石原さとみさんが、4年ぶりに舞台に出演。そこには、自身の気持ちの変化やタイミングが重なったよう。本を読んだ時、これを舞台化したい、と思いました。「30歳になった頃からいろんな欲が出てきて、より演劇的な舞台に出たいとずっと思っていました。今の自分から背伸びをするわけでも、若くするわけでもない等身大の役で、面白い本に出合いたい…そんな気持ちの時に読んだ小説が『密やかな結晶』。今の私が求めていたものにぴったりの世界観で、あっという間にのめり込んで読み切ってしまい、これを演じたいって思いました」鄭義信(チョンウィシン)さん作・演出の舞台を観て以来抱いていた「いつか鄭さんとご一緒したい」という願いも叶った。「鄭さんの作品には、冷たさの中にもみなぎる生命力みたいなものや、ほんのりとした温かさをいつも感じていて、すごく惹きつけられていました。いつか私も鄭さんの作品に出てみたいと思っていたから、まさか実現するなんて。自分から発信したことが形になっているので、前に進んでいる感じがして、すごく贅沢な気分だし、稽古が楽しみ!」ドラマや映画でアウトプットを続けてきたという石原さんが、そろそろインプットしたい、そう思った時に戻ったのが、舞台の稽古場だった。「ドラマの現場は時間もたっぷりあるわけではないし、なかなか立ち止まることってできないから、私自身、インプットが足りないとも思っていて。だから舞台に立ちたかったんです。そもそも私は、舞台の稽古が大好きなんですね。1回の本番に向けて、毎日稽古をして叱られて、恥をかいて、やり直して。何かひとつでも偽っていると一瞬でバレるから、演者たちはすっぴんで自分をさらけ出して、がむしゃらに稽古をする。そんな姿を見るのも、そこにいる自分も好きだし、それこそが私にとってすごく大切な時間なんです」30代になり、ものづくりの面白さをひしひしと感じているんだとか。「今までは、好きとか可愛いとか夢だけで本能的に突っ走ってきたけど、それではこの先、すごく狭い世界でしか生きられないような気がして。プライベートも含めてこの先も充実した人生を送りたいから、自分発信で好きな人たちと好きな作品に出て、自分をもっと広げていきたいと思うようになりました」主人公の“わたし”については、等身大だからこその人物像を描く。「純粋で優しくて、柔らかい人でありたい。この物語は、自分の身の回りにあるものが次々に消え、その記憶も消えていくという話なんですが、ピュアな人間であるほどその事実が明確に伝わると思うし、その後何事もなく生活していく無情さ、一方で大切な人を亡くした時に抱く感情、そして未来への恐怖みたいなものが伝わるのかな、と思っています」ところで、作品に絡めて、石原さんが失くしたら困るものとは一体…。「そっか、それ今後の取材でもたくさん聞かれそうですね(笑)。そうだなぁ…幼馴染みかな。親以外に私の過去をよく知ってくれているのは、幼馴染みたちだけ。今でもプライベートで一緒に過ごす時間が多いから、安心して帰れる場所なんです」いしはら・さとみ1986年生まれ。東京都出身。ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』などの人気作に出演。現在、ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)に出演中。ワンピースはスタイリスト私物鳥や香水など、昨日まで存在していたものが消え、人々は物が存在していた記憶も失くしていくという島に住む、小説家の“わたし”。しかし、記憶が消滅しない人たちがいることがわかる…。2月2日(金)~25日(日)池袋・東京芸術劇場 プレイハウス原作/小川洋子脚本・演出/鄭義信出演/石原さとみ、村上虹郎、鈴木浩介、山内圭哉、ベンガルほかS席9000円サイドシート7000円*共に税込み3月に富山、大阪、福岡公演あり。ホリプロチケットセンターTEL:03・3490・4949※『anan』2018年2月7日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・宮澤敬子(WHITNEY)ヘア&メイク・菊地美香子(TRON)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2018年02月06日ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)と東レは、展覧会「YUIMA NAKAZATO Exhibition - HARMONIZE -」を、東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデンの21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3にて開催する。会期は2018年2月21日(水)から2月25日(日)まで。ユイマ ナカザトとはユイマ ナカザトは、最新のテクノロジーとクラフトマンシップを融合させたものづくりを提案するデザイナー。2016年7月に日本人として史上2人目、森英恵以来12年ぶりにパリ・オートクチュール・ファッションウィーク公式デザイナーに選ばれ、コレクションを発表。2018年春夏コレクションでは4度目の参加を果たした。今回の展覧会「YUIMA NAKAZATO Exhibition - HARMONIZE -」では、2018年1月22日(月)にパリ・オートクチュール・ファッションウィークで発表された最新コレクションを紹介する。誰もがオートクチュールを体験できる新製法さらに、ユイマ ナカザトが独自開発した、誰もがオートクチュールを体験できるようになる生産システムのインスタレーションも展示。実演も行われ、画期的な製法を体感することができる。ユニットと呼ばれるパーツを組み合わせるこの製法を用いると、縫製をせずに衣服を作り上げることが可能になり、衣服のデザイン・サイズ・素材を自由に組み替えることができるようになる。東レのエコスエードを採用したプロダクトまた会場には、東レの「ウルトラスエード PX(Ultrasuede PX)」を使用したアイテムも登場。東レが最新の繊維技術を駆使して生み出したスエード調の人工レザー「ウルトラスエード PX」は、植物由来の原料を部分的に使用したエコロジカルな素材だ。最先端のテクノロジーによる高機能素材と、ユイマ ナカザトのクラフトマンシップが調和したオリジナリティー溢れるアイテムを目にすることができる。【詳細】「YUIMA NAKAZATO Exhibition - HARMONIZE -」会期:2018年2月21日(水)~2018年2月25日(日)開館時間:10:00〜19:00会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3住所:東京都港区赤坂 9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデンTEL:03-3475-2121入場料:無料
2018年02月05日俳優の福山雅治が30日、都内で行われた映画『マンハント』(2月9日公開)のジャパンプレミアに、國村隼、倉田保昭、斎藤工、アンジェルス・ウー、桜庭ななみ、池内博之、TAO、ジョン・ウー監督とともに登場した。同作は西村寿行原作の小説を1976年に高倉健主演で映画化した『君よ憤怒の河を渡れ』を、日本映画ファンのウー監督が再映画化。何者かにはめられて殺人事件の被疑者となったドゥ・チウ(チャン・ハンユー)と、彼を追いながら無実を確信した大阪府警の刑事・矢村(福山)が、事件の真相に立ち向かっていく。オファーを受けた福山は「夢のように思ったと同時に、『本当に僕でいいのか』」と不安を抱いたことを告白。アクションも未経験だったために、「『ダメなんじゃないか、本当は』という不安な方の気持ちが大きかったかな」と振り返った。一方、ウー監督は「前から非常に注目しているアーティストの方。人情のある方で正義感に満ちている」と福山について表現する。「オファーしましたが、ドキドキでした。OKしてくれるかどうかは心配してました」と、互いにドキドキしていたことが明らかになると、福山は「それを聞いてまたドキドキしてます」と胸を押さえていた。「僕はもう、本当にただの映画少年が現場に来ちゃった感じでした」と撮影時の心境を語る斎藤は、「ここはひとつ、ジョン・ウーファンとして、勇気を持って、DVDを現場に持ち込もうという、非常に安易な作戦を立てました」とエピソードを披露。「1作目『カラテ愚連隊』のDVDが手に入らなくて、2作目の『The hand of death』、邦題は『ジャッキー・チェンの秘龍拳/少林門』という謎の、ジャッキー・チェンは7番手くらいなんですけど主役みたいな……」とよどみなく作品について語っていく。2作目のDVDを現場に持ち込んだ斎藤は「福山さんも池内さんも一緒に見て、サインをもらいました。SPに止められるような、何をしに来たんだという」と自分にツッコミをしつつ、「穏やかで優しくて、深い時間でも仏のような笑顔で。ただただ、心地よかったです」と監督に感謝した。福山も「最初から監督のファンであることは間違いないんですけど、監督のものづくりの現場にいると、求めてらっしゃる表現、絵作り、お芝居に、全力以上でやっていこうという気にさせていただく」と監督愛を示す。ウー監督といえば鳩を飛ばすシーンが有名だが、今回も平和の象徴である白い鳩が舞ったため、福山は「あの瞬間は、テイクをチェックしている"画面"を写メしましたもん。『これは撮ろう』って」と、ファンのような行動を取っていたことを明かした。
2018年01月30日●朝ドラ『わろてんか』でも注目の高橋一生&松坂桃李2017年の邦画は、16年のアニメーション映画『君の名は。』や特撮映画『シン・ゴジラ』のように巨弾ヒットがなかったとはいえ、オリジナルも原作ものも幅広く楽しめた。とりわけ年々、アクション満載の少年漫画の実写化が増えていて、実写化不可能かと思っていた作品が続々実写化され、技術のクオリティの上昇を実感する。引き続き、2018年も少年漫画の実写化はあとを絶たない。それと、ラブ満載の少女漫画の実写化も堅調だ。このように原作の内容ももちろん大事だが、その登場人物を誰がやるかで映画の価値は大きく左右する。ここでは、2018年の映画を、活躍を期待したい俳優別で紹介してみたい。○高橋一生…献身が誰よりも似合った俳優、今年はどうなるテレビドラマ『カルテット』(TBS)、大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)、朝ドラ『わろてんか』(NHK)、月9『民衆の敵』(フジテレビ)と注目作に出続けた2017年。『直虎』も『わろてんか』もどちらも主人公を陰ながら支える役だった。『民衆の敵』もそうといえばそう。そこにプラスして、世襲政治家一家の一員でありながら裏の生活を送るミステリアスな面も描かれ、やたら色っぽいシャワーシーンなどのサービスシーンも付与されていた。身を挺して主人公を支えたり、肉体を晒したり、実力派の中堅俳優にしてはずいぶんとがんばっているなあと、人気商売の大変さを思う。そんな高橋一生は、18年、映画で活躍。現在わかっている範囲で、3本の映画に出演する。まず、1月20日公開の『嘘を愛する女』(中江和仁監督)は、高橋一生のやや影のある魅力が大いに生かせそうな作品で、経歴をすべて偽って、長澤まさみ演じるヒロインと同棲していた謎の男の役。病気入院して経歴詐称がわかり、ヒロインは男の本当の姿を知ろうとする。高橋一生(の演じる役)はきっと痛々しいまでに何かを背負っているのだろうと、見る前から震える。続く、2月3日公開の『blank13』(齊藤工監督)では、高橋と同じく女性の性的な眼差しにさらされることを厭わないかのように、肉体を晒す役の多い斎藤工が監督となって、高橋を撮ることに。実話をベースにした家族の話で、高橋演じる主人公が、13年前に失踪した父と再会するも、すでに父は余命3カ月。半年後、父の葬儀の参列者から父にまつわるエピソードを聞くことで父の謎がわかっていく。斎藤と高橋、ものづくりが好きそうなふたりのタッグは期待できそう。少し間を開けて、6月15日公開の『空飛ぶタイヤ』(本木克英監督)はベストセラー作家・池井戸潤作品の初映画化。脱輪事故をきっかけに企業のリコール隠しが発覚。主演は長瀬智也。車の整備不良を疑われるも、車両の欠陥に気づき、製造会社に再調査を要求する。高橋は、製造会社の経営に疑問をもって独自に調査する銀行員を演じる。ディーン・フジオカが、製造会社の戦略課家長役で出演。それぞれの思惑が交錯する硬派な企業ものになりそうだ。○松坂桃李…背徳感を醸し続ける異色な存在朝ドラ『わろてんか』で松坂桃李が演じている日本一の席主を目指す男・藤吉は、視聴者からツッコみの的になっている。朝ドラヒロインの夫は、ヒロインを頑張らせる起爆剤としてダメ男に設定されることが多く、そのダメさが愛されるものなのだが、松坂の演技があまりにリアルで、どう見ていいのか困ってしまう。元々、松坂は、映画『エイプリルフールズ』(15年)や『彼女がその名を知らない鳥たち』(17年)で女性を自分の都合のいいように扱うために嘘も厭わないゲス男を迫真で演じており、朝ドラのような、ソフトなダメ男よりも、ハードなダメ男のほうが演技力を発揮できるのではないか。その点、2018年は、映画で思う存分、背徳感を醸してくれそうだ。2月1日公開『不能犯』(白石晃士監督)は、“見つめるだけで相手を死に追いやる”ため罪に問われない、おそるべき人物を演じる。彼はその能力を使って、殺人依頼を引き受けていく。集英社『グランドジャンプ』に連載された漫画の映画化で、宣伝美術のニヤリと笑った松坂桃李の顔がおそろしすぎるほど。4月公開の『娼年』(三浦大輔監督)はかなりの問題作。石田衣良の小説が原作で、娼婦ならぬ娼年として、お仕事として次々と女性とカラダを重ねながら、それぞれの心に触れていく物語。16年に、松坂主演、三浦演出で舞台化されたとき、その過激な内容でセンセーショナルを巻き起こした。映画もR 18になっていて、どれだけエロティックなものになるのか気になる。5月12日公開予定の『孤狼の血』(白石和彌監督)は、柚月裕子の小説を原作にした骨太なハードボイルド。広島を舞台に、暴力団の犯罪とそれを追う警察との仁義なき戦いが描かれる。松坂の役は呉原東署・捜査2課・暴力団係・大上班のメンバーで巡査。型破りな大上(役所広司)の行動に戸惑いながらも成長していく新人刑事だが、白石監督の『日本で一番悪い奴ら』のように朱に交われば赤くなるパターンだろうかと今からドキドキだ。●吉沢亮&福士蒼汰&菅田将暉の活躍と注目作品は○吉沢亮…漫画の名著に挑む2009年のデビュー以来、イケメン俳優が群雄割拠するなか、着々と力をつけている注目株。17年、これに出ると、若い俳優は弾けると言われている福田雄一作品に出演(『銀魂』の沖田総悟役)し、瞬発的な面白さを追求したことで、ひとかわ剥けた感がある。いまや、顔がいいこと以外で何かプラスアルファがないとサヴァイブできない芸能界。沖田役によって、かっこよさと面白さを両方身につけて最強に近づいたところで、18年は、漫画界のレジェンド級作品に2本も主演する。2月16日公開『リバーズ・エッジ』(行定勲監督)は、カリスマ漫画家・岡崎京子の名作。深くて重くて苦い物語で、吉沢の役は、学校でイジメられているゲイの少年。河原でみつけた死体を大事に隠している。いじめられているところを助けてくれた少女(二階堂ふみ)と心を通わせていく。とにかく、吉沢が、岡崎京子の絵にそっくり。漫画原作多々ある中なんでも似せればいいってものではないけれど、この場合の“似ている”はかなりポイントが高い。4月27日公開『ママレード・ボーイ』(廣木隆一監督)は少女漫画の王道。お互いの両親の離婚&再婚によって家族として同居することになった主人公たちが恋するようになって……いろいろな障害などありながら、この恋がどうなっていくのか。吉沢が公式サイトで「今までにも少女漫画原作の作品には出させて頂いたことがありますが、お調子者の三枚目キャラや、根暗な役など、あまりカッコ良くない役が多かったので、今回のようなドストレートな二枚目は初めてです。ついにこの顔面をフル活用する時が来たなと」と語るように、徹底的に少女漫画の王子様を演じてほしい。○福士蒼汰…アクション全開英語が得意な若手知性派俳優である福士蒼汰ではあるが、特撮ヒーロードラマ『仮面ライダーフォーゼ』ではリーゼントでヤンキー高校生という異色なライダーを演じていた。そのとき、脚本を書いていた中島かずきが座付き作家をつとめている劇団☆新感線の舞台『髑髏城の七人 Season月 <上弦の月>』にて主役の捨之介を演じて、かっこいいアクションを披露している福士。2018年は、アクション全開の少年漫画原作に2作も主演する。3月21日公開『曇天に笑う』(本広克行監督)は、ときは明治維新後、場所は滋賀県大津。人々に災いをもたらす大蛇の力を阻止しようとする雲神社を代々継ぐ曇家3兄弟と、明治政府右大臣・岩倉具視率いる直属部隊・犲(やまいぬ)と、政府の転覆を企む忍者集団・風魔一族が、三つ巴の戦いを繰り広げる。福士が演じるのは三兄弟の長男で、強いだけでなく、底抜けに明るい男として、華やかなアクションを見せてくれそうだ。次男は中山優馬が演じる。夏公開の『BLEACH』(佐藤信介監督)は悪霊退治をする死神になってしまった高校生を演じる。予告映像では、大きな“刀斬魄刀”をもっていて、これを振るうダイナミックなアクションが見られそうだ。そして、もう一作、アクションものではないが、5月4日公開、東野圭吾原作の大型ミステリー『ラプラスの魔女』(櫻井翔主演 三池崇史監督)にも出演する。二面性のある芝居に定評がある福士だが、三池は「剥き出しの福士蒼汰が人類の明日を憂う」とコメントしているので、今回はストレートに迫ってくるのかも。楽しみだ。○菅田将暉…少年漫画から少女漫画まで自由自在NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で直虎の後を継ぎ、井伊家の当主となる大役を堂々演じきった菅田将暉。少年漫画の主人公のように血気盛んな演技をする一方で、映画『あゝ荒野』、『火花』、舞台『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』など文学的な作品にも多く出演し、幅の広さを見せた。18年も、17年に大ヒットした『銀魂』の続編が控えているほか、少女漫画『となりの怪物くん』に出演と、少年ギャグ漫画から胸キュン少女漫画まで、まるで別人かと思わせてくれるはず。4月27日公開『となりの怪物くん』(月川翔監督)は、勉強ばかりで情緒のないヒロイン(土屋太鳳)と、頭はいいが問題児の少年(菅田将暉)、友だちがいないふたりが出会い恋をして変わっていく物語。菅田にとってこれが最後の制服になるらしいので、その勇姿は見逃せない。夏休み公開予定『銀魂 パート2(仮)』(福田雄一監督)では、パート1で、主人公・銀時(小栗旬)と行動を共にする志村新八役を、菅田将暉だとわからないくらい漫画にそっくりに演じて、映画のクオリティーを底上げしていた。いまのところ、詳細がほとんど伝わってきていないが、パート2でも、ぜひ、楽しませていただきたい。ほかにも、阿部サダヲが吉岡里帆と主演する『音量を上げろタコ! なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(三木聡監督)や、NGT48の北原里英が過激な表現に挑む『サニー/32』(白石和彌監督)、土曜ドラマ『アシガール』が良くて、いまやショートカット美少女といえば、という黒島結菜が主演する『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』(篠原哲雄監督)、木村拓哉と二宮和也の共演はやっぱり気になる『検察側の罪人』(原田眞人監督)などなど、俳優たちの活躍しそうな映画が目白押し。このなかで、期待の3作を選ぶとしたら、あの名作漫画をどう実写化してくれるかとにかく気になる『リバーズ・エッジ』、ガツンと重くて満足感ありそうな『孤狼の血』、吉岡里帆と阿部サダヲと三木聡がきっとやらかしてくれそうな『音量を上げろタコ! なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』の3作。18年も映画館に通いつめたい。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2018年01月09日ランドセルや大人用革製品が人気の〔土屋鞄〕。現在、職人の手仕事を体感できる子ども向けのプログラム「まいにちWORKSHOP」を開催中なんです。3歳くらいの小さな子から小学生までのお子さんなら誰でも参加でき、親子で一緒に革小物をつくりながら「ものづくりの心」をはぐくむことができるイベントです。そんな気になる〔土屋鞄〕のワークショップに、子どもと一緒に参加してきました。「ものづくりってどんなことをするの?」「何ができるの?」、そんな疑問にお答えできるよう、実体験をもとにレポートします!ランドセル〔土屋鞄〕の「まいにちワークショップ」って?「職人さんがひとつひとつ丁寧につくるランドセル」で人気の〔土屋鞄〕。シンプルで上品なデザインと長く使える頑丈さを備えた、年代を問わず愛される製品を生み出しています。「まいにちWORKSHOP」は、〔土屋鞄〕の全国10の童具店にて行われる、ものづくりワークショップ。職人さながらの手仕事を経験することで、ものづくりの楽しさを体感し、家族の思い出づくりにもなるイベントなんです。今回うかがったのは〔土屋鞄製造所童具店・横浜〕。お店に到着すると迎えてくれたのは、店長の伊藤さんです。ワークショップは伊藤さんをはじめとして、スタッフのみなさん持ち回りで担当されているのだそう。切ったり、貼ったり、トンカチで叩いたりあっという間の45分体験したのは、11月のワークショップ「革のにがおえキーホルダーをつくろう!」。店内にあるスペースにて行われるワークショップです。お店に着いたら、まずはエプロンをつけて準備をしましょう。「このエプロンも、職人が実際に使っているエプロンと同じものなんですよ」と伊藤さん。デニム地のしっかりした生地は、職人気分を盛り上げてくれます!ワークショップの内容は月ごとに変わりますが、革のにがおえキーホルダーは工程が多く、作りごたえのある人気のプログラムなのだそう。使用する革は、ランドセルに使われている革と同じもの。髪の形や目の位置を決めて、切ったり、貼ったり、トンカチで叩いたり……。ワークショップの時間は約45分。子どもだけでは難しい作業は、手伝ってもらいながらじっくりと行います。珍しい道具を興味津々の様子で見つめる姿や、集中して作業する姿……。親としても、子どもの新たな一面を見られると嬉しいですよね。自分だけの革小物のできあがりに思わずニッコリさて、コツコツと作業を進めたら、自分だけのにがおえキーホルダーが完成!同じ材料を使っても、そのできあがりは子どもの個性によって違うもの。子ども同士で見せ合いっこをしながら、見比べる姿はとても微笑ましいものです。「つくった感想は?」と子ども自身に聞いてみると、「トントン叩くのが楽しかった」「またやりたい!」「次はピンクの革を使いたい!」といった感想が次々に出てきました。パンチを使って革に穴をあける作業やトンカチで叩く作業は、自宅ではなかなか経験できないこと。初めて見る珍しい道具も多く、貴重な「ものづくりの体験」になったようです。12月のワークショップは「革のくつしたオーナメントをつくろう」12月のワークショップは、この時期ならではのクリスマスらしさが感じられる「革のくつしたオーナメントをつくろう」です。画像提供:土屋鞄製造所ワークショップの参加者は、ランドセルの下見も兼ねて訪れる年中さんや、ランドセルを購入したばかりの年長さんくらいの子が一番多いのだそう。もちろん小学生も参加OK。未就園児から参加は可能ですので、兄弟で参加してもいいですね。「プログラムが変わるとまた来てくださるお客様もいます。来月もぜひ来てくださいね!」と笑顔で見送られ、次のワークショップにも参加したくなった様子の子どもたちでした!家族の思い出づくりプロジェクト~「あつまれ!ちびっこ職人」土屋鞄では「家族の思い出づくりプロジェクト」として、ワークショップ以外にも「ランドセルフォトコンテスト」や「ちびっこデザイナー募集」など、さまざまな企画が行われます。ワークショップに参加されたご家族にオススメなのは、「#ちびっこ職人部Instagramキャンペーン」。参加後に「#ちびっこ職人部」のハッシュタグを付けてインスタグラムに投稿すると、ちびっこ職人部の仲間入り。抽選で土屋鞄オリジナルグッズのプレゼントが当たりますので、ぜひチャレンジしてみてください。さあ、あつまれ、ちびっこ職人!【土屋鞄まいにちWORKSHOP】●開催期間:2017年10月~2018年4月●開催会場:全国10の土屋鞄童具店●参加費:無料●参加方法:開催店舗へ電話にて予約※詳しくは公式ホームページでご確認ください。イベント詳細はこちら土屋鞄公式HPはこちら●ライター下川尚子
2017年12月18日木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、『世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦』。東京・新宿の支店、ギャラリー5(新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー3階)によるご紹介です。■『世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦』南インドにある出版社「タラブックス」をご存知だろうか。1995年より活動を始めたこの小さな出版社は、インド各地の少数民族の絵を手漉きの紙にシルクスクリーンで刷り、一冊ずつ人の手で製本してつくられた美しいハンドメイドの絵本によって、世界に広く知られるようになった。実はそれらはこの出版社が発行している書籍全体のごく一部であるのだが、工芸品のような美しさと独特の世界観が放つ存在感は圧倒的なものといえる。本書では、日本語版も出版されている「水の生きもの」や「夜の木」などの代表作を含む絵本はもちろん、その他の美術や教育に関する書籍なども紹介している。もちろんハンドメイドの絵本以外の書籍のグラフィックも素晴らしく、発行書籍全体に行きわたるデザインの細やかさが、書籍の魅力を高めていることは一目瞭然である。南インドの地に根ざして、ゆっくりでも少しずつでも美しい本を作り続ける、従業員40人ほどのこの小さな会社の在り方こそが、これからの「ものづくり」において注目すべきポイントではないだろうか──そう感じさせる一冊である。なお、本書は現在開催中の板橋区立美術館の同名展覧会の公式図録である。【書籍情報】『世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦』出版社: ブルーシープ言語:日本語ソフトカバー/176ページ/118×297mm発売日:2017年11月価格:2,400円
2017年12月14日小さい頃に遊んでいたおもちゃって覚えていますか?おもちゃは、子どもからすると、身近で思い出の詰まったものです。そんな小さい時期には欠かすことのできないものだからこそ、こだわりたいもの。今回は、ヨーロッパで作られている木製玩具を長年取り扱い、世代を超えて愛されているおもちゃ屋さんをご紹介します。親子2世代で遊ぶ人も多いそうですよ。吉祥寺で45年。親子で使われ引き継がれる時代を超えるおもちゃ屋さん《アトリエニキティキ》今回お邪魔したのは、吉祥寺で営業されて45年という《アトリエニキティキ》です。お店の外観は、赤と白を基調としており、とてもかわいらしく、ショーウィンドーには愛らしいおもちゃがたくさん飾られています。ドイツやスイスなどヨーロッパで作られたものが数多く販売されています。昔から愛されてきているデザイン、シンプルな構造で時代に左右されることのない世代を超えて愛用できるものとなっています。ドイツのものづくりといえば日本と同じく職人文化が盛んなところなので、その品質は細部までこだわられており評価が高いものが多いです。たとえばこの積み木。それぞれに樹脂でできた宝石が入っています。重ねる楽しさだけでなく、木箱にしまっておきたくなるきれいさがありますよね。こうした積み木は、しっかりと角の鋭い部分が取られています。こちらで取り扱っているおもちゃは、細かいところまで考慮されているものだけを選んでおり、丈夫さやデザイン性からも選ばれているそうです。飽きのこないデザインは世代を超えて今回このお店を紹介したいと思ったのは、2世代〜3世代と受け継げるそんな温もりあるおもちゃを扱っているからです。電子系のおもちゃと違い、品質の良さと、耐久性も高いです。そのため、長年変わらないロングセラーとなっており、積み木や人形などは変わらない良さがあるのも特徴です。積み木に関しては後から補充パーツを注文できたりと、より長く使える設計になっているのも素晴らしいです。おもちゃが必要な時期が終わったら、オブジェとして飾っておけるここからは実際にどのようなものがあるのかご紹介したいと思います。まずは、お店でも人気の高いカラフルな積み木《ネフスピール》です。こちらはスイスのメーカーのもので、木製の積み木になります。子どもが持ちやすい重さ、プラスティック製品にはない木材の温かみ、感性を刺激する色使いが人気の商品です。創作意欲や遊んでいく中での知恵を育むという点や、使わなくなった時に、オブジェとして飾って楽しむご家庭も多いようで、クリスマスプレゼントにする人も多いのだとか。出産祝いや赤ちゃん向けクリスマスプレゼントもう少し年齢が低い子どもには、木製おしゃぶりもオススメです。一般的に知られているおしゃぶりといえば、ゴム製のものをイメージしますが木製のものは古くからあったそう。木の手ざわりやあたたかみ、木と木の触れ合う音が赤ちゃんの繊細な感覚にやさしく働きかけます。ベビーカーや洋服などにつけておいてすぐに使用できるように、ストラップも用意されており、持ち忘れや紛失防止にも。クリスマスツリーを探すならココこちらのお店は、各種大きさのツリーの取り扱いがあり、部屋のサイズや雰囲気に合わせてクリスマスツリーを購入することができます。オーナメントもドロップやスター、木製のベルなどいろいろ選べます。他の人と差がつくクリスマスになりそうですね。プレゼントの包装にもこだわれる!このお店、大人も楽しめる商品も数多く取り扱っています。その中で一番気になったのは、工芸品のように手の込んだジャガード織りリボンです。こちらのリボンは何と、1m織るのに1時間かかるという、繊細で手のこんだ一品なんです。市販のものよりも柄に立体感があり、リボン自体が紐の様にしっかりとした生地になっています。模様も他にはない細かい小花になっており、すてきな柄がかわいらしいです。幅の広いリボンもあるので2つに折り袋状にし、お守り入れや、アクセサリー入れにしたりできそうですね。中には、額に入れてインテリアとして飾る方もいらっしゃるそうです。数が多いので、ぜひチェックしてみては?さいごに取材している際に気になったのは、本当にさまざまな年代の方がお店に来ているということ。世代を超えて思い出と一緒に引き継いできたいと思っている方が、大切にしている「絆」というもの。それをおもちゃによって体現している貴重なお店だと思いました。現代では何かと手軽に、安価な代用品が手に入ってしまいます。ですが子どもの頃の思い出は一生もの。ものを大切することを子どもの頃から学べるいい機会になるのではないでしょうか。【店舗情報】●店舗名:アトリエニキティキ●住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3●定休日:木曜日●営業時間:10:00~19:00●問い合わせ先:電話番号0422-21-3137●HP:
2017年12月12日人間国宝・志村ふくみと長女の志村洋子が手掛ける紬織(つむぎおり)ブランドアトリエシムラ(atelier shimura)と、ミナ ペルホネン(minä perhonen)による帯の展示販売「シムラの着物ミナの帯」が開催される。場所は、南青山のTOBICHI2で、期間は2017年12月8日(金)から17日(日)まで。前回に続き、第2回目となるコラボレーションイベントは、アトリエシムラの新作を含む着物約10反と、オリジナルの帯5点を中心に展示販売される。帯のうち2点は、ミナ ペルホネンのデザイナー皆川明が特別にデザインを手がけた。帯は、アトリエシムラの植物で染めた糸をアクセントに、ミナ ペルホネンが得意とする繊細で立体的な刺繍が施される。2つのブランドの世界が混ざりあうことで、やわらかな色合いと上品な仕上がりが実現した。すべて1点ものとなる作品は、日本の伝統美を新しい形で表現した逸品だ。また、トークショーなどのイベントも用意。「ほぼ日刊イトイ新聞」の糸井重里、ミナ ペルホネンのデザイナー皆川明、アトリエシムラの代表志村昌司ら豪華ゲストが登壇し、それぞれのブランドの魅力や日本のものづくりについて語る。【詳細】「シムラの着物ミナの帯」会期:2017年12月8日(金)〜17日(日)日時:・12月8日(金) 11:00〜17:30・12月9日(土)、10日(日) 11:00〜18:00・12月11日(月)〜15日(金) 11:00〜19:00・12月16日(土) 11:00〜17:00・12月17日(日) 11:00〜19:00場所:TOBICHI2住所:東京都港区南青山 4-28-26価格帯:着物は60万円+税~、帯は10万円~※すべて一点もののため、購入者が決まり次第終了。展示終了後に引渡し。■関連情報・トークショー「手仕事、物づくりのこれから」糸井重里氏(ほぼ日)×皆川明氏(ミナ ペルホネン)×志村昌司氏(アトリエシムラ)日時:12月8日(金) 19:00〜・ギャラリートーク「シムラの着物ミナの帯を纏う人たち」日時:12月16日(土) 18:00〜※参加方法は、いずれも各イベント当日に11:00から整理券を配布。会場はいずれもTOBICHI2にて開催。
2017年12月11日高視聴率をキープする、池井戸潤原作、役所広司主演のドラマ『陸王』(TBS系)。舞台は埼玉県行田市。老舗足袋店社長が、衰退する足袋産業に新風を吹き込むために、ランニング足袋「陸王」を開発するという物語だ。 「たしかに江戸時代から行田は足袋の町として栄え、昭和13(’38)年から30(’55)年にかけてのピーク時には全国シェアの80%となる、年間8,500万足もの足袋を作っていました。職人だけでなく、生地や糸、ミシンを扱う関連企業が約200ありましたが、現在は12社、年間生産数も200万~300万足と激減しています」 こう危機感を募らせているのは、昭和4(’29)年に創業した「きねや足袋」の3代目社長・中澤貴之さん(40)だ。中澤さんはドラマ同様のランニング足袋「KINEYA MUTEKI」を開発した。 「ドラマのモデルといわれますが、たまたまランニング用の足袋を開発したという共通点があるだけです。でも、ここにたどり着くまでは、苦労の連続でした」(中澤さん・以下同) 足袋の町・行田の復活に挑戦する“リアル陸王”の世界を追った。 中澤さんは「きねや足袋」に26歳で入社。ろくに足袋をはいたことすらなかった。 「靴は歩くときのサポートをして足を守りますが、足袋は素足に近く、本来の足の機能を十分に使うように作られています。足指が地面をつかむようにしっかりアーチができて、土踏まずを形作る。はき始めはふくらはぎが張ったりしますが、しだいに姿勢はよくなり、私自身は腰痛がなくなりました」 足袋の機能性に驚くとともに、もの作りの楽しさにも目覚めた。 「ミシンの使い方から覚えました。足袋作りは、一つ一つが細かい作業です。昔ながらの職人さんから『目で覚えろ。いちいち聞くんじゃねえ』と怒られることもありました」 職人経験によって自社製品への愛情と自信が育まれ、営業の場で生かされた。 「ただし、現状は厳しい。どんなに売れる商品を作っても、せいぜい年間何百足の世界だし、値段も2000~3000円が限界。やってもやっても収益は上がらない。これまでの足袋の発想に縛られず、新しい商品を開発しなければ、5年後、10年後に会社はつぶれてしまうと思い、焦っていました」 そんなときに偶然出会ったのが、はだしでフルマラソンを完走することで有名な鍼灸師・高岡尚司さん。 「はだし感覚で走れる足袋の発想を持っていて、私も“これだ”とすぐに開発することに決めたんです」 しかしランニング足袋となると、長年の職人から見れば邪道。「社長の倅が好き勝手にやっている」という反発もあるかもしれない。そのため当初は、父親にも内緒で、ごく限られたスタッフのみで開発に取り組んだ。 「通常のシューズはスポンジ系のソール(靴底)と、アッパー(足の甲を覆う靴の上部)を接着剤で接合します。しかしMUTEKIでは、ソールを軟らかい天然ゴムにして、アッパーには手で縫いつける。こうしたこだわりで、しなりがよく、足との一体感が生まれる商品となりました」 ’13年に新製品が完成。その数日前、これまで内緒にしていた2代目に新商品の完成を伝えると、いつも厳しい父親が「やりたいようにやりなさい」と認めてくれた。 「最初の2年は苦戦しましたが、徐々に知名度も上がって、今では年内の販売は予約すらお断りしている状況です。どんなにニーズがあっても、ものづくり、職人としてのこだわりがあるので、手間は惜しめません。大量生産は無理なんです」 MUTEKIを武器に、中沢さんは老舗の復活に邁進している。
2017年12月03日本屋と個性豊かなショップが並ぶ文化複合施設、湘南T-SITE。中でも注目したいのが、1号館内にあるプロダクトショップ〔KONCENT(コンセント)〕です。美しいデザインと確かな技術力がコラボレーションして生まれた、ちょっと珍しくてすてきなアイデア雑貨を多数取り扱っています。今回は湘南T-SITE内の〔KONCENT〕へうかがい、オススメのプロダクトを紹介頂きました。毎日を楽しくするプロダクトを扱うお店シンプルだけど、なんだか便利。そんな商品を多数扱うデザインプロダクトショップ〔KONCENT〕は、プロダクトを「創る人、造る人」と、使う人とをまさにコンセントのようにつなぐプラットホームです。蔵前に本店を構えており、湘南や国立などにも店舗があります。〔KONCENT〕で扱う商品の多くを占めているのが、同じ会社を母体とした〔+d(プラスディー)〕というブランドの商品。デザイナーの発想やモノに込めたメッセージを、日本のモノづくりの力で形にし、世界中に発信、販売するブランドです。以前紹介した、瓶に挿して使う鏡《SunFlower(サンフラワー)》も、この〔+d〕のプロダクトでした。生活に根ざしており使いやすい、かつ新鮮みあふれる商品が多く、ファンの心を掴んで離しません。まるでヒマワリ!瓶に挿して完成させる「自分だけの」ミラー《Sun Flower》左官の技術を活かした《soil(ソイル)》シリーズつるりとした、薄くて固い板。最近ではインテリアショップでもよく見かけるようになった珪藻土のバスマットです。珪藻土は建材などにも使う材料で、保湿性と吸水性に優れています。この珪藻土の特性と、左官職人の技術を用いて作られたこのバスマットは、お風呂上がりに飛び散る水分を瞬時に吸収するということで人気を博しています。たっぷりと霧吹きで水をふきかけても、この通り!すぐに表面が乾きます。珪藻土は、目に見えない小さな穴が全体に多数空いている素材であり、たっぷりと水を吸い込みゆっくりと蒸発させていきます。そのため、バスマットや床が水浸しになってしまう心配がないのです。サイズも豊富に展開しているため、お風呂場の広さや人数に合わせて選べるのもうれしいところですね。《soil》シリーズでもうひとつ大人気なのが、板チョコ型の乾燥剤。こちらも優れた吸水・吸湿性を活かしたプロダクトです。塩などの容器にひとかけら入れておくだけで、湿気で固まることを防いでくれます。ハーブなどと一緒にいれてもいいですね。他にも《soil》シリーズからは、石けん置きや歯ブラシ立て、コースターなど水が溜まりがちなエリアで使えるプロダクトがたくさん。アクセサリーケースやアロマポットといったものもあります。どれも淡い色合いと独特の触感がおしゃれです。キッチン用品には燕三条の確かな技術キッチン・ダイニング用品の《EAトCO(イイトコ)》の掲げるテーマは、「EAT+COOKING」。ステンレス製のバターナイフやトングなど、金属加工の産地である燕三条を中心に製造した、どれも質の高いプロダクトとなっています。たとえばこちらの《Oros(オロス)》。その名の通り生姜やニンニクなどをおろすためのものですが、全体に丸みを帯びた、ユニークな形をしています。先端がスプーンのような形になっているため、おろした食材の量を調整しながら鍋へといれることができます。また、食材をおろしてそのまま食卓に出せるというのもポイントです。洗い物を減らしてくれる秀逸なデザインですね。《Oki(オキ)》はお玉立て。先の部分を引っ掛けるだけの作りとなっており、どんなお玉にもしっくりとフィットします。これなら料理の途中でも、さっと出し入れできて便利です。《EAトCO》シリーズのプロダクトはどれもシンプルなデザイン。かつ、燕三条の確かな技術が光る商品ばかりです。鮮やかな曲線美と圧倒的な使い勝手は、手に取ればすぐにわかるはず。キッチンとダイニングを繋ぐ《EAトCO》があれば、お料理もお食事もさらに楽しくなります。歴史ある浅草の革製品もおしゃれに変身東京下町の代表・浅草は、革製品づくりのメッカでもあります。実に140年以上の歴史があり、その高い技術力は世界に誇れるほど。そんな浅草でもっとも活躍するデザイナーたちとものづくりを行うプロジェクト・〔TOKYOL(トーキョー・エル)〕と、〔+d〕がコラボレーションしました。《Mochite(モチテ)》は、持ち手の細いバッグや袋に装着するカバーです。絶妙な丸みと立体感は、革靴の甲の部分を成形する技術を応用したもの。優しく手にフィットする作りで、重い荷物を運ぶときには特に負担を軽減してくれます。また、カバーの内側にも固定ベルトがついているため、持っている最中に外れてしまった!というトラブルも防いでくれそうです。たくさん買い物をした日には、ぜひマイバッグに装着したい。もちろん、いつものバッグのアクセントにも最適です。他にも一枚の革を折りたたんでつくった財布や、名刺入れ、トレイなど。美しい革の風合いを感じるプロダクトがそろいます。〔KONCENT〕で生活に彩りを〔KONCENT〕は、心が落ち着き、同時になんだかうれしくなってしまうようなプロダクトに出会える場所。もちろんどれも、かわいいだけじゃなくて便利で使えるものばかりです。傘や花瓶、輪ゴムなど、普段使いしたいアイテムも〔KONCENT〕でそろえれば毎日が少し楽しくなるはず。贈り物にいい商品も多く取り扱っています。〔KONCENT〕のある〔湘南T-SITE〕のテーマは、「スローフード、スローライフの提案」「趣味とデジタルライフの楽しみ方の提案」「親と子のコミュニケーションの提案」の3つ。いずれのショップでもテーマに即したプロダクトや本が販売されています。また、施設内には300以上の席が用意されており、コーヒーを飲みながらくつろげるスペースもあります。ゆっくりと散歩するような気分で訪れてみてくださいね。【店舗情報】●住所:〒251-0043神奈川県藤沢市辻堂元町6-20-1湘南T-SITE1号館2階●電話:0466-53-9135●営業時間:10:00~20:00●定休日:不定休(湘南T-SITE1号館に準ずる)●URL:
2017年11月28日日本有数の金属加工の町「燕三条」にある山谷産業が企画販売するアウトドア・ブランド「TSBBQ(ティーエスビービーキュー)」が、商品化第2弾となる「カフェアイテム」を12月1日(金)に発売します。遊び心を感じるデザイン性と高い金属加工技術スタイリッシュなバーベキュースタイルを提案するアウトドア・ブランド「TSBBQ」の第2弾では、「ドリッパースタンド」、「ホーローマグ」、「ホットサンドメーカー」の3商品が登場。屋外はもちろん自宅でも日常的に雰囲気を楽しめる「アウトドア的カフェ時間」がコンセプトです。これらカフェアイテムの製造に携わったのは同じく「燕三条」のメーカーたち。「ドリッパースタンド」をマサコー山口木工が、「ホーローマグ」を高桑金属が、「ホットサンドメーカー」を杉山金属が担当しています。テントペグをドリッパースタンドの脚に採用するなど、遊び心を感じるデザイン性と高い金属加工技術に裏打ちされた機能性が備わっています。アウトドアが好きな人もそうでない人も、新しいカフェスタイルを暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。「TSBBQ」第2弾商品概要ホットサンドメーカー/3,000円(税別)ホーローマグ/2,500円(税別)ドリッパースタンド・スタンドウッドパーツ/2,000円(税別)・エリッゼステーク18cm4本セット(ペグ)/1,200円〜1,600円(税別)※ドリッパーは別売TSBBQ WEB
2017年11月28日1927年の創業以来、確かなものづくりに支えられた素晴らしいデザインを世に送り出してきた、イタリアのカッシーナ(Cassina)社。創業90周年を記念して、11月29日から12月5日まで伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージで特別企画商品を紹介する。「BABY UTRECHT 張地」全2色10台限定(税込21万6,000円)カッシーナのアイコニックなアイテムに日本的な要素を加えた特別仕様の限定商品も登場。限定50脚の「CAB -Glicine〈藤色〉-」(税込18万3,600円)、「BABY UTRECHT 張地」(税込21万6,000円)は全2色で10台限定。そして「ZIG-ZAG -SHIKI-」(税込37万8,000円)は20脚限定で販売される。全6色で各30個限定の「CABレザー製オリジナルキーホルダー」(税込3,240円)や、「Cassina ロゴ入りノートブック」(税込1,080円)、「Cassina ロゴ入りトートバッグ」(税込8,856円)などの雑貨も展開。カッシーナ社のアートディレクターであるパトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)による明るく新鮮なカラートーンと、アイテム単体のデザインを超えてその価値を空間全体に広げ、その先にある「生活」という物語を提案した特別な世界が体感出来る。
2017年11月27日ブルーボトルコーヒーより、クリスマスギフトに向けた「ブルーボトルコーヒー ホリデー コレクション 2017」が登場。2017年11月13日(月)より順次販売する。ホリデーギフトコレクションは、コラボレーションアイテム、ホリデーブレンド、人気のブレンドのセットや限定マグなど、多彩なラインナップで登場。様々なシーンに合わせてギフトを選ぶことができる。日本のものづくりを支えるプロツールの専門ブランド・トラスコ(TRUSCO)とのコラボレーションアイテム「ブルーボトルコーヒー ツールボックス」は、コーヒー豆やコーヒー器具を入れたり、ステーショナリーを入れたりと多様に使える丈夫なツールボックス。ブルーボトルコーヒーらしいカラーリングのブルーとライトグレー、2色で展開する。徳島県上板町を拠点に活動する藍師・ 染師「BUAISOU」とコラボレーションしたオリジナルキャンパストートも登場。バリスタが一杯一杯、 丁寧にドリップコーヒーを抽出する様子を染色技法に取り入れた「浸し染め」により、表情豊かに一点ずつ染めを施している。また、ブランド発祥の地であるオークランドをイメージした「ホリデーブレンド」や、車のイラストが洗練された印象のホリデー限定デザインのマグなども販売される。【詳細】ブルーボトルコーヒー ホリデー コレクション 2017発売日:2017年11月13日(月)・ホリデーブレンド オークランド・ライツ(200g) 1,550円+税・ホリデー限定 KIYOSUMI MUG 2017(350ml) 2,300円+税・ブレンドボックス(ブレンドコーヒー豆3種/各200g) 4,500円+税・ブルーボトルコーヒー ツールボックス(ブルー/ライトグレー) 3,600円+税・ブルーボトルコーヒー × BUAISOU ドリッパー トートバッグ 4,700円+税
2017年11月16日アキラナカ(AKIRA NAKA)の2018年春夏コレクション。今シーズンは、パリでの発表を始めたことから、改めてブランドの原点に立ち返るものづくりをした。また、デザイナーのナカ アキラがベルギー・アントワープでファッションを学んだことから、ベルギーの街の張り詰めた空気感や、そこで生きる強い女性たちからもインスピレーションを得ている。凛とした強い女性像を演出するジャケット。テーラードジャケットは、袖の位置を少し上にずらすことで、肩パッドのような効果を生み出した。独特なデザインはまるで戦闘着のような力強い印象を与えるものの、くびれを強調するシルエットで、どこかエレガント。さらに、腕が脇から出るようなユニークなジャケットも登場した。そして、ドイツなどヨーロッパを中心に流行した芸術運動「シュールレアリスム」からインスピレーションを得たウェアも。「海老=固」「ヒョウ=柔」と相反する質感同士のイラストを並べたインパクトのあるシャツや、ボタンが歪んだかのように、斜めに流れてデザインされたコートなどがコレクションにスパイスを加える。ブランドの原点である「カットや仕立てで魅せていく」服も見逃せない。ウエストがサイドから露わになる造形的なロングワンピースや、プリーツを組み合わせたスカートは、独特な動きが生まれる。また、アキラナカが得意とするニットは、今回遊び心を加えた。無数のカラフルなパーツを結んだかのようなデザインニットや、背面がばっくりとイカ足のようにカッティングされたノースリーブのガウンなど、ユーモアに溢れたデザインが取り入れられている。また、毎シーズン登場するブランドらしいエレガントなオリジナルプリントには、今季ギリシャの陶器を彷彿させる柄や、ラメ糸を使用した立体的な“大人の花柄”を採用。トップスやスカート、ワンピース、ショートパンツ、ビスチェなど、幅広いアイテムに取り入れられた。2017-18年秋冬コレクションで初登場したジュエリーラインからは新作が登場。今シーズンの着想源の1つとなった「シュールレアリスム」の流れから、ネコとクルミをモチーフにした大振りのイヤカフやネックレス、そしてロープモチーフのリングなどが生み出された。いずれもボリューミーで存在感抜群、着こなしのアクセントに適している。
2017年11月15日東京・白金のOUR FAVOURITE SHOP内にあるOFS galleryにて、プロダクトブランド、キコフ(KIKOF)の新作展示・予約販売会「Lake of Grace #001『CHIKUBU ISLAND’S GREEN』」が11月9日から26日まで開催される。琵琶湖周辺の職人達と、クリエイティブユニットのキギ(KIGI)が共同で取り組むプロダクトブランドのキコフは、ブランド発足から3年が経過。これまでに陶器や家具、布製品などを発表し、滋賀県のものづくりの力を生かしたブランドとして、少しずつ活動を広げてきた。4年目となる今年は「Lake of Grace」と題したプロジェクトとして、琵琶湖から広がっていく滋賀の魅力を1年にひとつずつ紹介し、それにちなんだプロダクトを作っていく。その第1回目となるテーマは「CHIKUBU ISLAND’S GREEN」。琵琶湖の北方に浮かぶ小さな島「竹生島」をイメージしたカラーを新たに選び、各30ピースの限定数で販売する。新作の「KIKOFハンギング」(税込9,720※植木鉢とセット)は、しっかりとした革製のハンギング。キコフの植木鉢にぴったりのサイズで壁や天井から吊るして使える。スペースを有効に使えるハンギングプランンターは、手軽に観葉植物を楽むことができ、インテリアのアクセントにも。【イベント情報】Lake of Grace #001『CHIKUBU ISLAND’S GREEN』会期:11月9日〜11月26日会場:OUR FAVOURITE SHOP内「OFS gallery」住所:東京都港区白金5-12-21時間:12:00〜19:00(最終日は17時まで)
2017年11月09日IT×ものづくりにどっぷりハマれる1日!「ワンダーメイクフェス」が開催!Upload By 伊藤このみ2017年10月15日「みんなが主役」のIT×ものづくり発表会「ワンダーメイクフェス4」が開催されました!今年で4回目となるワンダーメイクフェスは年長・小学生~高校生の子どもたちや、プログラミング・ITに興味のあるすべての方に向けたイベントです。このイベントを主催するのはIT×ものづくり教室「LITALICOワンダー」。LITALICOワンダーでは、プログラミングやロボット、デジタルファブリケーションといった、 テクノロジーを活用したものづくりに触れる機会を子どもたちに届けています。ひとりひとりに合わせた授業で発達が気になるお子さんも安心して通塾しており、LITALICOワンダーでものづくりやテクノロジーなど、「好き」をフックに得意なことや興味のあることが見つかり、その子の自信や自己肯定感を育てていくことにつながることも珍しくないといいます。ワンダーメイクフェスは、最新のIT×ものづくり体験ができる無料ワークショップや、LITALICOワンダーに通う子どもたちによる作品発表・展示などを通じて、IT×ものづくりを思う存分体験できるイベントとなっています。今回から会場はお台場の日本科学未来館に移り、来場者数は昨年の倍以上にあたる約4500名にのぼりました。会場では、子どもたちが壇上で自分の作品の発表をするプレゼンテーション発表や、自分の作品を並べて来場者の方に実際に触ってもらうブース出展などが行われています。また、ポスターや動画で自分たちの作品を紹介する試みも!さらに、プログラミングやデザインなどが学べる専門学校や通信制高校による学校説明会ブース、協賛企業による展示ブースなども多くの人で賑わっていました。「みんなが主役」ってどういうこと?Upload By 伊藤このみワンダーメイクフェスでは、照明、スライド音響、マイクの受け渡しなども「子どもスタッフ」が担当します。オープニングでは、LITALICOワンダー渋谷に通うお子さんが自ら制作したというオープニング映像が上映されます。動画に登場するイラストから撮影、編集まで手がけたという力作でした。発表者も来場者もスタッフもこのイベントを楽しもうという司会の挨拶の後、共に司会を務める子どもスタッフの女の子が自己紹介。和やかな雰囲気でイベントの幕が上がります。発表者だけではなくこうした運営面での参加もできるからこそ、ワンダーメイクフェスは「みんなが主役」なのです。Upload By 伊藤このみみんながクリエイター!会場が大きく沸いたプレゼンテーション発表Upload By 伊藤このみプレゼンテーション発表は、未来プレゼンホール、イノベーションプレゼンホールの2会場で、同時にスタートしました。子どもたちは一人ひとり壇上に上がり、大勢の観客を前に、自分の作品について発表を行います。プレゼン時間は1人3分で、質疑応答が1分。観客は配られたフィードバックシートの「ナイス! プレゼン」「ナイス! テクニック」「ナイス! アイデア」「ナイス! デザイン」の4つの中から1つ選び、発表者にフィードバックを行います。その後、審査員からも発表者一人ひとりにコメントし、作品の講評を行いました。Upload By 伊藤このみ舞台に上がった子は、緊張しつつもどこか誇らしげな表情で、思い思いに作品のこだわりポイントについて発表を行っていました。発表のスライドの中にも、作品を紹介する動画を組み込むなどして、観客に作品を伝える工夫が凝らされています。発表後の質疑応答では、大人や子ども問わず多く質問が飛び交い、観客も率先して参加している様子が印象的でした。小学3年生の女の子が制作した「大福キャッチャーゲーム」の発表ではプレゼンテーションの途中で拍手喝采となる場面も。彼女が発表したのは「大福ちゃん」というキャラクターが、画面上方から落ちてくる苺大福をお茶盆でキャッチするというゲームです。大福の他にもダミーのジュースが落ちてくるのですが、キャラクターがジュースに触れてしまうと「お茶とジュースは相性が悪い」ということで、「ビミョー」という画面が表示される仕組みになっているそう。ゲームのデモ映像ではかわいらしいキャラクターが登場し、無事クリア画面が映ると観客から暖かい拍手が起こりました。観客フィードバックは「ナイス!アイデア」と「ナイス!デザイン」が多くを占める結果に。発表者の女の子は照れながら「嬉しい」と感想を述べました。審査員の1人である、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社 簗瀬洋平さんも「こういうゲームでは、ただ落ちてくるものをキャッチするゲームを作りがち。でも、その中でちゃんと相性が悪いものを作って、『右に行きたいけど、ジュースが…』というジレンマを作っているところが、ちゃんとゲームになっていて感動した!」と、称賛の声を送っていました。Upload By 伊藤このみ発表の中にはグループで作品を製作した子どもたちもいました。男の子2人組で製作した「19xx」という本格的な3Dシューティングゲームは、19xx年のフランスで地図に載ってない集落が舞台。恐ろしい熊に村が襲われ、その生き残りの人々の依頼で熊を倒す、という凝った設定がなされています。プログラムとデザインを2人で分担し、建物などほぼ全ての素材をオリジナルで製作したことを、プログラムのコードを披露しながらアピールしました。Upload By 伊藤このみ観客フィードバックでは「ナイス! プレゼン」「ナイス! テクニック」「ナイス! アイデア」「ナイス! デザイン」が満遍なく出る結果となりました。簗瀬さんからは「グループでものを作ることはとても難しいこと。この年齢で人と組んでものを作る経験をしたことは素晴らしい!」というフィードバックが。しかし、2人はすこし不満気の様子で「プログラミングのことを言われたかった…」と舞台上でちょっぴり悔しそうです。それは、2人のゲーム制作への真剣な思いの表れでもあり、クリエイターとしての強い心意気を感じることができました。子どもの積極性に驚き!さまざまな作品が入り乱れるブース出展Upload By 伊藤このみエキシビションホールでは3タームに分かれてブース出展を行っていました。総勢126名もの子どもたちが、自分の作品とプレゼンボードを机に並べ、来場者・審査員に積極的にアピールしていました。作品はどれも独創的なものばかり。ホワイトボードマーカーで描いた線を消してくれる「お掃除ロボット」や、ゼロからプログラミングした完全オリジナルの「宝探しゲーム」など、ロボットやゲーム、3Dの映像など作品の幅もさまざまでした。ブース出展の会場では、音楽が流れると「アピールタイム」の合図。自分の作品についてマイクを通して、アピールしたい子ども達が「はい! はい!」と飛び跳ねている姿が印象的で、子どもたちの情熱と自信が感じられました。また、その積極性はそれぞれのブースでももちろん健在。ブースの前を通りかかった人々に、「遊んでいきませんか?」「試していきませんか?」と声がけを行う子がたくさんいて、活気があふれていました。出展者によってはプレゼンボードのほかに、自分の名刺や自作のチラシを用意している子も。作品を作るだけでなく、「自分の作品をどう見せるか、そのためには何が必要か」という部分までしっかり考えていることがよく伝わってきました。第3部の表彰では、電動義手HACKberryの開発者であるMission ARM Japanの近藤玄大さんが、義手ロボットを作った男の子に審査員賞を送りました。この男の子が作った義手ロボット「A-arm」は超音波センサーによってモノのサイズを認識し、ペットボトルなどを自動で握ることができるというもの。1メートルほどある木材も簡単に持ち上げることができる頑丈なつくりでした。Upload By 伊藤このみ近藤さんは「僕らはオープンソースで世界に向けて発信しているので、ぜひ自分の得意なところを活かして、開発も発信も頑張って欲しいという思いを込めて表彰させてもらいました」とメッセージを送って下さいました。義肢装具(義足や義手)などは特に、生み出すだけでなく、それを必要としている人に届ける必要がある、と発信の重要性について考えさせられるお話でした。受賞した男の子は景品の義手を自ら作った義手で受け取り、「嬉しいです。本当に嬉しいです」とその喜びを伝えました。ワクワクが詰まった体験コーナー&ワークショップ!Upload By 伊藤このみプレイグラウンドではIT×ものづくり体験ワークショップが開かれていました。当日は普段教室に通っていない一般来場の初心者の方も、プログラミングでロボットを動かしたり、ゲームやアニメーションを作ったりすることが体験でき、たくさんの子どもたちで賑わっていました。テクノロジーゾーンでは、企業や個人クリエイターによる最新のITツールやガジェットに触れられるとあって、子どもだけでなく大人も興味津々の様子。中でも、3Dプリンターで実際にグッズを作る過程を紹介するブースには常に子どもが張り付き、その制作過程を熱心に眺めていました。また、企業の方から聞いた説明を子どもたちがそのまま、その後来た人々に説明しており、子ども達の吸収力の高さが感じられました。モノづくりは年齢をも超える!Upload By 伊藤このみお昼頃にはゲーム作りやプログラミングを専門的に学べる学校や通信制の学校による学校説明、体験ブースが賑わいを見せました。ある高等学校のブースでは「宇宙エレベーター」という大会に過去出品した作品を持参しており、参加した子どもたちは嬉々として作品に触れていました。出展した学校の先生は「今日はうちの生徒も来ているのですが、どうやら子ども達と共鳴する部分があるみたいで、一緒になって、ここで新たな機体を作ってしまったりと、影響を受けているようです。」と話してくださいました。子どもたちの自由な発想が、大きな可能性を秘めていることに改めて気づかされます。Upload By 伊藤このみ大盛況のうちに幕を閉じた「ワンダーメイクフェス4」。子どもたちにとって実際に活躍する大人たちからのフィードバックを受けることができる貴重な場となったことでしょう。そして、大人にとっても、子どもたちの作品のレベルの高さ、そして大きな成長の可能性を改めて感じることができる有意義なイベントでした。可愛らしさあふれるゲームから、本格的な3Dゲーム、義手ロボットまで、大人顔負けの作品が数多く並び、見る人を大いに驚かせる作品を作った子どもたち。幼い頃から育んだ創造力や多感な感性が、この先どんな花を咲かせ、世の中にどんな影響を与えてくれるのか楽しみですね。
2017年11月07日ネ・ネット(Né-net)の2018年春夏コレクションが発表された。テーマは「わたしがきれいに見える服」。今シーズンはネ・ネットにとって大きな変化のシーズンである。これまでの空想からうまれるものづくりから、日常に寄り添う服づくりへと変容を遂げた。シンプルながら、身に纏うと美しいシルエットを作り出すレッドやブルーのワンピースは、1枚の長方形の生地を折りたたんで作られたものだ。新しいブランドアイコンの誕生も変化の1つ。フラッグマークを、ボタンダウンシャツの胸元やトートバッグに、ワンポイントで刺繍・プリントしている。ベーシックなアイテムにアクセントを加える、シンプルながら存在感のある旗のデザインだ。カラーパレットは、グレーやネイビーブルー、ブラックなど落ち着いた色味が並ぶ。ボーダーのクルーネックTシャツは草木や動物の柄のトップス…シンプルで日常にすぐに馴染むアイテムは、タートルネックやパーカーと重ね着して楽しめる。イエローやブルーなど軽やかな色味を纏ったシースルー素材のワンピースやセットアップは、天竺素材とのレイヤードによって構築。シースルー素材を表に見せれば軽やかなムードへ導き、天竺を表に見せればカジュアルなスタイルに爽快感を覗かせる。着こなしに自由な発想をプラスする、リバーシブルの1着だ。こうしたデザイナーの高島一精の、環境やライフスタイルの変化が現れた今季のコレクションは、気張らず、柔らかなものに仕上がっている。
2017年11月06日3.11後の原発事故の対応に関する政府のウソや、飲食業界・ファストファッションにおける原材料の調達、トレーザビリティ(物流経路の透明性)などの生産背景が問題となり、最近では「もの」や「こと」の背景、そしてストーリーが重要視されるようになってきた。そういったものづくりの “裏側” と呼ばれるすべてをデザインしているクリエーターがいる。2拠点生活をしながら、伝統工芸の職人に密着し、工芸品のストーリーテリングや顧客とのコミュニケーションまでもデザインし、芯から伝統工芸のファンになってもらうことで、地方の活性化に取り組んでいる*1コミュニティエンゲージメント/アートディレクターの石井 挙之(いしい たかゆき)氏だ。今年、デンマークで行われた国連が定める持続可能な社会実現を目的としたグローバルリーダーを育成するための合宿に呼ばれた、たった5人の日本人のうちの1人でもある。食品業界やファストファッション業界で生産過程などの問題が摘発されるようになる以前はものづくりの裏側を公に晒すことは、ネガティブなこととして捉えられてきた。“見栄”や“建前” を気にするあまり、うやむやにしたり、取り繕うことを良しとする風潮が少なからずあった。そういったことをポジティブなものとして発信する石井氏に「敢えてものづくりの裏側を晒すことの意義」について聞いてみた。(*1)コミュニティエンゲージメントとは世界中の地域社会を活動の場に、コミュニティ(地域)の人との協働を通じて、共通する課題解決に取り組むプロジェクト。またそれに関わる人のこと。(京都外国語大学HPより)石井氏が社会に目を向けるようになったのは、この2拠点生活で地方と都心、大手企業と中小企業の二面性を持つことがきっかけだったと話す。そのコントラストに触れることでインスピレーションを得て、さらに対比することによって、そこに存在する問題が見えてくるそうだ。東京での私生活やコマーシャルデザインと地方でのコントラストある活動のなかで、地域に眠る豊富な文化的資源やそのまま価値につながるストーリーがうまく伝播されていない現状に気づいたんです。それにサステナブルは今でこそ言われているけれど、地方ではもともとやっていること。おすそ分け、フードロス、技の伝承、お客さんと作り手の関係性づくりも。地方には、都市の問題を解決するヒントがたくさんあります。さらに今では滋賀県長浜市に拠点を移し、地域プロジェクトを軸に、伝統工芸の職人のストーリーを紡ぎながら作業着を仕立てる「仕立屋と職人」を主宰している。職人の中には、自分たちの背景や文化、思想やプロダクトの価値をプレゼンテーションすることが苦手な人もいる。そういった人たちのブランディングを担うのが石井氏だ。そうすることによって、職人にある「怖い・厳しい・近寄りがたい」というイメージを払拭し、職人はそれだけじゃないということをプロセスから出していく。弟子入りして朝晩コミュニケーションをとっていくと、職人さんにはどういう作業着がいいかわかってくるんですよ。さらに仲良くなると、彼らの悩みも聞くようになる。以前関わった福島では、お母さんたちと職人さんとの間で、お互いに言いづらいことがあって、そこで僕らがクッションになった。一見、外からは覗けない職人の本当の姿をSNSなどで晒していきました。また、コミュニケーションから派生してできたアイテムと作業着を持って、東京で開催されるファッションとデザインの大規模な合同展示会「rooms」などで出店し、職人と新しいセクターの人を繋ぎ合わせていく。そこにはイギリスで学んだ「Narratology(ナラトロジー)」の哲学が入っている。石井氏は過去に渡英し、ロンドンにある芸術大学セントラル・セント・マーチンズで、Narratology(物事にある物語論)を学んだ。現実世界に起こる課題の発見からデザインしたコンテンツまで、ストーリーテリングとデザインやアートを掛け合わせて、人々により深い共感や経験をさせる手法である。ロンドンで感じたことは、日本と違って、全体的に面白く派手なデザインのものが多いんですね。パブリックの使い方が自由度が高くて、デザインやアートが入り込むことができるフィールドが広い。独自のリサーチや分析からクリエイターがどういう社会的インパクトを出して、将来どうなっていくかのすべてのプロセスをプレゼンすると、それを評価する企業や団体が海外の方が多い印象もあります。さらに、私生活の中で社会問題に触れられたり、議論できる場が多い印象はあります。それが、“言われてみればそうだよね”と自然と導かれる仕掛けになっているものも多い。大概は、問題を問題として提示してもみんな見たくないもの。“可愛いよね”、“かっこいいよね”、“グッとくるよね”、そういった共感から入って、実はストレスなく引き込まれるようなものじゃないかと思います。引き込まれていった先に、実は奥深い問題が潜んでいることに気づく。そのリソースは、日本にもたくさんあると感じています。特に地方ですね。そこにいる地元の人ではなく、外から来た人間だからこそ見つけられるものもある。地域の問題を定義するところから可視化していく時に、代弁者であるクリエイターの存在が必要になる。僕がやっていることは、作り手と使い手が一緒になって商品を転がしていった先に、それがサービスという経済ベースだけではなく、生産者と消費者の関係の構築を考えて設計する、ということ。お客さんがそれに触れるまでの気分を想像し、それをデザインに落とし込む。さらにその人が五感で何を感じ、どういう気持ちになるか、そして次回に繫がるかどうかも考慮しています。企業が政治的な主張を発信することが未だに“タブー”とされている日本で、SDGsをテーマにしたイベントのスポンサーを集めることは一つのハードルかもしれない。また、発展途上国と先進国の社会問題の解決への緊急性の違いも感じたと石井氏は話す。発展途上国の人は、先進国の僕らが出す課題の着目点や解決策と全然違うアプローチでした。アフリカの人は、明日には解決しないと命に関わる課題が多いこともあって、そもそもの熱量も違う。日本の難しい点は「問題や課題をどれくらいの人が当事者として感じていて、それをどうやって伝えられているだろうか?」だと思います。自分の明日にそこまで影響がないように見えてしまって、自分とは遠くに感じるトピックはそのまま流れて、普段の生活を続けられてしまう。その結果、何も考えずにすんでしまう。だからいつも僕はそうならないように「考える速度が落ちてきたな」と感じたら、ひたすら考えることをするように心がけています。スピード感を失わず、分析をやめず、難しい状況下でも動き続けること。どんなことでも、頭の中にあるだけだと何にもならないし、実際に現地に行かないと、やって試さないとわからないこともたくさんある。「日本人は思考停止している」。よく聞くフレーズかもしれないが、食べもの、働き方、遊び方など選択肢が“豊かな”日本で、自分とは遠い誰か、遠い国が今直面する社会問題を「自分ごと」のように感じさせ、意識を変えるには、クリエーターの役割は大きいと石井氏は語る。今の時代に必要なことや抱える問題をデザインで伝え続けることで、受け手に考えるきっかけをつくることができる。そういったことの重要性に気づいたクリエーターがもっと社会や地域で動き出せば、社会変革は加速すると思います。これからのクリエーターに必要な「晒す」ということCREATIVE “GARDEN”Portrait photos by meme unless otherwise stated. Text by Saori MatsuoーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!5発目:「もう日本製だからって世界で通用するとは限らない」。25歳の漆器の伝道師が提唱するメイド“ウィズ”ジャパンとは│さとり世代が日本社会に起こす、半径5mの“ゆる”レボリューション 私たち、さとり世代が生まれた頃には既に情報や物の溢れる時代がはじまっていた。「もの」と一生をともにするというふうに考えたことはあっただろうか。漆(うるし)を「人の...
2017年11月06日エンダースキーマ(Hender Scheme)が11月3日から12日まで、“経年変化”をテーマにしたイベント「case study」を、旗艦店のスキマとザ・コンランショップ 新宿本店の2店舗で共同開催する。3回目の開催となる同イベントでは、レザーの経年変化に焦点を当て、年月の経過や使い方によって生じるさまざまな変化の過程をエンダースキーマのシューズや小物製品の展示とともに見せていく。なお、小物の経年モデルを展示するのは今回が初めてとなる。旗艦店のスキマでは、定番ラインである「manual industrial products」コレクションを始め、アーカイブから秋冬シーズン向けのレザーシューズを取りそろえ、展示と販売を行う。ザ・コンランショップ 新宿本店では、ベジタブルタンニン鞣しのヌメ革で作られたシェイカーボックス、掛け時計、ウォレットなど、インテリアからアクセサリーまで、ライフスタイルグッズをバリエーション豊富に展開。いずれの会場でも、新品と経年品が展示され、異なるレザーの表情を実際のアイテムを通して楽しむことができる。2010年秋冬シーズンにスタートしたエンダースキーマは、東京・浅草のアトリエを拠点にシューズや革小物を中心としたプロダクトを展開。プロダクトそのものだけではなく、その“過程や経過をデザインする”ことをコンセプトに掲げる。「case study」は、ブランドのものづくりの考え方を体現するイベントとして定期的に開催されている。【イベント詳細】「case study」会期:11月3日~12日会場:スキマ住所:東京都渋谷区恵比寿2-17-20 長谷川ビル 1F時間:14:00~20:00(不定休)会場:ザ・コンランショップ 新宿本店住所:東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー 3F時間:11:00~19:00(水曜定休)※いずれの会場も新品のみ販売
2017年11月04日11月4日、“大人のパルコ”をコンセプトにした「パルコヤ(PARCO_ya)」が、上野にオープンする。「PARCO」としては44年ぶり、東京23区内の新店舗出店となるパルコヤのグルメ&ショップ情報をレポートでお届けしよう。松坂屋上野店の隣に新たに建築された上野フロンティアタワーの一部として、1階から6階に開業するパルコヤには、68のテナントが出店する。そのうち約8割が上野御徒町エリア初登場の企業で、2割は地元に縁が深く、ものづくりに根差した企業やブランドで構成されている点が特徴となっている。パルコヤ6階のグルメフロア「口福回廊」に初ビルイン出店する「うえの やぶそば」は、1892年創業の老舗店。代々受け継がれてきた味を多くの人に楽しんでもらいたいと、新メニュー「そば粉のガレット」(1,200円)や「デザートそば鼓」(750円)などの“和ガレット”を展開する。この他、ハンバーグ専門店の「くろまる」、「上野焼肉 陽山道」、「金沢うまいもん寿司」、「仙臺 牛たん炭焼 利休」など、舌の肥えた大人も満足するこだわりの銘店が軒を連ねる。ショッピングの休憩には、上野に本店を構える「あんみつ みはし」(3階)、予約困難の日本料理店「くろぎ」が新業態となる和スタイルのカフェ・バー「廚 otona くろぎ」(1階)がおすすめ。行列の絶えない甘味処「あんみつ みはし」は、34席のゆったりとした店内で、あんみつやおしるこなどが味わえる他、お土産用のあんみつも販売する。朝7時から深夜2時までカフェ・バーとして営業する「廚 otona くろぎ」(1階)では、隈研吾氏が空間デザインを手掛けた店内で目玉メニューの和風パフェの他、パルコヤ限定のかき氷やわらび餅など、“大人のための洗練された和スイーツ”を提供する。わらび餅やアイス、カステラ、ソフトクリームなどをたっぷり重ねたボリュームのある「抹茶パフェ」(1,800円)は、程よい甘さと抹茶の苦みが絶妙な逸品。また、和菓子に合うコーヒーとして「猿田彦珈琲」とのコラボレーションで完成させたオリジナルブレンドやホットサンドなどの軽食も展開する。同じく1階にある「日比谷花壇」は、東京芸術大学とのコラボレーションによる新たな試みとして、アート×植物の作品をディスプレイする新コンセプトショップを出店。また、地元企業との取り組みとして、吉田カバンの専門店「KURA CHIKA by PORTER」(2階)、アメ横が発祥の地である帽子ブランド「CA4LA」(1階)、エシカルなファッションアイテムを取り扱う「マザーハウス」(3階)が出店する。パルコヤに来たらぜひチェックしてほしいのが、上野動物園で誕生したパンダ、シャンシャンにちなんだパンダグッズの数々だ。食品からステーショナリーなどの雑貨まで、たくさんのパンダグッズを館内のいたるところで見つけられるだろう。また、地下1階にある観光案内所の機能を持たせた新コンセプトショップ「上野が、すき。ステーション」は、伝統工芸品からミュージアムショップで販売されているような気鋭クリエイターの作品まで上野土産も多数取りそろえ、外国人観光客はもちろん、これから上野観光に向かう人にとっても役立つ情報とお土産が手に入るスポットとなっている。
2017年11月04日エンダースキーマ(Hender Scheme)は、"経年変化"をテーマにした「case study」を2017年11月3日(金)から11月12日(日)までスキマ、及びザ・コンランショップ 新宿本店にて開催する。レザーの経年変化に焦点をあて、全コレクションの中からセレクトしたアイテムとその経年したモデルの変化の過程を展示、比較し、新品の販売を行う「case study」。3回目の開催となる今回は、初めて小物の経年モデルを展示するにあたり、2店舗同時開催となる。スキマでは、毎シーズン1型ずつ新たに展開している「manual industrial products」と呼ばれるオマージュラインをはじめとし、過去のコレクションからレザーシューズの展示・販売を行う。小物が展示されるザ・コンランショップ 新宿本店では、ベジタブルタンニンなめしのヌメ革で作られたシェイカーボックスや掛け時計、財布などインテリアやアクセサリーといったライフスタイルグッズを展開。完成されたアイテムのみならず、そのアイテムが作られる過程や経過までもを重視するエンダースキーマのものづくり理念を体現するイベントとなっている。【詳細】「case study」開催期間:2017年11月3日(金)~11月12日(日)会場:■スキマ営業時間:14:00~20:00(不定休)住所: 東京都渋谷区恵比寿2-17-20 長谷川ビル1FTEL:03-6447-7448■ザ・コンランショップ 新宿本店営業時間:11:00~19:00(水曜日定休)住所:東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー3FTEL:03-5322-6600
2017年10月27日全国のものづくり市民によるブース出展型イベント「京都ハンドメイドマルシェ」が、京都市勧業館みやこめっせにて2018年10月27(土)から28日(日)まで開催される。2013年より横浜で開催されてきたハンドメイドイベントを、2017年京都にて初開催した「京都ハンドメイドマルシェ」。全国各地から集まるクリエイターや作家による、アクセサリー、インテリア、靴、雑貨などプロさながらのハイクオリティーなハンドメイド作品が10,000点以上集結し、出店ブースで展示、販売される。また、ケーキやクッキー、パン、はちみつ、紅茶などの手作りフードも登場する。約800名の作家による様々な商品を、出店者から直接購入することができる点は本イベントの醍醐味だ。会場では、ハンドメイド初心者でも気軽に参加できる20種類の体験教室「マルシェのがっこう」も実施される。ものづくり市民が講師となり、アクセサリー作りやフラワーアレンジ、クラフトなどを体験することができる。京都ならではの、伝統工芸技術・組子細工講座も開講。文化や伝統に触れながら、ハンドメイドを楽しむことができる。【詳細】京都ハンドメイドマルシェ日時:2018年10月27日(土)~28日(日) 11:00~17:00会場:京都市勧業館みやこめっせ 第3展示場住所:京都市左京区岡崎成勝寺町9-1(二条通東大路東入)入場料:当日券 700円、前売券 500円(小学生以下は入場無料)前売券:全国のコンビニエンスストア、各種プレイガイドのインターネット販売、Passmarketによる電子チケット(2018年10月26日まで販売)
2017年10月27日ユナイテッド トウキョウ(UNITED TOKYO)の2018年春夏コレクションが、2017年10月21日(土)に東京・表参道ヒルズで発表された。今シーズンが「Amazon Fashion Week TOKYO」初参加となるユナイテッド トウキョウ。ショーのテーマは、”Japanese Identity”だ。日本伝統の控えめながらも情緒的で時にダイナミックな美学。そして、それを裏打ちする綿密で丁寧なものづくりの技術。そんな”日本らしさ”を取り入れた。国内の技術を駆使した、繊細でうっとりするようなレースや刺繍が印象的。さらに、和柄や浮世絵をフィーチャーした模様が取り入れられ、初のコレクションを華やかに彩る。それでいて、あくまでもトゥーマッチになりすぎずスマートに。シックなカラーリングやカジュアルな素材をバランス良くミックスし、ブランドらしいシティライクで洗練されたスタイルを作り出した。ベージュのトレンチコートは、背中に施された金糸の刺繍に思わず目が奪われる。足元には、肌が透けるクリアヒールのショートブーツを。全身をベージュカラーで統一し、無駄のない洗練されたルックに仕上げた。幾何学的な刺繍をびっしり施したスーツも登場。スリーブ部分のみコーチジャケットのようなスポーティな袖を合わせ、かっちりとしたスーツとのミックス感覚を楽しんでいる。真っ赤なチュールのトップスには、あえてショート丈のダウンを合わせた。葛飾北斎の作品を取り入れたアイテムも多く登場した。《富嶽三十六景》の大波をプリントしたニットは、視線を惹きつけるような個性がありながらも、スリーブにボリュームを持たせたモダンなシルエットで他のアイテムにもしっくり馴染む。浮世絵を全面に配したスカートは、帯のように黒いベルトで腰元を絞って。アシンメトリーかつ立体的なシルエットで、古典的な柄を見事にモードに昇華した。
2017年10月24日私たち、さとり世代が生まれた頃には既に情報や物の溢れる時代がはじまっていた。「もの」と一生をともにするというふうに考えたことはあっただろうか。漆(うるし)を「人の一生に寄り添う素材」として、人に漆の良さを伝えたい。触れる空気や水分によって変化する漆は人の皮膚のようなものだと表現するのは石川県輪島市発祥の漆器「輪島塗」の工房の家に生まれ、日本の伝統工芸で世界に勝負に出ようとした桐本 滉平(きりもとこうへい)。さとり世代から、伝統工芸で新たな消費社会への道をつくる新気鋭があらわれた。「未来を担っていく若者」である私たちは物心ついたころには「失われた20年」がはじまっていて、ゆとり教育を受けて育った。この失われたといわれる「時代の産物」である私たちは成長期を終え、さとりがちな大人になりつつある。「不遇の世代」「欲がない」「内向き」など様々なレッテルを貼られることがあるが、「社会を良くしたい」と願い、立ち向かう人はいつの時代にもいるように、私たちの世代にもいる。確かに過去の世代とは違って、熱が失われがちな、引きこもりがちな、スマホと向き合いがちな世代かもしれない。でもそこから私たちのスタイルで起こすレボリューションがあるのだ。この連載では、さとり世代なりの社会を良くする方法とはどんなやり方なのかを紹介していく。そして、イラストから執筆まで、記事製作を「失われた20年」「さとり世代」でおこなっていく。その名も『さとり世代が日本社会に起こす、半径5mの“ゆる”レボリューション』。パリで痛感した「Made in Japanが世界に認められている」が幻想だということ「クールジャパン」「おもてなしの国」というフレーズをよくメディアで目にする。外国人が日本文化や日本製品を絶賛し、日本は世界から賞賛されているというようなテレビ番組が毎日のように放送されている。筆者はこれに違和感を覚えることもあるが、だからといって「日本は世界に賞賛されていない」という根拠もなかった。ところが、石川県輪島市発祥の漆器「輪島塗」の工房の家に生まれ、日本の伝統工芸で世界に勝負に出ようとした桐本氏は「Made in Japanが世界最高峰である」とか、「世界に認められている」と言ってしまうのはいきすぎていると実感する経験をしていた。世界中からものが集まるパリで、「Made in Japan」であるからといって商品を選ぶ人はほんの一握りだった。はじめは「これは日本製なんですよ!」とプレゼンをしてしまっていて、それで嫌な顔をされることもあったし、「それがどうした」とはっきり言われることもあった。日本の伝統工芸を世界に通用するブランドにするべくパリへ渡った彼を待ち受けていたのはMade in Japanというだけでは通用しない厳しい現実だった。かつて漆は世界に通用していた彼はこのパリでの経験から、今は日本の漆器が世界に通用していないと知る。しかし、かつて確かに漆器が世界に通用したんだといえるシーンはあったのだ。1番自分の原体験で、世界に通用したといえるのは、10年前の能登半島地震で、多くの漆器工房が甚大な被害を受け、輪島塗の存続が危ういと思われた時のこと。世界的なブランドのルイ・ヴィトン・フランスの次期代表の人が輪島にわざわざ来てくれて、調査を重ねた上で自分の実家の職人さんたちとコラボして、実際にものづくりをしたということは世界に通用するという出来事を自分の目でみた瞬間だった。歴史の中にも、漆器が世界に通用したといえるシーンがあるという。16世紀の南蛮貿易時、日本からヨーロッパに届いていたのは漆器であった。当時日本の職人から海や言語をこえて漆器がヨーロッパに渡り、漆器が「japan」と呼ばれるようになるまでになった事実は確かに世界に通用したからだと思う。フランスにはマリーアントワネットの遺品として漆器が残っていて、最期のときに「これだけは残しておいてほしい」と家臣たちに言ったというエピソードから、マリーアントワネットは僕にとってとても大きい存在。伝統だけを重んじていたら衰退する。伝統は変化してこそ意味がある。そんな彼は今は世界に通用していないと思う輪島塗を変化させて、通用させたいという。しかし、“伝統”ある輪島塗を“変える”とは相反する言葉の並びであり、そもそも変えていいものなのだろうか?伝統って変化してこそ意味がある。伝統だけを重んじていると現状維持をすることになり、衰退していくこともある。そうやって多くの伝統は消え去っていった。漆もまた、変化してきて今に至るという。漆はもともと中国発祥のものだった。中国から渡ってきた漆を約9000年日本人の生活にカスタマイズしてきた。そうやって日本の伝統として漆は生きてきた。戦後、漆の変化は緩やかで、革新を起こそうとする人がいなくなった。変化して、その時代に合った在り方をして生き残ってこそ、伝統といえるのかもしれない。伝統工芸の押し付けは文化の侵略になりかねない世界に通用させるにしても、彼はやり方にこだわりがある。その“やり方”は日本食を広めるべくフランスに進出している日本人シェフから学んだものだ。日本人としてのアイデンティティは大事にしていながらも、日本人として日本のためにどうしようっていうのではなく、現地で自分のものを食べてくれる人のことを考えているシェフだった。現地の人に受け入れてもらえるものをつくれなくて、日本のものとしての料理をつくるだけなら文化の侵略だという考えをきいて、Made in JapanではなくてMade with Japanなのではないかという考え方が浮かんできた。この考え方から、彼はフランス人アイウェア職人と共に、木と漆のアイウェア共同商品開発に取り組んでいる。フランスのアイウェア市場は大きく、購入費に国民保険が適応されるほど、文化として深く根付いている。フランス現地人の価値観やセンスを盛り込みながら、現地の人々の心を揺さぶる漆の表現を追求していきたいという。こうして彼はMade in Japanとして世界に日本の伝統工芸を伝えていくことよりも、Made with Japanで世界と文化の融合をすることで世界に日本の伝統工芸を発信していきたいと考えるようになったのだ。輪島塗が地球を変えていくしかし、彼が見据えているのは輪島塗の行先だけではない。現代は、地球が持続可能な社会とはかけ離れていて、人類の消費スタイルを見直していかなきゃいけない。そんな中、日本の価値観にはアニミズムとか八百万の神というような、物を大切にするとか自然と共存していくとかいう考え方が奥深くにある。衰退しているけどまだ残っているはず。だからこそ、今の消費スタイルを変えていくきっかけになれるのは日本の伝統工芸なんじゃないかと感じている。「地球を豊かにする消費社会の実現」こそが自然が大好きな桐本氏の目指すものなのだ。日本が本当に発信するべきものは何なのかもともと彼にとって、輪島塗の工房に生まれたことは自由に夢さえ語ることができず、コンプレックスに感じていたという。今、輪島塗を自らの手の中にあるように語る彼からは想像もつかなかった。さらに目指す先は、その伝統を引き継ぐことだけでなく、日本の地方の活性化、世界に新しい価値観を届けること、そして地球規模で消費社会を変えていくことに及ぶ。オリンピックを前に、もちろん日本は世界を舞台に前に出ていかなければならない。しかし、日本からの見え方を最優先に考えてはいないだろうか。受け取る側を考えてから「クールジャパン」「おもてなし」と言えているだろうか?本当に発信すべきものは何なのか、桐本 滉平と輪島塗と、日本の伝統工芸から考え直せるのではないだろうか。***桐本滉平HP:::: photos by Ken NagasawaText by Hinako OhnoContent Direction by Be inspired!ーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!4発目:「レジ袋を最高級ワニ革へ」。22歳、異才の空間デザイナーが今日本で“透明なモノづくり”をする理由│さとり世代が日本社会に起こす、半径5mの“ゆる”レボリューション “さとり世代”と生まれた年代でひとくくりにしないで欲しい。それぞれに色があって、なくなったといわれる「欲」は昔と違うものに向くようになっただけだ。 今回取り上げる彼も...
2017年10月24日この秋注目の舞台『この熱き私の激情~それは誰も触れることができないほど激しく燃える。あるいは、失われた七つの歌』。36歳の若さで自ら人生の幕を閉じた女性作家ネリー・アルカンが、自身を題材に綴った小説をコラージュし、6人の女優とひとりダンサーでひとりの女性を表現する。その独創的な舞台を立ち上げる、翻案・演出のマリー・ブラッサールとキャストのひとり松雪泰子が顔を揃え、創作への意気込みを語った。舞台『この熱き私の激情』チケット情報始まりは、マリーがネリーの文章をベースにした舞台づくりを提案されたことだった。「いい企画だと思いました。ネリーの文章は文学的であり、女性の置かれている状況、女性の地位について書かれている。それは今も、万国共通の問題だと思うんです」(マリー)。松雪も言う。「ネリーが何に怒りや憎悪を持ち、なぜそこまで傷つき苦しんでいたのか。そこを探っていくと、私自身のなかにも、手離せていたと思っていたものが奥深く刻印されていて、拭い去れない痛みとしてまだ存在しているんだなと改めて感じるんです。たとえば、母親との関係に苦悩する彼女の言葉から、幼いときにちょっとしたことで母親に愛されてないと誤解してしまったことを思い出したり。ですから、きっと誰にも突き刺さる言葉があるのではないかと思っています」(松雪)。6人の女優とひとりのダンサーにテーマを与えて表現するという演出は、カナダの初演で実際に演者に小説から共感する文章を挙げてもらったところ、それぞれが違う箇所を挙げたことから発案された。「美、死、宗教、宇宙、血縁など、ネリーが執着していたことを分けて描くことによって、彼女の作品がより理解でき、彼女がいかに知的な人であるかを知ってもらえるとも思っています」(マリー)。すでにワークショップもスタート。「マリーさんは私たちを明確に導いてくださる方。それも、決して『こうしてほしい』とはおっしゃらないんです。私たち俳優一人ひとりをアーティストだと思って、私たちから生まれるものを大切にしてくださる。一緒にセッションしてものづくりができるのが光栄です」と松雪が言えば、マリーは、「私自身が女優でもあるからかもしれませんが、女優はツールとして見られることが多い。でも、一人ひとりがユニークな表現方法を持っています。自分自身がクリエイションしている、自分にしか作れないものを作っていると感じてほしいんです。その私たち作り手の人間的な感動は、観てくださるお客様にも伝わるはず」と力強く語る。今マリーは稽古場で、女優たちの変革を感じているそうだ。そのパワーはきっと、観る私たちをも変革してくれるだろう。舞台は11月4日(土)から19日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて上演。その後、広島、福岡、京都、愛知を巡演。取材・文:大内弓子
2017年10月24日こんにちは、波乱万丈系フリーライターのサクです。独身時代は洋画を好み、映画館へ足しげく通っていたのですが、産後はDVDレンタルを待つか、テレビ放映を心待ちにしています。でも、乳幼児を抱えるうちは、落ち着いてテレビも観られませんよね。そこで今回は、チャンネル権がまわってこないママのためにも、DVD化されているほっこり映画についてまとめてみました。●(1)ターミナルスティーブン・スピルバーグ監督作品。主演はトム・ハンクス。2004年公開作品なので、やや懐かし映画に分類されるでしょうか。祖国がクーデターによって無くなってしまい、パスポートも無効になってしまったがために、空港ターミナルから出られなくなってしまった主人公。言葉も通じないため、事情を説明するにも困難を極めます。なにより、彼には絶対に果たさねばならない約束があるのですが……。「トラブル空港に住み着くことになるんだけど、出会うひとたちとのやりとりとか、深まる絆が心をあっためてくれて、日頃の疲れが癒されるよ。約束がどうなるのかもしっかり観てほしい」(主婦歴6年・30代2児の母)およそ2時間ほどのストーリーなので、寝かしつけ後にいかがでしょうか。●(2)アメリ筆者おすすめほっこり映画は、何と言ってもアメリです。主演はオドレイ・トトゥ。日本でもヒットしたフランス映画ですので、ご存知の方も多いかもしれません。フランス・パリの日常を独特のアングルからのカメラワークで演出。日常を描いているのに、非日常を味わうという不思議な感覚 が病みつきになります。アメリは人付き合いが少し苦手で、空想癖のある変わった女性。だけど、他人をハッピーにする才能がありました。ひょんなことから探偵ごっこをはじめるのですが、最中に出会った人たちとの関わりのなかで、自分の幸せについて考えるようになります。そんな彼女が見つける答えとは。アメリを視聴するときは、心地よく、どこかノスタルジックな音楽も注目してください。●(3)こま撮りえいがこまねこものづくりが大好きな猫の女の子こまちゃんと、一緒に暮らすおじい、メカいじりが得意なラジボーや、内気ないぬ子。彼女たちが繰り広げるのは、壮大なストーリーではなく、誰もが大切にしていたはずの毎日。NHKのキャラクター、どーもくんの制作スタッフが集結し、1コマずつ人形を動かして撮影 した「こま撮り」の映画です。こまちゃんをはじめとした、各キャラクターデザインの愛らしさだけでなく、セリフがないからこそ心揺さぶられる、感性で観る作品とも言えます。「サクさんのおすすめからハマりました。好きなものに打ち込む楽しさや、純粋に何かを信じることって、オトナになるといつの間にかできなくなっていて。こまねこはそうした、人間の素の一面を思い出させてくれる。観るたび気がつくと泣いてます(笑)。きっと心のデトックスをしているんだと思います」(主婦歴3年・20代1児の母)----------毎日あっという間に過ぎてしまい、ひと息つく暇もない。そんなときこそ、周囲の目を気にせず、泣いたり笑ったりして気分転換しましょうね。参照:こまねこターミナル DTSスペシャル・エディション [DVD] 角川書店 (映像)アメリ [Blu-ray] ソニー・ピクチャーズエンタテインメント●文/サク●モデル/福永桃子
2017年10月19日イデー(IDEE)では、「POOLとしょうぶ学園」の展示会を10月13日より3店舗で開催中。しょうぶ学園プール(POOL)とは、ミナ ペルホネン(minä perhonen)の皆川明を監修に迎え、2015年からイデーが行っている取り組み。無印良品のものづくりの過程で発生するハギレや端材、流通の過程で発生するキズ・汚れ等で販売できなくなった商品をためておき、さまざまな企業・クリエーターとつながりながら、新たな価値のある商品に再生させる。ラオストートバッグ S 4,320円、L 7,560円 ※写真はイメージしょうぶ学園は1973年に設立された鹿児島県市北部郊外にある知的障害者支援施設。広い敷地には大きな木がのびのびと育ち、その合間をさまざまなデザインの建物が佇んでいる。まるで町のようにリズムを持った気持ちの良い場所で、約130名ほどの利用者と100名ほどのスタッフが日々生活をしている。しょうぶ学園には木、土、布、紙の工房があり、野菜も育てている。園内にはパン屋、カフェ、蕎麦屋もオープンし、誰でも利用できるので県外からも多くの人がやってくる。Everyday Handkerchief (全7種)各486円今企画では、しょうぶ学園の利用者が日々行う活動のなかで生まれた作品や、彼らの作品とプールがコラボレーションをしたプロダクトを作り、3つの店舗で一堂に展示販売する。写真左から時計回りに)白磁 丼・大 1,404円、白磁 丼・小 972円、白磁 皿・中 1,188円、白磁 皿・大 1,728円、白磁 ティーポット 3,780円、マグカップ 1,296円、白磁 皿・小 756円 ※写真はイメージ【イベント情報】POOLとしょうぶ学園会期:10月13日~11月6日会場:イデーショップ 自由が丘店/イデーショップ ヴァリエテ 渋谷店/イデーショップ 梅田店
2017年10月15日●佐藤寛太、熱烈なラブコール少子化が進んだ未来の日本を舞台に、政府が国民の遺伝子情報を分析し最良の結婚相手を通知する、という設定で人気のコミック『恋と嘘』。原作とは違うキャラクターのアナザーストーリーとして実写映画化され、10月14日より公開される。森川葵演じるヒロインの女子高生・仁坂葵と、"最高"の幼なじみである司馬優翔、葵の政府通知の相手で"最良"の結婚相手である高千穂蒼佑の3人が、恋に悩みながら成長していく姿を描く同作。今回は、司馬役の北村匠海(DISH//)、高千穂役の佐藤寛太(劇団EXILE)に、作品について話を聞いた。○ゲームがきっかけで打ち解けた――写真撮影の時もお二人、仲が良さそうでしたね。北村:仲良いですね。佐藤:……本当ですか?北村:あのね、そのボケ、僕もしようかと思ってた(笑)。――初共演ですが、すぐに打ち解けたんですか?北村:寛太くんが、僕の心をこじ開けてくれたから。佐藤:ゲームが僕らの心をつないでくれました(笑)。すごく難しいゲームがあって「クリア止まってるんだよね」と話したら「僕、もう全クリアした」と言われて。北村:「4回くらいクリアしたよ」って。佐藤:ゲーマーの中でも"死にゲー"と言われている、なかなかクリアできないゲームなんですよ。北村:ゲームオーバーになる回数が尋常じゃないから、くじけない心、折れない心が大事なんです。佐藤:僕の家で交代交代でやりました(笑)。――ゲームきっかけで、家に行くくらいの仲になったんですね。北村:ゲームってすごいんですよ! 葵ちゃんもゲームが好きで。佐藤:ゲームがきっかけで、3人の会話が生まれました。○声のトーンが似てる2人――お互いの俳優としての印象はいかがでしたか?北村:まず、声のトーンが似てる! と思いました。本読みで互いの様子を見て、次の段階からは2人とも変化をつけていました。同世代の俳優として、同じ感覚を持っていると思いました。佐藤:私服もオシャレだし、趣味のカメラとか、ものづくりが好きな姿勢がすごい。僕も匠海くんの影響でカメラを始めましたし、先日も小技を教えてもらって。演者だけど、撮る側の目線も考えていて、2人が激突するシーンでは全体の画を考えた時に「立ち位置が逆のほうが見栄えがいい」と提案もしてくれました。――刺激を受けましたか?佐藤:そうですね! 映画を観るのが好きなので、匠海くんの作品も観ていて、スクリーンの中の人と一緒にできるのはすごく楽しみだったし、ワクワクしていました。――それは熱列な……佐藤:ラブコールでしょ?(笑)北村:(笑) 現場の空気感ってすごく大事だと思うんですけど、寛太くんが空気を作ってくれてたんだと思います。監督も寛太くんがいないときに「いや~あいつ小学生だよな~」って寛太くんの話ばっかりするし(笑)。佐藤:言ってたね(笑)。ずっと言われてる!北村:2人での芝居がなかなかなかったから、寛太くんのいない現場で寛太くんの話を聞くことが多かったんですけど、現場の明るい空気を作ってくれてたなと思いました。佐藤:前半は本当に一緒のシーンがなかったよね。作品を観て、葵ちゃんが匠海くんと一緒の時に、僕の時と全然違う顔をするんだな、女優さんとしてすごいと思いました。北村:葵ちゃんはすごいよね。――ちょっと作中の2人の感じに似てますね。佐藤:嫉妬ってやつですね。北村:嫉妬したね、ちょっと。でも僕は今、現場(『OVER DRIVE』)一緒だから!佐藤:うちの先輩と一緒だもんね。北村:そうそうそう、町田(啓太)さん。仲良くなった。佐藤:優しいんだよ、これがまた。●医者を目指しがち、色々抱え込みがち○役柄は絶対逆――幼馴染で優しい司馬、お金持ちで頭のいいツンデレの高千穂、女子からしたら迷ってしまう理想的な男子を演じられましたが、いかがでしたか?北村:司馬は「最高の幼馴染」という設定だから、観ている方にもそう思ってもらわなきゃいけないじゃないですか。僕ら2人で迷ってしまうくらい素敵だなと思われなきゃいけないので、難しいなと思いました。佐藤:高千穂は医者を目指してて金持ちで、という設定がわかりやすかった。それでいて、性格に難ありみたいな。北村:でも女の子って好きなんじゃないかなぁと思います。素直じゃない男。佐藤:そうそう。少女漫画にいるタイプ!北村:高千穂のキャラクターに対し、司馬優翔はどう印象を作っていこうかと難しかったけど、監督には「とにかく優しさで包み込む部分を担ってもらう」と言われて。初日に、監督から「司馬くん、完成してたね」と言われて、これでよかったんだなと思えました。佐藤:僕、クランクインの時に監督から「司馬くんはできてるよ」って言われて(笑)。周囲からも匠海くんのことをすごく聞いた。――佐藤さん、『イタズラなKiss』などクールなイメージが続いていますよね。佐藤:結構、医者目指しがちですよね(笑)北村:僕はね、だいたい色々抱え込みがち、陰の感じ(笑)佐藤:わかる(笑)――おふたりはどちらが自分に近いですか?佐藤:絶対逆だよね! もしこの2人で表すとしたら逆だと思う。北村:僕は映画を見てて、高千穂目線になる部分が多くて、切ない気持ちになりました。佐藤:でも司馬が最初、キスしちゃうじゃん。自分の気持ちを抑えきれない、突き抜けちゃう感じに、匠海くんの持つ10代特有のエネルギーが出ていたと思って。――すごい、大人の発言ですね。北村:たまに出る大人な発言ですね(笑)。冗談です。佐藤:たまに出る? 言葉選んでるからね(笑)○ものづくりに貪欲――北村さんは普段グループとして音楽活動もされていますが、役者との違いはいかがですか?北村:音楽とはまた別物ですね。自分の中で動く感情みたいなものはお芝居と音楽で還元しあえればいいと思ってますけど、別物として捉えています。佐藤:本当、すごいよね。北村:自分でもたまに、今日は頑張れたなと思って1人で焼肉食べに行くもんね(笑)。佐藤:この撮影中もライブやってたもんね。北村:今も、ライブ控えてるからさ。でも僕はすごくものづくりが好きなタイプだから、音楽も芝居も好きだし、もしかしたら10年後、20年後とかに、カメラ担いでるかもしれない(笑)。佐藤:ありそうありそう!北村:それくらい、何かを作ることについて貪欲に生きているので、「どっちが楽しいの?」と言われることもあるけど、両方楽しいです。――それでは、最後に作品が気になっている方にメッセージをいただければ。北村:"最良"の相手を決める政府通知があるという設定なので、現代とは違うファンタジーな部分もありますが、自分にとっての幸せは何だろうとか、そういうことを考えてくれたらいいなと思います。それぞれが自分の幸せを捨てても相手を応援したいと思っていて、そこから自分にとっての幸せみたいなものを感じていただければ、僕ら演者にとっては嬉しいです。佐藤:今回は高校生という年代を演じさせてもらって。自分の心を自分ですら把握できなかったり、周りの意見に左右されやすかったり、普通に生きいてる人たちにも当てはまると思うんです。そんな中で、1人の少女が恋をして、どんどん自分の気持ちに素直になっていく。わかりやすく心に刺さるメッセージもあるし、恋愛映画としてのキラキラしたシーンも随所にあるし、毎回意味の違うキスシーンもあります。女子高生も楽しめるし、大人の人も楽しめると思うので、気軽に来て欲しいですね。北村:さすがです。回収するね~!佐藤:もう俺、地方キャンペーンでたくさんしゃべってるから!北村:寛太くんは1人でキャンペーンで地方を回ってたんですよ。全部きれいにまとめて言ってくれました(笑)。●【プレゼント】北村匠海&佐藤寛太サイン入りチェキ<応募〆:10月18日>北村匠海&佐藤寛太 サイン入りチェキを1名様にプレゼントします。○応募要項■応募期間:2017年10月13日から2017年10月18日23:59まで■内容:北村匠海&佐藤寛太 サイン入りチェキプレゼント■当選人数:1名様■応募方法1.マイナビニュースエンタメch公式Twitterをフォロー2.応募ツイートをリツイート。当選者には応募締め切り後、マイナビニュースエンタメch公式Twitterからダイレクトメッセージにて、送付先情報(送付先住所、受取人氏名、電話番号)を伺います。※ダイレクトメッセージ送信後24時間以内にご連絡のない場合や、フォローを外された場合(その場合ダイレクトメッセージを送付できません)は当選を無効とさせていただきます。○当選条件日本国内にお住まいの方 <個人情報取扱いについてのご注意> 応募にあたって以下を必ずお読みください。応募には以下の「個人情報取扱いについて」に同意いただく必要があります。「個人情報取扱いについて」に同意いただけない場合はプレゼント抽選の対象となりません。(1)個人情報取扱いについて:マイナビでは個人情報保護マネジメントシステムを構築し、正しい個人情報の取扱および安全管理につきましてできるだけの体制を整え、日々改善に努めています。当社が運営するマイナビニュースにおいて、読者の皆様からお預かりする個人情報は、プレゼントの発送などに利用いたします。(2)開示等、個人情報の取り扱いについてのお問い合わせ:株式会社 マイナビ ニュースメディア事業部 編集部 〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビル news-reader@mynavi.jp(3)個人情報保護管理者:株式会社 マイナビ 管理本部長 personal_data@mynavi.jp
2017年10月13日おいしいコーヒーとサラダが味わえるカフェ東京・高田馬場にあるカフェ「ノスタンド TAKADANOBABA」ではおいしいコーヒーとサラダが味わえます。ベージュのレンガ壁と店内の様子が見えるガラスの引き戸が目印のお店です。外には黒板も置かれており、メニューなどを外から伺うこともできます。店内はシンプルですっきりと落ち着いた空間で、カウンター席とテーブル席が用意されています。淡いグリーンの壁やステンレスのカウンターが印象的。店内に置かれた冷蔵庫に、その時間帯に味わえるメニューが並びます。作り手の思いを届けるメニューと心地よい空間を提供お店のコンセプトは、作り手の思いを届けられるメニュー作りと心地よい空間をお客さんに提供すること。日本、そして世界で熱意をもってものづくりに励む人々の思いを届ける場所を作りたい。また、地元である高田馬場周辺の人を中心に、ヘルシーでボリュームのあるおいしいメニューを味わってもらいたい。そんな思いでお店をオープンしたそうです。栄養バランスばっちりのボリュームサラダ!体に悩みのある人、ダイエットに励む人に食べて欲しいのが、お店で提供しているサラダです。どのサラダも管理栄養士、国際薬膳師監修なので、栄養バランスばっちり! ボリュームもあるので、食べごたえも抜群です。中でもおすすめなのが、ローカロリーながらもタンパク質がたっぷりの「バジルチキンのヘルシーサラダ」です。ジューシーに焼き上げた鶏ムネ肉のバジルチキンがゴロゴロ入っています。玉ねぎをたっぷり使ったドレッシングで、さっぱりと食べられるサラダです。満腹感抜群! 「薬膳鶏の黒米のパワーサラダ」1番人気なのは「薬膳鶏の黒米のパワーサラダ」です。毎日の生活に疲れた体に気を取り戻してくれる食材がたくさん盛り込まれています。黒米が入っているので、より満腹感を感じることができるサラダです。料理メニューと一緒に味わいたいのが「水出しアイスコーヒー」です。石垣島で栽培・生産を行う武田珈琲から仕入れる焙煎豆を使用しています。ゆっくりと抽出していくため、しっかりとしたコクが感じられるコーヒーです。柔らかい苦みを感じる一杯となっています。夜はお酒を楽しむ「ワインとビール ノスタンド」に朝は「コーヒー ノスタンド」、昼時には「サラダ ノスタンド」として、それぞれの時間帯ごとに表情を変えるのがお店最大の魅力です。コーヒーでその日頑張る活力を、サラダで体の中からの健康をもらいましょう。そして18:00からはワインと「ビールノスタンド」として、目指すのはやはり生産者の思いを届けるお店です。生産者や職人さんのこだわりのお酒がたくさん用意されています。ヘルシーで美味しいデリメニューとともに、こだわりのお酒を味わってみてください。「ノスタンド」は東京メトロ東西線「高田馬場駅」6番出口からは歩いて3分、JR山手線・西武新宿線「高田馬場駅」早稲田口からは徒歩5分の場所にあります。ボリューム満点のヘルシーサラダやおいしいコーヒーを味わいに、ぜひお店に訪れてみては。スポット情報スポット名:ノスタンドTAKADANOBABA住所:東京都新宿区高田馬場2-13-6電話番号:03-6265-9597
2017年10月12日彼と付き合いはじめはあんなにラブラブだったのに、今ではまるで友人関係のように落ち着いてしまった・・・。そんなマンネリカップルには、いつもとは違ったデートがおすすめ!今回は、「マンネリ解消に成功した」という方にどんなデートを行ったのかを聞いてみました!■1.自然を満喫「インドア派だったので普段はおうちデートが中心でしたが、どうもマンネリ気味になってしまって。『何かアウトドアっぽいことしてみようかな』と思い、色々準備してキャンプをやってみました。最初は大変でしたが、お互いに魅力を再発見できた感じですね」(27歳/男性/IT)外へ出かけることが少ないカップルや、都会暮らしで自然に触れる機会が少ないカップルにおすすめのマンネリ解消デートがこちら。苦手意識を捨て、キャンプや釣り、アスレチック施設など自然を満喫できるアウトドアデートをしてみましょう。きっと刺激的な体験になります。また、いつもと違うシーンですから、相手の意外な一面を見ることができるかもしれません。■2.ものづくり体験「前々からふたりとも興味があった陶芸体験に行ってみたんですが、思った以上に楽しかったです。それから色んな体験教室へ行くようになって、すごく仲良くなりました」(25歳/男性/製造)普段の生活ではなかなか体験できない種類のデートとしては、「ものづくり体験教室」がおすすめ!陶芸だけでなく、お菓子作りやアクセ作りなどいろいろあります。共同作業により絆を深めるのもよし、どちらが上手くできるか勝負するのもよしです。ふたりで参加すればきっと楽しめるでしょう。探してみると意外と都会でもこういった体験ができるところはあるので、週末のデートにもぴったりです。■3.やったことのないスポーツ「テレビで見た『フライボード』がすごく楽しそうだったので、旅行を兼ねて実際にやりに行きました。マリンスポーツは初めてでしたが、その日は大はしゃぎでしたね。それでテンションがハイになったのか、旅行中は久々に夜も盛り上がりました」(29歳/男性/教師)適度に身体を動かすことは、ストレス解消にもなります。スポーツ好きの方はもちろん、運動不足の方にもおすすめ。ボルダリング、乗馬、ダイビングなど「やってみたい!」と感じたらぜひふたりで体験しに行ってみてください。心も身体もリフレッシュして、マンネリ解消に繋がるはずです。■4.ゲーム感覚の旅「うちは日常に飽きてきたら、『電車をすごろくに見立てて、サイコロを振って出た目の数だけ駅を進む』っていうゲームをするんです。駅を降りた後は周辺をブラブラするだけですが、何があるのか分からないのでワクワクします。もちろんハズレもありますけど、それはそれで楽しいので」(22歳/男性/大学生)ただの散歩でも、工夫次第でワクワクするデートに早変わりです。こちらの「電車すごろく」は、デートにあまりお金をかけられない、車を持っていないなどのカップルにもおすすめ。他にも、「地図にダーツを投げて刺さったところへ行ってみる」なども面白いでしょう。行き当たりばったりの旅ですが、ゲーム性があって楽しめます。■おわりに長く付き合っていると、マンネリ気味な時期はどうしても出てきてしまいます。そんなときこそお互いの魅力を確かめ合うチャンス!マンネリ解消デートで、以前よりさらにラブラブな関係を築きましょう。(水林ゆづる/ライター)(ハウコレ編集部)(あかねぴ@akanepi0426/モデル)(かしゅかしゅ@cashe_cashe2525/撮影)
2017年10月09日