ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』の公開ゲネプロが20日に東京・東京国際フォーラム ホール Cで行われ、吉田鋼太郎(演出)、柿澤勇人、ウエンツ瑛士、木南晴夏が取材に応じた。同作は1983年のロンドン・ウエストエンドでの初演以来、世界中で愛され、日本でも1991年以来、繰り返し上演されてきたミュージカル。二卵性双生児として生まれた2人の男の子が、1人は裕福な家庭に引き取られ、もう1人は実の母親と貧しさの中で暮らしていく中で、双子と知らずに出会い人生を通して固い友情を育んでゆく。しかし血を分けた実の兄弟が、血が繋がっていると知った瞬間運命が変わってしまう数奇で切ない人間ドラマとなっている。作品には他、鈴木壮麻、内田朝陽、伊礼彼方、一路真輝、堀内敬子らが登場する。吉田は初のミュージカル演出、さらに自身が出演せず演出に徹するのも初めてのことだという。「シェイクスピアの芝居の演出が多くて、それに比べると楽しいと言ってしまうと不謹慎かもしれないですけど、楽しいですね、ミュージカルの演出は」と心境を明かし、「ちゃんとセリフが大事だし俳優同士の感情のやり取りが高じて歌になっていくというスタイルを持ってると思うんですけど、絶対に役者同士がきっちりコミュニケーションしないと歌になっていかないんだなと。もしコミュニケーションがとれたら本当に素晴らしい歌がそこに立ち上がってくるんだと改めて思いまして、今回はそれが大変うまくいってる」と自信を見せた。「自分も出演したくなるのでは?」という問いに、吉田は「初めは出たくなるんではないかと思ってたんですが、ミュージカルにたくさん出ている俳優さんたちはすごい訓練された人々なんですよ。出る幕がないということが途中でわかってきて、とてもじゃないけど出れない、もし出るんであればちゃんと練習をして訓練をして出なきゃいけないんだなと思いました。僕の出番ないですね」と苦笑。一方でウエンツは「鋼太郎さん、絶対出たいだろうなと、僕らは感じてました」と指摘し、柿澤も「稽古場の最終日で順調に行ってすぐ終わるのかなと思ったら、僕の役を鋼太郎さんが普通にやり始めて。『柿澤見てろ、こうやるんだよ』って」と明かす。吉田は「演出家がやって見せると、俳優にプレッシャーがかかるしそれにとらわれちゃうんで、今回しなかったんですけど、最後の最後、ダメ押しで……」と弁解し、柿澤は「セリフ、ほとんど覚えてましたから」、ウエンツは「俺のセリフまで全部入ってる」と次々とツッコミ。吉田は「世が世ならミッキー(柿澤の役)をやりたいです」と認めていた。1幕では3人とも7歳という設定のため、木南は「おほほ。すいません」と笑いつつ「この格好でみんなで普通に大人としてしゃべってるのがすごく恥ずかしい」と胸の内を語る。今回は柿澤、ウエンツ、木南の3人が幼馴染役となるが、柿澤は「蜷川(幸雄)さんの芝居のパリ公演に木南ちゃんと行ってたんですが、(ウエンツが)ロンドンに留学してる時にわざわざわ観に来てくれて、この3人で2〜3日飲んだり一緒に買い物したりしていたんです。もちろんんそのお時はこの話なかったので、キャストを見た時は『え〜、こんなことあるんだね』って。不安がない、楽しみというのが大きいです」と縁があった様子。一方、ロンドン留学の成果について聞かれたウエンツは「稽古場でもみんなにそれをいじられるというか、何かと『イギリス帰りの実力を……』みたいな感じになるので、なるべくそういう質問は避けてほしいというか……」とたじたじだったが、最終的には「イギリスの話ですし、(留学の成果は)出ます。ぜひステージ上で観てください」と胸を張る。吉田は「すばらしいですよ、イギリス感満載だし」と褒めながらも、「割と蜷川さんも『イギリスの俳優って均等の感覚をとって並べないんだよ。シンメ(左右対称)の位置がとれねえんだよな。苦労するよ』とおっしゃってたんですけど、ウエンツくんがまさにそれ」とつっこみ、ウエンツは「確実に俺はイギリス人に近づいてるわけですから」と開き直っていた。そんな吉田について柿澤は「蜷川さんに似てきた」と指摘し、作品については「ミュージカルが大好きなキャストとスタッフが集まった一方で、矛盾するようですけど、ミュージカルの弱点というか『もっとこうなったらいいのに』と思っているところを、初ミュージカル演出の鋼太郎さんが『こうした方がいいんじゃない?』といろんなアプローチのもと稽古を重ねてきました」と振り返る。「ミュージカルが大好きな方にとっても、すごく新鮮な思いで見てもらえると思いますし、ミュージカルを観たことがない方も『こんな舞台があるんだ。こんな命がけの俳優が一生懸命頑張っている世界があるんだ』と、一生忘れることのない作品をお見せできると、自信を持って言えるので、ぜひ劇場でお待ちしています」とアピールした。東京公演は東京国際フォーラム ホール Cにて3月21日〜4月3日、愛知公演は刈谷市総合文化センター アイリス大ホールにて4月9日〜10日、久留米公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月15日〜17日、大阪公演は梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて4月21日〜24日。
2022年03月20日Ground Y(グラウンド ワイ)は、7人組アーティスト「7ORDER」の森田美勇人とコラボレーションした新作アイテムを受注販売。2022年3月18日(金)から24日(木)まで、Ground Y 直営各店舗にて受注を受け付ける。森田美勇人が撮影した写真をグラフィックアートにコラボレーションアイテムには、“Roots”をコンセプトに森田美勇人が自らのフィルムカメラで撮り下ろした写真を落とし込んだグラフィックアートをプリント。鮮やかなアートワークをフィーチャーした、ジャケットやシャツ、パンツ、カットソー等が揃う。ダイナミックなプリントのジャケットや総柄カーディガンゆったりとしたリバーシブルダブルロングコートやビッグスリーブシャツ、ロングドレスには、風景を思わせるグラフィックをダイナミックにプリント。分量感のあるスカートパンツやアシンメトリースカートには印象的な色使いを採用し、アーティスティックな雰囲気に仕上げている。その他、モノトーンでグラフィックを表現した総柄の変形カーディガンやパンツ、メッセージプリントをあしらったリバーシブルマントコート、丸みを帯びた裾のカットが特徴的なロングカットソーなどが登場する。【詳細】Ground Y × Myuto Morita Collection <Roots>受注期間:2022年3月18日(金)~24日(木)※公式オンラインストアでは3月18日(金)10:00~3月24日(木)23:59※商品は6月初旬~中旬頃に受け渡し予定(オンラインで注文の場合は配送)受注受付店舗:Ground Y直営店舗(ギンザ シックス / ラフォーレ原宿 / 渋谷パルコ / 心斎橋パルコ)、公式オンラインストア「ザ ショップ ヨウジヤマモト」アイテム例:・リバーシブルダブルロングコート 145,200円・リバーシブルマントコート 115,500円・変形カーディガン 63,800円・スリムパンツ 61,600円・ビッグスリーブシャツ 49,500円・ロングドレス 66,000円・スカートパンツ 66,000円・アシンメトリースカート 49,500円・グラフィックカットソー2種 各13,200円・ラウンドロングカットソー 29,700円【問い合わせ先】ヨウジヤマモト プレスルームTEL:03-5463-1500
2022年03月06日柿澤勇人とウエンツ瑛士が“双子”に扮するミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』。初日を約1ヵ月後に控える稽古場では、マスク姿のキャスト・スタッフによる気迫のこもった一幕の立ち稽古が行われた。1983年に英ロンドン・ウエストエンドで初演され、ローレンス・オリヴィエ賞を獲得した本作。日本でも1991年以降に繰り返し上演されている。二卵性双生児として生まれたミッキー(柿澤)は実の母親と貧しさの中で暮らし、エドワード(ウエンツ)は裕福な家庭に引き取られた。正反対の環境で育った二人は互いに双子であることを知らないまま幼少期に出会い、厚い友情を育む。成長した両者を待ち受ける運命とは──。カンパニーを率いるのは、ミュージカル初演出の吉田鋼太郎。1991年の日本初演を含め、3度サミー(ミッキーの兄)役として参加していた彼は、当時をヒントにしながらも決して過去にとらわれることなく、この数奇な人間ドラマをより魅力的に立ち上げようとキャストに熱く語りかける。最たる例が、ミッキーとエドワードが出会うシーンに表れていた。野生味あふれる“悪ガキ”に成長した柿澤ミッキーに対して、育ちのよいウエンツエドワードはどこまでも素直で行儀正しい。こう受け止めている二人に、吉田は「エディを一瞥したミッキーは“俺の方が強えぞ”って感じで前に出るの」「エディも意に介さずミッキーに近づいて」と指示。「人見知りしないのがジョンストン家の血だよ」と二人のルーツを改めて認識させる。すると次のターンで柿澤とウエンツは人物造形を磨き上げ、緩急あふれた魅力あるシーンに仕上がった。こうした説得力ある芝居の積み重ねが、引っ越してしまうエドワードを思い浮かべ、喪失感まじりにミッキーが歌うM18〈長い長い日曜日〉に活きる。互いに欠けているものを挙げ、「ミッキーになりたい」「エディになれたら」と憧れる両者の想いを知ると、彼らを待ち受ける二幕ラストが切ない。母親同士の“芝居合戦”も注目だ。夫に捨てられ生活に困窮し、楽な暮らしをしたい一心のミセス・ジョンストン(堀内敬子)と、子宝に恵まれないミセス・ライオンズ(一路真輝)は、M6〈我が子〉でそれぞれの思惑を見せる。堀内は「こんなお屋敷で育てばご飯の心配はいらない」と子どもを手放すことで生まれる可能性をしたたかに歌い、一路は「おもちゃは独り占め」と環境のよさをアピール。煩悩の根底に母性愛を覗かせるのも、結局はエゴなのか。議論したくなった。公演は3月21日(月・祝)~4月3日(日)に、東京・東京国際フォーラム ホールCにて。その後、愛知・福岡・大阪と巡演する。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2022年03月02日舞台なのにしゃべらない――そんなコンセプトで上演される舞台『結 ―MUSUBI―』。言葉の代わりにキャラクターの気持ちを表現するのは俳優の表情と体だ。そんな挑戦的な作品に主演するのは、劇団EXILEに所属する小野塚勇人さん。「役者が一番楽な瞬間って、セリフをしゃべっているときだと思うんですよ。言葉をしゃべっていると自然とその気持ちになるし、そういう表現になる。でも舞台が難しいのは、お客さんが自由に視点を選べるから、しゃべっていないときの居方だったりリアクションや空気感も見られている可能性がある。だから僕の場合、セリフのしゃべり方以上に、このシーンではどういう気持ちでいて、そこからどう感情が流れていくかを意識してそこにいるようにしているんです。一個のセリフが物語が展開するきっかけになったり、セリフの掛け合いが共演の方がたとの気持ちのキャッチボールになったりするけれど、今回はそれを全員の呼吸…空気感でやっていかなきゃいけないので未知数なことばかりです」脚本・演出を手がけるのはNON STYLEの石田明さん。年齢や人種を超えて誰もが楽しめる舞台をと、構想4年。そして、相撲部屋を舞台にした“しゃべらないけれどうるさい”コメディに辿り着いた。「伝説の横綱が立ち上げた相撲部屋の話で、僕を含めて4人の息子は、キャラクターもバラバラな上に、誰ひとり相撲に向いてない体型で全然強くないんです。僕の役はその中の末っ子なんですが、厳しい兄弟子の前でだけちゃんと稽古するような要領のいいお調子者。僕はどちらかというと“受け”の芝居が得意だったんで、自分発信で場の空気を動かしていく難しさを感じています」しゃべらず笑いを起こすため、現在、絶賛“動き”について研究中とか。「動きで観客を惹きつける人といったら、チャップリンとかブルース・リーとか結構いますよね。直接的に真似するわけではないけれど、いろんな動きをストックして、それがどこかにハマればいいかなというくらいなんですけど。心強いのは、稽古場に石田さんがいてくださること。コメディってやればやるほど“面白い”がわからなくなってくるんです。でもそこは石田さんが見極めてくださるだろうから、とにかくみなさんと思い切りやれたらと思っています」もともと家族ぐるみでお笑い好きで芸人さんにも詳しいそう。それゆえ芸人さんへのリスペクトも強い。「笑わせるのって、脚本以上に演じる側の表現力とかセンスが重要で、言い方ひとつ、タイミングひとつで、笑える場面が全然笑えなくなったり、その日のお客さんの空気で笑う場所が変わったりするんですよね。それでも芸人さんって確実に毎回ちゃんと笑いを起こす。その技術ってすごいと思うんです。今回、石田さんが4年をかけた企画のステップ1の段階。そこに主演として立つからには、ちゃんと期待に応えたいですね」『結 ―MUSUBI―』東京公演/2月4日(金)~6日(日)渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール1階席7500円2階席6500円大阪公演/2月11日(金)~13日(日)COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール7500円*料金はすべて前売り脚本・演出/石田明(NON STYLE)出演/小野塚勇人(劇団EXILE)、株元英彰、廣野凌大、杉江大志ほかおのづか・はやと1993年6月29日生まれ、千葉県出身。劇団EXILEのメンバー。出演作にドラマ『仮面ライダーエグゼイド』『共演NG』、ミュージカル『INTERVIEW~お願い、誰か僕を助けて~』など。衣装協力・B’2nd神南店LHP HARAJUKU※『anan』2022年2月9日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・大川好一インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年02月09日お笑いコンビ・NON STYLEの石田明がオリジナル脚本・演出を手掛け、劇団EXILEの小野塚勇人が主演を務めるノンバーバル(セリフなし)のコメディ舞台『結 -MUSUBI-』のゲネプロ公演が3日、東京・渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールで行われた。相撲部屋を題材にした同舞台は、世界共通である“笑い”を中心にストーリーが進行し、アクションやダンスあり、サプライズあり、ド派手な舞台演出あり。海外でも勝負できるコンテンツとして石田が言葉に頼らずに構想した、“しゃべらないけどうるさい”新感覚の舞台となる。伝説の横綱・雅ノ富士が生前に立ちあげた富士見部屋には、二つの「してはいけないこと」がある。それは「私語」と「女性を土俵にあげる」こと。とくに女性を土俵にあげてしまうと、とんでもないことが起きると言われている。その「してはいけないこと」を守りつつ、雅ノ富士の息子、雅ノ花・雅ノ國・雅ノ海・雅ノ龍の4人は稽古に勤しんでいた。そこに彼らが愛してやまない妹・幸恵がフィアンセを連れてくる幸せな物語。だと思っていたところに不穏な空気が流れ始め、彼らの命がけの結びの一番が始まる。主人公の四男・雅ノ花を小野塚勇人が演じ、長男・雅ノ國を株元英彰、次男・雅ノ海を廣野凌大、三男・雅ノ龍を杉江大志、長女・幸恵を中村里帆が担当。また、侍・銀之丞を久保田創、幸恵の彼氏・太郎を守谷日和、兄弟子・雅ノ若を瀬下豊を演じ、石田も侍・国士無双役で出演する。冒頭、配達員に扮した瀬下のパフォーマンスでノンバーバルコメディが幕開け。その後、まわし姿の雅ノ花(小野塚)が登場し、四股を踏む。凛々しい姿を見せるも、コミカルな動きで早速笑いを誘う。そして、雅ノ國(株元)、雅ノ海(廣野)、雅ノ龍(杉江)も登場し、雅ノ花のイタズラで大騒ぎ。雅ノ若(瀬下)が現れると、4人は練習を始めるも、またしても雅ノ花のやんちゃぶりが炸裂していく。その後、妹・幸恵(中村)がフィアンセ・太郎(守谷日和)を連れてくると、4人は太郎いじりで大盛り上がり。その後、物語は思わぬ展開へ。侍・国士無双(石田)、侍・銀之丞(久保田)が現れ、激しい殺陣が繰り広げられ、クライマックスへと向かっていく。言葉を使わずとも、動きと表情でしっかりと物語を表現し、まさに“しゃべらないけどうるさい”舞台に。小野塚らのコミカルな演技を楽しみつつ、ダンスシーンや殺陣のシーンでかっこいい一面も。また、黒子役としても舞台に登場し、笑いを生み出していく石田にも注目してほしい。石田は「小野塚くんは稽古場でも十分引っ張っていってくれて、めちゃくちゃ僕の台本を遊んでくれたんですよ。なのでこの調子で本番で遊んでほしいなと思います。あらゆる世代の方、あらゆる国の方に見てもらえたらなと思います。手放しで楽しめる舞台だと思いますので、皆さんぜひ大笑いしに来てください!」とメッセージ。小野塚も「本番では石田さんのコメディの力を見せていただけるので、そこに自分も乗っかっていけるように頑張りたいなと思います。稽古で1日があっという間に過ぎるくらい濃密な時間を過ごせたので、ノンバーバルコメディがどれだけ楽しいものかということをぜひ見に来ていただいて体感していただければと思います」と呼びかけている。『結 -MUSUBI-』東京公演は、2月4~6日に渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールにて上演(全6回)、大阪公演は、2月11~13日にCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演(全4回)。
2022年02月04日お笑いコンビ「NON STYLE」の石田明が脚本・演出を務め、しかも言葉を一切使わず身体の動きだけで表現する舞台作品『結 -MUSUBI-』が2月4日に開幕する。オーディションを経て主演の座を勝ち取ったのは劇団EXILEの小野塚勇人。これまでストレートプレイ、ドラマ、映画などで活躍してきたが、昨年『INTERVIEW〜お願い、誰か僕を助けて〜』でミュージカルに初めて出演し、そして今回はセリフなしのノンバーバル作品への参加と、30代を前に新たなチャレンジが続く。コロナ禍を経たことで小野塚の心に宿った“変化”への渇望、そして舞台への強い思いとは――。――セリフが一切ないノンバーバルで展開するという本作ですが、最初に話を聞いたときの印象は?小野塚“ノンバーバル”という言葉自体、僕は知らなくて、これまではセリフ、言葉の力が役者にとってはものすごく重要な存在だという考え方でやってきましたけど、それを使わない表現で舞台をどこまで面白くできるのか?と考えたときに「楽しそうだな」ってワクワクしたのを覚えています。――伝説の横綱が創設した相撲部屋を舞台に、親方の4人の息子たちと末の妹たちがなにやら騒動を巻き起こすという本作ですが、公式サイトやニュースであらすじを読んでも、これがセリフなしでどうやって描かれていくのか、想像がつかないですが……。小野塚そうなんですよね。脚本を読んでも、セリフがないので全部、ト書きなんです(笑)。当然と言えば、当然なんですけど……。これをひとつひとつ覚えていくというよりは、実際に動きながら作っていくという感じになるのかなと思っています。――演出の石田さんとは現時点(※取材が行われたのは12月下旬)で、役柄や物語について、何かお話はされたんでしょうか?小野塚今の時点でそこまで深い話はしてなくて、(年明けからの)稽古についても「気軽に遊びに来てね」みたいな感じなんですよね(笑)。石田さんがそういうふうに言ってくださるので、僕もライトな感じで柔軟性をもって臨みたいなと思っています。オーディションで選んでいただいて、そこで僕を見ていただいていて、脚本にも恐らくそれが反映されていると思うので、“自分らしく”ということを前提に楽しんでやれたらと思っています。――オーディションなどを通じての石田さんの印象は?TVの画面を通してのイメージと違いはありましたか?小野塚TVで見ていて、毒舌で厳しいことも言う人かな、というイメージだったんですが、そうした部分も含めて、人のことをよく見ているんだなというのは、お会いして感じましたね。オーディションでも、ちょっとしたやりとりの中で自分のことを見透かされたように感じたことがありました。――ちなみにオーディションはどのような形式で行われたんですか?小野塚石田さんから「今、こういう状況です」という説明があって、それに対して瞬時にリアクションをするというものでした。セリフありの方は、僕が本屋さんの客で、石田さんが店長で、しかも石田さんの店長はすぐに見たことをSNSで投稿しちゃう人という設定なんです。僕は、買いたいエロ本があるんだけど、それが店長の前にあって、そういう状況で芸能人である僕がどうやってエロ本を買うか?というやりとりでした。途中で、石田さんが電話で席を外したり、でもすぐ戻ってきたりというのもあって、その場でいろいろ駆け引きをするというものでした。“制約”を逆手にとって物語として笑いにして発信するというのは芸人さんだからこそ――あらためて今回のセリフなしの“ノンバーバル”での演技について、どのようにイメージしていますか?特に石田さんから参考にしてほしい作品などの指示はあったんでしょうか?小野塚ノンバーバルというと、チャップリンとかディズニーの昔のアニメのイメージが強いかもしれないんですが、今回、やろうと思っているのは、大げさな動きで見せるのではなく、むしろ日本人的なリアクションですね。笑いの表現や文化は日本と海外ではまた違うものだと思うので、まず日本のお客さんに刺さるようなリアクションを見せられたらと思っています。石田さんの方から特に「これを見て」という指示はないんですが、今はYouTubeでもいろんな動画を見られる時代なので、そういうものを覗いたり、あとはジャッキー・チェンの映画の動きなんかを見たりしていますね。あの動きをそのまま取り入れるわけじゃないけど、自分らしい自然な動きをベースにしつつ、キャッチ―でコミカルなものも見せられたらと思っています。――石田さんは本作の執筆にあたって、近年“してはいけない”ことが増えすぎているということを語っています。それを逆手にとって、楽しむためのこの作品を書いたとのことですが、共感・共鳴する部分はありますか?小野塚ありますね。僕も会社に所属する人間ですし、個人で思ったことを自由に発信したら、それは僕ひとりの問題では済まない部分もあります。僕自身は、普段からあまりSNSなどで発信するタイプではないんですが、いろいろ思っていることはたくさんありますが、そういった部分には気をつけるようにしています。物事に対して正論をぶつけたりするのではなく、逆手にとって物語として笑いにして発信するという、その発想は本当に素晴らしいと思います。やはりエンタテインメントの世界でずっと活躍されてきた芸人さんだからこその考え方なんだなと思うし、自分もそうありたいなと思います。――クリエイティブに関して、“制約”があるからこそ、工夫をして新たな発想が生まれる部分もあるのでは?小野塚そうですね。制約とか縛り、ルールでがんじがらめにされると、それを破りたくなるのが人間の心理だし、「ふざけんな!」って腐っちゃうところもあるかもしれないけど、それを活かして「こうしたらメッチャ面白いじゃん!」という発想ができるのか?それはすごく大事なことだなと思います。結局は自分で実力をつけて、視野を広げていくしかない――2020年は新型コロナの影響で、年明けの劇団EXILEでの『勇者のために鐘は鳴る』の公演以降は、全てがストップしてしまうという大変な1年でした。2021年は少しずついろんなことが動き出しましたが、あらためてこの2年ほどの未曾有の事態が、ご自身にどのような影響を与えたか教えてください。小野塚2020年は本当に大変な1年で、社会全体がピリついていましたよね。ドラマの撮影などの仕事の場でも「絶対に(コロナに)かかっちゃいけない!」という雰囲気でしたし、芸能界も含めて社会がすごく暗かったなと思います。舞台でも、これまでであれば稽古の後にみんなで飲みに行って、そこでのコミュニケーションによって、質が上がっていく部分も確実にあったと思いますけど、そういうこともできない状況で……。2021年になって、波はありつつも少しずついろんなことが動き出して、とはいえやはり、緊張感はありましたし、自分も作品や役柄のことだけを考えるのではなく、いろんなことに頭を使っていたなという印象ですね。その中で、僕はミュージカル(『INTERVIEW〜お願い、誰か僕を助けて〜』)を初めてやらせていただいたんですが、これはもしコロナがなかったら、挑戦していなかったんじゃないかと思います。これまで、個人ではわりと映像を中心にやってきましたけど、コロナで約2カ月、社会全体が止まったときにいろんなことを考えさせられたんですよね。これまでミュージカルに対して苦手意識を抱いていたんですけど、もしかしたらそれは自分の頭の中で勝手に苦手と思っているだけなんじゃないかって。やるやらない以前に、ちゃんと観たことすらなかったなと気づいて、今は27歳ですが、この先、年齢を重ねていく中で考え方が頑固になっていくってよくないなと思ったんです。この先、やれることを増やしていかなきゃマズいなという思いもありました。ちょうどそのタイミングでお話をいただいて、わりとストレートプレイに近いミュージカルだったこともあって、これなら自分の強みも出せるんじゃないかと思い、挑戦させてもらいました。そこでミュージカルの大変さはもちろん、面白さや素晴らしさを感じて、あらためて「実際にやってみなきゃ、何も分からないな」って気がつくことができました。その経験があったからこそ、今回のノンバーバルでのお芝居についても、お話をいただいてすぐに「やりたいです!」と言えたんだなと思います。――この1年でミュージカルに初挑戦したかと思えば、今回は歌はおろかセリフすらないノンバーバル作品と、振れ幅が大きくなっていますね。小野塚これまで「自分にやれることをやっていこう」という意識で、着実に一歩ずつ階段を上がってきたつもりだったんですけど、この階段って何段あるのか分からないんですよね。もっと言うと、頂上が存在するのかも分からない。そのとき、ふっと周りを見たら、階段以外の別の道が見えた――そこでまずは自分で体験して、考えてみようというマインドになったんですよね。――心のどこかで「現状を打ち破らなきゃ」みたいな思いや葛藤、焦りなどを感じていたんでしょうか?小野塚それはいまだにあります。僕は19歳でデビューして、それから20代の10年について、1年ずつ「これを実現する」という目標を書いているんですけど、叶わないことの方が遥かに多いし、そうするとやっぱり焦ります。自分だけの力じゃどうにもならなくて「どうしよう?」と焦って、だからって、周りに「お願いします」って頭を下げて何とかなるかと言えば、そうじゃなくて、結局は自分で実力をつけて、視野を広げていくしかないんです。たまたま出た作品が話題になって一気に売れて……なんて宝くじに当たるようなものだなと思ってて、それはもちろん運だけじゃなく、いろんなことが噛み合ってそういう結果になるんだろうけど、そんな事態が転がり込んでくるのを待っている時間もないし、そこに自分の人生を賭けるなんて危険だなと思います。じゃあどうするか?やっぱり実力をつけるしかない。これまで映像とストレートプレイで「ちょっとずつ向上していこう」と思っていたけど、当たり前だけど表現ってそれだけじゃない。ひとつに固執する必要はなくて「役者として成長する」という軸がきちんとあれば、いろんなことに挑戦していけばいいのかなって思います。――人と人が顔を合わせることさえ困難になってしまった社会で、あらためて舞台についてどのような魅力を感じていますか?小野塚お客さんとステージの空気が一体化するのが舞台の魅力だと思っています。人前に立つことに緊張もするんですけど(笑)、どんどん入り込んでいって、やっぱり“生もの”だからこそ感情が揺さぶられるんだなというのを感じています。ステージに立って、お客さんの前にいるときこそ、自分が「生きている」と実感があって、楽しいと思える瞬間なんです。それを昨年の舞台であらためて感じました。「やっぱり、これなんだな」って。取材・文:黒豆直樹撮影:源賀津己『結 -MUSUBI-』【公演日程】東京公演(全6回)2月4日(金) 14:00/18:002月5日(土) 12:00/16:002月6日(日) 12:00/16:00大阪公演(全4回)2月11日(金・祝) 16:002月12日(土) 12:00/16:002月13日(日) 12:00【会場】東京公演:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール大阪公演:COOL JAPAN PARK OSAKA TT ホール【公演情報】公式HP: 公式Twitter: ぴあアプリでは小野塚勇人さんのアプリ限定カットをご覧いただけます。ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=26fd672c-5dd5-477b-b989-76ce8d72f9ff&contentTypeId=2) すると、この記事内に掲載されています。
2022年01月27日●石田、チャップリンに対抗意識「勝つ人がそろそろ出てこなきゃ」お笑いコンビ・NON STYLEの石田明がオリジナル脚本・演出を手掛けるノンバーバル(セリフなし)のコメディ舞台『結 -MUSUBI-』が2月4日より上演される。相撲部屋を題材にした同舞台は、世界共通である“笑い”を中心にストーリーが進行し、アクションやダンスあり、サプライズあり、ド派手な舞台演出あり。“しゃべらないけどうるさい”新感覚のエンターテインメントを届ける。このたび、石田と主演の劇団EXILE・小野塚勇人に、本作への意気込みや展望などを聞いた。――『結 -MUSUBI-』の見どころ、そして意気込みを教えてください。石田:こんなに集中力が高まる舞台はないと思います。皆さんとともに静けさを共有します。例えば、お葬式って笑ったらアカンけど、おもろいことが起きたら笑ってしまう。『結 -MUSUBI-』は常にそれの連発です(笑)。お客さんも出演者の一員みたいな雰囲気になると思います。皆さんのお腹の音で、爆笑をかっさらわれることもあるかもしれません。何が起きるかほんまに分からない。だから毎日違う舞台になると思います。小野塚:僕自身、ノンバーバルコメディというワードになじみがありませんでした。今まで、役者の仕事は言葉の力がすごく大事だと考えていたので、それを取っ払って、さらに役者がやるには一番難しいジャンルと言われるコメディに仕立てる。不安もありますけど、楽しみが大きいです。とにかく笑いの絶えない舞台にしたいです。――構想4年とのことですが、セリフのないノンバーバルコメディにするのは早い段階で決めたのでしょうか?石田:はい。最初から決まってました。――石田さんは「ノンバーバルコメディにはメリット・デメリットが計り知れない」とコメントしています。それぞれどのように感じているのでしょうか?石田:一番のメリットは全世界の人々に理解してもらえる可能性があること。これが一番ワクワクしますね。デメリット……これはメリットとも言えるかもしれませんが、表面的な笑いがとれなくなる。言葉遊びだとか、簡単な笑いはとれない。よりシンプルやけど、人間の普遍的な本質を突っつけるのではないかと思っています。まぁ、デメリットがあるからこそメリットにつながっている印象です。――言い方が大げさかもしれませんが、ノンバーバルコメディと言えば、古くはチャールズ・チャップリンが、現代はMr.ビーンがいます。そのあたりへの意識は?石田:結局ノンバーバルコメディと言えば今もまだチャップリンの名前が出てくる。皆、チャップリンと答える。それを超えられていない。Mr.ビーンもおそらく勝てていない。チャップリンに勝つ人、そろそろ出てこなきゃあかんとちゃうんか? とは思います。ただ、チャップリンもMr.ビーンもキャラが立っていて、その人たち自身が面白い。僕らがやろうとしているのは“演劇が面白い”。そこでちゃんとコメディとして成り立ったらいいなと考えています。●小野塚の魅力は『少年ジャンプ』感!? 石田の賛辞に喜び――小野塚さんは主人公の雅ノ花役、石田さんは侍の国士無双役で出演します。ご自身の役をどのように演じようと考えていますか?小野塚:僕が演じる雅ノ花は、相撲部屋の四兄弟の末っ子。けっこうお調子者で、その場をかき乱す場面が多い役です。遊び心をもって演じたいですね。いい意味でふざけたり、どこにイタズラを仕掛けたら面白いか考えたり。自分が楽しんでやるのがベストだと思うので、どうやったら楽しめるか考えたいです。そして、どうやったら周りの兄弟たちを引き込んでいけるか意識して演じたいです。――小野塚さんが「遊び心をもって演じる」とおっしゃっていますが、演出を手がける石田さんから見て、アドリブはOKでしょうか?石田:この舞台に関して言いますと、僕の台本はガイドラインに過ぎません。その日その日に起きたことが正解。結末にちゃんと行けるのであれば、何やってもらっても大丈夫です。――ゴールにたどり着きさせすれば、どんな道をたどっても良いと。石田:はい。皆必死やと思います。誰かがズレたら、ズラした本人が戻すか周りが戻すか。「こいつ、はみ出して何してんねん」というイラッとした感情が大切。本来セリフがあれば、その感情を音色にしやすいんですけど、ノンバーバルコメディだからセリフがない。そこでどうするか。それがこの作品の面白さの一つだと思います。小野塚:アドリブの連続でパッとやられたことにパッと反応しないといけない。直感的に自分がいいと思ったもののチョイスの連続だと思います。いい意味で、アドリブは自分の底、自分の性格がそのまま出ると思います。今回は役と自分の性格に近いところがあって良かったです。――石田さん演じる侍、国士無双という名前がすごいですね。石田: 本当は「黒子A」とか「侍A」とかいう役だったんですよ。この役をやってほしいと思った、殺陣も笑いもできる役者さんに片っ端から声をかけていったんですけど、全員スケジュールが合わなくて。結局おれが出ることになったところで、国士無双という名前をつけました(笑)小野塚:相方(井上裕介)さんに国士無双の役をキャスティングしたりは?石田:あいつね~、身体が動かれへんからな(笑)。ちゃんとオジさんになっている。あいつが動けたらな……。――小野塚さんは石田さんをどのようにご覧になっていますか?小野塚:昔からずっとテレビに出ている方で、お笑い番組などで拝見していました。ネタ含めて、ちょっと毒舌なイメージはありましたが、実際オーディションで初めてお会いしてみると優しい方で、「楽しくやろうね」というスタンスを感じました。オーディションだといつも試されている感じがしてあまりいい思い出がなかったんですが、石田さんは一緒に笑ってくれたり掛け合いに参加してくれたりして、ワークショップのように楽しかったです。もし出演できたら絶対楽しいだろうなと感じました。――対して、石田さんが小野塚さんに抱く印象はどのようなものでしょうか? また主演に抜てきした理由は?石田:オーディションではけっこうな数の役者さんを見たんですけど、その中でも……僕の大好きな『週刊少年ジャンプ』感がありました。彼のちょっとした笑顔に、『少年ジャンプ』の爽快さが見えました。生まれ持ったものだと思います。――『少年ジャンプ』と言えば数多の名漫画、キャラクターが存在します。小野塚さんは特にどういうイメージでしょうか?石田:「ギャグ漫画でスタートしたのに、いつの間にかバトル漫画になってない?」みたいなやつあるじゃないですか(笑)。ジャンル変更って難しいですけど、そのギリギリのラインを行ける人だと思ったんです。スポ根でもギャグでもバトルでも、どうにでも調理できそうな人だなと。そうした点に魅力を感じました。小野塚:うれしいです……!――『結 -MUSUBI-』もギャグからバトルへ……と振り幅の大きい作品になるかもしれません。今作に参加することで、俳優としてどのように成長していたいという期待がありましたらお聞かせください。小野塚:『結 -MUSUBI-』は、持っているエネルギーをすべて、体を使って表現しないといけません。今まで見たことないくらいのエネルギー量で演じると思います。一皮むけた、新たな姿の小野塚勇人を見てほしいです。『結 -MUSUBI-』の海外に向けた第一歩である一発目で主演を担わせていただくので、責任の重さを笑いのエネルギーに変えて頑張りたいです。●『結』の常設小屋を! 石田「演劇界を進化させていくのが楽しみ」――石田さんは「『結 -MUSUBI-』のために常設の小屋を」とコメントされていますが、実際にその計画が進んでいるのでしょうか。展望含め教えてください。石田:ノンバーバルコメディの勉強のために韓国に行かせてもらいました。その時に、常設の、その演劇専用の劇場をいくつも見ました。ロビーから作り込まれていて楽しい。言えば小さなディズニーランドみたいなものです。京都では『ギア-GEAR-』が成功していますが、同じように専用の小屋がほしいです。入った瞬間から作品世界が広がっているのはすごい素敵で、365日、時が止まったかのようにずっと舞台が毎日繰り返されていて、人が集まってくる。演劇業界には才能があるのに客がなかなか呼べないとかいろんな悩みが存在します。そういう人たちが、こういうところで「やっぱり俺たちは間違っていないんだ」と思ってほしい。そういう思いもあって常設の小屋を作りたいです。――そうなれば様々な可能性が考えられます。同じキャストで5年後に再演すれば、内容がガラッと変わるかもしれません。はたまた全く別のキャスト陣で公演することも今後あると思います。石田:10チーム作って公演したり、あるいはそれらのチームのメンバーをシャッフルしたりすれば、すべての公演が違う物語になると思います。この舞台に立ちたいがために演劇未経験者にも来てほしいです。『結 -MUSUBI-』出身俳優みたいな人がでてきたら面白いですよね。「セリフしゃべるのはやったことないんですけどね(笑)」みたいな。――壮大な計画ですね。長期で継続する覚悟はもう決まっている感じでしょうか?石田:そうですね。やっとスタートラインに立てました。ここでひよっている訳にはいきません。1度公演を実施して落ち着いても、僕はアクセル踏み続けます。僕は演劇界を進化させていくのが楽しみです。――2021年は『結 -MUSUBI-』の準備など大変だったと思いますが、どのような1年になりましたか?石田:しっかり稼がせていただきました(笑)小野塚:素晴らしい(笑)石田:2020年あたりから「ちょっと仕事を減らせてくれ」「週休2日制に」とマネージャーにお願いしました。休みをもらえるようになって、心が潤って、豊かになって、いい仕事とめぐり会える流れになりました。ここ1、2年はほんまに豊かな年でした。――小野塚さんはいかがですか?小野塚:2020年にコロナ禍になって家に閉じこもるようになり、今まで当たり前にできていたことができなくなって、自分の固定概念、苦手意識があったものを「まず体験してみよう」というマインドになりました。それで、今まで挑戦してこなかったミュージカルに出演し、ミュージカルの大変さや表現の難しさを身をもって体験できました。そして、ドラマも舞台もあり、人前で演じられることの楽しさを改めて感じました。「やっぱりこれだな」と。そういう気持ちを大事にして、もっと柔軟に新しいことに挑戦したいです。そう思っていたところで『結 -MUSUBI-』に出演できます。新しいことに挑戦していきたいです。――2022年はデビュー10周年です。小野塚:はい、20代最後でもあり、節目の年になります。やりたいことをいろいろ考えて、水面下で努力しています。30歳になってから、さらに飛躍したいです。そこでまずは、石田さんと『結 -MUSUBI-』をやって、しっかり稼がせていただきたいです(笑)一同:ハハハ!小野塚:石田さんの金運にあやかりたいです(笑)石田:2022年は、『結 -MUSUBI-』も含め、今までやってきた助走が全てスタートできそうです。たくさん花を咲かせる年にしたいです。『結 -MUSUBI-』東京公演は、2月4~6日に渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールにて上演(全6回)、大阪公演は、2月11~13日にCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演(全4回)。
2022年01月26日2022年より双子選手としてJリーグで活躍し、日本代表でもプレーした佐藤勇人氏、佐藤寿人氏が、 ジュニア年代における国内最大規模のサッカー年間リーグ「プレミアリーグ U-11」のアンバサダーに就任したことが発表されました。【関連記事】プレミアリーグ U-11 チャンピオンシップ3 年ぶり開催お二人はアンバサダー就任にあたって以下のコメントを寄せました。佐藤勇人氏、佐藤寿人氏 コメント「子供たちにとって、試合をすることが何よりの喜びであり、成長の源です。そうやって僕たちも小さい頃から試合を経験して成長してきました。プレミアリーグ U-11の3 ピリオド制で全員が試合に出られる仕組みは素晴らしいと共感して、このたび2人でアンバサダーを務めさせていただくことになりました。日本中の子供たちがプレミアリーグU-11 を通じてたくさんの笑顔になって、たくましく成長していくことを願っています」<プレミアリーグU-11とは>「豊かなサッカー文化を日本中に広めること」、「少年サッカーに関わる人を幸せにする環境づくり」をミッションとし、サッカーの育成年代におけるソフト面のソリューションとして発足。2021年までに全国37都道府県に拡大、約600チームが参加、約4,000以上の試合を実施する日本最大の私設リーグ。負けたら終わりのトーナメント方式の公式戦では、いわゆる「上手な子」しか試合に出られない勝利(成績)至上主義が根強い日本のスポーツ文化の現状に対する問題意識からスタートしており、「力の拮抗した相手と、年間を通じてホーム&アウェイを戦う」カテゴリー分けされた育成重視のリーグ戦を編成し、「全員出場」「3ピリオド制」など、他にない独自の競技規則を設け、『補欠ゼロ』への取り組みを行なっています。大会ホームページはこちら>>お問い合わせプレミアリーグU-11実行委員会 事務局担当:佐々木電話:090-4590-5713Email:sasaki@pl11.jp
2021年12月24日’18年公開、鬼才SABUが監督を務めた映画『jam』がドラマ『JAM -the drama-』に!主演の劇団EXILEメンバーのお互いのイメージについて、町田啓太さん、小澤雄太さん、小野塚勇人さんの3人にぶっちゃけトークをしていただきました。それぞれの素が投影された役柄を楽しんでもらえたら。町田啓太×小澤雄太さん×小野塚勇人――まずはそれぞれの役柄について、教えてください。町田:西野タケルという役をやらせていただきました。意識不明の恋人の回復を願ってひたすらいいこと貯金をするというキャラクターなのですが、その正直さがある種、狂気じみていて…。しかも、『JAM』というタイトルのごとく周りを盛大に巻き込む役柄です(笑)。小澤:僕は世良コージというアウトロー役なんですけど、ひょんなことから舞台製作にのめり込み、ついには「バースデイボーイズ」というボーカルグループを結成することになるという。小野塚:僕は、世良といつも一緒に行動している滝口ジュンというアウトロー役です。この衣装と髪色に役柄が表れていますが、僕たちがなぜグループを結成することになったのか、そのあたりも含めて楽しみにしてももらえたらと思います。――SABU監督は映画『jam』での経験から、みなさんのキャラクターを把握したうえでドラマの脚本を書いたとのこと。役柄にそれぞれの素顔が投影されている部分を感じますか?小野塚:町田くんは、一見、好青年のイメージ。それが行きすぎると狂気になるっていうところは、すごくハマっていて面白いなと思いました。町田:小澤さんと小野塚が演じたはみ出し者の役柄は、やる人によっては本当に恐ろしく見えるんですよね。でも、普段はやさしくて人懐っこい二人が演じるからこそ人間味が感じられる。二人の根本にある魅力が投影された役柄で、見ていて感情移入する方がたくさんいるんじゃないかと思います。小野塚:僕たちに寄せて書いてくださっているからか、セリフに気持ち悪さがなかったんです。しかも劇団のメンバーと一緒にいると、素に引っ張られて役がうまくいかないってこともありそうですけど、それもなくて。――小野塚さんは、現場で半分ほど素の自分だったそうですが。小野塚:半分以上です(笑)。メンバーとの関係性は出来上がっているし、相手がどういう感じでくるのかもだいたい予想ができるので。初日は緊張しましたけど、それ以外はナチュラルに演じられました。――信頼感が強いんですね。町田:信頼…なのかな?(笑)小澤:はははは!逆にね。小野塚:信頼っていう言葉がいい言葉すぎて(笑)。もちろん舞台とかずっと一緒にやってきましたし、お互いにわかっているという意味で、芝居に対するストレスは全くなかったです。――小澤さんと小野塚さんは劇中で5人組のグループを結成しますが、ダンスもあるとか。小澤:僕はもともとブレイクダンスをやっていたんですけど、今回みたいにK-POPっぽいダンスをまるまる踊ったことはなかったので…苦労しました。小野塚:僕はほぼダンス未経験だったので、体の動かし方とか難しいところがいろいろあって。でも、かなり練習しましたし、カメラワークにも助けられて、カッコよく写っていると思います。LDHの中では、うまく踊れたとは言えませんが…(笑)。町田:言っていいと思う。めちゃめちゃ練習していましたから。小野塚:そうですね。アウトローの僕たちがダンスを始めて上達したっていう物語として見ると、及第点かなって思います。――ドラマ全話配信後には舞台『JAM -ザ・リサイタル-』の公演も控えていますが。町田:ドラマの世界観を踏襲しつつ、リサイタルならではのスパイスも入ってくると思います。わからないですけど、小澤さんがブレイクダンス踊ったり、歌のうまい小野塚がソロで歌う可能性だってありますし。小澤:それはヤバい!(笑)小野塚:タケルさんが自ら、踊るかもしれないですしね(笑)。町田:いずれにしても、何が出てくるかわからないびっくり箱のような感じで、楽しみにしてもらえたらと思います。まちだ・けいた(写真左から4番目)1990年7月4日生まれ、群馬県出身。ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』が話題に。大河ドラマ『青天を衝け』に出演中。10月スタートのドラマ『SUPER RICH』にも出演。おざわ・ゆうた(写真右端)1985年10月8日生まれ、東京都出身。映画『記憶にございません!』に出演。『八王子ゾンビーズ』『大地』『ピサロ』など、舞台作品にも多く出演している。おのづか・はやと(写真右から2番目)1993年6月29日生まれ、千葉県出身。ドラマ『仮面ライダーエグゼイド』では、仮面ライダーレーザーを演じた。近作は深夜のイッキ見!まつり『#天空のシェアハウス』(NHK総合)、ドラマ『家、ついて行ってイイですか?』第4話など。げきだんエグザイル2007年旗揚げ、現在は9名で活動する劇団。昨年初めてのメンバー全員出演公演『勇者のために鐘は鳴る』を行った。メンバーは、劇団作品以外の映画、ドラマ、舞台などでも幅広く活躍中。『JAM -the drama-』『JAM -ザ・リサイタル-』映画の登場人物たちのその後が描かれる『JAM -the drama-』は、ABEMA SPECIALチャンネルにて独占無料放送中(毎週木曜22時~・全8話※8話のみ23時30分~ABEMA SPECIAL2)。演歌歌手や謎の青年、チンピラたちの事情や思惑が入り乱れ、巡り巡って皆で一大エンタメショーを作り上げていく物語。八代亜紀や純烈との豪華共演も必見!10月中旬より、作品世界を舞台上で繰り広げる『JAM -ザ・リサイタル-』も開催。※『anan』2021年9月15日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・礒野亜加梨高尾奈菜風祭友希子(以上studio mam)取材、文・菅野綾子保手濱奈美撮影協力・バックグラウンズ ファクトリー(by anan編集部)
2021年09月12日元ズッカ(ZUCCa)の小野塚秋良が手がけるワーキングユニフォームブランドのハクイ(HAKUÏ)から、2021年の新作コレクション「ハクイ 30(HAKUÏ 30)」が登場。2021年6月21日(月)に発売される。小野塚秋良が手がけるワークウェアブランド「ハクイ」プロフェッショナルにふさわしい機能や働きやすさとスタイリッシュな魅力を兼ね備えた、新たな“働き着=ワークウェア”を提案している「ハクイ」。素材・加工・縫製だけではなくデザインへのこだわりも詰め込まれたアイテムは、海外の“星付き”ホテルやレストランなどに採用されるだけでなく、日常着としてのポテンシャルもある。2021年の新作は50年代のリゾートをテーマにブランド誕生から30周年という記念すべきアニバーサリーイヤーとなる今期のテーマは、1950年代のリゾート。わかりやすい派手な見た目ではなく、クラシカルな中にさりげなく個性や主張を表現することが粋だった50年代当時、ハイソサエティの人々が集う避暑地やリゾート地で見られた、シックでクールなムードが着想源となっている。シャツやショップコート、エプロンといったアイテムは、一見するとオーソドックスな見た目ながら、実は部分的にオーバーサイズに仕上げているのがポイント。例えばロングエプロンは着丈をあえて長めに設定、足下の動きやすさを考慮してたっぷりと生地を使うことで、エレガントなドレープを生み出している。素材には、主にストレッチ性のあるポリエステル高混率の素材を採用。厚手のシルクのような上品な風合いながら、洗濯耐久性も十分だ、カラーは定番のホワイトやブラックのほかに、リゾート地の海を思わせるブルーも取り入れられている。商品情報ハクイ 2021年新作コレクション「ハクイ 30(HAKUÏ 30)」発売日:2021年6月21日(月)販売店舗:セブンユニフォーム直営ショップ、公式オンラインストアアイテム価格帯:・上物(シャツ・コート・ベスト・ジャケット等) 12,000〜22,000円・パンツ 15,000円・エプロン 5,800〜8,800円【問い合わせ先】株式会社 セブンユニフォームTEL:0120-240-330
2021年06月20日舞台 TXT vol.2 「ID」の公開ゲネプロが16日に東京・よみうり大手町ホールで行われ、崎山つばさ、松田凌、井上小百合、萩谷慧悟(7ORDER)、小野塚勇人、砂川脩弥、鈴木蘭々、高橋悠也(作・演出)が取材に応じた。同作は『仮面ライダーゼロワン』他、多数の作品の脚本を手掛ける高橋悠也が作・演出を務める完全オリジナルの新作演劇作品。2019年6月に高橋悠也×東映シアタープロジェクト TXT vol.1「SLANG」が上演され、今回が第2弾となる。極秘実験にて意図的にデザインされたアバターたちと、その実験を進める委員会の物語を描く。出演者はアバターと委員会の2役を演じることとなる。主演の崎山は「ようやく初日を迎えられるという感覚と同時に、『本番を迎えられて良かったな』という安心感があり、気を抜かずに最後までこの舞台を届けられればいいなと思います」と思いを表す。松田は「嬉しさと、楽しみの中の緊張感のようなものを感じています。様々な仕掛けがある作品なので、試行錯誤しながら本番に臨んでいくと思う」と心境を吐露し、井上は「自分も役者としてのアイデンティティを見つけていく作品になるのかなと思っていますし、この作品を観てお客さんがいろんなことを感じてくれたら嬉しい」とメッセージを送った。萩谷は「この作品のテーマはアイデンティティとか、自分が生きてきた道だったり。自分が何者かと作中でお客さんに問いかけることも多いんですけど、稽古期間は自分自身にも問いかけることが多かった」と振り返る。「座組の中で本当に色んなことを話しましたし、最終的に自己証明を作りあげて表現してるだなというのがあって、未だにまだそれが続いてるような状況なんです。千秋楽を迎えるまでそういうことをたっぷり考えて、新しい自分が見つかるかもしれないし、すごく考えさせられる機会を与えて下さった作品だなと思って楽しみにしております」と作品への思いを明かした。小野塚は「無事に初日迎えられそうなので一安心してるのと、本当にこの公演が終わるまで安心安全で終われるようにという、そこです。この中でも劇場に足を運んでいただけるお客様のために、この作品を届けられたらと思います」と、コロナ禍の公演に言及。砂川は「衣装などを見て下さるとわかると思うんですけど、メイクとか衣装とか独特の世界観を皆に早く届けたいというワクワクの方が強い」と語った。最後に、「ついに現場で1番年上になってしまったという焦りがあった」という鈴木。「若い子達の中でどうやって稽古を進めていったらいいのだろうかと思ってたんですけど、ご覧の通りとてもお芝居に対して真面目で純粋な若者たちばかり揃っているので、若い時の気持ちを思い出して、このエネルギーに負けないように舞台に立ちたいなと思っております」と意気込んだ。東京公演はよみうり大手町ホールにて6月17日~27日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて7月2日~4日。また特典映像付きの配信も実施される。
2021年06月17日舞台TXT vol.2 「ID」の公開ゲネプロが16日に東京・よみうり大手町ホールで行われ、崎山つばさ、松田凌、井上小百合、萩谷慧悟(7ORDER)、小野塚勇人、砂川脩弥、鈴木蘭々、高橋悠也(作・演出)が取材に応じた。同作は『仮面ライダーゼロワン』他、多数の作品の脚本を手掛ける高橋悠也が作・演出する完全オリジナルの新作演劇作品。2019年6月に高橋悠也×東映シアタープロジェクト TXT vol.1「SLANG」が上演され、今回が第2弾となる。極秘実験にて意図的にデザインされたアバターたちと、その実験を進める委員会の物語を描く。出演者はアバターと委員会の2役を演じることとなる。作・演出の高橋は「今作を考えるにあたって、令和1発目の仮面ライダーシリーズが『仮面ライダーゼロワン』で、人工知能をテーマにした割とハードなSF作品だったわけなんですけど、その経験を踏まえてまた違った切り口で改めて本を作って、役者の皆さんと今日まで稽古をしてきて」と振り返る。しかし「どうもこの作品はSFというにはちょっと趣が違うようで、物語の中のキャラクターを舞台上で演じてもらうかに見えて、役者の皆がどういう感情になってどういう結末を迎えていくのか、実験を紙見ているような錯覚に陥る。結果、生まれたのは"サイエンスノンフィクション"だなと。新たなジャンルがどう届くのか楽しみにしています」と期待を寄せた。注目ポイントを聞かれると、鈴木は「やっぱりエネルギーですかね。一人ひとりが放ってるエネルギー値が高くて、それぞれのエネルギーを見て感じてほしいです。一言一言に今の世界に刺さるなセリフが所々入ってるので、そういう所が刺さったらいいな」と明かす。砂川は「各々のキャラクターが見所だと思います。個性があって、内に秘めたる何かをこのキャラクターに出してるんじゃないかな」、小野塚は「2役あるんですけど、衣装の違いに注目。あとはメイク、自分の役者史上最も濃いメイクをしていまして、未だに鏡を見ると笑ってしまうんですけど、なるべく鏡を見ないようにしながら舞台に集中していきたい」と意気込む。そんな小野塚の言葉に、萩谷は「言おうと思ってたことがついさっき出てしまった」と苦笑しつつ、2役演じるために「舞台中でメイクを180度変えるのは、僕も初めてやらせていただく。作り込みから、外見があって中身もあって、切り替わりポイントはけっこう違う感情。そこにも仕掛けがあって色んな変化があるので、より作品を楽しめるのではないかな」と笑顔に。井上は「キャスト全員が1人2役は斬新。お客さんも交えて実験に参加してるような感覚になる舞台なんじゃないかな。最終的にはお客さんもどこかの施設で本当に人体実験を見て帰ったみたいになったら。体験型舞台みたいなのが理想ですね」と語った。松田は「正直に申しますと、わかりません」ときっぱり。「サイエンスノンフィクションというのは、鍵となる言葉になるなあ、と。見所を皆様で作っていただける作品だと思います。見に来て下さったときに見所を作ってみて下さい」と語りかける。そんな共演者陣の言葉を受けた崎山は「なるべくかぶってないことを言いますと、見どころはエネルギー」とぼけ、萩谷が「最初に(鈴木が)言ってた。よく覚えてましたね」とすかさずツッコミ。松田が「入浴シーン」と振ると、崎山は「冒頭で僕の入浴シーンがあるので……」とのっかり、井上が「ないです」と否定。崎山は改めて「それぞれの与えられたものから派生していったり、枝分かれしていく瞬間もあったりして、舞台上に何人いるんだろうと思ってもらえるような舞台になっています」と締めた後に、「あとは、見所は皆さんで作って下さい」と松田の言葉を引用し、松田は驚いたように崎山を見ていた。フォトセッション時には、「キャラクターのポーズがあれば」というリクエストに、崎山が流れるように「すしざんまい」のポーズを取り、主に崎山の小ボケが絶えない取材会に。さらに作・演出の高橋によって各役者の印象についても語られた(下記参照)。東京公演はよみうり大手町ホールにて6月17日〜27日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて7月2日〜4日。また特典映像付きの配信も実施される。○高橋悠也による役者の印象・崎山つばさについて「"つばさ"という名前なだけあって、喩えるなら天使のような人柄だと最初は思っていました。でも稽古を重ねていくうちにどんどん役が入って。天使は地獄に落ちると悪魔になります。天使と悪魔両方の魅力を兼ね備えた人だなと思うようになりました。それがどういう意味なのかはぜひ舞台を見て感じてみて下さい」・松田凌について「動物に喩えるなら、犬と狼のようだと思いました。お芝居に対する姿勢がすごく真摯で熱くて、"お芝居"というご主人様に真摯で忠実な犬のようであり、でもある時ご主人様に噛みついて芝居の肉片を食い散らかすかのような熱量を持っている役者」・井上小百合について「前回(TXT vol.1「SLANG」)毒のある方だなと思ったんですけど、今回改めて違う役を演じてもらって、喩えるなら血統書付きの猫と雑種の野良猫のような人。同じ猫でありながら全く違う猫を演じている。気品と泥臭さ、両面を演じてるようで素晴らしい役者」・萩谷慧悟について「非常に頭の回転が速く、目が2つだけじゃなくて上下左右前後8個くらいついてると思うほど、自分を客観視してどう見えるのか計算している。虫に喩えるなら蝶と蛾のような。ひらひらとキレイに美しく、どこから見ても美しく舞うんですけど、今回の役柄も含めてどこかクレイジーで、一見蝶かと思ったら蛾だったみたいな2面性を併せ持っている。今までの彼がやったことない役だと本人から聞いていますので、そこを楽しみにしています」・小野塚勇人について「僕から見たイメージで言うと、シャイな頑固者という印象が強い。一見本音を隠して、どこかかわして物事をとらえるようなところがありながら、お芝居とかセリフにこだわりを持っている。自分の納得いかないセリフは自分流に変えたりしていく力強い一面がある。喩えるなら、どじょうと蛇のような役者。つかみ所がなく、つかもうとしてもぬるっと離れて行ってしまう。ひょうひょうとした立ち回りをしながら、ある時、急に演出家に毒をもって噛みついてくる」・砂川脩弥について「非常に癒し系で、沖縄出身ということもあり、"Mr.なんくるないさ"という言葉が似合う。食べ物に喩えるなら海ぶどうのような。海にふらふらっと揺れていて、見てるだけで愛でたくなるような美しさを持っているんですけど、海ぶどうは別名"グリーンキャビア"なので、一見海ぶどうのようでいて、その中に光るキャビア成分をお芝居に感じる」・鈴木蘭々について「非常にチャーミングで、若い頃から存じ上げてた人でありますけど、生き物に喩えるなら、鈴木蘭々という生き物だなと思いました。こう演じてほしいと思って書いた台本を180度変えるような演技プランを持ってきて下さいまして、見事に彼女にしか出来ない役柄になっている。座組の中で1番年上だけど、年上だと感じない。老若男女、少年少女から大人、はたまた人ではない人まで何役もキャラクターを演じてるところがありまして、鈴木蘭々という生き物をぜひ楽しんでいただきたい」
2021年06月17日過疎化の進む秋田の美しい田園を背景に、思春期の少年少女と大人たちの物語を描く『光を追いかけて』が公開決定。この度、若手最注目俳優の中川翼、長澤樹、秋田出身の生駒里奈、柳葉敏郎の熱演に魅了される予告編とポスターが解禁となり、俳優陣からコメントも到着した。両親の離婚で父の故郷・秋田へと引っ越した、中3の彰。転校先にも馴染めず、憂鬱な日々が続く。ところがある日、彰は空に浮かぶ“緑の光”を目撃。田んぼのミステリーサークルへと辿り着くと、不登校のクラスメート・真希と出会う。共通の秘密を持った2人の仲は近づき、灰色だった日常が輝き始める。一方で彰たちの中学は、過疎化による閉校の日が迫る。おとなたちも揺れ動く中、 “緑の光”は彰たちに何を伝え導こうとしているのか?この度到着した予告編では、光を失った町に引っ越してきて“大人になることを強いられる”彰と、“大人になることを拒否する”真希、そして閉校を哀しむ生徒たち、そうした子どもたちの不安が、彰の父や真希の叔父・秀雄、閉校となる学校の教師・美晴など、大人たちへも稲穂が風に波打つように伝播し、ミステリーサークルのように渦を巻きながらそれぞれの葛藤が映し出される。光を追いかけて走る彰と真希が立ち向かう運命とは…。そして、米農家としての将来を憂う秀雄たち大人の選択とは…。ミステリーサークル、それは“未来への儀式”。ミステリーサークルが人々を未来へと導き、成長させていく。併せて、到着したポスタービジュアルでも「光を望むな」「光となれ」という印象的なコピーと共に彰と真希をはじめとして、それぞれの想いを秘めた表情を浮かべている。美しい少女と出会い成長していく中島彰を演じるのは、映画『僕だけがいない街』、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、ドラマ「青のSP(スクール ポリス)―学校内警察・嶋田隆平―」などで、子役からキャリアを重ね、存在感のある演技でいまティ ーン世代で最も注目を浴びる俳優の一人である中川翼。そんな彰にだけ心を開く不登校のヒロイン・岡本真希に扮する のは映画『破壊の日』『卵と彩子』や、舞台「INSPIRE 陰陽師」など演技の幅を広げ続け、「日刊スポーツ」が2021年の芸能界でブレークしたり、バズる「急上昇」候補として挙げている長澤樹。さらに廃校となる中学校の教師・奈良美晴役に生駒里奈、真希の叔父・佐藤秀雄役に柳葉敏郎と秋田出身の演技派俳優が名を連ねる。加えて、彰と真希の同級生役に中島セナ、彰の父親役に駿河太郎、中学校の教師役に小野塚勇人などの共演にも注目。また、主題歌「心解く」を湯木慧が担当する。そして、監督と共同脚本を担当するのはCMディレクターとして600本もの作品を手掛けた成田洋一。自身も秋田市で思春期を過ごし「思春期、それは人生の中で一番不安定で、世界が毎日変わって見える時期かもしれません。私自身、恋愛、友情、勉強、親との関係で悩み、トンネルに入り、ようやく光を見つけたと思ったら、また入る、そんな毎日でした。でも、その光は大なり小なり輝いていて、必ず、必ず存在するのです。その繰り返しが人生だし、ほんのわずかな輝きがあるだけで人生はすこぶる楽しいのです」と当時を振り返りつつ、彰や真希たちに寄り添い、語っている。中川翼〈中島彰〉役完成した映像を見た時、どこかにあった不安な気持ちがすっと消えていきました。きっと僕にとって、人生のターニングポイントになる映画だと思います。成田監督を始め、秋田の撮影では現地の皆さんとの素敵な出会いがありました。自分の居場所を探していた彰も、人見知りだった僕も、この映画が変えてくれました。今すぐ秋田に行きたくなる、秋田の魅力満載の映画になっています。一面に広がる大自然に注目して、見てみてください。長澤樹〈岡本真希〉役初めての映画、何も出来ない私が真希を演じられるか不安でした。真希は台風みたいな子で自分とは全然違うと思っていました。でも撮影が始まり、真希に寄り添ってみるとそんなことはなくて。共感できる部分が沢山あり、それが段々と増えていく事が楽しくてあっという間でした。この美しい作品が完成したのは監督・キャストやスタッフ・地元の皆さん、そして秋田という素敵な場所があったからです。この作品が皆さんの希望の光になりますように。生駒里奈〈奈良美晴〉役我が故郷秋田を舞台にした作品に出演する事が出来て素直に嬉しいです。この作品は秋田そして田舎のリアルを細かく美しく映し出された作品です。主演の皆さんの10代の心の痛みや、私が演じた若者の葛藤、親世代、祖父母世代の気持ちを成田監督が素晴らしい映像で切り取っています。私がなんとなく見ていた地元の田園風景がこんなに宝物だったなんて、、、 空の広さに感動して、嬉しいのに涙が溢れました。 是非、沢山の方に見て頂き、日常にある景色や自分の心を感じで頂けたらと思います。柳葉敏郎〈佐藤秀雄〉役大人が変わらなければ子どもも変われない。この作品を通して、秋田県民のみならず、人生に一歩踏み出す勇気を持つことの 大切さに気づいてほしい。『光を追いかけて』は9月23日(木・祝)よりAL☆VE(アルヴェシアター/秋田)にて先行公開、10月1日(金)よりグランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2021年05月24日2021年6月東京、7月大阪にて上演されるTXT vol.2「ID」のキービジュアル、個別キャラクタービジュアル、そしてこれらを公開する特設HPがリニューアルされた。本作は、『仮面ライダーゼロワン』など、仮面ライダーシリーズでメインライターを務める高橋悠也と、その仮面ライダーシリーズを手がける東映が手を組み、新たなコラボレーション作品を生み出していくプロジェクト“TXT(テキスト)” 第2弾。高橋が作・演出する完全オリジナルの新作演劇作品で、とある委員会の極秘実験にて、意図的にデザインされた男女=アバターが、委員会の都合によって一方的に人格が書き換えられていく不条理な実験の中で狂おしくも美しく生きようとする姿を描く。今回、主演・崎山つばさ演じる生徒会長のビジュアルで、本作の世界観を表現したキービジュアルと、崎山、松田凌、井上小百合、萩谷慧悟(7ORDER)、小野塚勇人、砂川脩弥、鈴木蘭々らキャストの個別のキャラクタービジュアルが公開された。本作の中で出演者は、生徒会長、学級委員、広報委員、図書委員、保健委員、美化委員、風紀委員、教授という委員会のメンバーと、アバターと呼ばれる存在の二役を演じる。公開されたキャラクタービジュアルでは、各々が演じる2つのキャラクターが一つひとつのビジュアルに描かれた。それぞれの衣裳やヘアメイク、カラーなど、細部にまでこだわり作り上げたビジュアルにも注目してほしい。キービジュアルと個別キャラクタービジュアルは、本作特設HP( )にて公開となる。また5月17日(月)23:59まで、e+(イープラス)・ローチケ・チケットぴあにて、各プレイガイド先行が受付となっているので、お申し込みをお忘れなく。【公演概要】TXT vol.2 「ID」作・演出:高橋悠也出演:崎山つばさ 松田凌 井上小百合 萩谷慧悟(7ORDER)小野塚勇人 砂川脩弥 / 鈴木蘭々黒川一樹(M) / 勝亦利恵(F) (Wキャスト)日程・会場:2021年6月17日(木)~27日(日) 東京・よみうり大手町ホール2021年7月2日(金)~4日(日) 大阪・サンケイホールブリーゼ企画・プロデュース:東映公演特設HP: 公演公式Twitter: >
2021年05月10日●初の日本人キャストで上演「チャレンジに満ちた作品になる」2016年の初演以来、各地で完売続出した話題の韓国発ミュージカル『INTERVIEW』が、初の日本人キャストにより『INTERVIEW~お願い、誰か僕を助けて~』として、3月24日~4月4日まで東京・品川クラブeXにて上演されている。本作は、生きるため、愛のため、殺人を犯してしまった少年の10年後を描いた心理ミステリー・ミュージカル。まさかの展開が待っている独創的なストーリーと、全20曲の美しい音楽で綴る物語を、ダブルキャストで上演する。公演を前に、ベストセラー作家であるユジン・キム役の丘山晴己、秘密を抱える推理小説作家志願生マット・シンクレア役の小野塚勇人(劇団EXILE)、謎の事故で亡くなった18歳の少女ジョアン・シニア役の山口乃々華に意気込みを聞いた。――とても人気のミュージカルですが、出演が決まった時の心境は?丘山晴己:すごいことだなと思いました。3人だけの出演は僕も初めてですし、しかもストレートではなくミュージカルということで、盛りだくさんですよね。チャレンジに満ちた作品になることは間違いないなと、思いました。その後は本気でチャレンジすることで、その役を生きていきたいと思うようになりました。小野塚勇人:今までミュージカルのオーディションを受けていたこともあり、ミュージカルにチャレンジしてみたいという気持ちが強くなりました。なので今回お話をいただき、ぜひチャレンジしたいと思いましたが、台本を見た時に率直に難しいなと思いました。役もそうですが、お話も重い話であり、自分が舞台に立っている画もまだ想像できない。ミュージカル自体も初めてなので、挑戦という意味で頑張っていきたいと思いました。山口乃々華:去年の夏頃、映画の中でミュージカル要素がある作品をやらせていただいていて、本格的にミュージカルをやれたらいいなと思っていたので、今回のお話はすごくうれしかったです。ミュージカルを頑張っていきたいと思っていたところだったので、力試しをされているような気持ちになりました。独特の世界観に魅了されたので、素晴らしい作品になると思っています。――今までの日本公演は韓国人キャストが演じていましたが、今回初めて日本人キャストによる上演です。そのことについては、どのようなお気持ちですか?丘山:僕は普段、元の舞台のことを調べたりしないのですが、今回はちょっと韓国の俳優さんたちのことを調べました。やばいですよ、みなさん(笑)。そうそうたるメンバーで、オフブロードウェイにも出たという作品なので、だいぶハードルが高い。レベルがすごく高いと改めて感じました。韓国は芸術を国が推奨したりしている部分もあるので、力が入っているところがある。そこを日本人キャストとして日本人だからできる表現、日本語で表現できるものを含め、自分たちにしかできない作品を作っていきたいと思いました。小野塚:ミュージカル自体が初めてなので、正直よくわかっていなかったのですが、僕でも知っているアーティストの方が参加していたり、ブロードウェイに行ったということ、そして、台本を見ただけでも作品としてのクオリティーが高く、物語そのものがミュージカルではなくても響くものがあると思いました。今回の作品を僕たちならではの表現で、自分たちがやるオリジナルを大事にしていきたい。歌での表現が初めてなので、ミュージカルっぽい表現がいいのか、話をしている延長線上に歌があればいいのか、演出家の方やみなさんと協力しながら作っていきたいと思っています。山口:このような素晴らしい作品をまさか演じさせてもらうことになるなんて、という想いですが、韓国の独特の重たくて暗くて、寂しいあの雰囲気を、私たちならではの雰囲気で表現できればと思っています。――物語そのものがミュージカルじゃなくても響くものがあるとのことですが、本作のそのもの魅力をどう感じていますか?丘山:サスペンスと言っていいのか、謎めいた感じですよね。お客さんとともに謎解きをしていくストーリーだと思いますが、そういう意味でマットの多重人格の面白さを全面的に見ていただくストーリーでもあるのかなとも思っています。虐待や解離性同一性障害などのメンタルを描く作品はミュージカルではなかなかないような気がして、すごく魅力を感じています。小野塚:難しいので自分にとっても挑戦ですが、どういうメッセージ性をもってこの作品と向き合えばいいのかはずっと考えているところです、それがジョアンとの愛のテーマなのか、親との愛なのか、愛を求めてのマットの反抗だと僕は捉えてはいるのですが、それをうまく歌やミュージカルというエンターテインメントに乗せて表現することが最大の魅力だと思います、本当に暗いのですが、暗いだけではない、しっかりと楽しめる要素があります。山口:初めて読ませてもらった時に何がなんだか全然わからなくて、何回も読み返しました。メモに取らないとわからないくらい、複雑に絡み合っているんです。でも、解き明かされていくにつれて、今までのことがわかり冷や汗をかいていく展開は面白いです。お客さんも前のめりになっていくと思うので、今まで観てきたものを全部確認したくなる、そういうところが魅力だと思います。●演じたことのない役への挑戦で「ファンの方たちを驚かせたい」――韓国のエンターテインメントのレベルの高さは有名ですが、さらに韓国ミュージカルならではの魅力は感じましたか?丘山:おそらくそれに特化した人たちが、集まっていると思うんです。たとえばミュージカルなら、ミュージカルを幼少期から勉強して、大学を出て、そういう人たちが集まっている。そういう気がします。日本がそうではないとは言わないですが、韓国はそれくらい芸術に関して国の勢いがあり、熱さがすごくあると思う。技術に関しても、表現に関しても、作品に関しても。アメリカに近いという意味の大陸の熱さを感じ、一方、日本は島国なので島国なりの受け止め方があると思うし、そのギャップは今回、面白いと思います。小野塚:僕は普段、韓国映画をよく観ていて、芸術という点では同じだと思います。ちゃんと勉強して、専門的にそこに対して熱量をもってやっていることは最大の強みだと思いますし、作品選びから試行錯誤してやっているところもある。すごくレベルが高いと思いますし、自分がやるとなった時に同じように戦ってしまっては意味がない、味がないと思うので、そこは自分の経験、感性、ユジン・キム役の丘山さんとの掛け合いであったり、3人でしかできない舞台を作り上げられたらと思います。山口:ちゃんとした舞台に立つのはほぼ初めてで、今までは朗読劇などにチャレンジさせて頂きました。韓国のミュージカルはそこまで詳しくないですが、アーティストさんの雰囲気を見ていても練習生の期間が長かったり、しっかりと土台を積み上げている方が多いと思うので、私も頑張りたいと思っています。――韓国ミュージカルはレベルが高く演者の教育もすごいけれども、今回3人でしかできないものを見せたいという共通認識と覚悟があるなかで、そのためには、どこが挑戦であり頑張りどころだと思いますか?丘山:まず役が3人しかいないということ。ストーリーの中心にいるのがマットとジョアンで、ユジン・キムはその周りにいてお客さんと同じ目線で紐解いていく存在です。セリフを読むと「どうして?」や「なぜ?」という言葉が多いんです。つまり、お客さんと一緒。だからお客さん目線でリードできたらいいなと、それが僕の一番の使命だと思っています。小野塚:一人ひとりの人格を人間として観てもらえるように掘り下げることが、この作品をよくするにあたっての必要なことだと思いました。自分にとっては、それプラス歌の表現。1人の人間がずっと歌う感じではないので、人格が変わった中での歌には、その人のストーリーもあるので、そこはしっかり集中して掘り下げて、いいものが作れたらいいなと思っています。山口:ジョアンはマットほどではないのですが、年齢が変わっていくので、その違いを面白く出せたらいいなと思っています。ジョアンとマットは、いろいろなものと戦いながら頑張って生きていくなかで多重人格が芽生えてきてしまう。背景がとても過酷なので、そこをしっかり理解したいと思います。――最後にファンの方へ本番への意気込みをお願いします!丘山:今まで演じたことのない役で、それはたぶん3人とも同じ。それぞれのファンの方たちを驚かせたいなと思います。今まで見せたことがなかった自分もどんどん見せていくチャレンジだなとも思っているので、まだ出していない、隠しているものを全部出していきたい。僕自身まだ見たことない自分がいるかもしれないので、それをお客さんにも観てもらいたいと思っています。小野塚:僕も自分の役は今までで一番難しいと思いますし、ミュージカル初挑戦ということで、この作品が自分にとって間違いなく大きなものになると思っているので、しっかりとやっていきたい。今回はダブルキャストで、レッドとブルーと2つに分かれているので、それぞれの良さもあります。そして、品川クラブeXという360度の舞台なので、いろいろな視点からユジン・キム、ジョナ、マットが観られると思うので、そこも楽しみにしていただけたらと思います。山口:私のお芝居を生で観ていただく初めの一歩なので、ファンのみなさんには安心してもらいたいです。これからが楽しみだなと思ってもらえるように頑張りたいです。■丘山晴己1985年1月10日生まれ、東京都出身。2008年11月にミュージカル『Radio City Christmas Spectacular』でデビュー。2014年、世界的に人気の高いブロードウェイ公演『The Illusionists』に初の日本人出演者として抜擢。2017年、ミュージカル『スタミュ』、ミュージカル『RENT』のエンジェル役で話題になる。2018年にはミュージカル『刀剣乱舞-結びの響、始まりの音-』に巴形薙刀役で出演。2019年には初主演となる舞台『Fate/Grand Order THE STAGE -絶対魔獣戦線バビロニア-』にてギルガメッシュ役を熱演した。■小野塚勇人1993年6月29日生まれ。千葉県出身。劇団EXILEのメンバー。2016年『仮面ライダーエグゼイド』で九条貴利矢役を演じ、その後、舞台・ドラマ・映画と多方面で活躍している。近年の主な出演作にはドラマ『共演NG』(2020/テレビ東京)、『遺留捜査』第6話、映画『東京ワイン会ピープル』(2019)、『いけいけ! バカオンナ~我が道を行け~』(2020)など。■山口乃々華1998年3月8日生まれ、埼玉県出身。E-girlsのパフォーマーとして、2020年末の解散まで活躍。女優としては、「HiGH&LOW」シリーズや「イタズラなKiss THE MOVIE」シリーズ、映画『私がモテてどうすんだ』(2020)などに出演。舞台では今年、『INTERVIEW~お願い、誰か僕を助けて~』の後、夏に『ジェイミー』が控えている。
2021年03月27日韓国発のミュージカル『INTERVIEW〜お願い、誰か僕を助けて〜』の日本人キャスト版初演が2021年3月24日(水)、東京・品川プリンスホテル クラブeXで開幕した。本作は、2016年5月に韓国で行われた2週間のトライアウト公演が大盛況となり、同年9月に京都で初演。以降、韓国で2ヶ月のロングランに成功し、17年には米国オフブロードウェイに進出している。日本では、16年9月の京都劇場初演から、17年3月に東京・大阪での公演を経て、18年には新たなキャストを加えて東京で再び上演されているなどしてきたが、これらは全て韓国人キャストによるもの。今回の公演が、初の日本人キャストによる上演となる。殺人を犯したひとりの少年。彼は自らを罰するべく自死を選ぼうとするが、自らも知らないうちに記憶を改ざんし、死を逃れ、生き延びる。そして10年後。青年となった殺人犯の少年は、記憶が蘇り、罪の意識から今度は連続殺人犯となっていったーー。ベストセラー推理小説『人形の死』の作家であるユジン・キム(松本利夫 / 丘山晴己)の事務所へ、作家志望の青年シンクレア(糸川耀士郎 / 小野塚勇人)が訪ねてくる。ユジンは、自殺を企てた連続殺人犯が書いた遺書を差し出し、シンクレアに物語を作ってみろと促す。そこから10年前の殺人犯の真犯人を探すふたりの男の「インタビュー」が始まる。初日を前にゲネプロ(総通し舞台稽古)が行われ、筆者はTeam RED(松本、糸川、伊波杏樹)バージョンを観た。円形の舞台を360度ぐるりと客席が取り囲む。どの角度から観ても、物語に入り込めるよう、細かな気配りのある演出。出演は各チーム3人の俳優のみだが、物語の筋書きが複雑で多層的なので、1回観ただけではなかなか全てを理解しづらいかもしれない。推理小説の中に飛び込んだような、噛みごたえある物語を、ストレートプレイではなく、20曲もの楽曲で織りなすミュージカルに仕上げたことで、よりドラマチックになっていると感じる。本作で「ほぼほぼ初めての歌唱」を披露したEXILEの松本。ゲネプロ後に行われた取材会で、音符を覚えるところから始めて、常に歌と音楽を流しながら、できる限りの練習を重ねて、稽古に臨んだことを明かす。「『もう2度とやるか!』と思うぐらい本当に苦労しています」と本音を漏らしつつ、「お芝居を1番初めにしたときもそうだった。『もう、やるか』と思ったけど、そこからのめり込んで10年以上、お芝居をやらせてもらっている」と振り返る。そして、「今まで挑戦できていなかったことに挑戦させていただいたというのはありがたく思っていて。学ぶことと楽しさを同時に味わえて、成長ができたんじゃないかな」と前向きに語っていた。同じ脚本でも、俳優によって解釈やアプローチが異なるため、チームで全く違う作品にみえるという。出演者らによると、Team REDが「パッション」だとすると、Team BLUE(丘山、小野塚、山口乃々華)は「大人な感じ」。両チームを見比べるのも面白いだろう。上演時間は約1時間40分(予定)。公演は4月4日(日)まで。取材・文・撮影:五月女菜穂公演情報ミュージカル『INTERVIEW ~お願い、誰か僕を助けて~』原作:チュ・ジョンファ作曲:ホ・スヒョン日本語台詞/演出:田尾下哲日本語訳詞:安田佑子出演:【Team RED】松本利夫(EXILE)/ 糸川耀士郎 / 伊波杏樹【Team BLUE】小野塚勇人(劇団EXILE)/ 丘山晴己 / 山口乃々華2021年3月24日(水)~2021年4月4日(日)会場:東京・品川プリンスホテル クラブeXチケット情報
2021年03月26日ミュージカル『INTERVIEW〜お願い、誰か僕を助けて〜』の公開ゲネプロが24日に東京・品川プリンスホテル クラブeXで行われ、松本利夫(EXILE)、糸川耀士郎、伊波杏樹、丘山晴己、小野塚勇人(劇団EXILE)、山口乃々華が登場した。同作は韓国発のミュージカル。愛する人に裏切られたショックから殺人を犯した一人の少年は自死を選ぼうとするが、自らも知らないうちに記憶を改ざんし、生き延びた。しかし10年後、青年となった殺人犯の少年は記憶が蘇り、罪の意識から今度は連続殺人犯となっていった。2001年のロンドン、ベストセラー推理小説『人形の死』の作家であるユジン・キム(松本利夫/丘山晴己)の事務所へ、作家志望の青年シンクレア(糸川耀士郎/小野塚勇人)が訪ねてくる。ユジンは、自殺を企てた連続殺人犯が書いた遺書を差し出し、シンクレアに物語を作ってみろと促す。これまでパフォーマーとして活躍し、今回初のミュージカルとなった松本と山口。松本は「もともとパフォーマンスが中心で活動していたので、歌というものが1番不安でした。ただできないことに挑戦させていただいたのはこの年齢になってもありがたく思っていて、学ぶことの辛さと楽しさを同時に味わえて、また一つ成長ができたのではないかなと思います」と語る。「ボイトレの先生についていただいて、何度かやらせていただいた」と明かし、「ミュージカルの歌って、ポップスも歌ったことのない僕が歌う時に非常に難しくて、メロディーが入ってこないんです」と苦笑。「音程とかも未だに全然自信がないんですけど、これからという感じです。難しいながらも、セリフを曲に乗せているというイメージでやらせていただいてるので、歌はうまくなくても伝わればいいな。この場で何が起きてるかを表現できればと、自信をもって歌い上げたい」と意気込んだ。今後も挑戦するか聞かれた松本は「もう二度とやるか!」と周囲を笑わせる。「そう思うくらい、今も苦労してるんです。でもネガティブなことではなく、苦労があるから楽しい。初めてお芝居やらせてもらう時も同じ気持ちだったけど、結局終わった時にものすごい達成感、ワクワク感があって『もう1回やろうかな』から10年以上やらせていただいている。歌もこんな苦労したくないと思いつつも、もしお話いただいたら、やりたいかもしれないです。実際楽しいですね。僕、苦労が楽しいんです」と今後への希望も。山口は「もっともっと挑戦していきたい、はじめの一歩がこの作品でよかったなと思うくらい楽しくて、幅を広げながら挑戦していきたいと思うほどミュージカルの世界を魅力的に思った」と心境を明かした。同作はTeam RED(松本・糸川・伊波)、Team BLUE(丘山・小野塚・山口)のダブルキャスト編成・回替わりで上演され、この日は初日を迎えるREDのゲネプロが行われた。ぶつかり合うようなシーンもあり、糸川は「ケガはしなかったんですけど、片目のコンタクトを落としまて、今ちょっと焦ってる。どうしようかなと、それで頭がいっぱいです」と告白。伊波は「ユジン先生には(自分の姿が)見えてないから、関係性、愛をどれだけ渡せるか」と苦労を語り、松本も「見えてない存在をいかに見ない感覚で作れるかを大切にしていきました」と応えた。そんなREDについて丘山は「本当に全く違う、REDはパッションがすごいですね」、小野塚は「普通に色分けだと思っていたけど、けっこう、その名の通り。REDは戦いみたいな感じがすごくあって、熱い感じが伝わってきます」と表す。しかし松本は「REDのが大人っぽくない!? こっちはどろどろ」と指摘し、糸川は「(松本から)ぐっとされながら『勝てるわけないじゃん……』って」と胸ぐらを捕まれるシーンを再現。松本はBLUEについて「どちらかというと大人でクールの中に秘めてる感じ、魅惑的な感じがある」と表現し、丘山は「全然違うから、REDとBLUE見に来ていただかないと。ワンパッケージになっていると思います」と両方をアピールしていた。公演は品川クラブeXにて、3月24日~4月4日。
2021年03月24日高橋悠也×東映 シアタープロジェクトTXT vol.2 「ID」の出演者が23日、明らかになった。同作は『仮面ライダーゼロワン』他、多数の作品の脚本を手掛ける高橋悠也が作・演出する完全オリジナルの新作演劇作品。2019年6月に高橋悠也×東映シアタープロジェクト TXT vol.1「SLANG」が上演され、今回が第2弾となる。とある委員会の極秘実験にて、意図的にデザインされた男女。身長と体重が設計され、思考回路が組み込まれた。人格や感情がコード化され、自在にインストール・デリートされる。彼らはまるで人間のように社会に紛れ込んで生きる為に作られたアバターだった。委員会の都合によって一方的に人格が書き換えられていく不条理な実験の中で、彼らは狂おしくも美しく生きようとする。出演するのは、ミュージカル『刀剣乱舞』や東映ムビ×ステ 映画・舞台『死神遣いの事件帖』ほか、舞台・映画・テレビドラマ等で活躍の崎山つばさ、舞台『刀剣乱舞』加州清光役の出演が注目の松田凌、乃木坂46の元メンバーで卒業後も舞台を中心に活躍し、TXT vol.1「SLANG」から引き続き出演する井上小百合、先日メジャーデビューした7ORDERの一員で、舞台でも存在感を発揮している萩谷慧悟、劇団EXILEに所属し『仮面ライダーエグゼイド』九条貴利矢 / 仮面ラ イダーレーザー役でおなじみの小野塚勇人、『仮面ライダーゼロワン』滅/仮面ライダー滅役の砂川脩弥、ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』ほか女優として独特の存在感で作品を作り出す一方、アーティストとしても活動する鈴木蘭々。7人のメインキャストは本作にて1人2役を演じ、さらに黒川一樹が出演する“Male ver.”、勝亦利恵が出演する“Female ver.”と、出演者の異なる2バージョンが存在する上演形態となる。出演者発表にあわせてティザービジュアルも公開され、公演内容やチケットの販売等、本作の詳細は随時特設HPにて更新される。東京公演はよみうり大手町ホールにて6月17日〜27日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて7月2日〜4日。○崎山つばさ コメント舞台「ID」に出演させていただきます、崎山つばさです。今回は一人二役を演じるということでいつもより二倍台本と向き合うことになりますが、その分楽しみも二倍になります。どんな役回りかはビジュアル撮影の時に少しだけ聞いて既に楽しみは四倍に上がっています。今のうちから日常で二つの顔を持って生活したいと思います。一つは普段通りの自分で、もう一つは蜘蛛のスーツを着たヒーローになろうと思います。どんな舞台になるか楽しみにしていて下さい。○松田凌 コメント舞台「ID」出演させて頂きます松田凌と申します。IDなるものの意味はなんぞや。identificationすなわち身分証明でしょうか?人類とは、進化とは、誕生とは?8名の演者で体現する世界はまだ誰しもが行ったことのないような世界になりそうです。血が滾ります。初めの疑問の答えは舞台上にあると思います。確かめにいらして下さい。劇場にて心よりお待ちしております。○井上小百合 コメント第一弾のときには、人間の持つ言葉の力に着目した題材に葛藤しながらも、カンパニー一同、作品と向き合いぶつかっていったことが非常に楽しく、私にとって大きな経験となったので、第二弾のお話をいただけたときはとても嬉しかったです。作・演出の高橋さんの描く世界には「目に見えないものを取り扱う」奥深さがあって、とても繊細な作業ではあるのですが、今回はまた違った葛藤が待ち受けていそうで、どんな作品になるのかわくわくが止まりません。第一弾から約2年が経ち、さらにパワーアップした姿をお届けできたらと思っております。○萩谷慧悟(7ORDER) コメントこの度、舞台「ID」に出演させて頂くことになりました萩谷慧悟です。今回僕としては一人二役の舞台が初めてで、楽しみと緊張でドキドキです!開発する側と開発される側、普通なら同時に演じることのない役柄をどう演じるか、どのような演出がなされるのか、想像するだけでワクワクします!このようなご時世の中、舞台に立って演劇をすることができるのはサポートしてくださる方々、そして演劇を必要と観に来てくださる方々のおかげなので皆様のご期待に応えられるよう精一杯演じさせていただきます!よろしくお願いします!○小野塚勇人(劇団EXILE) コメント今回、舞台「ID」に出演させて頂きます。高橋悠也さんには『仮面ライダーエグゼイド』の時に脚本として入って頂き、本当にお世話になりました。そんな高橋さんが脚本だけでなく、演出もして下さる舞台でまたご一緒できるなんてとても嬉しいです!一体どんな公演になるのか今からすごくワクワクしています。夏に公演となりますので、それまでに皆さんが安心して劇場へお越し頂ける事を願いながら、稽古を頑張っていきたいと思います!皆さまぜひ楽しみにしていてください。○砂川脩弥 コメント舞台「ID」に出演が決まりとても嬉しい思いです。脚本、演出の高橋悠也さん、そして豪華なキャストの方々とご一緒できるのはもちろん一人二役のストレート芝居ということで、今からわくわくしています。ビジュアル撮影の時に着た衣装もかっこよく、独特の世界観を放っているので楽しみにしていてください。皆さんの心に残る作品を一丸となって作っていきますのでぜひ劇場まで足を運んで頂けると嬉しいです。○鈴木蘭々 コメント遂にこんな日がやって来てしまいました。出演者やスタッフがほぼ年下…どんな稽古が、そして、どんな本番が待っているのでしょうか…(笑)。諸先輩方の演じる背中を追って来たばかりの私が、背中を見られる立場となる少しばかりのプレッシャー…そして1人2役…今まで演じた事の無いような役所…と、私にとってこの作品はチャレンジでもあり、不安でもあり、しかし楽しみでもあります。良き作品の一部となれるよう頑張ります。○高橋悠也(作・演出) コメント近年、特撮作品に関わっていることで縁が深い東映とのプロジェクト。大変光栄なことに第二弾をやらせていただくことになりました。2019年に上演した第一弾「SLANG」では、言葉というものをテーマに、「僕たちの世界には存在しない言葉」を舞台上で作り上げる試みに挑戦しました。第二弾は「ID」です。近年、人工知能をテーマに扱った「仮面ライダーゼロワン」に携わった経緯もあって、新たな切り口からSFに挑みたいという思いのもと、本作を立案しました。デジタルIDの爆発的普及によって、僕たちの個人情報も顔も指紋もデータになった近代。はたして次は、僕たちの何がデータになっていくのか。舞台は、自分が思い描く世界を限りなく100%に近い純度で表現できる貴重な場だと思っています。まさに今の自分のIDともいえるような作品になりそうです。そして何より、今回もとても魅力的で才能豊かなキャスト・スタッフが参加してくれることになりました。一同、渾身の思いで、「僕たちの世界には存在しない何か」を舞台上で作り上げたいと思っています。はたしてどんなものが出来上がるのか今から楽しみでなりません。ぜひご期待下さい。
2021年03月23日2016年の初演以来、話題に上り続けている韓国発ミュージカル『INTERVIEW ~お願い、誰か僕を助けて~』が、初めて日本人キャストで上演されることに。主人公の作家ユジン・キムを松本利夫(EXILE)と丘山晴己、秘密を抱える青年シンクレアを糸川耀士郎と小野塚勇人(劇団EXILE)、謎の死を遂げた少女ジョアンを伊波杏樹と山口乃々華がそれぞれダブルキャストで演じる。独創的でミステリアスな作品世界を、キャストたちは全20曲の美しい音楽と共にどう生きるのか。“Team BLUE”としてタッグを組み、共に舞台に立つ丘山、小野塚、山口の3人に話を聞いた。謎の多い物語と難しい役チームワークで乗り越える――まずは演じる役柄について、明かせる範囲でご紹介いただけますか?丘山僕が演じるのは、ユジン・キムという男性です。謎を解いていく推理小説作家で、観客の目線に一番近い役どころですね。小野塚そのユジン・キムの前に現れるのが、僕が演じる推理小説作家志望のシンクレアです。でも、彼には大きな秘密があって。……としか言えないんですが(笑)。丘山謎の多い物語だから、役柄の説明が難しい。どこまで言えばいいか迷って口数が減るし、話すのが下手になっちゃいます(笑)。山口私が演じるジョアンも説明が難しい役ですが(笑)、シンクレアの秘密に大きく関わっていて。秘密の鍵を握る存在……といったところです。丘山晴己(左)、山口乃々華(中央)、小野塚勇人(右)撮影:源賀津己――それぞれ難役の香りがしますね。丘山観客の皆さんはユジン・キムを通して話を理解していくことになりますから、僕の役目は物語をしっかり伝えること。目の前で何が起きているのか?お客さんに読み取っていただくという意味でも、すごく重要な立場だと思っています。小野塚僕の場合、今まで演じてきた中で一番難しい役だという気がしていて。また、ミュージカル自体も初挑戦ですから、乗り越えなきゃいけない壁が多いです。本当に、すべてが挑戦ですね。山口私も舞台ミュージカルは初めてですから、ハードルがすごく高いです。役柄に関しても、目の前で起きていることの背景まで感じさせるお芝居を目指したいです。シンクレアはなぜそうなったのか、ジョアンはなぜそうなったのか。その理由が大切な物語です。丘山晴己――初共演になりますが、お互いの印象は?丘山まだ稽古前ですが、3人でいろいろ取材を受けたおかげでだいぶ仲良くなりました。おのちゃんは面白いし、いろいろ拾ってくれるし(笑)。小野塚当然です!全部拾います!(笑)丘山のんちゃんも笑顔が素敵で、甘ったるさがなくサバサバしている。いいチームになれそうな予感がしていますね。小野塚勇人小野塚そう言ってくれる晴ちゃんも気さくで明るい方ですから、稽古が楽しみです。まだまだ楽しい部分を持ち合わせていらっしゃるでしょうし。のんちゃんも10年ほど前から知っているので、こうして共演できるのが嬉しい。3人とも明るいのがいいですね。――“晴ちゃん”“おのちゃん”“のんちゃん”と呼び合っていらっしゃるんですか?小野塚はい、普段は。プライベートが出ちゃってすみません。丘山普段って(笑)。山口乃々華山口種明かしをすると、取材を受けていく中でお互いの呼び方を決めたんです(笑)。おふたりとも年上ですし、チームの中で女性キャストは私ひとりですしドキドキしていたんですが、お互いに関わり合おうとしている雰囲気が嬉しくて。一緒に楽しく頑張れそうです。シリアスなテーマとミュージカルのエンタメ性そのバランスが重要な作品――どんな作品になりそうですか?丘山重くて繊細な物語を、ストレートプレイではなくミュージカルで表現するのが魅力になってくるのかなと思います。社会的な問題も題材に含まれていて、メッセージ性がありますし。それらを“気づいてあげること”が、物語の鍵にもなっています。小野塚シリアスなテーマにどれだけのリアリティを持たせられるか。一方、ミュージカルというエンタテインメントにどれだけ寄せられるか。そのバランスが重要だと思います。あとは、客席が360度を囲むステージなので、そのユニークさを生かすことができれば。視点によって感じるものも違うでしょうし。座席によっては、僕のお尻をずっと見ることになるかも(笑)。丘山お尻を見られる座席もあれば、見られない席もあると(笑)。小野塚そのとおりです。それも観劇のポイントにしていただければ。丘山&山口(笑)。小野塚顔の表情じゃなく、お尻の表情をポイントにしていきたいんで。シンクレアの秘密も、お尻を見るだけで理解していただけるように。丘山本当にそれが表現できていたら賞も獲れるよ!(笑)山口確かに(笑)。でも、登場人物を理解していただくことがやっぱり大事ですよね。韓国版を観させていただいたときに感じたことなんですが、謎が解き明かされていくにつれ、登場人物たちがどんどん魅力的に思えてくるんです。彼らのことをもっと知りたくなるし、もっと理解したくなる。観る側も体力のいる舞台になりそうですが、いい体力というか、いい消費をしに来てもらえるんじゃないかなと思います。――舞台ミュージカル初挑戦のふたりに向け、丘山さんからアドバイスは?丘山そんな大層なことはできませんが、客席との一体感を味わえたらいいですね。これは僕がブロードウェイでミュージカルを見たときに一観客として経験したことですが、ある歌唱シーンの後、サッカーのゴールが決まったかのように客席から声が上がったんです。小野塚へえ~。ライブみたいですね。丘山お客さんが一緒に歌い出したりもして。そういった状況を目の当たりにすると、やっぱり観客の皆さんあっての舞台だなと思います。小野塚客席が「ワ~ッ!」となるのを目指しますか!――作品のテイスト的に「ワ~ッ!」はそぐわなそうですが(笑)。丘山確かに(笑)。叫ぶよりは、内側でひしひし受け止めることになるかと。小野塚内側での歓喜ですね。――その点、山口さんが出演なさった映画『私がモテてどうすんだ』のミュージカルシーンは、歓喜を外側へと表現するものでしたね。山口そうですね!まさに、「ワ~ッ!」という感じで(笑)。ミュージックビデオを撮る感覚でもありました。そういった意味でも、映像と舞台はまた違ってくるんじゃないかと思っています。舞台に立ったことのある役者さんは、「ライブ感がすごいよ!」と皆さんおっしゃいますし。それを私も味わえるよう、めげることなく立ち向かっていきたいです。未知数な分、自分にどんな表現ができるかも楽しみにしています。小野塚歌うのではなく、言葉を伝えることに重点を置くことができれば。この作品を通して、僕は「歌が上手」と思われたいわけではなくて。演じる役がどんな人なのか、その感情を伝えていきたいです。――本作は韓国発のミュージカルですが、個人的に親しんでいる韓国のコンテンツはありますか?丘山僕は今、BLACKPINKにハマっています。楽屋などで聴いているとぶち上がりますね。小野塚おお~!――“推し”はいるんですか?丘山……リサちゃん。小野塚恥じらいがすごい(笑)。僕は以前から映画やドラマをよく見ています。テイストの幅が広いですよね。ロマンティックで痛快なものから、僕たちの舞台みたいにシリアスなものまで。そのどちらも見ますが、後者で言うと映画『息もできない』が好きです。山口私は『愛の不時着』にハマって。丘山ハマっちゃうよね!山口リ・ジョンヒョク大尉が大好きになりました。なので、「今一番好きな俳優さんは?」と聞かれたときは、必ず「ヒョンビン」と答えています(笑)。取材・文:渡邉ひかる撮影:源賀津己ミュージカル『INTERVIEW ~お願い、誰か僕を助けて~』3月24日(水)~4月4日(日)品川プリンスホテル クラブeXにて上演プレミアムグッズ付き指定席:12,800円(税別)※パンフレット+非売品オリジナルフォト(観劇公演のTeamキャストの写真3点セット)付き指定席:9,800円(税別)プレイガイド先行■ぴあ先行受付期間:2021年3月4日(木)15:00~3月7日(日)23:00■ticketbook先行受付期間:2021年3月4日(木)15:00~3月5日(金)23:00一般発売:2021年3月13日(土)チケットぴあ 丘山晴己さん、小野塚勇人さん、山口乃々華さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=5dddd689-69be-418b-83f3-21421760b461&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。
2021年03月04日中井貴一と鈴木京香が“共演NG”な元恋人同士を演じ、企画・原作を秋元康が手がける「共演NG」の特別編が12月14日オンエア。斎藤工演じる市原龍が語った“ドラマへの想い”に、役柄と斎藤さんを重ねる視聴者からの感動の声が続々と寄せられている。実力派大物俳優・遠山英二と人気女優・大園瞳。2人が25年前に破局して以来“共演NG”であることは業界では公然の秘密だったが、そんな2人が弱小テレビ局の社運を懸けた大型連続ドラマで、主演として25年ぶりの共演を果たすことに。しかもほかの出演者たちも皆共演NGばかり――というストーリーが展開してきた本作。遠山英二を中井さんが、大園瞳を鈴木さんがそれぞれ演じ、英二の妻の遠山雪菜に山口紗弥加、英二と瞳を25年ぶりに共演させた“ショーランナー”市原龍に斎藤さん。英二と瞳が共演を果たすドラマ「殺したいほど愛してる」の共演者として里見浩太朗、堀部圭亮、細田善彦、小澤廉、若月佑美、小野花梨。また小野塚勇人、森永悠希、小島藤子、岡部たかし、迫田孝也、岩谷健司、瀧内公美、猫背椿、橋本じゅん、リリー・フランキーらも出演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。特別編では「殺したいほど愛してる」がクランクアップ。そこにスポーツ関東の中川(橋本さん)が現れ、「市原に独占インタビューをしたい」と依頼。最終回の放送当日、リモートでの独占インタビューが行われることになる…という形で、これまでの名場面とともに、そこに市原がどんな意図を込めたのかが語られる形でストーリーが展開した。インタビューの最後、中川が「共演NGの役者ばかり集める危険を犯してまで、なぜこのドラマを作りたかったのか」と問いかけると、市原は「日本のドラマを変えたかった。配信メディアを通じて世界の優れたコンテンツが続々と押し寄せてきているのに、日本のドラマを遅れを取っている。業界のしがらみや忖度、制約がじゃまをして優秀なクリエイターが挑戦できないでいる。それをすべて取り除いた状態でドラマを作りたかった」と、日本のドラマ制作の現状に危機感を抱いたからだと回答。続けてテレビ東洋を選んだ理由を「キー局で最も弱いが、最もTVへの愛がある」と明かす。このセリフに「イチリュー。工くんにぴったりの役だった」「まんま工さんにしか見えなかったし、あのセリフはカッコ良かった!!!」「斎藤工さんが最近の日本のテレビ事情を言うとめちゃくちゃ説得力」など、市原の役柄と斎藤さんをオーバーラップさせた視聴者からの声が続々と寄せられている。(笠緒)
2020年12月15日吉田鋼太郎と柿澤勇人が出演する舞台「スルース ~探偵~」が、来年1月より東京公演を皮切りに上演されることが決定した。イギリスの劇作家アントニー・シェーファーの最高傑作「探偵 スルース」。1970年に英国で発表され、ブロードウェイ版はトニー賞を受賞、1972年にはローレンス・オリヴィエ&マイケル・ケイン主演で映画化され話題に。また2007年には、ノーベル賞作家のハロルド・ピンターが脚本を手掛け、ケネス・ブラナーが監督、マイケル・ケイン&ジュード・ロウという超豪華メンバーで『スルース』として再び映画化もされた。日本でも数々の名優たちによって舞台化されてきたこの傑作ミステリーが2021年、吉田さんの演出で新たに生まれ変わる。著名な作家ワイク役には、蜷川幸雄からバトンを受けた彩の国シェイクスピア・シリーズでも演出家として、芸術監督として手腕を振るう吉田さん。「フランケンシュタイン」「デスノート The Musical」などミュージカルで活躍する柿澤さんが、ワイクの妻の浮気相手ティンドルに扮する。吉田さんは「二人芝居です。柿澤勇人と。6月に幕を開ける筈だった芝居が中止になり、約1年振りの舞台です。1年振りにやる芝居が二人芝居。初めての。で、相手が、やはり幾つかの舞台が中止になり鬱憤を溜めに溜めた狂犬柿澤勇人。不安と緊張が弥が上にも募ります。言い換えれば、武者震いが止まらない、という事です」と心境を明かし、「初めての二人芝居に震え慄く老俳優と、しつこいようですが狂犬柿澤勇人。ご期待ください」と呼びかけている。また、「デスノート The Musical」「アテネのタイモン」や、ドラマ「太陽は動かない」での吉田さんとの共演をふり返りつつ柿澤さんは、「鋼太郎さんは、早くまたお前と芝居がしたい、と常に言ってくれましたが、この『スルース』の上演が決まり、嘘では無かったんだなあと思い、本当に嬉しくとても楽しみです」と言い、「鋼太郎さん曰く、『お前は俺の若いころにそっくり』とのことで、僕は自覚がありませんが、皆さまの目でお確かめ頂けたら幸いです」とコメントしている。ストーリー著名な推理小説家アンドリュー・ワイク(吉田鋼太郎)は、妻の浮気相手であるマイロ・ティンドル(柿澤勇人)を自身の邸宅に呼び出す。不倫ヘの追及を受けるものだと思っていたティンドルに対し、ワイクは意外にも「妻の浪費家ぶりには困っている」、「自分にも愛人がいる」と切り出す。さらにワイクは、ティンドルに自宅の金庫に眠る高価な宝石を盗み出してほしいと提案。そうすることでティンドルは宝石とワイクの妻を手に入れ、ワイクは宝石にかかっている保険金を受け取り愛人と幸せに暮らすことができるのだ、と。提案に乗ったティンドルは、泥棒に扮しワイクの屋敷に侵入するが――。舞台「スルース ~探偵~」東京公演は2021年1月8日(金)~24日(日)新国立劇場小劇場にて上演、ほか地方公演あり。(cinemacafe.net)
2020年12月02日過去幾度となく舞台化され、二度の映画化でも知られるアントニー・シェーファーの傑作『スルース 探偵』。この名作が吉田鋼太郎、柿澤勇人のふたり芝居で、2021年1月から上演される。『デスノート THE MUSICAL』(15年初演)に続き、吉田が演出も手がけた『アテネのタイモン』でも共演を果たしている彼ら。柿澤について吉田は「すごい役者」と切り出し、「ことあるごとに『柿澤とふたりで、濃いのをやりたい!』と言っていたんです」と力を込める。柿澤も「特に『~タイモン』は初めてのシェイクスピアで、右も左もわからないところを鋼太郎さんに導いていただきました。演劇界のリーダーとして走っている人とやれたことは大きな財産でしたし、また絶対にご一緒したいと思っていたんです」と熱く語る。そんなふたりの念願が、この『スルース 探偵』。大御所ミステリー作家と、彼の妻を寝取った青年との、緊迫した心理合戦が繰り広げられる。それは勝ち負けを競うゲームのようでもあるのだが、ふたりの演技合戦について尋ねると、吉田は「勝ち負けしかないです!(笑)」ときっぱり。「そういうものだと固く信じて疑わず、僕はこの一寸先は闇の俳優稼業を続けてきましたが(笑)、柿澤くんにも似たところを感じます」と続けると、柿澤も「否定は出来ないです」とニヤリ。さらに作品を絡め、「騙し合いの連続ですし、確かに勝ち負けって部分はあるだろうなと。10回に1回ぐらいは僕が勝ちたいです!」と闘志を燃やす。演じるワイクについて吉田は、「何不自由ない生活をしてきた彼の唯一の失敗が、奥さんを寝取られたこと。そこで相手の男を呼び出すんですが、本当に嫉妬に駆られて、心からの復讐心で彼を呼びつけたのかがいまいちわからない。これは解釈にもよりますが、僕が思うに、少し狂気をはらんだ人ではないかなと。それによって舞台上に少し緊張感が生まれ、より面白くなると思います」と分析する。一方ティンドル役の柿澤は、「好きになった女性を自分のものにしたいという欲があり、さらに若さゆえに知性の欠ける部分もある。すごく人間らしい青年だなと。そんなティンドルとワイク、ふたりの男の意地の張り合いといいますか、イニシアチブの取り合いをお客さんに盗み見してもらうことで、すごい空間が生まれていくのではないかと思います」と期待を膨らませた。世代は違えども、似た者同士のふたりが見せる、壮絶な復讐劇。年明けの幕開けが楽しみでならない。取材・文:野上瑠美子
2020年11月11日柿澤勇人、南沢奈央、須藤蓮、石井一孝が出演するKOKAMI@network vol.18『ハルシオン・デイズ 2020』が10月31日(土)に開幕、11月23日(月・祝)まで東京・紀伊國屋ホール、12月5日(土)・6日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演中。11月1日(日)の公演レポートをお届けする。鴻上尚史が、さまざまな人たちと出会い、公演するために作ったプロデュース・ユニット「KOKAMI@network」の第18弾。『ハルシオン・デイズ』は、鴻上作品の中でも最も多く上演されている戯曲『トランス』のテーマを引き継いだ作品(’04年初演)で、今回は“今だから”届けたい作品として 2020年版に書き換え上演される。登場人物は、ツイッターの「#自殺」で知り合い、一緒に死ぬために集合したメンバー。流行の感染症“パンデ”にまつわる出来事が理由で会社を辞めた原田雅之(柿澤)、実は自殺を食い止めたいスクールカウンセラーの谷川和美(南沢)、ゲイであることなどを隠しながら生きる橋本哲造(石井)、そして谷川のカウンセリング後に自殺した高校生・平山明生(須藤)という3人+1人だ。哲造の「楽しく死にたい」というアイデアで、練炭、ハルシオン(睡眠導入剤)、美味しい食事、ゲームなど、死ぬための準備を進めるメンバー。しかし突然、雅之が「自粛警察と戦う」と言い始めて――。劇中では“コロナ”ではなく“パンデ”だが、登場人物のマスク姿に、“今”の物語であることを突き付けられる2020年版。大きく変化したのは雅之の妄想の内容だ。これまでは「自分は戦地の“人間の盾”だ」というものであったが、今作ではそれが「<自粛警察と戦い隊>のリーダー」となった。今現在、多くの人が気にしているであろう“自粛警察”だからこそ、台詞の一つひとつが、物語の展開が、実生活と重なり生々しく響く。柿澤の等身大の青年役は新鮮。雅之の内側に渦巻くものが苦しいほど伝わってくるがゆえに、救われることを願わずにはいられない存在となっている。南沢の奥深い芝居も印象的。谷川のある気持ちが解放されたときは、こちらまで解放されるような感覚を味わえた。須藤は熱の塊のよう。高校生ならではの不安定さや必死さの芝居に、なにかがギュッと絞られるようだった。石井の哲造は、その存在がガラリと空気を変える、そんな強さがあり、一番死にたがっているように見えながら、“生きる”とはどういうことなのかを何度も発見させてくれる人物だった。「自殺」から物語は始まるが、最後には、今を生き抜こうと思える作品。閉塞感に風穴があくような感覚を、ぜひ劇場で味わってほしい。
2020年11月06日柿澤勇人、南沢奈央、須藤蓮、石井一孝が出演するKOKAMI@network vol.18『ハルシオン・デイズ 2020』が10月31日(土)に開幕する。主演の柿澤と作・演出の鴻上尚史に話を聞いた。鴻上が「コロナ禍での5月、6月頃のSNSの荒れ方を見ていて、これは今やるべき芝居になると思いました」と語る本作。2004年の初演では自殺系サイトで出会った4人の物語として上演されたが、今回2020年版に書き換えられ、ツイッターの「♯自殺」で出会った4人の物語として上演される。しかし暗い物語ではない。「もともと僕の芝居は、劇場に来る時よりも出る時に元気になってほしいというのがテーマですが、今回は特にそう思っています。今だからこそ、初演より楽しいものにしたい。観て悲しい気持ちになるものには絶対にしたくない。『生きようぜ!』という芝居になればいいと思っています」(鴻上)柿澤は「出演作が次々と中止になり、今年は舞台上で芝居をすることはないんだろうなと思っていた時に声をかけていただいて、作品にも惹かれたし、嬉しかったです」と喜んで出演を決めたが、その後迷いが訪れたことを明かす。「この作品は“自死”もテーマのひとつですが、最近、僕の友人や近しい人が死を選ぶという出来事があって。『鴻上さん、俺、できるかな』という話はしました。そしたら鴻上さんは“生きろ”というのがテーマなんだと言ってくださって。それで『よし、やろう』と思いました」。稽古が始まり、出演者については「面白い4人だと思います。よくまあこれだけ個性の違う4人が集まったなと(笑)。しかも、それぞれがそれぞれの役柄にすごく合ってるんですよ。ここまで合ってるとは思わなかったな」と鴻上。柿澤が演じる原田雅之を「カッキー(柿澤)っぽい」と言うと、柿澤は「うそだ!」と笑うが、鴻上は「うそじゃないよ(笑)。『引き受けなくていいじゃん、そんなたくさんのものを』というものをちゃんと引き受ける。その誠実さがカッキーにあると思うから」と印象を明かした。作品について柿澤は「いろいろ抱えた4人が集まるお話ですが、人が集まるといいこともあるし、バカみたいなこともある。単純にみんなで飯を食うだけでもこんなに面白いんだ、とか、そういうものを楽しんでもらいたいです」。柿澤が「舞台って楽しいな、芝居って楽しいなと、僕も思いたいし皆さんにも感じてもらいたい。観終わった頃には、『明日も生きよう』とか『がんばってまた舞台観に行こう』という気持ちになってもらえたら」と語る本作は、10月31日(土)から11月23日(月・祝)まで東京・紀伊國屋ホール、12月5日(土)・6日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。
2020年10月26日多数の舞台やミュージカルで活躍する石川禅、柿澤勇人、田代万里生、平方元基によるコンサート『THE MUSICAL BOX~Welcome to my home~』が8月29日(土)、30日(日)に日生劇場で開催される。【チケット情報はこちら】新型コロナウイルス感染拡大防止のため公演中止・休館が続いていた日生劇場は、このコンサートで数ヶ月ぶりに客席に観客を迎えることとなる。コンサートは感染症予防対策のために客席数を通常の50%以下に抑え、観客には検温と消毒の協力やマスクの着用を求め、会話を回避するよう呼びかけるなど、感染防止策を徹底した上で開催される。コンサートのプログラムはA~Fの6種類が組まれており、「MY HOME」をコンセプトとした石川、柿澤、田代、平方のソロ・コンサートに加え、4人が一堂に会するコンサートが二日間に渡り催される。生バンドによる迫力ある演奏と共に60分間ノンストップで歌唱される楽曲は『アリス・イン・ワンダーランド』 『生きる』 『エリザベート』 『ジーザス・クライスト・スーパースター』 『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』 『ラ・カージュ・オ・フォール』などのミュージカル作品から、彼らのこれまでの出演作にとどまらず、事前にリクエストを募った「観客が聞いてみたかった名曲の数々」が採り上げられる。また、ソロ・コンサートには別の出演者の一人が「リモートナビゲーター」として登場。出演者とナビゲーターの組み合わせごとに、個性あふれる会話が飛び出すコンサートとなることが期待される。提供:ホリプロ
2020年08月21日石原さとみ主演「アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋」の第3話が7月29日に放送され、ドラッグストアで働く薬剤師の小野塚の理想と現実の間でもがく姿と、彼を演じる成田凌に「ぐっときた」などの声が集まっている。医薬品全般に対する豊富な知識を生かし、医師の処方箋に基づく調剤や服薬指導、医薬品の管理・販売を行う薬剤師は患者にとって“最後の砦”ともいえる存在。本作はそのなかでも病院内の薬剤部で主に患者の薬の調剤、製剤を行う“病院薬剤師”たちにスポットをあて、その知られざる舞台裏を描いていく。本作の舞台「萬津総合病院薬剤部」で働くキャリア8年目の薬剤師・葵みどりを石原さんが演じ、新人病院薬剤師の相原くるみに西野七瀬、薬剤部副部長の瀬野章吾に田中圭、みどりが行きつけの中華屋で出会う青年・小野塚綾に成田凌。シングルマザーで調剤のプロの刈谷奈緒子に桜井ユキ、薬剤部のムードメーカー・羽倉龍之介に井之脇海、監査を担当する工藤虹子に金澤美穂。薬剤部部長の販田聡子に真矢ミキ、薬剤部副部長の七尾拓に池田鉄洋といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。注目の3話では萬津総合病院に小学校教師、新田奏佑(浅利陽介)が搬送されてくる。新田の服用している薬に問題があることを発見したみどりは、処方しているドラッグストアに乗り込むが、そこにいたのはなんと小野塚綾(成田凌)だった。みどりは小野塚と口論になり「理想を振りかざすな」と言われてしまう。そんななか新田が病院を抜け出して…という物語が展開。実は過去に小野塚は瀬野の研修に参加、瀬野の姿に感銘を受けていた。しかし大学の奨学金を肩代わりしてもらえるドラッグストアに就職。日々の仕事のなかで疲弊し、かつての志を失いかけていた…。そんな小野塚の姿に「自分にも管理栄養士として志が高かった頃があったなぁってふと思い出して切なくなった」「小野塚綾の気持ちがわかりすぎて息がくるしい」「最後の成田凌の訴えめちゃくちゃわかる」「理想と現実の間でもがく小野塚にめっちゃぐっときた」など共感する投稿と同時に、理想と現実の間で苦悩する小野塚を演じる成田さんに「成田凌の小野塚なかなかハマり役」「成田凌推せる~小野塚くんとしても推せる」「シンプルに、成田君の小野塚好きでした」といった反応も多数集まっている。(笠緒)
2020年07月31日いい意味でミュージカル俳優らしくない。それが柿澤勇人さんの魅力ではないだろうか。ミュージカル界に身を置く俳優の多くは、幼い頃からミュージカル好きだったか、もしくはずっと歌かダンスが得意でミュージカルにたどり着いた、というパターン。しかし柿澤さんは、ミュージカルに出合う高校時代まで、ずっとサッカー一筋でやってきた人。それゆえか、“王子感”を感じさせる多くの同世代のミュージカル俳優のなかにあって、ちょっとしたヤンチャさや屈託のなさは、彼の個性として確立しているように思う。もちろん歌はうまいし、声もよく声量もある。でも舞台を観終わると、歌や曲というよりも、演じるキャラクターの人間味が強く印象に残るのだ。観客に夢を見させるキャラクターというより、身近でリアルな人物を立ち上げる。とくにそれを感じさせたのが『デスノート THE MUSICAL』の夜神月役。名前を書いた人を死なせるノートを手に入れたことで、自らの能力に溺れていく役だが、彼の秀才ぶりよりも、ひたむきな愚かさや精神的幼さを感じさせる月だった。人間くささ。それこそが柿澤さんの役に共感してしまう理由なのだ。幼い頃からずっとサッカー漬けの日々を送っていた柿澤勇人さんの人生を、一本のミュージカルが一変させた。それが高校1年生の時の課外授業で観た劇団四季の『ライオンキング』だ。「それまでミュージカルにまったく触れたことがなくて、観る前は正直ナメてた部分もあったんです。でも、始まって1曲目で心を掴まれて、『俺、これやるわ』って、劇場を出た瞬間に担任の先生に劇団四季の入り方を聞いてました」ここまではよくある話。でも、すごいのは3年後に超難関のオーディションを突破し、劇団四季の研究所に入ってしまったこと。「運が良かったんですよね。その頃ちょうど四季が全国各地の劇場でロングラン公演を打つようになっていた時期で、ちょっとでも可能性があると思われたらチャンスが回ってくる。ただ、その時の僕はダンスも歌もド素人。当時、研究生は毎日朝から夕方までバレエや日舞のレッスンや発声練習がありましたが、終わってからいったん帰宅して仮眠をとった後、夜中にレッスン場に行って自主稽古をしていました。ダンス経験者の同期に教わったり、音大のやつに歌を聴いてもらったり。あの時期が一番たくさんのことを学んだし、吸収させてもらったと思います」厳しい練習を続ける努力や向上心は、サッカーで身に付けたこと。「自分のマインド的に、下手くそだったら練習するしかないっていうのがあります。そもそもミュージカルって技術が必要で、本来1か月や2か月で習得できるもんじゃない。でも、じゃあどうするかといったら、結局やれるのは練習とか努力とかしかないんです」そして入団から半年で舞台デビューし、翌々年にはミュージカル『春のめざめ』日本初演で主役に抜擢。しかし、なんと柿澤さんはその年に四季を退団してしまう。「『春のめざめ』ではクリエイティブのスタッフが海外から来たんですが、それまでの四季のメソッドとは全然違う作り方をしたんですよ。毎日、感情を出せ、叫べ泣け、怒りなんてそんなものかと言われて…。でも、それが面白かったんです。ミュージカルって何なんだろう、舞台って、芝居ってと考えるうち、もう一度演技を勉強し直したいと思うようになって」いまも大切にしている蜷川幸雄さんからの教え。俳優として大きな転機となったのは、故・蜷川幸雄さん演出のストレートプレイ『海辺のカフカ』。「蜷川さんは、つねに芝居とは何かを考えていた人。その方と一緒に作品を作れたことは、すごく大きな経験です。だって、たった1シーンのセリフを実感のこもったものにするために、稽古場に生肉の塊を買ってこさせたりするんですよ。そんな演出家、他にいないですよね。セリフは腑に落ちてないとダメなんだと教えてくださった方です。ミュージカルも根底は芝居。歌をきれいに歌うことより、作品のなかで役として筋を通すことを大事にしています」もうひとついまも大切にしている蜷川さんの言葉がある。それは、「つねに自分を疑え」ということ。「周りに何も言われなくても、これで本当にいいのか、つねに自分でちゃんと考えろとおっしゃっていました。実際、蜷川さんは一度成功を収めた作品の再演の稽古でも怒鳴ってましたしね(笑)」そんな柿澤さんに、目標を伺うと「俳優という仕事でいえば…この先も芝居って何だろうっていう答えを探しながらやっていくだろうと思います」と前置き。「ミュージカルに関していえば、誰もが知ってるような人気作もやりつつ、日本でこれから作られていくオリジナル作品にもどんどん挑戦していきたいと思っています。海外にはすばらしい作品がたくさんありますけれど、日本の作品にだっていいものはある。いま韓国はミュージカルブームですが、負けてられないですよね。日本オリジナルの『デスノート THE MUSICAL』という作品で台湾に行ったんですが、あれが第一歩。すぐには無理でも50年後、ブロードウェイで上演されるきっかけになるような日本発の作品に携われたら嬉しいし面白いなと思っています」夏にミュージカル『スクールオブロック』の主演が控えている。「日本での上演は今回が初。観た方に、いい作品だと思ってもらえるよう臨みたいです」転機となった出演作役の感情から歌に繋げていくことを学んだ作品。劇団四季退団後の最初の舞台が’11年の『スリル・ミー』。「ミュージカルではあるけれど、作品の軸は心理劇。うまく歌うことよりも、役の感情を通すことを大事に演じました」韓国や台湾でも評判を呼んだ日本発のオリジナル。大人気漫画『デスノート』がミュージカルに。’15年の初演と’17年の再演で、主人公の夜神月を演じた。「作品の立ち上げに携われたことは、自分にとって大きな経験でした」かきざわ・はやと1987年10月12日生まれ、神奈川県出身。ミュージカルのみならず、ストレートプレイや映像でも活躍。連続テレビ小説『エール』に出演。シャツカーディガン¥34,000パンツ¥32,000(共にヨーク/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)シャツ¥39,000(08サーカス/08ブック TEL:03・5329・0801)シューズ¥23,000(トス/HEMT PR TEL:03・6721・0882)ソックスはスタイリスト私物※『anan』2020年5月27日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・松田蓉子取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年05月24日劇団EXILEの鈴木伸之、小野塚勇人、佐藤寛太が12日、EXILE TRIBEのレギュラー番組『シブザイル』(AbemaTV 毎週火曜20:00~21:00)に登場した。新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を受け、メインMCの佐藤大樹(EXILE、FANTASTICS from EXILE TRIBE)、陣(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)も含めた出演者全員がテレワーク出演で1時間の生放送を実施。番組冒頭、おうち時間の過ごし方を聞かれた鈴木は「これまで自炊とかしてこなかったんですけど、最近料理を作り始めました。この間カレーと親子丼を作りました」と答え、小野塚は「ゲームが好きなので夜な夜なオンラインの友達と集まってお酒を飲みながらゲームしてます」と回答。同じくゲームにハマっているという佐藤寛太は、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの鈴木昂秀ともゲーム仲間のようで、「(鈴木昂秀は)めちゃくちゃ強いです、もう異次元です」と答え、意外な組み合わせに視聴者からも多くのコメントが寄せられた。最初のコーナーでは、“俳優”に必要な力を試す「リモート演技力選手権」を開催。それぞれのシチュエーションで10秒間の演技を披露する「リモート10秒シアター」では、ドラマや映画に出演するMCの佐藤大樹も一緒に挑戦し、鈴木は「言うことを聞かないペットをあやす」、小野塚は「砂漠で遭難、死ぬ直前に彼女に送ったビデオメッセージ」、佐藤寛太は「机で寝ていて起きたら女の子と入れ替わっていた」、佐藤大樹は「猫の霊が襲ってきて戦うが、結局取りつかれて最後にニャー」といったお題に沿って10秒間の演技を披露する。全員の演技を見守った審査員の陣は、優勝者を小野塚に決定し「作品にできるクオリティでした」と絶賛した。さらに、EXILE TRIBEメンバー同士のリアルな関係を毎週明らかにしていく「シブザイル相関図」のコーナーでは、劇団EXILEを中心とする意外な関係が明らかに。まず鈴木は、THE RAMPAGEの川村壱馬について「『PRINCE OF LEGEND』で兄弟役をやらせてもらってから、2人でご飯を食べに行くほど仲良くさせてもらっていて、この期間中もちょくちょく連絡とらせてもらってます。本当にかわいいですね」と説明する。EXILE / EXILE THE SECONDのAKIRAについても「僕がLDHに入った時からずっとお世話になっていまして、LDHの中で1番ご飯に行かせてもらったり、プライベートの相談ものってもらったり。すごく優しくしてもらってます」と答え、『HiGH&LOW』撮影時にAKIRA、EXILE /三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの岩田剛典、鈴木が初めてご飯に行った際に撮影したという貴重な3ショット写真を公開した。続く小野塚は、THE RAMPAGEのRIKUについて「EXPG東京校の頃から一緒で、僕はもともとボーカルを目指していたのでRIKUと一緒にレッスンをしたり、EXPGのライブに出たりしてました。僕は俳優になったんですけど、同じLDHで一緒に切磋琢磨してます」と語り、佐藤寛太は、THE RAMPAGEの藤原樹を「大事な空気」と語ったうえで、「同じ福岡出身で、EXPG時代からの仲です。一緒にいる時間が長かったので空気みたいな感じですね。ご飯食べに行ってもお互い無言の時間もありますし(笑)」と笑いを誘った。そのほか、「リモート演技力選手権」の後半で行った「写真で嘘つきエピソード」にて、鈴木の天然ぶりがさく裂し一同大爆笑の様子や、番組冒頭で佐藤大樹と陣が披露したおうちダンスの模様など、「ABEMAビデオ」にて1週間無料で視聴が可能となっている。19日の放送回には、22日にデビュー1周年を迎えるBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEの加納嘉将、海沼流星、松井利樹、砂田将宏が登場する。
2020年05月14日劇団EXILE全員による舞台『勇者のために鐘は鳴る』の公開ゲネプロが24日に都内で行われ、青柳翔、秋山真太郎、小澤雄太、鈴木伸之、町田啓太、小野塚勇人、SWAY、八木将康、佐藤寛太が登場した。同作は劇団EXILE初のメンバー全員出演、および初プロデュース作品。超人気オンラインゲーム「IGNITION」の世界に集まった9名は、賞金1億円のスペシャル感謝クエストに参加するが、様々なミッションに立ち向かいながら、それぞれの目的が解かれていく。青柳はアイドルの魔王・魔王役、秋山はサラリーマンの黒魔術師・Y崎役、小澤はワイルドな武闘家・バチバチ役、鈴木は肉体派の戦士・JACK役、町田は知能派の戦士・ナイト役、小野塚はネオ渋谷系の僧侶・326(ミツロー)役、SWAYはオタクの忍者・半蔵役、八木はギャンブル好きの遊び人・うまなり役、佐藤は純粋無垢な魔法戦士・青春(アオハル)役となる。オンラインゲーム上の扮装で現れた9人、特に角をつけた青柳が登場すると取材陣も驚く。フォトセッションでも青柳の角が周囲を傷つけないように気をつけられ、青柳が「見てわかる通り、魔王という役」と自己紹介すると笑いが起きていた。「2年間くらいずっと劇団員みんな話し合って作ってきたので、初日を迎えることができて感無量です」と感慨深げな秋山。忍者役のSWAYは「愛の手裏剣を飛ばしたい」と意気込む。同作の魅力について、町田は「詰めに詰め込んでるので、内容が入ってくるかはわからない」と周囲を笑わせつつ、「逆にお気に入りのシーンを見つけていただけたらいいのかな。インパクトに残るところが、それぞれ観ている人によって違う舞台になるかもしれない」と語った。稽古については、青柳が「『稽古1分前です』と言った時から弁当を温め始める劇団員もいた」と暴露。SWAYが「初めて9人でクリスマスをしましたね。24日も25日も、今日はクリスマスパーティーとお正月も盛り込まれている」と例えると、ぽかんとする取材陣に、町田は「(SWAYの)こういう感じも盛り込みます」とフォロー。また、料理が得意な小澤が給食のようにケータリングを行ったそうで、小澤が「30人前作って、みなさんで一丸となろうということで、腹が減っては戦はできないので」と語ると、「一丸になったと思ったよ」と淡々と言う青柳に、9人も爆笑する。同舞台とのコラボレーションメニューも販売している小澤は「中目黒の居酒屋 IZAKAYA AOBADAIというところで」とアピールしていた。稽古で一緒にいすぎたために、青柳は「この公演が終わったら1年くらい会わなくてもいいかな」とジョークを飛ばしつつ、「みんなでまた夏にどこか行きたいと思います」と仲の良い様子。しかし大阪公演では「青柳さんの部屋で枕投げしたいです」と希望する小野塚に、青柳は「絶対やだよ」と断固拒否する。LDH PERFECT YEAR 2020を飾る舞台となった同作について、佐藤は「いい意味で、LDHっぽくないかもしれないですね。方向性が」と表現。演出について、製作発表では八木がフライングするというプランも提示されていたが、鈴木は「もう言っちゃいます、飛びます。ここだけは言わせてください」と断言した。東京公演はTBS赤坂ACTシアターにて1月24日〜2月2日、大阪公演は梅田芸術劇場にて2月13日〜16日。
2020年01月24日舞台「RADICAL PARTY -7ORDER-」東京公演のゲネプロが15日に東京・TBS赤坂ACTシアターで行われ、森田美勇人(7ORDER Project)、仲万美、丞威、福澤侑、石橋弘毅、網代聖人、石垣佑磨らが登場した。同作は安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、阿部顕嵐、長妻怜央の7人からなる7ORDER Projectにより2019年8、9月に上演された舞台「7ORDER」のスピンオフ作品。森田が自らダンスの振り付けや、衣装のセルフプロデュースを担い、ダンス&ミュージックのギミックを全編に散りばめた新たなストーリーに。近未来を舞台に、「AZ法」によって最底辺のZランクにされてしまった若者たちが、音楽と出会い革命を志す物語を描く舞台「7ORDER」だが、「RADICAL PARTY -7ORDER-」ではメンバーの一人であるミュート(森田)が、7ORDERに出会う前の物語を描く。マドンナのバックダンサーとしてワールドツアーにも参加した仲、7歳でジュニア全米ダンス大会のチャンピオンとなった丞威らとともに1幕冒頭から圧倒的なダンスパフォーマンスを見せた森田。遺伝子によって娯楽を禁止されたZランクにいつつも、素性を隠しダンス動画を発信するレジスタンス集団「ウォークライ」のメンバーに出会い、大きな力と対峙していく。2幕ではダンス・歌のパフォーマンスを存分に披露。1幕、そして舞台「7ORDER」から続いた世界観の中で、キャラクターたちのライブに招かれたような展開に。キャストそれぞれのソロダンスやミュートと組んでのダンスも繰り広げられる。また、7ORDER Projectのメンバーであるアラン(阿部)が登場し、「RADICAL PARTY、盛り上がって行こうぜ〜!」と、ミュートとともに2曲を披露。ミュートも「アランでした!」と紹介すると、2人は手を合わせ、アランは「お邪魔しました!」と去っていった。同作はすでに梅田芸術劇場 メインホールにて大阪公演を終えており、東京公演はTBS⾚坂ACTシアターにて19日までの上演を予定している。○森田美勇人 コメント舞台「RADICAL PARTY」。2020年もエネルギッシュに行かせていただきます。僕らの世界を体感しに来てください。
2020年01月15日