「毎日こまめに節約して、家計簿も細かくつけているのに、お金が全然貯まらない!」「将来が不安なので少しでも多く貯蓄したいけど、今の収入では生活するだけで精いっぱい……」などと、お金に対する悩みを抱える人は多い。「毎月節約をしていますが、月に1万円しか貯められない。もう少し貯金できるようにしたい」そう語るのは東京の郊外に住むA子さん(42)。夫(44)と、娘(高1)の3人暮らし。夫の手取りは25万円。これから娘の教育費がかかるとA子さんもパートで働いて月8万円の収入を得ているが、貯金は月1万円がやっと。そこで、これまでに2万3,000件以上の家計の相談を受けてきた家計再生のプロ、家計再生コンサルタントでファイナンシャルプランナーの横山光昭さんに“家計の再生”を依頼したところ、なんと月に5万5,000円もの貯金が!「すでに節約をしているのにお金が貯まらない、という方からの相談も増えています。まず、固定費から見直してみましょう。通信費は大手キャリアから格安SIMへの変更を勧めています。メールやSNSをやる程度であればこれで十分。ふだんはアプリの無料通話を使えば通話料はかかりませんし」(横山さん・以下同)固定費で見直しの対象になりやすい「保険料」は、すでに割安な掛け捨てタイプに加入している人も多いが、標準生命表の改定で死亡保険などはさらに安くなるケースも。そもそも、入院などをともなうような高額な医療費が上限を超えると、超えた分を払い戻してくれる「高額療養費制度」で、かなりの額がカバーできる。過剰な保険は文字どおり「無駄」になっている可能性を疑ってみよう。また、働き盛りの世代では、夫の死後、残された家族の生活費をまかなうために、数千万円の高額な死亡保険に加入している人も多いが、死亡保険金を毎月一定額で受け取れるタイプの「収入保障保険」なら、子どもが小さいときには手厚く、成長とともに保障が減っていくので、割安な保険料で効率よく備えることができる。実際にA子さん一家は、手厚すぎる死亡保障から収入保障保険に入り直して、月6,000円カットに成功した。「収入保障保険は、期間の経過とともに保障の総額が減っていきます。たとえば、お子さんが小さいときは6,000万円程度、中学生であれば3,000万円、高校、大学と成長するにつれて少なくなり、大学卒業とともに保障はなくなるといった具合。事前に保険期間の設定をするのが一般的です」会社員の妻であれば、遺族厚生年金と子どもが高校を卒業するまでは、遺族基礎年金がもらえるので、月々受け取れる年金額を計算したうえで保険金額を設定しよう。「通信費」「保険料」以外で、意外と盲点になりがちな固定費が新聞代。紙の購読から有料記事300本まで、パソコンやスマホのアプリで読める「デジタル版」にコースを変更すると月2,000円程度カットできる。「食費」は買い物をする前に冷蔵庫のストックを見直すだけでも効果が出てくるという。「食費がかかりすぎていると感じている人は、使い切れていない食材が多いもの。いわゆる『食品ロス』を減らすためにも、消費期限が来る前に使い切るようにしましょう。週に1度、冷蔵庫のなかを掃除した後の献立をカレーやスープ、お鍋などにし、残った食材を使い切ることにすれば、その日は買い物に行かなくても済みます」「日用品費」「被服費」は、大きく減らすのは難しいかもしれないが、キャッシュレス決済時のポイント還元制度で、「ポイントをつけることに夢中になってしまい、かえって散財してしまった」という声も。「ドラッグストアなどでシャンプーやリンスなどの日用品を買うときには、ポイント何倍などの文字に振り回されないこと。必要なときに必要なものを購入するほうが、結果的に安く済ませられます」そして、A子さん一家は「1年間で100万円貯める」ため、「ボーナス」の使い道も再検討。大型家電の購入や家族旅行といった大きな出費は事前に予算化し、ほんとうに必要なものだけを買うようにした結果、年2回のボーナスから、約25万円を貯金に回せるようになったそう。’20年は徹底的に出費を見直し、“ちりつも”で貯蓄を増やそう!「女性自身」2020年1月28日号 掲載
2020年01月22日「毎日こまめに節約して、家計簿も細かくつけているのに、お金が全然貯まらない!」「将来が不安なので少しでも多く貯蓄したいけど、今の収入では生活するだけで精いっぱい……」などと、お金に対する悩みを抱える人は多い。そこで今回、家計再生の2人のプロに、1年間を通じて100万円貯蓄するための心構えを教えてもらった。1人目は「やみくもに節約するのではなく、今のお金の流れを知って、整え直すことが大切」と語る、家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナーの横山光昭さん。そして2人目は、同じくファイナンシャルプランナーの山口京子さん。ひと言で「100万円を貯める」といっても、できるのは「支出を減らすこと(=守りの貯蓄)」と、「今あるお金をフル活用すること(=攻めの貯蓄)」の2つだけ。「守りの貯蓄」のポイントとして横山さんが挙げるのは、まずはお金の使い道を把握することだ。「今、自分がどれだけお金を使っているのか、お金の流れを知ったうえで、生活に必要な『消費』、無駄遣いの『浪費』、将来につながる『投資』の3つのモノサシでお金の使い方を振り返ります。そしてお金の“自分軸”を形成することができれば、1年間で100万円を貯めることも夢ではありません」いっぽう、山口さんからは、「攻めの貯蓄」について、こんなユニークな発想の転換も。「たとえば『ふるさと納税』では、地域の特産品がもらえる自治体に寄付してみましょう。返礼品を現金換算すれば、それも立派な『貯蓄』のひとつ。ご当地のお菓子、フルーツや魚介類、お肉などを選べば、食費がその分浮くだけでなく、楽しみも増えますよ」ちなみに「ふるさと納税」は、寄付金のうち2,000円は自己負担だが、それを超える部分についてはその年の所得税から還付され、翌年の住民税からは寄付額が差し引かれる。こうして聞いていくと、上手に貯蓄の「攻守」を組み合わせることで、たしかに「100万円」が見えてくるような気が……。ただし、貯蓄には気をつけなければならないポイントがあるという。貯蓄にまつわる「落とし穴」にハマらないための心構えは次のとおり。【1】無理なく!家計簿をつけることが目的ではなく、「お金の流れ」を把握することが大切。【2】無駄なく!「節約疲れ」の反動を防ぐために、貯蓄の目標額をきちんと設定しよう。【3】ムラなく!家族で目標意識を持って節約することが、効率的な貯蓄につながる。家計簿を毎日つけることを目的にすると、それ自体がストレスになり、衝動買いや、たまにはいいだろうと「ご褒美浪費」に走ってしまう恐れがある。横山さんは家計を再生するプロセスで、まず1カ月の支出を前述の「消費」「浪費」「投資」の3つのモノサシに分けることを提唱している。「レシートを見て、たとえば、コンビニでお昼のお弁当を買うときにコーヒーやお菓子などをつい余計に購入していたら、お弁当は『消費』、コーヒーとお菓子を『浪費』と考えます。もう少し貯金したいならお弁当を持参し、『消費』のお弁当代を『投資』に回せば、その分貯蓄が増えるということです」(横山さん)「消費」や「浪費」からどれだけ「投資」に回すことができるか。これが「お金の流れを整える」という意味で、家計の再生には必要不可欠という。「食費も、毎週末になんとなく行っている外食は『浪費』、記念日の外食は『投資』と考えられます。洋服も基本的には『消費』ですが、クローゼットを確認せずに、同じような洋服を買ってしまえば、それは『浪費』と言えます。このように、日々の支出をじっくり見極めてみることから始めましょう」(横山さん)消費、浪費、投資の3つの箱にレシートを入れ、1カ月終わったら支出を集計するだけ。理想の割合は消費70%、浪費は5%、投資が25%だという。お金の使い方さえ整えれば、細かく家計簿をつける必要はないのだ。また、買い物の頻度を減らして、「お金を使わない日」を定期的に設定するのも、お金が貯まる近道のひとつだそう。「女性自身」2020年1月28日号 掲載
2020年01月22日なかなかお金が貯まらず、「もう少し節約して貯金を増やしたい。家計簿でもつけようかな」と考えていませんか?少しでも手持ちのお金を増やすために家計簿をつけることを思いついた、その気持ちはよくわかります。でも、ただ機械的につけているだけでは、お金が残らないどころか、時間を取られてストレスになってしまうこともあるんです!それに、そうしたことに向いている人とそうでない人がいます。向いていない人が無理してつけようとすると、色々と問題が出てきます。ですがもちろん、そんな人でもやり方はあります。そこで、この記事では節約に結びつけることができる家計簿の活用方法について、述べていきます。家計簿をつけることの向き・不向きと家計簿のメリット・デメリットについて家計簿に向いている人と向いていない人とは、一体どうやって見分ければいいのでしょうか?それに、何でもそうかもしれませんが家計簿にもよい面と悪い面があります。まずは、そういう部分について述べていきます。家計簿向き判定テストまずは、下記のチェックリストをごらんください。細かい作業が苦手だ昔から数字に弱い「毎日日記をつけよう!」と日記をつけ始めたが三日坊主で終わったことがあるランニングは長距離より短距離が得意分厚い本を最後まで読み終えたことがない上記のうち、3つ以上当てはまる人は、家計簿をつけることに不向きだといえるでしょう。ただし、これはなにも人間として劣っている、ズボラだ、などということではありません。例えば細かい作業は苦手でも、行動力はズバ抜けている、など他に取り柄があるものです。家計簿をつけるメリットそれでは、メリットとしてはどのようなことが考えられるでしょうか?おおよそ下記となります。支出の内訳が見える化でき、無駄を発見しやすいつけることを習慣にすると、お金の使い方について意識するようになる節約が成功するのを目の当たりにすると、幸福感が得られる「見える化」については、支出について日々文字や数字として帳簿やアプリ上に記入・入力するわけですから、見たいときにいつでも内訳を確認できるようになります。となると、後で述べるように分析が可能になって「この買い物はいらなかったな」などの無駄も見えてきて節約に効果的です。また、「習慣」の力は大きいもので、毎日いくら何に使ったかを記録していると、普段生活をしていても「これは食費に分類、と」などと支出のたびに家計簿のことが頭に浮かぶようになります。そうなると、自然に無駄遣いは減っていきます。さらに「幸福感」については、お金自体が増えるわけではありませんが、だんだんと自分が向上していっているというような気分の良さ、明日への希望といったものはお金には替えられません。それが家計簿で得られるのであれば、つけるに越したことはありません。家計簿をつけるデメリット逆に、デメリットには何があるでしょうか?時間と手間がかかるつけることがストレスになる締め付けすぎると反動がくる「時間と手間」に関しては、特に始めたばかりの頃はやり方がわからないので、かなりかかってしまいます。専業主婦のような方ならそれでもある程度時間をとることもできますが、お勤めをしている方なら到底そんな暇はない、という場合もあり得ます。特に、子育てに追われる共働き主婦の場合などは、挫折してしまう可能性も高いです。また、「今日はなんとかできた。でも、明日も記入しないといけないのか」などと考え始めると、家計簿が心の重荷になってしまうことがあります。その状態が長引くと、ストレスを抱えることにもなりかねません。それから、あまりにも厳しい節約を自分に課してしまった場合には、一気に反動がきて家計管理を全て投げ出し、散財を重ねてしまう、という最悪の結果になりかねません。あまり無理をしすぎないように自分に言い聞かせましょう。家計簿を末永くつけるコツとテクニックを解説!というように、家計簿をつけさえすれば万事OK、というわけではありません。また、何もわからず闇雲に自己流でつけ始めても、飽きや記入忘れが発生してそのうちやめてしまう、ということにもなりかねません。正しい方法を身に付けておく必要があります。そこで、以下で上手に継続するコツとテクニックについて解説していきます。自分の家計や性格に合った家計簿を選ぶまず、手書きの家計簿を選ぶのであれば、大きな書店や文具店などに行って一通り商品を手に取って見て回りましょう。そして、「このくらいの管理のゆるさなら続けられそう」というような家計簿を選んで、運用を始めるのがよいでしょう。また、デザインやフォント、あるいはシールの有無なども案外無視できない要素です。お気に入りの家計簿であれば、記入するモチベーションも上がるというものです。記入する筆記具についても、できれば多色ボールペンなど遊び心のあるものを選んだ方が長続きします。家計簿つけを生活習慣化するそれから、1日のうちで家計簿をつける時間を決めてしまうのがよいでしょう。忙しい方なら、時間ではなく「寝る前につける」などと行動に組み込むのもありです。また、カレンダーやメモ帳の予定に組み込んでおくとつけ忘れを防止できます。それでも不安な方は、スマホなどでアラーム設定をしておくと完璧です。要するに、家計簿をつけることを習慣化してしまえば、かえってつけないと気持ち悪いくらいになりますので、先に述べたデメリットを避けることができるというわけです。もちろん、きつすぎる目標を決めてしまうとつらくて習慣にはできませんので、それが目標再設定への警告になります。面倒な場合、家計簿アプリやネット上の家計簿シートを利用するのもあり「そうは言っても、自分は文字や数字を書くのも面倒だ」という方もいるでしょう。現在はIT技術が発達していますので、そのような方向けに家計簿アプリやウェブ上のシートが提供されています。アプリでは、レシートをスキャンするだけで読み取りを行い、入力すら不要な場合もあります。もちろん、ソフトが計算を自動で行ってくれます。なかには家計の分析までする機能を持ったものもあります。ということで、現代は家計簿をつけるためのハードルがかなり下がってきている、と言っていいでしょう。家計簿で節約する方法のポイントとはそれでは、家計簿を活用して手持ちのお金を増やしていく方法について述べていきます。家計簿は、ただ漫然とつけているだけでは意味がありません。せっかく記録として残しているわけですから、目標を設定し、それに従って家計をやりくりし、結果を分析し、問題があれば改善策を立てて実行していくことによって、節約が実現するのです。以下では、そのための具体的なポイント3つについて述べていきます。[adsense_middle]①平均額を把握特に家計簿をつけはじめの頃は、「それぞれの費目について月々いくらぐらい支出するのが妥当なのか」についてよくわからないものです。そこで、その物差しとして、ネットや雑誌などで色々な家計のデータの平均を収集してみましょう。収集といってもおおげさなことではなく、費目ごとの支出額をザッとながめる程度で構いません。そのなかで、家族構成や勤務形態などで自分に合ったモデルを見つけ、それを自分の物差しにしましょう。そして、そのモデルをもとに、自分の固有の事情を加味した家計の計画を家計簿に記せばよいでしょう。②支出の分析を行う家計簿をつけ始めたら、月々の支出の結果を費目ごとに集計し、先に設定した計画との差異を出しましょう。そして、差異の大きい費目については理由を考えてみるのです。特に計画を大幅に超過してしまった費目については、改善策を立てて次に実行していきましょう。③貯金額を設定しておくただし、家計簿で計画を立てる際には、「節約して貯金に回す額」を必ず設定しておきましょう。これがないと、せっかく計画通りにやりくりしても、お金が残らなかったということになりかねません。ただし、「自分はお金はあるだけ使ってしまう」という方であれば、給料の一部を社内預金や自動積立などであらかじめ引いた状態でスタートしましょう。また、貯金は一部を積み立てNISAなど投資に回して、リスクを取ってお金を増やすようにしましょう。そうしないと貯金はなかなか増えていきません。家計簿をつけずに同じ効果を得るには?最後に、家計簿をつけずに節約をする方法を紹介します。まず、毎月収入があったら、使う額を現金化して費目毎に小分け袋に入れ、必要のたびにそこからお金を出して使っていく、という方法があります。これなら毎月袋の中に残っている額が節約できた額になります。それが面倒臭い場合には、「節約できる行動をリストアップして、その行動を習慣化する」というやり方があります。「スーパーへは週一回しか行かない」「お酒は金曜日にだけ飲む」などと決め、無意識にできるようになるまで習慣にしてしまうのです。これならお金のことを考えなくても自然に節約ができます。まとめ:家計簿で節約することについて家計簿にはいい面も悪い面もありますので、無理につける必要はありませんし、つけなくても節約は可能です。ただ、つけると決めたら、工夫して途中でやめないようにすることが大切です。そして、家計簿はただつけるのではなく、上手に活用して節約につなげていきましょう。家計簿を生かすも殺すも、あなた次第です。
2020年01月18日2019年も始まり10日ほど過ぎましたが、7月には東京オリンピックが開催されるなど、色々な予定が組まれています。その中には家計に直接的にまたは間接的に影響を及ぼすものもあります。2020年に予定されているイベントから家計に影響がある可能性ものを4点挙げて参ります。対策や注意点をご確認いただければと思います。 東京オリンピックは7月22日~8月9日に開催2019年7月22日から8月9日の日程で東京オリンピックが開催されます。開催期間は選手や観客の移動が多く見込まれ、交通規制も予定されています。2019年12月現在では具体的な規制内容は、首都高速道路の料金をオリンピック・パラリンピックの開催期間前後の日中に1000円上乗せする点以外は決まっていませんが、今後発表されますので、競技会場付近の交通を利用される方は情報の確認が必要となります。また、2020年に限り祝日も変則的となり、7月23日(木)が海の日(通常は7月第3月曜日)、7月24日(金)スポーツの日(通常は10月第2月曜日・旧体育の日)、8月10日(月)が山の日(通常は8月11日)に変更されます。なお、繰り返しの注意喚起となりますが、観戦チケットの入手やオリンピック・パラリンピックの選手協力を名目とした詐欺もまだまだ予想されますので、そのような内容の電話や郵便、訪問販売等があった場合は身元や内容をしっかり確認するようにしましょう。 キャッシュレス・ポイント還元・マイナンバーカードのポイント還元消費税増税の緩和やキャッシュレス決済の普及を目的として2019年10月から実施されているキャッシュレス・ポイント還元事業ですが、6月30日が期限となっています。無駄な買い物をしてはいけませんが、対象店舗では2%または5%還元となるため、大きな買い物を予定している場合は上手に利用していきましょう。また、9月以降の予定となっていますが、マイナンバーカード(紙の通知カードでなく、お住まいの市区町村で作成する写真入りのマイナンバーカード)を所有している人に対し、キャッシュレス決済をすると購入額に応じて、ポイント還元をすることが計画されています。2019年12月時点では正式な発表はまだですが、各種報道等をまとめると、還元率25%最大5000円となる可能性があるようです。 詳細は今後、各種ニュースや総務省のホームページなどで確認できるので、気になる方は覚えておきましょう。 4月から同一労働同一賃金が非正規雇用労働者等も対象に「働き方改革」や「人手不足」を多く耳にした2019年でしたが、その影響もあり2020年4月から同一労働同一賃金に関して有期雇用労働者、パートタイム労働者、派遣労働者等の非正規雇用労働者も対象となります。すでに賃金体系について変更を検討している企業やヒヤリングをしている企業もあるようですが、4月には賃金や労働条件が変わる可能性があります。 年収850万円以上は所得税が増税、自営業者・フリーランスは減税に2020年の所得税、2021年度の住民税から、年収850万円以上の給与所得者(会社員、公務員。団体職員等で給料を受け取っている人)については、給与所得控除額(給与所得者の経費的に差し引かれる額)が変更となるため増税となります。 年収850万円以下の給与所得者は影響がなく、自営業者・フリーランス等の方は基礎控除の減少のため減税となります。最終的な税額は、2020年分の源泉徴収票または確定申告書で確定されます。詳細を確認したい方は、税務署または市区町村の税務担当に問い合わせをしてください。 2019年は改元に伴う10連休があり例年と異なったカレンダーでしたが、2020年もオリンピックのため祝日が移動し、例年とは違った雰囲気の夏を迎える方も多そうです。上記以外にも、アメリカ大統領選挙で為替や株価に影響がある可能性も少なくなく、予定にはないイベントや災害などで制度や社会情勢は変わる可能性もあります。お忙しい中と思いますが、時々はニュースや市区町村の広報などを確認するようにしましょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年01月10日共働き世帯は現在ではめずらしくありません。平成9年には専業主婦のいる世帯を上回り、総務省「労働力調査」によると、平成27年には共働き世帯1114万世帯に対し、専業主婦のいる世帯は687万世帯となっています。しかし、共働き世帯とはいえ、家計に余裕がないとおっしゃる方も少なくありません。多くの共働き世帯の方とのご相談のなかで、主に問題になっている点を改善点とともにご紹介します。 問題1. お互いの収支を把握していない改善策:お互いの収支と今後の目標を明確に支出の項目をそれぞれどちらが負担するかを決めていて、それを継続すると、自分では把握していない支出についての意識が薄くなります。たとえば、住居費・光熱費は夫、食費・被服費は妻が負担すると決めると、夫は食費・被服費に、妻は住居費・光熱費にいくら使っているかあまりわからなくなります。 生活を続けると子どもの費用(保育料やおもちゃ・洋服等)や冠婚葬祭の費用など、当初設定していない項目が増えて、バランスが崩れることもあります。しっかり貯められている人は、何にいくら使っているか大まかに把握している方が多く、毎月積み立てる金額の目標を設定していることも多いです。 へそくりまでは知らせなくてもよいですが、家計全体の収支と今後の目標について、お互いの情報をなるべく共有化しましょう。 問題2. なんとなくお金を使っている改善策:メリハリをつけて不要な支出を減らす共働き世帯は家事にかける時間が少ない代わりに、支出が多くなる傾向にあります。時間がかけられない分、外食や家電、家事サービスなどにお金がかかるのは仕方ないとして、腐らせてしまう無駄な食材や不要なサービス(携帯電話やインターネットの有料情報や過剰な保険など)をそのままにしてしまうご家庭が少なくありません。 必要なものやたまのぜいたくを削るより、不必要なものは定期的に(できれば四半期ごと、できなくても半年に一度)見直す習慣をつけましょう。 問題3. 貯めるだけ貯める改善策:必要な時期や内容を把握して必要なだけ使う10世帯に1世帯もあるかどうかの割合ですが、貯金をできるだけ多くして、使うに使えない家庭もあります。子どもの進学費用に老後の生活費、病気や介護など、将来不安な要因が多くて、お金を使えない状態です。 現在の生活に無理がなければいいのですが、節約しすぎて現在の生活が窮屈すぎてもいけません。また、車や家電はある程度の時期で買い替えたほうが、トータルでの支出が少なくなる可能性もあります。 やはり将来必ず起こる、または起こる可能性のあるライフイベントについては、どの時期にいくらぐらい必要か試算をして、過剰な不安感を持たないようにすることが大切です。 個々のご家庭の特色や性格はありますが、共働きの世帯は、専業主婦(主夫)のいらっしゃる世帯に比べて、収支や家計管理が大雑把であることが少なくありません。収入だけでなく、支出に対しても夫婦共通の認識を持つ部分を増やして、少しでも無理なくお金が貯まる家庭を目指してください。監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年01月03日家計簿をつける最大のメリットは「何にどれくらい使っている?」という“家計のいま”がわかること。そして、「この先、何が起こる?」を知っておくことは、“家計の未来”に向けての備えとなるのです。「安部首相が’12年にアベノミクス政策を提唱して以降、物価は上がり続けています。その上がり幅に賃金上昇が追いつかず、『実質賃金』はマイナスを示す月が多かったのですが、’19年に入って以降は、会社(雇用主)から支払われる賃金額を示す『名目賃金』もマイナスを示す月が増えました。この流れは’20年も変わらないでしょう。1月の『所得税法改正』で年収850万円超のサラリーマンは増税となり、4月の『同一労働同一賃金』施行によって各種手当は順次カットされ、『働き方改革関連法』の中小企業への適用により、結果的に残業代は減ることになる。さらに東京オリンピック後に懸念される“五輪後不況”の影響など、『1年間を通してのお金の動き』を見通しておくことが必要です」’20年の社会とお金の動きについて、こう語るのは、経済評論家の加谷珪一さん。さらには、マクロ経済スライドの再発動で、年金が「実質的に減額される見通し」だという。まさに八方塞がりの状況にダメ押しするように、経団連の’20年春闘方針も発表されたという。「中西宏明会長が『終身雇用などの日本型雇用を見直す方針』を打ち出しました。つまりこれは『終身雇用制度の終わりの始まり』宣言です。こうなると春闘の争点は。賃上げどころではなくなります。’20年は夏冬のボーナスも、期待できそうにありません」これまでの夫の頑張りは認めてあげたいものの、終身雇用は保障されなくなるし、いまもらえている給料も、今後は当てにならなくなりそうだ。そんな絶望的な1年に向けて、加谷さんは「発想の転換」と「新しい試み」のヒントをくれる。「政府は『一億総活躍社会』とうたって、65歳以上も働くことを前提に、年金支給システムの改訂や医療費の負担増など、国民が『もらえるお金』を減らし、『負担額』を増やしていくでしょう。その流れは超高齢社会では変わりようがありません。そこで、夫婦そろって『長く元気で働き続ける人生』を再設計しましょう。夫は定年後も再就職や自営などで“次の姿”を描き、これまで専業主婦だった妻も、アルバイトやパートをして、徐々に働くことを始めていくべきです。同時に、年金による老後保障を減らす代わりに政府が打ち出している、『つみたてNISA』などの投資にもトライを。定年までコツコツ続ければ、運用テクニックも格段に磨かれるはずです」’20年を「主婦もバリバリ働く」「投資を始める」元年にするのが、家計を守るためには必要だ。「女性自身」2020年1月1日・7日・14日号 掲載
2019年12月31日年末年始になると1年間を振り返ることもあると思いますが、2019年のニュースから家計への影響があるできごとを3点お伝えします。2020年の家計にプラスになることがあるかもしれませんので、ご参考になさってください。 2019年10月から消費税率が10%に2019年10月から消費税率が10%になりました。また、これと併せて食料品(外食・酒類を除く)と週2回以上の定期購読の新聞は軽減税率が適用され、8%の消費税率となりました。すでに税率が変わっているため、増税前の買い物はできませんが、増税の負担を緩和するためにプレミアム付商品券事業やキャッシュレス・ポイント還元事業が期間限定で実施されています。いずれも期間限定ですので、上手に利用しましょう。 プレミアム付商品券2016年4月2日から2019年9月30日の間に生まれた子がいるご家庭の世帯主等を対象にお住まいの市区町村から購入引換券(または申請書)が届き、指定場所で購入ができます。購入期限や使用期限は市区町村によって異なりますが、2020年2月~3月が期限となっているケースがほとんどです。詳細は以前の記事「【速報】子育て世帯向けにプレミアム付商品券の手続きが始まります!」をご覧ください。キャッシュレス・ポイント還元現金での支払いから現金以外の支払い(キャッシュレス決済)を普及させるために対象店舗でキャッシュレス決済をおこなうと決済額の5%または2%のポイントが還元されます。2020年6月30日までの期間限定で、①電子マネー、②クレジットカード、③デビットカード、④スマートフォン(QRコードやバーコード等のペイアプリなど)のお支払いが対象となります。 2019年10月から幼児教育無償化が開始消費税増税で増えた財源をベースに2019年10月から3歳~5歳児クラスの幼稚園・保育園等の利用料が無償となりました。0歳~2歳児クラスは住民税非課税世帯が無償化の対象です。いずれのクラスも無償化には上限があり、給食や送迎バス等の実費や延長保育の利用料は無償化の対象外です。詳細は、お住いの市区町村の育児・こども担当部署に確認をしてください。また、制度の概要は、内閣府の特設ページをご確認ください。 無償化で幼稚園・保育園等の利用料の一部を家計には組み入れず、お子さんの将来の教育費の準備に充てることができれば、将来の教育費に余裕が生まれるので、家計を見直しされるとよいでしょう。 自転車保険の義務化が各地で進む2015年4月に兵庫県で自転車利用者に対して、自転車保険の義務化が条例で施行されて以来、各地で自転車保険の義務化が進んでいます。一例を挙げると2019年は神奈川県や静岡県、長野県などで自転車利用者の自転車保険の加入が義務化となりました。お買いものやお子さんの送迎等で自転車を使う方は義務化されている地域でなくても、自転車保険等に加入することをおすすめします。 自転車保険については、自転車保険以外の保険でも賠償をカバーできるものもありますので、加入を検討する前に、自転車保険や火災保険の特約に「日常賠償責任特約」「個人賠償責任特約」がついていないか、保険証券を確認するようにしましょう。 関係ないと思うことでも家計に影響することもあるので、今後もニュースや自治体のHPはまめにチェックしておくといいと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年12月27日「ムダ使いには気をつけているのにお金が全然貯まらない」「つい衝動買いをして、給料日の前はいつもカツカツ」など、お金にまつわる悩みは尽きない。しかし、お金を貯めたいからといって、いきなり詳細な家計簿をつけて、節約を始めようとするのはハードルが高すぎて逆効果だという。「近い将来のライフプランを立ててから貯金額を設定するほうが、貯めやすくなります。たとえば、子育てが一段落した2年後の自分をイメージしてみて、『夫婦で海外旅行に行きたい』などと、実現したいことやなりたい自分をノートに書き出してみましょう。次に、旅行に行くのであればいくら必要なのか計算して、仮に100万円必要だとすると、1年間で50万円、毎月約4万円というように具体的に貯める目標額が定まってきます。将来の“ミニライフプラン”を立ててから逆算すると、具体的な貯金額の目安がわかるので、行動しやすくなります」そうアドバイスするのは、ファイナンシャルプランナーの森朱美さん。2年ぐらいの期間が、貯蓄行動につながりやすく続けやすい期間だそう。「それから、意外と盲点になっているのが毎月の給与明細です。社会保険料や所得税、住民税がどれだけかかっているのかチェックしておきましょう。社会保険料や税金は毎年変動します。手取り収入から、いくら支出していくら貯蓄ができているのか、家計全体でお金の流れを把握することが大事です。また、社会保障制度を知っておくと、必要のない民間保険に入らないといった選択肢も出てきます」(森さん・以下同)次に、銀行口座から引き落とされる項目やクレジットカードの明細から、カットできそうな項目を見つけよう。光熱費、通信費、飽きてしまった趣味や習い事、活用できていないサービスなどは見直しの対象になる。「スマホや光熱費を安いプランに乗り換えるのは、そのときは手間がかかりますが、一度見直すと、効果が続くので節約ストレスはあまりかかりません。お子さんの独立後、生活費など支出を見直すのも一案です。住み替えなどを検討しているのであれば、コンパクトな間取りで駅近の住まいにすることで、家賃や光熱費を抑えたり、マイカーに頼らない生活ができれば維持費の負担もなくなります」また、極端な切り詰めとストレスにつながる変動費は、仕分けをしたレシートを見ながら満足度をチェック!「洋服代やランチ代など、支出の項目を振り返り、満足度や必要だったかどうかを3ツ星で評価してみましょう。評価が低い買い物に気づくことで次回からの支出が抑えられます。同時に、冷蔵庫や収納庫、クローゼットにモノがぎっしり詰まっているという方は整理して、自分が持っているものを把握しましょう。賞味期限切れの食品は処分し、今あるものは使い切るようにします。クローゼットの中もシーズンごとに出し入れして、1年以上着る機会のなかった服から整理していくと部屋も気持ちもスッキリします」自分が持っているものを把握しやすい環境にしておくと、買いすぎや衝動買いを防ぐことができる。固定費と変動費でカットできる金額がわかったら、それらを月々の貯金にまわそう。そのとき、給与などの収入の一部をあらかじめ定期預金などに「先取り」で自動的に貯めるようにすると、着実にお金が増えていく。成功体験が積み重なると、自信につながり、お金に対するマインドがどんどんポジティブになっていく。“貯めマインド”は、お金を貯めることだけがゴールではない。「お金に対する不安がなくなり、好きなときにお金が使える状態になることで、幸せと感じるようになります。その幸せは自分のためだけでなく、家族の幸せにもつながります」自分に合った“貯めマインド”で、トータルで豊かな暮らしをかなえていけるように、できることから実践していこう。
2019年11月27日たくさん持ちすぎない、シンプルな暮らしをしながら節約情報をInstagramで発信するママ、リリーさん(@lilys_022)。もともとはお金が貯まらない「汚部屋」出身だったものの、頑張りすぎない家計管理や片付けを実践し、現在では年間300万円の貯金ができるようになったそう! 今回は、家計簿を続けるコツやポイントカードの断捨離基準、ムダ買いしがちな「汚部屋体質」の改善策など、家計管理や節約のアイデアを教えてもらいました。 家計簿を続けるコツは…家計簿をつづけるコツは、驚きの“市販の家計簿はあえて使わない”ということ。他人が作った家計簿の型に、無理やり自分の家計簿を当てはめるのは無理というもの。また、「家計簿をつけなきゃ!」というプレッシャーも良くないそう。 市販のものを買っては何度も途中で挫折してきたというリリーさんは、「まずは家にあるノートから始めてみよう!」とおすすめしています。市販のノートにその日使ったレシートを貼り、週1で集計するというシンプルな方法です。 家計簿はつけることが目的ではなく、“家計を把握することが目的”なので、週1の支出合計を足して1カ月の収支を確認するという作業を、家計全体が把握できるまで3カ月くらい続けてみると良いそう。続けるうちに、わが家にはどんな費目が必要なのか、何に多く出費する傾向があるのか、“家計の癖”がわかってくるとのこと! まずは家計簿をつけて“家計の癖”を把握し、そこで見えてきた固定費の見直しをおこなう。そのおかげで、毎月の電気料金やスマホ代が安くなるだけでなく、モチベーションが上がって節約にも前向きになり、家計簿も続けられるのだとか。 リリーさんが効果的だと感じた固定費の見直しは下記の通り。 ・スマホは格安SIMに変更・保険の見直し・電力会社/ガス会社の変更・家賃の安いところへ住み替え・プロバイダー契約の見直し・お風呂のシャワーヘッドを節水タイプに変える・アプリの月額利用をやめる・ネット動画見放題の契約をやめる・行っていないスポーツクラブを解約 家計簿が続かない……と悩んでいる方はハードルを下げて、家に余ってるノートで始めてみませんか? ポイントカードの断捨離新しいお店を利用するたびに増えるポイントカード、みなさんは定期的に断捨離していますか? リリーさんは自分で基準を作って、定期的に断捨離しているそうです。 <ポイントカードの断捨離基準>・有効期限が切れている・1年以上そのお店へ行っていない・有効期限が短すぎておそらく期限内に行かない・還元率が低い・維持するのに手間がかかる・アプリと連動させないといけない・ポイントが利用できるほどそのお店に通わない 毎日使うようなもの以外は、どんなに「ポイントカードをつくるとお得ですよ」と言われても断っているそう。また、もう1つ注意したいのは、「あと700円でポイントが倍になるから買おう」となる、ついで買い。ポイントのためにいらないものまで買わないように気をつけて、本当に必要なもの・欲しいものだけを買うようにしているのだとか。 ちなみにリリーさんが使用しているポイントカードケースは文具屋さんで購入したもので、ゴムを外すとジャバラに開くので上からカードを探しやすく、お会計の時もサッと取り出せて便利だそう。 クレジットカードを使ったら…現金がなくても支払いができるクレジットカードはとても便利な反面、お金をいつ・どれくらい使ったかわからなくなりがち。そこで、カードを使用したらすぐ、家計簿に金額・用途・引き落とし月を記入し、使った分のお金(1,000円以下は切り上げてお札だけ)を無印良品のパスポートケースへ入れて、引き落とし日までに銀行へ入金しているそう。 クレジットカードの便利さがなくなり手間が増えるように思えますが、支払いに追われないためにも、カードを使ったらその都度使った金額を別にとっておくことが大事なのだとか。 とっておくお金には、引き落とし銀行名と金額を書いた付箋を貼って管理しているそうです。 食器も服もむやみに増やさない!家を片付け、整えたらお金を貯められるようになったというリリーさん。汚部屋だった以前は自分の好みがよくわからず、毎年「陶器市」と名のつくものには必ず参戦して散財し、いつも食器棚の中はぐちゃぐちゃだったそう。 今では好みも固まり、「シンプルなもの」「白または白地に青い絵柄」「和食・洋食どちらにも使える」「少し高くてもお気に入りのもの」という点で選ぶようになり、結果的に厳選されて使い心地の良い器だけが残っているのだとか。 定期的に収納を見直すことも節約術の1つ。クローゼット整理と衣替えをし、夏によく使ったものはお手入れして来年すぐ使える状態で収納。帽子は専用のフックを購入し、壁にかけてすぐ取り出せるようにしているそうです。 「今使いたい物」がどこにあるかわからず、結局新しく買ってしまった……。そんなムダ買いは、物が多ければ多いほどやってしまいがち!これは洋服だけではなく、キッチングッズや食材・日用品にも同じことが言えるのだとか。家に同じような物が溢れ、なぜかお金が貯まらない「汚部屋体質」に……。 家計管理と並行して家を片付けること、物を減らすことでムダ買いがなくなり、節約効果絶大なのだそう! 以上が、リリーさん流、節約の基本となる考え方とアイデアです。Instagramでは、ほかにもさまざまな節約術が紹介されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。 この投稿をInstagramで見る リリー@がんばらないシンプル家計術さん(@lilys_022)がシェアした投稿 - 2019年10月月8日午前12時45分PDT ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 協力/リリーさん(@lilys_022)取材・文/寺田 梓
2019年10月17日消費税増税からしばらく経ちましたが、増税をきっかけに節約を考え始めた方もいらっしゃると思います。キャッシュレス・ポイント還元事業で安く買えるものもありますが、これも期間限定の施策ですので、家計を安定的に継続させるには記録をつけて収支の過不足を確認することが有効です。初めて家計の記録を付けようと思う方、過去に家計簿を付けようとして挫折した方向けに家計の記録の付け方をお伝えします。 自分に合った家計の記録方法を探しましょう毎年10月頃から新年の手帳が書店や文房具店などで売り始められますが、家計簿そのものや雑誌の付録の家計簿も同じころ売り始められます。まずは、いくつか手に取ってデザインやレイアウト、値段などでご自身が気に入ったものがあればまずは1冊購入してみましょう。最近では、一部の100円ショップでも取り扱いがあるので、探してみると良いかもしれません。 また、手書きが苦手な方は、スマートフォンのアプリでもレシートを撮影するタイプのものや銀行口座・クレジットカードと連動しているものもありますので、ご自身に合ったものを試されると良いでしょう。App StoreやGooglePlayなどで“家計簿”アプリを検索してみましょう。一方で、データや連動するアプリは便利なのですが、家計のデータは個人情報でもありますので、アプリがどの程度の情報を利用するかは使う前に確認してください。 記録を付けた後は、どのような費用か、月単位で黒字か赤字か等を判断するのですが、以下に“家計記録シート”の見本を載せておきますので、項目の判断が難しい方は参考にしてみてください。まずは1カ月から始めてみましょう家計を記録する目的は、細かく記録を取ることではなく、無駄な出費がないか、貯金ができているか、赤字なら解決できる金額かを確認することです。多くの方が月単位で収入を得たり、支払いをしたりされているので、まずは1カ月の記録を取ることから始めてみましょう。毎月の支払い額が決まっているもの、ほぼ決まっているものを固定費、月によって変わりやすいものを変動費とします。固定費が高止まりしている場合はプランや支払う内容の見直しを、変動費が多い場合は無駄がないかを中心に確認しましょう。月額収支がマイナスであれば、貯金を取り崩している状態ですので、この状態が継続すれば貯金がなくなってしまう可能性もありますので、たまたまその月だけマイナスなのか、しばらく続きそうなのかを見極める必要があります。 そのため、まずは1カ月記録をつけ傾向を見ましょう。また、季節の傾向や臨時の支出やボーナス等の毎月でない収入を含めて家計を把握するためには1年記録を続けるとより分かりやすくなると思います。 「収入―貯金=支出」の家計を目指しましょう家計の毎月の収支の傾向が分かったら、次はライフプラン(長期にわたる収支の計画)に目を向けることができればより良いと思います。 お子さんに掛かる支出は長期間に渡ります。そのためにも、2019年10月から幼児教育・保育の無償化で3歳児~5歳児の利用料が無料となる分や児童手当などで家計に入れなくても良い分があれば、将来の教育費等に向けて貯金することも検討されると良いでしょう。そのために、毎月のやりくりで残った金額を貯金するより、あらかじめ貯金をする金額を決めてから残った分で支出額を決められれば、効率よく貯めることができます。できるところからはじめて、収入-支出=貯金の家計から収入-貯金=支出の家計を目指しましょう。消費税が2%増税することにより、例えば20万円を使った場合軽減税率を考慮しないと4千円の負担増となります。収入が変わらないとすると、この4千円がまるまる負担となってしまいますが、固定費の削減や変動費の見直しでその負担を軽減することも可能です。そのためにも家計を記録して傾向を把握することで、対策がしやすくなります。まずは1カ月おおまかに家計の記録をつけるきっかけにしていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年10月11日「共働きが多くなり、それぞれ別々に財布を管理する夫婦も増えました。でも、“お金を貯める”という点で見ると、夫婦で別財布では貯まりにくいんです」住宅ローンなどの支払いは夫の給与振込口座から、食費は妻の稼いだお金でーーそんな“夫婦別財布”は「貯まりにくい」と指摘するのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。家計全体のことを、どちらも把握できていないことが、その大きな原因だという。「自分の担当ではない項目の支出について無関心になるんです。たとえば食費を妻が担当している場合、夫は『夕食、もう1品出してよ』なんて要求したりする。それでいくら支出が増えて、家計にどれくらい影響を与えるかまで考えないんですね。一方で『妻は貯めているはず』と漠然と期待していたりもします」妻のほうでも「夫が貯金している」と思い込んでいるとーー。「いざ大きな支払いがあり、そこで初めて『うちには貯金がない』と判明する40〜50代の“別財布”夫婦も多いです。子どもの塾の費用のことで夫に相談したところ、貯金どころか、キャッシングによる内緒の借金200万円が発覚したケースもありました」夫婦でお互いの貯金の有無すら把握できていない“別財布”では、お金が貯まらないどころか、思わぬ家計破綻の危機も招きかねない。とはいえ“別財布”に慣れている夫は、“家族財布”1つにすることに、「自分の領域を侵される」と抵抗することも……。「そのような場合は、無理して一気に1つの財布に合わせなくても大丈夫です。大事なのはとりあえず、内緒の借金をしたり、使途不明金があったりしないこと。家計の“見える化”をするために、まずは、いわゆる“お小遣い”にあたる“自分費”をそれぞれ毎月いくらにするか、具体的に何に使うかを決めましょう」横山さんのアドバイスで“自分費”を始めた夫婦のケースを見てみよう。「ご主人は“自分費”を6万円に決めて、ランチ代、外食費、床屋さん代は必ずそこから出すことに。奥さんは2万円に設定した“自分費”でコスメと服を買うことにしました。お子さんも3,000円の“自分費”は、お菓子やマンガを買うためと決め、それぞれが“自分費”の額と、その具体的な使い道を紙に書くようにしたのです」こうすることで、夫が黙って趣味の道具を買ってしまったり、妻がコスメ代を生活費から出したりすることを防げるように。「そして毎月1度、“自分費”を何に使うか、家族会議をしてもらうようにしました。これが“夫婦別財布”を“家族財布”にまとめるきっかけにもなったのです」家族で話し合うことが“家族財布”への第一歩になる。こうして財布を1つにまとめたら、次のステップとしておすすめなのが、“家計財布”を作ること。「この財布には1週間分の食費と日用品代を入れておきます」8人家族の横山家の場合、毎週月曜に2万円を“家計財布”に入れるそう。「1週間分の“決めた額”を“決めた曜日”に入れるようにします。ここからは誰が使ってもいいのですが、食費と日用品代は必ず、その中でやりくりしましょう。もし足りなくなったら、翌週はその不足分を引いた額を入れます。うちの場合だと、もし2,000円余計に使ってしまったら、翌週に入れる額は1万8,000円です。家族全員でやることで、子どもたちも責任を持って、考えながら使うようになり、消費をコントロールする力がつきます。先月、“家計財布”から使った食費と日用品代は7万2,000円で、8,000円が残りました」残ったお金は“浪費財布”へ。「こちらは“意識して浪費する”ための財布です。何に使うかは毎月の家族会議で決めます。この間は『みんなで31アイスクリームを食べに行こう!』という“プチぜいたく”のアイデアが出ました。8人家族だとアイスも立派な“浪費”ですからね(笑)。毎日、頑張って節約するだけじゃなく、家族のガス抜きを兼ねて、ゲーム感覚で楽しめるのが“家計財布”と“浪費財布”のいいところです。家計管理で重要なのは、誰が何に使ったかわからない“使途不明金”をなくすこと。家族全員を巻き込め、家計の風通しがよくなることこそが“家族財布”の最大のメリットといえます」子どもの進学費、家や車の購入、両親の介護の開始など、大きな出費があるタイミングで相談にくる人に、“家族財布”を勧めることが多いという横山さんだがーー。「『今月の家計苦しい……赤字になるのは、私のやりくりが悪いせい』と、自分を責めている方にこそ“家族財布”をおすすめしたい。家計の責任を1人で背負いこまず、『今月足りない』『貯金できない』と、家族に現状を打ち明けてみてほしいんです。話し合い、家計を全員で理解することから始めてみましょう」家族に話すときに注意すべきことも教えてもらった。「まずは『赤字、どうするの!』と感情的になったり、『なんでムダ遣いするの?』と責めるような口調になったりしないこと。月の赤字額や必要額など具体的な数字を書き、『これから◯年後の目標に向けて、どうしよう?』と相談すれば、日ごろは家計に無関心なご主人も『大変なんだね』と受け入れてくれるはずです。万が一、『節約が下手、使いすぎ』なんて言われても、ぐっと我慢。『だからあなたの協力が必要なの』と頼ってみてください」横山さんのアドバイスで“別財布”から“家族財布”に変え、貯金0だった夫婦が、5年間で1,000万円貯めた例もある。「記念にその通帳を持った2人の写真を送ってきてくれました。家計のことをはじめ、さまざまなことを何でも話し合うようになった結果、お金も貯まり、夫婦の絆も強まったそうです。奥さんの表情も明るくなっていましたよ」子どもが家にいることが多い夏休みは、家計についてみんなで話し合う絶好のチャンス。“夫婦別財布”で損をし続けている人も、毎月の赤字に1人で頭を悩ませている人も、家族で1つのチームになれる“家族財布”で、楽しく貯まる生活を始めてみよう!
2019年08月28日「共働きが多くなり、それぞれ別々に財布を管理する夫婦も増えました。でも、“お金を貯める”という点で見ると、夫婦で別財布では貯まりにくいんです」住宅ローンなどの支払いは夫の給与振込口座から、食費は妻の稼いだお金でーーそんな“夫婦別財布”は「貯まりにくい」と指摘するのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。家計全体のことを、どちらも把握できていないことが、その大きな原因だという。「自分の担当ではない項目の支出について無関心になるんです。たとえば食費を妻が担当している場合、夫は『夕食、もう1品出してよ』なんて要求したりする。それでいくら支出が増えて、家計にどれくらい影響を与えるかまで考えないんですね。一方で『妻は貯めているはず』と漠然と期待していたりもします」妻のほうでも「夫が貯金している」と思い込んでいるとーー。「いざ大きな支払いがあり、そこで初めて『うちには貯金がない』と判明する40〜50代の“別財布”夫婦も多いです。子どもの塾の費用のことで夫に相談したところ、貯金どころか、キャッシングによる内緒の借金200万円が発覚したケースもありました」高校生の子どもが1人いるこの夫婦の、毎月の手取り収入額は夫が30万円で、妻が12万円。これを別々に管理していたという。「ご主人にはボーナスがあったので、これで2〜3年かけて借金を返済することにし、財布は“家族財布”1つにまとめてもらいました。そのうえで、月の収入42万円の全額を使いきっていた家計を改善すべく、個々の保険を見直し、携帯電話も格安スマホに。財布を1つにしたことで、食費を含めて毎日、何にいくら払っているかを具体的に洗い出すことができ、半年後には月の支出を36万円にまで抑えられるようになりました。月6万円が貯金に回せるようになったのです」つまりは“夫婦別財布”で、月に6万円も損をしていたということになる。家計のムダを“見える化”できる“家計財布”は、子どもも巻き込んで家計に取り組むところもポイント、と横山さん。「お子さんも交えて話し合ってもらったのですが、その中で出てきたのが、塾の費用のこと。最初は5教科受けたいと言っていたのが、じつは3教科でいいことがわかったのです。さらには大学も、成績が優秀な人に給付される奨学金で行けるように頑張る、と。家にどのくらい収入があって、そのうちいくらが自分に使われているかを知ることは、お金の大切さを学ぶことにもなります」家計をみんなで把握することが、赤字から脱却し、“貯められる家族”になるためには必要なのだ。
2019年08月28日前回のコラムでは、“お金が貯まらない人がやりがちなこと”をテーマにしましたが、今回は逆に、“お金が貯まりやすい人の習慣”を取り上げます。 以前の記事「FPが教える!お金のたまりやすい人の習慣とは?」でも、3つの項目をあげましたが、今回はそれ以外について取り上げました。ご自身にも今後取り入れられるかご確認ください。 1.普段の生活にお金をかけ過ぎないお金が貯まりやすいご家庭の多くは、普段の生活に無駄なお金をあまり使いません。たとえば、スーパーマーケットやドラックストアで売っているものをコンビニエンスストアで買うことは多くありません。ペットボトル飲料やインスタントラーメンなどは価格差が2倍になることもあります。 外食の頻度も多すぎることもなく、割安なチェーン店等の頻度を多くして節約するという意識ではなく、家庭では普段食べないものを食べたり、記念日においしいものを食べたりと、メリハリをつけて自炊と外食を使い分けます。 また、水道や電気の使いっぱなしも少ないです。お金を使わないのではなく、お金を使う場面と使わない場面を意識する人が多いです。 2.できることから実践するお金の貯まりやすいご家庭は貯まりにくいご家庭と比べて、新しい制度や仕組みを取り入れる傾向にあります。 近年では、ふるさと納税、電気や都市ガスの自由化、格安スマホなど、得する制度や今までの物を安く使えたりするものが増えています。また、住宅ローンの借り換えや生命保険の見直しなどの固定費の削減を進めたり、クレジットカードをまとめてポイントを集中させたり、定期預金以外の積立をしたりと、ご自身に合った節約やお得になることを実践している人はお金が貯まりやすいです。 手続きや行動が自分に合わないことや理解できないことは無理してしなくてもいいのですが、自分に合うことや継続できることを実践する人はお金が貯まる、1つの要因となります。 3.お金について話せる人や相談できる人がいるお金に関する情報はインターネットを中心に多くの情報が存在しますが、自分自身に合ったものか、できるものかの判断がつかないこともあります。 日本では、人前でお金について話さないことが当たり前のこととされていますが、慣れない手続きや大きなお金を動かすときには、制度や仕組みにくわしい家族や友人、ファイナンシャルプランナーや税理士などの専門家、市区町村等の相談窓口など、内容に合わせて話せる人や相談できる人に意見を聴いたり、確認したりできる環境を整えましょう。 私のご相談者のなかでもお金の貯まりやすい人や意識の高い人は、ご自身やご家族の状況に変化があったときや新しい制度や仕組みができたとき、そのたびに問い合わせをなされます。なお、個人情報に関わることも多いので慎重に対応する必要があることは言うまでもなく大切なことです。 上記の3つに取り組めば、お金が絶対貯まるとは言えませんが、お金が貯まりやすい状況に近付くことができると思います。前回のお金が貯まらない人がやりがちなことを少なくし、お金の貯まりやすい人の習慣を1つずつ実践してお金の貯まりやすい人を目指してください。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年08月20日「お金がなかなか貯まりません」「貯金ができません」と家計相談でお伺いすることがよくあります。収入の少ないご家庭だけでなく、平均的か平均以上の収入があるでもご家庭でも同様です。 お金が貯まらない方はいくつかの傾向が見られますので、ご自身が当てはまっていないか確認してみましょう。 1.収入-支出=貯金で考えている毎月の収入から支出した残りを貯金することは、ぱっと見た限りでは当たり前のように思う方もいらっしゃると思いますが、将来にお子さんの教育費がかかる可能性がある時期や、住宅・車など高額なものを購入する予定がある場合には、毎月の貯金額を決める必要があります。 別の記事でも書いていますが、「収入-貯金=支出」の考えに切り替えましょう。そのためにも、収入の一部を給与天引きや口座振替等であらかじめ貯金する額を差し引き、その残りで生活をできるか考えてください。 引越しや子どもの進学等の一時的支出の金額が多くなる月は、「収入-貯金=支出」で考えなくてもいいのですが、なるべく早い時期に「収入-貯金=支出」になるように意識しましょう。また、積立の方法としては、過去の記事“FPが教える! 今年からはじめる貯金の基本「積み立て3選」”をご確認ください。 2.使っている金額を把握していないお金が貯まらない人とお話すると、どのくらいお金を使っているのか把握していないことが少なくありません。収入や貯金残高はある程度わかっていても、支出の金額が曖昧な人が多いです。 これは、支出の方が頻度の多いこと、また現金・口座振替・クレジットカード・電子マネー等支払う方法が多岐に渡り、時期もずれることもあるのが主な理由です。そのためにも細かく記録する必要はありませんが、まず1~2カ月間の支出を記録して、大まかにでも何にいくら使っているかを把握する必要があります。 記録をつけていただくと、多くの人が「思っていたより多く使っていた」とおっしゃいます。 3.使うお金に優先順位をつけていない収入が平均以上の方にありがちなのですが、お金の優先順位がなく、食材や外食・衣料品・自動車・旅行・趣味・家具や家電などのこだわりが強いため、品質のいいものを求める傾向にあります。 1つ2つでしたら支出が多くても問題にならないご家庭でも、多くのものが高額になるといくらお金があっても足りません。将来に備えるために貯金が必要であれば、優先順位をつけて支出するようにしましょう。 4.セールやポイントアップで多くの買い物をするショッピングモールやデパート、通販サイト等で定期的にセールやポイントアップをおこなっていますが、お金が貯まらない人は多く買ってしまいがちです。必要なものや以前から買おうと思っていたものであれば良いのですが、割引率やポイント還元率に魅かれて不必要なものを買ってしまうことが少なくありません。 すべての衝動買いが悪いわけではありませんが、適切な買い物か考えて賢くセールやポイントアップを利用しましょう。 上記の例がすべてではありませんが、お金が貯まらない人がやりがちなことを挙げました。ご自身がそのような状態かどうか考えるきっかけにしてください。次回はこれを踏まえて、お金の貯まりやすい人の習慣についてお伝えする予定です。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年08月19日「家計のやりくりに困って相談にくる方には、共通の行動パターンがあります。ついやりすぎてしまう、周りの情報に振り回されやすい、結果を急ぎがち、この3つに心当たりのある人は要注意です」そう話すのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。これまで1万5,000人以上の家計を見てきた中で、お金が貯まる人、貯まらない人の習慣に一定の傾向があることに気づいたという。「お金が貯まらない人は、やる、やらないの差が極端でバランス感覚がない場合が多いんです。不要な保険を見直すとなったら全部解約してしまったり、知識のないままいきなり新しいものに飛びついたり。仮想通貨はそのいい例で、すぐに儲かりそうだからと、よくわからないままリスクの高い投資に手を出し、結果、損をしてしまいがち」(横山さん・以下同)いっぽう、お金が貯まる人は長期的な目で自分に合う節約、貯蓄法を見極め、臨機応変にお金の使い方を決める。自分の中にブレない軸があるので、周りの情報に惑わされることもない。「自分は違うと思っている人ほど、意外とNGな行動パターンを繰り返しているものです」そこで、あなたも“ざんねん”な習慣にハマっていないかチェック!“ざんねん”な生活設計は、どっち!?■自動車ローン<身の丈に合った車を通常ローンで購入> or <残価設定ローンを使って頻繁に車を乗り換える>“ざんねん”なのは<残価設定ローンを使って頻繁に車を乗り換える>。残価設定ローンとは、契約時に新車の3~5年後の予想下取り価格を「残価」として設定し、それを除いた金額を分割で支払うもの。「通常の分割払いより月々の支払いも抑えられ、金利が低いことも多いので、グレードの高い車を選ぶことができますが、下取り時に当初の予想価格に届かず、差額の支払いが生じることがあります」目先の支出の少なさで安易に飛びつくと後悔することに。■住宅ローン<月々の返済額を計算して無理のない頭金を捻出した> or <控除の金額を大きくすべく頭金をゼロにした>“ざんねん”なのは<控除の金額を大きくすべく頭金をゼロにした>。頭金を1円も払わず全額ローン払いにして住宅ローン控除を活用すると、所得税の控除額が増えるのでお得に家を購入できる、とはよく聞く話。「しかしその結果、月々の返済額が増えて家計が圧迫され、せっかく支払わずに済んだ頭金に手をつけてしまうケースがあります。さらに最悪なのは、頭金を投資に回して失敗し、貯金が激減するパターン。メリットの裏にあるリスクをよく考えましょう」
2019年07月13日「家計のやりくりに困って相談にくる方には、共通の行動パターンがあります。ついやりすぎてしまう、周りの情報に振り回されやすい、結果を急ぎがち、この3つに心当たりのある人は要注意です」そう話すのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。これまで1万5,000人以上の家計を見てきた中で、お金が貯まる人、貯まらない人の習慣に一定の傾向があることに気づいたという。「お金が貯まらない人は、やる、やらないの差が極端でバランス感覚がない場合が多いんです。不要な保険を見直すとなったら全部解約してしまったり、知識のないままいきなり新しいものに飛びついたり。仮想通貨はそのいい例で、すぐに儲かりそうだからと、よくわからないままリスクの高い投資に手を出し、結果、損をしてしまいがち」(横山さん・以下同)いっぽう、お金が貯まる人は長期的な目で自分に合う節約、貯蓄法を見極め、臨機応変にお金の使い方を決める。自分の中にブレない軸があるので、周りの情報に惑わされることもない。「自分は違うと思っている人ほど、意外とNGな行動パターンを繰り返しているものです」そこで、あなたも“ざんねん”な習慣にハマっていないかチェック!毎日の生活習慣が大きな差になる“ざんねん”な『ちりつも』は、どっち!?■スマホの選び方<あまり通話しないので格安スマホに乗り換えた> or <あくまで大手キャリアのスマホにこだわる>“ざんねん”なのは<あくまで大手キャリアのスマホにこだわる>。固定費として家計に大きくのしかかる携帯電話の通信費は、格安スマホの上手な利用で軽減できる。「ところが、『大手キャリアから乗り換えるとケチだと思われそう』と見えを張って渋る人がいます。夫がどうしても乗り換えを受け入れない場合は、自分だけでも乗り換え、実感したメリットを話して説得してみて。わが家は家族7人全員が格安スマホで、携帯代を計1万円以内に収めています」■家計の管理方法<夫婦の収入を共通の財布で管理している> or <共働きなので夫と財布を別々にしている>“ざんねん”なのは<共働きなので夫と財布を別々にしている>。共働きの場合、生活費の半分をそれぞれ出し合い、自分の収入は自己管理する“夫婦別財布”スタイルの家庭も珍しくないが……。「互いのお金の使い方に無関心になる傾向があり、その結果支出が膨らみ貯金もはかどりません。家の購入費、親の介護費など大きな支出に対応しにくいデメリットも。“自分のお金”にこだわりすぎない“共通財布”のほうが、結果的には無駄が出にくいと言えます」
2019年07月13日家計簿をつけることを苦手としている人もいると思いますが、それでも何とかお金を貯めたいのではないでしょうか。本来であれば、家計簿をつけたうえで収入と支出を把握することが必要ですが、家計簿をつけなくても家計をある程度は把握でき、お金の使い方についての考え方を改めるだけで少しは家計を改善できる可能性もあります。 今回は、家計簿をつけることを苦手なパパ・ママに向けて、家計簿をつけずに家計を改善する考え方をお伝えします。 1.用途別にお金を分けて使い、大まかな支出を把握以前から家計管理で使われている方法ですが、支出の用途ごとに月1回封筒に決まった金額を入れ、用途別に分けた封筒からお金を使っていきます。余裕のある人は最初から貯金する金額も仕分けるといいでしょう。 たとえば、食費・被服費・生活雑貨費・交際費・交通費等に予算を決め封筒を用意し、お給料日に封筒ごとにお金を入れ、お金を使うときには用途にあった封筒から使っていく方法です。次回のお給料日に改めて封筒にお金を入れていきます。 そのときになるべく別の用途に使わないようにすると、何にどのくらい使ったかが把握できます。冠婚葬祭や旅行、レジャー、帰省などの一時的・臨時的支出は予算化しにくいので、1年ごとに予算化するか、毎月別枠で積み立てをするかの工夫をするとよりいいです。 用途別がわかりにくい場合は、よく使うお店ごと(例:スーパー、ドラッグストア、コンビニエンスストア等)の予算を入れる封筒の区分でもいいでしょう。 予算(用途別)の項目については、「貯金ができない人必見『家計簿をつけない家計管理法』をFPが伝授します」を参考にしてください。2.クレジットカード・分割払いの利用は計画的に目的がはっきりして支払いの計画ができている場合は、クレジットカードや分割払いでの支払いは問題ないのですが、予定にない高額な買い物をクレジットカードや分割払いで買うことは、その後の支払いが厳しくなるので、自制するようにしましょう。 「持たないほうがいいの?! クレジットカードとのじょうずな付き合い方」でもお伝えしましたが、支出の管理ができない人で一時的にお金を集中して貯めたい場合にはクレジットカードを固定費以外に使わないか、クレジットカードを全部解約してしまうほうがお金は貯まりやすい状況になります。 3.セールやキャンペーンでのお買い物は有効かつほどほどに家計の相談を受ける際に、ポイントアップやセール・キャンペーン等にお金を使いすぎる人に出会うことがあります。最近ではショッピングモールやデパート等の商業施設だけでなく、インターネットショッピングでもキャンペーンやセールが多く実施されています。 いずれも普段よりお得にお買い物ができる機会ではありますが、お店側はたくさん買い物をするような仕かけをつくっています。 そのため、普段の食品や生活雑貨の購入やこの時期と決めて衣服を購入することはお得になりますが、ポイントアップやキャンペーンのために浪費しては本末転倒です。 また、ポイントは有効期限があり、預貯金と異なり倒産時の保障もないことも多いので、使える機会があれば早めに使ってしまうことをおすすめします。また、ポイントを使った金額相当分を貯金しておくと、さらに貯金はしやくすなります。 家計簿をつける目的は、収入と支出を管理して使い過ぎを防ぎ、貯蓄できる金額を把握することです。家計簿をつけるのが苦手な人は上記の1~3を実践することで、ある程度は支出の把握と使い過ぎを防げます。今まで家計簿をつけていないパパ・ママも、固定費の見直しとともに家計の改善を図る考え方として、できることから始めてみましょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年07月10日“貯まる体質になる”ためには、「貯まる人に共通する家計管理の方法をマネすればいい」こんなシンプルな考え方で、「貯蓄が2倍になる方法」を紹介してくれたのは、マネーライターでファイナンシャルプランナーの大上ミカさん。前回は、「お金が貯まる家計管理のコツ」を教えていただきました。》 「お金が貯まる人」と「貯まらない人」の家計の違い 今回は、「ストレスなしで日々の出費を減らすコツ」をご紹介します。■お金が貯まるコツ5:日用品は、必要以上にストックしないシャンプーや洗剤、ペーパー類などの日用品は、「特売の日に買いだめする」という方、多いのではないでしょうか。でも、貯まる人はストックをほとんど持たず、必要な分だけを買うのだとか。<お金が貯まらない人>▼ティッシュなどは、底値を見ると「腐らないし」とつい買ってしまう▼単価の安い大容量や業務用パックは「買い」だと思う<貯蓄を2倍にするコツ>●毎月必ず使っている日用品を書き出し、1ヶ月の必要数を記入●月に一度、不足しているものだけ購入するポイントは、必要な日用品のリストを作ること。貯まる人は、シャンプーや洗剤が、1ヶ月にだいたい何個必要かリストにしているのが共通点だそうです。月に一度、在庫をチェックして、必要な分だけ買うことで出費は最小限に。お店に行く回数が減れば、特売や底値の誘惑に引っかかるリスクも減らせますね!セールで大量購入する“得した気分”は、結局は今月分の貯蓄を減らしてしまうのです。■お金が貯まるコツ6:食材は「使い切り」を意識する在庫があるのにうっかり同じものを買ってしまったり、使い切れずに食材をムダにしてしまったり。せっかく安く買っても、これでは節約になりません。貯まる人は、自分や家族が食べ切れる量を買い、とことん使い切りを意識することで、ムダな出費を生まないようにしているのが共通点。<お金が貯まらない人>▼冷蔵庫が食材でぎゅうぎゅうになっている▼使い切れずに食材をダメにしてしまう▼買い物に行く曜日が決まっていない<貯蓄を2倍にするコツ>●買い物前に在庫を確認●冷蔵庫は定期的にカラにする●買い物に行く日を決める「冷蔵庫に食材が常にあふれているということは、食べる量より買う量が多い証拠。貯まる人は、定期的に冷蔵庫をカラにすることで、ムダな買いすぎを防いでいます」と大上さん。冷蔵庫がカラになったら、3日分、1週間分など、自分が使い切りやすい量を買う。こうすれば、食べる量と買う量のバランスが自然と整って、ムダも減らせますね!といっても仕事などで遅くなると、ついつい惣菜や外食に頼りがちに。それが食費を増やしたり、冷蔵庫に使い切れない食材がたまっていく原因になったりします。そこで大上さんは「疲れて自炊がおっくうになる前に、貯まる人がしている先手」を教えてくれました。<貯蓄を2倍にするコツ>●疲れて作りたくない場合→レシピを見ないで調理できる献立にする●夕方に献立を考えるのがおっくう→週末に1週間分のメインだけでも決めてしまう●野菜の皮むきから調理するのが大変→朝食のついでに下ごしらえだけしておくとくに、レシピを見なくても作ることができる献立をローテするのはオススメだそう。「貯まる人は作り慣れたメニューをローテ。自炊もつらくならないし、買う食材に迷わないですむ。食費も安定する秘訣だと口をそろえます」(大上さん)。■お金が貯まるコツ7:服は、買い足すルールを決める冷蔵庫とクローゼットはとても似ているそう。大上さんは、「どちらも、貯まらない人はぎゅうぎゅう、貯まる人はスカスカです。洋服は、食材以上に“必要な量”が見極めにくく、単価も高い。しかも物欲に負けやすいので、注意が必要です」といいます。<お金が貯まらない人>▼クローゼットに、買ったけど着ていない服がいっぱいある▼セールにはとりあえず行く▼買って帰ったら、似たような服があることが多い<貯蓄を2倍にするコツ>●ワードローブの写真をスマホに撮って持ち歩く●着ていない服は処分し、「自分の失敗」を自覚する●持っている服を把握して、買い足す必要があるアイテムを明確にするクローゼットを写メしておくだけでも、試着室で似たような服を持っていないかサッと確認でき、失敗を防げそうですね!貯蓄を2倍にするためには、つらい節約や投資は必要ない。でもなんとなくお金を使ってしまったら、やっぱりお金は貯まりません。お金を貯める人がやっていることは、シンプルだけれど、とてもお金を大切に使う生活をしていることだと実感しました。こうした家計の習慣がひとつずつ身についていけば、衣食住を大事にする基本の生活も整う。夫婦も仲良く協力態勢ができ、さらに貯蓄も貯まっていく。そんな良いことが連鎖していくと感じます。■参考図書 『収入が増えなくても貯蓄が2倍になる方法』 (大上ミカ/著 リベラル社)これまで1000人を超える主婦に、お金のやりくりについて取材した著者が、“めちゃ貯まる”人たち共通の「家計管理のコツ」や「生活習慣」を紹介。誰でもマネができて、効果が高い共通点だけをセレクトしているので、初心者でもすぐ実践できるマネー本。■大上ミカさんマネーライター、ファイナンシャルプランナー。雑誌「サンキュ!」「日経WOMAN」など多くの雑誌で、やりくりやお金に関する情報について取材・執筆中。これまでにやりくりを取材した主婦は延べ1000人以上。著書は『お金が勝手に貯まりだす暮らし』、『収入が増えなくても貯蓄が2倍になる方法』(リベラル社)。
2019年06月30日こんにちは。整理収納アドバイザーのmiii です。2人の男の子の母でもあります。よく使うものを出し入れしやすいところに収納するなど、簡単にできる収納ワザを紹介します。今回は家計管理に関する収納についてお話しします。 家計管理はドキュメントファイルを使用 家計管理は現金でやりくりしています。その家計管理に役立つのが12仕切り13ポケット仕様のジャバラ式ドキュメントファイル。各ポケットに費目ごとの予算のお金を入れています。 費目は、1週目の食費・日用品費、2週目の食費・日用品費、3週目の食費・日用品費、4週目の食費・日用品費、医療費、保育料、ガソリン代、洋服費、レジャー費、インテリア日、化粧品費、その他。 ちなみに食費・日用品は1日の予算×日数分にしています。その他のポケットには臨機応変に使う予算のお金を入れています。 千円札に両替してドキュメントファイルで予算分け 生活費のうち、10万円を銀行で千円札に両替してドキュメントファイルに入れて、費目ごとに予算分けしています。全部を千円札にしなくてもいいのですが、私は千円札にしたほうが管理しやすいです。 前は現金が必要になったとき、「あれ?おろさないとないやー」と慌てておろしていましたが、この方法にしてからはずいぶんラクになりました。 結構、現金が必要なときが多くて、お金をおろしにいくのが面倒くさかったですが、今はお金をおろすのは基本的には月1回のみ。本当にラクです。 ちなみにポケットの下は少し空いていて小銭が通り抜けてしまうので小銭を入れるのは避けたほうがよさそうです。 通帳やパスポートを入れるのにも便利 ドキュメントファイルは「セキセイ セマックドキュメントファイルクーポンサイズ」です。クーポンサイズ(縦107×横179×幅28mm)ですが、お札を入れるのにぴったり。だいたい300円くらいで文房具屋さんや楽天、アマゾンなどで購入できます。 同じようなものが100均にもあると思うのですが、少し高くても開け閉めのしやすいしっかりした作りのこれを選びました。 通帳やパスポート、はがきを入れるのにも便利です。 私は整理収納アドバイザーとして物は使う場所に収納するのが使いやすいと考え実践していますが、お金も使い道にあった場所(費目)に予算別に収納しておけば、使いすぎることなく家計管理ができると思います。千円札で目に見える収納にすれば、どれだけ使ったかがわかって安心ですよ。著者:miii整理収納アドバイザー。アロマ検定1級。Instagramではインテリアと収納に投稿が人気で、フォロワー約1万4千人を持つ。2人の男の子のママ。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2019年06月30日今まで1000人以上の方の家計をリサーチしてきたマネーライターでファイナンシャルプランナーの大上ミカさんは、貯まる人たちの家計には多くの共通点があることに着目。貯まる人が共通して実践している“家計管理のコツ”を書籍 『収入が増えなくても貯蓄が2倍になる方法』 にまとめています。そこでこの書籍から、ウーマンエキサイト編集部が「今すぐできる貯まる家計のコツ」を7つ厳選! 1回目は、「お金が貯まるマインドと予算の立て方」に関する4つのコツをご紹介します。大上さんは、「最初は赤字だった人が、家計の管理をきちんと行うことで、貯蓄を2倍どころか3倍にも4倍にもしていくのを、何度も見ました。ムリな節約や、危険な投資に走らなくても、ラクに大きく貯まる家計は作れます!」といいます。大上ミカ(おおうえ みか)さんマネーライター、ファイナンシャルプランナー。雑誌「サンキュ!」「日経WOMAN」など多くの雑誌で、やりくりやお金に関する情報について取材・執筆中。これまでにやりくりを取材した主婦は延べ1000人以上。著書は『お金が勝手に貯まりだす暮らし』、『収入が増えなくても貯蓄が2倍になる方法』(リベラル社)。■お金が貯まるコツ1:削り方ではなく、使い方を考えるお金を貯めようと思うと、「とにかく節約!」と考えてしまいがちです。ところが、これではストレスがたまってやりくりが長続きせず、むしろ貯まらない人になってしまいやすいそう。大上さんは、お金が貯まる人が意識しているのは、出費の削り方ではなく「使い方を考えていること」だと言います。<お金が貯まらない人>▼削ることばかり考えて、節約がストレスになっている▼行き当たりばったりに買い物している▼貯蓄の目標がない<貯蓄を2倍にするコツ>●「欲しいものリスト」を作ってみる●「なぜそれが欲しいのか」の理由を書いてみるここで大切なことは、本当に心から欲しいものを書くこと。「何が譲れて、何が譲れないのか。どうしてそれが欲しいのか。真剣に考えることで、わが家の“家計の軸”が見えてきます。すると、お金を使う優先順位もハッキリするのです」(大上さん)。優先順位がはっきりすれば、手放していい出費も明確に。ガマンして買わないのではなく、必要ないから買わないのであれば、ストレスはありません。結果、やりくりも長続きし、無理なく貯蓄を増やすこともできるのです。■お金が貯まるコツ2:家計のグレーゾーンをなくす「毎月、お金が足りない~!」と思って節約しようにも、そもそも何を削ればいいのかわからないという方、いらっしゃいませんか? 大上さんは、「1000万円貯めた人に『1ヶ月の食費がいくらかわからない』という人は1人もいません」と言います。そこで生活費、貯蓄など、スラスラ答えられるかチェックしてみましょう。<家計のグレーゾーン度チェック>□1ヶ月の生活費がいくらかわからない□給与明細は見ていない□総貯蓄額がいくらか言えない□急な出費に対応できず、貯蓄を下すことがよくある□気がついたら財布のお金がなくなっている□使っていない口座がいくつもあるもし1つでも当てはまったら、まずは自分の収入や支出をきちんと把握することが大切。レシートを集めて出費を記録したり、貯蓄額を調べてみるなど、自分のお金のグレーゾーンをなくしていきましょう!■お金が貯まるコツ3:年間でかかる出費に注意する貯まる人には、「予算の立て方」に大きな共通点があります。それは“年間でかかる出費の予算を取っていること”。年間でかかる自動車税、車検代、帰省代などを「特別出費」と言い、貯まる人はこの特別出費の予算をしっかり取っているのです。「毎月どんなに貯蓄をがんばっても、特別出費の見通しが甘いと、貯蓄を崩してしまいます。最終的には赤字では意味がなく、やる気もダウン。だから、貯まる人はここをとても注意しているのです」(大上さん)。<お金が貯まらない人>▼年間でかかる特別出費にいくらかかっているかわからない▼「1ヶ月の食費はいくら」「毎月いくら貯蓄する」など毎月の変動しか見ていない<貯蓄を2倍にするコツ>●年間の特別出費の一覧表を作る●年間でいくらぐらい特別出費がかかるか確認する●特別出費に必要な予算を、ボーナスから取り分ける、もしくは毎月積み立てる●特別出費の予算は、貯蓄とは別の口座で管理する特別出費は、高額なものも多いので用意していないと焦ることに。逆にいえば、ここをしっかり管理できると貯蓄は安泰というわけです。■お金が貯まるコツ4:小遣いを高めに設定する例えば、ママ友とのランチやカフェ。この出費は、食費から出しますか? それとも外食費から出しますか?「貯まる人は小遣いを高めに設定し、家計としっかり区別。個人の出費は家計に混ぜず、小遣いから出します」。個人の出費を家計から出すのが当たり前になると、ムダづかいしても「必要だから仕方ない」と勘違いしやすく、結果的に出費がかさむそう。<お金が貯まらない人>▼貯蓄を増やすために小遣いを削っている▼個人の出費(ママ友とのランチ会など)を家計から出している▼専業主婦だから「小遣いはなし」としている<貯蓄を2倍にするコツ>●個人の出費は家計から出さずに小遣いから●夫婦ともに小遣いは高め設定にする欲しいものを我慢してストレスをためたり、小遣いが足りなくなって後から家計を崩したりするのは避けたいもの。自由に使えるお金があれば、気持ちにゆとりができてストレスで衝動買いに走るのも避けられます。さらに、貯まる人は夫の小遣いが高いのも特徴とのこと。小遣いを高めにすると家計への関心も増し、協力度がアップ。夫婦仲の良さにもつながってくるという、なんともハッピーなコツです!いかがでしたか? 今回は、貯まる人が実践する、家計のマインド、そして予算の組み立て方に関するコツを4つご紹介しました。つらい節約をせず、危険な投資もせずに貯蓄を増やす。そんな、貯まる人たち共通のシンプルでわかりやすい管理方法は、貯蓄が苦手な人にもチャレンジしやすいのではないでしょうか。次回は、 「お金が貯まるストレスなしの節約術」 をご紹介します。 ■参考図書 『収入が増えなくても貯蓄が2倍になる方法』 (大上ミカ/著 リベラル社)これまで1000人を超える主婦に、お金のやりくりについて取材した著者が、“めちゃ貯まる”人たち共通の「家計管理のコツ」や「生活習慣」を紹介。誰でもマネができて、効果が高い共通点だけをセレクトしているので、初心者でもすぐ実践できるマネー本
2019年06月29日家計に関するお悩みに、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんが答えてくれました!Q. なんとなく将来が不安で仕方ないんです…(泣)。A. 何に、いくらかかるか把握しておけば対策が立てられます!何かと不透明な今の時代、将来への不安は誰しも感じているはず。「そのひとつとして、お金の先行きに対する心配も大きいのでは。今後、どれくらいお金が必要かという目安がわかれば、来る日のために前もって貯蓄をしておくこともできるので、そんな不安もきっと和らぐでしょう」(丸山さん)なかでも押さえておきたいのが、“ライフイベント”、つまり人生の区切りの出来事にかかる費用。「若いうちは月々の給料を使い果たす生活でもさほど困らないかもしれませんが、20代後半からは大きな額が必要となるイベントが目白押し。何歳までにマイホームが欲しいのか、などと思い描くと、いつまでにどのくらい貯めるべきかが明らかに。こうしてきちんと貯蓄をしていけば、ライフイベントも安心して迎えられますよ」ライフイベントには出費がつきもの!結婚&新生活準備…約430万円、マイカー購入…約300万円、出産…約50万円、マイホーム購入…約4,000万円、子育て…約2,500万円/人、病気で入院…約50万円、老後の費用…約3,000万円、葬式…約200万円結婚は、挙式や披露宴が70人ほどの規模で約280万円、新生活準備は新居契約費や家電代などで約150万円として、計430万円。子育ては、子ども1人が大学を卒業するまでに約2500万円かかると考えて。老後の費用ってどのくらい?総務省の調査では、高齢夫婦無職世帯の月の平均支出額は約27万円。一方が厚生年金、もう一方が国民年金を受給する場合、夫婦で定年後25年間生きたとして、年金に加えて約2700万円が必要になる。さらに自宅の修繕費や医療費などプラス300万円は確保したい。Q. そもそも今、貯蓄にお金を回す余裕がないんですが…。A. ざっくりでも家計の収支表を作ると、お金のムダが見えてきます!とくに20代なんて給料が高くはない時期。生活するだけで精一杯、という人も多いのでは?「ところがそうとは限らないかも。自分では気づいていないところで、ムダ遣いをしている可能性があるからです。『貯蓄できない』という人は、まずは大まかな項目と数字でいいので、収支表を作ってお金の流れを見える化しましょう」下は都内の会社に正社員で勤める28歳、社会人歴6年目となるアン子のある1か月の収支。丸山さんに見てもらうと、いきなり住居費にムダありとの診断が!「家計を回して、さらに貯蓄もするためには、住居費は手取り月収の3割以内と考えるのが基本です。アン子さんは手取り20万円なので、6万円までに抑えたいところ。また、携帯代はネット代と合わせて1万3000円を超えたら高いと判断。ほかにも保険料、食費、洋服代など全般的にムダあり。足りない分の4000円をボーナスで補填している点もNGです」住居費管理費込みで月収の30%以内が目安。更新料も住居費に基づくので、できるだけ予算内に収めたい。携帯代、ネット代携帯代とネット代を合わせて1万3000円を超えたら見直しを。プランやキャリアの変更を検討して。保険料保険料は独身アラサー女性なら5000円くらいが目安なので高いかも。そもそも加入を再検討しても。食費目安は月収の11%なので、2万2000円程度が理想的。外食や飲み物、お菓子の購入が多い人は注意。洋服代洋服代は美容費も込みで11%に。ただし、ここは譲れないなど価値観によって、ほかを削って調整を。収支/月貯蓄もしていないのに、赤字に!ムダをなくせば、月の支出は手取り内に収まるし、貯蓄もできる。丸山晴美さんファイナンシャルプランナー。節約アドバイザー、消費生活アドバイザーとしても活躍。年収300万円弱だった20代の頃、4年で600万円の預金に成功。著書は『「貯まる女」になれる本』(宝島社)など多数。※『anan』2019年5月29日号より。イラスト・菜々子取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2019年05月22日子どもが生まれると暮らしは激変! ベビーベッドやベビーカーなどの大物グッズに始まり、オムツ代やミルク代、保育料など、日々の出費もいろいろ。食費や水道光熱費も夫婦二人の生活に比べてグンと増えますし、ゆくゆくは人生の三大費用のひとつといわれる「教育資金」も家計に重くのしかかってきます。さらに育休や時短勤務でママの年収が変動したり、家族が増えて引っ越しを考えたり…。子育て世代のお金にまつわる不安は挙げだしたらきりがありません。子どもがいる家庭にとって、家計のやりくりは先延ばしにできないテーマ。でも、毎日育児や家事や仕事で忙しいママたちにとっては、何から手をつけたらよいのか、じっくり考える時間を作るのも難しいですよね。お金が貯まるママたちの「暮らしの習慣」の共通点とは?数多くの “貯まる人” を取材するマネーライターで『お金が勝手に貯まりだす暮らし』の著者である大上ミカさんは、「暮らしとお金は表裏一体。お金は暮らしのために使うものなので、暮らしを整えれば、お金も整っていきます」と話します。難しいやりくりよりも、まずは日々の暮らしを変えることから始めるとうまくいくそうです。大上ミカ(おおうえ・みか)さんマネーライター、ファイナンシャルプランナー。雑誌「サンキュ!」「日経WOMAN」など多くの雑誌で、やりくりやお金に関する情報について取材・執筆中。これまでにやりくりを取材した主婦は延べ1000人以上。著書は『お金が勝手に貯まりだす暮らし』、『収入が増えなくても貯蓄が2倍になる方法』(リベラル社)。大上さんはマネーライターとして多くのママの取材をするなかで、貯まる人たちの暮らしには、ある共通点があることに気づいたそう。大上さんが見てきた貯まる人の共通点のなかから、忙しいママでもマネしやすく効果が高い「お金が貯まる暮らしの習慣」をいくつか教えていただきました。<朝の習慣>□ 「家族より早起きする」早起きして1人で動ける時間を作ると、家事をテキパキ片付けられ、朝にゆとりが。出かける準備も落ち着いてでき、子どもの軽食やグッズを忘れて外出先で買うなどのミスも防げます。夕食の下ごしらえなども済ませられ、子どもがぐずる夕方もゆとり。惣菜や外食に頼る頻度も減って、食費にも大きな効果が!<モノの習慣>□ 「今あるものを把握する」子育て中はおもちゃや洋服がどうしても増えがち。でも、貯まる人のお家は小さい子がいても、モノが少なくスッキリしています! これは、服でも日用品でも今あるものを把握し、必要な分しか買わないから。例えば、子ども服なら季節はじめに手持ちアイテムをチェック。買い足しが必要な枚数を明確にしておくだけで、「安い!」「カワイイ!」でうっかり買いすぎるのを防げます。<夫婦の習慣>□ 「お金の話をちょいちょいする」貯まる人は、夫婦でお金の話をよくしています。特に、子どもが小さいうちは貯めどき。ここで協力し合えると、貯まるスピードがぐんと上がります。ただし、節約の話は相手が逃げ出すのでご法度です。もし、お金の話がしにくい場合は、今月の電気代や食材の値段など、身近なお金の話題を増やすこと。お金の話が自然にできる関係になれば、家計の相談や将来の貯蓄の話もしやすくなります!目先の節約や我慢ばかりでは、ママの気持ちも追い詰められて余裕がなくなってしまい、逆に誤ったお金の使い方をしてしまうことも。「ストレスは貧乏の始まり。小さなストレスをなくすことがムダの予防になります。ケチケチした節約は続かないので、いかにラクにやりくりをして家計をコンパクトにするかがポイント。まずは暮らしを変えるところから始めてみてください」(大上さん)やみくもに節約するのではなく、やっぱり愛するわが子にはできるだけいいモノやコトを選択してあげたいもの。その一方で、貯蓄はちゃんとして将来の教育費などを計画的に準備しておくことも不可欠です。ちなみに家計を見直す場合は、固定費から見直したほうがラクで効果も高いそう。「スマホ代などは内訳も見て、オプションサービスが必要かチェック。電気代も以前はスイッチをこまめに消すなどが節約術でしたが、最近は電力会社やアンペア数など根本の契約を見直す人が増加。大元を見直すと日々の節約を気にしなくてよいので、子育てが忙しいママにはとくにおすすめです」と大上さん。ちょっとした暮らしの習慣を変えると、お金が貯まるようになるだけでなく、時間と心にゆとりも生まれ、子どもたちとの時間もゆっくり楽しめるように。何気ない日常のなかで幸せを感じられる時間が増えていきます。家計を見直すなら「固定費」から電力会社の乗り換えで、どう変わる?「子どもが小さい時期」は一番貯金しやすいともいわれ、家計を見直すチャンス。そこで早速検討したいのが、毎月の「固定費の見直し」です。最近は「電力会社の乗り換え」も話題ですが、なんとなく難しそうなイメージがあるようで、ママたちからは「本当にメリットがあるの?」「電気が止まったりしない?」といった不安の声もよく聞きます。子どもが生まれると暮らし方も変わり、電気代も大きく変わります。エアコンを使う時間が長くなったり、洗濯の回数が増えたりして電気代が跳ね上がり驚くママも。子育て世代にとって一度は見直しておきたい固定費のひとつです。その点、ママたちが普段からお買い物をしている楽天の電力会社「楽天でんき」なら、子育てファミリーにもやさしく、乗り換えもカンタン。嬉しいポイントを具体的に紹介していきましょう。▼どんな風に“子育てママにやさしい” の?「楽天でんき」の魅力1)基本料ゼロ円、カンタン手続き。安心と信頼の楽天ブランド基本料はゼロ円。切り替え手続きや工事費用も無料です。申し込みはスマホでもカンタン3ステップ。切り替え工事の立ち合いも原則不要。忙しいママもいつでも申し込めます。電気の品質や安定性も楽天ブランドなら安心。2)電気料金の支払いで楽天スーパーポイントが貯まる、使える電気料金の支払いで楽天スーパーポイントが貯まります。楽天カードで支払うと、さらにポイントアップ。貯まったポイントは楽天のお買い物はもちろん、電気代の支払いにも使えます。▼電気代がどんなふうに変わるの? シミュレーション事例おなじみの楽天ブランドの安心感や楽天スーパーポイントが貯まるなどメリットが多い「楽天でんき」。実際に電気代がどれくらいお得になるかシミュレーション事例を紹介します。 わが家の電気代はどう変わる?今すぐシミュレーション! 電気をよく使う家庭ほど電気代が大幅ダウン。さらに電気代が楽天スーパーポイントとして還ってくるのも嬉しいところ。日頃から楽天でお買い物をすることが多いママなら、貯まった楽天スーパーポイントを使って、ママアイテムやベビー用品を買ってもいいですね。子どもの未来のために、無理せず「暮らし」を変えていく毎日忙しいパパやママにとって、愛する子どもたちとの時間は、日々の原動力になっているはず。子どもと過ごす「おうち時間」は、笑いあり、涙ありのあたたかな時間。そんな今しかない時間を大切にしながら、子どもの未来のための家計もしっかり考えて、暮らしの習慣や物事をスマートに選びとっていきたいですね。毎日あたたかく「おうち」を照らし、守ってくれている「でんき」を見直すこともそのひとつ。「楽天でんき」なら基本料ゼロで、電気代を支払うと楽天スーパーポイントも貯まるなど家計に嬉しいメリットがいっぱい。子育てファミリーにやさしいサービスです。 お得な「楽天でんき ママ割」ならお申込み時に楽天スーパーポイント2500ポイントをプレゼント! ママたちに大人気! ブブさん( @booboo.piyo )のマンガを「楽天でんき ママ割」サイトで公開中!「楽天でんき」では、日々の子育てをがんばるパパママたちを応援するために「楽天でんき ママ割」という企画をスタートしました。シンプルステップでお申し込みもらくらく。ストレスなく固定費を安くすることができる、子育てファミリーにやさしい「楽天でんき」のしくみやお得な情報は、「楽天でんき ママ割」サイトで詳しくご紹介しています。また、この「楽天でんき ママ割」サイトでは、インスタグラムで大人気、2歳のガク子ちゃんと旦那さんとの笑いあり涙ありの日々を綴るブブさんの「子育てあるある」新作コミックも公開中です! 子育てをがんばるパパママを応援お得な「楽天でんき ママ割」をみる [PR] 楽天でんき 取材協力:大上ミカ取材・文:古屋江美子
2019年05月13日今年10月には消費税が10%に上がるとされており、すでに生活に身近な食品などの値上げが相次ぎ、家計を直撃している。2月からはレギュラーガソリンの全国平均価格が9週連続で上昇し続け、3月からはアイスクリームやサバ缶などの缶詰類、家庭用すり身製品、牛乳などの乳製品の値段が上がった。5月以降は大手メーカーの値上げラッシュが本格化する。値段や消費税が上がる前に買うべきものを買っておかないと損してしまう!と駆け込み消費を考える人も少なくない。「あまり慌てずに、いったん冷静になって家計のことを考えてみましょう」そうアドバイスするのは、1万5,000人以上の家計を再生させてきた家計再生コンサルタントの横山光昭さんだ。今から増税前までに準備しておきたいのは、改元を機に家計の“お金の流れ”をきちんと見直して、みるみる貯まる“貯め体質”になること。「一度、支出のすべてを書き出してみましょう。支出は家賃や光熱費、通信費、保険料などの『固定費』と、食費や日用品費、衣服費や娯楽費などの『変動費』に分けられ、支出を書き出すことでふだんの買い物の浪費グセが見つかります。“ムダ支出”を見直すだけでも増税分はカバーでき、さらに貯蓄の分も捻出することもけっして無理ではありません。把握しているつもりの支出も改めて書き出してみると、“なんとなく”“ついつい”使っている支出に気づくもの。元号が変わるタイミングは、そうした“家計の常識”をガラッと見直すのにもよいチャンスです。家計のルールを改めて、貯め体質になりましょう」お金を貯めるには、支出を抑えてどれだけ貯蓄に回せるのかがカギ。だたし、やりすぎるとストレスが溜まり、反動で衝動買いに走ってしまう。横山さんによれば、無理なく支出をカットするには、チマチマ節約するよりも、固定費を思い切って見直したほうが効果的だという。「子どもが独立して部屋が余っている状態の賃貸マンション、ほぼ週末しか乗らないマイカー、ほかにも、ほとんど通話をしない携帯電話代、テレビの有料放送などを見直すだけでも、まとまった金額の削減が可能です」そこで項目ごとに「コストカットのコツ」を、横山さんが教えてくれた。【住居費】固定費のなかで大きなウエートを占めるのは「住居費」。家賃や住宅ローンなど、住居に関する支払いは手取り月収の多くても30%以内に抑えたい。「手取り30万円なら9万円以内、できれば7万5,000円程度が理想です。これより多く支払っているのであれば見直したほうがいいでしょう。賃貸派は子どもの進学時に合わせて郊外に引っ越す。引越し費用が住むであろう期間の家賃の差額で相殺できるのであればメリットは大いにあります。持ち家派は住宅ローンの借り換えを検討しましょう」(横山さん・以下同)借り換えでトクをするのは、「1,000万円以上の残債があり、残りの返済期間が10年以上、金利差0.5%以上」と3つの条件がそろっていること。今、金利の低い住宅ローンを探すのならネット銀行の「変動金利」がお勧め。たとえば、固定金利2%で返済中の住宅ローンを、残債1,279万円のときに変動金利0.457%のローンに借り換えたとすると、毎月の返済額は8,600円も負担が減ることに。【通信費】今や1人1台スマホを持つのが当たり前。4人家族だと一家で5万円以上の通信費がかかっているケースも。しかし、横山さん宅では7人家族で、通信費はなんと1万円!「大手キャリアから格安SIMに変えるだけで、料金は4分の1程度に減らすこともできます。わが家でも月1,000円の格安スマホに乗り換えて、あとは固定電話代のみ。ふだんはLINEの無料通話などを使えば電話代はかかりません。メールやSNSをやる程度であればこれで十分です」ほとんど使うことのない固定電話は、解約を検討してもいい。たとえば4人家族で月5万円かかっていた通信費を、格安スマホへの乗り換え。固定電話の解約で月1万円程度に抑えられる。乗り換えるのが面倒という人も、大手キャリアでも負担額が減らせるプランがあるかどうか窓口で聞いてみよう。契約当初のプランそのままという人は一考の価値アリ。
2019年05月06日今年10月には消費税が10%に上がるとされており、すでに生活に身近な食品などの値上げが相次ぎ、家計を直撃している。2月からはレギュラーガソリンの全国平均価格が9週連続で上昇し続け、3月からはアイスクリームやサバ缶などの缶詰類、家庭用すり身製品、牛乳などの乳製品の値段が上がった。5月以降は大手メーカーの値上げラッシュが本格化する。値段や消費税が上がる前に買うべきものを買っておかないと損してしまう!と駆け込み消費を考える人も少なくない。「あまり慌てずに、いったん冷静になって家計のことを考えてみましょう」そうアドバイスするのは、1万5,000人以上の家計を再生させてきた家計再生コンサルタントの横山光昭さんだ。「消費税が上がっても、家賃や健康保険適応の医療費、保険料などには消費税はかかりません。消費税がかかる支出は光熱費や食費、日用品費など月の生活費の3分の2程度。たとえば、生活費が毎月30万円かかる家計であれば、約20万円分の支出に消費税がかかることになります。現在の8%で計算しますと、消費税は1万6,000円。10%になりますと2万円で差額は4,000円。負担増は4,000円と思えば、それほど苦しいと感じることはないと思います。焦ってストック買いするほうが家計のムダにつながります」(横山さん・以下同)むしろ今から増税前までに準備しておきたいのは、改元を機に家計の“お金の流れ”をきちんと見直して、みるみる貯まる“貯め体質”になること。「一度、支出のすべてを書き出してみましょう。支出は家賃や光熱費、通信費、保険料などの『固定費』と、食費や日用品費、衣服費や娯楽費などの『変動費』に分けられ、支出を書き出すことでふだんの買い物の浪費グセが見つかります。“ムダ支出”を見直すだけでも増税分はカバーでき、さらに貯蓄の分も捻出することもけっして無理ではありません。把握しているつもりの支出も改めて書き出してみると、“なんとなく”“ついつい”使っている支出に気づくもの。元号が変わるタイミングは、そうした“家計の常識”をガラッと見直すのにもよいチャンスです。家計のルールを改めて、貯め体質になりましょう」お金を貯めるには、支出を抑えてどれだけ貯蓄に回せるのかがカギ。だたし、やりすぎるとストレスが溜まり、反動で衝動買いに走ってしまう。横山さんによれば、無理なく支出をカットするには、チマチマ節約するよりも、固定費を思い切って見直したほうが効果的だという。「子どもが独立して部屋が余っている状態の賃貸マンション、ほぼ週末しか乗らないマイカー、ほかにも、ほとんど通話をしない携帯電話代、テレビの有料放送などを見直すだけでも、まとまった金額の削減が可能です」今加入している医療保険や生命保険も、「保険の代わりに使える公的制度」はどんな種類があり、もしものときにはどれだけ役に立つのかを確認し、見直しを検討するのも一つの手。光熱費やスマホなどの通信費は、明細書を見ながら安いプランと比較してみよう。「相談にみえる人によく見かけるのは、『たまに』のごほうびが多すぎる人や、自分では『ちょっと買い』のつもりのコーヒーやお菓子が月で合算すると見逃せない額になっている人。そうした浪費グセを改めるのも、“ポイント貯め”に躍起になるよりも効果が見えやすいです」
2019年05月06日「この家計簿も3日しか使わなかったな……」。毎年、そんなことを繰り返している人も多いのでは?そんな人におすすめしたい“お金持ち手帳”とは――。「お金が貯まらない人は“今”を優先するタイプ。そういう人は家計簿ではなく、手持ちの手帳に家計の支出を書いてみてください」そう語るのは、生活経済ジャーナリストの和泉昭子さん。手帳で家計管理をするメリットをこう解説してくれた。「手帳は外出先にも持ち歩くので、すきま時間で記録できます。さらに、週単位や月単位で、何にいくらお金を使ったのか、すぐに振り返ることができるんです。だから“ずぼらさん”にこそ、手帳を家計簿代わりに使うことをおすすめしています」特別な手帳を購入する必要はない。今、あなたが使っている手帳でも、いくつかのルールを守れば、“お金持ち手帳”に早変わりする。「まずは、年間カレンダーに、わかる範囲で予定を書き出してみましょう。毎年時期が決まっている帰省や旅行、家族の誕生日などのイベントを書く。そこに、予想される支出も書いてください。さらに、家賃の更新や税金の支払いなど、すでに予定されている出費やボーナスなども書いておくと、見通しが立てやすくなります」こうして1年間を俯瞰してみると、お金の流れを調整しやすい。「“月末は家族で帰省するから、今月は外食を控えよう”など、先を見越した行動をとることができます。また、目標などを書いておくと、忘れずにそれを実行することもできます」お金を貯めるには、あらかじめ決めた金額を貯蓄に回して、残りの金額で予算を組むというのが、“和泉流”だ。「まず、収入から、貯蓄に回す目標額を引きましょう。さらに、毎月必ずかかるお金も引きます。たとえば、家賃や光熱費、子どもの学費などです。以上を引いた残りのお金が“変動費”。その月の“予算”です」この予算の範囲内で生活をすることができれば、目標の金額を貯蓄することができる。
2019年03月27日「お金が貯まらない人は“今”を優先するタイプ。そういう人は家計簿ではなく、手持ちの手帳に家計の支出を書いてみてください」そう語るのは、生活経済ジャーナリストの和泉昭子さん。手帳で家計管理をするメリットをこう解説してくれた。「手帳は外出先にも持ち歩くので、すきま時間で記録できます。さらに、週単位や月単位で、何にいくらお金を使ったのか、すぐに振り返ることができるんです。だから“ずぼらさん”にこそ、手帳を家計簿代わりに使うことをおすすめしています」特別な手帳を購入する必要はない。今、あなたが使っている手帳でも、いくつかのルールを守れば、“お金持ち手帳”に早変わりする。「まずは、年間カレンダーに、わかる範囲で予定を書き出してみましょう。毎年時期が決まっている帰省や旅行、家族の誕生日などのイベントを書く。そこに、予想される支出も書いてください。さらに、家賃の更新や税金の支払いなど、すでに予定されている出費やボーナスなども書いておくと、見通しが立てやすくなります」こうして1年間を俯瞰してみると、お金の流れを調整しやすい。お金を貯めるには、あらかじめ決めた金額を貯蓄に回して、残りの金額で予算を組むというのが、“和泉流”だ。「まず、収入から、貯蓄に回す目標額を引きましょう。さらに、毎月必ずかかるお金も引きます。たとえば、家賃や光熱費、子どもの学費などです。以上を引いた残りのお金が“変動費”。その月の“予算”です」この予算の範囲内で生活をすることができれば、目標の金額を貯蓄することができる。今回、“ずぼらな人”用と“もっとずぼらな人”用に、2タイプの“お金持ち手帳”の使い方を教えてもらった。まずは、週ごとのスケジュール表を使った“ずぼらな人”用の手帳から。月の予算を週で分割すると、週の予算を導き出すことができる。それを毎週のスケジュールの空欄に書いておく。さらに、習慣にするといいことが……。「よく行くスーパーのポイント倍増デーや、冷凍食品が安い日、セール日も、知った瞬間に手帳にすかさずメモしてみてください。行こうと思っていたのに、気がついたら終わっていたという経験がある方は多いと思います。でも、この習慣を身に付けておけば、逃すことはなくなります」支出額を書くのは、1日が終わった後にまとめてでも、お金を払った直後でも構わない。「ランチ代○○円、スーパー△△円のように書いていきます。その際、商品名やそれぞれの金額など、支出の内訳を細かく書かなくてもいい。また、端数まで書く必要もありません。暗算できる程度のざっくりとした金額でOKです。1日が終わったら、その日の支出の合計金額をわかりやすい場所に書いてください。また、無駄遣いや衝動買いをした日、イタい出費だったと感じた日には×を付ける。余裕があれば、余白に感想も書きましょう」金額を書くだけなので、1日30秒ほどしかかからない。そして、週1度だけでいいので、お金の使い方を振り返る時間を作り、週の支出が、予算内に収まっているかを計算しよう。これを1カ月を目標に続けてみてほしい。後になって見直せば、×が付く日の共通点がわかるはず。「同じドラッグストアに通っていたり、子どもの送り迎えの後に必ずコンビニに寄っていたなど出費のクセが見えてきます。これを改めるだけで、無駄な出費を減らすことができます」×が減っていけば、改善しているサイン。予算額を支出額が下回る黒字の週が増えているはずだ。そうなれば、月の貯蓄に回す金額を増やすことができる。収入にもよるが、“お金持ち手帳”によって行動を改善することができれば、月2万円の節約も夢ではない。和泉さんが使っている手帳は、1日の予定や行動を時間ごとに書き込めるタイプ。「支出の記録を時間軸にメモすれば、“お金を使いがちな時間帯”まで細かく把握できます。私の場合、仕事柄出張が多いのですが、飛行機や新幹線のちょっとした待ち時間に、とくに必要のない買い物をしていたことに気づき、改善することができました」金額を書くことすら面倒くさい“もっとずぼらな人”は、もはや◯と×だけでもいいという。そういう人は月ごとのスケジュールを活用するのがおすすめだ。「いい買い物ができたとか、節約できたと思う日には、◯を付けます。逆に無駄遣いをした日には×を付けるだけ。続けていけば、“生理の前後に×が多いな”とか“給料日の後に×が増えるな”とか、無駄遣いの傾向が見えてくるはずです。金額を書かなくても、×の原因を探ることで、行動を改善することができるんです」また、×が多い週は翌週◯が増えるように努力するなどして、月の支出を調整することもできる。家計簿をつけ始めるたびに、“三日坊主”となっているそこのあなた。“お金持ち手帳”で家計を改善しましょう!
2019年03月27日「理由は分からないけど全然お金が貯まらない……」「あらかじめ月の予算を決めているのにいつの間にかオーバーしてしまう」そんな悩みを抱えている人は少なくないでしょう。そこで今回は、“お金が貯まらない時に見直すべきポイント”を、資産運用・トレーディングのプロである山田良政さんにご紹介いただきます。まずは、収支を見直してみましょう!文・山田良政■外食・コンビニを利用しすぎていないか仕事後、外食してから帰宅するという方も多いのでは? 美味しくて楽ですが、外食は節約の大敵です。家で作ったら材料費が300円くらいのパスタも、レストランで食べると800円超えなんていうのはよくあること。またコンビニ利用に関しても、弁当だけでなく、誘惑に負けてデザート・お酒も追加すれば1,000円近い出費に。自炊と外食・コンビニ利用を比べると、自炊の方が圧倒的にお得。外食・コンビニ利用が多い人は、まずその点を見直しましょう。そうするだけで、週でかなりの額が浮くはずです。■使い回せない服・コスメばかり買っていないか女性がどうしてもお金をかけてしまいがちなのが、衣服やコスメ。可愛いアイテムを見つけて、我慢できずに買ってしまったという経験のある女性は多いでしょう。しかしこのような支出も、お金を貯めたいのであれば見直すべきポイントです。どんなに可愛くても、着回しのきかない服やシーズン物のコスメを買うのは△。1着で何パターンも着回しできる服やオールシーズン使えるコスメを買うのが理想的。モノを買うときは、使い回しができるか・長く使えるかということを考えるようにしてくださいね。■ちょくちょく現金をコンビニATMから引き出していないか必要なときに、すぐに現金をおろせるコンビニATM。とても便利ですが、頻繁に利用する人は要注意。マイナス金利の影響もあり、現金引き出しの手数料もあなどれない額となっています。「たかが108円(休日は216円)」と、3,000円、5,000円といった少額の現金を何度も下ろしていると、手数料だけで月1,000円近い出費に。自分の1ヶ月の現金支出を把握し、毎月1回決まった金額をまとめて引き出すようにしましょう。そして、その範囲内でやりくりすれば節約に繋がるはず。節約してるはずなのに全然お金が貯まらないという方は、上記のような点を見直してみましょう。しかし節約をしすぎると心が貧しくなり、ケチになりすぎると周りの人も離れてしまいます。そうならないためにもメリハリをつけ、豊かな気持ちでお金を貯めるように意識してみてくださいね。© antoniodiaz / shutterstock© Irina Bg / shutterstock© Ollyy / shutterstock
2019年02月25日「若い頃からお金に関心を持つ人が増えている一方で、『がんばって家計簿をつけているのに、お金がちっとも貯まらない』というご家庭も多いんです」と言うのは、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。畠中さんは、「貯金を増やしたい人にとって、家計簿は必ずしも必要ではありません。もっと簡単に家計を把握できるツールが貯金簿です」といいます。「お金を貯めるのに、本当に、家計簿をつけなくて大丈夫なの?」 畠中さんにお話しを伺いながら、そんな疑問を検証していきます。【ラクに楽しくお金が貯まる「貯金簿」】 第1話 「節約」「家計簿」が大の苦手なFPがお金を貯められたワケ ■「家計簿」と「貯金簿」の違いとはところで、「家計簿」と「貯金簿」の一番大きな違いは、何でしょうか? 畠中さんは、こんなふうに教えてくれました。「『家計簿』と、『貯金簿』の一番大きな違いは、貯金簿は、家計を俯瞰的(ふかんてき)に見ることができるツールという点です」なるほど! と、筆者は思いました。家計簿は「今だけ」にフォーカスをしているという意味で「平面」な感じがします。一方、貯金簿は、「流れ」を見ることができるので、本棚に本が並んでいるようなイメージで、「立体的」な感じがします。貯金簿で見えるものは、家計簿だと把握が難しい「貯金の立体感」なんですね。「貯金が適正に増えていれば、いまの家計管理の方法で大丈夫です。もし、年収に対し、貯金の割合が少ない、貯金が減ってしまっている、というのなら、家計簿と、特別支出一覧表(※)などを利用して、無駄を洗い出し、節約する必要がありそうです」(畠中さん)※特別支出一覧表とは、毎月かかるわけではないものの、ほぼ毎年、あるいは一定期間ごとにかかる費用のこと。■「家計簿をつければお金が貯まる」はウソ!?貯金がきちんと増えていれば、家計管理の方法はいまのままで大丈夫! このシンプルな事実を導き出すのに、家計簿は不要というのは、目から鱗の発想でした。でも、言われてみれば、たしかにそうだと思います。実際のところ畠中さんはファイナンシャルプランナーとして家計診断を始めて27年になりますが、「家計簿をつけている人が、必ずしも貯金できているとは限らない」と、実感しているそうです。その原因は、「家計簿の生活費といった『支出』ばかりに気をとられ、『貯金の増減』は、あまり気にしていないからなんです」(畠中さん)「目標貯金額が達成できていれば、家計簿は不要です。反対にいえば、家計簿を挫折するのは、『なぜ、家計簿をつけているのか?』という目的があいまいだから。その点、貯金簿は、『貯金』に焦点を定めたツールなので効果が出やすいんです」(畠中さん)■「家計簿」の賢い利用方法とはでは、「家計簿をつける必要性が起こるとき」は、どんなときのでしょうか?「貯金額が達成できていない場合は、その理由を洗い出すために家計簿が必要なこともあります」(畠中さん)。たとえば、貯金がなかなかできない理由が、「夫婦ともに、何となく趣味にお金をかけすぎているから」と、感じている場合。「お小遣いは夫婦で手取り月収の10%程度が適正だと私は考えているので、それ以上に自由に使っているお金があれば、見直しが必要かもしれません」(畠中さん)同じように、食費の目安は、手取りの13%~16%程度。これを大きく超えているようであれば、外食やお総菜購入が多くないかチェックをしてみます。このように、家計簿は、家計の中で「ちょっと使い過ぎているかも…?」と感じている費目の割合が実際にどうなっているのか? また、「どんなふうに使い過ぎているのか?」という具体的な内容を確認するために使うのが、賢い利用方法のようです▼家計の適正割合の目安<夫婦+乳幼児2名の場合>■家計簿アプリのメリットとデメリット最近、よく見かける家計簿アプリは、どうなんでしょうか?「家計簿のアプリはさまざまなものがあり、自動計算機能が便利ですよね。でも、やりくりに自信がない方には、『家計簿は手書き』をおすすめしています」と、畠中さん。家計簿アプリは、現段階では「収入」と「すべての支出」の入力が必要なものがほとんどで、両者が合致しないと、その差額は何に使ったのかわからない「使途不明金」として表示されてしまうものも少なくないそう。その結果、「頑張ってつけていたとしても、結局、『お金を何に使っているのか?』が、よくわからない場合も多いんです」(畠中さん)なるほど! そう考えると、まずは、「貯金簿」で自分の「貯金の状況」を把握する。もし、貯金の目標額が達成できていないようなら、手書き家計簿を使って、その原因を洗い出す。こんな流れが、効果的な家計管理方法だと言えそうです。【ラクにお金が貯められるポイント】1)貯金簿は、家計を「俯瞰的」に見ることができるツール2)貯金が適正に増えていれば、いまの家計管理の方法で大丈夫3)「貯金簿で自分の『立ち位置』を確かめ、ピンポイントで家計簿を使う■今回のお話を伺った畠中雅子さんのご著書 『ラクに楽しくお金を貯めている私の貯金簿』 (畠中雅子/ぱる出版 ¥1,500円(税別))大人気ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんによる、まったり楽しい貯金ライフと、お金回りの知っておきたいことをまとめた1冊。よくあるシビアで苦痛なマネープランや家計簿は止めて、3ヵ月ごとのノート付けで簡単に資産管理が可能になります。畠中雅子さんファイナンシャルプランナー(CFP)、マネーエッセイスト。新聞、雑誌などに連載を持つほか、講演、金融機関へのアドバイザー業務など、常に第一線で活躍するファイナンシャルプランナー。生活実感あふれるお金のアドバイスには、定評がある。
2019年02月19日「お金が貯まらない!」と嘆くと、よく言われる「家計簿をつけてみましょう」という言葉。しかし、「家計簿をつける」行為自体に苦手意識が強く、結果として「お金が貯められない」という悪循環に陥っているように思っている人も多いのではないでしょうか。ファイナンシャルプランナーの畠中雅子(はたなか まさこ)さんは、30年以上にわたり数えきれないほどの家庭のお金の問題を見てきました。そんな畠中さんですが、じつは「家計簿が苦手」「お金を使うのが大好き」「節約が苦手」と、お金に対しての三重苦を抱えていたそうです。そんな畠中さんがたどり着いたお金の貯め方が「貯金簿」です。畠中雅子さんファイナンシャルプランナー(CFP)、マネーエッセイスト。新聞、雑誌などに連載を持つほか、講演、金融機関へのアドバイザー業務など、常に第一線で活躍するファイナンシャルプランナー。生活実感あふれるお金のアドバイスには、定評がある■「節約」「家計簿」が大の苦手のFPが取った手段とは!?節約が苦手なファイナンシャルプランナーの畠中さん。そのことを反省する機会は多々あるものの、「これが、自分の性格だから」と、あきらめてもいるそうです。あきらめる一方で、自分に合った貯め方や管理方法はないかと、常に模索をしてきました。「結果として、自分に合った方法で、教育資金や住宅資金、老後資金を準備できています」(畠中さん)畠中さんの例でもわかるとおり、お金の不安を減らすためには、やみくもに情報を取り入れるのではなく、「自分の性格に合ったお金との付き合い方」を見つけることが重要です。「家計簿が苦手」と公言される畠中さんに、筆者は、幾度となく取材をしています。折々で、「家計簿はつけられないけれど、貯金簿で管理しているから何とかなっているの」と、おっしゃっているのを耳にしてきました。そして、とうとう!! 畠中さんの秘密兵器!?「貯金簿」の本が出たというので、勇んでお話しを聞きに行ってきました!■「貯金簿」って、何ですか?貯金簿とは、「資産」と「負債」の残高を書き留めたものです。「貯金を増やしたい人にとって、家計簿は必ずしも必要ではありません。もっと簡単に家計を把握できるツールが、貯金簿なんです」(畠中さん)貯金簿を、3ヶ月~半年ごとにつけることで、家計の中での貯金ペースを把握することができます。通帳などの資料さえあれば、まとまった期間の貯金の推移を、1日で把握することもできるのが魅力です。「家計簿のように毎日つける必要はないものの、家計の全体像がわかるので、『これから貯金を増やしたい』と考えている人におすすめです」(畠中さん)。■誰でもカンタンにできる貯金簿の書き方早速、貯金簿の書き方を簡単に説明します。次の例を見ながら、実際に作ってみましょう。▼貯金簿の例【ステップ1】罫線が引いてあるノートを1冊とペン、電卓を用意する【ステップ2】各行に利用している銀行の口座、貯金性の保険(掛け捨てのものは対象外)などを記入する。それらの下に小計欄を作る。さらにその下に住宅ローン残高と増減、その他のローン残高と増減を書く【ステップ3】各口座の残高や貯金型保険の支払い額(解約返戻金でもOK)を調べ、先ほど記入した列の隣に記入していく■確実にお金を貯めるためにすることとは貯金簿をチェックする頻度は、会社員のご家庭は半年に1回程度、自営業者など各月の収入にバラツキのあるご家庭は、3ヶ月くらいを目指したいもの。大切なことは、「1年間で、どれくらいのペースで貯金が増えているか?」を、確認すること。「目安としては、1年間の貯金が、年収に対して会社員の場合で10~15%、自営業または共働きの場合は15~20%増えていれば十分です」(畠中さん)。「『貯金額は、●歳までに、●百万円!』といった指標がありますが、貯金の目標は、その人の『貯金力』に見合った設計をすることが大切です」(畠中さん)。筆者も、この意見に、深く同感です。「身の丈」という言葉、いまはあまり流行らないかもしれませんが、生活スタイル(子どもがいる、いないなど)や年収によって、「貯めることができる金額」には、ある程度の限界があります。無理なダイエットをすると必ずリバウンドがあるように、無理な貯金にも、リバウンドがあるんです。「自分の貯金力」を冷静に判断すること。それが、確実に貯金をすることの早道なのではないでしょうか?【ラクにお金が貯められるポイント】1)貯金を増やしたいのなら、貯金簿は効果的なツール2)目指すは、1年で10%~20%の貯金増3)「自分の貯金力」を知ることが、貯金の早道■今回のお話を伺った畠中雅子さんのご著書 『ラクに楽しくお金を貯めている私の貯金簿』 (畠中雅子/ぱる出版 ¥1,500円(税別))大人気ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんによる、まったり楽しい貯金ライフと、お金回りの知っておきたいことをまとめた1冊。よくあるシビアで苦痛なマネープランや家計簿は止めて、3ヵ月ごとのノート付けで簡単に資産管理が可能になります。
2019年02月18日貯蓄をふやすには、収入を増やすか、節約して支出を減らすか、あるいはその両方の対策が必要となります。このうち優先したいのは、家計の見直しによる節約・支出の削減です。収入には税金がかかるため、増えた分がそのまま手元に残るわけではありません。一方税金が差し引かれた残り(手取り収入)から出ていく支出は、減らせた分だけそのまま手元に残ります。つまり、同じ金額であれば、収入を増やすよりも、支出を減らしたほうが、効率よくお金を貯金に回せるようになるのです。ただし、無理な節約では日々の生活がつらくなり、長続きしないため、好ましくありません。この記事では、無理のない効率的な家計の見直し方、長続きする節約のコツをご紹介します。家計の見直しはどこから始めればよい?無理なく効率的に家計の見直しを行うにあたっては、日々の生活への影響が少なく、節約効果の大きな支出項目から始めるのがポイントです。支出には変動費と固定費がある家計の支出項目は大きく「変動費」と「固定費」に分けられます。変動費は、食費や日用品、被服費、娯楽費など毎月支出額が変動する費用。固定費は、住居費(家賃・ローン)や水道光熱費、通信費、保険料など毎月必ず支払いが必要な費用です。そのほかには、冠婚葬祭費や家具・家電購入費など、不定期に発生する一時的な支出項目があります。変動費:食費・日用品費・被服費・美容費・娯楽費・交通費・医療費・交際費・こづかい固定費:住居費・水道光熱費・保険料・通信費・教育費・自動車関連費・(税金)固定費の見直しは節約効果が大きい節約というと、食費を削ったり、電気をこまめに消したり、外食やレジャーを控えたりと、変動費を減らすイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。変動費の節約は、我慢すればある程度の効果がすぐ出る反面、常に節約を意識しなければならず、生活が窮屈になったり、ストレスを感じ長続きしにくい傾向があります。それに対して固定費は、自動引き落としなどで無意識のうちに支払っていることも多く、手付かずになりがちです。確かに固定費の見直しは、変動費の見直しに比べ手間はかかります。しかし一度の見直してしまえばその後も節約効果が持続し、生活をあまり変えず大きな節約効果が期待できます。まずは固定費の見直しで毎月出ていく支出を減らし、その後に無理のない範囲で変動費を減らしていく。これが長続きする効果的な家計の見直しのポイントです。支出項目別 家計の見直しポイントここでは節約効果の大きい固定費の見直しポイントについて項目別に解説します。住居費(家賃・住宅ローン)住居費(家賃、住宅ローン)は通常、固定費の中で最も大きなウエイトを占める支出項目です。【持ち家】住宅ローンの借り換え住宅ローンを返済中で次のような条件をすべて満たしている場合、ローンの借り換えによって返済負担が軽減される可能性があります。【住宅ローン借り換えの目安】返済期間10年以上ローン残高1000万円以上借り換えにより1%以上借入金利が下がる借り換えを検討する際には、固定金利と変動金利の違いや、借入にかかるコストなどを考慮し、事前にシミュレーションを行った上で判断することが大切です。【賃貸住宅】引っ越し・家賃交渉賃貸住宅にお住まいの方であれば、家賃の安い物件に引っ越すという方法があります。また、周辺の同じような間取り・築年数の物件の家賃相場に比べ今の家賃が高ければ、家賃交渉により家賃を下げられる可能性もあります。必ず下がるというものではありませんが、交渉してみる価値はあります。保険料保険は家の次に高い買い物ともいわれ、見直しによる効果が期待できる支出項目です。生命保険料(生命保険・医療保険など)生命保険や医療保険については、遺族年金や障害年金、健康保険などの公的保障と保有している資産、家計の状況などを考慮した上で、保障が過大になっていないかを確認し、適切な保障額となるよう見直しを行います。終身保険や養老保険など貯蓄性の高い保険は、保障額に対して保険料が割高となるため、それが家計を圧迫する原因である場合には、貯蓄性保険の割合を減らしたり、掛け捨て型保険へ切り替えることで、保険料負担を軽減できます。また同じ保障内容であっても、保険会社によって保険料は異なるため、複数の保険会社を比較して見直すことがポイントです。損害保険料(火災保険・自動車保険など)火災保険や自動車保険などの損害保険についても、まずは適切な補償内容・契約条件となっているかを見直しましょう。マンションの上層階の水災補償(火災保険)や、古くてほとんど価値のない車の車両保険(自動車保険)など、必要のない補償を外すことで保険料を節約できます。また補償の重複がないかを確認し、重複があれば解消しましょう。【重複しやすい補償】生命保険同様、保険会社によって保険料は異なるため、複数の保険会社を比較して見直すことがポイントです。通信費大手キャリア(docomo・au・SoftBank)でスマートフォンを契約している場合、格安スマホ(MVNO)への乗り換えによって、毎月のスマホ料金を1/2〜1/4程度まで節約できる可能性があります。光熱費(電気・ガス)電気料金2016年4月からは電力自由化によって契約する電力会社を選べるようになり、電力会社の切り替えによって電気料金を節約できる可能性があります。また電力会社を変えない場合でも、契約プランや契約アンペア数の見直しによって基本料金を下げる方法もあります。ガス料金家庭用のガスには都市ガスとプロパンガス(LPガス)があります。このうちプロパンガスの料金は、もともと割高であるうえ、業者が自由に決定できるため、1つの業者が独占状態にある地域などでは、相場に比べガス料金が高く設定されている傾向があります。場合によっては、同じような使用条件で都市ガスの2倍近い料金であることも少なくありません。プロパンガスを使っている方は、まずはお住まいの地域の相場を確認してみましょう。もし相場よりも高い場合には、相場を根拠に交渉することで料金を下げてもらえる可能性があります。2017年4月からはガス自由化によって、都市ガスを利用できる地域ではガス会社を選べるようになっており、ガス会社の切り替えによってもガス料金を下げられる可能性があります。自動車関連費(ローン・維持費)車を保有するには、維持費としてガソリン代や駐車場代、自動車保険料、税金など、またローンで購入した場合にはその返済費用が固定費としてかかります。そのほか車検費用やメンテナンス費用などもかかり、見直しができれば大きな節約効果が期待できる支出項目です。まずは車を保有する必要性があるのか、2台以上車がある場合には台数を減らせないか、レンタカーやカーシェアリング、タクシー、公共交通機関などで代用できないかを考えてみましょう。使うたびに料金がかかるレンタカーやタクシーなどは一見高く感じるかもしれませんが、ほとんど使わない車を保有し続けるほうが、トータルでは高くつくケースが多いといえます。住んでいる地域や何らかの事情で車がなければ生活できないような場合を除けば、車を持つことにこだわる必要はないといえます。先取り貯金で確実に貯金する確実に貯金にお金を回す方法としては「先取り貯金」が有効です。先取り貯金とは、毎月の手取り収入からその月の固定費と貯金分を先に差し引き、残ったお金で変動費(生活費)をやりくりする方法。貯金分に差し引いたお金は、貯蓄専用口座に移すなど生活費とは分けて管理します。これにより、お金を使いすぎて貯金に回すお金が残らないということがなくなります。また、差し引いて残ったお金はすべて生活費として使えるため、貯金に回すお金を残さなければならないというストレスがなくなり、生活費として残ったお金のやりくりだけに専念できます。結果としてお金が余れば、少し贅沢したりする余裕も生まれます。簡単に家計の把握・管理ができる家計簿アプリを活用する家計の見直しには、家計の状態を把握することが必要です。今はスマホで利用できる家計簿アプリがあり、家計の状態を把握するために必要な家計簿を簡単につけられるようになりました。機能性や使いやすさから私がおすすめするのは「マネーフォーワードME」「Zaim」の2つです。いずれも登録した口座やクレジットカードの出入金を自動で家計簿に反映する機能があり、入力するのは現金払いなど一部の支払いのみ。手入力が必要な支払いも、レシート撮影による読み取り機能で簡単に入力ができます。入力した情報は項目ごとに自動的に集計、グラフ化されるため、視覚的にわかりやすく家計の状況を把握できます。また予算機能によって、各支出項目ごとに今月あとどのくらいお金を使えるのか、リアルタイムで確認しながらやりくりしていくことができます。家計の見直し実行例ここでは貯蓄ができない家計から貯蓄のできる家計への見直し実行例をご紹介します。ご自身の家計と比べながら、見直しのイメージを掴んでいただければ幸いです。月収世帯手取り月収:450,000円(給与収入(夫)350,000円・パート収入(妻)80,000円・児童手当20,000円)家族構成見直し前後比較表このケースでは、保険の見直し、格安スマホへの変更、あまり使用していない妻の車を手放すなど、固定費の見直しを中心に行った結果、貯金額を54,000円増やすことに成功しました。今回は変動費(生活費・こづかい)にはあまり手をつけておらず、見直し後も生活水準はほとんど変わっていません。そのため、今後変動費をうまくやりくりできるようになれば、さらに貯金額を増やすことも可能といえます。家計の見直しによる節約まとめ貯金のできる家計となるためのポイントは、固定費の見直しにあります。固定費の見直しには手間もかかりますが、一度見直しを実行すれば節約効果が持続し、効率よく家計を改善できます。まずは家計簿をつけ、家計の状況を把握することから見直しを始めましょう。
2019年02月10日