2大ヒーロー、バットマンとスーパーマンの夢の競演を描く『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年3月公開)のバトルシーンを盛り込んだ特別映像が30日、公開された。公開されたのは、今月アメリカ・サンディエゴで開催された"コミコン"でお披露目され、会場6,500人のファンを熱狂の渦に巻き込んだ約3分30秒の特別映像。「今日、真実が明かされます」という議員の意味深な言葉から始まり、もはや人類の脅威となった地球最強の男スーパーマンが、報道陣らが集う議会に姿を現す。人類が、スーパーマンの真意を問うために召喚したのだ。一方、謎の光により自らが経営するウェイン・フィナンシャルのビルが分断され、崩壊するのを目撃するバットマンことブルース・ウェインは、がれきの中で1人の少女を抱きしめ、上空を見つめる。そして、「お前は仲間を見殺しにした」というメッセージを手にしたウェインは、バットマンとして再び立ち上がる。圧倒的な力を持つスーパーマンに対し、強靭な肉体と天才的頭脳を持つバットマンは、アーマースーツを装着。バットマンがスーパーマンに衝撃的な一撃を与えると、スーパーマンも容赦のない攻撃を仕掛ける。また、ワンダーウーマンことダイアナ・プリンス、レックス・ルーサー、ウェインの執事であるアルフレッド、ホリー・ハンター演じる議員など、新たな人物が多数登場。謎の黒スーツにジョーカーらしき人物の「臆病者」と描かれたメッセージも映され、ゾット将軍の死体、緑色の謎の鉱物なども披露されている。ザック・スナイダー監督は「長年の夢が叶ったよ。なんたってバットマンとスーパーマンだ。これ以上のことはないよ。このキャストで組めたのは最高だった、本当に光栄なことだよ」と興奮気味にコメント。そして、コミックで描かれているスーパーマンとバットマンの対決について、一番気に入っているコミックは『バットマン:ダークナイト・リターンズ』だといい、「映画の中でもオマージュを盛り込んでいる。天才的な作品だし、描いたフランク・ミラーも天才だという僕なりのメッセージだ」と明かす。その上で、「ストーリーはその原作をなぞっているわけではない」といい、『アルゴ』を手がけた脚本のクリス・テリオを「素晴らしい才能の持ち主」と称賛。「バットマンとスーパーマンの対決の必然性を、どう作りあげるかということについて、クリスとよく話し合った。もしかしたら今後は他のキャラクターたちとも大々的な対決が待ち受けているのかもしれないね(笑)」と語る。新生バットマンを演じたベン・アフレックは、「過去にバットマンを演じた名優たちを気にしていたらこの仕事を引き受けることはできなかったよ。なんたってティム・バートン監督、ヴァル・キルマー、ジョージ・クルーニー、クリスチャン・ベールが手掛けてきたキャラクターだ」とその胸中を告白。ザック監督に本当に自分でいいのかと念を押したところ、「僕が思い描いているバットマン像にピッタリなんだ。僕が想像しているバットマンは年を食っていて、そろそろ限界が来て、燃え尽きてしまった男なんだ」と告げられたと笑い、「監督はバットマン像を作るにあたり、しっかりとリードしてくれ、おかげで僕にも想像できなかったようなバットマンが出来上がった」とアピールしている。さらに、スーパーマン役のヘンリー・カビルも同様に「スーパーマンはクリストファー・リーヴが本当に素晴らしかったので、それをまねるのは危険すぎた」と過去のキャスティングを振り返り、「だから『マン・オブ・スティール』と同じように、コミック原作を元にキャラクターを築き上げていったんだ。そして『マン・オブ・スティール』で描いているスーパーマンに忠実でいようとした」と明かした。(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLCAND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC
2015年07月30日サンドラ・ブロックが主演する政治ドラマ『Our Brand Is Crisis』が、10月30日に北米公開されることになった。配給はワーナー・ブラザース。オスカー狙いのシリアスな作品は、投票者の記憶に新しく残るよう、10月末から12月の間に公開されることが多く、今作も、アワードシーズンでの検討が期待されているものと思われる。その他の情報映画は2005年のドキュメンタリー映画にもとづくもの。アメリカの政治キャンペーン戦略を描くものだ。監督はデビッド・ゴードン・グリーン、共演はビリー・ボブ・ソーントン。プロデューサーには、ジョージ・クルーニーも名を連ねる。ブロックは、2013年の『ゼロ・グラビティ』で、キャリア2度目のオスカーノミネーションを果たした。現在公開中の『ミニオンズ』(日本公開は7月31日)には、声の出演をしている。文:猿渡由紀
2015年07月27日『オーシャンズ11』『ベスト・キッド〈1984年〉』などで知られる名プロデューサー、ジェリー・ワイントローブが、米西海岸時間6日に、カリフォルニア州パーム・スプリングスで亡くなった。77歳だった。その他の情報ワイントローブはニューヨークの労働者階級出身。タレントのマネージメントで成功後、映画の製作に乗り出し、『ナッシュビル』『クルージング』『ダイナー』などをプロデュースした。1984年の『ベスト・キッド』は3つ続編が作られ、2010年のリメイク版で再びヒット。1961年からリメイク権を保持していた『オーシャンズ11』も、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツらの新キャストでリメイクし、全世界で4億5000万ドルを稼ぐ大成功となった。近年は、マイケル・ダグラス、マット・デイモン主演の『恋するリヴェラーチェ』をプロデュース。同作品でダグラスはエミー賞に輝いている。妻ジェーン・モーガンとは1964年に結婚。夫妻は離婚をしていないが、ワイントローブはここ20年間、スーザン・イーキンスと事実婚状態にあった。ワイントローブとモーガンの間には、4人の子供がいる。文:猿渡由紀
2015年07月07日ジョージ・クルーニー夫妻が7月4日のアメリカ独立記念日を、イタリアのコモ湖にある別荘で過ごした。「People.com」によると、ジョージはイタリア北部のコモ湖にある別荘で妻のアマルさんとともに、ジュリア・ロバーツ&ダニー・モダー夫妻を始め10人ほどの招待客を迎えて、独立記念日を祝ったという。夜にはみんなでボートに乗り、湖上から花火を楽しんだ。ジョージとアマルさんは先週水曜日(現地時間)にはロバート・デ・ニーロ夫妻とディナーに出かけた。デ・ニーロ夫妻も近隣に滞在中で、ジョージとロバートでランチをともにしているのも目撃されている。ジョージは2日にはミラノで行なわれた「TOTO」の公演にも出かけ、バンドがヒット曲「アフリカ」を演奏中に突然ステージに上がり、観客を大喜びさせた。9月に結婚1周年を控え、リラックスした夏休みを満喫中のようだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年07月07日現在、開園60周年を祝うスペシャルイベント「ダイヤモンド・セレブレーション」を開催中の「カリフォルニア ディズニーランド・リゾート」。アニバーサリーイヤーならではのスペシャルナイトショーを鑑賞できることはすでにお伝えしたが、「ディズニーランド・パーク」と「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パーク」の2つのパークには、ここにしかないオリジナルアトラクションや本場アメリカならではのハイレベルなショー、さらに創始者ウォルト・ディズニーゆかりのスポットなど、ゲストを夢の世界に誘うエンターテインメントが満載。今回は、その中からいくつか注目スポットをご紹介する。まずは、2012年にディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークにオープンしたテーマランド「カーズランド」。東京ドームが丸ごと一個収まるというディズニーランド・リゾート史上最大規模を誇る広大な敷地に、ディズニー・ピクサー映画『カーズ』をテーマにしたエリアがある。映画を象徴するラジエーター・スプリングスの街並みやオーナメント・バレーの壮大な赤い岩層などが再現され、遊び心に溢れたノスタルジックな雰囲気が魅力だ。カーズランド内にある人気のアトラクション「ラジエーター・スプリングス・レーサー」では、映画に登場した赤いライトニング・マックィーンなどのカラフルなレーシングカーに乗り込み、時速60km以上のスピードで駆け抜けるスリリングなレースを体験することができる。予測不能のエキサイティングなレース展開で、何度エントリーしても飽きない注目アトラクションのひとつ。アドベンチャー・パークでもうひとつ押さえておきたいのが、パークのシンボルとも言える巨大観覧車「ミッキーのファンウィール」。一見すると普通の観覧車だが、固定型とスイング型の2種類のゴンドラのうち、どちらを選ぶかによって異なる体験ができるというサプライズが待っている。頂上時には地上約45mの高さになり、アドベンチャー・パーク全体を見渡せる壮観な光景に息を呑むこと間違いなしだ。その他にも、「カリフォルニア・スクリーミン」や「シリー・シンフォニー・スイング」などの絶叫系ライドや野外アトラクション、ラフトで激流を下るウォーターライド「グリズリー・リバー・ラン」など、自然多きカリフォルニアならではの開放感に満ちたアトラクションが楽しめる。「メインストリートUSA」や「アドベンチャーランド」など8つのテーマランドから成るディズニーランド・パークには、大人も子どもも楽しめるエンターテインメントが豊富だ。本物の潜水艦に乗って映画『ファインディング・ニモ』の仲間たちと海底探索をする「ファインディング・ニモ・サブマリン・ヴォヤッジ」や、アルプス山脈のマッターホルンにあるシャレーをモチーフにした鉄道駅からソリを模したコースターに乗り込み、荒ぶる雪男の攻撃をかわして雪山を滑走する「マッターホーン・ボブスレー」などが要チェック。そして、現在公開中のジョージ・クルーニー主演の映画『トゥモローランド』で再び注目を集めるテーマランド「トゥモローランド」では、高速ロケットで宇宙を旅する「スペース・マウンテン」や、今年の12月に新作が公開される映画『スター・ウォーズ』の世界観を再現した「スター・ツアーズ:アドベンチャー・コンティニュー」など、日本でもお馴染みのアトラクションの“本家版”を楽しむことができる。アトラクションの他にも、巨大なLEDスクリーンと最先端のサウンドシステムを導入した迫力のライブショー「ミッキー・アンド・ザ・マジカルマップ」や、水と光のマジックでゲストを大興奮の渦へと巻き込む「ファンタズミック!」なども見逃せない。また、ディズニーランド・パークには、ウォルト・ディズニーが妻のリリアンや子どもたちと実際に寝泊りをしていたという消防署2階の小さなアパートメントや、ウォルトが生前最後に撮影したミッキーマウスとの記念写真なども遺されており、創始者の夢やぬくもりが感じられるのも大きな魅力のひとつと言える。カリフォルニア ディズニーランド・リゾートでは、対象旅行商品で日本からの旅行者を対象にしたプレゼントキャンペーンを実施中。この機会に本場アメリカの“ディズニー・マジック”を体験してみては。As to Disney photos, logos, properties: (c) Disney協力:ディズニー・ディスティネーション・インターナショナル
2015年07月03日『極道大戦争』の三池崇史監督が、先日、最新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のPRのため来日したジョージ・ミラー監督と夢の初対談を実施。オーストラリアからハリウッド映画の頂点まで昇りつめたミラー監督と、日本から世界に挑み続ける三池監督。互いにエンターテイメント性と作家性を併せ持ち、アクション映画への“原点回帰”となった2人の最新作は同日公開でもあることから、日米の“映画屋”のガチンコ対決が実現した。本年度の第56回カンヌ国際映画祭に、この最新作がそろって出品された2人。伝説のヴァイオレンス・アクションシリーズが30年ぶりに復活したミラー監督の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、トム・ハーディを主演に迎え、文字通り全編にわたってノンストップでリアル・アクションが展開する超大作。一方、ヤクザ・ヴァンパイアの壮絶な戦いが繰り広げられる三池監督の『極道大戦争』は、監督デビューから4半世紀を経て原点となる“Vシネマ・スピリッツ”を、市原隼人主演で甦らせたアクション大作だ。共に超低予算アクション映画からキャリアをスタートさせた2人が、お互いの原点となるアクションにこだわり抜いた新作をメジャー大作として完成させたこの2作は、奇しくも、今週末6月20日(土)に同日公開される。「若いころにすごく影響を受けた」という『マッドマックス』シリーズ直撃世代の三池監督は、シリーズを作り上げたミラー監督に刺激を受けてきたそうで、「ミラーさんとお会いして話せるのがとても光栄。そんな繋がりが生まれるのが、映画の持つ力だと感じる」と言う。だが、対談の席に現れたミラー監督は、まず三池監督が手にしたマッドマックス仕様にカスタマイズされたカエルのぬいぐるみに興味津々。それは、『極道大戦争』に登場する“現代の怪物にして世界最強のテロリスト”と呼ばれる謎のキャラクター。ミラー監督から「なんて名前だ、コイツは?」と尋ねられた三池監督が、「“KAERUくん”です」と紹介すると、「ミスター・フロッグ!?ファンタスティック!!」と、すっかり気に入った様子。『ベイブ/都会に行く』『ハッピーフィート』などでキュートな子ブタやペンギンを主人公に映画を作ってきたミラー監督の「ミスター・フロッグのアイデアはどこから生まれたんだ?」という質問に、三池監督は「日本には“ゆるキャラ”というのがありまして…」と、KAERUくんの原点となった“ゆるキャラ”について説明を始める一幕もあった。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』をすでに観たという三池監督は、「今回マックスを演じたトム・ハーディにしか出せない空気、カッコよさが出ているなと思いました。『座頭市』みたいな日本映画的美学を持っていて、それは監督やハーディの『マックスってなんだ?』という疑問への答えなんだと思います。ため息が漏れました」と絶賛を惜しまない。だが、続いて「実は僕もトム・ハーディと一緒に仕事をする予定だったんです…」と、三池監督から意外な告白が飛び出した。だが、クランクイン直前になってキャンセルになったことから、「それで、何かやろうと思って作ったのが『極道大戦争』なんです」と明かした。「そうか、どうりでミスター・フロッグがトム・ハーディに似てると思ったよ(笑)」と、ユーモアたっぷりに返して周囲を爆笑させるミラー監督。そして、アクション映画への原点回帰、同日公開という2作の共通点を聞かされると、「一緒じゃないか!」と、さらに頬を緩ませた。三池監督は、「新作の『マッドマックス』には痺れましたよ。こんなに面白い映画がキャリアを重ねても作れるものなんだなと思いました。普通は衰えていくものなんですけど、よりヤバくなってる」と興奮気味。「僕ら映画を作る人間からすると、『マッドマックス』を観てしまうと、世界中の映画人は“作れない理由”を状況のせいにできなくなったなと思いました。『作るか、作らないかだけ。それはアナタの問題だ』と、ミラーさんから突きつけられたような気がしたんです」と語った。すると、ミラー監督も「1週間前にスティーブン・スピルバーグから電話をもらって、いま、三池監督が言ったようなことを彼もすごく興奮しながら言ってたんだ。私もスピルバーグを始め、ロバート・ロドリゲスやJ・J・エイブラムスといったアメリカのフィルムメーカーからエネルギーをもらって、もっと映画を作りたいという気持ちになったからな」と明かしてくれた。『極道大戦争』の撮影では、「体は30代の頃のようにはいかない」と弱音を見せることもあった54歳の三池監督。だが、70歳で『マッドマックス』を作り上げたミラー監督を前に「言い訳できないなと思いましたね。やるか、やらないかだけですよ。言い訳を考えてるヒマがあったら、ローバジェットでもいいからもう1回、一から作れっていうことですよね。映画を作る人間に色んなことを教えてくれるのが『マッドマックス』です」と語る。映画との戦い方について熱い言葉が交わされた後、三池監督が「映画の中で、僕にもできる演出が一つだけありました」と告げる。「どこだい?」と興味深そうな顔で尋ねるミラー監督の前で、おもむろに頭の後ろに手をやり、劇中でマックスが顔に取り付けられた鉄仮面を外そうと、ヤスリで懸命に擦る仕草をやって見せる。「あのカシャカシャカシャってやつです」。「ハハハハ!!あれは最初から脚本にあった設定なんだが、マックスは自由になるために脱出しようとしているので、いつもああやってるのさ」とミラー監督。「ヤスリさえあれば、僕の映画でもできる(笑)。あれ以外は、とても自分には撮れませんが」と三池監督が謙遜すると、「三池監督ならほかのシーンも撮れるさ!」とミラー監督は力強く語った。また、それぞれが特別上映と監督週間での上映となったカンヌ映画祭では、三池監督が新作の撮影のため渡航できなかったことから、お詫びの思いをこめて着物姿で女装したカードが配られたが、それをミラー監督にもプレゼント。あ然としながらカードを見つめたミラー監督は、しばらくの沈黙の後、「とっても綺麗だよ」と優しく声をかけていた。長年のキャリアを重ねてきた映画監督同士が、映画を通じて送り合うエール。固い握手を交わして対談を終えた三池監督は、ミラー監督の印象を「KAERUくんのことを聞いてきたり、好奇心の塊みたいな人でした。そのエネルギーがすごいなと思いましたね。自然体でカッコいい人ですよ」と、さらなる刺激を受けた様子。これまでもハリウッドでの企画を検討してきた三池監督にとって、オーストラリアからハリウッドへと進出して成功をおさめ、そしていま再び新生『マッドマックス』を撮ったミラー監督の存在こそ、「狂気を感じますよ(笑)」。全く異なる土壌から生まれながら奇妙な縁を感じさせる2人の原点回帰。同日に公開される2本の映画は、世界で最もマッドなアクションが凝縮された映画の進化形となりそうだ。『極道大戦争』は6月20日(土)より全国にて公開。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は6月20日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED極道大戦争 2015年6月20日より TOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2015「極道大戦争」製作委員会
2015年06月19日オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回は、ジョージ・クルーニー主演の『トゥモローランド』です。***中二病オヤジのグーニーズ!?そう言っちゃうと微妙かもしれないけど、これが大興奮のアドベンチャーなのよ~!それがジョージ兄貴の『トゥモローランド』。’64 年のNY万博で、11歳のフランク少年は謎の少女アテナと出会うのね。彼女から受け取ったロゴバッジをつけて、ウォルト・ディズニーが出展してたイッツ・ア・スモール・ワールドのパビリオンに行くと、なんと彼が夢見る未来世界に!?それから50年。NASAの宇宙計画中止に怒れる女子ケイシーのもとにも、突如あのバッジと少女の姿のアテナが現れ、トゥモローランドに行きたければフランクに会うようアドバイスされ……。そこで登場するのが、トゥモローランドの秘密を知るオジサン・フランク。彼はなんかの理由でトゥモローランドを去って、それから数十年、独自の発明品作りに没頭してた、ちょっとイカれたオジサンなの。でもね、この作品の山はそこから。彼とケイシーが出会ってから始まる大冒険が猛烈剛速球のスピードで展開するんだけど、まるで宝探しアドベンチャーみたいな大興奮なのよ。みんな子供の頃って、なにかしら空想に耽るじゃない?たとえば、お城でお姫様になるとか、未来世界でドラえもんと暮らすとか。それって大人になってからはあり得ないことばっかなんだけど、この映画の中ではそれら全てが映像化されちゃうのよ!最初はジョージ兄貴のシワに吸い込まれそうになったけど、見終わる頃には夢の世界に吸い込まれたわ~。ちなみにトゥモローランドっていえば、ディズニーランドの一エリアとして有名(全世界で共通ね)。じつは未来都市「エプコット」っていうのを、ウォルト・ディズニー本人が晩年にフロリダのディズニー・ワールドに作ろうとしていた衝撃実話が、トゥモローランドのアイデアのもとになっているんだって~。それ知っちゃうと、スペース・マウンテンに乗るときの気分もちょっと違うかも。というか、TDLにもこの劇中みたいな仕掛け、隠されてるんじゃないかって夢までみられちゃう!◇ウォルト・ディズニーの夢だった未来都市構想をベースにしたSFアドベンチャー。監督/ブラッド・バード出演/ジョージ・クルーニー、ブリット・ロバートソンほか全国ロードショー公開中。(C)2015 Disney Enterprises, Inc.◇ジョージ・クルーニー1961年、ケンタッキー州生まれ。ドラマ『ER緊急救命室』で一躍脚光を浴び、映画界でも大ブレイク。『ファミリー・ツリー』などで3回オスカー候補になっている。(C)Jason Carter Rinaldi※『anan』2015年6月17日号より。文・よしひろ まさみち(オネエ系映画ライター)
2015年06月16日ウォルト・ディズニーが遺した最大の謎にして最高のプロジェクト“トゥモローランド”。ジョージ・クルーニーが初めてディズニー映画の主演を務めた作品としても話題となっているが、現在公開中の『トゥモローランド』に隠された謎は山ほどある。シネマカフェでは、その謎に迫るべく撮影現場となったカリフォルニアのディズニーランドへ渡米!すべてが可能になるといわれる理想の世界“トゥモローランド”に迫った。ウォルト・ディズニーが遺した謎を託されたのは、未来を諦めない17歳の少女ケイシー、トゥモローランドの存在を知る男フランク、そして、2人をトゥモローランドへと誘う謎の少女アテナ…彼らを待つのは、人類の未来を切り開く鍵なのか?■“トゥモローランド”への入り口…「イッツ・ア・スモール・ワールド」Tマークのピンバッジに触ると“トゥモローランド”の世界が見える少女ケイシー。その秘密を知る人間はジョージ扮するフランク・ウォーカーのみ。彼は少年時代の頃、マンハッタン近郊のフラッシング・メドウズで開催された万博博覧会で、ある少女から同じピンバッジを手渡される。そのまま彼女に導かれるようにディズニーランドにある「イッツ・ア・スモール・ワールド」乗り込み“トゥモローランド”の世界を見ることになる。このシーンを撮影した現場はカリフォルニア・ディズニーランドの「イッツ・ア・スモール・ワールド」。実際、入ってみると日本にある「イッツ・ア・スモール・ワールド」と変わりないように見えるが、所々にディズニーキャラクターが。シンデレラ、アラジン&ジャスミン、ムーラン、ニモ、シンバ&プンバ、アリエル、ウッディなど30体以上のキャラクターが登場する。映画の劇中でピンバッチを感知するエッフェル塔ももちろん登場するが、カリフォルニアの「イッツ・ア・スモール・ワールド」ではエッフェル塔は左。劇中では右に配置されているのだ。感知後、フランク少年は地下へ進み“トゥモローランド”の世界へ…まさに“トゥモローランド”への入り口となっている。この「イッツ・ア・スモール・ワールド」は、1964年に開催されたニューヨーク万博で、ウォルト・ディズニーが“世界平和”をテーマに出品したもの。万博終了後「イッツ・ア・スモール・ワールド」はカリフォルニアディズニーランドに移築され、その後各国のテーマパークにも作られ、人気のアトラクションとなった。■『トゥモローランド』を体感!ウォルトが残した資料たちカリフォルニアのディズニーランド・パークにあるトゥモローランド内には、映画のトレーラーを流すシアターも。そこでは『アベンジャーズ』なども上映されるとのことだが、今回は『トゥモローランド』。冒頭のシーンが上映され、4DXの映画館と同様、シートが動いたり、風を切ったり…フランク少年になりきったように臨場感溢れる映像を見ることができる。また近くには、作品で使った衣装や資料が展示されており、フランク少年が作った未完成のジェットパックや、Tバッジを手に入れるケイシーのお気に入り帽子、さらにウォルトが夢を見ていた未来都市(EPCOT)についての貴重な資料も。ウォルトは、都市構想を実現するためにディズニー・ワールド・プロジェクト構想にEPCOTを実現しようとしていたのだ。映画で描かれる“トゥモローランド”も彼の未来都市構想が体現されているに違いない。そのほかモノレールやごみ箱が『トゥモローランド』のラッピングがされてたりとパーク内のトゥモローランドエリア全体で盛り上がりを見せていた。『トゥモローランド』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トゥモローランド 2015年6月6日より全国にて公開(C) 2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.
2015年06月14日ディズニー映画に登場するヒロインたちは、その多くが素敵なドレスに身を包み“女の子の憧れ”となる。けれど、ジョージ・クルーニー主演のミステリー・アドベンチャー『トゥモローランド』(公開中)のヒロイン、ケイシーは麦畑を駈け抜け、時には塀を越える。おしとやか…というよりも実に活発な女子高生だ。見なれないピン・バッチを手にしたことでトゥモローランドの存在を知り、彼女は大冒険に身を投じることに。そんなケイシーを演じた、『VOGUE(ヴォーグ)』などで注目女優として挙げられるブリット・ロバートソン、そして彼女の吹き替えを担当した志田未来も「ケイシーはとても強い女性」だと印象を語る。「脚本を読んだときに感じたのは、ケイシーがファイターだということね。彼女は自分の信じているもののために闘うんだけれど、同時にドリーマーでもあるの。そして聡明。みんなよりもちょっぴり先を歩いている女の子であることを意識して演じていたわ」。そんなケイシーというキャラクターに、4日間かけて日本語の命を吹き込んだ志田さんも「ブリットさんが演じているからこそケイシーはあれだけ真っ直ぐで、強くて、好奇心旺盛で、魅力的な女性になったと思います。彼女とはロサンゼルスのワールドプレミアでも会っているのでこれが2度目なんですけど、とにかく気さくで優しいんです」。2人はすでにいろいろと語り合い、ブリットは志田さんから「サイコー!」という日本語を、志田さんはブリットから「AWESOME!(サイコーに似たニュアンスの会話表現)」という英語を教えてもらったのだと嬉しそうに話す。そして、『トゥモローランド』も間違いなく“最高”の映画だ。1964年のニューヨーク万国博覧会の会場も、現代の景色も、理想の世界・トゥモローランドもすべてに目を奪われる。なかでも志田さんが「本当にあの風景を作ったんですか!? CGだと思った…」と驚きを隠せなかったのは、冒頭で登場する麦畑のシーン。現代はCGで描けないものはないほどテクノロジーが進化しているが、バーチャルよりも物理的なロケーションを好む監督のブラッド・バードは、いくつもの巨大なセットを作って撮影した。「あの麦畑は本物よ(笑)。クランクインして最初に撮ったこともあってとても想い出深いシーンなの。最初にあの景色を目にしたとき、私も驚いたわ。映画のためにあの土地を所有する農家に小麦を育ててもらったなんてすごいわよね。映画に映し出されているのと同じで、どこまでも続く本当に美しい麦畑だったし、本物であるからこそ演じやすかった。『麦畑を作ろう!』って言ってくれた監督に感謝しなくちゃ」。麦畑のシーンをはじめ、映画のなかでのケイシーの衣裳はとてもカジュアルでボーイッシュ。ワールドプレミアやジャパンプレミアでのドレス姿とはまったく違う雰囲気だが、普段のブリットは「Tシャツにジーンズというような、かなりカジュアルな格好が好きなの(笑)」と、どうやらケイシーと似ている!?さらに志田さんは身長150センチと小柄ゆえにサイズが優先になってしまうと悩みを打ち明けると「それ、分かるわ!でも、未来さんがジャパンプレミアで履いていたあのピンクの靴とっても素敵だったし、今日のイヤーアクセサリーも素敵ね!」「ありがとう!ブリットさんのショッキングピンクのワンショルダードレスもとても似合っていました!」「ありがとう!私はファションセンスがあるとは思えないから、いつもスタイリストさんに任せているの。彼らが私のために選んでくれる洋服は毎回目からウロコ、素敵すぎてついはしゃいじゃうのよ」。なんだかんだいっても女子はファッションの話で盛り上がる。もうひとつ盛り上がったのは大スター、ジョージ・クルーニーについて。「とにかく楽しかった!」と共演をふり返りエピソードを語る。「ジョージは本当にジョークやいたずらが大好きで、真剣なのか、ふざけているのか分からないの(笑)。撮影って待ち時間が長いじゃない?彼は待ち時間が退屈になってくると何か面白いことをしたくなるのね。たとえば、スマホのアプリでオナラの音が入っているアプリがあって、それを使ってところ構わずオナラを連発していたのよ(笑)」。そんなジョージ・クルーニーの愛嬌と優しさは志田さんも2つのプレミアに参加して感じていたよう。「とっても気さくで、素敵な方でした。実は私、ジャパンプレミアの時とても緊張していて…。それを察してくれたジョージ・クルーニーさんが、『緊張しているの?』って声をかけてくれたんです。『大丈夫、大丈夫だよ』って言いながら手を握ってくれました」と振り返る。そして、ケイシーを「強い女性」だと言う若き女優たちがこの映画から受け取ったメッセージは“諦めないこと、信じること、行動すること”とブリットは言う。「自分の人生は誰のものでもない、だから自分が望む人生を生きるべきだと思っているの。抱いている夢を叶えたいのなら、それを形にするために行動に移さなくちゃ、ケイシーのようにね。彼女から行動することの大切さを教えてもらったわ」。
2015年06月12日●アニメーション出身監督ならではの"擬人化"の意識ウォルト・ディズニーが遺した最大のプロジェクトといわれる、すべてが可能になる理想の世界"トゥモローランド"が、ウォルトの死から約50年の時を経て、ついに形となった。ウォルト・ディズニー社の保管庫に眠っていた数々の資料をもとに、フィルムメーカーたちがウォルトの夢を引き継ぎ、ディズニー映画『トゥモローランド』(公開中)の中で描き出したのだ。このミステリー・アドベンチャーに挑戦したのは、『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』で2度のアカデミーション長編アニメーション賞に輝き、トム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』でも成功を収めたブラッド・バード。彼が監督・製作・脚本を務め、テレビシリーズ『LOST』のクリエイターとして脚光を浴びたデイモン・リンデロフを共同脚本家に迎えた最強コンビで、壮大なプロジェクトに挑んだ。ブラッド・バードとデイモン・リンデロフの2人だからこそ生まれたと言える、ディズニー映画であり、ミステリー・アドベンチャー大作。彼らはウォルトが夢見た未来都市"トゥモローランド"をどのように描いたのか、また、主演のジョージ・クルーニーにまつわるエピソードなど、ブラッド・バード監督に製作秘話を聞いた。――ディズニー作品らしいメッセージが根底にあり、アクションやミステリーなど、さまざまな要素の詰まった映画でした。製作において、"ディズニー映画"であるということをどれくらい意識していたのでしょうか。もちろんとても意識していましたし、それに関して興奮を抑えることはできませんでした。なぜなら、ディズニーは私が子供のころに多大な影響を受けた人物でしたから。特に、私自身が信じている未来というのは、ウォルト・ディズニーが語っていたものと共通するものでした。「未来というのは、起こるものではなく作るもの」。私もそう思いますし、楽しく、努力していくものだと。そして、恐れるものではない、受け入れていかないといけないものだと思います。――CGやセット、そして実在の都市でも撮影し、"トゥモローランド"を作り上げたそうですが、この理想の未来都市を描くにあたってこだわったことを教えてください。とにかくリアルに感じてもらいたい、鮮明な夢になるようなものにしたいという思いがありました。また、都市であってもキャラクターの一つであるようにとの思いもありました。いろいろ姿を変えていくものでしたので。――都市をキャラクターとして考えられていたんですね。初期の"トゥモローランド"は約束に満ちた、約束の場所というような雰囲気が出ているのですが、ケイシーが訪れる"トゥモローランド"は80年代っぽさがあり、80年代バージョンの未来というものになっています。その後の"トゥモローランド"は、閉ざされ始めているような情景になり、未来というのは常に変わり続けているというのを伝えているんです。未来は日々変わっていくものなので、ちゃんとお世話をして、明日というものに対して食事を与えないとうまく育っていかない。生き物と同じですね! ちゃんと食事もきちんと与えて世話をしていればよく育っていくんですが、飢えさせてしまうと悪いものになってしまう。私たちは長らく飢えさせているところがあるので、ちゃんと世話をしてあげないといけないと思います。――なるほど。ちゃんと食事を与えないといけないですね。この"都市をキャラクターとして描く"というのは、アニメーション出身のブラッド・バード監督ならではのように感じます。そうですね。アニメーションの経験から、すべてを視覚化する、どう物が動くのかをわかっていないといけないというのがあります。そして、何でも動きに対して個性、性格のようなものを与えないといけないというのは、私が幼い頃にディズニーで学んだことでもあるので、今回の街・都市に対するアプローチも性格を与えるというものでした。――きっかけはディズニー作品だったんですね!子供の頃にディズニー作品を見た時に、砂糖の入れ物自体が命を持っていたんです。そういう考えは頭になかったので、すばらしいことだなと思った経験があります。(C) 2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.●南の島でのジョージ・クルーニーとの撮影秘話――"トゥモローランド"の謎を知る男・フランク役のジョージ・クルーニーさんが、複雑な感情を見事に演じられています。彼を起用した理由を教えてください。質問の中にある通りで、複雑な感情を持っている役を、とても説得力のある素晴らしい、そしてみなさんが共感してくれる形で演じてくれました。今まで彼はこのような役を演じたことがないと思いますが、彼は優れた役者ですので、そういう役であっても容易に演じているように見えるようにやってくれましたね。彼と一緒に仕事ができて最高でしたし、興奮でした。――作品の中で変化していく感情が見事に描かれていました。ジョージ演じるフランクは、昔は未来を信じていたんですが、未来に裏切られたという思いと、未来に対する恐れを抱いてしまい、彼の住む家はまるで未来に対して自分を防御するような家になってしまいました。彼はそれを見事に演じてくれていましたね。その後、結果的に、昔抱いていた思いにまた導かれていくというところも。――今回の撮影で印象深いエピソードを教えてください。映画の中で、パラダイス(楽園)のようなものを撮影する必要がありました。すでにフロリダでほかの撮影が進行していたため、最初はフロリダのビーチで撮ることになったのですが、そのビーチにはパラダイスに見えるものがなかった。そこで、バハマに行きたいと言ったんです。近いし必要だと。ところがプロデューサーの1人が、そこまですべての機材や人を動かすのはお金ががかかりすぎると言い、だったら少人数で手早く撮るのはどうかって提案したんです。そして、少人数でバハマに行って撮影したんですが、その撮影は印象深いものになりました。とてつもなく巨大な映画を撮っている時に、インディーズ映画を撮っている感じでしたね。――パラダイスの撮影に、そんな裏話があったんですね。本当に少人数で行ったので、1人が複数の作業をしなければいけないという状況でした。ジョージ・クルーニーと、(デイヴィッド・ニックス役の)ヒュー・ローリーも、機材を動かしてくれるなどして、撮影を敢行しました。さらに、ヒュー・ローリーが小さなバーでピアノの演奏もしてくれたんです! 南国の小さな島で撮ったんですが、これ以上にない経験でした。(C) 2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.
2015年06月12日「未来さんがジャパンプレミアで履いていたピンクの靴、とても素敵だったわ。今日のイヤーアクセサリーも素敵ね!」「ありがとう!ブリットさんのショッキングピンクのワンショルダードレスもとても似合っていました!」「ありがとう!」女優ブリット・ロバートソンさんと志田未来さん。20代の女子が2人揃えば流行りのファッションの話で盛り上がる…かと思えば「日本語の吹き替えにはどのくらい時間をかけたの?」「あのシーンは一体どうやって撮影したの?」と、ファッション以上に興味津々なのは演技について。さすが、どちらも芸歴の長い演技派女優たち。映画『トゥモローランド』でジョージ・クルーニーの演じる主人公フランクとともに“すべてが可能になる”理想の世界の謎を追うケイシーを演じるブリットさん、彼女の吹き替えを担当する志田さん、女性同士でトゥモローランドの魅力を語る。ケイシーは幼い頃から宇宙旅行を夢見てきた17歳の女子高生。ある日、見なれないピンバッチを手にしたことでトゥモローランドの存在を知り、大冒険に身を投じていく。ブリットさんも志田さんも「ケイシーはとても強い女性」だと説明する。「この役のオファーがきたときは本当に嬉しくて、ブラッド・バード監督から電話をもらったときは今までにないくらい胸がいっぱいになったのを覚えているわ。一生忘れられない経験をさせてもらった。脚本を読んだときに感じたのはケイシーがファイターだということね。彼女は自分の信じているもののために闘うんだけれど、同時にドリーマーでもあるの。そして聡明。みんなよりもちょっぴり先を歩いている女の子であることを意識して演じていたわ」。ケイシーというキャラクターに4日間かけて日本語の命を吹き込んだ志田さんは「ブリットさんが演じているからこそケイシーはあれだけ真っ直ぐで、強くて、好奇心旺盛で、魅力的な女性になったと思うんです。彼女とはロサンゼルスのワールドプレミアでも会っているのでこれが2度目なんですけど、とにかく気さくで優しいんです」。2人はすでにいろいろと語り合い、ブリットさんは志田さんから「サイコー!」という日本語を、志田さんはブリットさんから「AWESOME!(サイコーに似たニュアンスの会話表現)」という英語を教えてもらったのだと嬉しそうに話す。もちろん『トゥモローランド』も間違いなく最高の映画。1964年のニューヨーク万国博覧会の会場も、現代の景色も、理想の世界トゥモローランドもすべてに目を奪われる。なかでも志田さんが「ほんとにあの風景を作ったんですか!? CGだと思った…」と驚きを隠せなかったのは、冒頭で登場する麦畑のシーン。現代はCGで描けない世界はないほどテクノロジーが進化しているが、バーチャルよりも物理的なロケーションを好むブラッド・バード監督はいくつもの巨大なセットを作って撮影した。「あの麦畑は本物よ(笑)。クランクインして最初に撮ったこともあってとても想い出深いシーンなんだけど、最初にあの景色を目にしたとき、私も驚いたわ。映画のためにあの土地を所有する農家に小麦を育ててもらったなんてすごいわよね。映画に映し出されているのと同じで、どこまでも続く本当に美しい麦畑だったし、本物であるからこそ演じやすかった。『麦畑を作ろう!』って言ってくれた監督に感謝しなくちゃ」。ブリットさんの記憶に深く刻まれたのはセットの凄さにだけじゃない。「とにかく楽しかった!」と笑顔で語るのは大スター、ジョージ・クルーニーとの共演。役者としての素晴らしさに感動したことはもちろん「人柄も素晴らしいの!」と、志田さんにとあるエピソードを明かす。「ジョージは本当にジョークやいたずらが大好きで、真剣なのかふざけているのか分からないの(笑)。撮影って待ち時間が長いじゃない?彼は待ち時間が退屈になってくると何か面白いことをしたくなるのね。たとえば、スマホのアプリでおならの音が入っているアプリがあるんだけれど、それを使ってところ構わずおならを連発していたのよ(笑)」。そんなジョージ・クルーニーの愛嬌と優しさは志田さんも2つのプレミアに参加して感じていた。「とっても気さくで、素敵な方でした。実は私、ジャパンプレミアの時とても緊張していて…。それを察してくれたジョージ・クルーニーさんが、緊張しているの?って声をかけてくれたんです。『大丈夫、大丈夫だよ』って言いながら手を握ってくれました」と語る表情はもちろん笑顔だ。そして、笑顔の素敵なこの2人の女優がケイシーから受け取ったメッセージは“諦めないこと、信じること、行動すること”。ブリットさんは言う。「自分の人生は誰のものでもない、だから自分が望む人生を生きるべきだと思っているの。抱いている夢を叶えたいのならそれを形にするために行動に移さなくちゃ、ケイシーのようにね。彼女から行動することの大切さを教えてもらったわ」。(text:Rie Shintani/photo:Yuko Kosugi)■関連作品:トゥモローランド 2015年6月6日より全国にて公開(C) 2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.
2015年06月11日先日、公開週週末興行ランキングで見事1位を獲得した『トゥモローランド』。全てが可能になる“トゥモローランド”を巡る大冒険を描いた本作で、ジャパンプレミアの来日以来、“天使すぎる”と話題を呼んでいるアテナ役を演じたラフィー・キャシディの魅力に迫った。トゥモロー(未来)を築き上げるのは「諦めない気持ち」というウォルト・ディズニーの遺志を、『Mr.インクレディブル』『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』を大ヒットさせたブラッド・バード監督が紡いだ本作。ラフィー・キャシディは、未来を諦めない少女ケイシー(ブリット・ロバートソン)をフランク(ジョージ・クルーニー)に引き合わせる謎の少女、アテナを演じている。イギリス出身で現在13歳のラフィー。2009年、TV映画「Spanish Flu:The Forgotten Fallen」で女優デビューを飾った後は、ジョニー・デップ主演映画『ダーク・シャドウ』でエヴァ・グリーンの幼少期、『スノーホワイト』ではクリステン・スチュワート扮する主人公スノーの幼少期を演じるなど、出演回数は少ないながらも、名だたる俳優陣と共演を果たしてきた。「彼女がやってくると部屋がぱっと明るくなるんだ。そういう才能は本当に貴重だよ」と語るのは、彼女が備え持つ“ポジティブさと“天真爛漫な性格”に惚れ込んだバード監督。オーディション映像について「彼女の父親がiPhoneでラフィーの様子を撮影した映像を見たんだ。彼女には皮肉っぽさが全くなく、とにかく明るく楽観的で、アテナ役は彼女しかいないと一目で分かったよ」と語り、すっかり彼女のファンになった様子だ。そんなラフィーは、本作で衝撃的なアクションシーンをこなしているが、その裏では撮影の数か月前から新体操や水泳、武道などのトレーニングに励んでいたという。共演したブリット・ロバートソンは「ラフィーはこの役柄を完璧にこなしていたわ。彼女はとても頑張ってアクションシーンを演じていたのよ。後ろ宙返りもできるし、回転したり、敵の手から銃を蹴り落としたりも出来るの。小さいのに私たち全員を引っ張っていってくれたのよ」とラフィーを絶賛。可憐な13歳からは想像もつかないアクションシーンは、劇中で必見のシーンだ。「『ER 緊急救命室』で小児科医を演じ、多くの子役を見てきたけれど、これだけの覚悟と実力を持つ子は本当に珍しいよ。とても存在感があり、面白く、哲学的で素晴らしい見解を持っているんだ」とジョージ・クルーニーも、彼女の資質には太鼓判を押す。監督を始め共演者もすっかり虜にしてしまったラフィー、本作を機に、女優として大きく飛躍しそうな彼女の“未来”に注目だ。『トゥモローランド』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トゥモローランド 2015年6月6日より全国にて公開(C) 2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.
2015年06月11日ドラマや映画で活躍する演技派女優・志田未来が、アメリカ演劇界の鬼才、デビッド・マメットの問題作「オレアナ」で初舞台を踏むことが明らかになった。昇進を目前に控え新居の購入も決まり、前途洋々、順風満帆の若き大学教授・ジョン。彼の研究室を一人の女子学生・キャロルが訪れる。教授の授業についていけない彼女は、パニックに陥り、どうか単位を取らせて欲しい、と涙を浮かべて懇願する。教授は、彼女の肩を抱いて慰め、紳士的な態度で相談に応じた。しかし後日、彼女が教授を“セクシャルハラスメント”を理由に大学当局に訴えたことにより、2人の立場は全く逆転する…。1992年に発表した本作は、クライマックス・シーンで思わず「ブラボー」と拍手する者、ブーイングして席を立つ者など観客を騒然とさせてきた。新聞の社会面を始め、マスコミがこぞって取り上げる程の話題となり、その年、海を越えて飛び火し、世界中で上演。ロンドンではマメットの朋友ハロルド・ピンターが演出、パリではキャロル役をフランスを代表する女優シャルロット・ゲ―ンズブールが演ずるなど、世界中で注目のキャスト&スタッフにより、現在も上演され続けている。日本ではパルコ劇場にて、1994年酒井洋子訳、西川信廣演出、長塚京三×若村真由美の出演で上演し、その年の「読売演劇大賞・優秀作品賞」を受賞、1999年には、長塚京三×永作博美の出演で再演されている。今回は、演出に栗山民也を迎え、小田島恒志の新翻訳で装いも新たに16年ぶりに上演。大学教授役には、『ビリギャル』や「ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~」(TBS)で存在感を発揮する田中哲司。そして女子大生役に、ジョージ・クルーニー主演のディズニー映画『トゥモローランド』で吹き替えを担当するなど、活躍の場を広げ続ける志田未来が本作で初舞台に挑戦する。田中さんは、「『オレアナ』の上演にあたっては、楽しみな気持ちと不安が入り混じった複雑な心境です。11月はまだ先のようで、実は時間がないですから。志田未来ちゃんとは映像で何度か一緒に仕事をしていて、とても信頼を寄せています。稽古場でも舞台上でも助けてくれそうです(笑)」とコメントを寄せた。志田さんは「舞台は、いつかやりたい、やらなくてはと思っていました。このお話を頂いたいまが“その時”なんだと思います。舞台のことは、正直、何も分かりませんが、楽しみたい気持ちでいっぱいです」と喜びを語った。田中さんとの共演についても「ドラマでご一緒させていただきましたが、不思議なオーラのある方だと思います。そんな素晴らしい大先輩から一緒にいいものを創ろうと言っていただいたので、一生懸命頑張ります」と意気込みを語った。舞台「オレアナ」は11月6日(金)よりPARCO劇場ほか全国にて順次上演。(text:cinemacafe.net)
2015年06月11日快進撃を続けるディズニーが放つ最新作『トゥモローランド』をひっさげ、ブラッド・バード監督が来日。「より良い未来(トゥモロー)を築き上げるのは魔法ではなく、諦めない気持ち」とウォルト・ディズニーの遺志を受け継ぐ本作にこめた思いを熱弁した。世界中で起こる危機を監視するフランク(ジョージ・クルーニー)と、不思議なピンバッチに導かれた17歳の少女ケイシーが、「すべてが可能になる理想地」トゥモローランドに秘められた人類存亡のカギに迫る『トゥモローランド』。ディズニーランドのテーマエリアの一つとして実在する“アトラクション”と、その知られざる存在理由という“フィクション”が融合した、斬新な冒険ミステリーだ。「確かにミステリーにSF、冒険やおとぎ話に加えて、ロードムービーの要素も含まれた欲張りな映画になったね。1本で5本分楽しめるはずだよ」と手応えを示すバード監督。『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』で2度のアカデミー賞長編アニメ賞に輝き、初の実写作品となった『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』を成功させたそのフィルムグラフィーに、新たな1ページが書き加えられた。作品にはバラエティ豊かな娯楽性に加えて、力強いメッセージ性も込められている。物語の背景にあるのは、テロや環境破壊、経済危機といった現代社会が抱えるさまざまな不安だ。「それでも、より良い未来に種をまき、水や栄養を与える気持ちを忘れちゃいけないんだ。自分の夢を信じ、一歩一歩進むことで切り開かれる世界が必ずあるはず。その象徴が、トゥモローランドなんだ」(バード監督)バード監督自身は、子ども時代にどんな未来を思い描いていたのか?1957年生まれで、「子どもの頃は、冷戦が及ぼす恐怖を感じていた」と言うバード少年が夢中だったのは、アニメーション製作だった。「アニメを作り始めたのは11歳の頃かな。“BIG SHOT”と名付けたネズミのキャラクターを主人公にしたんだ。彼の移動手段は、キャノン砲(笑)。子どもだったから『ネズミがキャノン砲で飛んでいくなんて、超クール』って思ったけど、いま考えると何とも非効率的だよね」と屈託なく笑う瞳は、少年そのもの。そんなピュアな前向きさは、『トゥモローランド』の根底にも流れている。「映画作りで一番大切にしているのは、常に作品をより良いものにしようと、改善を追い求めること。怠惰な現場はきらいだよ」という言葉にも思わず納得だ。つい最近まで新たな『スター・ウォーズ』のスピンオフ第2弾で、監督を務めるのではと報じられていたが、今回のインタビューでは「いまは『Mr.インクレディブル2』に着手したところだよ」と次回作について明かしてくれた。『トゥモローランド』は6月6日(土)より全国にて公開。(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:トゥモローランド 2015年6月6日より全国にて公開(C) 2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.
2015年06月09日ディズニーランドにある “トゥモローランド”は、近未来を感じさせる新しいアトラクションで多くの人を魅了し続ける人気エリアの一つ。しかし、実はそこにウォルト・ディズニーがある壮大な夢を隠していたとしたら?そんな予測不可能な謎が、映画『トゥモローランド』でついに解き明かされる!幼いころから宇宙旅行を夢見ている17歳の女子高生ケイシーは、憂鬱な問題ばかり起きている世界にうんざりしていた。そんなある日、ケイシーは自分の持ち物に見慣れないTマークのピンバッジが紛れ込んでいることに気が付く。なんと、そのピンバッジに触れると超ハイテクな都市「トゥモローランド」へ瞬間移動してしまうのだった。その後、バッテリーが切れて現実に引き戻されたケイシーの前に現れたのは、ケイシーにピンバッジを渡した謎の少女アテナ。さらに、「トゥモローランド」のことを知る唯一の男フランクも加わり、3人は人類の未来を賭けた冒険に立ち向かうことになる。未知なる別世界「トゥモローランド」に隠された秘密とは?本作では、昨年結婚もして公私ともに絶好調のジョージ・クルーニーが孤独な中年男のフランクを好演。さらにケイシーとアテナには、次世代のスターとして期待されているブリット・ロバートソンとラフィー・キャシディが抜擢され、かわいらしい魅力を発揮しています。また、すべてが可能になる理想の世界「トゥモローランド」が見せる圧倒的なスケールには、誰もが思わず子供のような気持ちで心が躍ってしまうほど。まるでピンバッジを手にしたかのような、時代も空間も超えたタイムトラベルの冒険に観客を導いてくれるのです。ウォルト・ディズニーが描いた壮大な未来は、大人になっても夢を諦めない気持ちを持ち続ける大切さを教えてくれます。そして、人類の未来は、私たち一人一人の手によって作られているのです。あなたが描く「トゥモローランド」とは?イベントデータ:『トゥモローランド』公開表記:6月6日(土)、全国ロードショー配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(C) 2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.
2015年06月09日ジョージ・クルーニーが初めてディズニー映画の主演を務める『トゥモローランド』が先週末に公開され、同日公開の生田斗真主演『予告犯』や、綾野剛主演『新宿スワン』を超え、週末興行ランキングNo.1スタートを切ったことが分かった。ウォルト・ディズニーが遺した最大の謎にして最高のプロジェクト、“トゥモローランド”。そこは、すべてが可能になるといわれる理想の世界。その謎を託されたのは、未来を諦めない17歳の少女ケイシー、トゥモローランドの存在を知る男フランク、そして、2人をトゥモローランドへと誘う謎の少女アテナ…彼らを待つのは、人類の未来を切り開く鍵なのか?全国643スクリーンでの公開した本作は、公開週末2日間の興行成績は2億6,451万300円、観客動員数は19万216人を記録。“謎”がキーワードの作品だけに、ディズニーランドにある同名エリアとの関連性について様々な憶測が飛んでおり、ディズニーランドが好きな若い世代から大きな期待を集めた。また、“かつて夢見た未来”を象徴するような形でNY万博が描かれていることもあってか、ジョージ・クルーニーと同世代、子どものころに大阪万博を経験した世代からも好評を得、客層は10代から大人の映画ファンまで非常に多様な広がりを見せた。また、本作にはジョージを始め新星女優が登場。その中でも作品を観た人から熱い注目が集まっているのが、謎の美少女アテナを演じた、ラフィー・キャシディ。若干13歳ながら、その憂いさえ感じさせる確かな演技力と、可愛らしい容姿に「アテナちゃん天使」「ニューロリ系スーパーヒロイン」「アテナが可愛すぎてもう一回観に行きそう」とインターネット上でも話題になっている。“ディズニーランド”その言葉から連想するワクワクやミステリー、アドベンチャー…本作はそれだけではなく、確かなメッセージを含んでいることも大人から支持を集めており、「大人にこそ見てもらいたい」といった評論家のレビューも。今後も幅広い層から注目が集まることが予想される。『トゥモローランド』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トゥモローランド 2015年6月6日より全国にて公開(C) 2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.
2015年06月08日ディズニー映画『トゥモローランド』(公開中)の緊張感に満ちたアクションシーンが映された新映像がこのほど、公開された。本作は、ウォルト・ディズニーが遺した最大のプロジェクトと言われる、すべてが可能になる理想の世界”トゥモローランド”をめぐる物語。未来を諦めない少女ケイシー(ブリット・ロバートソン)、トゥモローランドの存在を知る男フランク(ジョージ・クルーニー)、そして、2人をトゥモローランドへと誘う謎の少女アテナ(ブリット・ロバートソン)が、その謎に迫る。今回公開された映像では、ケイシーが”トゥモローランド”の世界を見たことから、謎の集団に追われる逃亡者となり、ケイシーはフランクの家を訪ねる。しかし、その行動は、謎の集団に監視されており、集団が次々とフランクの家の中に侵入してくる。2人は、家に仕掛けられた多様なトラップを駆使して必死の攻防戦を繰り広げるが、ついに逃げ場を失い、間一髪のところで、バスタブ型脱出装置”風呂ケット”に乗り込んで逃走に成功する。映像は、「お楽しみはこれからだ」と語るフランクの後に、さまざまなアクションシーンとともに「戦え 明日のために」というナレーションが映され、「”トゥモローランド”に行きたいのならそれは今だ」という言葉で締めくくられる。これまで、”トゥモローランド”の撮影モデルとなった都市や今作の土台となったウォルト・ディズニーのEPCOT(実験的未来都市)構想などの周辺情報は公開されていたが、そのストーリーや展開については謎の多かった本作。今回の映像によって、アクションシーンが大胆に取り入れられたものであることが明かされた。(C) 2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.
2015年06月08日2015年5月30日、31日の全国映画動員ランキングは、ジョージ・クルーニーが主演するディズニー最新作『トゥモローランド』(全国341館)が初登場で首位に輝いた。2位に生田斗真、戸田恵梨香が共演する『予告犯』(全国319館)が入り、3位は『新宿スワン』(全国320館)になった。その他の写真『トゥモローランド』は、偶然に手にしたピンパッジによって、“すべてが可能になる夢の国=トゥモローランド”に足を踏み入れた少女と、かつて天才と称されるも現在は落ちぶれてしまった発明家(クルーニー)が、“夢の国”の謎を解くため、壮大な冒険を繰り広げる物語。『予告犯』は、世間を欺く企業や会社に容赦なく制裁を加えていく謎の男“シンブンシ”(生田)と、彼を追うエリート女性捜査官(戸田)の行き詰る攻防戦を描いた作品。続いて4位には『シンデレラ』が入り、ディズニー作品がベスト10内に2作品入る結果になった。その他、7位に初登場の『おかあさんの木』が、8位も同じく初登場のシリーズ最新作『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』が入った。『トゥモローランド』公開中
2015年06月08日レオナルド・ディカプリオが、リアーナとの間に子どもが生まれるという事実無根の記事を掲載したフランスの雑誌を訴えた。「リアーナが妊娠したのに、子どもの父親であるレオは認知するつもりはない」というデタラメな記事を載せたのはフランスのゴシップ雑誌「Oops」。フランスのプライバシー保護に関する法律はとても厳しく、レオナルドの弁護士チームは1万8,000ユーロ(約251万円)の賠償金を求めて提訴した。法廷に提出された書類によると、レオナルドは先月、カンヌ国際映画祭に出席するために渡仏した際、この記事の載った雑誌を見つけたという。同じ号の表紙には「ジョージ・クルーニー、もうすぐパパに!」「ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー結婚の危機」などの文字が躍っていた。「Oops」誌のオーナーは、アメリカのサイト「Gossip Cop」の取材に対して、リアーナの妊娠についての記事が事実ではないと認めたが、それ以前に流れていた様々なうわさやゴシップ記事などから、「妊娠の可能性もあるのではないかと思った」と歯切れの悪い言い訳をしている。裁判は6月16日(現地時間)にパリで行なわれる予定だ。(text:Yuki Tominaga)
2015年06月08日来日中のジョージ・ミラー監督が5日、東京・六本木のニコファーレで行われた映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(6月20日公開)の来日会見に出席した。監督は冒頭、「世界中でいい反応を受けていてうれしい」と本作に対する反響を喜び、「忘れられない体験。カンヌ映画祭のレッドカーペットを超えるような素晴らしいジャパンプレミアだった」と前日のジャパンプレミアを興奮気味に振り返った。そして、本作では「本物にこだわった」と語り、「本物の車両を使い、本物の砂漠で、本物の人間が実際に車をぶつけたりする。大変な作業だったけど、みなさんが入り込める作品になった」と自信をのぞかせた。「日本の文化は世界の映画界に大きな影響を与えている。特に日本の美意識、ビジュアルの部分」と日本の影響についても語り、本作も「映像を通して語られる作品」とビジュアルに重きを置いていると説明。そして、黒澤明監督作品について「映像が脳裏に焼き付くイメージがある」と言い、「私の一番好きな日本の映画は『七人の侍』」と話した。今回の来日で「三鷹の森ジブリ美術館」を訪れたことも明かし、「宮崎駿さんは神」と表現。「いろんな作品が展示されている部屋を巡り、素晴らしいアーティストだと。ハートを感じるし、英知を感じる」とあらためてその魅力に引き込まれたよう。一番好きなジブリ作品を聞かれると『千と千尋の神隠し』と答え、「偉大なアーティストの作品を見ると、一生忘れないイメージが脳裏に焼き付く。この作品も一生忘れられないイメージを持った」と熱弁した。また、続編についての質問も飛び出し、監督は「この作品を作り終えたばかりなので休養が必要」としながら、「作っている時にほかのストーリーもどんどん湧いてきたので、それは脳裏にある」と期待させた。会見の最後では「初監督作品でどういう反応が起こるかわからなかった」と1作目の公開時を振り返り、「日本で本当の意味で認められた」とコメント。「最初に私の作品を受け入れてくださった日本という国に深く感謝しています」と日本への思いを語った。
2015年06月05日来日中のジョージ・ミラー監督が6月5日(金)、東京都内で新作映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のPR記者会見を行った。日本滞在を満喫している様子のミラー監督は「“ジブリ・ミュージアム”に行ってきました。私にとって、宮崎駿監督は神。彼は素晴らしいアーティストだと思うし、彼の作品からはハートや正直さ、英知を感じます。皆さんもぜひ訪れて、彼の絵や作品を間近で見て」と上着のポケットからチケットを取り出して、東京・三鷹の森ジブリ美術館を猛アピール。好きなジブリ映画は『千と千尋の神隠し』と言い「偉大なアーティストの作品というのは、脳裏に焼き付いて離れず、忘れることができません」と熱弁していた。同作は、ミラー監督によるアクション映画『マッドマックス』(1979)シリーズの第4弾で、第3弾『マッドマックス/サンダードーム』(1985)以来約30年ぶりとなる待望の新作。水も油も枯渇した終末世界を舞台に、恐怖と暴力で民衆を抑え込むイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)ら狂気の軍団と死闘を繰り広げる、元警察官のマックス(トム・ハーディ)と反逆の女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)の姿を描く。L.A.プレミアでは3作に主演したメル・ギブソンと本作を鑑賞したそうで「メルは、映画が始まるとクスクス笑ったり、肘鉄を喰らわしてきたり……。最後は『素晴らしかった』と褒めてくれて、トムとメルの3人でハグをしたよ」と“本家お墨付き”を紹介。更なるシリーズの続編については「撮影中に新たなエピソードも浮かんできたけれど、『怒りのデス・ロード』を作ったばかりだから、今はもう少し休みたいね」と言い、メルの出演については「ダニエル・クレイグの『007』に、初代のショーン・コネリーが出演したら場違いに映ってしまうだろう?だから難しいね」と否定した。ミラー監督は、新たにマックスを演じたトムに「動物的なカリスマ性がある」と感じたそうで「トムには、メルがオーディションの時にドアから入って来た時と同じ雰囲気を感じた。友達になりたいと思う反面、謎めいた部分があって危険性もはらんでいる。そんなところがメルと似ているし、身体能力も抜群に高い」と期待をかけていた。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、6月20日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
2015年06月05日ジョージ・クルーニーが妻のアマルさんの激やせを心配し、栄養学に通じたシェフを雇うことにしたという。先日、『トゥモローランド』のプロモーションで夫婦揃って来日したばかりだが、ジャパン・プレミアに登場したアマルさんは確かにかなりスリム。もともと細かった体型が、このところさらに痩せてしまい、身長5フィート8インチ(約172センチ)にして体重は90ポンド(約40キロ)だという。少し前から心配しつつも、国際法が専門の優秀な弁護士である妻を尊重し、口をはさまずにきたジョージ。だが、薄着になる夏を控えて、ドレスのサイズが1つダウンしてしまった妻の体調を気遣い、新しいシェフを雇うと決めたという。この計画にアマルさんは少し驚いているが、体重が増えにくいタイプということもあり、最終的にはジョージに感謝しているそうだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年06月05日『シンデレラ』が大ヒット中のディズニーが描く、創始者ウォルト・ディズニーの夢の結晶ともいえる物語『トゥモローランド』。公開目前の本日、主演ジョージ・クルーニーのアクションシーンが満載の最新映像が解禁となった。“トゥモローランド”といえば、カリフォルニアを始め、世界中に存在する数多くのディズニーランドのテーマパークが思い浮かぶが、本作は、それだけに留まらない秘密と謎を秘めた、壮大なスケールでのストーリー展開が待っている。今回解禁された映像は、“未来を諦めない少女”ケーシー(ブリット・ロバートソン)が、謎のピンバッジに触れ、理想郷“トゥモローランド”に足を踏み入れるシーンからスタート。信じがたい体験をした彼女は、その謎を知る男・フランク(ジョージ・クルーニー)の家を訪れるが、そこにケーシーを監視していた追っ手がやってくる。追っ手集団の1人が「フランク・ウォーカー、逃亡者をかくまってはならない。1分以内に彼女を引き渡せ」と言い放つや、家の中に侵入、襲い掛かってくる。フランクとケイシーは、ハラハラドキドキの様々なトラップを駆使しながら、緑のレーザー銃を撃ってくる謎の集団と必死に戦い、攻防戦を繰り広げていく。これまで明らかにされていた映像では、秘められた計画や謎めいた登場人物など、どちらかというとミステリー要素の強かった本作だが、最新映像では激しいアクションが満載。なんと、改造された“風呂ケット”(バスタブ型脱出装置)に2人が乗り込んで見事、脱出に成功するシーンも登場する。「お楽しみはこれからだ」というフランクの言葉の後にも、怒涛のアクションシーンが展開するが、映像のラストには空中からロケットのようなものが突然現れ、その中にはフランクらしき姿が!?ケイシーに襲い掛かってくる謎の集団たちの正体は?フランクとケイシーは“トゥモローランド”の謎を解くことができるのか?そして、最後にフランクが言う「トゥモローランドに行きたいのなら、それは今だ」という言葉の意味とは…?すべてが謎に包まれた超大作『トゥモローランド』。かつてない迫力とスケールで描かれる本作の一端を、こちらの映像から確かめてみて。『トゥモローランド』は6月6日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トゥモローランド 2015年6月6日より全国にて公開(C) 2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.
2015年06月05日『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のブラッド・バード監督と、ジョージ・クルーニーがタッグを組む超大作『トゥモローランド』の最新映像が公開になった。バード監督が得意とするアイデアがギッシリとつまったアクションシーンが次から次に展開する痛快な映像だ。『トゥモローランド』新映像本作は、ウォルト・ディズニー社の保管庫から見つかったさまざまな資料を基に、バード監督と、『プロメテウス』『スタートレック』の脚本家のデイモン・リンデロフが作り上げたオリジナル・ストーリーで、ケイシーという少女が偶然に不思議なピン・バッジを手に入れるところから物語は幕をあける。このほど公開された映像は、ケイシーがバッジに触れると一瞬にして周囲の風景が変化する場面からスタート。彼女が誘われたのは、すべての願いがかなう“トゥモローランド”と呼ばれる場所だったが、ある事情で彼女は故郷に連れ戻される。そこで彼女はかつてトゥモローランドを訪れたことがあるという謎の男フランクのもとを訪れるが、ケイシーは何者かにつけられており、ふたりは命を狙われる。自前のセキュリティシステムを張り巡らせたフランクの家は驚きの連続で、斬新な仕掛けが次々に登場。フランクとケイシーは家の中を猛ダッシュしながら、迫り来るを敵と戦い、バスルームに設置された“あるマシン”で脱出を試みる。『Mr.インクレディブル』や『…ゴースト・プロトコル』で高評価を得たバード監督が手がけた作品だけあり、アクションシーンは単なる殴り合いではなく、奇抜なアイデアとユーモアが満載で、アクションシーンを描きながら、キャラクター表現もしっかりとなされている点にも注目だ。その後も映像には、誰もが知る世界的な名所から巨大なロケットが出現する場面や、豪快な銃撃戦などスケールの大きな場面が登場。ケイシーは再びトゥモローランドを訪れることができるのか? その方法は? そしてなぜ、トゥモローランドは存在するのか? 公開に向けてさらに楽しみと想像がふくらむ映像になっている。『トゥモローランド』6月6日(土) 全国ロードショー
2015年06月05日映画やアニメーションを超え、カリフォルニアを始め世界中にあるディズニーランドで全世代の人々に夢と魔法を届けてきたウォルト・ディズニー。彼の夢である、すべてを叶える“理想の地”を舞台とした映画『トゥモローランド』が、いよいよ6月6日(土)に公開となる。本作で、人類の未来を託された”未来を諦めない少女”ケイシー役に抜擢された、ブリット・ロバートソンの魅力に迫った。1990年生まれのブリットは10歳から演技を始め、映画『警察署長ジェッシイ・ストーン暗闇を渉る』で女優デビュー。「ゴシップガール」のスタッフが映像化した海外ドラマ「シークレット・サークル」では主人公キャシー・ブレイク役、そしてスティーヴン・キングの同名小説が原作の「アンダー・ザ・ドーム」でもメインキャストを演じ、注目された。若手ながら確実にキャリアを重ねたブリット。本作のヒロインに選ばれたのは、築き上げた確かな演技力はもちろん、その裏に輝く“前向きさ”と“仕事に対する情熱”にほかならない。本作の脚本・製作を務めたデイモン・リンデロフは、彼女が射止めた”未来を諦めない少女”ケイシー役のオーディションの様子を、「数えきれないほどの女優がオーディションを受けたんだけど、私たちが求めていることを最も良く体現していたのがブリットだったんだ。ケイシーは空想家で探究心が強く、現状維持を良しとしないんだけど、ブリットのフレッシュさと希望に満ちあふれた前向きさは、それらすべてを体現していると感じたんだ」と、ふり返る。数ヶ月にわたるオーディションで繰り返された面接でも、毎回自信を持って臨んでいた彼女のポジティブに努力する姿勢が、大抜擢の理由のようだ。その自信を撮影時も生かし、求められた様々なアクションや過酷な状況での演技に挑む彼女について、プロデューサーのジェフリー・チャーノフは、「私はあれほどの熱意とやる気を持った若手女優をこれまで見たことがない。彼女の仕事ぶりはまるで兵士のようだったよ。撮影ではワイヤーを着けられ引っ張られ、引きずられ、冷水に浸っても、それでも物足りないという様子だったんだ」と言う。並大抵ではない情熱とトコトン打ち込む彼女の果敢さは、“未来を諦めない少女”ケイシー役にまさに適任だった。そんな彼女のプロ意識は、共演したジョージ・クルーニーのお墨付き。「ブリットはとにかく素晴らしい女性だね。身体的な演技が求められていただけに、ハードな仕事をこなしていたよ。最も重要だと思うのは、彼女自身、撮影を楽しむことで、現場にいる全員が楽しめるようにしていたことだね。この仕事には寛大な精神が必要だけど、彼女にはそれがあるし、一緒に仕事ができて本当に楽しかった」と彼女の仕事ぶりを高く評価した。本作を機に、今後ますます女優としての活躍が期待されるブリット・ロバートソンから目が離せない。『トゥモローランド』は6月6日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トゥモローランド 2015年6月6日より全国にて公開(C) 2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.
2015年06月03日ディズニー映画『トゥモローランド』(6月6日公開)で描かれるすべてが可能になる理想の地"トゥモローランド"のモデルとなり、実際に撮影が行われたスペイン・バレンシアにある芸術科学都市の写真が、"トゥモローランド"の全体の写真とともに公開された。ブラッド・バード監督は、何十年も先を行っているような未来派建築を探していたところ、偶然、車のCMでバレンシアの芸術科学都市を見つけ、「動物の骨格をベースとした巨大な建造物の様相は、モダンでオーガニックだった」とその美しさにほれ込んだという。さらに、今までその都市が一度も映画で使われていなかったと知り、今作のロケ地に選出。「あの驚くべき空間で撮影できて本当によかった」と振り返る。主演のジョージ・クルーニーも、バレンシアの巨大建造物での撮影について「まるでアニメ『宇宙家族ジェットソン』のセットから降ってきたみたい」と表現。「”僕もあれを建てたい”と思ってしまうほど素晴らしかった」と、バード監督同様にその美しさを絶賛した。先日、クルーニーが妻とともに来日したことでも話題を集めている今作。しかし、いまだ”トゥモローランド”は、全てが可能になる世界であるということ以外は断片的な情報のみで、謎に包まれている。このたび、あわせて公開されたのは”トゥモローランド”の全体の様子がわかる写真。バレンシアの建造物は、この”トゥモローランド”の一部として描かれている。(C)2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.
2015年06月02日俳優としてプロデューサーとしてハリウッドの最前線で活躍するジョージ・クルーニー。主演作は数しれず、新作ごとに注目を集めているが意外にも彼のフィルモグラフィーのなかにディズニー作品は見当たらない。「シニカルな映画や役が多いからなのか、なかなかディズニーから声がかからなくてね。だからこそ、このファミリームービーへの出演は僕にとって挑戦だったんだ」と、50代半ばにして初めて足を踏み入れ挑むのは“ウォルト・ディズニー最大の謎にして最高のプロジェクト”と銘打つ映画『トゥモローランド』。晩年のウォルト・ディズニーには実験的な未来都市を造るという壮大な夢があったが、道半ばでこの世を去ってしまう。彼の夢を引き継ぎ描かれるのがこの『トゥモローランド』だ。それはすべてが可能になる理想の世界。とあるきっかけでトゥモローランドの存在を知る主人公フランク・ウォーカー。ジョージ・クルーニーは大人になったフランクを演じることで、幼い頃の記憶が甦ったと懐かしむ。「6歳のときに初めてアナハイムのディズニーランドに行ったんだ。信じられないような夢の世界が目の前に広がっていて『これが未来なんだ!』って感動した。当時の僕は未来──2015年には、みんな空飛ぶ車に乗っていると思っていたからね。ディズニーはそんなテーマパークだけでなくアニメーション、そして映画界にも大きな功績を遺した。ストーリーがとても映画らしくて、それまでの映画の在り方を変えたわけだから。誰にもできないことだよ」。ジョージ少年は宇宙にも想いを馳せていた。「僕らが幼い頃は『宇宙に行こう!』という時代だったんだ。よく覚えているのは8歳のときの人類史上初の月面着陸だね。地球から月を眺めて、月へ行った人間たち(ニール・アームストロング船長ら)は見えるかなって、月を眺めたのをよく覚えているよ。あの頃は何でも可能だって思えた。今はすっかり年を重ねて54歳になってしまったけれど、俳優という職業に必要なのは当時のような子供らしさを持ち続けることだと思っている。だから俳優は成長しなくて、いつまでたっても中身は子供なんだ。だって、50歳半ばでも役になりすまして“○○ごっこ”をしているわけだからさ(笑)」。ジョークを交えながら会話をするのは昔も今も変わらない彼のユーモア。撮影現場で共演者に何かといたずらを仕掛けるのも有名だ。「今回は子役の多い現場だったからさすがにいたずらはしなかったけれど、ブラッド・バード監督には何か仕掛けるべきだったね!」と、茶目っ気たっぷりに残念がりながら監督の素晴らしさを語る。「『アイアン・ジャイアント』『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』などブラッドの作るディズニー作品が大好きでね。彼からのオファーは断る理由がなかったからすぐに『OK!』と返事をした。一緒に仕事をしてみて思ったのは、ブラッドはとてもユニークで古風な男だということ。たとえば、バスタブが移動手段だったり、まさかあの建物から!?と驚くような場所からロケットが発射されたりするんだからね(笑)。新しいもののなかに古き良きものを残しているのが彼らしさなんだよ」。ブラッド・バード監督にとってはこれが実写長編映画として2作目になるが、1作目の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』とはまた異なる作風で観客をあっと驚かせる。そして、映画のなかでジョージ・クルーニーの演じるフランクを再びトゥモローランドへと誘うのは、不思議なピン・バッジを手に入れた少女ケイシー(ブリット・ロバートソン)と謎の少女アテナ(ラフィー・キャシディ)。そのキャラクターにはいくつものメッセージが託されている。諦めないこと、夢を持つこと、未来は自分たちの手で変えるということ。「子供の頃、家族や周りの人たちから“自分たちの行動が未来に影響するんだ”と教えを受けて育った。世の中のために活躍しなさいってね。そうやって育ってきた世代はその教え通りに変化を起こしてきたと思う。だから僕らも次の世代に同じようにそれを伝えたい。今はニュースを見ていると暗いニュースばかりでがっかりすることも多いけれど、きっと若い世代が良い方向に導いてくれるって信じているし、それが僕の願いであり夢でもある。変えることができるという夢を持っていてほしいんだ。そのためには、ちゃんと生きてほしいとも思う。というのは、先日オバマ大統領と一緒に資金集めをしたときに1000人くらい集まったんだけれど、彼らはみな握手をするときにスマホ越しに握手をするんだよ(苦笑)。最新技術の行き渡った現代ならではの光景だったね。技術はたしかに素晴らしい。でも、それは本当の意味で人と人とが会ったと言えるのかって疑問を感じた。僕からしてみたら、会ったのではなく録画しただけ。録画したなかで生きているように見えて、ちゃんと生きているように見えなかったんだ…」。どんなにテクノロジーが進んでも、目の前にいる人、人との出会いを大切にしてほしいとジョージ・クルーニーは伝える。熱いメッセージだ。そんな彼は、俳優としての実力と名声、男の色気と格好良さを兼ね備え、プライベートではハリウッド随一の独身貴族生活にサヨナラを告げ昨年秋に結婚。すべてを手にしたかのように思えるが、今現在の個人的な夢はどんなものなのだろう。「かなり具体的な夢をいくつか持っているんだ。まずは言葉の習得。日本語を習得できたら直接自分の想いを伝えられるだろう。でも難しくてね…。実はイタリアに家があることもあって、以前イタリア語を習ったことがあるんだ。週に3回、毎回4時間もレッスンを受けたけれど、次の日になるとぜんぶ忘れてしまって、また一からやり直し(苦笑)。イタリア語の先生に呆れられたよ。もうひとつは、そのイタリアの家がある湖畔で、妻と犬と一緒に赤ワインを飲みながら過ごすことだね」。プライベートを語るその言葉と表情からは“しあわせ”感が伝わってくる。それもそのはず今回の来日は愛妻と一緒。独身時代よりもやわらかな印象なのは、やはり結婚がもたらした変化のひとつ?その変化を聞いてみると「結婚して変化はもちろんあったよ。家の収納スペースをぜんぶ妻に取られてしまったからね(笑)」とジョークまじりの返し。大スターであるのにこの愛嬌。私たちがジョージ・クルーニーという俳優を愛さずにはいられない理由はそこにもある。(text:Rie Shintani/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:トゥモローランド 2015年6月6日より全国にて公開(C) 2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.
2015年06月02日先日、ジョージ・クルーニー(George Clooney)が最新主演作『トゥモローランド』のPRのため、妻のアマル(Amal Clooney)と夫婦揃って来日を果たした。ジョージはもちろんのこと、そのセンスの良さで弁護士でありながらファッショニスタと呼ばれる妻・アマル。今回の来日時も2人のファッションに大きな注目が集まったが、このほど、5月25日に六本木で行われたジャパンプレミアで2人着用していた時計が、共に「オメガ(OMEGA)」であったことが明らかとなった。この日の2人のファッションは、ジョージは「アルマーニ(Armani)」のスーツで、妻・アマルはジョン・ガリアーノがこの日のためだけに仕立てたという特別製の「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」のドレスで登場。その衣装に合わせた時計が「オメガ」だ。同ブランドのアンバサダーでもあるジョージは、ベストセラーモデルで、クルーザーのデッキをイメージした立体的なストライプの文字盤が特長の「シーマスター アクアテラ マスター コーアクシャル」(62万6,400円・税込)を着用。15,000ガウスの磁気にも耐える「オメガ」の最新技術“マスター コーアクシャル”を搭載したものだ。一方のアマルは、ジョージの誕生年にちなんだ1961年製のアンティークウォッチを着用。愛を感じさせるが、同時にゴールドのドレスと色味を合わせるかのように、18Kゴールド製のものを選び抜くセンスは流石だ。エレガントでクラシカルなデザインのミラネーゼブレスレット、ダイアルは艶消し加工をしたブロンズでコーティングされたギルトダイアル。さらに、12時、3時、6時、9時位置にはオニキスを埋め込んだポリッシュのアワーマーカーが一層華やかさを演出していた。
2015年05月29日ジョージの妻、アマルが来日!今話題を呼んでいる映画のひとつが「トゥモローランド」だ。ウォルト・ディズニーの最大の謎が隠されていると、世界で注目を集めている。同映画で主演をつとめたのがジョージ・クルーニー。5月26日付けのブルガリ ジャパンのプレスリリースによると、彼は5月25日に東京で行われた日本プレミアに、妻のアマル・クルーニーとともに出席した。ゴールドドレスは上品なデザインで知的にアマルは、ジョージの「一生独身宣言」を撤回させたほどの美貌の持ち主であり、国際弁護士として活躍する才女でもある。今最もホットな女性が、レッドカーペットを歩くのに選んだのは、ゴールド一色の艶やかなドレス!上品なデザインが、知的な彼女の魅力を引き上げている。ブルガリのクラッチバッグそして、メディアの関心をさらったのが、クラッチバッグだ。彼女がプレミア会場で手にしていたのは、ブルガリの「セルペンティ」。「セルペンティ」とはイタリア語でヘビをさし、「英知」や「永遠」を意味するのだという。知性溢れる彼女にピッタリのチョイスだといえる。ブルガリも同クラッチバッグについて、「アマル・クルー二ーの美しく知的な装いに華を添えることとなりました」と満足げなコメントを寄せている。(画像はプレスリリースより)【参考】・ブルガリ ジャパン プレスリリース(PR TIMES)
2015年05月28日来日中のジョージ・クルーニー(George Clooney)が5月25日に六本木ヒルズにて行われた、最新主演作『トゥモローランド』のジャパンプレミアに、昨年9月に結婚した人権派弁護士として活躍する才女アマル・クルーニー(Amal Clooney)と共に出席した。約8年ぶり5回目の来日となったジョージは「アルマーニ(Armani)」のスーツで、妻アマルは「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」のドレスで登場。特に注目を集めたのはアマルのドレス。それもそのはず、バイアスカットを施したゴールドのシルクサテンのこのドレスは、この日のためにジョン・ガリアーノが特別にデザインしたスペシャルピースだったとのこと。美男美女の豪華なツーショットに観客たちは大歓声をあげていた。『トゥモローランド』は、映画やアニメーションだけでなく、カリフォルニアのディズニーランドを始め世界中に数多くのテーマパークを造り、ゲストたちに夢と魔法を届けてきたウォルト・ディズニーの夢の結晶ともいえる、すべてが可能になる理想の世界“トゥモローランド”を巡る物語が展開する。ジョージは、本作でディズニー映画初出演を果たした。
2015年05月26日