アメリカで大ヒットした映画『ハイスクール・ミュージカル』のトロイ役ザック・エフロンの“歌声”を担当したことでも知られるドリュー・シーリーが、本年6月に初来日するブロードウェイミュージカル『ジャージー・ボーイズ』に出演することが決定した。ドリュー・シーリーは映画『シンデレラーストーリー2ドリームダンサー』では、セレーナ・ゴメスと共演。またミュージカル『リトル・マーメイド』ではエリック王子を演じたブロードウェイの実力派だ。ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』チケット情報今回はトニー賞最優秀新作ミュージカル作品賞やグラミー賞をはじめ、世界中の賞を総なめにしたブロードウェイミュージカル『ジャージー・ボーイズ』において、“ザ・フォー・シーズンズ”のボブ・ゴーディオ役として来日公演にフル出演する予定。甘いマスクと歌声で、名曲の数々を爽やかに歌い上げる。映画で人気の彼が生で観られるめったにないチャンスだ。日本においてはクリント・イーストウッド監督の映画が大ヒットした『ジャージー・ボーイズ』だが、そもそもはミュージカルが原作。全世界で2,200万人を虜にした大ヒットミュージカル。2015年6月25日(木)より東京・渋谷の東急シアターオーブで全16公演開催する。■ブロードウェイミュージカル『ジャージー・ボーイズ』フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの物語日程:2015年6月25日(木)~7月5日(日) 全16公演会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11F)チケット価格:S席 13,000円、A席 11,000円、B席 9,000円※生演奏・英語上演・日本語字幕あり
2015年04月15日先月破局が明らかになったブラッドリー・クーパーとスキ・ウォーターハウスが、カリフォルニア州で行なわれた野外フェス「コーチェラ・フェスティバル」でツーショットを目撃された。ブラッドリーとスキは10日(現地時間)、カリフォルニア州インディオで開催された「コーチェラ・フェスティバル」に友人数人と連れ立って参加。2人とも短パンにスニーカーというラフなスタイルで、一般客と一緒にホットドッグ売り場に並ぶなど、自然体でフェスを満喫していたようだ。40歳のブラッドリーと23歳のスキは、多忙によるすれ違いや結婚観の違いを理由に破局したが、その後も一緒に食事に出かけるなど、コンタクトは取り続けている。前日にもロサンゼルスでディナーに出かけていた。フェス会場でもハグしたり、肩を組んだり、相変わらず親しげな様子を見せていた。ちなみに2人と一緒にいたのは、ブラッドリー主演作『アメリカン・スナイパー』を監督したクリント・イーストウッド。御歳84歳のイーストウッドとブラッドリーたちは、ゴルフカートで会場内を移動しながら談笑したり、一緒にピザを頬張っていたそうだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年04月14日国際的に活躍する女優マリオン・コティヤールが本年度アカデミー賞「主演女優賞」にノミネートされた最新作『サンドラの週末』。フランスを代表する伝説的歌手の生涯を描いた『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』でオスカーを獲得して以来、2度目のノミネートとなった本作から、マリオンと、“カンヌの常連”ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟監督の“相思相愛”ともいえるコメントが到着。すべての撮影を終えたマリオンが号泣していたことが明らかとなった。不当に解雇を言い渡された病み上がりの女性が、仕事を続けるための条件である“16人の同僚がボーナスを諦め、自分の復職に投票してくれること”を叶えるため、夫に支えられながら奔走していく本作。マリオンは、必死に同僚のもとを1軒1軒訪ね歩く等身大の主人公サンドラを熱演。常に不安げで自分に自信の持てない女性が、同僚を訪ねるうちに、自分自身にも、そして周囲にも希望を見出していく姿には誰もが心を強く揺さぶられると、アカデミー賞の前哨戦から注目を集め、マリオンは2度目となるオスカーノミネートを果たしている。そんな彼女について、「偉大な女優はすべてを捨てられる」と称賛の声を惜しまないのが、ベルギーが生んだ名匠ジャン=ピエールとリュックのダルデンヌ兄弟。第52回カンヌ国際映画祭「パルムドール」を受賞した『ロゼッタ』(’99)では新人女優エミリー・ドゥケンヌに同「女優賞」をもたらし、『ある子供』(’05)では2度目の「パルムドール」を獲得。クリント・イーストウッド監督作『ヒア アフター』のセシル・ドゥ・フランスを主演に迎えた『少年と自転車』でも第64回「審査員特別グランプリ」を受賞するなど、史上初、5作品連続のカンヌ受賞歴を持つ兄弟監督だ。入念かつ徹底したリハーサルを行う中で役者のポテンシャルを引き出し、カメラを意識させない俳優の自然な姿をスクリーンに何度も映し出してきた。今回も本作で、混戦極めたアカデミー賞「主演女優賞」へのノミネートや、10の「主演女優賞」をマリオンにもたらした監督たち。彼女について、兄のジャン=ピエールは「マリオンは、とても賢く、寛大で気前のよい女性です。また同時に、偉大な女優です。彼女がそれまで映画でつくってきたイメージや、ミューズを務めるブランドのイメージ、そして世間が彼女に持つあらゆるイメージ。それらすべてを消し去り、マリオンはサンドラになってくれました。このように自分を忘れさせることのできるのが本当の偉大な女優なんです」と語り、絶賛。さらに、弟のリュックも続ける。「彼女は撮影に入る前に『私をあなたたちの思うようにしてくださって結構です』と宣言し、私たちに身を任せてくれました。ほかの俳優・スタッフと食事も移動も控え室も一緒。専用のヘアメイクもドライバーも一切つけませんでした。何でもないことのようですが、こういったことは、仲間意識を作るのに重要なことで、映画にも繋がっていきます。また、私たちが出す細かな注文を全て受け入れ、突き詰め、そして彼女からも提案し、演技にも工夫をしてくれました。マリオンは、女性、そして女優としても本当に素晴らしい人です」。一切妥協はしないダルデンヌ兄弟のもと、さすが、マリオンも役者として果敢に作品に向き合い続けたようだ。撮影前、1か月にも及ぶリハーサルを行ったという本作は全編フランス語だが、フランス人であるマリオンは、このリハーサル期間でベルギーのアクセントを会得し、その土地の環境に馴染んでいったともいう。また、ダルデンヌ兄弟は、衣装や髪型、登場人物が乗る車の車種など、細部まで設定し、テイク数を重ねながら真実味にこだわった演出をすることでも知られている。サンドラが身につけているピンク色のタンクトップは特に印象的だが、「美しい色味の衣装にしたのは、自分に自信がなく、病み上がりで弱っている主人公サンドラに1つでも輝きを与えたかったからです。衣装については、色々と悩みましたが、リボンのデザインがプリントされているTシャツは、マリオン自身が私たちの意図をくみ取り、気に入って選んだものなのです」と、彼女自身のこだわりを明かした。そして、マリオン自身も本作について、「間違いなく一番深く、理想的なものでした。これほど、演出家たちに寄り添ってもらっていると感じたことはありません。最終カットの時には、物語が、撮影が終わってしまうんだと思うと、心の底から悲しくなりました」と語っている。その言葉を裏付けるかのように、先日の来日の際、「マリオンは最終カットの後、号泣してしまったんだよ」とリュック監督は語っており、マリオンとリュック&ジャン=ピエール監督の3人で肩を組みながら、クランクアップ直後の泣いている写真を大切に保存していることも明かしている。「いつか、もう一度彼女と仕事をする日がくるかもしれませんね」と両監督が言えば、「彼らが望むなら!すぐにイエスです。また一緒に映画を作りたいです」とマリオン。深い信頼関係の中から生まれた、マリオン演じる繊細で力強い女性サンドラは、必見といえそうだ。『サンドラの週末』は5月23日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月13日台湾を拠点に活動する俳優のDEAN FUJIOKA(ディーン・フジオカ)、モデルで女優の加賀美セイラが27日、東京・恵比寿ガーデンルームで行われた、WOWOWの海外ドラマ『荒野のピンカートン探偵社』の特別試写会に出席した。4月18日にスタートする同ドラマは、米国に実在するピンカートン探偵社の創設期を描いたミステリー・アクション作品。1860年代の開拓時代を舞台に、ピンカートン親子と女性探偵の3人が、次々と起こる難事件に挑んでいく――というストーリーで、フジオカが見習い探偵のケンジ・ハラダ役、加賀美が超能力者のミヨ役を演じている。全米ドラマデビューを果たしたフジオカは、「素晴らしい時間を過ごすことができた。アクションだったり、今までやってきた経験が生かせた楽しい撮影だった」と振り返り、「アクションもラブストーリーも笑いもある作品。ケンジがかますアメリカン・ジョークに期待して」と茶目っ気たっぷりにアピール。一方、「緊張して心臓が飛び出そうだったけど、小さい頃からの夢だったのでうれしかった」と米国進出を喜んだ加賀美は、「クリント・イーストウッド監督の作品に出たい! アメリカン・スナイパーになります!」と更なる野望を明かしていた。また、同ドラマの撮影は、気温がマイナス35度という極寒のカナダで敢行され、フジオカが、「まつげが凍って、目が開けられなくて。寒くて死ぬってこういうことかと、死を意識しました」と四苦八苦したことを明かすと、加賀美も、「10kgくらいのコートとブーツを貸してくれました。全然可愛くなかったけど、それで寒さをしのぎました」と苦笑い。しかし、撮影クルーは、そんな厳しい環境に慣れっこだったようで、フジオカは、「『どういう風に人はここで暮らしてるんだ。人が住む所じゃない』って言ったら、みんな『暖かいじゃん』って(笑)。僕は修行が足りないのか~と思いました」と話して笑わせていた。
2015年03月28日クリント・イーストウッド監督作品史上最大のヒット作となった『アメリカン・スナイパー』(公開中)が、3月8日までで全米興行収入3億3,720万9,000ドルに達し、『ハンガー・ゲームFINAL:レジスタンス』を抜いて、2014年の年間全米興行収入1位に踊り出た。本作は、2014年12月25日より4館で限定公開され、今年1月16日から全米3,555館で拡大公開。全米興行ランキングで3週連続1位を獲得し、その後も勢い止まらず、7週連続で10位圏内をキープした。そして、拡大公開8週目となる先週3月8日に3億3,720万9,000ドルに達し、3億3,696万2,000ドルの『ハンガー・ゲームFINAL:レジスタンス』を抜いて、2014年公開の全作品の中で年間全米興行収入1位の座を獲得した。また、世界57のマーケットで公開された本作は、全米を含む世界興行収入5億ドルの大台を突破。34本目の監督作にしてイーストウッド監督史上最大のヒット作となっている。戦争映画としても、17年ぶりに歴代興行収入の記録を更新した。公開3週目となる日本でも、先週末2日間で1億8,099万9,400円を記録し、興行ランキング2位を獲得。3月8日までで観客動員数114万757人、興行収入14億5,878万6,900円をたたき出している。(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年03月09日先週末に公開され、初登場にして週末興行ランキングで第1位となった、クリント・イーストウッド監督の最新作『アメリカン・スナイパー』。このほど、壮絶な戦地・イラクを捉えた本編映像が公開された。本作の舞台となるのは、9.11以降のイラク戦争ーー米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊を果たしたクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)に課せられた任務は「どんなに過酷な状況でも仲間を必ず守ること」。その狙撃精度の高さで任務を遂行し、およそ160人もの敵を射殺し、仲間を守り抜いた。そうして“レジェンド”の異名を轟かせる一方、過酷で終わりのない戦争は幾度となくクリスを戦地へと向かわせ、彼の心を次第に蝕んでいくのだった…。『硫黄島からの手紙』『父親たちの星条旗』を手がけたイーストウッド監督が贈る本作は、混迷が続くイラク戦争というセンシティブな問題を扱っているにも関わらず、主人公・クリスとその妻・タヤが織りなす家族の葛藤とエモーショナルなドラマが日本でも共感を呼び、公開2日間(※2月21日・22日)で3億3,200万円を突破し、今年最大のオープニング成績を記録。さらに、全米興行ランキングでも3週連続第1位を獲得し、昨年公開の全米興行記録第1位も射程圏内(2月23日時点では第3位)。世界各国で軒並み大ヒットを遂げており、世界の興行収入は4億3,000万ドル(516億円※1ドル=120円換算)を突破している。そんな注目を集める本作から今回届いたのは、凄まじい戦場の様子。冒頭では、クリスが、軍の同胞・ビグルスと何気ない会話が映し出されるものの…次の瞬間、ビグルスの頭が敵側のスナイパーに狙撃され、当たり一面が血に染まる。2001年~2014年の13年の間に、アフガニスタンとイラクの両国で戦死した米兵は約6,800人と言われており、今回の映像はそんな一瞬たりも気を抜くことが許されない戦場の過酷さを物語るワンシーンとなっている。また、先日の第87回アカデミー賞では「音響編集賞」を受賞しており、激しい銃撃戦のリアルな音も必聴だ。『アメリカン・スナイパー』は新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月27日クリント・イーストウッド監督作『アメリカン・スナイパー』が先週末から日本でも公開され、興行ランキングで1位を記録した。本作は、米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに所属していたクリス・カイルの自伝を映画化した作品だが、イーストウッド監督と主演のブラッドリー・クーパーは、なみなみならぬ決意と覚悟をもって映画化に臨んだようだ。ふたりが語る貴重なメイキング映像が公開になった。『アメリカン・スナイパー』メイキング映像本作の原作『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』(原書房)は、13週に渡ってニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー1位を獲得した書籍で、イラク戦争におもむき、仲間を守りながら、壮絶な戦いを繰り広げる一方で、戦争で命をかけながら同時に故郷に想いをはせ、良き夫、良き父でありたいと葛藤するカイルの物語が描かれている。このほど公開になったのは、監督、クーパー、主人公の妻タヤを演じたシエナ・ミラーらが作品について語ったインタビューと、撮影風景をおさめたもの。自ら映画化権を取得して主演を務めたクーパーは、カイルの家族に「正しい映画をつくる」と約束して撮影に入ったそうで「ものすごい責任とプレッシャーを感じた」と振り返る。実在の人物に“なりきる”ために徹底的に準備を重ねたクーパーの姿勢を多くのスタッフ・キャストが絶賛しており、イーストウッド監督も「彼は積極的で行動的な役者だよ。昔の私のようにね」と語っている。日本でも本作の完成度を高く評価する観客は多く、公開直前に行われたモニター試写会では参加者の8割超がこれまでのイーストウッド作品の中でも最高の作品あるいは、最高作と同じぐらいの完成度と回答しており、「ブラッドリー・クーパーの演技が素晴らしく、主人公の心情をよく理解することができた」「ただの戦争映画ではなく、イーストウッド監督のメッセージが感じられる映画だった」「間違いなくブラッドリー・クーパーの代表作になる映画だと思う」などの声があがっているという。『アメリカン・スナイパー』公開中(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED. WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月27日ハリウッド大作など世界的に活躍する国際派女優コン・リーが、巨匠チャン・イーモウ監督のもと主演する映画『妻への家路』。あのスティーヴン・スピルバーグが感服、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』のアン・リー監督が「あまりに切ない記憶の物語」と絶賛する本作は、記憶によって試される“夫婦愛”を描き、記憶を失った妻を支え続ける夫の姿を浮き彫りにさせている。今春は、そんな強い信念を抱えた芯のある“男”を描いた映画が続々公開される。その中の3作から、恋活&婚活中の女性は特に注目していただきたい“理想の夫(恋人)”像に迫った。まず、コン・リーが記憶障害の妻を熱演する『妻への家路』では、文化大革命で引き裂かれた夫婦が、20年ぶりに再会するも、妻は夫の帰りを待つ心労のあまり、彼の記憶だけを失ってしまう。妻が住む部屋の向かいの空き家を借り、親切な近所の人の“ふりをして”、20年間書き溜めた何百通もの手紙を毎日妻に読み聞かせる夫。彼は手紙を通してのみ妻の心と対話できることに喜びを感じ、ただそっと、愛する妻に寄り添い続けようとする。実の夫がすぐ隣にいながら、帰らぬ夫の帰りを待ち続ける妻。記憶を失ったまま、ただ老いていくその姿に心打たれる一方で、中国の名優チェン・ダオミンが演じる夫の姿には、“愛情”という簡単な言葉では表せないほどの、強い想いが感じられる。また、大沢たかおが演じる『風に立つライオン』(3月14日公開)の医師・航一郎も、自らの信念を貫き、アフリカの地で1人医療に奮闘する男だ。本作は、さだまさしによる同名曲のファンである大沢さんが小説化と映画化を熱望し、三池崇史のメガホンにより映画化が実現した。アフリカ医療に生涯を捧げたシュバイツァーの自伝に感銘を受け、医師を志した航一郎(大沢さん)は、離島医師として働く婚約者の貴子(真木よう子)を日本に残しながらも、自身の信念に基づき、アフリカ・ケニア地でひとり医療に奮闘する。貴子もまた、自分の生き方や幸せを判断する強さを持った女性であり、真摯に命に向き合い続ける航一郎を心の支えとする…。さらに、愛する妻と子と国を守るために、戦地に向かう男は、『アメリカン・スナイパー』(公開中)でブラッドリー・クーパーが演じるクリス・カイルだ。名匠クリント・イーストウッドが、米軍史上最強とうたわれた狙撃手のベストセラー自伝を映画化。良き夫であり良き父でありたいと願うクリスは、遠く離れたアメリカにいる妻子に対して、そのジレンマに苦しみながらも、愛する者を守りたい、愛する者をこれ以上失いたくないという強い思いから、危険なイラク遠征に何度も立ち向かう。立場や境遇、状況は全く違えど、この3人に共通しているのは「信じた道を突き進む、強さをもっている男」であること。草食系、肉食系、ロールキャベツ系…現代男子を表す言葉は数あれど、肝心なのはその“強さ”ということを、映画が教えてくれそうだ。『妻への家路』は3月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC妻への家路 2015年3月6日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開(C) 2014, Le Vision Pictures Co.,Ltd. All Rights Reserved風に立つライオン 2015年3月14日より全国東宝系にて公開(C) 2015「風に立つライオン」製作委員会
2015年02月26日若手俳優の中でも確かな演技力で知られる三浦貴大を始め、松岡茉優、加治将樹、柾木玲弥、山本涼介といった今後の活躍が期待される若手俳優陣、さらに大杉漣、渡辺大、きたろう、マキタスポーツといった実力と個性を兼ね備えた面々がしっかり脇を固める映画『サムライフ』(2月28日公開)。本作は、長野県上田市出身の元高校教員・長岡秀貴氏が、地元で認定NPO法人「侍学園スクオーラ・今人」を設立するまでの経緯を記した同名原作をもとに映画化。理想とする教育現場を実現させるため、自分の居場所を探していた元教え子らと共に奮闘する、ひとりの男の物語だ。本作に主演する三浦さんは、言わずと知れた三浦友和&山口百恵という大スターを両親に持つ二世俳優。実は今年、本作を始め現在公開中の『リトル・フォレスト』『繕い裁つ人』、さらに『マンガ肉と僕』『おかあさんの木』、そして実写版の『進撃の巨人』など、待機作を含め、なんと8本の映画に出演!話題作へのオファーが止まらない、要注目の俳優・三浦貴大の魅力に迫った。いま、日本映画界から最も信頼を集め、勢いのある俳優のひとりといえる三浦さんは、1985年11月10日東京都生まれの29歳。2010年、映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』でデビューを果たすと、夢を諦めて電車の運転手になった青年が、主人公と出会い変化していく心の機微を見事に表現。同作で第34回日本アカデミー賞「新人俳優賞」を受賞した。また、学生時代は、ライフセービング部に所属し、全日本学生ライフセービング選手権大会で入賞を果たし、ベーシックライフセーバーの資格も保有するなど、体育会系な一面も持ち合わせている。爽やかな笑顔と鍛え上げられた筋肉で、「ファイト!一発!」の掛け声でお馴染みの大正製薬「リポビタンD」のCMに出演したことも話題となった。デビュー当初から着実に培われてきたその演技力で、その後も、阿部寛主演『麒麟の翼~劇場版・新参者~』(’12)、役所広司・樹木希林主演『わが母の記』(’12)、高倉健主演『あなたへ』(’12)、さらにクリント・イーストウッド監督作の日本版リメイク『許されざる者』(’13)や、2014年邦画興収第1位を記録した『永遠の0』などで幅広い役柄に挑戦し、ベテラン実力派俳優陣の中でも負けないキラリと光る存在感を発揮。北野武監督『キッズリターン』のその後の物語を描いた『キッズリターン 再会の時』(’13)では主演を務めた。そして、デビューからわずか5年で、漫画家・五十嵐大介の人気漫画を原作にした『リトル・フォレスト 夏・秋』に続く『冬・春』、中谷美紀主演、三島有紀子監督『繕い裁つ人』ほか、本作『サムライフ』、桐谷健太と兄弟を演じる『種まく旅人~くにうみの郷~』(5月30日公開)、新鋭・杉野希妃監督の『マンガ肉と僕』(2015年公開予定)、『ローリング』(初夏公開予定)、鈴木京香主演『おかあさんの木』(6月6日公開)、そしてこの夏の目玉となる2部作『進撃の巨人』ではジャン役を演じるなど、公開前から話題の作品が続いている。とりわけ、「『サムライフ』は、役者をやるなかで、とても大切な作品になりました」と語る三浦さんは、存命の実在の人物を演じることには難しさを感じていたようだ。「原作者であり、モデルの長岡秀貴さんを知る方々が見ても納得がいくようにしたかった。長岡さんと会話をしつつ、細かい癖などを観察して演技に取り入れました。今回は、敢えて形から入って長岡さんの思考に近づこうと思いました」と語り、監督・キャストはもちろん、原作者本人も唸る役作りを明かした。そんな三浦さんが演じるナガオカは、「もしかしたら、いままでで一番真っ直ぐでアツい役だったかもしれません」と自身でふり返るような大胆さと、子どもたちへの愛情にあふれた繊細さを合わせ持つ男。「観終わった後、背中を押してくれ、明日に向かって歩き出す力をくれる映画なので、ひとりでも多くの方に愛される映画になってほしいですね」と、快進撃を見せる俳優・三浦貴大の新境地を語っている。『サムライフ』は2月28日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:進撃の巨人 2013年秋、全国にて公開(C) 諫山 創/講談社 & 映画「進撃の巨人」製作委員会繕い裁つ人 2015年1月31日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開(C) 2015 池辺葵/講談社・「繕い裁つ人」製作委員会サムライフ 2015年2月28日より全国にて公開(C) 2015『サムライフ』製作委員会
2015年02月26日本年度アカデミー賞「作品賞」「主演男優賞」始め6部門にノミネート、見事「音響編集賞」を受賞した衝撃の実話の映画化『アメリカン・スナイパー』。2月21日(土)に公開された日本でも土日2日間で興収3億円を突破した本作から、主演と製作を務めたブラッドリー・クーパーと、妻役を演じた女優シエナ・ミラーのインタビュー映像がシネマカフェに到着。本作での役作りや撮影秘話を明かしながら、巨匠クリント・イーストウッドの絶妙な演出についても語ってくれた。アカデミー賞授賞式でも全米興収が3億ドル(360億円)を突破したことが話題にされ、全米興行ランキング3週連続1位を獲得するなど、監督作34本目にしてイーストウッド史上最大のヒットとなっている本作。驚異的な肉体改造を経て本作に主演、3年連続アカデミー賞「主演男優賞」ノミネートを果たしたブラッドリーは、“英雄”として崇められた男クリス・カイルの苦悩と、壮絶な戦地と平穏な家庭との狭間で精神が崩壊していく様を、圧倒的な存在感で体現。また、シエナはそんな夫クリスを家庭で支える妻タヤ・カイルを熱演する。原作は13週に渡りニューヨーク・タイムズ紙ベスト・セラー1位となったクリスの自伝「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」(原書房刊)。公式記録で米軍史上最多160人を射殺したといわれる狙撃手であり、国や家族を守るために戦地へ赴いたひとりの男は、残酷な戦場と幸せな家庭の狭間で徐々に精神を病んでいく。この原作に惚れ込み、配給がワーナー・ブラザースに決まる以前から映画化権を獲得していたブラッドリーは、「クリスが向き合う悩みや試練はすごく興味深いものだった。彼のような体験をした人が見て、共感できる作品になっていれば、描く意味は大いにあると思う。それが我々が目指すものだった」と本作に込めた思いを吐露。映画化に当たり、生前のクリスと直接電話で話していたというが、「本人とは1度話しただけだが、奥さんからは色んな話が聞けた。脚本も練り直して、2人の関係により重点を置いた物語に修正した。2人の関係に光が当てられている。観客にはクリスが選んだ生き方が、どう家族に影響するのかを見てほしい」とコメントする。また、本作で描かれる戦闘シーンは臨場感溢れ、まるで戦場にいるかのような錯覚に陥るほど。「緊迫感があったよ。リアルさを感じる撮影現場だった」と語るブラッドリー。中でも、妻と電話中のクリスが突如銃撃戦に巻き込まれ、日常と非日常が織り交ざる、手に汗握る緊迫シーンは、本作のテーマを示す名場面の1つでもある。実際の撮影ではブラッドリーとシエナは別々だったそうで、シエナは「たしかあの下りは、あなたの伝言を私が聞き逃したとかだったわ。最終日に監督が追加したの」と意外な返答。「いい判断だったね。彼女が電話に出たほうが面白い。そして最後に通話が切れる」と、ブラッドリーはイーストウッドの演出を絶賛する。インタビューでは、実在の人物像をどのようにつくり上げたのか、真摯に語り合う2人。主人公とその妻が織りなす家族の葛藤とエモーショナルなドラマを、劇場で目撃してみて。『アメリカン・スナイパー』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月25日クリント・イーストウッド監督の作品史上最大ヒットとなっている最新作『アメリカン・スナイパー』。先週末に日本で公開を迎えたが、公開2日間(2月21日&2月22日)で332,396,600円を記録。大ヒット中の『テラスハウス クロージング・ドア』を抜き、週末興行ランキングで第1位を獲得したことが明らかとなった。本作の舞台となるのは、9.11以降のイラク戦争ーー米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊を果たしたクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)に課せられた任務は「どんなに過酷な状況でも仲間を必ず守ること」。その狙撃精度の高さで任務を遂行し、およそ160人もの敵を射殺し、仲間を守り抜いた。そうして“レジェンド”の異名を轟かせる一方、過酷で終わりのない戦争は幾度となくクリスを戦地へと向かわせ、彼の心を次第に蝕んでいくのだった…。全米興行ランキングでは3週連続1位を獲得、2014年公開の全米興行記録第1位も射程圏内(2/23時点では第3位)。世界各国で軒並み大ヒットを記録しており、世界での興行収入は4億2800万ドル(513億円 ※1ドル=120円換算)を突破。戦争映画としては17年ぶりに歴代興行収入の記録を更新(今までの最高記録は、スティーブン・スピルバーグ監督作『プライベート・ライアン』:全米興収・約2億1600万ドル)。34本目の監督作にして、イーストウッド監督史上最大のヒット作となっている。日本では全国333スクリーン(劇場数:316)で封切られ、本年度初となる実写洋画として初登場NO.1を飾り、2015年公開作品としては最大のオープニング成績となっている。イーストウッド監督作が興行ランキングで第1位を飾るのは『チェンジリング』(’09)以来、実に6年ぶり。配給元のワーナー・ブラザース作品比較では、『ゼロ・グラビティ』(公開:’13/オープニング成績:322,903,200/最終興収:32億円)の110%。イーストウッド監督作『グラン・トリノ』(公開:’09/オープニング成績:128,986,300/最終興収:11億円)の257%、『父親たちの星条旗』(公開:’06/オープニング成績:186,711,850/最終興収:17億円)の178%となっており、『硫黄島からの手紙』(公開:’06/オープニング成績:492,566,950/最終興収:51億円)に次ぐ成績だ。84歳にして全く衰えを知らないイーストウッド監督。この記録はまだまだ伸びていきそうだ。『アメリカン・スナイパー』は新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月24日「ぴあ」調査による2015年2月20日、21日のぴあ映画初日満足度ランキングは、第68回文化庁芸術祭賞(テレビ・ドキュメンタリー部門)で大賞を受賞した『みんなの学校』がトップに輝いた。2位にインドのアカデミー賞に当たるインド・フィルムフェア賞で5部門に輝いたサスペンス映画『女神は二度微笑む』が、3位にクリント・イーストウッド監督の最新作『アメリカン・スナイパー』が入った。その他の写真1位の『みんなの学校』は“全ての子どもに居場所がある学校”を目指す大阪市住吉区にある公立小学校・大空小学校の取り組みに密着したドキュメンタリー。出口調査では「学校がオープンなスタイルで、学校に来られない子がいないというのは興味深く、ひとりひとりが支え合って学校生活を送っている姿が印象的だった」(26歳・男)、「学力重視に偏りがちな現代で、みんな違って当たり前だと、当たり前に言えることが大事だと感じた」(35歳・男)、「発達障害のある子どもがどのように受け入れられていくか、それぞれの子どもたちの心の動きが捉えられていて興味深かった」(31歳・女)、「障がい児と健常児が同じ教室で一緒に教育を受けるという理念はとても素晴らしいことだが、同時に難しい問題も多々ある。これからを担う若い方に観てほしい作品」(64歳・男)などの感想が寄せられた。2位の『女神は二度微笑む』は、失踪した夫を探すためにイギリスからやってきた女性の捜索劇を、二転三転する予測不可能な展開で描くサスペンス。観客からは「インド映画なんてB級ばかりだと思っている人たちに観てほしい秀作!」「うまくまとめられたサスペンス映画。敷かれた伏線が回収され、予想もしなかったどんでん返しがおこってビックリした」「歌って踊るシーンがないインド映画は新鮮で、見応えがあった」「何気ない風景を美しく映しており、そうした日常の中にとんでもないミステリーや事件が潜んでいるという点が楽しかった」などの声があがった。(本ランキングは、2月20日(金)、21日(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2015年02月23日ハーイ、みなさん!アカデミー賞が迫ってきていますね!いまのところ、作品賞ではクリント・イーストウッド監督でブラッドリー・クーパー主演の『アメリカン・スナイパー』がお気に入り。この映画はここ1か月ほどの間すごく良い感じで来ているから、このままの人気を維持出来ればオスカー最大の賞を獲れるかもしれません。同作での演技でブラッドリー・クーパーが主演男優賞を受賞するのでは?といううわさも広まっています。ブラッドリーがノミネートされるのは3回目ですが、もし受賞すれば彼の初めてのオスカー受賞になりますね!最大のライバルは『博士と彼女のセオリー』でスティーブン・ホーキングを演じた才能あふれるエディ・レッドメインでしょう。個人的にはこれは今年いちばん楽しんだ映画で、少なくとも1つの賞は受賞してほしいと思っています。ほかにこのアワードシーズンを通じ大きな話題を集めていた映画といえば、『6才のボクが、大人になるまで。』。エラー・コルトレーン、パトリシア・アークエット、イーサン・ホークといった若く前途ある俳優たちが出演しました。この映画は12年もの歳月をかけて撮影されたもので、恐らく今年のノミネートされた中で最もユニークな映画です。監督のリチャード・リンクレイターは監督賞の最有力候補でしょうね。主演女優賞については、誰に聞いても『アリスのままで』で素晴らしい演技を見せたジュリアン・ムーアが勝つって言うんじゃないかしら。彼女は女優として多才なだけでなく、映画業界や同業者たちから愛されている女性でもあります。またオスカーにノミネートされたというだけでなく、アカデミー賞のバックステージのデザインにも携わり、コンサルタントとして備品や控室全体のデザインの案を出しました。「Architectural Magazine」のインタビューでは、「ハリウッド最大の夜のためにアイデアを出して組み立てていくことはとても楽しかった」と語っています。もちろん、みんなが気にしてるのは“俳優たちが何を着てくるのか?”ってことですよね。彼らがどんなスーツやドレスで来るのか、チェックするのは楽しいものになるでしょうね。特にジュリアン・ムーアとリース・ウィザースプーンはたくさんのベストドレッサーのトップリストに挙げられた2人です。ファッション・ブロガーたちは“今年が近年で1番ノミニー女優たちが美人な年だ”と口をそろえて言っています。それに同意するかはともかく、彼女たちが素敵なヘアスタイル、パワフルなデザインや色のドレスで現れるのは間違いないでしょう。誰か(パトリシア・アークエットあたり?)がユニークでクレイジーなデザインのドレスを着て、レッドカーペットにパンチを加えてくれないかしら。どちらにせよ、アカデミー賞当日まで待たなくちゃいけませんね。(text:Lisle Wilkerson)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月22日「映画づくりで大切にしているのは、常に正直であること。そしてドラマに込めた真実だ」。クリント・イーストウッドが来日し、映画監督としてのポリシーを語ったのは、いわゆる“硫黄島2部作”を完成させた2006年11月のこと。ご承知の通り、その言葉はいまも健在だ。当時のイーストウッド監督は『ミスティック・リバー』(’03)で称賛を浴び、『ミリオンダラー・ベイビー』(’04)で2度目となるアカデミー賞「作品賞」&「監督賞」を受賞。「ついにキャリアの到達点を迎えた」と称えられ、『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』は「集大成」だと絶賛された。ところがイーストウッド監督は、その後もペースを落とすどころか、次々と傑作を世に送り出している。もはや“量産”という言葉がふさわしいほどだ。『チェンジリング』『グラン・トリノ』『インビクタス負けざる者たち』『ヒアアフター』『J・エドガー』…この数年でイーストウッド監督がメガホンをとった作品群は、ジャンルもテーマも同一監督とは思えない多彩ぶりだ。さらに2014年、『ジャージー・ボーイズ』『アメリカン・スナイパー』という2本の傑作を一気に“撮ってしまう”驚異の生産性を見せつけられると、感動や尊敬以上に「ナゼ?」と純粋な疑問が沸いてきてしまう。イーストウッド監督はリハーサルを嫌い、どのシーンもほぼワンテイクで撮ることで知られる。「俳優でもある彼が、出演者の気持ちや立場を理解しているから、早撮りができる」と説明されれば、頭では理解できた気になるが、当然「ナゼ?」の答えには遠く及ばない。それでも、現在84歳のベテランが“残り時間”を意識しながら、興味や関心に対して正直に向き合い、作家として自分なりの真実を刻もうとする姿は、どの作品にも垣間見える。全米でキャリア最大の興行的成功を収めている最新作『アメリカン・スナイパー』も然りだ。愛国と正義、戦場の狂気…、“硫黄島2部作”にも底通するテーマを「いましか描けない」タイミングでスクリーンに焼き付けた志の高さに、第87回アカデミー賞はどんな反応を示すだろうか。監督賞候補に挙げなかった罪滅ぼしとして、「作品賞」を授けるサプライズもあるかもしれない(似たケースとして、一昨年前には『アルゴ』が作品賞に輝いている)。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:Ryo Uchida)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月20日本年度アカデミー賞にて「作品賞」「主演男優賞」を含む6部門にノミネートされ注目を集めている、クリント・イーストウッド監督の最新作『アメリカン・スナイパー』。“戦争”を描きながらも、本作で描かれるのは葛藤するひとりの男、そしてその苦悩を支えるひとりの妻の姿が女性を中心に共感を呼んでいる。そこでシネマカフェでは、元プロテニスプレーヤーの杉本愛を招いての女性限定試写会を開催。同イベントに参加した女性たちにアンケートを実施。果たして、イーストウッド監督の最新作をどんな風に受け止めたのだろうか?本作はすでに海外で公開されており、“戦争”というセンシティブな問題を扱っていることもあり、賛否両論を巻き起こしながら、これまでの『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』『グラン・トリノ』といった自身の作品の記録を抜き去り、興行ランキングは3週連続NO.1を獲得し、3億5,000万ドル~4億ドル(約480億円※1ドル=120円換算)に達するのではないかと見込まれている。本作で描かれるのは、9.11以降のイラク戦争。米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊を果たしたクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)に課せられた任務は「どんなに過酷な状況でも仲間を必ず守ること」だ。狙撃の精度の高さで任務をこなし、“レジェンド”の異名を轟かせる彼は、敵からは“悪魔”と恐れられていた。過酷で終わりのない戦争は、幾度となくクリスを戦地へと向かわせ、彼の心を次第に蝕んでいく…。そんな彼の戦場に立つ最大の理由が“家族”だ。妻を、子どもたちを守るため…そんな思いで冷酷無比な銃弾をもって敵兵を射抜く天才。しかし、狂気渦巻く戦場で人の心はかくも脆くバランスを崩す。帰国し、妻のタヤと過ごしていても小さなもの音に過敏に反応し、ドライブ中も後ろの車に尾行されているような錯覚に陥る。虚空を見つめながら、その視線は遥か先の戦場で結ばれているのだ。本作のキャッチコピーとなっている「彼は帰ってきた。心は戦場においたままで。」という言葉は、まさに彼の妻・タヤの視線からのものだ。まずは本作について女性たちに「満足度」を聞いてみると、実に8割以上の女性が「満足した」と回答。さらに、「守るために殺すという、相反する行動の葛藤を感じました」(20代)、「戦争の不毛さ。クリントイーストウッド監督の素晴らしさを感じた」(30代)、「戦争は誰も幸せにしない。ハイテクの米兵に旧式の武器で向かっていく人たちにも妻がいて子どもがいたはず」(40代)とイーストウッド監督が込めたメッセージを真摯に受け止めた様子。さらに、夫婦の物語でもある本作については女性ならではの感想が多くの感想が寄せられた。特に目立ったのは、カイルの妻・タヤについての感想だ。「何も話してくれない夫(カイル)への不安はとても大きかったと思う。電話の向こうで銃声や爆発音がしていることに耐えながら、信じて待ち続けるのは、本当に過酷だと思うし、それでも愛する人の為、家族の為、耐え続けたことはとても偉大な母だと思う」(20代後半)、「夫のことが好きだからこそ、彼が望む任務を遂げてもらいたい。そして好きだからこそ危険なところへ行ってほしくない。その葛藤がとても伝わってきて、同じ女性として共感できました」(20代後半)といった妻として、母として、ひとりの女性としてタヤに共感する声が。そして、「私だったら待てないと思う。戦場に行く彼を見送れない。支える前に自分がダメになりそう」(30代前半)、「夫を支えるなら多くを言わずに追い詰めずに受け入れる器が私はほしい」(30代前半)「共感はできます。素晴らしいとも思ったけど、きっと自分にはできないな…と思った」(20代前半)など、タヤと自身を重ね合わせて本作を観賞したという女性たちも多かった。戦場に心を置いてきてしまった夫・カイルを“家族”として繋ぎとめようとする彼女の葛藤にもぜひ注目してほしい。最後にもう1問。戦場から帰ってきた夫と、会社から帰ってきた夫を同じ天秤で測るのは難しいかもしれないが、悩みや葛藤は日常生活の上でも誰もが抱えるもの…ということで、「もし、夫(または恋人)が密かに悩みを抱えていたらどうしますか?」という質問を投げかけてみた。「自分が想像する以上に重いものを背負っているであろう人に、どう言葉をかければいいのか分からない。何も言わずそばにいることが精一杯」(20代前半)、「相手を信頼・尊敬していれば見守る。美味しいご飯を食べさせ、清潔な空間を与え、時を待つ」(30代後半)、「黙ってハグ」(30代前半)、「自分の意見を押しつけず支えたい」(20代前半)と答える“黙って支える型”の女性たちがいる一方で、現代女性ならではの回答も。「悩みを打ち明けるように説得する」(20代後半)、「信頼できる夫の友人に助けを求める」(30代前半)、「本を読んだり、カウンセラーに相談すると思う」(40代後半)と快方に向かうようにと引っ張っていく“グイグイ型”の女性たちがおよそ半数だった。本作で描かれる妻・タヤは実はその両方を持ち合わせている。夫が戦場にいる時はじっと家庭を守り、帰還すればパーティを開き、それでも心が戦場から帰ってきてきないと察すれば「戻ってきて」と気付かせる。支え方にもいろいろある。ただ、支えてばかりも切ないはず…“家族”を続けていくには、男性たちはそんな女性たちの気持ちに気づいてあげられるかがポイントなのかも?『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月20日本年度アカデミー賞にて「作品賞」「主演男優賞」を含む6部門でノミネートされ注目を集めている、クリント・イーストウッド監督の最新作『アメリカン・スナイパー』。このほど、先日妊娠を発表した元プロテニスプレーヤー・杉山愛のコメントが到着。さらに本作の本編映像の一部が解禁となった。9.11以降のイラク戦争を舞台に、米軍史上最多160人を射殺した実在の狙撃手クリス・カイルの真実を描いた本作。自国の守るために、家族を守るために戦場に立ったひとりの男の苦悩と葛藤を、ブラッドリー・クーパーが体当たりで熱演している。先日を本作を鑑賞した杉山さんは、「観終わった後、言葉を失いました。特に印象的だったのは、妊婦の妻が戦地の夫と近況を微笑ましく話している矢先、夫が敵軍に襲われるシーン。自分ごとのように、彼女の悲しみが心に刺さりました。ただ戦争を描きつつも、心に残ったのはーー主人公の友を想う気持ち、そして妻や子どもたち、家族へのあふれる愛。壮大なストーリー。まさに今の映画。是非、女性たちにも観て欲しい」と賞賛。今回シネマカフェに到着したのは、まさにそんな“家族への愛”ゆえに関係が歪んでゆく主人公・クリスとその妻・タヤのワンシーン。イラク遠征から戻ってきたクリスに、タヤが涙ながらに訴えるが、再び戦場へ向かおうとするクリス。「お前たちを守るため」「国のために戦う」と伝えるが、タヤは「家庭はここ。でも子供たちに父親はいない。人間らしさを取り戻して」と語りかける。すでにクリスの心はここにあらず、視線は遥か彼方の戦場を見つめているかのよう。家族を守るためだったはずが、いつしか戦場はクリスにとって“生”を感じる場へと変化していったようだ。その後の劇中では、残酷な戦場と幸せな家庭の狭間で、クリスが精神的に徐々に病んでいく様、そして妻・タヤが大きな困難を乗り越えようと、必死に夫を支え続ける姿が描かれる。タヤを演じた女優シエナ・ミラーは、「この映画の核にあるのは、2人の人物が関わり合う人間ドラマ。タヤはクリスの苦しさを理解し、辛抱強く夫を支えようとしている。そういう2人を描いているからこそ、魅力的で感動的なストーリーになったの」とコメント。また、タヤ本人は「この物語は私たちの愛の物語。クリスと私と子供たちの。そして神、そして我が国の。軍務についた兄弟の物語であり、男の物語、女の物語でもあります。この映画は、赤と白と青(軍服)色の服を過去に着ていたアメリカの家族、軍人すべての物語」と語っている。戦争という狂気に飲み込まれながらも、懸命に抗う夫婦の絆を見届けてみて。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月18日イランの最高指導者ハメネイ師が、クリント・イーストウッド監督の最新作『アメリカン・スナイパー』を批判するコメントを出した。自分は映画を観ていないと認めながらも、同作品は「クリスチャンや、ムスリム以外の若者に、できるかぎりムスリムに嫌がらせをしろと奨励する映画だ」と国営の新聞に対して語ったもの。その他の画像『アメリカン・スナイパー』は、イラクに遠征した米戦士クリス・カイルの自伝にもとづく戦争ドラマ。R指定のシリアスな映画であるにも関わらず、北米では3億ドル以上という、まるでスーパーヒーロー映画のような大ヒットとなり業界を驚かせている。アラブ諸国でもヒットしており、すでに30万人が観たとされている。イラクでも7000人が観たとされるが、上映される地域は偏っており、バクダットでは暴動の可能性などを警戒し上映されていない。『アメリカン・スナイパー』2月21日(土) 全国公開文:猿渡由紀(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月18日本年度アカデミー賞にて「作品賞」「主演男優賞」を含む6部門でノミネートされ注目を集めている、クリント・イーストウッド監督の最新作『アメリカン・スナイパー』。このほど、イーストウッド監督、主演のブラッドリー・クーパー、その妻役のシエナ・ミラーらが作品に込められた想いを語る特別映像が解禁!また、海外ですでに大きな注目を集めているが、日本でも各界の著名人たちが本作についてコメントを発表している。9.11以降のイラク戦争、米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊を果たしたクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)の任務は「どんなに過酷な状況でも仲間を必ず守ること」。狙撃の精度の高さで任務をこなし、“レジェンド”の異名を轟かせる彼は、敵からは“悪魔”と恐れられていた。過酷で終わりのない戦争は、幾度となくクリスを戦地へと向かわせ、彼の心を次第に蝕んでいく…。今回解禁された映像では、イーストウッド監督本人が「2つの大いなる責任の間で、苦悩する男(クリス・カイル)の話。母国に対する責任と、家族に対する責任、戦争が人に与えるダメージを伝えたい」と作品の核となるテーマを語り、驚きの“肉体改造”が注目を集めている主演のブラッドリーは「彼の内面を伝えるために体を鍛えたよ」とその意味を明かしている。また、そんな本作についてオノ・ヨーコ氏は「アメリカン・スナイパーは、勇気ある素晴らしい反戦映画で、戦争の実態を知るために日本のすべての若者が観るべき作品です」とコメントを寄せている。そのほかにも、「ー戦争は何も産み出さず、人間を人間でなくしてしまうーこの作品は冒頭からそんな命題をまざまざと私たちに突きつけます。その衝撃的な感覚は物語の展開とともに薄れ、ある種の麻痺状態に陥りました」(藤原紀香/女優)、「戦場とはいえ160人も殺した男が英雄なのか?アメリカで大論争!しかし、イーストウッドは問う。本当の悪はどこにいる?」(町山智浩/映画評論家)、「戦争は殺し合うこと。そこには勝者は存在しないということ。見終わってからしばらく言葉を失ってしまった。今だからこそ直視するべきストーリーがある」(安藤優子/ニュースキャスター)などなど本作の衝撃を目の当たりにした著名人たちの偽らざる胸の内が公式サイトにアップされている。戦争映画…というだけでは終われない人生のテーマが幾重にも折り重なって描かれる本作にさらなる注目が集まりそうだ。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月16日アカデミー賞「作品賞」「主演男優賞」を含む6部門ノミネートのクリント・イーストウッド監督・最新作『アメリカン・スナイパー』のシネマカフェによる女性限定試写会が2月15日(日)に開催。上映前に元プロテニスプレイヤーの杉山愛によるトークイベントが行われた。イラク戦争に従軍し、米軍史上最高の狙撃手と言われた実在の人物の自伝を映画化。国のために戦い、英雄と称されると同時に家庭では良き夫、父親であった主人公が戦場と家との往復の中で心を失いかけていくさまを描き、ひとりの男の中にある光と影を掘り下げていく。映画を鑑賞した杉山さんは「壮絶、壮大な映画で見終わって言葉を発せられませんでした」と興奮の面持ちで本作の“衝撃”を語る。全米で既に300億円以上を稼ぎ出し、イーストウッド作品でも史上最高の興行収入を記録しているが、特に女性層の支持が高いと言われている。プロ引退後の2011年に結婚した杉山さんも「私も女性として、(主人公の)奥さんと自分をダブらせながら見ていました」と戦争にとり憑かれ、心を失っていく夫の隣で、本来の彼を取り戻させようと奔走する妻に強く共感したよう。「自分だったらできるのか?と不安になることもありました」と語り、もしも自分の夫が戦場に向かうことになったら?という問いかけにも「想像できない。『行かないで!』という気持ちはありますが、自分に旦那を止められるのか?奥さんはものすごい葛藤だったと思う。やはり愛にあふれた映画です」と語った。杉山さんは、17歳でプロとなり、ダブルス部門で世界1位を獲得し、3度にわたりグランドスラムを制覇するなど、2009年の引退まで17年間にわたって世界の第一線で活躍してきた。プロとしての生活は、毎週のように試合があり世界各国を転戦する日々で「(1年のうち)8か月は海外で、慌ただしい時間の中で戦っていた」という。「命をとられるわけではないので、戦場の比ではない」と決して戦争と同列に語れるものではないと断りつつも「注ぐエネルギー、懸けている気持ちは似ている」と戦場と家を行き来する主人公に自身を重ねる部分もあったよう。特に家で家族と過ごしながらも、戦場の仲間たちや戦況が気になり“心ここにあらず”の状態になるカイルについて「私も、日本に帰ると抜け殻のようになっていました。調子の良い時は意気揚々としてますが、苦しい時やうまくいかない時は、自分を取り戻すのに1週間くらいかかることもあった」とふり返る。ここでもカイルを支える妻の存在に言及し「戦場とテニスじゃ比べものにならないですが、彼を送り出す奥さんの愛情というのが本当に大きいと感じました」と語った。主演のブラッドリー・クーパーは本作で3年連続のアカデミー賞「主演男優賞」ノミネートとなったが、本作のためにトレーニングを重ねた上で、18キロも増量した。アスリートの目にも、その変身ぶりは凄まじいものに映ったようで杉山さんは「シャープなイメージの彼がたくましく、戦う男になっていてビックリしました。メンタルの部分でも相当、力を入れて臨んでいたことが伝わってきます。戦場で戦う緊張感をこの平和な世の中で出すのは難しい表現だったと思います」と称賛した。さらに話題はテニスにも及んだが、いま日本のテニス界の期待を一身に背負っている錦織圭選手の開催中のメンフィス・オープンで決勝進出を果たしたことに触れ「期待を背負い、成果を出す。相手に研究もされて手強くなっていきますが、それを打ち破っていくのが“天才”に課せられた使命」と期待とエールを口にした。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月15日戦場カメラマンの渡部陽一が2月13日(金)、『アメリカン・スナイパー』の特別試写会に出席した。イラク戦争で活躍した“米軍史上最強の狙撃手”の自伝を映画化。渡部さんは自身の経験を重ねながら、兵士やジャーナリストが危険な戦地に身を置く理由を語った。クリント・イーストウッド監督がメガホンをとった本作の主人公は、米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに所属し、4度のイラク遠征で多くの仲間を救った狙撃手のクリス・カイル。敵兵からは悪魔と恐れられ、常に命を狙われる彼の胸にあるのは「良き夫であり、良き父でありたい」という願いと葛藤だった…。2003年のイラク戦争で、米軍従軍(EMBED)取材を経験した渡部さんは、「ある兵士は『一度戦場に足を踏み入れた人間は、生還しても必ず戦場に戻ってくる。まるで中毒だ』と言っていた。僕もその言葉に大きく影響されている」と神妙な面持ちでふり返る。そして、「戦地での悲しい現実を目の当たりにし、また戻りたくなる衝動にかられる。それは兵士だけではなく、ジャーナリストも同じ。僕らの間では“戦場カメラマン症候群”という言葉もあり、実際、ベイルート、バグダッド、カンダハール…どこに行っても、現場にいるのは同じメンツですね」と当事者にしか知りえない本音と心境を明かしていた。「戦争の犠牲者はいつも子ども。彼らの声を世界に届けるため、今後も戦場カメラマンとして丁寧に取材を重ねたい」と渡部さん。映画が描く戦場の“リアル”にも太鼓判を押し、「どんなに経験を重ねたプロでも、戦争の狂気から逃れることはできない。ぜひ、この作品を通して、いまこの瞬間、何をすべきか考えてもらえれば。自分の足元を気づかせてくれる作品」と力強くアピールしていた。本作は米興行収入は2億5,000万ドル(300億円)を突破し、クリント・イーストウッド監督最大のヒットを記録中で、第87回アカデミー賞では「作品賞」をはじめ6部門で候補になっている。本作でイーストウッド監督と初タッグを組み、3年連続で「主演男優賞」にノミネートされたブラッドリー・クーパーが、プロデューサーも兼任している。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月13日●オスカーに輝くのはどの作品?2月23日、世界最高峰の映画の祭典、アカデミー賞が2月23日(日本時間)、米・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。果たして最高の栄誉はどの作品に与えられるのか? WOWOWプライムでは当日朝9時から「生中継!第87回アカデミー賞授賞式WOWOWプライム」を完全独占生中継。今回はその放送を記念し、すでに発表されているノミネート作品から主要賞を大予想すると共に、映画の祭典を隅々まで楽しむコツを伝授しよう。○主要6部門のノミネート作品をピックアップ!!オスカーに輝くのはどの作品?まず第87回アカデミー作品賞ノミネート作品はコチラ。○作品賞ノミネート作品『アメリカン・スナイパー』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『6才のボクが、大人になるまで。』『グランド・ブダペスト・ホテル』『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』『セルマ(原題)』『博士と彼女のセオリー』『セッション』映画界最高の栄誉とも言うべき作品賞。前哨戦では、6歳の少年とその家族の12年を追ったヒューマン・ドラマ『6才のボクが、大人になるまで。』がほぼ独走状態。主人公を含む家族4人を同じ俳優が12年間演じるという、前人未到とも言うべき演出が評価され、ゴールデン・グローブ賞最多3部門を受賞したほか、今回のアカデミー賞では主要6部門にノミネートされており、作品賞の大本命と言える。だがここにきて、対抗馬に『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が急浮上。というのも、前哨戦の中でもとりわけアカデミー賞作品賞とのマッチングが多いアメリカ製作者組合(PGA)賞で、作品賞を制したのが『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』なのだ。実力派俳優たちの見事なアンサンブル、最初から最後までワンカットで撮られたかのような流麗なカメラワークに興奮必至の120分。撮影賞は確実だと思われるが、作品賞受賞なるか!? こうしたアートハウス系作品が有力視される中、全米ボックスオフィスで記録的な興行収入をあげたクリント・イーストウッド監督の戦争映画『アメリカン・スナイパー』が大穴か。○監督賞ノミネートアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)リチャード・リンクレイター(『6才のボクが、大人になるまで。』)ベネット・ミラー(『フォックスキャッチャー』)ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)モルテン・ティルドゥム(『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』)『21グラム』『バベル』などのシリアス路線から一転、ファンタジーかつコメディに挑戦したアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの“新境地"も特筆ポイントだが、やはり大本命は『6才のボクが、大人になるまで。』のリチャード・リンクレイター。代表作『ビフォア』シリーズ3部作では、1組の男女の恋を9年ごとに同じ俳優で撮影したが、本作は同じ俳優に12年間同じ役を演じさせ、少しずつ撮りためた映像を1作品にまとめるという離れワザをやってのけた。監督賞とは“その年にハリウッドで最も認められた監督に与えられる賞"だが、リンクレイターの1年、いや12年間の挑戦は映画史に残る偉業として評価されるはずだ。○主演男優賞ノミネートスティーヴ・カレル(『フォックスキャッチャー』)ブラッドリー・クーパー(『アメリカン・スナイパー』)ベネディクト・カンバーバッチ(『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』)マイケル・キートン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)エディ・レッドメイン(『博士と彼女のセオリー』)俳優賞のポイントとして、オスカー会員は“実在の人物"を演じた俳優を評価する傾向にある。しかも肉体改造や特殊メイクなど、役柄本人とのギャップが大きければ大きいほど、だ。ノミネート5人のうち、実在の人物を演じたのはマイケル・キートン以外の4人。中でも、車いすの天才物理学者スティーヴン・ホーキング博士を演じたイケメン俳優エディ・レッドメインの渾身の演技は鳥肌モノだ。ALSが発症し、身体の自由が奪われていく過程を繊細に演じ、最後に見せる“瞳"の演技には涙腺を刺激される。オスカー受賞は確実かと思われるが、もうひとりの有力候補とされるのがマイケル・キートンだ。かつてヒーロー映画で一世を風靡した冴えない中年俳優という役どころは、ティム・バートン版『バットマン』で主演するも賞レースとは無縁だったキートン本人のキャリアを連想させる。つまり自分をセルフパロディしたような役で、役作りをこえた妙なリアリティがある。若手レッドメインの初オスカーか、それとも中年キートンの復活か、注目したい。○主演女優賞ノミネートマリオン・コティヤール(『サンドラの週末』)フェリシティ・ジョーンズ(『博士と彼女のセオリー』)ジュリアン・ムーア(『アリスのままで』)ロザムンド・パイク(『ゴーン・ガール』)リース・ウィザースプーン(『ワイルド(原題)』)マリオン・コティヤールやリース・ウィザースプーンなどオスカー女優もノミネートされる中、最有力候補は『アリスのままで』で若年性アルツハイマーを患った50歳の言語学者の葛藤を体現したジュリアン・ムーア。「これまでのキャリアで最高の演技である」とメディアの評価も高く、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)ほか映画賞レースを席巻中。12年ぶり5回目のノミネートで、ついに念願のオスカーに王手!?あえて対抗馬をあげるなら、映画史に残るファムファタールを怪演した『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイク。作品賞ノミネートからもれてしまったのが衝撃なのだが、その分、作品の支持票がパイクに集中すれば、大ドンデン返しもあり得るかも。5人のうち唯一の“悪役"というのも有利なポイントか。○助演男優賞ノミネートロバート・デュヴァル(『ジャッジ 裁かれる判事』)イーサン・ホーク(『6才のボクが、大人になるまで。』)エドワード・ノートン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)マーク・ラファロ(『フォックスキャッチャー』)J・K・シモンズ(『セッション』)中年俳優を脅かすワガママな実力派俳優を演じたエドワード・ノートンや、父親になりきれない父親を演じたイーサン・ホークなど演技派が出揃った助演男優賞。台風の目となるのが『セッション』のJ・K・シモンズだ。シモンズは名門音楽大学の伝説の鬼教師として、ジャズドラマーを目指す主人公に狂気のレッスンを行うのだが、その圧倒的な凄味たるや! 見たらトラウマ必至のモンスターを演じたシモンズの一人勝ちか!?○助演女優賞ノミネートパトリシア・アークェット(『6才のボクが、大人になるまで。』)ローラ・ダーン(『ワイルド(原題)』)キーラ・ナイトレイ(『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』)エマ・ストーン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)メリル・ストリープ(『イントゥ・ザ・ウッズ』)オスカー常連メリル・ストリープや勢いにのっているエマ・ストーンも注目だが、前哨戦で快進撃を続ける『6才のボクが、大人になるまで。』のパトリシア・アークエットに死角なし。子育てに疲れたシングルマザーが、大学で教鞭を取り、自立していく12年間を演じたアークエット。キャリアアップの一方で私生活では男運がなく難儀する母親にどこか共感してしまうのは、彼女の演技力(と見事な体型の変化!)によるところが大きい。●お楽しみは授賞式の演出にも?○賞の行方だけじゃない!お楽しみは授賞式の演出にあり!【その1】パフォーマンスを楽しもうアカデミー賞授賞式は、ひとつのエンターテイメントショーとしても楽しめるお祭り。そのパフォーマンスは、ひとえに司会者の存在感が大きい。第81回ではブロードウェイ俳優としても活躍するヒュー・ジャックマンが冒頭から歌い踊り、会場から大喝采を浴びた。また、第86回ではエレン・デジェネレスの注文により、会場に突然宅配ピザ屋が乱入。ブラッド・ピットにジュリア・ロバーツ、メリル・ストリープといった蒼々たる俳優たちが自撮りで記念撮影をし、TwitterにアップされたRT数は世界記録にもなった。そして気になる第87回の司会は、舞台経験も豊富で、トニー賞授賞式の司会を4度経験している俳優ニール・パトリック・ハリス。巧みな進行で定評のある彼の司会により、笑いあり歌ありの楽しい授賞式になりそうだ。ちなみに『ゴーン・ガール』ではロザムンド・パイク演じる妻の元カレを演じたニール。ぜひ舞台上で“戦慄の共演"を見てみたい。【その2】生中継ならではのハプニングも!生中継ゆえのハプニングもつきもののアカデミー賞授賞式では、過去に様々な“事件"が起きている。第85回、『世界にひとつのプレイブック』で主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスがステージに上がろうとしたところ、階段でドレスに足を取られてコケるハプニングが。すかさず手を差し伸べたヒュー・ジャックマンの紳士ぶりも含め、微笑ましい一場面となった。そして感動的なスピーチの瞬間にも数々のドラマが。例えば第74回、『チョコレート』で主演女優賞を受賞し、感極まるハル・ベリー。その姿に感動したのか、プレゼンターのエイドリアン・ブロディがなぜかベリーに突然のキス! 果たして今年はどんな事件が起こるのか? すべての映画人にとっての憧れの舞台だからこそのハプニングは、感動と笑いを誘うこと間違いナシだ。いかがだっただろうか? ハプニング込みで楽しめてしまう第87回アカデミー賞。「生中継! 第87回アカデミー賞授賞式WOWOWプライム」は、2015年2月23日(月曜9:00~[同時通訳] ※字幕版は同日21:00~)放送だ。日本のスタジオで案内役を務めるのは、9回目の出演となるフリーキャスターのジョン・カビラと出産後2年ぶりに当番組に復帰する高島彩。さらに現地でのレッドカーペットの中継を人気俳優の斎藤工がナビゲート。俳優業のみならず、映画雑誌のコラム執筆やWOWOWの映画情報番組「映画工房」にレギュラー出演するなど生粋のシネフィルとしても知られる斎藤からどんな興奮のコメントが飛び出すかも大いに期待したいところだ。ぜひ歴史的瞬間を見逃さないでほしい。なお、特設サイトも用意されているのでチェックしよう!
2015年02月13日サンダンス映画祭のプレミアでお披露目された後、クチコミとメディアから大絶賛を受け、ニューヨークとL.A.でたった3館の公開が、一気に全米204館に拡大、その後14週間のロングランを記録したヒット作『イタリアは呼んでいる』。この度、イタリアの絶景をミニクーパーで巡る至福の6日間を描いたポスタービジュアルがひと足先にシネマカフェに到着した。人生の夕映えを感じ始めた英国中年男性2人が、ミニクーパーを駆って、美食の国イタリアの五つ星ホテルに絶景レストランを巡るという美味しい取材旅を依頼される。美しい海と太陽、美食とワインと旅先の恋心。しかし実は、仕事も家庭も曲がり角。人生の踊り場で立ち止まっている自分たちを認めつつ、彼らが旅の終わりで出会う心のごちそうとは…?名匠マイケル・ウィンターボトム監督がメガホンをとる本作。『あなたを抱きしめる日まで』でアカデミー賞脚色賞にノミネートされるなど多彩な才能を発揮するイギリスの実力派俳優スティーヴ・クーガンと、七色の声色を駆使するイギリスを代表するコメディアンのロブ・ブライドンが、イタリアの5つ星ホテルと絶景レストランをミニクーパーで巡る。本作の見どころはなんといっても“イタリア絶景と美食”!だけではなくイギリスを代表するコメディアンであるスティーヴとロブが旅の間に繰り広げるモノマネ合戦も必見。『007』の歴代ジェームズ・ボンド、『ゴッドファーザー』のアル・パチーノ、『ダーティ・ハリー』のクリント・イーストウッド、『ダークナイトライジング』のトム・ハーディー、ロバート・デニーロ、果てはヒュー・グラントに至るまで名画の撮影地と共に、イギリスコメディアン魂をかけたモノマネ合戦の数々。映画の引用から会話が進むほど映画愛にあふれ、2人の愉快な毒舌は楽しい旅のスパイスになっていくのだ。「2人の愉快な男性と高級料理、穏やかで美しい景色に浸り喜びを満喫する、まさに魔法をかけられたような世界だ」(Variety誌)、「稀にみる楽しいバディー・ムービー。息ができなくなるくらいができなくなるくらい大笑いした」(The Washington Post Express紙)と絶賛の本作。旅の友は人生の友かライバルか?そして、どのくらい彼らのモノマネを発見できるのか?しょうもない中年男性2人に注目してみて。『イタリアは呼んでいる』は2015年 G.W. Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月12日本年度アカデミー賞にて「作品賞」「主演男優賞」を含む6部門でノミネートされ注目を集めている、クリント・イーストウッド監督の最新作『アメリカン・スナイパー』。そんな本作をすでに鑑賞した人々の間で話題となっているのが、“無音のエンドロール”だ。通常であれば、スタッフ&キャストのクレジットと共に映画のテーマ曲が流れるのだが、本作においては音楽を始め一切の“音”が入っていない。全米興行ランキング3週連続1位を獲得し、全米興行収入は2億8,000万ドル(336億円)を突破。原作となったのは、13週に渡り「ニューヨーク・タイムズ」紙べスト・セラー1位を独走したクリス・カイルの自伝「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」(原書房刊)。主演を務めるブラッドリーは、この原作に惚れ込み映画化権を獲得し、プロデューサーとしても名を連ねている。本作の主人公となるクリス・カイルは、9.11以降のイラク戦争で、米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊し、そのずば抜けた狙撃の腕で仲間たちを守ったことで“レジェンド”と称えられたが、2013年2月2日に自身と同じ戦場で抱えた心の病に悩む元兵士によって射殺され、38歳という若さで生涯に幕を閉じた人物だ。退役後にはNPO法人を立ち上げ、多くの兵士の心のケアに時間を費やし、戦場の英雄ではなく、“真の英雄”として賞賛され、彼の葬儀にはテキサス州ダラスのカウボーイズ・スタジアムに1万人が参列した。話を“無音のエンドロール”に戻そう。このイーストウッド監督による異例の演出は、カイルへの感謝と追悼の意ーーつまり、観客にとって黙祷の時間となるのだ。脚本を書き上げるためにクリスと多くの時間を共にした、脚本家ジェイソン・ホールはこの演出について、「音楽を入れない方がいいとクリントが判断した。クリスに対する敬意の表れでもあるし、より崇高な理想のために命を捧げた全員への敬意の表れ。クリントからの感謝のお祈りなのだと思う」とコメントを寄せている。また2月11日(現地時間)からはテキサス州の法廷で、クリスを射殺した殺人罪に問われている容疑者エディー・ルースの裁判が本格化。映画の大ヒットを機に、再び世界の注目が集まっている。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月11日ジャーナリストの鳥越俊太郎が2月10日(火)、都内で開催されたクリント・イーストウッド監督最新作『アメリカン・スナイパー』の試写会に出席し、上映前にトークショーを行なった。イラク戦争で活躍し、米軍史上最高のスナイパーと言われた男の半生を映画化。戦争の狂気に否応なしにとり憑かれつつも祖国で待つ家族をこよなく愛するひとりの男の光と影を生々しく描き出す。鳥越さんは、1959年から60年代にかけて放送されたTV西部劇「ローハイド」の頃からイーストウッドの大ファンであると告白。『ダーティハリー』シリーズなど俳優としてのイーストウッドはもちろん、監督としても敬愛しており『ヒア アフター』の公開に際しては実際に本人に会ってインタビューしたという。インタビューの際、イーストウッドは、鳥越さんががん手術を受けたことを知っており、鳥越さんの体を気遣ってくれたそう。さらにその時、鳥越さんがスーツに着けていた「無敵」と書かれたバッジに興味を持ったため、鳥越さんがプレゼントしたところ、それを着けてその後も取材を受けたそうで、その後、雑誌などのインタビューに掲載されたイーストウッドの写真はどれもそのバッジを着けているものだったと誇らしげに語る。本作はイラク戦争を題材に、激戦地ファルージャでの戦いが描かれるが、鳥越さん自身もイラクに足を運んでおり「11年前のちょうど今頃はバグダッドにいました。ファルージャの横も通ったし、一般の市民が被害を受けているのを見て『戦争は怖いな』と思いました」と述懐。時期的にも鳥越さんが赴いた時期はかなりの危険があったそうだが「サダム・フセインが隠れていた穴を見たくて、周りからは『行くな』と言われたんですが、行ってサダムが隠れていた穴に入りました。行く日の朝は、(先日のイスラム過激派組織ISILによる誘拐事件で亡くなったジャーナリストの)後藤さんと同じように、カメラを(自分に)向けて妻と娘に『ありがとう。さようなら』とメッセージを撮って、テープを部屋に置いて出た。戦場に行くというのはそういうこと」と語った。本作はイラクで上映が中止になり、本国アメリカでも賛否を呼んでいるが、鳥越さんは劇中の「イスラム原理主義の過激派」を指す言葉の日本語字幕が「蛮人」となっていることを指摘し「おそらく英語の“barbarian”をそのまま訳したんでしょうが、それを見たら人間以下の扱いをされているとイラクの人は怒るでしょう」と現地の人々の反応に理解を示す。また、現在の中東情勢がアメリカでの本作の評価に大きく影響を与えているとも言われるが、アメリカ世論の変化にも言及。「9.11以降、愛国でワーッとなった時期はありましたが、アフガンとイラクでの戦争を経て、アメリカ国内も冷静になった。必ずしも国を挙げて(戦争に)賛成ではない。戦費もかかっているので」と語り、本作を「単にスナイパーをヒーローとして持ち上げているだけの映画ではない。イーストウッドは共和党支持ですが、戦争には反対している。戦争の非人間性に重点を置いている」と語り、イーストウッド自身のインタビューの言葉を引く形で、本作が“反戦映画”であるとの見解を紹介した。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月10日第88回『キネマ旬報ベスト・テン』の表彰式が7日、東京・文京シビックホールで行われ、受賞者の綾野剛、安藤サクラ、池松壮亮、小林聡美、東出昌大、門脇麦、細野晴臣らが出席した。映画雑誌『キネマ旬報』が主催する「キネマ旬報ベスト・テン」は、今年で88回目の開催。その年を代表する日本映画、外国映画をそれぞれ10本挙げるほか、主演男優賞や主演女優賞、新人男優賞、新人女優賞などを、映画評論家や映画記者らが選出する。『0.5ミリ』、『百円の恋』の2作品により主演女優賞を受賞した安藤は、「この2作品で、生命体として大きなことに気づくことができた。新しい体験を経験させてもらった大事な作品で受賞したのはすごくうれしい」と感無量。『0.5ミリ』は、実姉の安藤桃子が監督を務め、スタッフや出演者も安藤の家族が多く、「姉は生き物として1番近いので、同じ感覚でモノを作れる。2世はコンプレックスだったんですが、今回の撮影で家族を超えられた関係になったと思う」としみじみ語っていた。一方、「重いですね……」と言いながらトロフィーを受け取った綾野は、様々な賞を受賞している『そこのみにて光輝く』で主演男優賞に輝いたが、「自分は“たかが知れている存在”ということを知った大変ドSな作品。次回作に意欲を燃やすきっかけになった」と新たな決意を胸に。また、新人女優賞を受賞した門脇は、会場で見守る両親に、「複雑な想いもありながら、応援してくれてありがとう」と感謝の言葉を述べつつ、「これからも色んな作品に出会えるように仕事を続けて、全力を注ぎ続けようと思います」と笑顔を見せていた。また、新人男優賞に輝いた東出は、「光栄でうれしく思っています。池松くんをはじめ、年下の素晴らしい役者さんたちも脅威に感じていますし、競争の中で立ち続けていたい。自分自身に貪欲になって役者を続けていきたい」と気合十分。元日に女優の杏と入籍したばかりの東出は、MCを務めた笠井信輔アナウンサーから祝福を受けると、「ありがとうございます。(受賞について)『良かったね』と言ってました」と照れ笑いを浮かべ、「今はお互い仕事に邁進しているところなので、(幸せは)後で噛みしめることになるのかな」と近況を報告していた。○第88回『キネマ旬報ベスト・テン』受賞者一覧日本映画作品賞『そこのみにて光輝く』(呉美保監督)外国映画作品賞『ジャージー・ボーイズ』(クリント・イーストウッド監督)文化映画作品賞『鳥の道を越えて』(今井友樹監督)日本映画監督賞/読者選出日本映画監督賞呉美保監督(『そこのみにて光輝く』により)外国映画監督賞/読者選出外国映画監督賞クリント・イーストウッド監督(『ジャージー・ボーイズ』により)日本映画脚本賞高田亮(『そこのみにて光輝く』により)主演男優賞綾野剛(『そこのみにて光輝く』、『白ゆき姫殺人事件』により)主演女優賞安藤サクラ(『0.5ミリ』、『百円の恋』により)助演男優賞池松壮亮(『ぼくたちの家族』、『海を感じる時』、『紙の月』により)助演女優賞小林聡美(『紙の月』により)新人男優賞東出昌大(『寄生獣』、『クローズEXPLODE』、『アオハライド』ほかにより)新人女優賞門脇麦(『愛の渦』、『闇金ウシジマくん Part2』、『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』により)キネマ旬報読者賞細野晴臣(キネマ旬報連載『映画を聴きましょう』により)
2015年02月08日本年度アカデミー賞で6部門にノミネート(作品賞・主演男優賞含む)され注目を集めている、クリント・イーストウッド監督最新作『アメリカン・スナイパー』。本作で実在した伝説のスナイパーを演じている主演のブラッドリー・クーパーの壮絶な役作りが海外で話題を集めているが、その完成度は本人(クリス・カイル)にまさに“生き写し”だ。原作となったのは、13週に渡り「ニューヨーク・タイムズ」紙べスト・セラー1位を独走したクリス・カイルの自伝「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」(原書房刊)。主演を務めるブラッドリーは、この原作に惚れ込み映画化権を獲得し、プロデューサーとしても名を連ねている。本作の主人公となるクリスは、“レジェンド”と称えられながら、2013年2月2日に、自身と同じ心の病に悩む元兵士によって射殺され、その短すぎる生涯に幕を閉じた人物。9.11以降のイラク戦争で、米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊し、予測不可能な戦場でどんな過酷な状況でも仲間を守り抜いた英雄の真実を描く本作。狙撃精度の高さで任務をこなし、敵からは“悪魔”と恐れられるも、過酷で終わりのない戦争は幾度となくクリスを戦地へと向かわせ、彼の心を次第に蝕んでいった…。9.11以降、混迷が続くイラク戦争を舞台にしているものの、戦場での闘いと並行して描かれる主人公とその妻が織りなす家族の葛藤のドラマが共感を呼び、アメリカ本国では全米興行ランキング3週連続1位を獲得、全米興行収入は約2億5,000万ドル(約300億円)を突破し、社会現象ともいえる大ヒットを遂げている。そしてそのヒット要因の一つと言われるのが、アカデミー賞「主演男優賞」にもノミネートされたブラッドリーの驚異的な肉体改造だ。撮影開始前には、ネイビー・シールズとともに本物さながらの家宅捜査や、実弾での訓練、過酷なトレーニングと約18キロもの体重の増量を敢行。成人男性が1日に必要なカロリーの約4倍近くである8,000キロカロリーを摂取した。数か月朝5時に起床して、約4時間のトレーニングを実施し、1日5食に加え、エネルギー補給のためにパワーバーやサプリメント飲料などを取り入れる生活を送っていたという。ブラッドリーは、「クリスは筋肉質で105キロぐらい。当時の僕は84キロぐらいだった。3か月間、いつも食べては運動していた。あれはキツかったな。『どうだい?十分に大きく写っているか?』とテイクの度に聞いていたよ(笑)。それで本編の最初のカットを見たときに、自分がポンプで膨らましたような男に見えて、あれでさらに増やしていたら、危うく喜劇になるところだった(笑)」と撮影当時をふり返る。また「私も役作りで体重を増やした経験があった」というイーストウッド監督も、「自然に体重が増えるとは限らないので、そうなると四六時中食べていなきゃならない。撮影の最終日は『よかったー! もう食べなくていい!』と思ったに違いない(笑)」とその苦労を冗談交じりに語っている。そうして作り上げたブラッドリーの肉体はどこから見ても、米「ピープル」誌で“最もセクシーな男性”(’11年)に選出されたイケメン俳優ではなく、正真正銘の軍人そのもの。横に並んだクリス本人と見比べてみてほしい。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月05日クリント・イーストウッド監督の最新作『ジャージー・ボーイズ』のブルーレイとDVDが発売になった。6月には本作の基になったブロードウェイミュージカルの来日公演も決定しており、様々な角度から本作を楽しむことができる。その他の画像映画は、ブロードウェイでロングランを続けているミュージカルを題材にした作品で、4人の若者が音楽グループ“ザ・フォー・シーズンズ”を結成し、栄光と挫折を経験するヒューマンドラマで実話が基になっている。“ザ・フォー・シーズンズ”は、1960年に結成され、3曲連続でビルボードチャート1位に輝くなど大成功をおさめた。劇中には『君の瞳に恋してる(Can’t Take My Eyes Off You)』『シェリー(Sherry)』など彼らがおくりだしたヒット曲の数々が登場する。このほどリリースになったブルーレイ&DVDには本編だけでなく、舞台を基に映画化されるまでの過程を追ったドキュメンタリーや、本作でも名演技を見せたクリストファー・ウォーケンの魅力に迫った映像、そして映画のラストに登場する華やかな“グランドフィナーレ”の撮影に臨むスタッフ・キャストの姿を追ったメイキング映像が収録されている。また、6月には、渋谷の東急シアターオーブで全世界の観客を魅了したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の上演が決定。日本では映画によってその存在が知られた伝説のミュージカルが日本で初めて上演される。現在、早割チケットの予約受付が先着順で始まっている。『ジャージー・ボーイズ』ブルーレイ&DVD 発売中発売元:ワーナーブラザース・ホームエンターテインメントブロードウェイミュージカル『ジャージー・ボーイズ』6月25日(木)~7月5日(日)全15回会場: 東急シアターオーブ(東京都)料金:S席13000円 A席11000円 B席9000円※2月6日まで超良席先行、早割先行受付中
2015年02月05日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)は2月9日、「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」とのカプセルコレクション「ワールズエンド」を発売する。「ワールズエンド」とは1971年にロンドンでオープンした、ヴィヴィアン・ウエストウッドのオリジナルブティックのこと。この場所でファッションを通じて政治的メッセージを発信していったヴィヴィアンの反骨心、危険を顧みないスローガンを取り入れた「ワールズエンドコレクション」は、これまでロンドンブティック限定で提供されてきた。今回のコラボレーションにあたり、両ブランドはコレクションの価値観を共有。アーカイブを忠実に再現する、ユニセックスな“アーバン・ゲリラ”ルックを完成させた。そのうちの一つ、82SSコレクションの「サベージジャンパー」では、ネイティブアメリカンのサドルバッグを元にしたジオメトリック柄をプリント。83-84AWコレクションで発表された「クリント・イーストウッド ボンバージャケット」は、ミリタリーフライトジャケットとして再構築されている。その他、81年のパイレーツコレクションからは、ウォッシュデニムに17世紀のCamoプリントを施した「アキレスショーツ」、カオスプリントを施した「セックスツイステッドTシャツ」などが復刻。セディショナリーズアイテムからは「アナーキーシャツ」が再提案され、キャットウォークに初登場したスニーカー「タングトレーナー」もリメイクされる。また、“face of war & peace”や“+5degrees & D.I.Y”など、アーカイブを元にしたオリジナルグラフィックを描いたベストやTシャツもフィーチャーされる予定。取り扱いはヴィヴィアン・ウエストウッドワールズエンド、及びオープニングセレモニーのニューヨーク店、ロサンゼルス店のみで行われる。今回のコラボについて、ヴィヴィアン・ウエストウッドは「私達にとってのパンクとは、もともとヒッピールック、50 年代のテディボーイファッションやピンナップマガジンの最終形、もしくは集大成として起こり、その後ロッカーやヘルズ・エンジェルスへと変化したものです。私達がパンクを始めた時、そういったすべてを込めてアーバン・ゲリラ、つまり“抵抗”のルックを完成させました。それは私達のブティックを通して生まれたクリエーションでした」とコメントしている。また、オープニングセレモニーでクリエーティブディレクターを務めるウンベルト・レオン(Humberto Leon)は「ヴィヴィアン・ウエストウッドの影響力はファッションだけにとどまらず、オープニングセレモニー同様、音楽、映画、アートから政治、人権、そして環境問題などあらゆるカルチャーにまで及びます。私たちは彼女のブランドと彼女の反逆精神に賛同し、ワールズエンドからアーカイブピースをセレクトしました」と話している。
2015年02月04日大人気ブロードウェイ・ミュージカルをクリント・イーストウッド監督が映画化した『ジャージー・ボーイズ』のブルーレイ&DVD(2月4日発売)の発売を記念し、1月29日、Gibson Brands Showroom TOKYOにてスペシャルトークショーが開催された。本作のモデルになったフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズをこよなく愛する音楽評論家・萩原健太とワーナーミュージック・ジャパンのプロデューサー・宮治淳一が、本作とグループについて語りつくした。ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』チケット情報フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズは、ザ・ビートルズ以前に世界中を席巻した伝説のヴォーカル・グループ。昨年1月に初の来日公演を行い、9月には映画が公開、そして、今年はミュージカルが日本初上陸を果たす。作品では、グループの栄光と挫折、再起が描かれ、名曲の誕生エピソードもたっぷり盛り込まれている。「この2年間は夢のようなひととき」というふたりは、時代背景や彼らの楽曲が音楽シーンに与えた影響などを補足説明しながら、映画のオススメシーンを紹介。教会に忍び込みオルガンの演奏で歌を練習するシーンや、音楽プロデューサーのボブ・クルーと出会うシーン、感涙必至だという4人が初めて『クライ・フォー・ミー』をセッションするシーンなどを紹介した。また、名曲を聴きながら楽曲の魅力についても語った。萩原は、「『君の瞳に恋してる』はボーイズ・タウン・ギャングがカヴァーして大ヒットしましたが、こちらがオリジナル」と熱弁。当時、宮治が日本人の曲だと思っていたというダニー飯田とパラダイスキングが日本語カヴァーした「シェリー」も試聴した。そして話題は、6月に初上陸を果たすミュージカルへ。本作は、2006年度トニー賞最優秀ミュージカル作品賞など数々の賞を受賞した、今年で10年目を迎えるロングランミュージカル。萩原は、「ニューヨークへ行くたびに観に行っています。ミュージカルの完成度は素晴らしいです。もうチケットを購入しました」とPRした。公演は6月25日(木)から7月5日(日)まで東京・東急シアターオーブにて。チケットぴあでは、超良席先行・早割先行を2月6日(金)まで先行受付中。。また、2月4日(水)には本作のサントラ盤『ミュージカル・ジャージー・ボーイズ~オリジナル・キャスト・レコーディングス』と、フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの代表曲を網羅した3枚組CD+DVD『ジャージー・ビート・ボックス』(全88曲+映像12曲)も同日に発売される。
2015年02月04日米BOX OFFICE MOJOは1月30日~2月1日の全米週末興業成績を発表した。前週に引き続き、クリント・イーストウッド監督&ブラッドリー・クーパー主演の『アメリカン・スナイパー』が首位。3週連続でトップに立ち、累計興行収入は2億4,894万2,000ドルとなった。2位は前週3位の『Paddington(原題)』がワンランクアップ。前週2位のロブ・コーエン監督、ジェニファー・ロペス、ライアン・ガスマン主演のサイコスリラー『The Boy Next Door(原題)』は5位に後退した。一方、今週3位に初登場したのは『Project Almanac(原題)』。ハリウッドの大作を次々と手掛けてきたマイケル・ベイ監督が製作に名を連ねるSF映画で、記録映画的手法が2012年に公開されたジョシュ・トランク監督のSF映画『クロニクル』に類似しており、“第二のクロニクル”と称される作品。タイムマシーンを発見した青年と仲間たちが悪用し、過去を改変してしまったことから巻き起こる事態を描く。4位も初登場の『Black or White(原題)』。ケヴィン・コスナー、オクタヴィア・スペンサー主演で、ケヴィン演じる妻を失った男が孫娘の親権争いに巻き込まれていく人間ドラマ。『ママが泣いた日』『再会の街で』のマイク・バインダーが監督・脚本を手掛ける。その他10位の『The Loft(原題)』も初登場。2008年に公開されたベルギーのミステリー映画『ロフト.』のリメイク作で、5人の男たちが不倫目的で共有していたロフトで発見された女性の他殺体を巡るサスペンス。『プリズン・ブレイク』のウェントワース・ミラー、ジェームズ・マースデンらが主演している。
2015年02月02日