毎月の家計管理って、みなさん、どうしていますか?「ときどき家計簿をつけているけど、長続きしない」「やりくりが下手だからお金がなかなか貯まらない」なんて方も多いのではないでしょうか。そんな方でも安心!「これさえ使えば、家計管理がムリなく続けられる!」と大評判なのが、無印のパスポートケース。今年こそやりくり上手になるために。爆発的な人気の理由とその使い方に注目してみました!■お金・通帳・カードを、ひとつにまとめられて便利!食費に光熱費に日用品に、教育費に…と毎月のやりくりって、たいへんですよね。そんな家計の管理に「とても役立つ!」とインスタグラム等で話題になってから、なかなか手に入らないとうわさの無印のパスケートケース。エキサイトブロガー tomokoさんのブログ『 大人気の無印パスポートケースで家計管理をシンプルに!! 』より 快適な暮らしを実践する人気ブロガー、「白×グレーの四角いおうち」のtomokoさんも 「SNSで爆発的にヒットしてから、店頭でもオンラインショップでも売り切れ中の大人気商品なのですが」とのことでしたが…。やっとの思いで手に入れることができたので、テンションアップ! さっそく使ってみたら、たしかに人気ぶりがわかるほど便利だったそうです。tomokoさんによると、このパスポートケースが人気なのは、*通帳がピッタリ入る*クリアケース(3枚)付き*カード入れがあるなど、家計管理に必要なものが、ひとつにまとめて管理できるというところだそうです。 もともとこのケースは、パスポートとともに旅先で通貨やメモ類などを入れて収納できるようになっていますが、「これが家計管理にもぴったり」というわけで、その使い方をご紹介しています。エキサイトブロガー tomokoさんのブログ『 大人気の無印パスポートケースで家計管理をシンプルに!! 』より 「左のポケットには毎月記帳したり出・入金する通帳を入れて。」 エキサイトブロガー tomokoさんのブログ『 大人気の無印パスポートケースで家計管理をシンプルに!! 』より 「クリアポケットは、予算を袋分けして管理」とtomokoさん。エキサイトブロガー tomokoさんのブログ『 大人気の無印パスポートケースで家計管理をシンプルに!! 』より たとえば、ガソリンを入れるときには、ガソリン代としてあるクリアポケットごとバッグに入れて持って行くようにすると、「財布の中で予算がごちゃごちゃにならずに便利!」といいます。帰ったらおつりごとパスポートケースに戻して終了。クリアポケットをとりはずして使えるのもポイントですね。右のポケットはキャッシュカードやポイントカードなどを入れるのにちょうどよいそうですが、tomokoさんは、キャッシュカードを使わず通帳管理派なのでここはフリーにしているそうです。エキサイトブロガー tomokoさんのブログ『 大人気の無印パスポートケースで家計管理をシンプルに!! 』より その下のファスナー付きのポケットは、袋分け管理で週末に余った小銭を入れる小銭貯金ポケットにしているそう。エキサイトブロガー tomokoさんのブログ『 大人気の無印パスポートケースで家計管理をシンプルに!! 』より 「今まで月始めは通帳のポーチ、家計簿ファイル、予算を分けた封筒、などバラバラと出してましたが、パスポートケースのおかげで、これひとつでスマートに管理できるようになったのでとても便利」といいます。 「でも、これを使いこなすのにも、当たり前だけど予算立てがしっかりできていることが大前提」と続けます。エキサイトブロガー tomokoさんのブログ『 家計の事。見直し後の変化 』より これまで、袋分けしても足りないと別の袋から借りてしまったり、電気代がかかって足りないときは、貯金から引き出したりと…。その月暮らしな感じだったそうですが、昨年1年分の実際のデータから月平均の電気代を割り出し、他の支出分も平均を計算して、固定支出の月平均を算出。その中でやりくりすることに決めたそうです。「予算計画を立てるまではかなり頭と時間を使いましたが、月の予算、週の予算もはっきり決めてしまえば、あとは毎週、毎月、それを守るだけ」と予算立ての仕方もアドバイスしてくれています。そして、その予算を守るために使い始めたという無印のパスポートケース。「1ヶ月のやりくり費を袋分け管理するのに本当に最適でした!」とtomokoさん。エキサイトブロガー tomokoさんのブログ『 家計の事。見直し後の変化 』より 食費が足りなさそうになったら、節約メニューを検索したりして、なんとか月の予算内で収まるように調整。そして、週の余った小銭と、医療費の余った半端な小銭だけを集めて小銭貯金もできたそう。「できない、続かない、苦しい、ばっかりだった家計管理と家計簿つけ。それが、予算立てを見直し、無印のパスポートケースでしっかり管理できたらばっちり。こんなに楽しかったのは初めてです。とってもシンプルですが、続きそう!!」といいます。tomokoさんのように、予算立てをしっかりしたうえで、このパスポートケースを利用すれば、月々のやりくりも予算内で守ることができそうですね。■使った金額が把握しやすくなった!tomokoさんの記事を見て、「ぜひわたしも使ってみよう」と手に入れたのは、「イロトリドリノ暮らし~シンプル×北欧モダン~」のnaoさん。エキサイトブロガー naoさんのブログ『 良品週間でお買い物♪話題のパスポートケースで家計管理はじめます! 』より 「ネイビー・ブラック・グレーの3色展開のようですが、私が行ったお店にはブラックとグレーのみ。汚れの目立ちにくいブラックを選びました。一時期は人気のために品薄状態が続いていたようですが、現在はわりと在庫復活してきているようです」とすんなり手に入ったというnaoさん。ちなみにnaoさんのお宅の家計管理は、ご主人がなさっているとか。以前はご自分で家計管理をしていたようですが、うまくいかなくなり、ご主人が管理するようになったとか。「夫が数年後に控えているマンションの大規模修繕やら教育費やらすべてを考慮して、きっちり細かく管理してくれています。なので、私は毎月決まった額(生活費+私のお小遣い)をもらって、その額の中でやりくりしています。家計を引き締めて黒字になれば、私のヘソクリに」といいます。naoさんは3つのクリアポケットを ・生活費 ・私のお小遣い ・クレジットカード利用分に分けて使っているそうです。エキサイトブロガー naoさんのブログ『 良品週間でお買い物♪話題のパスポートケースで家計管理はじめます! 』より 「生活費と言っても私の担当は食費・日用品費・雑費程度なので、細かくは分けていません」というnaoさんですが、多少の赤字はあっても、今月どれだけ使ったかわからない、なんてことはなくなったそうです。「もし今後、細かく分けた方がやりくりしやすいようだったら、リフィルを買い足そうかなと思っています」とnaoさん。左側には通帳にぴったりのポケット、右側にはカードにぴったりのポケットがあるので便利。 「とても使いやすいので、毎月赤字にならないように、しっかり管理していきたい」といいます。naoさんのように、生活費とおこずかいのシンプルな管理だけでももちろん役に立ってくれそうです。■クリアポケットは追加可能! 袋分け管理がより便利にこちらのパスポートケースはもともとインスタグラムで爆発的な人気が出たので、インスタグラマーさんたちの使い方にも注目してみましょう。インスタグラマー 高尾家日記のtko_mama.さん より こちらはお子さんとご主人の3人家族で暮らす「高尾家日記」のtko_mamaさん。パスポートケースを家計管理に利用し、ブームのきっかけともなったインスタグラマーのおひとりですが、クリアポケットのリフィルを追加して5つの透明ケースにやりくり費を分けているそうです。【高尾家のやりくり】ジッパー付きケースに●1週間1万円やりくり費を5週間分●特別費●ガソリン代●クレジットカード利用分を入れるケース●1万円やりくり費残った額を入れるケースインスタグラマー 高尾家日記のtko_mama.さん より以前は銀行の袋を使って予算を分けていたそうですが、このパスポートケースを使ってみたらとても便利になったそう。「通帳やカードも入って便利です。通帳はカードを入れている部分の下にジッパーがあり、そこに3〜4冊入ります」とも。「私はクオカード、値引き券も入れています。使いやすくてオススメです」といいます。インスタグラムには使い方の 動画もアップ されていますが、かなりの再生回数。参考にしている方は大勢いらっしゃるようです。なんといっても、このクリアポケットの袋分け管理がやりくりにぴったりのようですね。インスタグラマー uuta_kakeiさん より 同じように、インスタグラマーのuuta_kakeiさんは、このパスポートケースの使い勝手がいいのは、とくに透明のクリアポケット足りなくなったら、別売のリフィルを追加できる点が便利だといいます。「本体(3枚入)+リフィルで3000円くらい。外食1回がまんで、こんなに使い勝手のいいものが買える。予約は数ヶ月だけど、何年も使えるものだと思います」と絶賛。uuta_kakeiさんは、毎月の生活費を写真のように、本体のクリアポケット+追加のリフィルを使って9つに袋分けしているそうですが、「封筒でも袋分けしてましたが、ボロボロになるし、中身が見えないので私にはあまり…。パスポートケースのほうが合っていました。何より楽しくてちゃんも続くのがいちばん」といいます。 <uuta_kakeiさんがお気に入りの理由> ・項目ごとにお金を振り分けるので、予算決めなどでお金のことを考えるようになった。・残金が見えるので、残りの生活の修正がしやすい。・予算が余るとうれしいので、モチベーションアップ。・パスポートひとつですべてのお金が管理できる。・家計管理をやっていて楽しい。・楽しいからちゃんと続く。というわけです。財布を分けたり、封筒に入れて袋分け管理をしている方は多いと思いますが、クリアポケットを利用すれば、中身が見えるし、封筒のようにボロボロになることもないので、たしかに便利ですね。■株主優待券やギフトカードも入れられる!ほかにも、megumi.kakeiさんのように、あまり現金を持ち歩かない派という方も、株主優待券やギフトカードを入れたりしているそう。カード類を入れるスペースもたくさんあるので便利ですね。インスタグラマー megumi.kakeiさん より インスタグラマー megumi.kakeiさん より 「使ってみてひとこと。『そりゃ流行るわ』と言っちゃうぐらい使いやすいし、たくさん入るし、ファイルケースのサイズがお札にシンデレラフィット。人気のある理由がわかります」といいます。もちろん、このパスポートケースは母子手帳を入れたり、病院の受診用ケースに使ったりといろいろ活用できますが、家計管理をなんとかしたい人の強い味方になってくれることは間違いなし。忙しいと家計簿をしっかりつけて、家計管理を…といなると、ちょっとハードルが高いので、まずは、このパスポートケースを使って生活費をいくつかに分け、そのなかでやりくりすることからスタートしてみてはいかがでしょうか。とくに「今年こそやりくり上手になりたい!」という方は、2019年がはじまってまもないうちに、さっそく家計管理を始めてみましょう。これを機に、少しでも貯金を増やせたらいいですね!今回ご紹介したブロガー・インスタグラマー ・ブログ「白×グレーの四角いおうち」のtomokoさん ・ブログ「イロトリドリノ暮らし~シンプル×北欧モダン~」のtanya johnsonさん ・高尾家日記のtko_mamaさん @tko_mama ・uuta_kakeiさん @uuta_kakei ・めぐみ ズボラに節約生活のmegumi.kakeiさん @megumi.kakei
2019年02月09日「『節約をしていても、お金が全然貯まらない』という声をよく聞きます。消費税が10%になる今年10月までに、ご自身のお金の使い方をもう一度見直すことをおすすめします。お金が貯まらない行動を改善しておかないと、いつまでたってもお金が貯められない人になってしまいますよ!」こう話すのは、『使えば増える!お金の法則ワクワクしながら資産づくり』(時事通信社)の著者でHAM代表取締役の垣屋美智子さん。垣屋さんは株式アナリストなどを経て、企業や個人向けに資産形成のアドバイスを行っているスペシャリストだ。「上手なお金の使い方をしている企業や人は資産を残せています。反対に、節約をしているつもりでも、“間違ったお金の使い方”をしていると、お金は増えないのです」(垣屋さん・以下同)そこで垣屋さんに「多くの人がやりがち」だという、“お金が貯まらないスパイラル”を招くNG習慣を解説してもらった。■車を買うなら新車を買う/家を買うなら新築を買う新築の住宅や新車を購入して、長く利用することは一見いいことだと思うだろうが、じつはお金が貯まらない行動の一つだという。「値段の高い新築の住宅や新車を購入すると、月々のローン返済が苦しくなるので“高値づかみ”には注意しましょう。車は2~3年たった中古車のほうが、機能的には問題なく、予算の範囲内で収まります。持ち家も、中古の住宅をリフォームしたほうが値段を抑えられるうえ、住み心地のよい家になることも多いのです」■住宅ローンなどの借金がない。もしくは繰上げ返済しているまた、早く借金をなくしたい、と住宅ローンを無理に繰上げ返済することも、月々使えるお金が少なくなるため、好ましくないこともあるという。「住宅ローンを組む際には、団体信用生命保険にセットで加入します。万が一、ローンを組んでいる夫が亡くなったら残りのお金は保険金で支払うことになるので、焦って返済することも、むやみに生命保険入る必要もないのです。そのぶん、現金で持っておいたほうがいいでしょう」■ふるさと納税が好きで、控除上限まで積極的に寄付している制度をよく知らないで支払っていると思わぬムダ遣いにつながるというのが、いまや大人気の「ふるさと納税」だという。自分が支援したい自治体に納税した金額から2,000円引いた金額が翌年還付され、さらに納税先の自治体からさまざまな返礼品が受け取れる。実質2,000円で地方の特産品が手に入り、お得だといわれているが……。「翌年還付されるお金は、キャッシュバックではないのです。還付金は、確定申告をして、前年に納めた所得税からの還付と翌年の住民税からの控除なので、そもそも税金を納めていなければお金は戻ってきません。納税額が少ないケースなど、制度をよく知らないで寄付をすると、損してしまうことも少なくないのです」“絶対にお得”という考えにとらわれてしまうところに落とし穴があるようだ。どうしてお金が貯まらないんだろう……という悩み。じつは、あなたが無意識にしているお金の使い方に原因があるのかも。改善して、今年は“貯め上手”を目指そう!
2019年01月08日生きるのにどうしても必要なお金。人それぞれ状況は違うし、家計のこととなると気軽に聞きづらいテーマです。書籍『わたしの「お金ルール』(インプレス)では、節約上手な人気ブロガーさんや、インフルエンサーさんが実際に行なっている「お金のルール」がわかりやすく掲載されています。ここでは、「家計」に関するアイデアを少しだけご紹介します!※以下の内容は、書籍『わたしの「お金」ルール』(インプレス)の文章を抜粋、編集したものです。みんながお金をかけているのはどこ?気になるモノ選びのコツを大公開!人気インスタグラマーmikikoさんの家計管理術とは?ここでご紹介するのは、フルタイムで働く2児の母、mikikoさん。背伸びしない「暮らし」の考え方についての投稿が人気のインスタグラマーさんです。mikikoさんの家計管理術は、まず何にいくら支出があるのかを知り、毎月の予算たてるところから。あやふやな家計管理にならないよう、必ず目標を掲げることが大切なんだそう。お金や電卓、家計簿などの家計管理セットは1つにまとめて管理しているそう。スッキリしてますね!1.仕事が休みの日(週2日)しかお金は使わない2.袋分けはしない3.我が家に必要な項目だけ手書き家計簿4.家計簿に細かく記載しない5.給料日に左右されないように曜日で区切って管理(4週と5週管理)6.クレジットカード払いはなるべくしない7.特別費と目的別貯金の予算を設ける8.住宅ローンより教育費を優先して貯蓄やること、やらないことを決めておくと家計の管理もグッと楽になりそうですね。この他に、具体的にしていることを見ていきましょう!毎月の集計がグッと楽になる家計ノートの工夫年間支出表と毎月の支出表が見開きで見られるように作成。記入頻度が高い食費と日用品は、購入店舗や商品名は記入しません。集計と項目別計が出るようなフォーマットにすることで、毎月の集計がぐっと楽になりました。なお、毎月のあまりは毎月の収入額が変動しないよう繰り越さず純貯金へ。(mikikoさん)クレカ払いをしても、基本は現金管理!クレジットカード払いをした時は手元の予算から口座引き落とし用袋にお金を入れておき、引き落とし日までに銀行に入金します。レシートは家計簿のバインダーに挟んでおいて、引き落としが確認できたら破棄。基本は現金管理です。本来のお金を当てにせず、ポイントなどに揺さぶられず、手元にお金でやりくりしていきたいと思います。(mikikoさん)【小ワザ】小さなストレスがなくなる家計管理の仕方両替が自宅でできると家計管理がスムーズに行えます。例えば、引き落とし用袋に入れるお金を準備する時「1円足りないけど、まっいいか」なんて事になりません。私はお楽しみ代をコインケースにためているので、そのコインケース内のお金を両替できるお金として小銭を多めに確保しています。(mikikoさん)まだまだ参考にしたい、お金に関するアイデアがいっぱい!暮らしていくのに欠かせない大切なお金。悩むより、楽しんで使いたいですよね。この書籍では、人気ブロガーさんやインスタグラマーさん10人の暮らしの知恵が詰まっています。お金の哲学や、節約方法、さらには失敗談までも掲載されているので、身近に感じる内容がとっても参考になりますよ。イラストや写真も多くて読みやすいので、ぜひ一度手に取ってみてくださいね。●登場する人mikiko:フルタイムで働く2児の母。背伸びしない「暮らし」の考え方や回し方について配信中。Instagram(@kurashigoto_)ごえもんママ:2009年に結婚、2010縁4月に第一子出産。私(37)と夫(38)、長男(7)次男(2)の4人家族。フルタイムの共働き。「家族が楽しく幸せなのが一番」をモットーに自分らしいやりくりを模索してきました。趣味は映画鑑賞、懸賞、株主優待、ブログ、海外旅行。お得なことが大好きです。Blog()Instagram(@fm.march)hana:hana(ブロガー)と夫・子ども3人の5人家族。夫の収入面で親に結婚を反対されてからお金について真剣に向き合うように。著書「ずぼら主婦でもお金が貯まる!hana式袋分けファイル家計簿」(カンゼン)。Blog()hana.ienote:住まいも家計もシオンプルにスッキリ心地よくをテーマに日々の「暮らしやすさ」を模索しています。夫、子ども2人の4人暮らし。Instagram(@hanaienote)LIMIAインフルエンサー()akiko:ブログ「ワーキングマザー的整理収納&北欧インテリア」主催。パパが単身赴任の中、男児2人の育児と家事、仕事の両立に奮闘中。Blog()Instagram(@lifewithboys_ig)ie___yさん:eri(33)と兄弟(4)(2)の4人家族。あえて24坪の小さな平屋を建てました。片付けも掃除も苦手でしたが、長男を出産ごに断捨離をはじめて、持たない暮らしを意識するように。Instagram(@ie___y)ピノ子:夫と子ども(0歳)の3人家族。1LDKの小さな家を自宅兼仕事場にして暮らしています。ブログ「くらしにのらり」を運営。Blig()マキ:シンプルライフ研究家。広告代理店でテレワークをするワーキングマザー。不要なものは持たない、不要な家事はしない。シンプルな暮らしぶりを綴ったブログ「エコナセイカツ」が人気を博す。著書多数。全国での公園やアパレルブランドとのコラボ商品の開発など、幅広く活躍中。blog()Rin:2LDKマンションで夫と2人暮らし。マンション4LDKを2LDKにリフォームし、断捨離やDIYを進行中。ミニマリストではないけれど、シンプルですっきり暮らすために日々工夫を重ねる。整理収納アドバイザー1級。ライブドア公式ブロガーとして「Rinのシンプルライフ」を運営。著書「心地よく暮らす大人のラク家事」(KADOKAWA)。Blog()中山あいこ:岐阜県出身、東京都在住、ライブドアブログ公式ブロガー。ライフオーガナイザー®︎。"ずっと心地の良い暮らし"をテーマに活動。家事も子育ても仕事も楽しむことがモットー。家族は息子(12歳)娘(2歳)。Blog()
2018年12月10日子どもの教育費や老後のために、日ごろから家計管理をして、貯金をしているママは多いはず。しかし、家計管理が上手にできなくて困るケースもありますよね。最近、SNSを中心にあるアイテムが家計管理にピッタリだと話題になっていることをご存知?ポケットが多いパスポートケース家計管理にピッタリのアイテムとは、無印良品が販売している「ポリエステルパスポートケース・クリアポケット付」(税込1990円)のこと。サイズは約23.5×13×2.5cmで、パスポートケースを開いた左側には、パスポートやエアチケットをしまえるポケットが3つ、右側にはカードポケットが5つと大きめのポケットが2つ(ひとつはチャック付き)。そして中央のリングにはクリアポケットが3枚付けられるようになっています。本来の使い方は商品名の通り、海外旅行先でパスポートや通貨、エアチケット、メモなどを分けて収納するためのものですが、現在SNS上では家計管理で使えると話題になっているのです。無印パスポートケースは袋分け家計管理に最適Instagram上では「#無印パスポートケース」というハッシュタグで2500件以上(2018年10月18日現在)も投稿されており、その多くは家計管理として使う方法。通帳やキャッシュカードなどを左右のポケットに収納し、中央のクリアポケットは、「食費」「日用品」「公共料金」などに分け、それぞれに1カ月分のお金を入れます。あとは、それで1カ月をやりくりするという「袋分け家計管理」に適しているんです。ちなみに、クリアポケットは別売りの「EVAリフィールクリアポケット・パスポートケース用」(税込450円)を購入することで増やすことも可能。家計管理のほかには、絆創膏などを入れているという声もあります。たしかに、絆創膏やコットン、綿棒、頭痛薬、風邪薬などをひとつにまとめて、救急セットを作ることもできますよね。アイデア次第でいろんな使い方ができる無印良品のパスポートケース。みなさんなら、何を入れますか?(文・奈古善晴/考務店)
2018年10月29日毎年、必ず年明けに新しい家計簿を買い、数か月で挫折を繰り返してきた私…。先月からスマホアプリの家計簿をつけ始め、意識が変わりつつあります!私の家計簿記録、迷走の歴史14年前の結婚当初、パソコンの家計簿ソフトからわが家の家計簿生活が始まりました。しかしあるときパソコンがダウン!あろうことかハードディスクまでダメになり、夫が過去につけていたデータもすべてなくしてしまったのです…。「デジタルはもう信じない!」(バックアップを取っていなかった私が悪いのですが)と、書き込むタイプのアナログ式へ移行。そこから私の家計簿迷走の歴史が始まります。秋口から、書店に新しい年のスケジュール帳と共に並ぶ家計簿。厚くて食材や夕食などを日記のように書き込むタイプのもの、月の集計が主な薄いもの、雑誌の付録家計簿も試してみました。「目指せ、100万円貯金!」などというキャッチーなタイトルのものに、ついつい手が伸びたことも。「今年こそ!」という意気込みで買うのですが、結局、私が1年間つけ続けられたものはゼロ!(あぁ恥ずかしい)これなら潔く家計簿をつけることをやめればよかったのに…。しかし記録しなければしないで、“罪悪感”がわいてくる小心者なのです(笑)。私がどうして家計簿を継続できなかったのか、改めて理由を考えてみました。家計簿をつけられない理由3つすると、以下の3つが判明!1.書き込むのが面倒2.集計が面倒3.レシートがたまると面倒「おいおい、そんなことで!?」と、自分で自分にツッコミを入れたくなるくらい単純なもの(笑)。しかし、これらの“いつでもできる単純作業”を放置しておくと、とても厄介なのです。家計簿は書き込んだあとに各週、各月の集計をして、実際にいくら使っているのかを知らなければ、何も意味がありません。書き込むのが面倒くさい時点で、集計にたどり着く道のりは遠く、また財布を膨らませるレシートに気が遠くなり、どんどん手が遠のいていきました。結局「ムダ遣いしてないからいいか~」と、翌月に反映されない最悪のパターン。パソコンを使った入力も、私の中では同じ。パソコンを立ち上げて、財布からレシートを取り出さねばなりません。「明日、一緒に入力しよう」と、どんどん先に延びてしまうのです。面倒くさい気持ちにならず、あとまわしにしないですむ方法はないものか…。そこで最近使い始めたのがスマホの家計簿アプリ。スマホさえ持っていれば買い物した後、外出先でもすぐに入力ができます。これでたまったレシートを再度見るという、煩わしさが減りました。家計簿アプリZaimその家計簿アプリが、“Zaim”。このアプリはかなり人気があるようで、検索でも上位にランクインしています。実は私、Zaimの前に別の家計簿アプリをインストールしていたのです。しかし、最初のとっかかりが少し分かりにくく、もたもた。もっとラクに始められるものはないかな?と探していたところ、夫が単身赴任中の家計管理に使っているZaimにたどり着きました。Zaimはインストール後すぐにスタートできたところが、私にとっては◎。何事もスタートが肝心。次によいと思えたのが、月ごとの“分析ページ”。入力されたデータはもちろん自動集計。食費、光熱費、日用雑貨費など、項目別に使った金額が分かり、グラフでも一目瞭然。画面の切り替えにより、日別、週別、月別の集計画面が見られ、入力する度に“集計”と“数字”が見えることで、気持ちが引き締まります。特に月末は家にあるもので済ませようと、食品の買い物を控えるようになりました。このソフトには、スマホカメラでの“レシート読み取り機能”も付いています。ただ時々読み取りミスがあるので、入力時には必ずチェックが必要です。読みとりがうまくいっていない場合は、手入力で修正しています。無料アプリなので読み取りの精度と、画面の下に現れる広告は仕方ないかな…。私は買い物をした商品の名称はあまり気にしていないので、分類項目さえ間違えていなければそれでよし。今のところ、このアプリの無料サービスで十分です。その他、銀行口座の管理や、ログインIDを共有すると家族で家計簿の共有もできるのだとか。私はすべての銀行の口座の残高をオンライン上にアップするのには少し抵抗があるので、この機能は使っていません。夫との家計簿シェアも、別の場所の家計を一緒にするのはややこしく、また夫婦げんかの元になりそうなので(笑)、これも今のところ使っていません。家計簿アプリ+アルファでわが家流わが家はこれまで通り、月に使う生活費は現金をおろして、光熱費、教育費、食費と日常雑貨費、その他の5種に袋わけ。ひと月に使う予算をZaim内に「収入」として入力し、使った額=「支出」を随時Zaimに入力して月の支出を管理しています。カードを使う場合は、現金と同じように即Zaimに入力。財産や銀行口座の残高などはこれまでと変わらず、パソコンのエクセルで別途記録しています(もしかすると今後、全管理をアプリにお任せすることになるかもしれませんが…)。スマホのアプリ家計簿を使って一番うれしいのは、レシートがすぐに捨てられてお財布がスッキリしたこと。それと、常に使用金額を把握しているので、節約意識が高まったことです。「今週はあと少しだし予算内で終わらせたいから、外食しないでおこう」、などと子どもたちとも状況を共有し、子どもたちの節約意識も高めています。筧のやりくりは“使うべきときは使う!”というメリハリが大切。家族で遊びにいく予算を貯めるためにも、しっかり、楽しく家計簿を継続していきたいです。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2018年10月15日家計簿をつけようと考えても、面倒になったり、金額が合わなかったり…と挫折してしまうことも珍しくありません。そこで今回は、使ったお金と入ってくるお金を計算するのではなく、シンプルに出ていくお金の整理をすることで節約する方法を紹介します。毎月決まって出ていくお金を調べよう!出ていくお金の管理は、ちょっとしたメモ帳でも簡単に出来ます。家計簿を購入する必要もありません。まずは毎月決まって出ていくお金をチェックしましょう。家賃もしくは住宅ローンのお金は決まっているのでわかりますね。水道電気ガスといった金額は、季節によって変動すると思うので、支払った領収書や料金が引き落とされている通帳などを確認しましょう。通信費は携帯電話とネット代をまとめ、食費は外食費も含めての設定とすることで細分化し過ぎず面倒な整理を避けることが可能です。消耗品費、交通費、小遣いや学費を確認したら、結構な額を書き出したことになるでしょう。いかに出ていくお金が多いか“見える化”できていると思います。費用を細かくし過ぎると、整理するのも面倒になってしまうので、大枠を掴むことが大事です。どの程度使っているのかがわかるだけで「ここをもう少し減らせないかな…」という気持ちになります。この気持ちの芽生えこそ、最大の節約につながるのです。臨時出費としてわかっている金額を計算しよう住宅の修繕費用や自家用車の車検時期、住宅の契約更新や各種保険料の支払いのように決まっている出費についても、金額を書き出していきましょう。すると、年単位でわかる出費も見えてきますね。頭では理解しているつもりでも、いざ数字にして書き出すと実感がより増すものです。年間でこれだけのお金が出ていくのだと自覚することこそ、節約への第一歩。ここから、どうやって支出を減らすかに焦点を絞っていきましょう!年払いにするなど、支出を少しでも減らす方法を探そう自動車保険などの保険料は、年払いにするだけでかなりお得になる商品が多く存在します。まずは自分の加入している保険について、支払い方法を見直しましょう。子どもの学習教材についても年払いだとかなり得になったり、車検費用も数社相見積もりをとったりすることによって最小限の出費で抑えることができます。月々の出費で一番削りやすいのが通信費。ネット回線やプロバイダの料金は他社に乗り換えるだけで乗り換え費用も補填されたうえで月々安くなるものが多いので、一度見直すのがオススメです。水道代については節水シャワーヘッドや節水蛇口にシフトし、光熱費は照明をLEDに替えることで、購入費用こそかかりますがこの先数年単位で考えるとかなりお得になります。節約というとどうしても、食費や消耗品費といった生活に直結する部分で削らなければ…という意識になってしまいがち。でも、年単位で考えて大きな出費を少し減らすだけで、日々の買い物を我慢するストレスを感じずに節約をすることが可能です。PHOTO/Fotolia
2018年10月01日シンプルだから使いやすい株式会社KADOKAWAは、シンプルですぐに始められる「SNOOPYかんたん家計簿2019」の販売を、2018年9月14日(金)より開始しました。スヌーピーと一緒にとにかくシンプルなのが、この家計簿最大の特徴。なぜなら、「食べる」「暮らす」「その他」の3項目だけで構成されているからです。様々な数字を管理しようとする際、その項目の多さや複雑さにより、つい敬遠しがちですが、この家計簿ならあなたの生活にすぐに溶け込みます。また、集計単位は週なので、余裕を持って取り組むことができます。しばらく続けた後、公共料金などの推移をグラフで確認して、日々の暮らしを振り返ってみましょう。付録も満載その他、月間スケジュールやメモ欄も有効に活用してください。スヌーピーのキャラクターが描かれた目的別シールや袋分け封筒など、有意義な付録も満載です。(画像はプレスリリースより)【参考】※KADOKAWA公式 商品ページ※Amazon 商品ページ※プレスリリース
2018年09月21日無印良品のパスポートケースが家計管理に便利だと話題になっているのをご存知ですか? 収納力抜群でお金の振り分けや管理がしやすいとSNSで人気に火が付き、実際に手にした人の満足度も高いのだとか。そんなわけで我が家もこのパスポートケースを取り入れてみました。使ってみてわかった、人気の秘密を詳しく紹介します。痒いところに手が届くたっぷり収納なんといっても1番の魅力は収納力。開けてみるとこんな感じ。左側の3つのポケットは通帳入れにぴったり。数冊入れても余裕のある作りで、左端にはペンホルダーもあります。真ん中はバインダーになっていて、クリアポケットが3枚ついています。反対側には5つのカードポケット。クレジットカードやキャッシュカードを複数枚収納することができます。カードポケットの裏はファスナー収納になっており、そのさらに裏はファスナーなしの収納ポケットに!お札がすっぽり収まるサイズのポケットクリアポケットはお札を入れるのに丁度良いサイズ。ファスナーでお札を噛んでしまうこともないので、ストレスなく出し入れすることができます。透明で中身が見えるのも◎。さらに[EVAリフィールクリアポケット・パスポートケース用 3枚入]を購入すれば、好きな数だけ足すことも可能です。このように食費・日用品・ガソリン代など、ひと月の必要経費を振り分け、項目ごとに簡単に管理することができます。自分のやりくりスタイルに応じて好きなようにカスタムできるのが最も嬉しい点。1ヶ月分の食費を1週間ごとに区切って袋分け管理をしている人にもぴったりですよ。アイデア次第で使い道はさまざま!もちろん本来の使い方通りパスポートケースとして使用するのはもちろんのこと、母子手帳ケースや、家族の診察券・お薬手帳をまとめて入れておくケースとしてなど、活躍の場は無限大。カラーがブラック・グレー・ネイビーと3色あるので、色違いで購入して別の使い方をしてもいいですね。一時はパスポートケース・リフィールクリアポケット共に入荷待ち状態が続いていたものの、今ではそれも解消され比較的手に入れやすい状況のよう。便利なパスポートケースで、あなたも家計管理を見直してみませんか?
2018年09月14日家計簿管理は、3日坊主で挫折してしまう人も多いのでは?家計簿をつけ続けるコツは、根気よりも「いかに要領良く楽にこなしていけるか」にあるのかもしれません。楽しんで家計簿をつけたら、お金が貯まった!など嬉しいことも。ズボラでも3日坊主にならない「シンプル家計簿術」の方法を、4本まとめてご紹介します。簡単にチャレンジできる方法ばかりですので、自分に合いそうな家計簿管理術を見つけてぜひ試してみてくださいね!■ レシートを集めるだけの簡単家計管理こちらの記事は、レシートを使った家計簿管理。レシートをクシャッと丸めて捨ててしまわずに、お釣りを受け取る手でそのままレシートを財布にしまいましょう。家に帰ったら、レシートを集めて保管するだけ。たったこれだけで、お金の流れが簡単につかめます。あとは、1週間ごとに家計簿に書き込めばOK!「クレジット決済は?」「レシートがもらえなかった場合は?」などの場合の対処法にも触れています。苦労なくできる家計簿管理は、試してみる価値ありです!毎日1分、レシートを集めて保管楽らく家計簿管理術■ 家計簿管理の責任感が生まれる「ライフイベント表」明確な目標や目的があると、物事って続けやすいもの。「なぜ」「何のために」「何を目指して」家計簿をつけるのかを考えてみると、がぜんやる気が出てきます。こちらの記事では、家計簿をつける目的を明確にし、かつワクワクや楽しみを感じられるように、「ライフイベント表」を作ることをオススメしています。ポイントは、子どもの入学や家のローン、老後の資金など、今後どのタイミングでお金が必要になるのか俯瞰して見られること。家計簿をつけるための間接的アプローチですが、効果は絶大!家族みんなでわいわい言いながら、ライフイベント表を作ってみてはいかがでしょう。「ライフイベント表」が肝、目的があればできる家計簿管理■ 年20万円以上!家計簿をつけながらへそくりが貯まった!Graphs / PIXTA(ピクスタ)家計簿をきちんとつけてお金をやりくりすれば、貯金を増やすことができます。さらにもう一つ、家計簿をきちんと管理すれば「へそくり」を作ることだってできるんです。へそくりと聞くと、思わずにんまりしてしまいませんか?それこそ家計簿を続けるために大切なモチベーションです。こちらの記事では、へそくり作りを楽しみながら家計簿をつける方法をたったの3ステップで紹介。ステップ1:引き落とし専用の通帳を用意するステップ2:毎月1回、同じ額を引き落とし専用の通帳に入金するステップ3:そのまま1、2年放置するうまくいけば年に20万円以上も夢じゃないかも?!1年半で24万円!楽して貯める究極の「自己流ズボラ貯金」■ 超簡単!月1家計簿と500円玉貯金で楽して嬉しい家計簿管理術家計簿を書くのは月に一度だけ。しかも500円玉が貯まる。そんな「楽&お得」な方法がありました!用意するのはノートとペン、それから引き落とし口座の通帳です。月に1度決まった日に、今月の支出をまとめるだけ。一か月何にいくらかかっているのかが一目瞭然です。先月と見比べたり、反省点や引き締めるべきところを見つけやすいのも良いところ。ついでにに500円玉貯金ができる、お金管理も必見!なんとこの方法で約6万円が貯まったそうですよ!500円玉貯金もできる!月1回のお楽しみがある家計簿管理
2018年08月26日現金を使う人よりも、キャッシュカードを使う人のほうが、お金が貯まりやすい。6月にそんな驚きの調査結果が発表された。「楽天市場夫婦のお財布調査2018」によると、積極的にクレジットカードなどを活用するキャッシュレス派家庭の金融資産の平均は約1,100万円。片や、現金派の家庭は約550万円と、2倍も差があるというのだ!「現金よりもクレジットカード払いのほうが家計管理しやすいのです。お金の使い方のクセが見えるので、ムダがぐっと減るんです」そう指摘するのは、これまで1,000人近くを指導し、貯蓄アップに導いてきたマネー講師の角田和将さん。『「節約ゼロ」で毎月3万円貯まる!貯金ドリル』(総合法令出版)でお金が貯まるコツを紹介している角田さんも、キャッシュレス派だ。「お金を貯めるには、まずは“お金の流れ”を知ることが大事です。現状を正しく知ることで、対策ができるからです。カード決済の利点は、毎月お金を何にいくら使ったか明細書に記録が残ることです。さらに、ポイントが貯めやすいという点も見逃せません」(角田さん・以下同)実際に角田さんに、“お金が貯まる体質になれる”クレジットカードの使い方を教えてもらった。キャッシュレスの場合、最大の利点は明細書が送られてくることだ。そのためにも、できるだけ支払いは集約すること。家賃など、どうしてもまとめられないものは、口座引き落としにしよう。「明細書は家計簿代わりになります。レシートを見て電卓をたたかなくても、カード会社が代行してくれます(笑)。前月と比較するだけでもムダに気づき、次の月に意識できるようになります」それだけで数万円もの支出が減ったという家庭もあるとか。「明細書を見るときは、“固定費”からチェックしましょう。家賃や保険料、携帯代や光熱費などです。これらは、毎月必ず請求されるものなので、一度見直すと、大きな節約になります。たとえば、スマートフォンを格安スマホに替えれば月5,000円前後も通信費を抑えられます。電気料金は契約アンペアを見直してみるのもおすすめ。10アンペア減らすごとに、基本料金は数百円程度下がります。月500円減でも、年間6,000円の差になります」とはいえ、何でもかんでも削るべきではないという。「支出の見直しの判断基準は、“一過性”かどうか。旅行や趣味など、日々の生活をよりよくする要素があるものは、むやみに削る必要はない。でも、飲み会などは、その瞬間は楽しくても、時が過ぎればおしまい。お金を払う価値に見合うか、意識を向けることで、おのずと財布のひもは固くなるはず」そして、角田さんはこう続ける。「持ち歩く現金を最低限に抑えると、衝動買いは大きく減ります。これまで『数百円だから』と気軽に出していた金額でさえ、カード払いとなるといったん考えるはず。お金を出すことに対してハードルを上げることで、自然と貯まる体質になっていくんです」5,000円あれば、突然のママ友とのお付き合いランチやカフェでも対応できる。角田さんいわく、「お金の流れを把握し、見直しを続ければ、無理せず手元に残る金額が月3万円は増える家庭が多い」のだとか。クレジットカードを上手に使って、貯蓄額を増やそう!
2018年08月03日「家計簿をつけたり、外食費を抑えたりしているのに、なぜかお金が貯まらない」こういう方は結構いらっしゃるかと思います。”キャッシュレス決済”や”お買い物ポイント”を活用して”お金が貯まる家庭”になれるとしたら……試してみる価値アリかもしれません。今回は、「貯まる家庭」と「貯まらない家庭」の家計管理についてのお話です。■ 「現金決済」or「キャッシュレス決済」あなたはどっち?あなたは、普段のお買いものは現金決済ですか、それともキャッシュレス決済ですか?楽天市場が全国の30~40代の既婚男女を対象に実施した「家計の管理」に対する意識調査によると、「キャッシュレス派」は男性が多く、「現金派」は女性が多いことが判明しました。これに併せて家計の財布を握っているのが妻の場合は現金決済派が多く、夫が家計を管理している家庭ではキャッシュレス決済派が多いようです。確かに、女性が家計を管理するとなると、1か月分の出費を項目ごとに封筒に分けるなど、お金の減りが目に見えて分かるように慎重に使うイメージ。CORA / PIXTA(ピクスタ)反対に男性は、クレジットカードのポイント還元率や機能についての比較が得意。nara / PIXTA(ピクスタ)筆者も夫から、「現金で支払っても1円も得しない!」とよく言われます。男性はゲームを攻略する感覚で、ポイントを増やしていく方法などを分析することに長けている印象ですよね。■ 決済への考え方の違いは家計や金融資産に影響お金の減りが一目で分かる”現金決済”、使えば使うほどオトクといわれる”キャッシュレス決済”。両者それぞれメリットがありますが、この2つの決済方法、”資産”に大きな差が出てくるようなんです。グラフの通り、キャッシュレス決済派の方が家計の金融資産を多く保有しているという結果が明らかになりました。キャッシュレス決済派約1,100万円現金決済派約550万円こちらの2つの集団を比較すると、その差額はなんと550万円!さらにキャッシュレス決済を採用している家庭は、夫婦間でお金の遣い方をよく話し合う傾向があるそう。sasaki106 / PIXTA(ピクスタ)この傾向をみると、夫婦間でお金についてよく話し合い、キャッシュレス決済にすれば金融資産を増やすことができる、と期待してもよさそうですね。■ 約670万円も差が!ポイント活用といっても侮るなかれ家計の資産に最大で550万円の差が出るという何とも衝撃的な結果が明らかになった、”決済方法”。しかし、資産の差は決算方法だけでなくポイント活用にも大きな差が出てくるようなんです。ポイントを「よく貯めている」約1,000万円ポイントを「まったく貯めていない」約330万円ポイント活用派と非活用派でなんと、約670万円の差が!Graphs / PIXTA(ピクスタ)決済方法だけででなく、ポイント活用派の家庭ほど、家計の資産が多い傾向にあるという実態も明らかになりました。たかがポイントと思っても侮るなかれ。ポイントを貯めてタダで海外旅行へ行くという方も珍しくはありません。オトクと感じることへの追求が、”貯まる家庭”への第一歩なのかもしれません。CORA / PIXTA(ピクスタ)クレジットカードや電子マネーが普及し、現金を持たなくても生活できると感じる現代ですが、海外に比べるとまだまだ現金支払いが主流である日本。ずっと現金派だった方が急にキャッシュレス派に移行するのは難しいかもしれませんが、ネットショッピングでポイント倍デーを狙ってお買い物し、還元されたポイントを他のお買い物に活用するのは楽しいもの。また、公共料金や自動車税・住民税などの様々な税金をクレジットカード決済にしたり、電子マネーをクレジットカードと連動させることでポイントが自然と貯まっていくのでオススメです。今の家計に合った方法でキャッシュレス決済、ポイント活用を導入されてみることをオススメします。【参考】※〈全国の既婚者400人に聞いた、「楽天市場夫婦のお財布調査2018」〉“貯まる家庭”と“貯まらぬ家庭”家計金融資産に最大670万円の差※クレジットカード業界の現状と課題-金融庁
2018年07月23日ファイナンシャルプランナー資格を持つちながら、何度も何度も、家計簿をつけ続けることに失敗してきた筆者。けれどもここ10年は家計簿が続いています。家計簿が続かなかった理由。それは、「きちんと」家計簿をつけることにこだわっていたから。前回の記事では、無理なく「家計簿」をつけるための手抜きワザを2つご紹介しました。今回は、さらに私が実践している「家計簿が続くヒミツ」を大公開します。【楢戸ひかるの「お困り家計」の見直し術】 Vol.1 お金は「いくら」あれば安心? 貯まらない人の失敗パターンとは Vol.2 住宅ローン、教育費…「貯金しなきゃ!」と、焦る前にすること Vol.3 「節約」ではお金が貯まらない!? 貯まる人が持っている“口座”が存在する Vol.4 結婚式、医療費…「急な出費」のピンチを救うプロの技 Vol.5 家計簿に書くのはたったこれだけ。挫折しない「手抜き」家計簿 ■家計簿は1週間単位でつける家計簿は1週間単位でつけるのがおすすめです。なぜなら、ペース配分がしやすいから。いきなりマラソンで42キロを走りきるのは難しいように、家計の配分も1ヶ月単位より、1週間単位から始める方がわかりやすいのです。また、予算がオーバーしてしまったときも、1週間という単位であれば、リカバーできる可能性は大! 最初から、1ヶ月を目指さず、最初の1歩(1週間)を着実に踏み出すことが大切です。また、1ヶ月を5週間と考えておくのもミソ。使えるお金を5等分してスタートすると、最終週は、2日か3日しかありませんからつじつまを合わせるのが楽です。●おすすめは、高橋書店の「プチ家計簿」高橋書店の「プチ家計簿」は、見開き1ぺージで、1週間分の家計簿が書けるようになっています。896円(税込)というランチ1回分ほどの価格も、「とりあえずトライしてみようか」という気分になるらしく、この話をすると「家計簿が続かない」と嘆いていた友だちも、こぞってトライアルしていましたし、私も8年ほど愛用していました。ちなみに、近年はマネーワークショップを開催していることもあり、次のようなエクセルで作った自作の家計簿を使っています。■「状差し」でムダ遣いを「ひとごと」にする家計簿をつける前に「日付ごとにレシートを並べる」という「ひと手間」、おっくうじゃないですか? 私は、お財布から出したレシートを差す「状差し」を使っています。「プシュッ」、「プッシュ」とレシートを状差に刺していく行為が、日常の中の、ちょっとした息抜きになります。いわゆる「プチプチ」と呼ばれるクッション材をつぶしていくのと、どこか似ていて生理的に心地が良いんです。意外な効用としては、「お財布からレシートを出す」と「家計簿を記帳する」のタイムラグがあること。状差しを使うとレシートがカオス化しないので、2~3週間、家計簿つけを放置できます。これくらいタイムラグがあると、記帳が「ひとごと」になります。「ああ、こんなお金の使い方をしちゃって!」などと思わないので、家計簿をつける気になるんです。反対に言えば、家計簿つけを阻む壁は、「ムダ遣いをした自分を省みるのがイヤ」という気分も大きな要因だと気がつきました。この発見、とても大きかったです(笑)。■家計簿つけの最初のゴールは、「3ヶ月」私のワークショップでは、「家計簿を3ヶ月つけてみること」が最初のゴールです。なぜなら、3ヶ月間、家計簿をつけてみると、「家計費(コスト)」(※1)が出せるからです。「コスト」と「クッション口座」(※2)をわけて集計してみることは、すごく大切です。なぜなら家計の変動は「クッション口座」のお金の上下であって、「コスト」は、そう大きくは変わらないからです。しかしながら、「コスト」という基準(ものさし)が手に入ると、家計についての視界が、グンとクリアになります。※1 コスト:生活費からクッション口座の金額を除いた金額を集計して、その月の日数で割った数字。たとえば1月であれば÷31日。それの3ヶ月の平均値を出すと、生活に必要な最低限の家計費が見えてくる。※2 クッション口座:簡単に言えば、「普段の家計費」と、「貯金」の間のクッションのような役割の口座のこと。どこかの銀行にある、特定の口座ではなく、筆者が名づけたもの。■「マクロな視点」「ミクロな視点」この連載を通じて、「お金のことを考えてみる道筋」をお伝えしましたので、最後にザッとまとめとして整理をしておきますね。「お金のことを考える道筋」で最初にやるべきは、①私(わが家)の未来をデザインしてみること。「未来のわが家の年表」は、マクロな視点で、私(わが家)のお金のことを考えてみる作業です。そして、②デザインした未来を実現するために、お金の流れを整理し、③クッション口座を上手に使いながら、④家計簿でわが家の歩幅を把握します。これは、ミクロな視点でお金のことを考える作業です。私が主婦として20年、家庭運営をしてみて感じること。それは、家庭運営には、「マクロな視点」と「ミクロな視点」が、車の両輪のように必要だということです。■貯金は、自分らしい人生を送るための「手段のひとつ」主婦が「きちんとお金のことを考える」となると、とかく「節約」と「貯金」に気持ちがいきがちです。でも、それでは、永遠に「視界30センチ」から抜け出せません。「節約」や「貯金」は、自分らしい人生を送るための「手段のひとつ」であって、「目的」ではないからです。自分らしい人生を送るためには、「お金のこと」は不可欠です。この連載が、みなさんが、自分らしい人生を送るためのお金のことを考え始めるキッカケになればうれしいです。<楢戸ひかるの「お困り家計」の見直し術>1、 私(わが家)の未来をデザインしてみる 2、 「未来のわが家の年表」を作成し、私(わが家)のお金のことを考えてみる 3、 お金の流れを整理する 4、 クッション口座を上手に使う 5、 家計簿でわが家の歩幅を把握する 6、貯金は、自分らしい人生を送るための「手段のひとつ」と捉えるべし■楢戸ひかる プロフィールHP 「主婦er」 を通じて、「これからの主婦の在り方」を発信中。吉祥寺の人気カフェで、マネーライター歴20年の経験を生かした「お金のワークショップ」を開催しています。【楢戸ひかるのワークショップ: お金のリビング 】
2018年05月26日ファイナンシャルプランナー資格を持つ筆者ですが、じつは、長らく(10年間)家計簿がつけられませんでした。何度も何度も、家計簿をつけ続けることに失敗した私がたどりついた結論とは…。私自身の体験談とともに、がんばらなくても続けられる家計簿の手抜きワザを2つご紹介します。【楢戸ひかるの「お困り家計」の見直し術】 Vol.1 お金は「いくら」あれば安心? 貯まらない人の失敗パターンとは Vol.2 住宅ローン、教育費…「貯金しなきゃ!」と、焦る前にすること Vol.3 「節約」ではお金が貯まらない!? 貯まる人が持っている“口座”とは Vol.4 結婚式、医療費…「急な出費」のピンチを救うプロの技 ■ダメだった最初の10年間の話私は結婚してから最初の10年間、家計簿をつけられませんでした。毎年、年の始め(というか前年度末)に、「来年こそ、きちんと家計簿をつけよう!」と新しい家計簿を買っていましたし、大枚をはたいて家計簿ソフトを買ったことも何度かあります。ありとあらゆることを試したものの、ことごとく玉砕して、何度、レシートの山を捨てたことか! いまでも、大量のレシートを捨てたときの、敗北感に似たドヨーンとした気分を思い出すことができます。■家計簿が続くようになった分岐点は?いま、結婚20年目ですが、前半10年は家計簿がつけられず、後半10年は家計簿が続いています。分岐点は、何だったのか? それを考えてみると、理由は、ひとつ。それは、「家計簿を『きちんと』つけるのを諦めた」ことなんです。ファッション誌に出てくるような美男美女が現実にはそういないのと同じで、メディアで紹介されるような「きちんと」した家計簿をつけられる人なんて、そういない。「私自身は、家計簿を『きちんと』つけられないのだから仕方ない」。そう割り切れたことが、ものすごく大きな進歩でした。では、私が「手を抜くと決めたこと」とは、何だったのかご紹介しましょう。■手抜き技その1:家計簿には全部書かない家計簿をつけるとなると、とかく「家計に関する、全部のお金を記載しなければ!」と思いがち。ですが、実際は、お金の流れのうち、家計簿で管理すべきは、次の図の赤い囲みの部分だけです。言い変えれば、「家計費」と「クッション口座」の2点だけ家計簿で管理すれば良いのです。住居費、保険料は、多くの家庭の場合、毎月決まった金額でしょう。水光熱費や通信費、教育費(学費、塾代、習い事代)なども含め、私は赤い囲みの部分以外は、半年に一度、エクセルで数字を一覧にする程度です。「家計簿で管理すべきは、赤い囲みの部分だけ」と思えば、「何もかも『きちんと』つけなければ!」という焦りにも似た気持ちが、少し和らぐのではないでしょうか? ■手抜き技その2:費目はシンプルに家計簿をつけ続けるためには、費目をシンプルにすることも大切です。たとえば、「家計簿の費目は、2科目だけ(「食費」「その他」)」という方がいらっしゃいました。「そんなのでいいの?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、正解です!家計簿をつける目的は、お金の流れを把握すること。多くは望まず、できる範囲で続けることが大切です。私は、現在、下記のような費目で家計簿をつけています。ご参考までに公開しておきますね!●楢戸ひかる自作の家計簿次回は、「節約、貯金から抜け出したい! ママが楽チンになる「お金」の管理術」です。■楢戸ひかる プロフィールHP 「主婦er」 を通じて、「これからの主婦の在り方」を発信中。吉祥寺の人気カフェで、マネーライター歴20年の経験を生かした「お金のワークショップ」を開催しています。【楢戸ひかるのワークショップ: お金のリビング 】
2018年05月25日「わが家のお金の計画表」を作ったことで、人生の羅針盤ができあがりました。今回は、「未来にかかるお金」をどう準備していくのか? を具体的に考えてみます。家の購入費用、教育費など、金額が大きすぎて、「日常のお金」との距離感が、ハンパないですよね(笑)。【楢戸ひかるの「お困り家計」の見直し術】 Vol.1 お金は「いくら」あれば安心? 貯まらない人の失敗パターンとは Vol.2 住宅ローン、教育費…「貯金しなきゃ!」と、焦る前にすること ■人生の3大資金「住宅」「教育」「老後」「お金のことが難しい」と思う人が多いのは、「考える分野がたくさんある」ことも一因です。住宅ローンや教育資金、はたまた保険…。これらを、どう組み合わせて、総合的な「わが家のお金のこと」を考えれば良いのか? 全体像が見えづらいのです。まずは、次の「お金の知識」のマッピング図を見てください。●「お金の知識」のマッピング図最初に見ていただきたいのが、赤文字の「人生の三大資金」。これは、「住宅」「教育」「老後」資金の3つを指し、人生でかかるお金のうち、もっとも多額なもの3つと言われています。これに、「車を買い替える」「家族で旅行に行きたい」といった夢をかなえる「一般貯金」を加えて、私は「人生を構築するお金」と呼んでいます。これらは、どれも大きな額のお金なので、長い時間をかけて計画的に準備する必要がある種類のお金です。■家計費を節約してもお金は貯まらない「人生を構築するお金」は、「人生の柱」のようなイメージを持ってみてください。柱がしっかり立ってこそ、日常の生活が滞りなく送れます。「人生の柱」をしっかりと立てるために必要なことは、「人生を構築するお金」は、先取り貯金で貯めるということです。多くの方は、家計費の余ったお金を貯めていけば、その先に「人生を構築するお金」が貯まっていく。そんなイメージをお持ちのようですが、考える順番が逆です。もう一度、「お金の知識」マッピング図を見てみてください。「使えるお金」から、「人生を構築するお金」を先にとりわけ、余った分を生活費にする。この順番を、頭や心で、しっかりとイメージしてみましょう。■「貯金」と「生活費」の配分は?「『人生を構築するお金』を先取り貯金で貯める」とお伝えすると、こんな疑問が出てくるのではないでしょうか?お給料のうち、「貯金」と「生活費」、どう配分すればいい?再度、お金のマッピング図を見てください。まずザックリ、「使えるお金」を、「人生を構築するお金(先取り貯金)」と「人生を回していくお金(生活費)」の二つにわけるとイメージします。「人生を回していくお金」とは、文字どおり、日々の生活を回すお金。いわば生活費です。 マッピング図を見て、配分をイメージしてみると、またひとつ疑問が沸くと思います。「使えるお金」って、なんですか?これを説明しておきます。「使えるお金」とは、少し難しい言葉を使うと「可処分所得」のことです。給与明細を見て、次の計算式から割り出します。使えるお金=(支払金額−源泉徴収税金−社会保険等の金額) このほかに「組合費」など、「差し引かれることが自分ではどうしようもないお金」は、支払金額から引いておきます。一方で、「社宅の費用」「財形貯金」「保険料」などは、差し引かずに「使えるお金」に含めます■「貯める人」が持っている口座とは?さて。ここまででも、けっこう「おなかいっぱい!」ですね。あと、ひとつだけ。じつはここがポイントなのですが、「家計費」と、「貯金」の間に、私は「クッション口座」を作るようにご提案しています。なぜなら、取材を通じて出会った「お金が貯まる人」は、みんなクッション口座を持っていたからです。最初にお断りしておくと、クッション口座とは、どこかの銀行にある、特定の口座ではありません。「特別支出」「プール金」など人によって呼称は違いますが、同じ「機能」を指して、私が命名しました。その機能とは、ザックリ言うと「日々の家計費」と「貯金」の間のクッションのような役割です。●クッション口座イメージ図■突発的な支出に強い、主婦の味方となる口座クッション口座の詳細については、次回で詳しく説明します。ここで、お伝えしたいことは、「クッション口座の必要性」です。コツコツ真面目に貯金をしてきた人ほど、突発的な支出で「貯金のテンション」は下がります。ましてや、「貯金を取り崩す」などという事態に陥ろうものなら、「もう、どうでもいいや!」という気分になってしまいます。ですから、主婦の心の平穏のために(笑)、クッション口座を作るのは、家計管理の絶対的なポイントなのです。次回は、「結婚式、医療費…「急な出費」のピンチを救うプロの技」です。貯まる人が持っている「クッション口座」について解説しましょう。■楢戸ひかる プロフィールHP 「主婦er」 を通じて、「これからの主婦の在り方」を発信中。吉祥寺の人気カフェで、マネーライター歴20年の経験を生かした「お金のワークショップ」を開催しています。【楢戸ひかるのワークショップ: お金のリビング 】
2018年05月23日いまの家計が赤字になっているご家庭、そしていまは大丈夫でも、将来にわたって崖っぷちとなりそうなご家庭など、お金に不安を感じる人は多いのではないでしょうか?そこでエキサイトでマネー記事を担当する、私、楢戸ひかると「お金のことを考える道筋」について、一緒に考えてみませんか? 題して「『崖っぷち家計』脱出法」。「お金が貯まらない」という人の話を聞くと、じつは家計の考え方や順番が間違っている人を多くみかけます。そこで基本からわかる家計見直し術をご紹介します。楢戸ひかるファイナンシャルプランナー資格(現FP技能士)を取得し、女性誌でマネー記事を約20年間執筆。最近では、家計管理のワークショップも開催。家族は、夫と3人の男の子(高校生と中学生の双子)。■「節約」と「家計簿」が失敗するワケお金の悩みは、大きくわけるとこんな感じなのではないでしょうか。<よくある「お金の悩み」3つ>●いまのままで「本当にお金のこと大丈夫なのかな?」と不安を感じている●お金が、なかなか貯まらない●節約や家計簿が続かない「お金のことを、ちゃんとしよう!」と思って、多くの人が最初にトライするのが「節約」と「家計簿」。でも両方とも、面倒だったり大変だったりで、いつしかフェードアウト。そして「やっぱり、私はお金のこと、ちゃんとできないんだ」と、さらに苦手意識を持ってしまう…。これは、とてもよくある失敗パターンです。■“お金の道筋”を知らないと、うまくいかないじつは「家計簿」と「節約」は、「お金のこと」の最終仕上げ! 本来、最後にやるべきことを、最初にやろうとするから、いままでうまくいかなかったんです。多くの人が「お金のことを考える道筋」を間違えていると私は感じています。これが、「お金のことを、ちゃんとしたいけれど、やっぱりできない!」となる一番大きな要因です。反対に言えば、「お金のことを考える道筋」を知れば、多くの人が「お金のことをちゃんとできる」と、私は思っています。■お金は、いくらあれば安心ですか?ところで。道筋をお伝えする前に、ひとつ、質問です。お金は、いくらあれば安心ですか?この質問に、「ちゃんと」答えられる人は、そうそういないと思います。私も、長らくそうでした。「お金がたくさんあったら、きっと安心に違いない」と、ただ、漠然と思っていたんです。でも、「お金のプロ」の方々は、口をそろえて、こう言います。「いくらお金がたくさんあっても、『お金そのもの』に安心を見いだすことは無理です」と。世界的な大富豪ロックフェラーは、お金が減ってしまう不安で不眠症になったとか。こんな話を聞くと、「お金がたくさんあったら、安心」というのは、単なる幻想なのかもしれないと思うようになりました。■「いくら」を具体的に考えるにはでは、どうすればいいのでしょう? 答えは、いたってシンプルです。お金は、「いくら」あれば安心ですか?この、「いくら」を具体的に考えてみるのです。人生でかかるお金の全体像をイメージしやすいように、「生涯年収のイメージ図」を作成してみました。まずはこちらをご覧ください。会社員の場合、生涯年収は限りがあります。ですから、その範囲内で、人生のイベントの費用をまかなう必要があります。これをイメージできるかどうか? ここは、とても大切なところです。●生涯年収のイメージ図「生涯年収のイメージ」の図を頭にいれた上で、私が実際にやったことは、「未来のわが家年表」を作って、年ごとのイベントを書き出してみることです。あるお金のプロが言っていました。「豊かさとは、やりたいときに、やりたいことができること」だと。言い変えれば、人生イベントにかかるお金の算段ができていて、日々の生活が回っていれば「豊か」なんです。このことから、私は、漠然としたお金の悩みを解決するスタート地点は、『未来のわが家の年表』を書いてみること」だとご提案しています。■結婚、出産の早い段階で考える私は、毎年1回、「未来のわが家の年表」を見直しして上書きしてきました。そして、こう感じるのです。「『未来のわが家の年表』は、人生の羅針盤になる」と。たとえば、「家をどこに、いつ買うのか?」「子どもの教育は、公立にするのか、私立にするのか?」…。大切なことは、そういったことを、家庭運営の早い段階で「考えてみる時間を持つこと」です。私も結婚して最初の10年(現在、結婚20年目です)、家計管理のやり方がわかりませんでした。その10年の、暗い海をさまよっている感じったら! それは、羅針盤を得て航海しているいまとは雲泥の差の気持ちです。こんな体験を経て、「主婦は、家庭の経営者。経営者が、会社の未来のヴィジョンを持つことは、とても大切」と思うようになりました。次回は、「住宅ローン、教育費…「貯金しなきゃ!」と、焦る前にすること」です。「未来のわが家年表」の書き方をご紹介します。■楢戸ひかる プロフィールHP 「主婦er」 を通じて、「これからの主婦の在り方」を発信中。吉祥寺の人気カフェで、マネーライター歴20年の経験を生かした「お金のワークショップ」を開催しています。【楢戸ひかるのワークショップ: お金のリビング 】
2018年05月21日「お金への意識はそのまま財布に表れる。その人の家計管理がどうなっているかは、お財布の中を見れば、よくわかるんです」 こう話すのは、これまで1万人以上の赤字家計を、貯蓄できるまで導いてきた人気ファイナンシャルプランナーの横山光昭さん。『遊んでいても勝手に貯まるほったらかし貯金術』を4月に出版した横山さんは、「貯められる人は、財布も上手に使っている」と言う。 横山さんが挙げる、「お金が貯まるOK財布」の特徴は次のとおり。 ■見た目が美しい■お札は種類別、上下裏表そろえて入れる■クレジットカードは1~2枚■ポイントカードは最大5枚まで■「家計費」(食費と日用品費)とは別に、臨時支払いに備えた「予備のお金」など、財布の中のポケットでお金の用途が区分けされている これらの特徴を踏まえ、さらに「お金が貯まるOK財布」を上手に使いこなす“上級テクニック”を横山さんに伝授してもらった。 【ポイント1】いま財布に入っている金額を言えるように 「財布とお金を丁寧に扱えている人は、自分が今、いくら財布に入れているか、いくら使ったかをきちんと把握し、やりくりすることができています。まずは、財布の中身をこまめにチェックすることからはじめましょう」(横山さん・以下同) 【ポイント2】予算は決まったペースで引き出す 「お給料日の後、1月分の生活費は一度に引き出しましょう。不足したつど引き出すのは、使いすぎにつながります。引き出すことに慣れてしまうと、高い時間外手数料にも鈍感になってしまう。必ず、手数料がかからないときに引き出すようにしましょう」 【ポイント3】「定額」を「定曜日」に財布へ! 子どもが6人いる横山家では、「家計財布」と「浪費財布」に分けているという。 「家計財布は、食材や日用品の購入にあてるお金を入れ、週単位で管理していきます。浪費財布には、PTAでの立て替えで戻ってきたお金などを入れておきます」 節約することだけを気にしていると、心に余裕もなくなってしまう。そんなときは、浪費財布の出番だ。 「『今日はちょっとぜいたくして、ハーゲンダッツのアイスを買おう』というときには、浪費財布から支出するようにしましょう」 節約と“プチぜいたく”のメリハリをつけてお金を使うことで、逆にムダ遣いを減らせるそう。 「わが家では毎週月曜日の朝、家計財布に2万円を入れています。決まった額を決まった曜日に一度だけ入れることで、一目で残高がわかり、やりくりの目安になります。財布に入れる予算額がギリギリだと、週末に向けて気持ちも焦ってしまうので、少し余裕を見て20%ほど多めに入れておきましょう」 【ポイント4】財布はリビングに置いて連帯管理! 「家計財布は、家族全員がみんなで一つのものを使いましょう。そうすることで、自分も家計に関わっている気持ちを共有します。わが家では、子どもが昼食代を使うときにも、残高を見て予算内で買い物してくれます。『残高少ないから大切にね』と、逆に子どもに言われたりも(笑)」 【ポイント5】家計財布の不足は翌週の予算から! 「家計財布を1週間やりくりしてお金が余っていたら、(1)そのまま貯金する、(2)浪費用財布に入れる、(3)翌週の家計用へ繰り越す、の3つの中から選んで使います」 だが家計財布で不足が出た場合は、浪費財布や予備費で補充してはいけないという。 「ほかの予算からの補充は、使いすぎのもと。不足した場合は、翌週分の家計費から出してきて、やりくりするようにしてください。あくまでも、家計財布は家計財布で、収支を完結させるようにしましょう」 【ポイント6】クレジットカードよりはデビットカード 「横山家は、クレジットカードを現在1枚も持っていません。その代わりに、デビットカードを使っています。デビットカードがいい理由は、即時決済で口座から引き落とされるので、借り入れにならず使った額を把握しやすいからです」 【ポイント7】レシートは写メで撮って即処分! 「帰宅時に毎日、お札の種類や向きを整え、レシートは財布から出して整理します。家計簿をつけている人は、レシートを捨てることに罪悪感を持つ人も多いですが、写真を撮っていれば大丈夫。日付も金額も店も自動で記録してくれるスマホアプリがありますから、整理はカンタンだと思います」 【ポイント8】3カ月に一度は、ポイントカードも処分 「たまにしか行かない店のカードもついたまっていきますから、3カ月使っていないカードは捨ててしまいましょう。3カ月間一度も使わなかったら、そのポイントはもうたまることはないと考えていいと思います」 【ポイント9】お金を1円も使わない日をつくる 「1週間に1回は、1円も使わないように工夫してみましょう。ペットボトル飲料を水筒にしたり、食事も作りおきにしてみてもよいかもしれません。欲しいものができても、『今買うべきか?』と、自問自答するように。お金に振り回されるのではなく、お金を自分でコントロールしている、と実感することが大切なのです。横山家では、週に2~3日支出0円の日がありますよ」 自分の財布を見て診断する、あなたの家計管理能力。お金を貯めるためにも、今から財布を整理しよう!
2018年05月13日毎月通帳を見て、「お金がぜんぜん貯まらない……」と嘆いているあなた!まずは自分の財布を調べてみよう。どんなに節約してもお金が貯まらないワケは、財布の中に隠れているかもしれない――。 「お金への意識はそのまま財布に表れる。その人の家計管理がどうなっているかは、お財布の中を見れば、よくわかるんです」 こう語るのは、これまで1万人以上の赤字家計を、貯蓄できるまで導いてきた人気ファイナンシャルプランナーの横山光昭さん。『遊んでいても勝手に貯まるほったらかし貯金術』を4月に出版した横山さんは、「貯まらない人の財布には特徴がある」と言う。 そこで横山さんに、「ついムダ遣いしてしまうNG財布」の特徴をあげてもらった。 【NG財布1】パンパンに膨れている 「見た目がパンパンに膨れあがっている財布を、私は『ブタ財布』と呼んでいますが、これではまったくお金が貯まりません。バッグ代わりに何でも入れているブタ財布は、お金に対する真摯な姿勢がない証拠。家計のマネジメントができていないのが見てとれます」(横山さん・以下同) 【NG財布2】中がごちゃごちゃしている 「お金が貯まらない人の財布の中を見ると、お札はくちゃくちゃで、1万円、5,000円、1,000円の種類も分かれていません。そしてたくさんのレシートも一緒にぐちゃぐちゃに突っ込んでと、お金を乱雑に扱っています。財布のどこに何が入っているかも把握できていないに等しく、支払うときにも、“手際悪く”お金を探すことになってしまいます」 【NG財布3】お札の向き・裏表がバラバラ 「出たり入ったりしたお札を、そのまま無意識に財布に入れっぱなしにしています。これも、お金を大切にしていない行動といえます」 【NG財布4】カードがたくさん入っている 「ポイントがたまるからと、いろいろなポイントカードや、クレジットカードを作ってしまう人がいます。でも、本当にすべて使っていますか?どのポイントをためるか、どのカードで何を支払っているか、お金の流れも把握できていないのではないでしょうか。特にクレジットカードは、後払いなので出費の感覚に欠け、つい使いすぎてしまう傾向があります」 【NG財布5】お金に関係ないものまで入っている 「相談者の中には、山ほどのレシートだけでなく、割引券、お守り、映画チケット、家族写真、さらには絆創膏まで入れている人もいました。これでは財布の意味が理解できていないのと同じ。私は、財布とはお金の『置き場所』としてきちんと管理すべきだと考えています。こうしたNG財布を持っていると、ムダ遣いが増え、『ぜんぜん貯まらない!』と嘆くことになってしまいます」 自分の財布を見て診断する、あなたの家計管理能力。お金を貯めるためにも、今から財布を整理しよう!
2018年05月13日夫と妻両方に収入がある共働き夫婦。ただ、専業主婦(専業主夫)のいる世帯よりも自由時間がとりにくいため、家計簿の管理がなかなかできないかたも多いのではないでしょうか。今回はそんな共働き夫婦の家計管理術についてご紹介します。 1. 共働き夫婦の家計簿ってどうしてる?共働き夫婦は、家計簿についてどうしているのでしょうか。貯金のできない共働き夫婦夫と妻、2つの収入があるにも関わらず、貯金額は専業主婦のいる世帯より少なかった……。と言う話をよく聞きます。それはもしかしたら「収支管理」などの家計簿付けができていないからではないでしょうか。それではなぜ家計簿をつけないのか。忙しいから、やりかたがわからないなど様々な理由はあるかもしれませんが、「危機感がないから」というのが1番かも。お互いに安定した収入があり、どちらかが貯金してくれているだろうという気持ちでいると、家計管理に対して気が緩んでしまいますよね。貯金ができる共働き夫婦それでは貯金ができている共働き夫婦は、どうやっているのでしょうか。やはり「お金を貯める目標」というものを夫婦で共有し、家計簿をつけて収支管理をしっかりと行っているのだと考えられます。各生活費はどのくらいが妥当?家計簿をいざ付けてみても、「これって赤字?」「この月収で費用は多い?少ない?」「貯金額はいくらが妥当?」など、疑問が浮かびがち。共働き夫婦の手取り金額に対する生活費の理想の割合は以下のとおりです。食費:15%住居費:25%水道光熱費:5%通信費:5%保険料:7%お小遣い:10%日用雑費:2%交通費:2%趣味・娯楽費:2%被服費:2%交際費:2%貯蓄:20%その他:3%なお、保険料(生命保険・自動車保険など)やその他(教育費や駐車場代など)の支出や貯金額については、ローンや子どもの有無によっても変わることをご了承ください。 2. どうやって貯金する?今の生活レベルを落とさずに貯金する方法は、収入を増やすのが最も手っ取り早いのですが、現実的ではありません。やはり貯金をするという意識を持ち、実際に行動することが大切です。そのためにできることは何があるのでしょうか。家計簿をつける何よりも必要なことは、家計簿を付けて収支を知ること。時間がないかたは、数円単位の端数は気にしないで、ざっくり記入していくと良いでしょう。とりあえず大まかでも良いので、何にどのくらいの金額がかかっているかを数字で知ることが重要。収支を見直す家計簿を付けることで、何が家計を圧迫しているかが一目でわかります。食費や水道光熱費など生きるために必要な生活費を削るのは難しいかもしれませんが、保険や携帯料金のプランなどを見直すことは簡単にできるでしょう。よくわからない場合は、ファイナンシャルプランナーに相談してみるのもおすすめ。口座を分ける夫婦の口座はどのように管理していますか?おすすめなのが、「口座を分ける」ということ。まず必ず用意したいのが「貯蓄用口座」。夫と妻それぞれの名義で持っていると安心です。給料日に決められた額を振り込んでおくことで確実に貯金ができます。あとは夫婦どちらかの名義で「生活費用」と「養育費用」等の口座を作り、こちらも給料日に決められた額を振り込んでおきます。あると便利なのが「予備費口座」。黒字で余った分のお金を入れておくと、支払いで足りない分や冠婚葬祭や医療費などで、急にお金が必要になったときに引き出すことが可能。貯蓄用口座からは引き出さないようにしましょう。貯金額の目標を決める目的がないと貯蓄も頑張れません。マイホームの頭金として「1000万貯める」とか、自動車の購入のために「500万」、子どものために「500万」など、夫婦で話し合って目標を決めておきましょう。ブログで家計簿を公開してみる同じくらいの世帯年収で、家計簿や節約術を公開しているブログなどを参考にしてみると良いかもしれません。逆にご自分で家計簿を公開してみると、コメントでいろいろなかたからアドバイスがもらえたり、情報交換ができるかも。家計簿アプリで簡単家計管理時間がないかたにおすすめなのが、スマホの家計簿アプリで家計管理をするということ。2つの家計簿人気アプリをご紹介します。Zaim(ザイム)> App Store> Google Play700万人が利用している人気の家計簿アプリ。紙のレシートをスマホのカメラで撮影すると、品目や金額を自動で読み取ってくれます。他にも、約1,500の金融機関の公式サイトに接続することで、支出や収入の明細を自動で取得。分析グラフにより、家計簿の見直しもラクラクできます。アカウントが共有できるので、夫と妻両方の管理が可能に。マネーフォワード> App Store> Google Playレシート読み取りやグラフ化など基本的なことはZaim(ザイム)と同じ。ただこちらは、国内の全銀行を含む2,600以上の銀行・クレジットカード・証券・FX・電子マネー・ポイント等、幅広く連携できるのが特徴です。携帯の料金プランや通話料なども取得してくれるので、プランの見直しまでできちゃいます。Excelで家計簿を管理アプリが合わないかたは、Excelもおすすめ。Excelのほうが自由度が高いので、家計簿を自分好みにカスタマイズできます。シンプルにつけたいかたは「収入」と「支出」と「収支」の項目を作り、カテゴリごとに金額を入力し、関数で合計を出すだけでOK。やりかたがよくわからないかたや、いちから作成するのが面倒なかたは、「家計簿のテンプレート」をダウンロードするのがおすすめですよ。無料で質の良いものがたくさん出回っています。 共働き夫婦に必要なのは「貯金する意識」です。なんのために貯金するのか目標を決めて、家計簿を付けてみましょう。毎月の収支を知り、切り詰められるところや節約できるところを見直してくださいね。全体の金額が分かれば、貯蓄用口座・生活費用口座・養育費用口座・予備口座などを作り、給料日にそれぞれ振り込みましょう。悩んだときは、ファイナンシャルプランナーに相談したり、ブログ等で他人の収支を知るなど、積極的に動いてみてください。 参考:あなたの家計簿見せて!
2018年04月22日一生懸命に頑張っているのに、なぜかお金が貯まらない……。むしろ貯金は減っていくばかり。そんな人の家には“ある共通点”が。頑張れば頑張るほど金欠になっていくなんて、とても怖いですよね。あなたの家は大丈夫ですか?そこで今回は、“お金が貯まらない人の家の特徴”を占い師の脇田尚揮さんにご紹介いただきます。文・脇田尚揮■トイレが不衛生で雑誌や本などが置いてあるトイレは“お金の入り口”とされるくらい、金運において大切な場所。その場所を掃除していないと、お金から見放されてしまう可能性大。また、トイレに雑誌や本などを置いておくと、陰気がこもりやすくなり、どんどんお金が逃げていってしまいます。トイレは常に清潔にしておき、なるべく本などの紙類は置かないようにしましょう。■観葉植物がすぐに枯れてしまう部屋に観葉植物を置いている方も多いと思います。でも、なぜかすぐに枯れてしまった経験はありませんか? もしそうなら要注意。その部屋には“陰気”がこもっている証拠です。そのまま放置するとお金が貯まらなくなってしまいます。換気をして気の流れを良くするように心がけましょう。それでもまだ改善されない場合は、茶色のアイテムを置いてみてください。部屋の気の流れが良くなり、金運も安定するはずです。■玄関に靴が何足も出しっぱなしになっているあなたの家の玄関を見てみましょう。もしも靴が何足も出しっぱなしになっていたり、荷物で埋め尽くされていたりしたら、即片付けてください。玄関に荷物があればあるほど、外からお金が入ってきにくくなるとされています。金運は滞り、働いても働いても、お金には結びつかないのです。特に靴を脱ぐところは清潔に、そして玄関を上がった部分にはマットを敷くように心がけてください。お金の流れが良くなるはずです。■自室がやたらと不要なモノで埋め尽くされているお金持ちの人に共通する、部屋の特徴というものがあります。それは、余計なモノが置いてなく、シンプルであること。モノにはそれぞれ“気”があり、使わないモノを多く放置していると部屋の気の流れが悪くなります。使わないモノは、あなた自身の運気まで悪い方向に引っ張ってしまう恐れが。必要ないものは、思い切って捨ててしましょう。気の流れが改善し、あなたの運気が上向くはず。陰湿で不潔な散らかった家には、“悪い気”がどんどん溜まっていきます。そのまま放置しておくと、いつの間にか“貧乏神”が好む家に変わってしまう可能性も……。そんな家にしないためにも、整理整頓と換気、そして掃除を心掛けましょう。きっと貧乏神は居心地が悪くなって逃げ去り、福の神が住みついてくれるはず。(C) Pair Srinrat / shutterstock(C) Marcel Jancovic / shutterstock(C) KY / PIXTA(C) LightField Studios / shutterstock
2018年03月13日チラシをチェックしてなるべく安いお店で買い物をするなど、節約をするママは多いもの。限られたお金だけでやりくりしなければいけないから、家計の管理は難しいですよね。「今年は景気がいい」なんて言われることもあるけれど、いまいち実感できていないなんてことも。では、2018年の家計についてどう感じているのでしょうか?2018年は「苦しい」が優勢…?しゅふJOB総研が1月19日、「家計と稼ぎ方」に関する調査(N=745名)の結果を発表しました。これによると、2018年は家計に余裕がない人が多いようです。Q.あなたのご家庭について、2018年の家計はどうなりそうですか。感覚に近いものを教えてください(単一回答)1位:家計が苦しくなりそう…48.9%2位:変化はなさそう…39.2%3位:家計にゆとりができそう…11.9%もっとも多かったのは、「家計が苦しくなりそう」で、約50%。例年と比べて、「変化はなさそう」と回答した人も約40%と、今年もお財布事情は少々厳しい予感。一方、「家計にゆとりができそう」と回答したのは、わずか11%ほど。どうしてゆとりができそうなのかまではわかりませんが、「子育てがひと段落する」「育休が終わって復職する」など、「出費が減る」もしくは「収入が増える」ようなことが待っているのかもしれませんね。家計を増やすための手段1位は「副業」家計が苦しくなりそうとの見方が優勢のようですが、もしも家計を増やす必要が出てきたら、あなたはどうしますか?これについても調査結果が出ているので、TOP5までを紹介します。Q.もしあなたが本業以外で家計を増やすとしたら、どんな方法を選択しますか。(複数回答)1位:副業(雇用契約)…39.2%2位:副業(業務委託契約)…34.1%3位:ポイントを貯める(Tポイントなど)…31.8%4位:中古品など所有物を売る(メルカリ・ブックオフなど)…29.5%5位:金融商品の売買(株、投資信託、通貨など)…23.0%1位、2位はいずれも「副業」の項目。以前は、情報が漏洩することなどが懸念され、副業を禁止する企業がほとんどでしたが、最近では副業を推進する企業も増えていて、ある意味イマドキな回答なのかも。3位には、「ポイントを貯める」が続きました。地道な努力ではありますが、“塵も積もれば”。いつも同じお店で買っているというママには、ピッタリの方法ともいえそうです。お金がすべてではないと言いつつも、お金がないと生活はできません。今は「苦しくなりそう」という人が多いですが、いつか「ゆとりができそう」が100%になればいいですね。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年02月05日こんにちは、家計管理プランナーのあきです。『子どもが産まれたので、学資保険に入ろうと思います』そのような相談は比較的多く寄せられます。子どもが小さいうちに加入するほど、1年の負担額が小さいこともあって、子どもが産まれたと同時に学資保険に加入するというケースも多くみられます。子どもが小さいうちからお金を準備しなくては…と焦ってしまうようです。私は、「つけるだけで貯まる家計簿の書き方」の書籍を出版し、全国から家計やお金に関する相談メールをたくさんいただいたり、それに答えたりしています。また、現在3人の子どもを育てている主婦でもあります。家計管理の視点から、学資保険について一緒に考えてみましょう。家計管理における学資保険学資保険に加入すると、子どもが成長し、学費が気になる頃にまとまったお金を受け取ることができます。お金を貯めることが苦手な方は、学資保険で強制的にお金を貯めておくことで、将来「子どもの進学のためにかけられるお金がない!」という事態を防ごうと考えがちです。しかし、この学資保険が、家計管理においてはやっかいなものになる可能性があります。失敗しがちな学資保険学資保険は、最後までキチンと支払いを続けられれば、将来の家計の大きな助けになる可能性があります。しかし、一部の家計の中には、学資保険の支払いによって家計が圧迫されてしまい、途中解約をしなくてはいけない状況に追い込まれることがあります。加入を決めた時は、子どもは生まれたばかり。習い事の費用も、学費もかからないので、家計における子どもの教育費の負担額はそれほど大きくありません。食費を圧迫するほどの食事量も必要ありません。自分の部屋もないことが多いので、光熱費にも影響はほとんどありません。したがって、学資保険の支払いが増えてもさほど苦労せずに払い続けられます。しかし、子どもが徐々に大きくなってくると状況が変わってきます。習い事を始めたり、学費もかかるようになります。食事量も大人並みになります。自分の部屋を持つほどの年齢になれば、スマホが欲しい、エアコンやテレビが欲しいと言い出すこともあります。子どもにかかる費用は赤ちゃんの頃と比べると、増加する一方です。それなのに、給料は赤ちゃんの頃とそれほど変わっていない-…。このような時に、とたんに学資保険の支払いが家計を苦しめる存在に変わってしまいます。子どもの成長とともに、収入も上がっていれば問題ないのですが、増える費用に比べて収入の上昇が追いつかないと、結局途中解約をせざるを得なくなり、それなら初めから自分で貯めていた方が得だった…というような事態にもなりかねないのです。学資保険で成功するには学資保険の加入を成功させるためには、子どもが小さいうちの家計状況ではなく、子どもが大きくなった時の家計状況をある程度予測する必要があります。・子どもが大きくなり、習い事始めたら家計はどうなるか?・学費がかかるようになったら家計はどうなるのか?・光熱費や通信費が上がったら家計はどうなるのか?・収入が上がる見込みはあるのか?そのようなことを総合的に見ながら、加入しても支払い続けられるかを検討しましょう。まとめ家計管理の観点から考えると、子どもが産まれたからといって、学資保険への加入は必須ではありません。今現在の家計状況ではなく、将来的な家計状況を見据えた上で加入を検討することが、一番重要です。途中解約してしまっては意味がなくなってしまいます。自力でお金を貯められる自信がない人ほど、つい強制的な貯蓄にひかれてしまうもの。赤ちゃんの時にはラクラク支払えた学資保険が、数年後には学資保険の支払いがあるために、日々の食事さえもままならない…という家計にならないように、慎重な判断が求められます。*本文は、学資保険を否定するものではありません。あき家計管理プランナー。「あきのズボラ家計簿(KKベストセラーズ)」の著者。子育て世帯の実践的な家計管理に詳しい。2年で350万円貯めた!ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ1日1行! 2年で350万貯めた あきのズボラ家計簿
2018年01月15日新年がスタートして新しい目標をかかげた人も多いのではないでしょうか。パパママ世代なら最も気になるのがお金。教育費は子どもの年齢とともに増加傾向にあるため、毎年家計については頭を悩ませていると思います。そこで、家計簿についての調査をしてみました。Q.家計簿、つけている? どうつける?1.手書きでつける 24.0%2.エクセルなどの表計算ソフト 3.3%3.パソコンの家計簿ソフト 1.9%4.Webサービス 0.2%5.スマートフォンアプリ 7.9%6.その他 2.0%7.つけていない 60.6%もっとも多いのは、家計簿をつけていないという人で60.6%という結果になりました。家計簿をつけている人の中では、手書きが24.0%で一番多いという結果に。みなさん家計簿どころではないようです。■忙しくて家計簿なんてつける暇がなーい!家事に育児にと忙しいママたちは、家計簿をつけないのは暇がないからというのが理由。なかには悲しくなるからつけないという人もいました。でも、忙しくても悲しくても現実を知るためには、家計簿をつけないとあなたの家計の穴は発見できませんよ。「つける暇があるなら別のことをしたい。家事をしたい。休みたい。…あ、だからお金貯まらないのかな」(静岡県 40代女性)「つけていません。物欲よりも必要な出費ばかりなので、通帳の記載が家計簿代わりな感じです。子どもたちが受験生になると、毎月何十万と引かれていくので、光熱費や保険料引き落としの後の余ったお金が生活費…」(神奈川県 40代女性)「つける暇がない! 暇を作るのなら、家事や育児に専念したい! 自分の自由な時間もお金もないのに、家計簿なんて考えられない! 毎月いっぱいいっぱいの我が家です」(神奈川県 40代女性)「無駄遣いする余裕がないし、毎月ギリギリで生きているので、家計簿をつけると悲しくなるからつけない。買い物中もお財布の中身をどうやりくりするか悩んでいるから、家計簿でまた数字と戦うのは精神的にも脳みそ的にも無理」(三重県 40代女性)■家計簿はつけるだけではなくあとで見返すのが正解家計簿をつけている人の中には、つけっぱなしで終わってしまうケースも。家計簿は振り返ってこそ意味があるのです! 保険料や車検など、一定期間に出費がある大きなお金は初めから分かっているのなら毎月積み立てておけば安心。直前になってヤバイという経験をしたことのある人は要注意です。「現金はざっくり袋分けで、カードで払った分はだいたいメモしておいて、なんとかやれています。保険料とか学校関係の支払いは、年間分を12ヶ月で割って毎月積み立ててたら無くならないようには気をつけています」(千葉県 40代女性)「ずっとつけています。日記代わりかな。家族が増えて光熱費が上がったけど、新しい家電に変えたらまた下がったなぁとか、意外に面白い」(神奈川県 50代女性)「生活費の中でオーバーしないようにしています。月に何の出費が多かったのか反省するための記録はやってます」(茨城県 40代女性)■節約意識の目覚めは家計簿がいちばん浪費グセのある夫や妻がいる人にはおすすめしたいのが、お金の見える化。グラフなどで収入と支出がわかれば、どれだけ使ってしまったかも一目瞭然。まずは自分がお金を結構使っているという事実を知ることが、節約への第一歩です。「うちも以前はつけていなかったのですが、どうしてもどんぶり勘定になってしまい、生活がギリギリで赤字の月もたまにあったことから一念発起。エクセルで家計簿を作り、ここ数年は真面目につけています! 不思議なもので、出費を細かく入力できるようにして、毎月の費目ごとの合計や水道光熱費の前年との比較が一目でわかるようになると、自然と節約意識が働くようで、来月どうしよう…と途方にくれることはなくなりました」(宮崎県 40代男性)Q.家計簿、つけている?どうつける?アンケート回答数:6149件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年01月10日今年こそ、マイホームの頭金を貯める!と意気込んでいる方も多いかもしれませんね。私は、「つけるだけで貯まる家計簿の書き方」の書籍を出版し、全国から家計やお金に関する相談メールをたくさんいただいたり、それに答えたりしています。また、現在3人の子どもを育てている主婦でもあります。家計管理の視点から、マイホームの頭金の準備の仕方について考えてみましょう。マイホームの頭金の目安マイホームの頭金の目安は、一般的には2~3割を準備しましょうと言われることが多いものです。もちろん、多ければ多いほど負担が少なくなるので、家計管理の上では有利です。しかし、具体的にいくらを貯めた方がいいのか?という点については、専門家でも色々な計算方法があったり、頭金を貯めている間に貯めたお金以上に金利や相場が上昇してしまうと、頭金をしっかり貯めることが必ずしも得策とはならないケースもあったりと、最終的にはケースバイケースになりやすいので、情報をしっかり集めてから、頭金の金額を決めると安心ですね。マイホームの頭金の貯め方目標とする頭金の金額が決まったら、具体的に貯金計画を立てていきましょう。貯金計画とは、毎月、または年間でいくら貯金ができるかという計画をつくることです。現在の収入に対して、貯金できる金額はいくらなのかを具体的に計算してみてくださいね。月にいくら収入がありますか?という質問には答えられても、月にいくら支出がありますか?貯金はいくらできますか?という質問には答えられない…という方が意外と多いのです。ましてや、年間でいくら収入がありますか?年間でいくら支出がありますか?年間でいくら貯金がありますか?というような「年間」の視点で質問に答えられる方はかなり少数。貯金をしたいと思うなら、それくらいのことを把握するのは当たり前のようですが、意外とそんなこと考えたこともない…というケースが非常に多くみられます。本気で、今年こそ貯金を!と考えるなら、まずは今の家計の状況をしっかり把握することからはじめてみてください。また、貯金は、頭金のためだけでなく、教育費のため、老後のため、車のため…と目的が多岐にわたることが多いので、貯金をいくらすると考えるよりは、「頭金のためにいくら貯める」「その他の貯金にはいくら貯める」というように、おおまかな目的に分けて貯金をするといいですね。マイホームの頭金だけに貯金を偏らせてしまうと、頭金を支払うと貯金がほとんどなくなることがあります。これでは、その他の大きな出費が急に必要になった時が心配です。頭金だけに偏らない貯金配分を考えて貯金の計画を立てるといいですね!注意したいのは住宅ローンを組んだあと家計管理では、住宅費はひと月単位ではなく年間で考えます。例えば、家賃が月9万円なら、年間で108万円の支払いが発生することになります。ボーナス払いがあれば、さらに年間負担額は増えます。車のローンやその他のローンがある場合も、年間負担額はさらに増えていきます。住宅ローンだけにとらわれず、ローン全体の金額を確認し、過剰負担にならないように気をつけましょう。ステキなおうちを購入するのは良いことですが、子どもが大きくなるにつれて支払いが厳しくなる…というようなことにならないように気をつけたいものです。住宅ローンがあるために、日々の食事さえもままならない…という家計にならないように、くれぐれも今後の家計管理を正常に回すことができる範囲で、慎重に検討し、選択していくことが求められます。まとめマイホームの頭金のために貯められる金額は、最終的には人それぞれになりやすいもの。一般的な頭金の計算式だけで判断するのではなく、他のローンの状況など、一部ではなく、家計全体を見ながら、自分の家計に合わせて適切な金額が準備できるようにしていきたいものですね!あき家計管理プランナー。「あきのズボラ家計簿(KKベストセラーズ)」の著者。子育て世帯の実践的な家計管理に詳しい。2年で350万円貯めた!ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ1日1行! 2年で350万貯めた あきのズボラ家計簿合わせて読みたいお金の管理に関する記事⇒あきのズボラ家計簿の著者が紹介する『1年で50万円貯める簡単な方法』
2018年01月02日お金を貯めたい! と思っても、家計簿や節約が苦手な主婦は多くいます。筆者がまさにそうで、家計簿には何度も挫折し、「自分にはできないんだ」と貯金すらあきらめかけていました。そんな折、雑誌「サンキュ!」などでお金の記事を執筆している、マネーライターでありファイナンシャルプランナーの大上ミカさんの著書 『お金が勝手に貯まりだす暮らし』 に出会いました。家計簿が苦手で、赤字続きの人でもみるみる貯蓄が増えていくシンプルな法則にビックリしました!■お金が貯まる人の習慣とは大上さんが着目したのは、「貯まる人共通の習慣」。全国の主婦のやりくりを取材するうち、貯まる人と貯まらない人では、生活習慣やモノの持ち方が違うことに驚いたと言います。ならば、貯まる人の習慣をマネすれば貯金の効果が出るかも! と思いつき、まとめたのがこの本。そして実際に暮らしを変えることで、貯まる人に変化した例をたくさん見てきたそうです。マネする習慣は一度にひとつ本著で紹介される「暮らしの習慣」は26個。それも「こんな簡単なことがお金にいいの?」と思ってしまうぐらい実践しやすく、効果が出やすいものがセレクトされています。ただし、マネする習慣はひとつずつ実践するのがルール。暮らしとお金は密着しているので、2~3週間試してみて、その習慣によって、お金の流れがどう変わるか、じっくり観察することがポイントなのだそうです。今回は、そんな「暮らしの習慣」からマネしたい6コの習慣を厳選してご紹介します。■朝の習慣:早起きするだけでお金が貯まる!?まずは早起き。大上さんが「早起きさえすればお金は貯まるのではないか」と言うほど、貯蓄につながる習慣なのです。●家族より30分早く起きる貯まる人の朝は早く、貯まらない人は遅いのだとか。書籍でアンケート(※)を実施したところ、「平日は家族よりどのくらい早く起きるか?」の問いに、貯まる人は「30分以上早く起きる」が6割を超えているのに対し、貯まらない人では4割程度と差がハッキリ出るといいます。時間がないと、菓子パンを買ったり、慌てて忘れ物して外で購入したりしがち。こんなしなくていい「ムダ=余計な出費」が、早起きして時間にゆとりがうまれると、防ぐことができます。また、ゆとりがないと「面倒くさいから今日はいいや」なんて、やりくりが挫折する原因に。大上さんは長年の取材から、貯まる差はこの「ゆとりの差」だと言います。●予定を確認し、今日の段取りを決める貯まる人は段取り上手なところも共通点。貯まらない人は何事も行き当たりばったりになりがちで、この差が出費にも貯蓄にも大きく影響するそう。朝起きたら、その日の家族の予定、直近のイベントをざっと確認。すると、「今日は夫が出張だから夕飯の買い物は少なめにしよう」など、使うお金も自然と見えてきて、買わなくてすむものやよりお得に手に入れる方法に気づけます。大上さんによれば、貯まらない人は「長いスパンを見通す力」が弱く、車検、帰省費用など、年に数回ある大きな出費のたびに、貯蓄を崩してしまいがちなんだとか。数ヶ月先の出費が予測できるようになれば、前もって備えられ、貯蓄が安定して続きますよね。これこそ「貯まる生活が身につく」習慣。しかも「予定を確認して、段取りを決める」というのは仕事していると毎日あたりまえにやっていること。それを家庭でも実行するだけだからすぐ始められて、気負わずトライできます。■食事の習慣:食事作りが楽に続く「献立ローテ」主婦が節約を考えたときに、まず取り組んでしまうのが食費ではないでしょうか。でも大上さんは、安く買うより、「食材を使い切る」方が貯まるといいます。そして外食や惣菜になるべく頼らずに、できるだけ楽に家庭で食事作りを続けられる環境を整えられれば、それだけで食費は大きく減らせるそうです。●「ラクに回せる献立」をローテする献立に悩み、料理をする前から疲れてしまう。そんな人は、あまり凝ったメニューではなく、定番で家族が好きなものをローテする「献立ローテ」を試してはいかがでしょう? 次の3ステップで行ってみましょう。①レシピを見なくても作れるメニューを書き出すこのときメインと副菜、ごはんものなどジャンルに分けてリストアップすると思い出しやすいのでオススメ。ただし、家族が嫌いなものは除いておきます。②献立を組む書きだしたメニューからバランスを見ながら、似たようなものが続かないように組みます。③献立案をローテーションさせる煮物、揚げ物など、似たようなメニューが続かないようにすればヨシ。これで献立決めというストレスから解消され、さっと台所に立てるように。でも、こんなにラクしていいの? なんて思ってしまうのもママの心理。そんなときは、同じメニューでも旬の食材で変化をつたり、ハンバーグなら違うソースやタネにするなど、新鮮さをプラスすればマンネリになりません。このローテのいいところは、好きなメニュー中心だから、家族の不満がでない点。また作り慣れたメニューなら、野菜が高い時期なども、臨機応変に安い食材で対応できるうれしいメリットも!●冷蔵庫をカラにしてから買い物に行く冷蔵庫の在庫が一目で見渡せれば、必要な買い物も明確になります。どんなに安く買っても、使いきれなければムダ。大上さんによれば、貯まる人は「使い切り」を徹底し、ムダを減らし、必要な量だけを買える仕組みを自然に作っているそうです。先ほどの「献立ローテ」で3日分の献立を組み、必要な食材を買い出したら、3日後には冷蔵庫がだいたいカラになるはず。期間は自分がやりやすいように、1週間でも、2日でもOKです。 ■夫のお小遣い:毎月のイライラどうすればいい?夫の小遣いで悩んでいませんか? 飲み会続きで毎月のように追加の催促をされたり、そもそも小遣いが少ないと文句を言われたり。でも貯まる人は、夫を上手にやりくりに協力させ、貯蓄の力にしているのです。そのコツを早速チェック! ●夫の小遣いは高めに設定する貯まる人は、夫の小遣いが総じて高め。ただし、その中でやりくりしてもらい、 “追加はなし”をルールにしていることが多いそう。夫の小遣いをアップすると、生活は少しツラくなるかもしれません。でも月の途中で家計を崩す要因が避けられると、夫へのイライラも減少。さらに小遣いが上がった夫は、妻に感謝! 家計に協力的になり、仕事にもさらに励むなど、いい流れを生み出すのです。●夫とお金の話をちょいちょいする貯まる人は“ちょいちょい”夫に報告や相談をしているのだとか。大上さんいわく「夫の家計への協力度は貯蓄と比例する」とのこと。おおまかな家計は夫と共有しておくと、困ったときは相談でき、挫折しそうなときは励ましあえるなど、やりくりの安心感も違ってきます。「夫とお金の話をするとケンカになる」という場合は、旅行や車の買い替えなど、夫が関心を持ちやすいところから入っていくのがコツ。夫が乗ってきたところで、いくら貯めればいいか、そのためにはどこを削ればいいか、と家計の話に持ち込んでみるといいかも!習慣が変われば暮らしが変わり、暮らしが変わればお金の流れが変わる。そして、一度貯まる暮らしが整うと簡単には崩れず、ずっと貯まり続ける暮らしを手に入れられるのだと、大上さんは語ります。家計簿や節約することで貯金に挫折してきた人も、これから貯蓄をさらに増やしたい人も、まずは暮らしを整えることから、試してみてはいかがでしょうか。【まずマネしたい6コの「お金が貯まりだす暮らしの習慣」】1、家族より30分早く起きる2、予定を確認し、今日の段取りを決める3、「ラクに回せる献立」をローテする4、冷蔵庫をカラにしてから買い物に行く5、夫の小遣いは高めに設定する6、夫とお金の話をちょいちょいする参考図書、グラフ・イラスト出典: 『お金が勝手に貯まりだす暮らし』 (大上ミカ/著 リベラル社)これまで1000人を超える主婦に、お金のやりくりについて取材した著者。そのリサーチの結果、貯められる人には貯蓄方法よりも「暮らしの習慣」に多くの共通点があった。早起きや、モノの習慣、キッチンの習慣などの暮らしの習慣26個を紹介する。■大上ミカさんプロフィール1972年生まれ。マネーライター、ファイナンシャルプランナー。雑誌「サンキュ!」「女性セブン」「ダイヤモンドZAi」など多くの雑誌で、やりくりやお金に関する情報について取材・執筆中。これまでにやりくりを取材した主婦は延べ1000人以上。※アンケート調査概要:2017年6月、株式会社カクワーズ実施。対象者は全国の家計に関与している25〜44才の既婚女性556人。インターネット調査。貯まる人(115人)=最近1年で100万円以上貯蓄、かつ毎月貯蓄を実行。貯まらない人(106人)=最近1年で貯蓄が40万円以下、かつ毎月貯蓄の実行なしで比較。
2017年11月28日前回、「『夫婦間の気持ちの隙間』が、家計に現れる」というお話を、家計再生コンサルタントの横山光昭さんにうかがいました。横山さんは苦しい家計を再生させることを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで1万人以上の家計を「再生」させる中で、「お金の不安を乗り越える」という永遠のテーマについても考え続けてきたといいます。今回は、そんなお話を伺ってみましょう。■お金の不安はどこから来るの?質問です。●「なぜ、お金が欲しいのでしょうか?」●「そして、欲しいと思っているお金の金額はいくらなのでしょうか?」 この質問に対して、すぐにハッキリとした「お金が欲しい理由」と「具体的な金額」を答えられる人は、意外と少ないかもしれません。「お金はあればあっただけ安心だから」。ただ、漠然と何となくそう思っている方が大半なのだと思います。「お金に安心を求めては、ダメです。不安を無くすには、お金ではなく自分を大切にすることです。生き方や貯め方が定まればお金は何とかなるものです」と、横山さんはいいます。横山さんは、こんな人をたくさん見てきたといいます。不安だからお金を貯める↓貯まったら、もっと不安にかられる↓さらに貯めなければと焦るそんな一方で、あまりお金がなくても楽しくやっている人がいることをよく知っているそうです。そして「お金に安心を求めることは意味がないと確信するにいたった」(横山さん)そうです。■その不安は、本当に「お金の不安」ですか?横山さんは、こうも言います。「「『お金の不安だと思っているもの』は、本当はお金の問題ではなくて、お金に表れた、いまの生活における心のゆがみなのです」。たとえば…。食品の有機野菜や産地にこだわりお金をかける傾向のある人は、「保障」タイプの生命保険料にお金をかけている人と通じるところがあり、良いものを買っておけば安心と考えるタイプだと言います。ある意味、自分に自信がないとも言えます。携帯電話代が高い人は、周囲の人への依存度が高いという傾向を感じるそうです。交際費や洋服代も膨らみやすく、断りきれないローンなどを抱えてしまうことも。「漠然とした将来の不安」は、実は一緒に人生を歩む家族への不安であり、がんばっている自分を家族が認めてくれないことへの寂しさから来ているということもよくあるそうです出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 「表面上は、お金の形を借りて現れたので、お金のことにとらわれてしまい、奥底にある本質的な不安は自覚しにくいものです」(横山さん)いま、みんなが焦っている、そんな風に感じたことがありませんか?「私は収入が低いから。子どもがいるから。いや、いないから。退職金が出るかどうかわからないから。年金だって…と。そして、挽回したい、追いつきたいと必死になってしまっている人も多くいるようです」(横山さん)。■お金の不安をなくすための第1歩焦っている渦中にいると、自分ではどうにもならない気持ちになってきます。では、そんな私たちはどうしたら良いのでしょうか?「最初にとりかかるべきは、目に見えるところです」(横山さん)●お金の不安をなくすための第1歩(例)不用品を処分して、家をスッキリ片づける。豪華でなくても栄養を考えてきちんと三食料理する。なんとなく買い物をせずに、どんなに小さなものでも納得して手に入れ、使い尽くす。愛する家族との関係を大切に過ごしているか、自分に与えられた目の前の仕事がおろそかになっていないか、きちんと向き合う出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 「生活の足もとを固めるのです。毎日の暮らしを『自分はこれでいいんだ』と納得して生きていければ、その自信によって必要なお金はあとからついてきます。そして自分の生活の一部として、自分なりのお金の『貯め方』が確立すれば、不安はよりつかなくなってくるでしょう。そのために「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」も強い味方となるはずです」(横山さん)■横山さん式のお金との付き合い方「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」 お金と正しくつきあうということは、「自分なりに」お金と付き合うことを始めること。そうすると、「お金がなければ幸せになれない」という焦りからも抜け出せるのかもしれませんね。当初は、「お金が貯まる財布になれば良いなぁ・・」と書き始めた本連載。書き終わったときは、自分を見つめる長い長い旅行に行っていたかのような気分になりました。ママの生活は、本当に忙しいですよね。けれども、たまには、ふっと肩の力を抜いて、「節約ではない日々のお金のこと」と向き合ってみるのも、悪くないのかもしれません。お金の話といえども(お金の話だからこそ!?)、自分の心の中の「深いところ」に潜ってみると、自分の人生と向き合うことになるかもしれません。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)【お金の不安をなくす「貯まる財布」のつくり方 】【貯金感覚で始める3000円投資生活】【年収200万円からの貯金生活】
2017年10月02日「お金を貯めようと思っても、夫があまり協力的でない」。じつは多くのママが感じている不満ではないでしょうか? そんなママたちの共通の悩みについて、今回はお話を伺います。お話を伺ったのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。これまで1万人以上の家計と向き合ってきました。まずは、横山さんに「協力的でない夫を変える技」を2つ教えてもらいましょう。■その1:家計のミエミエ大作戦「家計簿でも、手書きの予算表でもかまいません。家計の状況を夫の目のつくところにバシっ! と数字で貼りましょう」(横山さん)気をつけて欲しいのは、けっして夫に「これを見て」と言わないこと。でも、必ず目に入るようにします。「え、それだけ?」と思うかもしれませんが、これは横山さんの隠し技リストの中でも、ずば抜けて成功率が高い作戦だそうです。「男には、『言われてやるのはイヤ』という傾向があります。どんなにいいことだと頭ではわかっていても、命令されたらやる気をなくす。ましてや妻から感情的に恨み言を言われたりしたらなおさらです。面倒な生き物ですが、わかってやってください。そして利用してください」(横山さん)嫌でも目に入る数字をみると、自分のおこづかいの高さや飲み会の多さ、趣味に使うお金の高さが理解できます。そうすると妻から言われてもできなかった節約に、自分から取り組む姿勢がみえるように。■その2:パパ頼りになる大作戦次の技は、たとえば外食するとき、遊園地に行くときなど、家族で楽しむ費用を家計から出している、という場合に有効な作戦。●パパ頼りになる作戦♥やり方今まで家計では月に1万5千円レジャー費を使っていて、ここから5千円節約して1万円の予算にしたいとします。その場合は、その1万円の予算を、全部夫の子遣いに上乗せしてあげるのです。「この1万円はパパにあげる。そのかわり、これからは外食する時や遊園地に行く時は、パパが支払いお願いね、任せるから。もちろん余った分は好きに使っていいわ」ということで夫は小遣いが増えたと錯覚します。出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 「ポイントは、子どもたちの前で、お金を出してくれる夫を立てることです。子どもの前で夫が支払うことで、なんだか父親の権威が上がったような気がします。気を良くして、ムダなことには使わないよう画策してくれたりするようになります。もしくは、ちょっといい格好したくて、たとえ少し足が出ちゃったとしても、男気を出して自分の小遣いから補填してくれさえします」(横山さん)「夫に協力的になってもらう技」には、「共通すること」があります。それは、お金と感情の関係。そこのところを、もう少し突っ込んでお話を伺います。■夫婦のスキマとお金の関係「多くの家庭を見てきて感じるのは、お金が貯まらないと嘆く家庭に『夫婦別家計』が群を抜いて多いことです。」(横山さん)●お金が貯まらない家計の典型例住居費や水道光熱費、生命保険料は夫が払い、食費や通信費、日用品は妻が払う、といった費目ごとの支払いを決めているご家庭もあれば、基本別家計だけれども、二人の共通費目は折半にして出し合い、それ以外は個々で支払うことにしているというご家庭もあります。このようなケースは、大概は、夫婦のどちらかが浪費気味になってしまっているそうです出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 「夫婦で力を合わせてお金を貯めるためには、まずは家計を一つにしたほうがいいと私は思います。そして、一番大事なのが、夫婦の話し合いです。お互いを信頼して、壁を作らず、お金のことを本音で話し合いましょう」(横山さん)横山さんは、お金の相談を受けると、まずは相談者を観察して、夫婦間の気持ちの隙間がどこかにないか、探るようにしているそうです。たとえば、こんな例がありました。夫に言われたことは絶対で、妻としてできる限り応えてあげるべきだと一心不乱にがんばる妻。グルメな夫のために毎日手の込んだ料理を出していたりして、一見「いい奥さん」です。でもその家庭は、お金が貯まっていないことが多いのです。原因は、食費が高いというのは想定内で、往々にしてそれ以外にも変なところがあります。生命保険に入りすぎだとか、娯楽費が毎月高いとか、外食が多いとか。この家の場合は、夫婦の気持ちが対等ではなく、妻が一心不乱にがんばることで、ぶつかるのをさけていました出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 「こうした『夫婦間の気持ちの隙間』が、家計に現れたのです」(横山さん)ほかにも、「夫が妻に対して負い目がある」とか、「過去に何かあって妻が夫を信用していない」、「夫の求めるレベルが高すぎて妻が卑屈になっている」など、ありとあらゆるケースがあるのだそうです。「家計の問題というのは、じつは金銭管理能力とは別のところに家計の足を引っ張る『気持ちのすき間』が潜んでいて、本人たちが気づいていないことが多いのです。お金を合わせることで、本当に合わせていきたいのは夫婦の考え方や価値観、二人の力なのです」(横山さん)心理学の専門家によれば、「お金の話は、自己開示の最高レベル」だとか。う~む、すごく深いですね。でも、言われてみれば、思い当たることがアリアリです。自分持ちを深くのぞきこみたくなるような、なりたくないような…。何だか、「心のツボ」を押されたような気持ちになりました。次回は、「お金の不安」を本当になくすことはできるのか?」です。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)
2017年10月01日お金が貯まっている人って、どんな人!? じつは、すぐ近くのママ友がお金を着実に貯めていたとしても、そんな話は人には言わないもの。今回は、「実際にお金が貯まっている人」の人物像を探ってみます。興味ありませんか?横山光昭さんは、NHK『あさイチ』という番組内の「女のカネ」シリーズで、お金の不安をなくすノウハウをたくさん公開してきました。その番組ディレクターであり、「スーパー主婦直伝」担当の伊豫部紀子(いよべ のりこ)さんは、「お金の劣等生だった」と話します。今回は、伊豫部紀子さんが出会ったスーパー主婦のお話をご紹介します。伊豫部紀子さんフリーディレクター。NHK朝の生活情報番組『あさイチ』の人気シリーズ「スーパー主婦直伝」を手掛ける。著書に『NHK「あさイチ」スーパー主婦の直伝スゴ技!』や、横山光昭さんとの共著である『お金が貯まる財布のひみつ』があり、主婦層に幅広く支持されている。伊豫部紀子さんにインタビューは コチラ ■NHKディレクターがお金の達人から学んだこと伊豫部紀子さんは、みずから「お恥ずかしいマネーライフを送っていて、お金の不安、たっぷりあります」とおっしゃいます。今回は、伊豫部さんが取材を通じて出会った家計の達人から学んだことをお伝えしましょう。それは、「3本立て予算」。家計の達人たちが目指しているのは「予算生活」。何にどれぐらいお金を使うか決めて、それを守って暮らす。とってもあたり前に思えることなのですが、伊豫部さん自身も「予算を立てる」ことの力をあまり実感していなかったといいます。しかし阪神大震災で家を全壊された主婦が、「何年かけてこう暮らす」という予算を立て、家を再建させたそう。「自分で決めたことなら、つらくない」と話すその主婦の言葉に、伊豫部さんは「予算の力」を理解しました。■リストラも怖くなくなる、お金の優先順位とは?この「3本立て予算」の良いところは、自分にとってのお金を使う優先順位を意識化できること。●3本立て予算とは基礎費①基本の生活に最低限必要な費用例:家賃、基本の食費、水光熱費、肌着、家着、医療費、火災保険、整髪料金など基礎費②今、その家庭に必要な費用例:幼稚園~高校までの教育費、携帯代、掛け捨て保険、家の修繕、クリーニング代、慶弔費、小遣い、給食代などゆとり費選択できる費用例:旅行、お菓子・健康食品、家具・園芸・ペット 外出着、大学の教育費、交際の食事、趣味のお金など出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 より一部抜粋 優先順位トップの基礎費①「これだけあれば、最低限、生きていくことはできる」という金額を「知っているか」「知らないか」はおおきいのではないでしょうか? たとえば減収やリストラなどのときに、基礎費①を把握していれば「いくらあれば毎月の生活はできて、あとどれくらい削れば良いか」がすぐにわかるからです。 ちなみに、家計の達人が多く属していることで知られる友の会(※)の中には、基礎費①を20万円以内に抑えるという予算を組んで生活することを目指す取り組みを行っているところもあります。目安があると、取り組みやすいですね。※全国友の会とは、食・住・家計を中心に、「健全な家庭をはぐくみ 地域に働きかけ よりよい社会を創りたい」と社会貢献をめざす団体。家事の中でも最重要テーマとして「家計」について取り組んでいます。NHK『あさイチ』で毎日の家事に役立つ技を教えてくれるスーパー主婦が多くいる集いとして話題に。次回は、「家計に「協力しない夫」は改造できる? 夫婦のスキマに潜む問題点とは」です。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)
2017年09月29日「お金はいくら使ったかではなく、何に使ったかが大切」と語る、ファイナンシャルプランナーの横山光昭(よこやまみつあき)さん。これまで1万人以上の家計を「再生」してきた家計再生コンサルタントの達人です。そんな家計の達人である「横山家」の家計ワザ、興味ありませんか? そこで今回は、横山家(いうまでもなく、貯まっている人です!)が実践している「ひと工夫」についてお話を伺います。横山さんは、いいます。「お金は裏切りません。きちんと取り組めば、取り組んだ分だけ効果が出て、不安とも一線を引けます」。 ■ATMでおろす瞬間から貯める人のワザが始まる横山家。じつはいまどき珍しい大家族なんです。横山さんと奥さま、そして6人の子どもたち。そんな横山家では、食費と日用品あわせて月10万円までと決めています。それを5で割った2万円を、毎週月曜日に奥さまがおろしてくるそうです。●ポイント1 週イチで決まった金額をATMからおろす「2万円で1週間の生活費をまかなう」と決めると、たとえば水曜日くらいに財布をみると、「半分以上残っているから大丈夫」、もしくは「ペースが早いな」などがすぐにわかります。そうすると、細かい計算をしなくても自然に支出の調整ができるようになります。「月単位だと感覚がつかみにくいし、月初めなどは気が大きくなって多めに使いがち。そうすると、月末にたりなくなって、我慢もできずに予算オーバーということを何度も経験してきました。そこで『週イチで決まった金額をATMからおろす』にたどりつきました」(横山さん)じつはこのときにもうひとつのポイントがあるんです。●ポイント2 月の予算を5で割った金額を1週間分とする「1ヶ月は、30日間か31日なので、4週間と数日。5週目は、7日間ありません。だから月初めから、週2万円を意識して暮らしていけば、月末の最終週は楽になります」(横山さん)■口座もひとつの「財布」と考えるワザこれまでは常に持ち歩く「財布」でのお金の貯まる方法をご紹介してきました。でも横山さんは、「口座もひとつの財布」といいます。横山さんは、基本の口座を「使う」「貯める」「増やす」の3つに分けています。●「使う口座」:日常で使う生活費を入れておく財布●「貯める口座」:貯蓄の財布●「増やす口座」:資産運用などを行う財布ただ単に「口座を3つ作ればいい」というわけではありません。大事なのは、口座にお金をいれていく順番。たとえば、「貯める口座」にまでたどりついていないのに、「増やす」口座に大金を投じてしまうというのは、厳禁です。お金が貯まらない人というのは、この順番を間違えてしまうことが多いそうです。●「使う口座1カ月生活するための「消費」のお金。住宅ローンの支払いや保険・光熱費などの引き落としはこの口座からにします。この口座には、手取り収入の1.5カ月分をいれます●貯める口座「使う口座」から、少しずつこちらに移してお金を貯めるための口座。ここには手取り収入の6カ月分が貯まるまでをいれていきます●増やす口座「貯める」口座に6カ月分が貯まったら、それ以上はこちらに貯めます。この「増やす」口座は、証券会社の口座に開設するのがおすすめです出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 ■急な支出にショックを受けないためには「『使う』口座に、1.5ヶ月分いれておくのは、次の財布、『貯める』口座から逆流して引きだして欲しくないからです。そのために、わざと余裕を持たせています」(横山さん)家計の支出は、「一年間をとおして一定」なんてことはなく、変動します。それが生活をしていくということ。たとえば年末年始の12月、1月は、出費がかさむのは普通ですし、突発的に歯科治療費がかかるなんていうこともあるでしょう。こうした変動を汲んでの余裕資金としての1.5ヶ月分なのです。「思わぬ支出にショックを受ける人もいますが、そのことを毎月気にする必要はなく、原因がわかっているのなら、それでいいのです」(横山さん)■「使う」「貯める」「増やす」口座の違いとは「『使う』口座が『普通に出る支出・変動するものへの対応』に対して、『貯める』口座は、急に職を失ったとか、入院したとか、収入が途絶えたときへの備えです」(横山さん)横山さんは、「いざというとき、立て直すのに半年あればなんとかなる」と見込んでいます。でもこの金額は人によってさまざまで、「ちょっと心配だから、1年分をいれておきたい」など、あくまで目安としてとらえてください。「増やす」口座については、お金の目減りを防ぐための資産運用の投資口座です。横山さんはいいます。「これからの時代は、現金や預貯金で置いておくことで価値が下がる危険性もあることを覚えておいてください」次回は、「NHK『あさイチ』で紹介された、リストラも怖くないお金の達人の知恵」です。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)
2017年09月28日前回は、家計再生コンサルタントの横山光昭(よこやまみつあき)さんに「貯まる財布の作り方」の極意を教えていただきました。「お金を貯めるうえで大切なのは、あなたの価値観」と話す横山さんは、確実な家計再生をめざす庶民派のファイナンシャルプランナーです。横山さんがこれまで家計を見てきた方のなかで、「貯め上手さん」には共通することがあったとか。貯め上手さんは「貯め方が上手なのではなく、お金の使い方が上手だ」ということ。これまでお金を貯めるためには、「お金を使わない」ことを優先度第一位に考えてきませんでしたか? でも「我慢して節約→リバウンドでムダ使い」、これを繰り返して落ち込んだり。大切なことは「お金の使い方」にこそあったとのです。それでは詳しくお話を聞いてみましょう。■あなたはお金を“何に”使っていますか?「お金は『いくら使った』ではなく『何に使ったか』が大事です」と、横山さんはいいます。前回、財布には財布だけの働きをさせましょうということから、「レシートは、お財布から出した方が良い」と教えていただきました。今回は、お財布をレシートから出したあと、「何に使ったか」を整理していく方法を教えていただきましょう。最初に、知っておいていただきたいのが、「お金の使い方の3つのタイプ」。まずは、この言葉を覚えてください。「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」●お金の使い方の3つのタイプ「消(ショウ)」消費生活するのに必要なものの購入や、使用料としての支払い全般。生産性はさほど伴わない【例】食費や住居費、水道光熱費、教育費、被服費、交通費など「浪(ロウ)」浪費生活に必要でないもの、今をひたすら楽しむためなどの、無意味な使い方のこと。いわゆる無駄づかいで、もちろん生産性もない使い方【例】嗜好品(タバコやお酒、珈琲)、程度を超えた買い物など「投(トウ)」投資将来の自分にとって有効なお金の使い方。資産運用のことだけを指すのではなく、何かを学ぶ、本を読むなどもこれに当たる【例】習い事、本代など学ぶための費用、投資信託、貯蓄など出典: 『年収200万円からの貯金生活宣言』 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)」より抜粋■同じ収入でカツカツの人、貯めている人の違いこの「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」を参考にしてレシートを仕分けしてみましょう。なかには同じ項目内であっても、内容がわかれることもあるかもしれません。たとえば、食費で考えてみましょう。料理するのに必要な素材を買っている部分は「消費」。質問:では、料理をするのが面倒くさいからとおそうざいを購入した場合は、何になるでしょうか?これは「浪費」になるかもしれませんね。でも料理する時間を勉強する時間にあてたり、子どもと遊ぶ時間に使ったりすると、「投資」かもしれません。「この仕分けをしてみるだけで、お金が貯められるようになります」(横山さん)本当ですか!? たとえば、同じくらいの収入であっても、堅実に貯めていく人と、いつもお金を使いきってしまい、カツカツな気分で暮らしている人がいます。その差は、どこにあるのでしょうか?「その差は、自分の軸があるか、ないかなのです。お金を貯めるうえで、大切なのは、あなた自身の価値観です。そのためにお金の使い方の中身に意識を向ける必要があります」(横山さん)■「お金の使い方」の理想割合とはお金の使い方の中身に意識を向けるのに有効な「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」。この3つの項目の目指したい理想割合があります。まずは3つの項目の内訳が支出全体のなかで、どれだけの割合を占めているのかを計算してみましょう。計算方法は、次のとおりです。各項目(消費、浪費、投資)の金額 ÷ 支出合計横山さんが、「貯め上手さんだなぁ」と感じる人の数値をもとに割り出した「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」の割合の理想割合は、次のとおりです。●横山さんが考える消費・浪費・投資の理想の目安消費 : 70%浪費 : 5%投資 : 25%「3つの項目ごとの割合を知るという新しいモノサシを手に入れることで、人はいままでの自分の常識を疑い始めるでしょう。そして、お金の使い方自体に意識を向けられるようになるのです」(横山さん)そう考えると貯まるのか! と目からうろこの次回は、「同じ収入でも、貯められる人×貯められない人」です。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)
2017年09月27日「お金が貯まるのは長財布」。そんな言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。本当に、「お金が貯まる財布」なんてあるのでしょうか?今回お話を伺ったのは、家計再生コンサルタントの横山光昭(よこやまみつあき)さん。横山さんは苦しい家計を再生させることを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで1万人以上の家計を「再生」させてきました。横山さんが顧客と真摯(しんし)に向き合うなかで編み出した「貯まる財布の極意」について、お話を伺いましょう。横山光昭(よこやまみつあき)さん苦しい家計を再生させることを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで1万人以上の家計を「再生」させてきました。『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズの書籍で一躍有名に。■パンパンに膨らんだ「ブタ財布」の中身はなんですか?「貯まる財布とは、お金を大事にしている財布です」と、横山さんはいいます。お金を大事にしている財布とは、「ブタ財布ではない財布」。「パンパンに膨らんだブタ財布では、お金はなかなか思うようには貯まらないものなのです」(横山さん) では、ブタ財布の中身には、何が入っているのでしょう。一度、自分の財布の中に、何が入っているか確かめてみませんか? たとえば、こんなものが入っている人が多いのではないでしょうか?●お守り →お金が増えて欲しいという願いを込めて?●レシート →家計簿につけそびれているから?●割引券やポイントカード →少しでも得したい!●子どもやペット写真 →いつでも一緒の気分? これらを持ち歩くことで、「安心したい、少しでも得したい」という気持ちはひとまず満足しますよね。でも横山さんは、それが問題だと話します。「そこで安心してしまうことで、実際には本当にお金をかけてでもやりたいこと、持つべきものが見えにくくなることも多いのです」(横山さん) 財布の中に何が入っているのか。ここに気がつくことが、「貯まる財布」への第1歩になります。■「お金が貯まる財布」3つのポイントお財布に入っていたものが、じつはお金ではなかった! ここに気がついたら、次に何をすれば良いのでしょうか? 横山さんは、「お金を貯めるためには、お財布には、『財布の働き』だけをさせましょう」と言います。つまり、「お財布の機能=お金そのものの出し入れ」、これだけに集約させるというのです。お財布を機能的にするためのポイントを3つ教えていただきました。●お金が貯まる財布の3つのポイント1)お金と関係のないものはいれない2)レシートはためない3)ポイントカードはよく使う最小限のものだけいれる出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 より一部抜粋 ■自分の財布で検証したら、ある事実が判明した!お守りやペットの写真はともかくとして、 レシートやポイントカードは、一見、「お金と関係のあるもの」のような気が…。だからお財布から出してしまうことに抵抗があります。でも本当にそうなのでしょうか? 筆者の財布の中身で、検証してみました。【レシート】お財布から出したら、すぐに家計簿をつけなければいけない気がして、ついついお財布に「入れっぱなし」にしていました。つまりは、「レシートをお財布から出す」=「お金を使ったという事実に向き合う」のがつらいんですね。だったら、ステップを分ければいい。筆者は、家計簿をつける前に、まずはレシート置き場を用意することにしました。現在、写真のような状差しを使っています。これの何がいいって、これにプスプス刺していけば自動的にレシートが日付順になるという点です。【ポイントカード】筆者自身、ポイントカードは、お財布とは別のホルダーを持つほど好きでした。最近は、「このポイントカードを持つことで、年間いくらお得になっているのだろう?」ということを考えるよう心がけています。なぜなら、ポイントカードの還元率自体を知らないのに、「ポイントが貯まること」がうれしくて、たくさんのポイントカードを持ち歩いていたからです。「得をすることにとらわれていると、自分の判断力や時間、体力という大事なコストを支払っていることに気がつかないのです」(横山さん)。たしかにポイントカードに対して、何となく「とらわれている」という気分になったことは、だれにでも一度くらいはあるのではないでしょうか? お財布を整理することで、自分の行動パターンや思考回路を見つめてみること。そして、自分にとって本当に必要なことに精神を集中させること。それが「貯まる財布の極意」の正体なのかもしれませんね。次回は、「同じ収入でも、貯められる人×貯められない人」です。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)
2017年09月26日