■「風」とイメージすると風という言葉から何を連想しますか?風を自然現象としてとらえると、「空気の流れ」また「空気自体」ということになります。一方で、風という一文字には、単なる自然現象だけではなく「人の心」という意味もあります。■今の時代だからこそ手紙を書いてみよう今の世の中では、LINEやメールなど、誰がどのような状態で打ち込んでも同じように表示されるツールでのやり取りが当たり前になりました。そのような時代にあえて筆を取り、心を込めて相手に自分の心を手紙で伝えてみる。きっと相手にあなたの情熱が伝わります。このような時代だからこそ、あえて筆を取り手紙を書いてみることをおすすめします。■「風信雲書」こちらは歴史上名高い空海が最澄に送った三通の書状の中の一通目「風信帖」の中の冒頭の一文です。作品自体は平安時代前期、812~813年頃に書かれました。意味としては、「風のような、雲のようなあなたからの手紙、それが天から舞い降りるがごとくに私に届きました」となります。「風のようにあなたからの心が天から舞い降りた」という一文が、なんとも熱く心を打つ表現ですね。■空海、最澄とは弘法大師の名で知られている空海は、中国に渡り日本に真言密教をもたらしました。最澄は日本天台宗の開祖であり、中国に渡り仏教を学び、帰国後に比叡山延暦寺を建てた人物。中国と日本との懸け橋となり、命がけで海を渡って学んだこのふたりが帰国後に交わした手紙からは、ふたりの心の交流を伺い知ることができます。当時は海を渡り、人々の心を救うため、異国に学びに行くことは命がけのアクションでした。ふたりは危険を恐れることよりも、皆に何かを広めよう、伝えようという情熱を持っていたのです。■「風」という字を書いてみよう書き方のワンポイントアドバイスとしては、情熱を持って、相手に自分の心が伝わるように書くこと。形やテクニックではなく大事なのは情熱。LINEやメールでは伝わらない心そのものを筆では表現できるのです。筆で手紙を書けば、あなたの心がまるで天からの風のように相手の心に舞い降りますよ。
2017年11月19日正解は…葛飾北斎です! 後に詳しくご説明しますが、北斎といえば、日本では知らない人がいないほどメジャーな存在。ですが、実は欧米でも人気で、今から150年も前に、モネやドガなど超有名な巨匠たちにも影響を与えていたのです。そんな事実をリアルなアートで見せてくれる注目の展覧会『北斎とジャポニスム』展を取材してきました!西洋の名作約220点が集結!【女子的アートナビ】vol. 89『北斎とジャポニスムHOKUSAIが西洋に与えた衝撃』では、葛飾北斎の作品と欧米の芸術家たちの作品が一堂に集結。有名な浮世絵や『北斎漫画』と並んで、モネやドガ、セザンヌなどの名画約220点が展示されています。タイトルにある “ジャポニスム” とは、19世紀後半に欧米で起こった日本美術をヒントにした新しい創造活動のこと。印象派の画家をはじめ、あらゆる分野の西洋の芸術家たちに影響を与えたといわれています。そんなジャポニスムのアートと北斎の “夢の共演” が実現!今期注目の展覧会です。ざっくり北斎葛飾北斎(1760~1849)は江戸時代後期に活躍した浮世絵師。東京の葛飾区出身と思いきや出生地は墨田区。ただ、現在の墨田区あたりは昔、武蔵国葛飾郡だったので「葛飾」と名のった…という説もあるようです。代表作は「冨嶽三十六景」。ほかにも木版・肉筆の浮世絵や『北斎漫画』などの絵手本、挿絵、春画などあらゆるジャンルの作品を残しています。彼は世界的にも有名で、1998年にアメリカの雑誌『ライフ』で「この1000年でもっとも重要な功績を残した世界の人物100人」にただひとりだけ選ばれた日本人が北斎だったそうですよ。オクサイ?!それでは、展示室に入ってみます。最初の部屋では、北斎がどんなふうに欧米で広まっていったのか、その流れがわかる資料や図版などを見ることができます。初期のころは、「オクサイ」とか「ホフクサイ」などと呼ばれていたとのこと。世界のHOKUSAIが西洋で浸透していく過程を見られておもしろいです。そして、いよいよ北斎とジャポニスムのコラボ展示コーナーへ。北斎の作品と、それを参考にしたと思われる絵画が並んで紹介されています。例えば、上の写真は右がポスト印象派の巨匠、ポール・ゴーガンの作品《水浴の女たち》で、左に見えるのは『北斎漫画』六編。ゴーガン作品に描かれている女性たちの姿が、北斎の人物像に着想を得ているかもしれない…と推測して展示されています。ホントにそっくり?!展示作品のなかでも特に北斎の絵と似ているのが、ドガの《踊り子たち、ピンクと緑》。『北斎漫画』に描かれている力士のポーズとそっくりです!この絵を参考にしたという確証はないようですが、北斎作品を収集していたドガが自分の絵に取り込んだのではないかと考えられているそうです。また、モネの作品《陽を浴びるポプラ並木》と北斎の風景画を比較した展示もありました。モネも北斎の絵を所有していたそうですよ。このように構図や描き方などがそっくりな例もあれば、「ちょっと似てないかも…」とツッコミを入れたくなる展示もあり、作品そのものだけでなく比較するという楽しみを味わえるのも同展の魅力です。絵画だけでなく工芸作品とのコラボも見逃せません。例えば、北斎の《冨嶽三十六景神奈川沖浪裏》で表わされている大波をイメージした《波型鉢》はフォルムがとてもユニーク。西洋の芸術家たちにさまざまなインスピレーションを与えた北斎のすごさが伝わってきました。いつも欧米のアートを展示している国立西洋美術館で北斎を楽しめるなんて、なかなか貴重なチャンスです。ジャポニスムの魅力をたっぷり味わえる展覧会、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。Information会期:~2018年1月28日(日)休館日:月曜日(ただし1月8日は開館)、12月28日〜1月1日、1月9日時間:9:30〜17:30(金・土曜日は20:00まで。ただし11月18日は17:30まで)入館は閉館の30分前まで会場:国立西洋美術館料金:一般 1,600円/大学生1,200円/高校生 800円/中学生以下無料(C)ferlistockphoto/Gettyimages
2017年11月17日おなじみのキャラクター・ドラえもんが有名アーティストとコラボ。ここでしか会えないドラえもんに出会える『THE ドラえもん展TOKYO 2017』が開催される。もしも「あなたのドラえもんを作ってください」と頼まれたら?誕生からすでに半世紀近く、日本のみならず世界の子どもたちに夢を届けてきた国民的キャラクターをテーマに、今をときめくアーティスト28組が新作に取り組んだ。2002年の「THE ドラえもん展」以来、15年ぶりの試みだ。村上隆、蜷川実花、奈良美智ら現代美術シーンのトップランナーをはじめ、近藤智美、篠原愛、山本竜基ら勢いのある若手作家も数多く参加。“ドラえもん世代”をもって任ずる彼らが、おなじみの物語をどのように生まれ変わらせるか興味深いところ。他にも増田セバスチャンによるカラフルなぬいぐるみ、黒板アートで話題のれなれなの作品も注目だ。村上氏いわく「ドラえもんの偉大さを我々アーティストがどう読み解くかが、この展覧会のテーマ。改めて原作の世界観の素晴らしさが伝われば嬉しい」。一部を除き作品撮影もOK。ここでしか会えないドラえもんとの記念撮影はいかが?『THE ドラえもん展TOKYO 2017』森アーツセンターギャラリー東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー52F開催中~2018年1月8日(月)10:00~20:00(火曜~17:00入場は閉館の30分前まで)無休入場料1800 円TEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)写真1枚目村上隆さんの作品。あんなこといいな出来たらいいな(C)2017 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co.,Ltd.All Rights Reserved. (C)Fujiko-Pro村上隆1962 年生まれ。アーティスト。漫画、アニメなどをベースにした作品が海外で高く評価され、世界各地で個展を開催。本作では全出品作中唯一、作者の藤子先生が登場している点に注目を。写真2枚目山本竜基さんの作品。山本空間に突入するドラえもんたち(C)YAMAMOTO Ryuki (C)Fujiko-ProCourtesy of Mizuma Art Gallery山本竜基1976 年生まれ。日本画家。複数の自画像をダイナミックな構図で描いた作品で注目される。本作は故障したタイムマシーンが自画像が増殖した異次元空間に迷い込むという設定。写真3枚目篠原愛さんの作品。To the Bright ~のび太の魔界大冒険~(C)Ai Shinohara (C)Fujiko-Pro篠原 愛1984 年生まれ。画家。古典的な油彩の技法で独自の絵画世界を描く。『映画ドラえもんのび太の魔界大冒険』の1シーンがモチーフ。リアルな画風とキャラクターの対比が面白い。※『anan』2017年11月8日号より。文・松本あかね
2017年11月05日■書道における「永」の役割書道において「永」は基本中の基本の文字。「永字八法*1」という言葉があるように、文字を書くことにおいて必要な8種類の技法がすべて、この1文字に含まれています。永遠、永久、永続、未来永劫など、現代では”時間がながい”という意味を表す「永」という文字ですが、歴史を振り返ると別の変わった意味が見えてきます。■「永」の歴史的背景王羲之(おうぎし)は、書道の"美の基準”をつくった人。文字を見た際に"美しい"と思う心、余白などの空間構成や点や角のベクトルの方向などは、王羲之が確立したといっても過言ではありません。書道のお手本などに王羲之の書が使用されるのは、これが所以です。永和九年(353年)に中国の書聖(しょせい)として知られる王羲之が書いた、蘭亭序(らんていじょ)という書があります。書道史上最も有名な書作品で、その冒頭の1文字はなんと「永」から始まります。書道において基本中の基本を表しながら、歴史的書の始まりの1文字として書かれている漢字。意外にも何かを始めたいときに書くと良いとされる文字なのです。■何かを新しく始めるとき、「永」を書いてみよう前述の通り、現代では"時間がながい”という印象が強いこの漢字ですが「何かを始める」「初心」の意味があります。書道は、筆と墨を使って自分に向き合いながら文字を書く芸道です。『DRESS』読者の方々も、定期的に筆をとり、文字を書いてみることをおすすめします。大人向けの書道セットも数千円程度で売られているので、チェックしてみてください。今回の「永」という漢字は、何かを新しく始めるときなどに書くのがいいでしょう。・初心を思う・何かを始める・新たな発想を生むこのような意味を持つ漢字なので、初心に返りたいとき、何かを新しく始めたいときに、新しいモチベーションを沸き立たせたいとき、そんなときに「永」を書いてみてください。きっと新たな視点を与えてくれるはずです。※1 側(てん)、勒(横)、努、趯(はね)、策右斜め上に向かうはね)、掠(左はらい)、啄(短い左はらい)、磔(右はらい)の八法。
2017年11月01日『The Coloured Sky:New Women II』THE COLOURED SKY: NEW WOMEN II (彩色天空 : 新女性 II) 2014 年ビデオ ・インスタレーション、カラー、音声 15 分 48 秒© Yang Fudong. Courtesy Fondation Louis Vuitton今回展示されているビデオ・インスタレーションは、中国の現代アーティスト、ヤン・フードンの作品『The Coloured Sky:New Women II』。この作品は、2013年の『New Women』の続編で、35mmモノクロフィルム制作を基本としていたフードンが手掛けた初めてのデジタルカラー作品。あえて人工的なセットで造りあげたという浜辺のロケーションで、レトロな水着をつけた魅惑的な5人の女性を映し出し、夢と現実の狭間に浮かぶ「秘密の園」へ観るものを誘います。5つのスクリーンには女性たちと、太陽、海、浜辺、遊び、食べ物、西洋美術へのオマージュが投影されます。さらに本物の馬と剥製の鹿が登場し、何が真で、何が偽であるか、という中国の故事を引用した映像も挿入されています。THE COLOURED SKY: NEW WOMEN II (彩色天空 : 新女性 II) 2014 年 ビデオ ・インスタレーション、カラー、音声 / 15 分 48 秒© Yang Fudong. Courtesy Fondation Louis Vuitton彼のビデオアートは中国の伝統に触発されている一方で、新しい感覚を伝え、観客にとって劇的な経験を生み出します。近年、彼の作品には、これらのビデオを使用するインスタレーションが含まれています。複数の視点を意識した彼の作品は、神話、個人的な記憶と経験を通してアイデンティティの構造と形態を追求しています。THE COLOURED SKY: NEW WOMEN II (彩色天空 : 新女性 II) 2014 年 ビデオ ・インスタレーション、カラー、音声 / 15 分 48 秒 / © Yang Fudong. Courtesy Fondation Louis VuittonTHE COLOURED SKY: NEW WOMEN II (彩色天空 : 新女性 II) 2014 年 ビデオ ・インスタレーション、カラー、音声 / 15 分 48 秒 /© Yang Fudong. Courtesy Fondation Louis VuittonTHE COLOURED SKY: NEW WOMEN II (彩色天空 : 新女性 II) 2014 年 ビデオ ・インスタレーション、カラー、音声/15 分 48 秒© Yang Fudong. Courtesy Fondation Louis Vuitton『The Coloured Sky:New Women II』展示概要会期:2017年10月18日~2018年3月11日会場: エスパス ルイ・ヴィトン東京住所: 東京都渋谷区神宮前 5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7F時間: 12:00‐20:00入場料: 無料ヤン・フードン(1971~)プロフィール1971年北京生まれ。中国を代表するフィルムアーティストとして、現在は上海を拠点に活動。当初画家として活動していましたが、フィルム制作へをはじめると、1990年代後半から頭角を現し、中国全土にわたり開催された、影響力のある前衛的な数々の展覧会で紹介されるようになりました。以来、クンストハレ・ヴィーン(2005年、ウィーン)、アジア・ソサエティー(ニューヨーク、2009年)、国立現代美術館(アテネ、2010年)、パラソルユニット(ロンドン、2011年)などで個展を行ったり、世界の著名な国際芸術祭にも参加。2013年のバークレー美術館&パシフィックフィルムアーカイブ(アメリカ)との共催でクンストハレ・チューリッヒで開催された展覧会は、ヨーロッパにおける初の大規模な個展で大きな反響を呼びました。2016年には「Filmscapes」と冠したフードンを大々的に取り上げた展覧会がオーストラリア映像センターとオークランド・アートギャラリー・トイ・オ・タマキで開催されました。ヤン・フードン フォンダシオン ルイ・ヴィトンにて撮影© Fondation Louis Vuitton / Felix Cornuフォンダシオン ルイ・ヴィトンとエスパス ルイ・ヴィトン東京パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンは、現代アートとアーティストに特化し、同様にそれらのインスピレーションを辿ることができる 20 世紀の作品を扱う芸術機関です。フォンダシオンが所蔵するコレクションと主催する展覧会を通じ、幅広く多くの人々に興味を持っていただくことを目指しています。建築家フランク・ゲーリーが手掛けた建物は、フォンダシオンのその独創的で将来の発展に目を向けた芸術への取り組みを体現し、すでに21 世紀を象徴する建築物として認められています。2014年10月の開館以来、100 万人を超える来館者が訪れました。パリにオープンして以来、フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、当館にて実施される企画のみならず、他の財団や博物館を含む、民間および公共の施設や機関との連携においても、国際的な取り組みを積極的に展開していくことを掲げています。所蔵するコレクションの展示を目的に東京をはじめ、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京に設けられた文化スペースにて開催する『Hors-les-murs.(壁を越えて)』プロジェクトのアーティスティック・ディレクションを担っています。
2017年11月01日不思議な空間が特徴の「養老天命反転地」を始めとする個性的なスポットが点在する養老公園(岐阜県)を舞台に、ピクニック感覚でアートを楽しむ「養老アート・ピクニック」が11月18日と19日の2日間にわたり開催される。総合ディレクションを担当するのは、音楽や映像作品、近年は自転車等の移動体をテーマに活動しているメディア作家であり、岐阜県が世界に誇る情報科学芸術大学院大学(IAMAS)の教授でもある赤松正行。赤松は本イベントについて「舞台はなだらかな芝生の広場。いくつものテントが並び、賑やかな催しが繰り広げられます。無心に体を動かして汗を流すこともあれば、楽しい驚きに目を見張ることもあるでしょう。色鮮やかな紅葉を渡る秋風に吹かれながら、過去と現在を繋ぎ、生命と健康を繋いで未来を垣間見ます」とコメント。会場では、赤松正行による空中をゆっくりと昇り降りする巨大な目玉型のバルーン作品「空の目」や、携帯端末をかざすと目の前の絵画や彫刻が動き出すAR(拡張 現実感)技術による展覧会「ARアート・ピクニック」など、多様なジャンルのアーティストが体験型のアートプロジェクトを展開。養老のシンボルである“ひょうたん”をモチーフに、竹と和紙を使って大型行灯をつくり、それに本物のひょうたんを使って装飾を施す「ひょうたん・アートプロジェクト」、自然物や様々な素材を使って子どもたちが自由に表現できる空間づくりに挑戦する「森の子どものアートなひろば」など、アート好きはもちろん親子連れからシニアまで幅広い世代が、ピクニックをするような感覚で、気軽にアートに触れられる。18日の17時から21時には、一夜限りのライトアップされた会場で参加アーティスト(赤松正行/日比野克彦/クワクボリョウタ/安田綾香+Cameron Allan Mckean & Daphne Mohajer va Pesaran/Astrid Klein他)がパフォーマンスやトークで交流する「養老アート・ナイト」も行われる。また、養老公園 不動橋~養老の滝では、11月11日・12日・18日・19日・23日・25日・26日の17時から21時まで(最終入場20時半)「養老の滝 ひょうたん イルミネーション」も同時開催中。【イベント情報】養老アート・ピクニック会期:11月18日~11月19日会場:養老公園一帯(芝生広場、養老天命反転地)住所:岐阜県養老郡養老町高林1298-2時間:18日 10:00〜21:00/19日 10:00〜16:30料金:無料(養老天命反転地への入場は有料)
2017年10月31日上野の東京都美術館で『ゴッホ展巡りゆく日本の夢』がはじまりました。その報道内覧会に、女優の吉岡里帆さんが登場!吉岡さんのゴッホトークと展覧会の様子をレポートします!『ゴッホ展巡りゆく日本の夢』スタート!【女子的アートナビ】vol. 88この展覧会では、ファン・ゴッホの作品約40点と、彼が影響を受けた浮世絵など約50点をあわせて展示。オランダのファン・ゴッホ美術館との国際共同プロジェクトで、日本初公開となるゴッホ作品4点も見られる充実のアート展です。オランダ出身のフィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)は27歳で画家になることを決意し、33歳でパリに移ります。当時のヨーロッパでは“ジャポニスム”と呼ばれる日本ブームが巻き起こり、日本のアートが西洋の芸術家たちに影響を与えていました。ゴッホも浮世絵を見て日本が好きになり、400枚以上の作品を収集。浮世絵を模写したり、構図や色彩などを作品に取り入れたりしました。今回のゴッホ展では、実際に彼が模写した作品と、その元になった浮世絵も一緒に見ることができます。吉岡里帆さん登場!報道内覧会では、女優の吉岡里帆さんが登壇され、フォトセッションが行われました。吉岡さんは、11月3日に放送される特集番組『ゴッホは日本の夢を見た』(NHK総合)に出演。番組取材のため、ゴッホゆかりの地であるオランダやフランスを訪れたそうで、ゴッホへの思いや展覧会について語ってくれました。――もともと美術がお好きということですが、そのなかでゴッホはどういう存在ですか?吉岡さん昔から絵は大好きなんですけど、ゴッホの絵は特別。絵の美しさや造形だけでなく、彼の人間性にも惹かれていて、人の心のあり方も教えてくれる貴重な存在です。――実際にゆかりのある土地を訪れて、ゴッホの見方に変化はありましたか?吉岡さんゴッホが実際に描いた景色を辿るだけでなく、彼がどういう思いでそこにいたのか、特に(ゴッホが入院していた)精神病院にうかがったときは彼が抱えてきたものだったり、絵に対する情熱だったり、センシティブな部分も取材させていただくことができました。――ゴッホに会えるなら会ってみたいですか?吉岡さんもちろん、会うことができるなら!彼は日本を訪れたことはなかったのですが、自分の中で日本を作り出し、その審美眼をもって絵を描きました。“信じ込む力” というのを私も仕事をするうえで信じているので、共鳴できるのではないか、と。一緒に語り合いたいなと思います。この展覧会について――今回の展覧会で印象的な作品はありましたか?吉岡さん今回の展示ですばらしいなと思ったのは《花魁》ですね。フランスやオランダでも絵を見たのですが、実際に浮世絵を模写した作品には会えていなくて。背景などに浮世絵や富士山が描かれているような作品は見たのですが、美人画の浮世絵が真ん中に描かれているものをここで見られて感動しました。でも、日本の絵なんだけれど、ゴッホの見ている日本、ゴッホが作り出している美しさがそこにはあって…すごく感動しました。上の写真は南仏アルルの風景を描いたゴッホ作品が並ぶ展示会場。日本を理想化していたゴッホにとって、美しいアルルは「フランスにおける日本」でした。そんなアルルを訪れたときの感想も吉岡さんは語ってくれました。吉岡さんこの展覧会にもアルルの景色を描いた作品がたくさん展示されていますが、自然があり、歴史も深みがある街で、その場所に行ったときにこみあげてくるものがありました。ゴッホが(アルルに来たとき)「ここは日本と思えた」と感想を述べたという話をうかがって、私もその景色に自然と涙がこぼれるような思いがあって。感じる心……美しいものを見たときなどに「なんてきれいなんだろう」と思い、それが作品に投影されていくというのは学びになり、あらためて気づかされました。――最後にメッセージをお願いします。吉岡さんゴッホは世界中で愛されている巨匠のひとりです。どの作品もすばらしいことは間違いないですし、展示の仕方もおもしろいと思います。日本の浮世絵とゴッホの作品を照らし合わせているので、自分の国のことを誇りに思えると思いますし、ゴッホが見ていた視点も違う目線で見ていただけます。美術がお好きな方もそうでない方も、存分に楽しめる展覧会になっていると思います。展覧会は二部構成で、第一部は「ファン・ゴッホのジャポニスム」、第二部は「日本人のファン・ゴッホ巡礼」となっています。特に第二部では、絵画作品だけでなく、ゴッホゆかりの地を訪れた近代日本の文化人たちの写真や手紙などの資料も展示。さらに、ゴッホから影響を受けた日本人画家たちの作品も紹介され、彼がどれほど日本で愛されてきたのかがよく分かります。ゴッホをますます好きになれる展覧会は2018年1月8日まで。お見逃しなく!Information会期:~2018年1月8日(月・祝)休室日:月曜日(ただし1月8日を除く)、12月31日、1月1日時間:9:30〜17:30(金曜日と11月1日、2日、4日は20:00まで)入室は閉室の30分前まで会場:東京都美術館料金:一般 1,600円/大学生・専門学校生1,300円/高校生 800円/65歳以上1,000円/中学生以下無料
2017年10月28日みんな、生きている。ねこも、鳥も、葉っぱも、土も、いろんな動物たちも。そんな気持ちを力強く感じさせる、画家であり絵本作家、ミロコマチコさん。デビュー作でいきなり日本絵本賞大賞を受賞したという 『オオカミがとぶひ』 (イーストプレス)や、愛猫との日々を描いた 『てつぞうはね』 (ブロンズ新社)、土のなかのおはなし 『つちたち』 (学研プラス)などで描かれるダイナミックないきものたち。みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。現在、アルフレックス東京では「ミロコマチコ いきもののおまじない」展が開催されており、新作原画の数々が展示されています。鮮やかな色使いで、不思議な動物たちを描いた作品は、子どもたちの想像力をきっと刺激するはず。親子でアートないきものたちに、会いにいってみませんか?原画やライブペインティングは絵本とは違う魅力がいっぱいミロコマチコさんが日本だけでなく、世界からも注目されるようになったのは、絵本 「オレときいろ」 (WAVE出版)で2015年、ブラティスラヴァ世界絵本原画展 金のりんご賞を受賞したのがきっかけでした。続いて今年2017年には 「けもののにおいがしてきたぞ」 (岩崎書店)で同原画展 金牌を受賞、世界が認める絵本作家となりました。いきもののおまじない展オープニングの10月19日には、ミロコマチコさんが来場。会場にて、食と音楽とのコラボ、ライブフーズ&ペインティングが行われました。パーカッションの演奏とともに、山フーズさんの料理、そしてミロコマチコさんのライブペインティングという五感を刺激する組み合わせに、観客もわくわく、ドキドキ。森を連想させる緑や、太陽みたいな赤、鮮やかな色が次々と繰り出され、最後には毛の生えた不思議な動物が描かれていきました。「自分でも、何を描いたのかわからないんです。ただ、その場の音や空気から、イメージを膨らませて描きました」(ミロコマチコさん)わずか1時間半ほどの短時間で、壁一面にペインティングしていく力強いパフォーマンスに、大人も子どもたちも大興奮! 音楽とともに子どもの声や、赤ちゃんの泣き声も混じって、和やかな空気を生み出していました。「手のひらで絵の具を塗るのって気持ち良さそう、やってみたい」「お絵描き大好き。ミロコちゃんみたいな絵を描いてみたい」などと、子どもたちも大いに創作意欲を刺激されていました。今回展示された「いきもののおまじない」の作品は、ミロコマチコさんが奄美大島の自然にインスパイアされて描いたものも多数。作品には、南の島特有の植物も描かれています。「奄美の自然が好きで、好きで、もう今年は3回、島に出かけています。森の中を歩くと、いろんないきものに出会えるのが、楽しいんです。奄美大島は、手つかずの自然が残された美しい島で、その自然にふれると私もこの世界の一部なんだと感じます」とミロコマチコさん。「わたしたち人間も“いきもの”だけど、いろいろなことにとらわれていて、生きているということが実感しにくいですよね。でも動物たちは生きることに集中している。生きるためにいろいろな行動をしている。そこに憧れを抱き、その姿を描くことによってミロコマチコさんは自分も“いきもの”になれると感じている。ライブペインティングでは表現するとともに、ミロコ自身の中に“いきもの”が入っていく様子を感じていただけることでしょう」(展覧会キュレーター noie.cc の鷹箸廉さん)原画作品には、ミロコマチコさんの体温や息づかいが感じられる存在感があります。絵本とは違う魅力がいっぱい。子どもたちの感性には、それが素直に響くはず。ぜひ、お子さんと一緒に “いきものたち” に会いにでかけてみてください。(10/28ライブペインティングは入場無料)▼「ミロコマチコ いきもののおなじない」展会期:開催中~2017年10月31日(火)まで会場:アルフレックス東京 東京都渋谷区広尾1-1-40 恵比寿プライムスクエア1FTEL: 03-3486-8899★ライブペインティング★2017年10月28日(土)19:00~21:00ミロコマチコ × haruka nakamura ※予約不要&参加は無料です。 ▼同時開催:絵本『ヒワとゾウガメ』原画展会期:開催中~2017年10月31日(火)まで会場:アルフレックス玉川 東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズS.C.テラスマーケット2FTEL:03-5717-9222 アルフレックスInstagram: @arflexjapan Facebook: @arflexjapan 協力: noie.cc ミロコマチコ mirocomachiko1981年、大阪府生まれ。画家・絵本作家。いきものの姿を伸びやかに描き、国内外で個展を開催。絵本『オオカミがとぶひ』(イースト・プレス)で第18回日本絵本賞大賞を受賞。『てつぞうはね』(ブロンズ新社)で第45回講談社出版文化賞絵本賞、『ぼくのふとんは うみでできている』(あかね書房)で第63回小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。最新作は絵本『まっくらやみのまっくろ』(小学館)。その他の著書に画文集『ホロホロチョウのよる』(港の人)、画集『けだらけ』(筑摩書房)、『ねこまみれ帳』(ブロンズ新社)などがある。2015年、絵本『オレときいろ』(WAVE出版)でブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ(BIB)金のりんご賞を受賞、2017年、絵本『けもののにおいがしてきたぞ』(岩崎書店)で同原画展金牌受賞。Eテレ『コレナンデ商会』に作画で参加。現在、展覧会「いきものたちの音がきこえる」(毎日新聞社主催)が全国を巡回中。HP: Instagram: @mirocomachiko Information▼ミロコマチコ展 『いきものまもり展』会期:開催中~10月29日(日)11:00~18:00 ※火曜休廊会場:JIKE STUDIO 神奈川県横浜市青葉区寺家町435-1TEL:045-350-3804 ▼『猫は、うれしかったことしか覚えていない』原画展装画や挿し絵を担当した『猫は、うれしかったことしか覚えていない』著・石黒由紀子(幻冬舎)の原画を展示。会期:2017年10月25日(水)~2017年11月3日(祝) 11:00~20:00 ※火・木定休会場:collabon 石川県金沢市安江町1-14TEL:076-265-6273 取材/東みちよ
2017年10月25日フランスの宮廷文化を代表する磁器「セーヴル」の300年に迫る展示会2010年、国立セーヴル磁器製作所と国立セーヴル陶磁美術館が統合され「セーヴル陶磁都市」という新組織になりました。本展は、「セーヴル陶磁都市」の所蔵する名品・優品を約130点展示し、およそ300年におよぶセーヴル磁器の創造の軌跡を紹介する日本で初めての展覧会となります。国立セーヴル陶磁美術館のコレクション展が日本で開催されるのは、20年ぶりのことです。1740年、パリ東端のヴァンセンヌに誕生した軟質磁器製作所は、フランス国王ルイ15世(1710~74)の庇護を受けてパリ西端のセーヴルへ移転し、王立磁器製作所に成長しました。宮廷の彫刻家や画家たちが次々に考案する、洗練された形や絵柄。磁器というデリケートな素材の上に、いかなる形や絵柄も実現する、技術者たちの卓越した妙技。両者の真剣勝負が創り出すセーヴル磁器は、優雅で気品に満ち、またたく間にフランス内外の王侯貴族を虜にしました。以来、セーヴル磁器製作所は今日までヨーロッパ磁器の最高峰の一つに君臨しています。セーヴルの「18世紀」「19世紀」「アール・ヌーヴォーとアール・デコ」「1960年代~現在」の4章で構成セーヴルが協力芸術家として史上初めて受け入れた外国人は、日本の彫刻家・沼田一雅(1873~1954)でした。現在も日本の著名な芸術家・デザイナーたちとのコラボレーションは続いています。本展ではセーヴルと日本の交流についても作品を通じてご紹介します。創立から現在まで、常に時代の先端であり続ける「磁器芸術」セーヴルの姿を堪能できます。第1章 18世紀のセーヴル ---王の磁器---16世紀にポルトガルが、次いで17世紀にオランダがヨーロッパにもたらした中国磁器は、王侯貴族の間で大流行し、ヨーロッパ各地で中国磁器製作の秘術が探求されました。その結果まず完成したのが、16世紀イタリアのメディチ磁器をはじめ各地で製作された軟質磁器です。セーヴル磁器製作所の前身であるヴァンセンヌ製作所は、1740年、パリ東端に位置するヴァンセンヌの城の塔内で、軟質磁器の製作所として設立されました。ルイ15世の庇護の下、1756年に規模を拡大してパリ西端のセーヴルに新築・移転、王立セーヴル磁器製作所となりました。やがて、中国磁器のようにカオリンを用いた硬質磁器がヨーロッパでも製作できるようになりました。その嚆矢はザクセン公国が1710年に設立した、マイセン製作所です。セーヴルが硬質磁器の製作に成功したのは、公式には1770年のことでした。セーヴルを象徴する濃く麗しいブルーの地色の誕生セーヴルは当初、マイセン磁器を手本としていました。しかし1751年、ルイ15世の寵姫・ポンパドゥール夫人がセーヴル磁器に興味を示すようになると、マイセン磁器の模倣を止め、ポンパドゥール夫人(1721-64)の好みに応えて独自のスタイルを創出していきます。当代一流の宮廷芸術家たちが次々に新しい形と意匠を提案し、卓越した技術を持つセーヴルの技術者たちが磁器という素材の上に実現しました。その結果、セーヴル磁器に特徴的な、愛らしい子供たちや優雅な庭園を主題にした作品が生まれました。よりリアルな絵画表現のため無数の色絵具の新色が開発され、さまざまな壺や、大理石を思わせる無釉白磁のビスキュイ彫刻、セーヴルを象徴する濃く麗しいブルーの地色も誕生しました。本章では、セーヴルの芸術的挑戦が創り出し、18世紀の宮廷人の心を虜にした食器セット、壺、テーブルセンターピースなどをご紹介します。セーヴルのスタイルは東洋への憧れからもマイセン風からも脱却して、フランス独自の磁器芸術として 歩み始めたのです。パーヴェル・ペトロヴィチのティーセット 1772-73 年ⓒRMN-Grand Palais (Sèvres, Cité de la céramique) /Droits réservés / distributed by AMF ※無断転載禁止第2章 19世紀のセーヴル ---ブロンニャールと製作所の成功---フランス革命(1789~99)に端を発した大きな政治的混乱にもかかわらず、セーヴルは国有の製作所として存続しました。1800年から1847年まで所長を務めたアレクサンドル・ブロンニャール(1770~1847)は、19世紀の製作所を黄金期に導きました。鉱山技術者であると同時に鉱物学、地質学、動物学の研究者でもあった博識なブロンニャールの業績は、大きく4つに分けられます。第一に、鳥類学・植物学・地形測量学など広範な分野の知見を加えて、形や装飾を一新したこと。第二に、教育・技術双方に資するフランス初の陶磁とガラス専門の美術館を1824年に設立・公開したこと。第三に、画期的な製造技術を導入したこと。最後に、ステンドグラスや銅胎七宝など、磁器以外の火を用いる芸術分野にも挑んだことです。ブロンニャールの死後も、新技術の開発は盛んに推し進められました。一方造形面では、歴史主義の時流に倣い、装飾過剰とさえ言えるスタイルに達しました。製作所と美術館が現在の地に移転したのもこの頃(1876年)です。本章では、ブロンニャール時代の食器セットや壺などを中心として、広範な学問分野にまたがる豊かな知識とすぐれた技術が結晶した、19世紀のセーヴルの魅力をご紹介します。デザート皿《デュプレシ准将の戦闘と死》(エジプトのセルヴィスより)ジャック・フランソワ・ジョゼフ・スウェバー、ドミニク・ヴィヴァン・ドゥノン、アレクサンドル・テオドール・ブロンニャール(父) 1811年 セーヴル陶磁都市© RMN-Grand Palais (Sèvres, Cité de la céramique) / Martine Beck-Coppola / distributed by AMF※無断転載禁止第3章 20世紀のセーヴル ---アール・ヌーヴォーとアール・デコ---19世紀後半、セーヴルを含む欧米諸国、日本、中国の陶磁器製作所は、万国博覧会で作品が一堂に会したことで互いに大きな刺激を受け、技術と芸術性の双方において競い合いました。ジャポニスムが隆盛をみたのもこの頃です。1897年に製作所の芸術部長に任命されたアレクサンドル・サンディエ (1843~1916)は、アール・ヌーヴォー様式を取り入れます。滑らかで洗練されたフォルム、植物を主要なモチーフとし左右対称性を強調した図案、各作品の形態に最も適した技法で施された装飾。すべてが完璧なレベルで調和した新しい作品群が誕生しました。それらは1900年のパリ万国博覧会において絶賛を博し、特にアガトン・レオナール(1841~1923)の優美で華やかなテーブルセンターピース「スカーフダンス」は、大きな評判を呼びました。ジャポニスムやアール・ヌーヴォーを経て、それまで外国人に門戸を開くことのなかったセーヴルが、1904年に外国人初の「協力芸術家」として日本の彫刻家・沼田一雅(ぬまたいちが)を受け入れたのは特筆すべきことです。一雅が提案した女性像や動物像はビスキュイ彫刻となり、その原型は今も大切に保管されています。一雅は、現在まで続く日本とセーヴルの交流の端緒とも言えるのです。1920年代には、形はさらに簡潔になり、装飾は幾何学的になって、質感や色彩の洗練が進みました。いわゆるアール・デコ様式の採用です。1920年に着任した所長、ジョルジュ・ルシュヴァリエ=シュヴィニャール(1878-1945)は、著名な芸術家、建築家、室内装飾家に協力を求め、1925年のパリ近代装飾美術産業博覧会では、斬新な形の壺や照明器具などを発表しました。そこで大きな成功を収めた製作所は、朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)などの重要な発注を受けるようになりました。本章では20世紀前半のセーヴル黄金期を築いたアール・ヌーヴォー様式とアール・デコ様式から選りすぐりの作品と、彫刻家・沼田一雅の作品をご紹介します。ダンサーNo.14(テーブルセンターピース「スカーフダンス」より)アガトン・レオナール 1899-1900年 セーヴル陶磁都市© RMN-Grand Palais (Sèvres, Cité de la céramique) / Martine Beck-Coppola / distributed by AMF※無断転載禁止第4章 現代のセーヴル ---ゴーティエの時代、現代の芸術家との協力---1960年代以降のセーヴル製作所は、歴代の名品の復刻を続ける一方、現代の著名な芸術家を招き、さらに魅力的な磁器芸術を創出することにも力を注いでいます。1963年に着任した所長セルジュ・ゴーティエ(1911~2004)は、フランスで活躍していた高名な抽象芸術作家たちに声をかけ、セーヴルに新しい現代性を吹き込んでくれるよう依頼しました。それに応え、アレクサンダー・カルダー(1898~1976)やセルジュ・ポリアコフ(1900~69)、エティエンヌ・アジデュ(1907~96)は、真っ白なカンヴァスに向かうがごとく、磁器の皿の上に描きました。またジャン・アルプ(1886~1966)は、彼の詩的で超現実的な世界観を象徴する、優雅な曲線で構成された壺を創作しました。ゴーティエの方針は受け継がれ、今日まで数々の有名な芸術家がセーヴルに新たな着想をもたらしました。時には製作不可能な空想にすら見えるアイデアを、セーヴルは技術と情熱の限りをつくし、磁器で実現しました。その挑戦が、新たな色、着色技法、素地についての研究をも進歩させることになりました。例えばルイーズ・ブルジョワ(1911~2010)の《ネイチャー・スタディ》、草間彌生(1929~)の《ゴールデン・スピリット》のように謎めいた彫像や、エットレ・ソットサス(1917~2007)のテーブルセンターピースのように自由に配置を変えられる、機能性を兼ね備えた作品もあります。これらは、セーヴル磁器の伝統的な「食卓の芸術」をすでに超越しています。《ゴールデン・スピリット》草間彌生 2005年 セーヴル陶磁都市 © Sèvres, Cité de la céramique, Dist. RMN-Grand Palais / Gérard Jonca / distributed by AMF※無断転載禁止本章では、建築・彫刻・絵画・デザインなど各分野の第一線で活躍する芸術家の自由な発想から生まれた、1960年代以降の作品をご紹介します。「六本木開館10周年記念展 フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年」 開催概要会 期:2017年11月22日(水)~2018年1月28日(日)主 催:サントリー美術館、TBS、朝日新聞社企 画:セーヴル陶磁都市構 成:サントリー美術館会 場:サントリー美術館 (港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 )開館時間:10時~18時※金・土および11月22日(水)、1月7日(日)は20時まで開館。ただし12月29日(金)は18時まで開館。※いずれも入館は閉館の30分前まで休 館 日:火曜日(ただし1月2日、9日、16日、23日は18時まで開館)、12月30日(土)~1月1日(月・祝)入 館 料:一般1300円、大学・高校生1000円、中学生以下無料お問い合わせ先TEL.03-3479-8600
2017年10月21日お店のコンセプトは「現代美術コレクターの自宅」「SUNDAY CAFE ART RESTAURANT(サンデーカフェアートレストラン)」は、東京・三軒茶屋にあるカフェレストランです。店舗づくりのコンセプトは、「現代美術コレクターの自宅」。店内は、リビングや書斎などの部屋に見立ててエリア分けがされており、それぞれにアート作品が飾られています。お店の外には、テラス席も。モノトーンのおしゃれな外観にセンス良く緑が配置されており、のんびり食事を楽しみたくなるような居心地の良い空間です。塩味と甘味が絶妙にマッチした「赤豚のグリル」お店イチオシのメニューは、自社養蜂ハチミツを使った「赤豚のグリル」です。赤豚はみずみずしいやわらかな身が特徴。香ばしく焼き上げた赤豚の塩気を、ハチミツやイチジクの甘味が引き立てます。ソースのアクセントとなるゴルゴンゾーラチーズは、ハチミツとの相性もバツグン。コク深い味わいとなります。しっかり食べたい日にもピッタリのメニューです。こだわり野菜を堪能するなら「鎌倉野菜のロースト」この店ならではのの良さを味わいたいのなら、「鎌倉野菜のロースト」は押さえておきたい一品です。こちらのカフェは、厳選した有機野菜が自慢。使用している鎌倉野菜は、朝市で直接仕入れをしています。野菜それぞれが持つ素材の味を存分に楽しめるひと皿。色とりどりの野菜が美しく盛られ、思わずカメラを向けてしまうようなフォトジェニックな一品です。地域密着型のカフェレストランを目指すお店の思いお店の料理には、鎌倉野菜だけでなく葉山の農家から直送される有機野菜など、こだわりの素材がふんだんに使われています。そこに込められているのは、地域客を気づかうお店の思いやりです。「SUNDAY CAFE ART RESTAURANT」は、東急田園都市線「三軒茶屋駅」と「池尻大橋駅」の間にあります。どちらの駅からも、徒歩で12分程度です。アートギャラリーさながらのおしゃれな空間で、日曜日のようなゆっくりと流れる時間を楽しみませんか。スポット情報スポット名:SUNDAY CAFE ART RESTAURANT住所:東京都世田谷区池尻2-7-12 B1F電話番号:03-6413-8055
2017年10月18日チェコでの暮らしも、かれこれ7年。チェコにおける日本文化の認知度がだいぶ上がってきているように感じます。今回は、こちらチェコで人気のある日本文化をいくつかご紹介します。■折り紙:作品がチェコのお土産にもなっている日本でも、子どもからお年寄りまで人気の折り紙。チェコではチェコ独自の折り方などがあり、ペーパークラフトとして人気も知名度も高いです。「日本人は手先が器用」と言われていますが、チェコの人たちも器用な手つきで折り紙を楽しんでいます。精巧なガラス細工やマリオネットなど有名なチェコ土産もあるんですよ。折り紙のワークショップでは、簡単に仕上げる人たちが多いです。我が家の子どもたちも、移住後すぐに小学校で折り紙の時間を設けてもらいました。子どもたちはお互いに、それぞれの国の折り紙を披露してきたようです。■習字:漢字のタトゥーも人気!ワークショップに参加された方が書いたもの。みなさんお上手です。お名前を日本語で書いてあげると、とても喜ばれます。今春、縁あって、博物館で習字のワークショップをしました。「こんな片田舎で参加してくれる人なんているんだろうか」と、半信半疑でしたが、終始お客さんでごった返す始末!恥ずかしながら「しまった、もっと練習しとくんだった!」と後悔するほどでした。地方のテレビ局まで来ていて、思ったより大がかりなイベントになっていたのでびっくり。ただ、裏を返すとそれほど人気なんだな、と感心もしました。たしかに漢字タトゥーなどは、こちらでかなりの人気があります。「家を新築したら、壁に家族みんなの名前を日本語で書いてくれ」なんてお話もいただいたことがあったので、日本の文字にも興味を持つ人が多いのでしょうね。日本にいるとなかなか気がつかないのですが、日本では当たり前のことが海外では人気なんだな、と思うことがあります。習字の合間の折り紙講習。■お茶:各地域に、お茶処もあるチェコの人たちはよくお茶を飲みます。それは、自家製のハーブティーから始まり、紅茶にフルーツティー、ブレンドティー。それから、緑茶なども好まれています。ただし、スーパーなどで売ってある、グリーンティーという名の緑茶には、決まってバニラ味、ピーチ味といったように何かしらのフレーバーが混ざっています。そこに、はちみつや砂糖を入れて飲む人が多いです。もはや、私が知っている緑茶とは、似ても似つかぬお味になっています……。また、チェコでは各地域にČajovna(チャイオブナ)と呼ばれる、お茶処があります。私が住んでいる町にもあり、さまざまな種類のお茶があります。アジアのお茶だと台湾や中国茶などが数多く揃っていて、日本のお茶もあります。文化人の溜まり場のような雰囲気で、のんびりと過ごす人たちが多いです。以前、友人とカフェに行ったとき、珍しく煎茶があったのでオーダーしました。飲み終えた友人は「草のような味がする」と一言。私が初めてハーブティーを飲んだときに、なんとも言えない味わいを感じたのと、きっと同じ感覚でしょう。その一方で、抹茶をたしなむ人もいます。チェコ人は甘党が多い、というイメージが強い私には、「なかなか、ツウですね」と言ってあげたい。■日本から、離れたからこそ感じる愛おしさ他にも、「お花」や「狂言」、空手や合気道などの「武道」などの文化も人気です。また、チェコでは「寿司」ブームになっていた時期もあって、すし米という名の白米が近場で手に入るようになったときは、「ついにこの片田舎も、ここまできたか!」という思いでした。近所の奥さんから、「日本の食べ物は健康に良い」などと声をかけてもらうことも。「漫画」や「アニメ」も大人気で、オタクという言葉もよく耳にします。近年は、コスプレ祭りが白熱してきていて、まるで日本のハロウィンのようです。こうして、改めてチェコで日本の文化を感じたり、伝達する機会をいただくと、日本で過ごしていたときとは違う感慨があります。四季を強く意識したり、物事を深く考えたり。我が子にも、きちんと伝えたい、とか。大事にしていきたい、とか。離れたからこそ、愛おしく思えるのです。
2017年10月18日青山、代官山、六本木など都内主要エリアで“Emotional Life~感動のある暮らし~”をテーマにしたデザイン&アートフェスティバルが初開催。“DESIGNART”とはデザインとアートを合わせた造語で、「機能と美を兼ね備え、日常に感動をもたらすモノやコト」を意味するのだとか。見て感動して購入できる、東京発デザイン&アートフェス。デザイン、アートにとどまらず、ファッション、インテリア業界からの出展作がショップやギャラリーの空間を飾る。注目はフランス人デザイナー、ピエール・シャルパンの個展。長さ6mのガラスファサードを使ったアートワークは必見だ。そのほかルイ・ヴィトン 表参道店の「オブジェ・ノマド コレクション」、FRED PERRY SHOP TOKYOで展示される“テニス”をテーマにした家具もぜひ見ておきたい。ひと休みするならオフィシャルカフェ、DEAN & DELUCA カフェ青山へ足を運んで。嬉しいことに、一部を除き展示作品を購入できるのだとか。“DESIGNART”で“感動のある暮らし”を今すぐ始めたい!ワールド北青山ビルでは「DESIGNART 2017 Feature」に選ばれたピエール・シャルパンの個展を開催。(C)Pierre Antoine『HAY』のキッチンアイテムが勢ぞろい!北欧デザインの新風、デンマークのインテリアプロダクトブランド『HAY』。アジア初開催の「HAY KITCHEN MARKET」では新商品と各国からセレクトしたキッチンアイテムを先行発表・販売。最新デザインを入手するチャンス!上・『トーキョー カルチャート by ビームス』では墨を使った「護符」の作品展を。下・『FRED PERRY SHOP TOKYO』は新作の「ラケット・テーブル」と「ラケット・チェア」(天童木工)を販売予定。表参道・外苑前/原宿・明治神宮前/渋谷・恵比寿/代官山・中目黒/六本木・広尾エリアで開催。10月16日(月)~22日(日)、初日のオープニングイベント「PechaKuchaNight」は17:35~19:00表参道ヒルズ本館B3スペースオーにて。DESIGNART実行委員会info@designart.jp※『anan』2017年10月18日号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2017年10月13日大人気のアーティスト、草間彌生さんの個人美術館が東京・新宿に新しくオープンしました。草間さんの世界にひたれる空間ってどんな感じなのでしょう?プレスプレビューを取材してきましたので、レポートします!開館記念展スタート!【女子的アートナビ】vol. 8710月1日に開館した草間彌生美術館では、年に2回のペースで展覧会を開催。草間さんのさまざまなアートを毎年楽しめるようになっています。こけら落としとなる開館記念展『創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき』では、最新絵画シリーズ《わが永遠の魂》を中心に構成。今展のために作られたというインスタレーション作品も展示されています。まずは、外観からご紹介。真っ白な建物が美術館です。場所は新宿区弁天町の住宅街。最寄り駅は、都営地下鉄大江戸線の「牛込柳町」駅ですが、東京メトロ東西線の「早稲田」駅からも行くことができます。こちらは入り口付近の写真。1階のガラス部分には、草間さんの水玉模様がデザインされています。細長い美術館で、中に入るとワンフロアは比較的コンパクト。展示室には階段で上がっていきます。まずはモノクロの世界へ!最初の展示室では、モノクロの連作「愛はとこしえ」シリーズの27点を見ることができます。これらの作品は、2007年から3年間で描いたドローイングを版画にした連作。黒のマーカーペンを使いフリーハンドで描いた画面には、おなじみの水玉模様をはじめ、抽象的な形が繰り返し出てきたり、細かい線がびっしりと描かれていたりして、モノクロの草間ワールドを楽しめます。3階はとってもカラフル!続いて3階の展示室に行くと、一転して鮮やかな世界が広がっています。こちらは2009年から手がけ、現在も制作を続けられている大型の連作「わが永遠の魂」シリーズ16点。1日に1点(または2日に1点)という早いペースで描かれている同シリーズは、すでに530点を超えています。2017年の春に開催された『草間彌生展―わが永遠の魂』でご覧になった人も多いと思いますが、今回の展覧会では同シリーズ最新作を初公開。新しい作品を見られるなんて、個人美術館ならではの魅力です。2分間のかぼちゃ体験♪次は4階へ。扉しか見えませんが、この部屋の中にミラールームの最新作《無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく》があるとのこと。まずは扉の前でスタッフの方から鑑賞について次のような説明を受けます。・入れ替え制で入場する・2分間限定で鑑賞する・展示物には手を触れないそして順番に数名ずつ中に入ると、スタッフが扉を閉めてストップウォッチで2分計測。時間になると扉を開ける……という手順です。閉じ込められる感があってちょっとドキドキ。こちらが展示室内の写真。密室の中に無数の水玉かぼちゃが鎮座しています。鏡の反射や照明の効果でかぼちゃがどんどん増殖していくように見えて、ちょっと怖い感じ……。体感型のインスタレーションであるミラールームは、草間さんの代表的な作品シリーズのひとつ。これまで松本市美術館などいくつかの場所で違うパターンのミラールームを体験したことがありますが、私的には今回のかぼちゃが一番インパクト大でした。最後の5階は資料閲覧スペース。そこから続く屋上ギャラリーでは新作の巨大かぼちゃ作品《Starry Pumpkin》を見ることができます。トイレも必見!展示作品のほかに、ぜひ見ていただきたいのがエレベーターとトイレ。どちらにも赤い水玉がいっぱいデザインされていて、小さなミラールーム状態になっています。特にトイレは自分ひとりで贅沢に草間ワールドを体感できるので超オススメです(でもトイレの数が少ないので、あまり長居しすぎないようにしてくださいね)。最後は1階のショップでお土産もチェック。美術館限定のクッキーや水玉グッズなど記念に買って帰りましょう。なお、この美術館は日時指定の予約・定員制となっています。詳しくは公式サイトをチェックしてみてくださいね。Information会期:~2018年2月25日(日)※開館日は木・金・土・日曜および国民の祝日(月~水、12月25日〜1月17日は休館)時間:11:00〜17:00※1日4回(各回定員50人・90分の入れ替え制)のチケット事前購入制①11:00〜12:30(11:30までに入場)、②12:30〜14:00(13:00までに入場)、③14:00〜15:30 (14:30までに入場)、④15:30〜17:00(16:00までに入場)会場:草間彌生美術館料金:一般 1000円 / 小中高生 600円
2017年10月13日一日かけて思う存分アートな時間を港町・横浜は文化や人の交流の中心でもあります。そんな地で開催される大規模なアートの祭典「ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス」。横浜美術館や横浜赤レンガ倉庫をはじめとする、横浜を代表するスポットを巻き込み、2017年8月4日(金)から11/5(日)まで開催中です。交流の中心地である港町だからこそできる本特別展。一日かけて心ゆくまでアート三昧はいかが? 見たことのない横浜が待っています。私たちに問いかける現代アートの数々アイ・ウェイウェイ(艾未未)《安全な通行》2016《Reframe》2016ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(横浜美術館)©Ai Weiwei Studio斬新な試みが光る本特別展。個展が集まったような雰囲気である一方、タイトルにもある「島」や「星」がゆるく結びつき諸島群や星座を生み出すように、それぞれの作品が互いに影響し合うアート空間が広がっています。私たちを取り巻く現代社会を、アーティスト独自の切り口や手法で表現した作品群は、そんな現代に生きる私たちに問いを投げかけます。中国のアーティスト、アイ・ウェイウェイが作り出したのは、美術館入口の柱を利用した巨大インスタレーション作品《安全な通行》。柱に一面に貼り付けられているのは水上で使用する救命胴衣の数々。実はこの救命胴衣は、実際に難民が使用したものなのです。この作品を通して、アイ・ウェイウェイは、世界における難民問題を表現しました。ジョコ・アヴィアント《善と悪の境界はひどく縮れている》2017ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景ジョコ・アヴィアントの作品《善と悪の境界はひどく縮れている》は、しめ縄から着想を得た巨大作品。使用した竹の数はなんと2000本! 膨大なインドネシアの竹を使用したアートワークは見るものを圧倒します。今まで家屋や日用品の素材として親しまれてきたインドネシアの竹材も、現代では失われつつある文化の一つとなってしまいました。そんな素材を通して喪失されゆく伝統文化と、人と自然の営みについて問題を提起する作品となっています。スタイリッシュな限定グッズも登場パンフレットやポスターのテーマにもなっている、ピンクと青色を貴重としたスタイリッシュなデザイン。描かれている亀は、スペイン語で亀を意味する「ガラパゴス」に由来しています。そんな可愛らしい亀をモチーフにしたグッズが多数登場です。キーホルダー付きトートバッグは、たくさん荷物も入る優れもの。ピンクと青色のキーホルダーがワンポイントとなっています。他にもオリジナルパパブレなど、ちょっとしたお土産にも最適なグッズも。横浜美術館ミュージアムショップや横浜赤レンガ倉庫1号館「SHOPトリエンナーレ2017」にて好評販売中です。文/おゝしろ実結イベント情報イベント名:ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星とガラパゴス催行期間:2017年08月04日 〜 2017年11月05日住所:横浜美術館神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目4番1号 横浜赤レンガ倉庫1号館神奈川県横浜市中区新港1-1-1横浜市開港記念会館(地下)神奈川県横浜市中区本町1−6電話番号:03-5777-8600(8:00-22:00)
2017年10月10日こんにちは、そんたんママです。秋まっさかり! 公園へ行くとどんぐりや松ぼっくりが落ちていて、見つけると大人もついつい拾いたくなってしまいますね。我が家のきーちゃんも何かと宝物を拾ってきては、リスのように玄関に収集しています。拾ったどんぐり、みなさんはどうしていますか?今回は、なんだかじゃらじゃら貯まってきたどんぐりたちの保存方法を交えつつ、ついでにオシャレなインテリアにしてしまおうと思います!どんぐりの虫対策! 1.選別どんぐりを家に置いておいたら、知らぬ間に虫が出ていた! なんて悲劇はよく聞きますが、できれば自分の家では起きてほしくないもの…。拾ってきたどんぐりは、下処理しておくのがベターです。やり方は3ステップ!1. きれいなどんぐりを選別する2. 5分ほど茹でる3. 2、3日空気に触れさせ、しっかりと乾燥させるこの工程で仮に中に虫がいても死滅させることができるので、安心して家に飾ることができます。まずは選別。穴の開いているものや割れているもの、水に浮くもの(軽いもの)は避け、きれいなものだけを選びます。拾う時点である程度選んでおくと良いです。2.茹でる次にどんぐりを茹でます。水から入れ、ふつふつし出してから5分ほど。時間に決まりはないのですが、短すぎると中まで熱が加えられず、長すぎると皮が割れてしまうので、枝豆なんかを茹でる感覚で5分くらい。料理用のお鍋を使うのに抵抗がある方は使い古したお鍋を工作用に回すか、100円均一などで安いお鍋をひとつ用意してみてください。我が家は使い古したフライパン(今はきーちゃんのままごと用)を使っています。3.乾燥させる 最後は2、3日空気に触れさせて乾燥させればOK!ちょっぴり面倒に思えますが、拾ったら選ぶ、茹でる、乾かす、を日課にすると、きれいなどんぐりだけ集まっていくので気持ちがいいです。冷凍するもよし! 茹でるのが面倒な時や、みどりが綺麗で茹でるのがもったいないな…なんて時は、ジッパー付ビニール袋に入れて1週間ほど冷凍します。仮に虫がいても凍って死んでしまうので、この方法でも大丈夫。好きな入れものにどんぐりを入れよう! どんぐりが乾いたら、お好きな容器に入れましょう。色々まぜたり、種類別に分けてみたり。たまったらリースの素材として使っても良いですし、置いておくだけでもちょっとした秋のインテリアになります。これだけでも目に楽しいですが、次のページではどんぐりに色をつけてより華やかにしたいと思います!どんぐりに色をつけてみよう! どんぐりに色をつけます。今回使うのはメタリック系の油性スプレー。ホームセンターや、100円均一にも売っています。 ヒビや穴はないけれど少し見栄えが悪いどんぐりたちを、空き箱や紙袋の中に入れます。こうするとスプレーが飛び散りません。 ベランダなど通気性の良いところでスプレーを吹きかけます。少し乾かしてから裏側にもスプレーし、全体に色がついたら箱のまま置いて、完全に乾けばOK。 全てのどんぐりを塗らなくても、ゴールドが少し入るだけでぐっと華やかになります!ちなみカラーリングは、個人的には集合体恐怖症対策にもなると思っていて。もし茶色い粒が集合しているのを見るのが苦手でも、色つけすると不思議と嫌な気がしません。 先ほど同様容器に入れるだけでも良いですし、キャンドルを乗せれば大人なインテリアに大変身! クリスマスまで楽しめます。いかがでしたか。子どもと何気なく集めたどんぐり。そこから何かつくってもつくらなくても、ただ置いておくだけでワクワクする。そんな存在であればいいなと思います。
2017年10月06日写真家・長島有里枝さんの回顧展ともいえる大規模な個展「長島有里枝そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。」が東京都写真美術館で開催されるということで、ご本人に話をうかがいました。シャッターを切る勇気がでないこと、今でも、けっこうあるんです。長島有里枝さんが「写真家」になって四半世紀が経とうとしている。武蔵野美術大学在学中に家族と共にヌード姿で撮影したセルフ・ポートレートが話題を呼び、‘90年代は“ガーリーフォト”の火付け役に。‘01年には木村伊兵衛写真賞を女性写真家3人で同時受賞。実力と世の中の写真ブームとが相まって20代から時代を駆け抜けてきた。そしてこの秋、東京都写真美術館で彼女の回顧展ともいえる大規模な個展が開催される。「最初は40代で回顧展なんていいのかなと思いましたが、若いうちから働いてきたし、やってみようと。展示作品を260点近くに絞るのがとにかく大変で、25年分ある写真の整理に半年は費やしました。退色の進んだ昔のネガを修復するだけでもひと仕事。昔の彼氏でもなんでもみんな作品になっているから、いろいろ思い出しました(笑)。新作もあります。日記をつけるように、日々出会った人を撮影した200点ほどの写真をテーブルに並べた作品です。改札で撮ったものや振り向きざまの写真が多いのは、会えたことが嬉しすぎてカメラを向け忘れてしまったから。勇気がでずにシャッターを切れない時もけっこうあるんです」20代の終わりに出産。「母」として息子と過ごす時間を優先しながら作家活動を続けてきた。そんな中、自らの子供時代を綴ったエッセイ『背中の記憶』を上梓。写真家らしい視覚的な言葉で、長島さんの見た個人的な景色がまるで読み手の記憶であるかのように、イメージをくっきり思い起こさせる印象的な文章だった。今回の個展のタイトルもまた独特なので、ご本人に解説をお願いしてみると……。「オリジナルは英語でした。まず、写真を撮るのに必要なことをレシピみたいに書き出してみようと思ったんです。好奇心、勇気などに続いて、“ひとつまみの皮肉と、愛を少々。”という言葉があった。日本語に翻訳して、さらに短くしたら、なぜかそこだけが残っちゃったんです。わかりにくかったらどうしよう(笑)」ながしま・ゆりえ‘73年、東京都生まれ。‘01年『PASTIME PARADISE』(マドラ出版)で第26回木村伊兵衛写真賞受賞。‘10年には『背中の記憶』(講談社)で第26回講談社エッセイ賞受賞。東京都写真美術館東京都目黒区三田1-13-3恵比寿ガーデンプレイス内開催中~11月26日(日)10:00~18:00(木・金曜は20:00まで)※入館は閉館時間の30分前まで毎週月曜休(祝日の場合は開館し、翌日休館)一般800円ほかTEL:03・3280・0099写真1枚目≪Self-Portrait(Brother #34)≫1993年東京都写真美術館蔵写真2枚目<not six>より2000年作家蔵※『anan』2017年10月11日号より。写真・上山知代子取材、文・吉田直子(by anan編集部)
2017年10月04日こんなリサ・ラーソン知らなかった! 「リサ・ラーソン展」で作品を満喫♪1931年にスウェーデンで生まれ、今年の9月で86歳を迎えたリサ・ラーソン。国内のみならず、日本をはじめとした世界各国で活躍している彼女は、現在も独特の自由な発想で、一点ものの作品(ユニークピース)を制作し続けています。同展では、彼女の代名詞ともいえる可愛らしい動物作品はもちろん、丸みを帯びた体のラインが特徴的な人物作品など、約190点の作品が鑑賞できます。芸術一家であるラーソン家のコラボレーションゾーンや、ユニークピースの展示、さらに夫のグンナル氏による初展示作品もあり、リサ・ラーソンの知られざる一面が明かされる展覧会です。北欧陶器の温かさと、ユーモラスな世界観に酔いしれてみては?過去最大級のボリューム! 先行販売陶器や大人気の定番商品&新作アイテムが大集合 「リサ・ラーソンショップ」展覧会の興奮と余韻を残し、続いて向かうのは物販コーナー「リサ・ラーソンショップ」。先行販売陶器の他、定番商品から展覧会公式グッズ、新作アイテムまで、およそ250種類のグッズが立ち並ぶショップ内は、まさにリサ・ラーソンランド!北欧モダンなデザイングッズの数々に、コレクター魂がくすぐられます!※限定陶器「コーギー」は受注販売ですその中でもオススメなのが、展覧会限定販売陶器「コーギー(税込・26,460円)」。体全体のやさしい色合いとつぶらな瞳、細く小さな足が可憐な、素朴で味のある一品です。お気に入りをいち早くゲットして! 胸キュン必至の先行販売グッズも必見同展では、松屋会場先行販売となるオリジナルグッズも充実。豊富なラインナップに、思わず目移りしてしまいそう!猫好きにはたまらない、気まぐれな表情が愉快な猫の陶器は、3種7色展開で販売されており、1体1体じっくりと選んでお買い求めいただけます。人気キャラクターの大人カワイイデザインがオシャレなエコバッグは、普段使いにピッタリ。お買い物だけでなく旅行にも持って行けちゃいます!さらに、リサ・ラーソンの陶器をいつでも持ち歩ける定番キーホルダーや、スウェーデン製の食器など、新柄や新キャラづくしの先行販売グッズが目白押し。展覧会のお土産や思い出に、あなただけのお気に入りを見つけましょう。癖になる魅力たっぷりの「北欧を愛するすべての人へリサ・ラーソン展」。ぜひ一度お立ち寄りください♪文/千祈(Kazuki)©︎Lisa Larson©︎Lisa Larson / Albaro Campo©︎LISA LARSON ©︎Tonkachiイベント情報イベント名:北欧を愛するすべての人へリサ・ラーソン展催行期間:2017年09月13日 〜 2017年09月25日住所:東京都中央区銀座3-6-1電話番号:松屋銀座 03-3567-1211(大代表)
2017年09月20日1200個の風鈴が奏でる地球への警鐘フェリックス・バコロール《荒れそうな空模様》2009/2017年東南アジアで頻繁に見られる、天気雨を意味するタイトルがつけられた本展には、空間全体を使用した大型インスタレーション作品が、豊富に展示されています。その中でもひときわ目を引くのが、森美術館に展示されている、天井から1200個もの色鮮やかな風鈴をつるして作られたこちらの作品。膨大な数の風鈴が風によって揺れ動く姿は、東南アジアの祝祭性や、大量生産を支えるグローバル経済の現状を映しており、鋭さと儚さを同時に奏でる美しい音色は、我々の聴覚と視覚を通じて地球温暖化に対する警告を意味しているのかもしれません。環境問題に着目した壮麗なインスタレーションを、ぜひご自身の目と耳で体感してください。SNS映えバツグン! 5トンの糸に酔いしれながら宝探しスラシー・クソンウォン《黄金の亡霊(どうして私はあなたがいるところにいないのか)》2017年本展の作品は、そのほとんどが写真撮影可能となっており、連日多くの人が自身のアート体験をSNSに投稿しています。続いてご紹介するのは、国立新美術館に展示中のこちらの作品。床全体を覆う、色とりどりの糸が創り出すアート空間は、SNS映えバツグンです!5トンもの糸に隠されているのは、黄金の亡霊をあしらった、最初は全部で9本あった金のネックレス。それを見つけた来場者は、なんと持ち帰りが可能!大人から子供まで楽しめる体験型の作品となっています。ネックレス探しに熱中するもよし、糸の感触を楽しむもよし。思い思いの過ごし方ができる魅力的な空間に、時間が経つのを忘れてしまいそう。指文字が織り成す民主主義への叫びFX ハルソノ《声なき声》1993-94年飾り気のない、どこか寂し気でシンプルな空間にたたずむ9つの手。国立新美術館に展示されている9枚のパネル作品は、指文字で「DEMOKRASI」、インドネシア語で「民主主義」を表現しています。巨大なパネルの手前に置かれている、それぞれの指文字に対応するアルファベットが刻まれたスタンプは、自由に押印が可能。左から順番に押していくと、紙の上に民主主義の文字が完成する仕組みです。一番右のパネルが表現しているのは、言論や思想の自由に対する抑圧に縛られる民衆の声なき声。無骨で力強い9枚の白黒写真から聞こえてくる静かな脅威に、耳を傾けてみてください。訪れた誰もが作品制作の一部を担える、参加型作品が満載の本展。アジア各国から集結したアーティストによる現代アートの競演を、とくとご覧あれ♪文/千祈(Kazuki)イベント情報イベント名:サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで(2館同時開催/国立新美術館)催行期間:2017年07月05日 〜 2017年10月23日住所:東京都港区六本木7-22-2電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)イベント情報イベント名:サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで(2館同時開催/森美術館)催行期間:2017年07月05日 〜 2017年10月23日住所:森美術館東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53階電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年09月15日未体験の空間が六本木に出現前代未聞のプロジェクトを紹介する本展「『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展」は、2017年10月1日(日)まで、六本木・21_21 DESIGN SIGHTにて開催されています。チラシやポスターに踊る”連続製作時間96時間”や”長さ3,200mの彫刻”の文字。想像を絶するような数字や言葉に、「どんな作品なのだろう?」と疑問が湧き上がってくることでしょう。広報のご担当からは、「自身の中で想像を巡らせた上で展示を見に来てください。答え合わせするような感覚が味わえますよ」というお話も。そんな本企画展は、“湖面を渡る100,000㎡の布”と称された《フローティング・ピアーズ、イタリア・イセオ湖、2014-16》という作品を手がけた、クリストとジャンヌ=クロードがきっかけとなり開催が決定。世界各国で活動を行うクリエイターが進める「壮大なプロジェクト」の全貌をそれぞれ紹介する企画展となっています。作品と一体化⁉︎ 全身でクリエイションを味わい尽くして訪れたらじっくり鑑賞してみたいのが、作品の空間と一体化できる展示です。”テープ21,120mの床”と称された《テープ・トウキョウ 02》は、膨大な量のテープによって作られた繭のような立体作品。作品の中に入ってみると、今までに経験したことのないような、摩訶不思議な世界が広がります。クリエイター西野達氏による《カプセルホテル21》は、六本木のど真ん中に突如として出現したアートホテルをモチーフにした作品。鉄パイプと発泡スチロールによって作られたカプセルホテルのような空間で宿泊気分を体験できます。さらに朗報です。“500人が入れる風船”と称された移動式コンサートホール《アーク・ノヴァ》が、東京ミッドタウンの芝生広場に9月19日(火)〜10月4日(水)まで期間限定で登場予定とのこと。さまざまな分野のクリエイター達が制作した空間の中に溶け込み、思いを馳せることのできる壮大な本企画展は、芸術の秋にぴったりです。取材・文/おゝしろ実結イベント情報イベント名:「そこまでやるか」壮大なプロジェクト展催行期間:2017年06月23日 〜 2017年10月01日住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン21_21 DESIGN SIGHT電話番号:03-3475-2121
2017年09月14日今をときめくミニチュア作品が勢揃い見慣れた日用品が、樹やビル、はたまた海や宇宙に。一度見たら虜になってしまう世界を作り上げるミニチュア写真家・田中達也氏の、国内初となる大規模展覧会が始まりました。「MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界」は2017年9月1日(金)〜12日(火)まで、新宿髙島屋11階特設会場にて開催中。本展覧会ではミニチュア写真作品約100点とジオラマ作品が展示されています。さらにNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックの制作秘話やジオラマなど、貴重な裏側を覗けるコーナーも。クライマックスを迎える本編とあわせて足を運びたい展覧会です。ユーモアたっぷり! スモールワールドに魅了されてブロッコリーを樹に例え、その根本でピクニックを楽しむ様子を表現した《ブロッコリー1本分のサバンナ》や、辞書に貼られた付箋を足がかりにクライミングする《問題の解き方は人それぞれ》。よく知っているアイテムが、思わぬかたちで作り上げるミニチュアの世界に「その発想はなかった」と驚くことでしょう。作品タイトルも茶目っ気たっぷりで、思わずクスッと笑ってしまいそう。ミニチュアの世界に迷い込んだかのような感覚を味わえる、巨大なブロッコリーも会場内に登場。巨大ブロッコリーはもちろんのこと、ミニチュア作品も撮影可能(一部を除く)なので、SNSに投稿してみては。特設ショップでは作品をモチーフにした缶バッチやクリアファイル、ポストカードなどが販売中です。お気に入り作品のアイテムをゲットしちゃいましょう。取材・文/おゝしろ実結イベント情報イベント名:MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界催行期間:2017年09月01日 〜 2017年09月12日住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目24−2新宿髙島屋 11階特設会場
2017年09月05日作品を間近に見られる初の大規模イベント大阪・阿倍野のあべのハルカス24F、大阪芸術大学スカイキャンパスにて2017年9月18日(月)まで開催されている「中村佑介展 15 THE VERY BEST OF YUSUKE NAKAMURA」。今回の大規模な展覧会は、中村さん自身にとって初となるイベントです。「謎解きはディナーのあとで」や、「ASIANKUNG-FU GENERATION」のジャケットなど、数々の話題作を手がけてきた中村さん。このイベントでは世間の人たちが彼のことを知るきっかけとなった代表作だけでなく、学生時代の作品などこれまで外に発表されることのなかった作品も展示されています。イラストレーター歴15周年の記念としてイベントを開催2002年からイラストレーターの活動をスタートさせた中村さん。「活動歴が15年に到達した記念にイベントを開催しないか?」と話をもちかけられたことから、今回初となる大規模イベントの開催を決意したそう。開催場所はイラストレーターとしての礎を築くこととなった母校の大阪芸術大学。開催エリアとして決定した阿倍野の土地も、中村さんが10年間生活をしていたゆかりのある場所です。今まで日の目を見なかった作品も公開されており、彼の作品だけでなくイラストレーターとしての成長過程も見ることができます。会場で手に入るイラスト入りのグッズは必見今回のイベントでは、15年間で発表された作品の中からセレクトした中村さんのイラストを用いたグッズが販売されています。ポスターや下敷きなど定番のものだけでなく、常に持ち歩くことのできるiPhoneケースやブックカバーなど、彼のイラストを身近に感じることのできるアイテムが揃えられています。その他には、ポストカードやステッカーなどもあり、おみやげにも喜ばれること間違いなしです。中村さんが携わってきた仕事の全てを公開CDのジャケットや小説の表紙だけでなく、今や教科書の表紙にも採用されている中村さんの作品。彼のイラストは日本国内のみならず、独特の世界観で世界の人からも注目を浴びるほどです。今回のイベントは、彼が携わってきた仕事のほぼ全てを見ることができる絶好のチャンス! ファンのみならず、一度足を運ぶ価値のあるイベントとなっています。大阪のシンボルマークとして阿倍野にそびえ立つ、あべのハルカス。24階・大阪芸術大学スカイキャンパス内にて開催中です。JR天王寺駅目の前にあり立地も抜群。大阪観光がてら立ち寄ることもできます。どうぞお見逃しなく!イベント情報イベント名:中村佑介展 15 THE VERY BEST OF YUSUKE NAKAMURA催行期間:2017年07月15日 〜 2017年09月18日住所:〒545-6016大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43あべのハルカス24F大阪芸術大学スカイキャンパス内
2017年09月04日熊谷守一没後40年の大回顧展が、2017年12月1日(金)~2018年3月21日(水・祝)の期間、東京国立近代美術館で開催されます。スケッチや日記まで含めて200点を超える展示品が集められ、97年の人生をひたすらに生き、描き続けた熊谷の人生と、その創作の秘密に迫ります。97年の人生をひたすらに生き、描いた画家、クマガイモリカズ花や鳥や虫、何気ない庭の一角。明快な線と色で身近なものを描く作品で広く知られる熊谷守一。一見おだやかに見える作品の背後には、科学者のような観察眼と、考え抜かれた制作手法が隠れています。97年の人生をひたすらに生き、描いた画家の軌跡を存分に紹介する――それがこの、没後40年の大回顧展です。●熊谷守一とは1800(明治13)年、岐阜県恵那郡付知村に生まれた熊谷は、1897(明治30)年に上京。1900(明治33)年、東京美術学校西洋画科撰科に入学し、黒田清輝、藤島武二らに師事しました。一時帰郷して材木運搬などの仕事に就くも、再上京。二科会を中心に発表を続け、二科技塾の講師も務めます。戦争を挟んで次々と家族の死に見舞われた熊谷。戦後、明るい色彩と単純化されたかたちを特徴とする画風を確立し、97歳で没するまで制作をおこないました。熊谷は、こんな言葉を残しています。「みんなはわたしのことをすぐ仙人、仙人と呼びますが、わたしは仙人なんかじゃない、当たり前の人間です……」熊谷守一の実直な人柄が偲ばれる言葉ですね。●展覧会の構成※章のタイトルは全て仮題です●1章 画業の始まり(1910-1920年代)1900年、熊谷は東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学し、黒田清輝らの指導を受けました。授業で人体のデッサンを学び、1920年代以降の裸婦像の基礎を作ります。また、闇の中でのものの見え方を追究するなど、早くから独自のテーマにも取り組みました。1910年、故郷岐阜に戻り、材木を扱う仕事に就いたのち、再上京。山仕事の経験は生涯、作品や生活態度に影響を与えました。●2章 さまざまな模索(1930-1940年代)この時期の熊谷は、絵の具を厚く塗り重ねる技法を用いて多くの裸婦像を描きました。また、山や海に出かけて風景画を制作してもいます。こうした裸婦像や風景画の中から、くっきりした輪郭線と色に特徴付けられる戦後の作風が、次第にかたち作られていきました。この頃に描かれた膨大な数のスケッチは、戦後の作品にも繰り返し使用され、熊谷作品の土台を成すものとなりました。油彩以外に書や水墨画を手がけるようになったのも、この頃です。●3章 線と色の完成(1940-1970年代)戦中から戦後にかけ、くっきりした輪郭線と色を特徴とする、もっともよく知られた画風が完成しました。熊谷は76歳の時に体を壊し、それ以後は自宅から滅多に出ず、庭の花や虫、鳥といった身近なものを描くようになります。しかしながら実は、こうしたモチーフのいくつかは、1940年代に描かれたスケッチに登場しています。そのことからも、長期にわたってねばり強く関心を持ち続ける熊谷の制作の特徴がうかがえます。【展覧会概要】名称:「没後40年熊谷守一生きるよろこび」会期:2017年12月1日(金)~2018年3月21日(水・祝)会場:東京国立近代美術館所在地:千代田区北の丸公園3-1URL:
2017年09月01日「アートフェア東京2018」が、2018年3月9日(金)から11日(日)まで、東京国際フォーラムにて開催される。日本最大級の国際的アートフェア「アートフェア東京」は、日本のアート市場とアートシーンを国内外に発信する日本最大級の国際的なアートフェア。昨年は57,800人の来場者を誇る大規模なイベントとなっており、今回で13回目の開催となる。会場には、数々のギャラリーが作品を出展し、気に入った作品は購入可能だ。古美術、工芸から日本画、現代アートまで作家の層も幅広く作品が集結する。歴史に紐づいた日本のアートの発信だけでなく、“今”の日本のアート状況を伝える企画展示や関連イベントも開催する。古美術から気鋭のアーティスト作品まで、過去最多の出展者数アートフェア東京の特徴である、古美術、工芸、日本画、近代美術、現代アートまで様々なジャンルの作品が集まる「ギャラリーズ」と、気鋭の作家の個展で展開する「プロジェクツ」を合わせ、全164軒の出展が決定。前年より拡大したブース展示の「ギャラリーズ」では各ジャンルの作品が国内外から集結し、これまで以上に見応えのある展示になっている。「ギャラリーズ」「ギャラリーズ」の過去最多となる153軒の出展では、中国の繭山龍泉堂による南宋の青磁や、宝満堂の薩摩焼などの古美術から、日動画廊が出品する藤島武二の洋画などの近代美術まで、年代を超えた名作が勢揃い。また、現代アートを代表する海外アーティスト、ロナルド・ヴェンチェラ(Ronald Ventura)、インヴェイダー(Invader)らの個展も行われる。「プロジェクツ」「プロジェクツ」は入場無料のロビーギャラリーで展開。1ギャラリーにつき、1アーティストの個展形式で、ペインティングから写真、現代根付、インスタレーションまで、若手アーティストを中心とした11名の作品を展示販売する。初開催「World Art Tokyo-パンゲア・テクトニクス-」「アートフェア東京 2018」では国際的な文化交流の場を目指し、9ヶ国の駐日大使が推薦する、グローバルな活躍が期待される次世代のアーティストの国際展「World Art Tokyo-パンゲア・テクトニクス-」を初開催する。テーマは「パンゲア・テクトニクス-地殻変動するアート⇄ものがたりの分岐点-」。東京藝術大学大学院の学生がキュレーターを担い、9ヶ国のアーティストが生み出す新しい「ものがたり」によって、地球上の広大な地域の際や共通点を浮かび上がらせる。学生作品を展示「Future Artists Tokyo -スイッチルーム-」「Future Artists Tokyo -スイッチルーム-」は、日本を代表する芸術系大学の学生キュレーター6名がチームとなって12名の学生作品を選定、展示制作を行う展覧会。学生ならではの新しいアイデアから生み出される、多様で独創的な作品が展示される。ホテルでのアートフェアも「アートフェア東京」に連動して、汐留のパークホテル東京にて同期間、「ART in PARK HOTEL TOKYO 2018」が開催される。大阪で15年続く現代美術のアートフェア「ART OSAKA」が企画する本イベントでは、東京16軒、東京以外24軒、台湾1軒、韓国1軒の総勢42ギャラリーが出展し、ホテルの客室をギャラリーに仕立てて作品を展示・販売する。絵画・彫刻・版画・写真から、空間全体を使ったインスタレーションまで幅広いジャンルを展示。東京では見る機会が少ない作家や作品を見ることができる。ホテルの客室を利用することで、自宅でのアートコレクションをイメージしやすく、親近感を持って作品を見ることができるのも魅力の一つだ。また、フェア会場であるホテル26階、27階からは、東側に浜離宮恩賜公園、西側に東京タワーを臨むことができる。東京ガールズコレクションとのコラボレーションを実施イベントでは、「東京ガールズコレクション 2018 SPRING/SUMMER」とのコラボレーションが決定。東京アート&ライフメディア『アートマーケット トウキョウ(Art Market Tokyo)』が、「アートフェア東京」や「東京ガールズコレクション 2018 SPRING/SUMMER」の会場内、都内のギャラリー、美術館で配布される。『アートマーケット トウキョウ』内では、人気ファッションモデルを代表してラブリが東京の街の中にあるアートを巡り、アートとファッションの領域を超えて多様化するライフスタイルや価値観を発信する。【詳細】アートフェア東京2018開催日程:2018年3月9日(金)~3月11日(日)※3月8日(木)は招待制 ※最終入場は各日終了30分前会場:東京国際フォーラム・ホールE及びロビーギャラリー住所:東京都千代田区丸の内3-5-1入場料:前売券/1DAYパスポート引換券 3,000円(税込)当日券/1DAYパスポート 3,500円(税込)出展数:164軒(国内146軒、海外18軒)参加都市:国内15都市、海外14都市※3月8日(木)は招待制。※チケットの価格は予定価格。※小学生以下は、大人同伴の場合に限り入場無料。■ART in PARK HOTEL TOKYO 2018詳細日時:2018年3月9日(金)~3月11日(日) 11:00~20:00※3月8日(木)は招待制。※最終日のみ17:00まで ※入場はフェア終了1時間前まで場所:パークホテル東京 26階、27階(2フロア貸切)住所:東京都港区東新橋1丁目7番1号 汐留メディアタワーTEL:06-7506-9338(事務局)入場料:1,500円※チケットは25階フェア受付にて販売【アートフェア東京 2018 問い合わせ先】一般社団法人 アート東京東京都港区麻布台 1-9-12 飯倉台ビル4階TEL:03-5797-7912【ART in PARK HOTEL TOKYO 2018 問い合わせ先】ART OSAKA 事務局大阪市中央区上本町西4-1-68TEL:06-7506-9338
2017年08月25日ツタンカーメンから村上隆まで…ボストン美術館の至宝が登場(写真左)フィンセント・ファン・ゴッホ《郵便配達人ジョゼフ・ルーラン》1888年、(右)フィンセント・ファン・ゴッホ《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》1889年何世代もの偉大なコレクターたちに支えられ、卓越した美術作品を収蔵するボストン美術館。北米で一番歴史のある美術館から、古代エジプトや中国美術、日本美術、はたまたフランス絵画やアメリカ絵画、版画・写真、現代美術といった珠玉の美術作品80点が堂々来日しました。<ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション>は、上野の東京都美術館で開催中。東京会場での会期は2017年7月20日(木)〜10月9日(月・祝)となっています。巡回展となる本展は、東京会場の後、神戸、名古屋へと場所を移し開催予定です。まるで美術の百科事典、ボストン美術館のエッセンスをぎゅっと凝縮した貴重な機会を見逃すことなかれ。初里帰りの涅槃図やゴッホの傑作も大注目まず注目したいのが、本展で初めての里帰りを果たした、英一蝶(日本 1652-1724)の《涅槃図》(1713)です。横たわる釈迦の周りで生きとし生けるものすべてが感情豊かに嘆き悲しむ様子を描いた本作は、1911年にボストン美術館コレクションに収蔵されました。そして2016年8月から2017年5月まで大規模な修理が施され、その彩りを今に伝えます。古来の伝統を今の技術者が後世に残してゆく、大きな営みを細部までじっくりとご覧あれ。そしておなじみフィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ 1853-1890)の描いたルーラン夫妻の肖像もそろって来日。ゴッホの親しい友人であったジョゼフ・ルーランをはじめ、ゴッホはその家族をモデルに20点以上もの肖像を描いたといいます。その中から《郵便配達人ジョゼフ・ルーラン》(1888)と《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》(1889)の傑作2点が満を持してやってきました。(写真左)クロード・モネ《ルーアン大聖堂、正面》1894年、(右)クロード・モネ《アンティーブ、午後の効果》1888年他にもお馴染みのモネの睡蓮といった印象派の絵画や、近代的な手法を用いた写真コレクション、今日も根強い人気を誇るアンディ・ウォーホルなど、見どころを挙げれば尽きることはない本展。美術ファンは垂涎間違いなし!取材・文/おゝしろ実結イベント情報イベント名:ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション催行期間:2017年07月20日 〜 2017年10月09日住所:東京都台東区上野公園8−36東京都美術館企画展示室電話番号:03-5777-8600
2017年08月25日きれいになったお肌がしっとりとなる泉質「星野リゾート界 出雲」の大浴場の入り口には、西暦733年に編纂された出雲国風土記に出て来る「玉造温泉について」という一文があって、「玉造温泉は一度入浴すると容貌は美しくなり、さらに入浴すれば、すべての病気は治る。昔から今まで効果が出なかったことがない。このため、人々は神の湯と言っている」と書かれてあるそう。その秘密は泉質。クレンジング作用がある弱アルカリ性できれいになり、保湿に優れた塩化物泉でしっとりとするというわけ。香りのよい檜の湯玉が湯に浮かぶ大浴場には、そんな成分が濃い源泉を貯めた湯槽があって、コットンをひたして顔パックもできます。浴場には月見酒の日本酒、湯上がり処にはお茶などご当地の飲み物とアイスキャンデーも。素敵な伝統工芸に囲まれた広々和室は露天風呂付き「星野リゾート界 出雲」は全室、檜または信楽焼の露天風呂付き。そんな古くから評判の美肌の湯を、お部屋でもゆっくり楽しむこともできます。「出雲匠の間」と言われるご当地部屋は、出雲鍛造、石州和紙、吹きガラス、木工、組子細工など島根の伝統工芸が美しく彩ります。いずれも地元のアーティストの作品です。取材・文/小野アムスデン道子スポット情報スポット名:星野リゾート界 出雲住所:島根県松江市玉湯町玉造1237電話番号:0570-073-011(9:00~20:00)
2017年08月10日光で遊べるのが魅力! 超体感型ミュージアム大阪・天保山で開催される「魔法の美術館」は、子どもはもちろん大人までも直観的に楽しめ、日本を代表する気鋭のアーティストたちが創り出したものばかりです。未来のアート作品として表現しており、アートがわからない、アートが苦手と感じている方でも大丈夫です。まずは自身が作品の中で体感する事、それが1番楽しめる方法になります。光・影・映像・音の演出には驚きと笑顔が溢れる特に関西初登場の作品には注目が集まります。ピカソになったような気分になれる「.hito」。この作品は、椅子に腰かけた瞬間に自分がキュビズム的な姿に変身します。「ensemblesilhouette」は、新しい合奏がテーマ。流れる五線譜、そこへ星のシルエットを置くと様々なメロディーが流れます。「TRANSFORM」は親子で楽しむのにおすすめです。部屋がそれぞれ1人では完結できないようになっているのがポイント。物語性が大切にされていて、次の人が楽しむのを助けなければスタート出来ない仕組みになっています。どの作品も新しい発見があり、興味深いものばかりです。ゲーム感覚で遊びながら楽しめるのが魅力!前回大人気だった作品「SplashDisplay」が登場。作品の中には、白くて小さなビーズが敷き詰められています。その中で動いている的に向かって玉を投げ、的中すると光の粒が爆発したように見える瞬間が驚きです!この作品を綺麗に撮影するポイントは、まず露出補正はマイナスに設定。人と一緒に撮る場合は、顔を近づけて貰います。是非挑戦してみてください。その一瞬を楽しんで! 同じ絵は二度と見られない「七色小道」も前回大好評の作品です。一見ただの通路のように見えますが、人がその上を歩く事によって色んな仕掛けが動き出します。人の周りから様々な色や光が溢れ出し、他の人が動き出す色と混ざり合っていくのが人気の理由。魔法のような世界観を意識して作られたこの作品は、上から下に向けて撮影するのがポイントです。数々のアーティストが創った作品は全て撮影可能!全ての作品が撮影可能なので、SNSにもどんどん投稿できます。その瞬間を楽しみつつ、後で撮影した写真や映像を見た時には更に驚きが倍増するでしょう。ほとんどの作品は、参加型。人の動きに合わせて、様々な色の光・影のモチーフ・映像・音楽が変化していく様子をお楽しみください。まるで作品と会話しているかの様な感覚が味わえます。「魔法の美術館」を開催している、大阪文化館・天保山。地下鉄中央線の大阪港駅で下車し1番・2番出口から徒歩5分のところにあります。目印は海遊館で、ちょうど隣に位置しますのでわかりやすいです。この夏の思い出作りに、ぜひおでかけしてみてはいかがでしょうか?イベント情報イベント名:魔法の美術館見て、ふれて、遊べる体感型アート催行期間:2017年07月15日 〜 2017年09月03日住所:大阪府大阪市港区海岸通1-5-10大阪文化館・天保山電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年08月10日ヒールレスシューズ、2017 © NORITAKA TATEHANA, 2017アーティスト舘鼻則孝は、8月12日〜20日までの期間、表参道ヒルズのスペース オーにて「舘鼻則孝 リ・シンク展」を開催します。作家史上最大規模となる本展では、最新作品とともに、代表作であるレディー・ガガが愛用するヒールレスシューズや、そのインスピレーションソースとなった花魁の浮世絵や写真等も作家所蔵品として公開します。ご来場の皆様は本展覧会を通し、舘鼻自らが自身のルーツを「RETHINK」し、ヒールレスシューズを始めとする作品が誕生するまでに至ったプロセスを、日本文化の過去と現在を往来しながら体験できる展覧会構成となっています。また、会場にはTORAYA CAFÉ・AN STANDとのコラボレーションによる「茶屋」が特設され、本イベント限定の特別メニューをお楽しみいただけます。■「舘鼻則孝 リ・シンク展」 開催概要【期間】 2017年8月12日(土)~8月20日(日) 11時00分~19時00分(8月20日(日)のみ16時00分まで)【会場】 表参道ヒルズ本館B3F スペース オー(東京都渋谷区神宮前4丁目12番10号)【提供メニュー】・リ・シンク展限定あんペーストかき氷・リ・シンク展限定あんボーロ※ご来場の方に無料でご提供します。※かき氷、あんボーロの数には限りがございますので、なくなり次第終了となります。※事前の連絡がないまま内容が変更になる場合がございます。【主催】 株式会社ノリタカタテハナ【協賛】 日本たばこ産業株式会社【協力】TORAYA CAFÉ・AN STAND / 太田記念美術館■舘鼻則孝(たてはなのりたか)プロフィール1985年、東京生まれ。歌舞伎町で銭湯「歌舞伎湯」を営む家系に生まれ鎌倉で育つ。シュタイナー教育に基づく人形作家である母の影響で幼少期から手でものをつくることを覚える。東京藝術大学では絵画や彫刻を学び、後年は染織を専攻する。遊女に関する文化研究とともに日本の伝統的な染色技法である友禅染を用いた着物や下駄の制作をする。近年はアーティストとして、国内外の展覧会へ参加している。2015年12月に和敬塾本館で開催した「舘鼻則孝:面目と続行」展では、JT(日本たばこ産業株式会社)の「Rethink」の考えに共鳴し、日本各地の伝統工芸士とともに制作した現代的な煙管作品「Theory of the Elements」を発表した。 2016年3月には、仏カルティエ現代美術財団にて人形浄瑠璃文楽の舞台を初監督「TATEHANA BUNRAKU / The Love Suicides on the Bridge」を公演した。作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館など、世界の著名な美術館に永久収蔵されている。(お問い合わせ先)「舘鼻則孝:リ・シンク」展事務局TEL 03-6380-9911(平日10:00~18:00)
2017年08月09日とにかく懐かしい!「デザインノンタン展」2017年8月7日(月)まで、大阪・大丸心斎橋店北館14階の大丸ミュージアムで開催されている展覧会「デザインノンタン展」。2016年に池袋パルコミュージアムで開催され好評を博した企画がパワーアップし、原画をはじめ、ラフスケッチやアイデアノートの展示、3Dアニメ誕生の過程がわかる充実の展示内容です。絵本作家キヨノサチコさんのロングセラー作品「ノンタン」の生誕40周年を記念した本イベント。幼い頃に誰もが一度は目にした、わんぱくで元気いっぱいのノンタンに出会えます。いたずら好きのキャラクターたちが生き生きとよみがえる1976年に初めての絵本が出版され「ノンタン」シリーズ(偕成社刊)は、40周年を迎えた2016年にシリーズ累計3,100万部を超えました。元気いっぱいのノンタンは、当時の絵本では珍しいタイプのわんぱくな主人公。子どもらしさをまっすぐに描いた作風を貫き芸術的な美しさや道徳にとらわれず、楽しい作品作りを長きに渡って続けたキヨノサチコさんの情熱が感じられます。大きなパネルでよみがえる“ノンタンえかきうた”会場内には「ノンタンの たんじょうび」の原画をはじめとした、あたたかみ溢れるイラストが並びます。「ノンタンえかきうた」を真似すれば、誰でもノンタンのキャラクターを描くことができ、小さなお子さんはもちろんのこと、かつて「ノンタン」シリーズに親しんだ大人たちにはたまらない懐かしさで溢れています。思わず連れて帰りたくなる展示会限定オリジナルグッズ雑貨やアパレル商品のほか、クッキーやクッションなど、展示会限定のオリジナルグッズが揃うショップも、じっくり楽しめます。マグカップやキャニスターなどシンプルな線画グッズは使い勝手が良くおすすめ。のびのびとしたノンタンの姿が描かれた貴重な複製原画も購入することが出来ます。ロングセラーの絵本も、お気に入りの一冊を思い出したらお土産にどうぞ。多くの作品を子どもたちに残してきた、作家キヨノサチコさんの描くノンタンの姿が、元気を与えてくれる「デザインノンタン展」。2017年8月7日(月)まで、大阪・大丸ミュージアムで開催中です。イベント情報イベント名:デザインノンタン展催行期間:2017年07月19日 〜 2017年08月07日住所:〒542-8501 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1丁目7−1 大丸心斎橋店 北館14階 イベントホール
2017年08月07日500万個以上出荷のベストセラーコスメ、ハリウッド化粧品の酵素パックが進化したスキンケアライン「AUSE(オウセ)」。このメインビジュアルの墨絵のイラストは緒方環さんの作品。使い続けることで日に日に出逢える新しくて美しい素肌。優しくて満たされる、そんな充実した新しい自分との出逢い。働く女性達の輝きを応援する、酵素に着目したスキンケアラインです。■緒方環さんが8月4日より作品展を開催「AUSE(オウセ)」シリーズのイメージイラストを描き下ろしている緒方環さんが8月4日より8月27日まで、青山のJEANPAULKNOTT AOYAMAにて、2017FWコレクションをモチーフにした作品展を開催します。多摩美術大学テキスタイルデザイン科卒業後、渡仏。2年間のパリ滞在を経てフリーのイラストレーターに。そんな緒方さんのイラストは日本女性の美しさ、柔らかさを表現しており、数多くの女性誌やブランドで起用されています。六本木発、MADE IN JAPAN のAUSEシリーズ。ブランドの顔ともなるカタログやショッピングバッグには、主張しすぎない、しかし女性の凛とした自信を感じられる緒方さんの墨画が描かれています。そのイラストの世界、ぜひ間近で感じてみてください。JEANPAULKNOTT AOYAMA住所:東京都港区南青山5-4-3 南青山泉ビルTEL:03-3486-2022(お問い合わせ先)お客様相談室TEL 0120-430-334
2017年08月06日2017年8月12日(土)~8月20日(日)の期間、表参道ヒルズ・スペース オーにて、アーティスト舘鼻則孝の最大規模となる個展「舘鼻則孝 リ・シンク展」が開催されます。日本文化の過去と現在を往来しながら、舘鼻作品が誕生するに至ったプロセスを体験できる展覧会で、「あの」シューズが生まれた秘密に迫りましょう。アーティスト舘鼻則孝とは展覧会「舘鼻則孝:カメリア・フィールズ」、2017Courtesy of KOSAKU KANECHIKA Photo by GION舘鼻則孝と聞けば、レディー・ガガが愛用するヒールレスシューズがぱっと思いうかぶ、という方は多いのではないでしょうか。舘鼻則孝は1985年東京生まれ。シュタイナー教育に基づく人形作家である母の影響で、幼少期から手でものをつくることに親しんできました。東京藝術大学で絵画や彫刻を学び、のちに染織を専攻。遊女に関する文化研究とともに日本の伝統的な染織技法、友禅染を用いた着物や下駄の制作をおこないました。ヒールレスシューズ、2014© NORITAKA TATEHANA, 2017ヒールレスシューズ、2017© NORITAKA TATEHANA, 20172015年12月に和敬塾本館で開催した「舘鼻則孝:面目と続行」展では、JT(日本たばこ産業株式会社)の「Rethink」の考えに共鳴し、日本各地の伝統工芸士とともに制作した現代的な煙管作品「Theory of the Elements」を発表しました。舘鼻の作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館など、世界の著名な美術館に永久収蔵されています。●TORAYA CAFÉ・ AN STANDとコラボした「茶屋」が登場舘鼻則孝 リ・シンク展限定かき氷個展会場にはTORAYA CAFÉ・AN STANDとのコラボレーションによる「茶屋」が特設され、本イベント限定の特別メニューを楽しめるとのこと。こちらもお見逃しなく。展覧会概要名称:舘鼻則孝 リ・シンク展会期:2017年8月12日(土)~8月20日(日) 11時00分~19時00分(8月20日(日)のみ16時00分まで)会場:表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー所在地:東京都渋谷区神宮前4丁目12番10号提供メニュー:・リ・シンク展限定あんペーストかき氷・リ・シンク展限定あんボーロ※来場の方に無料で提供。写真はイメージです。※数には限りがあります。無くなり次第終了となります。
2017年08月06日