魅力あるアニメーションの数々を生み出しているピクサー。絶賛公開中の『トイ・ストーリー4』をはじめ、名作アニメーションが生まれる舞台裏とは?ライターのよしひろまさみちさんがレポートしてくれました。名作アニメーションが生まれる舞台裏ピクサーに勤めるスタッフが1000人超ということからもわかるように、どの作品でもシステマティックに分業しています。実際は各作業を監督にフィードバックして“三歩進んで二歩下がる”方式ですが、名作が生まれるプロセスをいくつかに分けてざっくりと解説します。モデリング:魅力あふれるキャラが生まれるまで。9年前の『トイ~3』には登場しなかったボー・ピープを、今作で復帰させるために、ボーの担当スタッフが苦労したのは「『トイ~2』までのボーを復活させるだけではダメ」だったこと。というのも、『トイ~2』を最後に登場しなかったキャラクターということは、イコール、ボーを作った映像技術は20年前のものだから。ボーのモデリングを担当したスタッフは、「とにかく1作目のデッサンまでさかのぼって、キャラクターを再研究することから始めた」とか。それもそのはずですよ…。だって、ブルーレイで旧作を観れば一目瞭然だもん。『トイ~2』までのボーは完全に作り物(それも磁器製でテカりまくり)。しかも、メインキャラではなかったため、リギングやモデリングも今のピクサー作品ほど細かく作り込まれていなかったという事実も発覚。よって、旧作のデータは全く使わずに、ボーは新しく作り直しとなりました。イチからよ!作り直すとなったら、今作ることができる最高のキャラクターモデルにするのが使命。ということで、デザイナーが描いたデッサンをもとに、以前より表現豊かなキャラクターにすべく、ディテールを作り込んでいったそうな。たとえば、眉毛が少し溶けているのは実際の磁器の特徴によるなど、本物の磁器人形により近く、それでいてアクションもキレキレにできるようモデリングしたんですって。初期デッサン。ブラッシュアップしたデッサン。パンツルックで躍動的なキャラに。セット&カメラ:CGアニメーションの舞台裏。今作でもっともセット&カメラに苦心したシーンは、移動遊園地?それとも大騒ぎな幼稚園?いえいえ、じつはアンティークショップ。ボーの電気スタンドがあり、ギャビー・ギャビーと恐怖人形ベンソンがいるあのショップです。なぜかというと、とにかく物が多いから!みなさん、CGアニメーションと聞いたら「ボタン一つで世界ができるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、ノンノン。キャラクターのみならず、ギャビー・ギャビーの乳母車や店内の商品全て、それを飾っている棚も全て、ぜ~んぶ作らないといけないんですよ。これ、本当に気の遠くなる作業で、どこに何を配置して、どうキャラクターが動いて物語が進行するかを考えながら、店内のレイアウトを決めないといけないんですね。しかも、商品は骨董品だから古ぼけてないといけないし、そんなに客の往来がないから蜘蛛の巣があったり。セットのチームは監督から「これも作ってね。がんばってー」とサラッと言われたそうな。恐怖。細かく言うと、写真にあるギャビー・ギャビーの登場シーンは90ショットあり、ショップ内にあるアイテムは1万超(数え切れないらしい)。でも、ストーリーが決まらないことには先に進まないパートでもあるので、最初の4年は「本当に使うかどうかわからないけど、とにかく作り始めなければ」と、祈りながら作ったそうです。くわばらくわばら。コンテから読み取ってカメラ位置も決める。ここは不気味さを重視。夢のような空間、アーカイブルーム!社屋Cの「クィーンズ」には、これまでのピクサー全作品の資料を作品ごとのエリアに分けて保管している「ピクサー・アーカイブス」という部署が。主にCG化する前のデッサンやアートワーク、粘土モデル、CGにしたときのポリゴン(モデリング時の線画)を想定した立体モデルなどなど、リアルな資料がわんさか収蔵されています。発案者のジョナス・リヴェラ曰く「せっかくでかい倉庫があるんだったら、そこに全部収納すれば、クリエイターも見に来られるし」ということで作られたそう。というか、この大量の資料、今までどこにあったのよ…という物量なの。もっともお宝なのは、’95年の『トイ・ストーリー』の制作初期段階で作られた、ウッディとバズの粘土モデルと、アイデア段階のストーリーボード(簡単なマンガ風にまとめられてるヤツ)ね。粘土モデルは、正直「これ、全然イメージ違う…」というアイデア段階のものまで残っているの。また、ピクサーが設立されたとき、ウォルト・ディズニー社に買収されたときなど、歴史的瞬間の新聞記事なども、美しい状態で保存されているので、そのうちピクサー美術館が建てられるんじゃないの?っていうレベル。というか、「PIXARのひみつ展」が大成功しているんだから、アーカイブ展「クィーンズへようこそ(仮)」をやってもいいんじゃない?旧作のアートワークの数々。日本人スタッフも活躍中!ピクサーで働く、原島朋幸さんと成田裕明さんにお話を伺いました。原島:ピクサーで仕事したい、と思ったきっかけが’95年の『トイ・ストーリー』だったから、今作に関われたのは本当に幸せでね。成田:いや、僕もそうですよ!ピクサーにいるからには一度は関わりたいシリーズ。原島:ですよね。僕はこれまで『ファインディング・ドリー』でニモやドリー、『カーズ/クロスロード』でライトニング・マックィーンのアニメーションは体験できたけど、ウッディとバズを動かしたときはやっぱり感動しましたよ。成田:僕は冒頭のシーンに、キャラクターが総出演するんで、とてもうれしかったですね。ウッディやボーが雨に濡れるとか、その雨粒の反射とか細かいところだったけど。原島:それにしても、あのシーンは本当に水浸しで、成田さん大活躍でしたね。成田:しかもシーンの担当スタッフが当初の想定より少なかったんですよね。そのせいで1人当たりの作業量が多くなったんです。原島:でも、多くのところを担当できるのはうれしいですよね。成田:結果的には(笑)。雨で情緒的なシーンなので、すごく考えさせられたんですよ。原島:日本のアニメを参考にしたり?成田:そうそう。水しぶきとか、日本のアニメでの雨の表現に通じるところがあって。原島:それにしても、完成して良かった。僕らにとって特別な一作になりましたよ!原島朋幸さん(右)2015年入社。アニメーターとして『アーロと少年』から参加。『トイ~4』では冒頭の回想シーンのキャラクターを動かしている。成田裕明さん(左)2017年入社。エフェクト・テクニカル・ディレクター。『トイ~4』では冒頭の雨のシーンで、雨に関する全ての視覚効果を担当。『トイ・ストーリー4』20年以上続く長寿シリーズ最新作。おなじみの声優陣が続投する中、新キャラの声も超豪華。監督/ジョシュ・クーリー声の出演/トム・ハンクス、ティム・アレン、キアヌ・リーヴス日本版声優/唐沢寿明、所ジョージ、戸田恵子、森川智之ほか全国公開中。©2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.よしひろまさみちオネエ系映画ライター。弊誌ほか女性誌、情報誌で連載するほか、テレビやラジオなどでも映画紹介を担当。じつはピクサー来訪は今回で13回目(日本のプレスでは最多らしい)。※『anan』2019年8月7日号より。写真・Kaori Suzuki(ピクサー)取材、文・よしひろまさみち(by anan編集部)
2019年08月05日スカーゲン(SKAGEN)から、オーロラにインスパイアされた新色腕時計「アレン カラー コレクション ノーザン ライツ(AAREN KULOR COLLECTION Northern Lights)」が登場。2019年8月1日(木)より、スカーゲン直営店などで先行販売される。北欧・デンマークデザインにインスパイアされたライフスタイルブランド「スカーゲン」。2019年秋は“ノーザン ライツ”をテーマに掲げ、人気の「アレン カラー」コレクションから、デンマークの空に現れるオーロラの色合いを落とし込んだ新色を発売する。「アレン カラー コレクション ノーザン ライツ」は、パープル、ピンク、ブラック、グリーンの4色展開。ホワイトのインデックスを施したダイアルに、アルミニウム製ケースやシリコンストラップを合わせたミニマルなデザインと、オーロラの神秘的な色合いがマッチしている。サイズはケース径41㎜、ストラップ20㎜幅のユニセックスサイズと、ケース径36㎜、ストラップ16㎜幅のスモールサイズが用意される。【詳細】「アレン カラー コレクション ノーザン ライツ」全4色 各14,000円+税先行発売日:2019年8月1日(木)取扱店:スカーゲン直営店(東急プラザ銀座店、LUCUA1100店、VIORO店)、公式ウェブサイトカラー:パープル、ピンク、ブラック、グリーンサイズ:・ユニセックスサイズケース径41㎜、アルミニウム製ケース、サンドブラストダイアル、6時位置に秒針のサブダイアル。シリコンストラップは、スライドピンで20㎜幅の各種ストラップと交換可能。3気圧防水。・スモールサイズケース径36㎜、アルミニウム製ケース、サンドブラストダイアル、6時位置に秒針のサブダイアル。シリコンストラップは、スライドピンで16㎜幅の各種ストラップと交換可能。3気圧防水。【問い合わせ先】フォッシルジャパン(スカーゲン)TEL:03-5992-4611
2019年08月04日絶賛公開中の『トイ・ストーリー4』のほか、数々の名作アニメーションを世に送り出してきたピクサー。そのスタジオ内部を、ライターのよしひろまさみちさんが徹底レポート!子どもだけでなく、大人の心をもわしづかみにするアニメーション映画を輩出し続ける、ピクサー・アニメーション・スタジオ(以下、ピクサー)。ピクサーがあるのは、全米一多様性のある街として知られるサンフランシスコのベイエリア、エメリーヴィルという街。なんの変哲もない街並みのなか、いきなり巨大なスタジオの入り口がドドーンと現れます。ここは普段、一般には開放されていないものの、ときおり行われるゲスト招待やスタッフの紹介によるゲスト、マスコミ取材などで外部の人も入ることができます。1000人を超すスタッフが勤めており、敷地は野球場一つ分程度。じつは、この社屋が建つ前、この場所は本当に野球場だったそう。社内には、建設中に発掘された野球関連の歴史的アイテムが飾られている場所もあります。社屋は「ザ・スティーブ・ジョブズ・ビルディング」(以下、社屋A)、「ブルックリン」(以下、社屋B)、「クィーンズ」(以下、社屋C)など。社屋によって役割が違っています。社屋Aはここにピクサーが建てられた当初からあるビルで、デザインを担当したアップル社の元CEOにして、ピクサーの創業者の一人であるスティーブ・ジョブズが亡くなった後、彼の名前を冠しました。ガラス張りのビルに入ると、巨大な吹き抜けと広場のようなスペースにまず驚かされますが、これにも意味があります。ここを全社員が往来するため、あらゆるスタッフが意見交換をできるように配慮されているんですね。それがクリエイターの創造力向上につながる、という仕組み。奧には社員食堂「ルクソーカフェ」(ピザ用の石窯も!)と、街の映画館と同サイズ級の試写室があるほか、ここでしか買えないグッズを売っているスタジオショップもあります。社屋Bは新しい社屋で、主に制作中の作品を担当するスタッフが勤める場所。よって、取材時も入れるエリアは限定されています。こちらにも試写室と社員食堂「V8カフェ」(こちらはサラダバーが自慢)があるほか、吹き替えの収録用スタジオや、VIPを招いた際の隠し部屋などがあります。社屋Cは一見倉庫で、本当に倉庫をリノベした建屋。ここにはこれまでの作品制作で作られた彫刻やスケッチ、アートワークなどの資料がまとめてあり、「ピクサー・アーカイブス」という部署が管理しています。温度・湿度・照明・塵などが一定にキープされ、お宝アーカイブを守り抜いているんですね。ちなみにここを作ったのは最近のことで、発案者は『トイ・ストーリー4』のプロデューサーの一人であるジョナス・リヴェラ。アート部門出身の彼ならではのアイデアで、設立されたそう。作品を紡ぎ出すスタッフの環境は整っているうえ、しょっぱい話だけど、福利厚生も完璧(と、他スタジオの人の間で有名)。広大な敷地内には、ジム、サッカーコート、プール、バスケットボールコートなどもあり、なんと託児所も併設されているんだとか。スタッフに最高の環境を提供し、最高の作品を作り出そうというのが、アニメーションスタジオの最強ブランド、ピクサーの強み。創業時から活躍しているスタッフが今でも大勢勤め続けているのもうなずけますよね。社屋Aの玄関にはウッディ&バズの人物大レゴ(右)とインクレディブル・ファミリー(左)が。社屋Aを入り口から。左が「ルクソーカフェ」、奥の壁の向こうは巨大な試写室。社屋Bから社屋Aに続く道。右はサッカー場なんですよ。『トイ・ストーリー4』20年以上続く長寿シリーズ最新作。おなじみの声優陣が続投する中、新キャラの声も超豪華。監督/ジョシュ・クーリー声の出演/トム・ハンクス、ティム・アレン、キアヌ・リーヴス日本版声優/唐沢寿明、所ジョージ、戸田恵子、森川智之ほか全国公開中。©2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.よしひろまさみちオネエ系映画ライター。弊誌ほか女性誌、情報誌で連載するほか、テレビやラジオなどでも映画紹介を担当。じつはピクサー来訪は今回で13回目(日本のプレスでは最多らしい)。※『anan』2019年8月7日号より。写真・Kaori Suzuki(ピクサー)取材、文・よしひろまさみち(by anan編集部)
2019年08月03日現在大ヒット中の「トイ・ストーリー」シリーズの最新作『トイ・ストーリー4』から、お笑いコンビ「チョコレートプラネット」が声優を務める“ふわもふ”で毒舌コンビのダッキー&バニーの吹き替え本編映像が解禁となった。ふわもふで可愛い見た目だが、実は毒舌でしゃべり倒す、ユーモアに溢れたぬいぐるみダッキー&バニー。今回公開されたのは、「チョコレートプラネット」が声優を務めるダッキー&バニーが、所ジョージ演じるバズと初めて出会い、ユーモアたっぷりの掛け合いを見せる本編シーン。ダッキー&バニーは移動遊園地の射的の景品のぬいぐるみだが、ずっと当ててもらえずに残っており、いつか子どもに持ち帰ってもらうことを夢見ているキャラクター。とても可愛らしい見た目だが、実はウッディやバズたちを呆れさせるほど喋り倒す。公開された本編シーンでも、短い足でバズを蹴ろうとして、バニーに助けを求めるダッキー。しかしそれを楽しんで見ていたバニーは、分かっていながらも「ちゃんと言わないと分かんないよダッキー」とちょっと意地悪。そんなバニーにダッキーが「足の長さが届かないの!まったく。いつもやってるだろ。付き合い長いんだ。空気で分かれ」とツッコミを入れる様は、長年一緒にいる独特の“空気感”があり、息の合ったコンビでないと演じられないキャラクター。オリジナル版も、アメリカの人気コメディ番組「キー&ピール」のキーガン=マイケル・キーとジョーダン・ピールが声優を務めており、日本版ではコンビ愛が強く、コントでも絶妙な掛け合いを見せる「チョコレートプラネット」が熱演する。「チョコプラ違和感無いし、上手いな!」「チョコレートプラネットさんの吹き替え最高でした!ダッキー&バニーの事が大好きになりました」「チョコプラの吹き替えめちゃくちゃ合ってるやん!」と、早くも大好評。オーディションを勝ち抜いて選ばれただけあって、実力もさながらユーモアとコンビ愛に溢れるダッキー&バニーのイメージにぴったりのようだ。製作のジョナス・リヴェラは「ピクサーが求めている声優は、どういう声が必要とされているのかを考えられる人」だそうで、「トム・ハンクスやティム・アレンなど声優たちには漫画的な声を演じてもらいたいわけではない。私たちが求めているのは、演じる人がもたらしてくれる人間味だよ」と解説、「演じるキャラクターのことを深く掘り下げて命を吹き込んでくれるからこそ、キャラクターが魅力的になるんだ」と語っている。劇中でも陽気に歌を歌い出したり、とんでもない妄想をしながら作戦を立てたりなど、ユーモアに溢れた強烈な個性を放つダッキー&バニー。彼らとウッディやバズと掛け合い、そして活躍ぶりにも注目だ。『トイ・ストーリー4』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トイ・ストーリー4 2019年7月12日より全国にて公開©2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2019年07月18日“世界一安いミシュランレストラン”と称される香港点心専門店「ティム・ホー・ワン(添好運)」より、限定メニュー「ゾフィーの心を溶かす熱々トロトロゴマだんご」が登場。2019年7月16日(火)から8月26日(月)までの期間、「ティム・ホー・ワン」日比谷店にて提供される。今回登場する「ゾフィーの心を溶かす熱々トロトロゴマだんご」は、帝国劇場にて8月26日(月)まで上映されるミュージカル『エリザベート』とのコラボレーションによるオリジナルメニューだ。もちもちの生地の中にカスタード餡を入れ、ゴマをたっぷりまぶして揚げたスイーツ団子となっている。一口食べると、とろとろのカスタード餡が中から溢れる甘いもの好きには堪らない一品。是非この機会にミシュランの星獲得店が贈る限定メニューを味わってみて。【詳細】ゾフィーの心を溶かす熱々トロトロゴマだんご提供期間:2019年7月16日(火)~8月26日(月)提供店舗:ティム・ホー・ワン 日比谷店価格:580円+税、サービス料※1人1食までの提供。<店舗情報>ティム・ホー・ワン 日比谷店営業時間:11:00~23:00住所:東京都千代田区有楽町1-2-2 日比谷シャンテ別館 1階TEL:03-6550-8818
2019年07月15日オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回は映画『トイ・ストーリー4』です。『トイ・ストーリー4』をまさかの続編と呼ばずに何をそう呼ぶ!と言いたくもなるわよねー。だって、前作は完璧すぎる、最高のシリーズ終幕&108億円超えの大ヒットだったから。あたしも続編企画があることを知った時点で「いったいどうやってこの先を作るのよ!」と思ったもんですわ。いや、素人妄想でいけば、アンディからボニーに引き継がれたおもちゃたちのその後を描いて、潮時ってときにまた別れのエピソードでつないで…って無限ループにしかなんないしー!(するとマンネリ化して、無残に終わるの)ところがよ。そんな危惧はやはり天才集団のピクサーには不要だったことを思い知ったわ。物語は『~2』の後の回想劇からスタート。なんでそこまで過去にさかのぼるかっていうと、そのときウッディたちと別れたボー・ピープという磁器のお人形が物語のヒロインだから。ウッディたちに、ボニーが幼稚園で作った先割れスプーンのおもちゃ・フォーキーが仲間入り。ところが、フォーキーはゴミ箱にあった材料からできているせいで「自分はおもちゃじゃないー!」と自覚なし。そのため、ボニー一家のキャンプ旅行中に、車から飛び降りちゃうの。で、ウッディが代表してフォーキーを連れ戻しに行ったところ、たまたま見つけたのよ、ボー・ピープの消息の手がかりを!これだけだと、昔のキャラクターの再会~みんな一緒に幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたしってなりそうなもんじゃない?違うの、全く違うの!細かいことはさておき、本作のテーマ。それは「独立心と帰属意識」。これって子供には分からないけど大人になればなるほど考えさせられる人生のテーマ。どっちにも幸せと厳しさがあるし、選択は本人の自由(向き不向きもありますし)。それを考えさせられるのよ。こんな続編ができるなんて想定外。って、涙しながら思うはずよ!『トイ・ストーリー4』フォーキーだけでなく新キャラも魅力的よ。監督/ジョシュ・クーリー声の出演/トム・ハンクス、ティム・アレンほか吹替/唐沢寿明、所ジョージほか7月12日より全国ロードショー。©2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.※『anan』2019年7月10日号より。文・よしひろ まさみち(オネエ系映画ライター)(by anan編集部)
2019年07月03日『シザーハンズ』『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』などの鬼才ティム・バートン監督が、ウォルト・ディズニーが手がけた名作アニメーションを実写映画化した『ダンボ』。そのMovieNEXのボーナス・コンテンツに収録されている映像の中から、豪華キャスト陣の素顔がたくさん見られるNGシーン集が到着した。NGシーン集では、軽快なサーカス風の音楽にのせてまず登場するのは、笑顔で動き回るホルト役のコリン・ファレル。彼の子ども、ミリーとジョーを演じたニコ・パーカーとフィンリー・ホビンスは、ダンボに乗って飛ぶシーンの裏側で、まるでアトラクションに乗っているかのように楽しそうな表情を見せる。メディチ・ブラザーズ・サーカスの団長マックス・メディチ役のダニー・デヴィートは、「何?」と言いながらこらえきれず笑ってしまったり、サーカス団のロンゴが演技に失敗した時には悪戯っ子のような顔をしたり、泡風呂のシーンでは大爆笑したりと、団長らしく(!?)現場を和ませる一面を見せている。ちなみに、この泡風呂のシーンはコリンがインタビューでお気に入りのシーンのひとつに挙げており、「泡だらけのダニーは何度見ても笑える」と大絶賛、ぜひ本編のOKシーンと見比べてほしい。何より映像の一番の見どころは、要所要所に登場するティム・バートン監督かも!?名優マイケル・キートンへ声をかけて笑わせたり、撮影セットのダンボに乗っていまにも空を飛びそうな姿も披露!風が吹いているなか、こちらへ挨拶するかのように手を振ってみせるバートンは、実は撮影現場を最も楽しんでいる人物なのでは? と思ってしまう。“家族の絆”がキーワードとなっている本作だが、豪華キャスト陣や監督も家族のように和気あいあいとした空気が伝わってくる、貴重なNGシーンは要チェックだ。『ダンボ』は7月17日(水)よりMovieNEXと4K UHD MovieNEXで発売。7月3日(水)より先行デジタル配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンボ(2019) 2019年3月29日より全国にて公開©2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2019年06月27日個性的なおもちゃたちを描くシリーズ最新作『トイ・ストーリー4』のワールドプレミアが、日本時間の本日6月12日ハリウッドで行われ、ウッディ役トム・ハンクスをはじめ、ティム・アレン、アニー・ポッツ、キアヌ・リーヴスと、キャラクターに声をあてるキャストたちが登場した。6月21日の全米公開に先駆けて行われたワールドプレミアの会場となったのは、本シリーズお馴染みのハリウッドのエル・キャピタン・シアター。まるでおもちゃの世界に入り込んだような装飾が施され、ウッディやバズ、今回新たに登場するフォーキーもレッドカーペットに登場した。同じく新たにシリーズに仲間入りしたデューク・カブーン役のキアヌが姿を見せると、会場からは大歓声が。そしてキアヌは、サービス精神に溢れた神対応で来場した何百人ものファンを喜ばせていた。「『トイ・ストーリー』は僕にとって特別な作品だ」と明かすキアヌは、「物語、キャラクターはどれも本当に面白く秀逸で感情に訴えかけてくる。たくさんのキャラクターがあり、物語があり、感情があり、キャラクターの願いであったり、おもちゃ同士またはおもちゃと子どもの繋がりを見ることができるんだ。本作に関われたことが本当に嬉しいよ」と本作への参加を喜ぶ。カナダ出身のスタントマンのおもちゃで、過去に子どもから飽きられてしまい自信を喪失しているデュークというキャラクターについては「ピクサー・スタジオで監督たちに会ったとき、 彼からとてつもないエネルギーを感じ取ることができた。デュークはとても素晴らしいキャラクターだよ」と語った。さらに、主人公のウッディを演じるトムが登場すると、会場の熱気はさらにヒートアップ!シリーズの魅力についてトムは「一番の魅力はおもちゃが経験する全てのことへの親しみやすさと、おもちゃが持つ感情だと思う。おもちゃの物語だけど彼らが経験することは、人間である私たちにも通じているものなんだ」と明かし、「僕たちはウッディたちの持ち主への愛情を見て羨ましさを感じずにはいられないよね」と熱弁。24年以上もウッディを演じてきたことについては「毎回大きな責任を感じているよ」とプレッシャーを語り、「“トイ・ストーリー“は数年制作に費やしている間に物語が変わっていく。だから僕たちがスタジオに入る時は毎回、変更点や新しいことが湧き上がってくるんだ。僕が愛するウッディの声を演じることは、ウッディ達が経験する全てのことへの解釈にも関わってくる程、とても大切なんだよ」とコメントした。そして、本作の監督ジョシュ・クーリーは「僕もみんなと同じように3作目が大好きだし、最高の形のラストだった」と前作をふり返り、「でもウッディがボニーの手に渡り、これからどうなってしまうんだろうか?と思ったら、いろんなアイデアが湧いてきたんだよ。“終わりはいつだって新しい始まり”だと思うし、『トイ・ストーリー4』と呼ぶにふさわしいクオリティの映画ができたと思う」と本作への自信を語っている。『トイ・ストーリー4』は7月12日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:トイ・ストーリー4 2019年7月12日より全国にて公開©2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2019年06月12日ティム・バートン監督が実写化させた『ダンボ』のMovieNEX/4K UHD MovieNEXが、7月17日(水)より早くもリリース開始。この度、リリースを記念してアニメーション版の大ファンだというバートン監督のインタビュー映像が公開された。“ダンボの物語”だけでなく、ダンボとの出会いにより夢と希望を取り戻していく“家族の物語”を描いた、世代問わず楽しめる感動必至の実写版『ダンボ』。リリースが決定したMovieNEXには、“ようこそ! サーカスの世界へ”やメイキング・オブ『ダンボ』、アニメーション映画『ダンボ』へのオマージュ、エンドソング「ベイビー・マイン」を担当したアーケイド・ファイアのMVなど、貴重なボーナス・コンテンツが多数収録と、劇場で鑑賞した人も必見の内容だ(デジタル配信・購入にも一部収録)。そして今回、リリースを記念して公開された『ダンボ』ファンのバートン監督がインタビューに応じる映像では、作品への思いを語ったり、ダンボの物語だけでない、“人間の物語”であることについて説明したり。バートン監督は「人間たちもどこかダンボと似ているね。ホルトも子供たちも周りになじめず悩んでいる」と言い、新たな物語として作り直されただけでなく、コリン・ファレル演じるホルトやその子どもたちといった人間のキャラクターを物語の中心に据えることで、ダンボと一緒に成長していく彼らの姿が描かれているのだ。さらに、本作で何度も見てもらいたいお気に入りのシーンについて聞かれると、笑いながら「ないね」と即答したバートン監督。「映画というものは、観客に自由に楽しんでもらうものだ。僕は誰かに作品の見方を指示したくないよ」とその理由を述べ、「観客に好きなように感じてもらいたい。それぞれ好きなところを見つければいい」と語っている。『ダンボ』MovieNEX(4,200円+税)、4K UHD MovieNEX(8,000円+税)は7月17日(水)リリース。※7月3日(水)より先行デジタル配信開始(cinemacafe.net)■関連作品:ダンボ(2019) 2019年3月29日より全国にて公開©2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2019年05月24日点心レストラン「ティム・ホー・ワン(添好運/Tim Ho Wan)」の国内2号店が、JR新宿駅南口から代々木方面に広がる遊歩道「新宿サザンテラス」に2019年5月24日(金)オープンする。ミシュラン1つ星に輝く香港点心専門店「ティム・ホー・ワン」「ティム・ホー・ワン」は、香港でミシュラン1つ星に輝く香港点心専門店。2018年4月には、日本初上陸店舗が日比谷にオープンし、香港同様のコンセプトでオリジナルレシピによって手造りする点心を、リーズナブルな価格で提供することから、以後連日行列ができるほどの人気を博している。新宿サザンテラス店でも、日比谷店と同様のラインナップを揃える。メニューは、蒸点心、ベイクド、焼点心、揚点心、粥・蒸飯、ライスロール、茹点心、デザートのカテゴリーで構成されている。人気メニュー「ベイクド チャーシューバオ」は必見!なかでも、「ベイクド チャーシューバオ」は必見。表面をオーブンで焼いたメロンパンのようなサクっとした生地で、ジューシーなチャーシュー餡を包んだ「ティム・ホー・ワン」ならではの一品だ。また、もちもち食感の「大根餅」は、そのままで食べるのはもちろん、豆板醤や醤油であわせるのがおすすめ。そのほか、プリプリの海老が入った「海老と黄ニラのチョンファン」や「海老の蒸し餃子」、蓮の葉の香りから楽しめる「蓮の葉ちまき」などの人気メニューも合わせて注文したい。なお、「ティム・ホー・ワン」のメニューは、少人数で楽しむのもいいが、各メニューともボリュームがあるので、大人数でシェアしてあらゆる“逸品”を制覇するのが良さそう。そのほか人気メニューの詳細はこちら>>本場の店舗にはないアルコールメニューも仕事帰りの1杯が楽しめるよう、青島ビールのほか、キリン一番搾りの生ビール、ハイネケン、ハイボールなど、本場「ティム・ホー・ワン」にはないアルコールメニューも展開している。もちろん、ウーロン茶や「コカ・コーラ」などのノンアルコールドリンクも揃えた。グループ利用に便利な個室も完備新宿店では、2階に予約なしで入店可能なカジュアルテーブル、1階に接待や大人数のグループ利用にも応えられるよう個室を設けた。個室は4席と6席の部屋に加えて、8席の円卓部屋を用意している。4席と6席の部屋は、2部屋分のパーテーションを外して1部屋10席にすることもできる。なお、各部屋事前予約での対応となっている。新宿サザンテラス店ではテイクアウトも可能に新宿店では、人気の「ベイクド チャーシューバオ」のテイクアウトも可能。店舗の入り口左側に、テイクアウトカウンターが設けられている。「ベイクド チャーシューバオ」は、手軽に食べられるので、手土産にも最適だ。【店舗詳細】ティム・ホー・ワン(添好運/Tim Ho Wan)オープン日:2019年5月24日(金)住所:東京都渋谷区代々木2丁目2−2営業時間:11:00~23:00(22:00LO)TEL:03-6304-2861席数:合計84席(1F:個室3部屋 18席 ※内訳 4席・6席・8席/2F:66席)■メニュー例・ベイクド チャーシューバオ 580円+税・大根餅 480円+税・海老と黄ニラのチョンファン 680円+税・マーライコウ 480円+税・海老の蒸し餃子(ハーガウ) 580円+税・ポークと海老の焼売 580円+税・スペアリブの豆鼓蒸し 580円+税・海老の湯葉春巻き 680円+税・温レタス 480円+税・蓮の葉ちまき 780円+税・塩豚のお粥 ピータンと塩卵入り 480円+税・キンモクセイとクコの実ゼリー 380円+税※サービス料別。※個室利用の場合、別途部屋代(4席部屋 4,000円+税、6席部屋 6,000円+税、8席部屋 8,000円+税)必要。
2019年04月28日ティム・バートン監督が実写映画化した『ダンボ』から、本作の舞台である、N.Y. の巨大テーマパーク“ドリームランド”の壮大なセットが創られていく過程が明かされる特別映像が解禁。キャストたちもあまりの規模と豪華さに圧倒されたことを語っている。これまで、強い個性を持つキャラクターとファンタジックな物語を描き、独特の映像美と世界観で人々を魅了してきた鬼才ティム・バートン監督。そんな彼が本作で手掛けた壮大なセットは、キャスト陣をも夢中にさせたようだ。新たなダンボの物語でダンボを助け、その運命を握るキーパーソンとなる曲芸乗馬の元看板スター・ホルトを演じたコリン・ファレルが「視覚的に生き生きしている」と絶賛するセットは、かつて飛行船を造っていた巨大な格納庫の中に、実際に3、4階建ての建物が建築され、世界中から本物のサーカス・パフォーマーが集められた。エヴァ・グリーン、魔法のようなセットに「これって夢?」“ドリームランド”を経営しているやり手の興行師ヴァンデヴァーを演じるマイケル・キートンは、「撮影現場の建物があまりに大きくて本当に驚いたよ。まるで“球場”だと思った。あのような映画作りを経験するような機会はなかなかないよ」と、バートン監督のこだわりが凝縮したセットに称賛の声を贈る。続けて、サーカス空中ブランコの女王のコレットを演じたエヴァ・グリーンは「魔法みたいなセットで楽しく演じられたわ。現場で時々思ったの。“これって夢?”とね」と、3度目のバートン作品となるエヴァでも、本作ではまさに名前の通りの“ドリームランド”に魅了されたことを語る。衣装デザイナーも「まるで昔の壮大な映画のよう」また、本作の衣装デザインを手掛けたコリーン・アトウッドは、「ティムと一緒に、規模の大きないくつものサーカスをデザインしたの。さらに何千人もの観客が登場するから、まるで昔の壮大な映画のようだったわ」と、本作のセットにはバートン監督の本物のサーカスへの思いが詰まっていることを明かす。そんな壮大なセットのために用意された数えきれないほどの衣装について、コリーンは「ティムが創り出した映画の世界を基に、衣装を製作したの。私たちのサーカスへの愛が詰まっている美しい衣装がストーリーを語るのよ」と、登場人物一人ひとりの衣装のデザインの細部まで徹底的にこだわり、物語を語るうえで欠かせないものであったことを力説する。そしてホルトの所属するサーカス団の団長メディチを演じたダニー・デヴィートは「色鮮やかで夢のような空間だった。映画の壮大なスケールと監督の芸術性を大画面で楽しんでほしい」と、スケールたっぷりに描かれる映像美に自信のほどを語る。到着した映像では、バートン監督がリアリティにこだわったドリームランドのセットが組み立てられていく過程や、カラフルなサーカスが演出される様子、それぞれの衣装を身につけたパフォーマーたちを垣間見ることができる。『ダンボ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンボ(2019) 2019年3月29日より全国にて公開©2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2019年03月29日かわいい子象が大きな耳で空を飛ぶというディズニー・アニメーションの傑作を、『チャーリーとチョコレート工場』や『アリス・イン・ワンダーランド』の鬼才ティム・バートン監督が実写映画化した『ダンボ』(3月29日公開)。バートン監督が描くまったく新しいダンボの物語は、コンプレックスの大きな耳を翼に変え、母を助けるために大空を舞い、世界中へ勇気をも運ぶ感動のファンタジー・アドベンチャーに。公開を前に来日を果たしたバートン監督が取材に応じ、本作で描こうとした最大のテーマについて語った。また、過去のディズニー作品で今後リメイクしてみたい作品も明かした。――本作のプロモーションだと思いますが、先日カリフォルニアのディズニーランドで監督がダンボに乗って楽しそうにしている写真を見ました。あれは楽しそうなフリをしていただけだよ(笑)――(笑)! 監督にとってダンボとは観るもの、撮るもの、乗るもの、どれでしょうか?全部さ(笑)。というのは、感情の問題だよ。空を飛ぶ象というものは、それだけでいろいろなテーマが伝わると思う。だからいま言われたようにダンボとは、観るもの、撮りたいもの、乗るもの、そのすべてだと思う。――さて、オリジナルの『ダンボ』の大ファンだそうですが、一番の魅力はどこだと思い、今回の実写化にいたったのでしょうか?アニメーションの『ダンボ』のファンだったけれど、あれをそのままリメイクするものではないと思っていたから、実写映画化はふさわしいと思っていた。というのも、あのアニメーションは当時はよくても、現代に合わないところも出て来ていて、作品が持っている感覚や、感情の部分を新たにとらえたかった。現代は混沌としているので、そういう時代だからこそ単純な感想を伝えられれば、ということも考えたよ。――監督の作品では、異形の、個性的なキャラクターを描くことが多いですが、今回のダンボもまたしかりでしたね。まさしくだ。だからこそ今回ダンボを描いたわけだけれど、自分自身ダンボのことをとてもよく理解した。奇妙でほかとは違う、合わないと見られ、他人には欠点であっても、肯定的にとらえることで、反対に美しさになるというところにとてもインスピレーションを受けたよ。――ダンボの描写は、何を大切にしましたか? フォルム、動作、このような造形になったいきさつは?これは奇妙なもので、実写もありながらアニメーションの部分もある、リアルだけれどもファンタジーのところもあり、それらを上手く組み合わせると奇妙ではあるけれども、それらをなんとか上手く達成するために努力と試行錯誤を続け、やっとできあがった。イメージとしては本当にハートのようで、彼自身がオープンで純粋なもの。動物でかわいいけれども、あまり擬人化もしなかった。――ダンボと人間たちは、どう共演したのでしょうか?いままで犬や動物を多く撮影してきたけれど、野生の動物をそのまま扱うことはなかった。捕まえたくもないしね。サーカスという概念自体が美しいが、素晴らしい俳優とセットもあるけれども、肝心の主人公がいない状態だった。そこにいるフリをすることはよくあることだけれど、今回はエドという象を研究している俳優がスーツを着て象のまねをしてくれたこともあれば、テープやテニスボールなどで、さまざまなやり取りで演技をしている。あとは想像力を使って撮るという楽しい作業で、実際の象は使っていないよ。――音楽面では、ダニー・エルフマンとのコラボが今回も素晴らしいですね。あの名曲「ベイビー・マイン」をサーカスの人魚が歌いますが、そのことについてはどう思いますか?彼とは長年仕事をしているけれども、彼自身、キャラクターのようなものでね(笑)。「ベイビー・マイン」については素晴らしい曲がもともとあり、人魚役の人に「ちょっと歌ってみて」と言った時に、あまりにも声が美しくて衝撃だったよ。いろいろな解釈ができる素晴らしい歌だ。――ダニー・デヴィート、マイケル・キートン、エヴァ・グリーンと、バートン作品常連俳優が出ていますね。彼らが今回参加してくれたことは、僕自身にとっても重要なことだった。奇妙であまり機能していない家族――映画を作るとはそういうようなものだけれど、今回20年ぶりくらいにマイケル・キートンと仕事ができてうれしかったし、ダニー・デヴィートも素晴らしい。彼とは3本のサーカス作品を撮っているので、わたしは彼に「サーカス三部作は、これで終わりだよ」と言ったよ。アラン・アーキンもコリン・ファレルも素晴らしく、コリンは前から知っているような感じだった。奇妙な家族としてこの映画に集まってくれたことは、特別な体験になったと思うよ。――マイケル・キートン演じるヴァンデヴァーが経営するドリームランドのデザインですが、あれは何かの比喩なのでしょうか?自分の遊園地を作りたいという願いがいつもあったよ。あれは自分のスタイルなので、あのようなものを登場させることにしたよ。――そのヴァンデヴァーは単なる悪人ではなく、彼は彼で持論を持っていますが、そういうキャラクターにはした理由は?僕自身の考え方が作り上げたものなのか、もしくは自分が出会ってきた社会的な成功者で邪悪な面を持っている人を見たせいなのかわからないけれど、ただ僕が出会ってきた裕福な人の中にはよいことをして財を築いた人はいなかった。奇妙でヘンなところがあって、カーネル・サンダースも見ていて思うことはあった。――またそのサーカスですが、『ビッグ・フィッシュ』にも登場しますよね。何か思い入れでもあるのでしょうか?子どもの頃はサーカスが怖くてね。動物が捕らわれの身であり、ピエロは芸も含めて怖いもので緊張感があった。ただ、概念としてよく使うフレーズがあって、「こんな家から逃げ出してサーカスの一員になるんだ!」というフレーズがとても好きでね。仕事も居場所もない人間が集まり、何かができるという、その発想が魅力的だった。――実写化に際しては、何を一番大切にしようと?映画とはキャストがいて、さまざまな要素があってできるものだけれど、僕の頭の中で常にクリアに保っておこうとしたことは、シンプルでリアルなものにしようということだった。コリンのキャラクターを見ていると、実際に戦争に行っている状況下で腕がなくなるシーンも、妻が亡くなるシーンも映してはいないけれども、彼を見ればその感情が伝わるわけだ。とにかく感情としてリアルなものを伝えたいと思ったよ。――『バットマン』もそうですが、もともとの映画を自分なりにリメイクする意味や楽しみは、どこにあるのでしょう?元の素材がある場合、苦労やマネージメントもあるけれども、皆が知っているものであるという意味で想いがある。ダンボもそう。それぞれの解釈があるので、自分が紹介することで思っていることと違うということも起こり得て、オリジナルの作品であればベースがないからそう思わないけれど、バットマンやダンボには元があるため、みなさんの期待があるよね。良い点は、もともと自分もインスピレーションを受けているので、それをほかの人に鼓舞することができればとも思う。――劇中の魔法の羽の話ですが、多くの人が魔法の羽を持っていて、ある人にとっては家族であるかもしれないですが、監督にとっては何ですか?その通りだよ。まさに指摘のとおりで、みんなが持っているものを出したかったわけで、僕自身も魔法の羽の瞬間を体験したことがある。絵を描くことが大好きでね。書いてはいたけれども、納得できずにいた。で、頭を切り替えて、やっていることを楽しもうと思ったら、それが羽の瞬間になり、そこから自信がわいてきた。自分の内側にあったのだろうけれども、そうすることできっかけになった。急に気持ち的に羽ばたく瞬間は、誰にでもあると思う。――今後、実写化したいディズニー作品はありますか?いまこれを終えたばかりで、自分の中ではこの世の終わりみたいな状態でね(笑)。後は闇だ。無の境地。でもディズニーの映画で『スペースキャット』かな。あれはそろそろリメイクしてもいい頃だね(笑)。■プロフィールティム・バートン1958年生まれ。アメリカ、カリフォルニア州出身。ディズニーの特別奨学金でカリフォルニア芸術大学に入学後、1979年にアニメーターとしてディズニーに入社。短編『ヴィンセント』(82)で監督デビュー後、『ピーウィーの大冒険』(85)で初の長編映画の監督を務めた。1989年に監督した『バットマン』が世界的な大ヒットを記録、女性ファンも獲得した『シザーハンズ』(90)など、唯一無二の世界観を持っている映像作家として世界的な売れっ子監督に。以後『エド・ウッド』(94)、『スリーピー・ホロウ』(99)、『PLANET OF THE APES 猿の惑星』(01)、『ビッグ・フィッシュ』(03)、『チャーリーとチョコレート工場』(05)、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(07)、『アリス・イン・ワンダーランド』(10)『ダーク・シャドウ』(12)、『フランケンウィニー』(12)など代表作は枚挙に暇がなく、熱狂的ファンは日本にも多い。場面写真=(C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2019年03月25日ティム・バートン監督がオリジナルの脚本で新たに紡ぎ上げた最新作『ダンボ』。この度、バートン監督と『シザーハンズ』から『アリス・イン・ワンダーランド』まで数多くの作品でタッグを組んでいる衣装デザイナー、コリーン・アトウッドが本作においても見事な手腕を発揮していることが明らかに。メインキャラクターはもちろん、サーカスのパフォーマーたちに200着、また観衆キャラクターのために500着、さらには、ダンボやねずみ、猿にいたるまで、数多くの衣装を手掛けたという。エキストラ500人分の衣装から「ダンボの衣装も手掛けました」衣装デザイナーのアトウッドは、これまでにアカデミー賞衣装デザイン賞に12回もノミネートされ、バートン監督とタッグを組んだ『アリス・イン・ワンダーランド』をはじめ、『シカゴ』『SAYURI』『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』といった作品で4度のオスカーを獲得しているベテラン。そんなアトウッドは「1ヵ月間、1日に500人の衣装を着せました。しかも、その人数は演者を含まない数ですよ」と、エキストラの衣装まで自身で手掛けていたことを明かす。『チャーリーとチョコレート工場』など、多くの作品でバートン監督とタッグを組んできたプロデューサーのカッテルリ・フラウエンフェルダーは「ティムにとって、エキストラは、この映画を創り上げるためにとても重要です。彼らはこの世界を支えてくれる生きた背景なのです」とアトウッドにエキストラひとりひとりの衣装まで依頼する理由を明かす。そして、バートン監督の世界観を創る上で大切な膨大な量の衣装を担当したアトウッドは、「ダンボの衣装も手掛けました。アニメーションにかなり影響を受け、頭飾りのアイディアも取り入れて、特殊効果撮影用に正確なサイズの衣装を製作したのです。ダンボの衣装だけでなく、ネズミの衣装や、猿の衣装も全て作成したのです」とCGで描かれたダンボや、猿やネズミの衣装にいたるまで製作したと言う。「コリーンの仕事は “驚異的”」マイケル・キートンも絶賛もちろん、メインキャストの衣装にもキャラクターを反映させた。留守中に最愛の妻を亡くし、残された子どもたち、ミリーとジョーとどう心を通わせればいいのかと悩むホルトには、「自分を再び見出すのは、ホルト自身です。コリン(・ファレル)と私は、ホルトに適した様相を見つけ出すために一緒に仕事を進めました。主に着ている地味な作業着と豪華なショーのコスチューム、大きなコントラストがあります」と『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』でも組んだコリン・ファレルとのタッグをふり返る。ホルトの所属するサーカス団の団長メディチ(ダニー・デヴィート)については「メディチの様相は、この映画の進展にともなって変化していきます。最初は、このサーカス団の苦境を反映し、色褪せて古びた衣装ですが、空飛ぶゾウ=ダンボのショーを開催してからは、興行事業家としての衣装になっていきます」と状況の変化から衣装も変化していくと明かす。また、ダンボで金儲けを企むヴァンデヴァーについては「サーカスが作られた当時、それを作った娯楽業界の男たちは起業家でした。彼らはものすごく個性的なショーマンだったのです。私たちは、その雰囲気をヴァンデヴァーにも出したいと思いました」と衣装に込めた思いを語る。そんなヴァンデヴァーを演じたマイケル・キートンも「コリーンの仕事は “驚異的”だ。500人以上のエキストラがいるセットに入った時、その全員の衣装がとにかく具体的で素晴らしかったんだ。靴の踵に至るまでね」とアトウッドの仕事ぶりに絶賛を贈っている。ダンボが引き離された母を助けるため、サーカス団の家族の力を借りて新たな一歩を踏み出すファンタジー・アドベンチャーとなる本作。ティム・バートンが想像する世界を作り上げた衣装にも注目してみて。『ダンボ』は3月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンボ(2019) 2019年3月29日より全国にて公開©2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2019年03月23日ディズニーアニメの名作を実写映画化した『ダンボ』のジャパンプレミアが3月14日(木)、都内で行われ、ティム・バートン監督と出演者のコリン・ファレルが出席した。■親日家のバートン監督、「来日するたび、元気をもらっている」『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』などで知られ、親日家としても知られるバートン監督が、プロモーション来日するのは2年1か月ぶり。会場には、バートン監督の作品にちなんだコスプレのファンも多数来場し、「日本は本当にアーティスティックな国だね。来日するたび、皆さんから元気とエネルギーをもらっているよ」と感謝の気持ちを伝えた。もともと『ダンボ』の大ファンでもあり、「空を飛ぶゾウという存在が、多くのことを語りかけてくれるんだ。奇妙で周りから浮いている存在だけど、そんな“違い”こそが強さであり、特別な意味合いを持っている。複雑な時代だからこそ、ダンボを通して、シンプルで純粋な感情を伝えたいと思った」と映画にこめた思いを語った。■コリン・ファレルが14年ぶりの来日!温かな歓迎に感謝一方、ダンボを助け、その運命を握るキーマンとなるサーカス団の元看板スター、ホルト役で出演しているコリンは、なんと今回14年1か月ぶりの来日。ファンの大声援を受けて「温かく歓迎してくれて、本当に感謝しているよ」とにっこりし、その発言を日本語に訳す通訳に、「僕ってそんなにたくさんしゃべったかな?」とツッコミを入れるお茶目な一面も見せた。ホルトは最初こそ、ダンボの存在に否定的だったが、大きな耳を笑われながらも健気に前に進もうとする姿に心を打たれるという役どころ。「ダンボの中心には、美しいハートがある。他人との違いこそが、自分を特別な存在にしてくれるし、映画はそれを祝福してくれるんだ」と話していた。■西島秀俊が“バートン愛”を熱弁「テーマ性に勇気づけられた」ジャパンプレミアには、日本語吹き替え版でホルトを演じ、ハリウッド声優に初挑戦した西島秀俊が駆けつけ「バートン監督の大ファンなので、非常に光栄。どの作品も登場人物が個性的ですが、その個性が周りを幸せにするというテーマ性に、『自分らしく生きていこう』と勇気づけられた」と“バートン愛”を熱弁。ホルト役のコリンと対面し、「体と心を通して、コリンさんの繊細な演技を体感できて、すばらしい経験だった」と称えていた。『ダンボ』は3月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンボ(2019) 2019年3月29日より全国にて公開©2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2019年03月14日ディズニーとティム・バートン監督が実写化を手掛けた映画『ダンボ』公開記念スペシャルトークイベントが2月28日(木)、秋葉原UDXシアターにて行われ、又吉直樹(「ピース」)、池田美優がバートン愛を語り合った。かわいい子象が大きな耳で空を飛ぶ、ディズニー・アニメーションの名作『ダンボ』を『チャーリーとチョコレート工場』などで知られるバートン監督が実写映画化。大きすぎる耳のため、サーカスのショーに出ても観客から笑いものになるダンボだったが、ホルトの子どもたちが、耳によって飛べることを発見。空を飛ぶ小象のうわさは瞬く間に広まり、ダンボで金儲けをしようとたくらむ輩が現れ、母象と引き離されてしまう。バートン監督来日に、池田さんは歓喜! 又吉さんは…バートン監督の大ファンだという又吉さんは、「キャラクターがいろいろ動いて、どう発想しているのか分からないのが魅力。バートンさんの作品は、主人公が明るくて強いのとは違う、感情移入しやすい」と監督自身の魅力を語った。イベント内では、映像で、「3月にコリン・ファレルと日本に行くよ、マッテテネ!」とバートン監督からメッセージが寄せられると、池田さんは大興奮。もしも会えたら聞きたいことはと尋ねられると、「聞きたいことがありすぎて! 『ダンボ』のこともですけど、監督の個性、どこからアイディアが浮かんでくるのかは気になります!」と勢い込んで答えた。一方、又吉さんはどこか浮かない顔で「2回会ったことあるんです。相方の綾部(祐二)と一緒に会って、綾部が僕を“監督の作品に出してください”と言ったら、ふふっと(鼻で)笑って…」と切ない思い出を披露しつつ「『ダンボ』のことを聞きたいですね」と切り替え、やる気を見せていた。又吉さん、新社会人に向けて珍応援さらに、この日は4月から新社会人になる人々が観客として集まった。新たな一歩を踏み出すときに心がけることを聞かれると、又吉さんは「僕も1学期、苦手やったからなあ…。そこを耐えないと2学期がやってこない」と言ったり、「新社会人はいろいろ覚えることもあると思いますけど、まず耐えて…」とネガティブ発言を連発。見かねた池田さんが「新しい場所だと誰も知らないから、自分を変えることもできるし、ここからが楽しい人生だと思う!怖がらずに楽しんでほしい」と前向きなメッセージを送ると、即座に又吉さんが「僕も、僕も!」と便乗し、結果ふたりで新社会人に向けて大きく背中を押していた。『ダンボ』は3月29日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:ダンボ(2019) 2019年3月29日より全国にて公開©2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2019年02月28日実写映画『ダンボ』の公開に先駆け、監督のティム・バートンとホルト役のコリン・ファレルが来日することが分かった。ディズニー・アニメーションの名作『ダンボ』をベースに、オリジナル脚本で新たなダンボの物語を描いた本作。「(『ダンボ』が)お気に入りのディズニー・アニメーション」と語るバートン監督は、映画のPRとしては今回2年1か月ぶりの来日。親日家としても知られるバートン監督は「3月にコリンと一緒に大好きな日本へ行くことになったんだ。マッテテネ!」とメッセージを寄せている。一方、ダンボを助け、その運命を握るキーマンとなるサーカス団の元看板スター、ホルト役で出演しているコリンは、なんと今回14年1か月ぶりの来日。今回、「稀代のビジュアルアーティストのティム・バートンと『ダンボ』という題材ほど、幸せな組み合わせはない!」と出演を即決したというコリンは、「ティムとの仕事はとても楽しいんだ」「ティムのエネルギーを感じて、ダニー(・デビート)たちと一緒に撮影する。おまけにセットが素晴らしい。毎日が本当に最高だったよ」と、とても充実した撮影だったと明かしている。なお、今回来日する2人は、3月14日(木)に実施される作品の世界観をイメージしたジャパン・プレミアへの登壇も予定している。『ダンボ』は3月29日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ダンボ(2019) 2019年3月29日より全国にて公開©2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2019年02月27日国や世代を超えて愛されるディズニー・アニメーションの名作を実写映画化した『ダンボ』。この度、個性溢れる魅力的なキャラクターを描き続けるティム・バートン監督が、作品に込めるメッセージに隠された自身の幼少期の経験を明かした。名作アニメーションをベースに、オリジナル脚本で実写映画化を手掛けたのは、『シザーハンズ』や『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』などで強い個性を持つキャラクターたちの成長を描いてきた鬼才ティム・バートン監督。『ダンボ』は「お気に入りのディズニー・アニメーション」という彼がその独特な映像美でファンタジックに描く奇跡の物語は、いまからも注目を集めている。■「モンスター映画が大好きだった」子ども時代本作の主人公は、“普通と違う大きすぎる耳”を持つ子どもの象ダンボで、その強い個性によってサーカスの観客からは笑いものにされていた。「私は“変わっている”というレッテルを貼られた。なぜなら子供なのに、モンスター映画が大好きだったせいだ。子供の時に感じた、自分は人とは違うという気持ちは決してなくならないものだ。それは一生ついて回る」とバートン監督。幼少期に“他人と違う”と周囲にいわれた経験から、個性の尊さを誰よりも知っているからこそ、ダンボの大きすぎる耳に代表されるように個性は欠点ではなく、かけがえのない素晴らしいものというメッセージをキャラクターを通して伝え続けているという。■ダンボの運命を握るキーパーソン役コリン・ファレル「僕も悩んだ時期がある」ダンボの運命を握るキーパーソン、ホルトを演じたコリン・ファレルも「ティムは人生において、孤立した経験があって、それが恐らく彼に影響を及ぼしているんだと思う。それが作品にも反映されている。でも僕も悩んだ時期があって、誰しも経験することだと思う」と明かす。「だからこそ、彼の描く作品は普遍的なものなんだ」と、バートン監督の描く物語には誰もが共感できるメッセージがあると分析する。そして、バートン監督と4度目のタッグとなり、サーカス団の団長を演じるダニー・デヴィートもまた、「ティムに撮影開始前に会った時、本作でも昔と変わらないテーマと向き合っていることが分かった。彼は、自分が抱える葛藤を映画という形で昇華するから、パワフルなんだ」とバートン監督の経験からくる強い想いが込められているからこそ、世界中の人々の心を動かすパワーがあるという。ファレルやデヴィートが明かすバートン監督が描き続けるメッセージは、もちろん本作『ダンボ』にも息づいている。「はじめは、欠点に映っていたものが、物語を通して、称賛するものだと気づいていく。ダンボだけでなく、僕が演じるホルトや、ダニー(・デヴィート)の演じるキャラクターもそうだ」と大人のキャラクターでさえ、個性に悩みダンボと一緒に成長していくドラマが描かれると彼は語っている。『ダンボ』は3月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンボ(2019) 2019年3月29日より全国にて公開©2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2019年02月25日リーボック クラシック(Reebok CLASSIC)より、元NBAバスケットボールプレイヤー「アレン・アイバーソン」のシグネチャーモデルのユニセックスシューズ2型が登場。2018年11月17日(土)より、リーボッククラシックストア各店などで発売される。アレン・アイバーソンは、NBAにおいては極めて低いとされる183cmの身長ながら、高い身体能力と強靭なメンタルで、リーグMVPや4度の得点王に輝いたバスケットボール界のレジェンド。引退後の2014年、元所属チーム「フィラデルフィア・セブンティシクサーズ」で、背負っていた背番号“3”が永久欠番に。さらに、2016年には、バスケットボール殿堂入りを果たすなど、彼がバスケットボールに残したものは計り知れない。今回発売されるシューズは、現役時代に着用していたリーボックのシグネチャーモデルの最新版と、初代シグネチャーモデルの復刻モデル。どちらのシューズも、ファンにはたまらないディテールが詰まっている。「アイバーソン レガシー(IVERSON LEGACY)」は、リーボックとアレン・アイバーソンが初めて共同開発したシューズ「クエスチョン」や、続く「アンサー」、「アンサー2~4」といった、5つのシグネチャーモデルのデザインを詰め込んだ1足。シューレースを覆うパーツや、ヒールに入る「I3」のロゴなど、各モデルのディテールが細部に落とし込まれている。リーボックのクッショニングテクノロジー「ディーエムエックス ムービング エア テクノロジー」をバスケットボールシューズに初めて搭載したモデル「ディーエムエックス オージー(THE ANSWER DMX)」は、シグネチャーモデル「アンサー」初代モデルのオリジナルカラーで登場。ホワイトをベースに、赤やゴールドをアクセントとして取り入れられている。特徴的なシルエットやカラーなどのデザインに加え、機能性も兼ね備えた1足となっている。【詳細】アイバーソン レガシー発売日:2018年11月17日(土)販売店舗:リーボック クラシックストア(原宿、HEP FIVE、ダイバーシティ東京、あべの HOOP、立川立飛、横浜ビブレ、名古屋みなとアクルス)、アトモス 原宿、KICKS LAB.、ミタスニーカーズ、UPTOWN(Deluxe、熊本店)、リーボック オンラインショップサイズ:22.5cm~31.0cm ※ユニセックス価格:20,520円(税込)アンサー ディーエムエックス オージー発売日:2018年11月17日(土)販売店舗:リーボック クラシックストア(原宿、HEP FIVE、ダイバーシティ東京、あべの HOOP、立川立飛、横浜ビブレ、名古屋みなとアクルス)、アトモス 原宿、ビリーズエンター、GR8、KICKS LAB.、UPTOWN(Deluxe、熊本店)、リーボック オンラインストアサイズ:22.5cm~31.0cm ※ユニセックス価格:21,600円(税込)
2018年11月15日ビル・ゲイツと共同でマイクロソフトを創業したポール・アレンが10月15日に死去した、まだ65歳だった。悪性リンパ腫との闘病の末だった。ポール・アレンはシアトルの名門私立レイクサイド中学・高校で2歳年下のビル・ゲイツと出会い、プログラムの面白さにはまった。高校在学中に会社設立、システム開発の受注を開始した。後にマイクロソフトを設立するが詳細は割愛しよう。ポール・アレンは1953年1月21日生まれで、同級生のミュージシャンにはチープ・トリックのロビン・ザンダー、1953年1月23日生まれ。お! 2日違いだっ。そしてシンディ・ローパーは1953年6月22日生まれでした。ウッドストックでジミヘンが実際に弾いていたストラトキャスターを75万ドルで落札した話は有名(ホントか?)ですが、高じて博物館も建ててしまったのでした。ウッドストックのストラトって、あのジッポオイルで焼かれた焦げ焦げのでしょうかね?「ジミヘン博物館」(正式名称 : エクスペリエンス・ミュージック・プロジェクト)と言い切ってしまうと語弊があるが、名称からしてジミヘンだよね。でも現在は「MoPOPポップカルチャー博物館」と名称変更し、ポップのみならず、映画やアートについても所蔵する博物館となっている。どういういきさつかは知らないが、ポール・アレンはジョー・ウォルシュとリンゴ・スターと一緒のステージに立ってます。4:40あたりから、なにやらジョー・ウォルシュにささやかれた後、ポール・アレンのギターソロが聴けます盟友ビル・ゲイツもコメントを出しています。Paul deserved more time in life. He would have made the most of it. I will miss him tremendously. — Bill Gates (@BillGates) 2018年10月16日偉大なパソコン界のスーパースターのご冥福をお祈りします。
2018年10月17日ソニー(sony)と、映画『ティム・バートンのナイトメアー・ビフォア・クリスマス(Tim Burton’s The Nightmare Before Christmas)』がコラボレーションしたウォークマンが登場。2018年9月27日(木)13:00から12月7日(金)10:00まで、ソニーストアなどで受注受付となる。今回発売されるウォークマンは、ティム・バートン原案・原作のファンタジー映画『ティム・バートンのナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の公開から25周年を記念したもの。作品内に登場するキャラクターや印象的なシーンが、ウォークマン2モデルの背面に落とし込まれた。ウォークマンAシリーズには、ブラックのボディーを採用。映画の主人公「ジャック・スケリントン」や、愛犬「ゼロ」など、ハロウィンタウンの仲間たちのモチーフが散りばめられている。ウォークマンSシリーズは、ブラックとホワイトの2色展開。ブラックは、ハロウィンタウンの丘の上で「ジャック・スケリントン」が、つぎはぎ人形の「サリー」の手を取る印象的なシーンを施した。ホワイトには、愛犬「ゼロ」が大きくデザインされている。なお、Sシリーズは、スピーカー付きのモデルも発売される。パッケージは、25周年を記念したオリジナルのものを採用。ファンはもちろん、これから迎えるクリスマスのプレゼントにぴったりのアイテムだ。【詳細】ウォークマン/ティム・バートンのナイトメアー・ビフォア・クリスマス スペシャルコレクション受注受付期間:2018年9月27日(木)13:00~12月27日(金)10:00店舗:ソニーストア(銀座、札幌、名古屋、大阪、福岡天神)、ソニーのインターネット直販サイト「ソニーストア」、一部の家電店、全国のe-ソニーショップ価格:・ウォークマンAシリーズNW-A55HN/NBC 34,380円+税・ウォークマンSシリーズNW-S315/NBC 19,880円+税NW-S315K/NBC(スピーカー付き) 22,880円+税
2018年09月30日今年1月、過去に養父のウディ・アレンから「幼い頃に性的虐待を受けていた」と再び告発したディラン・ファロー。ディランはこの件について2014年にも「ニューヨーク・タイムズ」紙に語っていたが、当時はウディの仕事に大きな影響が出ることはなかった。しかし、「#Me Too」、「Time’s Up」運動が盛んないまは、ウディの監督作に出演した俳優たちが次々と「後悔した」、「もうウディの作品に出演することはない」とウディと距離を取ることを宣言。その影響からか、ここ数十年の間、少なくとも毎年1本は監督&脚本作を世に送り出してきたウディが、事実上の休業状態に陥っているという。「Page Six」によれば、昨年11月にウディはAmazonオリジナル映画『A Rainy Day In New York』(原題)の撮影を終了。ウディとAmazonは、2016年にこの作品のほかに3本の映画を製作する契約を結んでいるというが、「The Hollywood Reporter」は「大きな出費になるとしてもAmazonが契約を続行することは考えられない」と報じている。さらに、世界最大の映画データベース「IMDb」のウディの“これからの予定作品リスト”には2020年製作予定の1作品が掲載されているが、関係者は「資金を確保できていない」と語り、製作に乗り出すことができない状況だ。「ウディは働くことが大好きで、休暇なんて取ったことがありません。でも今年は取らざるを得ないでしょう。(資金を提供してくれる)支持者が現れるまではね」と現状を明らかにした。(Hiromi Kaku)
2018年08月29日6月29日(現地時間)、「フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド」に新しく誕生する「トイ・ストーリーランド」のオープニングセレモニーが行われ、ディズニー/ピクサー映画の『トイ・ストーリー』シリーズで、長くバズ・ライトイヤーの声を担当しているティム・アレンが登壇した。30日にグランドオープンする「トイ・ストーリーランド」の特設ステージには、ウッディ、バズ、ジェシー、グリーン・アーミーメンなどの大人気キャラクターたちがそろって登場。ウォルト・ディズニー パーク&リゾートのチェアマン、ボブ・チェイペック氏がファンに向けてスピーチした後、バズ役のティム・アレンがサプライズで呼ばれ会場は拍手喝采。記念撮影が行われた後、合図ととともに新アトラクション「スリンキー・ドッグ・ダッシュ」が走り始め、大量のコンフェティーが待った。門出を祝福するようなフロリダの晴天のもと、華々しくセレミニーは終了した。「ディズニー・ハリウッド・スタジオ」内にオープンする「トイ・ストーリーランド」は、映画『トイ・ストーリー』に登場するアンディの家の裏庭を忠実に再現した敷地面積が11エーカーと広大なテーマランドで、最新のアトラクションだけでなく、巨大な積み木、クレヨン、ルービックキューブ、グリーン・アーミーメンなどをモチーフにした400以上のオブジェが同エリア中に飾ってある。ゲストは目に入るものすべてがおもちゃの目線と一緒になるので、まるで自分自身もおもちゃになったような感覚で楽しめる。キャストは「ハイ、トイズ!」とゲストを出迎え、キャスト自身も全員がおもちゃという設定なので、とてつもない没入感で遊べる。なお同セレモニーの模様は公式のディズニー・パークス・ブログ内にアーカイブ映像として残っているので、興味がある人はチェックをしてみて。取材協力:ディズニー・ディスティネーション・インターナショナル※取材時の状況に基づいて記事化しています。ショー内容など、異なる場合もあります。また、紹介したイベント、メニューなど、すべての情報は予告なく変更になる場合があります。詳細は公式サイトを参照ください。As to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(text:cinemacafe.net)■関連作品:トイ・ストーリー3 2010年7月10日より全国にて公開© DISNEY/PIXARトイ・ストーリー/トイ・ストーリー2 3D 2010年2月6日より2本立てにて全国公開© DISNEY / PIXAR
2018年06月30日©︎ YUMIMOROTOこんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。今回ご紹介する映画は、名匠ウッディ・アレン監督がケイト・ウィンスレットを主役に迎え、1950年代NY・コニーアイランドを舞台に、愛と裏切り、人生の切なさを描いた物語、映画『女と男の観覧車』をお送りします!映画の舞台となるコニーアイランドは、ニューヨークのブルックリンの南端に位置する半島で、ビーチと遊園地で知られ、多くの観光客で集まる美しいリゾート地ですが、ウッディ・アレン自身が子どもの頃に何度も訪れたという思い出の場所。アレン監督は、1950年代のコニーアイランドを詩情豊かな夢のような映像美で描くために『ブルージャスミン』をはじめ30本のアレン作品を支えてきた美術のサント・ロカストや『地獄の目次録』などで3度アカデミー賞を受賞した撮影監督のヴィットリオ・ストラーロと共に制作。人生の喜び、怒り、哀しみ、楽しさを乗せてまわり続ける観覧車は、この映画そのものを象徴しているかのようにエモーショナルに描かれ不思議な余韻を残します。安定を願いながら刺激を求め、真実の愛に憧れながら刹那の恋に溺れ、あくなき理想を追い求める情熱的な主人公のジニーを演じたのは、『タイタニック』『愛を読むひと』のケイト・ウィンスレット!オスカー女優ケイト・ウィンスレットの新境地をぜひ映画館でお楽しみください。■映画『女と男の観覧車』あらすじー1950年代、NYコニーアイランドを舞台にまわる、まわる、秘密の恋。舞台は1950年代、かつての賑わいは薄れたとはいえ、アメリカ最大の遊園地やビーチがあり、多くの人が行き交うニューヨークの人気リゾート地コニーアイランド。コニーアイランドの遊園地内にあるレストランで働いている元女優のジニーは、再婚同士で結ばれた回転木馬操縦係の夫・ハンプティと、ジニーの連れ子である息子のリッチーと3人で、観覧車の見える部屋で暮らしています。ある日突然、遊園地のレストランでウェイトレスとして働くジニーの前に思いがけない客が現れます。20歳でイタリア人のギャングと駆け落ちして、5年も音信不通だった夫の娘のキャロライナでした。初対面のキャロライナを戸惑いながらも自宅へ連れて帰るジニー。遊園地の回転木馬の操縦士として勤めるハンプティは、絶縁したはずの娘を見て唖然とします。キャロライナは、イタリア人ギャングの夫と離婚し、FBIに証言を強要され、命を狙われる身となっていました。キャロライナは、父との不仲を知る元夫がここには来ることはない、命を狙われてるからかくまってくれと言うのですが、ジニーは我が息子リッチーのこともあり不安でたまりません。リッチーは前夫との間の息子ですが、火遊びを繰り返しては、まわりを困らせていました。学校をサボっては映画館に入り浸ってるのも心配です。そんななか、ジニーには、秘密がありました。ニューヨーク大学の学生で、脚本家志望で夏の間にビーチで監視員のバイトをしているミッキーと恋愛関係になっていたのです。かつて駆け出しの女優だったジニーは、ドラマーの夫がありながら共演者と深い関係となり、それを知った夫は自殺。ジニーはショックから女優を辞めてしまいました。そして妻と娘を失ったハンプティと出会い再婚したのでしたが、絶望や寂しさを埋めるために一緒になったハンプティにジニーは感謝はありましたが、愛を感じることができなくなっていたのです。元女優だったというジニーの苦悩に、脚本家志望のミッキーは魅了され、ジニーもまた今の暮らしのまま一生を終えるのではなく女優としての復活を期待し始めます。一方、キャロライナは、やはり娘が可愛い父親のハンプティの支援のもと、ジニーと一緒にウエイトレスとして働き、夜学にも通い始めます。そんなある日、キャロライナとミッキーが偶然出会うことで、予想もしなかった展開に……!■映画『女と男の観覧車』作品紹介6月23日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー公式ホームページ:www.longride.jp/kanransya-movie原題:Wonder Wheel脚本・監督:ウディ・アレン製作:レッティ・アロンソン、エリカ・アロンソン、エドワード・ワルソン製作総指揮:アダム・B・スターン、マーク・アタナシオ、ロナルド・L・シェ共同製作:ヘレン・ロビン撮影:ビットリオ・ストラーロ美術:サント・ロカスト衣装:スージー・ベンジンガー編集:アリサ・レプセルター制作年:2017年制作国:アメリカ/英語上映時間: 101分配給:ロングライド提供:バップ、ロングライド©︎ 2017 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.■映画『女と男の観覧車』キャストケイト・ウィンスレット=ジニージャスティン・ティンバーレイク=ミッキージム・ベルーシ=ハンプティジュノー・テンプル=キャロライナジャック・ゴア=リッチーデビッド・クラムホルツ=ジェイクマックス・カセラ=ライアンアートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美
2018年05月22日ウディ・アレン監督の過去作品をスクリーンで上映する特別企画「ウディ・アレン特集上映」が、2018年6月18日(月)から22日(金)まで新宿ピカデリーで開催される。アカデミー賞で作品賞1回、監督賞1回、脚本賞3回を受賞しているウディ・アレン監督による最新作『女と男の観覧車』の公開を記念して、ロマンティックでちょっとビターな人生ドラマの数々がスクリーンに復活する。その上映作品は、映画の公式WEBサイト上で実施されているファン投票で決定。対象作品は、『ミッドナイト・イン・パリ』、『マジック・イン・ムーンライト』、『カフェ・ソサエティ』など計7作となっている。【開催概要】ウディ・アレン特集上映開催期間:2018年6月18日(月)〜22日(金)場所:新宿ピカデリー※劇場HP、公式サイトにて詳細を発表。上映スケジュール発表:6月12日(火)予定チケット販売:・劇場HP 6月15日(金) 18:00〜・劇場窓口 6月16日(土) 劇場オープンから料金:一律 1,100円(税込)<ファン投票>帳票期間:5月14日(月)〜6月7日(木)24:00対象作品:『恋のロンドン狂想曲』『ミッドナイト・イン・パリ』『ローマでアモーレ』『ブルージャスミン』『マジック・イン・ムーンライト』『教授のおかしな妄想殺人』『カフェ・ソサエティ』投票URL:
2018年05月20日ディズニーのアニメーション映画『ダンボ(Dumbo)』が、ティム・バートン監督で実写化される。全米公開と同時となる、2019年3月29日(金)より全国ロードショー。世界中で愛されてきた『ダンボ』が鬼才ティム・バートンによって実写化1941年にディズニーによって生み出された『ダンボ』は、その映画のタイトルにもある「ダンボ」が主役のアニメーション映画。あまりにも“大きな耳”を持つため、仲間外れにされてしまうダンボの成長物語が描かれる。悲しみに沈むダンボを勇気づけるネズミのティモシーとの友情や、母の愛情にささえられながら、ありのままの自分を信じて大空を舞う姿は全世界で共感を呼んだ。自分らしさを見つけること、自分らしくいることの大切さを伝えてくれる物語は、子供から大人まで、今も変わらず世界中で愛されている。そんな名作が、『アリス・イン・ワンダーランド』のファンタジックな世界を見事にスクリーンの中で表現した、鬼才ティム・バートンの手により実写化される。『ダンボ』は、ティム・バートン自身、お気に入りのディズニー映画のひとつであったという。第2回カンヌ国際映画祭でのアニメーション賞を受賞した“不朽の名作”が、ティム・バートンの手によってモダンに生まれ変わる。コリン・ファレルら豪華出演者キャストには豪華な面々が揃った。「ハリー・ポッター」新シリーズにも出演するコリン・ファレル、『スパイダーマン:ホームカミング』のマイケル・キートンらに加え、ダニー・デヴィート、エヴァ・グリーンなど、ハリウッドの常連キャストが集結。ニコ・パーカー、フィンリー・ホッビンズら子役にも注目が高まる。キャラクター紹介・ダンボ地面に着いてしまうほど“大きすぎる”耳をもつ子象。サーカスの新しい看板と期待されていたが、耳のせいで観客の笑いものにされてしまう…。・ホルト:コリン・ファレルダンボの世話係を担当する、サーカスの元看板スター。「キミの耳は素敵だよ」とダンボを励まし、ダンボと母象を救うため奔走する味方。・ヴァンデヴァー:マイケル・キートンニューヨークの巨大テーマパーク・ドリームランドを経営する大興行師。「空飛ぶ象で、大儲けしよう」というキャッチコピーを考えるなど強い野望を持つ人物。ダンボの味方ではないキャラクターだ。・メディチ:ダニー・デヴィートダンボやホルトが所属するサーカスの団長。・コレット:エヴァ・グリーンヴァンデヴァーが経営するドリームランドの看板スター。空中ブランコの女王と呼ばれる。コリン・ファレル演じるホルト、吹替え声優に西島秀俊コリン・ファレルが演じるホルトの声を、俳優・西島秀俊が務める。西島は、これまで『風立ちぬ』や『ペンギン・ハイウェイ』など日本のアニメーション作品へ声優として参加してきたが、実写のハリウッド作品での声優は本作が初挑戦となる。ストーリー戦争から戻ったサーカスの元看板スター・ホルト(コリン・ファレル)が世話をすることになった母象ジャンボの子供としてサーカス団で生まれたダンボは、他の象とは異なる大きすぎる耳を理由に笑いものにされてしまう。父ホルトの不在中に母親を病気で亡くした娘ミリー(ニコ・パーカー)と息子ジョー(フィンリー・ホビンス)は、そんなダンボを「キミの耳はステキだよ」と可愛がり、家族の一員として生活していた。ある日、ダンボと遊んでいた2人はダンボが偶然鼻から羽根を吸い込み、くしゃみをした勢いで宙に飛び上がる姿を目撃。ダンボの“空を飛ぶ”才能を発見する!そんな中、ある事件をきっかけに母象と離れ離れにされ悲しみに暮れるダンボは、自身も金儲けを企むNYのサーカス「ドリームランド」の経営者ヴァンデバー(マイケル・キートン)に目をつけられてしまう。閉じ込められた鉄格子を挟んで、少しでも触れ合おうと、ジャンボと小さなダンボが懸命に鼻を伸ばし抱擁するシーンは、見る者の涙を誘う切なさが漂う。「ママに会いたい」という強い想いを抱くダンボに、母を亡くしたミリーとジョーは深く共感。ダンボを助けたいという子供たちの純粋な心に、荒んでいたホルトも心を動かされていく。心を一つにしたサーカス団の家族は力を合わせ、ダンボとママを再会させるべく、壮大な救出作戦を計画。「一緒にママを取り戻そう。あなたならできる」というミリーの力強い言葉に背中を押され、ダンボは勇気を出して空を飛ぶ。ダンボは再びママに会うことができるのか。詳細映画『ダンボ』公開日:2019年3月29日(金)監督:ティム・バートン出演:コリン・ファレル、エヴァ・グリーン、マイケル・キートン 他■劇場限定前売ムビチケカード 一般券1,400円(税込)特典:特製ポストカード3枚セットが特典として付いてくる劇場限定前売ムビチケカード(発売日:2019年2月8日(金)※特製ポストカードの絵柄:ダンボのシルエットが描かれたティザービジュアル、日本版ポスタービジュアル、ダンボキャラクタービジュアル
2018年05月13日ウディ・アレンが1950年代のNY・コニーアイランドを舞台に描いた最新作『女と男の観覧車』。このたび本作から、ジャスティン・ティンバーレイクの一人語りで始まる日本版予告編が解禁となった。■遊園地で働く主人公の前にある日突然、夫の“娘”が現れた!?このたび解禁された予告編は、遊園地のメリーゴーランドを思わせる音楽に乗せ、「コニーアイランド1950年代。砂浜、遊歩道、僕が働くベイ7」という、ビーチで監視員のアルバイトをしているミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)の一人語りから始まっていく。その遊園地で働きながら、密かにミッキーとつき合う主人公ジニー(ケイト・ウィンスレット)の目の前に、ギャングと駆け落ちして以来、音信不通になっていた夫ハンプティ(ジム・ベルーシ)の娘キャロライナ(ジュノー・テンプル)が現れたとき、4人の運命が狂い始め――。夢のように美しい映像ながら、人生の切なさを描ききる、まさに名匠ウディ・アレン監督の世界観を存分に映し出した予告編。そのナレーションは、ラジオパーソナリティの坂上みきが務めている。■代表作『アニー・ホール』にも登場したウディ・アレン“心の故郷”物語の舞台となるのは、ブルックリンの南端に位置する半島、コニーアイランド。遊園地とビーチで知られ、夏には多くの観光客が集まるリゾート地だ。ニューヨークで生まれ育ったアレン自身が、子ども時代に幾度も訪れたという思い出深い場所で、彼の代表作『アニー・ホール』にも、人気のジェットコースター“サイクロン”の轟音が鳴り響く家が主人公が子どもに時代を過ごした場所として登場する。そんなアレンにとっての“心の故郷”が、集大成といえる本作を飾った。また、時代設定となる1950年代は、ミッキーが紹介するように全盛期を過ぎ、さびれ始めていた。ギャングの抗争が起こるなど、治安が悪くなる一方で観光客が減ったためだ。この背景はまさにドラマティックな物語を描くにふさわしいと、アレンは『ブルージャスミン』を始め30本のアレン作品を支えてきた美術のサント・ロカスと共に、現在のコニーアイランドを50年代のレトロポップな宝石箱のような世界に生まれ変わらせた。名匠ヴィットリオ・ストラーロの撮影による、詩情豊かでカラフルな映像美にも注目だ。『女と男の観覧車』は6月23日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:女と男の観覧車 2018年6月23日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2017 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
2018年04月13日ケイト・ウィンスレットが主演する、『ミッドナイト・イン・パリ』『カフェ・ソサエティ』のウディ・アレン監督最新作『Wonder Wheel』(原題)が、『女と男の観覧車』の邦題で6月23日(土)に日本公開されることが決定した。時は1950年代、主人公のジニー(ケイト・ウィンスレット)は、元女優で、いまはコニーアイランドの遊園地にあるレストランでウェイトレスとして働いている。再婚同士で結ばれた、回転木馬の操縦係を務める夫のハンプティ(ジム・ベルーシ)、そして自身の連れ子と観覧車の見える部屋で暮らしている。実は彼女は夫に隠れて、海岸で監視員のアルバイトをしているミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)と付き合っていた。平凡な毎日に失望していたジニーは、脚本家を目指すミッキーとの未来に夢を見ていた。だが、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていたハンプティの娘キャロライナ(ジュノー・テンプル)が現れたことから、すべてが狂い始める──。『ミッドナイト・イン・パリ』では1920年代黄金時代のパリへ、『カフェ・ソサエティ』では1930年代のハリウッドへと観客をタイムトリップさせたアレン監督。本作は、女と男の恋と欲望、うそと裏切りを乗せて、まわり続ける観覧車。そこから見える景色は、うっとりするほど美しいけれど、同じ場所を回転するだけで、どこにもたどり着けない。夢のように美しい映像で人生の切なさを描ききった、アレン監督の恐るべき野心作だ。安定を願いながら刺激を求め、真実の愛に憧れながら刹那の恋に溺れ、ここではないどこかにもっと素敵な人生が待っているはずだ、という切ない夢にその身を投げ出す主人公ジニーを演じたのは、『タイタニック』『エターナル・サンシャイン』『愛を読むひと』のケイト。今回、アレン監督の「最高峰の演技力を誇る女優でないと成立しない」という要望に見事に応えたケイトだが、「最初はどうすればいいのわからなかった」と告白。だが各方面では「ケイト・ウィンスレットが輝いている。ヴィットリオ・ストラーロにより、美しく照らし出される」(Screen Daily)、「ケイトの大胆で自由な演技から目が離せない」(David Rooney, The Hollywood Reporte)などと圧倒的な演技が絶賛されている。また共演には、女心を無邪気に翻弄するジニーの恋人ミッキーに、『ソーシャル・ネットワーク』への出演も話題となったジャスティン・ティンバーレイク。ジニーにふり回される夫のハンプティを、『K-9/友情に輝く星』『ゴーストライター』のジム・ベルーシ。ハンプティの娘キャロライナを、アレン監督に大抜擢された新鋭、『マレフィセント』のジュノー・テンプルが演じる。なお、遊園地のシンボル的存在の観覧車“ワンダーホイール”を背景に、詩情豊かな映像を捉えた撮影監督は、『地獄の黙示録』などで3度アカデミー賞を受賞した映画界の至宝ヴィットリオ・ストラーロが手掛ける。『女と男の観覧車』は6月23日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年03月07日木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、世界中の絶滅危機に瀕した野生動物たちの姿を写真に収めてきたティム・フラックの『ENDANGERED 絶滅の危機にさらされた生き物たち』。東京・渋谷の支店 NADiff modern(東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura地下1階)によるご紹介です。■『ENDANGERED 絶滅の危機にさらされた生き物たち』ティム・フラック(Tim Flach)世界中の絶滅危機に瀕した野生動物たちの姿を写真に収めてきた、ティム・フラック。彼の日本初となる最新の写真集。人間は、視覚的なイメージからどのようにして他の生物に感情移入するかを探るティム・フラックの実験でもある本書。動物の写真と生息環境のエピソードを並行して追うことにより、その種が今、どのような環境に置かれているのかを知ることができる。肖像画のように捉えられた動物たちの姿はまるで絵画のようであり、まっすぐにこちらを見つめてくるまなざしは、まるで人と対峙しているようである。読みすすめていくことによって沸き起こるさまざまな感情は、自然・動物・人間の関係性を考えるきっかけを与えてくれる。また、Bunkamura ザ・ミュージアムでは3月11日まで「ルドルフ2世の驚異の世界展」を開催中。好奇心旺盛なコレクターであり、様々な生き物を集めた動物園も所有していたルドルフ2世。あわせてご覧頂きたい。【書籍情報】『ENDANGERED 絶滅の危機にさらされた生き物たち』著者:ティム・フラック出版社:青幻舎ハードカバー/336ページ/A4変判言語:日本語、英語発刊:2017年11月価格:4,200円【展覧会情報】「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」会期:1月6日〜3月11日会場:Bunkamura ザ・ミュージアム住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)、毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)休館日:2月13日
2018年02月08日1997年、自分の子どもとして育てた養女のスン=イーと結婚して世間を仰天させたウディ・アレン。ともにスン=イーを育てた元パートナーのミア・ファローの発言などにより、長きに渡ってウディは「小児性愛者である」とささやかれてきたが、監督としてのキャリアにさほどの影響は出なかった。しかし、「Time’s Up」運動が盛んになり「自分もセクハラや性的暴力を受けた」と声を上げる被害者が増えた現在、すでに2014年に「父から性的虐待を受けていた」と告白したウディのもう1人の養女ディラン・ファローが再びウディを告発。これを受けて最新作でアマゾン・スタジオが配給の『A Rainy Day in New York』(原題)に出演したティモシー・シャラメやレベッカ・ホールらがウディ監督作に出演したことを「後悔」したといい、出演料を「Time’s Up」に寄付することを約束。過去にウディ監督作に出演したミラ・ソルヴィーノやコリン・ファースも「選択を誤った」と悔やんだ。「The Playlist」によると、アマゾンは今回の騒動を深刻なものとして捉え、『A Rainy Day in New York』は劇場公開も配信もされずにお蔵入りになってしまう可能性もあるという。ウディは『A Rainy Day in New York』の撮影を終え、次回作に向けてすでに動いているとのことだが、今回の件で今後ウディの作品に出たいと考える俳優が激減するのは必至。しかし、ウディの妹でいままでウディ作品のプロデュースを行ってきたレッティ・アロンソンは「間違いなく、彼は新しい才能の持ち主たちを見つけ出すでしょう」と自信を見せている。(Hiromi Kaku)
2018年01月30日“世界一安いミシュランレストラン”と称される香港の点心レストラン「ティム・ホー・ワン(添好運 / Tim Ho Wan)」が日本上陸。2018年4月8日(日)、東京・日比谷の日比谷シャンテ別館1階に日本1号店をオープンする。ティム・ホー・ワンとは?「ティム・ホー・ワン」は、2009年誕生した人気の点心専門店。4年連続でミシュラン3ッ星を獲得した、フォーシーズンズホテル香港内広東料理店「龍景軒」の点心を担当していたMak Kwai Puiが、Leung Fai Keungをパートナーに迎え、香港に1号店をオープンさせた。コンセプトは「よりカジュアルに、日常的に本物の味を」。お手頃価格で一流ホテルの味を楽しむことができるとして評判を呼び、2010年にはミシュラン1ッ星を獲得。以後“世界一安いミシュランレストラン”との愛称で愛され、香港を訪れる外国人観光客が集まる世界的有名店へと成長した。現在は、香港を始め、台湾などアジア各国とオーストラリア、アメリカ・ニューヨークに出店。そして2018年春、待望の日本1号店が日比谷にオープンする。注目のメニューメニューは蒸物、揚物、米粉春巻き、粥、ちまき、野菜、デザートなどのカテゴリーで構成され、すべてMakとLeungのオリジナルレシピのもと店内の厨房で手作りされる。看板メニューは4種類。中でも「ベイクド チャーシューバオ」は「ティム・ホー・ワン」を代表するメニューのひとつ。チャーシュー餡をほかほかの生地で包み込み、表面をオーブンで焼いた。メロンパンのようなサクっとした生地のなかから、ジューシーな餡がとろりと顔を出す。本場香港で注目を集める「海老と黄ニラのチョンファン」は、ツルンとした食感がポイント。薄く延ばした米粉生地で、海老や黄ニラをたっぷりと巻いた。日本女性が好きな大根餅、たまごの蒸しケーキ・マーライコウも「ティム・ホー・ワン」風になって登場。やわらかく、もっちり食感に仕上げた大根餅は、干し海老の風味をアクセントにしている。東京・日比谷に初上陸日本初上陸のロケーションとして選ばれたのは 東京・日比谷のシンボル「日比谷シャンテ」別館1F。ここでは、香港のお店と同じコンセプトで、すべて厨房で独自のレシピによって手造りする。価格ももちろんリーズナブルだ。ミシュランといっても気軽な気分で、最高の味を楽しむことができそう。詳細「ティム・ホー・ワン(添好運 / Tim Ho Wan)」オープン:2018年4月8日(日)住所:東京都千代田区有楽町 1-2-2 日比谷シャンテ 別館 1F営業時間:11:00~23:00TEL:03-6550-8818予算:昼 1,800円程度、夜 2,200円程度
2018年01月12日