朝井リョウの直木賞受賞小説を原作にした舞台『何者』が11月25日(土)に開幕する。出演者の美山加恋と宮崎香蓮に話を聞いた。舞台『何者』チケット情報昨年映画化もされた本作は、就職活動を通して自分が「何者」かを模索する5人の大学生が、お互いを励まし合いながらも、友情、見栄、妬みといった様々な感情が交錯してゆく姿を描く。舞台化は初めてで、演出は劇団鹿殺しの丸尾丸一郎が手掛ける。「同世代ばかりの現場は久しぶり。楽しみです」と笑顔を見せるふたり。主演・阿部顕嵐(Love-tune/ジャニーズJr.)をはじめ、長妻怜央(Love-tune/ジャニーズJr.)、鈴木勝大、小野田龍之介ら原作にリアルな世代のキャストが揃った。美山も「わたしはちょうど来年が就職活動の年齢で。実際に学校の友達はインターンシップもあるし、(本作で重要な役割を担う)Twitterもやってますし、それを今、取材中なんです。人間関係がリアルなので、舞台でどう表現していこうかとワクワクしますね」。もともと原作を読んでいたという宮崎は「朝井さんの人間描写の鋭さやリアルさはゾクゾクします。特にこの作品は、覗き見のような感覚で読んでいると、最後にドキッとする展開があるので。舞台だとそれがより強く感じられるんじゃないかなと思いますし、そうつくっていきたいです」と魅力を語る。美山が演じるのは、留学帰りであらゆることに意識が高い女子・小早川理香。「プライドが高いのですが、それは自分に自信がないからなのかなと思ったりもします。前へ前へ、という向上心は女優っぽい考え方だなとも思うし、演じやすいんじゃないかな」(美山)。宮崎は、拓人が片思いをしている相手で、理香の友人でもある田名部瑞月を演じる。「強い子だなと思いました。何者でもない自分で生きていく覚悟ができているのか、就活を通してその覚悟を得たのか…。そういうところが上手く表現できたらと思います」(宮崎)。ほとんどの人が避けて通れない就職活動。“受かる者”“落ちる者”がハッキリとする世界だからこその、えぐられるような描写もあるが、本作は「カッコ悪くても、あがいたほうがいいんだって思うし、ああがんばろうって思える」と宮崎。「時期的にこの作品が見納めになる人もいるかもしれないので、2017年の最後にすごいもの観たなって思ってもらいたいです!」(美山)。舞台『何者』は、11月25日(土)から12月10日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて上演。ぴあでは、特別サイトにて10月28日(土)午前10時からチケット発売予定。取材・文:中川實穗
2017年10月27日昨年、佐藤健が主演を務め、菅田将暉、有村架純、二階堂ふみら豪華キャストで映画化され大ヒットとなった朝井リョウ原作「何者」の初舞台化が決定。主演を、阿部顕嵐(Love-tune/ジャニーズJr.)が務めることになった。■あらすじ二宮拓人は、就職活動を控えた御山大学社会学部の学生。同じ学部の光太郎とルームシェアをしており、光太郎はバンド活動に明け暮れているが、拓人は脚本家をしていた演劇サークル「劇団プラネット」をやめ、就職活動に専念していた。また、拓人は光太郎の元彼女・瑞月に片想いしているが、光太郎にも言えずにいる。ある日、同じアパートの真上の部屋の住人・理香と瑞月が留学仲間であること、理香は隆良と同棲していることを知る。瑞月と近づきたい拓人は、光太郎、瑞月、理香、隆良の就職活動を控えた大学生5人で、理香の部屋を「就活対策本部」として定期的に集まることに。海外ボランティアの経験、サークル活動などの切り口や、手作り名刺、SNSのツールを駆使しつつ、就職活動に励む5人。5人はそれぞれに表面は強がりながら、自分の就職活動は順調であると虚勢を張りつつ、それぞれ面接を重ねていく。ある者は就職活動をせずに独立をめざすと公言しながら、裏で面接を受けていたり、ある者はOB・OGとのつながりを強調しているものの、全く相手にされていなくて空回りしていたり…。SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする本音や自意識、それぞれの抱く思いが複雑に交錯し、人間関係は徐々に変化していく。やがて、彼らの中に“内定”を得た者が現れたとき、これまで抑えられていた本音が顕わになっていく――。■気になるキャストは?原作を手がけたのは、神木隆之介や東出昌大ら、いま大活躍中の若手キャストで映画化もされた「桐島、部活やめるってよ」で、センセーショナルなデビューを飾った若手実力派作家・朝井氏。本作「何者」では直木賞を受賞した。その初の舞台化となる本作で、いつも冷静で無口、分析能力に長け、友人からも一目置かれる大学生、主人公・二宮拓人役を演じるのは、9月3日に最終公演を終えたばかりのミュージカル「魔女の宅急便」でトンボ役を務め、その演技が高評価を受けた阿部さん。また、エントリーシートやOB訪問などの活動にも余念がなく、留学帰りであらゆることに意識が高い女子・小早川理香役には、映画『いま、会いにゆきます』、ドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」などで天才子役として注目を集め、現在放送中の「キラキラ☆プリキュアアラモード」ではテレビアニメ初主演も務める女優・美山加恋。理香と同棲している彼氏で、就活すること自体が格好悪いと思っており、自分はクリエイティブな活動で生きていきたいと思っている宮本隆良役には、今回、外部公演初出演となる長妻怜央(Love-tune / ジャニーズJr.)が決定。拓人とルームシェアをしている元バンドマン・神谷光太郎役には、舞台「シブヤから遠く離れて」や映画『帝一の国』などでの活躍も記憶に新しい鈴木勝大。拓人が片思いしている光太郎の元カノで、アメリカ留学経験があり、控えめでおとなしいが芯は強い性格の田名部瑞月役には、学園ドラマ「GTO」から大河ドラマ「花燃ゆ」まで幅広くこなす宮崎香蓮。さらに、拓人のサークルの先輩で理系の大学院2年生、面倒見がよく拓人が唯一本音を語れる相手でもあるサワ(沢渡)先輩役には、「パレード」「ミスサイゴン」「三銃士」などミュージカル界での活躍がめざましい小野田龍之介が決定。就職活動を通して自分が「何者」かを模索する5人の大学生たち。お互いを励まし合いながらも、友情、恋愛、裏切りといった様々な感情が交錯しながら人間としての成長していく生々しい物語が、舞台上ではどのように展開されていくのか、注目だ。■キャスト・スタッフのコメント到着■二宮拓人役:阿部顕嵐(Love-tune / ジャニーズJr.)初めての外部舞台の主演、そして「何者」の拓人役を演じると聞かされた時は、驚きと喜びが混じり合った複雑な気持ちになりました。原作「何者」を読んでみて、拓人の第一印象は余裕がなく斜に構えていてプライドが高いと感じました。拓人は大学生であり就活生。僕自身も現役大学生なので拓人と分かり合えるポイントは多々あると思います。ですからよりリアルに大学生、就活生としての心の不安などを共感して貰えるように演じたいと思っています。拓人役を他の「何者」でもなく僕が演じて良かったと言っていただける様に、拓人の人生を生きて全力で役と向き合いたいと思っています。■小早川理香役・美山加恋同世代が多いお芝居なのでどんな掛け合いや空気感になるか楽しみです。登場人物たちもちょうど同世代。私は就活はしていないのですが、きっと悩みや考え方が似ているところもあるはず。劇場でリアルなものを届けられるようじっくり稽古していきたいです。ぜひ劇場で「何者」の世界を共有していただければと思います。■宮本隆良役・長妻怜央(Love-tune / ジャニーズJr.)「何者」という作品に出演させていただけるという話を聞いた時、嬉しいと同時に注目されている作品なのですごいプレッシャーも感じました。就職活動に悩むリアルな日常の雰囲気を表現するのは難しいと思いますが、演出家さんや共演者の方々の助けを借りながら、精一杯頑張ります。僕が演じさせていただく宮本隆良という人物は、僕とは違ってハッキリ自分の考えを他人に伝える力があり、しっかり自分の理想を持っている人だなと思いました。しかし逆に、プライドが高いところは似ていると感じました。彼と僕の違う所と似ている所を研究し、自分なりの宮本隆良を演じていきたいと思います。しっかりと爪痕を残し僕の座右の銘である「常に全力投球」の言葉を忘れずに精一杯頑張っていきます。同じグループの阿部顕嵐とはライバルの気持ちでお互いを高め合っていきたいです。■神谷光太郎役・鈴木勝大神谷光太郎という人物に対して僕が思うことは、羨ましいなということです。ふわふわしているように見えて芯がある、天真爛漫なのに愛される。なんだかこいつズルいな! と感じました。でも、そんな光太郎にも夢との向き合い方の中で生まれた心の傷や闇を感じました。そこに向き合いながら光太郎が何者かを考えていければと思います。■田名部瑞月役・宮崎香蓮就活中の友人たちには、読ませられない。原作を読んだとき、そう思いました。わたしは就活を経験したことがありませんが、「自分を見つめ直すこと」をしている友人たちは本の中の登場人物たちと同様に、とても苦しそうだったからです。リアルで、怖くて、面白い、故に大好きな小説。その舞台化に携わることができて本当に嬉しいです。わたしも、自分を見つめ直し、苦しみたいと思います。是非劇場に観に来てください。■サワ先輩役・小野田龍之介「何者」舞台化に携わることが出来て光栄に思います。就活を経験した人、誰しもが「ドキッ!」とさせられる物語かと思います。映画版も舞台のように作られていたので、この作品が舞台化された時どの様になるのか楽しみです。■原作者:朝井リョウ『何者』を執筆していたころとは、作品に出てくる【就職活動】や【SNS】などのキーワードを取り巻く環境は大きく変化しています。そんな中、小説、映画、舞台と作品自体も変化できる機会に恵まれたことをとても幸せに思います。キャスト・スタッフの方々が「何者」をどのようにアップデートしてくださるのか、期待しています■演出家:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)僕も就職活動をしたことがある。履歴書の長所を書く欄に「僕は味噌汁の味噌になれます。様々な具材をまとめあげ……」などと書いた気がする。舞台「何者」に沢山の素晴らしい具材が集まってくれた。主人公・二宮拓人を演じる阿部顕嵐さんとは初めてだが、拓人役に通じる繊細な雰囲気と内に秘めた熱い心を感じ、一緒に作り上げていく作業に今からワクワクしている。他にも、美山加恋さん、長妻怜央さん、鈴木勝大さん、宮崎香蓮さん、小野田龍之介さんと、原作にリアルな世代の力のある方々に集まっていただき、素晴らしい「何者」の味付けが出来ることを確信している。「何者」東京公演は11 月25 日(土)~12 月10 日(日)まで天王洲銀河劇場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2017年09月11日ジャニーズJr.のユニット・Love-tuneの阿部顕嵐が、舞台『何者』に主演することが10日、わかった。同作は作家・朝井リョウによる同名の直木賞受賞作を映画化。就職活動を通して自分が何者かを模索する大学生の姿をヒリヒリと描く。2016年10月には、佐藤健主演で映画化された。舞台版の脚本は黒岩勉、演出は劇団鹿殺しの丸尾丸一郎が務める。阿部は冷静で無口でクール、分析能力に長けた大学生・二宮拓人を演じる。また留学帰りの意識高い系女子・小早川理香役に美山加恋、理香と同棲中で就活すること自体が格好悪いと思っている青年・宮本隆良役に、外部公演初出演となる長妻怜央(Love-tune/ジャニーズ Jr.)が決定した。拓人とルームシェアをしている元バンドマン・神谷光太郎役として鈴木勝大、田名部瑞月役に宮崎香蓮、サワ先輩役として小野田龍之介が出演する。朝井は、「『何者』を執筆していたころとは、作品に出てくる【就職活動】や【SNS】等のキーワードを取り巻く環境は大きく変化しています」と状況を分析。「キャスト・スタッフの方々が『何者』をどのようにアップデートしてくださるのか、期待しています」と語った。演出の丸尾は、「主人公・二宮拓人を演じる阿部顕嵐さんとは初めてだが、拓人役に通じる繊細な雰囲気と内に秘めた熱い心を感じ、一緒に作り上げていく作業に今からワクワクしている」と期待を寄せる。「原作にリアルな世代の力のある方々に集まって頂き、素晴らしい『何者』の味付けが出来る事を確信している」と自信を見せた。公演は11月25日~12月10日まで、天王洲銀河劇場にて行われる。○阿部顕嵐コメント初めての外部舞台の主演、そして『何者』の拓人役を演じると聞かされた時は、驚きと喜びが混じり合った複雑な気持ちになりました。原作『何者』を読んでみて、拓人の第一印象は余裕がなく斜に構えていてプライドが高いと感じました。拓人は大学生であり就活生。僕自身も現役大学生なので拓人と分かり合えるポイントは多々あると思います。ですからよりリアルに大学生、就活生としての心の不安などを共感して貰えるように演じたいと思っています。拓人役を他の『何者』でもなく僕が演じて良かったと言って頂ける様に、拓人の人生を生きて全力で役と向き合いたいと思っています。○長妻怜央コメント『何者』という作品に出演させていただけるという話を聞いた時、嬉しいと同時に注目されている作品なのですごいプレッシャーも感じました。就職活動に悩むリアルな日常の雰囲気を表現するのは難しいと思いますが、演出家さんや共演者の方々の助けを借りながら、精一杯頑張ります。僕が演じさせていただく宮本隆良という人物は、僕とは違ってハッキリ自分の考えを他人に伝える力があり、しっかり自分の理想を持っている人だなと思いました。しかし逆に、プライドが高いところは似ていると感じました。彼と僕の違う所と似ている所を研究し、自分なりの宮本隆良を演じていきたいと思います。しっかりと爪痕を残し僕の座右の銘である「常に全力投球」の言葉を忘れずに精一杯頑張っていきます。同じグループの阿部顕嵐とはライバルの気持ちでお互いを高め合っていきたいです。
2017年09月10日読むのに真面目な理由も目的も不要。ただただ楽しいエッセイ集第2弾『風と共にゆとりぬ』について、著者・朝井リョウさんに話をうかがいました。トリュフチョコレートを彷彿させる色合いに金色の飾り文字が並ぶ表紙。どんな重厚な作品かと思ったら、朝井リョウさんのエッセイ集第2弾『風と共にゆとりぬ』である。「装丁はできるだけ名作っぽくしてください、ってお願いしました」本を開きページをめくってまた驚く。紙がやたらと、妙に、分厚い。「間違えて2枚めくっちゃった、って思いますよねー。名作らしくボリューム感を出したかったんです」小説家の随筆集は、新聞や雑誌に載ったものを収録する場合が多い。だが本作は書き下ろしがメイン。「新聞連載分以外は全部、雑誌に掲載した数本も含め、この本のために書きました。エッセイを書くこと自体が楽しくて幸せなんです」眼科医との攻防、作家仲間・柚木麻子さんと臨んだ結婚式の余興、レンタル彼氏との騙し合い…。軽妙な語り口に笑いつつも、自分の感情を客観視するバランスの良さに感服。日頃から自発的に書くそうで、「一日のうちにある程度枚数を書かないと、全然生産していなくていいのかという気分になってしまう。なので小説が進まなかった日は、発表するあてがなくてもエッセイを書くんです。エッセイ用の語彙は別腹のようで、言葉が湯水のように出てくる。小説で堅苦しい言葉を使うと気取った感じになりますが、エッセイだとそれが面白かったりする。使える言葉の範囲が広がるので、小説を書いている時より辞書をよく使います。それも楽しくて」帯には<ひたすら楽しいだけの読書体験をあなたに>とある。「小さい頃、本が好きなのに“読んで何か得なければ”と感じることもありました。そうしたプレッシャーが一切なく読めたのがさくらももこさんの『もものかんづめ』から始まるエッセイ三部作。どこから読んでも、5分だけ読んでも1時間読んでも面白くて、何も試されることなく文章を読む楽しさを味わえて、ありがたかった。その感謝の気持ちもあって、自分も作家になったらそういうものを出したいと思っていました。さくらさんに倣って三部作を目指します」噴き出すこと間違いなしなので人前で読むのは危険。また、278、282ページは人前で開くのも危険かも…。理由は見れば分かります。あさい・りょう作家。1989年生まれ。‘09年『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞してデビュー。‘13年『何者』で直木賞、‘14年『世界地図の下書き』で坪田譲治文学賞受賞。※『anan』2017年8月9日号より。写真・水野昭子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2017年08月07日学校の部活動をはじめ、社会人チームやシニアチームでの活動、子どもの習い事としても人気急上昇中のチアダンス&チアリーディング。今年3月には、高校チアダンス部を題材にした広瀬すずさん主演映画が公開され、個人の技術力に加え高いチームワークが求められる競技性にも注目が集まっている。元NFLチアリーダーから男子チアリーディングチームまで、演者の個性がぶつかり合う2時間のチアの祭典そんなチアの魅力をもっと伝えたいと、2005年にスタートした「cheerandom(チアランダム)」。12回目を迎える今年は、7月9日(日)17:00より、品川きゅりあん(東京都品川区総合区民会館)にて開催される。「人を応援する」「元気にする」という意味のチア(cheer)を、自由に(random)楽しもうと始まったこのイベント。キッズチームから大学生、社会人チームまで計15チーム、総勢300人のチアリーダーが集まり、元NFLチアリーダーの堀池薫子さんや平均年齢70歳のシニアチームも出演予定。トリには、小説『チア男子!!』(朝井リョウ著集英社)の題材となりメディアに多数出演している、早稲田大学男子チアリーディングチームSHOCKERSが登場するなど、見どころ満載の2時間となっている。来場者(先着1,000名)には、「スプリングハートアイラッシュ」「ドリームマジックロングマジックアイライナー」(株式会社コージー本舗)のプレゼント付き(※プレゼント内容は変更になる可能性あり)。会場では、森永乳業株式会社提供の「アロエステ ヨーグルトドリンク」の試飲会も楽しめる。見ているだけで元気をもらえるチアの世界へ、足を運んでみてはいかがだろうか。インフォメーション日時:2017年7月9日(日)16:00開場17:00開演会場:品川区総合区民会館(きゅりあん)大ホールアクセス:JR京浜東北線・東急大井町線・りんかい線「大井町」駅下車徒歩1分チケット:大人指定席/2,000円(前売のみ)自由席1,000円(当日1,500円)子ども指定席/1,000円(前売のみ)自由席500円(当日1,000円)チケットぴあより前売チケット販売中【参考】※チケットぴあチケット/※cheerandom HP
2017年06月15日Live Performance Stage「チア男子!!」が、12月9日(金)に開幕。それに先がけキャストと演出家の囲み取材、公開ゲネプロが行われた。Live Performance Stage「チア男子!!」原作は、男子チアリーディングをモチーフにした直木賞作家・朝井リョウの同名スポーツ青春小説。幼い頃から共に柔道に打ち込んできた幼馴染のハル(本田礼生)とカズ(古田一紀)が、ハルの怪我をきっかけに柔道部を退部し、大学チアリーディング界初の男子のみのチームを結成。それぞれの動機から集まった男子7人のチーム「BREAKERS」で初ステージに向け奮闘する姿を描く。主演は、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンに出演した本田礼生と古田一紀。さらに平田雄也、皇希、才川コージ、福澤 侑、そして高野 洸と、身体能力の高いメンバーが揃う。脚本・演出は伊藤マサミ。ゲネプロ前の囲み取材で、本田は「Live Performance Stageと銘打っていて“ライブ感”をすごく大事にしています。チアリーディングの魅力をしっかりと伝えていけたら」と本作について語る。全員が初めて挑戦したチアリーディングについて皇希は「今まで経験したことのないことや、経験すると思っていなかったことまで、皆で挑戦させてもらって。悔しかったり嬉しかったり楽しかったり…本当にたくさんのことを感じています。その気持ちを全て“チア”を通して伝えられたら」と振り返る。脚本・演出の伊藤は「僕が20代の頃から『こんな舞台をいつか観てみたい、作りたい』と思っていた作品です。演劇でありライブである、ライブでありその中にドラマがある。お客さんが観るだけではなく『参加して体感する』そんなLive Performance Stage「チア男子!!」にしていきたい」と熱く語った。息ピッタリの歌やダンスで徐々に客席を巻き込み、最後の初ステージの熱気へとつないでいく様は見事。7人の鮮やかな笑顔とパフォーマンスで、客席のコール&レスポンスにも熱が入っていく。そんなパフォーマンスと同様に大切に描かれていたのが、それぞれが抱える悩みやコンプレックスと、そこに手を差し伸べるチームメイトの姿。誰かに支えられ、自分と向き合い、徐々に暗闇があけていく様子から感じる希望と、人を全力で応援するスポーツ・チアリーディング。その両方で観客を“応援”している舞台だった。また、終演後に行われる“アンコールパフォーマンス”も必見。「こんなにいろんなジャンルのパフォーマンスが入っているものを見たことない」(本田)という圧巻のステージは、高校生ダンス甲子園での優勝経験を持つ皇希と福澤が振り付けたダンスなど、それぞれの特技を生かしたパフォーマンスが次々と披露され、最後の最後まで客席を盛り上げた。公演は、12月18日(日)まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて。取材・文:中川實穗(C)朝井リョウ/集英社(C)LPS「チア男子!!」製作委員会2016
2016年12月16日直木賞作家・朝井リョウの同名スポーツ青春小説を舞台化したLive Performance Stage「チア男子!!」が、12月9日開幕した。Live Performance Stage「チア男子!!」チケット情報幼馴染のハルとカズら7人の大学生が、男子だけのチアリーディングチーム「BREAKERS」を結成し、学園祭での初舞台を目指す姿を描いた本作。主演はミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンを卒業したばかりの本田礼生と古田一紀。共演者に平田雄也、皇希、才川コージ、福澤 侑、そして高野 洸とダンスやアクロバットなど抜きんでた能力を持つメンバーが顔を揃えた。稽古前、本田と脚本・演出を手掛ける伊藤マサミに話を聞いた。「歌、ダンス、お芝居、チア…見どころは全部です!」と笑顔を見せる本田。気になる“Live Performance Stage”について聞いてみると、伊藤は「せっかくいろいろできるメンバーが揃っているので、チアだけじゃなく、言ってしまえば『なんでも男子!!』みたいな(笑)。ゴールはチアですが、最初から最後まで目が離せないものになっています」と話す。「ただ、一番意識しているのはやっぱり“チア”。SHOCKERSさん(原作のモデルとなった男子チアリーディングチーム)のパフォーマンスを観たときに感じた『チアってすごい!』という感動をしっかり伝えたい」(本田)。本作では、コール&レスポンスや手拍子で客席も巻き込む。そのための演出も用意されていて、本田は「“お客さんが(物語に)いていい”っていうのが初めてで、それがすごく新鮮で面白いと思います。今は、お客さんが入ることで広がる“幅”を、どれだけ広げられるかに取り組んでいます」、伊藤も「今回はオーディエンスがいて初めて完成する舞台。最後に揃うキャストはお客さんだと思っているので、今はあくまで迎える準備をしているところです」と、通常以上に観客を意識した稽古を行っているという。そして稽古はキャスト陣が円陣を組み「Let’s go BREAKERS!」という掛け声でスタート。稽古中も休憩中もキャスト陣は飛んだり跳ねたりよく動き、歌い、踊る。その空気と全開の笑顔に飲まれ、コール&レスポンスにも応えたくなった。面白かったのは、登場人物のほとんどがチア未経験というところから物語が始まるため、バック転などが少しずつ上達していく様も演じられていること。そこを経て突入するクライマックスのパフォーマンスは、まるで押さえてきた力が爆発したような抜群の姿を見せてくれた。もちろん身体を動かすシーンだけでなく、それぞれが抱える悩みも繊細に演じられている。歌に乗せて想いを吐露するシーンは、パワフルな世界観に奥行きを与えていた。本田が「まずは、観てください!そしたら絶対伝わると思います」と語る公演は、12月18日(日)まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて。取材・文:中川實穗
2016年12月13日朝井リョウの直木賞受賞作を映画化した『何者』(三浦大輔監督)が公開中だ。就職活動を通し自分が「何者」かを模索する5人の大学生を描く話題作。リアルな就活事情やSNSに翻ろうされる若者たちを“観察”した、新感覚の青春群像劇に共感と驚きの声があがっている。主演の佐藤健をはじめ、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之という人気、実力を兼ね備えた超豪華キャストが顔を揃えている点も大きな見どころ。劇中の登場人物がそうであったように、彼らもまた、かつては自身の夢や将来を見据えた“何者”であり、いまは役者としてその本領をいかんなく発揮している。あえて「役者という職業に就職した」という視点から、勢ぞろいした6人に「自分が役者だと実感する瞬間」を聞いた。佐藤健【冷静分析系男子@二宮拓人】デビューしたての頃は、いまみたいに役者としてやっていける自信はなかったですね。だから、実感する瞬間というよりは、徐々に仕事を重ねることで、あるとき「あっ、自分は役者になったんだな」と。年齢でいうと19歳ぐらいです。ちょうど「仮面ライダー電王」の頃ですね。気づいたら、とても忙しくなっていて、毎日現場に行き、一生懸命に芝居をする。その繰り返しをふり返る中で、『何者』風に言えば、役者という職業に就職したのかもしれません。有村架純【地道素直系女子@田名部瑞月】私自身は、「自分が女優」だとか、「女優になった」という風にあまり考えないで日々を過ごしているので、「役者だと実感する」という瞬間は意識していません。ただ、強いて言えば、17歳のときに事務所に入った瞬間ですね。文字通り、自分を取り巻く世界が180度変わりましたし、いまの私にとって、とても大きな出来事だったことに間違いはありません。二階堂ふみ【意識高い系女子@小早川理香】小さな頃から映画が大好きだったので、初めての映画(役所広司の初メガホン作『ガマの油』)で撮影現場に一歩足を踏み入れた瞬間の“アガった”感覚は、13歳だった私にとってとても鮮烈な瞬間でした。現場には私たち俳優部がいて、監督がいて、撮影部さんがいて、一緒に同じ作品を撮っている…。そんな風景を初めて目の当たりにして、学ぶことが多かったです。その仲間入りができた、という気持ちはいまも覚えていますね。菅田将暉【天真爛漫系男子@神谷光太郎】僕の場合、芸名が「菅田将暉」に決まったときです。当時16歳くらいですし、戸籍上の名前とはまったく違う、記号的ともいえる新しい名前で、世の中に出るわけですから、自分自身が「何者?」っていう(笑)。それがだんだん気にならなくなって、自分も役者なんだなって。ただ、共演する皆さんから「菅田くん」「将暉」って呼ばれると、いまも若干違和感はあります。岡田将生【空想クリエイター系男子@宮本隆良】この仕事をずっと続けていこうと心に決めたのは、20歳になる前に当時通っていた大学を辞めたときですね。具体的なきっかけというよりは、いろんな現場でお芝居と向き合いながら、自然と役者への思いが強くなっていきました。山田孝之【達観先輩系男子@サワ先輩】こういう仕事をしていると、ときにはファンの皆さんやお客様から批判的な意見をもらうこともありますよね。すると、やっぱり悔しい思いをするんですよ。その瞬間、自分はプロの俳優なんだなと実感しますね。こういう感覚は、役者を続けていく以上、常につきまとうもの。自分のもとに届く声にどう向き合うか?さっき言った悔しさも含めて、受け止めるようにしています。(text:Ryo Uchida/photo:Nahoko Suzuki)
2016年10月23日●就活は、ひとつの能力を試される教科テスト就職活動を通して、自分を模索する大学生たちの姿を描いた映画『何者』(公開中)。俳優・佐藤健が主演を務め、冷静分析系男子・二宮拓人を演じる。原作の朝井リョウは同作で平成生まれとして初めて直木賞を受賞。ともに平成元年生まれとして、プライベートでも交流を深めている。就活を題材にした作品というだけあり、マイナビニュースも注目せずにはいられないが、実際に就活を経験した朝井、映画を撮るにあたって体験した佐藤に、作品のこと、そして互いの仕事について話を聞いた。○タコパきっかけで知り合いに――もともとお知り合いだったというお二人ですが、意外とほかのインタビューでも出会いのきっかけを話されてないのかなと思いまして、伺っても大丈夫なものでしょうか。朝井:全然いいですよ。他の取材でも話しているんですけど、あまり使われなくて(笑)。というのも、私は覚えてるけど、彼は覚えてないんですよ。普通に、タコパ(たこ焼きパーティー)で出会いました。友人の家でたこ焼きを作っていたら、佐藤さんもその友人と仲が良く、深夜0時過ぎくらいにふらっと現れたんです。あまりに自然な登場だったので、「あ! 芸能人だ!」みたいな顔をしないように気を付けました。佐藤健に驚いてませんよ、みたいな顔をしていましたけど、内心大パニックでしたね。そのあと、オセロや人狼ゲームなどを一緒にやっていくうちに仲良くなっていきました。佐藤:人狼ゲーム、はまってたね。朝井:佐藤さんは本当にゲーム的なものに強くて。僕、自分でオセロすごく強いと思っていたんですけど、58対6とかで負けました。文壇でオセロが強いと噂の作家をふたりも差し向けたんですけど、佐藤さんが全勝でしたね。――様々なゲームを通じて交流を深められたと。それだけ、ふだんから仲が良いんですね。朝井:今はいいんですけど、この映画の結果次第でどうなるか……やっぱり友人関係の人と利害関係を結ぶのはよくないですね(笑)。○面接と人狼の関係――佐藤さんは、東宝さんに頼んで模擬就活を体験されたそうですね。佐藤:そうですね、東宝さんにご協力頂いて、体験させてもらいました。さすがに本物の面接ではないですが、リアルな就活生と面接をやらないと感覚がつかめないなと思いました。――朝井さんは実際に就活をされて、一度就職もされていますが、就職活動でひっかかったポイントはありましたか?朝井:マイナビさんにもお世話になりました(笑)。とにかく就活っていうのは人間総合力テストでもなんでもなくて、あるひとつの能力を試されているだけの教科にすぎないんだな、ということです。あとは、1を10にする嘘じゃなくて、0を1にする嘘をつくのはよくない、ということも身に染みて感じました。それこそ俳優とか、大勢の人の前で演技をすることに慣れていないと、0を1にする嘘をついたとき、身体に何かしらの反応が出るんですよ。背中が曲がってしまったり、目が泳いでしまったり。その面接は見事に落ちました。僕が人狼をあまり得意としない原因はそれかなと……。佐藤:わかる(笑)。朝井:佐藤さんはうまいんですよ。佐藤:それは努力の賜物だから。僕も最初顔に出てたけど、顔に出ないために集中してやる。自己催眠ですね。――就活という題材には、どんな理由があったんでしょうか?朝井:当時SNSなどを通して感じていた「若者同士のコミュニケーションの変容」が最も顕著になる舞台は「就活」かな、と勘が働いたんです。あと、実は小説を書くときに、ニッチな場面を細やかに描いたほうが普遍性が出てくるなというのを感じていて。みんなが知っていることを書こうとすると、逆に誰にも刺さらない作品ができあがる。就活という、人生で数カ月しかやらないようなことを緻密に緻密に書くことで、実はどの世代にも広まる話になる予感はしていました。――原作を読んで、佐藤さんの感想はいかがでしたか?佐藤:朝井くんは性格が悪いなと思いました(笑)。朝井:褒めてくれてます。佐藤:朝井くんは、作者として登場人物みんなに愛があるんですけど、全員のことを馬鹿にしてるんですよ(笑)。朝井:なんてことを! してません!佐藤:みんなを否定してる(笑)。でもね、愛があるのは伝わってきます。●菅田将暉はぴったりすぎた? 作品に起こそうとしたバグ○所属事務所の面接も見せてもらった――先ほど就活体験の話になりましたが、体験されてみて、実際の就活生に対してはどんな思いを持ちましたか?佐藤:素直に尊敬します。「これをやってるんだ」と思ったら、偉いなと。実は体験の他に、アミューズにも協力してもらい、本当に面接しているところを見る場も用意してもらいました。内定者を呼んで、実際の面接官の人とのやりとりを見せてもらったんです。朝井:うわ、超やだ!! 呼ばれた人、絶対ドキドキしてますよ。親とかにも「内定した」って言っちゃってるだろうに……。佐藤:それは最後に事情を説明して、僕のために集まってもらったので「ありがとうございました」とお礼を言いました。朝井:よかった……。佐藤:僕は帽子をかぶって、面接の様子を見て。本当に面接をしているから「好きな映画は?」という質問にも、全然僕と関係ない作品の名前が出てきました(笑)。やっぱり芝居って模倣なので、本物の人たちを見て取り入れるものだと思うんです。音楽家の役のときも料理人の役のときも、誰かになるときはいつも実際の現場を見せていただいております。○互いにすごいと思うところは――仲良しのお2人ですが、こうやってお仕事の話をすることはあるんですか?佐藤:きちんとお互いのことを話す場はなかったと思います。だからこうやって取材を受ける場で聞いて、初めていろいろ知ることができました。朝井:俳優同士って、お酒を飲みながら演技論を交わしているイメージがありますけど。佐藤:そういう人もいるのかもしれないですが、僕はあんまりないですね。朝井:それは意外。でも僕も同業者と飲んだりすることがありますが、お互いの作品の話とかはあんまりしないですね。最近面白かったラジオの話とか、お互いの失態を責め合ったりしています。――では、取材や一緒に仕事をしたことを通して、すごいと思ったことは。佐藤:朝井くんは、ほぼ全部すごいです。小説家ですけど、しっかり話せるところもすごいです。話の内容と、話し方と、両立するのはなかなか難しいと思っているので。朝井:佐藤さんはとにかく頭がいい。映像業界の方とお話する機会があると、実は「頭の良い俳優さんは貴重だ」という話を聞いたりするんです。書いてある台本を読んで演じること以上に、掘って演技をできる人は貴重だと。あとインタビューできちんと自分の言葉で話せる俳優も実は少ない、とか。――具体的にここがすごいな、と思ったことはありますか?朝井:実は、光太郎役が菅田将暉さんに決まる前に、誰がいいか話し合ったことがあったんです。光太郎と拓人ってルームシェアをするくらいの友人同士だけど、刺激しあっている間柄で、無邪気と思いきやちょっとした緊張感がある関係性。その役を誰にするかってことはつまり、撮影期間や宣伝期間を合わせたかなり長い時間を共にする俳優を誰にするか、って話でもあるわけです。佐藤健的には、一緒にいて気持ち良い人がいいはずなんです。でも、佐藤さんが挙げてくださった方は、名前は出せませんが、おそらくリアルな関係性でも一種の緊張感が生まれるような方だったんですよね。撮影期間や宣伝期間を過ごす自分自身よりも、作中のキャラクターを優先した自己犠牲精神に感銘を受けましたね。佐藤:思いついたんです。もちろん、今表に出ているのは最高のキャストだと思うんですけど、菅田将暉は誰が見ても光太郎にぴったりで、ど真ん中ストレートすぎるかなとも思ったんです。みんなぴったりすぎるから、"ずらし"が欲しかった。バグがあった時の方が、爆発力ができるんじゃないかなという説があって。朝井:我々の一説が。佐藤:結果的に、そのキャスティングは難しくて、もちろん映画を観たときに菅田で良かったなと思ったんですが(笑)。高度な演技も、まったく違和感なかったですよね。朝井:自分は大変になるかもしれないけど、作品として良くなる方を選ぶ人なんだなと思ったら、一緒にものを作る一員として、なんて誠実な、信頼できる人なんだろうと思いました。映画『何者』(公開中)作家・朝井リョウによるベストセラー『何者』を映画化。大学の演劇サークルに全力投球してきた拓人(佐藤健)、拓人の片思い相手・瑞月(有村架純)、拓人とルームシェア中の光太郎(菅田将暉)、瑞月の友達で意識の高い理香(二階堂ふみ)、理香と同棲中の隆良(岡田将生)。理香の家を"就活対策本部"として集まる5人だが、内定が決まり始めると状況が変わっていく。
2016年10月22日直木賞受賞作、朝井リョウさんの小説『何者』がついに映画化された。観た人の数だけ、必ず心に響くポイントがある作品。旬の俳優たちが顔を揃えた豪華なキャスティングも話題だが、その他、本作の「ここがすごい」を2つ、ご紹介!!【1】監督は、人間の内に秘めた本質をあぶり出す「三浦大輔」さん。三浦監督は、もともと劇団ポツドールを主宰する演劇人。後に自身で映画化も手掛けた岸田國士戯曲賞受賞作の『愛の渦』など、過激な性描写が取り沙汰されることが多いけれど、そこで描いてきたのは、本能が勝った瞬間に虚飾が剥がれてむき出しになる人間の本質。そのためのリアルを追求するため、クランクイン前に舞台さながらに稽古をおこなうなど、演劇的な手法も多く取り入れている。映像のなかにも演劇人らしい演出が登場するので要注目。【2】就職活動という現実に向き合う若者の姿が、息苦しいほどリアル。すでに就活を終えている人のなかには、今の就活ってこんななの?と驚く人もいるはず。WEBテストやエントリーシートなど、映画のなかで、“いま”のリアルな就活の様子が描かれる。なんと今回、山田孝之さんを除く、佐藤健さん、有村架純さんなどメインキャストの5人は、 プロデューサーの提案で、本物の就活生とともに実際に集団面接を受けるなど、生の就活の現場を体感したとか。熱心に活動しても、なかなか内定にたどり着かない人がいる一方、スタートが遅いにもかかわらず、あっさりと決まる人も。そんな現実の厳しさは就活以外でも誰もが突きつけられるだけに共感必至。彼らの焦燥が息苦しさを覚えるほどのリアルさで迫ってくる。※『anan』2016 年10月26日号より。
2016年10月21日この秋、一番の話題作となること間違いなし!'12年に発表された朝井リョウさんの小説『何者』が映画に。描かれるのは、就職活動というゴールの見えない競争に足を踏み入れた学生たちの心の葛藤です。実直な性格で、拓人(佐藤健)から思いを寄せられながらも元カレの光太郎(菅田将暉)のことが忘れられない瑞月(有村架純)。さまざまなサークルやボランティア活動に参加し、人脈作りに勤しむ意識高い系女子の理香(二階堂ふみ)。タイプはまったく違うけれど、海外留学経験者という共通点から意気投合し、仲を深めていく瑞月と理香を演じているのが、有村架純さんと二階堂ふみさん。そんなお二人に撮影秘話について伺いました。***――共演は今回初だったそうですね。二階堂:でも、あっという間に仲良くなりましたよね。有村:うん。撮影期間は2か月もなかったのに、皆でご飯に行ったりもして。あの日は、噂で撮影が早く終わるんじゃないかって耳にして……。二階堂:そしたら健先輩が、「皆でご飯に行こうぜ」って、男らしく誘ってくれました。有村:現場では、ふみちゃんと菅田君がいつも盛り上げてくれていたんですよ。監督が何度もテイクを重ねる方だったから……(笑)。二階堂:あれはすごかった(笑)。有村:多い時は17テイクとかあったもんね。精神的にキツかった時、ふたりの明るさに助けられた。二階堂:ちょっとウザかったよね?うるさくてごめん(笑)。有村:そんなことないよ。――それぞれ、ご自身の役はどのようにご覧になっていますか?自分との共通点は感じます?有村:瑞月は5人のなかで客観的というか、ひとりだけ全然違うところにいる感じがしたんです。私も割と一歩引いちゃうところがあるのは似てるかな。ただ、特徴があまりない役だったので、演じながらもこれでいいのかなと思う部分が多かったですね。いろんなことを考えて、着実に前に進む子なんですけどね。二階堂:私は、架純ちゃんの瑞月を見て、エンジェルだ!と思ったの。クライマックスなんて、架純ちゃんに救われた思いがして、圧倒的にヒロインになれる女優さんなんだなって感動しちゃった。役柄自体が華々しいわけじゃないのに、ちゃんと大事な場面では作品の華になれるのって、本当にすごいことだから。有村:そんな…うれしいです。二階堂:でもさ、瑞月と理香って、一瞬だけの友達な気がするんだよね。1学期はたまたま席が隣で仲良くなったけど、2学期になったら、別の友達ができてる感じ(笑)。有村:あぁ、そうかもね(笑)◇ありむら・かすみ来年4月からのNHK連続テレビ小説『ひよっこ』に主演。出演映画『3月のライオン』も来年、公開予定。ワンピース¥120,000(ヌメロ ヴェントゥーノ/イザ TEL:0120・135・015 )◇にかいどう・ふみ『ぐるぐるナインティナイン』(NTV系)に出演中。主演映画『オオカミ少女と黒王子』DVD好評発売中。ドレス¥695,000(グッチ/グッチ ジャパン カスタマーサービス TEL:0120・88・1921)※『anan』2016年10月26日号より。写真・矢吹健巳(W/人物)スタイリスト・瀬川結美子(有村さん)SACHIKO(SHIMA/二階堂さん)ヘア&メイク・尾曲いずみ(有村さん)二宮ちえ(二階堂さん)取材、文・望月リサ
2016年10月20日'12 年に発表された時、そのヒリヒリするほどの生々しさで話題となった朝井リョウさんの小説『何者』が、ついに映画化された。描かれるのは、就職活動というゴールの見えない競争に足を踏み入れた、学生たちの心の葛藤。そして繊細に傷つき、傷つけあう姿だ。佐藤健さんが演じたのは、冷静な観察眼で、人を分析するのが得意な主人公・二宮拓人。山田孝之さんは、サークルのOBで、拓人の良き相談相手のサワ先輩を演じている。お二人にお互いの印象や撮影秘話について伺いました。***――今回、役として現場で向かい合ってみての印象を伺えますか?佐藤:三浦監督の意向でクランクインの前に2日ほどリハーサルがあったんです。それで、山田孝之という俳優がどうやって役を探っていくのか、目の前で見て勉強しようと思っていたんですよね。でも、特に得るものはなく(笑)。というのも、普通なんです。僕らと一緒。最初はキャラクターが定まっていない状態で、リハでいろいろやってみて、監督に言われたことを微調整してクランクインまでに作ってくる。山田孝之でも同じことをしているんだなって。山田:俺、今回サワ先輩の役を作るのに“佐藤健”を意識してたの。後でそう言ったら、健本人は全然気づいてなかったけど。拓人とサワ先輩って、割と近いタイプだと思うんだ。物事を引いて見ているところとか。それで、拓人が自分ぽい人と対峙したら面白くなるんじゃないかって試してみたかったんだよね。拓人と(岡田将生さん演じる)隆良と喫煙所にいるシーンでは特に、健の目の動かし方を意識してやってた。健は、早い段階から定まってたよね。佐藤:定まってないですよ。台本をいただいたのがクランクインの結構前で、でもずっとどう演じようか途方に暮れてたんです。すごく悩んで、じゃあ原作者である朝井リョウっぽくしてみたらどうだろう、と。――朝井さんも、アンアンの連載でその話をされていました。朝井さんの通う美容院に行って、同じ髪型にしてくださいとオーダーした、とか。佐藤:まずは見た目から入ろうと思って。ただ、似せるというより、このセリフをどんな表情で、どんなトーンで言うのか、無限に選択肢があるなかで迷った時に、朝井リョウならどうするかということを拠り所にすると芝居がしやすくなるというか。山田:リハーサルからすでに自然に拓人をやっている印象だったけど。佐藤:全然!まるで役が定まらなくて、いっぱいいっぱいでした。山田:あの時のリハーサルは、俺もキツかった。周りの皆は出来上がってるように見えて、余計に自信がなくなってさ。ただ、唯一の救いが、岡田将生が一番定まってなかったことね(笑)。おかげでちょっと安心したし、監督があいつに言う言葉を聞いて、こういうことを求めているのかなっていうのもわかったから。佐藤:(笑)。僕は正直、クランクアップまで、定まったって思った瞬間がなかったんですよね。朝井リョウに寄せて演じてみて、あとは監督に委ねようって思って。◇さとう・たける近作に映画『世界から猫が消えたなら』。デビュー10周年記念写真集+DVDブック『X(ten)』発売中。コート¥100,000スラックス¥36,000(共にGalaabenD/GalaabenD FABLESS INTERNATIONAL Co.,Ltd TEL:03・5771・1350)シャツ¥53,900(soloist/GROCERYSTORE. TEL:03・6805・1989)◇やまだ・たかゆき主演映画『闇金ウシジマくんPart3』公開中。10月22日には『闇金ウシジマくん the Final』が公開に。シャツ¥30,000パンツ(スーツ価格)¥80,000(共にVivienne Westwood MAN/ヴィヴィアン・ウエストウッドインフォメーション TEL:03・5791・0058)※『anan』2016 年10月26日号より。写真・矢吹健巳(W/人物)スタイリスト・中兼英朗(S‐14/佐藤さん)澤田石和寛(SEPT/山田さん)ヘア&メイク・古久保英人(オティエ/佐藤さん)灯(Rooster/山田さん)取材、文・望月リサ
2016年10月20日2016年10月15日、16日の全国映画動員ランキングは、公開8週目に入った『君の名は。』(全国344館)が首位を守った。10月16日までの公開52日間で累計は、動員1184万2864人、興収は154億1448万8300円を記録している。また本作は世界89の国と地域で配給されることが決定しており、10月21日に台湾で、11月17日に香港で、11月24日にはイギリスで公開になる。その他の画像朝井リョウの同名小説を佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之らの共演で映画化した『何者』(全国296館)は初登場2位。先週2位の『ジェイソン・ボーン』(全国334館)は3位になった。そのほか『GANTZ:O』(全国153館)が初登場6位。『永い言い訳』(全国95館)が初登場10位。『シン・ゴジラ』(全国363館)は公開12週目でベスト10外になった。次週は『奇蹟がくれた数式』『金メダル男』『ジェーン』『スター・トレック BEYOND』『バースデーカード』『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』『われらが背きし者』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『君の名は。』2位『何者』3位『ジェイソン・ボーン』4位『HiGH&LOW THE RED RAIN』5位『映画 聲の形』6位『GANTZ:O』7位『ハドソン川の奇跡』8位『グッドモーニングショー』9位『SCOOP!』10位『永い言い訳』
2016年10月17日俳優の佐藤健が10月15日、都内で行われた主演作『何者』の初日舞台あいさつに登壇し、「芝居そのものに真摯に向き合えた作品。俳優として実のある時間でしたし、出演できたことを誇りに思える」と新たな代表作に胸を張った。『何者』初日舞台あいさつ その他の写真朝井リョウの直木賞受賞作を原作に、就職活動を通して自分が“何者”であるか模索する大学生たちの姿を描き、現代を生きる若者たちの一筋縄ではいかない青春ドラマを紡ぐ。初日舞台あいさつには佐藤をはじめ、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之、三浦大輔監督が出席した。有村は「1つのシーンにかかる時間がとても長く、1日に撮れても2~3シーンだった」と舞台裏を明かし、「演じながら、これで合っているのかなと考えながら、ここにいる皆さんと一緒にキャラクターを作っていくのが楽しかった」とニッコリ。脚本も手がけた三浦監督は、「小説で描こうとしたことを、いかに映像で表現できるか、ここにいる豪華なキャストの皆さんと邁進した。企画から3年経ち、やっと初日を迎えた」と感無量の面持ち。「ヒット、狙っています!」と自信を示した。映画の内容にちなみ「就活したら、誰が一番早く内定しそう?」の質問に、菅田は「佐藤さんですね。本気出せば何でもできそう。クレバーで人当たりもいいし、このフェイスですから」。二階堂も「絶対欲しい人材」と佐藤の名前を挙げ、当の本人は「今日、人気だな(笑)。就活してみようかな」とまんざらでもない表情だったが、「現実的にまったくモテない」と愚痴る場面も。有村は「すごく知識が豊富で、こちらがいろいろ知りたくなる。それに毎日をとても楽しそうに過ごしている」という理由で、二階堂を選んでいた。『何者』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年10月15日女優・有村架純が15日、都内で行われた映画『何者』(10月15日公開)の初日舞台挨拶に、共演の佐藤健、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之、三浦大輔監督とともに出席した。同作は作家・朝井リョウによる同名のベストセラーを映画化。就職活動を通して自分が何者かを模索する大学生の姿をヒリヒリと描く。脚本・監督は『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『愛の渦』等の作品を送り出した、劇団「ポツドール」の三浦大輔が担当する。「ついに公開ということで、楽しみにしていました」という有村は「これから観てくださる方、ぜひ楽しみにしていてください」と観客に語りかけた。しかし、佐藤から上映後ということを聞かされ、「えっ!? みんな観たぁ!?」と珍しく大声に。自分の勘違いに気づき、顔を覆って照れていた。また有村は、共演者の中で「1番モテそうなのは誰?」という質問に、佐藤と菅田から票を集めた。佐藤は「なぜって言われたら愚問じゃないですか? モテるでしょ、だって」と断言。「僕はけっこう現実主義者なんで、現実的に考えたら有村さんでしょう」と持論を展開した。菅田は「今朝久々にお会いしたら、『ドラマ大丈夫? 大変?』と聞かれて、好きになりました」とストレートに告白。また、山田は「もし1日誰かになれるなら、有村さんになって、男という男をたぶらかしたい」と願望を語った。
2016年10月15日朝井リョウの直木賞受賞作を映画化した『何者』の初日舞台挨拶が10月15日(土)、都内で行われ、佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之、三浦大輔監督が出席した。就職活動を通して自分が「何者」かを模索する5人の大学生を描いた話題作。主人公の冷静分析系男子・拓人を演じた佐藤さんは、「芝居そのものに、真摯に向き合えた作品。俳優として、身のある時間を過ごし、出演できたことを誇りに思える」と本作への思い入れを語った。また、地道素直系女子・瑞月役の有村さんは、「1つのシーンにかかる時間が多く、1日に撮れても2~3シーンだった。ここにいる皆さんと一緒にキャラクターを作っていくのが楽しかった」とふり返った。「この6人で誰が一番モテる?」という話題があがると、意識高い系女子・理香を演じた二階堂さんは「佐藤さんですね。もう本当に、人間的にカッコいいんですよ。男性にも女性にもモテるはず」と佐藤さん推し。空想クリエイター系男子・隆良役の岡田さんも「一緒にいて楽しい。すごく優しくて、僕に合わせて、レベルを下げてくれるんですよ(笑)」とこちらも佐藤さんにホレボレした様子。さらに映画の内容にちなみ、「誰とルームシェアしたい?」と問われた先輩役の山田さんが、「まったく干渉せずにいられると思う」と佐藤さんの名前を挙げると、当の佐藤さんは「こっちは気を使う!」とバッサリ。共演者からモテモテの佐藤さんだったが、「現実的にはまったくモテない」とこぼしていた。ちなみに佐藤さんがルームシェアしたいのは、天真爛漫系男子・光太郎役の菅田さんだといい「理由ですか?消去法です」とやはり山田さんとの“同せい”には抵抗がある様子だった。『何者』は全国東宝系にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年10月15日俳優・佐藤健が15日、都内で行われた主演映画『何者』(10月15日公開)の初日舞台挨拶に、共演の有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之、三浦大輔監督とともに出席した。同作は作家・朝井リョウによる同名のベストセラーを映画化。就職活動を通して自分が何者かを模索する大学生の姿をヒリヒリと描く。脚本・監督は『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『愛の渦』等の作品を送り出した、劇団「ポツドール」の三浦大輔が担当する。共演者の中で「就活をしたら一番早く内定をとりそうなのは誰?」という質問に対して、佐藤が人気を集めた。岡田は「健さんです」と一言。菅田は「健くんって、本気出したらなんでもできる人なんで。クレバーな部分もありますし、人当たりもいいですし。そしてこのフェイス」と理由を挙げると、会場からは拍手が起こっていた。また、二階堂は「健さん。私が採る側だったら欲しい方だなって」と、人事側からの視点でジャッジ。この結果に、佐藤は「就活してみようかな」とまんざらでもない様子だった。一方佐藤が選んだのは二階堂。映画のために行った就活体験のグループディスカッションで同じグループになった際「(二階堂が)空気を支配していたので、こういう子が受かるんだろうなと思いました」と振り返った。有村も「知識が豊富だし、中身を知りたくなるのが魅力」と、二階堂に一票を投じていた。最後に佐藤は同作について「学生さんたちは誰かに共感してもらえると思いますし、上の世代にも、今の若い子たちの間ではこんなことが繰り広げられてると知ってもらえるきっかけになる」とアピール。「何よりも、TwitterなどのSNSをやってる人がいたら、ぜひ観てほしいですね。自分はもしかしたらこんな風に見られてるかもしれないという危機感、味わってみても損はないと思います」と、呼びかけていた。
2016年10月15日佐藤健と有村架純が10月6日(木)、映画『何者』の女性限定試写会に出席。約140年の女子の赤裸々な本音に切り込んだ。朝井リョウの直木賞受賞小説を映画化した本作。就職活動を通して自分が何者であるかを模索する若者たちの姿、葛藤や裏切りを描き出す。佐藤さん、有村さんが登場すると、女性で埋まった客席からは「カッコいい!」「カワイイ」と歓声が飛ぶ。佐藤さんは「たまらんですな」とニンマリ。映画の中で、佐藤さんは「冷静分析系男子」と分類される拓人を、有村さんは「地道素直系女子」の瑞月を演じているが、有村さんは、自身について「マイペース系女子」を自称!「健さんには『ナマケモノみたいだね』と言われるんですが…(笑)」と語るが、佐藤さんは「すべての動きが丁寧で、若干遅いんです(笑)」と説明する。MCから「普段、慌てることはないのか?」と尋ねられると、有村さんは「慌てたりはしますけど、慌てるといいことないんですよ。アタフタしちゃうので」とゆる~く語り、この姿にも会場から「かわいい!」と声援が飛ぶ。佐藤さんはそんな有村さんは「ズルい!ズルい系女子ですね(笑)」と冷静分析系男子らしい、鋭い分析でカテゴライズしていた。この日は、集まった女性142名に「YES」「NO」で回答してもらう「本音恋愛トーク」を展開。物語にちなんで「付き合ってすぐに同棲するのはアリ?」という質問に32人が「YES」と回答したが、佐藤さんは「絶対無理でしょ!」と否定的見解を示す。「お互いに苦しい!見せられないところがある」という佐藤さんの意見に有村さんも「私もすぐには無理ですね」と同調する。「友情よりも恋愛が大事!」という質問には19人が「YES」と答えたが、佐藤さんは「100人を超えると思ってた」と驚いた様子。「どっちって比べられないけど、友情はわがままがいくらでも通る。友達は理解してくれるから。だから、恋愛をちょっと重視するくらいがちょうどいいと思う」と恋愛重視の持論を口にする。また、用意された質問を脱線して佐藤さんは「三角関係に悩んでいる人?」と質問すると、15人が「YES」。さらに佐藤さんがその15名に対し「(三角関係の)相手がいま、隣りにいる?」と畳みかけると3名から「YES」との反応が返ってきて、これには佐藤さんも「おいおい!」と興奮気味。「ガールズトーク、楽しい!」とこの場で唯一の男子として女子たちの本音を楽しんでいた。『何者』は10月15日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月06日朝井リョウの直木賞受賞作を映画化した『何者』の女性限定試写会が10月6日、都内で行われ、佐藤健、有村架純が出席した。会場には約150人の女性ファンが駆けつけ、佐藤は「たまらんすなあ」と華やいだ雰囲気にご満悦。有村は「女性限定というのは初めて。新鮮ですし、緊張しないでいいですね」と安どの表情を浮かべていた。その他の写真就職活動を通して自分が“何者”であるか模索する大学生たちの姿を描き、現代を生きる若者たちの一筋縄ではいかない青春ドラマを紡ぐ。就活に加えて、イマドキの恋愛事情にもスポットをあてる本作にちなみ、佐藤と有村は「2回以上同じ相手に、告白したことがある?」「友情よりも恋愛が大事?」など恋愛をテーマにそれぞれの持論を展開。客席は2人の発言にうなずいたり、「え~」と反論したり、大盛り上がりだった。好きな相手への告白に話題が及ぶと、佐藤は「本来、男からするべきでしょう」と男気コメント。一方、有村は「できれば、男性からしてもらいたいけど、伝えたいなと思ったら(自分から)伝えたい」と乙女心を垣間見せた。また、友情と恋愛のバランスについて、「恋愛重視のほうがいいと思いますけど…。友だちなら、分かってくれるはずだし」(佐藤)、「恋愛を重視して、壊れるような友情は本物ではないと思う」(有村)と話していた。『何者』10月15日(土)全国公開取材・文・写真:内田 涼
2016年10月06日映画『何者』の主演・佐藤健と原作者の朝井リョウが、9月26日(月)に開催された学生限定試写会に登壇。サプライズゲストとして、メイクアップアーティストのIKKOも来場し、その場で学生たちから募ったお悩みに答えた。朝井さんの直木賞受賞作を佐藤さんをはじめ、菅田将暉、有村架純、二階堂ふみといった旬のキャストを迎え実写化。就職活動の中で嫉妬や葛藤を味わいながら、自分が何者であるかを知ることになる若者たちの姿を描き出す。佐藤さんと朝井さんは、実は本作に携わる以前からの友人。朝井さんは映画化が決まった後、主演が佐藤さんになってかなり驚いたそう。「映画になると決まったくらいの頃、食事をして『もしオファーが来たら?』と話をしたんですけど、この作品は、決して主演が得をする映画でもないのに佐藤さんは『ちょっとね…』とか言ってたんですよ(笑)」とふり返る。佐藤さんは「僕もオファーが来たとき、驚きました」と述懐。「難しい役で『やりたい!』というタイプの役じゃないし、キャスティングの段階でいろんな荒波を越えて、ここしか行くところがないと僕のところに来たのかな…と(笑)」と自身のところにこの役がたどりつくまでに思いを馳せつつ、ある種の運命を感じて受けたよう。その上で朝井さんは、佐藤さんによる主人公の拓人について「観客を共感させないといけないので、すごくカッコいい人だとだめだよな…と思ってたらカッコいい人になっちゃった(笑)。でも、普段、というかいまも佐藤さんからは“妖気”のようなものが出てますけど、それを撮影では削ぎ落として、自然と観客が乗ろうと思うような舟になっていてくれました」と佐藤さんの就活生への変身ぶりを絶賛する。この日は、会場の学生から直接、お悩みを募ったが、佐藤さん、朝井さんに加え、IKKOさんという力強い味方も加わる!IKKOさんは人を雇い、使う側の経験もあり、映画について「経営者の立場で見ても納得できた。特に健さんの目で語る演技がグイグイ来ました!」と称賛を送る。就活を控え、自己PRが苦手だというある学生の言葉に、佐藤さんは「僕も就活未経験者ですが、自己PRのシーンはリアルに『やれ』と言われたらできないと思った」と深く頷く。朝井さんは、現在では専業作家として活動するが、就活、就職経験があり、そのときの体験をもとに「コミュニケーション能力って文章力です。主語と述語がねじれている人が多いけど、本をいっぱい読んで文章力を身に着けて」と作家ならではのアドバイス。IKKOさんは、自身がキャビンアテンダントに憧れ、JALの採用試験を受けたつもりでその場で自己PRを披露し喝采を浴びた。また、「友達と話していても、聞き役に回ることが多いけど盛り上げ役になるには?」という学生の悩みに、佐藤さんはまたも「僕も舞台挨拶ですら完全に聞き役です!」と同調。もはや、学生と同じ目線で朝井さん、IKKOさんにアドバイスを求めるが、朝井さんは「聞き役であることが周りに浸透してるなら、無理に盛り上げ役に回らなくていい」とアドバイス。IKKOさんは「私も実は場を盛り上げるのは苦手だった」と告白し「社会人になると、どうやったら相手が喜んでくれるかを考えるのが大事で、そこに徹するのも必要」と相手に臨機応変に合わせることの重要性を説いていた。また、大学で打ち込めることがないという女子学生に佐藤さんは「ダンスをやったらいい!」とアドバイス。理由を問われると「ダンスができる女性が僕の好み(笑)」と明かし、会場の笑いを誘っていた。『何者』は10月15日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月26日俳優・佐藤健と、小説家・朝井リョウが27日、都内で行われた映画『何者』(10月15日公開)の学生限定イベントに出席。会場にはサプライズゲストとして美容家・IKKOが登場した。同作は朝井による同名のベストセラーを映画化。就職活動を通して自分が何者かを模索する大学生の姿をヒリヒリと描く。脚本・監督は『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『愛の渦』等の作品を送り出した、劇団「ポツドール」の三浦大輔が担当する。佐藤と朝井はともに平成元年生まれで、映画の主演が決定する前から知り合いだったという。朝井は、佐藤と食事をしている時に「もし主演のオファーを受けたらどうする?」と聞いたところ、「ちょっとそれはね」と返されたエピソードを披露。主演が佐藤に決定した際には「驚きました」と語り、佐藤は「朝井くんが言ってくれたんだったらという気持ちでやらせていただきました」と説明した。会場には約380名の学生が集まり、3人に悩みをぶつけた。「高校時代はバスケに熱中していたが、大学に入ってから熱中するものが見つからない」という女子学生に、佐藤は「ダンスやったらいいよ」とアドバイス。「女性はダンスできると僕の好み。ダンスできる女性が好きなので」と理由を明かすと、朝井から「あなたの好みじゃないですか!」とつっこまれていた。しかし、回答に対して女子学生はバツマークを掲げ、「ダンス、バツいただきました」と確認した朝井が「じゃあ、バレーボール」と答えると、今度は佐藤が「バレーボールやってるんでしょ!」と朝井にツッコミ。佐藤が「地元のママさんバレーで、朝井リョウってことを隠してやってるんですよ! そういうところだからね!」と責めると、朝井は「別に言う機会がなかったんですよ、偶然!」と言い訳した。佐藤は朝井について、なおも「絶対そういう人たちを研究対象として見ているんですよ!」と客席にうったえかけ、最終的に「そういうところだからね!」ともう一度言ったが、朝井は「いいところがでしょ?」とすまして返し、絶妙なコンビネーションを見せた。また、IKKOは「この先まだまだ何十年も拓けていますから、男の人に頼っていかなくても生きていけるような、そういう部活に入るといいんじゃないかな」と真剣にアドバイスし、「料理がいいかな」と具体的に上げると、学生も「料理好きなので頑張りたいです」と納得していた。
2016年09月26日映画『何者』の完成披露試写会が8月30日(火)に開催。佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之、三浦大輔監督が舞台挨拶に登壇し、劇場内に敷かれたレッドカーペットを歩いた。映画化され日本アカデミー賞最優秀作品賞にも輝いた「桐島、部活やめるってよ」で鮮烈な作家デビューを飾った朝井リョウの直木賞受賞の同名小説を映画化。一見、互いを励まし合い、協力して就職活動に臨んでいるように見える5人の大学生たちの葛藤や裏切り、彼らが自分が何者であるかを探し求めるさまを鮮烈にリアルに描き出す。この日、予定されていた舞台挨拶の前には屋外でのレッドカーペットイベントは、台風接近の報を受け、安全に配慮して中止になったが、劇場内にレッドカーペットイベントが敷かれ、佐藤さんらは客席通路の間を通り、観客と触れ合いながら、レッドカーペットイベントを歩いて壇上へ!登壇陣は、黒を基調にしたフォーマルな衣装に、それぞれ異なるカラーを挿し色に用いた粋なコーディネートで登場。佐藤さんは「現場で5人(=佐藤さん、有村さん、二階堂さん、菅田さん、岡田さん)でいることが多くて『ゴレンジャーじゃね?』『戦隊じゃね?』と話してたんです(笑)。こういう場で、同じ色の挿し色をすることは多いけど、『何者』の場合、役の個性がみんな違うので、色を変えて立った方が合うんじゃないかと思ってやってみました」と意図を説明した。ちなみに、佐藤さんは赤、有村さんはピンク、二階堂さんはオレンジ、岡田さんは紫、山田さんはゴールドだったが、異彩を放っていたのは“ミドレンジャー”を自任する菅田さん。黒のフォーマルの左足に緑色のスカーフを巻いており、佐藤さんから「君の生き様を表してて好き(笑)。足を折ったのかと思うけど」と茶々を入れられ、会場は笑いに包まれる。佐藤さん演じる拓人と菅田さん演じる光太郎はルームシェアしている友人で、有村さん演じる瑞月は光太郎の元カノ。だが、実は拓人は瑞月に想いを寄せており、微妙な三角関係が展開する!菅田さんは「大変でしたよ。みんなのタケルンよりもモテる設定ですから」とプレッシャー(?)を明かし「本読みに有村さんに『光太郎のどこが好き?』という愚問をしたら『まっすぐなところ』と言われて、あまり考えずにやろうと思った」と述懐。これに佐藤さんが「それはのろけ?」と再度ツッコミを入れると、菅田さんは「演技論です!」と返し、会場は再び、笑いがわき起こった。二階堂さんは、“意識高い系女子”の理香を演じており、キャスティングが発表されると、ネット上で「ピッタリ!」という声が続出したそう。二階堂さんは「ありがとうございます」と笑顔を見せつつ、自身との共通点は「意外となかったです(笑)」とふり返る。岡田さんは、理香の恋人で、就活からは距離を置いている隆良を演じており、役柄的には“一匹狼”的な立場。撮影について「僕は数日だったので、あまりみんなと話はしなかったので…」と語ったが、これに佐藤さんが「結構、遊んだ覚えあるけど、僕らとの思い出は忘れちゃったんだなぁ…」と噛みつき、岡田さんは慌てて「菅田くんと二階堂さんがとにかく元気で、その元気に巻き込まれてワイワイしてました(笑)」と思い出を語っていた。『何者』は10月15日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月30日女優・二階堂ふみが、都内で行われた映画『何者』の完成披露試写会に、共演の佐藤健、有村架純、菅田将暉、岡田将生、山田孝之、三浦大輔監督とともに出席した。平成生まれとして初めて直木賞を受賞した作家・朝井リョウ氏による同名のベストセラーを映画化。就職活動を通して自分が何者かを模索する大学生の姿をヒリヒリと描く。脚本・監督は『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『愛の渦』等の作品を送り出した、劇団「ポツドール」の三浦大輔が担当する。二階堂は、胸元が大胆に開いた黒のドレスで登場。会場の男性だけでなく、観客の女性たちの視線も集めていた。また、有村は膝上丈のスカートに、腕がシースルーとなったワンピースで健康的なセクシーさを見せた。“意識高い系就活生”を演じる二階堂は、共感出来るところは「意外となかった」と苦笑。そして「意識が高いのはいいことだと思うので、見習っていきたいと思います」と抱負を述べた。また、岡田は「菅田くんと二階堂さんがほんと元気なんですよね」と二階堂について語り、「その元気に巻き込まれてワイワイしてました」と撮影を振り返った。
2016年08月30日朝井リョウの直木賞受賞作を映画化した『何者』の完成披露試写会が8月30日(火)に開催。主演の佐藤健をはじめ、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之、三浦大輔監督がそろって舞台あいさつに登壇した。『何者』完成披露その他の写真就職活動に臨む若者たちが、互いに協力し合いつつも、内心では嫉妬や葛藤、焦燥に駆られ、複雑な感情を交錯させていくさまを描き出す。この日は、屋外でのレッドカーペットイベントが開催される予定だったが、台風の接近の状況を受けて、安全に配慮し中止となった。代わりに劇場内での舞台挨拶でも会場内にレッドカーペットが敷き詰められ、佐藤らキャスト陣は観客の間を通って登場し、大歓声を浴びた。登壇陣は全員、黒を基調としたフォーマルな衣裳だが、それぞれに異なるカラーをワンポイントの挿し色として取り入れている。佐藤は「現場で(佐藤、有村、二階堂、菅田、岡田の)5人でいることが多くて『戦隊っぽい』『ゴレンジャーじゃね?』と話してたんです。(舞台挨拶で)同じ色を挿し色にすることは多いけど、『何者』の場合は役の個性がみんな違うので、色を変えて立った方が合うと思ってやってみました」と意図を説明した。佐藤は赤、有村はピンク、二階堂はオレンジ、岡田は紫、菅田はスーツの左足の膝の部分に緑のスカーフを巻くという独特のセンスで、佐藤から「君の生き様が表れてる(笑)。足を折ったのかと思われそう」と突っ込まれていた。ちなみに佐藤演じる拓人と菅田が演じる光太郎はルームシェアしている親友同士で、有村演じる瑞月は光太郎の元カノ。しかし、拓人は瑞月にひそかに思いを寄せていて…という複雑な三角関係にある。菅田はこの関係性について「大変ですよ! みんなのタケルン(=佐藤)よりもモテる設定ですから!ドキドキでした」と述懐。光太郎は天真爛漫系と称される明るい男子だが「読み合わせで、有村さんに『光太郎のどうゆうところが好き?』と聞いたら『まっすぐなところ』と言われて、あまり考えずに演じようと思った」と振り返る。ここで佐藤が「それはノロケ?」と再びツッコミを入れ、菅田が「演技論です!」と返し、会場は笑いに包まれた。三浦監督は「企画が始まって約2年。やっと完成しました」と万感の思いを口にすると同時に、作品の出来栄えに関しても自信をうかがわせていた。『何者』10月15日(土)全国公開
2016年08月30日俳優・佐藤健が、都内で行われた主演映画『何者』の完成披露試写会に、共演の有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之、三浦大輔監督とともに登壇した。平成生まれとして初めて直木賞を受賞した作家・朝井リョウ氏による同名のベストセラーを映画化。就職活動を通して自分が何者かを模索する大学生の姿をヒリヒリと描く。脚本・監督は『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『愛の渦』等の作品を送り出した、劇団「ポツドール」の三浦大輔が担当する。この日は、全員が黒で固めた衣装に、撮影中に盛り上がったというそれぞれのイメージカラーをさし色として使用した。佐藤は赤のネクタイ、有村はピンクの靴、二階堂はオレンジのリボン、岡田は紫のチーフ、菅田は緑のバンダナ、そして山田は金色のネクタイで臨んだ。作中では、佐藤演じる拓人、有村演じる瑞月、菅田演じる光太郎の三角関係も繰り広げられるが、菅田は「みんなの”たけるん”よりモテるって設定ですから、けっこうドキドキしてました僕は」と告白した。菅田はセリフ合わせの際、有村に「(瑞月は)光太郎のどういうところが好きなのかなあ」と聞いたエピソードを披露。有村から「まっすぐなところじゃない?」と言われ、「それからはあまり考えずやろうと思えた」と感謝を表した。2人のいい雰囲気を見た佐藤が「なにそれのろけ? 今の」とジェラシーを見せると、菅田は「いやいやいや、演技論です」と苦笑した。また、27歳の佐藤や岡田など、すでに大学を卒業する年齢の役者もいたが、山田は「大学生に見えましたよそれはもう」と太鼓判。さらに「そんなことより『何者』のフォントがすごいいいよなあって。なんでこんなにいんだろうかって思ってました。はい!」と映画のタイトルフォントに着目し、絶賛していた。
2016年08月30日佐藤健や有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉らいま人気を集める俳優たちが勢ぞろいした映画『何者』。この度、本作のポスタービジュアルが解禁となった。原作は、平成生まれの作家として初めて直木賞を受賞した朝井リョウによるベストセラー「何者」(新潮文庫刊)。「桐島、部活やめるってよ」で等身大の高校生を描き切った朝井氏が、就職活動を通して自分が「何者」かを模索する5人の大学生を描いた話題作だ。主人公の冷静分析系男子・拓人役の佐藤さんを始め、拓人がほのかな恋心を抱き続ける地道素直系女子・瑞月役に有村さん、偶然にも拓人の部屋の上に住んでいた意識高い系女子・理香役に二階堂さん、拓人のルームメイトの天真爛漫系男子・光太郎役に菅田さん、理香と同棲している空想クリエイター系男子・隆良役に岡田将生、拓人が所属していた演劇サークルの先輩で5人を冷静に観察している達観系先輩男子・サワ先輩役に山田孝之が、演劇界の若き鬼才・三浦大輔監督のもとに集結した。このほど到着したのは、「恋愛、友情、就活、裏切り。これが僕たちのリアル。」というコピーが添えられた、本作の本ポスタービジュアル。ティザービジュアルで公開されたスーツ姿&真面目な表情で就活の履歴書用証明写真のようなビジュアルからは一変、今回は大学生らしい日常のふとした一瞬を切り取ったかのような自然な表情を見せる各キャストが切り取られている。ティザーポスターと同じ構図ながら、全く違う印象を感じさせる今回のビジュアルには、「面接の1分間は、ツイッターの140字のようなもの」「拓人くんの分析って説得力あるよね」など、登場人物たちのツイートも埋め込まれ、佐藤さん、有村さん、菅田さんの三角関係や、二階堂さん、岡田さんの意識高い系カップルの心の内がのぞける仕掛けが。ストーリーの要となるSNSの要素が色濃く感じさせるものとなっている。さらに今回は理香の家でくつろぐ5人、寄り添う瑞月と光太郎、意味深な表情で一点を見つめる拓人や隆良など、貴重な劇中の場面写真も併せて公開。なお、本作の劇場前売券は明日27日(土)から発売となっている。『何者』は10月15日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月26日神木隆之介を主演に映画化された『桐島、部活やめるってよ』で等身大の高校生を描き切った著者・朝井リョウのベストセラーを実写化する映画『何者』。“痛いほど圧倒的な現代のリアル”が描かれる本作から、劇中でバンドを組む菅田将暉がリアルに熱唱しているライブシーン映像が解禁された。海外ボランティアの経験、サークル活動、手作り名刺、SNS、業界の人脈…。様々なツールを駆使して戦っていく就活生たち。企業に入れば「何者」かになれるのか、自分は「何者」になりたいのか…。疑問や悩みを寄せ合い、一緒に過ごしていく5人だが、その関係は徐々に変化していく。やがて「内定者」が現れたとき、抑えられていた妬み、本音が露わに…。そして、ようやく彼らは自分を見つめ直す。果たして自分は「何者」なのか――。就職活動を通して自分が「何者」かを模索する5人の大学生を描いた本作。キャストには、主人公の冷静分析系男子・拓人役の佐藤健をはじめ、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之ら若手実力派俳優陣が集結。演劇界の若き鬼才・ 三浦大輔がメガホンを取り、“恋愛・友情・就活・裏切り”という現代のリアルな青春物語を生み出す。この度、劇中で「OVER MUSIC」というバンドのボーカル兼ギターを担当する光太郎役を演じた菅田さんのライブシーンが解禁!バンドメンバーにはファンクポップバンドとして人気急上昇中の「カラスは真っ白」のタイヘイ(Dr)とオチ・ザ・ファンク(Ba)、さらにレコーディングとギター指導ではシミズコウヘイ(Gt)が参加。撮影の約1か月前から本格的にバンド練習を開始し、撮影中には冗談を言って笑いあう程に親交を深めたメンバーたちが魅せるライブシーンは圧巻だ。菅田さんは「撮影は本当に楽しくて気持ちよかったです!会場にいたお客さん・バンドのメンバーと全部の呼吸が合う瞬間があって、そのときは本当にたまらなかったです」と撮影をふり返る。バンドメンバーで参加した「カラスは真っ白」タイヘイさんも、菅田さんに対し「彼の底知れないフロント力とカリスマ性、役の範疇を超えるほど本物のバンドマンになっていく姿にとても感銘を受けました」と話し、ライブ撮影当日の様子を「グダグダしながら楽しんで歌詞を付けてたり、いま思い出しても青春の1ページみたいで、少し照れます。またライブやりたいです!」と明かした。さらに本作では、菅田さんがライブに駆けつけるほど親交のある「忘れらんねえよ」と「LAMP IN TERREN」が楽曲を提供。疾走感あふれるナンバーやバラードなど計3曲を劇中で披露している。「忘れらんねえよ」柴田隆浩は「菅田さんが凄くかっこいいと思うので超気合い入れて書いたら、自分史上最高傑作の曲ができました」と楽曲の仕上がりに自信を見せ、「LAMP IN TERREN」松本大も「劇中に流れる『pellucid』は僕と菅田さんで、原作にはない光太郎の一面を作れた気がしています。物語のほんの一部ですが、『歌』という視点から作品がより一層伝わる事を願ってます」と、楽曲への思いを語った。『何者』は10月15日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月24日平成生まれの作家として初めて直木賞を受賞した、朝井リョウによるベストセラーを原作に描く『何者』。この度、本作の主題歌と劇中音楽をプロデューサー・DJの中田ヤスタカが担当することが決定、主題歌入りの予告編が公開された。海外ボランティアの経験、サークル活動、手作り名刺、SNS、業界の人脈…。様々なツールを駆使して戦っていく就活生たち。企業に入れば「何者」かになれるのか、自分は「何者」になりたいのか…。疑問や悩みを寄せ合い、一緒に過ごしていく5人だが、その関係は徐々に変化していく。やがて「内定者」が現れたとき、抑えられていた妬み、本音が露に…。そして、ようやく彼らは自分を見つめ直す。果たして自分は「何者」なのか――。本作は、就職活動を通して自分が「何者」かを模索する5人の大学生を描いた話題作。キャストには、主人公の冷静分析系男子・拓人役の佐藤健を始め、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之と、世代を代表する若手実力派俳優陣が集結している。また、演劇界の若き鬼才・ 三浦大輔が監督・脚本を担い、“痛いほど圧倒的な現代のリアル”が詰まったこの問題作を、深みのある演出で描く。「Perfume」「きゃりーぱみゅぱみゅ」のプロデュースをはじめ、国内トップアーティストへの楽曲提供を行い、幅広い世代から支持を集めるプロデューサー・DJの中田さん。彼が劇中音楽を手掛けるのは『LIAR GAME』シリーズ以来4年ぶりとなり、これまでのプロデュース作品とは一線を画した、アカデミックなサウンドメイキングと、キャストの心情の機微に寄り添うメロディーラインが映画全編にわたり緻密に展開されていく。また主題歌では、作詞&ゲストボーカルとして、楽曲だけでなくイラストアートワークや、ミュージックビデオも手がけるマルチクリエイター・米津玄師が参加することも決定。米津玄師がゲストボーカルを務めるのは今回の楽曲が初めて。本作で描かれている若者たちの葛藤や世代観を射抜く、米津さんによる等身大な歌詞と、中田さんによるダイナミックなダンストラックとの初コラボが実現している。中田さんは「映画『何者』の持つ独特な世界観の創造に携われたことをとても嬉しく思っています」と喜び、「新しく何かに挑む人々の背中を押してくれるような作品ですが、今回僕も音楽家としてこれまで世には発表してこなかった部分の表現も含んだものになっていますので、サウンドトラック、そして主題歌共に劇場にて楽しんでもらえたら幸いです」とメッセージを寄せた。さらに製作途中の映像を見た米津さんは、圧倒的に拓人に共感したと語り、「ほかの人が作った曲に言葉を乗せるのは初めての経験だったので不安もありましたが、映画を見終わったとき、彼の心情ならきっと歌詞にできるだろうと安心したのを憶えています」と話していた。また、今回は併せて全編に主題歌が流れる映画予告映像も解禁!ひとつの部屋に集まった5人の男女の恋愛、友情そして就活。「青春が終わる。人生が始まる」という象徴的なフレーズと共に、それぞれの青春から就職活動へ向かう姿を実力派俳優たちが圧巻の演技でリアルに表現。青春の爽やかさと毒々しさが融合した独特な世界観と、先の読めない展開をみせる新感覚の予告編となっている。昔から中田さんの音楽のファンと語る主演の佐藤さんは、「『何者の劇伴は中田ヤスタカでいこうと思う』と初めて聞いたときは正直、あのサウンドがこのかなりの演劇的な世界観の中で流れている想像ができませんでした。しかし先日初号を観た一応主演として芝居をさせてもらったぼくの感想は、『音楽に助けてもらったなあ…』でした」と、映画と音楽がマッチしていたとコメント。原作者の朝井氏も「普段慣れ親しんでいる“中田ヤスタカサウンド”とは全く違う音楽が、物語に潜む感情をぐっと膨らませたり、登場人物たちの言葉の意味をより匂い立たせたり…音楽を担当してくださると知ったときから本当に楽しみにしていましたが、想像以上の素晴らしさで感激しました」と絶賛していた。『何者』は10月15日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月05日直木賞作家・石田衣良原作の「娼年」と続編「逝年」を、朝井リョウの小説「何者」の映画化に挑む三浦大輔が脚本・演出を手掛ける舞台「娼年」。この度、松坂桃李、高岡早紀ほか全出演キャストが決定し、メインビジュアルとイメージ動画が解禁された。森中領(松坂さん)は、ごく普通のフリーター。毎日を無気力に送っていた。ある日、友人の進也(米村亮太朗)が40代半ば綺麗な女性を連れてきた。御堂静香(高岡さん)である。「女性なんてつまらない」という領に静香は“情熱の試験“を受けさせる。それは静香が経営するボーイズクラブ“クラブパッション”に入るための試験であった。最初こそ戸惑うが、領は娼夫の仕事にやりがいを見つけていく。それは、女性ひとりひとりのなかに隠されている原始的な欲望を見つけ、それを心の陰から実際の世界にひきだし実現していくこと。領と出会い、彼との時間を過ごすことによって、彼を買った女性たちは自分を解放していけるのだ。領と静香は次第に惹れあっていく。静香に褒められたくてずっとこの仕事を頑張ってきたという領。その思いを受け止めることを決めた静香であったが…。主演に長瀬智也、脚本に宮藤官九郎を迎え大ヒットを記録した人気ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の原作小説でデビューし、ドラマ化&漫画化もされた「4TEEN」で第129回直木賞受賞した作家・石田氏。本舞台は、彼が2001年に発表し、第126回直木賞候補作となった「娼年」と、その7年後に出した続編「逝年」をもとに舞台化。脚本・演出を務めるのは、演劇「ユニットポツドール」主宰の三浦さんだ。三浦さんといえば、第50回岸田國士戯曲賞を受賞した舞台作品を自ら脚本・監督を手掛け、池松壮亮、門脇麦を迎え実写映画化した『愛の渦』で大きな話題に。さらに今秋には、佐藤健をはじめ有村架純、菅田将暉、岡田将生、山田孝之ら豪華俳優陣で朝井リョウ・原作小説を映画化する『何者』でも監督・脚本を務める。主人公の森中領(リョウ)を演じるのは、「侍戦隊シンケンジャー」主演で一躍人気を博し、『ツナグ』『日本のいちばん長い日』「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」「ゆとりですがなにか」…と話題作に立て続けて出演する人気俳優・松坂さん。ボーイズクラブのオーナー・御堂静香には、数々の映画・ドラマで活躍する高岡さん。2人は2012年の映画『今日、恋をはじめます』にて母子役で共演しており、今舞台上では濡れ場シーンもあるという。そして今回、メインビジュアルが公開。渋谷の街を背景に、上半身裸の松坂さんと艶やかな表情の高岡さんが抱き合っている構図が、人生を浮遊しているかのような男女2人をイメージして作り上げられている。併せて公開されたイメージ動画でも、松坂さんと高岡さんが色か漂う本舞台の雰囲気を醸し出している。そのほかキャストには、主人公・リョウの“情熱の試験”の相手をし、彼の才能を一番初めに見出す御堂咲良(サクラ)役に佐津川愛美。またリョウの客となる女性役の村岡希美(ヒロミ)、安藤聖(ミサキ)、良田麻美(チサト)、須藤理彩(イツキ)、リョウの先輩・アズマ役の猪塚健太、そして三浦作品常連の米村亮太朗(シンヤ)、古澤裕介(泉川氏)が出演。さらに追加で、リョウのお客様の1人、老女役に江波杏子。リョウの友だちのメグミ役に樋井明日香、またリョウのお客様の1人泉川紀子役に遠藤留奈の2人がオーディションにより決定した。石田氏の「娼年」「逝年」を、豪華キャスト陣で情熱的で官能的に舞台化した本作に期待だ。舞台「娼年」は、8月26日(金)より東京芸術劇場プレイハウスにて上演。ほか、9月7日(木)より梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、9月14日(水)&15日(木)には久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて上演。なお、本作はR-15指定。(text:cinemacafe.net)
2016年06月10日幼い頃から仲良しだった雪子と薫。成長するにつれ、雪子は作曲家を目指し、薫はプログラミングによる演奏の再現を研究。二人の価値観は隔たっていく――朝井リョウさんの新作『ままならないから私とあなた』の表題作は、二人の長い期間にわたる物語。珍しく純文学系の雑誌『文學界』に掲載されたものだ。「ずっと新人類vs老害みたいな話を書きたいと思っていたんです。はじめは会社を舞台にして新入社員が古い慣例を打破していくエンターテインメント小説の予定だったんですが、それだと既視感がありすぎて。舞台設定に迷っていた頃に『文學界』から依頼をいただき、純文学なら設定をより自由に考えられる気がしたんです。それと、合理的で新しい考え方をする人と、昔ながらのものを大切にする人をいきなり登場させるより、二人の幼少期から書いたほうが読者の人も入りやすいんじゃないかと思い、構成を決めました」つまり新人類=コンピューターで音楽を作る薫、老害=人間が奏でる生演奏を大切にする雪子というわけなのだろうか。「メールが使われ始めた頃は、手書きの手紙のほうが思いが伝わるとさんざん言われましたよね。新しいものが登場すると、必ず批判して排除しようとする動きがある。でも電子媒体で読んだからといって作品の価値が落ちるわけではない。そこを考える話にしたかったんです」ならば著者は技術革新に好意的なのかと思いきや、逆に「自分自身が老害になりそうなので」と言う。「私自身、新しいものを試そうとしないんです。今あるものですませようとしてしまう。そうやって新しいものを遠ざけていくことが、老害的思考に繋がるんだろうなと思って。でもネット世代ですし、年齢的に新人類と言われる世代でもあるので、どちらにも足を突っ込んでいる今の状態のうちに書きたいなと」だから雪子の気持ちも、薫の言い分も、とことん掘り下げた。また、二人の恋愛事情も、きちんと書きたかったことのひとつ。「私たちの世代は草食系と言われますが、確かに恋愛の優先順位が高くない気がします。できないことが少なくなって、日常生活で自分を変える必要がないのに、恋愛は思い通りにいかないことがたくさんあるから嫌になるんだと思う。だから、雪子が思い通りにならないながらも恋人とお互いの体に触れ合う場面はちゃんと書いておきたかった」もう一編「レンタル世界」は、結婚式などで他人に友人に扮してもらうなど、人のレンタルがモチーフ。「日常生活で嘘をつくことは誰でもあるのに、“レンタル業界”には批判的な目線があるな、と。仲がいいからこそ言えないこと、嘘をつくこともある。人との関係の築き方に、もっと選択肢があってもいいと思いました。それに、“空気みたいにいるのが当たり前”という関係が礼賛されていることへのカウンターパンチも書きたかった」さて、今や人工知能が小説を書く時代。その点についてはどうか。「排除するのでなく、利用したいです(笑)。今回も舞台設定を考える作業を人工知能に外注したかったくらい。読者を楽しませるための舞台設定やセオリーに関しては人工知能に勝てなさそう。だから文章そのものの温度で勝負するしかないです。“この人の書く文章が好き”と言われる作家にならなければと、これを書きながら感じました」という文章世界もぜひ、たっぷり味わって。◇二人の少女の成長と、隔たっていく価値観を描いた表題作のほか、レンタル業で他人になりすます女性と知り合った〈俺〉の戸惑いを描く「レンタル世界」を収録。文藝春秋1400円◇あさい・りょう作家。1989年生まれ。2009年『桐島、部活やめるってよ』でデビュー。2013年『何者』で直木賞を受賞。同作が今秋映画化。近著に『世にも奇妙な君物語』。※『anan』2016年5月25日号より。写真・岡本あゆみ(朝井さん)森山祐子(本)インタビュー、文・瀧井朝世
2016年05月24日