夏休み最後の週末、8月27日(土)、「映画×アウトドア×ファミリー」をキーワードに寝袋などを持ち寄り、ピクニック気分で映画を楽しめる野外映画館「ねぶくろシネマ」が、東京都江戸川区の葛西臨海公園で開催。参加料は無料。スティーブン・スピルバーグ製作総指揮のアドベンチャー大作「グーニーズ」を、映画の舞台同様、海を一望する葛西臨海公園の芝生広場で寝転がりながら観る。過去、多摩川河川敷の橋脚などの遊休施設をスクリーンにしてきた「ねぶくろシネマ」の第5弾は、葛西臨海公園の展望広場が一夜だけの野外映画館に変身。当日は、飲食や雑貨の販売ブースだけでなく、アウトドアメーカー「SNOWPEAK」がブースを出店。「ねぶくろシネマ」とは、 2015年12月に調布に住む父親たちが、小さなこどもたちと一緒でも気楽に映画が観れるようにと、多摩川河川敷に一夜限りで作った映画館である。開催概要【第5回 ねぶくろシネマ supported by コスモスイニシア】日時:2016年8月27日(土)開場:15 :00〜(上映: 19:00-21:00)場所:葛西臨海公園「展望広場」※雨天時は、9月10日(土)に延期。住所:江戸川区臨海町六丁目参加費:無料持ち物:敷物、アウトドアチェア、懐中電灯など上映作品:「グーニーズ」※日本語吹替版 114分■公式Facebook : ■公式HP : ■動画:
2016年08月04日『アベンジャーズ』『マイティ・ソー』シリーズのロキ役で大ブレイクし、歌声も披露する『アイ・ソー・ザ・ライト』や、エミー賞11ノミネートのスパイアクション・ドラマ「ナイト・マネジャー」など、今年も話題をふりまく英国俳優トム・ヒドルストンの主演作『ハイ・ライズ』。まもなく公開を控える本作から、大乱闘やノリノリ&キレキレのダンスまで、不穏な雰囲気で盛り上がりを見せる本編のパーティシーンがシネマカフェにて解禁となった。トム・ヒドルストンをはじめ、『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』『奇蹟がくれた数式』『栄光のランナー 1936ベルリン』と出演作が続くジェレミー・アイアンズ、『ドラキュラ ZERO』のルーク・エヴァンス、『アメリカン・スナイパー』のシエナ・ミラーら、世界的人気を誇る英国俳優たちを中心に、SF小説の巨匠J・G・バラードの原作を完全映画化した本作。このたび解禁となったのは、ラグジュアリーな新築タワーマンション(=ハイ・ライズ)で繰り広げられる、セレブたちの“危険なパーティ”の一端が明らかになる本編映像だ。パーティが盛り上がる部屋にやってきた、低層階に住むTVディレクターのワイルダー(ルーク)は、悪態をつきつつ知り合いの住人からドラッグをもらい、今日の“お相手”の物色を始める。早速、1人の女性に声をかけるが、彼女には上層階に住むパートナーがいた。ワイルダーは「強さを見せてみろ」と男にいきなり先制パンチ!その後も一方的に、次々とパンチをお見舞いしていく。そこに止めに入ったのが、医師のラング(トム)。ワイルダーの肘が鼻に当たってしまい、ひるんでしまうが、そのあたりから何やら雰囲気が一変。ワイルダーはラングの腕をひっぱり、無理やり踊らせようとし、ラングもワイルダーに乗せられたのか、2人で激しいダンスを始めてしまう。パーティは最高潮に盛り上がりをみせる中、マンションの別の場所で起こっている出来事も繰り返し挿入され、不穏な事態がいままさに起ころうとしていることを示唆する、意味深な場面となっている。トムは、学生時代に腕を磨いたという得意のダンスをここぞとばかりに披露しており、本作で文字どおり“ワイルド”な熱演が高く評価されているルークもまた、70年代に全盛期を迎えた英国人俳優オリヴァー・リードを想定したという破天荒な人物像をこのシーンに凝縮させている。2人の人気英国俳優の個性がぶつかり合う、ユニークかつ刺激的で、危うすぎるパーティを、まずはこちらから確かめてみて。『ハイ・ライズ』は8月6日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月03日『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に登場するキャラクターたちの、マスクの下、またはヘルメットの中に隠された人物たちに焦点を当てたドキュメンタリー映画『エルストリー1976 - 新たなる希望が生まれた街 -』の劇場公開が、12月に決定。いち早く、現在開催中の「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2016」の“シークレット作品”として、日本初上陸することが分かった。1976年夏、イギリスのエルストリースタジオではある映画が制作されていた。多くのアメリカ人とイギリス人俳優たちが、クレイジーなコスチュームとヘッドギアを着込み、映画の内容も知らず、今後この作品が映画史に燦然と輝き、世界中のカルチャーに多大なる影響を及ぼすことなど、誰も想像もしていなかった。ジョン・スピラ監督は、当時、“宇宙の中心にいた”彼らを探し当て、彼らが作り上げた不思議なコミュニティーに辿り着き、これほどまでの社会現象の影に生きる彼らを調査した…。賞金稼ぎのボバ・フェットやグリード、反乱軍のパイロットに、ストーム・トルーパー、そして、あのダース・ベイダー…。こうしたキャラクターたちをマスクの下やヘルメットの中で演じた、知られざる“中の人”たちを追い、21世紀を迎えてもエンタメシーンを牽引し続ける『スター・ウォーズ』を別の側面から見せる本作。今回、新宿シネマカリテが贈る映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2016」、略して「カリコレ2016」にて、例年注目を集める“シークレット作品”として初お披露目されることが決定。すでに今年の「カリコレ」は、7月16日(土)~7月31日(日)までの前半16日間の累計で動員数7,158名、興行収入9,643,800円と、昨年の「カリコレ2015」との興収対比145%という盛り上がりぶり。この後もイベント上映企画が予定されている中、本作からも目が離せない。『エルストリー1976 - 新たなる希望が生まれた街 -』は8月11日(木・祝)21時~新宿シネマカリテ「カリコレ2016」にて初上映。12月17日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月03日東京ミッドタウンでは9月2日から10月2日まで、「ミッドタウンリラックスパーク(MIDTOWN RELAX PARK)2016」が開催される。会期中、緑豊かなミッドタウン・ガーデンには、東京のまん中で緑に囲まれながら上質な時間を楽しめるラウンジが登場する。おもてなしの深さが世界中で知られる「ザ・リッツ・カールトン東京」の「ミッドパーク ラウンジ(MIDPARK LOUNGE)」では、秋風を感じながら、提供されるメニューを「モエ・エ・シャンドン」とともに楽しめる。メニューは、ベトナム風キヌアサラダ、海老のマリネなどの前菜から、野菜のトルティーヤロール、シャルキュトリー、ブラウニーやフレッシュフルーツのデザートまでのフルコース「MIDPARK BASKET」(4名用/1万1,000円)の他、「バスク風チキン ライス添え」(1,800円)、「チェリートマトサラダ」(950円)、「チョコレートブラウニー」(900円)、「クラフティー」(750円)など。広大な芝生広場では9月16日から19日まで、22日から25日までの期間限定で、開放的な空間で映画が楽しめる屋外シネマ「モエ ミッドパーク シネマ」を開催する。『華麗なるギャツビー』や『コードネームU.N.C.L.E.(アンクル)』など、 モエ・エ・シャンドンが祝いのシーンを演出した映画作品を上映。隣接するラウ ンジのフードやシャンパン「モエ アンペリアル」のミニボトル「ミニ モエ (200ml)」を片手に、秋空の下、芝生の上で思い思いに“映画鑑賞の秋”を楽しめる。また、毎年恒例の無料屋外ヨガイベント「ミッドパークヨガ(MIDPARK YOGA)」も開催。コナミスポーツクラブの協力のもと、ダイナミックなポーズを行う「アシュタンガヨガ」やヨガのルーツとされる「ハタヨガ」など、毎回異なるインストラクターの指導で、様々なヨガ体験を楽しむことができる。日程は、夜ヨガが9月6日、7日、13日、14日、15日、20日、21日、27日、28日。また、朝ヨガは9月3日、17日、24日、10月1日。なお、9月15日には、中秋の名月の下行う「月見ヨガ」が行われる予定だ。
2016年08月03日“映画×アウトドア×ファミリー”をキーワードに、多摩川河川敷などで野外映画上映を実施してきた「ねぶくろシネマ」。第5弾となる今回、葛西臨海公園にてスティーブン・スピルバーグ製作総指揮の冒険ストーリー『グーニーズ』を上映することになった。「ねぶくろシネマ」とは、2015年12月に調布市に住む有志の父親たちが、小さな子どもたちと一緒でも気楽に映画が観れるようにと、一夜限りで作った野外映画館が始まり。これまで、多摩川河川敷の橋脚や遊休施設などをスクリーンにし、『E.T.』『スタンド・バイ・ミー』『ベスト・キッド』などを上映してきたが、第5弾では葛西臨海公園の展望広場が一夜だけの野外映画館に。『グーニーズ』の舞台同様、海を一望する芝生の広場で野外上映を行う(参加無料)。1985年製作の『グーニーズ』といえば、スピルバーグの最新作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』をはじめ、多くの作品で組んできたフランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディが製作総指揮を務め、クリス・コロンバスが脚本を担当した、海賊の宝物を巡る大ヒットアドベンチャー。まだ10代の『ロード・オブ・ザ・リング』のショーン・アスティンや『ヘイル、シーザー!』のジョシュ・ブローリンらが出演する。現地では、飲食や雑貨の販売ブースや、アウトドアメーカー「SNOWPEAK」も出店を予定。ピクニック気分で楽しめる、夏の思い出づくりにぴったりの野外映画イベントとなりそうだ。「第5回ねぶくろシネマ supported by コスモスイニシア」は8月27日(土) 15時開場、葛西臨海公園・展望広場にて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年08月01日「シネマオーケストラ」の新作『インディ・ジョーンズ』と『E.T.』が、東京国際フォーラムで、2016年8月5日(金)から7日(日)の3日間、大阪・フェスティバルホールで12日(金)に上映される。「シネマオーケストラ」は、映画館さながらのスクリーンを背景に、100名のフルオーケストラが舞台上で音楽を演奏するもの。セリフ以外の音楽がオーケストラで演奏されるため、映画館以上の臨場感を体感できるのが特徴だ。2016年2月には「ピクサー・イン・コンサート」が開催され、見る者皆を魅了した。2016年は『スター・ウォーズ』『ハリー・ポッター』など数えきれないほどの名画の音楽を手掛けた、映画音楽界の巨匠ジョン・ウィリアムズの作品をピックアップ。第1弾は、2016年に公開35周年を迎える「インディ・ジョーンズ」シリーズ『レイダース/失われたアーク<聖櫃>』を、第2弾はジョン・ウィリアムズがアカデミー賞、グラミー賞で作曲賞を受賞した『E.T.』を届ける。また、これら2作品はスティーヴン・スピルバーグが監督を務めたことでも知られる。子どもから大人までを魅了する、彼が手掛ける作品の世界を、大迫力のスクリーンと音楽で楽しめるまたとない機会だ。なお、会場では“E.T.を乗せて自転車で空を飛ぶシーン”を再現し、主人公エリオット少年が乗っていたBMXを展示する。【詳細】シネマオーケストラコンサート『インディ・ジョーンズ』『E.T.』■東京公演・『インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク<聖櫃』in コンサート2016年8月5日(金)開演19:00/開場18:00、6日(土)開演17:30/開場16:30・『E.T.』in コンサート2016年8月6日(土)開演12:30/開場11:30、7日(日)開演12:30/開場11:30開催場所:東京国際フォーラム・ホールA住所:東京都千代田区丸の内3-5-1問い合わせ先:キョードー東京 0570-550-799(平日11:00~18:00/土日祝10:00~18:00)■大阪公演・『インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク<聖櫃』in コンサート2016年8月12日(金)開演19:00/開場18:00・『E.T.』in コンサート2016年8月12日(金)開演14:30/開場11:30開催場所:フェスティバルホール住所:大阪府大阪市 北区中之島2-3-18問い合わせ先:キョードーインフォメーション 0570-200-888(全日10:00~18:00)■チケット概要S席 9,800円、A席 7,800円 B席 4,800円S席セット券(東京公演のみ) 18,000円※価格は全て税込。※3歳以下入場不可。※1人につき1枚チケット必要。※英語上映・日本語字幕あり。上映時間=約2時間30分予定(休憩20分含む)※出演者はやむを得ない事情により変更になる可能性有。
2016年07月30日今年から国民の祝日に制定された8月11日の「山の日」。この日を前に、厳しくも壮大な山の魅力をスクリーンで体感できる、実話ベースの映画『ヒマラヤ~地上8000メートルの絆~』と『ロング・トレイル!』が7月30日(土)より同時公開される。まずは、ユーモアたっぷりの旅行エッセーで知られるビル・ブライソンの「A Walk in the Woods」を、ロバート・レッドフォード主演・製作で映画化した『ロング・トレイル!』。紀行作家ビル(レッドフォード)は、長年暮らした英国から故郷の米国へ戻り、セミリタイアに近い生活を送っていた。平穏な生活に物足りなさを感じていた彼はふと、家の近くを通る北米有数の自然歩道「アバランチアン・トレイル」3500kmの踏破を思いつく。妻(エマ・トンプソン)を安心させるため、旅の相棒を募る中、唯一現れたのは破天荒な旧友カッツ(ニック・ニルティ)だった。期待と不安を胸に出発した2人の前に、大自然の驚異と体力の衰えという現実が立ちはだかる…。シニア2人の息ぴったりのコミカルな掛け合いと、予期せぬハプニング連続が織りなす波乱の山の旅は、思いがけない“心の旅”に。道に迷った大人のための、人生応援ムービーとなっている。続いて、韓国の国民的俳優ファン・ジョンミンを主演に、伝説の登山家と仲間たちの軌跡を描いた大ヒット作『ヒマラヤ~地上8000メートルの絆~』。登山家オム・ホンギル(ファン・ジョンミン)は引退後、ヒマラヤ4座を共に登頂した最愛の後輩ムテク(チョンウ)が悪天候のため、下山中に遭難死したことを知る。そこは人間が存在できない“デスゾーン”エベレスト地上8,750mの地。誰もが遺体回収を諦める中、ホンギルは数々の偉業を成し遂げたかつての仲間たちを集め、“ヒューマン遠征隊”を結成。エベレスト山頂付近の氷壁に眠る仲間のため、山岳史上最も危険で挑戦を選択する。“必ず迎えに行く”友との最後の約束を果たすために――。減圧トレーニング、岩壁、氷壁の登攀まで登山家さながらの撮影準備訓練を行い、臨場感あふれるリアルな映像を作り上げるため、ヒマラヤ、モンブランでの危険な撮影に臨んだという俳優たちの熱演には要注目。この2作はいずれも、山々の荘厳な美しさ、登山やトレイルの楽しさが伝わってくるのはもちろんのこと、大自然の厳しさと脅威がリアルに描かれている。「山の日」を前に、映画館で“山を体感”してみては?『ロング・トレイル!』は7月30日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。『ヒマラヤ~地上8,000メートルの絆~』は7月30日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月29日ファン・ジョンミン×カン・ドンウォンという2大俳優のタッグで、2016年、韓国観客動員970万人突破のメガヒットとなった『華麗なるリベンジ』。本作から、待望の予告編とポスタービジュアルがシネマカフェに到着した。正義感の強い検事ピョン・ジェウク。ある日、乱闘によって逮捕された若い男が尋問中に謎の死を遂げる。担当したピョン検事は身に覚えのない殺人容疑で逮捕されてしまい、服役することに。濡れ衣を晴らすため、刑務所内で検事の知識をフル活用してのし上がり、再審請求を試みるも、何者かに圧力をかけられ失敗。そんな中、同じく服役中のイケメン詐欺師ハン・チウォンと出会い、彼の言動から形勢逆転のアイデアを得る。「自分に協力すれば出所させてやる」と打診されたチウォンは、ピョン検事に協力することに。果たして、2人の華麗なるリベンジ作戦の行く末は…?韓国で2月に公開されるや、970万人を動員するメガヒットを記録した本作が日本上陸。無実の罪で収監される熱血検事ピョン・ジェウクを演じるのは、『国際市場で逢いましょう』『ベテラン』など主演作が立て続けに大ヒットとなった国民的人気俳優のファン・ジョンミン。また、予期せずして彼の相棒になるイケメン詐欺師には、『群盗』などで演技派として開眼する人気スター、カン・ドンウォン。その軽妙でコミカルなキャラクターといっそう磨きのかかった演技力で、ファン・ジョンミンとのすばらしい化学反応を見せている。予告編では、この2人が荒れた刑務所内で出会い、汚名返上のために奮闘する場面が描かれている。罠にはめられたエリート熱血検事のピョン・ジェウクと、前科9犯、イケメンで頭の回転の速い詐欺師ハン・チウォン。凸凹コンビな彼らが見せるコミカルなやりとりから、打って変わって緊迫した空気で真実を追うさまは必見だ。塀の中から身の潔白を証明しなければならないジェウクの頼みの綱はチウォンだけ。最悪のピンチが生んだ最高の相棒の活躍を、いまから楽しみにしていて。『華麗なるリベンジ』は11月12日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月28日黒沢清監督が初めてオール外国人キャスト、全編フランス語で撮りあげた最新作『ダゲレオタイプの女』が、「第41回トロント国際映画祭」スペシャル・プレゼンテーション部門に正式出品されることがこのほど決定。また、併せて本作の特報映像も到着した。ダゲレオタイプの写真家ステファンのアシスタントに偶然なったジャン。その撮影方法の不思議さに惹かれ、ダゲレオタイプのモデルを務めるステファンの娘マリー恋心を募らせる。しかし、その撮影は「愛」だけではなく苦痛を伴うものだった…。芸術と愛情を混同したアーティストである写真家のエゴイスティックさ、父を慕いながらも拘束され続ける撮影を離れ自らの人生をつかみたいマリーの想い、撮影に魅了されながらもただマリーとともに生きたいというジャンの願い、そして、自ら命を絶っていたステファンの妻の幻影…愛が命を削り、愛が幻影を見せ、愛が悲劇を呼ぶ。世界最古の撮影を通して交わされる愛の物語であり、愛から始まる取り返しのつかない悲劇――。本作は、『岸辺の旅』で2015年カンヌ国際映画祭「ある視点部門」監督賞を受賞、先日行われたベルリン国際映画祭では『クリーピー 偽りの隣人』が正式出品され好評を博すなど、世界中に熱狂的な支持者を持つ黒沢監督の最新作。世界最古の写真撮影方法“ダゲレオタイプ”を軸に、芸術と愛情を混同した写真家の父と、“永遠”を求める父の犠牲になる娘、そして“撮影”を目撃しながらも娘に惹かれていく助手を主人公に置いた、美しくも儚い愛と悲劇の物語を描き出していく。主人公・ジャンを演じるのは、数々の名匠の作品への出演が続くタハール・ラヒム。ジャンが想いを寄せるマリー役に、『女っ気なし』の新星、コンスタンス・ルソー、マリーの父でありダゲレオタイプの写真家を、ダルデンヌ兄弟作品で知られるオリヴィエ・グルメ。そして、デプレシャン作品常連の名優マチュー・アマルリックが脇を固めている。今回、本作の正式出品が決定した「トロント国際映画祭」は、今年で41回目を迎えるカナダ最大の都市・トロントで開催される、カンヌと並ぶ北米最大規模の来場者数を誇る映画祭で、”オスカーレースの前哨戦”として世界中からの注目を集める。過去には、1999年「Spotlight: Kiyoshi Kurosawa」として、黒沢監督の7作品が上映されており、監督にとっても馴染みの深い映画祭なのだ。本作が正式出品されるのは、世界を代表する映画監督の作品を集めたスペシャル・プレゼンテーション部門。昨年は、アカデミー賞作品賞&脚本賞受賞の『スポットライト 世紀のスクープ』、アカデミー賞主演女優賞を受賞の『ルーム』など、その年を席巻した錚々たる作品が上映されている。また、トロント国際映画祭正式出品にあたり、本作からは黒沢監督とタハールとコンスタンスらも参加予定。黒沢監督は「日本人の撮ったフランス映画が、カナダのトロントでプレミア上映される、何と痛快なことでしょう。映画はこうして、いとも簡単に国境を越えて行くんですね」と喜びを語った。さらに本映画祭のアーティスティック・ディレクター、キャメロン・ベイリーは、「なんて愛おしい映画なんだ!美しく、考え抜かれている。ジャンル映画であり、映画の歴史への讃歌であり、そしてまぎれもない黒沢清作品だ」と熱いコメントを寄せている。『ダゲレオタイプの女』は10月15日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月27日『ローマの休日』『スパルタカス』『ジョニーは戦場へ行った』などで知られる稀代の脚本家ダルトン・トランボの、信念と愛の半生を描いた『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』が満席続出のヒットスタートを切っている。本日7月26日は、その本作にも出演する英国が誇る大女優ヘレン・ミレンの71歳の誕生日。これを記念して、ヘレンが演じた“赤狩りの急先鋒”のコラムニスト、ヘッダ・ホッパーの“瞳の奥が怖すぎる”出演シーンの映像がシネマカフェにて解禁となった。投獄され、ハリウッドから嫌われながらも、固い信念を貫き、いくつもの偽名を使って密かに執筆を続けた脚本家トランボ。その型破りでユーモアに満ちた生き様を体現し、本年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたのは、TVシリーズ「ブレイキング・バッド」や『GODZILLA ゴジラ』のブライアン・クランストン。妻役にダイアン・レイン、娘役にはエル・ファニングと実力派俳優が脇を固め、『ミート・ザ・ペアレンツ』のジェイ・ローチ監督がメガホンをとった。そんな本作から今回解禁となったのは、先日も『ワイルド・スピード』シリーズ第8弾に出演が決まるなど、70代とは思えぬパワーで活躍を続けるヘレンのパワフル演技が炸裂するシーン。ヘレン自身にも負けず劣らずのエネルギッシュな威力をもつ、元女優のゴシップコラムニスト、ヘッダ・ホッパー。世論に大きな影響力を持つヘッダは、共産主義を敵とみなし、共産主義に関わったと噂される映画人を次から次へと自身のコラムで暴露、映画界から追放していった。そんな彼女にとって最大の敵が、売れっ子脚本家のトランボだ。映像では、映画会社社長のルイス・B・メイヤー(リチャード・ボートナウ)とトランボの雇用について話し合うヘッダ。「私はスタジオ経営者だ。私情で従業員を解雇などしない」と主張するメイヤーに、彼女は「じゃあ、私の3500万人の読者に明かそうかしら。裏切者を雇うスタジオの経営者を本名で」と笑顔で脅しかける。また、別のシーンでは、「お独り?最近どうなの?」と笑顔(でも瞳は笑っていない)でトランボに近づくヘッダ。「隠れて書いた映画をこっそり教えて。有名作はある?」とじりじり追い詰める。そんなヘッダの問いに怯むことなく、飄々と「そうかもな」と答えるトランボの態度が、いっそう彼女を苛立たせることに。当時、ハリウッドの業界人が最も恐れていたというゴシップコラムニスト。中でもヘッダは大きな権力を持っており、業界人は彼女に従うしか選択はなかったという。彼女のコラムには大勢の読者がついており、彼女が書くことを皆疑うことなく信じていた。彼女はペン1本で国民を先導し、トランボを追い詰めていく。そんな最強の敵にトランボはどう立ち向かっていくのか。ベテラン同士の妙演の激突にも注目してみて。『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年07月26日映画監督の豊田利晃が作・演出・映像を手がけた初の舞台作品、シネマライブ『怪獣の教え』が、昨年秋の横浜での大成功を経て、東京公演に打って出る。脚本、映像に大幅に手を加え、東京での上演に強い意気をのぞかせる豊田と、主演の窪塚洋介に話を聞いた。舞台『怪獣の教え』チケット情報物語の舞台は小笠原諸島の父島。創作のきっかけとなった豊田の小笠原体験の話に、熱が入る。その端緒は2014年、父の死を機に出かけた旅だった。「いつか行きたいと思っていた小笠原へ。10日くらいの予定が、結局1か月くらい居て、そこでひらめいた物語が『怪獣の教え』のはじまりでした」。タイトルが示すように、そこには“教え”があった。住所は東京都だが、「東京と180度違う。なのに、品川ナンバーの車が走っている(笑)!古代の風景がそのまま残っていて、海にはイルカがいて、ウミガメもいて。SFのような雰囲気もあり、“惑星”のようにも思える。まさに、怪獣がいそうな感じです」と話す豊田。「実は僕、島民になったんですよ」との告白も。小笠原の魅力にとらわれた彼は、住民票をこの地に移したのだ。昨年半ば、「ここ、窪塚は合うんじゃないかと、小笠原からメールをした」という。小笠原への誘いのメールに、窪塚もはっと息を呑んだだろう。「小笠原は、小さい頃から、例えばエジプトのピラミッドが気になるのと同じように、気になっていたのです。メールをもらって、ああ、とうとう呼ばれた!と」(窪塚)。窪塚も島を訪れた。25時間半の船旅は、「天の川が見える中、まるで宇宙戦艦に乗って星の中を渡っているような感覚に。で、朝起きたら、海の色が全然違う青!ボニン(小笠原の別名)プラネットに到着した気分でした」と窪塚。島での経験が、横浜での舞台に活かされた。窪塚の役柄は、国家の秘密を暴露し、政府から追われて逃げてきた天作という男。「納得のいく形で“くいを打つ”ことができた」。怪獣とは天変地異のメタファーと豊田は言うが、「最後の独白の場面では、全員でひとつの怪獣になった──!岩礁と俺が一体化して、その果ては、地球の向こう側にも届くイメージです」(窪塚)。それは、俳優と、ミュージシャンによる音楽、映像が織りなすシネマライブという形式でこそ表現しうる、刺激的な場面と言えるだろう。共演は横浜公演と同様、渋川清彦と太田莉菜。窪塚は「得も言われぬ力が湧いてくる」と横浜公演を振り返る。「楽しみです。あのグルーヴをまた体験できるのかと」──。公演は9月21日(水)から25日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2016年07月25日『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督が製作総指揮を務め、豪華キャスト競演で贈るセクシャル・スリラー『ZIPPER/ジッパーエリートが堕ちた罠』。本作から、禁断のシーン満載の予告編が解禁となった。政界への進出も噂される連邦検事のサム・エリス(パトリック・ウィルソン)は、美しい妻(レナ・へディ)と共に順風満帆な生活を送っていた。そんな中、娼婦が関わった事件を担当したことがきっかけで、各界のVIPを対象に高級娼婦を斡旋している組織の存在を知る。それ以来、頭の中を巡るのは妖艶な女との淫らな行為ばかり。欲望と好奇心を押さえ切れなくなった彼は、ついにその一線を越えてしまう。そして、一度放たれた本能は留まることを知らず、さらなる淫欲の渦へと飲み込まれていく。一方、現上院議員の引退が決定的となり、サムに出馬の打診が舞い込むが…。『ブラック・スワン』でアカデミー賞監督賞にノミネートされ、『レスラー』ではヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞したダーレン・アロノフスキーが製作総指揮を務め、『ブラック・スワン』のスタッフが再結集する本作。完璧なエリート検事が、1時間2,500ドルもの大金を支払い、淫欲の渦へと堕ちていく禁断のセクシャル・スリラーとして話題を呼んでいる。何もかも手に入れながら自らの欲望によって堕ちていくエリート検事サムを演じるのは、全世界で大ヒット中の『死霊館エンフィールド事件』や『インシディアス』シリーズのパトリック・ウィルソン。そのほか、『陽のあたる教室』のアカデミー賞受賞俳優リチャード・ドレイファス、「ゲーム・オブ・スローンズ」のレナ・ヘディ、そしてサムを不適切な関係へと誘惑する実習生として「glee/グリー」のディアナ・アグロンなど、豪華キャストが顔を揃える。欲望のたがが外れ、禁断の“扉”を開けてしまったエリート男の堕落を、まずはこちらからご覧あれ。『ZIPPER/ジッパーエリートが堕ちた罠』は新宿シネマカリテ「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年07月24日中島裕翔主演「HOPE~期待ゼロの新入社員~」の原作となった“社会現象”ドラマ「ミセン-未生-」や、観客動員1,100万人突破の社会派映画『弁護人』などで俳優としても高く評価され、演技もできるアイドル“演技ドル”の代表格といわれる「ZE:A」のイム・シワン。彼の映画初主演作となる、朝鮮戦争下の「児童合唱団」を舞台にした『戦場のメロディ』が10月29日(土)より日本公開されることが決定、併せてポスタービジュアルが解禁となった。朝鮮戦争まっただ中の1952年。家族も戦友も失ったハン・サンヨル少尉(イム・シワン)は、失意のまま最前線から釜山に転属。そこで彼を待ち受けていた任務は、両親を亡くした多くの戦争孤児の世話だった。チンピラの悪事に利用されていた孤児たちを集め、サンヨルは得意の音楽を活かして「児童合唱団」を作り、歌を教え始める。初めはぎこちなかった歌声にリズムと和音が生まれ、子どもたちに笑顔が戻ったころ、戦地への慰問公演が決まる。だが、行き先は死と隣り合わせの最前線だった――。朝鮮戦争の最中に誕生し、戦場や軍の病院などの慰問公演に始まり、1953年7月27日の休戦後はアメリカへ、1960年代には日本から東南アジア、そしてヨーロッパにまで巡演をおこなったという実在の児童合唱団をモデルにした本作。俳優としても高い評価を受けるイム・シワンが、本作では映画初主演を務め、ピアノ演奏や指揮者にも初挑戦。過酷な戦闘アクションから涙を誘う繊細な感情表現まで、より一層深みを増した演技力で観る者を魅了する。共演には、『グムエル-漢江の怪物-』『スノーピアサー』などに出演し、ポン・ジュノ監督の秘蔵っ子女優といわれるコ・アソン、『海にかかる霧』で暴虐な乗組員を演じて注目を集めた個性派男優イ・ヒジュン。「児童合唱団」に選ばれた約30名の子役たちは4か月にわたる特訓を行い、美しいコーラスを披露する。メガホンをとるのは、大切なものを失った家族の姿に寄り添う『優しい嘘』、落ちこぼれ高校生と破天荒な担任教師の絆を綴る『ワンドゥギ』など、心に傷を抱えた人々を繊細な感性で描きあげてきたイ・ハン監督。実話をモチーフに、戦争の悲惨さのみならず、力強く生きる子どもたちの姿とピュアな歌声で、深い余韻を残す感動作を完成させたポスタービジュアルでは、軍服を着ていながらも、指揮を執る姿が爽やかさなイム・シワンと、笑顔で合唱している児童少年団の姿が印象的。悲惨な戦時中に、歌を通して希望を見出していく本作のテーマを色濃く映し出している。『戦場のメロディ』は10月29日(土)よりシネマート新宿、11月5日(土)よりシネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月22日インド映画『PK』が、2016年10月29日(土)より、新宿シネマカリテやエビスガーデンシネマなど、全国の劇場で公開される。映画『きっと、うまくいく』のラージクマール・ヒラニ監督と主演のアーミル・カーンが再びタッグを組んだ本作は、世間の常識を全く知らない奇妙な男の周りに起こる出来事を、笑いも涙も詰めて描き出すヒューマンドラマだ。全世界での興行収入は驚異の100億円を突破、アメリカの映画批評家サイト「Rotten Tomatoes」でも93%の高評価を得ている。留学先で悲しい失恋を経験し、母国インドでテレビレポーターをする女性ジャグーは、ある日地下鉄で黄色いヘルメットを被り、大きなラジカセを持ち、あらゆる宗教の飾りをつけてチラシを配る奇妙な男を見かける。チラシには「神さまが行方不明」の文字。ネタになると踏んだジャグーは、その男を取材することに。奇妙な男の名は、ヒンディー語で“酔っ払い”を意味するPK。服の着方、お金の使い方など、世間の常識を全く知らず、見るものすべてに興味をもつ好奇心旺盛な変わり者だ。そんなPKが失くした“ある大切な物“を見つけるために、何でも知っている「神様」を探す旅が始まるのだがーー。実は彼の正体は、宇宙人。神や宗教といった概念とは全く無縁の惑星から来たPKは、その星で宇宙飛行士をしていたかなりの秀才。その賢さと旺盛な好奇心が、積極的で魅力のあるキャラクターを示している。世間の誰もが”常識”として片付けていた問題に純粋な心で疑問を投げかけるPKに、最初は馬鹿にしながらも少しつづ影響されていく人々。そしてPKの小さな疑問が、やがて大きな社会問題へと発展し大騒動を巻き起こす。【作品情報】映画『PK』公開日:2016年10月29日(土)監督:ラージクマール・ヒラニ『きっと、うまくいく』【出演】アーミル・カーン『きっと、うまくいく』、アヌシュカ・シャルマ『命ある限り』、スシャント・シン・ラージプート、サンジャイ・ダット2014/インド/ヒンディー語・英語/153分/カラー/シネスコ/原題:PK/G© RAJKUMAR HIRANI FILMS PRIVATE LIMITED
2016年07月22日ジェニファー・ローレンスをはじめ、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ニコラス・ホルトら人気俳優が集結し、描かれてきたストーリーを締めくくる最新作『X-MEN:アポカリプス』。このたび、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』以来、変幻自在の青きミュータント、ミスティークを演じ続けるジェニファーが、“新世代”のX-MENを鼓舞する映像が解禁となった。本作では、最古にして最強のミュータントであるアポカリプス(オスカー・アイザック)が、堕落した人類を正すため、“黙示録の四騎士”と呼ばれる4人のミュータントを召集し地球滅亡を企てる。その中心となるのは、プロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)たちと訣別したマグニートー(マイケル・ファスベンダー)だった。そんなシリーズ最強の敵アポカリプスに対抗するため、プロフェッサーXとともにX-MENを率いるのがミスティークだ。届いた映像では、「お勉強はおしまい。あなたたちはX-MENよ。戦い方を教える。やるわよ」と、彼女が自らの能力に悩む若きX-MENたちに心構えと戦術を叩き込んでいる様子が分かる。ジェニファー演じるミスティークといえば、全身青い皮膚に包まれ、肉体を変幻自在にあやつることで、あらゆる人物に姿を変えることができるキャラクター。前作『X-MEN:フューチャー&パスト』のラストで、アメリカ大統領の暗殺を阻止したことにより、ミュータントの“英雄”として世間に認められる存在となった。しかし、本作の彼女は、“ミュータントを受け入れた”新しい世界の希望と変化を象徴する人物にはなりたくないと、世間から身を隠そうとしていた。その理由について、演じるジェニファーは「本作の彼女は、敵に立ち向かう青く変身した“ミスティーク”よりも、変身前の一般人としての姿に重きを置いているわ。人が考えているほど、ミュータントにやさしい世界にはなっていないと感じている状態では、本当のミュータントらしい自分を出せないからよ」とその真意を語っている。そんなミュータントと人類の葛藤に悩みながらも、若きX-MENたちを導こうとするミスティーク。前作とはひと味もふた味も違う魅力を見せる、彼女の活躍は見逃せない。なお、本作の公開前日8月10日(水)には、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて本作の公開記念として『X-MEN』トリロジー3作品 “イッキミ”の実施が決定。さらに、公開日より、入場者プレゼントとしてトリロジー第2作『X-MEN:フューチャー&パスト』がデジタル配信で視聴できる『X-MEN:アポカリプス』“プレミアムカード”が全国先着30万名に用意されている。『X-MEN:アポカリプス』は8月11日(木・祝)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて3D/2D公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月22日全世界で大ヒットを記録し続けている人気シリーズの最新作『X-MEN:アポカリプス』の特別映像が公開になった。映画のタイトルにもなっているシリーズ最強の敵“アポカリプス”の魅力に迫った内容だ。公開された特別映像本シリーズは、手をつかわずに金属を動かしたり、人の気持ちが読めたりする特殊能力をもつ“ミュータント”のX-MENが活躍する作品。アポカリプスは、ミュータントたちの始祖と呼ぶべき存在で、古代エジプトでは“神”として人間を統治していた。映画は、長い眠りから覚めたアポカリプスが、人間の誤った選択によって作られた世界をすべて壊し、正しい世界を再び築こうとする。その力はシリーズに登場したどのキャラクターよりも強大で、アポカリプスを演じたオスカー・アイザックは「アポカリプスは堕落した世界を破壊しようとする。人間が作り上げたものはすべて破壊する。恐ろしい力を持っている」と語り、映像では圧倒的なパワーで世界を破壊していくアポカリプスと、彼にまったく歯が立たないX-MENの姿が描かれる。本シリーズは、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』でシリーズを新たに語りなおし、続く『X-MEN:フューチャー&パスト』でこれまでのシリーズのキャラクターが時を超えて共演した。そして新作『…アポカリプス』はこれまでの集大成的な内容になっており、力、精神、頭脳すべてが優れた“アポカリプス”の存在は、重要な役割を果たすことになりそうだ。なお、先の3作をいっきに上映するイベントが8月10日(水)に、東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催される。また、『…アポカリプス』の入場者に、前作『…フューチャー&パスト』がデジタル配信で観られるプレミアムカードが全国先着30万人にプレゼントされる。『X-MEN:アポカリプス』8月11日(木・祝) TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー
2016年07月22日インドの青年と英国人数学者との交流と“証明”にかけた情熱を、デヴ・パテルとジェレミー・アイアンズのコンビで描く実話『奇蹟がくれた数式』。このほど、その奇蹟の過程をドラマチックに描く予告編が解禁、「Facebook」創業者のマーク・ザッカーバーグがラマヌジャンの偉業を讃えるコメントを寄せていることが分かった。妻に、ノートにびっしりと書かれた数式について「絵のようなものさ」と語るラマヌジャンは、“直観”で次々に新しい公式が閃く天才肌だ。彼からの手紙に魅せられ、才能を見抜いた名門ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジの数学者G・H・ハーディは、彼を英国へと呼び寄せる。ラマヌジャンは数式が書かれたノートを2冊も携えており、ハーディとその友人であるリトルウッド教授(トビー・ジョーンズ)を、早速驚かせる。圧倒的な権威社会で論理的な“証明”が何よりも重んじられる数学界に、その“発見”を認めさせるため、証明の重要さを説くハーディに対して、ラマヌジャンは自分のひらめきを重視しており、2人はなかなか分かり合えない。また、学歴のないラマヌジャンはほかの教授たちから拒絶され、差別を受け、次第に追い込まれて拠りどころを失っていく。しかし、数式が神様からの授かりものだと考え、真摯に数学と向き合う彼の想いに触れたハーディは、尊敬と友情の念から友人のために立ちあがることを決意する――。1910年代の英国・ケンブリッジを舞台に、インドの名もなき事務員ラマヌジャン(デヴ・パテル)と著名な英国人数学者ハーディ(ジェレミー・アイアンズ)という2人の天才が出会い、世界を変える奇蹟を起こした実話を描く本作。映像には、実際に撮影が行われたケンブリッジ大学の荘厳な雰囲気とともに、ラマヌジャンの故郷インドと残してきた妻への想い、彼の数学への純粋な情熱など、2人が起こす奇跡へと繋がるエッセンスがたっぷりと詰め込まれている。その最後には、ザッカーバーグの「インターネットがない時代に、ラマヌジャンは、たった1冊のノートで世界を変えたんだ」という惜しみない賛辞の言葉も添えられていることにも注目だ。なお、そんなラマヌジャンの“奇蹟”が詰まったオリジナルノートが前売特典に。原題『THE MAN WHO KNEW INFINITY』にちなみ、インフィニティ(無限大)の記号も添えられた学習帳スタイルとなっている。『奇蹟がくれた数式』は10月22日(土)より角川シネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月21日混乱の2016年米大統領選を前に、最もタイムリーにして最大の問題作といえるケイト・ブランシェット&ロバート・レッドフォード共演の『ニュースの真相』。8月5日(金)に迫った公開に先駆け、“ケイト様”渾身の独白シーンがシネマカフェにて解禁となった。舞台は、ジョージ・W・ブッシュ米大統領が再選を目指していた2004年。CBSニュースのベテランプロデューサー、メアリー・メイプスは、伝説的ジャーナリスト、ダン・ラザーがアンカーマンを務める看板番組で、ブッシュの軍歴詐称疑惑を裏付けるスクープを放送し、全米にセンセーションを巻き起こす。だが、その疑惑の「決定的新証拠」を保守派のブロガーが「偽造」と断じたことから一転、メアリーやダンら番組スタッフをはじめ、CBSは猛烈な批判の矢面に立たされることに。同業他社の批判報道もとどまるところを知らず、ついに上層部は内部調査委員会を設置。メアリーは圧力に屈することなく、真実を伝えるジャーナリストとしての矜持と信念を伝えるため、勇気を奮い起こすが――。本作は、メアリー・メイプスの自伝を基に、米大統領をめぐる一大スクープとその波紋の一部始終を実名で完全映画化。政権を脅かすスクープ、その後、窮地に立たされる番組スタッフ、事態の収束を図る局の上層部…とても“海の向こうで起こった過去の物語”とは思えない、テレビの裏側に斬り込んだいま旬の問題作となっている。そんな中、到着したのは、ブッシュ大統領に近い有力者も含まれる内部調査委員会を前に繰り広げられる、ケイト演じるTVプロデューサー、メアリーによる圧巻の独白シーン!厳しい調査委員会の聞き取り調査が終わるやいなや、弁護人の制止をふり切り、メアリーは調査団に向けて、自分の思いの丈をぶちまけている。「取材の趣旨が気に入らないと、報道した人間の政治傾向や客観性、人間性までも疑ってかかり、スクラムを組んでわめき、真実を消し去ってしまう。異常なほどに騒いで、全てが終わったときには、本来の内容は何だったかさえも思い出せない」。まさに本作のクライマックスといえる、ケイトの鬼気迫る演技が見ものの本シーン。いまの日本を取り巻く状況と完全にシンクロするかのようなメアリーの言葉には、メディア関係者のみならず、SNSやネットで自由に意見を発信できる現代人の誰もがドキリとする場面となっている。『ニュースの真相』は8月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月21日(Photo by Reo Takahashi)「みんな思ったよりも背が高かった。夫は2メートルちょっとだから、日本で一番背が高い人になるんじゃないかってみんなが冗談を言っていたのだけど、そんなことはなかったのよ(笑)」 そう初めて訪れた日本の感想をもらし、フランクな雰囲気で始まった今回のジャネット・ピアソン氏へのBe inspired!独占取材。 なんと彼女は、米・テキサス州で毎年3月に開催される音楽、映画、インタラクティブの三部作で構成される大規模なフェスティバル『サウス・バイ・サウスウエスト(以下SXSW)』の映画部門の敏腕トップディレクターだ。 2008年にSXSWの映画部門プロデューサーに就任以来、数多くのヒット映画やインディペンデント映画が世に出る前の選考を行なっていたジャネット・ピアソン氏。 ミニシアター新宿シネマカリテで7/22(金)まで開催されている「SXSW TOKYO SCREENING WEEK」に合わせ初来日した彼女に「本当に良い映画とはなにか」贅沢にも伺った。 「新しい才能」を見つけるならSXSWで(Photo by Chris Goldberg)SXSWは米・ユタ州で開催されるインディペンデント映画の宝庫として知られる「サンダンス映画祭」に続く第二の映画祭で、規模は仏・カンヌ映画祭と同程度だが、客層の面では全く異なりカジュアルでエッジが利いているのが特徴だ。 SXSWにはどの応募作品も必ず審査員が見て審査するというポリシーがあり、新しい才能の発掘にも力を入れている。 ここで上映される作品のほとんどが世界で初めて上映されるものであることから数多くの映画バイヤーたちも訪れるという。 「魅力ある映画」とは(Photo by Reo Takahashi)Q. SXSWで公開される映画を選ぶのに関わっているのですか?それともコンセプトを決めるだけですか? 私は作品の選考にも深く関わっています。自分だけでやっているのではなくチームで協力していて、2500の長編映画と5000の短編映画が出品され、最終的にフェスで流す長編を140作品、短編は110作品まで絞らないといけません。ですが毎年いい作品が来ているため少し多めに上映しているのが事実です。応募作品を見てどれにするのか選ぶのは大変大きな仕事なのです。楽しそうに聞こえると思うけど、実際に楽しいと思えるのは自分が好きな映画に出会えたときだけで、それまでは本当に大変です(Photo by kris krüg)Q.どんな基準で選んでいますか? いろんなジャンルの作品をフェスのために選びたいから、映画を10のセクションに当てはめ、それぞれから一定数の作品が上映できるように映画を選考していきます。笑えるものも、ホラー映画も、予算をかけて作ったものも欲しいし、かなりの低予算で作った作品もいい、それからドキュメンタリーやノンフィクション、逸話、音楽映画、世界を巡るものなどさまざまなジャンルの作品を求めているのです。選ぶ基準は、主に『私たちの心を動かすか』。私たちの心に話しかけてくるようなものか、それで私たちの感情はどう反応するのか。私たちが映画を見るとき、本当に多くの映画を短時間で見る。ひとつ見たあとにひとつそしてまたひとつ。一晩で12本とかね。でもこんなにたくさん見ていても、抜きん出ていて心を動かされるものは見つかります Q.選んだ作品に似たような傾向はあると思いますか? どうしてもバイアスはかかってしまうとは思っています。同じような作品ばかりになってはいけないので自分に問いかけ直すようにしているけれど。私が好きな作品がどんなものかというと、『自然』であるもの。私たちは主題に対する創作力や独創的なアプローチを求めています。例えば、2年前に『Krisha』(原題)というアメリカの感謝祭の日に家族が集まって食事をしている様子を描いた映画があったけれど、感謝祭をテーマにした映画は山ほどある。描かれすぎていて面白くないテーマだと思った。でも見始めて3分くらいで、なぜか引き込まれて、それがどうしてなのかわからなかった。これを撮った彼には才能があって、他の映画にもありそうな場面なのに続きを見ずにはいられなかったのです。私たちが求めているのはそんな映画です インディペンデント映画の現在(Photo by Reo Takahashi)Q.「インディペンデント映画(自主制作映画やメジャーなスタジオに属さない映画)」や「ドキュメンタリー映画」。両映画とも、普通のハリウッド映画系の一般的な娯楽映画と比べて強いメッセージが込められていることが多いのにもかかわらず、見に来る観客の数が少ないが、この状況をどう捉えますか? それは大きなトピックね。夫そして私もインディペンデント映画に長く関わってきたけれど、80年代や90年代初頭にはインディペンデント映画でも高いリーチを誇ったものがあった。だけど、時代はこういった映画にとってはどんどん難しくなってきているのです。テレビで契約できるチャンネルも昔と比べてうんと増えてきているから。もっと多くの人が見てくれるといいと思うけれど、私の仕事は面白いと思った映画や才能のある人を応援すること、そして彼ら自身の作品を試せるような機会を生み出すことだと思っています。その質問に対して簡単な答えはないけれど、『面白いもの』をこれからも保っていきたいと思っています。今まであまり多くの人に読まれないような本をたくさん読んできたけれど、自分にとっては大きな意味があった。そういうものはそれでいいと思っているの ジャネット・ピアソン氏をインスパイアするもの(Photo by Matthew C. Wright)Q.ジャネットさんが今まで最もインスパイアを受けたものは何ですか? 私の好きな作品を創るアーティストからは大きなインスパイアを受けていると思う。私はアーティストではないけれど、アーティストの才能を助けたり観客と結びつけたりすることは本当にエキサイティングで私の人生に意味を持たせていると思う。その才能は音楽でも書き物でも映画でも。才能のある人の育成し、才能に磨きをかけ、また批評するということは素晴らしい。 それは私が大切にしていることです 「独自の視点」というエッセンス(Photo by Pete Zarria)「独自の視点」で物事にアプローチすべきなのは、インディペンデント映画界だけの話ではない。 自分にしかできないことを持つことは、自分の生きたいように生きていくために必要だ。 ジャネット・ピアソン氏の話を聞いていると、今まで聞いたことのない映画のタイトルや監督の名前が多数出てきて圧倒されたが、“自分にしかわからないもの”を愛することの大切さに気づかされた気がする。(Photo by Reo Takahashi) <イベント概要> 「SXSW TOKYO SCREENING WEEK」7月16日〜22日ミニシアターの新宿カリテが「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」の一環として、SXSWで上映された厳選作品を日本でも上映する初の試み。ラインナップは多ジャンルから選ばれている。 最終日の7月22日(金)の上映作品はおバカ映画でも超社会派映画でもあるという「ロアー」(原題:ROAR)で、特別ゲストトーク<映画宣伝いまむかし>を上映前に聞くことができる。 会場の新宿シネマカリテの詳細はこちらチケット購入ページはこちら <SXSW TOKYO SCREENING WEEK 2016 | EVENT TRAILER>見られない方はこちら この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「世界を変える、社会を変える、映画特集」 何か大きな“不正義”が世界で起こったとき。たとえ心の中で怒っていても、「どうせ私ひとりにできることなんてない」と私たちは押し黙ってしまう。その方が楽だから、... ーBe inspired!
2016年07月21日『6才のボクが、大人になるまで。』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたイーサン・ホークが、50年代に活躍した伝説のトランペッター、チェット・ベイカーを演じ、昨年の第28回東京国際映画祭コンペ部門に出品された『ブルーに生まれついて』(原題:『BORN TO BE BLUE』)。本作が11月26日(土)より日本公開されることが決定し、ポスタービジュアルが解禁となった。黒人アーティストが主流の1950年代モダン・ジャズ界において、その甘いマスクとソフトな歌声で女性を虜にし、あのマイルス・デイヴィスをも凌ぐ人気でファンを熱狂させていたジャズ界の異端児チェット・ベイカー。一世を風靡するが、麻薬に溺れ、どん底の日々を送っていた彼は、自身の人生を描いた映画の出演でひとりの女性と出会ったことをきっかけに、愛と償いの機会を模索する…。本作は、そんなひとりの天才ミュージシャンの転落と苦悩を描くとともに、ある女性との出会いによって再生する姿を描いた大人のラブストーリー。主演のイーサンは、6か月に及ぶトランペットの集中トレーニングを受け、劇中では歌も披露。『6才のボクが、大人になるまで。』では自身2度目のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた彼は、その後もジャンルを問わずに活躍。いま俳優として乗りに乗っており、本作で「主演男優賞にノミネートされるのでは?」と批評家が絶賛するほどの迫力の演技を見せている。劇中には、イーサンが歌う「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」をはじめ、「レッツ・ゲット・ロスト」「虹の彼方に」「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」など数々の名曲が登場し、しっとりと本編を彩っている。また、ポスタービジュアルでは、一面ブルーに染まった空と海が連なるウェストコーストの浜辺に、きらりと光るトランペットを手にしたチェット・ベイカーと、その膝の上に横たわり、熱っぽい視線を送る女性の姿が。2人の間に流れる、匂い立つような濃密な空気には思わず引き込まれそうに。チェット・ベイカーが命をかけて表現し続けた音楽と、一生を通して求め続けた愛を映し出すビジュアルとなっている。チェットを題材にした映画には、写真家ブルース・ウェーバーによるドキュメンタリー映画『レッツ・ゲット・ロスト』(‘89)があるが、本作はまたひとつ新たな伝説となりそうだ。『ブルーに生まれついて』は11月26日(土)よりBunkamura ル・シネマ、角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月20日「Rehab」「Tears Dry On Their Own」「Back To Black」など数々の大ヒット曲を生み出し、グラミー賞をはじめ各賞を制覇しながら、27歳の若さで突然この世を去った稀代の歌姫エイミー・ワインハウス。今年7月23日に没後5年を迎える彼女のドキュメンタリー映画『AMY エイミー』が現在公開中だ。本作から、アデルやブルーノ・マーズの楽曲を手がけてきたカリスマプロデューサー、マーク・ロンソンとエイミーとのレコーディング映像がシネマカフェにて解禁となった。1983年、イギリスのユダヤ系家庭に生まれたエイミーは、10代でレコード会社と契約を結び、若干20歳で完成させたデビュー・アルバム「Frank」で大きな評価を獲得。続くセカンド・アルバム「Back to Black」が全世界1,200万枚のセールスを記録し、シングル「Rehab」も大ヒット、08年のグラミー賞で5部門受賞を成し遂げる。華々しいスポットライトを浴びる一方、普通の女の子として大切な恋人や家族と過ごす可愛らしいエイミーの素顔、世界が熱狂した彼女のこれまでメディアに見せることのなかった、誰も知らない一面を本作では描き出していく。米国アカデミー賞をはじめ、英国アカデミー賞、グラミー賞最優秀音楽映画賞、そしてMTVムービー・アワードのドキュメンタリー賞を受賞するなど、すでに30冠以上の映画賞を獲得し、ドキュメンタリー映画としては異例の全世界興行収入約28億円となる大ヒットを記録している本作。今回解禁となるのは、ブルーノ・マーズの「Uptown Funk」などで知られ、最近では『ゴーストバスターズ』サウンドトラックにも参加しているカリスマ音楽プロデューサー、マーク・ロンソンとエイミーの2006年のレコーディング風景。映像では、セカンド・アルバムのリードソング「Back To Black」を歌うエイミーが映し出され、真剣な表情で歌いあげたかと思えば、「最後がちょっと暗くない?」とうつむいて照れたように話す意外な一面を見せている。レコーディングが終わると、マークとハイタッチをする姿も見られ、2人の信頼関係の深さも伺える。映像の最後に語られる、「僕にとっては魔法のような時間で、彼女も意欲的に仕事した。だから噂が理解できなかった。なぜ優柔不断な問題児と言われるのか」という、彼女の真実の姿を語るマークのナレーションも印象的。世界中が夢中になった名曲の誕生の瞬間を収めた貴重な映像から、歌姫の真の姿に思いを馳せてみては?『AMY エイミー』は角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年07月19日本国スウェーデンで『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を抑え堂々の5週連続第1位を獲得、国民の5人に1人は観たといわれる記録的大ヒットとなった『幸せなひとりぼっち』が、12月、日本公開されることが決定。“不機嫌じいさん”を中心に据えながら、どこかほっこりとするポスタービジュアルが解禁となった。愛する妻の死を失い、1人で生きていく人生に希望が持てず、寂しさと悲しみにくれるオーヴェの日常は、隣に引っ越してきたパルヴァネ一家により一変!車のバック駐車、ハシゴのレンタル、病院への送迎、2人の娘たちの子守…。浴びせられる罵声をモノともせず、何かと問題を持ち込む隣人のパルヴァネ。だが、次々とオーヴェを困らせる“うっとおしい”隣人は、いつしかかけがえのない友となり、凍てついた彼の心をゆっくりと溶かしてゆく。いつしか、彼は愛する妻との思い出をゆっくりと語りだし…。本作は、世界30か国で大ベストセラーとなったフレドリック・バックマンのデビュー小説「EN MAN SOM HETER OVE」を原作に、隣人一家との交流を通し、孤独な主人公オーヴェの心の変化を追いながら「人は1人で生きられるのか?」「人生とは何か?」を優しく問うヒューマンドラマ。2015年のクリスマスに封切られるいなや、ハリウッド大作を押しのけ瞬く間に興行成績1位に。その後も快進撃は続き、20週を越える大ロングラン、同国のアカデミー賞「ゴールデン・ビートル賞」で主演男優賞と観客賞をW受賞した。また、その勢いは世界17か国にも伝播、ドイツやノルウェー、韓国でもヒットを飛ばしている。公開されたポスターは、スウェーデン・カラーの青い空と黄色のタイトルロゴの対比が印象的。仏頂面でたたずむ偏屈じいさん・オーヴェ(ロルフ・ラスゴード)と愛猫、駆け寄るパルヴァネと娘たちが描かれており、2組の関係が近づいて行く様子を想起させるビジュアルとなっている。『幸せなひとりぼっち』は12月17日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月18日映画『ブルーに生まれついて』が2016年11月26日(土)に公開。Bunkamura ル・シネマ、角川シネマ新宿他、全国にて上映される。50年代のウエストコースト・ジャズシーンを代表するトランペッターにしてシンガーのチェット・ベイカー。その甘いマスクとソフトな声で多くのファンを魅了した彼は、モダン・ジャズ界で高い人気を誇る。そんな輝かしい名声とは対照的に、私生活では、麻薬に溺れる過酷な日々。本作は、そんな彼の転落と苦悩、そして、ある1人の女性との出会いによって再生する姿を描いたラブストーリーだ。主演は、映画『6才のボクが、大人になるまで。』で知られるイーサン・ホークチェット・ベイカーを演じるのは、映画『6才のボクが、大人になるまで。』などで知られるイーサン・ホーク。本作品で2度目のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。ヒロインには『グローリー/明日への行進』などに出演するカルメン・イジョゴが務める。イーサン・ホークは本作のために、6カ月に及びトランペットを集中トレーニングした。劇中では「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」など数々の名曲が登場し、しっとりと本編を彩る。彼の歌声と演奏に注目したい。劇中の“アメカジ”ファッションにも注目チェット・ベイカーが活躍した1950年代のアメリカでは、ファッション、音楽、文学など若者たちによる新しいカルチャーが誕生。特にファッションシーンにおいては、ハットに革のジャケット、シャツにジーンズ、Tシャツにワークブーツという“アメリカンカジュアル”が流行した時代だ。劇中のイーサン・ホークは、ブルーのオープンシャツにデニム、ダークブラウンのハットとジャケットをシンプルに着こなす。本作の衣装デザイナーのアン・ディクソンは、「繊細で自然主義的なこの時代の美的感覚を捉えるべく、全体にパステルブルーとブラウ ンを好んで取り入れた。」と語る。また、この時代において外せないのがジェームズ・ディーンの存在で、彼が好んで着用した白いシャツとデニムといったシンプルなスタイリングは若者の憧れとなった。時を同じくしてチェット・ベイカーもその絶大なから“ジャズ界のジェームズ・ディーン”と言われていた。写真家ブル ース・ウェーバーが撮影したチェットの大ヒットアルバム『チェット・ベイカー・シングス』 のジャケットに映る姿は、ジェームズ・ディーンを彷彿させる。アメリカのファッション文化を築き上げた50年代のファッションカルチャーが堪能できるのもこの映画の魅力の一つ。物語と並べてそのファッションにも注目してみて。【作品情報】ブルーに生まれついて(原題:BORN TO BE BLUE)公開日:2016年11月26日(土)監督・脚本:ロバート・バドロー出演:イーサン・ホーク、カルメン・イジョゴ、カラム・キース・レニーベン・ウィシサウンドトラック:ワーナーミュージック・ジャパン配給:ポニーキャニオン宣伝:ミラクルヴォイス©2015 BTB Blue Productions Ltd and BTBB Productions SPV Limited.ALL RIGHTS RESERVED.■ストーリー黒人アーティストが主流の1950年代モダン・ジャズ界において、その甘いマスクで女性を虜にし、ファンを熱狂させていたジャズ界の異端児、チェット・ベイカー。その後、麻薬に溺れどん底の日々を送っているが、自身の人生を描いた映画の出演で一人の女性と出会ったことをきっかけに、愛と償いの機会を模索する....。
2016年07月18日世界20か国でオープニング興行収入No.1を記録した、超ド派手な冒険スペクタクル『キング・オブ・エジプト』。このほど、夏にぴったりな(?)男らしい筋肉を惜しみなく披露する、「ゲーム・オブ・スローンズ」でもお馴染みの渋メン俳優ニコライ・コスター=ワルドーの場面写真がシネマカフェに到着した。舞台は、神と人間が共存する古代エジプト。黄金の楽園であった古代エジプトは残虐な暴君と化した砂漠の神・セト(ジェラルド・バトラー)の支配によって荒廃、国民たちは苦しめられる。そんな中、エジプトの運命を託されたのは、1人の盗賊の青年ベック(ブレントン・スウェイツ)。王に君臨する重要なアイテムとなる“神の眼”を探し出すため、そして囚われた最愛の恋人ザヤ(コートニー・イートン)を救い出すため、ベックは天空の神・ホルスらとともに壮大な冒険の旅に出る――。エジプト神話を基に、最先端CG技術を駆使し、斬新かつオリジナリティあふれるストーリーと超絶スペクタクル・アクションを描き出す本作。主人公のベックとともに、さまざまな困難に立ち向かう天空の神・ホルス役を演じるのが、ニコライ・コスター=ワルドーだ。今回、鍛え上げられた上半身を露わにし、ベックの胸ぐらをつかみ、片手で軽々と持ち上げたり、白いガウンを羽織り、上空を見上げるセクシーなたたずまいが印象的なホルスの場面写真がお披露目された。ニコライといえば、デンマークのナショナル・シアターで演技を学び、俳優としてのキャリアをスタートさせると、リドリー・スコット監督作『ブラック・ホークダウン』(’01)でハリウッドデビュー。以降、スコット監督の『キングダム・オブ・ヘブン』、トム・クルーズ主演『オブリビオン』に出演したほか、TVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズでは“キング・スレイヤー”(王殺し)の異名を持つ名家の騎士ジェイミー・ラニスター役で世界的人気を獲得。また、『ダメ男に復讐する方法』では、キャメロン・ディアスら3人の女性たちをメロメロにするプレイボーイの“ゲス”男子も演じていた。一転、本作で演じる天空の神・ホルスは、戴冠式で叔父である砂漠の神・セトに王座を奪われて以降、士気を失ってしまう。そんな中に現れたコソ泥でお調子者のベックと出会い、はじめは嫌悪感を示しつつも、ベックとの旅を通じて次第に本来の神としての存在を自覚し、セトへの復讐に燃えるようになる、という役どころだ。ホルスを演じるに当たり、ニコライは「これらのキャラクターにふさわしいルックスを作りあげないといけないし、なにせ彼ら(劇中登場の神々のキャラクター)は戦いのプロだ。難しいスタントもたくさんあって、それぞれのために練習しないといけない」と、この作品のために厳しいトレーニングを積んだことも明かしている。この夏、さらなる注目を集めそうなニコライの雄姿をチェックしてみて。『キング・オブ・エジプト』は9月9日(金)よりTOHOシネマズスカラ座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月18日モエ・エ・シャンドンと映画に酔いしれる「モエ ミッドパーク シネマ(MOET MIDPARK CINEMA)」が、9月16日から19日、22日から25日までの8日間、東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデンの芝生広場にて開催される。ハリウッド映画の黄金期と呼ばれる1930年代以降、現在に至るまで100を超える映画に登場し、名だたる名作の歓喜に満ちたお祝いのシーンを演出してきたモエ・エ・シャンドン。15年に初開催した「モエ ガーデン シネマ」に続く今年の「モエ ミッドパーク シネマ」では、そんなモエ・エ・シャンドンが印象的にスクリーンを飾った計4作品を、モエ アンペリアルのミニボトル「ミニ モエ(200ml)」を片手にゆったりと鑑賞することができる。映画のラインアップは、13年に公開され第66回カンヌ国際映画祭でオープニング作品にも選ばれた映画『華麗なるギャツビー』、15年公開のスパイアクション映画『コードネーム U.N.C.L.E.』など。また、9月2日から10月2日まで、大人の上質な屋外ラウンジ「ミッドパーク ラウンジ(MIDPARK LOUNGE)」でもモエ・エ・シャンドンを提供。ザ・リッツ・カールトン東京の副料理長であるフランケリー・ラルームが提案する至極の料理とモエ・エ・シャンドンのマリアージュを楽しむことができる。
2016年07月17日次世代を担う若手映像作家を数多く輩出している映画祭“SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016”が今年も開幕し、13日にオープニング ・セレモニーが行われた。その他の写真本映画祭は今年で13回目を迎える恒例のイベントで、今年も9日間で長編部門12作品、短編部門12作品、アニメーション部門12作品がコンペティション上映され、最終日の24日(日)に各賞が発表される。映画祭実行委員会の会長を務める上田清司埼玉県知事は「今年も世界中の才能ある監督たちが、このSKIPシティで花開くことを心待ちにしている。今日のオープニングに始まり、さまざまな企画を用意しているので、説明をするよりも、まずはより多くの方に参加していただくことを期待している」とあいさつした。オープニング作品は、映画祭がプロデュースした熊谷まどか監督の『話す犬を、放す』で、セレモニーには熊谷監督、出演者のつみきみほ、田島令子、木乃江祐希が登壇。つみきは「それぞれの見方で、それぞれの楽しみ方でご覧になってほしい」と語り、熊谷監督は「素晴らしいキャストとスタッフに恵まれ て、私が作ったというよりは、“すごいものができちゃったな”と思っている。今日がお客様に観ていただく初めての 日なので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです」と語りかけた。“SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016”会期:7月16日(土)~7月24日(日)会場:SKIPシティ(埼玉県川口市)ほか※映画祭期間中はJR京浜東北線川口駅東口より無料直行バスを運行問合せ:048-263-0818(映画祭事務局)
2016年07月16日『逆噴射家族』『蜜のあわれ』などで知られる石井岳龍(聰亙)監督が、7月16日に早稲田大学で行われている講義『マスターズ・オブ・シネマ』に登壇した。講義に先立ち、今なお伝説のカルト映画として絶大な人気を誇り、クラウドファンディングによるブルーレイ・リマスター版制作プロジェクト並びに、今秋の劇場上映を目標に掲げる『狂い咲きサンダーロード』(1980年)を上映。観終わったばかりの学生を前に、石井監督が熱弁をふるった。また本講義は第38回PFFとの連動企画であり、同映画祭の荒木啓子ディレクターも参加した。講義『マスターズ・オブ・シネマ』の模様第2回PFFにノミネートされた石井監督は、当時を「情報がビジネスになると知ったのが、雑誌ぴあだった。同時にぴあには、若者の文化やクリエイティブなことをしようとしている人を応援しようという機運があって、一般の劇場で公開されている映画と僕らの自主制作映画を同列に扱ってくれた。『ぴあ』がやることに注目していたし、コンテストに出てなんとか作品をアピールしたかった」と述懐。また監督の初期作品に、現在の日本映画を支える錚々たるスタッフ・出演陣が名前を連ねていることに触れられると、次のように語った。「最終的にやる気のある人が残っていった。みんな才能なんてなかったんですよ。だけど、やり続けた、諦めなかった。何かをやろうとすると、やっぱり10年かかるんです。それをやった人たちが残った。技術はついてくる。大事なのはなんとしてもこれをやるんだというスピリット。映画を作るというのは大変なんですよ。でも残った人にはそういうスピリットがあった」。学生たちの質問にも積極的に答え、自身の映画作りの肝に触れた。「私が重要だと思っているのはキャラクターの感情。シーンごとの中心人物の感情は絶対に逃さない。必ず撮る。それを大前提にしてシーンを組み立てるし、作品全体を組み立てる。お客さんはキャラクターたちの感情の在りようを見ているのだと思っている。そして何がしかを観た人に問いかけ、それぞれに自分の解答を選んでほしい」。8ミリで劇場映画を撮った監督と、デジタル時代の学生たち。時代も環境も違えど、“映画”を媒介に熱い空気が充満していた。第38回PFFでは【世界縦断プロジェクト】PFF×ベルリン国際映画祭×香港国際映画祭の共同企画で送る『8ミリ・マッドネス!!~自主映画パンク時代~』にて、石井監督の『1/880000の孤独』(1977年)の上映が決定している。第38回PFFぴあフィルムフェスティバル9月10日(土)から23日(金)まで東京国立近代美術館フィルムセンター(月曜休館)10月29日(土)から11月4日(金) まで京都シネマ11月3日(木・祝)から6日(日) まで神戸アートビレッジセンター11月11日(金)から13日(日) まで愛知芸術文化センター2017年4月福岡市総合図書館取材・文・写真:望月ふみ
2016年07月16日往年の名女優の生誕100周年を記念したドキュメンタリー『イングリッド・バーグマン~愛に生きた女優~』が、8月27日(土)より公開される。そのナレーションを、『リリーのすべて』でアカデミー賞を受賞し、その後も『エクス・マキナ』『ジェイソン・ボーン』など注目作に出演し続けるアリシア・ヴィキャンデルが務めていることでも話題だ。また、唯一無二の才能がありながら夭逝した歌姫のリアルを追い、本年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した『AMY エイミー』が7月16日(土)に公開。この夏、相次いで公開される、“女性が憧れる女性たち”の生き様に迫ったドキュメンタリー映画2作に注目した。『カサブランカ』『ガス燈』『オリエント急行殺人事件』『秋のソナタ』などで知られる伝説の女優、イングリッド・バーグマン。2015年、生誕100周年を記念して製作された本作は、カンヌ国際映画祭でもプレミア上映された。アカデミー賞に7度ノミネートされ、3度の受賞歴を持つイングリッドは、ハリウッド黄金期の中でも特に才能光る女優の1人。「聖女」のイメージで人々を魅了していた彼女だが、プライべートは不倫騒動や3度の結婚など、実に波乱万丈。「悪女」と呼ばれたこともあった。にも関わらず、死後30年を経ても色褪せない、彼女の魅力の理由とは何なのか…。本作は、イングリッド自身が撮影した貴重なホームムービーや日記、手紙などの貴重な資料から、彼女の秘密めいた私生活に迫っている。キャリアと家庭を両立させながら、1人の女性として輝くイングリッドの生き方を映し出した本作は、現代の女性たちの道しるべとなるはず。ナレーションを担当する、同じくスウェーデン出身の最旬女優アリシアは、ハリウッドにやって来たころのイングリッドと重なる存在ともいえる。一方、英国出身のシンガーソングライター、エイミー・ワインハウスは2011年7月23日、27才の若さで急逝した。『AMY エイミー』は、「ローリング・ストーンズ」のミック・ジャガーや、トニー・ベネットらがその歌声を絶賛、レディー・ガガ、ジャスティン・ビーバー、アデルら多くのミュージシャンたちにリスペクトされ、世界中の音楽ファンに愛された彼女の生涯を描く。複雑な家庭環境や激しい恋愛関係など、自身の人生体験を糧に独自の音楽をつくりあげ、人生をひたむきに駆け抜けたエイミーの素顔は、歌うことが大好き。友だちや恋人と人生を楽しむ普通のひとりの女の子だった。そんな彼女がなぜ、“孤高の歌姫”として波乱の道を歩んでいくことになったのか…。波乱万丈な人生を送りながらも、愛することを怖れなかった2人の女性たちは、この世を去ったいまもなお世界中の人々を魅了し続けている。賞での評価や名声を気にするのではなく、「自分らしくいる」ことを選んだ彼女たちの素直な生き様は、現代を生きるすべての女性に勇気を与えてくれることだろう。『イングリッド・バーグマン~愛に生きた女優~』は8月27日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開。『AMY エイミー』は角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年07月16日華麗なるキャリアウーマンだった独身(ミス)弁護士が、まさかの“ワイフ”になるハートフル・ラブコメディ『ミス・ワイフ』。このほど、主演のオム・ジョンファや待望のラブコメ出演となったソン・スンホンらのコメントも収録した「ミス・ワイフ 人生逆転 製作記」と題したメイキング映像が、シネマカフェにて解禁となった。勝訴率100%、高給取りの独身敏腕弁護士ヨヌ(オム・ジョンファ)は、夢にまで見たニューヨーク本社転勤の辞令が下りる直前に、不慮の交通事故に遭ってしまう。生死の境をさまようヨヌの前に現れたのは、怪しげな男、イ所長 (キム・サンホ)。彼はヨヌに、ひと月、他人の人生を生きれば、元に戻すと提案する。ただし、誰にも正体を見破られてはいけないという条件付き。目を覚ました彼女に訪れたのは、2人の子持ち主婦のまるで戦争のような日常!町内の主婦連中との嵐のような井戸端会議に、1枚35ウォンの紙袋折りの内職まで。青天の霹靂のごとき真逆人生にパニックに陥るヨヌ。しかし、かつての敏腕弁護士の属性を捨てきれないヨヌは、突発的な行動を繰り返す。地方公務員の夫ソンファン (ソン・スンホン)と子どもたちは、訳も分からないまま彼女の変化にうろたえ始めるが…。恋愛も結婚も “百害あって一利なし”と信じるキャリアウーマンが、1日にして誰かの妻にして母となり、180度逆転した人生を生きることになる姿を、軽快なタッチとユーモアで描き出す本作。今回は、そんな本作からキャストや監督のインタビューも交えたメイキング映像が到着。ハンサムキャラはそのままに、かつてないマイホームパパ役に挑戦したソン・スンホンは、「僕が演じたのは平凡で善良な愛妻家です。いままで演じた中で一番、コミカルなキャラクターでした。自分のイメージを打ち破りたかった」とコメント。また、彼と初共演を果たしたオム・ジョンファは「スンホンさんは意外な場面で笑わせてくれます。素晴らしい配役です!」と絶賛し、カン・ヒョジン監督も「自然体で演じるスンホンさんを撮れば、共感してもらえると思いました」と確かな手ごたえを語っている。さらにメイキング映像には、撮影現場でのNGシーンも収録。笑いの絶えない現場だった様子で、家族とじゃれ合うオム・ジョンファやソン・スンホンを中心としたキャストのオフショットも満載。これには、生死の境をさまようヨヌの前に現れるイ所長を演じたキム・サンホも「家族同士でじゃれあう姿が楽しそうでした」と、羨ましそうに(?)ふり返っている。なお、現在、本作の特典付き前売り券が発売中。先着、数量限定でオリジナルA4クリアファイル、ポストカードセットのどちらか1種がプレゼントされる。『ミス・ワイフ』は8月13日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月16日音楽に情熱を捧げる少年の恋と青春を描いた『シング・ストリート未来へのうた』(ジョン・カーニー監督)が7月9日(土)に封切られ、各地の劇場で満席続出の大ヒットを記録している。早くも拡大公開が決定しており、さらなる旋風を巻き起こす予感だ。『ONCE ダブリンの街角で』『はじまりのうた』といった音楽愛にあふれる秀作を手がけ、日本にもファンが多いカーニー監督が80年代、不況にあえぐ故郷ダブリンで過ごした10代の実体験をベースに生み出した本作は、例えば同じく自身の青春期を映画化したキャメロン・クロウ監督の『あの頃ペニー・レインと』、ほぼ同時代のイギリス北部を舞台にした名作『リトル・ダンサー』に匹敵するといって過言ではない、今年を代表する感動作だ。少しだけ個人的な話をすると、カーニー監督とは同世代なので、劇中を彩る80年代ブリティッシュ・ミュージックの数々に胸がときめいてしまう。鬱屈した日常を送る主人公の少年が音楽好きの兄と一緒に、テレビから流れるミュージック・ビデオを“見ながら”瞳を輝かせる姿も当時を思い出させるし、劇中で一目ぼれした年上の女の子を「僕のバンドのMVに出ない?」と誘い、まさかのOKで急きょバンドを結成するシーンも微笑ましい。さて、映画の舞台となる1985年頃、音楽と同じくらい映画に興味を持ち始めた筆者は、緑に囲まれまくったド田舎に暮らしながら、ミニシアターブームが巻き起こる東京…特に86年にシネマライズがオープンした渋谷に対し、「映画の街」という漠然としたあこがれを抱いていた。上京後はシネマライズをはじめ、渋谷に点在する個性的な映画館に足を運んでは、世界中からやって来る傑作、秀作、珍作との出会いに、自分なりに刺激を受けてきた。ご承知の通り、渋谷は映画館の閉館が相次ぎ、今年1月に閉館したシネマライズに続き、8月には向かい側に立つPARCO part3の建て替えに伴い、シネクイントが一時閉館することになった。そのクロージング作が『シング・ストリート未来へのうた』だ。封切りの翌日、劇場に足を運び2度目の鑑賞を楽しんだが、同時にさまざまな思い出もよみがえってきた(偶然かもしれないが、シネクイントでは音楽をテーマにした映画をたくさん見た)。100年に一度といわれる再開発が進む渋谷において、やはり心配なのは映画館の行方。シネコンのオープンも噂されており、「渋谷で映画を見る」特別感はますます薄れてしまうかもしれない。もちろん、渋谷にはユーロスペース、Bunkamura ル・シネマ、シアター・イメージフォーラム、渋谷アップリンク、ヒューマントラストシネマ渋谷など、それぞれの個性やポリシーを貫く映画館が存在する。久しぶりに足を運んでみてはいかがだろうか。『シング・ストリート未来へのうた』は渋谷シネクイントほか全国にて順次公開中。(text:Ryo Uchida)
2016年07月15日