公開。「#連載」「#ティファニーで朝食を」「#カラーverは」「#誌面で見てね」などとハッシュタグを添え、オードリー・ヘップバーンの名言でもある「みんなそれぞれのスタイルがあって、それを見つけたらずっと持ち続けるべきよ」も記した。ファンからは「素敵な写真と素敵な言葉ありがとうございます」「美しく、カッチエエね!」「紘菜さんの個性的魅力が出てる 」「綺麗!!」「かっちょえぇ~ですぅ!!」「オードリー風紘菜さん、素敵っす」「ほんと素敵な写真」「お美しい」「美人すぎる」「オードリー超えてるよ」「きれい可愛いー」「紘菜さん、素敵すぎ」「なんて、可愛いんだろう」と絶賛の声が多く寄せられている。
2017年10月19日ドラマ『陸王』で実に15年ぶりの連続ドラマ主演を果たす役所広司さん。ブランクを置いた理由、そして今回久々に出演を決めた理由とは。日本を代表する名優の胸の内を、少~しだけ覗かせていただきました。スタジオににこやかに入ってこられた役所広司さん。ページの概要を説明する編集者の言葉に丁寧に相槌を打ち、カメラマンとは軽口を交えて言葉を交わす。大俳優のスマートな軽やかさに、現場にいた誰もが一瞬にして虜にされた。そんな役所さんがドラマ『陸王』で演じているのは、その誠実な人柄ともの作りへの情熱で、ランニングシューズの開発に挑む老舗の足袋メーカーの4代目社長。なんと連続ドラマへの出演は、今作が15年ぶりになるという。――今回、15年ぶりに連続ドラマに出演をお決めになったのは、どういった理由からなんでしょう。役所:これ以上年とったら、連続ドラマは体力的にもうできないというのはありました。そして何より、この『陸王』という原作に非常に心を打たれたんですね。僕の(演じる宮沢が経営する)老舗の足袋メーカー「こはぜ屋」は、社員も古いしミシンも古い(笑)。もう僕自身もだいぶ古くなってますけれど、古いものが頑張るっていいじゃないですか。この題材がテレビドラマにとても向いていると思いましたし、僕が原作を読んで感じたようなことがドラマを観てくださる方々に伝われば、とてもいい作品になると思ったんです。――連続ドラマから離れていたのは、テレビから少し距離を取りたかったからですか。それとも、映画に軸足を移したかったから、なんでしょうか。役所:その両方ですね。といっても、テレビを避けていたわけではないんです。ただ、しばらく映画を中心にやっていこうと思って、気に入った企画をいただいたらスケジュールを確保するようにしていたんです。僕は基本的にふたつの仕事を同時にはできないんですよ。そうじゃないと集中して取り組めないんです。あとね、いい俳優さんって皆さん、忙しい方が多いじゃないですか。僕が綺麗にスケジュールを空けておけば、そういう方々とスケジュールが合わせられやすいこともあって、ご一緒できる機会が増えますよね。そうなってくると、慌ただしい連続ドラマのお仕事はなかなか引き受けられなくて、気づけば10何年が経っていたという。――役所さんと共演できるなら、と、スケジュールを合わせてくださる俳優も多いと思うのですが…。役所:いやいや、そんなことないです。――では、久々に戻ってきた連続ドラマの現場はいかがでしょう。役所:これだけの短い期間でこんなに撮るのかって思っています(笑)。撮っても撮っても撮り終わらないっていうイメージですよ。そういや15年前も、やっと覚えてセリフを吐いたと思ったら、またすぐ次のセリフを覚えなくちゃいけなくて大変だったな、と。――映画との大きな違いというと、テレビドラマの場合は、撮影している間に視聴者の方の反響が返ってくるということもあります。役所:僕は基本的にモニターを見ないので、映画の場合は出来上がるまで、どんな作品になっているかわからないんです。ただ、ドラマの場合は、放送を見て、そこから先を作っていくことになりますから、見なきゃいけないなと。――モニターチェックをされないのには理由があるんでしょうか。役所:元来、好きじゃないんです。見るのが怖いっていうか。見れば絶対、もう一回やりたいって思っちゃいますでしょう。それでもう一回やれば、どうしたって修正しようとします。でも、それが果たして正しい芝居なのかわからない。それなら監督に委ねた方がいいし、見ない方が諦めがつきますよね。やくしょ・こうじ1956年1月1日、長崎県生まれ。‘83年、NHK大河ドラマ『徳川家康』で織田信長を好演し、脚光を浴びる。その緻密でリアルな演技で注目され、‘97年の映画『うなぎ』は、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。‘12年には長年にわたる俳優活動が評価され、紫綬褒章を受章した。近作に映画『関ヶ原』『三度目の殺人』などがある。役所さん主演の連続ドラマ『陸王』は、10月15日スタート。毎週日曜21時から放送。初回は2時間スペシャル。大ヒットしたドラマ『半沢直樹』のチームが再結集し、再び池井戸潤作品のドラマ化に挑む。資金繰りに悩む老舗足袋メーカーの4代目・宮沢紘一(役所)は、新規事業への参入を考え始める。彼が目をつけたのは、これまでの技術を生かしたランニングシューズの開発だった―。スーツ¥270,000(ベルヴェスト)シャツ¥21,000(ボリエッロ)ネクタイ¥12,000(エレデ キャリーニ)チーフ¥6,000(ジエレ)靴¥99,000(エンツォ ボナフェ)以上ビームス ハウス 丸の内TEL:03・5220・8686※『anan』2017年10月18日号より。写真・内田紘倫スタイリスト・安野ともこ(コラソン)ヘア&メイク・森崎須磨子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年10月11日昨年、新人ながら映画『ONE PIECE FILM GOLD』の主題歌に抜擢され、一躍注目の存在となったGLIM SPANKY。誰もが一度は耳にしたことのあるハスキーな女性ボーカルをのせたオーセンティックなロックを奏でる二人は、いまや時代の寵児とも評される。ルーツを前面に打ち出した最新アルバムも完成し、ロックの王道をひた走る彼らの過去・現在・未来に迫るインタビューです。――結成が2007年だからちょうど10周年なんですね。当時は松尾さんが高1、亀本さんが高2で。松尾:はい。初めて会ったとき亀はサッカー部だったので、真っ黒に焼けてて髪が長くて腰パンで、うわーと思ってたけど、バンドのことめっちゃ真面目なんですよ。亀本:音楽だけじゃなくて全てのことに真面目なんだよ。松尾:初めてスタジオに入った日、ちゃんと練習してきたので驚いて。亀本:サッカー部だから毎日練習するのが当たり前。もし軽音部のヤツが運動部並みに練習したら、卒業するころにはめちゃくちゃギターがうまくなると思いますよ。――確かに(笑)。それですぐに地元コンテストで優勝とは、すごい。松尾:持ち曲がまだ2曲しかなかったのに、出ちゃいましたね。その翌年は10代限定のロックフェス「閃光ライオット」に応募して、ファイナリストになりました。――高校時代から、プロになりたいという気持ちだったんですか。亀本:特にありませんでした。向上心を持って続けていただけ。松尾:私も創作すること自体が楽しくて、自然に活動していました。――進学で上京し、4人だったメンバーが2人になったそうですが、活動は続けていたんですか?松尾:弾き語りやライブなど、活動は変わらずしていました。でもすごいとんがっていたので、《メンバー募集中!》とかは絶対言わない(笑)。一緒にやりたいヤツから連絡してこい、みたいな。亀本:ただ、「閃光ライオット」の直後は、お客さんも観に来てくれたけど、その後は1人か2人。松尾:それでもなぜか根拠のない自信だけはあって。将来、GLIM SPANKYが音楽シーンにいなかったら、日本の音楽はおしまいだ!と本気で思ってました。そんなバカさがあったから、やってこられたのかな。――なるほど。でも大人を信じてなさそうな二人だから、デビューまでも波乱だったのでは(笑)。松尾:そもそも信用していなかったし、敵対しまくりでした。いまのレーベルのトップの方と会ったときも「キミたちはこういう売り方をすればイケるよ」的なことを言われると思って、絶対言い返してやると思っていたのに、好きなバンドの話とか音楽トークだけ。純粋なロックファンだったので、私たちの音楽を捻じ曲げないだろうと思えて、一緒にやろうと決めたんです。こんなに自由でいいの、と思うぐらい、伸び伸びと好きなように活動させてもらっています。――今日の衣装も自分たちで選んだ古着ですか?松尾:はい。もともとはノースリーブのワンピースだったんですが、袖をつけてリメイクしてみました。――音楽もそうだけど、ファッションや松尾さんがデザインするノベルティに至るまで、一貫したスタイルがありますよね。松尾:普段は自分で衣装を用意し、メイクもセルフでしますが、私はこういうスタイルでやりたいというイメージが明確にあるので、スタイリストさんにお願いするときもイメージ画像を何十枚も見せて、衣装を用意してもらいますね。――二人を見てると、ロックミュージシャンはスタイルがなければ、というポリシーを感じます。松尾:バンドを始めたころから、ロックはファッションやカルチャーとともに時代の中で生まれていくもの、という感覚がありました。それは両親にずっと言われ続けてきたことなんですが。――ご両親の教育の賜物!亀本さんはどうですか?亀本:僕は音楽にしか興味がないので、流行とかブランドがどうとかは分からないんです。でも、ロックって見た目がカッコ良くないとダメ、というこだわりはあります。このGジャンも古着ですけど、その人の作る音楽がカッコいいから、Gジャンもカッコ良く見えるし、たとえTシャツをインしてても、カッコいい音を出せる人なら、インすらもカッコ良く見えると思う。でも音をカッコ良くするのがいちばん難しい、と僕は言いたい。松尾:そうだね。亀には音については徹底的にこだわってもらいたい。私はビジュアル面にもこだわるから、いいバランスで活動できているし、ストレスなくやっています。亀本:もし音楽以外のことに時間をかける暇があるなら、その時間も音楽のことだけにしたいからね。――ファンの人たちも二人に刺激されて、古着屋に通うようになったりしていますよね。松尾:はい。私はベレー帽にワンピースを合わせるのが好きなんですが、同じ格好の子が何人もライブに来てくれたり、前列の女の子がみんな私と同じ靴を履いていたこともありました。すごく嬉しいです。――二人の音楽を初めて聴いたとき、最初は松尾さんのボーカルに気持ちがざわざわしました。ご自身の、天から与えられたような奇跡的な声をどう感じますか。松尾:歌は子供のころから大好きでしたが、張り上げると自然にひずむし、ガサッとした声なので、どうもみんなと違うなって。でも小学生のときにジョン・レノンがガサッとした声で歌っているのを聴いて、その不安は吹っ飛びました。こういう音楽をやれば私の声が合うかもしれないって、ビビッときて。そのとき自分の声の使い道に気が付いたんだと思います。――その歌声が最先端の機材で作られたロックに乗っていることに、毎回感動します。最新作『BIZARRE CARNIVAL』について教えてもらえますか。松尾:1作目、2作目はシンプルなロックを中心にした構成で、名詞代わりのアルバムでしたが、3作目はよりマニアックなところに足を突っ込んでもいいんじゃないか、って。もともと私が大好きなサイケデリックロックにも挑戦していますし、フォーキーな曲もあり、アッパーなロックンロールもあります。新曲だけでなく、全くお客さんが入らなかった大学時代、ライブハウスで演奏していた懐かしい曲も。そんなビザ―ルな曲たちが集まったカーニバルを開くよ、というアルバムです。亀本:いま振り返ると、サイケデリックなサウンドをフィーチャーしたアルバムを作ろうと決めたのは正解だったよね。松尾:うん。‘60~‘70年代のサイケデリックロックをずっと聴いてきて、私たちの血となり肉となっているので、GLIM SPANKYなりのサイケデリックロックを、現代に提示したかったんです。グリムスパンキー松尾レミ(V&G)、亀本寛貴(G)。‘60~‘70年代のロックやブルースをベースに新しい感性を加えたロックを聴かせるユニット。2014年にミニアルバム『焦燥』でデビューするや否や、松尾のハスキーな声が評判となり、多くのCM曲にも参加する。3枚目のアルバムをリリースし、J-Rockのシーンでも唯一の個性を放つアーティストに。3rd Album『BIZARRE CARNIVAL』好評発売中。【初回限定盤CD+DVD】¥3,700【通常盤CD】¥2,700なお収録曲の「ビートニクス」は映画『DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』主題歌になる。10月から全国20会場を回るツアー「BIZARRE CARNIVAL Tour 2017-2018」がスタートする。来年1月には台湾と香港で、初のワンマンライブを開催する。※『anan』2017年9月20日号より。写真・内田紘倫インタビュー、文・北條尚子(by anan編集部)
2017年09月14日『レ・ミゼラブル』など数々のグランドミュージカルに出演してきた山崎育三郎さん。近年、ドラマやバラエティで独特の存在感を放っている彼が、ついに『あいの結婚相談所』でドラマ初主演、結婚相談所の所長・藍野役を演じる。そんな山崎さんに、ミュージカルのことから自身の性格についてまでお聞きしました!中性的に思われるんですが実際の僕は、結構男っぽい。――バラエティ番組でも“ミュージカル調で”ということを求められることが多いですよね。山崎:そうですね(笑)。大抵、台本にミュージカル風に登場してください、とか、ミュージカル風に答えてくださいと書いてあることが多いですね。お任せな感じで振られるんですけれど、そういう時は、現場にいる方々が観客だと思って、皆さんを楽しませようと思ってやっています。僕は普段、お客様に向かって演じることに慣れているので、ドラマでは監督さんやカメラさんが楽しそうにしてくださっているのが励みになっています。――サービス精神が旺盛な、面白い方だというのは伝わってきます。山崎:求められていることに応えたいし、自分もその場を楽しみたい、というのはありますね。――ミュージカルを面白おかしく取り上げられることに対しては?山崎:それは、ミュージカルの表現が、テレビサイズで見ると面白く見えるっていうことだけなんで。そういうことからでもいいから、自分やミュージカルを知ってもらったり、興味を持ってもらえればいいと思う。ミュージカルっていうワードがテレビに取り上げられることは、むしろうれしいくらい。だって僕が素のままバラエティに出てたら、見てる人は笑っていいのか、どう見ていいのかわからなくて戸惑うと思うんですよ。僕はむしろ笑ってもらった方が、結果ありがたいです。だから今回の藍野さんも、やってる僕は真剣ですけれど、ちょっとクスッと笑って見ていただければと思います。――今回の役もですが、ミュージカルの舞台でも暗殺者の役を演じるなど、これまでのプリンスのイメージとは違った濃いキャラクターの役が続いていますね。山崎:楽しいですよ。ずっとやりたかったんです。20代の頃は、誰かに恋をする王子様役が多かったんですけれど、これから40代、50代になっていくなかで、ずっとプリンスではいられないわけです。いろんな経験をして幅を広げていかなきゃいけない。いま、そういう役をいただけて楽しんでいます。――前クールの『あなたのことはそれほど』の役も衝撃的でした。山崎:僕はクランクインの時から聞いていたので、涼太(東出昌大さん)への告白シーンに向かってずっと芝居を作ってきたんですけど、ご覧になった方は驚いたみたいですね(笑)。もともと僕は中性的なイメージを持たれることが多かったし、普段からそうなんじゃないかと思っている方もいるようです。――ミュージカルの俳優さんは、上品で物腰が柔らかいから…。山崎:昔、先輩にミュージカルでは中性的でいた方がプラスになると言われたんです。舞台の上では、男っぽさだけではなく、品の良さや美しさもないと魅力が出ない、と。それで意識的に中性的に振る舞っているところもありますね。ただ、僕自身の性格は、どっちかというと男っぽいんですけれど。――そうなんですか!?山崎:同級生たちといる時は…山崎軍団って呼ばれているんですけれど、僕が仕切って皆を集めて、その場ではエラそうにしゃべっていたりします。もともと男4人兄弟で育っているので、男同士の方が落ち着くんですよ。同じミュージカル俳優の(井上)芳雄君や健ちゃん(浦井健治さん)といても、僕が一番男っぽいねって言われます。――そういえば、井上さんもバラエティ番組でWキャストの相手をライバル視しているとか、かなり本音をぶっちゃけていますよね。まさにその相手である山崎さんは、井上さんの話をどんな気持ちで受け止めているんでしょう。山崎:どうもこうもないですよ。それを言えばテレビでウケると思っているでしょ、と(笑)。でも、井上さんの方が先輩なんで、後輩の僕はおとなしく聞いてるだけです。――では、山崎さんはライバル視したりはしない、と。山崎:僕はたぶん、性格的なものもあって、他人のことをそこまで意識したりしないんですよね。――年齢を重ねてできるミュージカルの大役もありますが、そういう目標はあったりしますか。山崎:いまは、そういうのはないですね。時代も変わってきて、映像で活躍されている方も大勢舞台に進出しています。願わくば、ミュージカル俳優ではなく、山崎育三郎として映像でも舞台でも、存在できるようになれればと思います。やまざき・いくさぶろう1986年1月18日生まれ、東京都出身。12歳の時にミュージカルデビュー。その後、留学などを経験し、’07年の『レ・ミゼラブル』のマリウス役で本格的に俳優としての活動をスタート。’15年より映像作品にも活躍の幅を広げるほか、歌手としても6月にカヴァーアルバム『1936~your songs II~』をリリース。コート¥58,000ロングシャツ¥33,000(共にイロコイ/イロコイ ヘッド ショップ TEL:03・3791・5033)ドラマ『あいの結婚相談所』は、毎週金曜23時15分~テレビ朝日系にて放送中。山崎さんが演じている藍野は元動物行動学の准教授で、現在は200万円という法外な入会金をとるが成婚率100%を誇る結婚相談所の所長。劇中、歌やダンスも披露。山崎さんが歌う番組テーマソング『Congratulations/あいのデータ』も好評発売中(ユニバーサルミュージック)。※『anan』2017年9月6日号より。写真・内田紘倫スタイリスト・尾後啓太インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年09月03日なんだかやけによく通る声で滑舌は抜群。その上、姿勢よく物腰柔らかで、瞳はキラキラ。バラエティ番組で初めて山崎育三郎さんをご覧になった人は、直感的に「この人、タダモノではない!?」と思ったはず。なぜなら、山崎さんといえば、ドラマ『下町ロケット』に出演するまで、主な活躍の場といえば、数百年前のヨーロッパ界隈。ミュージカル『レ・ミゼラブル』で革命に身を投じ、『モーツァルト!』で交響曲を作曲していたのだ。そんなミュージカル界のプリンスが、現代の東京に降り立った!と思ったら、初主演となるドラマ『あいの結婚相談所』では結婚相談所の所長に。とはいえ、これはこれでタダモノではない役でして…。――映像作品での活躍がめざましいですが、どこかのタイミングで、そっちの方向へも挑戦していこうと決断されたのでしょうか?山崎:子供の頃からミュージカルに憧れていて、大好きだったのが『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『エリザベート』『モーツァルト!』の4つでした。当時、この4作品全てに出演した俳優が日本ではまだいなくて、自分がそれを達成したいとノートにも書いていたくらい、ずっと目標にしてやってきたんです。その夢が叶ったのが29歳の時。ちょうどその頃、同じくミュージカルで活躍していた井上芳雄さんや浦井健治さんと話す機会があって、いま日本のミュージカルが盛況だといわれてはいても、劇場に足を運んでくれるのはある一定層にとどまっている、というところで意見が一致して。僕らで何かミュージカルの輪を広げていくことができないかと、3人でStarSという活動をスタートさせたんです。ちょうどそのすぐ後にドラマ『下町ロケット』に声をかけていただきました。ただ、正直、自分がやったことのない世界に足を踏み入れるというのは、最初は恐怖しかなかったです。基本的に舞台の世界だと、2年先、3年先までスケジュールが決まっているのが当たり前ですが、まず映像のために舞台を入れない期間を作ったんです。とはいえ、そこに仕事が本当に入るのかはわからないわけで、それが何より怖かったですね。運良く最初のドラマがヒットして次の作品にも声をかけてもらえたから良かったですが、その時はただただがむしゃらでした。でもそうやってひとつひとつ積み重ねていって、たくさんの人に名前を知ってもらうことができました。去年、『エリザベート』という作品で、東京のほか大阪、名古屋と公演したんですが、出待ちのお客様の半分以上が、「テレビで見ました」という新しいファンの方だったんです。そこであらためてテレビの影響力の大きさを実感しました。――数年先のスケジュールを空けたということは、最初の『下町ロケット』で何か大きな気持ちの変化があったということですか。山崎:そうですね。それまでは、ミュージカルしかやりたくないと思っていたし、やらない、と決めていたんです。じつは12歳の時にミュージカルでデビューして子役として活動していたんですが、中学生の時に、一度だけドラマに出たことがあったんです。その時は、慣れない現場に戸惑いの方が大きくて、稽古場で先生にどんなに怒鳴られても舞台で歌っている方が楽しいって思ったんですよね。でも、大人になって映像作品に携わってみたら、自分の表現や表情、声も含めて、舞台だけをやっていた時には気づかなかった発見がたくさんありました。いまはいろんなことにチャレンジして、自分の幅を広げたいと思っています。――映像の現場に対して感じていた“恐れ”は、どの辺りからなくなりました?山崎:いや、まだ感じています(笑)。ミュージカルでは主演も何作かさせていただいていますし、いまは現場に行けば、キャストもスタッフも大半が顔見知りなわけです。でも映像では、ほぼ毎回“はじめまして”の状況なんですよね。そんななかでリハーサルをやってすぐ本番ですから、じつは舞台以上に芝居作りという意味ではライブなのかもしれない。緊張感ありますよ。――いま演じている藍野真伍は、毒舌で、唐突に歌いだしたりもするクセの強い個性的なキャラクターですけれど…。山崎:本人は自分のことを変人だとは思ってないので、僕もいたって普通だと思って演じるようにはしています(笑)。ただ、劇中のミュージカルシーンは毎回、試行錯誤です。普段は1か月稽古してやっているんですが、今回は、その場で振付師さんから振りをつけてもらってやらなきゃいけなかったり、場面によっては自分で振りを考えたり、連ドラのスピード感でやらなきゃいけない。いつも以上に瞬発力や対応力が必要になるので、頭をフル回転させてやってます。――藍野さんにとっての昆虫のように、ご自身が偏愛しているものはありますか?山崎:うーん…そんなになくて、しいて言うなら野球かなってくらい。少年野球をやっていましたし、子供の時はヤクルトスワローズを応援していましたし。いまも草野球チームを作っているんですよ。――ちなみに、藍野さんのセリフに「結婚には恋愛は必要ない」というのがありますが、山崎さんが結婚に必要だと思うものは?山崎:「恋愛は必要ない」って藍野さんは言いますけれど、ドラマでは結果的に皆さん、愛し合って結婚するんですよね。やっぱり結婚って、相手のことを考えて寄り添うことが大事なんだと思います。やまざき・いくさぶろう1986年1月18日生まれ、東京都出身。12歳の時にミュージカルデビュー。その後、留学などを経験し、’07年の『レ・ミゼラブル』のマリウス役で本格的に俳優としての活動をスタート。’15年より映像作品にも活躍の幅を広げるほか、歌手としても6月にカヴァーアルバム『1936~your songs II~』をリリース。コート¥58,000ロングシャツ¥33,000(共にイロコイ/イロコイ ヘッド ショップ TEL:03・3791・5033)ドラマ『あいの結婚相談所』は、毎週金曜23時15分~テレビ朝日系にて放送中。山崎さんが演じている藍野は元動物行動学の准教授で、現在は200万円という法外な入会金をとるが成婚率100%を誇る結婚相談所の所長。劇中、歌やダンスも披露。山崎さんが歌う番組テーマソング『Congratulations/あいのデータ』も好評発売中(ユニバーサルミュージック)。※『anan』2017年9月6日号より。写真・内田紘倫スタイリスト・尾後啓太インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年09月03日宮沢りえさん、段田安則さんらとともにチェーホフ劇に挑む黒木華さん。豪華なメンバーとの共演や、舞台の裏側についてインタビューで聞きました。登場するのは愚痴っぽい人々ばかり。そこで大きな事件も起きないまま、淡々と会話で綴られていく。そんな表面だけをなぞると退屈にも思えるチェーホフ劇を、丹念に戯曲を読み解き、その演出により、セリフに潜む人間の滑稽さや愛嬌、そして悲哀を舞台上に描き出し、悲喜劇にしてみせたケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんによるチェーホフシリーズ。その第3弾『ワーニャ伯父さん』が上演される。「最初に台本を読んだ時には、閉鎖された空間のなか、皆がどうしたらいいのかわからずにいる…というようなイメージを受けたんです。でもそれが、稽古が始まってみると、悲劇的ではあるのに、皆が苦しめば苦しむほど滑稽で笑ってしまうんです。これまでチェーホフに縁がなかったんですが、自分のなかで作品の印象が変わってきているんですよね」これが初のKERA作品となる黒木華さん。稽古場では、KERAさんから「声のトーンや間合い、ミザンス(立ち位置)まで」、かなり細かな演出がつけられているという。「私の演じるソーニャに対しても、『ここのセリフは大人っぽく見える感じで』とおっしゃる場面もあれば、『ここはもっと子供っぽく』と言われたり。KERAさん自身が音楽もやられているからなのか、流れやリズムを大事にされていて、私からしたら音楽のように演出をつけているようにも感じます。細かなパーツを、まだ私はひとりのキャラクターに落とし込めていない状態なんですけれど、言われた通りにやってみると、こんなふうにも読めるんだって思うことが多くて、少しチェーホフがわかったような気がしています」ワーニャ役には段田安則さん。そして黒木さん演じるソーニャの継母で若く美しいエレーナ役には宮沢りえさんと、豪華な顔ぶれが揃う。「不器用な私は、KERAさんが求めているのはあっちの階段かなこっちの階段かなって悩んで、一段一段踏んで上っていかないと気づけないことばかり。でも、りえさんはどんどん自分の思う階段を駆け上がっていかれる。そこからKERAさんの意見を聞いて1段下がってみたり、別の階段に移ってみたりを軽々とやられていて、すごく自由なんです。他の方々もうまい方ばかりで『ヤバい!』ってなってます(笑)」確かに上り方は違うかもしれない。それでも、いま黒木さんが迷いながら上り始めた一段は、堅実で確実な一歩であることは間違いない。「もちろん私が考えるゴールに近づこうとはしていますけれど、それがはたして面白いのかどうかとも考えるんです。でも、私にはこれしかできないんですよね。だからいまは一歩ずつ上がるしかないのかな、と」そんななかでも、「今回の役は、新しくて面白い」とも。「どんな役をいただいても、たいてい悩んでいるんですけれど、今回に関しては、どう作っていいのか本当にわからないと思うことが多いんです。KERAさんはすごく切ないことをやろうとしているのに、それをどうしたら面白く伝えられるかを考えている。その“面白”に自分がついていけているのか…すごく怖いけれど楽しいです」そんな黒木さんの迷いのない口調が、可憐で控えめだけど芯の強いソーニャ像とぴったりと重なった。長年、大学教授のセレブリャコーフ(山崎)を尊敬し支援してきたワーニャ(段田)だったが、退職して田舎に戻ってきた彼の尊大な態度に失望。平穏だった日々が一変し…。8月27日(日)~9月26日(火)初台・新国立劇場 小劇場作/アントン・チェーホフ上演台本、演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演/段田安則、宮沢りえ、黒木華、山崎一、横田栄司、水野あや、遠山俊也、立石涼子、小野武彦S席8500円A席7000円B席5500円*全て税込み当日券ありシス・カンパニーTEL:03・5423・5906(月~金曜11:00~19:00)くろき・はる1990年生まれ、大阪府出身。在学中から舞台で活躍し、野田秀樹作品ではオーディションでヒロイン役に選ばれるなど注目を集める。近作にドラマ『みをつくし料理帖』。出演映画『散り椿』は来年公開。※『anan』2017年8月30日号より。写真・内田紘倫ヘア&メイク・新井克英(e.a.t…)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年08月28日ドイツ・ブンデスリーガ2部のウニオン・ベルリンに移籍したプロサッカー選手の内田篤人選手が出演する、サッカーゲーム「ストライカースピリッツ」のCMとWeb限定動画が、26日より放送される。内田にとって"初"のサッカーゲームのCMとなる。今回のCMとWeb限定動画は、実際に内田が「ストライカースピリッツ」をプレイし、感情を爆発させる様子をまとめたもの。動画では、内田が「視野広く」「いいよ、左サイド行こう!」「諦めるな!」などと、実際のサッカーさながらの発言を連発。時に爽やかに、時に悔しそうに、時にはにかんだような表情を見せる。途中、「くぁ~~~~っ」「立ち上がれ内田ぁ~」と倒れてしまうシーンもあるが、再び復活して見事ゴールを決め「エクセレント!」と喜びを爆発させる。また、内田が無邪気にプレイしたり、凛々しい表情で撮影に望んでいたりする様子を収録したメイキング動画も公開。撮影中の無邪気な姿に加えて、より一層、等身大の内田の様子を見ることができる。さらに、CM本編でも印象的な「あーっ!」と叫ぶ姿や、「ありがとうございます」と微笑む姿を別のアングルで楽しむことも可能。ユニフォームを着てのスチール撮影では、先程の無邪気な姿とは打って変わって凛々しい表情を見せる。なお、CMは8月26日~9月6日の期間、全国でオンエアされる。
2017年08月24日8月4日に、30歳の誕生日を迎えるグンちゃん。日本中を虜にした美しさはそのままに、ぐっと男らしさを増したアジアのプリンスが約5年ぶりにanan登場です。“うなぎ”と一緒に歩んできた思い出を頭に浮かべながら、新曲を書きました。――肌もこんがりと焼けて、いかにも、夏男!ですね。これ、日焼けサロン焼けです(笑)。事務所にも事前に話していなくて、日本のスタッフが僕を見て、開口一番、「真っ黒!ギャル男だ!」って驚いていました。――色白のイメージが強かったので、新鮮です。実は、夏は毎年焼いているんですよ。エネルギッシュで、男らしい感じを出したいなと思って。――新アルバム『Voyage』のジャケットを見ても、ぐっと男らしくなった印象です。今までは“グンちゃん=笑顔”のイメージだったと思うんですけど、今回は「孤独な人生」や「成熟した30歳のチャン・グンソク」を表現したくて、写真もクールな表情のものを選びました。――曲調も、今までとは違い、王道のJ‐POPナンバーが多めですね。「日本のファンの皆さんとの人生旅行」がコンセプトなんです。なので、日本のみなさんの耳になじみのあるような、日本情緒に寄り添った楽曲を作ってもらいました。――リード曲「Voyage」は、グンソクさんが作詞をしたとか。(元気よく)はい!福岡のホテルで、ファンミーティングの前に5分で書き上げました。――すごい。早い!泊まったホテルの部屋から海が見えたんですけど、砂浜に大きく「JKS、I Love You」って書いてあって。「僕ってこんなに大きな愛をもらっているんだ」と感動して……。僕からもみなさんへの真心を伝えたいと思いました。日本デビューしてから“うなぎ”たち(グンソクさんのファン)と一緒に歩んできた思い出や、一人ひとりの顔を思い出しながら、手紙を書くような気持ちで書きました。――「好きになるっていうことは恥ずかしいことじゃないよ」という歌詞にぐっときました。「好き」という気持ちって、毎日を生きる活力になるものでしょ。「好き」は素敵な感情だし、こそこそする必要はないんです。要は「グンちゃんに会いたい」「グンちゃんが好き」なら、大きな声で言っちゃえよ!ってことですね。――「ボクノネガイゴト」という曲がありますが、グンソクさんの今の願い事はなんですか?「この人じゃないとダメ」という人に出会うこと。最近、寂しくて。「誰かがそばにいてくれたら」って思うんです。切実に(笑)。――この人、というのは女の子?はい。男はいらないです。今いるメンツで十分。――ということは、今、好きな人や恋人は……(強い口調で)全っ然、いない!……疑ってます?――はい。だってグンソクさん、モテますよね?積極的だし、甘い言葉も上手ですし。本気で好きになれる人には会えてないですね。でも、甘い言葉は得意(笑)。「人工呼吸はできる?君を見ていたら心臓が止まりそうになった」「ダイエットしないで。君が少しでもなくなっちゃうのは嫌だから」なんてね。――みんなコロッといっちゃいそうですね。それが、女の子には全然響かないんですよ。こんなこと言って喜んでるのは、僕とマネージャーだけ(笑)。――ちなみに、数年前に「20代でした恋愛は2回」と話していらっしゃるのを見ましたが、その後、記録は更新されましたか?僕、そんなこと言ってました?――はい(笑)。う~ん。3回?4回?(笑)なんだか、年々恋愛するのが難しくなってきている気がするんです。恋したい気持ちも湧かないし、信じられる人を見つけるのも難しくなっている。それに、僕くらいの年の女の子は、結婚を意識するでしょ?僕、自由恋愛がいいんです……ハイ、わかってます。これ、女子が一番嫌いなタイプ(笑)。1987年8月4日生まれ。俳優、歌手。5歳で芸能界入り。ドラマ『美男(イケメン)ですね』がアジア全域で大ヒットし、日本でもグンちゃんフィーバーを巻き起こす。近年では映画監督やMCとしても活躍。8月9日、日本でのレーベル移籍後初のフルアルバム『Voyage』をリリース。※『anan』2017年8月9日号より。写真・内田紘倫スタイリスト・Lee min hyoung取材、文・酒井美絵子(by anan編集部)
2017年08月02日今や世界中で知らない人はいないと言っても過言ではない、ピコ太郎さん。サマソニ、グラミー賞、武道館、紅白、サッカーの最高峰であるチャンピオンズリーグの次に彼が選んだ舞台は、なんとテレビアニメ…。番組の企画・原案を担当する、ピコ太郎のプロデューサーの古坂大魔王さんに、その心を伺いました。「もうね、ピコ太郎、上出来なんですよ。プロデューサーからすると、本当に素晴らしい活躍をしてくれた。もう十分なんです。本人がいいなら、引退してもいいくらい。まあ本人は、人がいるところで歌いたいという思いはまだ強いので、やめる気はないみたいですけど(笑)。そういう状況の中で彼に何をやらせるかを考えたときに、“それをピコがやったらおもしろいと思えるものだけやろう”というルールはひとつ決めています。アニメ化は、僕の“おもしろいの琴線”に触れた。なぜなら僕自身のお笑いの起源には、“マンガ”が大きく関わってるから。僕が育った頃の青森県は、テレビのチャンネルが少なくて、全国区のお笑い番組も見られないものが多かった。そんな環境で笑いを教えてくれたのが、マンガだったんですね。そして僕は、“流行りモノの裏”を狙うのが好き。つまり誰もやってないことをやりたいと常々思っているわけです。それで、自らの笑いの起源であるマンガ+誰もやってない方法論でアニメを創ろう、ということになりました」気になる内容は、名作おとぎ話の世界にピコ太郎が迷い込んだら…というもの。なんとこれ、谷口崇監督の1枚のラフイラストを元に、まずピコ太郎さんが台本なしの即興芝居を収録し、古坂さんが3分間に編集、それを元に監督が最終的な絵を描き完成するという不思議な作り方をされているアニメ。ピコ太郎さん、即興芝居なんてできるんでしょうか…。「練っておもしろくなる笑いもありますが、僕にとっての笑いは、思いついた瞬間、口に出したその瞬間が一番新鮮でおもしろい。ピコには好きにやってもらって、あとはバッサバッサと余計なところを断捨離して、3分に仕立てる。運良く僕とピコしかいませんから、誰に気を使うでもなく、好きに断捨離できるのが気持ちいいですね(笑)。“今日は無駄なもの見たいな~”という気分の日の3分で、このアニメを見ていただけると僕もピコも嬉しいです」監督、作画などは谷口崇氏が担当。アニメ制作はDLE。8/2より、毎週水曜22:48~テレビ東京にて放送開始。また一足先に、dTV、あにてれなど配信サイトにてWEB限定版を3話公開中。ぴこたろうシンガーソングライター。1963年生まれ、千葉県出身。“家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業”PRのため、小池百合子都知事と共演するなど幅広く活躍。※『anan』2017年8月2日号より。写真・内田紘倫インタビュー、文・河野友紀(by anan編集部)
2017年08月01日いま注目の若手俳優・稲葉友が、8月スタートの内田理央主演ドラマ「将棋めし」にレギュラー出演することが決定。稲葉さんは、将棋界とグルメを舞台にした本ドラマで、プロ七段の男性棋士・黒瀬時彦役を演じる。本作は、「月刊コミックフラッパー」にて連載中の松本渚原作のコミックを実写化した“食×女性棋士”の真剣勝負の物語。小学校から父に師事する史上初の女性プロ棋士・峠なゆた(内田理央)が、対局中に何を食べるか真剣に悩みながら選んだ食事から勝機を掴み、男性棋士たちを倒し“名人”を目指していく――。作品内では、千駄ヶ谷の将棋会館付近の名店や、日本全国の対局会場となる名旅館や名ホテルの、実在する絶品グルメの数々が登場。かつ丼、天丼、ちらしにカレー…と、全て実在する絶品グルメばかりが登場している。今回新たに本作に加わることが決定したのは、「レンタル救世主」では“女装男子”、「キャバすか学園」では“根暗男”、「HiGH&LOW Season2」では“凶暴性を兼ね備えたオネエ役”、そして「ひぐらしのなく頃に解」では本格ホラーに挑戦するなど様々な役どころを演じ分ける稲葉さん。本作で彼は、内田さん演じるなゆたのライバルとして、プロ七段の男性棋士・黒瀬時彦を演じる。服装にこだわりがあり、ハイブランドを好む為、ナルシスト気質で自信があるように見える彼だが、意外と努力家で、奨励会時代の同期であるなゆたに対して、強いライバル心を抱いているという役どころだ。稲葉さんは、「撮影や将棋の指導を受けながら、将棋というものの奥深さを体感している日々です」と話し、「いま注目を集めている将棋の世界を棋士の方々を支える美味しいご飯とともに、愛らしい登場人物たちを通してお届け出来たらと思います」と意気込んでいる。そのほか、上遠野太洸、猫田直、朝倉えりか、清瀬ひかり、伊藤正之、金田明夫らが出演。主題歌は「クレイジーケンバンド」の「流星ドライブ」、「地球が一回転する間に」に決定した。「将棋めし」は8月2日(水)26時40分~フジテレビ系にて放送(全8話)。7月31日(月)12時~FODにて先行配信(※毎週月曜12時更新)。(cinemacafe.net)
2017年07月28日毎週木曜日、フジテレビ系にて放送中の人気バラエティ番組「VS嵐」。この度、8月3日(木)の放送回に内田篤人ら日本サッカーのトップ選手が集結したその名も「内田篤人軍団」がゲストとして登場することが決定した。今回「内田篤人軍団」として登場するのは、ブンデスリーガ(独)・シャルケ04に所属する内田選手を始め、リーガ・エスパニョーラ(西)SDエイバルの乾貴士、リーグ・アン(仏)オリンピック・マルセイユの酒井宏樹、ブンデスリーガ(独)1.FCケルンの大迫勇也、ブンデスリーガ(独)ハンブルガーSVの酒井高徳、鹿島アントラーズの三竿健斗。チームを率いる内田選手は、2009年1月放送回に「アスリートチーム」の一員として登場して以来の約8年ぶり2度目、そのほかの選手は全員今回が初登場となる。日本サッカー界のトップ選手たちが大集結とあって、「これだけのメンバーがそろうって、すごくないですか?」と驚く「嵐」のメンバーに、内田選手は「ここで集まるか、夜集まるかくらい」と冗談を言いつつも、前回の「アスリートチーム」での対決では惜しくも敗れてしまったため、「今日は勝ちたいので、チームワークのとれた面々を連れてきました」と意気込み。そんな中一人飛び抜けて喜色満面なのが乾選手。実は乾は本番組をスペインに行ってからも観ており、「ずっと出たかった」番組なのだとか。今回は、「バウンドホッケー」や「バルーンシューティング」など人気アトラクションはもちろん、特別企画「サッカー対決」と銘打ち、パスを回す一方のチームから、もう一方のチームがそのボールを奪うまでの時間を競う「鳥カゴ対決」と、コース内に設置されたコーンを交わしながらドリブルで進み速さを競う「スピードドリブル対決」を加えての対決に。「嵐」チームが奇跡のプレーを見せるが、果たして勝利の女神はどちらに微笑むのか!?なお、7月27日(木)今夜放送の「VS嵐」では、山田涼介、知念侑李、中島裕翔、岡本圭人、有岡大貴、髙木雄也、伊野尾慧、八乙女光、薮宏太初ら「Hey! Say! JUMP」のメンバー全員という形で登場!こちらもぜひお見逃しなく。“内田篤人軍団”登場の「VS嵐」は8月3日(木)19時~フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年07月27日怪我から復帰し、次シーズンからいよいよ本格始動する、内田篤人選手が登場。結婚のこと、お子さんのことも熱く語ります。サッカーも上手くてカッコよくて…。こんなに女子の心を掴んだサッカー選手が今までいたであろうか!!あの衝撃のカレンダーから約2年、久しぶりに内田篤人選手がアンアンにご登場です。しかも、なんとお父さんになりました。――ご結婚、そしてお子さんの誕生、おめでとうございます(と言いながら、お祝いのプレゼントを渡すアンアン編集部一同)。内田:え、マジですか?いいんですか?やったー!ホントうれしいです。いやぁ、お父さんうれしいなぁ(笑)。正直、自分にって何かをもらうより、子どもにどうぞ、って何かをいただくことが、こんなにうれしいとは思わなかった。父親になっての発見ですね。ハイ、取材頑張ります(笑)。――ではまず、やはり2年前のアンアンから出したカレンダーのお話を(笑)。ちょっと肌を見せていただいたりしたおかげで、随分話題になったのですが、何か感想はありますか?内田:あれねぇ…。あ、今思い出した。今だから言いますけど、俺、イヤだったんですよ、脱ぐの(苦笑)。写真撮られながら、「俺、なにやってんだろう…」って、たまに冷静になったりしてたし。でも、娘にプレゼントもらったから、もう1回、脱ぎましょうか?(笑)――あ、いえ、結構です。内田篤人、結構現金な人だった(笑)。内田:アハハ(笑)。まあ発売されたときには、もうドイツに戻ってたから、正直そんなに反応とか、俺の耳には入ってこなかったんですけどね。でも、女の人、こんなの見たいんだ~?って感じですけどねぇ、本当に。う~ん…。――’15年は、アンアン本誌の特集でもインタビューをさせていただいているんですが、そのときに、「結婚、そのうち俺、サクッとしちゃうと思うよ」とおっしゃってたのが印象的で。その後、本当にサクッとしちゃいましたね。内田:あー、そんなこと言ってましたか。フフフ。しましたね。――結婚願望は強いほうだったんですか?内田:いや、そこは別に。まあ年齢的にはそういうもんかなぁ、とは…。というか、僕と奥さんは小・中学校の同級生なんですけど、付き合うことになったときに、奥さんに、「幼なじみ同士でそういうことになるってこと、しかも年齢が年齢なわけだから、どういうことになるのか、意味わかる?」って言われまして。僕らは結構大勢で仲が良かったんで、その関係性も崩れちゃうかもしれないわけだから、「そういうことも、ちゃんと全部わかってる?」って。で、僕が「ハイ、わかってます」と(笑)。――実際、幼なじみの皆さんは、内田さんと奥さんが結婚したということに関しては、なんとおっしゃいました?内田:「そうじゃないかなーと思ってた」みたいなことを言われました。――もうご結婚しているので、こんなことを聞くのもなんですが、好きな女性のタイプってどんな感じだったんですか?内田:女々しくない人。ベタベタするのとか、すごく苦手なんです。俗に言う、“女の子っぽい”みたいな格好とか、振る舞いとかが、すごい苦手だし、なんか面倒くさそうな気がして…。サバサバしてて、Tシャツにデニム、みたいな感じが一番好きですね。で、こっちに寄りかかりすぎない人。――奥さんもそういう感じ?内田:はい。子どもが生まれる前、ドイツの家にいるとき、彼女が“外行きたいな”って言っても、俺はゲームしたいから、“行ってくれば?”って言うと、一人でスタスタ出かけていくようなタイプ。でも今は必ず一緒に行きますけど。――その変化はなぜ?内田:だって娘も行くから。そしたら絶対、俺も行きたいもん(笑)。――さっきから、お嬢さんの話をするとき、めちゃくちゃ目尻が下がる&口角が上がってますよ。内田:だって、めっちゃくちゃかわいいんだもん、うちの子。でも俺、もともと子ども好きだから、自分に子どもができたら、こうなるだろうなぁとは思ってましたけど、正直想像以上(笑)。今一番楽しいのは、娘を自分の脚の上に乗せながら、ゲームをやること。ちっちゃい手で、コントローラーを取ろうとするんですよ。それがもうねぇ、かわいいの。ゲームやって、泣いたらおもちゃ渡して、またゲームやって…ってやってます。◇うちだ・あつと1988年生まれ、静岡県出身。高校卒業後鹿島アントラーズに入団、即スタメン出場し話題に。’10年よりドイツ・ブンデスリーガのシャルケ04に移籍。’07年より日本代表に選出され、’14年のブラジルワールドカップに出場。以降、右膝の怪我の治療に専念し今年復帰。7月にシャルケのテストマッチで2ゴールを決め、話題に。◇シャツ¥60,000パンツ¥65,000靴¥67,000(以上ニール バレット/ニール バレット GINZA SIX TEL:03・3572・5216)◇地元静岡に、怪我をしたときのケア、怪我を予防する体の使い方を学べる「ウチダラボ」を6月にオープン。いわゆる“スポーツジム”的にも使えるところが嬉しい。「普段僕らを教えているスタッフがいるので、一般の方にはすごく新鮮なプログラムだと思います」(内田さん)。※『anan』2017年8月2日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・鈴木 肇ヘア&メイク・池上 豪(by anan編集部)
2017年07月26日映画『リトル・ダンサー』を元にミュージカル化した舞台作品『ビリー・エリオット』。海外で絶賛されるこの作品が、ついに日本で上映決定。出演する柚希礼音さんに話を聞きました。不況に喘ぐ炭鉱の町で生まれ育った少年・ビリーが、ふとしたきっかけからバレエに魅せられ、家族の反対や世間の偏見を乗り越えてプロのバレエダンサーの道を歩んでいく。衝動に突き動かされるようにバレエにのめり込んでいくビリーの姿とひたむきさと、そんな彼のピュアな情熱に感化され、次第に変わっていく周りの大人たちの葛藤と愛を描き大ヒットした映画『リトル・ダンサー』。『ビリー・エリオット』は、その映画を元にミュージカル化した舞台。ストーリーが素晴らしいのはもちろんだけど、ミュージカル用にエルトン・ジョンが書き下ろした楽曲は素晴らしく、舞台ならではの演出で披露される少年・ビリーのダンスシーンの楽しさは、映画以上とも。ロンドン、NYをはじめ世界各地で絶賛され数々の演劇賞を受賞した傑作が、ついに日本で上演決定。炭鉱の町で小さなバレエ教室を営み、ビリーの才能を見出すウィルキンソン先生を演じる柚希礼音さん。「舞台版のDVDを観た時に、昔観た映画以上に感動したんです。全キャストがオーディションと聞いて、最初は怯みましたが、それ以上にこのウィルキンソンという役をやってみたいと思ってしまったんです」柚希さんが、この作品に惹かれたのは、「きれいごとで終わらない」人間くさいドラマだったから。「バレエ教師といっても、教室ではコートも脱がず、バレエシューズも履かず、レッスン中にパイを食べたりしているんです。教室を開いた当初は、純粋な情熱を持っていたけれど、時代や土地柄もあって周りから軽んじられ、うんざりしながらやっていたんですよね。そんな時にビリーのような熱心な生徒が現れて、彼を後押しすることで彼女自身も救われる。そこが素敵ですよね」ウィルキンソンがダンスについて語るセリフにも共感ポイントが。「ダンスに大切なもののひとつはテクニックで、もうひとつが自分の表現だって言うシーンがあるんです。宝塚の入団当初の私は、いかに難しいステップが踏めるかというような技術ばかりを注視していたんです。でも、お芝居のなかでダンスを踊るようになったら、すごいジャンプをしても、ダメ出しされるんです。お芝居の中での心の叫びが大きくなってダンスという表現になるんだと気づいたのは、随分経ってから。自分が身をもって実感したことを先生の立場で言えるのがうれしいんです」稽古には、ロンドンのクリエイティブチームが参加し、段取りや感情の流れなど、細かく演出されるそう。「外枠から役を作ることで、内から湧き上がるものだけでない新しい感覚がプラスされていく感じがあって、とても刺激的な現場です」『ビリー・エリオット』TBS 赤坂 ACTシアタープレビュー公演/7月19日(水)~23日(日)S席1万2500円A席8500円7月25日(火)~10月1日(日)S席1万3500円A席9500円*すべて税込みホリプロチケットセンターTEL:03・3490・4949大阪公演あり。ゆずき・れおん宝塚歌劇団星組トップスターを経て’15年に退団。現在、舞台を中心に活躍中。ソロコンサート「REON JACK 2」のDVDが7月26日にリリース。※『anan』2017年7月19日号より。写真・内田紘倫(柚希さん)ヘア&メイク・黒田啓蔵(Three PEACE/柚希さん)文・望月リサ(by anan編集部)
2017年07月15日柔らかな質感と、シャープなラインという相反する魅力…。グラビアモデル出身で、現在は女性ファション誌の専属モデルもこなす“モグラ女子”内田理央さんにお話を伺いました。撮影当日、ロングスカートをひらっとなびかせて、静かにスタジオ入りした内田理央さん。トレードマークのえくぼの浮かぶ笑顔ではにかみながら「おはようございます」とあいさつをしてくれた。想像よりもずっと、おっとりした女性、それが第一印象。内田さんといえば、グラビア出身の女優、モデルで、男性週刊誌では、水着や下着、トップレスなどのショットもこなす。一方で最近は、「憧れのカラダ」として同世代の女性たちからも注目を集めている。「最近、モデルさんが水着になって男性誌のグラビアに出たりする“モグラ女子”が増え、それをきっかけに、女の子たちもグラビアページを見てくれるようになりました。逆に、女性誌を見ていても、メイクページよりもグラビアページが増えている気がするし、“フェロモン”とか“女っぽい”なんていうキーワードもよく見る気がしていて。私は“いつか、ファッション誌の世界とグラビアの世界が近づくといいな”と思ってこれまでグラビアの仕事をやめずに続けてきたので、うれしいし、仕事ももっと楽しくなりました」現在は、グラビアモデルに、ファッション誌の専属モデルや女優としても活躍している。女性からの支持を得ている理由の一つに、抜群に女っぽいボディラインが挙げられる。丸みのあるバストやヒップに、キュッと締まったウエストはため息ものだ。自慢のパーツはどこ?「自分のカラダは好きじゃないんですよ。明確な理由があるわけではないんですが…。あえて好きなパーツを挙げるとすれば、鎖骨ですね。私は鎖骨が出やすいんです。多分、むくみやすい体質を少しでも改善しようと自己流でやってるマッサージが効いているのかも。お風呂上がりや撮影前に、ボディクリームやオイルを塗って鎖骨下をゲンコツでゴリゴリ強めにほぐします。そのあと腋を揉みほぐしてリンパの流れをよくし、指先で顔をマッサージしながら首まで流す、これが毎日の工程。首、鎖骨、鎖骨下、腋の下までちゃんとケアすることが大事で、全部やってはじめて顔がスッキリします。鎖骨もくっきり出やすくなると思う」鎖骨が出るだけで、オフショルなどのデコルテが開いている服を着ると、華奢見えするのだそう。「ポリシーは“ストイックにしない”こと」筋トレとかハードなことって私は続かないし、仕事柄時間も取れない。なるべく楽して、小さいことを、でも毎日続けています。例えばマッサージの他には“ヨギティー”をよく飲んでいます。デトックスが苦手なカラダなので、デトックスティーが基本。でもドラマの撮影で油っぽいお弁当を毎日三食食べ続けている時は、胃をいたわって消化を助けるストマックイーズにしたり。食べすぎた次の日は、自炊でサラダと納豆とか、ご飯の代わりに豆腐を食べたりして、バランスをとります」ストイックにやらない、というポリシーの裏には、ガリガリにはなりたくない、という強い思いがある。「まず、食事を抜いて痩せるのは不健康。私は、撮影前や現場でもごはんをしっかり食べるんです。だってグラビアに大事なのは、スタイルのよさよりもポーズのとり方だから。ぽっちゃりしていてもくびれがあればOKなんです。私の場合は、鎖骨とくびれをポイントにしていて、あとは丸くていいんです。くびれのための腹筋?しません(笑)。これはグラビア流のテクニックですが、日々、ウエストをねじったりさすったりして、肉に言い聞かせるというか、意識を向けるようにしていて、意外とこれが効くんですよ。ちなみに、ハイウエストボトムをはくだけでお腹が凹みました、本当ですよ」「ムチ、プリッで、くびれはしっかりが理想」さらに、女っぽいカラダづくりのためにはマインドも重要なのだとか。「グラビアで必要なのは、この子とごはん食べたら楽しそうだな、一緒に旅行したいな、ずっと笑ってていいな…そんな想像をさせる笑顔。疲れやストレス、悩みを少しでも見せたらだめ。だからプライベートは無理をせず、ハッピーマインドを保つように心がけています。正直、中村アンさんのような鍛え上げたカラダに憧れるんですけど(笑)、運動が苦手な私は、私らしいやり方でいこうかな、って。ストレスが溜まったら、漫画を読みまくって買い物しまくって、次の日がオフならお酒も飲んじゃう。それでいいんですよね」ところで、趣味は漫画、アニメ、ゲームという内田さん。そのフェミニンな見た目とは真逆の、ボーイッシュな一面も見せる。「私が理想とするカラダは、漫画『To LOVEる-とらぶる-』に出てくるモモ。実はこれ、主に男性が読むちょっとエッチな漫画なんですけど、出てくる女の子が全員可愛くて、学生時代からずっと読んでいるんです。スレンダーな子もいるんだけどムチッとしてる子もいるし、でもみんな絶対にちゃんとくびれていて、フェロモンも持っている。見ていてすごく勉強になります。そんな中で、モモは妹的存在の子なんですが、私が一番なりたいカラダをしてます。ムチ、プリッで、くびれはしっかり。これぞ憧れです」うちだ・りお1991年9月27日生まれ、東京都出身。『MORE』専属モデル。女優、モデルとして活躍中。ヒロイン役で出演している映画『トモダチゲーム 劇場版』が公開中。カーディガン¥8,500(ロキシー/クイックシルバー・ジャパンTEL:0120・32・9190)ビキニトップ¥13,000ビキニボトム¥9,000(共にアリシアスタンTEL:03・6434・9233)ネックレス、長¥42,000短¥29,000リング、左薬指¥13,000右人さし指¥28,000右中指¥26,000(以上アナザー フェザー/デューンTEL:03・5738・0885)リング、左人さし指¥100,000左中指¥26,000右薬指¥36,000(以上エナソルーナ/エナソルーナ神宮前本店TEL:03・3401・0038)※『anan』2017年7月12日号より。写真・吉田 崇(まきうらオフィス)スタイリスト・百々千晴ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ)文・若山あや(by anan編集部)
2017年07月11日第59回グラミー賞授賞式が12日(現地時間)、ロサンゼルスで開催され、ピアニストの内田光子が最優秀クラシック・ヴォーカル・アルバム(ソロ)賞を受賞した。対象作はドイツのソプラノ歌手、ドロテア・レシュマンの伴奏を務めたライブアルバム「シューマン:リーダークライス、女の愛と生涯/ベルク:初期の7つの歌」。内田さんは2011年に最優秀器楽ソリスト演奏賞を受賞していて、これが2度目のグラミー賞受賞となる。『レヴェナント:蘇りし者』で、アルヴァ・ノトと共に候補になっていた坂本龍一は惜しくも受賞を逃した。『ラスト・エンペラー』(デヴィッド・バーン、コン・スーと共作)に続く2度目の受賞はならなかった。『レヴェナント:蘇りし者』は昨年のアカデミー賞で作曲賞候補にもなっていた。このときも受賞は『ヘイトフル・エイト』のエンニオ・モリコーネに譲ったが、今回グラミー賞に輝いたのは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のジョン・ウィリアムズだ。(text:Yuki Tominaga)
2017年02月13日女優・モデルとして活動し、いま人気急上昇中の内田理央が、来年1月放送の小雪主演ドラマ「大貧乏」に出演することが決定。本作で内田さんは、自身初のヤンママ役に挑戦するという。小雪さんと伊藤淳史の凸凹コンビがお届けする新日9ドラマ「大貧乏」は、“お金”と“愛”をテーマにした完全オリジナルのヒューマン・コメディー。権力者の欲により無一文に追い込まれたシングルマザーが、理不尽な社会に立ち向かう奮闘劇だ。暴れん坊な息子とお転婆盛りの娘を抱え、慌ただしい日々を送る小雪さん演じる主人公・七草ゆず子は、ただでさえ忙しいのに、勤めていた会社が倒産、しかもその倒産の裏には秘密があり、気付けばその秘密をあばく立場に巻き込まれ…さらに、願ってもいない新たな恋まで訪れてんやわんや!そんな状況に追い込まれながらも、愛しい子どもたちとの生活を守るため、悩みながらも前進していく逞しい“母”の姿を描くハートフルドラマとなっている。すでに、2人のほかにも成田凌、神山智洋(ジャニーズWEST)、滝藤賢一、奥田瑛二らの出演が発表されているが、今回また新たに内田さんの出演が決定。先日出演した「逃げるは恥だが役に立つ」では、“ポジティブモンスター”としてひと嵐巻き起こす役どころを演じ話題を集めたが、今回彼女が挑戦するのは若くして3人の子どもを持つヤンママ櫻沢まりえ(26歳)。ゆず子のママ友であり、唯一本音を話せる親友。しっかり者で本音をはっきりと言う性格、またヤンキー上がりのためか肝が据わっており、ゆず子と一回り離れているが、年の差は微塵も感じさせない。それぞれ長男を産んだときに同室だったことがきっかけで仲良くなり、以来何かあれば遠慮なく助け合い、お互いの2人目、3人目出産の際は獅子奮迅の働きを見せるなど、もはや戦友とも言える間柄だ。内田さんは今回の役柄について、「自分との共通点が少ない役だなと思いましたが、でも逆にそれが楽しそうでワクワクしました!」と語り、「髪型も茶髪だったり、服装もダボっとしていたり、しゃべり口調もたまにやんちゃ感が出ていたり、どんな風に演じたらいいんだろうと考えるのが楽しいです」とコメント。小雪さん演じるゆず子とは“親友”役ということだが、今回が小雪さんとの共演は初めて。「お会いする前はクールビューティーなイメージがありましたが、撮影初日にすごく緊張していた私に優しく話しかけて下さり、子どもたちとの接し方も慣れていらして、とても素敵な女性だなと感じました」と印象を語った。そして「子どもたちへの愛情がたくさん詰まった作品なので、私も日々撮影しながら改めて母へのありがたみを感じています。楽しんでご覧いただけたら嬉しいです」とメッセージを寄せた。「大貧乏」は2017年1月8日より毎週日曜21時~フジテレビにて放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2016年12月17日日本テレビの山本紘之アナウンサーが、同局系料理番組『キユピー3分クッキング』(毎週月~土曜11:45~11:55)に、4代目男性アシスタントとして加入することが13日、明らかになった。来年1月から登場する。同番組は現在、小熊美香アナと寺島淳司アナがアシスタントを務めているが、この2人に加えて山本アナも出演。山本アナは、2011年入社で、現在『PON!』や『Going! Sports & News』に出演しているが、同番組の男性アシスタントは、徳光和夫、高橋雄一アナ、寺島アナに続き、4代目となる。山本アナは「自分が携わることになるとは、思ってもみませんでした。今はまだ気持ちの準備をしているところですが、料理のできる"料理男子"を目指して頑張りたいです」と気合十分。「外食ばかりで偏った食事が多いので、この番組を通してしっかり学びたいです」と、私生活の改善にも意欲を示した。日テレの山本由緒プロデューサーは、サッカー経験のある山本アナに「持ち前の運動神経の良さがどのように『料理』という世界で活きていくのか、今から楽しみにしています」と期待を寄せている。
2016年12月13日吉沢亮が主演する実写ドラマ&映画化作品「トモダチゲーム」。この度、本作のヒロインに内田理央が決定したことが分かった。原作は「別冊少年マガジン」(講談社)にて2014年1月号より連載中の同名漫画。主人公の高校生・片切友一はある日突然、仲の良い友達とともに大金のかかったゲームに挑戦することになった。ゲームはどれも思わず“友人を疑ってしまう”ような内容になっており、頭脳をフル活用しないとクリアできない。ゲームクリアのコツは“友達を疑わないこと”だが、果たして片切と友人たちは“金”より“友”を選べるのか――という物語。すでに、主人公の片切友一役を吉沢さんが演じることが決定しているが、今回グラビア、モデル、さらに「掟上今日子の備忘録」「ニーチェ先生」「ダメな私に恋してください」、また現在放送中の人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の出演など、女優としても活動する内田さんが、ヒロイン・沢良宜志法役を務める。抜擢された内田さんは「原作の漫画を読んだときは、とにかく続きが気になって時間を忘れて朝まで一気に読んでしまうほどでした!“友達を疑わないこと”が簡単に見えてどれだけ難しいことか、誰も信じられない疑心暗鬼に陥っていく心理描写を実写でも表現できるように頑張ります!」とコメント。また本作は、今月上旬より本作の撮影がクランクイン、来年にドラマ&映画2作品で全3部作にて展開される。ドラマ&映画「トモダチゲーム」は2017年、放送&公開予定。(cinemacafe.net)
2016年12月06日今年公開の初主演映画『血まみれスケバンチェーンソー』でのフンドシ美尻が話題になった女優の内田理央が3日(土)、都内で写真集「だーりおといっしゅうかん。」「だーりおのいっしゅうかん。」の発売記念握手会を行った。「だーりおといっしゅうかん。」の表紙でもその美尻を強調したスケスケ下着姿を披露している内田さんは、今年の漢字一字を聞かれると迷わず「尻」と即答。「どちらの写真集もお尻を推しているし、“尻”という漢字のはらいの部分も好き」とニッコリ。しかし“美尻”といわれている自身のお尻は実はコンプレックスでもあり「もっと小さくてきゅっとしたお尻がよかった。来年は筋肉の“筋”として、腹筋もお尻も筋肉をつけたい。いまのお尻は脂肪なので筋力を上げたい」と誓っていた。グラビアモデルのほか女優としても活躍中で、TBS系連続ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」への出演も決定。役どころは「恋愛に対してポジティブ・モンスターキャラ」と説明するも「プライベートではネガティブ・モンスターです」と自虐。同ドラマは「逃げ恥恋ダンス」が話題だが「いつでも声がかかってもいいように、ドラマを見ながら練習しています!」とやる気アピール。しかし「でも運動が苦手なので、誰かに教えてほしい。中・高から運動はしていないし、今は駅まで走るのが精一杯」と運動オンチぶりに肩を落としていた。「だーりおといっしゅうかん。」では人生初のハワイロケを敢行。普段は“雨女”というが「ハワイでは奇跡的に晴れたのでほとんど笑っています。ドキッとしたカットも多い」と嬉しそうにアピール。ハワイも満喫したようで「撮影は2日くらい。あとは食べて買い物して寝て。優雅な撮影でした。食事は肉々しいステーキが美味しかった」とふり返った。写真集「だーりおといっしゅうかん。」「だーりおのいっしゅうかん。」は発売中。(text:cinemacafe.net)
2016年12月03日レプロエンタテインメント創立25周年プロジェクト「浅草九劇(あさくさきゅうげき)」製作発表会見が行われ、こけら落とし公演に出演する羽田美智子、川島海荷、内田理央、「ベッド&メイキングス」の福原充則と富岡晃一朗、「カンパニーデラシネラ」の小野寺修二、「ONEOR8」の田村孝裕、「劇団子供鉅人」の益山貴司が登壇した。「浅草九劇」とは、ホテルと飲食店などの複合施設として来春オープンする「浅草九倶楽部(あさくさここのくらぶ)」の核となる新劇場。【チケット情報はこちら】こけら落とし公演・第一弾で川島が出演するベッド&メイキングスの『あたらしいエクスプロージョン』について脚本・演出の福原は「この国にキスの文化を広めた人間たちを描いた作品です。この劇場が新しく文化の出発点になり広がっていくイメージを持って、キスがここまで一般的になって、キスから始まって結婚して子供が生まれて…と広がることをテーマに創りました」と解説。富岡が「毎回違うメンバーを集めてはいますが、劇団という形をとって公演しているので、劇団員として働いてもらいます。海荷ちゃんにも劇団員としてやってもらいたい」と話すと、川島は「私もがんばって劇団員として働きたい」と笑顔。「舞台は直で伝わるものが大きいので、パワーも声も出してがんばります!」と話した。こけら落とし公演・第二弾を担うカンパニーデラシネラの小野寺は「浅草は外国の方もいらっしゃいますが、僕は言葉を少なめにした身体の表現(パントマイム)をやっているので、観てご理解いただけるのではないかと思います。がんばります」と話した。来年11月に内田出演で公演を行う劇団子供鉅人の益山は「血に飢えた演劇集団の我々にとって、こけら落としというのはかっこうの餌食ですので、全力でしとめにいきたい。一番若い劇団として積極的に汗をかく芝居をしていけたら」。この場で“女子プロレス”の作品になると聞いた内田は「想定外です。運動が苦手なので身体を鍛えるところから始めたいです!」と驚きながらも気合を入れていた。来年12月に羽田出演で公演を行うONEOR8の田村は「うちの劇団員が子役の頃に羽田さんと共演し、待ち時間1時間ずっとじゃんけんをし続けたというエピソードがあって(笑)。そういう羽田さんにあて書きしていく作品になると思います」。舞台出演は12年ぶりの羽田は「今から恐れてはいるんですけど(笑)、ずっと『映像の人』だと言われ続けてきたその殻を破りたい」と熱く語った。『あたらしいエクスプロージョン』は2017年3月3日(金)から21日(火)まで、カンパニーデラシネラの公演は3月24日(金)から31日(金)まで東京・浅草九劇にて上演。取材・文:中川實穗
2016年12月01日女優でモデルの内田理央が、28日に放送されたMBSラジオの番組『アッパレやってまーす!』(毎週月~木曜22:00~、毎週土曜24:30~)で、LINEのなりすまし被害を告白した。内田は「LINEのなりすましに…」と切り出し、よゐこの濱口優に「あったの!?」と聞かれると、「されました」と告白。「LINEのIDってあるじゃないですか。人を探すIDを、ツイッターのみんなでも見れる『@』から入る(ツイッターアカウント)、あれと同じにしてる芸能人の方が多いみたいで」と話し、「私は違うんですけど、『だーりお』って名前で他の芸能人に話しかけて」と被害を説明した。そして、「『だーりおです~!』って言って、『最近彼女とどうですか?』とか…。いっぱいいろんな人に話しかけられちゃって」と迷惑そうに話し、「結構みんな信じて、返信しちゃったり」と明かした内田。有野晋哉が「最近彼女とどうですかなんか、聞くタイプじゃないもんな」と言うと、内田は「そうなんですよね(笑)。だから大体みんなその辺で気づくけど、私と全然接点のない方は」と返した。さらに、内田は「信じちゃう可能性があるみたいなんで、要注意です!」と注意を喚起。共演者からも「これ、怖いな」「のっとり怖いな」という声が上がった。
2016年11月29日演劇集団キャラメルボックスの2017年第一弾公演が『鍵泥棒のメソッド』に決定した。本作は内田けんじ監督の同名映画(2012年公開)をキャラメルボックスが2014年に舞台化したもの。公演は東京と大阪で3月に開催される。キャラメルボックス『鍵泥棒のメソッド』チケット情報物語は腕利きの殺し屋・コンドウと売れない役者・桜井の人生がひょんな事から体が入れ替わり、事件に巻き込まれていく痛快アクションコメディ。キャラメルボックスにとっては、映画をそのまま舞台化するという初めての挑戦だったが、演劇ならではの手法や、舞台上で繰り広げられるスピーディな展開で初演は大成功を収めた。その人気作を来年、早くも再演。出演は畑中智行、実川貴美子、岡田達也ら劇団メンバーに加え、ゲストに文学座の石橋徹郎、若手人気俳優の久保田秀敏が決定。また、新しい試みとして「新人抜擢ステージ」を設定。入団2年目の山崎雄也と大滝真実を主演に据え、主軸が脇に回って支える未来のためのチャレンジステージを実施する。公演は3月2日(木)から12日(日)まで東京・サンシャイン劇場、3月18日(土)から20日(月・祝)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。「新人抜擢ステージ」は東京が3月4日(土)17:00と9日(木)19:00、大阪が3月19日(日)18:00の計3回。チケットは12月25日(日)発売開始。
2016年11月25日