武蔵野美術大学は15日~24日、東京都小平市との連携で行っているアートプロジェクト「小平アートサイト2014 GATE-アートとつながる-」を開催する。○美術を身近に感じていない人に美術を体感してもらうプロジェクト同プロジェクトは、同学の彫刻学科研究室と学生生活課が主体となり、美術を身近に感じていない人に美術を体感してもらいながら、地域の交流を深めていくことを目的として、毎年開催されている催し。今年で28回目の開催となる同プロジェクトのテーマは、「GATE-アートとつながる-」。学生のために、大学の門をくぐり抜け外へ発信できる場をつくり、自分自身を向上させる制作をしてもらいたいという思いと、普段美術と関わりのない地域の人が、美術に興味を持つきっかけとなる入り口として来場してもらいたいという思いを込めて、同学の学生が考えたテーマだという。東京都小平市内の公園や地域センター、公民館など市民の生活の場で作品を展示し、さらにパフォーマンス・イベントやスタンプラリーなど、地域住民と積極的に交流するためにさまざまなイベントを開催する。また、今回初の試みとして、大道芸人を招いて学生の彫刻作品の中に紛れるパフォーマンスを行う。会期は15日~24日、9時~17時。会場は東京都小平市・小平市立中央公園、鷹の台公園、上水公園、美大前緑地、玉川上水緑道(会期中無休)。屋内会場は小川1丁目地域センター(休館第1、3火曜日)、コンカフェ くるみの木(火曜日定休日)。オープニングパーティーは15日17時より小平市立中央公園で開催。小平市在中のジロー今村さんを中心としたパフォーマンス・イベントは15日、16日、22日、23日、24日に小平市立中央公園で開催。また、出品者によるパフォーマンスイベントも開催する。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科3年・市岡一恵さんの作品「プレゼント」は、立体作品展示、および立体作品を舞台装置とした親子向け朗読劇。開催日時は15日、16日、22日、23日の13時~、15時~に開催(1回約15分)。場所は小平市中央公園・地下通路出て右手の林。武蔵野美術大学デザイン情報学科3年・福田恵理さんと、日本大学芸術学部演劇学科3年・櫻井美穂さんの作品「落下」は、フェミニズムと姉弟の関係に関する、劇場外の演劇。開催日時は15日、16日の15時30分~、16時30分~(1回約30分)。場所は小平市中央公園・噴水横広場。
2014年11月13日ベルリンのアートシーンが最も盛り上がる季節がある。それは「ベルリン・アートウィーク」が開催される秋。期間中には街の至る所で展示が行われ、アートに多くの注目が集まる1週間となる。今年で3回目となる本イベントは9月16日から21日まで開かれ、ベルリンの街はアート一色に染まった。ベルリン・アートウィークの枠組みでは、時期を合わせてアートに関連する様々なイベントが開かれる。開催されるのは美術館での展覧会や、美術作品の販売を行うアートフェアなど。開催時期が重なり、短期間で多くの展示を見ることが出来るため、今ではベルリンの秋の恒例イベントになっている。国際的に重要な美術館が参加しており、多くの素晴らしい展示を見ることができる。例えば、市内中心部にある美術館「アカデミー・デア・クンスト(Akademie der Kunste)」での展覧会。本イベントの開幕を祝う式典が行われた美術館では、インスタレーションや映像、そしてパファーマンスなど様々な作品を見せる展示「Schwindel der Wirklichkeit (リアリティのめまい)」が開催された。会場にはオラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)の鏡を使った作品やトマス・デマンド(Thomas Demand)の写真作品などが並ぶ。その一方で変わった作品も展示されている。それは会場の監視員が来場者に展覧会の意義を尋ねるティノ・セガール(Tino Sehgal)のパフォーマンス作品。観客は作品を眺めるだけでなく、美術作品にかかわり、それについて考えを巡らすことにもなる。このように普通の展示には見られないような作品もあり、訪れる人々を驚かせていた。ベルリン・アートウィークの中心となっているのは「abc」と呼ばれる個性的なアートフェア。一般的には作品の販売が重視され、参加ギャラリーは売りやすい小作品を見せることが多い。だがabcではアーティストの紹介に力を入れており、ギャラリーは一区画に1人のアーティストを紹介する決まりだ。そのため展示の質は保たれ、素晴らしい作品を見ることが出来るのだ。abcで特に驚かされたのは、ベルリンのギャラリー「スプルゥース・マーガース(Spruth Magers Berlin London)」が見せた作品。特徴的なパフォーマンスで知られるヨーン・ボック(John Bock)が会場に屋台を用意して、来場者に手作りのトーストを提供していた。また、それを載せる紙皿には彼のドローイングが描かれており、来場者は作品も無料で入手できる。アートフェアは作品を売り買いする場だが、ここでは来場者がアートを楽しめる場所にもなっていた。このように美術館での素晴らしい展示や、個性的なアートフェアが人々を魅了するが、それらばかりがイベントを盛り上げるわけではない。公式には参加していないギャラリーも、多くの来場者を目当てに時期を合わせて展示を行う。こうしてベルリンの至る所では無数のアートに関連したイベントが開催され、世界中からコレクターや美術関係者が集まるのだ。まさに芸術の秋。もしベルリンのアートを楽しむのであれば、最も盛り上がる秋を逃す手はないだろう。
2014年10月10日青山通りと表参道をつなぐ約300mの通称“青参道”で、今年もエリア型アートフェア「青参道アートフェア」が、東京がアートやデザインのイベントで賑わうデザインウィーク中の10月23日(木)~10月26日(日)の日程で開催となる。原宿・表参道・青山のショップを巡るこのアートフェアは、アートで通りが賑わうこと、そして若手現代アーティストの作品を「購入する」楽しみを知ってもらうことを目的としており、敷居は低く、クオリティは高く、毎回注目の若手アーティストが多数登場する。今年は、約30店舗が参加し、40組以上のアーティスが出展する。今日多くの人の生活に欠かせない「写真」にフォーカスして開催される。MAPを見ながら散歩がてらに、お気に入りのフォトアートを手に入れてみてはいかが?(text:Miwa Ogata)
2014年10月07日まさに芸術の秋たけなわ。お家でまったり聴く音楽もいいけれど、本格的なコンサートホールで生音に触れるひとときは、やはり格別なもの。コンサートの帰りにお酒をたしなみながら余韻にひたるもの素敵な時間です。新宿のおとなり、初台に位置する東京オペラシティの周囲には、おしゃれなレストランなども多く、気軽にコンサートを楽しめる雰囲気が魅力です。今回は、秋の始まりにぴったりな、今注目のおすすめ3公演をご紹介します。ファジル・サイ×須川展也の共演による世界初演「鬼才!天才!ファジル・サイ!」というキャッチコピーで知られる、トルコ生まれのピアニストで作曲家、ファジル・サイと、今年、デビュー30周年を迎え、クラシカル・サクソフォン奏者として世界の第一線で活躍する須川展也のデュオ・コンサート。曲目は、第1部がサイのソロで、モーツァルトの「ピアノ・ソナタ第11番(トルコ行進曲付き)」そして、「ピアノ・ソナタ第14番」。世界的なセンセーションを巻き起こした彼の「トルコ行進曲」はとても印象的で、まさに渾身の名演奏!第2部が共演で、感動的なフランクの「ヴァイオリン・ソナタ」、小粋なミヨーの「スカラムーシュ」。そして、完成したばかりのサイ作曲「組曲~アルト・サクソフォンとピアノのための Op.55」の世界初演。音楽史の新たなページが開かれる瞬間に、是非立ち合われてはいかがでしょうか。 刺激的で美しい!アンサンブル・ノマドが演奏する現代曲 >>続きを読む アンサンブル・ノマドが演奏する現代曲が刺激的で美しい!クラシックのみならず現代作品を得意とし、世界中で活躍するアンサンブル・ノマドは、ギタリストの佐藤紀雄氏が芸術監督を務める日本を代表する超絶技巧集団。今回、第51回定期演奏会は「再生へ vol.2 死と願望の歌」と題して、ニュージーランドの現代音楽作曲家、ジャック・ボディの3作品を演奏します。タイトル曲でもある「死と願望の歌」は、作曲家で音楽民族学者でもあるボディが、世界各国からプラント・ハンターのように、絶滅しつつある音楽を救い出しアレンジで甦らせたドラマティックな作品。その中に登場する「カルメン」の「ハバネラ」などを、来日アーティストであるカウンター・テナーのシャオがなまめかしく妖艶に、そしてマオリ族の歌をソプラノのメレが歌うなど、女性讃歌ともいえる曲だそう。いつも洒落た趣向が凝らされ、すぐ満席になってしまうエキサイティングなステージからは、目も耳も離せそうにありません。世界最高峰「レ・ヴァン・フランセ」の管楽に酔いしれる“フルート”のエマニュエル・パユ、“オーボエ”のフランソワ・ルルー、“クラリネット”のポール・メイエ、“ホルン”のラドヴァン・ヴラトコヴィチ、“バソン”のジルベール・オダン、“ピアノ”のエリック・ル・サージュという、世界最強のスーパースターたちによる“夢のアンサンブル”「レ・ヴァン・フランセ」の来日公演です。曲目は、ベートーヴェンのエンタテインメント作品として傑作のひとつである「ピアノと管楽のための五重奏」、色彩豊かで変化に富む軽妙洒脱なプーランクの「六重奏」など。名曲の数々を至上最高の名演奏で、どうぞ心ゆくまで堪能なさってください。いつもより少しだけオシャレをして、心に染み入る音楽やエキサイティングな舞台を満喫しましょう!・ 10月11日(土)アンサンブル・ノマド 第51回定期演奏会~再生へVol.2 : 死と願望の歌とダンス~ ・ 10月16日(木)サクソフォンの新たな地平1~ファジル・サイ委嘱作品世界初演 ファジル・サイ 須川展也 ・ 10月22日(水)世界最強のスーパースター軍団! 夢の管楽アンサンブルレ・ヴァン・フランセ
2014年10月04日ブレないつもりでいても人の言葉に気持ちが揺らいだり、がんばったことが裏目に出て自分が心もとなく思えたりする時、意志的な主人公の映画を観るとシャキッとしますよね。単純に、映画と自分を比較はしないかもしれませんが、劇中の女性の潔い生き方や毅然とした態度から刺激を受けることってありませんか? そんな凛とした佇まいの魅力に満ち、100年以上をも遡った時代に、強い意志を持ち続けていた女性たちが主人公の映画を3本、ご紹介いたします。アナ・ムグラリスがカッコいい「シャネル&ストラヴィンスキー」20世紀最大のファッション・デザイナー、ココ・シャネルは、生きていたら今年131歳。カール・ラガーフェルドに引き継がれた今も圧倒的な人気を誇ると同時に、シャネル自身が生き方のアイコンとして、現代の女性たちに影響を与え続けている存在です。「アメリ」のオドレイ・トトゥが若きシャネルを演じた「ココ・アヴァン・シャネル」、名女優、シャーリー・マクレーンが演じる「ココ・シャネル」、本物のシャネルが登場する「シャネル シャネル」など、彼女はいくつもの映画で描かれています。その中でもおすすめなのは、芸術支援に力を注いだシャネルが作曲家ストラヴィンスキーと恋に落ちる、この映画です。シャネルのCFモデルも務めた主演のアナ・ムグラリスは美しいの一言!印象的なのは、ストラヴィンスキーの生活をバックアップしてあげて、彼にお礼を言われるシーン。口角をちょっと上げただけでサッと踵を返して立ち去るのですが、このシーンだけで、シャネルならこうだろうな! と実感させる凄みがあります。恩着せがましさの一切ないクールさにしびれました。 サウンドトラックが全世界で300万枚以上のセールス >>続きを読む 言葉でなくピアノで伝える「ピアノ・レッスン」の主人公船から運ばれたピアノが海辺に置かれる印象的な冒頭シーンから始まるこの映画の主人公は、6歳の時に自分の意志で話すことをやめた女性。言葉でなくピアノで自己表現をする謎めいた主人公をホリー・ハンターが好演。 ピアノを通じて、ハーヴェイ・カイテルが演じる現地の男性と、愛と官能の世界へ・・・とめくるめく内容です。 どこにもないようなストーリーなのに、「自分が体験したいと思う映画を作ったの。物語にすっと入れて、夢中で見終えてしまうような…」と語るジェーン・カンピオン監督の術中にまんまとはまってしまいます。ハッピーエンディングに驚いてしまうくらい不思議な映画ですが、独特な味わいの映像とともに、サウンドトラックを全世界で300万枚以上セールスしたという、マイケル・ナイマンの音楽も筆舌に尽くしがたい魅力があります。 イサム・ノグチを芸術家に育てた女性の人生を描く >>続きを読む イサム・ノグチを芸術家に育てたシングル・マザー「レオニー」キャッチコピーは「お母さん、私はこの子を連れて日本という国に行きます。」世界的に有名な天才彫刻家、イサム・ノグチは、ある2人の出会いによってこの世に生を受けます。その2人とは、20世紀初頭のアメリカで売り出し中の詩人、野口米次郎(ヨネ)と、その翻訳を手伝う作家志望のインテリ女性、レオニー・ギルモア。未婚のまま出産をし、100年前の日本で戦争や人種差別、偏見に艱難辛苦の日々を送る母子。そんな中でも、レオニーは幼少からイサムの芸術性を見抜き、成長した彼がコロンビア大学医学部で学ぶのをやめさせてまで、芸術家への道を歩ませます。一人の男を愛したという運命を潔く受け容れるレオニーの生き方は、日米合作という大作をまとめあげた松井久子監督の生き方にも通じ、世界中でロングラン中。主演は「マッチポイント」などで著名な英国女優、エミリー・モーティマーと中村獅童。美しい陰影が特徴的な撮影監督は「エディット・ピアフ」でセザール賞受賞の永田鉄男、余韻を残す絶妙な音楽は「ネバーランド」でアカデミー賞受賞のヤン・A・カチュマレクと、キャスト、スタッフともに恵まれた傑作。迷える女性に光を与えてくれるエンタテインメントです。・ 「シャネル&ストラヴィンスキー」 ・ 「ピアノ・レッスン」 ・ 「レオニー」
2014年09月25日写真集が与えてくれる愉しみを、何にたとえたらいいだろう。一生行くことがかなわない旅路の想像を絶する風景も、頭の中の妄想の果てしない場面も、死も生も、喜びも悲しみも、千変万化の変容とともに手の中で見ることができる…その得も言われぬ至福を。日常生活の中のティータイムのような洒落たひととき、世界中を旅できて、見知らぬ辺境に遊び、人間の深淵に迫り、人生の疲れすら癒してくれる写真集は、なくてはならない美の壺です。昨年、発刊された写真集の中から、お気に入りの3冊を紹介します。愛ある眼差しを一瞬に込めたドアノーの世界初公開作品「パリ市庁舎前のキス」という写真が有名で、東京都写真美術館入口の壁面に飾られるなど、どこかで目にした方も多いかもしれません。日常の小さなドラマを絶妙に写し取り、“パリの写真といえばドアノー”というイメージさえある、フランスを代表するヒューマニズムの写真家ドアノーは、時代を超えて今なお、多くの人々に愛され続けています。彼が、第2次世界大戦中、疎開していたのがパリから340キロ南西のサン・ソヴァン村。戦後、数年経って、疎開先だったモテイヨン家の娘の結婚式に呼ばれ、プライベートで撮影したのがこの写真集です。未発表作品を世界に先駆けて日本で発刊! ドアノーと一家の親密さが根底にある祝福のドラマがつづられ、新郎が新婦に向ける真っ直ぐな視線の瞬間を捉えた表紙には、愛があふれていて思わずドキドキ。古い映画を観るような魅力的な1冊です。写真と文章で描かれる名舞台「上海バンスキング」の表と裏演出家、俳優、美術家でもある串田和美氏と1998年に結婚した写真家の明緒さんは、夫が主宰していた劇団「オンシアター自由劇場」が上演して大ブームとなった「上海バンスキング」を観ていませんでした。周囲から再演を乞われ、それこそ、故・中村勘三郎さんが土下座までしたというその舞台を初めて観たのは、2010年、封印されて16年を経た再演の時でした。“遅れてきた観客”である彼女が、再演時の様子を写真と文章でつづったが写真集「わたしの上海バンスキング」。ジャズシーンが鮮烈で、音楽と演劇を行き来するこの舞台のように「写真と文章が行き来する本にしたかった」と本書発表時のトークで語っておられたのが印象的でした。貴重な美しい写真とともに、串田氏との出会いなども描かれ、そちらもドラマティックです。死とぎりぎりの息遣いが生の根源を描く「BRETH」池谷氏の写真を最初に観た時の衝撃は忘れられません。水の中のどこまでも静謐な世界。でも、水中では生きられない人間の凄絶さ、死に隣接しながらも、コポコポという呼吸の水泡とともに飛翔する生への希求、剥き出しの人間の根源のようなものが透けて見えて、息苦しくも強烈な解放感に満たされました。それはどこかしびれるような快感でした。撮影現場であるスキューバダイビング訓練用のプールでは、2分間、絶対不動の姿勢がとられていたとか。趣味で世界中の海に潜ってきた池谷氏らしい方法論。撮影に6年間を費やしたという写真集「BRETH」には、水中でも、水なしでも生きられない無防備な人間の姿が、驚くほど清冽に活写されています。生きることを問い直させられる写真集です。写真集を繰ることで訪れることのできる、脳内の旅もすごく楽しいですよ。お気に入りの1冊を見つけて、ぜひ、あなただけの見果てぬ旅に出てみませんか?紹介した写真集・ ドアノーの贈りもの 田舎の結婚式 ・ わたしの上海バンスキング ・ BRETH
2014年08月04日東京ミッドタウンは、アート・デザインのコンペティション「Tokyo Midtown Award」の一部門として開催される「Tokyo Midtown Award 2014 アートコンペ」の募集受付を、5月15日より開始する。応募締め切りは6月5日必着。「Tokyo Midtown Award」は、東京ミッドタウンの街のコンセプトである"「JAPAN VALUE(新しい日本 の価値・感性・才能)」を創造・結集し、世界に発信し続ける街"を目指す施策の一環として、毎年開催している<アートコンペ>と<デザインコンペ>の2部門からなるアワード。今回作品を募集する「アートコンペ」は、その一部門として開催されるもので、才能あるデザイナーの発掘や応援を目的としている。グランプリ受賞者には100万円の賞金や海外アートプログラムへの招聘などの特典が贈られ、6人の受賞者すべてに賞金(準グランプリ(1点)50万円、優秀賞(4点)10万円)が用意される。また、7回目となる今年は特にテーマを設けず、「東京ミッドタウン」という都心の複合施設に展示するのにふさわしいサイトスペシフィックなアートを募集する。舞台となるのは、東京ミッドタウンを代表するパブリックスペースのひとつで、空間をつなぐ通路としての役割だけでなく、店舗に囲まれたコマーシャルスペースとしての役割を持つ「プラザB1F」だ。審査員は、フリーランス・キュレーターの児島やよい、東京ミッドタウンアートワークディレクターの清水敏男、彫刻家の土屋公雄、アーティストの中山ダイスケ、メディア・アーティストの八谷和彦の5名が務める。応募にあたっては、まず同アワードのWebページ上で応募者情報を登録し、発行された「登録番号」と必要事項を応募書類(同アワードのWebサイトよりダウンロード可能)に記載の上、6月5日必着で郵送する。その後、6月30日に作品案の書類審査による1次審査が、7月28日にはプレゼンテーションおよび模型審査による2次審査が行われ、6点の入選作品が決定する。そして10月6日(月)、入選者完成作品審査と各賞を決定する最終審査が行われる予定となっている。なお、グランプリ受賞者はハワイ大学のアートプログラムへ招聘されるほか、受賞者全員には作品発表の機会として、2015年初春に開催予定の東京ミッドタウンの作品展「ストリート ミュージアム」での展示が可能になるということだ。
2014年05月09日立命館大学は、同大学の文学部教授である北岡明佳のアート作品がレディー・ガガの最新アルバム『アートポップ』の盤面やトレイ下部分に採用されたと発表した。このたび採用された錯視の作品は、2008年に北岡教授が考案した「ガンガゼ」というもの。放射状に描かれたウニのトゲのような静止画で、錯視の効果で浮き出てくるようにガクガクと動いて見えるのが特徴だという。最新アルバム『アートポップ』への作品提供は、同アルバムのアートワークを担当したジェフ・クーンズらから依頼を受け、実現した。北岡教授は「錯視のデザインに注目してもらえて光栄に感じている。錯視はまだあまり知られていない分野。これを機に、錯視の面白さが世界中の多くの人に伝わると嬉しい」と喜びを語っている。
2013年11月07日機械で大量生産されたものではなく、ひとの手によって生み出されたものには、独特の風合いがあり、愛着もいっそうわくもの。そういったものは見るだけで、温かい気持ちになれますね。鹿児島睦さんは、福岡で陶器やファブリック、版画などを中心に制作している作家。動物のオブジェや愛らしいイラストの絵皿など、朗らかな魅力に溢れた作風で知られています。10月12日から10月27日まで青山で開かれる鹿児島さんの展覧会に出かけてみてはいかがでしょうか。今回の展覧会のテーマは、“図案”。鹿児島さんは、サラサラと魔法のように筆をすすめて、器に絵付けし、いつか彼が作り出すであろう道具の“図案”のような、楽しげな風景が思い浮かぶ模様やイラストを描くそう。それは、作品としてコレクションするのではなく、道具として愛着を持ち、日常を楽しんでもらうためのデザインとしての図案です。その“図案”をテーマにしたこの展覧会では、紙や木版などを用いた作品や、会場の壁一面に描かれる壁画などの空間演出で、素材や用途に限定されない、鹿児島睦さん自身の画力から生まれる世界観を味わえそうです。会場には、京都・西陣の唐紙工房「かみ添」とのコラボレーションで生まれた「唐紙摺り」や、色ごとにひと版ひと版、柄をのせてゆく木版プリントなどを展示。唐紙の作品や、 木版プリントで作られた新作のスカーフやハンカチは購入可能なので、そのハンドメイドならではの素朴な風合いを味わって。また、プリントに用いられた木版も展示されるので、工程を想像するのも楽しそう。10月26、27日の二日間は、心がほっとするような素朴で優しさが感じられる、ハンドメイドのうつわたちの展示即売もあります。ぜひ日々の暮らしを温かく彩ってくれるお気に入りのアイテムを見つけたいですね。青山へのお買い物やお散歩の途中に、足を運んでみてはいかがでしょうか。心がほっこりするような時間が過ごせそうです。【展覧会概要】タイトル:MAKOTO KAGOSHIMA EXHIBITION 2013 鹿児島睦の図案展会場:doinel会期:2013年10月12日(土)~2013年10月27日(日) 12:00~20:00 水曜定休・doinel 公式サイト
2013年10月11日「お茶する?」と言えば、カフェなどでコーヒーや紅茶を飲むことさしますが、本来「お茶」と言えば、「茶道」つまり16世紀末に広まった「茶湯」のこと。16世紀には、茶を飲むという行為や茶を点てるプロセス自体を美として捉える「茶湯」が流行、侘び、寂びといった独特の美意識が成立し、お茶を飲むという生活習慣を超えた「芸術としての茶」が完成しました。最近は、和のおけいこごとなども流行りなので、何となく「茶湯」に憧れを感じている人はいるかもしれませんが、いざ経験するとなるとなかなか敷居が高そうに感じるのも事実。一方、現代アートというのも、新しく始まった芸術でありながら、どうやって楽しめばいいんだろうと、疑問に感じている人もいるはず。hpgrp GALLERY TOKYOが、そんな二つの芸術を集めた「茶湯(ちゃのゆ)」と「現代アート」のコラボレーション展、「一品更屋展」を行うそう。本企画を行う一品更屋は、日本独自の総合芸術としての茶湯(ちゃのゆ)を現代的に解釈しなおし、展示会やイベントなどを通して広める「現代茶湯」の活動を行う更屋蔦左衛門さんと尾木原暁子さんによるユニット。最近では、彼らを中心に16世紀の茶湯が持つ革新性を再度見直し、現代美術との対比、融合から新たな日本の美のあり方を探る「現代茶湯」の活動が活発化しているんだそう。「茶湯」も進化しているのですね。本展覧会ではギャラリー自体を「現代の茶室」と見立て、参加作家が手がけた茶道具、中国茶器、ティーセットと現代美術作品を垣根なく混在させ「茶文化とアート」の共通点や差異、接合点などを明らかになるというから、これまでの「茶湯」「現代アート」に対するイメージが変わりそうです。参加作家は、村山まりあさん、宮原夢画さん、川久保ジョイさん、箕浦徹哉さん、井上絵美子さん、秋濱克大さん、大中和典さん、尾崎迅さん、熊谷峻さんら9人。会期中には、彼らによる茶会も開催されるので、現代の生活の中に生きる「茶湯」を体験してみてはいかがでしょうか。新しい発見があるかも。慌ただしい日常生活に追われる中、ほっと一息「お茶」や「アート」と向き合う瞬間があるのはいいものです。「お茶」や「アート」をライフスタイルに取り入れるヒントを見つけに、足を運んでみてはいかが?・一品更屋プロデュース 「一品更屋展」会期:2013 年6月27日 ~7月21日参加作家:村山まりあ、宮原夢画、川久保ジョイ、 箕浦徹哉、井上絵美子、秋濱克大、大中和典、尾崎迅、熊谷峻会場:hpgrp GALLERY TOKYO茶会開催日程:7月7日(土) 小堀芙由子(茶湯) 、13日(土) 松村宗亮(茶湯) 、15日(月/祝) 浦川園実(中国茶) 公式サイト
2013年06月29日星空を見ると、その広大な宇宙に想いを馳せて、ゆったりと大きな気持ちになりますよね。でも、たくさんの人工の光に満ちた日本では、なかなかきれいな夜空は見られません。そこで、世界でも有数の美しい夜空を、東京にいながらにして感じてみてはいかがでしょうか。善き羊飼いの教会(2012年2月)Maki Yanagimachi/Earth&Sky Ltd.そんな満天の夜空を感じられるのは、現在開催中の『星空を世界遺産に~ニュージーランド テカポ展~』。新宿にあるコニカミノルタプラザ(ギャラリーB、C)で行われているこの展示では、ニュージーランド南東部にあるテカポという小さな村の夜空を紹介しています。テカポではいくつかの奇跡的な偶然のおかげで、無数に輝く星を見ることができます。それは、一年中安定した晴天率を誇ること、空気の透明度が高いこと、そして周囲100kmに大きな街がないため人工の光が入ってこないこと。そんなテカポの星空の写真が見られるこの展示。会場に足を運べば、幻想的な星空の写真の数々に、一気に星の瞬く世界へ引き込まれます。天の川の中に光る南十字星や、大小マゼラン雲など、日本では見ることのできない南半球の星空に、きっと興味をそそられるでしょう。ギャラリーBの正面には、壁一面に大きく引き伸ばした巨大な写真がありました。信じられないぐらいの星の数に圧倒されるほど。その前に立てば、まるでテカポの星空の下にいるような気分を味わえます。写真撮影も可能なので、テカポに行った気分で1枚いかが?隣のギャラリーCでは、テカポからリアルタイムで空の模様が届けられています。ニュージーランドとの時差は、+3時間。午後3時ぐらいに足を運べば、だんだん日が沈み、夜空が色づいて、徐々に暗がりになるに連れて星がまたたく様子を楽しむことができるそう。今、この瞬間、遠く離れたテカポの下でこんな空が広がっていると思うと、広い空間を超え、一気に遠くまで連れ去られるような気がします。これはなかなかできない体験。ぜひ実際に味わってみることをオススメします。現地が曇や雨模様のようなときは、保存されている夜空の様子を見せてくれるので、いつでもテカポの美しい空を楽しむことができます。けれども、中にはわざわざ電話で現地の天気を確かめて、足を運ぶ人がいるとか。それも納得できるほどの、すばらしい体験です。このテカポの星空を世界遺産にしようという試みが現在進行中なんだとか。その歩みがパネルで紹介されていました。これまで星空が世界遺産に登録されたことはないだけに、登録されれば地球で唯一の星空の世界遺産となるそうです。こんな美しい星空が世界遺産として大切に残されればステキですね。その素晴らしさは写真でもしっかり感じられるはず。ギャラリーAでも『地球の夜 ~星と空と文化遺産~』が行われており、星空でいっぱいのコニカミノルタプラザに足を運んで、夢のようなひとときを味わってみては?・コニカミノルタプラザ 公式サイト
2013年06月18日化粧品の製造販売を行うネオナチュラルは、水田と稲を使いアートを表現する「田んぼアート田植え体験会」を開催する。開催場所は岐阜県郡山市の同社母袋(もたい)有機農場。日時は5月26日の10時10分から15時30分。なお、荒天の場合は6月2日に延期予定とのこと。同社では、農業経験がほとんどない都市部の人や子供たちに、田植えを経験することで食べ物がどのように生産されるのか、その大切さを楽しみながら学びつつ、農村のエコロジーな生活を体感してもらう目的で体験会を開催する。コシヒカリと古代米(ムラサキ米)を利用し、手植えや機械植えの田んぼアートを経験できるほか、田植機の操縦体験も可能。秋の稲刈りの際にも同様のイベントを行い、参加者には収穫した有機米を配布する予定とのこと。募集は4月15日から、同社のサイトにて行う。参加費は大人1,500円、中学生以下は無料。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年04月12日いよいよ3月! 冬の間に知らず知らずのうちに縮こまっていた背筋を伸ばして、春に向けて気持ちも一新させたいところ。春用の新しい服やメイクを用意したら、次は脳内も春仕様にリフレッシュ。でもどうやって?VOCA展2013 VOCA賞 鈴木 紗也香「あの日の眠りは確かに熱を帯びていた」 油彩、アクリル、布、カンバス 「白い糸のような点々はシャンデリア風インテリアをイメージ。赤い壁が手前にあり、その奥に黄色い壁の部屋が描かれています。内から外界だけでなく、いろいろな世界が見えるという思いを表現につなげました」(鈴木紗也香さん)3月中旬頃から順次、桜の開花に合わせて各地で桜まつりが開催されるので、春の空気を感じながらお出かけしてみましょう。桜が全開していてもいなくても、そのときどきのはかない美しさに心が癒されるはず。さらに強力な脳内リフレッシュにおすすめなのが、美術館での現代アート鑑賞です。VOCA展2013 VOCA奨励賞 柴田 麻衣 「Lakeside」 オイルバー、アクリル、パネル 普段はあまりなじみがないかもしれない「現代美術」だけど、凝り固まってしまった脳をほぐして活性化させるためにはうってつけなのです。上野の森美術館では3月15日(金)から3月30日(土)までの16日間、『VOCA展2013 現代美術の展望-新しい平面の作家たち』と題して、現代アートの若手作家の登竜門として著名な美術展が開催されます。VOCA展2013 VOCA奨励賞 平子 雄一 「Lost in Thought」 アクリル、カンバス 「VOCA展」は、現代アートのなかでも特に“平面”の領域で、国際的にも通用するような将来性のある若い作家を支援することを目的に、1994年より毎年開催している美術展で、今年で20周年を迎えます。現在では映画監督としても活躍する蜷川実花さん(2006年大原美術館賞)、CM、広告、衣装、空間デザインと幅広い活動をしているアーティストの清川あさみさん(2010 年佳作賞)など、今をときめく作家たちも過去に出品しています。VOCA展2013 VOCA佳作賞 大崎のぶゆき 「shining mountain/climbing the world#03-01,02,03」液晶ディスプレイ、ビデオ(HD8 分) 選考委員長 高階秀爾さんは、「今回のVOCA 展は、例年以上に充実した内容で見応えのあるものであった。VOCA 賞を得た鈴木紗也香は、屋外、室内、窓、画中画など複雑な空間の重なりを洗練された色彩感覚に基いて自律的画面構成にまとめあげた卓抜な表現力が高い評価を得た。奨励賞の平子雄一は自然をモティーフとした濃密な画面に強い内面感情を表出し、柴田麻衣は幻想的味わいをも湛えた完成度の高い画面を見せた」とコメント。VOCA展2013 VOCA佳作賞 吉田 晋之介 「雨」 油彩、カンバス 今年は桜の開花が例年より少し早めと予測されています。上野恩賜公園で桜の姿や香りや桜まつりの雰囲気を堪能したあと、上野の森美術館で最新の現代アートを鑑賞する。五感を刺激してふだん使わない脳の領域を活性化させ、新年度にふさわしい新しい自分にバージョンアップするのにぴったりの、初春の休日におすすめのお散歩コースです!VOCA展2013 大原美術館賞 佐藤 翠「Reflections of a closet」 アクリル、綿布 お問い合わせ:上野の森美術館 tel.03-3833-4191 公式サイト 【開催概要】 名 称 :「VOCA展2013 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」主 催: 「VOCA展」実行委員会、公益財団法人日本美術協会 上野の森美術館協 賛 :第一生命保険株式会社会 場: 上野の森美術館(東京都台東区上野公園1-2)会 期: 2013年3月15日(金)~3月30日(土)(16日間/会期中無休)開館時間: 10:00~18:00 ※入場は閉館30分前まで入 場 料: 一般・大学生:¥500、高校生以下:無料
2013年03月04日テクノロジーの進化によって新たな映像表現を可能にしてきたテレビ。モノクロから始まり、カラー映像を経て、ブラウン管から液晶へ。地デジ化も相まって各社競い合うように軽量化、薄型化、そして映像のハイクオリティ化を進めており、現代は映像革命の時代に突入しています。フルHDの4倍となる約829万画素の解像度を持つ4K液晶パネルと、4K対応液晶テレビ用に新開発した超解像高画質回路「4K X-Reality PRO」を搭載した液晶テレビ・ブラビア「KD-84X9000」は、ソニーの自信作。84V型という大画面でありながらも、高精細かつ高品位な画質を実現しており、デジタル放送やブルーレイディスクのHD映像など様々な解像度のコンテンツを4K解像度の美しい高画質映像に作り替えて表示することができます。そんな「KD-84X9000」の長所を最大限に体感できるのが、東京・六本木ミッドタウンガレリアで2月7日から2月10日まで行われている「感じる写真展4K PHOTO EXHIBITION」。これは、日本を代表する女優の美に迫るビジュアル誌「IQUEEN」と「Sony World Photography Awards」の2012年受賞作品、抽選で選ばれたアマチュアカメラマンによる写真を「KD-84X9000」に映し出して展示することで、液晶テレビの可能性と写真展示の新たな方向性を示すイベントです。ビジュアル誌「IQUEEN」からは、「艶」をテーマに撮影された長澤まさみ、真木よう子、広末涼子、仲里依紗、戸田恵梨香、相武紗季の写真がスライド方式で展示。84V型の大型モニターとは思えない、きめ細かさ、被写体の質感、髪の毛の一本一本がくっきりと映し出され、まるで女優たちがそこに存在しているかのような錯覚に陥ります。「写真を見る」のではなく、「体感する」という言葉が当てはまるような美しさは、まさに「感じる写真展」の名に恥じぬもの。展示スペースも黒を基調とした色作りで、まるで美術館の一角のよう。色彩豊かな写真の数々を印象的に浮かび上がらせています。女優それぞれの写真の枚数も多く、彼女たちの様々な表情をクオリティーの高い画質で楽しむことができます。「αcafeあなたの4K写真展」は、ソニーの一眼レフカメラ“α(アルファ)”ユーザーのためのギャラリー&コミュニティサイト「α cafe」の会員より抽選で選ばれた8名の写真を「KD-84X9000」で展示。オープン初日を飾ったのは、会社員のLAKYさんが日本、スイス、フランス、ドイツで撮影した風景写真。「KD-84X9000」に映された自らの写真を前にLAKYさんは「4Kの力を改めて感じましたね。自分の撮った写真とは思えないし、白と黒の色の表現もこれまでに見た事のないコントラストで表現されています。色のディテール、グラデーションがスムーズに映し出されている」と感嘆の声。また「自分の家にも一台欲しいくらい。カメラも新しい機材を買ってみたくなった」と撮影に対する意欲もわいている様子でした。百聞は一見にしかず、まずはその目で実物を目撃してください。・感じる写真展日時:2013年2月7日~2月10日 11:00~20:00場所:東京ミッドタウン ガレリアB1F アトリウム 公式サイト
2013年02月08日ゼリーやプディング、ケーキなどを作るのに活用する料理の型、タンバル型。その多くがマルや四角のほか、ハートや花などの可愛らしい型ばかり。もちろんそれらも良いけれど、もっと趣向を凝らした料理が作りたい!という人に朗報。イタリアのハウスウェアブランド、アレッシィから、ユニークなタンバル型が発売された。マリオ・トリマルキ氏がデザインした「イル・テンポ・デッラ・フェスタ」は、実に建築的かつ彫刻的なタンバル型。モチーフとなったのは、なんと世界の古代建築。フランスのモン・サン=ミッシェルをはじめ、さまざまな建築をヒントに形作られた。日本で発売されるのは、マンゴー、ピーチ、ホワイトの3色で、それぞれに6型あり。商品を購入するとレシピブックも付いてくるので、それを参考に、お寿司やリゾット、サラダ、ゼリー寄せ、ムースなどを作ることも可能。ホームパーティーなどのおもてなし料理にもぴったりだ。実は商品名の「イル・テンポ・デッラ・フェスタ」とは、「パーティータイム」という意味。素材は上質なプラチナ・シリコン。通常のシリコンより熱に強く、安全性が高いのが特徴だ。−60℃〜230℃の温度に耐性があるので、まさに冷凍庫からオーブンまで対応する。また柔らかく、形状記憶力が高いので、完成した料理を崩すことなく型を外せて、外すときに広げた型もきちんと元の形に戻るという優れものだ。「イル・テンポ・デッラ・フェスタ」6個セット/5,250円アレッシィ ショップ 青山東京都港区北青山3-2-5Tel. 03-5770-3500 取材/杉江あこ
2012年12月04日世界遺産をレゴ(R)ブロックで作るチャリティアート展『PIECE OF PEACE -「レゴ(R)ブロック」で作った世界遺産展PART-3-』が2012年11月2日(金)~2012年12月3日(月)まで東京・渋谷のパルコミュージアムで開催中。この展覧会は、世界遺産活動のテーマである「未来に引き継ぐたからもの。世界遺産も!身近なものも!」を、子どもにも大人にも楽しみながら感じてもらい、ユネスコ世界遺産活動を応援しようという思いから立ち上がった企画で、これまでに全国で約150万人が来場。PART-3となる今回は、「ウィーン歴史地区」「シドニー・オペラハウス」「日光東照宮」など新たなモデルもお目見えし、週末にはレゴ(R)モデルビルダー来場のイベントなども開催。世界一周旅行気分も味わえる会場の様子をレポート!(c)PIECE OF PEACELEGO,the LEGO logo and Minifigure are trademarks of the LEGO Group.(c)2012 The LEGO Group.会場にはレゴ(R)ブロックで作った世界27カ国の世界遺産の数々がズラリ。1万ピース以上の大作も多く、なかには完成までに数週間を要したものも。とはいえ、パーツはすべて市販されているものばかりで(※)で、その気になれば自分でも作れるというからビックリ。カラフルでかわいらしい作品も多い(※一部のパーツはすでに販売終了)。古都グアナフアトとその銀鉱群/メキシコ合衆国(c)PIECE OF PEACELEGO,the LEGO logo and Minifigure are trademarks of the LEGO Group.(c)2012 The LEGO Group.四川ジャイアントパンダ保護区群/中華人民共和国(c)PIECE OF PEACELEGO,the LEGO logo and Minifigure are trademarks of the LEGO Group.(c)2012 The LEGO Group.細部まで実に精巧なつくり。日光の社寺/日本(c)PIECE OF PEACELEGO,the LEGO logo and Minifigure are trademarks of the LEGO Group.(c)2012 The LEGO Group.アーティストによる作品や文化人によるメッセージなどの展示もユニーク!(c)PIECE OF PEACELEGO,the LEGO logo and Minifigure are trademarks of the LEGO Group.(c)2012 The LEGO Group.ピサとおでんくん/リリー・フランキー(c)PIECE OF PEACE LEGO,the LEGO logo and Minifigure are trademarks of the LEGO Group.(c)2012 The LEGO Group.未来に残したいまことちゃんんハウス/楳図かずお (c)PIECE OF PEACELEGO,the LEGO logo and Minifigure are trademarks of the LEGO Group.(c)2012 The LEGO Group.宇宙から見た世界遺産の写真や映像の展示なども見ごたえがある。(c)PIECE OF PEACE LEGO,the LEGO logo and Minifigure are trademarks of the LEGO Group.(c)2012 The LEGO Group.さらに会場には「みんなでつくるPEACE!」と題し、レゴ(R)ブロックの楽しさを体感できるコーナーも設置。これは入場者ひとりひとりがピースを重ね、ひとつの作品を作りあげるというもの。週末には日本でただひとり、レゴ社から公認された「レゴ(R)モデルビルダー」である直江和由氏が来場。プロならではの技を見ながら、一緒にレゴ(R)ブロックが楽しめるスクールイベントも開催される。11月18日(日)・24日(土)、各日13:00~/15:00~の1日2回。渋谷パルコ・スペイン坂広場特設会場にて(※開催日当日10:00よりパルコミュージアムにて整理券を配付。なくなり次第終了)。(c)PIECE OF PEACELEGO,the LEGO logo and Minifigure are trademarks of the LEGO Group.(c)2012 The LEGO Group.ちょうど今年は世界遺産条約採択40周年という記念の年。ぜひ、親子で出かけてみては。(c)PIECE OF PEACELEGO,the LEGO logo and Minifigure are trademarks of the LEGO Group.(c)2012 The LEGO Group.■PIECE OF PEACE「レゴ(R)ブロック」で作った世界遺産展PART-3会期:2012年11月2日(金)~12月3日(月)時間:10:00~21:00(※入場は閉場の30分前まで・最終日は18:00閉場)会場:パルコミュージアム (渋谷パルコ・パート1・3F)入場料:大人400円(中・高校生含む)、小学生200円、小学生未満無料(みんなで作るPEACE!参加証付き)※入場料とグッズ売り上げの一部は、日本ユネスコ協会連盟が行う世界遺産活動に寄付されます。問い合わせ:パルコミュージアム03-3477-5873
2012年11月16日「Sony World Photography Awards」は、ソニーがスポンサーとして支援している世界規模の写真コンテスト。プロフェッショナル、アマチュアの枠を超えて、写真家同士が交流できる国際的な機会を提供することを目的としており、今年は、なんと世界171ヶ国から2万3,000名もの写真家の方がたが、計11万点にも及ぶ応募作品を寄せたという。その膨大な作品の中から選出された受賞作品(プロフェッショナル部門及び一般応募部門)より約50点を厳選して展示する作品展が、11月1日(木)から18日(日)まで、銀座ソニービル、8FコミュニケーションゾーンOPUSにて開催されている。それに先駆けて10月31日には、作品展の開催と、「Japan Award(日本部門賞)」の来年からの新設を祝って、オープニングセレモニーが行われた。会場に足を踏み入れると、スポットライトに照らされた作品だけが鮮やかに浮かび上がっていた。黒で覆われたスタイリッシュな空間に展示されている写真は、世界中から寄せられたというだけあって、一枚一枚が異なる雰囲気や世界観をまとっているよう。キュートな動物、広大な美しい光景、心温まる子どもの笑顔、ユーモア溢れるポーズ、シリアスな表情、一見何だかよくわからない物体(?)など、いろいろな被写体が、色鮮やかに、もしくはシックにモノクロに、その決定的な瞬間を切り取って表現されていた。真っ直ぐに訴えかけてくるものや意味深なもの、クスリとさせられるものなど、写真から受ける印象もさまざま。こんなにいろいろな写真家の個性を一度に感じられる機会は、なかなかなさそう。写真展などにあまりなじみがないという人でも、その作風の違いや、約50点という作品点数のおかげで、きっと気負わずに楽しめるはず。入場無料というのも嬉しい。セレモニーでは、このコンテストの主催団体であるWPO代表のスコット・グレー氏や東京都写真美術館事業企画課長の笠原美智子氏らの挨拶があり、「Japan Award(日本部門賞)」の審査員を務める写真家の三好和義氏からは、展示されている受賞作について「今まで見たことのない世界、こんな写真の表現の仕方もあるんだと思った」という率直な感想も聞かれた。挨拶するスコット・グレー氏カメラ女子がブームになって、デジカメはもちろん一眼レフカメラで撮影を楽しんでいる人もきっとたくさんいるはず。携帯やスマホのカメラでは、毎日のようにシャッターを切る機会はある。たくさん写真を撮るのもいいけれど、たまには作品としての写真にじっくり向き合ってみるのもいい。芸術の秋、ぜひ銀座ソニービルに足を運んで、世界中からよりすぐられた写真を目にしてみては? 次にシャッターを切るとき、これまでとは違う写真が撮れるかも。Sony World Photography Awards 受賞作品展 公式サイト ■開催日程:2012年11月1日~18日■開催時間:11:00~19:00■会場:〒104-0061 東京都中央区銀座5-3-1 銀座ソニービル 8F コミュニケーションゾーンOPUS■料金:無料
2012年11月01日DIESEL ART GALLARY(ディーゼルアートギャラリー)は、ロンドンの「fabric(ファブリック)」から発表されたアートワークを展示する、世界初のエキシビジョンを開催する。ディーゼルアートギャラリーは、世界中から様々なジャンルのアーティストを招いて年4回のアート展を開催しており、今回は世界で最も影響力のあるクラブのひとつでもある、ロンドンの「fabric」のアート作品が今年最後のエキシビジョンとして登場する。fabricは、90年代にロンドンで主流となった商業的なクラブとは正反対を目指し、音楽のパフォーマンスとリリースに専念したクラブ。エキシビジョンでは、13年間に渡るナイトクラブの歴史を象徴するポスターやイメージを見ることが出来る、貴重な機会となっている。今回の取り組みは、fabricが初めてロンドンを飛び出して、その哲学や精神が視覚的に表現されたアートワークを展示。さらにオープニングに合わせてクリエイティブディレクションを務めるキース・ライリーが来日し、「今回DIESEL ART GALLERYで皆様に私たちのアートを紹介する機会を与えてもらったことに非常に感謝しています。日本という確かな審美眼をもった国で、私たちの最初のエキシビションができることに喜びを感じています。かねてより日本文化と、繊細な美を表現する能力に尊敬の念を持っていて、影響を受けているので、そういった経緯からある種の凱旋のように私は感じています。展示作品は、写真やモデルメイキング、純粋なデザインといった広範囲かつ集中的なプロセスの結晶です。それらを構成しているのは私たち自身の投影であり、作品は私たちの情熱や存在、そしてハートを写し出す鏡です。すなわち、作品は"私たち自身"なのです。この機会に皆さんが少しでも私たちの作品の中に美を見つけてくれたらと願っています。」とコメントしている。【US by fabric】アーティスト: キース・ライリー期間: 2012年11月16日 (金) ~ 2013年2月15日 (金)場所: DIESEL ART GALLERY東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F時間: 11:30~21:00DIESEL ART GALLERY公式サイト: 公式サイト(英):元の記事を読む
2012年11月01日『TOKYO PHOTO』は、写真作品を販売する見本市を中心に、写真展やセミナー、トークショーなどを行うアジア最大級のフォト・イベント。4年目を迎える今回は、ニューヨーク、パリ、ロンドン、ベルリン、アムステルダム、北京など世界10都市から35のアートギャラリーが出展。作品数は約1,000点に及ぶ予定となっている。その他、「New York|北京」をテーマに、ニューヨークのガゴシアン・ギャラリーによるファッション写真展と、北京の三影堂写真芸術センターによるドキュメンタリー写真展を開催するなど、多くの特別企画を予定している。主な特別企画として2つご紹介しよう。■New York | 北京「New York | 北京」をテーマに、ニューヨークから、世界最高峰のアートギャラリー、ガゴシアン・ギャラリーによるファッション界のトップ「Inez Van Lamsweerde & Vinoodh Matadin」展。Dior、YSL、Gucci、Louis Vuitton、 Lanvinの広告や雑誌「VOGUE」の表紙を担当で知られるフォトグラファーだ。また、北京から、1970~80年代の中国のリアルなドキュメンタリー「三影堂写真芸術センターによる中国写真家5名」展を開催。世界を両極する都市、ニューヨークと北京。時間と空間を超え、ファッションとドキュメンタリーのコントラストが、刺激的で不思議な世界観を浮き彫りに。■ウィリアム・M・ハント『The unseen eye』出版記念講演世界的なフォト・コレクター、ウィリアム・M・ハント氏(NY)が来日。2011年10月から2012年2月まで、ニューヨークのジョージ・イーストマン・ハウスで開催された展覧会『The unseen eye:Photographs from W.M. Hunt Collection』に際して刊行された著書『The Unseen eye: Photographs from the Unconscious』の出版記念講演を開催する予定。開催概要イベント名:TOKYO PHOTO 2012会 場: 東京ミッドタウン ホールA , B日 時: 9月27日(木) 内覧会&レセプション(ご招待のみ)9月28日(金)-10月1日(月) 11:00-19:00(最終日は18:00まで) 一般公開入場料: 前売り 1200円/当日 1500円/学生 1300円お問い合わせ:tokyo photo 2012 公式サイト
2012年08月13日8月17日(金)から9月24日(日)の期間、日本橋三井ホールにて「ダイナースクラブ アートアクアリム展2012」が開催される。“アクアリウム”と“アート”を融合させた“アートアクアリウム”の分野を確立したアートアクアリスト・木村英智の手により、江戸時代から日本人に親しまれてきた「金魚」を現代アートへと昇華させ、日本橋の夏の涼を彩る。“和”をモチーフに、光や映像など様々なアートとコラボレーションした水中空間を艶やかに優美に舞うのは、珍しい品種も含めた約5,000匹の金魚。涼しさと華やかさ、そして、繊細さと迫力が共存する本展覧会には、今年新たな作品も登場予定。「金魚を鑑賞して涼む」、この江戸の文化を、当時から賑わいの中心だった日本橋で現代風に楽しめる。期間中は毎日19時から、同会場で「ナイトアクアリウム」を開催。音楽と照明を転換し、ドリンクを飲みながらゆったりとアート作品を鑑賞できる大人の空間を演出する。さらに、週末は豪華アーティスト・DJを迎え、様々なエンターテインメントも実施予定(※スケジュールはHPで順次発表)。また、今回の開催を記念したレセプションパーティーが16日に行われる。イタリアのヴェネツィアンガラスアートの最高峰である、VENINIとのコラボレート作品の発表や、野宮真貴さん(元ピチカートファイブ)のスーパーライブ、日本橋芳町の芸者による舞いに日本酒「獺祭(だっさい)」や金魚をモチーフにしたフードの提供、と忘れられない1日となりそうな豪華パーティだ。こちらのチケットをなんとウーマンエキサイトがプレゼント!募集は8日までなので、急いで応募してみて。 レセプションパーティーのチケットはこちらから お問合せ:アートアクアリウム tel.03-5569-8179 公式サイト 「アートアクアリウム展」11:00-19:00、「ナイトアクアリウム」19:00-23:00※最終入場は終了の30分前(金・土・祝前日の20:00以降はDJと生ライブ)「日本橋三井ホール」コレド室町5F当日料金 大人1,000円、子供(中学生以下)600円、3歳以下無料※1ドリンク500円~、入場料金変動なし、入替なし
2012年08月04日ロンドンを中心に活動し、今日本でも話題を集めている理系アーティスト・スプツニ子。共に数学者である英国人の母と日本人の父の間に生まれ、ロンドン大学インペリアルカレッジ数学でロジックを学んだ経歴を持つ。スプツニ子は、各専門家との入念な調査・検証を行いながら、テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会を反映させた社会批判的な作品を生む。そんなスプツニ子が活動するのが、世界中の新進アーティストが才能を切磋琢磨するクリエイティブ都市、ロンドン。このたび、スプツニ子が選ぶ「ロンドンで最もフレッシュ&エキサイティングなクリエイター」の作品が西武渋谷店に並ぶことが決まったので一部紹介。まず、アンナ・ローマックス。モデルメイカ―&珍しいもの収集家。不思議な物、ポップカルチャー、フォーク・アートや他人のゴミに関心を持つ彼女の作品は、色彩やひらめき、スケール感が特徴的。主に周囲の環境から集められたガラクタで構成されている。次に、リータ・イコネン。(C)アニャ・シャフナー写真&パフォーマンスのハイブリッドな作品を制作するフィンランド生まれのアーティスト。ロンドン・オリンピックでもパブリック・アートとして大型写真作品を展示する。続いて、ネリー・ベン・ハユン。(C)ニック・バロンリビングルームで宇宙飛行体験できるソファや暗黒エネルギーをキッチンで生成するプロダクト、聖ヘレン火山の爆発をリビングで体験するプロダクトなど、ユーザーに非日常体験をさせるプロダクトをデザインする。他にも、さまざまなクリエイターによる作品が並ぶ。オリンピックを控え一層エネルギッシュなロンドンに吹く、新しいクリエイティブの風を、ぜひ渋谷で感じてみては?お問い合わせ:Art meets Life 西武渋谷店 公式サイト
2012年06月18日イデーでは、パリ在住の新人アーティストHans Ito(伊藤ハンス)を日本に招き、丸の内「Delier IDEE(デリエ イデー)」で、初の個展を開催する。伊藤ハンスの驚きと魅力に溢れる世界。デリエ イデーの空間に突如として現れる「魅惑の小部屋」に足を踏み入れてみては?ハンスの住む小部屋に招き入れられた瞬間、彼のクリエイティビティの神秘のヴェールを揺らして、風が吹き抜けた。― 原田マハ「Hans Ito, ce passant charmant/伊藤ハンス:うつくしき通行人」よりリメイク、リユースと繰り返し使うことが善しとされる風潮の中、ただ再利用するだけがより良い生活に繋がるのだろうか。Hans Ito の作品は日常で使われてきた日用品が素材となっているが、そこには再利用する古い物への愛情と、ウィットに富んだ知性とが存在している。 ========================■Cabinet de Curiosites ― ハンスの魅惑の小部屋 開催期間:3月17日(土)~4月2日(月)開催場所:デリエ イデー 東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル4F営業時間:平日11:00~21:00/日祝日11:00~20:00SHOP URL: ■Un apres-midi, autour d'un the en compagnie d'Hans ― ハンスのお茶会第1回:3月17日(土)15:00~18:00第2回:3月28日(水)18:00~21:00パリから来日中の作家本人が展示会場で皆さまをお迎えし、お茶とマドレーヌを振舞います。どなたでもご参加可能。※各日ともお茶とお菓子がなくなり次第終了【プロフィール】Hans Ito(伊藤ハンス)2008年 Ecole de la Chambre Syndicale de la Couture Parisienne 卒業。Maison Martin Margiela のスタジオでの勤務などを経て、現在パリを拠点に活動。2012年よりファッションとインテリアを基軸としたブランド「Ecole de Curiosites」をスタート。Delier IDEE における展示「Cabinet de Curiosites」がデビューコレクションとなる。東京生まれ。イベント詳細およびショップ情報はこちら プレスリリース提供元: PR TIMES
2012年03月14日六本木の街を舞台とした一夜限りのアートの饗宴「六本木アートナイト2012」が、3月24日(土)10時から、3月25日(日)18時まで開催される。© 2010 六本木アートナイト実行委員会今年の「六本木アートナイト2012」のテーマは、「アートでつくろう、日本の元気」。このテーマのもとに、国内外様々なアーティストがメッセージ性の強い作品や、元気を与えるような作品を多数展開予定。Yayoi-chan, Ring-Ring © YAYOI KUSAMA 新作イメージ画像水玉をモチーフにした作品が印象的な前衛芸術家の草間彌生さんの参加が決定し、新作プロジェクト<愛はとこしえ、未来は私のもの!>を発表する。草間彌生さんは、バルーンを用いた全長10mの新作<ヤヨイちゃん~リンリン>を披露する他、ドットに彩られた「水玉カフェ」も登場し、六本木が草間ワールドに彩られる。©YAYOI KUSAMA他にも、京都を拠点に活動する気鋭のアーティスト「Antenna」は、ユニークなキャラクター「ジャッピー」をモチーフにした御輿や、お堂など祭りに関わる日本の伝統文化を表現する。Antenna《六本木伝承2012》 2012年また、美術館をはじめとする文化施設のオールナイト開館を含む開館時間延長、屋外でのインスタレーション、作品展示など、このオールナイトのアートの饗宴を安心して楽しめるよう、飲食店の営業時間延長や無料のバス運行なども行う予定。「六本木アートナイト2012」で、新しいアート・新しい六本木を感じ、特別な一夜を楽しんで。お問い合わせ: 六本木アートナイト2012公式サイト
2012年03月12日250年の時を超えてなお、私たちをその素晴らしい音楽で魅了させる、天才モーツァルト。生誕の地として有名なザルツブルクから、原資料収集や学術研究で世界的に知られるコレクションが、この度日本へやってくる。モーツァルトが足掛け8年間を過ごした住家“舞踏教師の家”を、第一生命保険株式会社が復興事業支援によって、18世紀往時のままに復元したことから、その友好関係の証として、第一生命創業110周年の記念イベント、「モーツァルトの顔~18 世紀の天才をめぐる6つの物語」の開催が決定した。今回の展示会には、「ピアノに向かうモーツァルト」や、「トルコ行進曲」、「キラキラ星変奏曲」をはじめとする自筆譜、初版楽譜、家族の肖像画など、貴重な財団のコレクションがお目見えする。また、モーツァルトが生涯愛用した、ヴァイオリンとヴィオラも日本初上陸となる。写真左より:モーツァルト・ヴァイオリン、モーツァルト・ヴィオラ © Wolfgang Lienbacherこちらの楽器は、関連イベント「海老澤 敏 モーツァルト・レクチャー・コンサート」のみでの公開となり、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の名手たちによって、モーツァルト愛用楽器を使った演奏を実際に楽しむことが出来る。神童、家庭人、友人、知人、そして作曲家、ここでしか味わうことのできない様々なモーツァルトの“顔”を感じてほしい。モーツァルトの顔 ~18 世紀の天才をめぐる6つの物語~第一生命保険本社 1F ギャラリー東京都千代田区有楽町1-13-1 DNタワー2111月19日(土)~11月25日(金)9 時30分~19時30分 ※入館は閉館の30 分前まで (入場無料)展示品:日本初上陸のランゲによる肖像画『ピアノに向かうモーツァルト』、『トルコ行進曲』、『キラキラ星変奏曲』などの自筆譜、DNA鑑定を経た毛髪付きのリトグラフなど海老澤 敏 モーツァルト・レクチャー・コンサート~モーツァルトの愛したヴァイオリン&ヴィオラと共に~第一生命ホール (晴海トリトンスクエア内)東京都中央区晴海1-8-911月24日(木) 19:00開演 ※全席指定出演: 海老澤 敏(お話)フランク・シュタードラー(第1 ヴァイオリン) ※モーツァルト・ヴァイオリンを使用ヴェルナー・ノイゲバウアー(第2 ヴァイオリン)ヘルバート・リンツベルガー(ヴィオラ) ※モーツァルト・ヴィオラを使用フローリアーン・ジンマ(チェロ)
2011年11月10日今年で15周年を迎える、東京・原宿のギャラリーROCKET。9月16日、新しくキッチンスペースと2階を作り、「食」と「アート」を結ぶ空間として大きく生まれ変わった。 オープニングを飾ったのは、映画『かもめ食堂』や広告などでフードスタイリングを手がける飯島奈美さん。自身も初となる展示のテーマは“酵素”。酵素は取り入れることによって、健康に役立つさまざまな働きをしてくれるもの。新鮮な野菜やフルーツ、野草などに砂糖を入れ、手でかき混ぜることによって発酵させて作る。震災以降、体内の毒素を排出してくれるとして注目を集めている。 会場に入ると、手作り感のあるシンプルなキッチンが見える。これが“ポップアップキッチンギャラリー”。クリエイターが期間限定でオーナーとなり、作品としての食を体験できる場だ。今回は飯島さんご自身が昨年から作りはじめた、色とりどりの季節の果実や野菜の酵素がずらりと並び、実際に味わうことができる。メニューは酵ソーダ、かき氷、酵素の試食セットの3つ。酵ソーダは、かぼちゃやぶどうなど、約20種類のフルーツや野菜を使った秋の酵素、梅の酵素、ぶどうと梨の酵素のシロップをソーダで割ったもの。かき氷は、映画『めがね』に登場したかき氷機で作った氷にパイナップル、グレープフルーツの酵素をかけていただく。そして試食セットは、1年ものと1ヶ月ものの青唐辛子の一升漬けを豆腐にかけたもの、塩こうじを野菜スティックにつけて、食べ比べができる。(各¥500)青唐辛子の一升漬け、塩こうじはおかわりも可能。酵素ドリンクは日替わりで。酵素の試食券¥500 またキッチンには、愛用しているキッチン道具や世界各国から集めた珍しい品々が並び、飯島さんのアトリエが再現されている。古いルクルーゼの琺瑯鍋や土鍋など、おいしいものが生まれる道具は、とても興味深い。キューピーのCMなどをディレクションし、飯島さんとも関わりの深いデザインチームのファンタジスタが「はっこう団」として、会場構成と映像作品を手がけている。2階のスペースでも食べることが可能。ふとんが敷いてあり、ついついくつろいでしまう。 今後はオリジナルのエプロンや生活雑貨、食をテーマにセレクトされた書籍、オリジナルのグラノーラなどを販売するアートグロッサリーショップを設けたり、食とアートに関連するワークショップを定期的に行う予定。10月4日からは食とは直接関係のない、さまざまなアーティストがリレー方式で電磁をする「日替わりクリエイターズカフェ」を開催する。「ただ展示をするのではなく、食べることで会話が生まれ、みんなが笑顔で帰っていく。そんなコミュニケーションができるのが面白いなと感じています」とロケットの中村さん。食とアートの枠を超える、今後の展示にも期待だ。「ナミノ菌とはっこう団」会期:~10月2日(日) 12:00~20:00会場:ギャラリーロケット 東京都渋谷区神宮前6-9-6入場無料お問い合わせ:03-3499-1003 取材/赤木 真弓
2011年09月28日東京都写真美術館では、コレクション展「こどもの情景-こどもを撮る技術」を開催中だ。親は誰でも「こどもの今を永遠に残したい!」と思うもの。しかし、こどもはこちらの都合のいいように、静止してはくれない…。みなさんも日々ご苦労されているのではないだろうか?縄跳びするマリー・ルー ハロルド・ユージン・エジャートン 1940年写真が登場した19世紀、世界初の写真方式であるダゲレオタイプの技術では、瞬間を切り取ることができず、静止できないこどもたちの姿は当然の如くぶれていた。それでも、こどもを撮影する努力は続けられ、写真初期の技術において人々はいかにこども静止させるかを考え、その姿を写真に留めていたという。題不詳(家族像) 制作者不詳 1840-1859年また、演出写真や芸術写真にも、アノニマス(匿名的)なこどもの姿が登場していた。カメラを持つことが一般的でなかった時代にも、一握りの人々が様々な角度、視点、技術でこどものイメージを発信し続けたのだ。写真を撮るウーナ、1977年「いまだ失わざる楽園」あるいは「ウーナ3歳の年」 ≪静止した映画フィルム≫より ジョナス・メカス 1940年本展は『いかにしてこどもを撮影するか』を、多彩な作品と写真の歴史からひもとくとともに展示室内に体験コーナーも特設。こどもを中心に、観る・撮るの両面から写真を楽しめる空間を展開している。写真好きな親にとって、大変興味深い展示だ。愛い児 黒川翠山 1906-1910年頃また、9月には「おしゃべり鑑賞タイム」という、こどもたちと作品を目の前にして会話を楽しむ時間も設けられている。いつもの静寂な展示室とはちがう和やかな雰囲気の中で、名作ぞろいのコレクション作品をめぐり、親子やこども同士で会話を楽しむことができるという。このほか、小学生を対象にしたプログラム、 「写真のこどもに手紙を書こう。」 コンクールも展開中だ。家族連れで楽しめるコレクション展、ぜひカメラをご持参の上、訪れてみてはいかがだろうか。<展示構成>Chapter1:写真技術史とこどもChapter2:表現の中のこどもChapter3:光で変わるこどもの写真(体験コーナー) <主な出品作家>ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット、フェリーチェ・ベアト、ナダール、江崎 礼二、小島 柳蛙、下岡 蓮杖、ジュリア・マーガレット・キャメロン、ユージン・フランク、エドワード・ウエストン、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロバート・キャパ、ハロルド・ユージン・エジャートン、黒川 翠山、堺 時雄、大久保 好六、小川 月舟、河野 龍太郎、小石 清、東松 照明、森山 大道、篠山 紀信 ほか そのほか、カメラ・オブスキュラ、ダゲレオタイプカメラをはじめとするカメラや写真機材などの展示もあり。おしゃべり鑑賞タイム(9月)----------------------------------2011年9月2日(金) 15:00~18:002011年9月9日(金) 15:00~18:002011年9月16日(金) 15:00~18:00担当学芸員によるフロアレクチャー----------------------------------2011年9月2日(金) 14:00~2011年9月16日(金) 14:00~お問い合わせ:東京都写真美術館 取材/おうちスタイル編集部 ☆デジタル一眼カメラ「EOS Kiss X50」、リサ・ラーソンの猫デジカメなど豪華賞品が当たる!!おうちスタイルオープン記念プレゼントキャンペーンはこちら≫
2011年08月29日