クリント・イーストウッド監督によるヒューマンドラマ『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)で主演を務めたトム・ハンクスと、共演のアーロン・エッカート。本作でトムは、制御不能になった旅客機をハドソン川に不時着させ、乗客乗員155人全員の命を救った機長役を、アーロンは共に危機を乗り越えた副操縦士役を演じた。来日した2人にインタビューし、本作に懸けた思いや、イーストウッド監督との撮影エピソードを聞いた。"ハドソン川の奇跡"は世界中で報道され、チェスリー・サリー・サレンバーガー機長は国民的英雄だと称賛された。だが、本作はお涙ちょうだいの安っぽいアトラクションムービーにはなっていない。9.11の傷跡を入れ込みつつも、知られざる真実に斬り込む人間ドラマに仕上げたのは、名匠クリント・イーストウッドならではの成せる技だ。ミラクルな生還劇を称える報道の裏側で、なにゆえ機長たちは国家運輸安全委員会から激しく糾弾されたのか!?紆余曲折を経て、最後に浮き彫りにされる真のヒロイズムが静かで熱い感動を呼ぶ。その品格にうなるのだ。――まずは脚本を読んだ感想から聞かせてください。トム:脚本を読んで驚いたのは、この人たちがどのくらい精神的な負担を受けたのかという点だよ。あの日どうやって不時着して、どうやって人が降りたのかという一連のハドソン川の奇跡についてそのまま再現されていたけど、問題はそれからだ。彼らはその後、非常にストレスを感じていたんだよ。機長のサリーたちはすぐには回復できずに、何カ月間も悩まされた。また、死ぬかもしれなかった経験をした上に、国家運輸安全委員会からの追求を受けることになって本当に大変だった。その結果は全く想像ができなかったし、そこがまさにこの映画の素晴らしさだと思った。彼らはプロフェッショナルとして完璧にやったんだ。素晴らしいことを成し遂げたはずなのに仕事を失ったり、年金がなくなったりする可能性もあった。まさに窮地に立たされたんだ。感情的にすごく負担をかけられたことが、この映画での重要な要素となった。脚本家のトッド・コマーニキがそういう形で物語を書くことができなかったら、『ハドソン川の奇跡』という映画はうまくいかなかったと思う。――まさにハドソン川での不時着は、ベテランの機長ならではの英断がもたらした奇跡だと思いました。機長役を演じられてみて、どんなことを感じましたか?トム:機長のサリーはこれまでずっとパイロットをやってきて、キャリアも長いから、きっと直感に従ったんだと思う。実際、たった208秒の中で、どうするのかを判断しなければいけなかった。その結果、正しいことをやったと2人とも確信していたんだと思う。角度やスピードなどを頭の中で計算したのではなく、直感で感じたわけだ。そのことは実際に機長に会った時に彼の口から説明してもらったよ。その時の感情について説明するのは難しいけど、何が起こったのかという内容は全部話してくれた。――アーロンさんは、副操縦士役を演じるにあたり、どんなふうにアプローチをされましたか?アーロン:まずは素晴らしい脚本があったし、クリント・イーストウッド監督や周りのキャストも素晴らしかったから心強かった。それで演じるにあたり、パイロットがどういう仕事なのかということも勉強したし、自分でも飛行機に乗ってみたりもしたよ。また、僕も副機長のジェフ・スカイルズさんからいろんな話を聞いたんだ。サリーさんやジェフさんは、国家運輸安全委員会の質問を受けながら、自分は正しいことをやったとすごく自信をもっていたと思う。もちろん大変だったとは思うけど、心の中では信じていたんだ。――クリント・イーストウッド監督の演出はいかがでしたか?トム:クリント・イーストウッド監督といえば、アメリカ映画全体で見ても5、6本は歴史上に残るような素晴らしい映画を撮っている人でしょ。『ペイルライダー』(1985年)や『許されざる者』(1992年)や『ミスティック・リバー』(2003年)など、素晴らしく洗練された映画を作る方だ。でもその一方で彼自身は俳優として『ダーティハリー』(1971年)などにも出ているんだからすごいよね。彼はそんなにたくさん話す方じゃなくて、キャストの方に託してくれる監督だ。あまりこういうふうにやってほしいとかは言わないし、とにかく説明などをしない。ここでこうやって、ちょっとここを見て、というような漠然とした指示しか言わない。僕たちは現場でいろいろと試すだけなので、全然時間が無駄にならないんだ。だから彼とはこれからも何十本も映画を作っていきたいと思うよ。アーロン:僕も同感だ。イーストウッド監督は、いつも本当に楽に監督をやっているように見える。クルーとの関係性も素晴らしいし、そこにいれば家族の一員になるような感じなので、すごく仕事がしやすいんだ。だからこそ、役者のみんなも準備万端にして臨む。だってものすごく尊敬できるイーストウッド監督の現場だもの。彼は業界の中ではアイコンみたいな存在でしょ。素晴らしい俳優であり、監督でもあるから、最高のことをやりたいと思って現場に来る。でも、監督はたいしたことはないよという感じで、仕事なのにすごく楽そうにやっているんだ。――最新テクノロジーのコンピュータではなく、ベテランの機長という人間の判断が155人の命を救うという点が興味深いです。トム:テクノロジーは間違いなく僕たちの人生をすごく簡単なものにしてくれたよね。そのことは素晴らしいし、すごく良いことだとも思う。映画だって特殊効果が使えるからこそ、上からワイヤーなどで吊るさなくてもよくなったわけだから。技術的にすごいことは認めるけど、やっぱりコンピュータでやれることは限られているんじゃないかな。いろんなことを自動化できるけど、やっぱりどこかで人間が判断しなければいけないと思う。だって実際に、パイロットがコックピットにいなかったらどう思う?コンピュータを信じられる?もし、今回のようにバードストライクに遭った時どうなるのか?と問いかけずにはいられない。この先、99%自動運転でできるようになったとしても、1%はやっぱり人間を必要としていると思う。アーロン:素晴らしい答えだね。僕もそう思うよ。もちろん技術は素晴らしいし、びっくりするような進歩も遂げているし、実際に僕たちもその恩恵を受けてきた。でも、やっぱり人間の心が大事だよね。いつかすべて自動化されるかもしれないとも思いたいけど、やっぱりできないと思う。――ハリウッドで活躍されているお二人ですが、出演作はどんな基準で選んでいますか?アーロン:俳優として、いつも一番良い機会を僕は探っている。どこのスタジオで撮るとか、共演者も重要なポイントだ。僕の場合、自分自身がその役を演じていることが想像できた時、ほとんどの場合はそのオファーをお受けするようにしている。だからいつも脚本を読みながら考えるんだ。トム:僕はその作品のテーマにやる価値を見いだせるかどうかが大事かな。ストーリーそのものにとても興味があったり、どこかに行けることが魅力的に思えたりすることもあるけど、ほとんどの場合はテーマで決めているよ。それはものすごく歴史的な記録ものだったり、愛情がこもったものであったりもする。いずれにしても脚本を読んで素晴らしいと思えなければいけない。また、これまで自分がそのことを知らなかったと思えなければ面白いと感じないんだ。もちろん、俳優としてどれだけ経験が詰めるかというところも重要だ。実際、ものすごい量の脚本が生まれているし、脚本家の数だって相当多い。やっぱりみんなが映画を作りたいと思っているんだ。例えば小説としては良くてできていても、映画としてはうまくいかないという場合もあると思う。だから僕は、脚本を読んだ時の直感で決めているよ。■プロフィールトム・ハンクス1956年7月9日、アメリカ生まれ。『スプラッシュ』(84)に主演し、注目を集め、『ビッグ』(88)でアカデミー主演男優賞にノミネート。『フィラデルフィア』(93)で同賞主演男優賞を獲得し、さらに翌年『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)でも同賞を獲得。その後、『プライベート・ライアン』(98)や『キャスト・アウェイ』(00)でも同賞にノミネートされる。『すべてをあなたに』(96)では初めて長編映画の脚本・監督を担当し、出演も兼ねた。2013年にはノーラ・エフロン演出の「Lucky Guy」でブロードウェイ・デビューし、トニー賞など数多くの賞にノミネートされる。その他、2002年にAFIの生涯功労賞、2009年にチャップリン賞、2014年にはケネディ・センター名誉賞も受賞している。アーロン・エッカート1968年3月12日、アメリカ生まれ。『エリン・ブロコビッチ』(00)で注目される。『サンキュー・スモーキング』(06)でゴールデングローブ賞や主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされる。『ダークナイト』(08)ではハービー・デント(トゥーフェイス)役を演じた。主な出演作は、『ラビット・ホール』(10)や『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(11)、『ラム・ダイアリー』(11)、『エンド・オブ・ホワイトハウス』(13)、『アイ・フランケンシュタイン』(14)、『エンド・オブ・キングダム』(16)など。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月24日最近では"映画の神"とまで言われ、もはや別格の域に突入中の巨匠クリント・イーストウッドの最新作は、実際に起こった航空機事故を題材にした『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)だ。一般的に、どれほどの天才でも歳を取れば才能が渇いてくるものだろうが、イーストウッドは74歳の時に『ミリオンダラー・ベイビー』(04)でアカデミー賞監督賞の最高年齢記録を樹立。85歳で全世界興行収入600億円という自身のキャリア史上最大のヒットを記録した『アメリカン・スナイパー』(14)を監督するなど、キャリアのピークがよくわからん! そして御年86歳で放った『ハドソン川の奇跡』もズバリ! 傑作と激賞したい一作だった。話の舞台は、2009年1月15日、極寒のニューヨーク。チェズレイ・"サリー"・サレンバーガー機長(トム・ハンクス)とジェフ・スカイルズ(アーロン・エッカート)が操縦するUSエアウェイズ1549便が、160万人が暮らすマンハッタンの上空へ向かって飛び立つが、程なく鳥の群れと激突したことで、上空850メートルで全エンジンが完全停止! 高度が足りず近くの空港に引き返せないと判断したサリーは、目前のハドソン川に着水する方法を採ることを決断する。制御不能ゆえに高速で墜落する70トンの機体を必死に制御するサリーは見事、ハドソン川に着水成功。乗員乗客155名全員無事という奇跡の生還を果たして国民的英雄になるが、過熱するサリー"フィーバー"の一方でハドソン川への着水に問題があったかどうかを調査する国家運輸安全委員会の厳しい追及が始まる、というお話。この映画、"ハドソン川の奇跡"というタイトルになっているので一定のイメージを抱きがちの可能性があるが、最大の注目ポイントは、エアバスが墜落――いやハドソン川に"着水"するまでのクライシス満点のドラマを"海猿"的なヒューマニズム全開で「オレが絶対に助け出す!」という感動巨編にまとめてあるわけではなくて、奇跡の後に起こっていたサリー機長とジェフにまつわる過酷な試練と、「一流のプロであるとはどういうものか?」という仕事や責任に全力でフォーカスが当たっていることだ。もちろんサリー機長とジェフに、乗員乗客155名全員を助け出したいという人間的な気持ちがあったと思うが、プロとして当然の判断・仕事をした結果、危機回避もなし得た、という順序がまずあるように思う。だから、サリー機長とジェフを厳しく追いつめる国家運輸安全委員会の追求も、「それが彼らの仕事だから」みたいな一定の理解を示しているほどで終始、エモーショナルなまとめかたをせず、プロ意識に基づく理詰めで進行していくドラマ展開が実に素晴らしい。ちなみに原題が機長の名前、"Sully"であることも、人間性を重視しているようだ。この「プロフェッショナルとは何か?」という点について、日本公開直前で来日を果たした主演のトム・ハンクスとアーロン・エッカートに直接質問したところ、大きくうなずいて同意していた。パイロットと俳優には大きな共通点はないものの、プロとしての哲学はあるはずで、この点トム・ハンクスは、「僕の場合は、なるべく忠実に演技することだね。それが哲学で、自分の責任だと思っているよ。今回のサリーならサリーを、真実に基づいて演じ上げなくてはいけない。僕は自分でもリサーチをするから、例えばそういうタイプじゃない脚本家とは仕事はしたくないよ(笑)」とコメント。また、アーロン・エッカートも、「他人にプロと言われること、それが一番のホメ言葉じゃないかな。"彼ら"もそうだった。救助に関わった155名全員がプロだった。皆が自分の仕事に対してプロ意識を持っていたから助かったわけだ」と激しく同意。仕事や使命をまっとうすることとは、どういうことなのか。"ハドソン川の奇跡"の事故は、この映画という素晴らしい教訓を生んだ。それにしてもトム・ハンクスが乗り物に乗っていると、必ず戻ってくる感がハンパないため奇跡感は薄まるかもしれないが、そんなことはともかく『ハドソン川の奇跡』はおよそ仕事をしている人たちであれば、鑑賞マストのイーストウッド最新作!プロとは何か? 仕事とは何か? 責任とは何か? など、夏休みボケのアタマで再考してほしい!(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月23日クリント・イーストウッド監督と主演トム・ハンクスで、9.11以降、沈み込むニューヨークの人々に希望を照らした奇跡の生還劇と、“その後”を描く『ハドソン川の奇跡』。全米大ヒット中の本作の日本公開を直前に控え、“ハドソン川の奇跡”の一部が明らかにされる、5分にも及ぶドキュメンタリーのような特別映像が解禁となった。いち早く公開された全米では、圧倒的成績で興収ランキング2週連続No.1を獲得し、米批評サイト「Rotten Tomatoes」での観客評価は89%を維持し続けている本作。早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声高く、作品賞、監督賞、主演男優賞など、主要部門でのノミネート確実とうわさされている。解禁となった映像からも分かるように、巨匠イーストウッド監督が手がけた本作は、2009年1月15日、極寒の日に起きた実際の事故を再現しつつ、事故後の緊迫した状況を掘り下げている。その日、1549便には150人の乗客と5人の乗務員がいたが、空中でも、水中でも、1人の犠牲者も出さなかった。SNSで瞬く間に拡散されたこの生還は、“ハドソン川の奇跡”としてたちまち世界中で知られるようになる。だが、真のドラマは、その事故後にあった。長年の経験をもつ熟練パイロットであり、大惨事の危機に直面しても冷静に対応したサリー機長は、国家運輸安全委員会(NTSB)に何度も呼び出され、自身の判断と行動を弁護しなければならなかったのだ。この事故にまつわる、その知られざる部分こそが、イーストウッド監督を強く惹きつけることになった。前作『アメリカン・スナイパー』で戦場という極限の状況下での兵士の人間性を鋭くも優しく見つめたイーストウッドが、知られざる“ハドソン川の奇跡”を題材として描くことに対し、ハンクスは「アメリカ映画史に残る名作を撮ってきたクリントでなければ撮れなかった映画だ」と言葉に力を込める。真実の裏側はもちろん、イーストウッド監督は「感動的な実話を忠実に再現することが大事だった」と明かす。脱出した乗客たちを凍てつく川から救い出すため救助に向かった人々も、ヘリやフェリーなどの関係者ほか、実際に救助活動に従事した人々をできるだけ多く見つけ出し、映画に出演してもらったという。あの9.11の悲劇を思い出させ、“全員生存”に誰もが賞賛を贈った“ハドソン川の奇跡”。サリー元機長は、「あの日、誰もが自発的に行動を起こして団結し、それぞれが見事に自分の役割を果たしました。だからこそ、私たち全員の命が救われたのです。そしてだからこそ、私たちはあの日とあのフライトをずっと覚えているんじゃないでしょうか」とコメント。あの日、操縦かんを握っていた男は、自分だけの手柄だと言われるよりも、関わった全員の努力が認められることを望み、この映画ではそう描かれていることを喜んでいると明かしている。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月23日現在86歳のクリント・イーストウッド監督が最新作の題材に選んだのは、2009年に発生した航空機事故にまつわる奇跡の生還劇だ。すでに全米で大ヒットを記録し、アカデミー賞候補入りも確実視される感動巨編『ハドソン川の奇跡』で主演を務めるトム・ハンクス、共演するアーロン・エッカートが揃って来日し、取材に応じた。ともにイーストウッド監督との仕事は初めて。誰もが憧れる“至宝”と仕事する栄誉とは?その他の写真マンハッタン上空で制御不能となった旅客機をハドソン川に不時着水させたサリー機長(ハンクス)は、乗客乗員155人全員を救った英雄と称賛される一方、そのとっさの判断が「乗客を危険にさらした」として事故調査委員会から厳しい追及を受けることに…。長年、“アメリカの英雄”の知られざる真実を描き続ける、イーストウッド監督の本領が発揮された一級品のサスペンスにして、極上の人間賛歌に仕上がった。「クリントとの仕事は、素晴らしいの一言に尽きるね。アメリカ映画の歴史を振り返っても、彼ほど洗練された映画監督がいない。これほどの栄誉はないよ」と敬意を示すハンクス。自身も監督業をこなすだけに、「現場にやってきて『じゃあ、始めよう』とカメラを回すだけ。俳優に何かをくどくど説明したりしないし、テストもほとんどしないから、時間の無駄が一切ない。おかげで役者も身が引き締まり、演技に最大限のエネルギーと集中力を注げるんだ」とイーストウッドの姿勢に多くを学んだそうだ。副操縦士のジェフを演じるエッカートも「まったく同意見だね」と大いにうなずき、「難なく仕事をこなしている姿が印象的だった。そこには、入念な準備で備えるクルーとの信頼関係がある。だから、初めて(イーストウッドの現場に)参加しても、すぐに家族の一員になれた気がするし、『最高の仕事をしたい』と自然に思えるんだ」と感慨深く振り返る。果たして命を救ったベテラン機長の判断は、無謀だったのか?物語は現代人が避けては通れない、“人間の直感”と“機会が弾き出す想定”をめぐる争いを浮き彫りにする。「テクノロジーが生活を効率化しているのは事実だし、その波は映画製作の現場にも押し寄せている。それでも人間が培った経験は必要だし、映画が描く危機的状況であれば、なおさらだ。機械が99パーセントの正解を出せても、最後は人間が絞り出す1パーセントがものを言うんだ」(ハンクス)、「技術の進歩は驚くべきものがあるし、人間の生き方にも大きな影響を与えているけど、やはり大切なのは人間の心だ。この映画にはそんなメッセージが込められている」(エッカート)『ハドソン川の奇跡』9月24日(土)新宿ピカデリー 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年09月23日クリント・イーストウッド監督がトム・ハンクスを主演に迎えて贈る最新作『ハドソン川の奇跡』。全米では2週連続で圧倒的NO.1を獲得している本作には、サリー機長とその妻ローリーの夫婦愛に女性たちの共感が寄せられているという。このほどシネマカフェに、乗員乗客全員を救った英雄から一転、容疑者となってしまう夫を優しく電話で励ます妻の本編映像が到着した。本作は、2009年に起きた航空機事故の実話をイーストウッド監督が映画化。トム演じるサリー機長は、全エンジンが停止した航空機を制御し、機体をハドソン川に不時着させることを決意、絶体絶命の中、乗員乗客155人全員の命を救った国民的英雄として称賛される。だが、機長は、「不時着以外の選択はなかったのか?命を危険にさらす無謀な判断ではなかったのか?」と一転、容疑者にされてしまうのだった…。トム演じるサリー機長と、実力派女優ローラ・リニーが演じる、その妻ローリー。夫婦は、事故が起き、サリーが容疑者になってしまうと面会は許されず、離れ離れの生活になってしまう。厳しい追及を受けるサリー機長と、家に多くのマスコミが押し寄せ困惑するローリー。2人が唯一お互いの無事を確かめ合うことができたのは、電話だけだった。今回到着した本編映像は、そんな過酷な状況に耐える2人の切ないシーン。サリー機長は自分の決断は正しいと信じるが、次第に追い詰められ「僕が間違っていたら?」と弱音を吐露。そんなサリーに対し、ローリーは「サリー、ニュースを見て。あなたは英雄よ。NTSB(国家運輸安全委員会)も認めるべき」と優しく励ます。しかし、サリーは事故が起きたとき、両エンジンが停止したと思い、ハドソン川に不時着させたが、左エンジンが作動していた可能性があったと言うのだ。シミュレーションによると、ラガーディア空港に引き返せたはず、と追及されていくサリー。不安が押し寄せ、容赦なく追い詰められ、孤独な状況に陥る彼を支えるのは、愛する家族と数少ない仲間だけだった…。実はこの電話のシーン、離れ離れの2人と同じく、トムとローラもまた別々の場所で撮影を行ったという。ローラ演じるローリーは事故現場から離れた実家にいる、という設定だったため、夫サリー機長との電話のシーンがほとんどだった。そのため、トムとは顔を合わせずに撮影が進んでいったそうで、ローラは「私たちが撮影しているとき、トム・ハンクスの顔を見なかったの。ほかのみんなが働いているトーンがどういうものか分からないから難しかった。私が撮影しているものの前後のシーンと合わせたときに、私のエネルギーがどれくらいのところにあるかわからず、どういうふうにやればいいのか分からなかったわ」と、その苦労を明かしている。しかし、そこはアカデミー賞俳優のトム。そんなローラのために、実際に電話をつないで台詞を言って撮影する、という神対応を見せてくれたという。「トムは電話のシーンを撮影するときに電話越しで話してくれていたの。それはすごい助けになったわ。だから、彼が電話で話しているときは、私も反対側にいたの。そうやって撮影していったのよ」と秘話を明かす。トムの助けもあり、まるで本物の夫婦のような気づかいをしながら撮影していったからこそ、切ない夫婦愛が身近に感じられるシーンが出来上がったようだ。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月22日米BOX OFFICE MOJOは9月16日~9月18日の全米週末興業成績を発表した。クリント・イーストウッド監督、トム・ハンクス主演の『ハドソン川の奇跡』が2週連続で首位。テレビシリーズ『24 -TWENTY FOUR-』の監督・プロデューサーが手掛けたサイコサスペンス『When the Bough Breaks(原題)』は前週2位から6位に転落した。2~4位は今週初登場の作品が並び、2位にランクインしたのは『ブレア・ウィッチ』。1999年公開の大ヒットホラー映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の続編で、前作で失踪した3人の中の1人の弟が事件から20年後に手掛かりを見つけ、再び伝説の魔女"ブレア・ウィッチ"の棲む森に仲間と踏み込んで行く。3位は『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』。レネー・ゼルウィガー主演のロマンティックコメディ『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズの前作から11年ぶりとなる3作目で、1作目のシャロン・マグワイア監督が再びメガホンを取り、新しい恋人と元彼との間で揺れ動くアラフォーの独身キャリアウーマンとなったブリジットを描く。4位は元CIA職員のエドワード・スノーデンの半生をオリバー・ストーン監督が描いた『スノーデン』。『ザ・ウォーク』のジョセフ・ゴードン=レヴィットが主役を務める。政府による個人監視という機密情報を暴露した1人の若者にスポットを当てた作品だ。
2016年09月19日クリント・イーストウッド監督と主演トム・ハンクスのコンビが贈る映画『ハドソン川の奇跡』の来日記者会見が9月16日(金)にザ・リッツ・カールトン東京で開催され、トム・ハンクスとアーロン・エッカートが出席。実際に事故を体験した日本人乗客と対面を果たした。本作の題材となるのは、2009年1月15日に起きた未曾有の航空機事故。制御不能になった機体をハドソン川に不時着させて、乗客乗員全員を救ったサレンバーガー機長の実話に迫るヒューマン・ドラマだ。会見には、事故が起きたUS エアウェイズ1549便に実際に搭乗し、“奇跡”の一部始終を体験した日本人乗客の滝川裕己さん、出口適さんも参加。トムとアーロンは、「日本人搭乗客がいたことは、おふたりに会うまで知らなかった」と驚きの表情を見せた。「荷物はちゃんと戻ってきたのか」と気にするトムだが、出口さんは「すべてクリーニングがかかって、きれいな形で戻ってきた」、滝川さんも「スーパーの会員券まで戻ってきた」と笑顔で証言。また映画については、「非常にリアルで事実が忠実に再現されていた」(滝川さん)、「命を救ったヒーローがその後に容疑者扱いをされていたとは知らなかった」(出口さん)と搭乗者としても、驚きに満ちたものだったという。本作で、乗客を救ったサレンバーガー機長を演じたトム。これまでにも『ブリッジ・オブ・スパイ』や『アポロ13』など実在の偉大なる人物を演じてきた。トムは「『トイ・ストーリー』のウッディ(の声)も演じているけれど、特に彼にはインタビューをしたり話を聞いたりはしていないよ」とおどけつつ、「その物語に私たちが知らない事実が隠されていたり、2幕までは知っていたけれど、3幕、4幕があったんだという面白さに興味を引かれるんだ」と実話を演じる面白さについてコメント。さらにトムは「とにかく、いつもいい題材を常に探している。俳優としては競争心がある方」と貪欲な姿勢を明かし、本作の脚本には「いろいろなサプライズがあった」と述懐。「知っていると思っていたニュースには、実はこれだけいろいろなことがあったんだと分かる。そういったことが、いい映画ができる要素になると思うんだ」とエネルギッシュに語っていた。(text:cinemacafe.net)
2016年09月16日俳優のトム・ハンクスが16日、ザ・リッツ・カールトン東京で開催された映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)の来日記者会見に、共演のアーロン・エッカートとともに登壇した。トム・ハンクスとクリント・イーストウッド監督が初タッグを組んだ本作では、制御不能になった旅客機をハドソン川に不時着させ、乗客乗員155人全員の命を救ったチェスリー・サリー・サレンバーガー機長の実話を描く。事故後に疑いの目を向けられるサレンバーガー機長役をトム・ハンクスが、スカイルズ副操縦士役をアーロン・エッカートが演じた。本作を含め、『アポロ13』(1995年)や『キャスト・アウェイ』(2000年)など、映画でいろんな困難な旅を経験してきたハンクスは「東京へ来て、スーツケースがなくなったという映画が撮りたいけど、誰も資金援助してくれないだろうな」とおちゃめに笑う。そしてハンクスは、「僕はとにかく良い題材を常に求めているし、俳優として競争心がある方だ。今回の脚本にはサプライズがあった。知っていたと思っていたニュースの裏に、これだけのことがあったんだと。非常に良い映画になると思ったよ。クリント・イーストウッド監督作だし、共演者がアーロン・エッカートだしね」とエッカートの顔を見た。エッカートも「ハンクスとの共演はもちろん、イーストウッド監督との仕事でとても良い経験ができたよ。クルーも達者な人たちばかりだったし。僕にとってこの映画に関わることが特権だった」と満足気に話した。その後、実際に題材となったUS エアウェイズ 1549 便に搭乗し、奇跡の一部始終を体験した日本人の乗客・滝川裕己と出口適(かなう)が登場。映画を観た感想について出口が「一番びっくりしたのは、我々の命を救ったヒーローが容疑者扱いをされていたことです」と驚くと、滝川も「背後でそういうことが起こっていたとは、我々も知らなかったです。また、映画の中身がすごくリアルで、我々体験した者から観ても事実を忠実に再現されているなと感じました」と感心していた。さらに、ハンクスからの「荷物は無事に戻ったのか?」という質問に対して、滝川が「何カ月後か忘れましたが戻ってきました」と言うと、出口も「スーパーの会員権まで全部戻ってきました。すべてクリーニングされ、丁寧に舗装されていてびっくりしました」と笑顔で語った。ハンクスとエッカートは滝川たちと熱い握手を交わし、仲良くフォトセッションに応じた。
2016年09月16日クリント・イーストウッド監督最新作『ハドソン川の奇跡』を引っさげて、トム・ハンクス、アーロン・エッカートが来日。9月15日(木)に有楽町マリオンでジャパンプレミアが開催され、日本代表ゲストの市川海老蔵とともに日本のファンの前に登場した。本作は、ハドソン川で起きた未曾有の航空機事故からの生還劇の裏に隠された実話を描く物語。チェスリー・サレンバーガー機長を演じるトムは、『キャプテン・フィリップス』以来3年ぶり。サレンバーガー機長とともに危機に立ち向かうスカイルズ副操縦士を演じるアーロンは『ダークナイト』以来8年ぶりの来日となった。海老蔵さんと対面したトムは「今日は歌舞伎のメイクをしていないから分からなかったよ」とおどけ、「日本のジェームズ・ボンドといってもいいくらい、かっこいい」と海老蔵さんを絶賛。アーロンも「ものすごくハンサム」とニッコリ。「ひと目で才能がある方だと分かる。たぶん力も強くて、我々はやっつけられちゃうだろうね。ジェームズ・ボンドだからね」と話すと、海老蔵さんは「恥ずかしい、恥ずかしい」と汗をかいて照れていた。また究極の選択をする内容にちなみ、「人生で選択を迫られた経験」を聞かれた海老蔵さんは、「海老蔵を襲名したときに、父がすぐ病気で倒れました。そのときは本当にいろいろな選択を迫られました」と述懐。舞台を作るために日々、精進している海老蔵さんだが、「信念を持ち続けて、それに誠実に向き合うことによって、正しいことが何か証明される。いま、戦っている人に勇気を与える映画」と本作にも大いに感銘を受けた様子だった。トムは「『ハドソン川の奇跡』はひとりで起こした奇跡ではない。いろいろな人がチームとなって、協力し合ったんだ。日本ではここ数年災害があって、助け合う精神というのがよくお分かりだと思う。そういった精神を描いている」と心を込めてアピール。アーロンは「イーストウッド監督が情熱を込めた映画。英雄について語っているけれど、誰もが英雄になれるんだ」と熱いメッセージを送った。3人の名優がそろったイベントとなったが、海老蔵さんはトムと自撮りをしたり、がっちりと握手を交わしたりと感激しきり。初めての来日イベントの参加に「とても光栄」と喜びを語っていた。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月15日歌舞伎俳優の市川海老蔵(38)が15日、東京・有楽町で行われた映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)のジャパンプレミア レッドカーペットイベントに登壇。来日を果たしたトム・ハンクス(60)とアーロン・エッカート(48)を出迎えた。クリント・イーストウッド監督がメガホンをとる本作は、2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された航空事故の生還劇の知られざる真実に迫る映画。本作を引っさげ、主人公のサリー機長を演じたトム・ハンクス、副操縦士役のアーロン・エッカートが14日に来日を果たした。イベントではまず、2人を迎える日本代表ゲストとして海老蔵が登場。ハリウッド映画の来日イベントに参加するのは初めてという海老蔵は「とても光栄」と語り、本作でサリー機長が"究極の決断"を迫られることにちなみ、"究極の決断"を迫られた経験を聞かれると、「"海老蔵"を襲名したときに父がすぐ病気で倒れ、そのときはいろんな選択を迫られた」と振り返った。そして、ハンクスとエッカートが姿を現し、会場がさらにヒートアップする中、海老蔵も拍手で迎え、ガッチリと2人と握手を交わした。ハンクスは「日本には何度も来ていますが、日本に戻ってくるたびにうれしさを感じます」と来日を喜び、エッカートも「コンニチハ! 日本ダイスキ!」と日本語でお茶目にあいさつ。そして、ハンクスは海老蔵のことを「日本の"ジェームズ・ボンド"と言っていいほどかっこいい」とべた褒め。エッカートも「ものすごくハンサムな方。パッと一目で才能がある方だと思うので、ハリウッドにいらしても成功すると思います」と太鼓判を押し、「たぶん力も強くて我々はやっつけられると思います。ジェームズ・ボンドだから」と続けると、海老蔵は「恥ずかしい、恥ずかしい」と大照れした。海老蔵は2人の前で、本作について「正しいということを証明することがいかに難しいことで、それに対して忠実でいること…そういうことと戦っている人たちに対して勇気を与える映画」とコメント。ハンクスは「ハドソン川の奇跡は、1人が起こした奇跡ではなく、いろんな人たちがチームで協力し合って起きた奇跡」と説明し、「日本ではここ数年いろいろ災害があり、日本の方は助け合うという精神をよくおわかりだと思いますが、この映画はまさにその精神を描いています」と熱く語った。イベントでは、海老蔵から2人にサプライズプレゼントとして名前入りの提灯を贈呈。2人とも「アリガトウ」「とても美しい」と喜んでいた。
2016年09月15日映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)で主演を務める俳優のトム・ハンクスが14日、東京・羽田空港に到着し、3年ぶりに来日を果たした。クリント・イーストウッド監督がメガホンをとる本作は、2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された航空事故の生還劇の知られざる真実に迫る映画。このたび、主人公のサリー機長を演じたトム・ハンクスが、副機長を演じたアーロン・エッカートと共に来日した。ハンクスの来日は、2013年の『キャプテン・フィリップス』以来約3年ぶり、エッカートは2008年の『ダークナイト』以来8年ぶり。2人は、羽田空港に集まった約150人のファンから熱烈な歓迎を受け、ハンクスが集まったファンと報道陣に笑顔で手を振って挨拶すると空港は一気にヒートアップした。エッカートも、サインや写真撮影に応え、集まったマスコミに向けて「日本の皆さん愛してるよ」とメッセージを送った。本作は、日本公開に先駆け、9月9日から全米3,525館で封切られ、週末3日間(9/9~9/11)で興行収入約36億2,000万円(35,505,000ドル ※Box Office Mojo調べ/1ドル=102円換算)を記録し、全米初登場1位の大ヒットスタートを切った。早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声も高い。ハンクスとエッカートは、明日15日のジャパン・プレミア、明後日16日の来日記者会見に登壇する予定。話題作を引っさげ、日本で何を語るか注目が集まっている。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月14日かつて起きた航空事故の裏側に迫る映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)で主演と務める俳優のトム・ハンクスが、自身が演じる機長のモデルとなった人物から航空機の操縦法の指導を受けていたことが、このほど明らかになった。クリント・イーストウッド監督がメガホンをとる本作は、2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された航空事故の生還劇の知られざる真実に迫る映画。ハンクス演じるサリー機長が運転する155人を乗せた航空機のエンジンが突然、160万人が住むアメリカ・マンハッタン上空で停止。高速で墜落する70トンの機体を制御し、ハドソン川に着水させることを決断して大事故を防いだサリー機長は、英雄として称賛されるも、不条理な疑いをかけられ容疑者になってしまう。この奇跡の事故の様子をリアルに再現するため、ハンクスは副機長ジェフを演じたアーロン・エッカートと、実際のパイロットたちが訓練に使うフライト・シミュレーションで操縦を特訓。オスカーを2度受賞しているハンクスでも、実際に航空機を運転しているような感覚になるこの訓練には苦労したようだ。「本当に飛行機に乗っている感覚だった。操縦以外、何も想像する余地がないんだよ。機体の傾きとか動きとか物理的にリアルに感じてとにかく驚いた」と難しさを語るハンクス。それだけでなく、本作では両エンジンが停止するという事故が起きた時の究極状態をも再現しなければならない。このため、ハンクスとエッカートは事故の当事者である実在のサリー機長から操縦法を学んだ。サリーは、2人に専門技術を徹底的に特訓。コックピットではどんなことが行われているのか、実際に操縦するとどんな感覚なのか、サリー機長の指導によってハンクスとエッカートはリアリティのある演技を習得することができたそうだ。ハンクスは、サリーが「シミュレーターに入れば飛行機の操縦がどんなものか分かるよ」と何度も言っていたことを明かし、「その通り、サリーとジェフがたった208秒でどれだけ多くの判断を下さなければならず、さまざまな感情があふれたであろうことを実感できた」「コックピットで2人に何が起きたのかリアルに描くことができたと思う」と猛特訓の成果からの自信をのぞかせた。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月14日トム・ハンクスとクリント・イーストウッド監督のタッグで、2009年、ニューヨークのハドソン川で起こった航空機事故の驚愕の生還劇に迫る『ハドソン川の奇跡』。このほど、その事故機に搭乗していた日本人の“奇跡の体験者”2名からコメントが到着、併せて、機内の混乱が映し出された特別映像が解禁となった。日本公開に先駆け、全米で公開された先週末、興収ランキングNo.1の大ヒットスタートを切った本作。2009年1月15日、ニューヨーク発、シアトル行き乗員乗客155人を乗せたUSエアウェイズ1549便が、上空850mで航空機を突如襲った全エンジン停止。160万人が住む大都会の真上で、制御不能の70トンもの機体が高速で墜落していくなかで、サリー機長はある決断をする――。なんと、当時この機内には2名の日本人乗客が搭乗していた。その日、ニューヨーク駐在員だった滝川裕己さん(50歳)と出口適さん(43歳)は、アラバマ州の取引先に向かう際に事故に遭遇、“奇跡の体験者”となった。いち早く本作を鑑賞した2人は、「胸が熱くなりました。私自身が体験したこととあいまって、事故後の人間ドラマに感動しました。事実に即したリアルな表現にも驚きを覚えました。改めて、いま生きている喜びを噛みしめました。そしてサリー機長にお礼を伝えたい。映画を観て、そんなことを思いました」(滝川さん)、「9.11が起こった年にN.Y.に赴任し、その後この事故を経験しました。映画を見て、改めて思い出しました。事故で起こったことをそのままに、とてもリアルに描かれていました。肩が痛くなるほど、ドキッとしてしまいました。映画を観て、改めてサリー機長のプロ意識に感動しました」(出口さん)とコメント。両者共に、作品の“リアルさ”について口を揃え、また、サリー機長についても言及した。当のサリー機長本人は、「あの事故の間、関わった誰もが素晴らしい仕事をした」と明かす。到着した映像でも、奇跡がもたらされる様子を垣間見ることができる。さらに「9.11の後の時代であり、人々は不安でいっぱいだったのです。そんななかでこの事故がマンハッタンで起き、私たちは生還しました。そのことが人々に希望を与えたのだと思います。たとえ事故に関係のなかった人々にも」と、“奇跡”によってもたらされた希望についても、ふり返っている。巨匠・イーストウッドが、前作『アメリカン・スナイパー』で戦場という極限の状況下における兵士の人間性を鋭く優しく見つめた後、本作では、いまを生きる我々に何を伝えてくれるのか。世界を震わす真実のドラマに、ますます期待が高まる。なお、“奇跡の体験者”滝川さんと出口さんは、16日(金)のトム・ハンクス&アーロン・エッカート来日記者会見への登壇も予定されている。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月13日クリント・イーストウッド監督とトム・ハンクスのアカデミー賞コンビが手掛ける『ハドソン川の奇跡』。この度、本作の公開を記念し9月11日(日)にニュースキャスター復帰後初のイベントとなる雨宮塔子によるトークショー試写イベントが行われた。2009年、ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生還劇のその知られざる真実に迫る本作。ニューヨークで実際に起きた航空機事故で、ベテランパイロットのサリー機長は乗員乗客155人全員生存という奇跡を起こし英雄と称賛されるが、容疑者にされてしまう。今回登場した雨宮さんは、サリー機長に起きた事故後の知られざる真実を描いた“実話”であることについて「キャスターとしてはたとえ数字に結びつかなかったとしても真実を伝えたいという思いがあります」とコメント。サリー機長の“155人の命を救い容疑者になった男”というキャッチコピーがとても気になっていたそうだ。さらに“奇跡”の生還劇を描く本作にちなみ、「私はお財布やケータイをよく失くしてしまうのですが、パリに住んでいた時に身分証などが入っていたお財布を落としてしまったんです。でも道路工事をしていたおじさんが拾って電話してくれて、何も取られずに全部戻ってきました。日本ではありえますが、パリでは絶対に起こらないので“パリの奇跡”と友人から呼ばれています(笑)」と奇跡のエピソードを語ると、会場に集まった女性たちから驚きの声が上がった。また、奇しくもイベント当日はアメリカ同時多発テロが起きた日。劇中に9.11を連想させるようなシーンが登場することから、雨宮さんは「事故が起きた2009年のアメリカはとても暗い時代だった。そういう時に全員生存という奇跡が起きた明るいニュースは、すごくアメリカの皆さんに投げかけることも大きかったのだと思います」と、報道に携わる雨宮さんだからこその独自の意見を述べた。そして、映画が大好きと語る雨宮さんは、14日(水)より来日が決定しているトムについて「コミカルな俳優さんのイメージでしたが、本作のような人間的な葛藤を演じる役もぴったりはまっていて幅の広い役者さんだと思います」といままでのイメージとは違うトムの熱演を見逃さないで欲しいと力を込めた。最後に本作の見どころを「世界中でテロなどが起きている現代社会で、『誰か1人がヒーローにならなくても、私自身ができることって何か?』自らがやるべきことをやりきるということの大切さを教えて頂きました。そして温かい作品でした。いまこの時代にぜひご覧頂きたい作品です」と女性に向けてメッセージを送り、イベントは終了した。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月12日米BOX OFFICE MOJOは9月9日~9月11日の全米週末興業成績を発表した。2009年に米ニューヨークのハドソン川で起きた航空機事故を描いた『ハドソン川の奇跡』が初登場首位を獲得。クリント・イーストウッド監督が事故機の機長の手記をもとに映画化し、トム・ハンクス主演で乗客乗員155人全員を生還させた奇跡の裏に隠された真実を描く。2位も初登場の『When the Bough Breaks(原題)』。テレビシリーズ『24 -TWENTY FOUR-』の監督・プロデューサーとして知られるジョン・カサーの劇場映画監督作で、子どもに恵まれない裕福な夫婦が代理母と契約したものの、徐々にその女性の異常性が明らかになっていくサイコサスペンス。前週まで2週連続トップの『Don’t Breathe(原題)』は3位に転落。『スーサイド・スクワッド』も2位から4位に順位を下げたが、累計興行収入は公開から6週間でついに3億ドルを突破した。その他5位『The Wild Life (2016) (原題)』が初登場。イギリスの小説家ダニエル・デフォーの小説『ロビンソン漂流記』の一部を、『サミーとシェリー2 僕らの脱出大作戦』のヴィンセント・ケステルート監督がアニメ映画化。製作には『サミーとシェリー』シリーズのベン・スタッセン監督らが名を連ねている。
2016年09月12日フリーアナウンサーの雨宮塔子が11日、映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)のトークショー試写イベントに登壇した。7月25日のTBS系報道番組『NEWS23』で17年ぶりにキャスター復帰を果たして以降、初のイベント参加となった。本作は、クリント・イーストウッド監督と主演トム・ハンクスのアカデミー賞コンビによるヒューマンドラマ。2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された航空事故の生還劇の知られざる真実に迫る。雨宮は「クリント・イーストウッドにやられたというか、らしい…一見スポットライトを浴びがちな部分とは違う視点で捉えているところがやられた」と映画の感想をコメント。主演のトム・ハンクスについては「コミカルな役が彼は好きで、純粋な心を持った主人公をやらせたらピカイチ」とした上で、「こういうシリアスな社会派のものもぴったりはまっていた」とうなった。トム・ハンクス演じるサリー機長の決断が鍵となることにちなんで、ニュースキャスター復帰は大きな決断だったのではと聞かれると、「決断といえば決断」と返答。サリー機長の決断について「エンジン停止から不時着まで208秒の間に決断するが、40年間のキャリアでの経験値から判断したと思う」とし、「決断ってその瞬間するものではなく、自分が今までどう生きてきたかというのがそういう形で出るもの」との考えを示した。そして、自身のキャスター復帰は「フランスで17年間生きてきたことの延長線上。ずっと日本にいたとしたらなかった決断かなと思う」と語った。また、「子供をフランスに置いてきている。いたらいたですごく気になり、不器用なので両方中途半端になると思う」と離れ離れに暮らしている子供たちについて話し、「今見てくれている前の夫や奥さまを信頼しつつ、ちゃんとやってくれているか…『どうしてる?』と言いたくなるんですけど、どーんと任せた方がいいのかなと。そういう意味ではある程度任せて、お引き受けしたからには全力でこっちをという考えでいる」と思いを打ち明けた。最後に、本作について「アメリカ映画っぽくない。自分がヒーロー的に扱われるのを嫌がる機長さん」と述べ、「彼としては自分の仕事を精いっぱいやっただけ。ほかの方もそれぞれできることを最大限にやった。そのメッセージ性…私たちに投げかけるテーマとしては今の時代に合っている」とコメント。「自分のできることを精いっぱいやって、結果こういう素敵な奇跡を生むというのは訴えるものがある。自分にとってできる最大のこと…特に自分ではなく人のことを考えたときに、というのは温かいテーマだと思う」としみじみ語った。
2016年09月11日トム・ハンクス×クリント・イーストウッド監督のタッグで贈る最新作『ハドソン川の奇跡』。この度、日本公開、そして全米公開を前に9月6日(現地時間)、本作の舞台であるニューヨークのリンカーンセンターのアリス・タリー・ホールにて、ニューヨークプレミアが行われ、イーストウッド監督、主演のトムら豪華キャストが集結した。本作は、2009年、ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生還劇のその知られざる真実に迫る、問題作にして究極のヒューマンドラマ。2015年度賞レースを席巻し、世界興行収入600億円を超えの史上空前の大ヒットとなった『アメリカン・スナイパー』に次ぐイーストウッド監督最新作とあって、早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声高い本作は、作品賞はもちろん、監督賞、主演男優賞など、主要部門でのノミネートが確実視されている。この日登壇したのは、86歳にして精力的に作品を世に送り続け、ハリウッドを代表する巨匠イーストウッド監督を筆頭に今月来日も決定しているトムとアーロン・エッカート。さらに“ハドソン川の奇跡”の当事者であり、大惨事から全員の命を救いながらも一夜にして容疑者となったチェスリー・サレンバーガー機長本人も登場した。イーストウッド監督は、「NYについての物語ですし、NYで起きた事故だから本当にここで行えて良かったと思っている。NYは当時155人の人を無事に降ろして安全を確認するまでNYの市民の人たちが一緒に頑張ってくれていたし、一番最初にNYの人たちに観てもらえて嬉しい」とコメント。また、本作を待ち望む日本のファンに向けて「僕は日本のファンのみなさんが大好きです。日本を舞台にした映画を撮ったこともあるくらい、私にとっては特別な国。みなさんに気に入っていただけると嬉しいです」と熱いメッセージを贈った。そして、劇中では155人の命を救った“英雄”と称賛される一方、ハドソン川への不時着は本当に正しかったのか?と容疑者になってしまうという役どころを演じているトム。そんなサリー機長を演じた理由について「それは実際のサリーが男の中の男だからだよ。事故のことは世界中の人が知っていたけど、機長についての真実は誰も知らなかった。その真実を伝えることに演じる意味があると思ったんだ」と思いを明かす。さらに、副機長ジェフを演じたアーロンは今回のプレミアを迎え、「本当に光栄だ。良い人たちに恵まれて作品が完成したと思う。監督は素晴らしい俳優であり監督。トム・ハンクスは世界一の俳優だ。一緒に映画を撮れて感激しているよ」と今回のチームは本当に素晴らしいと語った。また、トムとアーロンは14日(水)に来日も決定しており、トムは3年ぶり、アーロンは8年ぶりの来日。アーロンは「もうすぐ皆様にお会いできるのを楽しみにしてます」と日本のファンへメッセージを送り、「日本が大好きなんだ。前回行ったとき、皇居の周りを走ったんだ。すごく楽しくて、またしたいよ」と告白した。なお、トムとアーロンが来日し15日(木)に予定されている大規模なジャパンプレミア レッド・カーペットイベントには、歌舞伎俳優の市川海老蔵が登壇することも決定。トムとアーロン日本でどんな言葉を聞かせてくれるのか、期待が高まるばかりだ。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月08日クリント・イーストウッド監督とトム・ハンクスのアカデミー賞コンビが、2009年、ニューヨークで起こった航空機事故の知られざる真実に迫る『ハドソン川の奇跡』。本作で、イーストウッド監督と実に3度目のタッグを組み、ハンクス演じるサリー機長を支える妻を熱演しているのが、ローラ・リニーだ。『ラブ・アクチュアリー』や『私が愛した大統領』『Mr.ホームズ名探偵最後の事件』などで知られる実力派女優が、イーストウッドとの仕事について語ってくれた。未曽有の航空機事故からの“奇跡”の生還劇に隠された真実に迫る本作。ベテランパイロットのサリー機長が運転する航空機が、突然160万人が住むマンハッタン上空で全エンジンが停止。サリー機長は70トンもの機体を必死に制御し、目の前のハドソン川に着水させることを決断する。この究極の決断は、ニューヨーク中を巻き込む未曽有の事故を防ぎ、“乗員乗客155人全員生存”という奇跡となった。しかし、その裏側では、彼の判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われ、彼は容疑者にされてしまう。そんなサリー機長を支える妻ローリー・サレンバーガーは、夫からの電話で、事故が起きたことを知るのだった…。ローリーを演じたローラ・リニーは、夫と離れ離れになってしまう過酷な状況について、「どのニュースを見ても事故が報道されていて、事故によって家族の生活は一変したの。ローリーは電話でしかサリーと連絡が取れなかった。自分の夫があんな大変な経験をしたと知りながら、何日も離れ離れになるなんて、想像するのも難しいわ。電話越しに声を聞くことはできたし、テレビで彼を見ることはできたけれど、それだけだったのよ」と語る。事故はTwitterなどで瞬く間に拡散され、世界中から“英雄”として惜しみない称賛を受けていた夫サリーの姿は、連日テレビで報道され、画面越しに見ることはできた。しかし一方で、“容疑者”でもある事実は誰にも知らされていなかったのだ。そんな報道されなかった真実の裏側に、いったい何があったのか?その真実をイーストウッド監督が丁寧に描き出していく。“英雄”から“容疑者”へ、突然孤立した夫を支える妻を熱演してみせたローラ。マーク・ラファロ共演の『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』、フィリップ・シーモア・ホフマン共演の『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』でアカデミー賞主演女優賞に、リーアム・ニーソンの妻を演じた『愛についてのキンゼイ・レポート』で同助演女優賞にそれぞれノミネートされたハリウッドきっての実力派女優で、実は今回、イーストウッド監督とは3度目のタッグ。初タッグは、イーストウッド主演・監督の『目撃』(’97)で、彼の娘ケイト役に。2度目は『ミスティック・リバー』(’03)では、ショーン・ペン演じる主人公ジミーの妻アナベスを好演した。そんなローラだが、イーストウッドへの信頼は絶大のようで、今回は脚本を読む前にオファーを受けたそう。「イーストウッドほどの素晴らしい人から、何か一緒にやらないかと言われたらすぐに飛び込むわ。クリントは静かに、優雅に、仕事をするのが喜びでしかないような雰囲気を創りだすの。とにかく天国みたいなのよ」と、彼の作品に出演できることへの喜びを明かしている。サリー機長と離れ離れになってしまった、家族の思いは?彼女が体現する妻の姿にも注目してみて。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月05日『アメリカン・スナイパー』のクリント・イーストウッド監督と、人気シリーズの最新作『インフェルノ』公開も控えるトム・ハンクスがタッグを組んだヒューマンドラマ超大作『ハドソン川の奇跡』。本作から、乗員乗客155人全員が生還した航空機が不時着する瞬間をとらえた緊迫の最新映像が解禁となった。サリー機長を演じたトム・ハンクスと、スカイルズ副機長役のアーロン・エッカートの来日も間近に控えた本作。2009年、ニューヨークのハドソン川で起こった、“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生還劇、その知られざる真実にイーストウッド監督が迫る。このたび解禁となった最新映像では、制御不能となった70トンの航空機が、極寒のニューヨーク上空850mで全エンジンが完全停止。機内では緊急サイレンが鳴り響いている。「メーデー 両エンジン停止」と緊急事態を管制塔に告げるサリー機長。航空機はニューヨークの街中を通り抜け、乗客の命はおろか、160万人が住む市内に墜落するかもしれないという未曽有の危機が迫る。そんな極限の状況の中、サリー機長は航空機をハドソン川に着水させることをたった208秒で決断。乗員乗客155人全員が死を覚悟した瞬間、航空機はハドソン川に不時着する。衝撃が走る機内。水が押し寄せ、この極限状態にパニックに陥る乗客たち…。イーストウッド監督といえば、自身最大のヒット作となった前作『アメリカン・スナイパー』で、戦場という生死を分ける極限状態を丁寧に描き出した。本作でも、サリー機長をはじめ乗員乗客155人の究極の状況を写し出す。実はイーストウッド、21歳のとき乗っていた飛行機がレイズ岬沖に不時着するという経験をしている。サリー機長のストーリーを描く準備をするうえで、その体験からある視点を得たことは確かなようだ。「同じような状況を経験した者としては、パイロットならば、滑走路もない陸地へ向かうよりは、私も着水に賭けたんじゃないかと思う」とイーストウッドは推測する。また、サリー機長を演じたハンクスも、航空機の不時着寸前の極限状態について「私はパイロットではないが、ハドソン川への着水が不可能だということは分かる」と言及。その後、容疑者にされてしまう彼の運命については、「サリーは自分が英雄だなんて決して言わないでしょう。彼が行ったことは英雄的行為だが、彼はその代償を払うことになるんだ」と語っている。映像からも分かるように、155人の命を救ったはずの英雄を待っていたのは、“惜しみない称賛”のみならず、“疑惑の目”だった。「空港には戻れたはず」「左エンジンは無事だった」と、疑惑の容疑者として次々と衝撃的な事実を突きつけられるサリー機長。劇中では、「40数年間、多くの旅客を乗せて飛んだが、最後にわずか208秒のことで裁かれる」と激白するが…。彼は“救った”はずなのに、なぜ?イーストウッド監督が本作で伝えたかった真実とは?奇跡が事件に変わる衝撃の実話を、その目で確かめてみて。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月02日かつて起きた航空事故の裏側に迫るトム・ハンクス主演最新作『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)で、航空機が不時着する瞬間を捉えた新たな映像が2日、公開された。本作は、2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された、驚くべき生還劇の知られざる真実を追うヒューマンドラマ。『アメリカン・スナイパー』(14)のクリント・イーストウッド監督が、メガホンを取る。映像冒頭、制御不能となった70トンの航空機は、極寒のニューヨーク上空850メートルで全エンジンが完全停止。機内には緊急サイレンが鳴り響き、サリー機長(ハンクス)は管制塔に「メーデー両エンジン停止」と緊急事態を告げる。乗客の命はおろか、160万人が住むニューヨーク市内に墜落するかもしれないという未曽有の危機が迫る。そんな極限の状況の中、サリー機長はハドソン川に着水させることを208秒の内に決断。乗員乗客155人皆が死を覚悟した瞬間、航空機は川に不時着した。機内に走った衝撃で水が押し寄せ、パニックに陥りながら一刻も早く脱出を図る乗客たち。彼らを救い英雄となったサリー機長だが、待ち受けていたのは惜しみない称賛と疑惑の目。終盤では、「空港には戻れたはず」「左エンジンは無事だった」と究極の決断が一転、疑惑の容疑者として次々と衝撃的な事実を突きつけられてしまう。イーストウッド監督は自身も、21歳の時に乗っていた飛行機がレイズ岬沖に不時着するというサリー機長と同じ経験をしていた。本作のストーリーを準備しながら、その体験より得た視点から「同じような状況を経験した者としては、パイロットならば、滑走路もない陸地へ向かうよりは、私も着水に賭けたんじゃないかと思う」と推測している。一方のハンクスも、「私はパイロットではないが、ハドソン川への着水が不可能だということは分かる」と言及。続けて、その後容疑者にされてしまうサリー機長の運命については「サリーは自分が英雄だなんて決して言わないでしょう。彼が行ったことは英雄的行為だが、彼はその代償を払うことになる」と意味深に語った。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月02日クリント・イーストウッド監督がトム・ハンクスを主演に迎えた最新作『ハドソン川の奇跡』の特別映像が公開になった。公開された特別映像本作の主人公は、飛行機に乗ることに人生のすべてをかけてきたサリー機長。2009年に彼はいつものように乗客を乗せて空港を飛び立つがマンハッタン上空でエンジンが完全に停止してしまい、制御不能に。そこで彼は機をハドソン川に着水させ、乗客155人の命を救うが、このほど公開になった映像では彼のとっさの判断が問題視され、サリー機長は、乗客の命を危険にさらした“容疑者”になってしまう。映像は30秒と短いが、突然のエンジン停止、混乱する観客、巨大な飛行機の着水シーンなど緊迫した場面が次々に登場する。『ハドソン川の奇跡』9月24日(土) 新宿ピカデリー 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2016年09月02日俳優のスコット・イーストウッド(30)が、元恋人を交通事故で亡くした過去により、別の人とデートすることがつらいと明かした。スコットは、豪版GQ誌のインタビューの中で、そのつらい経験についてこう語っている。「2、3年前に付き合っていた女の子を交通事故で亡くしたんだ。一番やるせないのは、フェンダーがへこむ程度の衝突事故だったのに、エアバッグがリコール対象だったんだ。彼女のエアバッグは破裂したんだよ。それで飛び出したものが彼女の体を突き破り、脊髄を分裂させたんだ。この話は誰にもしたことがなかったんだけどね」「その前にも良い友達を何人か失ったことはあったんだ。でもここまで近い人を失ったことはなかったね。だから余計に誰かとデートするのを難しくしているのかもしれないな」そんなスコットは恋の難しさについても語っており、「若い時は恋に落ちやすいもんだろ?」「それで愛とか情熱、強い欲望っていう気持ちは生まれやすいと同時になくなりやすいものでもあると気づくんだ」と続けた。しかしスコットは以前、運命の相手のためなら俳優人生をあきらめることさえすると発言していた。愛のために仕事をあきらめることがあるかと尋ねられた際、「そうするだろうね。究極の代償になるけど、その女性なしでの人生が考えられないなら、もちろんそうするさ。でもまさに『運命の相手』じゃないとだめだけどね」と答えていた。(C)BANG Media International
2016年08月29日クリント・イーストウッド監督とトム・ハンクスというアカデミー賞コンビで、2009年、ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の生還劇の裏側に迫る『ハドソン川の奇跡』。このほど、“155人が全員生存”という事実をとらえ、その年を象徴する報道写真“ピクチャー・オブ・ザ・イヤー”にも輝いた1枚を完全再現した日本オリジナルポスターが完成。イーストウッド監督とハンクスからもコメントが到着した。2009年1月15日、極寒のニューヨーク。160万人が住むマンハッタン上空850mで突如起こった航空機事故と、その未曽有の事故から乗客乗員155名が全員無事という奇跡の生還を果たした、実際に起きた出来事の真実に迫る本作。今回、マンハッタンの街並をバックに、飛行機が川に不時着した際に人々が翼の上に立っている写真をモチーフにしたポスターが完成。8月20日(土)より全国の劇場で掲出される、この日本オリジナルポスターでは、その年の優れた報道写真を選出する“ピクチャー・オブ・ザ・イヤー”に輝いた有名なワンシーンを完全再現。その上に、不時着以外の選択肢はなかったのか?命を危険にさらす無謀な判断ではなかったのか?本当に機長の判断は正しかったのか?調査委員会による厳しい追及を受ける「155人の命を救い、容疑者となった男」サリー機長(ハンクス)の姿が描かれている。9月9日(金)の全米公開を控え、2001年の“9.11”から今年で15年の節目を迎えるアメリカ人が、当時、この出来事をどのようにとらえていたのか、イーストウッドとハンクスが日本へコメントを寄せてくれた。イーストウッド監督はこの事故について、「この出来事は、9.11の後に起きた。ニューヨークが本当に落ち込んでいたときで、経済も最悪なときだった。そんな人々に、何か精神を高揚させるものがもたらされた。そして、彼ら全員がハドソン川の真ん中で飛行機の翼の上に立つ情景が、その年の“ピクチャー・オブ・ザ・イヤー”になったんだ」と象徴的な出来事であったことに言及。また、トムは「全てに感心したし、本当に素晴らしかった。ニューヨーク市で甚大な飛行機墜落事故になるところだったんだ。この国がまた、そういうことを経験するのを見たくない。僕らみんな、うまくやってくれたことに満足している」と、ねぎらいのコメントを寄せている。本作では、本編ほぼ全てのシーンを、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では一部のシーンでのみ採用された最新カメラ「ALEXA IMAX 65mm カメラ」にて撮影するという、イーストウッドの新たな挑戦にも多くの期待が寄せられている。大ベテラン監督が、世界中が注目した航空機事故の全貌を臨場感たっぷりに描く本作は、早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声が高く、作品賞、監督賞、主演男優賞など、主要部門でのノミネートが確実視されているという。なお、トムは副機長役アーロン・エッカートと共に、9月14日(水)来日。15日(木)にはジャパン・プレミア、16日(金)には記者会見への登壇を予定。2人の生の声にも期待していて。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月18日若きオリンピック選手たちが躍動する2016年は、現在の映画界を牽引する名匠・巨匠と冠のつく監督たちも大活躍。しかも、いずれも御年70~80歳代。いまなお第一線で活躍する、大ベテラン監督たちに注目した。●愛の語り手…クロード・ルルーシュ監督『アンナとアントワーヌ愛の前奏曲』今年で79歳となるクロード・ルルーシュが、数々の作品でタッグを組んできた作曲家フランシス・レイとの再タッグで描く、フランスのエスプリが詰まった恋愛映画『アンナとアントワーヌ愛の前奏曲』(9月3日公開)。29歳でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞し、ルルーシュ監督を一躍スターダムに押し上げた代表作『男と女』の制作から50年後に描く、大人の男と女の恋愛模様“最終章”だ。人生を謳歌する映画音楽家のアントワーヌ(ジャン・デュジャルダン)は、ボリウッド版『ロミオとジュリエット』製作のためにインドを訪れ、フランス大使の妻アンナ(エルザ・ジルベルスタイン)と出会う。愛する夫との間に子どもを授かりたいと願う彼女は、“抱きしめる聖者”アンマに会うため、インド南部の村まで旅に出るという。多忙なアントワーヌもしばしの休養を求めて、アンナを追って2日間の旅に出かけることを決めるが…。75歳で初めて訪れ、すっかり魅了された地・インドでの全編ロケを敢行したルルーシュ。何歳になっても衰えることのないチャレンジ精神が、また1つ、恋愛映画の名作を生み出した。「愛は混沌としたものであるがゆえに、驚くべき展開となる可能性がある。私にとって愛とは、あらがうことのできない麻薬のようなものだ」と語る監督が、いまだからこそ描く大人の愛のカタチを堪能してみてほしい。●再び実話に寄り添う…クリント・イーストウッド監督『ハドソン川の奇跡』自身最大のヒット作となった『アメリカン・スナイパー』に続き、86歳の名匠が描くのは、全世界が目撃した“奇跡”と、その知られざる真実。『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で2度のアカデミー賞監督賞に輝くクリント・イーストウッドが、同じく2度のアカデミー賞主演男優賞を手にするトム・ハンクスを主演に迎えて手掛けるのが『ハドソン川の奇跡』だ。2009年1月15日、厳冬のニューヨーク。160万人が住むマンハッタン上空1,000mで突如起こった航空機事故。全エンジン完全停止。制御不能。高速で墜落する70トンの機体。未曽有の大惨事を救った生死を分けた30秒。その時、いったい何が起きたのか?航空旅客機史上最大の非常事態の中、制御不能となった飛行機をハドソン川に不時着させ、“乗員乗客155名全員生存”を果たしたサリー機長(トム・ハンクス)。だが、その裏側では、彼の判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われ…。●長年の夢を実現…マーティン・スコセッシ監督『Silence』(原題)御年74歳のマーティン・スコセッシ監督が、長年のテーマでもある宗教と現実の倒錯がもたらす葛藤を描く、遠藤周作原作「沈黙」の映画化には全世界が注目中。公開は2016年11月予定。アンドリュー・ガーフィールド主演で、リーアム・ニーソンやアダム・ドライバー、そして日本が舞台ということで浅野忠信、窪塚洋介、イッセー尾形、塚本晋也ら、内外の超豪華キャストが集結。小松菜奈は本作でハリウッドデビューを飾る。●アイデアの泉は枯れない…ウディ・アレン監督『教授のおかしな妄想殺人』コンスタントにオリジナル新作を発表しつづける、御年81歳のウディ・アレンが新たに描くのは、“生きる意味”を探して奇妙にすれ違う男女の運命を描く哲学的集大成たるダーク・コメディ。2011年の『ミッドナイト・イン・パリ』はキャリア最高の大ヒット、その後も年に1本の製作ペースを保ち、ケイト・ブランシェットがアカデミー賞に輝いた人間ドラマ『ブルージャスミン』、南仏を舞台にした軽妙な恋愛喜劇『マジック・イン・ムーンライト』と、手を替え品を替え、運命や偶然なるものに翻弄される人間の哀しさ、滑稽さを探究してきた。そもそも人間が“生きる意味”とは?自分自身の存在意義や人生の道標を見失ったとき、都合よく“生きがい”なんて見つかるものだろうか?と見る者へ問いかける。「人生は無意味である」という真理に到達してしまった哲学科の大学教授(ホアキン・フェニックス)。だが、“ある企て”を転機に一転、「生きがいを見つけた」と人が変わったようになっていく。そんなエキセントリックな教授に、燃え上がる恋心を抑えられなくなる女子大生ジル(エマ・ストーン)だったが…。●日本が誇る名匠…山田洋次監督『家族はつらいよ』現在、御年85歳の山田洋次監督が、1969~95年まで計48作品を手がけた『男はつらいよ』シリーズは、観客動員数はのべ8,000万人を突破し、現在も多くの人から愛されている国民的喜劇。そんな名作シリーズ終了から約20年ぶりに手がけた新たな家族の喜劇が、『家族はつらいよ』。山田監督の『東京家族』で一家を演じた橋爪功、吉行和子、妻夫木聡、蒼井優ら8人のキャストが再結集して現代に生きる新たな一家に扮し、熟年夫婦の離婚騒動をめぐって織り成される人間模様を描く。ヒットを受け、『家族はつらいよII』(仮題)も始動した(2017年初夏公開)。結婚50年を迎えようとする平田夫婦。たまには、妻に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと「離婚届」!一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動に子どもたちも大慌て。一家の運命は…。今回注目した監督の平均年齢は、なんと81歳。魅力的な作品を作り続ける生涯現役の監督たちからは、これからも目が離せそうもない。(text:cinemacafe.net)
2016年08月16日早くもアカデミー賞最有力作として上がっている映画『ハドソン川の奇跡』。この度、本作のIMAX版での上映が決定。また、本編95分間ほぼ全てのシーンが、最新カメラ「ALEXA IMAX(R) 65mm カメラ」で撮影されていることが明らかになった。2009年1月15日、極寒のニューヨーク。160万人が住むマンハッタン上空850メートルで突如起こった航空機事故。全エンジン完全停止。制御不能。機長は高速で墜落する70トンの機体を必死に制御し、目の前のハドソン川に着水させ“乗員乗客155名全員無事”という奇跡の生還を果たした。着水後も浸水する機内から乗客の避難を指揮した機長は国民的英雄として称賛される。だが、その奇跡の裏側では彼の判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われていた…。本作は、ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生還劇を題材に、その知られざる真実に、常に映画を通して時代と寄り添ってきたクリント・イーストウッド監督ならではの視点で迫った、問題作にして究極のヒューマンドラマ。早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声高く、作品賞はもちろん、監督賞、主演男優賞など、主要部門でのノミネートが確実視されている本作は、主演のトム・ハンクスが全米で“国民的英雄”と称されたサレンバーガー機長を演じるほか、アーロン・エッカート、ローラ・リニーらが出演。なお、トムは共演のアーロンと共に、9月14日(水)に来日も予定されており、トムは3年ぶり、アーロンは8年ぶりの来日とあって注目が集まっている。IMAXカメラでの撮影についてイーストウッド監督は「気に入ったよ。とてもね。IMAXの人々は素晴らしかった。彼らの最新のカメラを持ってきたんだ。ちょうどカメラが出来たところだった。いくつかフッテージを撮影して確認したよ。この作品映像は、とても鮮明に見える。ものすごく鮮明なんだよ」と絶賛のコメント。今年公開の映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では一部のシーンでのみ採用されたが、本作では、4Kを上回る6Kの高解像度の映像世界、世界が息をのんだ航空機事故の全貌を臨場感たっぷりにほぼ全編にわたって、大スクリーンで体感することができるという。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月10日俳優トム・ハンクス主演の映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)でメガホンを取るクリント・イーストウッド監督は、かつて自身も劇中で描かれるような飛行機事故を経験していたという。本作の舞台は2009年1月、極寒のアメリカ・ニューヨーク。160万人が住むマンハッタン上空を飛んでいた飛行機の全エンジンが完全停止、機体が制御不能に陥り、乗客の命はおろか、ニューヨーク市内に墜落するかもしれないという危機が迫る中、サレンバーガー機長(ハンクス)はハドソン川への着水を決断する。乗客155人全員生存という生還劇を成し遂げ、世界が目撃したこの事故は、機長を国民的英雄にした。しかし、彼は一夜にして殺人未遂の罪に問われることに。本作は、その実話の裏側にある真実を描き出す。イーストウッドは俳優デビュー前の1951年、アメリカ陸軍に所属していた。ある日、彼はシアトルから軍用航空機に乗っていたが、相互通信システムに障害が発生。絶体絶命のピンチに陥り、航空機はサンフランシスコ近くのドレイク湾に墜落した。必死に脱出を図り、何とか生き延びたものの体力の限界が迫っていたイーストウッドは、最後の力を振り絞り、どうにか岸まで泳ぎきった。本作で描かれる航空機事故と同じく、水面に航空機が不時着したものの乗客全員生存という"奇跡"を経験したイーストウッド。爪先から血がしたたるほどの重症を負った当時を「私はもう死ぬかもしれないと思った。でも海岸に明かりが見えた。だから絶対にそこまで泳ぎ切ろうと必死になった」と振り返っている。その後イーストウッドは、1953年に除隊。俳優に転身し、西部劇のテレビドラマ『ローハイド』(59~65)でカウボーイを演じ、人気俳優の仲間入りをすることになった。俳優としても活躍する一方、監督業でも成功を収め2度のアカデミー賞に輝いた。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年08月10日ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生還劇の知られざる真実に迫る、衝撃の問題作『ハドソン川の奇跡』。この度、本作の主演を務めるトム・ハンクスと共演のアーロン・エッカートが、9月14日(水)に来日することが分かった。2009年1月15日、極寒のニューヨーク。160万人が住むマンハッタン上空850メートルで突如起こった航空機事故。全エンジン完全停止。制御不能。機長は高速で墜落する70トンの機体を必死に制御し、目の前のハドソン川に着水させ“乗員乗客155名全員無事”という奇跡の生還を果たした。着水後も浸水する機内から乗客の避難を指揮した機長は国民的英雄として称賛される。だが、その奇跡の裏側では彼の判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われていた…。常に映画を通して時代と寄り添ってきたクリント・イーストウッド監督ならではの視点で迫る本作。2015年度賞レースを席巻し、世界興行収入600億円超えの史上空前の大ヒットとなった『アメリカン・スナイパー』に次ぐ、イーストウッド監督の最新とあって、早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声高く、作品賞はもちろん、監督賞、主演男優賞など、主要部門でのノミネートが確実視されている。このほど来日が決定した2人は、作品をイメージした大規模なジャパンプレミア、記者会見への参加を予定。チェスリー・“サリー”・サレンバーガー機長役のトムは、2013年『キャプテン・フィリップ』以来約3年ぶり、ジェフ・スカイルズ副機長役のアーロンは、2008年『ダークナイト』以来8年ぶりの来日となる。そして、今回の発表に併せて本作の予告編も到着。突如起こった航空機事故。乗員乗客全員生存という奇跡の生還劇を成し遂げ、国民的英雄になった機長。「ありがとうサリー」と彼を賞賛する声も上がったが、しかしそれは一変、機長の“究極の決断”に思わぬ疑惑が掛けられてしまう。「飲酒してた?家庭に問題が?」と、あらぬ疑惑が。本当に不時着以外の選択肢はなかったのか?乗客たちを命の危機に晒す無茶な判断ではなかったのか?一夜にして英雄となった男が一瞬にして容疑者へ。なぜ誰1人の命も落とさなかった彼が、容疑者になってしまったのか?誰もが息をのんだ“奇跡”が“事件”へと変貌を遂げる、衝撃的な内容が明らかになる予告編となっている。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月27日クリント・イーストウッド監督が手がける映画『ハドソン川の奇跡』の公開前に、主演のトム・ハンクスと共演のアーロン・エッカートが9月に来日することが発表になった。予告編本作は、2009年にマンハッタンで起きた航空機事故を題材にしたC.サレンバーガーの著書『機長、究極の決断「ハドソン川」の奇跡』(静山社文庫)が原作。全エンジンが完全に停止し制御不能となった旅客機を、目の前に流れるハドソン川に着水させるという究極の決断をし、奇跡の生還を果たすも、殺人未遂の罪に問われることになった男が辿る運命が描かれる。機長を演じたハンクスの来日は約3年ぶりで、副機長を演じたエッカートの来日は約8年ぶり。ふたりは9月14日(水)に来日し、ジャパンプレミアや記者会見に出席する。また、本ニュースとあわせて本作の予告編が公開になった。映像は、サレンバーガー機長が航空機事故を回想するシーンから始る。乗客の命を救い、ニューヨーク市内に墜落するかもしれないという未曽有の危機を回避した機長は、瞬く間に国民的英雄として称賛される。だが、その裏側では機長の判断をめぐり、国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われていた…。誰が“奇跡”を裁くのか? 奇跡の裏側に隠されたある真実を突きつける内容になっている。早くも2017年度のアカデミー賞有力候補として注目を集める本作。巨匠イーストウッドと初タッグを組んだハンクスからどのような話が聞けるのか? 来日に期待が高まる。『ハドソン川の奇跡』9月24日(土) 新宿ピカデリー 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー『機長、究極の決断 「ハドソン川」の奇跡』発売中C.サレンバーガー著静山社文庫刊
2016年07月27日俳優のトム・ハンクスが、主演最新作『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)を引っさげ、9月14日に3年ぶりに来日することが決定した。また、最新予告映像が27日、公開された。クリント・イーストウッド監督が3度目のアカデミー賞を狙う本作は、2009年にアメリカ・ハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された航空機事故の生存劇の知られざる真実に迫る映画。極寒のニューヨークで、160万人が住む大都会マンハッタンの上空にて突如全エンジンが完全停止するという危機的状況の中、ベテランの操縦士・サレンバーガー機長(ハンクス)はハドソン川に着水させることを決断し、乗客155人全員生存という生還劇を成し遂げ、国民的英雄となった。しかし、機長の"究極の決断"について、本当に不時着以外の選択肢はなかったのかという疑惑が掛けられ、一瞬にして英雄から容疑者へと転落してしまう。このたび、サレンバーガー機長を演じるトム・ハンクスと、副機長を演じるアーロン・エッカートが9月14日に来日することが決定。2人は、作品をイメージした大規模なジャパンプレミア、記者会見への参加を予定している。ハンクスは2013年の『キャプテン・フィリップ』以来約3年ぶり、エッカートは2008年の『ダークナイト』以来8年ぶりの来日となる。来日決定とともに、予告編も公開。155人の乗客全員の命を救い英雄となった機長がなぜ殺人未遂の罪をかけられる容疑者になってしまったのか、160万人が住むマンハッタン上空で起きた航空機事故に隠された衝撃的な真実を突きつける映像となっている。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年07月27日『アメリカン・スナイパー』で実在した米海軍特殊部隊のスナイパーを描いたクリント・イーストウッド監督が挑む実話の映画化『ハドソン川の奇跡』。全米では、早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声も高い本作から、ポスタービジュアルが解禁となり、トム・ハンクス演じる主人公は「155人の命を救い、容疑者になった男」という衝撃の事実が明らかとなった。2009年1月15日、厳冬のニューヨーク。大ベテランの操縦士サレンバーガー機長はいつも通り安全運転を心掛けながら、その日も飛行機に乗り込んだ。しかし、160万人が住む大都会ニューヨーク・マンハッタンの上空850mで突如、全エンジンが完全停止。70トンの機体が制御不能に陥り、このままでは乗客の命はおろか、ニューヨークの街中に墜落するかもしれない危機が迫る。そのとき、機長はハドソン川に機体を着水させることを決断。乗客155人全員生存という奇跡の生還劇を成し遂げ、SNSにより世界中が目撃した奇跡の事故は、男を国民的英雄にした。ところが、機長の“究極の決断”に思わぬ疑惑が掛けられてしまう。本当に不時着以外の選択肢はなかったのか?それは乗客たちを命の危機にさらす無茶な判断ではなかったのか?揺れる世論。そこにさまざな思惑が重なる中、機長は“殺人未遂”の罪に問われることに。一夜にして英雄となった男が、一瞬にして容疑者へ。160万人の命を危険にさらす大惨事を救ったのに、なぜ彼は容疑者となってしまったのか…?本作は、ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生存劇。すでに2本のオスカー像を持つハンクスが、2度のアカデミー賞監督賞に輝くイーストウッドと初タッグを組み、3度目の受賞を狙う。85歳を越えても精力的に活動を続けるイーストウッドは、「映画を撮るたびに毎回新しいことを学ぶんだ。自分についても他人についても。それが本当に楽しいんだよ」と、いまなお現役で映画製作を続ける秘訣を明かす。さらに、本作での新しいチャレンジについては、「映画作りにはいつも違うチャレンジがある。今回はフィクションではなく真実の物語なんだ。だから、登場人物全ての人を再現することに力を尽くした。サリー機長の人間性をしっかりと描きたかったんだ」と、事実に隠された裏側だけではなく、彼がどんな運命を背負い、どんな思いを抱えていたのかに注力したことに触れた。ポスターには、飛行機の窓越しにハンクス演じる機長の姿が映し出される。遠くを見つめる彼の表情は、決して明るいものではなく、その先、彼に待ち受ける過酷な運命を表現しているようにも見てとれる。そして、印象的な「155人の命を救い、容疑者になった男」というキャッチコピーが意味するものとは?誰が“奇跡”を裁くのか?今後の続報にも注目していて。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月22日