アメリカ合衆国ミシシッピ州で1955年8月28日に起きた「エメット・ティル殺害事件」。アフリカ系アメリカ人による公民権運動を大きく前進させるきっかけとなったこの事件をもとに、ウーピー・ゴールドバーグが製作の1人を担い、初めて劇映画化した『ティル』。10年以上エメット・ティル事件を追い続け、そして「黒人が主人公の映画は客が入らない」と言われ続けるも、数多の困難を乗り越えてようやく『ティル』の映画化にこぎつけたとウーピーは語る。彼女の「放置すれば何も解決しない」というメッセージとともに、12月10日(日)に世界人権デーを迎えるにあたり、実話がもとになった“見るべき映画4選”を紹介する。★『インスペクション ここで生きる』2023年ゲイであることで母親から捨てられ、16歳から10年間ホームレス生活を送った本作の監督エレガンス・ブラッドン。生きるためのたった1つの選択肢として海兵隊に入った後、しごきという名の暴力と、ゲイであることへの差別に遭いながらも映画監督となったブラッドン自身の体験をもとに映画化。2005年アメリカでは、イラク戦争中が長期化していた頃。青年・フレンチ(ジェレミー・ポープ)は、自らのアイデンティティを追い求めるため、そして生きるために海兵隊に志願入隊する。そこで待っていたのは、教官の過酷なしごきと、さらにゲイであることが知れ渡った自身への激しい差別。幾度も心が折れそうになりながらも、その都度、毅然と暴力と憎悪に立ち向かうフレンチ。“自分が自分のままで在るために、自らの意志でここに居る”という、孤立を恐れず、決して他者を見限らない彼の信念はやがて徐々に周囲の意識を変えていくことになる。海軍で映像記録係として働いていたブラッドンはやがてその実力が認められ、気鋭の映画スタジオ「A24」から白羽の矢が立つことに。本作が初長編作となった。2024年2月2日(金)よりDVDリリース。★『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』2022年『恋に落ちたシェイクスピア』『英国王のスピーチ』『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』などなど、アカデミー賞の常連だった映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン。ハリウッドの絶対的権力者だった彼のセクハラ・暴行事件を暴き、世界中の#Me too運動を加速させる告発をした女性記者たちのベストセラー回顧録を映画化。ニューヨーク・タイムズ紙のミーガン・トゥーイー(キャリー・マリガン)とジョディ・カンター(ゾーイ・カザン)はハリウッド屈指の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが長年続けてきた数々のセクハラ疑惑について取材を始める。やがて、続々と明らかになる“もみ消し”の事実。ワインスタインサイドからの狡猾で執拗な妨害工作に遭いながらも、“真実の記事”を公開するために奔走する。製作総指揮にはブラッド・ピットの名も。AmazonPrimeVideo、U-NEXTほかにて配信中。★『それでも夜は明ける』2013年ある日突然、拉致され奴隷として売られた音楽家ソロモン・ノーサップ。1841年から12年間、奴隷として人生を送ったソロモンの驚愕の人生を映画化。N.Y.で“自由黒人”として白人と変わらぬ暮らしを幸せに送っていたソロモン(キウェテル・イジョフォー)。しかしある日、騙されて誘拐され、奴隷として農場に売られることになる。財産、名前、自由…全てを唐突に、そして理不尽に奪われるソロモン。容赦ない差別と暴力に苦しめられながらも、「家族のもとに帰る」という一縷の希望を持つ彼は、奴隷解放論者バス(ブラッド・ピット)と出会う。本作の原作は、南北戦争が勃発する8年前の1853年に出版されベストセラーとなったソロモン・ノーサップの回想録。 監督のスティーブ・マックィーンは「アンネの日記」と同じく、世界の歴史において重要だと感じ映画化を決意したと振り返っている。第86回アカデミー作品賞受賞、助演女優賞、脚色賞受賞。AmazonPrimeVideo、Hulu、U-NEXTほかにて配信中。★『ティル』12月15日公開リンチで亡くなった息子の凄惨な遺体を、世界に公開するーー。黒人差別をアメリカ、そして世界に知らしめるきっかけを作り、やがて公民権運動を大きく前進させるきっかけとなった実話「エメット・ティル事件」をもとに映画化。1955年、イリノイ州シカゴ。夫が戦死して以来、空軍で唯一の黒人女性職員として働くメイミー・ティル(ダニエル・デッドワイラー)は、ひとり息子で1歳のエメット:愛称ボボ(ジェイリン・ホール)と平穏な日々を送っていた。しかし、エメットが初めてひとりで故郷を離れ、ミシシッピ州マネーの親戚宅を訪れた際に悲劇は起こる。エメットが飲食雑貨店で白人女性キャロリン(ヘイリー・ベネット)に向けて「口笛を吹いた」ことが白人の怒りを買い、1955年8月28日、彼は白人集団にさらわれ、壮絶なリンチを受けた末に殺されて川に投げ捨てられた。我が息子の変わり果てた姿と対面したメイミーは、この陰惨な事件を世に知らしめるため、常識では考えられないある大胆な行動を起こす。そんな彼女の姿は多くの黒人たちに勇気を与え、一大センセーションとなって社会を動かす原動力となっていく――。母メイミーを演じた主演テッドワイラーの演技には各国の映画祭で賞賛の嵐が巻き起こり、主要60映画祭21部門受賞86部門ノミ ネートで賞レースを席巻したにも関わらず、第95回アカデミー賞にノミネートされなかったことも海外メディアを騒がせた。製作には世界的な人気を誇るウーピー・ゴールドバーグ、『007』シリーズのスタッフら超一流プロデューサー陣が名を連ねている。『ティル』は12月15日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:それでも夜は明ける 2014年3月7日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開© 2013 Bass Films, LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l. in the restof the World.All Rights Reserved.SHE SAID/シー・セッド その名を暴け 2023年1月13日より全国にて公開© Universal Studios. All Rights Reserved.インスペクション ここで生きる 8月4日(金)TOHO シネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国公開©2022 Oorah Productions LLC.All Rights Reserved.ティル 2023年12月15日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2022 Orion Releasing LLC. All rights reserved.
2023年12月10日ウーピー・ゴールドバーグ主演の大ヒット映画が、ウーピー自身のプロデュース、そしてディズニー音楽の巨匠アラン・メンケンの書き下ろし楽曲によって舞台化された『天使にラブ・ソングを』。日本でも2014年以来たびたび上演されている人気ミュージカルが、11月5日(日)に東急シアターオーブで開幕する。東京公演を皮切りに、今年も全国を駆け巡る。コロナ禍により一部が中止となった昨年の公演の“リベンジ”ともなる再演だ。人気の秘密は、まずはもちろんストーリーと音楽にある。殺人事件を目撃したことでギャングに命を狙われ、修道院にかくまわれることとなったクラブ歌手のデロリス。聖歌隊が音痴集団であることを知った彼女は特訓を開始、シスターたちの歌はみるみる上達し、やがて互いの間に友情が育まれていく。シスターたちが歌う喜びに目覚める《Raise Your Voice》や、自分の本心に気付いたデロリスがしっとりと歌い上げる《Sister Act》など、メンケンによる楽曲はどれも、身を委ねていれば自然とストーリーに入り込めるものばかりだ。そしてもうひとつの秘密が、当たり役揃いのキャスト陣。Wキャストで主演する森公美子は日本初演から、朝夏まなとは2019年公演からデロリスを演じており、共にこの役で菊田一夫演劇賞に輝いている。石井一孝が扮するデロリスの幼馴染の警官エディと、鳳欄が扮する厳格な修道院長は、日本初演以来ひとりで務めてきた当たり役。デロリスの命を狙うカーティス役の大澄賢也、その手下3人衆役の泉見洋平、KENTARO、林翔太、シスターたちを見守るオハラ神父役の太川陽介、年長修道女シスター・メアリー・ラザールス役の春風ひとみも過去の公演でそれぞれに好評を博しており、まさに盤石の布陣と言える。今回はそこに、廣瀬友祐がもうひとりのエディとして、梅田彩佳が見習い修道女シスター・メアリー・ロバートとして初参加。2022年の『モダン・ミリー』でコメディ俳優としての才能を開花させた廣瀬の“汗かきエディ”、まっすぐな歌声がデロリスに憧れるシスター役によく似合いそうな梅田ともども、2023年版の大きな見どころとなりそうだ。『天使にラブ・ソングを』PV【2023年Ver.】Sister Act みんなで踊ろう!カーテンコール振付動画(2019年公演より)文:熊田音子<公演情報>ミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』音楽:アラン・メンケン歌詞:グレン・スレイター脚本:シェリ・シュタインケルナー&ビル・シュタインケルナー原作:タッチストーン・ピクチャーズ映画「天使にラブ・ソングを・・・」(脚本:ジョセフ・ハワード)演出:山田和也出演:デロリス・ヴァン・カルティエ:森公美子 / 朝夏まなと(Wキャスト)エディ:廣瀬友祐カーティス:大澄賢也シスター・メアリー・ラザールス:春風ひとみシスター・メアリー・ロバート:梅田彩佳TJ:泉見洋平ジョーイ:KENTAROパブロ:林翔太オハラ神父:太川陽介修道院長:鳳蘭ほか【東京公演】2023年11月5日(日)~11月29日(水)会場:東急シアターオーブ【大阪公演】2023年12月6日(水)~12月10日(日)会場:梅田芸術劇場メインホール【静岡公演】2023年12月23日(土)・24日(日)会場:静岡市清水文化会館マリナートチケット情報:公式サイト:
2023年11月04日アフリカ系アメリカ人による公民権運動を大きく前進させるきっかけとなった「エメット・ティル殺害事件」を基に、ウーピー・ゴールドバーグら製作で初めて劇映画化した『Till』が邦題『ティル』として12月15日(金)より日本公開。本ポスターとシーン写真7点が解禁された。1955年、イリノイ州シカゴ。夫が戦死して以来、空軍で唯一の黒人女性職員として働くメイミー・ティル(ダニエル・デッドワイラー)は、ひとり息子で14歳のエメット、愛称ボボ(ジェイリン・ホール)と平穏な日々を送っていた。しかし、エメットが初めて生まれ故郷を離れ、ミシシッピ州マネーの親戚宅を訪れた際に悲劇は起こる。エメットが飲食雑貨店で白人女性キャロリン(ヘイリー・ベネット)に向けて「口笛を吹いた」ことが白人の怒りを買い、1955年8月28日、彼は白人集団にさらわれ、壮絶なリンチを受けた末に殺されて川に投げ捨てられた。我が息子の変わり果てた姿と対面したメイミーは、この陰惨な事件を世に知らしめるため、常識では考えられないある行動を起こす。そんな彼女の姿は、一大センセーションとなって社会を動かす原動力となっていく――。製作には世界的な人気を誇るウーピー・ゴールドバーグ、『007』シリーズのスタッフら超一流陣が名を連ねる本作。公開されるやいなや、各国の映画祭で賞賛の嵐が巻き起こり、主要60映画祭21部門受賞86部門ノミネートで賞レースを席巻。なかでも、主人公メイミー・ティルを演じたダニエル・デッドワイラーは、ゴッサム・インディペンデント映画賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー、サテライト賞など数々の映画賞で女優賞を総なめに。映画批評サイト「Rotten Tomatoes」で批評家96%・観客97%の高スコアをたたき出した。解禁となった本ポスターは、母子が力強く抱擁する姿を捉えたもの。それぞれをかけがえのない存在として共に生きる2人の強い愛情が滲み出てくるものとなっている。シーン写真では、メイミーが息子を心配しながらも旅へと送り出す様子のほか、その後、息子を失った絶望のあと“アメリカ社会”に毅然と立ち向かう母親メイミーの様子ほか、製作にも名を連ねるウーピーがメイミーの母親を演じる様子などが切り取られている。<エメット・ティル殺害事件が及ぼした現代社会への影響>1955年8月28日にアメリカ合衆国ミシシッピ州マネーで実際に起きた「エメット・ティル殺害事件」は、アフリカ系アメリカ人による公民権運動を大きく前進させるきっかけとなったことで知られている。14歳の黒人少年エメットが白人女性に対して「口笛を吹いた」という理由で拉致され、激しいリンチを受けて殺されたあげく、遺体は川に投げ捨てられた。愛息を失った底知れぬ絶望を胸に、多くの黒人の生活を脅かすアメリカ社会にたった1人で立ち向かった母メイミーの大胆な行動力は人々に勇気を与え、キング牧師らが率いた公民権運動を一気に加速させる原動力となった。やがて21世紀に入り、2020年5月25日の「ジョージ・フロイド殺害事件」を契機に、BLM(ブラック・ライヴズ・マター)運動(構造的な人種差別や黒人への暴力と闘う国際的な社会運動)がアメリカ国内のみならず、SNSを通じて日本を含む全世界に拡大したことは記憶に新しい。著名人、セレブ、Z世代にいたるまで実に多くの人々が声を上げた大規模なこの抗議運動のうねりは、2022年3月、人種差別に基づくリンチを連邦法の憎悪犯罪(ヘイトクライム)とする「エメット・ティル反リンチ法」成立へと繋がっていく。『ティル』は12月15日(金)よりTOHO シネマズシャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月23日ウーピー・ゴールドバーグ主演の大ヒット映画をミュージカル化した『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』。『アラジン』『美女と野獣』など、数々のディズニー映画の音楽を手がけるアラン・メンケンによる珠玉のナンバーと心沸き立つダンスで、劇場中をハッピーにしてくれる傑作ミュージカル・コメディが4度目の再演。2014年の初演から主人公デロリス役を演じる森公美子が、自分ならではの役づくりを交えながら本作の魅力を語ってくれた。ある殺人事件を目撃したことから、ギャングに命を狙われるハメになったクラブ歌手デロリス。カトリック修道院にかくまってもらうことになった彼女は、そこで修道院長に頼まれ、“あまりにも歌が下手”な聖歌隊の指導することになる…。「デロリスは、言葉の使い方も知らず、周りの全員が敵だと思っているような女性。そんな彼女がシスターたちと出会い触れ合ううちに変わっていき、シスターたちもデロリスのおかげで歌うことの楽しさと喜びに目覚めていきます。人間同士が互いに尊敬し合い、成長していく姿がとてもすてきな作品ですね」。本作への出演にあたって、他のキャストとともに実際の修道院を訪問。その際、「あなた方も誰かのため、何かのために歌っていらっしゃるのよね。その姿を神は絶対見ていますよ」と言うシスターの言葉に感動し、泣いてしまったそう。「この舞台も『観てくれる人の救いになれば』と皆で心をひとつに演じている」と涙ながらに語る。また、常に感謝の心を忘れないシスターのあり様に触れ、森自身、何ごとにも感謝できるようになったそう。この作品で初めて帝劇初主演を果たし、大舞台のゼロ番(センター)に立つ快感を知ったという森。「瀬奈じゅんさん、蘭寿とむさん、そして今回は、前回に続き朝夏まなとさん。毎回『どうして、こんなにスタイルがよくて、踊りが上手なの?』という方とのWキャストなんですよ」と冗談まじりだが、このキャラクターが異なるWキャストも話題の1つだ。「宝塚の大先輩ということもあり、朝夏さんには絶対言えないと思いますが、私が演じるデロリスは、厳格な修道院長役の鳳蘭(おおとりらん)さんに『クソばばあ』なんて言っちゃったりします(笑)。舞台をよくするためなら何をやってもベリーウェルカムな鳳さんには、役づくりのうえでも大変助けていただいていますね」。どんな舞台でも予定調和な芝居にならないよう心掛けている。「想定外のこともたくさん起こるのが、芝居の面白さ。毎回新しい発見があると思うので、すでに見たという方もぜひ足をお運びください」と、笑顔でメッセージをくれた。公演は上演中~12月4日(日)東京・東急シアターオーブ、12月9日(金)~12日(月)大阪・梅田芸術劇場メインホール、12月29日(木)~1月4日(水)福岡・博多座。その他、広島、愛知、長野公演もあり。チケットは発売中。
2022年11月30日ウーピー・ゴールドバーグ主演の大ヒット映画を原作に、ウーピー自身のプロデュースと巨匠アラン・メンケンの作曲によりロンドンで舞台化され、ブロードウェイにて改訂上演後の2014年に日本初演された『シスター・アクト』。その後たびたび再演され、もはや日本ミュージカルの定番となりつつある同作が、11月13日より東急シアターオーブで上演されている。日頃のストレスを勢いよく吹き飛ばし、気持ちを無条件でアップリフトしてくれる作品だけに、コロナ禍に入ってから初の上演はまさに「待ってました!」というところだ。殺人事件を目撃してしまったクラブ歌手のデロリスが、犯人に見つからないために身を寄せた修道院で聖歌隊の指導を任され、音痴のシスターたちを特訓するうちに友情が育まれていく――。本作のストーリー上の最大の魅力は、人種や宗教を越えて生まれるその友情にある。だがその尊さに何のてらいもなく素直に涙できるのはやはり、それまでの過程で私たちの心を解く“歌”の力があってこそ。デロリスに導かれて歌うことの愉しさを知っていくシスターたちの姿が、歌を浴びるというミュージカル鑑賞の快楽に目覚めていく私たち自身と重なり、音楽に、舞台に身を任せるための素地を整えてくれるのだ。2019年以来2度目のデロリス役となる朝夏まなと(初演から務める森公美子とのWキャスト)は、その名の通り真夏の太陽のような明るさと軽妙な演技で2022年カンパニーを牽引。ドキッとするような下品な台詞も、彼女の手にかかれば面白さしかない。デロリスのあけすけな語り口が映えるのはまた、常に厳格な修道院長と見事な対比をなしているからでもある。初演から修道院長役を務める鳳蘭の、厳格さの中におかしみがあふれる演技は、もはや芸術の域。デロリスを守るため奮闘する警察官、“汗かきエディ”役をやはり初演から演じ続けている石井一孝ともども、変わらぬ当たり役ぶりを見せつけた。一方、デロリスを追い詰めるカーティス役の吉野圭吾(大澄賢也とWキャスト)、デロリスに憧れる見習い修道女シスター・メアリー・ロバート役の真彩希帆、オハラ神父役の太川陽介ら、新キャストもそれぞれに好演。デロリスにいち早く興味を示すシスター・メアリー・パトリックを初めて演じた谷口ゆうなの、これまでの同役の印象を覆すような若々しく好奇心いっぱいな役作りも印象に残る。カーティスの手下の3人組も、続投の泉見洋平とKENTAROに木内健人が加わったことで、また異なる味わいとハーモニーとなった。今後も新キャストによる新風を随時吹き込みながら、長く再演され続けてほしい作品だ。取材・文:町田麻子写真提供/東宝演劇部
2022年11月16日米放送局ABCのトーク番組「The View」に共同司会者として出演中のウーピー・ゴールドバーグが、ホロコースに関して「ホロコーストは人種問題ではない。人種は関係ないんです。人間の、ほかの人間に対する残虐な行為」と発言したことをうけ、同番組はウーピーの出演停止を発表した。他の共演者たちはすかさず「彼ら(ナチス)はユダヤ人を異なる人種として考えていましたよ」「ホロコーストは白人至上主義が問題」とウーピーの発言を否定したが、ウーピーは「でも、2つの白人グループ(に関すること)ですよね」と主張。ウーピーは番組の放送からわずか1時間後にツイッターで、同日夜にはスティーヴン・コルベアのトーク番組に出演し「人々を怒らせる意図は決して本当になかった」などと謝罪するもいっこうに批判は収まっていない。これを受け、ABCニュースの社長キム・ゴッドウィンは「ウーピー・ゴールドバーグの間違った、人を傷つけるコメントを受け、ただちに彼女を2週間の出演停止とします。ウーピーは謝罪しましたが、私は彼女に自分のコメントの影響力について考え、学ぶ時間を取るよう求めました。私たちABCニュースのすべての組織は、ユダヤ人の同僚、友人、家族、コミュニティーと連帯しています」とウーピーの出演停止を発表した。(Hiromi Kaku)
2022年02月03日Amazon Originalドラマシリーズ「スター・トレック:ピカード」シーズン2が3月4日(金)より配信されることが決定。キーアートと場面写真も公開された。本シリーズは、「新スター・トレック」の伝説的主人公ジャン=リュック・ピカードと、彼のクルーが新たな冒険の旅に出る物語。新シーズンでは、過去へのエキサイティングな冒険に旅立つことに。ピカードは、銀河の未来を守るため、21世紀の地球の危機に新旧の仲間たちと立ち向かい、ピカードの宿敵にも遭遇する。また今回、ウーピー・ゴールドバーグが、彼女自身愛してやまない「新スター・トレック」からのガイナン役を再演している場面写真も公開。元々、1960年代に放送されたオリジナルの「スター・トレック」の黒人士官ウフーラ通信士の演技を観たことが俳優を志すきっかけとなり、「新スター・トレック」では本人の希望が叶い、準レギュラーのガイナン役を獲得。そして今回、このガイナン役で再び戻ってくる。そして、パトリック・スチュワートがジャン=リュック・ピカードを本作でも熱演しており、ガイナンと久しぶりの再共演が話題を呼んでいる。ほかにも、アリソン・ピル、ジェリ・ライアン、ミシェル・ハード、エヴァン・エヴァゴラ、オーラ・ブラディ、イサ・ブリオネス、サンティアゴ・カブレラ、ブレント・スパイナー、そしてアニー・ワーシングが出演。スペシャルゲストスターとしてウーピーのほか、ジョン・デ・ランシーも登場。ジョンは「新スター・トレック」で高次元の生命体Qを演じており、公開されたキーアートでもピカードとQが並んでいることから、物語のキーマンであることが予想される。シーズン2のエグゼクティブプロデューサーは、パトリック自ら兼務するほか、アキヴァ・ゴールズマン、テリー・マタラス、ヘザー・カディン、アーロン・ベイアーズ、ロッド・ロッデンベリー、トレバー・ロス、ダグ・アーニオコスキ、ディラン・マッシンが担当。アキヴァとテリーは、共同クリエイターも務めている。なお、同シリーズは、現在シーズン3も製作中だ。「スター・トレック:ピカード」シーズン2は3月4日(金)よりPrime Videoにて独占配信予定、毎週金曜日新エピソード配信(全10エピソード)。(cinemacafe.net)
2022年02月01日数多くの大人気作品を手掛けるホラー界の帝王スティーヴン・キングによる1978年刊行の同名小説を映像化した海外ドラマ「ザ・スタンド」のDVDが、11月10日(水)に発売・レンタル開始。この度、DVD-BOXに収録される特典映像から、ウーピー・ゴールドバーグやアレクサンダー・スカルスガルド、アンバー・ハードをはじめとした出演キャストと製作スタッフが原作とドラマ版で描かれるテーマや見どころについて語るインタビュー映像が公開された。本作は、米国全土に蔓延した致死率99%のインフルエンザ・ウイルス“キャプテン・トリップス”の猛威によって人類がほぼ死に絶えた終末世界を舞台に、善と悪の2つの力に翻弄される生存者たちを襲う究極の試練と壮絶な決戦が描かれるパニック・サバイバル・スリラー。生存者たちの共同体を率いる108歳の老婆“マザー”・アバゲイル・フリーマントルを演じるのは、ウーピー・ゴールドバーグ。さらに、恐怖と欲望で人類を支配する“闇の男”ランドル・フラッグを『ゴジラvsコング』のアレクサンダー・スカルスガルドが演じるほか、ジェームズ・マースデン、グレッグ・キニア、アンバー・ハードら映画界で活躍する豪華俳優陣が集結した。今回公開されたのは、海外ドラマ「ザ・スタンド」DVD-BOXに収録される特典映像「終末の物語:原作とドラマ版」の一部で、ウーピーやアレクサンダーをはじめとした出演キャストが、キングの原作とドラマ版で描かれるテーマや見どころを明かしている。本作で善と悪の2つの力に翻弄される生存者のスチュー・レッドマン役を演じた『ソニック・ザ・ムービー』のジェームズは、「スティーヴン・キングの傑作の1つだ。出演の依頼は光栄でオファーに飛びついた」と出演できたことに笑顔を見せる。さらに、生存者たちの共同体を率いる老婆マザー役を演じたウーピーも、「(原作の)『ザ・スタンド』は40年前に読んだ。映像化して見たい作品だと思った」と原作を読んだ当時の印象をふり返る。“闇の男”ランドル・フラッグ役を演じたアレクサンダーは、「新たな黙示録の金字塔だ」と原作を高く評価。さらに、「本作が書かれた1970年代は政治不信が渦巻いていた。ウォーターゲート事件やベトナム戦争を経て冷戦が激化し、終末の到来を感じさせた。小説の内容が重なる不幸な時代だ」と当時の時代背景と原作のテーマがリンクすることを語る。一方、ドラマ版の本作では、原作で描かれている人間の内面やグロテスクな視覚的描写を忠実に再現することにこだわったという。中でも、致死率99%のウイルス“キャプテン・トリップス”に感染した人々の見た目のリアルさが追求された。原作を忠実に再現した描写について、ナディーン役のアンバーはリアルな見た目の人形を使った撮影をふり返り、グレン役で共演したグレッグも「(感染者は)首が木の幹のようになるんだ。あの姿で死にたくないね」と語り、視覚的描写のリアルさを見どころに上げた。キングの同名原作を忠実に映像化したドラマ版「ザ・スタンド」。致死率99%のウイルスの猛威により人類がほぼ死に絶えた終末世界を舞台に、善と悪の2つの力に翻弄される生存者たちを襲う究極の試練と壮絶な決戦に注目だ。「ザ・スタンド」は11月10日(水)よりDVD発売、レンタル開始。(text:cinemacafe.net)
2021年11月09日海外ドラマ「グッド・オーメンズ」で“悪魔”と“天使”を演じたデヴィッド・テナントとマイケル・シーンが再タッグ、本人役で完全オンライン収録に挑戦した英国コメディドラマ「ステージド 俺たちの舞台、ステイホーム!」(原題:Staged)と、その続編の「ステージド2 俺たちの舞台、アメリカ上陸!?」(原題:Staged series2)が日本初上陸することになった。本作は、完全オンライン収録。ビデオチャットの画面で物語が進行し、凸凹コンビのふたりがコロナ禍に負けじと繰り広げる悲喜こもごもの奮闘を、リアルかつコミカルに描き、イギリス国内で空前の大ヒットを記録。コロナ禍で市民権を得た完全オンライン収録作品の中でも、見事な脚本と俳優陣の個性あふれる演技で群を抜いた傑作として人気となった。デヴィッド・テナントとマイケル・シーンの2人が本人役で登場するため、彼らのほとんど素の掛け合いが見られると、イギリスでの放送時から日本のファンの間でも話題に。さらに、錚々たる顔ぶれがゲストとして登場するのも本作の大きな見どころのひとつ。シーズン1ではジュディ・デンチ、そして驚きの超大御所俳優(本編で明かされる)が出演。続くシーズン2では、ユアン・マクレガー、クリストフ・ヴァルツ、サイモン・ペッグ、ウーピー・ゴールドバーグ、ヒュー・ボネヴィル、ケイト・ブランシェット、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、マイケル・ペイリン、ニック・フロスト、ケン・チョンら、ビッグな面々が本人役で次々に登場。あまりの豪華さに次のエピソードが待ち切れなくなりそうだ。日本語吹替版ではデヴィッド役を櫻井孝宏(「おそ松さん」松野おそ松役、「鬼滅の刃」富岡義勇役)、マイケル役を飛田展男(「ちびまる子ちゃん」丸尾末男役)が演じる。■コロナ禍で奮闘する演劇人の喜怒哀楽の奮闘を描いて大ヒット! シーズン3も製作決定世界中の人々の日常生活を一変させた“コロナ禍”。劇中、仕方なくオンラインで連絡を取り始めたデヴィッドとマイケル。ついには毎日話さないと精神が不安定になってしまったり、彼らの精神状態を案じる家族や、コロナ禍の育児のストレス、ロックダウンが解除されたら何をしたいか語り合うシーンなど、自宅に缶詰状態になって落ち込んだりイライラしたりするスターとその家族の等身大の姿をリアルに捉え、同じ悩みを抱えるイギリス人視聴者の共感を得た。この人気に後押しされて、すでにシーズン3も製作が決定。■BBCが送るオンライン・ドラマの最高傑作!舞台演劇の本場、その技巧に大注目コロナ禍のイギリスで制作された本作は、デヴィッドとマイケルが完全オンラインでの収録に挑戦した、疑似ドキュメンタリー風のユニークでコミカルなドラマ。シーズン1では、ロンドンのウエストエンドで上演予定だった舞台がコロナ禍の影響で延期になってしまい、演出家の指令でオンラインでリハーサルを続けようとするドタバタ劇が展開。シーズン2では、そんな2人がアメリカ進出を目指してさらなる奮闘を繰り広げることになる。見事な脚本と俳優陣の演技力で視聴者の心を掴んで離さず、IMDbではシリーズ通算で8.6点(10点満点中)の高評価をマーク。イギリス国内で数々の賞を受賞するなど、作品評価も上々となっている(※6月14日現在)。(text:cinemacafe.net)
2021年06月15日『ゴースト/ニューヨークの幻』でアカデミー助演女優賞を手にしてから30周年を迎えたウーピー・ゴールドバーグが、「Variety」誌の取材を受けた。エミー賞、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞(オスカー)、トニー賞のエンタメ界で重要な4つの賞を全て獲得し、「EGOT」を達成済みのウーピー。現在は執筆業に取り組んでおり、「地球を本気で救おうとしているスーパーヒーローの黒人のおばあさん」を主人公とした映画の脚本を書いていると明かした。「子どもの頃から、スーパーヒーローが大好き。いつだって地球を救ってくれるでしょう。でも、誰が本当に地球を救ってくれるか知っている?黒人のおばあさんなの」。映画化が実現されるか現時点では不明だが、ファンはおもしろい反応を見せている。「それは『伝記映画』って呼ばれるものだよ」「自伝を書いているってことだよね」と、ウーピー自身のスーパーヒーローぶりを示唆する声や、「マーベルの映画やコミックに、年老いたスーパーヒーローが出てこないのはなぜなのかと疑問に思っていたところ」「そういう映画を作るべきだとずっと思っていたからうれしい」とこれまでになかった新しいスーパーヒーロー映画への期待の声など、ウーピーを支持するツイートが多数寄せられた。(Hiromi Kaku)
2021年04月23日世界の映画ファンが注目している「アカデミー映画博物館」がいよいよ2021年9月末、アメリカ・ロサンゼルスに誕生します。建物の設計を担当したのは、スター建築家のレンゾ・ピアノ。オープンに先駆けて開かれたオンラインプレス内覧会で、気になる博物館の詳細が披露されました!クール!浮いている博物館【女子的アートナビ】vol. 197まずは、アカデミー映画博物館の外観からご紹介。博物館はロサンゼルスの中心地にある広大な敷地内に、2つの建物で構成されています。ひとつは、1939年建築のビルを修復したもので、もうひとつはガラスとコンクリートからなる球形の建築物。設計者は、「建築界のノーベル賞」と呼ばれるプリツカー賞を受賞した建築家、レンゾ・ピアノ氏です。特に目を引くのが、球形の建築物。コンクリートなのに地上からほぼ浮いています!内覧会では、ピアノ氏がこの建物について「地上に浮かせて下に広場をつくった点を気に入っている」とコメント。上部には重そうなガラスドームも乗っていますが、これらは薄板状の特注強化ガラスを使っているとのこと。さすがクールで斬新な設計です。オープニングを飾るのは…『宮崎駿展』!アカデミー映画博物館のコンセプトは、「映画の芸術と科学に特化した世界最高の施設」。単なる博物館ではなく、映画製作について体験したり学んだりできる、さまざまなプログラムが用意されています。例えば、没入型常設展『映画の物語(Stories of Cinema)』では、映画のきらびやかな歴史を紹介。脚本や衣装デザイン、特殊効果や演出など、映画製作の舞台裏についても深く知ることができます。また、常設展示のほかにも、さまざまな企画展が予定されています。9月のオープニングを飾る企画展は『宮崎駿展』。宮崎監督の全作品が日本語音声英語字幕付き、および英語吹替版で上映されるほか、絵コンテや背景画、セル画なども展示されます。作品のワンシーンを大規模上映したり、登場人物やストーリーが変容していく様子を体験できるインスタレーションがあったりと、同博物館ならではの工夫された展示空間が用意される予定。宮崎作品の世界にどっぷりとつかれそうです。4月からバーチャル・プログラムがスタート!アカデミー映画博物館では、9月のオープニングに先駆けて、4月からプレ・オープニング・プログラムがはじまります。例えば、4月22日のイベント『Breaking the Oscars Ceiling(オスカーの天井を破る)』では、オスカー受賞者のなかでも特に偉業を成し遂げた女性たち、俳優のソフィア・ローレンさんやウーピー・ゴールドバーグさんなど4名が登場します。また、4月25日に予定されている第93回アカデミー賞授賞式にあわせ、同博物館のサイトでオンライン対談や映画上映、教育プログラムも実施されます。現地にはなかなか行けませんが、オンラインなら気軽に見ることができそうです。まずはぜひ、博物館の公式サイトをチェックしてみてくださいね。
2021年03月25日実写版のトム・ハンクス主演『ピノキオ』はじめ、『ピーター・パン&ウェンディ』(原題)、『魔法にかけられて』続編、『ズートピア』や『モアナと伝説の海』のシリーズ作品など、ディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)から名作の実写化、映画から生まれたシリーズ、オリジナル新作など、2021年以降配信予定の実写13作品、アニメーション7作品のラインアップが明らかになった。▼豪華なキャストで贈る名作の実写映画化!ディズニーが誇る不朽の名作がハリウッド大作として蘇る不朽の名作を実写化するだけではなく、ミュージカルやアニメーションとの融合といったディズニーが持つ伝統と最先端の技術を用い、これまでにないエンターテインメント作品として蘇る。『ピノキオ』はロバート・ゼメキス監督、トム・ハンクス主演でミュージカル映画となって登場。ストーリーはそのままに、最新鋭のCGを駆使してピノキオに生命が吹き込まれる。そして、冒険が大好きな永遠の少年と海賊が攻防戦を繰り広げる『ピーター・パン&ウェンディ』(原題)では、キャプテン・フック役にジュード・ロウ、ティンカーベル役にヤラ・シャヒディが演じることが発表されている。▼人気のアニメーション映画から生まれたシリーズ作品映画では描き切れなかった新たな物語がついにスタート!『白雪姫』から『アナと雪の女王』まで数々のヒット作を生み出してきた歴史あるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオによって、映画では描き切れなかった新たな物語がスタート。映画『ベイマックス』でアカデミー賞を受賞した監督ドン・ホールによる「ベイマックス」(原題)は当スタジオにとって初となるアニメーション・シリーズ作品。そして20世紀スタジオによる大ヒット映画『アイス・エイジ』シリーズのスピンオフ作品『アイス・エイジ:アドベンチャー・オブ・バックワイルド』(原題)や、大都会を生き抜く動物たちの冒険を描いたアカデミー賞受賞作品『ズートピア』が短編シリーズ「ズートピア+」(原題)として戻ってくる。さらに、誰もが知る超人気作品『モアナと伝説の海』からは「モアナ・ザ・シリーズ」(原題)として、主人公のモアナの勇敢な航海を追った物語が長編ミュージカルとしてシリーズ化決定。本編とは違った魅力満載のストーリーが楽しめる。▼ファン待望!大ヒット映画の続編新たな展開にハラハラドキドキ!誰もが待っていた続編が続々世界的大ヒットを記録した90年代を代表する名作『天使にラブ・ソングを…』の第3作目『シスター・アクト3』(原題)の製作が決定、主演はもちろんウーピー・ゴールドバーグ、プロデューサーは『マディアおばさん』シリーズなどで知られる俳優で映画監督のタイラー・ペリー。そして2008年公開された『魔法にかけられて』の続編となる『ディスエンチャンテッド』(原題)は、おとぎ話の住人だったプリンセスのジゼルがニューヨークに迷い込む物語を、アニメーションと実写を見事に融合させて描いた作品の続編。主演には、エイミー・アダムスの続投が決定。▼全く新しいストーリーの幕開けディズニープラスの全く新しいオリジナル作品も登場完全オリジナルの新作も数多く登場。アフリカのエンターテイメントカンパニー「キガリ社」との共同製作となる『イワジュ』(原題)が2022年にディズニープラスで配信が決定。タイトルは、アフリカの民族ヨルバ人の言葉で「ザ・フューチャー」を意味し、サイエンス・フィクションが深く関係する作品となる。また、NBAでMVPを獲ったヤニス・アデトクンボと彼の家族についての実話に基づく感動物語『グリーク・フリーク』(原題)やNBAのスーパースター、クリス・ポールを描いた伝記映画も配信を予定。ほかにも続々配信・実写作品実写とアニメーションのハイブリッド長編映画『チップとデールの大作戦』、1993年のハロウィーン・カルトの続編『ホーカス ポーカス2』(原題)、ザック・エフロン主演の現代版『スリーメン&ベビー』(原題/2022年配信)、ドウェイン・ジョンソン製作『キーノン・ロー』(原題)、コメディ・アドベンチャー『フローラとユリシーズ』、同名ヒットコメディを「black-ish」のプロデューサー、ケニヤ・バリスが新たに製作した『12人のパパ』(2022年配信予定)。今回はアニメーションという新たなヒネリをきかせた『ナイト ミュージアム』(原題)も予定。ほかにも続々配信・アニメーション作品人気書籍から実写映画フランチャイズとなった『グレッグのダメ日記』が2021年にまったく新しいアニメーション映画として配信、長編形式のミュージカル・コメディ・シリーズ「ティアナ」(原題)は2023年に配信予定となっている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:魔法にかけられて 2008年3月14日より日劇3ほか全国にて公開© Disney Enterprises, Inc.ベイマックス 2014年12月20日より全国にて公開© 2014 Disney. All Rights Reserved.モアナと伝説の海 2017年3月10日より全国にて公開© 2016 Disney. All Rights Reserved.
2021年01月18日キャメロン・ディアスにベンジー・マッデン、リアム・ペインにシェリル・コールなど、女性のほうが年上の年の差カップルも珍しくなくなった現代のハリウッド。女優のデミ・ムーアは、そんな年の差カップルの先駆けともいえる存在でしょう。16歳年下のアシュトン・カッチャーとの結婚、そして離婚でも注目を浴びた彼女の現在とは…。波乱万丈だったデミ・ムーアの若い頃今や押しも押されもせぬ大女優となったデミ・ムーアですが、決して順風満帆な人生を歩んできたわけではありませんでした。 View this post on Instagram From the archives. #tbt : @matthiasvriensmcgrath A post shared by Demi Moore (@demimoore) on Apr 23, 2020 at 8:18am PDT View this post on Instagram #FBF A post shared by Demi Moore (@demimoore) on May 22, 2020 at 6:51am PDT2019年に発売した自叙伝『Inside Out』で、母親のたび重なる自殺未遂や、10代半ばで受けた性的暴行、しかも原因は母親であることなど、筆舌に尽くし難いほどの壮絶な幼少期を明かしたデミ・ムーア。16歳になり、母親から独立したデミ・ムーアはモデルとして活動を始め、その後、現在の女優として成功を収めますが、母親が亡くなるまで2人の関係性が修復されることはありませんでした。映画『ゴースト』で人気女優の仲間入りを果たしたデミ・ムーア女優デビュー後、数年間は目立ったヒット作に恵まれなかったデミ・ムーアですが、1990年公開の映画『ゴースト/ニューヨークの幻』で人生の転機を迎えます。ウーピー・ゴールドバーグが『アカデミー賞』助演女優賞を受賞するなど、世界的ヒット作となった『ゴースト/ニューヨークの幻』。同作で主演を務めたデミ・ムーアは、一躍トップ女優の仲間入りを果たし、今も彼女の代表作として高い人気を誇ります。映画の役作りのためデミ・ムーアが坊主頭に『ゴースト/ニューヨークの幻』のヒットにより女優として成功を手にしたデミ・ムーアですが、作品に恵まれたことだけが、名女優と呼ばれる理由ではありません。1997年公開の映画『G.I.ジェーン』で、アメリカ海軍情報局に所属する女性大尉を演じたデミ・ムーアは、役作りのため坊主頭を披露したことでも話題に。劇中で繰り広げられる過酷な訓練も『G.I.ジェーン』の見どころの1つですが、そのあまりに厳しい訓練内容に、デミ・ムーアは、「すべてを自ら演じる必要はない」と周囲から助言されていたといいます。しかし、「やり遂げなければ、誰からも認められなくなる」と感じたデミ・ムーアは、心身ともに追い込まれるも『G.I.ジェーン』の撮影をのりきったのだとか。そうした作品にかける思いの強さこそ、デミ・ムーアが名女優といわれる理由の1つなのかもしれません。映画『チャーリーズ・エンジェル』では全身整形を経て撮影にデミ・ムーアの役作りにかけるストイックな姿勢が伝わるエピソードはほかにもあります。2003年公開の映画『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』に出演したデミ・ムーアは、出演にあたって2600万円以上もかけて全身整形を施したのは有名な話。そのかいもあってか、劇中では美しいビキニ姿を披露するなど、主演のキャメロン・ディアスやドリュー・バリモア、ルーシー・リューに引けを取らない美貌を披露しました。一方で、全身整形を受けたことが議論を呼んだのも事実。しかし、自らの肉体に人工的に手を加えることも厭わない姿勢は、プロ根性のあらわれともいえます。役作りの方法のよし悪しは置いておくとして、そのストイックさは称賛に値するのではないでしょうか。デミ・ムーアの現在は?これまでに三度の結婚・離婚を経験しているデミ・ムーア。3番目の夫となったアシュトン・カッチャーと離婚後、新たな恋の噂は聞こえてきませんでした。…しかし!2020年、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威をふるう中、デミ・ムーアが公開した外出自粛中の写真が話題を呼びました。なぜなら、写真には2番目の夫であり、2000年に離婚したブルース・ウィリスの姿が! View this post on Instagram A post shared by Demi Moore (@demimoore) on Apr 7, 2020 at 9:11am PDT View this post on Instagram balancing act ⚖️ A post shared by Demi Moore (@demimoore) on May 8, 2020 at 11:16am PDTしかし、デミ・ムーアとブルース・ウィリスの仲が復活したというわけではありません。ブルース・ウィリスは2009年に女優のエマ・ヘミングと再婚しており、2人の子宝にも恵まれています。また、再婚後もデミ・ムーアとの関係性は良好なようで、家族同士の仲もいいとのこと。事実、元夫婦同士の家族ショットに対して、ブルース・ウィリスの妻であるエマ・ヘミングも好意的なコメントを残しており、この奇妙な外出自粛生活は妻の理解の上で成り立っている様子。ネット上では、離婚後も仲のいいデミ・ムーアとブルース・ウィリス元夫妻の関係性を「理想」とする声も出ており、多くのファンを笑顔にさせました。一方で、女優業はというと、2017~2018年にかけて放送されたドラマ『Empire 成功の代償』のシーズン3・4への出演を最後に、新たな出演情報は聞こえてこないデミ・ムーア。今もなお輝きを放ち続ける名女優、デミ・ムーアに『隠居』という言葉は似合いません!またどこかで彼女の活躍を目にしたいものです。[文・構成/grape編集部]
2020年10月05日テレビ界のエミー賞(Emmy)、音楽界のグラミー賞(Grammy)、映画界のオスカー(Oscar)、演劇界のトニー賞(Tony)。世界で権威のあるこれら4つの賞を制覇した人物は、それぞれの頭文字を取って「EGOT」と呼ばれている。これまで「EGOT」を達成したのは、オードリー・ヘプバーン、ウーピー・ゴールドバーグ、ジョン・レジェンドら15人だったが、日曜日(現地時間)、『リトル・マーメイド』や『美女と野獣』『アラジン』の作曲家アラン・メンケンが16人目として仲間入りを果たした。デイタイム・エミー賞の「子ども向け番組、ライフスタイル番組、アニメ番組」部門の受賞者が発表され、メンケンが「ラプンツェル ザ・シリーズ」の「Waiting in the Wings」でオリジナル歌曲賞を受賞したのだ。すでにオスカーは8回、グラミー賞は11回の受賞歴があったメンケンは、2012年にトニー賞を受賞し、残すはエミー賞だけに。(30年以上前にエミー賞で名誉賞を受賞したことがあるが、これは対象とされていない)。2013年、2016年にノミネートされるも受賞とはならず、王手をかけてから8年越しで今回ついに「EGOT」を達成した。メンケンもツイッターで「『ラプンツェル・ザ・シリーズ』に携わってくれたすべての人を誇りに思います。私としてはついにEGOTのステータスを手に入れることができました。(実は、エミー賞は80年代にハワード・アッシュマンと名誉賞をもらったことがあるけど)なんと言えばいいのかな。光栄に思うし、うれしいし、恐れ多いです」と喜びをシェアしている。(Hiromi Kaku)■関連作品:美女と野獣 2014年11月1日よりTOHOシネマズスカラ座ほか全国にて公開© 2014 ESKWAD - PATHE PRODUCTION - TF1 FILMS PRODUCTIONACHTE / NEUNTE / ZWOLFTE / ACHTZEHNTE BABELSBERG FILM GMBH - 120 FILMSアラジン(2019) 2019年6月7日より全国にて公開© 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2020年07月28日5月15日(金)今夜の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」枠では、番組公式サイトで募集した“みたい映画リクエスト”企画の第1弾として、特に女性から多くリクエストが寄せられたウーピー・ゴールドバーグ主演『天使にラブ・ソングを…』を放送する。スティーヴン・スピルバーグ監督の『カラーパープル』で映画デビュー、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞すると、『ゴースト/ニューヨークの幻』でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞の両方で助演女優賞に輝く快挙を達成。アニメ版『ライオン・キング』の声優やウィノナ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリーらと共演した『17歳のカルテ』など様々な作品で知られるウーピー・ゴールドバーグの代表作にして、いまも多くの人々から愛される傑作コメディでもある本作。物語はネバダ州の小都市リノのクラブシンガー・デロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)が、街を仕切っているヴィンス(ハーヴェイ・カイテル)の愛人としての生活に嫌気がさしつつあったある日、ヴィンスが組織の裏切り者を殺害した現場を目撃してしまい、命を狙われることに。サウザー警部(ビル・ナン)の計らいでサンフランシスコの修道院に匿われることになったデロリスは、“シスター・メアリー・クラレンス”として修道院で生活することになり、修道院長と衝突するなかで、ヘタクソな聖歌隊のリーダーを引き継ぐことに。ゴスペルの要素を取り入れ歌唱訓練を行うデロリス。やがて彼女たちの歌声は評判を呼び、ローマ法王が修道院を訪れることになるが、聖歌隊のニュースはヴィンスのもとにも届いて…というのが本作のストーリー。今後も「金ロー」では視聴者リクエスト企画を放送予定。第2弾として世界中で愛されるSF映画の金字塔『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ3作を連続放送するほか、7月3日(金)にはスティーヴン・スピルバーグ監督による『レディ・プレイヤー1』が地上波初放送される。金曜ロードSHOW!『天使にラブ・ソングを…』は5月15日(金)今夜21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2020年05月15日月曜深夜に放送されている映画番組「映画天国」の4月27日(月)今夜オンエア回は、ウーピー・ゴールドバーグ主演、ウィル・スミスらが共演した『メイド・イン・アメリカ』をお届けする。1985年、『カラーパープル』の主演に抜擢され、1990年公開の『ゴースト/ニューヨークの幻』でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞の助演女優賞に輝くなど高い評価を受けると、その後シリーズ化された大ヒット作『天使にラブ・ソングを…』や『ライオン・キング』など数々のヒット作に出演したウーピー・ゴールドバーグ。彼女が本作で扮するのはシングルマザーのサラ。物語はサラが精子バンクからの提供で生んだ娘・ゾーラの父親がなんと白人で、しかも中古車販売店を経営するプレイボーイのハルだったことから、突然誕生した親子関係にギクシャクしながら“家族”の関係が意外な方向へ進んでいくというもの。共演には「ザ・フレッシュ・プリンス」名義でラッパーデビュー、音楽ユニットで人気を博し、その後俳優業に進出したウィル・スミス。本作やマイケル・ベイ監督作『バッドボーイズ』、異星人との壮大な戦いを描いた『インデペンデンス・デイ』で一躍人気俳優となると、主演のみならず主題歌も担当した『メン・イン・ブラック』も大ヒット。『ALI アリ』や『幸せのちから』ではアカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど、演技の実力も評価され、最近も『アラジン』のジーニー役や、1人2役をこなし話題を呼んだ『ジェミニマン』など多彩な作品で活躍し続けている。また『スリーメン&ベビー』や『最高の人生の選び方』「CSI」シリーズなどのテッド・ダンソンらも出演。コメディアンとして、女優として幅広い活躍で知られるウーピー・ゴールドバーグのキャラが存分に発揮された『メイド・イン・アメリカ』は、4月27日(月)今夜25時59分~日本テレビで放送。(笠緒)
2020年04月27日1992年、アメリカで大ヒットを記録した名作『天使にラブ・ソングを…』が5月15日(金)、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」にて放送されることが決定した。「金曜ロードSHOW!」の番組公式サイトでは、“みたい映画リクエスト”をジャンルを問わず募集中。多くのリクエストが寄せられている中、その声に応える第1弾として、特に女性から多くリクエストが寄せられた『天使にラブ・ソングを…』を放送。本作は、28年前の1992年にアメリカで公開、翌年には日本でも公開され大ヒット。歌あり、笑いあり、涙あり、ゴスペルブームの火付け役となったコメディー映画の名作。しがないクラブ歌手のデロリスは、殺人現場を目撃したためギャングに命を狙われるハメに。修道院へ身を隠したデロリスは、そこで聖歌隊のリーダーに任命され、ヘタクソだったコーラスを一変させる!教会から流れてくるソウルやロックの賛美歌は街中の人気となるが、ニュースに取り上げられたせいでデロリスの存在がギャングに知られてしまう――。主演を務めたのは、『ゴースト/ニューヨークの幻』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したウーピー・ゴールドバーグ。ほかにも、『ハリー・ポッター』シリーズのミネルバ・マクゴナガル先生役でお馴染みのマギー・スミス、『ナショナル・トレジャー』シリーズのハーヴェイ・カイテル、『ディセンダント』のキャシー・ナジミー、ウェンディ・マッケナらが出演している。「金曜ロードSHOW!」では今夜、『名探偵コナン 紺青の拳』が本編ノーカットでテレビ初放送。以降も『美女と野獣』、『塔の上のラプンツェル』、『トイ・ストーリー3』と子どもから大人まで家族で楽しめる作品がラインアップされている。金曜ロードSHOW!『天使にラブ・ソングを…』は5月15日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2020年04月17日2016年3月、女優のウーピー・ゴールドバーグ(64)が女性実業家のマヤ・エリザベス氏と共同で起ち上げた医療大麻ブランド「ウーピー&マヤ」が、早々とその歴史に幕を下ろすようだ。FOX Businessが報じている。医療大麻を用いて女性の辛い生理痛やPMSの苦痛を安全に緩和することを目的にスタートした「ウーピー&マヤ」。大麻を「奇跡」と呼び、大麻を配合した入浴剤やボディクリーム、チンキ剤などを販売してきた。共同創設者の1人、リック・キュシック氏はFOX Businessに、かねてよりエリザベス氏との対立が深まっていたゴールドバーグ側から先月31日にブランドを下りる意向を伝えられたことを明かした。また「会社の経営に問題はないが、今後の方針については決めかねている」とコメント。ブランドの終了に伴い、店舗は全て閉鎖された。
2020年02月05日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Shoot for the Moon』Tim Walker幻想的な世界観を見せるファッション写真家、ティム・ウォーカー。本写真集では、ファンタジックで奇妙、まるで魔法のような世界が繰り広げられる。それは、読者の想像の範疇を超え、絢爛とデカダンス、奇抜さが入り混じった唯一無二の世界。このティム・ウォーカーの創造とインスピレーションは、どのように生まれるのだろうか。作品とともに、寄稿の数々とウォーカー自身が綴る文章により、その根源を見つめる。ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)、ビョーク(Bjork)、ウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg)、ケイト・モス(Kate Moss)など、日本でも広く知られる俳優やモデル、アーティストが登場。オランダの著名なデザイナーである、イルマ・ブーム(Irma Boom)よる装丁も貴重な一冊。【書籍情報】『Shoot for the Moon』出版社:青幻舎言語:日本語ソフトカバー/348ページ/B4変形発刊:2019年価格:1万2,000円■Shelfオフィシャルサイトで『Shoot for the Moon』を購入する
2019年11月16日アメリカ・ロサンゼルスで開催される世界最高峰の映画の祭典「第91回アカデミー賞授賞式」が、日本時間の2月25日(月)にWOWOWで生中継。昨年に引き続き、女優、モデル、歌手と幅広く活躍するすみれがレッドカーペット・レポーターに就任し、現地入りする。レディー・ガガのコメントは「絶対ゲットします!」「レポーターとして、もっとレベルアップしたいと思っています」と意気込みを語ってくれたすみれさん。昨年は初チャレンジながら、大女優のウーピー・ゴールドバーグへのインタビューに成功するなど、大きな結果を残したが、当の本人は「反省することばかり。事前に準備し過ぎてしまって、いざスターを目の前にすると、パッと頭が真っ白になってしまったことも」とふり返る。そして「レッドカーペットの上は戦場です!」とも。「現地には映画ファン、そして各国から来ているメディアがたくさんいて、一言で表せばカオス(笑)。お目当てのスターに取材をしたくても、担当のパブリシストさんに『あなたは、後で』って怒られてしまったり…。でも、そこで引き下がらず、こちらもアグレッシブに攻めていこうと思います。まずは、私自身がリラックスして、相手に対してオープンに接することができればいいですね」今年、いちばん取材したいのは『アリー/スター誕生』で主演女優賞候補にあがるレディー・ガガ。「絶対ゲットします!」と気合いが入る。日本映画『万引き家族』『未来のミライ』の受賞に期待!今年のアカデミー賞では、日本から是枝裕和監督の『万引き家族』が外国語映画部門、細田守監督の『未来のミライ』がアニメ長編映画部門にそれぞれノミネートされ、大きな話題に。すみれさんも「ファッションもそうですけど、いま、日本の文化が本当に海外で人気ですし、いままで以上に、日本映画に注目が集まるとうれしいです。日本映画ではありませんが、(候補にあがる)『犬ヶ島』も日本が舞台のアニメですもんね。すごいことだと思います」と日本勢の飛躍に期待を寄せる。すみれさんが最も注目しているのは、主演男優賞。今年は本命不在、例年以上のデッドヒートが繰り広げられており、特に目が離せない部門だ。20キロ増量し実在の米副大統領を演じたクリスチャン・ベイルについては「予告編で彼の姿を見たんですが、まったく誰だか分からなかった!」と目を白黒。ガガ主演の『アリー/スター誕生』がお気に入りだといい、当然、監督も務めたブラッドリー・クーパーは外せない。「ヴィゴ・モーテンセンは『ロード・オブ・ザ・リング』の頃から大ファン。今回、候補になった『グリーンブック』も難しい役どころを、彼なりにカッコ良く演じているし、日本でも大ヒットした『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックさんもすばらしかった…」その悩める気持ち、よーく分かります!女優として「一歩一歩頑張っていきたい」今回はレポーターとして、アカデミー賞のレッドカーペットに立つすみれさんだが、サム・ワーシントンと共演した『アメイジング・ジャーニー神の小屋より』でハリウッド映画デビューを飾るなど、自身も女優として活躍がめざましい。それでも「女優というお仕事は、本当に難しいです」と身を持って経験した苦労をしみじみと語る。「アメリカの大学で演技を学んでいましたし、小さい頃から歌やピアノ、それに歴史の勉強なども重ねてきました。ただ、俳優を目指す人たちは良くも悪くも“オラオラ”って感じでアグレッシブに頑張る人ばかり。ライバルが多すぎますからね(笑)。私自身は日本人ということで、差別を受けることもありました。もちろん、ショックでしたが、それくらい厳しい世界なんだなと。だからこそ、私も女優として経験を積み重ねて、一歩一歩頑張っていきたいです。いつかはレッドカーペットで、取材“される”側になりたいと思っています」。第91回アカデミー賞授賞式は2月25日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催。この模様は、同日8時30分~WOWOWプライムにて生中継(2か国語版・同時通訳)、21時~字幕版がWOWOWプライムにて放送される。(text: Ryo Uchida/photo:You Ishii)
2019年02月20日アメリカ・ロサンゼルスで開催される世界最高峰の映画の祭典「第91回アカデミー賞授賞式」が、日本時間の2月25日(月)にWOWOWで生中継。この度、昨年に続きすみれがレッドカーペット・レポーターに就任したことが分かった。WOWOW独占生中継では、注目の各賞の発表を案内役のジョン・カビラと高島彩が東京のスタジオから紹介。今回すみれさんが務めるのは、授賞式へ向かうスターたちの様子を伝える“レッドカーペット・レポーター”。昨年に引き続きとなり、2年連続でのレッドカーペット・レポーター就任はWOWOW初だ。昨年をふり返り、「本当に豪華で、様々な素晴らしい受賞者の方々とお話出来ました!ウーピー・ゴールドバーグさんにもインタビューさせていただき、とても興奮しました!」とすみれさん。2度目となる今年は「去年に続けてレポーターとしてもっとレベルアップしたいと思っています!そして、もっといっぱいインタビューをキャッチしたいです!」と力強い意気込みを語っている。「生中継!第91回アカデミー賞授賞式」は2月25日(月)8時30分~2か国語版・同時通訳、21時~字幕版WOWOWプライムにて放送。(cinemacafe.net)
2019年01月18日「どうせ私なんて…」こんな言葉で自分に呪いをかけていませんか?自分をダメだなんて決めつけないで!あなたにも、映画の中のヒロインのような輝く魅力が眠っているんです。この連載では、様々な映画のヒロインをピックアップし、「ダーリン完全マニュアル」を監修するフォーチュン・ナビゲーター阿雅佐が、12星座別の「ヒロイン度」を分析します。さらに、あなたを映画のヒロインのように輝かせるセルフプロデュースのポイントも伝授します!■第18回モリー『ゴースト』『ゴースト』監督:ジェリー・ザッカー出演:パトリック・スウェイジ、デミ・ムーア、ウーピー・ゴールドバーグ公開:1990年今回のヒロインは、1990年のアメリカ映画『ゴースト/ニューヨークの幻』のモリーです。愛する人が幽霊となって現れるというロマンティック・ファンタジーの名作。◎気になるストーリーは?舞台はニューヨーク。温厚誠実な銀行員サムは、陶芸家の恋人・モリーにプロポーズをしたその晩に、強盗に襲われ命を落とします。幽霊(ゴースト)となったサムは、自分を殺した犯人の正体や、モリーに危険が迫っていることを知りますが、恋人を失って悲嘆に暮れる彼女はサムの姿を見ることができず、彼の声も届きません。なんとしてもモリーを救いたいサムは、霊能者のオダ=メイの力を借りて、彼女に語りかけようとするのですが……◎モリーってどんな女性?・専門性を活かした仕事で自立している・恋人のことを一途に愛する・たとえ科学的に解明できなくても、目に見えない繋がりや存在を信じる陶芸家として自立した女性、モリー。幽霊となった恋人の存在を信じようとする純粋な一面が男性の心を惹きつけるのかも。あなたの中にもそんな魅力が眠っている!? 12星座別に分析してみましょう。■牡羊座モリー度40%牡羊座はポジティブで活動的な女性。恋人に対しては一途ですが、相手を失ってしまったら、どうにか気持ちを切り替えて次へ進もうとします。新しい恋人と付き合うことで、自ら道を切り開くケースも。仕事で自立するのは牡羊座の基本的スタンス。モリー以上に前を向いて歩みそう。【セルフプロデュースのポイント】自分の心と向き合う時間を作る■牡牛座モリー度30%牡牛座は現実的でしっかりした女性。好きな人を失ってしまったら、彼のいない毎日をどうやって暮らしていくか考えます。彼への想いは消えなくても、悲しみの中にどっぷり浸かるわけにいかないと感じるからです。美味しいものを食べたり、仲間や家族の力を借りたりして乗り越えていきます。【セルフプロデュースのポイント】自分は守られていると信じる■双子座モリー度75%双子座はクールと言われるけれど、実は意外と恋を引きずる傾向が。恋人を失ってしまったら、目に見えない存在を意識し、「今そばにいる気がする」と感じることも少なくありません。モリーのようにアーティスティックな仕事に就いていたら、スピリチュアルな体験で作風が変わっていきそう。【セルフプロデュースのポイント】世界は多次元に伸びているとイメージしてみる■蟹座モリー度85%蟹座は情緒的で思いやり豊かなタイプ。亡くなった恋人の存在を身近に感じ、共に暮らす日々を選択しそう。むしろ失った後のほうが、恋人との繋がりを強く感じるかもしれません。新しくアプローチしてくる男性が現れても、簡単には心を開かないでしょう。蟹座が次へと一歩を踏み出すには時間がかかるのです。【セルフプロデュースのポイント】大切な心の糸について思いを馳せる■獅子座モリー度45%獅子座は前向きでまっすぐな女性。亡くなった恋人との見えない絆は大切にしますが、そのために人生の歩みを止めることはまずないでしょう。気配を感じたり、声が聞こえた気がしたり…といったスピリチュアルな体験には敬意を払うタイプ。彼が支えてくれているからこそ、次に進まなければと自分を奮い立たせます。【セルフプロデュースのポイント】より魅力的な未来を確信する■乙女座モリー度60%一見しっかり者に思われがちですが、実は繊細で脆いところのあるタイプ。恋人を亡くしてしまったら、心の痛手は長引く可能性も。スピリチュアルな体験に浸りやすい傾向があるので、仲間のサポートは必須。専門的な仕事があれば、それを頑張ることが心のよすがになります。【セルフプロデュースのポイント】自分にしかできない何かを見出す■天秤座モリー度30%天秤座は人と人との交流の中で活路を見出していくタイプ。恋人を失ったのは悲しいけれど、仲間や仕事とのバランスをとることで日常を維持しようとします。次の恋を探すのは、天秤座にとってごく当然の成り行き。スピリチュアルな体験をしても、その中に埋没して足を止めることはしないでしょう。【セルフプロデュースのポイント】見えない繋がりについて考える■蠍座モリー度90%蠍座の愛情は深く重いもの。最愛の恋人を失ってしまったら、淡々と日常を送る一方で、心を固く閉ざしてしまいそう。次の恋人を受け入れるには時間がかかるし、下手をしたらしばらく独りでいることも。取り立ててスピリチュアルな体験をしなくても、目に見えない繋がりは常に感じています。【セルフプロデュースのポイント】心を解き放つイメージをする■射手座モリー度35%射手座は伸びやかな行動力と静かな思索性を併せ持ったタイプ。亡くなった恋人とのスピリチュアルな体験は、敬虔な気持ちで受け入れるでしょう。人生の辛い節目を迎えた場合、職場や住居を変えてリセットしようとすることも。故郷へのリターンや海外留学など、大きな決断をするかもしれません。【セルフプロデュースのポイント】一つ一つの経験を宝箱に入れる■山羊座モリー度65%山羊座は堅実で地に足の着いた女性。スピリチュアルな事柄には否定的と思われがちですが、意外とそうではありません。先祖や神様に対する敬虔な思いはむしろ強いほう。軽々しく言葉にしたりはしないけど、亡くなった恋人との目に見えない繋がりは大切にします。一方で、現実をしっかり見ていきます。【セルフプロデュースのポイント】目の前の一歩が誰かの思いと繋がっている様をイメージする■水瓶座モリー度50%水瓶座はスピリチュアルな世界に高い関心を持つタイプ。亡くなった恋人との“交流”は素直に信じるばかりか、それを解明しようと乗り出してしまいがち。専門書を読んだり、人に会いに行ったりと、具体的なアクションを起こすかもしれません。そこからライフワークを見つける可能性も。【セルフプロデュースのポイント】愛の形について考えてみる■魚座モリー度80%情感豊かな魚座は、もともと霊的な啓示を受けやすいタイプ。恋人の死がなかったとしても、似たような経験は大なり小なりあるのでは。実際にモリーに近い立場に置かれたら、亡くなった恋人と“共存”し続ける可能性も。そちらにウエイトを置きすぎて、現実生活をおろそかにしないよう注意が必要かもしれません。【セルフプロデュースのポイント】何があっても揺るがない専門分野を持つモリーのように、目に見えない繋がりを信じることで、運命の恋を引き寄せられるかも…!? まずは「セルフプロデュースのポイント」を試してみて!隠れたあなたの魅力を輝かせましょう☆監修者紹介阿雅佐-agatha-(あがさ)古今東西の占いと心理学を駆使し、迷える子羊たちをナビするフォーチュン・ナビゲーター。会った人が皆幸せになるという風評から、幸運配達人の異名を取る。交友関係は多岐に渡り、有名人の“駆け込み寺”としても知られる。NTV「スッキリ!!」、CX「新堂本兄弟」、TX「スカ☆J」他テレビ出演多数。多数の著書をはじめ、「PASH!」「anan」「JUNON」などの雑誌記事・Webコンテンツを執筆する恋占いのエキスパート。テレビ・ラジオなど幅広いメディアで活躍中。今までに鑑定した人数はのべ1万人に及ぶ。また、小説『魔女たちの占いゲーム』(イースト・プレス)、『モデル♡マジック』(学研教育出版)を上梓するなど、作家としても活動している。阿雅佐著『おそ松さん占い』TVアニメ『おそ松さん』公式ファンブック「われら松野家6兄弟!」を発行したPASH!編集部より、『おそ松さん』の占い本を発売♪阿雅佐の完全書下ろしによる本格占い本です。メインの占い以外にも、『おそ松さん』式心理テストや行動心理学コラムなども充実。早くも話題沸騰中!
2019年01月14日21日に70歳の誕生日を迎えるサミュエル・L・ジャクソンが、日曜夜にニューヨークのレストラン「チプリアーニ」で少し早めのプレ誕生日会を開催したという。「TMZ.com」が報じた。会場には長年ハリウッドで活躍してきたサミュエルの70歳という節目を祝おうと、多くの有名セレブらがパーティーに駆け付けた。ジョージ・ルーカスやウーピー・ゴールドバーグ、セドリック・ジ・エンターテイナー、LL・クール・J、シュガー・レイ・レナード、マジック・ジョンソン、デーブ・ウィンフィールドなど映画界のみならず元プロスポーツ選手らも出席し、サミュエルの顔の広さが明らかに。さらに、スティーヴィー・ワンダーがサミュエルのために誕生日ソングを歌うというパフォーマンスもあったのだとか。マジック・ジョンソンはインスタグラムにパーティーの写真を掲載しているのだが、パーティーはかなり大規模だったことがうかがえる。ウエディングケーキのような6段重ねのバースデーケーキを目の前にしてうれしそうなサミュエルの姿も。コメント欄にはサミュエルを祝うメッセージが寄せられ、「70歳になるなんて全然信じられない!」とサミュエルの若々しさに驚きの声も上がった。(Hiromi Kaku)
2018年12月18日『シェイプ・オブ・ウォーター』が最多4部門受賞で幕を閉じた第90回アカデミー賞。賞レースの最後を飾る授賞式はやはり特別。ゴールデン・グローブ賞では黒一色だったレッド・カーペットは、一転してカラフルなドレスをまとったセレブたちで華やいだ。主演女優賞に輝いたフランシス・マクドーマンドはゴールドの刺繍をほどこしたドレス。これまでの数々の授賞式と同じように、スタイリストに頼らず自分で決めたドレスにほとんどノーメイク。受賞スピーチでは、今年候補になった女性たちに立ち上がるように呼びかけ、彼女たちを讃えると同時に女性会員の少なさを際立たせた。助演女優賞を受賞したアリソン・ジャネイ(『アイ, トーニャ史上最大のスキャンダル』)は「リーム・アクラ(Reem Acra)」の赤のドレス。インパクトあるエンジェル・スリーブを、180センチを超える長身で見事に着こなした。■純白ドレスが映える!主演女優賞候補のマーゴット・ロビー(『アイ, トーニャ史上最大のスキャンダル』)は「シャネル(CHANEL)」のオートクチュールの白のコラムドレス。ストラップレスの胸元から腕にかけてほどこしたフローラル・モチーフの飾りがポイントで、アクセサリーは控えめなダイアモンドのイヤリングのみ。白は今年のトレンドカラーで、『君の名前で僕を呼んで』で主演男優賞候補のティモシー・シャラメはタイもシャツも真っ白の「ベルルッティ(Berluti)」のスーツに黒のブーツを合わせた。助演女優賞候補のメアリー・J・ブライジ(『マッドバウンド哀しき友情』)は「ヴェルサーチ(Versace)」、プレゼンターのローラ・ダーンも「カルバンクライン(Calvin Klein)」の白ドレス。ヘレン・ミレンと主演男優賞のプレゼンターを務めたジェーン・フォンダは「バルマン(Balmain)」の純白のドレスに「ショパール(Chopard)」のジュエリー、胸には「TIME’S UP」のピンを付けた。■ピンクや赤で華やかに!主演女優賞候補のシアーシャ・ローナン(『レディ・バード』)はバックに大きなリボンをつけた「カルバンクライン(Calvin Klein)」のストラップレスの淡いピンクのドレス。彼女と同作のグレタ・ガーウィグ監督は「ロダルテ(Rodarte)」のマスタード・イエローのドレス。花のモチーフのネックレスはティファニーのアーカイブ・ピース。同じく主演女優賞候補のサリー・ホーキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)は「アルマーニ・プリヴェ(Armani Prive)」、メリル・ストリープは「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のオートクチュールの赤のドレスに、「アラン・ミクリ(Alain Mikli)」のめがねを合わせた。■メタリックやゴールドで光り輝く!ケイシー・アフレックに代わって、ジョディ・フォスターと主演女優賞のプレゼンターを務めたジェニファー・ローレンスは「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のメタリックなドレス。髪はウェーブをつけて自然に下ろしたスタイル。もう1人、メタリックなドレスで目を引いたのはガル・ガドット。「ジバンシー(Givenchy)」のフリンジが揺れるデザインに「ティファニー(Tiffany&Co.)」のダイアモンドのネックレス、髪はアップにまとめてリップは赤、というクラシカルなスタイルが印象的。ルピタ・ニョンゴは、右肩からウエストにかけて黒のアクセントを効かせた「ヴェルサーチ(Versace)」のゴールドのドレス。アメリカで記録的なヒットが続く公開中の『ブラック・パンサー』で演じたヒロインに通じる、自信に満ちた女性の美しさをアピールした。■個性的なドレスの形で魅せる!『グレイテスト・ショーマン』のゼンデイヤは「ジャンバティスタ・ヴァリ(Giambattista Valli)」のオートクチュール。ワンショルダーのチョコレートブラウンのシフォン・ドレス。髪をシニョンでまとめてダイアモンドのイヤリングを際立たせた。監督賞のプレゼンター、エマ・ストーンは「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」の赤のジャケットにピンクのサッシュベルト、黒のパンツというスタイル。2015年のゴールデン・グローブ賞でも「ランバン(Lanvin)」のジャンプスーツに続いて、パンツ・スタイルで個性を見せた。ニコール・キッドマンは「アルマーニ・プリヴェ(Armani Prive)」のストラップレスの青。シアーシャとは逆に、フロントに大きなリボンがついて深いスリットも入ったデザイン。■男性陣だってファッショナブルに意思表示を男性で目立ったのは、平昌オリンピックで活躍したフィギュアスケートのアメリカ代表選手のアダム・リッポン。レザーのハーネスが付いたタキシードは「モスキーノ(Moschino)」のジェレミー・スコットのデザインだ。先述のティモシーの主演作『君の名前で僕を呼んで』で89歳にして脚色賞を受賞したジェームズ・アイヴォリーのタキシードジャケットからのぞいたシャツにはティモシーの顔が。助演男優賞を受賞したサム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)の胸には「TIME’S UP」のピンがつけられていた。惜しくも受賞はかなわなかったが、短編アニメ部門『Negative Space』(原題)が候補になった桑畑かおる監督は、古田泰子のブランド「トーガ(TOGA)」のブルーのドレスに「TIME’S UP」のピンを付けた。「TIME’S UP」のピンは助演男優賞候補のリチャード・ジェンキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)の胸にも。ほかにウーピー・ゴールドバーグは、エリザベス・テイラー・エイズ基金のサポートを示す赤いリボン、リン・マニュエル・ミランダは銃による暴力に反対するオレンジのピンをつけるなど、それぞれの主張をファッションに反映させていた。(text:Yuki Tominaga)
2018年03月05日30年間にわたる多数の女性へのセクハラ疑惑が告発されたプロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン(65)が、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)から追放された。アカデミー賞を主催する同団体が、ワインスタインを除名することを声明で発表した。「理事会は早急にワインスタインをアカデミーから除名することに決定しました。単に彼のような、同僚からの尊敬に値しない人物を追放しただけでなく、我々の業界での性的暴力や職場でのハラスメントに対し、見て見ぬふりをしたり、恥ずべき加担行為を働いたりする時代は終わったというメッセージでもあります」「ここで問題となっているのは、我々の社会において許されることのない深い問題です。理事会は今後も、全てのアカデミー会員が例示することが期待される、倫理的な行動規範を確立するため努力を続けていきます」スティーブン・スピルバーグやトム・ハンクス、ウーピー・ゴールドバーグらを含む理事会の幹部らが今回の追放を決定したと報じられている。同団体においては、理事会は3分の2の投票によって会員を正当な理由として除名できる決まりとなっており、今回の件に関しては「3分の2を優に超える」投票を得たという。アカデミー追放に先立っては、ワインスタインの弟ボブが、ワインスタイン・カンパニーの株主持ち分をワインスタインが失う可能性があると明かしていた。また、ワインスタインはフランスの名誉であるレジオンドヌール勲章をはく奪されることが発表された。エマニュエル・マクロン仏大統領は、2012年にニコラ・サルコジ元大統領によってワインスタインに授与されていたその栄誉をはく奪することに向けて動き出したことを、広報担当を通じて発表していた。(C)BANG Media International
2017年10月16日ブロードウェイ・ミュージカル『天使にラブ・ソングを…』が、10月25日(水)に開幕する。【チケット情報はこちら】本作は、同名の大ヒットコメディ映画を原作にしたミュージカル。映画版の主演を務めたウーピー・ゴールドバーグのオリジナルプロデュースであることでも注目を浴び、現在も世界中で上演されている大ヒット作だ。今回、日本では2015年の初来日以来、2年ぶりの上演。公演のオフィシャルサポーターを務める高橋真麻に本作の魅力を聞いた。もともとミュージカルが大好きな高橋。その中でも本作は「私が中学3年生のときに映画が大ヒットしまして。“高校3年生を送る会”という学校のイベントで、クラスメイト達とミュージカル化しました。私はシスター・メアリー・パトリックの役を演じましたね。今回のミュージカルのパトリックもふくよかでおちゃめでひょうきんなシスターなんですけど、当時の私はまさにそんな感じだったので(笑)。なので今回このお話をいただいて、ご縁があったのかななんて思っています」と思い出深い作品だという。日本公演に向け、ひと足先にシンガポール公演を観劇し、「まずはひとりひとりのパフォーマンス力が圧倒的に高いと感じました。それに、映画だとセットも壮大ですし、スケールも大きいですが、それを舞台上で展開するってすごく難しいと思うんです。でも本当に無駄なく、スムーズにわかりやすく場面転換や時系列がきちんと再現されていて。そのクオリティ、構成力もすごいなと感じました。そういう意味では、脚本や演出、そしてスタッフのチームワークも非常に楽しめる作品だと思います」。音楽については「さすがディズニーの有名な楽曲の数々を作曲されてきたアラン・メンケンさんだけあって、初めて聴いても耳馴染みがよくて。最後のシーンではつい一緒に歌ってしまうメロディーラインでした。初めて観る方にも楽しんでいただけるんじゃないかと思います」。ブロードウェイ版の魅力として「日本だったらしないだろうなっていうような、パッション溢れる派手な演出や海外ミュージカルならではのシーンがあるので、そこも楽しみにしていただきたい」と語る。「ストーリーもわかりやすいですし、曲も覚えやすいですし、老若男女楽しめる作品です」と言う高橋。「海外だとよく旦那様が奥様にデートでミュージカルに誘ったりするって聞くんですけど、日本ではあまりないですよね。この作品は夫婦で誘い合ってもいいんじゃないかと思います」「上司と部下で観に行くっていうのもありなんじゃないかな」と、誰にでも楽しめる本作ならではの楽しみ方も提案してくれた。公演は10月25日(水)から11月12日(日)まで東京・東急シアターオーブにて上演。また、9月23(土)昼12時からBS日テレにて特別番組“「天使にラブ・ソングを…」100倍楽しく見る方法!~シンガポールから最高のHAPPYを~”を放送予定。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2017年09月22日ニューヨーク出身のチャーリー・シーンやウーピー・ゴールドバーグをはじめ、ニューヨークを愛するスタッフ&キャストが集結し、2001年9月11日、ワールドトレードセンタービルで起きた同時多発テロ事件をビル内部の視点から描いた『ナインイレヴン 運命を分けた日』。劇中でその日、離婚調停で破綻寸前だった夫婦役を熱演したチャーリーとジーナ・ガーション(『フェイス/オフ』など)のコメントを交えた特別映像が、シネマカフェに到着した。2001年9月11日、ニューヨーク。ワールドトレードセンタービルのエレベーターに偶然居合わせた、実業家のジェフリー(チャーリー・シーン)と離婚調停中の妻イヴ(ジーナ・ガーション)、バイクメッセンジャーのマイケル、恋人に別れを告げに来たティナ、ビルの保全技術者のエディの5人。突如、ビルに飛行機が激突し、彼らは北棟の38階辺りに閉じ込められてしまう。外部との唯一のつながりは、オペレーターのメッツィー(ウーピー・ゴールドバーグ)との通信だけ。恐怖と闘いながら外への逃げ道を探す5人が極限状態で下した決断とは…。日米ほぼ同時公開(日本9月9日、全米9月8日)となる本作で、主演を務めるチャーリーは久々のスクリーンカムバック。だが、出演が決まるまでの道のりは一筋縄ではいかなかったとマルティン・ギギ監督はふり返っている。「脚本を書き始めたときから、ニューヨーク出身であるチャーリーに主役を演じてほしいと考えていました。しかし、最初の脚本を送った段階では断られてしまった。チャーリーにとっては、久々のスクリーン復帰作であることに加え、実際に9・11で友人を亡くしており、この題材についてはことさら慎重でした」と明かす。「しかし、『あなたがいないとこの映画は作れない。あの日が皆に忘れ去られないために、絶対に伝えないといけないストーリーなんだ』という思いを伝えると出演を決めてくれました」と、監督が直談判したことを激白する。そのチャーリーは、「9・11を内側から描くストーリーはあまりないと思う」と語る。「いったい何が外で起きているのか、状況が分からないまま耐え抜こうとする人々を演じるのはとても難しかった。ほとんどがクローズアップでその瞬間に意識を集中させること、信頼をすることを学んだよ。ジーナはエネルギーに溢れていて素晴らしかった。僕たち夫婦の関係は、重大な決断と同じように、些細で取るに足りないと思われる決断がどれだけ運命を左右するかを表しているんだ」とコメント。また、ニューヨーク在住であり、同じく強い思い入れのあったジーナは、「これは私たちの話でもあるの、自宅もあの現場に近いわ。以前なら(9・11を描くのは)早すぎたかもしれない。16年経ったいまだから、私たちに何が起きて何を経験したのかを理解し、残っているものは何なのかを考えられると思った。この事件を生き延びた人々に敬意を払い、その経験をないがしろにしてはならないわ」と語る。そして、離婚寸前の夫婦をチャーリーと共に演じたことについて、「(イヴは)冷静に見えるけれど実は悲しんでる。愛した男と離婚するからよ。彼女は夫から離れようとしていたけど、思いもよらない悲劇に直面し、2人はお互いに強い絆で結ばれている、まだ愛があることに気づいたの」。結婚生活の終焉を迎え、離婚を成立させるための話し合いにきた夫婦が、その日、ワールドトレードセンターのエレベーターに乗ったことで、2人の人生は誰にも予測できなかった形で再び結びつくこととなる。自分にとって、愛する人にとって、かけがえなく大切なものは何なのか、本作は改めて見つめ直すきっかけをくれるはずだ。『ナインイレヴン 運命を分けた日』は新宿武蔵野館、丸の内TOEIほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年09月11日ディズニー“究極”のファンイベント「D23 Expo」が7月14日(現地時間)、カリフォルニア州アナハイムで開幕!オープニングを飾ったのは、ディズニー社に多大な貢献をした人物に贈られる称号“ディズニー・レジェンド”の授賞式だ。今回、レジェンドを授与されたのは昨年亡くなった女優のキャリー・フィッシャー、『スター・ウォーズ』シリーズでルーク・スカイウォーカーを演じるマーク・ハミル、アメコミ界の伝説であるスタン・リーら錚々たる面々。彼らを紹介する映像が上映されると、会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれていた。また、キャリーの娘からは手紙が届いた。「彼女はシリーズの当初から関わっている、アイコニックな存在であり、世界中の『スター・ウォーズ』ファンにとって特別な存在。彼女の才能とユーモア、そして長年のつながりを失ったことは悲しいことだ。12月に公開される『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でも、彼女はレイア姫に強さやユーモアを持ち込んでくれた。まさに伝説的な演技だよ。彼女はあまりにオリジナルで、代わりがいない才能だった」(キャリーへのボブ・アイガー会長の哀悼コメント)「母はディズニー作品、そしてディズニーランドの大ファンだったので、レイア姫がディズニーファミリーの一員になれたことで、最高の夢を叶えたといえるでしょう。May The Force With You. Carrie Made The Force Be With You Always.」(キャリーの娘、ビリー・ラードから届いた手紙)「僕はディズニーにまつわるグッズや記念品のコレクターなんだけど、これ(レジェンド)を超える貴重なものはないね。地上で最も幸運な人間だよ。もちろん、それを実現させてくれたのは、ジョージ・ルーカスをはじめ、数多くのスタッフ、共演者、そしてファンの皆さんの応援なんだ。家族のような絆を感じるよ。かつて『スター・ウォーズ』旧3部作を観た大人たちから、いまの子どもたちに神話が受け継がれている。ちょうど、ディズニーのクラシック作品がそうであるようにね…。キャリーとは本当の兄妹のようだった。ときに大喧嘩をして、言葉も交わさないなんてこともあったけど、それだけ互いを深く信頼し合っていたんだ。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で久しぶりに再会したときは、ワクワクしたし、旧友だからこその居心地の良さを感じたね」(マーク・ハミル)「子どもの頃に、書店でウォルト・ディズニーの美術書を見つけたんだ。当時の私にはとても高価だったが、数か月お金を貯めて、手に入れた思い出がある。それ以来、ディズニーは私にとって、インスピレーションの源となり、『いつか、彼みたいになりたい!』と思うようになった」(スタン・リー)この日は3名に加えて、クライド・“ジェリー”・ジェロミニ、マニュエル・ゴンザレス、ウェイン・ジャクソン、ジャック・カービィ、オプラ・ウィンフリー、ゲイリー・マーシャル、ウーピー・ゴールドバーグ、ジュリー・テイモアが、ディズニー・レジェンドを受け取った。最後はアイガー会長が「お楽しみは最後までとっておくものさ。これはジュリーにも内緒だったんだ」と話し、テイモアが演出を手がけた舞台「ライオンキング」のオリジナルメンバーによる特別パフォーマンスを披露した。「D23 Expo」は7月14日~16日(現地時間)にアナハイムにて開催中。協力::ウォルト・ディズニー・ジャパン(text:Ryo Uchida)
2017年07月15日火曜日(現地時間)、グローバルメディアにおける女性の権利向上を目指すNPO団体「Women in Film」(「WIF」)から今年の「クリスタル・アワード」を授与されたエリザベス・バンクス。受賞スピーチで900人の参加者を前に、「私は『インディ・ジョーンズ』や『ジョーズ』など、スピルバーグ監督が撮ったすべての映画を見に行ったけど、彼は女性が主役の映画を1本も作っていないわ。ごめんなさいね、スティーヴン。非難するつもりはないけど、これは事実よ」と熱く語ってはみたものの、その後、多くの人から「事実ではない」との指摘を受けた。確かに、スピルバーグ監督作品といえば男性が主役である作品が圧倒的に多い。しかし、これまでにゴールディ・ホーン主演の『続・激突! カージャック』、ウーピー・ゴールドバーグ主演でアカデミー賞で11ノミネーションを受けた『カラーパープル』と少なくとも2作品は女性が主役の作品も撮っている。エリザベスは自分のミスを認め、長文レターの画像をツイッターに投稿。「私は間違った。自分が言ったことには責任を持たなければならない。あのスピーチでは、最近のスピルバーグ監督の作品について考えていたの。決してアイコン的存在である『カラーパープル』の大切さを軽んじたわけではないわ」などと釈明し、スピルバーグ監督やスピーチの誤りを指摘した人々に向けて謝罪した。(Hiromi Kaku)
2017年06月16日意気軒昂にスピーチしたが……(写真:Richard Shotwell/Invision/AP/アフロ) 『ハンガー・ゲーム』シリーズのエフィ役などで知られる女優エリザベス・バンクス(43)が自身の舌禍で謝罪する事態に追い込まれた。 映画界で働く女性の機会均等を啓蒙、促進する非営利団体「WOMEN IN FILM(WIF)」は、めざましい活躍をした女性を讃える年間表彰「クリスタル+ルーシー・アワード」を主催している。今年はバンクスにクリスタル・アワードが贈られたが、受賞式で行ったスピーチが炎上のきっかけを作ってしまった。 「『インディ・ジョーンズ』も、『ジョーズ』も、スティーブン・スピルバーグが撮った映画は全部観に行ったわ。でも、彼は女性が主人公の作品は1本も作っていない。ごめんなさいね、スティーブン。あなたを貶めるつもりはないのよ。でもこれが真実よ」 しかし、スピルバーグはウーピー・ゴールドバーグ、オプラ・ウィンフリーが主演する黒人姉妹の物語『カラーパーブル』(1985)を製作・監督している。このミスに気づいた映画ファンが彼女を総攻撃し、Twitterアカウントが大炎上してしまった。単なる見落としであったとしても、『カラーパーブル』が黒人女性を描いた作品であったことで「人種差別では」と痛くもない腹を探られる結果となった。 バンクスは早々にTwitterの火消しに取りかかり、謝罪コメントを掲載した。 「大失態を演じてしまいました。WIFの受賞式でスティーブン・スピルバーグについて言及した際の私のコメントは正しくありませんでした。今後は自分の言ったことに全責任を持つことをお約束します。申し訳ありませんでした。あの発言をしたとき、私の頭にあったのはスティーブンの最近の作品で、『カラーパーブル』を意図的に排除したわけではありません」 『カラーパーブル』はアカデミー賞で作品賞、主演女優賞を含む11部門にノミネートされるも受賞はことごとく逃し、無冠の名作として知られている。
2017年06月16日