みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。 今回は実際に募集した義実家トラブルエピソード「義父の言葉に…」を漫画にしてご紹介します!「義父の言葉に…」出典:lamire娘は泣き出してしまい…出典:lamireいかがでしたか?一生懸命練習した孫の成果に対して、気遣いのない言動をしてしまう義父…。娘さんのためにも、距離をおいたほうがいいかもしれません。以上、義実家トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。(lamire編集部)(イラスト/crono)"
2022年05月02日三代目 J SOUL BROTHERS今市隆二率いるLDH野球チーム「中目黒リュージーズ」とお笑いコンビ・ティモンディ率いるグレープカンパニー野球チームが4月3日(日)に草野球対決を行った。この様子がデジタルコミュニケーションサービス「CL」において、5月1日(日)から配信される。中目黒リュージーズは三代目 J SOUL BROTHERSの今市隆二が監督となり、 東京ドームでの試合を目指す野球チーム。2019年からLDHでの野球チーム作りをはじめ、宮本慎也(元ヤクルトスワローズ)コーチ指導のもと、ゲストを交えながらの紅白戦や社会人チームとの対抗戦を行ってきた。この度、社外野球チーム グレープカンパニー芸人との初の対抗戦を実施。当日は抽選で選ばれたファンが招待され、会場の熱が高まる有観客試合となった。この試合は、LDH大好き芸人でおなじみのレッドガオ・REOTOがSNSにて「中目黒リュージーズとの試合がしたい」と投稿したことをきっかけに実現したのだという。OPアクトとしてEXPG STUDIOより10名の「リュージーズガール」が『Ki・mi・ni・mu・chu』をチアガール姿で踊り、会場を盛り上げると、各チームの選手が入場。監督の今市は「たくさんの方の力をお借りしてここまでくることができました。楽しみながらも、でも勝負なので、今日は絶対に勝ちたいと思います。絶対に負けません!」とコメント。ティモンディ・高岸も「これだけのお客さんが来てくださったということは、もう我々プロ野球選手ですからね、しっかり自覚を持って戦いましょう!」と意気込んだ。また、中目黒リュージーズコーチの宮本は「結成されてから練習は何度か見ているので、中目黒リュージーズが勝てると思いますよ!『やればできる!』」と高岸のギャグで笑いを誘い、試合きっかけを作ったレッドガオ・REOTOは「今日は、夢のひと時のような感じなので自分も思い出をたくさん作って楽しみながらプレーしたいと思います。」と語った。試合の勝敗に関してREOTOは、「勝ったら、CLで中目黒リュージーズと初ロケを希望します。グレープカンパニー出演者は僕単体でいいですけど。」と提案。それに対し、今市は「ぜひお願いします!」と乗り気の様子を見せ、REOTOは「前編後編の2本立てでお願いしますね。万が一負けたら・・・罰ゲームになるかわからないですが、LDHネタを披露しますね。」と笑った。先攻・グレープカンパニーの先頭打者は高岸。対する中目黒リュージーズの先発投手は今市でゲームがスタート。高岸がヒットを放つも、1回表はリュージーズが0点で切り抜けた。1回裏・リュージーズの攻撃では、ELLY、MAKIDAIが2者連続でヒットを放ち、先制。その後もBALLISTIK BOYZ・深堀がライト前ヒットで続き、点数を重ね、リュージーズが初回からゲームの主導権を握った。さらにこの1回にはELLYが110kmを超えるストレートを披露する場面も。対するグレープカンパニーも、その後ニルベース齋藤とトミドコロのヒットによるチャンス作り、チカトプライドのセカンドゴロの間や、ティモンディ高岸のライトオーバーの3ベースヒットで得点するなど、反撃に出ていた。試合中盤の4回裏攻撃前には「リュージーズガール」が『R.Y.U.S.E.I.』パフォーマンス。LDH大好き芸人のレッドガオ・REOTOもともに踊り、会場は大盛り上がり。また、この日、ティモンディ高岸は試合中の投球はなかったが、試合終了後に今市からのリクエストに応えて投球を披露。最速で136kmの投球を見せ、今市は「あれは受けられないですね〜(笑)」とコメントしていた。詳細の試合内容と勝敗については、5/1(日)から配信開始の「CL」オンデマンドPPVにて視聴することができる。<入場時・選手コメント>今市隆二「みなさん今日はありがとうございます。そしてグレープカンパニーの皆さんもありがとうございます。たくさんの方の力をお借りしてここまでくることができました。楽しみながらも、でも勝負なので、今日は絶対に勝ちたいと思います。絶対に負けません!」ELLY「こんなに多くの方に来ていただいて本当にありがとうございます。今日は久しぶりに本気だしますよ。一生懸命、今市くんと見に来てくださっているみなさんのために頑張ります!」REOTO(レッドガオ)――今日は夢の試合が実現しましたねとMCから振られて「僕もびっくりですよ。Instagramで投稿したらスタッフの方に見つけていただいて。お客さんも入っていただいて実現できたので。今日は、夢のひと時のような感じなので自分も思い出をたくさん作って楽しみながらプレーしたいと思います。」高岸 宏行(ティモンディ)――多くのお客様が来てくれましたね、とMCから振られて「これだけのお客さんが来てくださったということは、もう我々プロ野球選手ですからね、しっかり自覚を持って戦いましょう!」宮本慎也(中目黒リュージーズコーチ)「結成されてから練習は何度か見ているので、中目黒リュージーズが勝てると思いますよ!『やればできる!』」<各チーム代表からの試合への意気込み>高岸 宏行(ティモンディ)「一生懸命にベストを尽くして両チームが優勝できるようにベストを尽くします。みんななら『やればできる!』」今市隆二「勝負なので、勝ちにこだわりたいと思います!」スターティングメンバー【先攻】グレープカンパニー1番ショート:高岸宏行(ティモンディ)2番ピッチャー:REOTO(レッドガオ)3番センター:前田裕太(ティモンディ)4番キャッチャー:ニルベース齋藤5番セカンド:トミドコロ6番ファースト:口笛なるお(わらふぢなるお)7番サード:魂人(ウォーターズ)8番ライト:とう(ウォーターズ)9番レフト:斎藤サトル(控え選手)赤壁 裕樹(レッドガオ)シオマリアッチチカラプライドほか社会人野球選手【後攻】中目黒リュージーズ1番ショート:今市隆二2番レフト:GS3番キャッチャー:数原龍友4番ピッチャー:ELLY5番サード:EXILE MAKIDAI6番ライト:DEEP KEISEI7番センター:深堀未来8番ファースト:奥田力也9番セカンド:比嘉涼樹<試合終了後コメント>今市隆二「みなさん楽しんでくれましたでしょうか。寒い中応援ありがとうございました。初の対外試合でしたが、中目黒リュージーズ、強くなっていませんか?みんなそれぞれスキルもあがっていますし、ほんと野球やってるな〜という感じがしています。最高の時間を過ごさせていただきました。改めてみなさん本当にありがとうございました。チームとして、引き続き目標は変わらず「ROAD TO DOME」ということでドーム目指して頑張りますので、応援のほどよろしくお願いいたします。」MAKIDAI「今日は皆さまお集まりいただき、本当にありがとうございました。中目黒リュージーズが 始まって 3 年くらいですかね。グレープカンパニーの皆さまとの試合が実現できて本当に嬉しいです。EXPG STUDIO リュージーズガールのハーフタイムショーでのREOTOさんのランニングマンも、会場が盛り上がり1つになっていて最高でした。感謝の気持ちでいっぱいです。」前田 裕太(ティモンディ)「今日はありがとうございました。本当に楽しい試合をさせていただきました。強いて言うなら数原さんとかが気を遣ってバラエティーをしてくださったのを、こっちがやらなきゃなと思いましたけど。もしまたチャンスをいただけるのであれば、このユニフォームにある『草野球伝説』というチーム名を考えた、サンドイッチマンの富沢さんも呼んで対戦出来たら嬉しいです。高岸 宏行(ティモンディ)「ありがとうございました〜!お客様の熱い声援とリュージーズの素晴らしいプレーによって本当にいい試合になりました。『みんなに金メダルだ~~~!』」<番組配信情報>「中目黒リュージーズ vs グレープカンパニー 草野球対決」配信スケジュール5/1(日)~配信配信URL※放送日時、放送内容は変更になる場合がございます。【出演者】◆中⽬⿊リュージーズ今市隆二 / EXILE MAKIDAI / ELLY / 数原龍友 / GS / DEEP KEISEI / 比嘉涼樹 / 深堀未来 / 奥田力也◆グレープカンパニーティモンディ / トミドコロ / チカトプライド / レッドガオ / シオマリアッチ / 口笛なるお斉藤サトル / ニルベース齋藤 / ウォーターズ※その他、両チームにスタッフ部員&社会人野球チーム「茨城トヨペット公式野球部」の選手、社会人野球OB選手で構成◆ゲスト・中目黒リュージーズコーチ:宮本慎也(元ヤクルトスワローズ)・MC:南隼人・盛り上げ:EXPG STUDIO「リュージーズガール」【CL概要】CLトップページ: 月額料金1,100円(税込)※一部、無料コンテンツあり(無料オンデマンド視聴・ライブキャスト配信視聴など)
2022年04月04日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「最初はどんな練習をすればいいの?」を解決するトレーニングをご紹介します。サッカーを始めたばかりのころは、他のスポーツ体験の有無にかかわらず「どんな練習をしていいかわからない」という人が多いもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、ボールを触る力加減、ボールのどこを触ればどこに行くのか、などが理解できてドリブルの動作が身に付きます。親は難しい動きはありません。【やり方】1.最初はボールを持たず、親子でじゃんけんをして負けた方が勝った方の周りをまわる2.動き方に慣れたら、同じやり方でドリブルをしながら回る3.慣れたら秒数を制限するなど、よりスピーディーにできるように難易度をあげてみる【トレーニングのポイント】・ボールをよく見て足に当てる・どこに当てるのか、どのぐらいの力加減で触るのかを意識する・サイドステップやバックステップなども入れてみる・優しくボールタッチして自分の思った所にコントロールする・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月29日わが子が生後6カ月のときに離乳食をスタート。同じ時期にコップ飲みの練習も始めました。ところが、コップで遊んでしまったり中身をこぼしたりするなど、練習らしい練習ができませんでした。コップ飲みの練習に苦戦していた私が笑顔になれた、マンチキンの「ハンドル付ミラクルカップ」についてお伝えします。 コップ飲みの練習って大変… 離乳食が始まったわが子は、食器はもちろんコップという物自体に興味津々になっていました。コップを何度もひっくり返したり、机に打ち付けようとしたりと、それはもう大変でした。しばらくコップ飲みの練習をお休みしていたときもあったぐらいです。 なんとかじょうずにコップ飲みができるようにならないかな、と悩んでいたとき、SNSでこぼれないコップとして紹介されていたのが「ハンドル付ミラクルカップ」。子どもがコップで遊び、中身がこぼれることに悩んでいた私は、「これだ!」と思ってすぐに購入しました。 とにかくこぼれない!飲みやすい構造 「ハンドル付ミラクルカップ」はシリコン性のフタで密閉されるため、机に激しく打ちつけても数滴が出る程度です。もちろん、食事中に子どもが倒したぐらいではまったくこぼれませんでした。こぼれないことで、私の食事時間のストレスが減ったのです。 シリコンのフタと本体にほんの少しスキマがあり、そこから吸うようにして飲む仕組み。わが子は自分で飲めたことに大喜びでした。遊ばずに飲むことに集中してくれて、私はとても感激したのを覚えています。 食洗機もOK!お手入れ簡単 「ハンドル付ミラクルカップ」は子ども用のグッズにしては珍しく、食洗機で洗うことができます。私も食洗機で洗っていますが、変形していません。また、ストローマグのように細かいパーツがないので、カビが生えたりすることもありません。 消毒に関しては、液体消毒が可能です。シンプルなパーツで構成されているので、おでかけ前に簡単に用意できます。わが家は外出時にミラクルカップを持っていき、そのときに合わせて育児用ミルクやお茶を入れたりしていました。 「ハンドル付ミラクルカップ」は、「中身がこぼれない」「食洗機で洗えて手間がかからない」「子どもが自分で飲んでいるのを見られてうれしい」と感激したグッズです。インターネットで購入でき、価格は1,430円(税込み)でした。ミラクルカップに出合ったおかげで、離乳食時期を楽しく過ごせました。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 監修/助産師REIKO著者:佐々木ゆり17歳・5歳・3歳の母。15年の保育士歴を生かして育児や保育士向けの記事を執筆している。遠距離恋愛で結婚した夫とおいしいランチを食べることが一番の休息時間。
2022年03月26日サッカーの練習には反復練習が欠かせないけど、メニューが単調になりがちで子どもも飽きやすいし保護者からも「またあの練習?次のステップに進まないの?」と言われる。土台がしっかりしてないと今後難しい技術を上積みしてもグラグラしてしまうから、反復練習は譲れない。だから、楽しくできるメニューを教えて。とのご相談。楽しくない基礎練習、みなさんはどうしていますか?今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、子どもたちが楽しんで行えるメニューなどをアドバイスします。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<プレスをかけられると焦ってボールを失う。落ち着いてビルドアップできるようになる練習は?<お父さんコーチからのご質問>池上さんこんにちは。近所のチームに頼まれて、数年前から指導に関わっています。私自身、高校までサッカーをしていた経験があるので、わが子は所属していないのですが依頼されて、という流れになります。相談したいのは、反復練習についてです。低学年(U-7)を担当しているので、キックやシュートの基礎を身につける練習が多いのですが、メニューの組み方が単調なので、週2回の練習ですが子どもたちが基礎練習の反復に飽きているように見えます。また、見学している保護者の方も「今日もあのメニューですか?次のステップに進まないのですか」と言ってくる方もいます。学校のドリルのように、次々と進んでいくイメージを持たれているのだと思いますが、ある程度反復練習は必要だと思っています。地味でつまらない基礎練習を、何とか飽きずに楽しめるようなメニューにしたいのですが、何か良いアドバイスはいただけませんでしょうか。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。高校までサッカーをされていたそうなので、ご自分が教えてもらったことを伝えているのでしょうか。インサイドキックはこうやるんだよと教えて覚えさせる。その手順で進めていくと、どうしても反復練習は多くなりますね。さまざまな本のなかに練習メニューが書かれているし、この連載でもお伝えしているので良かったらチェックしてみてください。ネットなどで探しても、トレーニングメニューはたくさんあります。それらを試しては、指導している子どもに合うようにやり方を変化させることが重要です。■変化や競争を入れて楽しめる練習メニュー例えば、ご相談者様が教えておられる7歳以下ではこんな練習をやってはどうでしょうか。2人1組でキックの練習をするとします。止めて蹴るのでボールコントロールの練習にもなります。ただし、まだ6~7歳なので、ボールがどこに飛ぶかわかりません。遠くに飛んだボールを追いかけてとってくるのは時間のロスです。そんなとき、コンクリートの壁にそれぞれ向き合って蹴ってみる。うまく蹴ると、自分のところに返ってきます。そんなふうに変えるとロスがなくなります。また、反復練習には楽しみがあまりありません。そこで、蹴って上手く返ってうまく止められたら、後ろの線に下がれる。少しずつ遠くから蹴られるようになる。競争ですね。子どもたちは生き生きと取り組みます。■反復練習の根本的な問題、楽しく取り組めるようになる方法とはいえ、反復練習には根本的な問題があります。細分化しすぎると、試合で使えない技術になります。よって、ぜひゲームを中心に練習を組み立ててください。ゲームの中でうまくボールに足が当たらなかったり、チャンスだったのにボールをコントロールできなかったりします。そこを経てから「さっきはこうなっちゃったから練習してみよう」とキックの練習をやってみるといいでしょう。そうすると、反復練習に取り組むモチベーションも変わってきます。■練習したことを試合でトライすることで上達する少し練習したら、それを試合のなかでも使ってみます。例えば「パスするときは、さっき練習したインステップキックをやってみよう」と促します。試合の中でトライすることで上達します。試合中、常に上手く蹴れなくてまったく構いません。指導者もそこにイライラしたりせず、サッカーというスポーツの成り立ちを理解することを優先させてください。パスをつないで、みんなでゴールを奪う。そのために何をしたらいいかな?そういった問いかけをしてあげましょう。■インサイド→アウトサイドなど「段階を踏む」ものではないこの連載でも伝えていますが、私が考えるサッカーの指導は、ドリブルができるようになったら、次はパス。パスも基本技術といわれるインサイドキックができるようになったら、アウトサイドキックと「段階を踏む」ものではありません。もしもキックがうまくできない子どもがいるのであれば、ボールを変えてみてください。風船だとか、ビーチボール、ソフトバレーボール、あるいは3号級などの小さいボールにしてキックをさせてあげてください。私のチームでも2年生でインステップキックができない子にソフトバレーボールを使ってみたところものの10回程度蹴っただけでインステップに当てるコツを掴んでくれました。これは最新の研究(運動学習理論)というものから証明されていることです。上述したように、技術練習よりもミニゲームに時間を割きます。小学校低学年から、もっといえば幼稚園児も、試合をします。攻守はもちろんのこと、すべての技能が含まれているのが試合だからです。一見すると、どの技能が上手くなっているのかは、わかりづらいかもしれません。けれども、年齢が低ければ低いほど、サッカーというスポーツの仕組みや感覚、楽しさを伝えていったほうがいいと考えます。この子どもの育ちを、私は「らせん階段」みたいなものだと考えています。池上正さんの指導を動画で見る>>■身につけた技術を使うタイミングを理解するには時間が必要(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)らせん階段は、横から見ていると、より高いところへのぼっていくのがわかります。ところが、らせん階段をずっと上のほうから眺めると、どう見えるでしょう。柱のまわりをグルグル回るだけで、まるで元の場所に戻ってくるように見えます。子どものサッカーも同じです。大人は階段の上のほうにいるので、子どもが上達したように見えません。例えば、ドリブルのフェイントができるようになる。体得したけれど、どこでどのタイミングで使うと有効なのかを理解し、実践するまでに少し時間がかかります。一度やってみて「ああ、ここで使うんだ!」と気づいて、トライする。失敗したら、どうして失敗したかを考えて工夫します。子どもは自分が踏んでいるプロセスをうまく言語化はできませんが、早い遅いの個人差はあれ、そんなふうに階段をのぼっています。そういった成長のプロセスをぜひ保護者の方々に、らせん階段に例えて保護者に説明してください。そうすれば「子どもをどう育てるか」という視点を共有できます。そういった作業もコーチの大切な役割です。まずは、試合を軸にするトレーニングに切り替えましょう。以前とは変化していて、それが今は主流なのだと理解していただけるとうれしいです。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年03月11日子どもがサッカーを始めるとき、どのチームに入れればいいのかわからない。ということはありませんか。サッカーチームといってもその種類はさまざまであり、少年団(スポ少)が良いのか、クラブチームが良いのか、などチーム選びに迷っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、サッカーのチームを選ぶ前に知っておきたいこととして所属先の種類やその違い、チームを選ぶときのポイントなどについて解説します。サカイクが作った「サッカーはじめてセット」300セット限定でご予約受付中!>>■「所属先」の種類は大きく分けて2つサッカーチームを選ぶ際は、まず所属先の種類を理解しておく必要があります。所属先の種類は大きく以下の2つに分けることができます。・チーム(少年団、クラブチームなど)・スクールここでは、それぞれの所属先の概要について解説します。■チームチームには、選手がサッカー協会に選手登録を行ったうえで所属します。公式戦を戦う場合、所属先のチームで出場することとなります。そして、このチームには大きく分けて以下のような種類があります。・少年団・クラブチームどちらも同じサッカーチームですが、所属しているメンバーの特徴や入団方法などに違いがあります。■少年団(スポ少)少年団は、基本的に学校単位もしくはその学校の周辺地域の子どもたちが中心となって活動しているチームです。地域に根付いたチームであり、指導者も選手の保護者やチームのOB、近隣住民によるボランティアで行われているケースがほとんどです。後述するクラブチームと比較すると、月謝も最低限となっており、月2〜5,000円程度となっています。チーム運営は選手の保護者によって行われているため、当番制で練習や試合への帯同が必要となるケースもあります。入団にあたっては特にセレクションなどは行われておらず、誰でも入団できる点が特徴です。同じ地域に暮らす子どもたちが集まるため、友達が在籍しているケースも多く、子どもにとっても入団しやすいといえるでしょう。■クラブチーム(Jリーグ育成組織、街クラブなど)クラブチームは、地域の垣根を超えて選手が集まってくるケースが一般的で、サッカーの指導を専門に行っている指導者によって運営されている点が特徴です。Jリーグの育成組織もこのクラブチームに含まれます。チームによっては、元プロ選手の指導者がいたり、上位の指導者ライセンスを所有している人もいたりするなど、高いレベルの指導を受けられる点も魅力の一つです。強豪チームやJリーグの育成組織となると、入団希望者が殺到するため、セレクションを行い、合格しなければ入団できないケースもあります。また、チームとしての活動日数も多く、週末や長期休暇に遠征やたくさんの練習試合を行うこともあるため、月謝は少年団よりも高く月数千円〜1万円以上になることもあるでしょう。一方で、運営体制はクラブが整備しているため、少年団のように当番制による保護者の帯同は基本的にありません。■サッカースクールスクールは、習い事としてサッカーに取り組むことのできる場所です。チームとは違って公式戦に出場することはありません。わかりやすくいうと、チームが学校、スクールは塾のようなものだと考えてください。スクールは、基本的にサッカーの知識や経験、指導者ライセンスを所有している指導者による指導が受けられ、中にはドリブルやキーパーなど特定のスキルやポジションに特化したスクールなどもあります。また、Jリーグのチームが運営しているスクールもあります。スクールによって異なる部分もありますが、活動頻度は週に1~2回程度で、月謝は数千円程度であることが一般的です。子どもによってはスクールを掛け持ちしているケースもあるなど、個人のスキルアップを目指している人に向いている所属先だといえます。■チームとスクールの大きな違いチームとスクールの大きな違いは、公式戦の有無です。チームはサッカー協会に登録をしたうえで活動しており、小学生年代であれば以下のような公式戦に出場することができます。・全日本少年サッカー大会・バーモントカップ全日本少年フットサル大会など一方のスクールはチームとしてサッカー協会に登録しているわけではないため、練習試合や私設大会などには参加できますが、上記のような公式戦には出場できません。また、チームの場合は、選手は1チームしか所属できませんが、スクールは掛け持ちできる点も大きな違いです。一方で、多くのチームで行われる合宿や遠征、卒団式、クリスマスパーティーといった各種イベントなどは、スクールでも行われるケースが多く、大きな違いはありません。■チームを選ぶときのポイントこれからサッカーチームを選ぶ場合、目的と優先順位を決めておくことが大切です。例えば、純粋にサッカーを楽しみたいのか、それともプロを目指して活動したいのかによって選ぶチームは変わってきます。前者であれば、地元の友達が多く所属している少年団の方が向いていますが、後者であればより高いレベルの指導が受けられるクラブチームの方が向いているでしょう。また優先順位に関しては、例えば練習環境を優先するのか、自宅からの近さを優先するのか、指導者を重視するのかといったポイントが考えられます。クラブチームの中には、毎回人工芝のグラウンドで練習できるケースも多く、上位の指導者ライセンスを所有している指導者による指導が受けられることも珍しくありません。ただし、子どもによって練習場に時間をかけて通う、親の送迎が必須といったケースもあるでしょう。一方の少年団は、基本的に地元の小学校などで活動しているため、送迎などは不要です。■まとめ今回は、サッカーチームを選ぶ前に知っておきたいこととして、所属先の種類とそれぞれの概要、チームとスクールの違い、チーム選びのポイントなどについて解説しました。チーム選びをする際、保護者としてはどうしても、子どもにとってのメリット・デメリットという視点で考えてしまいますが、そのように考えるのではなく、単なる「違い」として捉えることが大切です。保護者が先導してあれこれ決めるようなことはせず、子どもが行きたいところ、わが子にあったところを選ぶのを見守りましょう。サカイク10か条にもあるように、見守るのが良い親の心得であり、子どもがサッカーを楽しめるようにサポートすることが重要なポイントです。関連情報:子どものサッカーに関わる保護者に、大切にしてほしい"親の心得"「サカイク10か条」サカイクが作った「サッカーはじめてセット」300セット限定でご予約受付中!>>
2022年03月03日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は基礎練習の中でも苦手意識を持つ人もいるバックステップを使った「前後の動き」を克服するトレーニングをご紹介します。試合前のウォーミングアップなどで取り入れているチームも多いですが、その場でコントールするような練習がほとんど。しかし、試合中は相手選手にボールをカットされない位置で受けるため、後ろに下がって受ける動きが必要になることがあります。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合中動きながら相手にとられない位置でパスを受けて、味方にスムーズにパスすることができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親がボールを持って数メートル離れて対面して立つ2.子どもは一度後ろに下がり、元の位置に戻ってくる3.戻ってくるタイミングで親が山なりのボールを投げる4.子どもは足元で受けて返す5.後ろに下がり切ったタイミングでパスを出し、子どもはそれをコントロールして返す6.できるようになったらダイレクトで返すなどレベルを上げる【トレーニングのポイント】・最初は元の位置に戻ってくるタイミングでボールを投げる(前進した状態で受ける)・インサイド、インステップ、腿など足のいろんな場所を使う・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年02月24日自由奔放に暮らす猫は、必ずしも飼い主のいうことを聞いてくれるとは限りません。飼い主が犬によく覚えさせるであろう、しつけの『お手』も猫にさせるのは簡単ではないといわれています。スコティッシュフォールドのまる。くんに、お手を覚えさせようとしていた飼い主(@sucomaru0522)さん。まる。くんに、お手を学ばせている様子が、かわいすぎると話題になっています。お手の練習をしていたら… pic.twitter.com/3MPbmAJutF — スコまる。 (@sucomaru0522) February 20, 2022 まる。くんは、飼い主さんの手に頭を乗せて、そのまま目を閉じました!お手を求められているのではなく、「頭を乗せてもいいんだ!」とまる。くんは解釈したのでしょう。うっとりと、気持ちよさそうに目を閉じたまる。くんは、今すぐにでも眠りについてしまいそうですね。【ネットの声】・なんて幸せな光景!もはや卑怯すぎる。・究極の癒しだ。お手よりもむしろずっとこうしてほしい。・いいところに乗ってきた!「枕をありがとう!」と思っていそうだ。こんなにかわいい姿を見せてくれるなら、何度でも手を差し出したくなりますね![文・構成/grape編集部]
2022年02月22日かーちゃん(@ikabento)さんは、2021年に行われた、小学生が参加したドッジボールの大会結果を目にしました。大会結果にあった優勝チーム名を見て、かーちゃんさんは「最高」と反応します。優勝チームも含め、準優勝と3位のチーム名にもご注目ください。小学生男子のドッヂボール、優勝チーム名がテンプレすぎて最高 pic.twitter.com/bLYDgDh3hR — かーちゃん++@OVER35CUP春やる (@ikabento) February 19, 2022 優勝:最強無敵スーパーウルトラ神神神チーム準優勝:もふもふ3位:ぜつぼうシャーク、FT『最強無敵スーパーウルトラ神神神』には、小学生の男の子がかっこいいと思うであろう言葉が、ふんだんに使われています。口ずさみたくなる柔らかい響きの『もふもふ』に、謎の略語『FT』、詐欺師かサメを意味する『シャーク』…いずれも、ユーモアあふれるチーム名です。ドッジボールの大会で好成績をおさめたチーム名に、「小学生らしい」といったコメントが集まりました。・チーム名に恥じない成績をおさめているから立派。・小学生の男の子が付けそうなチーム名は、令和の時代でも通用するんだと安心した。・かわいらしい『もふもふ』が準優勝しているのも好き。幼い頃、一度はこうしたかっこいい名称に憧れた人もいるでしょう。かっこいい名前を付けたがるのに、年代は関係ないようです![文・構成/grape編集部]
2022年02月20日チームラボ(teamLab)の常設ミュージアム「チームラボフォレスト 福岡 - SBI証券」は、2022年3月1日(火)より春限定の作品群を公開する。福岡「チームラボフォレスト」の作品が春限定の装いに福岡PayPayドームの隣に位置する新施設「ボス イーゾ フクオカ(BOSS E・ZO FUKUOKA)」内にある「チームラボフォレスト」は、「捕まえて集める森」と「運動の森」という2つのインタラクティブな空間で構成される次世代のミュージアム。今回は、館内の複数の作品が、春限定の景色に装いを変えて展示される。桜の花でできた“生きる”動物たちを立体空間に投影例えば、無数の花々でできた生き物たちを立体的な空間に投影する《うごめく谷の花と共に生きる生き物たち - A Whole Year per Year》や《花と共に生きる動物たち II - A Whole Year per Year》には、桜の花でできた動物たちが春の季節限定で登場。作品世界に住む生き物たちは、あらかじめ記録された映像が再生されているわけではなく、コンピュータプログラムによってリアルタイムに描かれ続けており、来場者や他の生き物の影響を受けながら常に変化。他の生き物を食べたり、逆に他の生き物に食べられたり、あるいは人々に踏まれることで散ったりと、永遠に変化をし続けるインタラクティブな体験が楽しめる。美しくも儚い群蝶たちも春限定の色彩にまた、群蝶が季節ごとに色を変えながら舞う《群蝶、儚い命 - A Whole Year per Year》も、春限定の色彩に変化。真っ暗で何も存在しない空間の中に人が入り、じっと静かにしていると、足元と壁に触れた手から蝶が誕生。季節ごとに色を変えながら舞う群蝶に人が触れると死んでしまうという、美しくも儚い作品となっている。詳細「チームラボフォレスト 福岡 - SBI証券」春限定の作品群公開日:2022年3月1日(火)場所:BOSS E・ZO FUKUOKA 5階(福岡PayPayドーム隣)住所:福岡県福岡市中央区地行浜2-2-6
2022年02月13日チームラボによるアート展「チームラボ 偕楽園 光の祭」が、2022年2月1日(火)から3月31日(木)まで、茨城・水戸の偕楽園にて開催されます。チームラボが日本三名園の一つ「偕楽園」を光のアート空間に金沢の「兼六園」、岡山の「後楽園」とならぶ日本三名園の一つである「偕楽園」は、国の史跡及び名勝に指定された、江戸後期の池泉回遊式庭園。庭園には約100品種3,000本におよぶ梅が植えられており、長期間に渡って梅の花が咲き誇る、梅の名所としても知られています。今回チームラボは、アートプロジェクト「Digitized Nature」の一環として、人々の存在によってその様相が変化するインタラクティブな光のアートの数々を敷地内に設置。非物質的なデジタルテクノロジーを駆使することで、「偕楽園」の自然そのものが主役のアート空間へと昇華。約1,500本の梅が光り輝くデジタルアート作品「好文亭」の目の前に広がる梅の木約1,500本を使った作品は、偕楽園の特徴を生かしたアートの好例。輝く梅の光はそれぞれ自律しており、ゆっくりと明滅を繰り返しながら幻想的な景色を作り上げています。樹齢約800年の巨木に映す美しい花々また、園内に立つ樹齢約800年と言われている巨木に花々の映像を投影するデジタルアート作品も。花々が生まれ、咲き、散るまでの姿をコンピュータプログラムによってリアルタイムで描写。以前の状態が複製されることはなく、その瞬間しか見ることの出来ない花々の姿を巨木に映し出されます。開催概要「チームラボ 偕楽園 光の祭」開催期間:2021年2月1日(火)〜3月31日(木)時間:18:00〜20:30(最終入場20:00)会場:偕楽園住所:茨城県水戸市常磐町1丁目アクセス:■車・常磐自動車道 水戸I.Cより約20分・北関東自動車道 茨城町東I.Cより約20分・北関東自動車道 水戸南I.Cより約20分■電車・JR常磐線 水戸駅〜水戸駅北口偕楽園行きバスで約20分■バス・「好文亭表門」停留所降車→表門まで徒歩約5分・「偕楽園東門」停留所降車→東門まで徒歩約3分・「偕楽園前」停留所降車→東門まで徒歩約3分・「偕楽園」停留所(終点)降車→東門まで徒歩約5分・「千波湖」停留所降車→東門まで徒歩約10分<チケット>販売開始時期:2022年1月上旬価格:大人 1,800円、中高校生 800円、小学生以下 無料
2021年12月14日チームラボ(teamLab)の常設ミュージアム「チームラボフォレスト 福岡 - SBI証券」は、冬限定の展示を2021年11月20日(土)よりスタートする。「チームラボフォレスト」の作品が“冬仕様”にチームラボが手がけるミュージアム「チームラボフォレスト」は、自らの身体で探索し、発見して楽しむ“学びの空間”の「捕まえて集める森」と、身体ごと没入して楽しめる「運動の森」から構成されるインタラクティブアートのミュージアム。コンピュータプログラムによってリアルタイムで更新・変化を続けるチームラボの作品は、季節ごとに様相が変わるのが特徴の1つ。「チームラボフォレスト」館内の多彩な作品が、冬季限定で冬の演出や色彩に切り替わる。冬の色彩をまとった“つぶつぶ”のインタラクティブアートなど《ふわふわな地形のつぶつぶの地層 - A Whole Year per Year》は、様々な色の粒が降り注ぎ、重なり合って地層模様を描いていく作品。人がいる場所に向けて粒が集まり、歩くと粒が弾けて混ざり地層模様が変化していく。インタラクティブな動きを見せる無数の“つぶつぶ”が冬の色彩をまとい、季節と連動した雰囲気を作り出していく。また、群蝶が季節ごとに色を変えながら舞う《群蝶、儚い命 - A Whole Year per Year》も冬の色彩に。プログラムによって随時描かれ続けているため、瞬間ごとに変化を続けており、見る度に異なる表情や空間に出会うことのできる作品だ。冬の花で形作った動物たちのアートさらに、色鮮やかな花々がうつろいながら咲き、動物たちを形作っていく《うごめく谷の花と共に生きる生き物たち - A Whole Year per Year》や《花と共に生きる動物たち II - A Whole Year per Year》は、登場する花々を冬の花に一新。神秘的な世界観を体感することができる。【詳細】チームラボフォレスト 冬限定展示展開開始日:2021年11月20日(土)~場所:チームラボフォレスト 福岡 - SBI証券住所:福岡県福岡市中央区地行浜2-2-6 ボス イーゾ フクオカ 5階(福岡PayPayドーム隣)料金:おとな(高校生以上) 2,200円、こども(中学生以下) 800円※保護者同伴に限り3歳以下無料※別途団体割引と障がい者割引料金ありチケット取り扱い:ボス イーゾ フクオカ公式ホームページ
2021年11月11日10月下旬、舞台「ROOKIES」の出演者たちが、野球練習を足立区平野運動場で行った。原作は1998年から2003年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された森田まさのりの同名コミックで、2008年にテレビドラマ化、2009年には映画化もされた大人気作品。物語の舞台は、かつては甲子園出場を果たすほどの伝統がありながら現在は見る影もないほど荒廃している二子玉川学園高校の野球部。そこに赴任してきた新人教師・川藤幸一の熱意により、再び甲子園を目指す青春ストーリーが描かれている。その「ROOKIES」が舞台化され、11月に東京、大阪、原作者・森田まさのりの出身地である滋賀の3都市で上演されることが決定。この日の野球練習には、川藤幸一役の根本正勝、安仁屋恵壹役の宇野結也をはじめ、二子玉川学園高校の野球部員役を演じる縣豪紀、小西成弥、友常勇気、うえきやサトシ、須賀京介、佐川大樹、桜庭大翔、用賀第一高校の野球部員を演じる本川翔太、舟津大地、武田知大、村越亮太、守上慶人、榎本純、東元堵、二子玉川高校野球部のマネージャー・八木塔子役の太田奈緒が参加した。円形になってしっかりとウォーミングアップを行い、ベースランニングからスタート。それぞれがポジションについてノックを受ける時は全員が真剣な表情に。さらに二子玉川学園高校の野球部員役が守備について、用賀第一高校野球部員がバッティングするという練習も行われたが、外野にヒットを打たれるとピッチャーの宇野は「これが打たれた時の気持ちか!」と悔しさを口にした。和気あいあいとした雰囲気の中にも真剣さが見られ、「ROOKIES」の物語同様、グラウンド上は熱い熱いぶつかり合いとなった。舞台「ROOKIES」は、11月18日(木)から23日(火)まで東京・シアター1010にて、11月26日(金)から28日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて、11月30日(火)に滋賀・栗東芸術文化会館さきらにて上演される。キャストからのコメント根本正勝(川藤幸一役)僕が演じる川藤は、暑苦しいほど真っ直ぐな男。生徒たちから見ると最初はうっとおしい存在だと思うんです。でも、僕も原作を読んだ時に「こんな教師がいたら変わる景色もあるな」って思いましたので、小細工なしに真っ直ぐに演じてみようと思っています。稽古が始まってまだ数日ですけど、熱い作品ということもあって、稽古場の熱もすごいんです。チームワークが良くて、すでに気持ちが一つになっているので、本番に向けてどんどんいい感じになっていくんじゃないかなってワクワクしています。グラウンドで練習できたこともすごく良かったです。稽古場だけでは掴めなかった雰囲気が掴めましたし、今見ている景色や今日の練習が今後の稽古、さらには本番にきっと生かされると思いますね。チームプレーで最高の作品を作っていこうと思っています。舞台はお客さんが入って出来上がる空気があるので、皆さんに是非劇場に足を運んでいただいて、一緒に熱い気持ちになって楽しんでもらいたいです。宇野結也(安仁屋恵壹役)安仁屋恵壹はシンプルに“素直になれない男”。野球をやりたい気持ちはありながらも、ツレとの時間を大事にしたいと気持ちが傾いたところを川藤という存在によって変わっていきます。素直になれないのも若さゆえの屈折具合なんですけど、そこから成長していく様が繊細に描かれていて、ただのヤンキー漫画ではないので、この舞台でもそういうところを表現できればいいなと思っています。稽古はまだ始まったばかりですけど、すごく楽しいです。今回はじめましての方がほとんどなのですが、「ROOKIES」という作品のおかげかすぐに仲良くなって、2日目にはもう打ち解けていて、今日のグラウンドでの野球練習でさらに距離が縮まりました。舞台で野球の試合をどう表現するのかというのを、演出の伊勢(直弘)さんが趣向を凝らして考えてくださったので、そこに僕たちの熱量やチームプレーで築き上げたものが組み合わさった時に素晴らしいドラマが出来上がると思っています。ぜひ劇場に来ていただいて、熱い思いと真っ直ぐな言葉たちに触れてほしいなと思っています。太田奈緒(八木塔子役)私が演じる八木塔子は、真っ直ぐで自分を持っている女の子です。皆さん、稽古初日から熱がとてもすごいです。女性キャストは私を入れてふたりだけなんですけど、入りやすい空気を作ってくれてありがたいなって思っています。塔子は途中から野球部のマネージャーになるという役なので、私も稽古を通して、皆さんの輪の中にどんどん入っていきたいなと思っています。今日、このベンチからグラウンドを見ることができたのもよかったです。野球はお父さんが好きで、お父さんの試合を観に行ったりしていました。それと「パワプロ」(ゲームソフト「実況パワフルプロ野球」)が大好きなので野球のルールはバッチリです(笑)。「ROOKIES」のドラマが放送された頃は、部活を頑張っている自分と重ねて観ていました。今、大人になって舞台の脚本を読ませてもらったら、「青春ってこんなんやったなぁ」とか「何かに一生懸命になることって最近忘れてたなぁ」とか、また違う感情がわいてきました。当時のことも思い出したりしましたし、元気になれる作品です。私は京都出身なので、東京だけじゃなくて、大阪と滋賀でも公演があるのもすごくうれしいです。絶対活力になる舞台なので、ぜひ観に来てください。【公演概要】原作:「ROOKIES」森田まさのり(集英社文庫刊)著作権:©森田まさのり・スタジオヒットマン/集英社脚本・演出:伊勢直弘キャスト:(二子玉川学園高校)川藤幸一役 根本正勝安仁屋恵壹役 宇野結也若菜智哉役 縣豪紀御子柴徹役 小西成弥新庄慶役 友常勇気関川秀太役 砂川脩弥平塚平役 うえきやサトシ桧山清起役 宮澤佑湯舟哲郎役 須賀京介今岡忍役佐川大樹岡田優也役 桜庭大翔八木塔子役 太田奈緒藤田カオル役 渡部優衣掛布光秀役 西洋亮池辺駿作役 酒井敏也村山義男役 風見しんご(用賀第一高校)武井志門本川翔太舟津大地武田知大村越亮太守上慶人榎本純東元堵<東京公演>日程:11月18日(木)〜11月23日(火・祝)会場:シアター1010料金:全席指定(税込)S 席 11,000 円/ A 席 8,800 円 (会館友の会 S 席 9,900 円/A 席 7,920 円)東京公演主催 舞台「ROOKIES」製作委員会/足立区シアター1010 指定管理者お問い合わせ:キョードー東京0570-550-799(平日11:00〜18:00 土休日10:00〜18:00)<大阪公演>日程:11月26日(金)〜11月28日(日)会場:サンケイホールブリーゼ料金:全席指定(税込)S 席 11,000 円/ A 席 8,800 円/B 席 7,700 円大阪公演主催 舞台「ROOKIES」製作委員会お問い合わせ:キョードーインフォメーション0570-200-888(月〜土 11:00〜16:00)<滋賀公演>日程:11月30日(火)会場:栗東芸術文化会館さきら大ホール料金:全席指定(税込)S 席 9,900 円/ A 席 8,800 円(会館友の会 S 席 8,910 円/A 席 7,920 円)滋賀公演主催舞台「ROOKIES」製作委員会/栗東芸術文化会館さきらお問い合わせ:栗東芸術文化会館さきら077-551-1414キョードーインフォメーション0570-200-888(月〜土 11:00〜16:00)チケット好評発売中!【公式HP】 【公式Twitter】@rookiesthestage 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月05日「赤ちゃんはいつからハイハイするの?」「練習はしたほうがいいの?」など、多くのママが気になる赤ちゃんのハイハイについて、小児科医の松井潔先生に教えていただきました。マンガでわかりやすく解説します!赤ちゃんの成長は著しく、寝返りができるようになり、おすわりもできるようになってきたなぁと思っていたら、今度は腹ばいになって後ずさりしようとし始めたりします。このような動きをし始めたら、ハイハイの始まりといって良いでしょう。 さて、赤ちゃんはいつからどんなふうにハイハイをし始めるのでしょう? また、赤ちゃんは全員、ハイハイするものなのでしょうか? 今回は、赤ちゃんのハイハイについてまとめてみたいと思います。 赤ちゃんがハイハイをするのはいつから?赤ちゃんがハイハイをし始める平均的な時期は、生後7~8カ月ごろだと言われています。寝返りができるようになったあとにハイハイができるようになります。 いきなり膝をついてハイハイをするというよりは、腹ばいになってバタバタもがいていたり、くるくると回転してみたり、または後ずさりしようとしたり、ずりずり進もうとしたりという動作が見られるようになってきます。そのような動きをし始めたら、そろそろハイハイが始まるのかな、と思って良いのではないでしょうか。 さまざまな種類の“ハイハイ”皆さんがよく知っているハイハイといえば、両手で上半身を支えて膝立ちして進むスタイルですよね。実は、ハイハイのスタイルはこの“膝ばい”だけではないのです。膝ばいと呼ばれる通常のスタイルのハイハイ以外にも、さまざまなスタイルのハイハイがありますのでご紹介します。 ●ずりばいたいていの赤ちゃんのハイハイは、“ずりばい”から始まることが多いのではないかと思います。ずりばいというのは、ほふく前進のような格好でずりずりと這って進むスタイルのハイハイです。 赤ちゃんがじょうずに寝返りができるようになったころには、首を持ち上げる力も強くなって、今度はその体勢で動きたいと思うようになります。そして、腹ばいのまま手足をじょうずに使って前や後ろに進むことができるようになります。 ずりばいは意外に早く、生後5~6カ月ごろに始める子もいます。ずりばいをしているうちに、両手で上半身を支えるようになり、膝立ちをするようになり、通常のハイハイのスタイルに移行するというパターンの子が多いようです。でも、なかにはずりばいはしないという子もいますし、逆にずりばいしかしないという子もいます。 ●たかばい“たかばい”というのは、上半身を両手で支え、おしりを高く上げて、膝立ちはせずに足の裏で体を支えながら進むという、“くまあるき“のスタイルです。 膝はつかずに手のひらと足の裏を使って移動するというわけですね。これは、立って歩く手前の動作だとも言われていますが、通常の膝立ちスタイルのハイハイをする前にたかばいをする赤ちゃんもいます。 ●おしりでハイハイだんだんおすわりもじょうずになってきて、座ったままおしりでずりずりと移動する赤ちゃんも出て来ます。それもまたハイハイの一種と考えられます。 この時期の赤ちゃんは、とにかく自分で移動できることを楽しんでいるのです。ですから、その移動手段は赤ちゃんによってさまざまなスタイルがあって良いのです。 ハイハイしない赤ちゃんもいるの?では、ハイハイをしない赤ちゃんもいたりするのでしょうか? 実は、ハイハイというのは、すべての赤ちゃんが通る道ではありません。ハイハイの段階を完全に飛ばして、いきなり立ってしまう赤ちゃんもいるのです。また、ハイハイをしないで座って移動する赤ちゃんもいます。このような赤ちゃんを「シャフラー」と言い、あんよし始めるのが遅くなることが多いです。 このあたりの動作については、必ずしも全員が同じ順番でできるようになるわけではないということも知っておくと良いでしょう。●ハイハイの練習は必要?ところで、ハイハイしない赤ちゃんも、練習すればできるようになるのでしょうか?特別にハイハイの練習をするというよりは、お部屋の環境を整えて、遊びのなかで自然とハイハイの練習ができるという状況を作っておくと、赤ちゃんがハイハイをするきっかけになるかもしれません。 まず、部屋の中に赤ちゃんがハイハイしたくなるような広々としたスペースを確保しておきましょう。腹ばいになった赤ちゃんが届きそうで届かないあたりにおもちゃを置いて呼びかけると、それを取りたくて前に進もうとします。このようなお母さんとの遊びを、赤ちゃんは楽しんでやります。無理にやらせる必要はないので、遊びのなかで練習できるといいですね。 ハイハイを始めた赤ちゃんの事故を防ごう!ハイハイを始めた赤ちゃんは、自分で移動できるのが楽しくて仕方がないのか、とてもアクティブになります。そのため、ますます目が離せなくなります。 まだずりばいだからそれほど動けないだろうと油断していると、赤ちゃんは想像以上に移動していて、部屋の隅のほうで何かおもしろいものを見つけていたずらをしていたりします。それがアイロンだったら、ポットだったら……と思うと恐ろしいです。 ハイハイを始めた赤ちゃんは、どこへでも移動していけるものだと思っておきましょう。そして、赤ちゃんの移動範囲には危険なものをはじめから置かないように気をつけておきましょう。何でも拾って口に入れてしまいますので、常にお部屋の環境はきれいに整えておきたいものです。 まとめこの時期の赤ちゃんの発達は、赤ちゃんによってずいぶん違いがあります。平均的には生後7~8カ月ごろにハイハイをすると言われていますが、そもそもハイハイをしないで立ってしまう子もいます。自分で移動することを楽しんでいる赤ちゃんが安全に楽しめるよう、お部屋の環境を整えて事故だけはしっかりと防ぎましょう。 作画/はたこ 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
2021年10月23日アメリカでは、庭や玄関先に置かれたバスケットボールのゴールで、子供たちが遊んでいる光景がよく見られます。frostwoods75(frostwoods75)さんは、自宅の前でシュートの練習をしていた時の様子をTikTokに投稿。投稿者さんがちょうどボールを投げようとしたその時、たまたま目の前の道を1台のトレーラーが通りかかります。放ったボールが見事にネットを揺らすと、それを見ていた人たちが…何が起きたのかはこちらをご覧ください。@frostwoods75Just causally get hyped up by the band ##fyp ##basketball ##foryoupage♬ original sound - Frostwoods祝福の生演奏が始まった!シュートが決まった瞬間、車の上の人たちから大歓声が沸き起こります。まるで全員が投稿者さんの応援団のよう!この動画には53万件を超える『いいね』が集まり、さまざまなコメントが寄せられました。・投稿者さんは動画を撮っていてよかったね。いい記念になるだろう。・この動画を100回見たよ。最高の気分になれた。・これって、すべての子供たちの夢だよね。トレーラーに乗っていたのは、オハイオ州の『グローブ・シティ高校』のマーチングバンドです。バンドのメンバーは毎年夏になると、こうしてトレーラーに乗って地元の町を演奏して回るのだそう。彼らがたまたま通りかかったところで、投稿者さんがシュートを決めたのです。絶好のタイミングでしたね。This high school band takes their act on the road - hitting all the right notes, with a viral video and beyond. Hey, Grove City HS Band @gchsbands - we are fans of YOURS! Story via @terriwsyx6 @SWCSD pic.twitter.com/r6HSIb4UT5 — Stacia Naquin (@StaciaWSYX6) September 18, 2021 投稿者さんの動画が拡散したことで、『グローブ・シティ高校』のマーチングバンドも注目を集め、数々のメディアでも紹介されています。たとえ練習でも、シュートが決まったら嬉しいもの。そして、その瞬間を盛大に祝ってくれる人たちがいるなんて、投稿者さんの喜びも倍増したはずです。きっとこの出来事は、投稿者さんにとって忘れられない思い出になることでしょう![文・構成/grape編集部]
2021年10月01日練習はダラダラ、おしゃべりしたりやる気が感じられない。試合で負けてもヘラヘラ。目標を立てても口だけ。まるで小学生のような高校生たちに、もっと真剣にサッカーをしてほしいがどうすればいい?というご相談をいただきました。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんがアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<柔らかく「止める」技術を身につけさせたい。お勧めの練習メニューを教えて<お父さんコーチからのご質問>池上さんこんにちは。指導年代は高校生なのですが、まるで小学生なのでご相談したく投稿しました。今年の春から、高校の部活に外部指導員としてかかわっています。私が指導しているチームは、これまで指導者がいませんでした。今もその名残で練習もダラダラとしてしまいます。また、集中力もなく練習中おしゃべりしたりふざけ始める子が多く、小学生を見ているような感じです。試合に関しても、負けても笑っていたりヘラヘラしています。個人の目標も定期的に立てているのですが、ほとんど口だけの目標になり、どのようにすればいいか困ってます。県大会優勝やインターハイ、選手権などを目指すチームではありません(学校からも何も言われていません)が、もう少し真剣にサッカーに取り組んでほしいと思っています。小学生年代の指導の悩みでなくてすみませんが、選手たちの意識を変えるために何かいいアドバイスがあれば教えてください。<池上さんのアドバイス>指導者はもっと真剣に取り組んでほしい。でも、生徒はそうでもない。温度差が生まれると、高いほうも低いほうもお互いしんどいですね。そこを解決するためには、まず生徒がどんな部活動を望んでいるのかを尋ねてみてはいかがでしょうか。■生徒たちが何を目指すのか、を根底に置くこのケースは、指導者のほうがうまくならないといけない、強くならないといけないと感じています。では、生徒たちは何を目指すのか。そこを共有するために「君たちが何を望んでいるのかな?」と尋ねて話し合います。別段強くならなくてもいいんだと思っているのであれば、みんなが楽しくなるサッカーを指向すればいいのです。スポーツをすることは健康につながります。学校の勉強をしながら、運動不足を解消し健康的な生活を送ることができます。そこを大人が「俺らの時はもっと部活を真剣にやっていた」とか「スポーツは勝つためにやるものだ」といった具合に、ひとりで突っ走ってしまうとすれ違ってしまいます。そうならないようにするためには、指導者が生徒をどう見るかを大切にしてください。当然、スポーツをする意味などを知っておいたうえで、指導対象となる生徒が「強くなりたい」「勝ちたい」と言うのなら、「だったら、こういう練習をしたほうがいいよ」と提供できます。■問いかけをしながら主体性を刺激してみようしかしながら、勝ちたいから頑張りますと言っても、まだ高校生なのでうまくいかないこともあります。そのたびに指導者は何度も「どうなりたいんだっけ?」と彼らを初心に帰らせたり、「自分たちが決めた目標は何だったかな?」と問いかけながら、主体性を刺激します。そういったことを続けたうえで、負けたり勝ったりしながら何年やっていくと、それが伝統になるわけです。つまり、かかわった子どもたちが何を望むかで部活動の姿は変貌します。では、一番幸せな姿は、何なのか。そこを考えると、自分たちで考えながら楽しくサッカーができ、なおかつそれなりの成績がついてくる。そんなものではないでしょうか。周りからも「あの学校のサッカー部に入ると、自分たちでやれるからいいよ」「やりがいがあるよ」といった評価が出てきたりする。そういう場所には、必ず良い指導者がいます。ご相談者様にも、そんな指導者を目指してほしいと思います。■日本の子どもたちが幼く自立できていないのは大人のせいでもあるおっしゃるように、今の高校生はまだまだ子どものような言動をすることがあります。ただ、そこには理由があります。例えば先日、確か10か国くらいの世界各国で実施された18歳未満の子どもたちの意識調査の結果が報じられていました。(出典:日本財団の18歳意識調査「国や社会に対する意識」要約版)「自分は社会にとって、有益か?」とか「どんな立場か?」といった自己肯定感の高さ低さを探る質問において、日本はすべての結果で最低でした。この結果は、今の日本を物語っていると思えます。子どもたちは総じて自信がなく、自立できていません。その部分を国は真剣に考えているのかどうか、非常に疑問です。日本の学校では、生徒が先生の言うことを聞いて当たり前。指示命令を聞くのは当然で、そこに意見や思いを求められることはまずありません。そのため自分で考えて発言したり、創造したりする場がない。そういった機会を奪われているのです。高校生が小学生のままでもあっても、不思議ではありません。そうなるように育てられている部分もある。すべてが彼らのせいではないと私は思っています。私は、スポーツが彼らを育てるための場になればいいと思っています。そう考えて、ご相談者様も選手たちとよく話し合ってほしいと思います。「いや、僕たちは、サッカーが楽しかったらそれでいいんです」と言えば、そうしてあげればいい。その際、「だったら、自分は指導しません」という選択をしてもいいかと思います。■「真剣にやれ」ではなく「こう変われるかもしれない」と提案する形で言ってみる彼らの意見を聞いたら、次は、指導者自身が「自分はどんな指導をしたいのか?」ということを考える番です。もう少し真剣にサッカーに取り組んでほしいとお考えのようなので、例えば弱いチームを強くしたいと考えているとすれば、サッカーを楽しみたい生徒たちとは少し目標に乖離が生まれます。指導者がそこを埋めたいのであれば、力づくで「頑張れ」「真剣にやれ」と命じてもうまくはいかないでしょう。話し合いの中で、指導者が「君たちがこんなふうにやると、こう変わるかもしれない」「こう変われるよ」という提案をすればいいのです。そこに生徒が食いついてきたら、彼らの姿は少しずつ変わっていくでしょう。選手が求めているものを提供してあげてください。一方で、食いついてこなければ、自分は指導者としてどうしたいかを考えればいいと思います。選手が求めているものと、ご自分が指導者として「提供したい」ものが余りに違っている。こうしてみては?という提案にも食いついてこない。そこを許容できないのであれば、上述したように違うチームで指導すればいいかと思います。池上正さんの指導を動画で見る>>■勝ち負けだけでなく、大人になっても良い仲間でいられるのもスポーツの魅力の一つ(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)ひとつ、私の親としての経験を話しましょう。すでに成人した娘は、高校時代までクラブチームでサッカーをしていました。少しずつチームは強くなり、上手な子の中には「もっと強くなりたい」という子も出てきました。しかし、勝つためにサッカーをするとなると、ずっと同じ子が試合に出てしまい、楽しくサッカーをしたい子たちは不満を感じ始めました。そうなると、クラブとして方針を明確にしなくてはなりません。楽しくやるのか、もっと強くなりたいのか。そこを決める必要性が出てきました。強くなりたいなら、上手くない子は出られない日が続きます。すると、一緒にやってきたその子たちはクラブをやめてしまいます。反対に「楽しくやる」を選べば、上手い選手たちがやめてしまいます。選手たちは悩みましたが、しばらく混在したまま続けることにしました。そして、結果的には「楽しいほうがいい」ということになり、上手な選手たちは違うチームに移りました。クラブに残った選手だけでは負けることも多かったけれど、大人になった今もとてもいい仲間でいます。これはひとつのスポーツの姿だと言えます。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2021年09月10日ボールを「蹴る」のは上手だが、「止める」時に力んでしまい柔らかく止められない子どもたち。柔らかいトラップを身につけさせる練習メニューを教えて。とのご相談をいただきました。「蹴る」「止める」はサッカーの基本スキルなので初心者のころからしっかり身につけてほしいと考える指導者は多いのではないでしょうか。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、ボールコントロールが上手くなる練習メニュー、指導のポイントをアドバイスします。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<でこぼこピッチだとぐらついて転びやすい子どもたちのボディコントロールを強化する練習はある?<お父さんコーチからのご質問>はじめまして。私はサッカースクールでU-8からU-10年代を指導している者です。今回は、ボールコントロールの身につけさせ方について相談したくご連絡いたしました。ボールを「蹴る」「止める」はサッカーの基本ですが、どうしてもこの年代は力を入れて「蹴る」ほうは最初から割と上手くできる子が多いですが、「止める」ほうも身体に力が入ってしまい、柔らかく止めることが難しいようです。トラップのコツを身につけさせるためのお勧めの練習メニューはありますか。<池上さんのアドバイス>ご相談いただき、ありがとうございます。8歳から10歳なので、2年生から4年生くらいでしょうか。この年齢ですと、基本的に柔らかく止めることは出来なくて当たり前かと思います。ご相談者様はどの程度のスキルを求めているのでしょうか?■足元の技術だけ切り出した練習では、試合の中でそれを発揮できない可能性も私の意見を申し上げると、四種の指導者は足元のスキルにあまりこだわり過ぎないほうがいいと思います。足元の技術だけを切り出して、コントロールするトレーニングをしてしまうと、試合のなかで発揮できないという状況に陥る可能性が高いです。細かい技術にあまり執着せずに、できるだけゲームや対人形式で、クローズドスキルに偏らないよう気を付けましょう。それらの止める蹴るの技術練習は、そこに含まれているのだという解釈をしてください。■試合で使えるコントロールを身につけるトレーニングでは、どんなトレーニングをするか。ミニゲームでは、例えば「必ず2タッチ以下でやりましょう」とまずは呼びかけます。2タッチアンダーなので、2タッチもしくはダイレクトでパスをしなくてはいけません。そうすると、コントロールしなければなりません。おのずとゲーム中にコントロールする回数は増えます。それにパスをつなぐには相手がコントロールしやすい、よく言われる「いいところ」に蹴らないといけません。例えば、ゲーム形式の練習や対人を始める前に、こうアナウンスします。「今日は、ボールコントロールがうまくなるために、2タッチアンダーでやりましょう」そうすると、最初からみんなできないのでミスが出ます。そこで「どうしてミスしちゃうのかなあ?」と尋ねます。子どもたちから「ワンタッチ目をしっかりやらないと、次に蹴られない」とか「止めるときに注意する」などといった意見が出てくるでしょう。そこで「じゃあ、そこを意識してやってみましょう」と再開します。すでに伝えましたが、できないからといってコーチが「やっぱりまずは足元だな」と言ってクローズドスキルの練習に転換しないでください。試合で使えないので有効ではありません。■実戦の中でコントロールを養わないと、試合での判断力も磨かれない練習をしていくと、ミスしたくない子どもたちはバックパスばかりするようになります。中盤の子どもはバックの子に、バックの子はゴールキーパーに返してばかりという状況になることもあるでしょう。そんなときは「ハーフラインを超えるまでバックパスはできません」というルールを設けましょう。後ろにパスができない。では、どうコントロールしますか?と子どもたちに問いかけます。実戦のなかでボールコントロール力を養っていかなければ「判断力」が磨かれません。ゲームの中で常に「状況判断をしよう」と考えていないため、当然のように足元でボールを止めてしまいます。日本の子どもたちはどんなときでも足元で止める癖がついています。そうなると次のプレーがしづらく、とても窮屈です。■ミスをするのは足元のスキルがないからではなく、認知・判断力がないから一番いいのは、その状況で最適と思われる次のプレーがしやすい「位置」にボールをコントロールできるか。そこがポイントになります。向かってきたディフェンスがどこからきているか。右か、左か、後か。どこにボールを置いたら相手が困るか。そういった判断をするためのトレーニングが少ないため、子どもたちはついつい足元にボールを止めてしまいます。そうではなく、例えば相手が来たら、来るほうとは逆の方向にボールを置く。例えば前にスペースが空いているのなら、前方に大きくボールを出す。ボールを前に出せば、スムーズに素早く動けます。子どもがコントロールミスをすると、大人は「足元のスキルがないから」と考えがちですが、それはスキルの問題ではなく、認知判断の問題だと私は考えます。クイックで右に行きかけて、左に出す。そういった「直前の判断の変更」ができるようになってほしいものです。そのような認知が出来るからこそ、良い判断はできる。そんな選手を育てましょう。■ボールコントロールを身につける練習メニュー例練習メニューは、ネットでもたくさん出ています。書店に行けば私が監修した『池上正の子どもが伸びるサッカーの練習(池田書店)』という練習メニューの解説書もあります。例えば、ボールコントロールを意識したミニゲームをしてみましょう。コーンゴールを用いたミニゲームで、ラインを通過した場合、パスを受けた子がしっかり止めないとノーゴールというルールにする。ワンタッチでラインを越えて。決まったゾーンでコントロールしないと1点にならないという決まりにします。ご相談者様からは「トラップのコツを身につけさせるためのお勧めの練習メニューを」ということなので、私のアドバイスは希望通りではないかも知れません。池上正さんの指導を動画で見る>>■認知・判断を養う指導を幼少期から行った方が良い(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)しかし、上述したように、認知力、判断力をまずは高める工夫をしてほしいのです。小学生には判断できないだろうという方もいらっしゃいますが、自分で考え出す教育が、ピッチに出ると選手の判断だけで試合をするサッカーには必要です。止める、蹴るの技術を高めるプロセスも同じです。「どうしたら上手く止められるかな?」「こんな状況だったらどうする?」「どこにボールを置くか?」そういったことを、子どもが自ら考えてプレーすることが重要です。「認知とか判断は中学や高校でやればいい」という意見は違うと私は思っています。欧州では、3歳くらいから判断する練習をしているのですから、日本も今目の前にいる子どもたちをどの道に導くか考えたいものです。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2021年08月27日チームラボ(teamLab)の常設ミュージアム「チームラボフォレスト 福岡 - SBI証券」では、2021年7月17日(土)より夏限定の作品群を公開する。福岡「チームラボフォレスト」夏限定の作品群を公開2020年7月、福岡PayPayドームの隣に位置する新施設「ボス イーゾ フクオカ(BOSS E・ZO FUKUOKA)」内にオープンした「チームラボフォレスト」は、「捕まえて集める森」と「運動の森」という2つのインタラクティブな空間で構成される次世代のミュージアム。今回は館内にある複数の作品が、夏限定の景色に姿を変えて展示される。無数の花々で出来た生き物たちは、ひまわりをはじめとする夏の花に例えば、無数の花々で出来た生き物たちを立体的な空間に投影する《うごめく谷の花と共に生きる生き物たち - A Whole Year per Year》は、ひまわりをはじめとする夏の花々に埋め尽くされた夏限定の仕様に。作品世界に住む生き物たちは、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けており、来場者や他の生き物の影響を受けながら常に変化。他の生き物を食べたり、逆に他の生き物に食べられたり、あるいは人々に踏まれることで散ったりと、永遠に変化をし続けるインタラクティブな作品となっている。儚く舞う群蝶も、夏だけの色彩に《群蝶、儚い命 - A Whole Year per Year》は、真っ暗で何も存在しない展示空間に人が入ると、人々の足元と壁に触れた手から群蝶が生まれ、空間の中を舞い始めるという作品。群蝶はその色を変えながら空間を漂っていくが、人々が触れると死んでしまう。その儚い命と刹那の輝きを表現した色彩も、この季節だけのものに変化している。このほか、複数の作品が季節限定で夏の様相に変化。実際に触れ、体験することに重きを置いたチームラボならではの作品群。是非実際に会場を訪れ、今だけの景色を体感してみてはいかがだろう。概要「チームラボフォレスト 福岡 - SBI証券」夏限定の作品群公開日:2021年7月17日(土)場所:BOSS E・ZO FUKUOKA 5階(福岡PayPayドーム隣)住所:福岡県福岡市中央区地行浜2-2-6
2021年07月08日チームラボのアート展「チームラボ かみさまがすまう森」が、2022年7月15日(金)から11月6日(日)まで、佐賀県武雄市の御船山楽園にて開催される。御船山楽園の大自然を舞台にしたアート展「チームラボ かみさまがすまう森」開催8年目を迎える「チームラボ かみさまがすまう森」は、50万平米にも及ぶ敷地に創られた大庭園・御船山楽園を舞台にしたアート展。300万年続く自然のありのままの形を、非物質的なデジタルテクノロジーを駆使してアートにすることで、長きにわたる自然と人との営みの軌跡と、長い時間の連続性を表現する。「小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」たとえば「小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」は、御船山楽園の池の水面にカラフルな魚たちの映像を投影した作品。映像は池に浮かんで進む小舟とともにインタラクティブに変化していくのが特徴で、魚たちは浮かぶ小舟に集まったり、逆に小舟が動き出せば避けていったりと、まるで生命が宿ったかのような動きを見せる。その魚の群れの動きはカラフルな軌跡を描き、やがて一つの作品が描かれていく。「かみさまの御前なる岩に憑依する滝」実際の巨石を使ったインスタレーション作品「かみさまの御前なる岩に憑依する滝」も注目の展示の一つ。巨石を仮想の三次元空間に立体的に再現し、そこに落下する水の動きを粒子間の相互作用でシミュレーションするこで、無数の水の粒子の連続体からなるデジタルの滝を表現した作品だ。御船山楽園の自然を活かしたインタラクティブな作品群このほか、高さ約5.5mの巨大な苔むす岩に、地域の様々な花々が咲いては散っていく「増殖する生命の巨石」、御船山楽園の桜ともみじの森が、自律しゆっくりと明滅する様々な光と音色に包まれる「夏桜と夏もみじの呼応する森」など、御船山楽園の自然を活かした計20作品以上が展示される。御船山楽園ホテルのサウナ「らかんの湯」もまた、“今行くべき全国のサウナ”ランキング「サウナシュラン」で3年連続グランプリを獲得した御船山楽園ホテル「らかんの湯」が楽しめるのも、本展の魅力の一つ。3トンの薪と2.5トンのサウナストーンを用いた、日本最大規模の薪サウナ(男女兼用)が体験出来る。開催概要「チームラボ かみさまがすまう森」開催期間:2022年7月15日(金)〜11月6日(日)会場:御船山楽園(佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100)【問い合わせ先】御船山楽園ホテルTEL:0954-23-3131
2021年06月18日ジュニアユースのチームを探していると「セレクション」という言葉を耳にする機会が多くなります。この記事ではサッカーチームのセレクションについてその概要を解説します。また、トレセンのセレクションとの違いについても取り上げているため、ジュニアユースのチームを探している方は参考にしてみてください。セレクションとはセレクション(selection)とは、「選出」「選択」「選抜」といった意味を持つ英語です。サッカーにおいては、チームに所属するメンバーの選出やトレセンメンバーの選出などを行う際の試験のことを指して使用されます。セレクションは大きく分けて2種類セレクションは大きく分けて以下の2種類に分けることができます。チームに入るためのセレクショントレセンに参加するためのセレクションここでは、それぞれのセレクションの概要について解説します。チームに入るためのセレクションジュニアユースやユースなどのチームの中には、セレクションを行い、チームに入団できる選手を選考するケースが少なくありません。選考を突破した選手は、合格後そのチームに所属して日々のトレーニングや公式戦などに参加することになります。ジュニアユースやユースのチームはたくさん存在しますが、中でも強豪街クラブやJリーグの育成組織は多くの選手がセレクションに集まります。そのため、難易度は高く、合格率も非常に低くなるでしょう。チームに入るためのセレクションの場合、チーム内でどのような選手を獲得したいのか、具体的なイメージを持っているケースもあります。そのため、高いスキルを備えている選手であっても、チームのニーズと合致していなかったため不合格になることも珍しくありません。また、ジュニアユースのチームの場合、ジュニアユースとユースの6年間をかけて育成することもできるため、セレクションの時点ではイマイチの選手でも伸び代に期待して合格とすることもあります。トレセンに参加するためのセレクション地区や市、都道府県など、トレセンに参加する選手を選ぶためにセレクションを実施するケースもあります。トレセンはチームではないため、将来的な伸び代やチームのニーズを考慮した選考ではなく、セレクション時点でのスキルを参考に選考されるケースが少なくありません。そのため、トレセン参加者の所属チームを見ると、その地域の上位チームの選手が多いといったケースもよくあります。セレクションを受けるメリットセレクションを受ける場合、合格を目指すのはもちろんですが、合格できなかったとしても参加することによって多くのメリットが享受できます。例えば、セレクションに参加する選手はサッカーに本気で取り組んでいる選手が多いため、高いレベルや緊張感のある雰囲気を経験することができるでしょう。また、自分の実力を測る機会にもなります。もしセレクション時点で差があったとしても、何ができて何ができないのかがわかるため、さらなる成長のきっかけになるかもしれません。セレクションを受ける際の注意点チームに入るためのセレクションの場合、合格できるかどうかは、チームの状況によります。前述の通り、チームのニーズや方針などに沿って選考されるため、合格した選手の方が優れているわけでも、不合格の選手が下手なわけでもありません。あくまでも、そのチームのニーズや状況と合致していなかったというだけです。Aというチームに入れなかった選手がBというチームに入り活躍する可能性は大いにあります。セレクションの合否に一喜一憂することのないように注意してください。まとめ今回は、セレクションについて、その概要からセレクションの種類、セレクションを受けるメリットや注意点などについて解説しました。チームに入るためのセレクションはチームの事情が選考にも影響するため、不合格=サッカーが下手・サッカー選手になれない、といったわけではありません。縁がなかったと捉え、気にし過ぎないようにしましょう。
2021年05月12日何人かいるコーチたちの間で、今やるべき練習メニューや練習時間など指導方針にギャップがある。子どもたちの成長という目的は全員一緒なのに、それぞれアプローチの部分で異なるイメージを持っていて、相容れない状態。話し合い以外にどうやって解決すればいい?とのご相談をいただきました。みなさんのチームではどうしていますか?かつては自分も同じ悩みを抱えていた、という池上正さん。ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた経験をもとにアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導DVDプレゼント!詳しくはこちら【4月限定】>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<ドリブルとパス、どちらを先に教えるべき?ジュニア年代の育成ではどちらを優先すべきか教えて<お父さんコーチからの質問>こんにちは。私は地元の少年団でコーチをしております。担当はU-12です。担当するトップチームのコーチ間で、今やるべき練習メニューの相違、練習時間の使い方など指導方針のギャップがあり、信頼関係がうまく構築できていないと感じています。指導対象となる子どもたちの成長を第一に考えていることは一致しているのですが、指導方針のギャップを埋めるためにはどのような行動をとるのがよいでしょうか。「子どもたちの成長」という目的は一緒なのに、そこまでのアプローチがそれぞれ異なるイメージを持っていて、相容れない状況です。池上さんはこれまでそのような場合に、どんな風に解決してきたかなど教えていただけないでしょうか。話し合いを重ねるだけでなく、練習メニューで共通認識をすり合わせることができたりする方法や、この年代にはこの練習が良いという指針など、もしそんなのがあればアドバイスをお願いします。<池上さんのアドバイス>ご相談、ありがとうございます。コーチ間で指導方針や方法論にギャップがあるというお話ですね。具体的に、どう違って、異なることでどんな弊害が起きているのかもわからないので、想像でお話しするしかないのですが、もしかしたら「違いは違いとしてそのままにする」ということでもいいのかもしれません。■相容れないように聞こえても根っこは同じ、というのは海外でもあること先日、ドイツのサッカーに詳しい湯浅健二さんの講演を拝聴しました。湯浅さんによると、世界トップの監督たちが集まると、決まって喧々諤々(けんけんがくがく)の議論が始まるそうです。「私の理論では......」と主張します。ただし、一見すると、それぞれが相容れないように聞こえるが、根っこは同じことを話しているのだそうです。そんな話を非常に面白く聴かせていただきました。このことは、まさしくオシムさんがおっしゃっていたことに通じます。「サッカーにはセオリーがあるぞ」サッカーは、どんな戦術でも共通の認識がある。そこから、こうじゃないか、ああじゃないかとそれぞれの指導者が表現を変えたり、その人らしい色をつけていくのです。■グアルディオラの「3ゾーン・5レーン」は選手に意識させるための工夫によるもの例えば、マンチェスターシティーを率いるペップ・グアルディオラ監督は、「3ゾーン・5レーン」という表現をします。これはサッカーのアタックのベーシックな考え方「3ゾーン・3レーン」を、もう少し細やかに約束ごとを作ったものです。例えば、左右のサイドを使いだすと、真ん中が空いてきます。グアルディオラ監督は基本の3レーンをさらに分けて5つにして選手に示しました。誰かがどこかのレーンに入ると、そこにスペースができます。そのレーンがあるか、ないかではなく「誰かが動くとスペースができる」というセオリーを飲み込ませるために、5つのレーンを選手に意識させる工夫をしているのです。「うちのチームはこのレーンを使うぞ」というような、新しいものが出てきたわけではありません。もとのセオリーは同じなのです。■かつては自分も同じ悩みを抱えていたそのように考えると、ご相談者様の少年団のコーチのみなさんも実は根本の考え方は同じだと感じます。アプローチの仕方に違いはあれど、「子どもたちの成長」という目的は一緒だとご相談者様も書いておられます。全員が子どもの成長を本当に思っているとしたら、実は話し合いで十分解決するケースではないでしょうか。私自身、Jリーグ2クラブに在籍した時代は、育成コーチや育成部長といった立場で多くのコーチとミーティングを重ねてきました。コーチの能力にばらつきがあるなどして、ご相談者様の悩みと同じような問題を抱えたこともあります。さまざまな意見が出される中で「カテゴリー(年代)別に、ある程度練習メニューを決めてはどうだろう」という意見も出ました。各々のコーチに任せず、指導の均一化を図るには、マニュアル化してしまうことも考えられました。そうすれば、指導がブレず進むかもしれないというわけです。■練習メニューは山ほどあるのだから、それぞれのコーチが何をしてもよいしかし、そうした場合「コーチのパーソナリティー(個性や判断)はどうなるのか?」といった異論も出てきました。そこを重要視するならば、指導の根幹となる部分(ビジョンや哲学)は共有しよう。ただし、そこからズレてしまってはいけないことはきちんとアナウンスする。その範疇で指導できそうならば、各コーチに任せた方がいいのではないか。そんな議論をたくさんしました。加えて、練習メニューの選択にも共通認識を持つことを大事にしました。練習メニューは山ほどありますから、何をしてもいいわけです。■枝葉の議論でなく、おおもとの目的をテーマに話し合ってみようそのなかで「ドリブルかパスか」みたいな、前回のこの連載でさせていただいたような話もたくさんしました。「いや、パスを重視すべきだ」「いや、どちらかに偏って指導するのではなく、クローズドスキルの時間を減らせばいい」そういった議論を重ねました。つまり、議論の内容は、常に枝葉の部分ではなく、おおもとのところをテーマにしてきた気がします。例えば、子どもがうまくなっていくことってどういうことなのか?自分で判断する重要性は何なのか?視野を持たせて自分で情報を集める能力をつけないと、上に行って困るのは子どもではないか?そうすると「みなさん、選手が自分で判断できるようになる練習をやってください」と言えばいいだけでした。■サッカーの要素が全部あるメニューさらにいえば、この年代にはこの練習が良いという指針は特に設けません。それは今も同じです。良い練習とは、サッカーの要素が全部あって、子どもがらせん階段をのぼっていけるようなメニューが一番です。そう考えると、ゲーム(ミニゲーム)が一番です。指導者は、ゲームをする際の「設定」を、その年代の特徴を考慮して考えればいいだけです。その年齢ごとに、仲間を認識できる広さや人数を調整する。例えば、幼児なら人数は、2対1や2対2など、味方は自分ともうひとりだけ。コート(グリッド)は狭く設定します。池上正さんの指導DVDプレゼント!詳しくはこちら【4月限定】>>次ページ:どんな練習メニューをするか、の前に大事なことは......■どんな練習メニューをするか、の前に大事なことは......(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)要するに、年齢が低ければ低いほど、人数もコートの広さも小さくなります。年齢が高くなれば4対3や4対4など、人数を増やす設定にします。パスをする選択肢(仲間)が増えてくるし、グリッドが広くなるので、パスも長くなります。日本はその気づきが欧州よりもかなり遅れました。わずか十数年前まで、小学生まで11人制でやっていたのですから。オランダは、小学生に4対4を40年前からやらせています。まずは、「どんなふうに育てるか」というビジョンを明確にするための話し合いをして みてはいかがでしょうか?池池上正さんの指導DVDプレゼント!詳しくはこちら【4月限定】>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2021年04月23日サッカー経験者であることを知るチームの保護者から、少年団の練習とは別に定期的な自主トレを頼まれた。監督がサッカー経験がなく、具体的なコーチングがないことなどで親たちからの信頼を失いかけているようで、自分が行う自主トレに保護者が求める要素がどんどん増えている。子どもたちが大会で結果を残していることもあって親たちの「もっとちゃんと教えてほしい」という要求が高まっている状態だが、ただのお父さんコーチがどこまで関わっていい?とご相談をいただきました。これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、お父さんコーチの悩みにアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<楽しい指導より厳しい指導が良いのでは。という保護者を説得する方法は?<お父さんコーチからの質問>春から小学2年の息子がいるお父さんコーチです。少年団のコーチではありません。息子が入団するとき、私がサッカー経験者であることを知る保護者の方々から、少年団練習とは別に、週2回の定期的な自主トレを行って欲しいと依頼を受け、試合のない週末に限り自主トレコーチをしています。私は、自主トレの内容が少年団で指導されるものと違うと、子ども達のプレーに迷いが生じたり、少年団コーチにご迷惑がかかっては本末転倒であると思い、あくまでも基礎的なトレーニングに留めて行っています。しかし、少年団のコーチはサッカー経験の無いご年配コーチで、試合中に具体的なコーチングもなく、普段の練習中も子ども達を野放しにしてご自身は居眠りをされたりと、保護者からの信用を失いかけています。そうしたこともあって、私が行う自主トレに保護者が求める要素が段々と多くなってきて、私もどこまで子ども達と関わって良いか悩んでいます。監督との関係性が悪いわけではありませんが、保護者の不満を監督へ相談するというのもなかなか難しいです。子ども達は、昨夏の地区サッカー大会で優勝、今冬の地区フットサル大会でも準優勝と、今は結果が全てではないのかも知れませんが結果を残していることもあって「もっとちゃんと教えてほしい」と保護者の期待も高まり、少年団に対するフラストレーションもあるようです。このような状況で私自身どこまで関わって良いものか、自主トレで行えるメニューなどとあわせましてご指導いただきたく思います。 どうか宜しくお願い致します。<池上さんのアドバイス>ご相談、ありがとうございます。つまり、メインコーチのうかがい知れないところで、秘密の練習をしているということですね。結果が出たこともあって、保護者も「もっと練習して」と要求しているようですが、小学2年生からこのように期待して練習をたくさんさせるという状況がいいとは私は思えません。■クラブに預けたのならコーチに任せた方がいい結論から言いましょう。保護者に、チーム練習外のトレーニングを頼まれても、引き受けないほうがいいでしょう。そのクラブに預けたのだから、そこにいるコーチに任せたほうがいい。もし、保護者が担当コーチに不満を感じているのなら、話し合えばいいことです。もし、みんなでコーチに話したけど、その方自身が変わらないときは、その時点で親子で判断すればいいのではないでしょうか。例えば、移籍を考えた場合、近くに良いクラブがないという話は少なくありませんが、サッカーができる環境は間違いなくあるはずです。■自分たちで考えることで選手としての引き出しが広がる私が京都サンガに在籍しているとき、バドゥー監督がある時「ちょっと用があって30分ほど抜けるから、ちょっと見てて」とほかのコーチに指導を委ねることがありました。すると、ほかのコーチは「監督の指導方法もわからないのに、どうしたらいいんですか?」と戸惑うわけです。すると、彼は「いや、ただサッカーをすればいいんだよ」と涼しい顔で答えていました。任せたコーチがバドゥーと違うことを言ったとしても、そこで判断するのは選手です。選手からすると、監督と違うことを言われたら、そこに疑問も生まれますが、同時にそこに考える機会も生まれます。そして、そういうことは、彼らのそこから先のサッカーキャリアの中では起こりがちです。「監督はこう言ってる」「ヘッドコーチはこう言ってる」では、僕たちはどうする?そのような経路をたどることで、選手の引き出しは広がります。そう考えると、バドゥーの態度は何ら間違ったものではありません。「なんでもいいよ。サッカーやってくれれば」という言葉の裏には、「サッカーのトレーニングはどんなことをしようが、同じサッカーだ」という本質ともいえる考えがあるわけです。■自主練はコーチのいる状態でやるものなのか少年サッカーでは、いいコーチがいれば、これは受け入れ難いぞと思える指導者もいて、いろんなことに出くわします。したがって、お子さんが「ここでいい」「ここでサッカーするよ」と自分で決めて、楽しんでいるようなら、それでいいと私は考えます。そもそも、自主練は、みんなで集まって決まった時間と決まった場所で、しかもコーチがいる状態でやるものでしょうか。子どもたちに「勝手にやっておいで。やってもやらなくてもいいよ」と言って、自由にさせてあげてほしいと私は思います。■自主練することや他の子よりうまくなることより大事なことこの連載の相談にも「うちの子が自主練しないのですが、どうすればいいですか?」という質問が多いです。子どもが自主練をしないのは、サッカー以外に他にやりたいことがある、ということです。そんな生き方している子どものほうが私は素晴らしいと感じます。日本の教育は「相対評価」で、そこにいる他の子どもたちよりもうまくなると、親御さんは満足します。コーチはその地域の他のチームの子どもよりうまくなれば安心します。小さな枠の中の競争に、どんな意味があるのか。そこをぜひ一度、みなさんで考えてみてください。「みんなよりうまくなって」「他のチームより強くなって」よりも、子どもたちが自分で選んで、自分の時間をプロデュースする。そんな主体性を身につけて、サッカー以外のいろんなことを吸収していくことが大切です。■子どもたちが選ぶことが大事、大人たちも今の状況が不満なら話し合うこともうひとつ、日本のあまり良くない習慣に「一筋主義」があります。一度始めたスポーツは、最後までやり通せ。一度入ったチームで最後まで頑張れ――。どちらも、今の大人が子どものときの価値観であり、大人からの指示命令です。そうではなく、子どもが選ぶことが重要です。例えば、相談者様のチームのコーチについても、さまざまな見方ができます。「普段は居眠りしている」とありますが、逆に子どもは自由にサッカーができていいのではないか?とも受け取れます。怒鳴られたり、教え込まれるよりはずっといいと思いますが、いかがでしょうか。そのあたりもぜひ話し合ってみてください。■8歳前後は楽しく試合できればいい。自主練はやりすぎもうひとつ。「子ども達は、昨夏の地区サッカー大会で優勝、今冬の地区フットサル大会でも準優勝と、今は結果が全てではないのかも知れませんが結果を残している」と書かれています。しかしながら、この結果が自主練あってのものなのか。その効果かどうかは証明できません。年配のコーチの方は実は子どもたちの理解がよくて、ひょっとすると、とてもいいものを持っておられるかもしれません。ご相談文だけではわかりづらいのですが、そもそも8歳前後の年代は、楽しく試合をしていればいい時代です。自主練はやりすぎな気がします。私は、サカイクの兄弟サイトである指導者向けサービス「COACH UNITED ACADEMY」でもお話ししているので、よかったら参考にしてください。池上正さんの指導を動画で見る>>次ページ:ドリル的な練習より効果的な指導は......■ドリル的な練習より効果的な指導は......(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)最後に、自主トレで行えるメニューを教えてほしいとのことですが、場所はどのくらいで、人数がある程度わからないと何とも言えないところです。ご相談者様はサッカーの経験者のようなので、子どもと一緒に試合(ミニゲーム)をすればいいかと思います。ドリル的な練習をするよりは、試合の中でどんなところに動くと得なのかを考えてもらうほうが有意義な時間になりそうです。加えて、コーチがわざと強いボールを蹴ったり、強いパス出してあげるなどし、壁になってあげてください。チャレンジという壁ですね。小さいときから縦割りでプレーしている子どもが大人になってすごく上手くなるのは、上級生が壁になってくれるからです。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2021年03月26日チームラボが展開する東京・豊洲のミュージアム「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」に、新作アート《空から噴き落ちる、地上に憑依する炎》《憑依する炎》が登場。2021年4月7日(水)から展示される。“炎”を表現した新作アート「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」は、超巨大な4つの作品空間と屋外作品を中心とした計8作品による“水に入るミュージアム”。2018年7月に開館して以来200万人以上の来場を記録している。新作アート《空から噴き落ちる、地上に憑依する炎》は、屋外に展示されたパブリックアート。空間上に線を描くようにして燃え盛る炎を表現した。人々が作品の上に立つと、黒い絶対的な存在が発生し、炎の形が変化していくインタラクティブな作品だ。《憑依する炎》もまた、躍動感あふれる炎を表現したアート。燃焼することによって発生する、光や熱の生き生きとした現象である“炎”を、細かくかつダイナミックに表現している。“桜の花”舞う春仕様のアートも新作に加え、4月30日(金)までの期間限定で春仕様を楽しめる作品も。巨大なドームの中に桜が咲く《Floating in the Falling Universe of Flowers》では、空間いっぱいに桜の花が広がる幻想的な雰囲気を味わえる。また、はだしになって水の中を歩く作品《人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング》では、無限に広がる水面に桜の花びらが舞い散り、華やかな空間に。ゆらめく水面を泳ぐカラフルな鯉のグラフィックと、桜の花のみずみずしいコンビネーションを楽しめる。【詳細】チームラボ新作《空から噴き落ちる、地上に憑依する炎》《憑依する炎》展示開始日:2021年4月7日(水)~場所:チームラボプラネッツ TOKYO DMM住所:東京都江東区豊洲6-1-16開館時間:・3月31日(水)まで 10:00~18:00・4月1日(木)~4月23日(金) 平日10:00~18:00 土日祝9:00~19:00・4月24日(土)~5月9日(日) 9:00~19:00※最終入場は閉館30分前休館日:4月6日(火)※開館時間は変更になる可能性あり。詳細は公式ウェブサイトにて告知。■入場 エントランスパス料金:大人(18歳以上) 3,200円、大学生・専門学生 2,500円、中学生・高校生 2,000円、小人(4歳~12歳) 300円、シニア(65歳以上) 2,400円、障がい者割引 1,600円※3歳以下無料※~2021年4月23日(金)までの期間、チームラボプラネッツの公式サイトで、 チケット購入時にクーポンコード「planets」を入力し「適用」ボタンを押すと、 15%OFFの割引価格で購入可能。
2021年03月26日チーム内でサッカーへの意識が高い子と低い子との差がある。意識の高い息子は毎日の練習から真剣で、練習でのゲームでもあれこれ提案するも「いやだ」「うるせーなー」と言われ、上手くいかないし試合でもフォローもない。意識の低い子たちに「なんでサッカーしないの!」と憤り、練習帰りに涙することも。親としては年齢的にも意識にバラツキがあるのは当たり前だと思っているが本気でやっている息子にどんな声をかければいい?というご相談をいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、15年以上の取材で得た知見をもとにアドバイスを送ります。お子さんを伸ばしたいなら参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<サッカーは楽しいが勉強できない中2の息子をどう支えればいいのか問題<サッカーママからのご相談>9歳の息子はサッカーを始めて2年なのですが、ここ一年程ますますサッカーが好きになり、意識が高くなっています。上手くなりたい、夢はプロサッカー選手と言って毎日練習に励みチームの練習も一回一回を大切に頑張っているようですしかし当然ながら、チームの中でもサッカーへの意識が高い子とまだそうではない子との差もでてきているようです。今回はその辺に関連するご相談です。最近練習でのゲームで、コーチがチーム分けをするのですが、息子にとっては「え?これはバランスがおかしい」と思うほど差をつけたチーム分けがあるようです。もちろんコーチのやり方があり、何らかの意図があってのことなのでそこに私も息子も何も言うことはないのですが、やはりゲームになると意識の差、というか考えてプレーしている子とボーッとしている子の差が出てきてしまっているようで。息子はどうやったら皆が動けてそして勝てるのか考え、「ああすればいいんじゃない」「次はこうやってみよう」と、ポジション等、みんなと話しあうのですが、当然「そこはやりたくない」など意見がでますよね。そんなときも息子はメンバーに「大丈夫、上手いしきっとできるよ」とも伝えるのですが、なかなか上手くいかず、試合でも誰もフォローに入らない、ボールがきても動かない、ということが多くて、練習帰りに「なんで!?」と涙を流すことが多くなってきました。ゲーム中でも指示を出したりしても、「うるせーなー」など文句を言われたりするようです。本人はただ「サッカーがうまくなりたい」、「練習のゲームでも手を抜かず勝ちたい!」そんな気持ちで指示を出したりポジションを考えたりしているのに、なんでもっとみんな真剣にサッカーしないの?と思っているようです。息子にはみんながあなたと同じ気持ちではないし、あなたがしたいサッカーをするのがゲームではないと思うよと伝えたりもしますが、それは本人もわかってはいるようです。息子本人も「うまい子だけのチームでやりたいわけではない」と言っています。「チームメイトの性格の問題ではなくて、なんで動かないの!?なんでサッカーしないの!」と、サッカーへの意識の高さと低さで悩み、辛い気持ちがあるようです。サッカーしないの!の部分が分かりづらいかもしれませんが、ボールが来ても動かない(動き方が分からない、良い場所で受けようとしたり攻撃につながるような受け方をしない)ことです。私はこんなにもサッカーが好きで本気でやっている息子を尊敬しますが、この本気度の違いはまだ小学3年生にはあって当たり前だとも思います。そんな息子にかけてあげる言葉や接し方がどうしたらいいかわかりません。こんな時どうすればいいでしょうか?<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールをいただきありがとうございます。お母さんは、息子さんが大好きなのですね。懸命にサッカーに取り組んでいる息子さんを誇らしく感じるお気持ちが伝わってきます。さて、私からのアドバイスは三つです。■仲間とぶつかったり自分の思いを伝えるトレーニング期なので、ほっといて大丈夫この問題、基本的にほっとけばいいと私は思います。小学生から高校生、ティーンエイジャーの間は、仲間とぶつかったり、温度差が違う中で相手のことをわかろうとしたり、自分の思いを伝えるトレーニングをする時期です。とても大切な成長の機会を、サッカーというスポーツの中で得ているわけです。そういった意味では、お母さんがお書きになっている「考えてプレーしている子」も、「ボーッとしている子」も、息子さんが成長する糧になってくれる大切な存在です。私は以前、保育学が専門の大学教授に「子育ては、泥だらけのじゃがいもをバケツの水の中でごろごろと一緒に洗うようなもの」と聞きました。ぶつかったり、一緒にいることで互いの泥が取れてきれいになる、というわけです。■みんなの動きが良くなるように、自分はどんなプレーをしたらいい?と聞いてみるそう考えると、もし何か親として息子さんに伝えることがあるとすれば、それは「こうしてほしいと他者を変えようとするよりも、まずは自分がみんなのために何ができるかを考えよう」ということかと思います。もちろん、小学3年生にそういった正論をいきなり投げつけるのではなく、例えば、こんなふうに問いかけます。「だったらさ、動き方がわからないチームメートに、試合中にコーチングしたり、仲間が良い場所で受けられるようにするには自分はどんなプレーをしたらいいと思う?」お子さんが話し始めたら、聞き役に徹しましょう。そして「君のプレーやパスが親切になれば、きっと周りも変わってくるよ」とぜひ励ましてあげてください。それだけ利発で自分で物事を考えられる息子さんなのですから、お母さんが伝えようとする道理にすぐ気づくのではないでしょうか?■「だめなのは向こうなのに」と言ってきたときの返し方もし、そこで「なんで僕が......」とか「だめなのは向こうなのに」と抵抗したとしても、そこは叱らずに、「そうなの。お母さんは○○(息子さん)ならできると思うよ」と肯定してあげてください。他者を変えるより、自分が変わった方が早いといった道理に気づくのはずいぶん大人になってからでもいいとは思いますが、ベクトルを他者に向けるより自分に向けることを学ばせましょう。自分がどうすればみんなのためになるのか。どうすれば、自分も仲間も楽しくプレーできるのか。自分で考えたことをまずは実践してみる。そのうえで、コーチに相談してみたり、同じように一生懸命に取り組んでいる仲間と話し合ってみることを提案してみてください。本人が乗り気でなければ、それでいい。まだそこを学ぶ時期ではなかったということととらえてください。それでも、お母さんからのアドバイスはこころに残り、いつか「あのとき、お母さんが、他人よりも自分がどうするかを考えてみたら?って言ったなあ」と思い出すかもしれません。■「かわいそうに」と同情するのではなく話し相手になること二つめは、お母さん自身が、目の前の息子さんのありように一喜一憂しないことです。仲間から文句を言われる。練習帰りに、泣くこともある。さまざま嫌な思いをするときもあります。ですが、そこで「かわいそうに」「あなたが悪いんじゃないのに」と同情するのではなく、息子さんの話し相手になってあげればいいと思います。息子さんが「大丈夫だよ、できるよ」と勧めたポジション(もしくは役割)を「嫌だ」と拒否したチームメートには、その子なりの理由があるはずです。そのことを聞いてみたら?と勧めてもいいでしょう。もしくはすでに話しましたが、コーチがいるのですから、お子さんからコーチに相談することを勧めましょう。サッカーのことは、そこにいる選手と指導者で解決するのが一番です。なるべく問いかけて、自分で考えさせてください。もう春から4年生です。そんな力はついているはずです。■親はあまり感情を揺らさず、できれば離れてしまった方がいい相談文のなかに、お母さんが「みんながあなたと同じ気持ちではないし、あなたがしたいサッカーをするのがゲームではないと思うよ」と伝えたとありますが、そんなふうに答えを言ってしまうのは少し我慢してみましょう。お母さんご自身も「それは本人もわかっているようだ」と書かれていますが、わかりきっていることはきっと聞きたくないはずです。それよりも、どうしたら楽しくみんなでサッカーできるか、ということを考えさせましょう。チーム全体のことを考える経験は、リーダーシップ力を身につけることにもつながります。お母さんご自身が場面場面でなるべく感情を揺らさず、見守ってあげましょう。「こんなときどうすればいいか」「どんな言葉をかけてあげればいいか」とありますが、お母さんが操るわけにはいきません。その都度親が出てきて何でも解決してあげれば快適かもしれませんが、それでは子どもの成長の機会を奪うことになります。子どもの世界で起きていることなので、基本的には黙ってみている。できれば、もっと離れてしまったほうがいいくらいです。■子どもを伸ばしたいなら、期待をかけるより効果的なのは......(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)三つめは、子どもに期待をかけ過ぎないこと。「こんなにもサッカーが好きで本気でやっている息子を尊敬します」と書いているように、他の子どもに比べてサッカーへの意識が高い息子さんを誇りに思う気持ちが伝わってきます。ただし、高学年になるにつれて、子どもたちは大きく変化します。身体の大きさや、足の速さの順番が変わるように、サッカーに対する意識や知識や認知度も徐々に上がってきます。たくさんの親子、少年サッカーファミリーを見てきましたが、意識が高く早熟なお子さんの場合、ここに親御さんの過度な期待が乗っかってくると、本人はしんどいです。早熟なため小さいときから結果が出てしまうので、結果を出すことをずっと期待されがちです。そこで親御さんが「ふーん。もっとできるんじゃない?」と自尊心をくすぐったり、前述したようにサッカーがチームでやるスポーツなんだと理解できた子は歩みを止めることなく伸びるようです。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年03月24日サッカーは1年を通して行われるスポーツであり、雨の日や寒い日も練習や試合を行うケースも少なくありません。このような気候・季節での練習時には防寒対策としてピステの利用がおすすめです。この記事では、サッカーの練習着の種類の1つであるピステについて、その概要から利用するメリット、選ぶときのポイントなどについて解説します。寒い日にはどのような練習着を買えばいいのかわからない、という人はぜひ参考にしてみてください。ピステとはピステとは、プラクティスシャツの上から着用できる練習着の1つです。肌寒さを感じる時や雨の日などに防寒対策として活用できるウェアであり、素材はポリエステルを使用しているため動くとシャカシャカと音がする点が特徴です。ピステは、長袖タイプだけでなく夏場の利用におすすめの半袖タイプもあるほか、プラクティスパンツの上から履けるパンツタイプもあります。ピステのメリットピステには様々なメリットがあります。ここでは、具体的なメリットについて解説します。金具がついていないウェアの中にはウィンドブレーカーなどファスナーがついているものもありますがピステにはついていません。金具がついているウェアの場合、ボールが金具に当たると、痛いため練習時の邪魔になる可能性があります。一方で、ピステであれば、金具がついていないため、トラップをしたときなどにボールが金具に当たって痛い思いをする心配がありません。軽くて持ち運びに便利実際に手にとってみるとわかりますが、ピステは非常に軽くたたむと非常にコンパクトになるため、持ち運びやすい点が特徴です。そのため、「今日は雨が降るかも」「練習中に体温調整できるウェアを持っておきたい」といった時にカバンの中にピステを忍ばせておくことができます。ウィンドブレーカーなどの他のウェアだとピステよりもかさんでしまいます。ピステのデメリットメリットの一方で、デメリットも少なからず存在します。どういったものがあるのか解説します。破れやすいピステは生地が薄いため、他の練習着と比べると破れやすくなっています。パンツタイプの場合、スライディングで破れてしまう可能性もあるでしょう。また、キーパーが練習の際に着用するとすぐに破れてしまうかもしれません。そのため購入するときは、敗れる可能性があることを頭の片隅に置いておくといいでしょう。ピステを選ぶときのポイントここでは、ピステを選ぶときのポイントについて解説します。子ども用にピステを購入したいものの、選び方がわからないといった方はぜひ参考にしてみてください。ピステのサイズピステを選ぶときは、サイズに注意してください。ジュニアやキッズ用のピステを購入する場合、成長を考慮して大きいサイズを購入する人もいるかもしれませんが、大きすぎると動きにくくなるためプレーに影響してしまいます。また、ピステは他の練習着の上から重ねて着用する機会が多いため、ジャストサイズだと今度は窮屈に感じてしまいます。そこで、購入するときはジャストサイズよりも少し大きめのサイズを目安に選んでみてください。使用する季節ピステをどの季節に使用するのかによっても選び方が変わってきます。例えば、秋冬や春先、雨の日など寒い季節に使用する場合は、防風機能や保温性を備えているピステがおすすめです。また裏起毛のピステであれば高い保温性が期待できるでしょう。一方で、春や秋など比較的暖かい季節に使用するのであれば、裏地なしのピステがおすすめです。また、夏場など暑い季節ならメッシュ加工が施されているものや半袖タイプを選びましょう。上下セットで購入するピステを上下セットで購入するのも1つの選び方です。ピステは、上下別に購入することもできますが、上下セットで購入すれば、コーディネートが簡単になります。デザインが統一されたおしゃれなピステだと、練習時のモチベーションアップにもつながるかもしれません。まとめ今回は練習着の1つであるピステについて、その概要からメリット・デメリット、選ぶときのポイントについて解説しました。ピステを選ぶときはサイズに注意し、使用する季節を考慮するのがポイントです。今回の内容を参考に、お子さんに合ったピステを選んでみてください。
2021年03月24日サッカーの練習をする際は、練習着を着用するのが一般的です。一方で、練習着と一言で言ってもその種類は様々です。そこでこの記事では主なサッカーの練習着の種類と選び方について解説します。サッカーを始めたばかりのお子さんをお持ちの保護者など、練習着を探している方はぜひ参考にしてみてください。サッカーに欠かせない練習着サッカーの練習は、練習着を着用して行うのが一般的です。遊びや自主練などであればサッカーはどのような服装でも行えますが、チームで練習をする場合などは練習着を用意しましょう。チームによっては指定の練習着があったり、練習試合用のユニフォームの着用を指定していたりするケースもありますが、多くのチームでは、練習着は任意で選択できます。練習着の種類練習着と一言で言っても、その種類は様々です。ここでは、練習時に必要となる主な練習着の種類について解説します。プラクティスシャツプラクティスシャツは、練習の際に着用するトップスのことです。基本的にはユニフォームと同じような肌触りですが、ユニフォームとは違って背番号などは記載されておらずシンプルなデザインとなっています。夏に使用できる半袖タイプはもちろん秋冬などに使える長袖タイプのものもあります。チームの練習頻度にもよりますが、毎日練習があるような場合は3、4枚ほど用意しておくといいでしょう。プラクティスパンツプラクティスパンツは、練習用のハーフパンツのことです。伸縮性や耐久性に優れているものが多いため、下半身の動きを邪魔することなく高い強度のプレーが行えます。商品によってはプラクティスシャツと上下セットで販売しているものもあるため、セットで購入しておくと便利です。ソックスサッカーのソックスは、すね当てを着用する関係からロングタイプを着用するのが一般的です。プロ選手などの中にはショートソックスを履いて練習しているケースも見られますが、足元の安全を守るためにも、ロングソックスを購入してください。また近年では、滑り止め機能がついた高機能ソックスも販売されています。プレミアリーグなどをはじめとする欧州のプロサッカー選手が履いていることで知られるトゥルーソックスなど高機能ソックス着用すれば、スパイク内でソックスがずれにくくなるため、プレーの際にしっかりと踏ん張ることができます。滑り止め機能がついた高機能ソックスはいろんなメーカーから発売されています。スパイクの中でソックスがずれてしまう、と言った場合はこちらの購入を検討してみるといいでしょう。アンダーウェアアンダーウェアとは、プラクティスシャツの下に着用するインナーのことです。プラクティスシャツ自体は、体の上からそのまま着用しても構いませんが、アンダーウェアを着用することで、練習時の快適さがアップします。例えば、夏用のアンダーウェアなら吸汗速乾性能を備えているものが多いため、汗をかいてもすぐに乾き、不快感を感じることは少なくなるでしょう。また、冬用のアンダーウェアは、保温性能を備えているものが多く、温度低下を軽減してくれます。ピステピステは、プラクティスシャツやアンダーウェアの上から被って着用できるアウターのことです。寒い日の練習や雨の日などに着用するのが一般的です。ピステはウィンドブレーカーと似ていますが、ファスナーがついていないため、プレー中にボールがファスナーにあったって痛い思いをすることがありません。また、非常に軽くコンパクトにたためるため、持ち運びしやすいのも特徴です。サッカーの練習着の選び方練習着は自由に選んでも問題ありませんが、いくつかのポイントを押さえておくことで、より効率よく練習着が選べます。ここでは、具体的な選び方のポイントについて解説します。機能性から選ぶ練習着によっては、様々な機能を備えているため、機能性から選ぶことができます。例えば、吸湿性や速乾性、通気性などを備えている練習着であれば、快適な状態で練習に取り組めるでしょう。逆に特に機能を備えていない練習着を着用すると、汗を吸い込んだままなかなか乾かず、シャツが体にくっつき不快な状態で練習することになるでしょう。機能性は練習の質にも少なからず影響するため、ぜひチェックしてみてください。動きやすさ練習着を選ぶときは、動きやすさは重要なポイントとなります。ジュニア世代やキッズ世代の練習着を購入する場合、「すぐに成長するから少し大きめのものを!」と考えるかもしれませんが、大きすぎると動きにくくなるため、練習に支障が出る恐れがあります。そのため、練習着を選ぶときは動きやすさを考慮してジャストサイズを選ぶようにしましょう。ただし、ピステに関しては重ね着をすることになるため、少し大きめのサイズを選ぶことをお勧めします。デザインやブランド自分の好きなデザインやブランドの練習着を購入するのも1つの方法です。アディダスやナイキと言った定番ブランドから、近年ではスボルメやアスレタといった新興ブランドも人気を集めています。自分の好きな練習着を着れば練習時のモチベーションもアップするでしょう。まとめ今回は、サッカーの練習着の種類と選び方について解説しました。練習着の種類は様々ですが、プラクティスシャツ・パンツ、ソックスは最低限必要となります。また、冬場の練習はピステを用意するなど防寒対策も忘れてはいけません。ぜひ今回の内容を参考に練習着を選んでみてください。
2021年03月21日チームラボ(teamLab)が手掛ける、東京・豊洲の“水に入る”ミュージアム「チームラボプラネッツ」では、2021年3月6日(土)から4月23日(金)まで、作品の演出が春仕様に変化する期間限定イベントを開催する。「チームラボプラネッツ」“桜舞う”春限定演出「チームラボプラネッツ」は、超巨大な4つの作品空間や屋外作品を中心とした計7作品で構成される“水に入る”ミュージアム。館内では、裸足となって身体ごと作品の中に没入していくことで、これまでにない魅惑のアート体験が楽しめる。今回は、「Floating in the Falling Universe of Flowers」と「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」の2作品が春仕様に変わる。空間全体に時間と共に刻々と変化しながら花々が咲き渡る作品「Floating in the Falling Universe of Flowers」は、桜が美しく舞う特別な演出に変化。桜が生まれ、成長し、つぼみをつけ、花を咲かせ、枯れていく一連の様子を、座ったり寝転んだりしながら鑑賞できる。来場者が裸足になって水の中を歩く作品「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」も春バージョンにアップデート。人にぶつかると花に姿を変える鯉たちが、この時期限定で“桜”に変身する。投影される映像は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続け、来場者のふるまいの影響を受けながら変化していく。同じシーンは二度と見ることができない、ロマンチックな作品だ。桜をイメージしたどら焼き&ラテも登場また、敷地内のフードスタンド「Everything is in your hand」では、桜をイメージしたどら焼きとラテを発売する。どら焼きは、ふわふわの生地で桜餡や苺、生クリームをサンドし、春らしい華やかな味わいに。一方ラテは、桜風味の抹茶ラテに桜クリームや桜パウダーをトッピングし、キュートなルックスに仕上げた。気候に合わせて、ホットとアイスからセレクトできるのも嬉しいポイントだ。詳細「チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com」春限定イベント開催期間:2021年3月6日(土)~4月23日(金)所在地: 東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO開館時間: 全日 10:00〜18:00(最終入館は17:00〜17:30)休館日: 3月10日(水)※開館時間が変更になる可能性がある。詳細は公式ウェブサイトを確認。■チケット料金大人(18歳以上)3,200円、大学生・専門学生 2,500円、中学生・高校生 2,000円、小人(4歳〜12歳) 300円、3歳以下 無料、シニア(65歳以上) 2,400円、障がい者割引 1,600円■フードスタンド「Everything is in your hand」期間限定スイーツ・桜と苺のどら焼き 500円(税込)・桜とベリーの抹茶ラテ 500円(税込)
2021年02月28日上手くなるために自チームの練習だけでなく、自主練も取り組みたいと考えている人は多いのではないでしょうか。この記事では、1人でできるサッカーの練習メニューを紹介しています。1人での練習方法を探している人向けの内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。自主練でサッカーの個人スキルをアップ!サッカーチームに所属している小学生の中には、チームでの活動以外でもサッカーの練習をしたい、という人も多いのではないでしょうか。サッカーのスキルアップのためには、練習の質も重要ですが、練習量を確保することも重要です。そのため、チームの練習日以外でも自主練習をすることでスキルアップを図ることができます。自主練は隙間時間に行おう自主練は、学校が終わった後や休日にチームの活動がないときなど、空いた時間を見つけて行うようにしましょう。1日10分程度でもいいので、継続してコツコツ取り組むのがポイントです。一方で、JFAでは、小学生がサッカーをする時間の合計を300分/週以内にすることを推奨しています。例えばU9やU10であれば1回60分の練習を週2回行い、週末に40分以内の試合を1回行うのが理想だとされています。そのため、自主練のやりすぎには注意してください。1人でできるおすすめのサッカー練習メニューここからは、1人でもできるサッカーの練習メニューを紹介します。特別な練習グッズや用具がなくてもできる練習もあるため、ぜひ試してみてください。リフティングサッカーの基本とも言えるリフティングは、ボールさえあれば1人でどこでもできる練習です。様々な部位でボールを扱うことで、ボールタッチの感覚を養うことができるほか、ボールの芯を捉えなければリフティングが続かないため、継続して行っていると、ボールをしっかりと捉えられるようになります。また、リフティングボールを使えば、家の中など室内での練習も可能です。ドリブルリフティング同様、ドリブルもボール1つで行える練習です。インサイドやアウトサイドなど様々な部位を使い、また緩急をつけるなどして練習してみてください。また、マーカーなどの障害物を置いてそれを避けながらドリブルすることもできます。ボールタッチボールタッチは、足裏やつま先、インサイド、アウトサイドなど様々な部位を使って色々な形でボールを動かす練習です。ボールを様々な部位で扱えるようになれば、ドリブルやフェイントなど実践で必要な個人技を磨くことができます。足裏でボールを転がして前へ進む、左右のインサイド間でボールを行き来させる、などバリエーションも豊富なのでぜひ試してみてください。パス「パスは1人では行えないのでは?」と思う人がいるかもしれませんが、壁を活用すれば1人でもパス練習はできます。壁に向かってパスを出し、跳ね返ってきたボールをトラップして再びパスを出す、といった形で繰り返し取り組んでみてください。また、ただ闇雲に壁に向かって蹴るのではなく、パスをどこに出すのか狙いを定めるようにしましょう。マーカーコーンがあれば、2つ置いてその間にパスを通すようにすることもできます。トラップパスと同じように、壁を使えばトラップの練習をすることもできます。また、壁がない場合でも、ボールを真上に投げ落ちてくるボールをトラップすることもできます。実際の試合では、利き足だけでなく、逆足やふともも、胸など様々な部位でトラップするため、自主練でも様々な部位を使ってみてください。試合を観るサッカーは、実際にプレーするだけでなく、プレーを観ることでも上達します。近年ではインターネットを活用すれば、Jリーグはもちろん海外の試合も簡単に観ることができるため、試合も積極的に観てみてください。なお、試合を観る時は、特定の選手に焦点を当てて、動きやテクニックをチェックすることで、いいプレーのイメージを自分の中に植え付けることができるでしょう。まとめ今回は、1人でできるサッカーの練習メニューを紹介しました。1人であっても工夫次第で様々な練習ができます。パスやトラップ、ドリブルなどサッカーの基礎ともいえるスキルは、1人で十分鍛えられるため、ぜひ積極的に取り組んでみてください。
2021年02月26日小3の息子が県の強豪チームからスカウトを受けた。体験に行ってみたら本人も楽しいと言い、親も「この環境なら成長する」と感じ移籍に乗り気に。だけど、本人が今のチームの仲間と離れたくないと移籍を決断できずにいる。最終的に決めるのは本人だけど、親としてはより良い環境に導くのも自分たちの役目だと思っている。すでに夫は「1日も早く移籍を!」と急いている。どうしたらいい?とのご相談。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、15年以上の取材で得た知見をもとに3つのアドバイスを授けますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<気に入らぬなら辞めて結構!?コーチに無視される息子をどう支えるか問題<サッカーママからのご相談>現在小学3年生の息子の進路について助言をいただきたいです。地域のスポーツ少年団に所属しており、夏頃に県の強豪チームから監督を通してスカウトを頂きました。その時は考えた事もなかったので、はっきり答えないまま数か月たち、再度声をかけて頂きました。体験に行ってみた所、息子も楽しいと言い、特に自分の思うところにパスが通る事が凄いと興奮ぎみでした。親から見てもこの環境でやれば大きく成長するだろうなと感じました。しかし、本人がなかなか決断できずにおります。理由は、今のチームの子達と離れるのが嫌だと言う事でした。両方やる事はできないのか?と何度も聞かれます。私からは、楽しくやりたいならスポ少で続ける、もっと上手くなりたいなら強豪チームだよと伝えて、考えてみてと言っています。夫はチーム移籍を希望しており、1日も早く!と言う感じです。監督に相談したところ、先々を考えたら移籍したほうが良いと言われました。最終的には息子が決断することだと思います。ただ、より良い環境に導くのは親の言葉一つだとも思っており、どのように話し、決断させれば良いか迷っています。私自身も成長のためには移籍するのが良いと感じていますが、仲の良い子たちと一緒の今のままでも悪くはないとも思います。子どもに対して、何か良いアドバイスがあれば教えて頂きたいです。<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールをいただきありがとうございます。サッカーが上手くなるには移籍するほうがいいけれど、今の仲間と別れがたい息子の気持ちもわかる......。ひとつの分岐点に立つ息子さんとともに揺れ動くお母さんの葛藤が、メールの文章から伝わってきます。■移籍先のことをよく調べたうえで親の意見を伝えることは悪くない私からは三つアドバイスさせてください。ひとつめ。ご両親ともに移籍に前向きのようです。ただ、「なぜ、息子が移籍した方がいいと思うのか?」という理由を、もう少し二人で話し合ってみてはいかがでしょうか。お母さんは「楽しくやりたいならスポ少で続ける、もっと上手くなりたいなら強豪チームだよ」とおっしゃっているようですが、これを息子さんが額面通りに受け取ってしまうとどうでしょうか。「強豪チームでは楽しいサッカーができないのかな」と不安にならないでしょうか。私から見ても、ご両親がもし「強豪ならサッカーが上手くなる」という点のみをお考えであれば、少し心配です。そのチームのことはよく調べられたでしょうか?試合で、ベンチが大声で選手を怒鳴っていないでしょうか?指導者たちに「楽しくサッカーをする」という視点はあるでしょうか?そういった部分が全くなく、長時間練習で選手は同じメンバーが出ずっぱり、一部のうまい選手だけしか活動させてもらえない、指導してもらえないというような危険性はないでしょうか。もっといえば、移籍しても試合に出続けられそうでしょうか。そこはお子さんだけがジャッジできる部分です。上記のような視点で、お子さんとともにチームを研究。「ここならわが子が充実したサッカーライフが送れそうだ」と考えたのなら、なぜそう思うかをきちんと息子さんに説明しましょう。親御さんの意見を伝えることは決して悪いことではありません。ただ、伝えっぱなしではいけません。息子さん自身がどう感じているのかを聴いてあげてください。できれば順序としては、先に息子さんの意見を聴く。そのうえで、お母さんはこう思う。お父さんはこう思うと話してはどうでしょうか。■9歳で大きな決断を下す息子さんの意思を尊重することふたつめ。まだ9歳でこのような難しい選択をしたことを褒めてあげてください。勧誘のあった強豪クラブのことを調べ、家族で話し合ったあとは、息子さんに決めてもらえばいいと思います。そして、彼の決定が自分たちの意に沿わないものであったとしても、そこで難色を示さない方がいいでしょう。「もう一度考え直してごらん」とか「絶対、移籍した方がいいのに」などと誘導しないこと。あくまで彼の意思を尊重しましょう。「なかなか難しい決断だったね。でも、君が決めたことを、お母さんもお父さんも尊重するよ」と言ってあげてください。そのようにして決めたことは、結果が移籍であろうが、今のチームに残ることになろうが、いずれにしても息子さんは「お母さんにも、お父さんにも認められている自分」を感じることができます。これまで以上に自己肯定感が高まるはずです。これとは逆の親子の例を見たことがあります。息子さんは同じ小学3年生。チームでは上手な部類で、足が速かったその息子のチームを指導していたお父さんコーチの男性は、3年生の秋に息子さんを隣町にある当時JFLの下部組織のジュニアチームに入れようとしました。息子さんは「今のチームでやりたい」と泣いて抵抗したそうです。しかし、お父さんは泣く子を引きずるようにして、セレクション会場に連れて行ったそうです。結果的にセレクションは不合格。そのうえ、セレクションを受けたことが他の選手や保護者に伝わり、チーム内はぎくしゃくし始めました。しかし、無理やり連れて行ったお父さんは「今のチームにいても上には行けない」と言うばかり。お母さんは大変困っていらっしゃいました。ジュニアユースに進む6年生になると、他の選手のほうが伸びてきました。結果的にそのお父さんコーチの息子さんはセレクションがうまくいかず、他のコーチの方の口利きでクラブに入ったと聞きました。■親の一声でわが子を動かすのが良しとされたのは昭和まで(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)三つめ。このように子どもが何かの岐路に立たされた時、親の態度が一転、二転しない、ブレないことがとても重要です。お母さんはメールに「最終的には息子が決断することだと思います。ただ、より良い環境に導くのは親の言葉一つだ」と述べておられます。さて、本音はどちらでしょう?私にはわかりませんが、子どもは親がいくら繕っても本音を見破るものです。親がツルの一声でわが子を動かすのが良しとされたのは、昭和までの子育てです。進学も就職もスポーツも選択肢が非常に狭く、社会的にも「上の言うこと素直に聞いて実行できる人間」が重宝された時代には、親が強権をふるっても何とかなったかもしれません。ですが、平成ではすでにそのような子育ては通用せず、すでに時代は令和です。息子さんに大きな救いがあるのは、現在所属しているチームの監督さんが、「先々を考えたら移籍したほうが良い」と言ってくれていることです。有望な子が移籍してしあうのを、日本では多くの指導者が止めてしまいます。とても信頼できる方だと思います。その監督さんとも息子さんが話して、最終的に決めてもよいでしょう。今回の分岐点が、息子さんにとって大きな糧になるよう、サポートしてあげてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年02月17日どんな練習をしても楽しそうじゃない子。練習強度に物足りなさを感じているわけでもなさそう。練習についてこれなくてツライ、という感じでもない。頼まれて昨年からコーチを引き受けたばかりで、どんな対策をしたらその子たちのテンションを上げられるのかわからなくて......。楽しくボールを蹴ってほしいけど、どうすればいい?とお悩みのお父さんコーチ。みなさんならどうしますか?これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、楽しんでできる練習メニュー例や楽しめてない子への個々のアプローチをアドバイスします。参考にしてください。(取材・文島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<相手にボールを奪われると取り返しに行けない子、ボールの奪い方をどう理解させたらいい?<お父さんコーチからの質問>初めまして。これまで池上さんの本を何冊か読み、とても勉強になりました。ありがとうございます。私は10歳の息子をもつ父で、昨年から少年団のコーチを頼まれてチームに関わっていますが、指導方法で悩みがあります。私は細かい技術指導と言うよりも、楽しく、これから先ずっとサッカーを続けて欲しいと願い、子どもたちと一緒になってボールを追いかけてサッカーを楽しんでいます。ですが、1、2名全然楽しそうでない子がいます。ハッキリ言ってうまい子たちという訳でもないので、練習強度に物足りなさを感じているわけではないと思います。なので、練習内容のレベルを下げてみても楽しそうにボールを蹴ってくれません。そういった選手のテンションの上げ方や、楽しめる練習方法などアドバイスを貰えたらと思います。お忙しいところ恐れ入りますがよろしくお願いします。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。小学生は、いかにサッカーに興味をもってもらうか。そこが、その後も長く競技を続けてもらえる入り口だと考えます。その点から、ご相談者さまが、ひとりか二人の子どもについて「どうも楽しそうじゃないぞ」と気づいてくださり、そこをご自分で考えた末に私に相談してくださったことをうれしく思います。■一人ひとりがサッカーを始めたきっかけを知ることが大事子どもたちがサッカーを始めるきっかけは、さまざまです。自分から興味を持つ場合もあるし、友達に誘われたり。サッカー経験者やサッカーファンの親御さんから勧められることも多いです。ただし、親に連れてこられたから難しい、というわけではありません。入り口はそうだったとしても、そこからその子自身にサッカーを心から好きになってもらえるかどうか。そこがジュニアの指導者の腕の見せどころです。その点から言うと、コーチは子ども一人ひとりがどんなきっかけでサッカーを始めたのか、また、自分たちのチームを選んだのかを知っておく必要があるでしょう。■最初はシュート練習など初心者が楽しめるものをそのうえで、子どもたちの状況を踏まえながら、サッカーがどんなものなのかを伝えていきます。最初は鬼ごっこをしたり、ドリブル競争をしたりと、ボールを扱って遊ぶことを楽しんでもらう。そういったプログラムから入ってください。最初から技術練習から入ると、楽しくありません。初心者がサッカーをして、まず最初に「楽しい!」と感じられるのは、シュートが決まった瞬間だと思います。したがって、ボールをもらってシュートするような場面がたくさん出てくる練習をやらせてあげてください。ゴールを決めると楽しくなり、もっとサッカーをしたい、うまくなりたいと思うものです。フットサル日本代表元監督で、ジュニアの指導にも詳しいミゲル・ロドリゴさんと何度か話す機会があったのですが、彼は「ジュニアには、一日の練習で必ず全員が得点する状況をつくってほしい」と話していました。■楽しんでできる練習メニュー例いただいたご相談の中で「楽しめる練習方法などアドバイスを」とあります。実際にそのチームの練習を見ないとわかりませんし、こんな練習が楽しいですよと言っても、そこにいる子どもたちに合うかどうかわからないのが悩ましいところです。そのことを踏まえて、以下のメニューを参考にしてみてください。1.二人でドリブル競争・シュートゲーム皆さんにいつもお話ししていることですが、私の経験上、競争のあるメニューにすると子どもが楽しく取り組めると考えています。2.フニーニョドイツが育成段階でやろうとしている3対3。ゴールが4つあり、ボールを触る回数、シュートを打つ回数も増える。サッカー強国ドイツが導入を決めた3vs3のミニゲーム「フニーニョ」とは■子どもたちがサッカーを好きになるような指導を心がけましょう繰り返しになりますが、ご相談者さまが考える「子どもを楽しませる指導」はとても重要です。一国のサッカーを強くしたいと考えたら、プロや日本代表といったトップだけを鍛えようとしても実現しないでしょう。サッカーに出会う子たちが、いかにサッカーを好きになってくれるか。ファンをつくらなくてはいけません。そう考えると、ドイツのようなすでに4回もW杯を手にした(西ドイツ時代を含め)強豪国でも、子どもたちがより楽しくなる方法を模索しつつ普及への努力を惜しまない。その姿を見ていると、子どもたちみんなが上手くなること、底上げがいかに重要なのかがよくわかります。対する日本は、1993年にプロ化したばかりで、W杯も最初の出場は98年フランス大会からというサッカー後進国です。私たち指導者は、多くの子どもたちがサッカーを大好きになってくれるようにもっと努力しなくてはいけないと思います。もっと他のメニューや、詳しいやり方や他のメニューを知りたい場合は、手前みそではありますが、私の本を手に取ってみてください。練習方法に触れているものとしては、『池上正の子どもが伸びるサッカーの練習 』(池田書店)『「蹴る・運ぶ・繋がる」を体系的に学ぶ ジュニアサッカートレーニング』(カンゼン)の2冊があります。無論ですが、ネットその他でも情報は得られるはずです。■楽しそうじゃない子たちから好みの練習を聞きだすしつもん次に、子どもたち個々への接し方についてお話しします。私は基本的に、楽しくやっている子、集中できている子にはあまり声をかけません。その部類の子どもたちは、自分で勝手に上手くなっていく要素がすでにあります。したがって、楽しそうじゃない子や、難しい顔つき、困ったような様子の子どもに積極的に話しかけます。例えば、「こうしてみたら?」「こんなことはどう?」とかかわります。彼らとの時間を増やします。「こんな練習はどう?」「どんな練習が好き?」と彼らの好みや気持ちを聞きます。そうやって手厚いサポートをしてあげてほしいと思います。決して、「これは楽しい(はずだ)からやってごらん」と一方的に押し付けたり、「これができるようにならないと」など抑圧的にふるまってはいけません。■子どもたちのテンションの上げ方は......(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)技術面も丁寧に指導します。例えばキックが上手いけれどドリブルが下手な子には、ドリブル練習の時は一緒についてあげます。でも、キックが多く出てくる練習の時は、その子は得意なわけなので構わなくていい。キックが上手く蹴られない子のところに言って、一緒にどうやったらうまくできるかを考えます。最後に、選手のテンションの上げ方は?という質問ですが、周りがワイワイ言っても子どものテンションは上がりません。練習メニューを試しては、探っていくしか方法はないのです指導者は、子どもたちがハマりそうなメニューを見つけるためにも、たくさん引き出しをもてるよう勉強してもらえるとうれしいです。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2021年01月15日