展覧会“ちひろからの定期便「子どものしあわせ」と「こどものせかい」”が、2022年9月10日(土)から12月4日(日)まで、長野・安曇野ちひろ美術館の展示室1・2にて開催される。展覧会“ちひろからの定期便「子どものしあわせ」と「こどものせかい」”絵本画家・いわさきちひろの作品や世界の絵本画家の作品を紹介する長野・安曇野ちひろ美術館。展覧会では、いわさきちひろが多くの表紙を担当した月刊雑誌「子どものしあわせ」「こどものせかい」にフォーカスし、いわさきちひろの想いと画風の変遷、印刷技術の発展を辿る。代表作が生まれた月刊雑誌「子どものせかい」「子どものしあわせ」は、1963年から没する1974年までの12年間、いわさきちひろが表紙を描いた月刊雑誌。“子どもを題材にすること以外どのように描いても構わない”という出版社の依頼から、のびのびと自由に筆を振るい、「木の葉の精」や「スイートピーとフリージアと少女」といった名作が誕生した。印刷技術と共に辿る絵雑誌「こどものせかい」1958年から取り組んだ至光社の絵雑誌「こどものせかい」の仕事からは、編集者・武市八十雄が追求した“絵の再現性”が見て取れる。「ぶどうを持つ少女」など、淡く繊細な絵の質感に忠実な印刷技術は、彼女の代表絵本「感じる絵本」シリーズにも応用された。展覧会では、絵雑誌や絵本『ことりのくるひ』の原画も公開される。初期作品や歴代「おやゆび姫」もさらに、駆け出しの画家だった1940年代後半の新聞カットや、絵雑誌のための原画、1950年代の“描き版”による紙芝居の仕事、2色刷りによる『あいうえおのほん』などの作品を展示するほか、繰り返し描いた「おやゆび姫」を年代順に並べて公開。ときどきの印刷技術と、いわさきちひろの画風の関連を紹介する。【詳細】ちひろからの定期便「子どものしあわせ」と「こどものせかい」会期:2022年9月10日(土)~12月4日(日)時間:10:00~17:00会場:安曇野ちひろ美術館 展示室1・2住所:長野県北安曇郡松川村西原3358-24休館日:水曜日(祝休日開館、翌平日休館)※11月23日(水)は開館、24日(木)は休館出展作品数:約90点料金:大人900円 / 高校生以下無料※団体(有料入館者20名以上)、65歳以上、学生は700円※障害者手帳提示者、付き添い者1名まで無料※年間パスポート3,000円
2022年08月12日近鉄グループの文化事業である大和文華館では、2022年8月19日(金)から10月2日(日)まで、展覧会「一笑(いっしょう)一顰(いっぴん) ~日本美術に描かれた顔~」を開催いたします。“一笑一顰(いっしょういっぴん)”とは、微笑んだり眉を顰(ひそ)めたりといった、ちょっとした表情の変化のことを指します。人物の喜びや不快感を、顔や仕草であからさまに描き出した絵画がある一方で、描かれた表情だけではその思いを読み取ることが難しい作品もあります。展覧会では、大和文華館所蔵の人物画の数々に、印象的な顔の描かれた作品を加えて展示します。作品の背景となる物語や解釈もあわせてご紹介しながら、日本美術に描かれた人びとの表情にあらわれた美しさや魅力に迫ります。顔や仕草に注目して鑑賞することで、彼ら彼女らがより身近に見えてくるのではないでしょうか。一笑一顰を見逃さないように目を凝らしながら、名品の数々をお楽しみください。重要文化財 佐竹本三十六歌仙絵断簡小大君像 鎌倉時代重要文化財 維摩居士像文清筆 室町時代重要文化財 中村内蔵助像尾形光琳筆 江戸時代中期※作品はいずれも部分画像です。<1> 展覧会詳細について1.名称 一笑一顰 ~日本美術に描かれた顔~2.会期 2022年8月19日(金)~10月2日(日)3.休館日 毎週月曜日(ただし、9月19日〈祝〉は開館し、翌20日〈火〉が休館)4.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)5.入館料 一般 630円、高校・大学生 420円、小学・中学生 無料6.主催 大和文華館7.出陳品数 46件主な展示作品すべて大和文華館蔵●=国宝、◎=重要文化財、○=重要美術品【物語絵】●寝覚物語絵巻(平安時代後期)◎源氏物語浮舟帖(鎌倉時代)伊勢物語図色紙六段芥川 伝俵屋宗達筆(江戸時代前期)【歌仙絵】◎佐竹本三十六歌仙絵断簡小大君像(鎌倉時代)三十六歌仙絵敦忠像 伝岩佐又兵衛筆(江戸時代前期)三十六歌仙図屏風(江戸時代中期)【道釈画】◎維摩居士像 文清筆(室町時代)◎呂洞賓図 雪村筆(室町時代)寒山図 俵屋宗達筆(江戸時代前期)【肖像画】一休宗純像 伝曽我蛇足筆(室町時代)龍湫周沢像 古幢周勝賛(室町時代)◎中村内蔵助像 尾形光琳筆(江戸時代中期)【美人画】◎婦人像(桃山時代)舞妓図(江戸時代前期)○美人図 宮川長春筆(江戸時代中期)<2> 展覧会会期中のイベントについて1.特別講演「王朝歌人の表情―佐竹本三十六歌仙絵『小大君』から―」(1)日時・場所 8月28日(日)午後2時から講堂にて(2)講師 京都国立博物館研究員 井並林太郎氏2.日曜美術講座「館蔵品に見る『引目鉤鼻』で描かれた顔」(1)日時・場所 9月18日(日)午後2時から講堂にて(2)講師 大和文華館学芸員 仁方越洪輝3.講座 美術の窓 連続講座「写楽―美醜を超えて―」第2回「第2期以降の写楽の役者絵~寛政6年(1794)7月から退場まで」(1)日時・場所 9月4日(日)午後2時から講堂にて(2)講師 大和文華館館長 浅野秀剛4.列品解説(1)日時・場所 毎週土曜日午後2時から展示場にて(2)解説 大和文華館 学芸部※新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては、列品解説がスライド解説になる可能性があります。※何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。※講堂の最大定員は100名です(先着順)。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月12日動物が登場する浮世絵を集めた人気の展覧会『浮世絵動物園』が、5年ぶりに始まった。「浮世絵のあらゆるジャンルには、動物の姿が描かれています」と学芸員の赤木美智さん。例えば美人画は猫との組み合わせが多い。「着替えの途中に猫にじゃれつかれて『困ったな』という顔をしていたり、猫が女性の仕草、表情を引き出すパートナーとして描かれることが多かったようです」ペットだけでなく、街中に動物がいることが日常だった江戸の町。名勝を描いた風景画には、雨上がりに遊ぶ子犬、宿場町で荷車を引く牛や馬がごく自然に描き込まれている。一方で擬人画を見ると、鋭い風刺に筆の冴えを見せる個性派絵師たちも。「遊女を浮世絵に描いてはいけないという禁令が出たときには、雀を遊女になぞらえ吉原の様子が描かれましたし、明治の初めに空前のうさぎブームが起こると、その狂乱ぶりを揶揄する風刺絵も描かれました」擬人画が得意だった歌川芳藤(よしふじ)、ずば抜けたユーモアセンスを持つ歌川芳員(よしかず)など、魅力的な絵師に出会えるのも本展ならでは。「そのほかにもミミズクを描いた『疱瘡(ほうそう)絵』と呼ばれる疫病よけに用いられた浮世絵を見ると、動物が祈りの対象でもあったことがわかります。浮世絵はただ鑑賞するだけでなく暮らしのあらゆるシーンに活用するものだったからこそ、そこに描かれる人間と動物とのディープな関係が見えてくるのだと思います」歌川国芳「木菟と春駒」(前期)流行り病の疱瘡にかかった子どもを慰めた「疱瘡絵」。当時は失明の危険もあり、ミミズクの丸い目に回復を託した。月岡芳年「風俗三十二相うるささう寛政年間処女之風俗」(後期)かまう飼い主にそっけない猫の今も変わらない関係。「うるささう(うるさそう)」というタイトルも秀逸。歌川芳員「東海道五十三次内大磯をだハらへ四リ」(前期)恋人を思う虎御前という遊女が姿を変えた「虎子石」。本来は石なのだがキャラ造形に漫画的センスが。葛飾北斎「狆」(後期)武家や遊郭の女性に人気だった日本固有種の狆(ちん)。歌川芳藤「兎の相撲」(前期)力士や行司、観客もすべてうさぎの「うさぎ相撲」の図。うさぎの表情がちょっと怖い?『浮世絵動物園』太田記念美術館東京都渋谷区神宮前1‐10‐10前期:開催中~8月28日(日)後期:9月2日(金)~9月25日(日)※前後期で全点展示替え10時30分~17時30分(入館は17時まで)月曜(9/19は開館)、8/30~9/1、9/20休一般1200円ほかTEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2022年8月10日号より。取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2022年08月08日展覧会「à mains levées シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展」が、銀座のシャネル・ネクサス・ホールにて2022年8月31日(水)から10月2日(日)まで開催される。シャネルのアトリエを撮影、職人の“手”にフォーカス「à mains levées シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展」は、フランスの写真家、アンヌ・ドゥ・ヴァンディエールがシャネルのアトリエを取材した写真展。パリ・カンボン通り31番地に位置するシャネルのオートクチュールのアトリエや、高度な手仕事によりそのクリエーションを支えるメティエダールの13のアトリエを撮影した写真と、職人たちの“手”にまつわる言葉を紹介する。アンヌ・ドゥ・ヴァンディエールは、長きにわたり、都市化、工業化、グローバリゼーションによって消滅の危機に瀕したノウハウや文化を記録し続けてきた中で、技術や文化、芸術を生み出す“手”に魅せられ、1999年より“手”に焦点を当てた作品を生み出してきた写真家。そんなアンヌ・ドゥ・ヴァンディエールが今回着目したのは、シャネルのアトリエで日々芸術ともいえるクリエーションを生み出す職人たちの“手”だ。アトリエを取材し、職人たちの繊細な手仕事に光を当てることで、これまでは公開されることがほとんどなかった、シャネルのきらびやかなファッションの舞台裏を写し出している。シャネルのアトリエが集う「le19M」など撮り下ろし注目は、シャネルのメティエダールの中心を担う場所として、またその継承を目的に2021年にパリ郊外に誕生した「le19M」の写真だ。「le19M」には刺繍を担う「ルサージュ」「モンテックス」、羽根・花細工の「ルマリエ」、帽子の「メゾン ミッシェル」、プリーツの「ロ二オン」、靴の「マサロ」、金細工の「ゴッサンス」といったアトリエが集っており、アトリエの様子を撮り下ろしている。また、「le19M」の他にも、手袋の「コース」、コスチューム ジュエリーの「デリュ」といったアトリエの様子も撮影。写真作品の数々を通して、シャネルのメティエダールの精神と職人たちの情熱、職人の“手”が紡ぐ物語を浮かび上がらせる。【詳細】à mains levées シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展会期:2022年8月31日(水)~10月2日(日)※会期中無休・入場無料・予約不要開館時間:11:00~19:00(最終入場 18:30)会場:シャネル・ネクサス・ホール住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F【問い合わせ先】シャネル・ネクサス・ホール事務局TEL:03-6386-3071All photos ©Anne de Vandière
2022年08月05日末次由紀による漫画作品『ちはやふる』の展覧会「ちはやふる展」が、2022年8月10日(水)から29日(月)まで、松坂屋名古屋店 本館7階の大催事場にて開催される。漫画『ちはやふる』の展覧会が松坂屋名古屋店で開催“競技かるた=百人一首”に情熱を懸ける、高校生達の友情・恋愛・成長を描いた人気漫画『ちはやふる』。3期にわたるアニメ化や豪華俳優陣による実写映画化、長期連載を経て物語はクライマックスへと突入し、2022年8月1日、千早・太一・新の3人と個性豊かなライバルたちの物語はついに完結を迎えた。500点以上の原画や初公開のカラー原稿など展示本展では、その青春ストーリーを振り返る、総数500点以上におよぶ原画を中心に展示。描き下ろし作品、本展初公開となるカラー原稿、貴重な設定資料や調査メモ、末次の制作風景や作品にかける思いを語った映像などを通して、その魅力のすべてに迫る。展覧会オリジナルグッズもまた、会場では展覧会オリジナルグッズも販売。ダディベア&スノー丸、クイーン位に挑む千早・詩暢と序歌をイメージした桜と梅をデザインした橋本漆芸製「蒔絵爪切り」、オリジナル柄の巾着がセットになった「御朱印帳」など、ここでしか手に入らない多彩なグッズが用意されている。開催概要「ちはやふる展」開催期間:2022年8月10日(水)〜29日(月)時間:10:00〜18:00※最終日は17:00閉場。場所:松坂屋名古屋店 本館7階 大催事場入場料:一般・大学生 1,300円、中高生 800円、小学生以下 無料©末次由紀/講談社
2022年08月05日「Gallery Feles Omotesando(ギャラリーフェーレス表参道)」は、写真展、絵画展、展覧会、美術展などの個展や、ポップアップストア、展示会、物産展、企画展などに幅広くご利用いただけるギャラリー兼レンタルスペースです。この度2022年8月8日(月)にオープンいたします。表参道レンタルスペース「Gallery Feles Omotesando」表参道ヒルズの裏側、キャットストリート沿いに面していて明治神宮前駅から徒歩約4分の好立地となっております。東京のファッション、アートやカルチャーを世界に向けて発信する表参道、渋谷、原宿エリアにて、皆様のお力添えができるよう、素敵な空間を準備してまいります。上品なエントランスが特徴的な外観に、細部まで計算された内装。無駄を削ぎ落とし、シンプルながらエレガントな空間に仕上がりました。そんなこだわりの空間に加え、大切な作品や商品を照らすスポットライトが、最後にその価値を引き立ててくれる大切なアイテムだと当ギャラリーは考えております。大切に愛情を注ぎ混んだ作品をより良い状態で見ていただくために、 色の再現性と機能を兼ね備えたスポットライトをご用意させていただきました。更に、立体的に展示が出来るように、天井から作品や商品、洋服を吊るすことができるスペースもご用意させていただきました。合同展示会やグループ展のEXHIBITION開催もお待ちしております。■Gallery Feles Omotesandoの公式ホームページはこちら また、同じ場所で撮影スタジオ「Cat Street Studio表参道」も同時オープンさせていただきました。 ■施設概要施設名 : Gallery Feles Omotesando所在地 : 渋谷区神宮前3-18-26利用可能時間: 10:00-20:00(時間外対応可能)お申込み方法: URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月04日画家、熊谷守一の旧宅跡地に建つ豊島区立 熊谷守一美術館で、同館のある池袋エリアにアトリエを構える画家・現代美術作家の松井えり菜が新作絵画作品を発表。ミニ展覧会『画家のおたく』を8月16日(火)より開催する。変顔をした自画像や自身の分身ともいえるウーパールーパーをモチーフにした作品を制作する松井は、2004年に自画像《エビチリ大好き》で「GEISAI ♯6」金賞を受賞。同作品はパリ・カルティエ現代美術財団のコレクションに収蔵され、これまで、カルティエ現代美術館(フランス)や大原美術館、鹿児島県霧島アートの森など、国内外の美術館で作品を発表。精力的に活動を続けている。約90年前、池袋には「池袋モンパルナス」と名付けられたアトリエ村が存在。松井は近年、そこからインスピレーションを受け、過去と現在の観念が混ざり合う作品を制作している。昨年、松井が在籍する芸術家ユニット「パルナソスの池」の作品公開制作イベントが熊谷守一美術館の近くで開催され、同館スタッフがそのイベントを見にいったことから交流がはじまり、今回展示を開催することとなったという。同展では、生前に熊谷守一が45年間暮らし、制作を行っていた旧宅跡地に建つ熊谷守一美術館を舞台に、新作絵画作品を公開。守一や松井が実際に使用した画材や松井のおもちゃコレクション、お気に入りの雑貨なども展示される。【アーティストステートメント】かつて家族団らんがあった熊谷邸跡地に建つ特異な存在である熊谷守一美術館。本展では、家族をテーマにした新作絵画作品に加え、守一さんと私が実際に使用している画材やモチーフのおもちゃなど、私が思わず集めてしまう家族に似ている”何か”を展示いたします。8月20日(土)、27日(土)に開催するワークショップは、名村大成堂さんの筆をモチーフに行います。同社は、かつて『池袋モンパルナス』と言われた地域の一部(雑司ヶ谷)に創業しました。ここ数年で何種類もの天然毛を素材とした筆が動物保護条約等により使えなくなりました。ハブとマングースのショーでお馴染みだったマングースも世界的に保護が進められています。その一方で、奄美大島では外来種として殺処分されています。人間の介入によりバランスを崩した生態系はじわじわと私たちの生活に影響を及ぼしつつあります。使える毛がどんどん少なくなっていく中で、いろいろな動物の毛を配合して理想のこしに近づける様子は、小さな筆の中に見たことのない動物を創り上げているように見えました。それではその動物はどんな姿でしょう?想像して描いてみましょう!!!身近なところから環境問題を考え、何気ない絵筆にも沢山の工夫が込められおり、大切に使ってみようという想いを込めています。近隣作家によるミニ個展とワークショップ、どうぞお気軽にお立ち寄りください。【開催概要】松井えり菜meets豊島区立熊谷守一美術館 ミニ展覧会&ワークショップ『画家のおたく』会期:2022年8月16日(火)~2022年8月28日(日)会場:豊島区立 熊谷守一美術館 3Fギャラリー時間:10:30~17:30(入場は17:00まで)休館日:8月22日(月)料金:無料(常設展観覧の場合は一般500円)公式サイト: ※ワークショップは定員に達しました。 キャンセル等による空きが出た場合は、美術館公式Twitter アカウント にてお知らせします
2022年08月04日ピクニックに退屈していた少女がタキシードを着たウサギに遭遇、思わず追いかけたら暗くて深い穴の中へすってんころりん、という有名な場面から始まる『不思議の国のアリス』。冒頭のウサギに始まり、帽子屋、チェシャー猫、ハートの女王など一風変わったキャラクターが次から次へと登場し、不条理でちょっとおかしな世界に読者もアリスと一緒に巻き込まれていく。1865年の刊行以来、約170か国で翻訳され、続編の『鏡の国のアリス』とともにアニメーションや映画、バレエの舞台にも描かれた本作。その魅力と影響を探る展覧会「特別展アリス‐へんてこりん、へんてこりんな世界‐」がこの夏、日本で開催される。世界中を惹きつける「不思議の国」の秘密を探しに。一番の見どころは、作者のルイス・キャロルとともに不思議の国を創り上げた挿絵画家、ジョン・テニエルの原画をじっくり鑑賞できること。オリジナルが醸すユニークな作品世界に触れる贅沢を味わって。日本展のもととなったロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の展示で、舞台デザイナーのトム・パイパーが手がけた「狂ったお茶会」やチェシャー猫が登場するインスタレーションも、物語のシーンに没入できる体験型展示として評判だ。サルバドール・ダリ、英国ポップアートのゴッドファーザーことピーター・ブレイク、草間彌生らが描く作品には、原作が書かれたヴィクトリア朝時代とは異なる現代的なアリス像が垣間見えそう。彼らの想像力をかきたてたのは物語に潜む影の部分や作者の無意識が形作るイメージ。大人目線で見るアリスの世界にはきっと新しい発見がありそうだ。舞台デザイナーが手がける体験型展示も。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で展示。「狂ったお茶会」のインスタレーションは舞台デザイナー、トム・パイパーが手がけた。Alice Curiouser and Curiouser, May 2021, Victoria and Albert MuseumInstallation Image, Tea Party created by Victoria and Albert Museum,Alan Farlie, Tom Piper, Luke Halls Studio ©Victoria and Albert Museum, Londonファッション写真家が描く不思議の国。写真家ティム・ウォーカーは黒人の俳優や活動家をモデルとして起用しアリスの世界を表現した。アリス、『不思議の国のアリス』をテーマにした2018年のカレンダー、ティム・ウォーカー撮影、ピレリ社制作 ©Tim Walker Studio Courtesy of Pirelli&C.S.p挿絵画家テニエルの原画であの名場面を。ケーキを食べたアリスの体は望遠鏡のように伸びてしまい、文中には「さようなら私の足!」というセリフが。首が伸びたアリス、『不思議の国のアリス』より、ジョン・テニエル画、ダルジール兄弟彫版、1867年版、V&A内ナショナル・アート図書館所蔵 ©Victoria and Albert Museum, Londonマッド・ハッター、三月うさぎ、やまねら独特なキャラクターが登場。マッド・ハッターのお茶会でのアリス、『不思議の国のアリス』初刊行版本より、ジョン・テニエル画、1866年、V&A内ナショナル・アート図書館所蔵©Victoria and Albert Museum, LondonWho’s Lewis Carroll?ルイス・キャロル1832年生まれ。本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドジソン。知人の子どもに即興で語った物語をもとに『不思議の国のアリス』を執筆。数学者でもあり、生涯をオックスフォード大学の学寮で暮らした。1898年没。チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン、ドジソン家のアルバムより、19世紀 ©Victoria and Albert Museum, London特別展アリス‐へんてこりん、へんてこりんな世界‐森アーツセンターギャラリー東京都港区六本木6‐10‐1六本木ヒルズ森タワー52F開催中~10月10日(月)10時~20時(月~水曜は18時まで。ただし9/19、10/10は20時まで。入館は閉館の30分前まで)会期中無休一般2100円(平日)ほか TEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2022年8月3日号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2022年07月31日HRD Artist Label(以下、HRD)は、展覧会「MOMENT to LAST」を2022年8月9日(火)から8月21日(日)まで、代官山ヒルサイドフォーラムにて開催します。会場では、日本と中国の若手人気アーティストの作品約50点を展示します。初日の8月9日(火)には、16時から20時までオープニングレセプションを開催予定ですので、奮ってご参加くださいませ。展示イメージ(夜)■出展作品は、アジア圏で圧倒的な人気を誇る丸山純奈、金田涼子、Yokoteenの新作数点、アジア圏で人気の高まりつつある黒木美都子、安藤万実、朱仲魚、鄒雅琦、許嘉維らアーティストの新作数点、さらに最近HRDと新たに契約を結んだ気鋭のアーティスト、スズキエイミ、林果林、新海至人の作品を展示します。その他、中国の若手作家の作品は日本初披露(※)となります。※ 当社調べ■展覧会コンセプト朝、昼、夜。1日の中には大きな変化があります。芸術家の表現もそれぞれのステージで変わっていきます。変化の中にある“瞬間”は2度と訪れません。本展では、日本と中国で活躍する気鋭芸術家たちの瞬間の輝きに着目し、エネルギーあふれる作品を展示しました。 会場のBGMはコアな音楽ファンに人気のウェブメディア「AVYSS」が担当。2組の音楽アーティストに依頼し、時間帯に応じて変化する装飾に合わせプレイリストを作成しました。■開催概要展覧会名 :「MOMENT to LAST」開催日時 :2022年8月9日(火)から8月21日(日)まで。各日10時から20時まで(最終日のみ17時まで)オープニングレセプション:2022年8月9日(火)16時から20時まで会場名 :代官山ヒルサイドフォーラム(代官山ヒルサイドテラス内)主催 :HRD Artist Label出展予定アーティスト:丸山純奈、金田涼子、黒木美都子、Yokoteen、スズキエイミ、安藤万実、林果林、新海至人、工藤時生、Ashu Pine、朱仲魚、鄒雅琦、許嘉維、叢浚楓ほか■HRD Artist Label(HRD)についてHRDは、中国で急速に人気が高まっている現代アート市場での5年間にわたる運営によりアーティストの海外展開を支援してきました。具体的には、美術館やギャラリーでの作品展開催や作品のライセンス展開、ファッションブランドや映画俳優とのコラボレーション等により、アーティストのファン層の裾野を広げ、認知拡大を進めてきました。■アートを通じた文化交流と経済活性化今年は日中国交正常化50周年にあたる節目の年です。中国本土でも日本について紹介するイベントが開催されており、今展は50周年記念行事として認定されています。今後の日中間での文化交流の一助となることを願っています。また、経済産業省は新たに「アートと経済社会について考える研究会~クリエイティブ産業政策の新展開~」を設置し、第1回が6月30日に開催されました。近年、アートの経済への活用が注目されており、これまで以上にアート領域への需要は増大するといわれています。日本を代表する展示会場のひとつといえる代官山ヒルサイドフォーラムで開催することは大きな意義があると考えています。日中国交正常化50周年認定事業■出品作品(一部)丸山純奈金田涼子Yokoteenスズキエイミ林果林鄒雅琦許嘉維叢浚楓【会社概要】会社名 : HRD ART株式会社所在地 : 〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目13番16号 銀座wallビル UCF5階設立 : 2021年9月E-mail : info@hrdart.co.jp URL : Instagram: 事業内容 : アーティスト関連業務の代理運営、プロモーション、作品展の開催、その他関連業務 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月29日7月23日(土)から大阪中之島美術館で『展覧会岡本太郎』が始まった。岡本太郎と言えば、万博記念公園内にある《太陽の塔》の作者として、大阪人にとってはなじみ深い芸術家だ。【参考図版】岡本太郎《太陽の塔》1970年(万博記念公園)Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団しかし岡本太郎は、大阪出身のアーティストではない。しかも実は、大阪で岡本太郎の作品を幅広く紹介することさえ、初めてに近い。この展覧会は、「何かと不安を感じざるを得ない今だからこそ、何か漠然としたものに対して戦い続けてきた、エネルギーあふれる岡本太郎を見せたい」という思いから、企画された。そもそも岡本太郎とは何者だろうか? 6章立ての展覧会場を通して、私たちは知ることができる。岡本太郎《空間》1934/54年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団岡本太郎(1911~1996)は、漫画家の父・岡本一平と歌人で小説家の岡本かの子の長男として生まれる。1930年から、両親とともにフランス・パリに渡り、《空間》シリーズや《傷ましき腕》を制作し、現地の展覧会で発表した。岡本太郎《傷ましき腕》1936/49年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団第1章では、岡本のパリ時代の作品を紹介。新たに発見された、パリ時代に制作したと思われる作品3点も見ることができる。展示風景より左から、推定岡本太郎《作品C》、《作品B》、《作品A》、いずれもca.1931-33年ユベール・ル コレクション(パリ)蔵戦後、岡本太郎は日本に戻った。第2章、第3章では、岡本が改めて日本を見つめる中で、つくられた作品が並ぶ。展示風景より左から、岡本太郎《娘と犬》1953年 株式会社 大林組蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団、岡本太郎《森の掟》1950年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団、岡本太郎《重工業》1949年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団これらの作品は、日本の戦後まもない1940年代後半から50年代に描かれている。作品と向き合うと、その力強い色や筆づかい、表現された形に圧倒されるだろう。岡本はどれだけあふれるエネルギーを持っていたのだろうか。展示風景岡本太郎は、絵画や立体といった表現形態にとらわれることなく、文章を書いたり、書籍の装丁をするなど、さまざまな活動をしていた。展示風景第3章を見終わると、いったん美術館の通路へ。岡本太郎のフィギュア、天井から吊られた《光る彫刻》、実際に座れる《坐ることを拒否する椅子》などが置かれて、また違う岡本ワールドを体感できる。展示風景第4章からさらに、岡本ワールドは進化(あるいは深化)していく。大きな画面の絵画、FRPの立体やモザイク・タイルをつかったパブリックアート、家具やインテリアといったプロダクトまで、他ジャンルの表現者と交流しながら、世界を広げていった。展示風景また、大阪ならではの展示もなされている。あの近鉄バファローズのロゴマークが、岡本太郎デザインだったなんて!展示風景より、中央 岡本太郎《みつめあう愛》1990年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団、右 岡本太郎《近鉄バファローズ関連資料》ドローイング 1959年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団そして第5章では、皆さんご存じの《太陽の塔》と東京渋谷駅にある《明日の神話》についての展示空間が広がっている。模型、ドローイングや映像資料で、作品の制作背景も理解できるようになっている。展示風景《太陽の塔》の展示空間を抜けると、《明日の神話》の空間だ。岡本太郎《明日の神話》1968年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団太陽の塔が1970年、岡本太郎が亡くなったのは1996年。その間の岡本太郎は何してたの?というのが、最後の第6章でギュッと分かる。たえず探求を続けた岡本太郎の姿勢が、作品となって表れている。岡本太郎《娘と犬》1953年(その後加筆) 岡本太郎記念館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団注目したいのは、過去の作品に上描きされた作品群だろう。会場のキャプションでは、元の作品と今見える作品の両方を紹介。元のものに加筆しただけなのか、まったく別のものとして上描きしたのかなど、研究はこれからだというが、とても興味深い。岡本太郎 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団展覧会場には、約300点の作品や資料が並んでいるが、岡本太郎の画業だけを紹介する内容ではない。作品の背景には、岡本太郎が実際に足を運んだ場所、彼の行動力、考え、思い、さらに多くの人たちとの関わりが含まれている。展覧会を見終わった後、私たちは岡本太郎がどういう人間であったか、ということを改めて知ることができるだろう。なお、この展覧会は東京都美術館(2022年10月18日~12月28日)、愛知県美術館(2023年1月14日~3月14日)に巡回される。それぞれの会場でしか見られない作品もあるので、チェックしてほしい。取材・文:藤田千彩【開催概要】『展覧会 岡本太郎』会期:2022年7月23日(土)~10月2日(日)会場:大阪中之島美術館4F展示室時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(9月19日は開館) *日時指定制料金:一般1,800円、大高1,400円公式サイト:
2022年07月25日上野の国立西洋美術館で、リニューアルオープン記念となる展覧会『自然と人のダイアローグフリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで』が開催中です。本展では、自然と向き合った芸術家たちのさまざまな作品を展示。プレス内覧会で取材したおもな見どころや展示風景をご紹介します!どんな展覧会?【女子的アートナビ】vol. 251『自然と人のダイアローグ』では、ドイツ・ルール地方の都市エッセンにあるフォルクヴァング美術館と国立西洋美術館のコレクションから、印象派とポスト印象派を軸にした作品100点超を展示。ドイツロマン主義の画家フリードリヒをはじめ、モネ、セザンヌ、ゴッホや20世紀絵画、そして現代ドイツを代表する画家リヒターの作品まで見ることができます。二人のコレクターが受けた苦難…フォルクヴァング美術館と国立西洋美術館は、いくつか共通点があります。まずは、設立者の熱い思い。両美術館とも、同時代を生きたコレクターのカール・エルンスト・オストハウス(1874-1921)と松方幸次郎(1866-1950)の個人コレクションをもとに設立されました。オストハウスは、地元の人々に美を提供するため美術館を建設したいと願い、松方も日本の画学生たちに本物の西洋画を見せてあげたいという熱い思いから作品を収集していました。また、第二次世界大戦により苦難を受けた点も似ています。フォルクヴァング美術館は、ナチス政権時代、「退廃芸術キャンペーン」により1,400点以上の近代美術作品が押収されました。いっぽう、松方のコレクションも戦争末期、フランス政府に多くの作品を接収され、1951年にそれらはフランスの国有財産となってしまいました。しかしその後、フランス政府は多くの作品を日本に返還することを決定。寄贈返還された松方コレクションを基礎に誕生したのが、国立西洋美術館です。1959年に完成した国立西洋美術館・本館の建物はル・コルビュジエの設計によるもので、2016年には国立西洋美術館を含む「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献 ―」が世界文化遺産に登録されました。リヒターとモネ、夢のコラボでは、本展の見どころ作品をいくつかご紹介します。まずは、現代ドイツを代表するアーティスト、ゲルハルト・リヒターの《雲》と、印象派の巨匠クロード・モネ《舟遊び》のコラボ。リヒターの作品は写真をもとに描いたもので、一見するとリアルなのですが、じっと見つめていると写真とは違う独特の空気が漂っているように感じられます。一緒に展示されているモネの絵にも空が描かれていますが、こちらは水面に反射した空と雲です。同じ空でも、画家によって表現の仕方はさまざま。この二人の作品を隣り合わせで見られる機会はほとんどないと思いますので、かなり貴重な鑑賞体験ができます。ゴッホ初来日の代表作も!本展では、ゴッホが最晩年に取り組んだ風景画の代表作、《刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑)》が初来日。こちらは、展覧会のメインビジュアルにもなっている注目作品です。ゴッホは、麦を刈る人物に「死」を、刈り取られる麦のなかに「人間」のイメージを見たといわれています。本作品が描かれたのは、1889年。当時サン=レミの精神療養院に入院していたゴッホは、その翌年の1890年に麦畑で自分の腹をピストルで撃ち、亡くなりました。リニューアルした美術館にも注目!本展で美術館を訪れたら、ぜひリニューアルした国立西洋美術館もご覧ください。同館は1年半の休館中に、創建した当時の姿に近づける工事を行っていました。前庭にある目地や西門の位置、囲障など、デザイン上も大きな意味をもつ部分が変化しています。世界遺産の美術館に足を運んで、ぜひ巨匠たちの名画を楽しんでみてください。Information会期:~9月11日(日)※休館日は毎週月曜日 (ただし、8月15日(月)は開館)会場:国立西洋美術館開館時間:9:30〜17:30毎週金・土曜日:9:30〜20:00※入館は閉館の30分前まで※日時指定制※最新情報などの詳細は展覧会特設サイトをご覧ください。お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年07月24日少女画家・高橋真琴の展覧会「『百花繚乱』展〜少女画の巨匠が描く「美」の全てが、室町の地で華ひらく〜」が、2022年7月20日(水)から25日(月)まで、日本橋三越本店にて開催される。少女画家・高橋真琴の展覧会が日本橋三越本店で19歳で漫画家としてデビュー以来、約70年間に渡って、あこがれのお姫さまや名作物語のヒロインをテーマにした作品を世に送り出している高橋真琴。昭和期は、少女雑誌の表紙や生活雑貨、文具類の少女のイラストで一世を風靡。近年では、コム デ ギャルソン 2018年春夏コレクションでその作品が大々的にフィーチャーされるなど、88歳の米寿を迎える現在も第一線で活躍する少女画の巨匠だ。これまでで最多の原画コレクション約40点を展示販売高橋の米寿を記念して開催される本展では、1990年代の作品から2022年の最新作までをカバーする秘蔵の原画コレクション約40点を展示販売。展覧会のたびに完売する原画作品が、これまでで最多点数と豊富なバリエーションで集結する。初公開作品「ひまわりの祈り」見どころの一つとなっているのが、高橋が本展のために描き下ろした初公開作品「ひまわりの祈り」。いまだ多くの困難がある現代に、平和への願いを込めて、民族衣装に身を包むウクライナの少女を描いた作品だ。懐かしのイラストを使用した新作グッズもまた、本展の開催を記念して、70年代に少女雑誌の表紙や文房具、布製品などの原稿として描かれたイラストを使用した新作グッズが登場。中でも「ロープハンドルクリアバッグ『花帽子の少女』(グッズセット付)」は、約35点のグッズがセットになったファン垂涎のアイテムとなっている。このほか、米寿を記念して刊行される画集『高橋真琴のお姫さまとヒロインたち Etoile』も、先行発売される。開催概要「『百花繚乱』展〜少女画の巨匠が描く「美」の全てが、室町の地で華ひらく〜」開催期間:2022年7月20日(水)〜7月25日(月)会場:日本橋三越本店 本館7階 催物会場営業時間:10:00〜19:00※最終日18:00終了。<作家来場サイン会>開催日:7月23日(土)時間:1 回目 13:00〜14:00、2回目 15:00〜16:00※7月20日より、額装品の購入者先着50名にサイン会整理券を配布。
2022年07月17日枢やなによる漫画作品『黒執事』の展覧会「黒執事展 -Rich Black-」が、2022年7月20日(水)から8月8日(月)まで、松坂屋名古屋店で開催される。『黒執事』連載15周年を記念した展覧会「黒執事展 -Rich Black-」19世紀末の英国を舞台にした『黒執事』は、孤高の少年貴族と契約した“悪魔兼執事”が繰り広げる物語を描いた漫画作品。全世界累計3,200万部を突破しているコミックスのみならず、TVアニメ、劇場アニメ、ミュージカル、実写映画と、様々なメディアミックスが展開されている人気作品だ。約350点の展示作品で名シーンを振り返るその連載15周年を記念して開催される本展では、連載原稿の原画や資料を展示。枢やな自筆の美しいイラストや、「赤執事編」「サーカス編」 「豪華客船編」などの人気エピソード、最新の「青の追憶編」まで、約350点の展示作品を通して名シーンの数々を振り返る。ストーリーや衣装、製作プロセスなど様々な展示テーマ会場には様々なテーマの展示エリアを設置。直筆の生原稿や多彩なカラーイラストと共に『黒執事』のストーリーを辿っていく「ストーリー展示」、本展のメインビジュアルで描かれたセバスチャンとシエルのファッションを忠実に再現した「衣装展示」、枢やなの作画工程とその変遷に焦点を当てた「製作プロセス展示」と、ファン垂涎の展示が用意されている。セバスチャンとシエルが案内する音声ガイドまた、展覧会をさらに深く楽しめる音声ガイドを販売。セバスチャン(CV:小野大輔)とシエル(CV:坂本真綾)が、完全録り下ろしの音声で会場を案内してくれる。グッズショップも併設併設のグッズショップでは、貴重なサイン入り複製原画や展覧会パンフレットなどがラインナップ。枢やなプロデュースによるブランド「黒執事 Black Label」の新作アイテムも販売予定だ。開催概要「黒執事展 -Rich Black-」開催期間:2022年7月20日(水)〜8月8日(月)時間:10:00〜18:00(最終入場は17:00まで)場所:松坂屋名古屋店 本館7階大催事場※最終日は17:00閉場(最終入場は16:00まで)入場料:一般・大学生 1,300円(1,100円)、中高生 900円(800円)、小学生 500円(500円)※()内は前売り料金。※一部日程日時指定制入場。
2022年07月15日展覧会「脚本家 黒澤明」が、東京・京橋の国立映画アーカイブにて2022年8月2日(火)から11月27日(日)まで開催される。黒澤明の“シナリオ術”にフォーカス「脚本家 黒澤明」は、映画監督・黒澤明のシナリオ術に焦点を当てた展覧会。幾多の名脚本家たちとともに次々傑作映画を生み出した黒澤明は、自身もシナリオを執筆することで映画監督としての成長を遂げてきたのだった。「脚本家 黒澤明」では、黒澤明の“シナリオ作家”としての側面から、『七人の侍』(1954年)をはじめとする名作脚本の生成・変更の過程を分析し、他の監督たちに提供した脚本や、新たに発見された未映像化脚本について解析。黒澤明にインスピレーションを与えてきた文学作品など、“書く人”黒澤明の修業時代から後期作品までを紐解いていく。会場には、国立映画アーカイブの所蔵品に加え、黒澤資料の収集家、各地の資料館や黒澤作品の元スタッフ関係者などから貸与された資料が一堂に集結。新発見の脚本『ガラスの靴』をはじめ、映画化が実現しなかった幻の脚本や、黒澤自身で監督をせず、他の監督に提供した執筆脚本の数々も目にすることができる。『七人の侍』ストーリーはいかに構築されたのか?世界映画史において最高峰の1つである映画『七人の侍』のシナリオは、黒澤と橋本忍、小國英雄の3名による合作だった。侍たちそれぞれのキャラクターはどのように構想され、肉付けされていったのか、また、ストーリーの構造はいかに構築されたのかを、資料を通して解明。アイデアの源泉として注目されるソビエトの文学者ファジェーエフの小説にも触れながら、解説する。ドストエフスキーやシェイクスピアなど影響を与えた文豪たちまた、『白痴』のドストエフスキーや、『蜘蛛巣城』『乱』のシェイクスピア、『椿三十郎』『赤ひげ』『どですかでん』の山本周五郎など、黒澤の映画世界に大きな影響を与えた文学者たちの存在にも注目だ。文豪たちが生み出した物語や人間観は、黒澤映画の中にどのような影響をもたらしていたのかを考えるとともに、彼らと並び強い影響を与えたバルザックの小説についても、新たな考察を加える。【詳細】脚本家 黒澤明会期:2022年8月2日(火)~11月27日(日)会場:国立映画アーカイブ 展示室(7階)住所:東京都中央区京橋3-7-6休室日:月曜日および9月6日(火)~9日(金)、9月27日(火)~10月2日(日)は休室。開室時間:11:00~18:30(入室は18:00まで)※毎月末の金曜日のみ開室時間を20:00まで延長。※入室は19:30まで■チケット料金:一般 250円(200円)/大学生 130円(60円)※65歳以上、高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料。※料金は常設の「日本映画の歴史」の入場料を含む。※( )内は20名以上の団体料金。※学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズ対象者は入室の際、証明できるものの提示が必要。※国立映画アーカイブが主催する上映会の観覧券(オンラインチケット「購入確認メール」)を提示すると、1回に限り団体料金を適用。※2022年11月3日(木)「文化の日」は、無料で観覧可能。【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年07月15日愛媛県西予市立美術館 ギャラリーしろかわ(所在地:愛媛県西予市)は、第27回全国「かまぼこ板の絵」展覧会を令和4年7月23日(土曜日)から令和4年12月4日(土曜日)まで開催いたします。応募者数6,402人が描いた6,148作品(板の枚数11,065枚)を全て展示いたします。チラシ平成7年に始まった全国「かまぼこ板の絵」展覧会も、今回で27回目となりました。今回のテーマは「感動でつなぐ、未来へつなぐ。」です。森の中の小さな美術館に届いた作品たち、その日本一小さなキャンバスから湧き出てくる心揺さぶる感動、込められた想いを皆さんとともに未来へつないでいきたいと願っています。ぜひともご来館いただき、「かまぼこ板」という限られたスペースに凝縮された想いを味わってみてください。チラシ(裏面)■展覧会概要展覧会名:第27回全国「かまぼこ板の絵」展覧会期間 :令和4年7月23日(土曜日)~令和4年12月4日(土曜日)時間 :09:00~17:00(受付は16:30まで)休館 :毎週火曜日(祝日の場合は翌日が休館)主催 :愛媛県西予市主管 :西予市立美術館 ギャラリーしろかわ後援 :日本郵便株式会社四国支社、愛媛県、愛媛県教育委員会、愛媛県市長会、愛媛県町村会、坂井市(福井県)、公益財団法人丸岡文化財団(福井県)、公益財団法人愛媛県文化振興財団、愛媛新聞社、NHK松山放送局、南海放送、テレビ愛媛、FM愛媛、あいテレビ、愛媛朝日テレビ、愛媛CATV、愛媛県農業協同組合中央会、愛媛県森林組合連合会、伊予銀行、愛媛銀行、愛媛信用金庫、宇和島信用金庫、コープえひめ、宇和島蒲鉾協同組合、伊予蒲鉾、大一ガス、ポストのある風景フォトコンテスト実行委員会、東宇和農業協同組合、「小さな親切」運動愛媛県本部、西予市議会、西予市森林組合、西予市商工会、西予市文化協会、西予CATV、四国西予ジオパーク推進協議会■審査員のご紹介(敬称略)審査員長 車 だん吉(タレント)審査員 折笠 勝之(洋画家)、神山 恭昭(絵日記作家)伊東 正次(日本画家)、夏井 いつき(俳人)審査会の模様■主管概要館名 : 西予市立美術館 ギャラリーしろかわ(せいよしりつびじゅつかん ぎゃらりーしろかわ)所在地: 〒797-1717 愛媛県西予市城川町下相680番地営業 : 09:00~17:00(毎週火曜日休館、祝日の場合はその翌日)入館料: 一般420円、高校・大学生310円、小・中学生100円(20人以上の団体は2割引)代表者: 市長 管家 一夫、館長 小田原 誠開館 : 1993年7月30日床面積: 1041.2平方メートル収蔵品: 横山 大観、片岡 球子、マリー・ローランサン、北村 西望、ミロ、ロダンほか500点以上URL : 【本イベントに関するお客様からのお問い合わせ先】西予市立美術館 ギャラリーしろかわTel : 0894-82-1001Fax : 0894-82-0756E-Mail: s-gallery@city.seiyo.ehime.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月13日人気アニメ「NARUTO-ナルト-」放送開始20周年を記念した展覧会『アニメ「NARUTO-ナルト-」20周年記念 NARUTO THE GALLERY』が2022年12⽉10⽇(⼟)から2023年1⽉31⽇(⽕)まで、秋葉原UDX内AKIBA_SQUAREにて開催されることが決定した。「NARUTO-ナルト-」は、主⼈公の忍者うずまきナルトが、ライバルとの死闘や過去の因縁を乗り越えて、⽊ノ葉隠れの⾥の⻑・⽕影(ほかげ)を⽬指す「ジャンプ漫画」王道作品。1999年から2014年まで『週刊少年ジャンプ』で連載され、2002年からはテレビ東京系列にてアニメも放送を開始。アニメは⽇本での放送直後から全世界で配信され、コミックは海外46以上の国と地域でも流通するなど、世界中から愛されている作品だ、同展では、キャラクターの成⻑、仲間との絆、そして熱い“戦い”にフューチャーし、たくさんのアニメ映像で、アニメ「NARUTO-ナルト-」の歴史を振り返る。⼤型スクリーンによる迫⼒の映像や多⾯モニターによる演出、そして、今話題の映像アーティストとコラボレーションした、特別な作品の上映のほか、描き下ろしイラストを使ったオリジナルグッズの販売なども予定されている。放送開始から20年が経った今、再びアニメ「NARUTO-ナルト-」の感動の世界を会場で体感したい。【開催概要】『アニメ「NARUTO-ナルト-」20周年記念 NARUTO THE GALLERY』会期:2022年12⽉10⽇(⼟)〜2023年1⽉31⽇(⽕)会場 :AKIBA_SQUARE(秋葉原 UDX 内)時間:10:00〜20:00公式サイト: 公式 Twitter:@naruto_20th
2022年07月12日想像でどこまでも行ける字のない絵本「ふわふわのくま」作者、原田みどりの展覧会『ふわふわのくま2022夏』を東京・京都で開催します。原田みどりが来日ドイツ在住「ふわふわのくま」の作者、原田みどりがこの夏、日本にやってきます。メディアで人気のウクライナくまぬいぐるみの販売や、新作ウクライナ絵本・スウェーデンカレンダーなどを刊行予定。在廊中はご要望に応じる直筆の色紙も随時受け付けます。ぜひあなたも原田みどりの世界を体感してください。<入場無料>●東京会場○期間: 2022年8月6日(土)~8月14日(日)○開催時間: 11:00~20:00○会場: 東京交通会館3階グリーンルーム○住所: 〒100-0006東京都千代田区有楽町2丁目10-1○アクセス: 各線有楽町駅徒歩1分●京都会場○期間:2022年8月18日(木)~8月21日(日)○開催時間:11:00~18:00○会場:さろん 淳平○住所:〒606-0826京都市左京区下鴨西本町31-4○アクセス:地下鉄烏丸線 北大路駅東へ向かって徒歩15分市バス『府立大学前』『洛北高校前』下車徒歩2分(画像はプレスリリースより)【参考】※特設ページ
2022年07月10日想像でどこまでも行ける字のない絵本「ふわふわのくま」作者、原田みどりの展覧会『ふわふわのくま2022夏』を東京・京都で開催します。ドイツ在住「ふわふわのくま」の作者、原田みどりがこの夏、日本にやってきます。○Twitter : @fuwafuwa_tenran○特設ページ: 展覧会メインビジュアルメディアで人気のウクライナくまぬいぐるみの販売や、新作ウクライナ絵本・スウェーデンカレンダーなどを刊行予定。在廊中はご要望に応じる直筆の色紙も随時受け付けます。ぜひあなたも原田みどりの世界を体感してください。<入場無料>●東京会場○期間 : 2022年8月6日(土)~8月14日(日)○開催時間: 11:00~20:00○会場 : 東京交通会館 3階グリーンルーム○住所 : 〒100-0006 東京都千代田区有楽町2丁目10-1○アクセス: 各線有楽町駅徒歩1分●京都会場○期間 :2022年8月18日(木)~8月21日(日)○開催時間:11:00~18:00○会場 :さろん 淳平○住所 :〒606-0826 京都市左京区下鴨西本町31-4○アクセス:地下鉄烏丸線 北大路駅東へ向かって徒歩15分市バス『府立大学前』『洛北高校前』下車徒歩2分【原田みどり】紹介Twitter: @fuwafuwanokuma2011年に文字のない絵本「ふわふわのくま」を刊行。以降シリーズ化し、2017年に朝日新聞出版より「ふわふわのくま なつかしいドイツの街・ツェレで遊ぶ」を刊行。2014年よりドイツに移住。コミコン等世界各地のイベントに多数参加している。ヨーロッパのイベントに多数参加する。Twitterでは「ふわふわのくまbot」として親しまれている。会場へお越しになれない方は通販をご利用ください。原田みどり先生公式「ふわふわショップ」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月08日1950年代ロンドンのファッションシーンに彗星のごとく登場してミニスカートを広め、60年代のストリートカルチャーを牽引したファッションデザイナー、マリー・クワントの展覧会を2022年11月26日から2023年1月29日まで Bunkamura ザ・ミュージアム(東京・渋谷)にて開催します。デイジーのアイコンのコスメラインで広く知られる、あのマリー・クワントは、実は60’sロンドンにおけるモードの先駆者であり、女性起業家のパイオニアでもありました。モダンで若々しい彼女のデザインは、当時の女性たちの服装を一変させました。本展では、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)より来日する約100点の衣服を中心に、アクセサリーや小物、写真や雑誌など関連資料を展示します。1955年から75年にかけてのマリー・クワントのデザイナー、時代を切り開いた起業家としての歩みを辿ります。【開催概要】展覧会名:マリー・クワント展会期:2022/11/26(土)~2023/1/29(日)※12/6(火) 、1/1(日・祝)休館開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)※毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)※状況により、会期・開館時間等が変更となる可能性がございます。また、新型コロナウイルス感染症対策のため、入場制限や入場日時予約が必要となる場合がございます。ご来場の際には Bunkamura HP にて最新情報をご確認ください。会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急百貨店本店横)主催:Bunkamura、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社特別協賛:株式会社クラブコスメチックス、株式会社 マリークヮント コスメチックス後援:ブリティッシュ・カウンシルお問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)Bunkamura HP:チケット情報につきましては、決定次第、Bunkamura HP にてご案内いたします。★映画情報★「自由に 自分らしく」世界に革命を起こした伝説のデザイナー『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』Bunkamura ル・シネマにて11/26(土)よりロードショー!ビートルズ、ツイッギー、ローリング・ストーンズと共に60年代スウィンギング・ロンドンというムーヴメントを起こし、ファッションで世界中を熱狂させたマリー・クワント。その知られざる素顔とデザインの秘密に迫る傑作ドキュメンタリーです。【映画についてのお問合せ】アット エンタテインメントTEL:03-6419-3737 info@at-e.co.jp
2022年07月06日松任谷由実のデビュー50周年を記念した展覧会『松任谷由実展』(仮称)が、2022年12月8日(木) から2023年2月26日(日) まで東京シティビューにて開催されることが発表された。1972年7月5日に「返事はいらない」でデビューしたユーミン。本展覧会では、デビュー前から現在までの秘蔵写真やステージ衣装、直筆の原稿などを展示し、1970年代から現在に至るまで、常に音楽シーンの最前線で新たな扉を開いてきたユーミンの“これまで”と“今”、そして“明日”をお届け。時代をつくってきたユーミンのシンガーソングライターとしての輝かしい時間を、海抜250mの東京シティビューからの風景とともに観覧できる特別な機会となっている。<イベント情報>『松任谷由実展』(仮称)2022年12月8日(木) ~2023年2月26日(日) ※会期中無休会場:東京シティビュー※開館時間、入館料は現状未定です。問い合わせ:03-6406-6652(東京シティビュー 受付時間 10:00~20:00)東京シティビューHP:
2022年07月05日東京工芸大学(学長:吉野弘章、所在地:東京都中野区、以下、本学)の元学長でありイラストレーターの故・若尾真一郎(以下、氏)の展覧会「WAKAO WORLD」(以下、本展覧会)が2022年7月1日(金)から7月16日(土)まで、Gallery5610(東京都港区)で開催されます。若尾真一郎「WAKAO WORLD」展本展覧会は、氏が東京工芸大学の学長を退任、教育の現場を離れ、新たなスタートを切るために自らこの会場を予約し、企画したものでした。タイトルは「WAKAO WORLD」とし、モノトーンの第1週とカラーの第2週の二部構成の展覧会を想定していました。そのための制作に取り組んでいましたが、そんな最中の事故により入院、意識の戻らぬまま2018年に亡くなりました。机の上に残されていたのは、100点余りのモノトーンの作品だけでした。この遺作は作品集『M / W』(玄光社)として刊行されました。今回の展覧会では、その原画を中心に、いままで制作したドローイング、イラストレーション、ポスターなどの作品を展示します。退廃とブラックユーモア、男と女、エロティシズムとナンセンス――あの「WAKAO WORLD」を体感できます。本展覧会のDMとポスターのデザインは、本学卒業生の榎本卓郎氏が担当。企画・協力として、イラストレーターのケッソクヒデキ氏、吉田美穂子氏など本学卒業生が参加しているほか、本学卒業生の堂々穣氏も作品集『M / W』(玄光社)のアートディレクションとして協力しています。氏は、1969年年東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専門課程ビジュアルデザイン専攻修士修了後、イラストレーターとして広告やエディトリアルで幅広く活躍してきました。作家としての活動の一方で、アート・デザインの教育者として1994年から東京工芸大学で教鞭を執り、2008年から2016年まで、8年間本学学長を務め、本学の教育・研究活動の発展に尽力されました。「WAKAO WORLD」展の概要は以下のとおりです■「WAKAO WORLD」・会期: 2022年7月1日(金)から7月16日(土)まで・時間: 11:00-18:00(日曜日は休み) 予約不要・料金: 無料・場所: Gallery 5610 東京都港区南青山5-6-10 5610番館・主催: 若尾紀子・企画: 若尾紀子、大迫修三、ケッソクヒデキ・協力: 堂々穣(DODO DESIGN)、藤井ちひろ(DODO DESIGN)、榎本卓郎(ENOAD)、大迫桂子、吉田美穂子、本吉康成(玄光社)・URL : ・本展覧会に関するお問合せ:03-3407-5610(会期中)■東京工芸大学東京工芸大学は1923(大正12)年に創立した「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、当初から「テクノロジーとアートを融合した無限大の可能性」を追究し続けてきた。2023年に創立100周年を迎える。【URL】 東京工芸大学創立100周年ロゴ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月04日ルイ・ヴィトンが、2022年7月8日から8月21日まで、東京ミッドタウン 芝生広場で開催するメゾンの160余年におよぶ歴史を巡る旅へと誘う展覧会「SEE LV」。開催期間中は、東京ミッドタウン ガレリア B1 アトリウムにギフトショップをオープンし、厳選されたルイ・ヴィトン製品に加え、ウィメンズ・メンズのレザーグッズや小物、オブジェ・ノマドコレクションから、様々な限定・先行アイテムを発売します。日本限定/「SEE LV展」先行販売予定■ウィメンズ©LOUIS VUITTION「ポルトフォイユ・クレア」税込価格:12万2,100円カラー:ヴェール・ドー素材:モノグラム・アンプラント・レザーサイズ:W11.0 x H8.5 x D3.5cm©LOUIS VUITTION「ポシェット・クレ」税込価格:5万8,300円カラー:ローズ素材:モノグラム・アンプラント・レザーサイズ:W12.0 x H7.0 x D1.5cm©LOUIS VUITTION「ミュルティクレ 6」税込価格:各5万600円カラー:(左から)テュルコワーズ、ローズ ・ポンディシェリ素材:モノグラム・アンプラント・レザー©LOUIS VUITTION「ポルトフォイユ・ロックミニ」税込価格:各7万5,900円カラー:(左から)ヴェール・アシッド、ローズ・ポンディシェリ素材:カーフレザーサイズ:W10.0 x H7.0 x D2.5cm©LOUIS VUITTION「ブラスレ・ ロックイット アゲイン 」税込価格:各4万8,400円カラー:(左から)テュルコワーズ、ローズ ・ポンディシェリ素材:カーフレザーサイズ:17cm■メンズ©LOUIS VUITTION「ジッピーウォレット・ヴェルティカルカラー」税込価格:14万9,600円カラー:パープル素材:トリヨンレザーサイズ:W10.0 x H20.0 x D2.0cm©LOUIS VUITTION「ドラゴンヌ・LV シェイプ」税込価格:4万6,200円カラー:オレンジ素材:カウハイドレザー■ユニセックス©LOUIS VUITTION「ジュエリーボックス トランク 」税込価格:27万1,700円素材:モノグラム・キャンバス、ウッド、ベルベットサイズ:W16.0 x H4.0 x D11.0cm©LOUIS VUITTION「ペチュラ ミニ」税込価格:各12万6,500円カラー:(左から)ターコイズ、ヴェール・アシッド、ローズ ・ポンディシェリ素材:ウッド、レザーサイズ:W9.0 x H10.0 x D6.0cm世界先行販売予定©LOUIS VUITTION「サーフェス・ランプ」税込価格:各49万8,300円(予価)素材:レザー(皮革の種類:牛革)、スチールフレーム、LED、USB充電式バッテリーサイズ:W30.0 x H35.0 x D12.0cm【ルイ・ヴィトンについて】1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」という精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ、ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。詳細は、ルイ・ヴィトン 公式サイトwww.louisvuitton.com をご覧ください。お問合せ先:ルイ・ヴィトン クライアントサービスT 0120 00 1854
2022年07月04日六甲山観光株式会社(本社:神戸市 社長:寺西公彦)は、2022年8月27日(土)から11月23日(水・祝)まで現代アートの展覧会「六甲ミーツ・アート芸術散歩2022」を開催します。本展は、神戸・六甲山上の各施設を舞台に展示される数々のアート作品を、ハイキング気分で周遊しながら楽しめる現代アートの展覧会です。この度、下記の通り本展の公募アーティストが決定いたしましたので発表いたします。公募アーティストは2022年2月1日(火)~5月6日(金)の期間で募集し、応募総数239点の作品プランが集まりました。5月20日(金)に実施された公募1次審査会で16組の公募アーティストが決まり、この後、作品プランを具体化し、8月中旬から現地での制作を行います。また今年のメインビジュアルも完成し、展覧会開催に向けてさらに盛り上げてまいります。※本展の詳しい開催概要は次をご参照ください。《出展決定 公募アーティスト ※50音順》浅野暢晴(あさののぶはる)、伊藤大寛(いとうたいかん)、岩城和哉(いわきかずや)+東京電機大学岩城研究室(とうきょうでんきだいがくいわきけんきゅうしつ)、上田要(うえだかなめ)、大洲大作(おおずだいさく)、kammy+OK!(かみーぷらすおーけー)、園田源二郎(そのだげんじろう)、竹内章訓(たけうちあきのり)、土井健史(どいたけふみ)+江森健人(えもりけんと)、名村可奈子(なむらかなこ)、にしかわしょう子(にしかわしょうこ)、二ノ宮久里那(にのみやくりな)、みょうじなまえ、湯澤四(ゆざわよっつ)、吉澤ハナ(よしざわはな)、吉田甲太郎(よしだこうたろう)(齋藤俊文研究室(さいとうとしふみけんきゅうしつ)) ※敬称略・50音順◆六甲ミーツ・アート芸術散歩2022「前売ナイトパス付鑑賞パスポート」「前売鑑賞パスポート」の販売について【期間】2022年7月1日(金)~8月26日(金)【販売場所】イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット、asoview!【価格】[前売ナイトパス付鑑賞パスポート]大人(中学生以上)3,100円、小児(4歳~小学生)1,300円※当日券は大人3,300円、小人1,400円※ナイトパス付鑑賞パスポートは有料会場への入場と、夜間作品を期間限定で公開する「ひかりの森~夜の芸術散歩~」会場への入場がセットになったパスポートです。[前売鑑賞パスポート]大人(中学生以上)2,300円、小人(4歳~小学生)900円※当日券は大人2,500円、小人1,000円『六甲ミーツ・アート芸術散歩2022』開催概要※2022年6月30日(木)現在の情報です。変更が生じた場合は公式Webサイト( )で発表します。新型コロナウイルス感染症の状況により変更する場合があります。【会期】2022年8月27日(土)~11月23日(水・祝)※会期中無休。ただし六甲山サイレンスリゾートのみ8月~10月の毎週月曜休業(月曜祝日の場合は火曜に振替休業)【開催時間】10時~17時※会場により一部異なります。【会場】六甲ケーブル(六甲ケーブル下駅・山上駅)、六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)、ROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園、六甲ガーデンテラスエリア、自然体感展望台 六甲枝垂(しだ)れ、兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)、グランドホテル 六甲スカイヴィラ、風の教会エリア(六甲山芸術劇場・芸術センター)、六甲有馬ロープウェー 六甲山頂駅【市街地特別展示】JR六甲道駅周辺、阪神神戸三宮駅周辺※会場は変更になる可能性があります。【料金】有料会場をお得に巡ることができる「鑑賞パスポート」販売※大人(中学生以上)、小人(4歳~小学生)※鑑賞パスポートで有料会場≪自然体感展望台 六甲枝垂れ、六甲高山植物園、ROKKO森の音ミュージアム、風の教会エリア(六甲山芸術劇場・芸術センター)、六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)≫にそれぞれ会期中1回の入場(当日は再入場可)が可能です。※ナイトパス付鑑賞パスポートは有料会場への入場と、夜間作品を期間限定で公開する「ひかりの森~夜の芸術散歩~」会場への入場がセットになったパスポートです。※「ひかりの森~夜の芸術散歩~」は9月23日(金・祝)~11月23日(水・祝)の土日祝、17:00~20:00の限定開催となります。ご鑑賞にはナイトパス付鑑賞パスポートまたはナイトパス(大人1,600円 / 小人800円)が必要です。【主催】六甲山観光株式会社、阪神電気鉄道株式会社【総合ディレクター/キュレーター】高見澤清隆 インディペンデント・キュレーター■ 会場とロケーション「六甲ミーツ・アート芸術散歩」は、六甲山上の観光施設を主な会場としています。オープンエアな環境で六甲山の自然とアート作品を楽しみながら、会場となる各施設それぞれの魅力もお楽しみいただけます。各会場は、六甲山上バス(路線バス:有料)の他、徒歩での移動も可能です。■ 出展アーティスト、展示作品について「六甲ミーツ・アート芸術散歩2022」では、公募によって選出されたアーティストと招待アーティストの作品を展示します。本展は、2010年から毎年開催され、これまで、総勢約430組以上のアーティストが六甲山上で作品の展示を行ってきました。■ 作品イメージ六甲山のエリア特性をじっくりと読み込み、自然や景観、歴史を取り入れた作品を各会場に展示します。六甲山ポータルサイト リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月30日日本一高いビル「あべのハルカス」16階の「あべのハルカス美術館」では、日本美術や西洋美術、現代アートなど多彩な展覧会を開催しています。2022年度後半は9月より「楳図かずお大美術展」、12月より「アリスーへんてこりん、へんてこりんな世界ー」の開催を予定しています。(既報のとおり。詳細は別紙参照)上記の展覧会に続き、新たに2023年度に開催する展覧会が決定しましたのでお知らせします。「幕末土佐の天才絵師 絵金」会 期:2023年4月22日(土)~2023年6月18日(日)共 催:読売新聞社開催趣旨:謎の天才絵師とも呼ばれる土佐の絵師・金蔵は、幕末から明治初期にかけて数多くの芝居絵屏風などを残し、「絵金さん」の愛称で、地元高知で長年親しまれてきました。同時代のどの絵師とも異なる画風で描かれた屏風絵は、今も変わらず夏祭りの数日間、高知各所の神社等で飾られ、闇の中に蝋燭の灯りで浮かび上がるおどろおどろしい芝居の場面は、見るものに鮮烈な印象を残しています。本展は、高知県外の美術館で開催する初の大規模展です。幕末の土佐に生き、異彩を放つ屏風絵・絵馬提灯などを残した「絵金」の類稀なる個性と、その魅力について、代表作の数々で紹介します。※上記1~3の画像データは貸出が可能です。ご希望の方はお問合せください。また、事前に原稿の確認が必要になります。(画像の使用は、本展覧会をご紹介いただく媒体に限ります。ご使用後は破棄をお願いします。)※画像掲載の際は、作品名と所蔵者を必ずご掲載ください。(スペースがあれば「二曲一隻屏風 紙本彩色」もご掲載ください。)※開催1ヶ月前を目処に詳細なプレスリリースを皆様のもとへお送りします。別紙: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月28日話題の美術漫画『ブルーピリオド』の世界をリアル&バーチャルで体験できる展覧会『ブルーピリオド展~アートって、才能か?~』が始まった。話題沸騰中の美術漫画のストーリーを追体験できる展覧会。『ブルーピリオド』とは、山口つばさによる漫画で『月刊アフタヌーン』(講談社)にて連載中。2020年にはマンガ大賞を受賞し、翌’21年にはTBS系列にてTVアニメ化。今年3月末からは舞台化もされた注目作だ。成績優秀かつスクールカースト上位の毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きていた高校生・矢口八虎(やとら)は、ある日一枚の絵に心奪われる。その衝撃に八虎は駆り立てられ、美しくも厳しい芸術の世界へと邁進してゆく。美術のノウハウや美大受験の実情など、美術に情熱を燃やす八虎と仲間たちが繰り広げる青春群像劇だ。本展では、キーとなる作中絵画の展示から没入型シアターといったストーリーを追体験できる展示、初心者でもアートを身近に感じられる名画解説など、様々なコンテンツがラインナップ。例えば〈青の渋谷シアター〉は八虎が美術の魅力に気づくきっかけとなった早朝の渋谷を追体験できる没入型シアター。〈キャラ大石膏室〉ではダヴィデやモリエールなど著名な像に扮した登場人物が設置され、来場者はここで自由にデッサンできる(平日限定)。また、キャラクターと共に美術作品を鑑賞しながら自分なりの名画の楽しみ方を発見できる〈名画の見かた〉や、作者・山口つばさの卒業制作の漫画作品、インタビュー動画が公開される〈山口つばさの部屋〉も必見だ。アートとは一体何か?そんな普遍的な問いに真正面から向き合った本展は、美術好きでなくても面白さと発見に溢れた内容になりそうだ。ある出合いにより美術に目覚める八虎。©山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会美術部の森先輩が描いた天使の絵。美術室で偶然この作品を見た八虎は衝撃を受け、それをきっかけに美術を志すようになる。漫画(第1巻)の中でもキーとなる作品。森先輩の作品テーマ“祈り”が感じられるはずだ。受験を通じて、より深く自分と向き合う。©山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会八虎が描いた“縁”をテーマにした絵(第3巻)。F100号(高さ162cm以上)に初めて挑戦し、自分の絵に呑み込まれそうに感じる。溶鉱炉をイメージした本作は、美術に対する想いが八虎の中で煮えたぎる様子を暗示。苦楽を共にした仲間とともに、挑む実技試験。©山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会上:八虎の一次試験の絵(第4巻)。課題は「自画像」。手鏡が割れてしまうアクシデントを逆手にとって描き上げた。下:八虎の二次試験の絵(第6巻)。「ヌード」が課題の本作は体調が悪い中、努力と戦略で完成させた。ブルーピリオド展~アートって、才能か?~寺田倉庫G1ビル東京都品川区東品川2‐6‐4前期:開催中~8月5日(金)後期:8月6日(土)~9月27日(火)10時~20時(入場は閉館の30分前まで)一般2000円ほか(オンラインのみで販売)TEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)©山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会※『anan』2022年6月29日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2022年06月27日美は生活に宿る。手仕事の楽園がつなぐ民藝の魂。展覧会『復帰50年記念 沖縄の美』をご紹介します。「こんな世界がよくも地上に残っていたという感じがする」1938年、沖縄の地を踏んだ民藝運動の創始者、柳宗悦(むねよし)(1889~1961)は書き残している。「当時の沖縄は厳しくも豊かな自然の中、独自の風習や信仰に基づいて、目には見えないものを信じる生活が営まれていました。そうした生活の中で人の手から生まれる工芸、踊りや音楽などあらゆるものに、柳は美しさを見出したのだと思います」と日本民藝館学芸員の古屋真弓さん。「民藝」とは「民衆的工芸」の略。美術品とは違って生活の中で実際に使うために作られたものを指す。「柳は日本各地や朝鮮半島を巡ってたくさんのものを収集する中で、美しさとは何かを考えたとき、その大半が生活の中で使うことを目的に作られていることに気づきました。自然の素材を生かし、使いやすく、伝統から必然的に生まれた形を持つ。それを『民藝』と名付けたのです」柳の探し求めた美しいものは庶民の営む生活の中にあったのだ。「物の中に全てを見ていました。物の美しさの向こうに風土や民族性を見ていたのだと思います」柳と同人たちが4回にわたって訪琉した数年後に、美しい島は戦火に見舞われる。本展では戦前に蒐集された染織品や焼き物、漆器が披露されることでも貴重な機会だといえる。おおらかな文様と独特の形を持つ焼き物や漆器のほかに、島ごとに特色のある織物も見所だ。「絹に型で文様を染めた色鮮やかな紅型(びんがた)が有名ですが、島に自生する苧麻(ちょま)や芭蕉(ばしょう)、絹、木綿、桐板(とんびゃん)など様々な素材を用いた織物があります。八重山諸島なら苧麻の上布で白絣(しろがすり)を、久米島は山繭から取った絹で紬の衣裳が織られていました。明治12年(1879年)まで続いた琉球王国時代には王府が税として島々に織物を納めさせており、その結果、技術が磨かれ、美しい織物がたくさん生まれました」戦後に工芸の復興に尽力した第二世代の作家たちの作品も注目だ。「悲しい歴史があって壊滅的な打撃を受けたけれど、沖縄の文化、伝統を継承する動きは今も続いていて島の未来へつながっている。そのことも知ってもらえればと思います」紺地鶴亀松竹梅文様紅型風呂敷苧麻、筒描琉球王国時代19世紀110.0×114.0cm白地霞に松山枝垂桜雁文様紅型衣裳絹、木綿首里琉球王国時代19世紀部分紺地杢糸格子に絣袷衣裳絹、木綿首里琉球王国時代19世紀部分白掛緑黒流抱瓶壺屋琉球王国時代19世紀11.8×20.0cm『復帰50年記念 沖縄の美』日本民藝館東京都目黒区駒場4‐3‐336月23日(木)~8月21日(日)10時~17時(入場は16時半まで)月曜(7/18は開館)、7/19休一般1200円ほかTEL:03・3467・4527※『anan』2022年6月29日号より。取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2022年06月26日展覧会「美しき色、いにしへの裂 ─〈ぎをん齋藤〉と〈染司よしおか〉の挑戦─」が、京都の細見美術館にて、2022年7月2日(土)から8月28日(日)まで開催される。独自の染織の表現を紹介「美しき色、いにしへの裂 ─〈ぎをん齋藤〉と〈染司よしおか〉の挑戦─」は、京都の呉服専門店「ぎをん齋藤」七代目当主の齋藤貞一郎と、植物染の「染司よしおか」五代目当主の吉岡幸雄という、染織を探求し続けたふたりの姿を紹介する展覧会だ。齋藤貞一郎は、染織コレクターとしても知られており、そのコレクションは「辻が花」や「縫箔」、「慶⻑裂」を中心に、古代から近世に至る日本の染織に加えて、中国の出土裂にまで及ぶ。蒐集品に学び、古典技法や意匠を継承した齋藤による作品は、高く評価されている。一方で吉岡幸雄は、図書出版「紫紅社」を設立し、美術工芸の雑誌・全集・豪華本などの編集・出版に携わっている。1988年には生家「染司よしおか」五代目当主を継ぎ、 日本の伝統色の再現に取り組むようになった。江戸時代から続く染織の家に生まれたふたりは、家業を継ぎながらも伝統にとらわれず、独自のスタイルで染織の表現に挑んできた。本展では、いにしえの色の再現や憧れの技を昇華させた新たな表現を紹介するとともに、その過程にも光をあてる。展覧会概要展覧会「美しき色、いにしへの裂 ─〈ぎをん齋藤〉と〈染司よしおか〉の挑戦─」会期:2022年7月2日(土)〜8月28日(日)[前期 7月2日(土)〜7月31日(日) / 後期 8月2日(火)〜8月28日(日)]会場:細見美術館住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(祝日の場合、翌火曜日)入館料:一般 1,400円、学生 1,100円※会期や営業日時などは変更となる場合あり(詳細については美術館ホームページを確認のこと)【問い合わせ先】細見美術館TEL:075-752-5555 (代)
2022年06月26日ドイツのルートヴィヒ美術館が所蔵するコレクションを紹介する展覧会『ルートヴィヒ美術館展』の音声ガイドに、モデルやコメンテーターとしても活躍されているトラウデン直美さんが初挑戦。今回、収録を終えたトラウデンさんに展覧会やアートについて、お話を聞いてきました!トラウデンさんが音声ガイドに初挑戦!【女子的アートナビ】vol. 248『ルートヴィヒ美術館展20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション』では、ドイツのケルン市が運営するルートヴィヒ美術館が所蔵する優れた作品を展示。20世紀初頭から現代までの油彩画や彫刻、立体作品、映像、写真など全152点が出品されます。ルートヴィヒ美術館が開館したのは1986年。同館は、ドイツの市民コレクターたちによる寄贈を軸にしながら、コレクションを増やしていきました。本展では、カンディンスキーやウォーホル、ピカソ、リキテンスタインなど、美術館が所蔵する代表的な作品を楽しめるだけでなく、市民コレクターたちの活動も紹介。ドイツにおける美術と社会の強いつながりも知ることができます。今回、展覧会の音声ガイドを担当したトラウデン直美さんにインタビューを実施。楽しみにしている作品やアートの魅力などについて、語っていただきました。トラウデン直美さんにインタビュー!――まず、今回の音声ガイドを担当されて、いかがでしたか。トラウデンさんこういった音声ガイドのお仕事は初めてでしたので、そもそもどういう風に読んだらいいのかな、と家でもイメージをふくらませていました。絵を見ている方の邪魔にならないように、変に意識をとられすぎないようにと心がけました。――どんな展覧会になりそうですか。楽しみにしている作品などありましたら、教えてください。トラウデンさん有名なピカソとか、みんなが知っているアーティストによる目玉作品も楽しみですけど、近現代の作品もけっこうあります。それらは見てわかる、というものではなくて、「これはなんだ?」という不思議な感覚になる作品が多くありそうで、そちらも楽しみです。特に、音声ガイドのなかでご紹介した《天使の5つの翼》(ハインツ・マック作)という作品は、直接見ないとわからないだろうなと思いました。写真で見るのではなく、本物のほうが感じるものがありそうです。この作品だけでなく、すべて本物を見られるのを楽しみにしています。絶対「なんか好きかも」作品があります!――特に現代アートは、わかりづらい作品もあり、難しそうなイメージをもつ人もいるかもしれません。ananの読者はトラウデンさんと同世代の方々が多いのですが、今回の展覧会、若い人たちにも刺さる内容だと思いますか?トラウデンさん思います!私も、まったくアートは詳しくはないのですが、ただ、「なんか好きかも」みたいな感覚って、ありますよね。特に、今の若い人たちは、その感覚を大事にされている方が多いと感じているので、絶対にこの展覧会のなかにひとつは「なんか好きかも」作品があると思います。あと、抽象的な作品であればあるほど、説明のつかない「なんか好きかも」があると思います。私みたいな素人でも、感覚で楽しめる作品がすごく多そうだな、というのを展覧会の資料を見せていただいて感じました。まだ、実物は見ていないのですけど、私が「なんか好きかも」と感じたのは、緑の正方形を描いたアルバースの作品《正方形へのオマージュ:緑の香》。緑色が好きなんです。今日のスカートも緑(笑)。未来の人に見てほしい…――ルートヴィヒ美術館には、文化・芸術を次世代に継承したいと願うドイツの市民コレクターが寄贈した作品が多いと聞きました。トラウデンさんも、「日本の伝統工芸シリーズ」という番組をYouTubeで発信されていますが、やはり、文化を未来に残したいというお考えもあるのでしょうか。トラウデンさん私は、自分で何か(芸術)作品をつくっているわけではないので、そんな高尚な番組ではないのですが、私自身、日本の伝統工芸を「すごくステキだな、美しいな、きれいだな」といつも思って見ています。それをぜひ、未来の人にも見てほしいな、という気持ちはあります。自分が好きだからこそ、未来の人にも「美しいな、いいな」と思ってほしい。たぶん、(市民コレクターのような)みなさんも、好きだったものを残したいという気持ちがあり、アートには価値があるということを未来の人に伝えたかったのだと思います。それで作品が残されてきて、今、私たちの目の前に届いている。このことは、うまく言葉には表せないですが、すごく感慨深いです。――ちなみに、トラウデンさんがコレクションしているもの、したいものはありますか?トラウデンさんコレクションしたいのは、お皿です。ご飯がとにかく好きで、食べるのもつくるのも好き(笑)。お皿は重要だと思うので、いいお皿があれば集めています。最近、祖母が家のリフォームをするため整理をしていて、そのときにステキなお皿や小鉢が出てきたので、もらったりしています。お皿も受け継いでいけるものですし、長く使えたりしますよね。そんな魅力があるので、お皿を集めたいです。壁や境界がないのがアートの魅力――トラウデンさんが思う芸術・アートの魅力を教えていただけますか?トラウデンさん素人目線で私なりの考えですが、「自由さと思い」なのかな、と。アートは、「禁止」がない。自分が感じていることを、アーティストの方がつくっていきます。それがいろいろな時代を経ていくので、第一次世界大戦や第二次世界大戦を経験しているアーティストの作品があり、ピカソも戦争に対する疑問を描いていたりします。そういうことができる場所がアートなんだなと思います。思想警察がいて、捕まってしまうような時代背景のなかでも、伝えていける手段がアート。それに心を動かされる人たちがいるし、守りたいと思う人たちがいる。その部分では、アートは自由であるべき場所。それと同時に「思い」について。アートは、言葉にしてはいけない空気のなかでも「思い」を伝えられるもの。逆に、言葉にできないものを「思い」として表現して伝えていけるし、言語も越える。その意味では、生きている人たちに共通の言語がアートなのかなと思います。全然違う文化で育っている人たちがアートを見ると、つくっている人たちの「思い」とは違う見方をするかもしれません。でも、それも肯定してくれる寛容さがあり、壁や境界がないのがアートの魅力、と素人ながら感じています。――最後に、展覧会を楽しみにしている読者の方にメッセージをお願いします。トラウデンさん目にうれしい、いろいろな作品があります。カラフルだったり、写真があったり、飽きない展覧会になりそうです。もちろん玄人の方は、玄人目線で楽しめると思いますし、私のような素人でも楽しく見られるだろうなと感じました。ぜひ音声ガイドを聴いて、市民コレクターの方の思いも感じていただけたら、よりいっそう楽しく見られると思います。ご自身の「なんか好き」を見つけて帰ってください。――ありがとうございました!インタビューを終えて…インタビュー中も撮影中も、にこやかでかわいらしい雰囲気だったトラウデンさん。アートについては素人と仰っていましたが、その魅力について語る言葉は奥が深く、いろいろ考えさせられました。トラウデンさんが思いをこめて語られた音声ガイドを聴きながら、ぜひ展覧会でご自身の好きな作品を見つけてみてください。『ルートヴィヒ美術館展』は6月29日より東京・六本木の国立新美術館でスタート。その後、京都に巡回します。Information会期:6月29日(水)~9月26日(月)※毎週火曜日休館会場:国立新美術館 企画展示室2E開館時間:10:00~18:00※毎週金・土曜日は20:00まで※入場は閉館の30分前まで観覧料:一般¥2,000、大学生¥1,200、高校生¥800お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)※最新情報などの詳細は展覧会HPをご覧ください。撮影 : 安田光優
2022年06月26日中国のアート市場に強みを持つHRD Artist Label[日本国内法人:HRD ART株式会社(本社:東京都中央区)]は、日本の若手アーティストの展覧会「蝉鳴(せみなり)」を2022年6月17日(金)から7月10日(日)まで、台北市のホテル「美寓meistay」とともに同ホテルにて開催します。6月1日より入国制限の緩和が発表されましたが、まだ海外旅行は少し先になりそうな昨今。ひと足早く、日本人アーティストの作品が海を越え、台北市のホテルを彩ることになりました。ホテル宿泊者だけでなく、ホテルを訪れる様々な方も見ることができます。一部作品は展示終了後、ホテルの所蔵作品となる予定です。蝉鳴(せみなり)メインビジュアル■「蝉鳴(せみなり)」開催概要展覧会名:「蝉鳴(せみなり)」開催日時:2022年6月17日(金)から7月10日(日)まで。各日13:00から18:00まで会場名 :ホテル「美寓meistay」主催 :HRD Artist Label、美寓meistay協力 :BoonBoon Art、TimeArt出展アーティスト:丸山純奈、金田涼子、黒木美都子、Yokoteen、スズキエイミ、安藤万実、林果林、新海至人、田村勇太、許嘉維ホテル「美寓meistay」ホテル「美寓meistay」■「蝉鳴(せみなり)」案内文この度、ホテル「美寓meistay」はリニューアルオープンにあわせ、HRD Artist Labelプロデュースで展覧会を開催します。テーマを「蝉鳴(せみなり)」とし、土の中で成長してから出てくる蝉の姿と、若手アーティストの努力の姿を重ね、これから活躍が期待できる日本の若手アーティストの作品を展示します。メイン会場はホテル14階で、ホテル宿泊者以外にも訪れる方など広くご覧いただけます。台湾地域のアート市場は先月開催されたアートフェア「Taipei Dangdai(台北當代)」をはじめ、活気に満ちており、特に日本のアーティストは人気があります。今後そうした人気アーティストの仲間入りをすると思われるアーティストを選出しました。■HRD ART株式会社についてHRD Artist Labelは、新世代のアーティストのプロデュースとマネジメントを手がけるアートカンパニーです。アーティストの学術的な発展を重視しつつ、現代の美意識のトレンドとリンクさせ、コレクターたちに潜在的可能性に満ちた作品を提供します。激動の中国現代アート市場での5年間にわたる安定した運営を経て、HRD Artist Labelは業界内で広く知られるようになり、丸山純奈や金田涼子、鄒雅埼といった所属アーティストは作品発表のたびに大きな話題を巻き起こしています。会社名 : HRD ART株式会社所在地 : 〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目13番16号 銀座wallビル UCF5階設立 : 2021年9月E-mail : info@hrdart.co.jp URL : Instagram: 事業内容 : アーティスト関連業務の代理運営、プロモーション、作品展の開催、その他関連業務 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月10日千總(ちそう)が京都に展開する千總ギャラリーでは、展覧会「千總の屏風祭─明治の屏風祭ふたたび」を、2022年8月22日(月)まで開催する。120年前に千總が屏風祭で公開した作品を展示京都の夏の風物詩である、祇園祭。その宵山の期間には、京都の旧家や商家が秘蔵の名品を公開して祭りを盛り上げる、屏風祭を行っている。千總ギャラリーでも、この時期に合わせて、屏風をはじめとする所蔵品を紹介してきた。2022年は、今からちょうど120年前、千總が屏風祭で公開した作品を展示。『京都新聞』の前身である『京都日出新聞』は、1902年の屏風祭でどのような作品が陳列されたかを報じており、そこから当時公開された屏風5点がわかっている。本展「千總の屏風祭─明治の屏風祭ふたたび」では、岸竹堂《牛馬図》や山口素絢《やすらい祭図》など、明治の屏風祭を彩った作品を目にすることができる。展覧会概要展覧会「千總の屏風祭─明治の屏風祭ふたたび」会期:2022年5月28日(土)〜8月22日(月)会場:千總ギャラリー ギャラリー1住所:京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80 千總本店開館時間:11:00〜18:00休館日:火・水曜日※開館日や開館時間は千總本店の営業時間に準ずる※入場無料【問い合わせ先】千總本店TEL:075-253-1555
2022年06月04日