国民的映画『男はつらいよ』シリーズ終了から20年、50年以上にわたり“家族”をテーマに撮り続けてきた山田洋次監督の最新作『家族はつらいよ』。橋爪功と吉行和子の“離婚危機”をきっかけに妻夫木聡、林家正蔵らが繰り広げる“家族会議”の撮影の裏側が明らかになるメイキング写真が解禁された。結婚50年を迎えようとする夫婦。たまには妻に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと…離婚届!一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動に、子どもたちは大慌て。さらに、離婚騒動を解決しようと開かれた家族会議では、全員の不満があちらこちらから噴出して――?橋爪さんと吉行さんが“離婚危機”に瀕する熟年夫婦を演じ、長男夫婦に西村雅彦と夏川結衣、長女夫婦に中嶋朋子と林家さん、次男カップルを妻夫木さんと蒼井優が務め、『東京家族』のキャスト8人が再び集結した本作。今回解禁された写真は、劇中一番の見どころとなる“家族会議”の緊張感漂う撮影の裏側を収めたメイキング写真。山田監督作品では1カット1カットを丁寧に撮影していくため、一日に台本1ページ、あるいは1カットだけしか進まないということも珍しくない中、この家族会議のシーンは台本15ページにも渡っており、山田組にとっては近年例のない分量だったよう。さらにこのシーンには、妻夫木さん演じる次男・庄太が蒼井さん演じる恋人の憲子を家族に紹介したり、吉行さん演じる富子が橋爪さん演じる夫・周造への不満を長台詞で語ったり、それにつられて兄妹・夫婦間でも不満が噴出し始め喧嘩になったりと、いくつもの見せ場が用意されている。監督は「橋爪さん、この台詞のときに笑ってくれませんか、で、夏川君は橋爪さんを睨む」「ちょっと待て!西村君、バランスボールにもたれるとどうなりますか」など、このシーンをより楽しくするために次々とアイデアを出していき、台詞ひとつひとつの抑揚や言い方を自ら言い立てて直していった。先日行なわれた完成報告記者会でも、撮影中の様子について妻夫木さんは「人間の普段の生活で起こりうる笑い、そういう喜劇ほど真剣に厳しく作らなくてはいけないんだと思いました」と話し、また蒼井さんは「喜劇ってこんなに厳しいなかで紡がれていくんだと、相当な緊張感の中で撮影に望んでいます。“家族”のみんなで励ましあいながら撮影の日々を過ごしています」とそれぞれ話しており、監督の喜劇に対する熱意とそれに全力で応えようとするキャスト達の想いが伝わってくる。そんな緊張感漂う現場だったが、一方で長男・幸之助役の西村さんがバランスボールからずり落ちるという演出には、ほかのキャストやスタッフも思わず吹き出しそうに。皆が必至で堪える中、「ハハハ」と声を出して笑ったのは山田監督で、それと同時に張り詰めていた現場の空気が変わり、セットが笑いに包まれたそう。また監督は「人間のおかしさを正直に伝え、“愚かなのは俺だけじゃないんだ”と笑い、またちょっと悲しくなる。『男はつらいよ』もそうだし、僕にとって喜劇とはそういうものだ」と語り、5日間かけて撮り上げたという家族会議のシーンは、等身大の“家族”の姿に誰もが思わず共感してしまうそんな一幕に仕上がっている。『家族はつらいよ』は3月12日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月18日オダギリジョー、蒼井優、松田翔太を迎え贈る佐藤泰志原作の函館三部作最終章『オーバー・フェンス』。この度、本作の特報映像が公開された。家庭をかえりみなかった男・白岩は、妻に見限られ東京から故郷の函館に戻りつつも、実家には顔を出さず職業訓練校に通いながら失業保険で暮らしていた。訓練校とアパートの往復、2本の缶ビールとコンビニ弁当の惰性の日々。白岩は、なんの楽しみもなくただ働いて死ぬだけ、そう思っていた。ある日、同じ職業訓練校に通う仲間の代島にキャバクラへ連れて行かれ、そこで鳥の動きを真似る風変りな若いホステスと出会う。名前は聡。「名前で苦労したけど親のこと悪く言わないで、頭悪いだけだから」そんな風に話す、どこか危うさを持つ美しい聡に、白岩は急速に強く惹かれていくが…。原作は、『そこのみにて光輝く』や『海炭市叙景』が映画化され話題を呼んだ孤高の作家・佐藤氏の1989年に出版された「黄金の服」に所収される同名小説。 本作は、原作者が執筆活動を諦めかけた頃、函館の職業訓練校にて送った自身の経験を基に執筆し、最後の芥川賞候補作品となった作品だ。主人公・白岩役にオダギリさん、白岩と恋に落ちる女性・聡役には『家族はつらいよ』の公開が控える蒼井さん、白岩と同じ職業訓練校の生徒・代島役に松田さんという豪華キャストが集結している。監督には『苦役列車』『味園ユニバース』など闇を抱えた人間たちに柔らかな光を与える名手・山下敦弘が務め、また『そこのみにて光輝く』の脚本を務めた高田亮を始めとする音楽、撮影、照明のスタッフ陣が再集結した。今回解禁された特報は、鬱屈とした乾いた空気が流れる職業訓練校のワンシーン。函館の短い夏、自転車に乗り走っていく一人の男の背中、オダギリさん演じる主人公の白岩が路面電車を横目に、職業訓練校へ通うだけの毎日を繰り返し過ごす男の姿が映し出されている。そしてフェンスの先、物憂げに何かを見つめる白岩の姿、赤い車の運転席から照れながらこちらに向けられる笑顔の蒼井さん演じる聡、色気ある佇まいでタバコを燻らせる松田さん演じる代島の姿が続けて登場。3人の視線が印象的な映像となっている。また冒頭から流れる独特の音楽が、函館の空気感を彷彿させるようだ。『オーバー・フェンス』は9月、テアトル新宿ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年01月28日3月12日公開の映画『家族はつらいよ』の完成報告会見が19日、都内で行われ、山田洋次監督、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優が出席した。本作は、2013年公開の『東京家族』で一家を演じた橋爪功、妻夫木聡、蒼井優ら8人のキャストが山田洋次監督のもとに再結集。「また次は、この家族で喜劇がやれたらいいですね」と山田監督と俳優陣の間で交わされた言葉をきっかけに、全く別の家族の今を生きる姿が描かれる。そんな本作の完成報告会見で、山田監督と橋爪功らキャスト陣が約1年ぶりに再会を果たした。山田監督が「久しぶりに皆さんとお会いできて幸せな気分。一昨年の秋に出来上がった作品ですが、ついこの前に出来上がって封切りが迫っている感じで非常にうれしいです」と喜びながら、「観客は大笑いして見てくれると思います」と自信を見せた。そんな本作は熟年離婚を喜劇的に描いているが、その原案を「蒼井優にしたかった」と述べた山田監督は「彼女の知り合いにそういう話があり、その話を聞いて大笑いをしました。そこから始まる映画があるんじゃないかと思いましてね」と明かし、橋爪も「とにかく蒼井優原案ですから。さっき楽屋で蒼井優が『これから私を先生と呼んで』と言っていて、開いた口がふさがりませんでしたよ。これから先生と呼ぶようにします」と話すと、当の蒼井は「私っていうよりも私の友人が原案なので。私は伝えただけで原案ではありません!」と否定するも「じゃあ先生ということで」と満更でもない様子だった。その蒼井は、本作の撮影中に山田監督からなかなかOKがもらえなかったことを告白。「本当に監督からOKをもらうことはハードルが高いんです。やっと超えて戻ってきたら、皆さんと『お疲れ!』と励まし合っていました。あの時間がとても好きでしたね」と振り返り、相手役の妻夫木については「知り合って10年ぐらい経つんですけど、毎回違った形で共演させてもらっていて、改めてその時間を感じました。今回の婚約者同士を演じるにあたり、そんなにプライベートで会う感じではないんですが、知り合っての年月が芝居に生きていることを感じましたね」と話していた。映画『家族はつらいよ』は、3月12日より全国公開。
2016年01月20日山田洋次監督待望の喜劇『家族はつらいよ』の完成報告会見が1月19日(火)、有楽町・朝日スクエアで行われ、山田監督ならびに、キャストの橋爪功、吉行和子、西村雅彦、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優が顔を揃えた。撮影以来、本作で出演者が一同に介すのは初めてとなったが、ノリ突っ込みありの仲の良さが見られる爆笑会見となり、最終的に原案のヒントを与えたとされた蒼井さんが「先生」とまつられていた。『家族はつらいよ』は、2013年に公開された映画『東京家族』の家族8名による、「この家族で喜劇をつくりたい」という山田監督の願いで実現した作品。結婚50年を迎えようとする夫婦の熟年離婚騒動を、子どもたちも含めドタバタで描かれる。今回「熟年離婚」というテーマに向き合った山田監督だが、「蒼井優の知り合いにそういう人がいたと聞きました。『誕生日のお祝いやろうか』って言ったら『離婚届にハンコをちょうだい』って。申し訳ないけど笑ってしまって。そこから映画ができるんじゃないかなと思ったんです。本当は原案・蒼井優にしないといけないんじゃないかな…」と、意外な着想について語った。笑いながら首を横に振って否定していた蒼井さんだったが、橋爪さんも応戦し、「これから私のことを『先生って呼んで』って言ってた」とばらし、山田監督と「そう、先生」と、かわいらしく突っ込まれていた。最初、映画『東京家族』と似たような役柄でオファーされていたという妻夫木さんは、設定が急に変わって戸惑ったことを明かした。「真逆と言ってもいいくらい変わりましたね。脚本読みが終わって、22時ころ携帯が鳴って。何だろうと思ったら山田洋二監督と出て…。『君の役をちょっと変えようと思う』って。こんなびっくりした(着信)のは和田アキ子さん以来です(笑)」と共演者も爆笑させていた。『家族はつらいよ』は3月12日(土)より全国にて公開。(photo / text:Ayako Ishizu)
2016年01月19日オダギリジョー、蒼井優、松田翔太ら実力派俳優が集結し、『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』で知られる作家・佐藤泰志“函館三部作”の最終章の映画化に挑む『オーバー・フェンス』。このたび、2016年9月の公開決定に合わせ、Web初解禁となる劇中シーンが到着した。家庭をかえりみず、妻に見限られた男・白岩(オダギリジョー)。故郷の函館に戻りつつも実家には顔を出さず、職業訓練校に通いながら失業保険で暮らしていた。訓練校とアパートの往復でなんの楽しみもなく、ただ働いて死ぬだけ…。そう思っていたある日、同じ職業訓練校に通う仲間の代島(松田翔太)にキャバクラへ連れて行かれる。そこで出会った、鳥の動きを真似る風変りな若いホステス・聡(さとし/蒼井優)。どこか危うさを持つ美しい聡に、白岩は急速に強く惹かれていくが…。本作は、熊切和嘉監督がメガホンを取り、谷村美月、加瀬亮などが出演したオムニバス作品『海炭市叙景』、呉美保監督が手掛け、様々な映画賞を受賞したことで話題を呼んだ綾野剛主演『そこのみにて光輝く』に続き、孤高の作家・佐藤泰志原作の“函館三部作”最終章を満を持して映画化した。監督を務めるのは、『苦役列車』『味園ユニバース』などを手掛け、闇を抱えた人間たちを厳しくもあたたかい目線で描く名手・山下敦弘監督。そして脚本には高田亮、音楽・田中拓人、撮影・近藤龍人、照明・藤井勇ら『そこのみにて光輝く』などで高い評価を受け続けるスタッフ陣が再集結。邦画界を支えるスタッフ・キャストが「共に生きる」をテーマに圧倒的な底力で紡いだ、2016年注目の大人のラブストーリーが誕生した。今回到着した劇中シーンの画像は、オダギリさん演じる白岩が、自転車に乗り、何か遠くを見つめる姿。過去を引きずり、感情を深く押し込め、人と距離をとり生きている「愛の意味を知らない男」であるという白岩の、意味深げな表情に隠された感情が気になるシーンとなっている。オダギリさんの起用に当たり、星野秀樹プロデューサーは「立っているだけで心情が表現でき、映画になる俳優」と絶賛!山下監督も「いままで世代が若い主人公の作品を撮ることが多く、自分に近い等身大の主人公として、共感、親近感が湧く主人公は久しぶりだった。オダギリさんは最近の作品を観ていると、すごく素敵に年を重ねているなと思い、主人公・白岩を同世代の俳優の中で代弁してもらえるのは、オダギリさんしかいないと思った」とその魅力を熱く語っている。1990年に惜しくもこの世を去った佐藤氏が、自らの経験を元に執筆し、最後の芥川賞候補作品となった「オーバー・フェンス」。不器用に、それでも懸命に生きる人間の輝きを描く本作は、きっと多くの人の心の琴線にふれるはずだ。『オーバー・フェンス』は2016年9月、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月28日『男はつらいよ』をはじめ、『おとうと』『母と暮せば』など、50年以上にわたりその時代に生きる“家族”を撮り続けてきた山田洋次監督による、喜劇作品『家族はつらいよ』。このたび橋爪功、西村雅彦、妻夫木聡など豪華キャストが出演することでも話題の本作の予告編が公開された。結婚50年を迎えようとする夫婦。たまには妻に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと「離婚届」!一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動に、子どもたちは大慌て。さらに、離婚騒動を解決しようと開かれた家族会議では、全員の不満があちらこちらから噴出。一家の運命やいかに――。橋爪功×吉行和子が“離婚危機”に瀕する熟年夫婦を演じ、絶妙なコンビネーションを見せるほか、長男夫婦に西村雅彦×夏川結衣、長女夫婦に中嶋朋子×林家正蔵、次男カップルを妻夫木聡×蒼井優が務める本作。「この最高のアンサンブルで、今度は現代の家族を“喜劇”で描きたい」という山田監督の想いの下、 2013年公開『東京家族』のキャスト8人が再び集結した。今回公開された予告編では、「別れたい、離婚したいと仰ってるんだって」という夏川さんが西村さんに相談するシーンから始まり、両親のまさかの“熟年離婚”騒動の解決策を見つけようと奮闘する家族が描かれる。そして、5日間かけて撮影が行われた本作の見せ場となる<家族会議>の全貌が明らかに。「お父さんと一緒にいるのが私のストレスなの」と、優しく穏やかな母・富子が長年抱え続けてきた“本音”を告白するも、「この俺は被害者なんだからな!」と、態度を一向に改めようとしない典型的な頑固親父・周造。はじめは両親が離婚を踏みとどまるよう穏やかに進めようとした<家族会議>でしたが、やがて兄妹やそれぞれの夫婦間でも、不満が噴出しはじめ、事態は思わぬ方向へ。早くも、本編でガタガタと崩れていく家族の滑稽な姿に大笑いの予感がするそんな映像となっている。山田監督に「最高のアンサンブル」と言われたキャスト8名が息の合ったテンポで、撮影スタッフも思わず吹き出す笑いを届ける本作。春の訪れと共に大きな笑いを巻き起こす本作をひと足先に堪能してみて。『家族はつらいよ』は2016年3月12日(土)より全国にて公開(cinemacafe.net)
2015年12月11日『男はつらいよ』を始め、『おとうと』、『母と暮せば』など50年以上にわたりその時代を生きる“家族”を撮り続けてきた山田洋次監督の最新作『家族はつらいよ』。橋爪功、吉行和子、妻夫木聡、蒼井優ら豪華俳優陣の共演で話題の本作のポスタービジュアルが、遂に解禁となった。結婚50年を迎えようとする夫婦。たまには妻に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと「離婚届」!一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動に、子供たちは大慌て。さらに、離婚騒動を解決しようと開かれた家族会議では、全員の不満があちらこちらから噴出。一家の運命やいかに――。1995年の『男はつらいよ』シリーズ終了後、20年ぶりとなる、山田監督の本格的な喜劇映画となる本作では、『東京家族』で“家族”を演じた8人の実力派俳優陣が再び集結している。橋爪さん×吉行さんが“離婚危機”に瀕する熟年夫婦を演じ、絶妙なコンビネーションを見せるほか、長男夫婦に西村雅彦×夏川結衣、長女夫婦に中嶋朋子×林家正蔵、次男カップルを妻夫木さん×蒼井さんが演じる。今回解禁されたポスターは、家に閉じ込められて所狭しと並ぶ一家のコミカルな表情が印象的な一枚。山田監督の想いを受けて、厄介で煩わしくても切り捨てるわけにはいかない家族という関係性をイメージし、その表情は、辛くても、笑って泣いて、喧嘩して、なんとか一つの家で生きていこうと奮闘する姿を象徴したデザインに仕上がっている。山田監督に「最高のアンサンブル」と言われたキャスト8名がどのようなドタバタ劇を繰り広げるのか、想像を駆り立てられるビジュアルとなっている。そして、クスリと笑わせるのは離婚届を口にくわえ苦い表情をした飼い犬・トト。まさに「夫婦喧嘩は犬も食わない」という一家の大騒動が目に浮かぶようだ。また、ポスター下段には『男はつらいよ』を彷彿とさせる思い切った題字があしらわれ、最新喜劇作品への期待の高さを感じさせるポスターとなっている。そして、なんといってもファンをドキリとさせたのは『男はつらいよ』を想起させるそのタイトル。山田監督は、本作の製作にあたって「男であり、女であり、人間であることは、難儀で厄介なことです。でも何とか、生きていかないといけない。そういう意味で、1969年から始まった寅さんシリーズに、『男はつらいよ』というタイトルをつけました。今回、それと全く同じ意味合いで、この映画に『家族はつらいよ』というタイトルをつけました」とタイトルに込めた想いを語り、「家族というのは、厄介で、煩わしくて、無くてもよいと思うこともあるのだけれど、やはり切り捨てるわけにはいかない。そのつらさを何とか切り抜けていかねばならない、そのためにあくせく大騒ぎする。そんな滑稽で不完全な人間を、表現したいと思いました」とテーマの大元である“家族”について語っている。かつて『男はつらいよ』シリーズで日本中に大きな笑いを届けた山田監督。まさに寅さんの精神を受け継いだ本ポスターにさらなる期待が膨らむ。『家族はつらいよ』2016年3月12日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年11月30日『ストロボ・エッジ』『図書館戦争』シリーズ、ドラマ『恋仲』など、若手イケメン俳優の代表格として活躍中の福士蒼汰。毎年大人気のカレンダー第三弾「福士蒼汰メイキングDVD付卓上カレンダー2016.4-2017.3(仮)」発売が決定!貴重なショットと共にコメントが到着した。一昨年より発売を開始し、かねてから「福士さんの“表”の顔、“裏”の顔が見られる」と大好評の卓上カレンダー。第三弾となる2016年版は全8シチュエーション。すべて福士さん自身がスタッフと入念に世界観の作り込みを行い、それぞれ違ったストーリーを演じるという、写真集のような、ドラマティックな作品となっているという。その内容を覗いてみると、【スナイパー】【逃亡者】【馬と暮らす青年】【スーパースター】などなど、現在も大ヒット公開中の『図書館戦争 -THE LAST MISSION-』でスナイパー役を演じる福士さんならではのシチュエーションも含む、全く違う“8人の福士蒼汰”を収めている。また、今作も前作に引き続き、写真と日付部分がセパレートされているため、気分や季節に合わせて自分の好きな写真を飾ることができ、カレンダー撮影現場に密着取材を行ったメイキングDVDが付いてくるというから、ファンなら見逃すことのできない、マストバイアイテムといえそう。福士さんは「(撮影の)荒木(勇人)さんをはじめ信頼おけるスタッフの皆さんと打ち合わせの段階から、各シーンのシチュエーション・設定・役柄などを一緒に話し合いました。その打ち合わせを参考に、各ポーズの撮影時にそれぞれのイメージをしながら、映画のワンシーンを演じるように撮りました。見られる方それぞれのストーリーを考えてみても楽しく見られるかと思います。その中でも、ブラックスーツを着ている写真がお気に入りです。普段の自分とは違い、かなりクールに決めているところが新鮮でした」とコメント。3年目を迎えたカレンダーの発売について「全体的に男らしく、大人っぽくなっていると思います。笑顔は変わらないですが、この一年で経験したお仕事・海外旅行を通して自分自身変わった部分があったと思います。みなさんはどこが変わったと思いますか? ぜひ、感想を聞かせてください!」とファンに投げかけている。「福士蒼汰メイキングDVD付卓上カレンダー2016.4-2017.3(仮)」は2016年2月5日(金)発売。(※一部地域は発売日が異なる場合あり)(text:cinemacafe.net)
2015年11月27日2016年1月9日より全国公開される劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』にて、先日公開された劇場版からの新キャラクター2人を蒼井翔太と武内駿輔が演じることが新たに決定した。劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』は、2013年4月~2014年3月に放送されたTVアニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』より誕生したボーイズユニット「Over The Rainbow」をフィーチャーした新作アニメ。『プリティーリズム・レインボーライブ』は、"プリズムショー"と呼ばれるアイススケートをモチーフとしたパフォーマンスショーを中心に、少女たちの友情や成長を描いた女児向け作品だが、「Over The Rainbow」は作中に登場するコウジ(cv. 柿原徹也)、ヒロ(cv. 前野智昭)、カヅキ(cv. 増田俊樹)の3人の男の子で結成した唯一のボーイズユニットとなっている。女児向け作品にもかかわらず、彼らを取り巻くドラマティックなストーリーは老若男女からの支持を集め、放送終了から2年を経た今も変わらぬ声援に応え劇場版の制作が決定した。4年に一度の「プリズムキングカップ」を舞台に、個性豊かな男の子たちが、女の子をもっともトキめかせる"プリズムキング"を目指してさまざまな試練や困難に立ち向かっていくストーリーとなる。そして今回、「Over The Rainbow」の後輩として先日公開されたプリズムスタァ養成所「エーデルローズ」の新入生7人の対立勢力となる「シュワルツローズ」に所属する2人のキャラクターより、キービジュアルにも描かれている謎の美少年・如月ルヰを蒼井翔太、プリズムショーの破壊者と呼ばれている大和アレクサンダーを武内駿輔が演じることが決定した。合わせて『プリティーリズム・レインボーライブ』では「Over The Rainbow」の因縁の相手であった法月 仁の新ビジュアルも公開された。また、「Over The Rainbow」のベスト盤というべきミニアルバム「Over The Rainbow SPECIAL FAN DISC」(12/23(水)発売)と、3人の軌跡を追ったDVD「ROAD to Over The Rainbow ~デビュー2周年記念DVD~」(シアター限定版:1/9(土)、通常版:2/12(金)発売)のジャケットイラストも公開。ミニアルバムは、白いタキシードに身を包んだ3人が大輪の花束を手にこちらを見つめ、まるでプロポーズをするかのようなイラスト、そしてDVDは、キービジュアルの時点では隠されていた「Over The Rainbow」が固く手を握り合っていたというイラストになっており、さまざまな困難を乗り越え育まれた、メンバー3人の強い絆を感じられるものとなっている。さらに、本日よりファン垂涎のレアグッズが当たるTwitter企画【次世代のスターは私だ! プリズム☆フォトコンテスト】もスタート。各種劇場前売券をどのように保管しているかを撮影し、ハッシュタグ「#キンプリフォト」を付けてツイートすると、もっともプリズムを感じられる写真を撮影した3人に、世界に1枚しかないレプリカ前売券3種がそれぞれプレゼントされる。初めての人も大歓迎の本作では、「90秒でわかる!Over The Rainbow」映像を公開中なので、こちらもあわせてチェックしておきたい。そのほか各詳細については公式サイトにて。○90秒でわかる! Over The Rainbow(C) T-ARTS / syn Sophia / キングオブプリズム製作委員会
2015年11月19日舞台『スポケーンの左手』が11月14日、東京・シアタートラムで初日を迎えた。【チケット情報はこちら】同作は、アイルランド系イギリス人の劇作家マーティン・マクドナーによる戯曲を、『第48回紀伊國屋演劇賞』個人賞をはじめとする多くの受賞歴を持つ小川絵梨子が翻訳・演出を手がけた舞台。2010年にアメリカ・ニューヨークで初演、日本で上演されるのは今回が初めて。物語の舞台は、アメリカのワシントン州にある都市、スポケーン。37年もの間、亡くした左手を探す男、カーマイケル。そんな彼のもとに、マリリンとトビーが彼の左手を持っていると言って近づく。そこへホテルのフロント係・マーヴィンが現れて・・・。マリリン役を蒼井優、トビー役を岡本健一、マーヴィン役を成河、カーマイケル役を中嶋しゅうがそれぞれ務める。同作の開幕を前に、出演者がコメントを寄せた。「人間特有の愚かさ故の、おかしさ、愛おしさ、あたたかさが描かれている作品です。稽古中、何度も吹き出してしまいました。舞台上では、常に命の危険にさらされている役なので、集中して4人の滑稽な心理戦に挑みたいと思います。客席に取り囲まれた舞台は初めてなので、いつもより更にお客様と作り上げる感覚を毎公演感じられるのではないかと期待しています」(蒼井優)「夢の様なキャストと白昼夢のような衝撃的な事件を劇場で体験して欲しいなと思います。生き抜くことがどれだけ大変か、生きているということがどれだけ素晴らしいかを、この作品で感じてもらえればなと思います」(岡本健一)「今回やらせて頂くマーヴィンという人物はとても面白い役で、初めて台本を読んだ時からとても楽しみにしていました。彼の持つ奇妙な孤独感は実は僕たち誰もが持つものなのですが、それを観ている人に決して押し付けることなく感じて貰うのは至難の技です。どこまでも親身になって話を聞いてくれる演出の小川絵梨子さんと、信頼出来る素晴らしい仲間たちを信じて、最後の幕が降りるまで、しぶとく挑戦を続けたいと思います」(成河)「37年も左手を探している男ってどんな人だろう!!この男にとって左手って何なんだろう?きっとただ左手を失っただけじゃないんだろうな。魂の喪失感みたいなものの象徴なのかも?カーマイケルの37年の重さを思っています。芝居を楽しんで頂ければ幸いです」(中嶋しゅう)舞台『スポケーンの左手』は11月29日(日)まで、東京・シアタートラムにて上演。チケットは発売中。
2015年11月16日e-notionは、2016年冬に放送開始予定のTVアニメ『蒼の彼方のフォーリズム』より、新規ビジュアルとキャスト情報を公開した。■TVアニメ『蒼の彼方のフォーリズム』ストーリー概要反重力を発生させるシューズ、通称"グラシュ"の発明により、人が簡単に空を飛ぶことが出来るようになった世界。久奈浜学院に転校してきた倉科明日香は、同級生の鳶沢みさき、日向晶也達との出会いを通じて、グラシュを使った新興スカイスポーツ『フライングサーカス』(通称"FC")を知り、その魅力に惹かれていく。学院のFC部に入部した明日香は、仲間達と共に、時にはぶつかり、励まし合い、それぞれの目標に向かいながら、強力なライバル達に立ち向かっていく――。――目指すは、夏の大会。TVアニメ化にあたり、監督は追崎史敏氏、キャラクターデザインは中野圭哉氏、シリーズ構成は吉田玲子氏、アニメーション制作はGONZOが担当。注目のキャスト陣は、倉科明日香役は福圓美里、鳶沢みさき役は浅倉杏美、有坂真白役は山本希望、市ノ瀬莉佳役は米澤円となっている。○TVアニメ『蒼の彼方のフォーリズム』キャラクター紹介■倉科明日香 (くらしなあすか) cv. 福圓美里久奈浜学院の2年に転入してきた少女。どんな人にも礼儀正しく敬語を崩さない。天然でダメダメなところもあるが、好奇心旺盛な努力家で一度夢中になったものには真剣に向き合う素直な性格の持ち主。■鳶沢みさき(とびさわみさき) cv. 浅倉杏美明日香のクラスメイト兼グラシュ指導員。気分任せで行動するマイペース派。朝が苦手なため午前中と午後ではほぼ別人。うどんに目がなく、"ましろうどん"の常連。■有坂真白(ありさかましろ) cv. 山本希望にぎやかでちっこい明日香やみさきの後輩。先輩であるみさきの事が大好きで、本人曰く、みさきの配下というかしもべのような感じ。実家は"ましろうどん"を経営している。かなりのゲーマーで、部屋には邪神ちゃんグッズが溢れている。■市ノ瀬莉佳(いちのせりか) cv. 米澤円晶也の家の隣に引っ越してきた、高藤学園福留島分校の優等生。FC部に所属しており、1年生にしてレギュラー。生真面目な性格で不器用な一面も多い。好きな食べ物はお肉全般。そのほか詳細はアニメ公式サイトや公式Twitterをチェックしてほしい。(C)sprite/久奈浜学院FC部
2015年10月27日女優の蒼井優(30)が、来年公開に向けて映画化される『アズミ・ハルコは行方不明』で、7年ぶりに単独主演を務めることが20日、発表された。蒼井にとって、実写映画での単独主演は2008年の映画『百万円と苦虫女』以来。今年9月17日にクランクインし、今月2日に無事クランクアップした。作家・山内マリコ氏の同名小説を原作に、『ワンダフルワールドエンド』がベルリン映画祭に正式招待されたことでも注目を集めた松居大悟監督(29)がメガホンを取る。物語の舞台は寂れた国道沿い。郊外の街で、ある日突然姿を消した独身OL・安曇春子(28)を蒼井が演じ、彼女が消える前と消えた後の時間軸を交差させながら、"アラサー・ハタチ・女子高生"の三世代を通して、"現代女子"の生き様を描く。「30歳という節目を迎えるこの年に、初めての同い年の映画監督、松居大悟さんに出会い、彼の頭の中にあるもの、やりたいと思っていることを信じる仲間たちと全力を尽くして撮影期間を駆け抜けました」と充実感をうかがわせる蒼井。「スタッフ・キャスト、ひとりひとりが作品と向き合って、それぞれの思いを込めて作ったこの映画は、観て下さる方によって、全然違う楽しみ方や感じ方を生み出すような、どの角度からも観られても大丈夫な、強いものになっているはずです」と太鼓判を押し、「観客のみなさんとの間にいい化学反応が起きること期待しています」と早くも公開を心待ちにしている。一方の松居監督も、「こうして発表コメントを書いていることが幸せです」と心境を伝え、「人の気持ちなしではここまでたどり着けませんでした」と感慨深げ。「もともと山内マリコさんの作品の匂いが大好きで、何冊も買って、上京してきた人に勝手に配っていました」と振り返り、「『アズミ・ハルコは行方不明』は、小さな地方都市の世代別ガールズムービーです。自分とプロデューサーと蒼井優さんは同い年で今年30才です。アラサーのハルコを行方不明になんかさせません。最高に最高で自由な作品にします。編集がんばります!」と力強く宣言した。
2015年10月20日女優・蒼井優が、単独主演としては2008年公開『百万円と苦虫女』以来7年ぶりに主演を務める映画『アズミ・ハルコは行方不明』。新鋭作家・山内マリコの書き下ろし小説を、公開中の映画『私たちのハァハァ』で話題の松居大悟監督が実写化した本作が、10月2日をもって無事クランクアップを迎え、このたび主演の蒼井さんからコメントが到着した。物語の舞台は寂れた国道沿い。大型モール、洋服店、レンタルCDショップ、中古車店、ファミレス…などが並ぶ典型的な郊外の街で、ある日突然姿を消した独身OL安曇春子、28歳。彼女が消えた街に、その行方不明ポスターをパロった落書きが不気味に拡散していく…。ハルコはどこへ消えたのか?彼女が消えるまでと、消えた後の2つの時間を交錯させながら、アラサー・ハタチ・女子高生の3世代を通して現代女子の生きざまを描きだす、緊迫感溢れるサスペンス×ポップなエモーショナル溢れる新世代の青春ムービー。デビュー作「ここは退屈迎えにきて」で一世を風靡し時の人となった作家・山内氏の小説「アズミ・ハルコは行方不明」を原作に、『アフロ田中』でデビュー後、今年公開された『ワンダフルワールドエンド』がベルリン映画祭に正式招待されるなどジャパニーズカルチャーの担い手として世界の注目を集める松居監督がメガホンを取り実写化した本作。主人公の安曇春子を演じるのは、凛とした佇まいと大人の女性の色香を自由自在に行き来する若手実力派女優・蒼井さんだ。蒼井さんは本作について「30歳という伏目を迎えるこの年に、初めての同い年の映画監督、松居大悟さんに出会い、彼の頭の中にあるもの、やりたいと思っていることを信じる仲間たちと全力を尽くして撮影期間を駆け抜けました。スタッフ・キャスト、ひとりひとりが作品と向き合って、それぞれの思いを込めて作ったこの映画は、観て下さる方によって、全然違う楽しみ方や感じ方をうみだすような、どの角度からも観られても大丈夫な、強いものになっているはずです。観客のみなさんとの間にいい化学反応が起きること期待しています」と想いを語った。原作者の山内さんは、蒼井さんのキャスティングについて「『完璧すぎる!』と震えました。自分の作品が映画になる喜びにも増して、蒼井優の主演作を観られるのが本当に嬉しいです(大ファンなので)」と喜んでいるようで「この小説は、できるだけ早く、自分の中にちょっとでも20代の気分が残っているうちに書かなくてはと思った作品でもあります。それだけに、29歳の松居大悟監督に撮ってもらえるのは、本当にラッキーでした。この2人の代表作になるといいなと願っています」と期待を寄せた。『アズミ・ハルコは行方不明』は2016年公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月20日国内のみならずフランス全土で大ヒット公開中の『岸辺の旅』のトークイベントが11日にテアトル新宿で開催され、黒沢清監督と蒼井優が登壇。「この役はなんとか蒼井さんで!」と監督の熱烈オファーを受けた蒼井が「こんな恐ろしいオファーはない」「玉砕してもいいかと思ってやらせて頂いた」と当時の心境や撮影秘話を明かした。その他の写真『岸辺の旅』は、失踪から3年後に死者として帰ってきた夫(浅野忠信)と、その妻(深津絵里)が、失踪中にお世話になった人々を訪ねて旅を続ける様を描いたラブストーリー。蒼井は本作で、夫と深い関係にあった女性・朋子として、深津演じる妻と対峙する、出演シーンは短いながらも観るものに強烈な印象を残す役どころを演じている。「僕にしては珍しいのですが、脚本を書いている途中から朋子役は蒼井優さんがいいんだけどと、強く言っていました」という監督の言葉を受け蒼井は、「台本を読んだときには、すごい役がきてしまったなって思ったのと同時に、深津さんと対峙するようなこんな恐ろしいオファーはないなと思った」と言い、「でも黒沢監督とは一度『贖罪』という作品を一緒にやらせていただいて、その現場がすごく楽しかったので、またお仕事できるんだったら玉砕してもいいかと思ってやらせて頂きました」と吐露。深津とは「共演は今回が初めて」で、「深津さんのカッコよさにしびれた」と話し、「現場ではすごく緊張していたので、結果的には深津さんがやってくださるので、それに合わせてやっていきました。深津さんが机を挟んで目の前にいて、とてもじゃないけど世間話ができるような感じではなく、すごく集中力をもたれた方なんだなと思いました」と印象を語った。「『岸辺の旅』の撮影は、ちょうど別のドラマの撮影中で、深津さんの座り方がとてもきれいで…。あの姿勢だけだったら真似してもばれないんじゃないかって私の“深津イズム”が思って。ドラマの現場に戻ってからそれをずっとやっていたんです。そしたらそのままぎっくり腰になっちゃって(会場爆笑)。私の腰にきていたので、完敗でした」。蒼井が「完成した映画では、あぁ、怖いな。私こんな顔していたんだって思いました」と話すと、監督は「深津さんと蒼井さんは、だいたい自分がどうやればいいか分かっていて、『このへんでふたりがリングに上がって、このへんでジャブをくりだして、このへんでゴングが鳴って。まず蒼井さんから軽くパンチが入って、深津さんも善戦するんですが、蒼井さんの圧勝で』と。それで、分かりました。ではよろしくという感じで撮影しました」と語り、「最初このシーンは、深津さんのアップで終わるはずでしたが、その後、深津さんの後ろ姿になるので、蒼井さんのアップで終わればすごいものになるなと思って、編集でそのようにしました」と明かした。『岸辺の旅』テアトル新宿ほか公開中
2015年10月13日漫画『ひだまりスケッチ』の作者や『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズのキャラクター原案で知られる人気漫画家・蒼樹うめ氏の自身初の個展「蒼樹うめ展」が、3日から東京・上野の森美術館で開かれ、連日多くの来場者でにぎわっている。既報の通り、開幕初日2日とも美術館前で見られた光景は入場を待つファンらの長蛇の列。あまりの来場者に入場規制もかかり、120分待ちから300分待ちになるほどの大盛況を博している。10日間限定ということもあり、以降の平日でも多くの来場者が訪れ、時には1,000人以上の行列を作ることもあった。"どこにでもいる女の子から、神さまになった女の子まで"をキャッチコピーに冠している本展は、12日まで公開。『ひだまりスケッチ』や『魔法少女まどか☆マギカ』の原画やイラストに加え、デビュー前の幼少時からの作品や他作品に寄稿したイラスト、仕事場を再現したコーナーなど多種多様な蒼樹氏の側面が展開され、オリジナルグッズも多数販売される。また、蒼樹氏本人に加え、TVアニメ版『ひだまりスケッチ』で、ゆの役を務めた声優の阿澄佳奈や『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズで、まどか役を担当した悠木碧の3人による音声ガイドも用意されている。チケットは一般・大学生が1,000円、中高生が600円、小学生以下は無料で、音声ガイドの利用は700円(全て税込)。会期中は不定期で蒼樹うめ氏が不定期で会場に来場し、ライブドローイングを公開。閉幕に備え、徐々に作品は完成に向かっているという。
2015年10月10日漫画『ひだまりスケッチ』の作者や『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズのキャラクター原案で知られる人気漫画家・蒼樹うめ氏の自身初の個展「蒼樹うめ展」が、3日から12日の会期で、東京・上野の森美術館にて開幕した。"どこにでもいる女の子から、神さまになった女の子まで"がキャッチコピーの本展は、"章"と称される5つのエリアで構成。代表作『ひだまりスケッチ』(以下『ひだまり』)や『魔法少女まどか☆マギカ』(以下『まどマギ』)の原画およびイラストに加え、多種多様な蒼樹氏の側面が展開される。サイン会も行われた4日には、閉館時間直前でも入場を待つファンたちの長蛇の列が。あまりの来場者に入場規制もかかり、120分待ちになるほどの大盛況を博している。観覧していて、すぐに気がつくのは、展示物の隣などに書かれた蒼樹氏による吹き出し(キャプション)の多さ。これは、2日に行われたマスコミ向けの内覧会で、「私は私なりに、あまり美術展ぽくない、肩肘張らず、楽しくリラックスしながらニコニコと見ていただける展覧会にできたら」「今までの私を見てくださっている方でも、楽しめる工夫をあちこちに入れました」とあいさつした蒼樹氏のアイデアによる。各作品のキービジュアルなど見慣れている作品でも、その制作背景を語るキャプションによって、新たな発見ができるような仕組みに。これはどのエリアにも共通する工夫で、優しく温かい空間ができあがっている。展覧会を訪れ、会場2階部分にあがったファンを迎えるのは、「第1章 蒼樹うめとは」。絵日記や書写などの幼少時の作品をはじめ、粘土でできた自画像やこだわりの焼きビーフンの模型などが並べられ、漫画家としてだけでない蒼樹氏の裏側をも、うかがわせるエリアとなっている。また本展のために描き下ろされた『ひだまり』と『まどマギ』のキャラクターがクロスオーバーしたメインビジュアルも披露されている。道なりに進むと「第2章 『ひだまりスケッチ』の世界」に。2004年より、漫画誌『まんがタイムきららキャラット』(芳文社)で連載され、2007年に第1期がシャフトの制作で放送されて以降、2012年の第4期にわたってTVアニメ化された同作の魅力を余す所なく伝える。原画などはもちろん、劇中で主人公・ゆのらが住む"ひだまり荘"を立体的に再現。同作の世界に紛れ込んだかのように感じられるエリアとなっている一方、蒼樹氏が考案した、ゆのの絵描き歌が楽しめるコーナーやイラストメイキングの模様を鑑賞できるコーナーも設けられている。1階部へ降りると、「第3章 原稿の部屋」。壁面には、ラフスケッチや完成イラスト、アイデアの走り書きのようなものまでおびただしい数の絵が掲出されている。ここでは、蒼樹氏が実際に仕事をしている作業場のデスクを液晶モニターから椅子、足元のゴミ箱まで忠実に再現。「第1章」とは対照的に、漫画家としての蒼樹氏の側面をうかがい知ることができる。「第3章」に隣接している「第4章 キャラクター原案『魔法少女まどか☆マギカ』」では、同作のイラストを初期設定の段階から展示。このエリアは特に蒼樹氏のキャプションが多く、漫画表現とアニメ表現との差異に悪戦苦闘しながら、主人公・鹿目まどからが出来上がっていく過程を眺めることができる。天井には、主要キャラクターのプレートがつり下げられており、かわいらしいアレンジに。大型のタペストリーも設置され、そこにも、蒼樹氏の試行錯誤の後が見られる。できあがったビジュアルも展示されており、初期からの差異をじっくり鑑賞することも可能だ。最後のエリアは、「第5章 『蒼樹うめ』の仕事」。こちらは、『ひだまりスケッチ』や『魔法少女まどか☆マギカ』以外の連載作品や他者の漫画・アニメ作品へ寄稿したビジュアル、自身が主宰する同人サークル・apricot+としてのイラスト、そして各企業とのコラボレーション作品などを多数展示。『ひだまり』や『まどマギ』だけでは飽き足りない、コアなファンでも楽しめる内容になっている。「蒼樹うめ展」は、12日までの10日間限定で開催。会期中、不定期で行われる蒼樹氏によるライブドローイングが行われるほか、多数のオリジナルグッズも販売される。また、蒼樹氏本人に加え、TVアニメ版『ひだまり』で、ゆの役を務めた声優の阿澄佳奈や『まどマギ』シリーズで、まどか役を担当した悠木碧の3人による音声ガイドも用意されている。チケットは一般・大学生が1,000円、中高生が600円、小学生以下は無料で、音声ガイドの利用は700円(全て税込)。
2015年10月05日ソニーマーケティングは10月1日、ハイレゾウォークマン「A20」とアーティスト・藍井エイルさんのコラボレーションモデル「NW-A25HN/EIR」の予約を、ソニーストアにて受付開始した。価格は税別31,500円。販売期間は12月15日11時まで。コラボモデルの背面には、藍井エイルさんの世界観を表現したオリジナルデザインをプリント。本体にはオリジナル壁紙2枚と、藍井エイルさんのデビュー曲「MEMORIA (Live at Toyosu Pit 2015 -BEYOND THE LAPIS-)」をハイレゾ音源でプリインストールする。パッケージにも藍井エイルさんの写真を使用。本体カラーはビリジアンブルーとチャコールブラックの2色を用意する。コラボモデルは、10月2日から銀座、名古屋、大阪のソニーストアにて展示される。店舗で購入すると、藍井エイルさんのオリジナルデザインをプリントしたmoraミュージッククーポン(ハイレゾ音源1曲分/540円相当)が進呈される。
2015年10月01日淡々とした静かな夫婦のやり取りから2人の凄みがにじみ出ている。深津絵里は3年もの間、失踪していた夫の帰還にひと言「おかえり」と声を掛け、浅野忠信は妻の作った白玉をほおばりながら「おれ、死んだよ」と告げる。そして、向こう岸へ行ってしまった夫と、こちら側で生きる妻、2人一緒の旅が始まる。黒沢清監督が湯本香樹実の小説を原作に作り上げ、今年のカンヌ国際映画祭ある視点部門”監督賞”を受賞した『岸辺の旅』がまもなく公開となる。過去に『ステキな金縛り』(三谷幸喜監督)、そして『寄生獣』(山崎貴監督)と共演作はあったものの、同じシーンでじっくりと向き合ったことはほとんどなかったという2人が夫婦役を演じた。「淡々とした静かなやり取り」と言っても、決して感情がないわけではない。愛情、喜び、不安、怒り、うしろめたさまで、ひしひしと伝わってくる。映画の開始数分で訪れる“スーパーナチュラル”な再会。2人はほとんど役について話し合うこともなく、これらのシーンに臨んだという。原作を読んで受け取った感覚を大切に妻・瑞希を作り上げていったという深津さんは「死んでしまった夫と旅をすることへの違和感は、最初からあまりなかったですね。一度、死んだ落ち武者と芝居(=『ステキな金縛り』)をしたこともありますし(笑)」と冗談めかしつつ冒頭の夫・優介との再会シーンについて振り返る。「原作を読んだ時からすごく印象的で、このシーン次第でこの映画の全てが決まると思って緊張して臨んだのを覚えています。ただ、瑞希にとっては優介は3年もの間、ずっと会いたいと思い続けてきたので、現れても怖い存在であるはずはないんですね。どこかで彼がもうこの世にいないことを受け止めつつ、慌てたり驚いたりすることもなく当たり前のように受け止めました。『あ、おかえり』という感じで」。この作品に参加した時期はちょうど「役者を始めたばかりの何もわかっていなかった頃にそうしていたように、自分がこれまで積み上げてきたことを大切にして、自分の経験を軸にした役作りを大切にするようになっていた時期だった」と語る浅野さん。優介という役に対しても、脚本にある描写を元に自身の想像を膨らませながら作り上げていった。「あの最初のシーンに意味を持たせるなら、優介の立場で言うなら精一杯の照れ隠しがああいう形になったんじゃないかと思います。じゃあ、そこで演じる上でどうしたかというと何も特別なことはしていません。(幽霊として瑞希の前に現れたという)強烈な事実があるからこそ、僕がヘタに意識して何かをしてはいけないと。そこに描かれていることをただ、やる――その方が衝撃が伝わるんじゃないかと思いました」。互いの芝居、リアクションに関しても「すんなりと入ってきた」と口を揃える2人。初めてここまで深く向き合い、セリフのやり取りをする中で見えてきたのは“似たもの同士”という感覚だった。深津さんは言う。「同世代ということで近しい感覚は持ってましたが、役柄との距離感――入り込み過ぎず、でもきちんと温度を持ってというバランスが自分と似ているなと感じました。『うまくやる』ということを避けようとするところや、目に見えないことがすごく大切だと思っている、そういう部分も同じでした。待ち時間に特別話さなくてもそこにいるだけで安心感がありました。それは夫婦という関係を築く上でとても大事なことですが、浅野さんはそれを“あえて”という風ではなく、体が知っているという感じで自然に理解し、できてしまうんです」。浅野さんは「同世代の俳優さんに対してはどの方にも仲間意識を持っている」と明かすが、特に深津さんとは今回の共演を経て「さらに強い感情を抱いた」とも。「夫婦役でこれだけ強烈な時間を一緒に過ごさせてもらって、もちろん、すぐにでもまたご一緒させていただきたいですが、たとえ共演しなくても常に一緒にいるような感覚がすごく強くあるんですよね。それこそ夫婦じゃないけど(笑)、大変な状況でも『きっと深津さんもなにかやってるだろうな』と思うと心強い。この作品を通じて育めた強い絆が確実にあると思います」。浅野さんにとっては2003年の『アカルイミライ』以来となる黒沢監督作品。先に述べた役作りの話と重なるが、浅野さん自身、このタイミングでの黒沢監督との再会に特別な感慨があるという。「覚えているのは『アカルイミライ』の時、なぜかはわからないけど、それまでの自分のやり方に限界を感じたんです。ありがたいことに周りからは『浅野さんはナチュラルな芝居をしますね』と言っていただけて、自分自身もそれを心掛け、追及していたけど、そこに飽きや限界を感じて、これまでイヤだと思っていた芝居の方向に目を向けたくなったんです。それから12年ほどやってみて、やはりそれも違う、元の自分の芝居の方向性の大切さに気付いて、一方でこの12年はすごく実になった部分もあって、そうした経験を活かしながらこれから…と思った時期にこうして黒沢監督とまたお会いできた。不思議な縁ですね。12年前とはまた違う気持ちで挑みつつ、あの時よりも役を演じることが大変になってるし、まあ自分で大変な方向に行っちゃっているところもあるんですけど(苦笑)、でもそうすることで、その後に返ってくるものがあるんだと気づかせてもらったこの12年だったとも思います」。そんな浅野さんの言葉に深津さんも深くうなずく。深津さんにとっては本作は初めての黒沢作品。また野田秀樹演出の芝居などを通じ互いに面識はありつつも共演したことのなかった蒼井優との初めての、しかも短いながらも強烈な対峙など、40代を迎え、なお作品ごとに“初めて”と積み重ねていくことを楽しんでいる。「20代の時は20代が楽しいと思っていたのと同じように、“いま”が楽しいですね。特にいまの年齢になって、より自分のことがよくわかるし、いろんな感情を知って、役に立つこともありますし、すごく楽しい年代だなと感じています。役柄に関しても、無理をせず、拒否をせず、与えられ、求められているものこそが自分の年相応の役なんだと思っています。求められるままに自然に受け入れているという感じですね」。深津さんは、優介と瑞希の肌の触れ合いを「美しい」と語り、浅野さんはまさに幽霊が少し地上から足を浮かせて、残してきた人間のその後を眺めるかのように「この映画を一番楽しんで見てるのは、間違いなく僕だと思いますよ」と笑う。非日常の設定の中で静かにリアルに紡がれる愛を感じてほしい。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:岸辺の旅 2015年10月1日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS
2015年09月30日国内外で高い人気を誇る黒沢清監督が、日本映画界を代表する深津絵里と浅野忠信をW主演に迎えておくる待望の最新作『岸辺の旅』。2010年に発表された湯本香樹実の同名小説を映画化したある夫婦の“究極のラブストーリー”です。瑞希の夫である優介が失踪してすでに3年の時が経っていた。喪失感を抱えながらも仕事を再開し、慎ましく暮らす瑞希の前に、ある日突然姿を現した優介。しかし、優介が告げたのは、「俺、死んだよ」という衝撃の言葉だった。そして、瑞希の元へ戻るまでの3年間に優介が過ごしていた場所やお世話になった人たちを訪ねる旅に誘われた瑞希は、優介と一緒に旅に出ることにする。旅の途中で、優介の知られざる一面や秘密に驚きながらも、失われた時間を取り戻すかのように楽しむ2人。改めてお互いの愛や気持ちを確かめあうものの、本当の別れを告げるときは刻一刻と近づいていた……。黒沢監督は、第68回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で日本人初となる監督賞を本作で受賞。今回のキーワードは「信頼」ということで、さまざまな危機が訪れても、ゆるぎない愛で難題を乗り越え、最後には2人が100%信頼しあうドラマを描きたかったという監督。死んでからより信頼が深まったり、死んでみて初めてお互いをより理解できたりすることもあると感じたそうで、「“死者とともに生きる”意味と実感が少しでも伝わるといいな」とその思いを語っています。そして、今回夫婦役を演じた深津絵里と浅野忠信は、息の合ったやりとりをみせ、初共演とは思えないほど。2人の間に流れる深い愛と強い絆、そして切なさに心を締め付けられます。その他、小松政夫や蒼井優、柄本明といった豪華共演陣の存在感も見逃せません。“死んだ夫と旅をする”というありえない設定ながらも、心にすっと入ってくるストーリーは、死は終わりではなく、死んだあとも生きている人との関係は続いていくのだと感じさせられます。そして、大事な人を失う辛さを抱えながらも、それを受け止めて前に進むことの大切さも教えてくれるのです。死をも超えた“究極の夫婦の愛”に心を揺さぶられてください。イベントデータ:『岸辺の旅』公開表記:10月1日(木)より、テアトル新宿ほか全国ロードショー配給:ショウゲート©2015「岸辺の旅」製作委員会/ COMME DES CINÉMAS
2015年09月30日深津絵里さん、松雪泰子さん、蒼井優さん…顔にホクロがある人って、なぜかセクシーだと思いませんか?ただの小さな黒い点なのに、あるのとないのとではガラッと印象が変わりそうですよね。そんな女性のホクロの中でも、男性が特にセクシーだと感じる位置はいったいどこなのでしょうか?◆セクシー1位は口元のホクロ20~40代の男性100人に「セクシーだと感じる女性のホクロの位置は?」というテーマでアンケートを実施したところ、、1位:口元…43%2位:目元…28%3位:胸元…13%4位:首…10%5位:うなじ…6%(キレイナビ調べ)という結果となりました。口元がセクシーだと感じる理由は、「唇が近いからキスをしたくなる」「とにかく色っぽい」「口の動きと合わせて動くのがいい」など。さすが、口元のホクロはモテボクロと言われるだけありますね。セクシーさをアピールしたい!でも、口元にも目元にもホクロなんてない!という方は、つけボクロで今すぐ魅力アップしちゃいましょう!◆ホクロメイクでセクシーさアピールまずは基本のホクロメイク。やってみると意外に簡単なんですよ!【用意するもの】・黒のペンシルアイライナー・黒のアイシャドウ・黒のリキッドアイライナー・綿棒【ホクロメイクのやり方】1.ホクロをつけたい位置に黒のペンシルアイライナーで印をつける。2.その上に綿棒で黒のアイシャドウをのせてナチュラルなホクロに。3.仕上げに黒のリキッドアイライナーをのせてコーティング。リキッドアイライナーはウォータープルーフタイプを使うと、ホクロが消えにくくなります。さらにフェイスパウダーでおさえれば、肌によくなじんで本物のホクロに見えますよ。◆つけまつ毛用接着剤でホクロ作りつけまつ毛を付ける時に使う、黒い接着剤でも簡単にホクロを作ることができます。【用意するもの】・黒のつけまつ毛用接着剤・綿棒【ホクロの作り方】1.黒のつけまつ毛用接着剤を綿棒の先に付ける。2.ホクロを付けたい位置に、綿棒の先についた接着剤をのせる。綿棒はちょんちょんと優しくたたくようにして、肌にのせましょう。黒の接着剤は乾いても黒のままなので、ぷっくりとした質感が出て本物のホクロのように見えます。肌に密着して長時間ホクロをキープできるはず。今までなかった部分にホクロがついていたら、女性ならすぐにわかるもの。でも、男性はホクロメイクだということに気がつかない人も多いのです。そして、ホクロメイクでも、本物のホクロと同じようにセクシーさをアピールできちゃいます!顔相やホクロ占いでも「口周りにホクロのある人は、恋愛運が強い傾向にある」と言われていますよね。あなたもホクロでセクシーさと恋愛運UPを狙ってみませんか?(文=飯塚美香)【プロフィール】美容コミュニティサイト「キレイナビ」を運営する他、美容家、ダイエットインストラクターとして全国各地で美容セミナー・イベントを開催している。キレイナビ女社長のブログキレイナビあなたはどの魔性キャラタイプ?【無料占い】
2015年09月23日中高生の卒業ソングとしても知られるようになった、人気ボーカロイド楽曲の世界観を実写映画化した『桜ノ雨』(2016年春公開)の主演が、女優の山本舞香に決定し、制服姿のメインビジュアルが11日、公開された。「桜ノ雨」は、2008年2月にhalyosy氏が初音ミクを使用し、ニコニコ動画にて発表した楽曲。関連動画再生数は3,000万超を記録し、2009年、2010年春と合わせて200を超える中高の卒業式で合唱された。2012年には、PHP研究所より小説版を刊行。halyosy氏自身が原作・原案として参加し、「音浜高校合唱部」を舞台に、ボーカロイド・キャラクターたちの青春群像劇に仕上げた。今回の映画は、20万部を超えるヒットとなった小説版を原作としている。未来(ミク)役に抜てきされた山本舞香は、本作が映画初主演作。宮沢りえ、蒼井優、川口春奈といった名女優を多数輩出してきたリハウスガールの14代目を務め、昨年までファッション誌『ニコラ』(新潮社)の専属モデルとしても活躍。昨年から今年にかけて『劇場版 仮面ティーチャー』(14年)、『暗殺教室』(15年)、『Zアイランド』(15年)などの映画に出演するなど、女優としての経験も積んできた。未来が思いを寄せるハル役は、昨年のNHK連続テレビ小説『マッサン』の鴨居英一郎役で注目を集めた浅香航大。2人のほか、蓮(レン)役を広田亮平、瑠華(ルカ)役を久松郁実がそれぞれ務める。ロケは全て静岡県内で行われ、四季折々の当地の自然を背景に、郷愁を喚起する物語を描く。山本は、「台本を読んだ時、未来は自分には難しい役だなと思いました」と振り返り、「私は人見知りだけど内気ではないので、こんなに内気で言葉をのみ込んでしまう女の子を演じることができるか少し怖かったです」と吐露。しかし「何度も(原作を)読んで未来のキャラクターを自分なりに作っていき」、ウエダアツシ監督のサポートのもと、今では「初主演が『桜ノ雨』という親しみのある作品で良かったと思います。『合唱ってすごいな』と思っていただけるとうれしいです」と胸を張れるようになった。劇中では初めて、歌のソロパートも披露する。浅香は、撮影前からピアノの練習を開始し、「撮影でもピアノの演奏シーンや手元のカットで吹き替えを使わずに全て僕自身で演じる事ができたことに達成感を感じています」と自信たっぷり。山本と同様に「音楽の素晴らしさをたくさんの方に感じていただきたいと思い作品に取り組みました」とアピールしている。ウエダ監督は、山本を「合唱練習にも積極的に参加し、役柄と真摯に向き合い、理解し、自分のものにしようと努力する姿勢はとても17歳の女優さんとは思えないほど」と絶賛。「何より純粋で少し不器用な17歳の主人公の揺れ動く心情をセンシティブな表情や仕草で見事に演じてみせるその姿は息をのむものがありました」と太鼓判を押す。halyosy氏は、映画化のオファーが来た際には「『なぜ僕の曲が…』と疑問を感じていました」「当時はボカロ曲の映画化は珍しく、不安だったのです」と原作者ゆえの憂慮もあったという。しかし、キャストや学生らの合唱の練習を見学した時、「この映画の最大の武器は歌だ! と強く感じました」「音楽で心情を表現する事は、こんなにも重要なのだと痛感しました!」と、楽曲制作者ならではの喜びもあった。そして、完成した作品を鑑賞した時には「クレジットに僕の名前が出た時、思わず目頭が熱くなってしまい…感激です!」と歓喜。「この映画を通じて、合唱してみたいなと思われた方。ぜひ挑戦してみてほしいです」と力強く語った上に、「青春は、いつでも取り戻せる事を、この映画は教えてくれました」とメディアミックスを通じての発見も言葉にした。なお、本作は10月22日より開催の第28回東京国際映画祭への出品も決定。2015年から新設される"パノラマ部門"の上映作品となっている。(C)2015 halyosy、藤田遼、雨宮ひとみ、スタジオ・ハードデラックス/PHP研究所/『桜ノ雨』製作委員会
2015年09月12日『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』に続く、佐藤泰志三部作の最終章を映画化する『オーバー・フェンス』。この度、本作のキャストにオダギリジョー、蒼井優、松田翔太ら実力派俳優陣が集結していることが明らかになった。妻子のためという名目で家庭をかえりみなかった男・白岩は、妻に見限られ東京から故郷の函館に戻りつつも実家には顔を出さず、職業訓練校に通いながら失業保険で暮らしていた。訓練校とアパートの行き来、そして2本の缶ビールとコンビニ弁当の日々だ。訓練校の実習と学科対抗ソフトボール大会の練習を惰性で繰り返す白岩は、仲間の代島に連れられ入ったキャバクラで、鳥の動きを真似る風変りな若いホステス・聡と出会うのだが…。本作は、函館の短い新緑の季節を舞台に人々が愛を探し求め、家族とは、夫婦とは、共に生きるとは…人間の普遍的なテーマに向き合う物語。『海炭市叙景』(’10)を熊切和嘉監督、第38回モントリオール世界映画祭の最優秀監督賞を受賞し、国内外問わず数々の映画賞を受賞した『そこのみにて光輝く』(’14)を呉美保監督が手掛けてきた。そして今回、佐藤泰志文学映画化の函館三部作最終章「オーバー・フェンス」(「黄金の服」所収 小学館)を『もらとりあむタマ子』『味園ユニバース』の山下敦弘監督が映画化に挑む。主演には、『FOUJITA』や「おかしの家」(TBS)で6年ぶりの連ドラ出演となる俳優・オダギリジョーが元サラリーマンの職業訓練校生・白岩義男を好演。ヒロイン・田村聡には、抜群の演技力と存在感を放ち続ける蒼井優。風変わりなホステス、“鳥になりたいと願う女”を体当たりで演じきる。また白岩に興味をもつ職業訓練校生の代島和久を、独特の空気感で人気を集める松田翔太が扮する。撮影は北海道 函館を中心に行われ2015年7月17日に無事クランクアップ。完成は2015年冬を予定している。<以下、キャストコメント>■オダギリジョー(白岩義男役)山下監督をはじめ、比較的に同年代のスタッフ。蒼井さんや松田さんをはじめ、個性が光るキャスト。撮影前からすごく楽しみにしていました。函館での1か月は合宿のような状況だったので、この作品の事だけに集中できたし、みんなで過ごす時間は劇中の関係性を見事に反映したり、より深めたり、貴重な時間でした。信頼できるスタッフとキャストと、共にこの作品に関われて幸せでした。愚作になるはずがないと確信しています。■蒼井優(田村聡役)長い間、この作品に出会うことを待ち続けていたような気が今しています。それくらい、この現場の過酷さも喜びも想像を絶するものでした。大切な仲間に出逢えたことに心の底の底から感謝します。■松田翔太(代島和久役)『オーバー・フェンス』には、吸い込まれるように呼ばれた気がしました。とても自然に集まったチームでした。ふり返ると、やはりこれは山下さんの作品なんです。こんな形もあるんだなあと、驚きましたし新鮮で真剣な山下組と共に函館で過ごした時間が、すでにかけがえのない時間となり、撮影を思い返すたび、幸せになります。このキャストとスタッフで撮影した本作品を、僕も一緒に期待して待ちたいと思います。『オーバー・フェンス』2016年、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月10日シネマカフェがおすすめする、“いま”聞いて欲しいサウンドトラック紹介「シネマカフェ的サントラのすすめ」。夏休みならではのラインナップで映画館が賑わう中、残りの夏のBGMとしてもオススメの3枚を紹介する。■『バケモノの子』日本を代表するアニメ映画監督として新作が待望される細田守監督作『バケモノの子』のサウンドトラックは、前作『おおかみこどもの雨と雪』に引き続き高木正勝が音楽を担当している。劇場公開作品の音楽を高木正勝が担当しているのは、前述の『おおかみこども』をはじめ、蒼井優主演の『たまたま』や、ジブリのドキュメンタリー『夢と狂気の王国』など。その中でも特に『おおかみこどもの雨と雪』での、どこか母性的でやわらかいピアノを基調とした美しいメロディの数々は、映画を確かに感動的に彩っていた。これまでの細田守監督作の中でも、冒険譚として大きくファンタジー映画への舵取りをしたような本作のサウンドトラックは、ファンファーレのように鳴り響く管楽器や流麗なストリングスがめまぐるしく展開し、高木正勝のディスコグラフィの中でも屈指の力作と言えるほど素晴らしい一作。オーケストラを全面にフューチャーしたサウンドは、冒険譚をドラマチックに演出し、前作で感じられた母性から、本作では少年性が表現されているような、わくわくさせられるような楽曲ばかりだ。コンピューターを用いたエレクロニカ路線から、生演奏中心のアコースティックへとシフトしていった高木正勝だが、『バケモノの子』では電子音楽的な粒だったメロディや散りばめられたようなリズム感覚を、生楽器で演奏しているのが面白い。さらには、物語の舞台となる「渋天街」の、どこかオリエンタルな雰囲気を彩る笛の音色やお囃子のようなリズム、さまざまなパーカッションの音色やハンズクラップに至るまで、色彩豊かな本編と同様にカラフルな音色が楽しめる。そしてなにより高木正勝ならではピアノの旋律は、とにかく暖かい。今年の映画音楽の中でも、傑作に数えられる一枚だろう。■『躍るアイラブユー♪』陽光眩しいリゾート地を舞台としたミュージカルという点では『マンマ・ミーア!』を彷彿とさせる本作は、80年代ヒットソングの数々がフューチャーされたとにかく楽しい一作。以前紹介した『イミテーション・ラブ』のサウンドトラック同様、80年代の楽曲はリアルタイムで聞いたことがなくても、映画やドラマ、テレビなどで耳にしたことがあるようなものばかり。俳優たちの歌声が何よりの聞きどころなのがミュージカル映画のサントラだが、セリフ的な歌唱であったり、シーンの中での感情とともに表現されたりといったものが多い中、本作はほとんどが歌そのものをきっちり聞かせる作りで、サントラだということを忘れて聞くと、オムニバスアルバムを聞いているような感覚が味わえる。レオナ・ルイスの参加がひとつの聞きどころではあるが、特に本作は演奏がいい。80年代的なシンセサイザーに、切れのあるエレキギターやパーカッションなど、歌の背景になることなく80年代の雰囲気が現代的な演奏で楽しめる。遅めに起きた休日の朝を、マドンナの”Holiday” からはじまる本作はきっと気分を晴れやかにしてくれる。■『奇跡の2000マイル』アリス・スプリングスからインド洋まで、オーストラリア西部の砂漠を4頭のラクダと一匹の犬と共に2000マイル横断した女性の実話を、ミア・ワシコウスカ主演で描く本作。ロードムービーと言えばフォークソングやロックンロールなどの軽快なサウンドトラックが全編を彩る、というのが映画のひとつの定番としてあるが、カナダのダブルベース奏者であるGarth Stevensonが手がける本作の音楽は、どちかといえばアンビエントと呼ばれるような、空間的で広がりのある美しい音楽が全編で展開される。肌を焼く太陽のオレンジや、途方もなくどこまでも続いていくような砂漠、そして巻き上がる砂塵に汚れていく衣服、そんな美しいも険しいオーストラリアの景観の中で映画全体に漂う“渇き”に、すっと透き通るようなみずみずしいGarth Stevensonの音楽は、映画そのものに潤いをもたらしているような感覚をもたらす。そして、映画ではあまり明確にされることのない”旅にでる理由”や、登場人物たちが抱く感情や孤独に、この音楽は神秘的なまでの美しさを与えている。優しく控えめなピアノや繊細なフルート、ストリングス、そしてぼろりとならされるダブルベースの音色は、夏の午後に差し込む夕日との相性もきっといいはず。(text:Toshihiro Horiai)
2015年08月26日花とアリスが帰ってきた。『花とアリス』の公開から11年を経て、ふたりが出会うまでの前日譚を描く『花とアリス殺人事件』。本作で岩井俊二監督は、初のアニメーション長編作品に挑んでいる。しかしながら、なぜいま花とアリスなのだろうか?そしてこのタイトルの意味は?さまざまな疑問符が浮かぶ中、稀代の映像作家である岩井監督がどんなアニメショーンを仕上げてくれるのかと、大きな期待が寄せられたはずだ。インタビューでは、前作をふり返りながらストーリーの発端となったエピソードをはじめ、新境地であるアニメ制作の裏側、さらに音楽家としての一面など多岐に渡り、稀代の才能である岩井監督の等身大の姿を垣間見ることができた。海外のキャストを迎え、全編英語で展開された『ヴァンパイア』以来、オリジナル作品としては3年ぶりとなる本作。岩井監督のフィルモグラフィーを見渡してみると、続編といったかたちで制作されたのは、『打ち上げ花火 横からみるか?下からみるか?』に続く作品として制作された『少年たちは花火を横から見たかった』があるが、こちらはドキュメンタリーという体裁をとっており、フィクション=物語としての続編作品は本作がはじめてとなる。今回の前日譚が生まれた経緯について訪ねると、「既に存在していた」と岩井監督は語る。「今回の企画自体は、前作『花とアリス』を作ったあとに、ある種続編的な位置づけで、脚本としてはその時点で存在していたんです。その時に、アニメ企画で立ち上げたんですけど、予算とかいろんな都合があって、実現のところまでいかなくて、途中で立ち消えになっちゃったんですよね。今回はたまたま、こんな企画あるんだけどって話したら興味をもっていただいて、じゃあやろうかという流れで実現しました」。実写として撮影された画をもとに、上から線でなぞるロトスコープというアニメーション手法で制作された本作。岩井監督は、昨年WEBで公開された『TOWN WORKERS』ですでにロトスコープを導入している。タウンワークとのコラボレーションとして制作されたショートストーリーの同作は、岩井監督初のアニメ作品として大きな注目を集めたが、長編アニメーションとしては今回が初となる。これまでに、その圧倒的なクオリティの美しい実写映像作品を数多く世に送り出している岩井監督だが、ロトスコープでは監督最大の武器とも言える実写映像があくまで素材として使用され、そこからロトスコープに変換されていく作業が始まる。「ふたつ分」の作業だったと語る制作過程について聞いてみた。「実写の場合は撮って編集で仕上げてしまえば終わりなんですが、今回はそこからアニメの制作が始まるので、ふたつ分の現場をやったような感じではありましたね。 まずはオーディションで役者さんを選んで、実際に撮影を行いました。ロトスコープの場合は、映像はあくまで素材になるので、ひとりで何役もやっていたりしますよ。20日間くらいかけて撮りましたね。それをベースに3D CGを作ったり、ロトスコープとして手描きでなぞって。さらに3D CGであがったものを手描きで修正したりとかいろんなことをやって、こういう仕上がりになった感じです」。今回の制作を振り返る中で、表現としての実写とアニメの違いについて、その“ダイナミズム”の差異について岩井監督は「実写だと普通に見えちゃうはずのものが、アニメだと妙な凄みを持つことが多々あるんです」と語る。「実写だとほぼ無理なんですけど、顔のアップをあまり使わないで済んだっていうのは意外でしたね。アニメ、とくにロトスコープっていうのは、人の全身が写っているサイズで動いてるときに一番存在感を発揮する気がしていて。その時の凄みっていうのは、なかなか実写だと出ないんです。同じサイズで人が動いててもあんまり印象に残らなかったり、なかなか間が持たなかったりするので、どうしてもアップに逃げたりしがちなんですけど。たぶんこれと同じことを実写でやったら、ややアート色の強い映画みたいな、観客が入っていけない作品に見えると思うんですよね。ところが、アニメだとそう見えなくて、全然普通に見える。そんな風に、ダイナミズム感が違うんです」。そして『花とアリス』の世界において、なによりもその魅力的なキャラクターである荒井花=“花”演じる鈴木杏と、有栖川徹子=“アリス”演じる蒼井優は本作においても出演。花とアリスとの再会は11年ぶりとなるが、岩井監督は自然と作品の世界に入っていったようだ。「蒼井優と鈴木杏に会って、久しぶりと言いつつも、不思議と前の撮影がこないだあったような感覚になるんですよね。『花とアリス』の撮影の仕上げの時期と感覚が直結してくるというか…。『花とアリス』は、映画の中で出てくるバレー教室でリハーサルをやるところからはじめたんですけど、そんな日を思い出したりしました」。そして、『花とアリス』の世界のもうひとつの大きな魅力は、美しい映像を彩るピアノとストリングスを基調とした瑞々しい音楽だ。『花とアリス』の代表的なシーンとも言える、オーディションでアリスがバレエを披露する場面の楽曲など、美しい旋律が全編で展開されるサウンドトラックは、岩井俊二自身が制作している。本作では、岩井監督自身が参加する音楽ユニット「ヘクとパスカル」が監督と同じく音楽担当としてクレジットされ、前作との制作過程の違いについて伺うと、音楽家としての顔も持つ岩井監督の妥協なきこだわりが明かされた。「前回はオールコンピュータで、ひとりでパソコンに向かい合いながらずっと音楽制作をやっていたんです。打ち込みでどこまでやれるかっていう、音を聞いてデジタルだって思われないところまでどうやってもっていくのかということに、ただひとりひたすらこだわっていました。繰り返し繰り返しエンニオ・モリコーネのサントラを一日中聞き込んで、それに近いバイオリン音源を数か月かけて探したんですけど、ほとんど駄目でしたね。その中でかろうじて使えるのが出てきたんですけど、それはもう感動でしたけどね。今回はそのスコアをベースに、『ヘクとパスカル』の桑原さんにアレンジをお願いしました。桑原さんはプロとして活動をしているので、アレンジしたらスタジオに入って演奏して終わり。基本的にはピアノは桑原さんが弾いて、弦とかは他のミュージシャンに頼んで演奏してもらいました」。『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』をはじめ、完成された世界観と語られるストーリーの力が強く印象を残す岩井作品の中では、自然なタッチが特徴の『花とアリス』は、他の作品とは少し趣が異なるように思える。岩井監督が明かしたように、自然発生的なエピソードの数々が描かれ、自然体の岩井俊二が堪能できる本作を、自身は“エッセーのようだ”と語っている。「『花とアリス』はあの仕上がりになりつつも、なんだか食い足りなくて、エピソードゼロとして続編を考えて書いたのが今回の作品ですね。そういう意味ではゆるく長い付き合いだったと思います。考えてみると、自分の日常的な人生観とか、そういうのが意外と出やすかったというか、ちょっとエッセーに近い作品だったと思うんですよね。主人公があるできごとに出会いながら、ストーリーを解決して終わるっていうのがスタンダードとしてあると思うんですけど、ほっとけばどこまでも行ってしまうような話って、意外にありそうで少なくて、今回が初めてだった気がしますね」。最後に、今後のアニメ制作への意欲について尋ねると、少し意外にも思えるアイデアを語ってくれた。「予定はまだありませんけど、またやりたい気持ちはありますね。やっている間中おもしろかったですね。だいぶ作り方がわかったので次はもうちょっと安定的に作れたらなあと思います(笑)。ロトスコープは実は時代劇に向いてるなって思ってるんです。3D CGでも着物の表現って難しいと思うんですよね。そのときに、ロトスコープならほぼ正確に表現できるんで、時代劇はあってるんだよなっていう。ぼくがいきなり時代劇やるのって違和感あると思いますが」。インタビューの中で何より印象的だったのは、さまざまなジャンルを越境する才人としての岩井俊二の姿ではなく、実直に、ひとつひとつの創作を妥協なく繰り返してきた時間の積み重ねが、岩井俊二という存在を確かに形作っているということだった。自身を“不器用”だと語る監督の、表現を探求するものとしての真摯な姿勢、さらには、作家性の高い作品を数多く残しながらも、常に表現としてのバランスへの目配りを忘れない姿から、等身大でありながら自身の才能を発揮している岩井俊二という存在を少し垣間見ることができたように思う。アニメという新たな表現に向かいながらも、自分自身であることを貫き続ける岩井俊二。新作も控えているとのことで、これからもどんな映画を見せてくれるのか、大いに期待したい。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花とアリス殺人事件 2015年2月20日より全国にて公開(C) 花とアリス殺人事件製作委員会
2015年08月11日岩井俊二監督が手がけた長編アニメーション『花とアリス殺人事件』のブルーレイ&DVD化を記念して、8日に池袋の新文芸坐でオールナイトイベントが開催され、上映前に岩井監督と新海誠監督がトークショーを行った。その他の写真鈴木杏&蒼井優主演の『花とアリス』(2004年)の前日譚となる本作は、後に親友になるふたりの出逢いと、友情を深めていく様がミステリータッチで描かれる。岩井監督がアニメを手がけると知って「すごくびっくりした」という新海監督は「初めてフッテージを観た時にアニメーションではなかなかやらないスローモーションが入っていて、もっとびっくりしました(笑)。アニメーションでスローモーションは、成立しにくいんですよね。その絵だけ観て、これはどうなんだろうかと想像が渦巻いてしまって。実際、完成した作品を観た時は、衝撃を受けて、素晴しくて、心配した自分を恥じましたね(笑)」と作品を絶賛。さらに「今回は、広角寄りの画が多いですよね。僕は実写の岩井監督の映画を観て、望遠で描く人物がとても美しいと思って、その望遠の使い方を参考に、岩井監督のDVD作品を再生しながら絵コンテを書いたこともあります(笑)。でも今回は、望遠がほとんどなくて、なぜ望遠を使わなかったのでしょうか?」と質問を投げかけると岩井監督は「実写の場合は引きすぎると感情移入しにくいけれど、アニメーションだと、それくらいで気持ちが入ってくるような気がする。それ以上寄ると生々しい気がして、自分にとってのアニメーションとして気持ちいいところを見つけた感じです」と説明した。最後に岩井監督は「実写のほうが、いろいろあきらめちゃう、と思いました。『秒速5センチメートル』(2007年)で人工衛星が打ち上がるシーンがありますが、実写では難しい。だから無理だなって引き下がって考えることがあるんですけど、アニメーションだと、もっとやっていいみたいなことが次々に起こって、そこが面白いなって気がするんです。いまは実写を撮っていますが、次は、ああしたい、こうしたいみたいなことは、ありますね」といい、『花とアリス』と続けて観ることで「見事なまでに物語がつながっていることがよくわかると思います。まるで突然実写になるような感覚にもなると思います」と集まった観客に語りかけた。『花とアリス殺人事件』8月12日(水)ブルーレイ&DVDリリース※レンタル同時リリースDVD(2枚組):4700円+税ブルーレイ(2枚組):5800円+税販売元・発売元:ポニーキャニオン(C)「花とアリス殺人事件」製作委員会
2015年08月11日第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門で「監督賞」を受賞した、黒沢清監督作『岸辺の旅』。深津絵里と浅野忠信という名優が魅せる夫婦の絆を描いた物語が高い評価を得た本作の、予告編がついに完成!カンヌでの熱気に満ちた会場の様子も盛り込んだ、感動と臨場感あふれる映像が到着した。「俺、死んだよ」――。3年間の空白を経て、妻の瑞希(深津絵里)の元に突然帰ってきた夫・優介(浅野忠信)が告げた言葉は思いもよらないものだった。そして、夫が過ごした最期の時間、かかわった人々をめぐる、夫婦ふたりの旅が始まった…。2010年に発表された湯本香樹実の原作を名匠・黒沢監督が映画化した本作は、死んだ夫を見おくるために夫婦ふたりで旅路をゆく、監督初のロードムービー。今回公開された予告編では、優介の過ごした美しい風景、お世話になった人々との触れ合いを、「あまちゃん」の大友良英が手掛ける音楽がドラマチックに彩り、物語をより一層盛り上げている。また、映像の冒頭には、カンヌ国際映画祭での、満員の観客席に響くスタンディングオベーションの様子も盛り込まれている。鳴り止まない熱い拍手に対し、主演の深津さんの感無量といった表情は、見ているこちらの胸にも迫るものがある。夫の死をきっかけに、改めてお互いを見つめ合ったふたりが経験する永遠の別れを描く、究極のラブストーリー『岸辺の旅』。深津さん、浅野さんを始め、小松政夫、蒼井優、柄本明ら存在感のある名優たちが集って描く、生と死を巡る奥深い物語を、まずはこちらの予告編でじっくりと味わってみて。『岸辺の旅』は10月1日(木)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月11日長編アニメ『花とアリス殺人事件』のブルーレイ&DVD記念トークイベントが8月8日(土)、東京・池袋の新文芸坐で行われ、メガホンをとった岩井俊二監督と、岩井監督を敬愛する新海誠監督(『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』)が対談した。2004年に公開された実写映画『花とアリス』の前日譚を長編アニメーション化。石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子(通称:アリス)が、花屋敷と呼ばれる隣家に暮らす不登校のクラスメイト・荒井花(通称:ハナ)とともに、1年前に起こった「ユダが、4人のユダに殺された」奇妙な事件の真相を追う。実写映画に引き続き、蒼井優がアリスを、鈴木杏がハナを演じ、大きな話題を集めた。本作が初の長編アニメ制作だった岩井監督は、「実写にはない苦労が多く、試行錯誤の連続だった。最後の2週間は誰も寝られないし」とふり返り、「納期を目前にひどい高熱を出してしまって。絶望的でした(笑)」と完成までの苦闘を告白。これには新海監督も「作品を見て、軽やかで自由に作っている印象を受けていた。現場は大変だったんですね」と知られざる舞台裏に驚きの表情だった。その新海監督は「カメラアングルや望遠の使い方など、過去の岩井さんの作品を参考にしていた」と言い、憧れの存在を前に恐縮した様子。それだけに、岩井監督が「またいつか、アニメを作ってみたい」と意欲を見せると、「楽しみです!」と期待を寄せていた。『花とアリス殺人事件』ブルーレイ&DVDは8月12日(水)発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花とアリス殺人事件 2015年2月20日より全国にて公開(C) 花とアリス殺人事件製作委員会
2015年08月09日女優の蒼井優が8月4日(火)、都内で「スティッチ!パーフェクト・メモリー」の公開アフレコを行い、スティッチ役の山寺宏一と対面。共演は蒼井さんの“おはガール”卒業から15年ぶり。ふたりで「おーはー」を披露し、再会の喜びを分かち合った。ディズニーが国内製作する人気テレビアニメシリーズ「スティッチ!」の3年ぶりとなる最新スペシャル「スティッチ!パーフェクト・メモリー」。蒼井さんは、本作のヒロインである銀河連邦の女性型情報解析ロボット・ティーラを演じる。「ロボットの役なので、いろんなパターンの演技を用意していたが、ディレクターさんから『もっと人間ぽい雰囲気で』とご指示をいただき、自分の想像力の無さが悔しかったですね。求められる声をパッと出さなきゃと反省しました」とアフレコをふり返った。一方、山寺さんは「ティーラは難しい役どころ。でも、そこは演技派女優!改めていろんな引き出しがあるなと思った」と感心しきり。蒼井さんから「実はスティッチ役が、山ちゃんだとは気付かなかった。やっぱり、山ちゃん、すごい!」と敬意を表されると、「卒業したおはガールとの共演が夢だった。こんなに立派になって…」と感激の表情だった。蒼井さんと山寺さんが「おはスタ」で共演していたのは、いまから15年前のこと。「当時からきれいで、可愛かったけど、それ以上に“変顔”が得意でね。共演していた雨上がり決死隊のふたりも『優ちゃんには負ける』と言っていた」(山寺さん)、「当時は緊張で足がガクガク震えていた。山ちゃんが『寒いの?』と心配してくださって…」(蒼井さん)と当時の思い出話に花を咲かせていた。「スティッチ!パーフェクト・メモリー」は8月7日(金)18時半~、ディズニー・チャンネルで世界初放送。(text:cinemacafe.net)
2015年08月04日【オレ様リーマンの非ジョーシキ恋愛入門50】約半年間、爆速でフッたりフラれたりを繰り返した必死すぎる婚活経験を生かして、なぜか上から目線で本音の恋愛論を語ります。ちなみに普段は、どこにでもいそうなただのアラサーリーマン。ネットなどで「女を磨いてモテる方法」みたいな記事を読むと、「一人でも楽しめる趣味を持つ」とか、「男をほめる」とか書かれていて、いまいちピンとこない。いや、だって、一人で楽しめるなら、そもそもモテる必要はないじゃないか?思ってもいないのに口先だけでほめたって、勘の良い男なら気づくぞ?ということで今回は、運命の相手と出会い、幸せになれる女の磨き方をオレなりにまとめてみた。≪とにかく行動する≫ブログの読者からの質問に答えたり、実際に会って話を聞いたりする中で感じたのだが、行動せずに頭だけで考えてわかった気になっている人は少なくない。「合コンはチャラい人が多そう…」と思うなら、「用があるので一次会で帰ります」とでも言ったうえで参加すればいい。「婚活なんて変な男ばかりなんじゃないか…」的なイメージを持っているなら、ちょっとネットの婚活サイトに登録して、どういう男がいるか見ればいい。「結婚したって幸せになれるかわからない…」なら、既婚者の家に遊びに行くとか、自分の親に結婚して良かったか、真面目に聞いてみるとかすればいい。動いた結果、良ければ続ければいいし、ダメならすぐにやめればいいだけ。また、やってみると「次はこうしてみよう!」というアイディアが浮かぶもの。そうしたら今度はそれをやればいい。行動もせずに、頭の中で決めつければ、間違いだらけになるのは当然のこと。とにかく、動くことを習慣にせよ!≪人と比べない≫一時期「勝ち組、負け組」なんて言葉が流行ったが、オレからすれば勝ちとか負けとか気にした時点で、全員負け決定である。「友だちの〇〇ちゃんより、かっこよくて、金持ちの彼氏」と付き合ったところで上には上がいる。人と比べたら、絶対にだれかに負けるのである。恋愛も結婚も、自分たちが良いと思ってりゃそれでいい。そして、周りを気にしないぐらいそう思えれば、一番幸せである。人より上でも下でもなく、自分の感覚を信じること。これが大事だ。ちなみに、「愛があれば貧乏な彼氏でもいい」とかそういう極端なことが言いたいわけではないので、あしからず。≪相談しない≫こういうコラムを書いているせいか、食事に行ったときに隣で女子会が開かれていたりすると、聞き耳を立ててしまう。しかしまぁ、そこでされている会話ときたら、実に間違いだらけだ!つい先日も、「最近、彼氏ができたんだけど、一週間で浮気されちゃったの!」「えぇ、ひどーい!」という会話が聞こえてきた。これは、たぶん浮気されたんじゃなくて、言ってるあなたが浮気相手だったのだ…!ただこれはずいぶんマシなほうで、ひどい場合は友だちに彼氏ができたことへの嫉妬からか、ムダに粗さがしを始めて別れさせようとする女性がいたりするのも事実。仮にあなたがだれかに訴えられたとして、友だちに相談するか?しないだろう。相談するなら弁護士だ。同じように、恋愛について友だちに相談するのは間違い。恋愛に関しては素人だからだ。だから意見が的外れだったり、時には、せっかく上手くいっている相手と別れるきっかけになったり…さえしかねない。人に頼らず、自分の頭で考えよう。あなたの恋愛について一番詳しいのは、あなたなのだから。≪極限まで外見を盛る≫恋愛に関しては、良くも悪くも「人は見た目が9割」だ。ぶっちゃけて言えばオレ自身が女性を見た目で“足切り”していた。逆に女性からも、パッと見だけで「ないな…」と思われていただろう。ただ、見た目は”盛れる”。特に化粧ができて、髪型も色々変えられる女性であれば尚のことだ。さらに言うと、別にみんながみんな女子アナのような、元が良くないと難しい一般的な美人を目指す必要もない。こんなことを書くとファンに怒られそうだが、オレは宮崎あおいや蒼井優を、きれいだともかわいいとも思ったことがない。客観的に見ていわゆる美人ではないと感じるのだが、あの普通っぽいというか、ちょっと個性的な感じが好きな人は好きなのだろう。ということで、美人じゃなくても上手く工夫すれば、万人受けはしなくても、ある一定の層にモテるように外見を作ることは十分可能だ。≪Win-Winの関係を目指す≫人はだれでも、自分が一番かわいい。だから、お互いにとって良い関係でなければならない。どちらか一方が得をして、もう一方は損ばっかりするようじゃダメだ。恋愛の初期は、言い方は悪いがみんな少し頭がおかしくなっているので、「ワガママなところが逆にかわいい」とか思ってしまうものだ。が、そんな異常な状況は長続きしない。ワガママな彼にはいずれ我慢できなくなるだろうし、逆に自分がワガママ放題では相手が離れていく。例をあげるとキリがないが、とにかくWin-Winの関係を目指すことと、それができない相手とは速やかに別れることを意識して行動してほしい。≪数を撃つ≫最後はこれしかない。恋愛も結婚も、極論、相手との相性である。その相性の良い相手を探すには、とどのつまり出会いを作りまくるしかない。また、出会いさえ作れれば、あまり合わない彼とがんばって付き合う必要もない。別に良い奴でもなかった元カレに、いつまでも未練を残すこともなくなる。合コン、ネット婚活、お見合いパーティー、友達の紹介…やり方は人によって向き不向きがあるので一概には言えないが、とにかく数を撃て!以上、運命の相手と出会える女の磨き方をあげてきた。もちろん、どれもそう簡単ではない。だが、手軽にできることで本当に役立ったことなど、オレの人生には一つもない。諦めず、地道にがんばってくれ!(文=オレ様リーマン)「32歳で結婚する人に出会う」と占い師に言われたことをきっかけに、婚活と名の付くものは片っ端からやってみて、約半年で運命の女性と出会うことができたアラサーリーマン。膨大な婚活経験を生かして、本音の恋愛論を語ります。ブログ「オレ様の世界」みんなに好かれる!!魅力アピール術【無料占い】
2015年08月04日人気TVアニメーションシリーズ「スティッチ!」の3年ぶりとなる最新スペシャル「スティッチ!パーフェクト・メモリー」が、ディズニー・チャンネルにて8月7日(金)に世界初放送されることが決定。さらに女優の蒼井優が声優として出演することが発表された。本作では、宇宙の様々な惑星で謎の巨大タンクロケットによる自然の資源が盗まれる事件が勃発。地球ではユウナとブーグーがその事件に巻き込まれ、行方不明に。そんなユウナを捜すスティッチたちの前に、銀河連邦の女性型情報解析ロボット“ティーラ”が事件の捜査協力を要請するため、宇宙船に乗ってやってくる。スティッチはユウナの捜索を優先するため断るが、ユウナが銀河連邦に保護されていると聞き、ティーラと一緒に宇宙へ旅立つことに…。『鉄コン筋クリート』『花とアリス殺人事件』など声優としての出演作も話題の蒼井さんが今回挑戦するのは、本作のヒロインである銀河連邦の女性型情報解析ロボット“ティーラ”。ほとんど感情を見せず、常に任務に忠実なティーラが、スティッチと行動をともにすることで心を通わせていく姿を、蒼井さんがどう演じるのか期待が高まる。蒼井さんは本作について「オハナ(家族)の強い絆と大切さと温かさが詰まった作品です。見ていただいた後に、自分にとっての大切な人を改めて思い浮かべていただけたらいいなと思います。大人になればなるほどどこかに照れが入ってきたりしますが、たまにはこれぐらいストレートにオハナを大切にすることがあってもいいんじゃないかと思います。ご家族はもちろん、照れ屋な大人にもぜひ見ていただきたいです」とアピール。「スティッチが日本で初めて映画公開されたときには、あまりのかわいさに興奮しました」と明かす蒼井さんがスティッチと初共演を果たした本作を、ぜひチェックしてみて。「スティッチ!パーフェクト・メモリー」 は、8月7日(金)18:30からディズニー・チャンネルにて世界初放送。(text:cinemacafe.net)
2015年07月08日