サンタ・マリア・ノヴェッラ(Santa Maria Novella)は、男性に人気の高い「トバッコ・トスカーノ」の香りの新商品を2月13日から発売する。リキッドソープ トバッコ・トスカーノ(250ml / 税込6,480円)「オーデコロン トバッコ・トスカーノ」は、中世の街並みが残る街、ルッカの製造所で作られるトスカーナシガーから着想を得ている。オリエンタルなウッディノートのブーケで、フローラルなトップノートがトスカーナタバコの強くスパイシーなミドルノートに溶け合い、ラストノートのスモーキーなバニラの香りと絶妙なハーモニーを生む。この「オーデコロン トバッコ・トスカーノ」の香りのリキッドソープが「リキッドソープ トバッコ・トスカーノ」(250ml / 税込6,480円)。肌に優しい界面活性剤を使用したパラベンフリーのソープだ。アフターバスボディミルク トバッコ・トスカーノ(250ml / 税込9,504円)また、同じ香りの「アフターバスボディミルク トバッコ・トスカーノ」(250ml / 税込9,504円)は、肌にうるおいと柔軟性を与えるパラベンフリーのボディクリーム。フローラルとスパイシーが溶け合いながら甘さを残す、今の季節におすすめの香り。様々なシーンで楽しんでみては。
2019年01月09日グラビアアイドルの佐野マリアが22日、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『Debut!』(発売中 4,104円税込 発売元:竹書房)の発売記念イベントを行った。今年グラビアデビューを飾った佐野マリアは、168cmの高身長に3サイズは上からB93・W62・H93のFカップという美ボディーの27歳。地元・鳥取では高校時代に春高バレーにも出場したことのあるスポーツウーマンだ。そんな彼女の記念すべき初めてとなる同DVDは、今年9月にバリ島で撮影。秘書に扮した佐野が社長とバリ島を訪れ、恋愛へと展開していくというシチュエーションもので、27歳ということで初めてのDVDから大胆なポーズに挑戦している。初めての作品となる同DVDは「ちょっと露出度が高くて恥ずかしかったです。特に脚を開いたりするシーンはすごく恥ずかしいという思いがありました」と明かしつつ、「Vゾーンのハイレグ水着を着たかったので、着られてすごく楽しかったです」と満面の笑み。セクシーなシーンは「夜のベッドですかね。照明的にも妖艶な感じに仕上がっていますよ。衣装もスケスケのベビードール風衣装でエッチな衣装です」とアピールし、「そのシーンではマッサージをされたんですが、乳液をタラタラと垂らすんです。ライトで艶々した感じでエロかったですね(笑)」と振り返った。初めてのDVDからセクシーなシーンに挑戦した佐野。「今回は大人っぽい感じだったので、もうちょっと違ったものをやってみたいです。苦手なんですが、可愛い感じのシーンにも挑戦してみたいですね」と願望を語り、「今はグラドルさんでテレビやバラエティーに出ている人もいらっしゃいます。私ももっともっと活躍の場を広げてテレビやテレビ以外のお仕事ができるように頑張っていきたいです」と意欲を見せていた。
2018年12月23日女性はいくつもの顔を持ち合わせている生き物ですが、周囲から注目されるほど、素顔を隠しがちなもの。そこで、あの伝説のディーヴァの知られざる真実に迫った注目の映画をご紹介します。それは……。驚愕のドキュメンタリー『私は、マリア・カラス』!【映画、ときどき私】 vol. 206音楽史にその名を刻む “世紀の歌姫” マリア・カラス。いまなおその歌声は世界中の人に愛され続けていますが、没後40年にして、驚くべき事実が明らかになります。本作では、未公開の映像や未完の自叙伝、さらにはプライベートの手紙などによって、彼女の素顔が紐解かれていくのです。年齢を偽称して音楽院に入学したのにはじまり、28歳年上の男性との結婚や舞台のドタキャン、海運王オナシスとの許されない恋、そしてまさかの裏切りなど、激しいバッシングに見舞われながらの波乱万丈な人生の裏で、どのような思いを抱えていたのかは見逃せないところ。今回は、この作品にすべてを注いだこちらの方にお話を聞いてきました。それは……。本作で長編監督デビューをはたしたトム・ヴォルフ監督!ロシア生まれで、現在33歳という若さの監督ですが、2013年にニューヨークに移り住んだ際にマリア・カラスと出会い、感銘を受けたのがきっかけとなり、マリア・カラスを探求するプロジェクトを開始。映画と同時進行で彼女に関する写真集や本を3冊も手掛けており、いまや “マリア・カラス通” としても知られています。そこで、映画完成までの道のりやマリア・カラスの魅力などについて語ってもらいました。あくまでも取材者として向き合った―監督自身がマリア・カラスの熱狂的なファンということですが、どのような思いで今回の準備や撮影に挑まれていたのでしょうか?監督最初から映画にしたいという明確な目標があったので、ファンとしての目線というのはまったくなく、あくまでも取材者として向き合っていたよ。ただ、途中で大きく変わったのは、ドキュメンタリーの構成について。というのも、当初は彼女に近い友人たちのインタビューが半分、残りはアーカイブ映像を使ってのドキュメンタリーにしようと思っていたんだけれど、資料を集め始めて2年くらい経ったとき、彼女自身の言葉だけを使って作ったほうがもっとパワフルになるんじゃないかと思うようになったんだ。そんなふうに方針を変えたときが一番の転機だったと言えるかな。だから、いろいろな映像を探したりして、ほとんどゼロからやり直したんだよ。―実際、かなりたくさんの資料を集めたようですが、そのなかで彼女の心情を実感した映像や記録はありましたか?監督ひとつのイメージだけを選ぶことはできないかな。だからこそ、この映画は何百というあらゆる素材やフッテージ映像、写真などから作られていて、それぞれがパズルのピースみたいになっているんだ。今回はそれらを集めて、ひとつの作品として作り上げる過程に力を入れたけど、全部を観終わったときに、複雑な女性であり、アーティストであったマリア・カラスがいったいどんな人物だったのかというのが、多面的にわかるような作りになっていると思うよ。彼女の二重性を映画のなかでも追及している―今回の構成で特にこだわったところはどんなところですか?監督この作品では、彼女自身がナレーターとなって紡いでいく物語に仕上げて、イメージが浮かびあがってくるようにしたんだ。あとは、映画の冒頭にアメリカの人気番組で司会をしていたデビッド・フロストとの1970年に行われたインタビュー映像を使用しているんだけど、それがすべてを繋ぐ糸のようなもの。あとの映像はフラッシュバックのようにして入れて、またインタビューに戻るという形にしているんだ。というのも、あのときの彼女は、マリアとしてより自分を出しているように感じられたからね。彼女は、「自分のなかにマリアとカラスの2人がいる」と話しているけれど、その二重性をこの映画のなかでもずっと追及しているんだよ。―マリア・カラスは女性としても、歌手としても本当にいろんな側面を持っている興味深い方ですが、監督も普段はインタビュアーとしてもご活躍されているということなので、もし実際にマリア・カラスにインタビューできたらどんなことを聞きたいですか?監督この作品を作るうえで、自分の疑問に対しては全部答えをもらったような気がしているから、もう聞くことはないかもしれないね(笑)。なぜなら、何十時間以上もの映像や400通を超える手紙、そして数えられないくらいさまざまな録音や録画を集めて、本質的なものだけを全部この映画の中に入れたからなんだ。だから、実際に彼女がまだ生きていて、会うことができたら、きっと僕は言葉を失ってしまうんじゃないかな。みなさんにとっても、この映画を観ることによって彼女について疑問に思っていたことを知ることができると思っているよ。マリア・カラスの魅力とは?―それだけ知り尽くしたうえで思うマリア・カラスの魅力とは何ですか?監督この映画でも全部映し出しているつもりだけれど、もろいと同時にとても強いところがあり、アーティストとしてすごくユニークな才能があるにも関わらず、人生のなかでいろいろな葛藤がある人だったところかな。そして、そこで感じたいろいろな感情をすべて音楽に注いでいたのがマリア・カラスなんだ。女性であり、アーティストであり、アイコンであり、公共の存在であり、それらすべてだと思うよ。僕は歌ったりはしないけど、マリア・カラスにインスパイアされて、今日は彼女のお気に入りの色である赤を着ているんだ(笑)。―今回は本人の言葉を中心に描いていくという構成にされましたが、それによってより主観的な視点が強くなってしまうとは思いませんでしたか?監督確かにそういうことはあると思うし、実際に自伝を書いているほかのアーティストのなかには、真実とは違う自分や異なるイメージを出している人もいると思うけれど、彼女の場合はそんなことはないと感じているよ。5年間かけてリサーチをするなかで、いろいろな素材を集めた結果として僕が言えるのは、彼女の言っていることはつねに一貫しているということ。数年にわたるインタビューを見ても、手紙を読んでも、プライベートな会話の録音を聞いても、いつも同じストーリーを語っているんだ。それは彼女が嘘をついて自分のイメージを作り上げているわけではないという証でもあるんじゃないかな。つまり、それは彼女だけの真実ではなくて、いわゆる真実だということ。映画のなかでも彼女は、「正直さと誠実さは自分にとって一番価値があること」と言っているけれど、確かにその通りだと思っているよ。もちろん、そのためにものすごく高い代償を払わなければいけなかったけどね。1つの映画にするのはとにかく困難な作業だった―膨大な素材のなかで、使いたかったけど使えないものもありましたか?監督もちろん全部は使えなかったよ。そうじゃないと40時間の映画になってしまうからね(笑)。だからこそ、本当に大切な本質だけを捉えるという作業をするようにしていたんだ。多くの素材は、一貫したストーリーを語るための材料ではあったけれど、それらをただ陳列するだけだとファン以外の人たちにとってはおもしろくないよね?確かに、未公開の素材があるということは大きな財産にはなっていたけれど、あくまでもそのなかからベストなものだけを集めてストーリーを作っていかなければならなかったんだ。そのために、編集室に6か月間こもって物語を紡いでいく作業をしていたよ。ただ、何百もある素材の許可をひとつずつ取るための交渉というのは、たくさんあるなかの困難のひとつでもあったね。―ちなみに、ほかにはどんな大変なことがあったんでしょうか?監督僕の人生の5年間を全部を費やした感じだね。朝も夜も夜中もだけど、特に編集しているときは編集室でそのまま寝て、また朝起きてやるということの繰り返しで、日曜日もなかったくらい。こういう映画に対して、編集を6か月でするというのは、すごく短い時間なんだ。あとは、十分な素材を集めることはもちろん、それぞれを結び付けて1本の映画として作り上げることがとにかく大変だったよ。たとえば、映像はあるのに音がないとか、手紙があるけどイメージがないとか……。だから、いろいろなレベルの困難さがあるけど、エベレストに登るくらいの大変さと言えるかな。ちなみに、14年前に富士山に登ったことがあるんだけど、それを思い出すくらい一歩一歩がとてもキツかったよ(笑)。ドキュメンタリーを作るのにはいろんな手法があるけれど、僕が選んだのはおそらく一番大変な手法だったんじゃないかと今は思っているよ。“マリア・カラス劇場” の幕が上がる!まだマリア・カラスの歌声に触れたことがない人でも、ひとりの女性としてキャリアや恋愛に正直に生き続けた姿から、同じ女性として感じることも多いはず。才能があるゆえの葛藤やその裏に隠された努力、そして愛と苦しみに心が震える1本です。いつになっても色褪せないマリア・カラスの魅力と歌声に酔いしれてみては?心に響く予告編はこちら!作品情報『私は、マリア・カラス』12月21日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー配給:ギャガ© 2017 - Eléphant Doc - Petit Dragon - Unbeldi Productions - France 3 Cinéma
2018年12月19日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。歌劇『蝶々夫人』で歌われる「なんて美しい空!」(作曲/プッチーニ)や『椿姫』の「さよなら、過ぎ去った日々よ」(作曲/ヴェルディ)、『トスカ』の「歌に生き、恋に生き」(作曲/プッチーニ)など、オペラに馴染みのない方でも世紀の歌姫マリア・カラスの名を聞いたことがあるのではないでしょうか。唯一無二の歌声と、演じるキャラクターが憑依する女優としての才能、さらにエキゾチックな美貌と圧倒的なカリスマ性で音楽史に永遠に輝く星となったオペラ歌手、マリア・カラス。スターの座に上り詰めた彼女の名は、自分にも他人にも妥協を許さない、完璧を求めるスタイルや自尊心が高いゆえの周囲との衝突、世間を騒がした恋愛など数々のスキャンダルによってさらに広まりました。【シネマの時間】第50回は、1977年に逝去したオペラ歌手マリア・カラスのドラマチックな人生を紐解くドキュメンタリー映画『私は、マリア・カラス』をトム・ヴォルフ監督のインタビューを中心にお送りします!監督のトム・ヴォルフは、マリア・カラスの歌声に惚れ込み、3年に及ぶ「真のマリア・カラスを探す旅」の中で、マリア・カラスの未完の自叙伝や封印されてきたプライベートな手紙、秘蔵映像、音源などを入手。自宅でリラックスする様子や友人たちとクルーズを楽しむ姿を収めた8ミリ映像、16ミリのプライベートフィルム、熱狂的なファンが無許可で撮影したパフォーマンス映像、お蔵入りとなったテレビインタビューなど、作中の半分以上が初公開素材で構成。これまでモノクロでしか見られていなかった映像も写真をもとにカラー化しています。未完の自叙伝で綴られる言葉や、友人、愛する人に宛てた手紙は映画『永遠のマリア・カラス』でカラス役を演じたファニー・アルダンが朗読。マリア・カラス本人の歌と言葉だけで綴られる真実の告白は、アーティストとして真摯に高みを目指そうとする姿や、ひとりの女性として結婚や出産、幸せの間で揺れ動く姿など観る者に多くの共感を呼びパワーを与えるでしょう。12月21日(金)より日比谷のTOHOシネマズ シャンテや渋谷のBunkamura ル・シネマほか全国で順次ロードショー!ぜひ、映画館でお楽しみください!■映画『私は、マリア・カラス』あらすじー初めて自らの言葉と歌だけで綴る、ディーバと呼ばれた女性の切ない人生の真実。■トム・ヴォルフ監督インタビューーーポスター、とても素敵ですね。ありがとうございます。フランスやアメリカのポスターとは違う日本のポスター、すごくいいなと思っています。同じ写真で作っていますが、仕上がりが違っていて楽しませてもらっています。あのマリア・カラスの写真は、随分長いあいだ観ていますが、未だに魔力を感じるんです。目が離せないんですね。ーーそうですね。映画も鑑賞させていただいたのですが、とても素晴らしく惹き込まれました。マリア・カラスのことをより身近に感じ、さらに好きになりました。12月にいよいよ日本で公開ですが、今のお気持ちをお聞かせください。ものすごくハッピーです。ドキドキしています。言葉になりません。5年かけて製作したのですが、とても大変でしたし、まさか40カ国で公開されるなんて思ってなかったです。一国でも公開されるかわからなかったんです。非常に複雑で時間のかかるプロジェクトで、一体どこに行くかわからない旅でした。特に日本で封切られることに非常に喜びを感じています。というのは、私と日本の間にはとても個人的な関係がありまして、14年前に初めて日本へ来て、その時に本当に日本文化に完全に恋に落ちました。当時、富士山に登ったんですけれども富士登山の経験というのが、自分の人生を変えてしまったんです。マリア自身にとっても日本というのは、とても意義深い国だと思います。舞台に立ったマリアの最後の公演が、日本だったのです。40年以上経って日本にまた再び来れたことは、彼女にとっても意味のあることだと思いますし、日本の観客の皆さんとマリア・カラスのラブストーリーがまだ続いているように思うのです。ーー日本にもたくさんのファンがいて、これまでにも数々のマリア・カラスの映画が製作されましたが、今までにない作品だと思います。没後40年経った現在、マリア・カラスの映画を撮ろうと思ったのはなぜですか?もともとオペラのこともマリアのこともあまり知らなかったんですが、このような形でマリアの映画を創ることになったのは宿命的なものがあったのかと思います。初めてニューヨークのメトロポリタンオペラでイタリアのオペラを聴いて、いろいろ調べていたらマリア・カラスのレコーディングの声を聴きまして、あまりにも素晴らしかったので、もっと知りたくなったんです。多くが関係者が語ったもので、彼女の人生の中には、今なお語られていない素晴らしいストーリーがあることがわかったんです。彼女自身の言葉ではまだ伝えられていなかったので、新しいアプローチで映画にするといいんじゃないかと思いました。ーー宿命的に感じたんですね。直感ですね。はい。マリア・カラスのことをまったく知らないところからスタートして、いろいろ調べてリサーチしました。彼女については、本当にたくさんの本やTV番組があるのですが、いつも他の人の言葉なんですね。そのことに私はとてもフラストレーションを感じて、本当は彼女はどういう人だったのか真実を伝えたいと思いました。もし私がこのプロジェクトができたなら、他人の言葉でなくマリア・カラス自身の言葉で語りたいと思ったのです。というのは、私自身がマリア・カラスのことを知りたいという気持ちもありましたし、観客に一体彼女は本当のところどうだったのかということを他の人の言葉でなく彼女の言葉で知ってほしかった。ーーなるほど。監督のプロフィールを読むと、優れたインタビュアーでもあり、その気持ちは私もよくわかります。3年もの時間をかけて世界中をまわってマリア・カラスの友人たちを探し出し、未完の自叙伝や400通を超える手紙を探し求め、監督の並々ならぬ情熱を本当に素晴らしいと思います。この間の心に残るエピソードを教えていただけますか?舞台裏のエピソードですね。世界中をさまざまなマテリアルを求めて旅したのですがとても大変な旅でした。全部を彼女自身の言葉で製作したかったので、世界中に散らばった材料を見つけるのが大変だったのです。材料を見つけ出してから次に難しかったのは、それを編集することなんですね。バラバラのパズルをどう編集するか。集まったいろいろな材料でひとつのクリアな絵を創らなければいけないのが、とても大変でした。編集作業をしている時に、富士山を登山したことを思い出していました。6カ月くらい編集してたんですけれども、本当に同じ大変さで、あの聖なる山を登るのと同じような気持ちでした。つまり力も必要だし、忍耐力も必要だし、愛と尊敬が必要だと思いました。ーー山登りは、お好きなんですか?実は、そんなに好きじゃなかったんです(笑)。富士山で初めて登山体験をしました。2度目の登山がこの映画です。私は実は登山が好きなのかもしれない。こういう映画を創れたのだから(笑)。ーー世界中をマリア・カラスについての資料を探して本当に素晴らしい情熱だと思います。監督は、マリア・カラスのどこに特に惹かれたのですか?私は、全然オペラのことを知らなかったんですが、一番最初に彼女の歌声を聴いたときに感じた感情が、今までにないものでそこに惹き込まれました。また、彼女の人生や宿命、悲劇的なもの、彼女がそういったすべてを超えて歌にしてアートにして、またそれがレガシーとなって、未だに世界中の人々の心を動かしているところに惹かれたんです。ーーそうですね。すごいパワーだと思います。音楽史に永遠に輝く才能と絶賛されたマリア・カラスですが、一方でいろいろなアクシデント、パッシングにもあっています。28歳年上の男性との結婚、大統領やセレブも駆けつけたローマ歌劇場の舞台を第一幕で降りたことへのパッシング、メトロポリタン歌劇場の支配人とのバトル、ギリシャの大富豪オナシスとの大恋愛、そしてそのオナシスが元ケネディ大統領夫人ジャッキーと結婚したことを新聞で知るという、とても切ない衝撃の顛末などドラマチックな人生でまさにオペラの中の主人公のようです。監督は、マリア・カラスのような女性の生き方を男性としてはどう思われますか?私は、この映画を彼女の視点で創りました。つまり女性の視点で創ったということで、自分の視点というのは全部取り除いて、彼女の視点を観客へ伝えるためのいわば媒体、メッセンジャーになったのです。自分の視点はまったく排除しているんです。彼女が自分自身として女性としての自分、アーティストとしての自分、キャリアを持っている自分。そのいろいろな面から見た彼女を全部映画で表現しました。女性の人は非常に共鳴できると思います。特に50〜60年代、あれだけのキャリアを持っていたということは、女性としてはとても大変だったと思うのです。より強くならなければならなかった。ーーなるほど、メッセンジャーなのですね。確かにプロフェッショナルな歌姫としての姿に感動しましたし、あのような繊細で可愛らしい面があったのだということもわかってより身近に感じました。はい。この映画を創ったポイントはまさにそうなんですね。マリア・カラスの偉大なアイコンであり、伝説の歌姫のもうひとつの顔が、素晴らしく美しい人間であったということを観せたかったんです。この映画を観ることによって皆さんが、マリア・カラスを身近に感じると共に、人間的な面が理解できたからこそ、アーティストとしての彼女をより愛せるようになるという風になれば良いと思います。つまり彼女の人間としての脆さを理解することによって、彼女は神と言われていたわけなんですが、そうではなくて人間なんだ。人間が天に近づこうとしてもがいていたことを、理解していただけたら嬉しいです。ーー手紙の語りの部分も個人的に語られてるように感じられて、あんなに筆まめな方だったんだなということにも驚きました。そうですね。たくさん手紙を書いていますよね(笑)。携帯もメールもない時代で、伝達の手段が手紙でした。手紙というのが私たちにより親密さを感じさせるわけです。手紙の中に書かれている感情は、特別に親密なもので、ある意味彼女の内なる声だと思います。ーー監督自身が一番好きなシーン、そして今回劇中でさまざまなオペラを聴くことができるのも見所ですが、特に好きな楽曲を教えてください。そして最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。まずは、歌劇ノルマの「清らかな女神よ」(作曲/ペッリーニ)がやっぱりすごいなと思うのですが、58年の彼女の絶頂期の場面をフルカラーで観ることができるのもワクワクします。でも同時にトスカも良いし、カルメンも良いし、ひとつのシーンを選ぶのは難しいですね(笑)。観ていただいた方が、彼女の内面から見た人生から何かを感じていただけたらと思います。マリア・カラスは、歌に生きた特別なアーティストであり、恋に生きたひとりの女性であったわけなんですけども、彼女の宿命・人生といったものを内側から経験していただいて、より理解することで素晴らしい伝説的なアーティストの人間というものをありのままに感じていただければと思います。ーー貴重なお話をありがとうございました。映画のご成功、今後のご活躍を心よりお祈りしております!■トム・ヴォルフ監督プロフィールロシア、サンクトペテルブルク生まれ、フランス育ち。2006年に映画作りを始める。カメラマンとしても活躍。ファッション広告、国際的組織や企業のPR映像、オペラをテーマとする短編映画などを製作。シャトレ座ではオーディオビジュアル・コミュニケーションを3年に渡り担当し、さらに、プラシド・ドミンゴ、スティング、デヴィッド・クローネンバーグなどの数々の偉大な人物や作家のインタビュアーとしても活躍。2013年にニューヨークに移り、マリア・カラスの歌声に感銘を受け、マリア・カラスを探求するプロジェクトを開始。3年間にわたり世界中を旅し未公開の資料や映像、音源を探す。またカラスの近親者や仕事相手にも会いに行き、60時間以上のインタビューを実施。そこで得た貴重な情報や素材が初の長編監督映画となる『私は、マリア・カラス』(原題:Maria by Callas)、3冊の書籍、2017年9月パリで開催した展示会などで公開。■映画『私は、マリア・カラス』作品紹介映画『私は、マリア・カラス』2018年12月21日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国で順次ロードショー!公式サイト:原題:Maria by Callas監督:トム・ヴォルフ製作:トム・ヴォルフ朗読:ファニー・アルダン製作年:2017年製作国:フランス配給:ギャガ上映時間:114分映倫区分:G©2017 - Eléphant Doc - Petit Dragon - Unbeldi Productions - France 3 Cinéma■映画『私は、マリア・カラス』登場人物アリストテレス・オナシス(海運王)バティスタ・メネギーニ(実業家・夫)エルビラ・デ・イダルゴ(ソプラノ歌手・恩師)ジャクリーン・ケネディ(元米国大統領夫人)ヴィットリオ・デ・シーカ(俳優・映画監督)ピエル・パオロ・パゾリーニ(映画監督)ルキノ・ヴィスコンティ(映画監督)オマー・シャリフ(俳優)ブリジット・バルドー(女優)カトリーヌ・ドヌーヴ(女優)グレース・ケリー(女優・モナコ公妃)レーニエ3世(モナコ大公)エリザベス・テイラー(女優)ウィンストン・チャーチル(元英国首相)エリザベス女王マーガレット・ローズ(エリザベス女王の妹)ジャン・コクトー(作家)フランコ・ゼフィレッリ(映画監督・オペラ演出家)ジュゼッペ・ディ・ステファノ(テノール歌手)ルドルフ・ビング(メトロポリタン歌劇場支配人)エドワード8世(ウィンザー公爵)ウォリス・シンプソン(ウィンザー公爵夫人)【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年12月14日その歌声で人々を魅了し、ファッションや恋愛、その一挙手一投足まで注目を集める世界的な歌姫たち。この冬、そんな歌姫たちを取り上げた映画が続々と公開される。■『私は、マリア・カラス』“元祖”ディーヴァのドキュメンタリー12月21日(金)公開圧倒的な歌唱力で“絶対的ディーヴァ”と評されるオペラ歌手であり、数々のスキャンダルによって私生活にも注目が集まった“元祖セレブ”でもあるマリア・カラスの人生が紐解かれるドキュメンタリー『私は、マリア・カラス』。いまではポップスの世界でも使われるようになった“ディーヴァ(歌姫)”という言葉も、元々はオペラの世界で卓越した歌唱をする女性歌手への賛辞として、このマリア・カラスから広まった。本作ではまさに“元祖”ディーヴァであるマリア・カラスの人生が、初公開の映像と彼女自身の言葉と歌によって綴られていく。「トスカ」や「カルメン」「蝶々夫人」など、マリア・カラス本人が歌唱するオペラの舞台映像もふんだんに盛り込まれており、彼女の“世界にひとつの歌声”と「歌う女優」とも評された胸打つ演技力をスクリーンで存分に楽しめる。■『アリー/ スター誕生』主人公アリーはまるでレディー・ガガそのもの12月21日(金)公開フィクションの世界でも、“歌の才能を見出された主人公がスターダムを駆け上がっていく”という歌姫誕生の物語はこれまでも何度か映画化されてきた。今年は新たにブラッドリー・クーパー監督・主演&レディー・ガガ主演で映画化したのが、『アリー/ スター誕生』。歌手を夢見ながら、昼はウェイトレスとして働き、夜はバーで歌うアリーが、世界的シンガーのジャクソンと出会い、心を通わせながらスターダムを駆け上がっていく姿を描く。映画のために描き下ろされた楽曲の数々と、ガガの圧倒的な歌声が観る者の心を揺さぶる本作。全米の公開と共に発売となったサウンドトラックが見事、全米初登場から3週連続で1位を達成、全英アルバム・チャート2週1位、そして世界83か国のiTunesで1位を獲得する大ヒット。アカデミー賞だけでなく、グラミー賞での受賞も期待されている。また、ガガは本作が映画初主演。現代を代表する歌姫であるガガの歌声はもちろん、彼女自身を彷彿とさせるアリーを熱演する姿にも注目。■『ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』ポップスの歌姫の素顔に迫る2019年1月4日(金)公開『ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』は、ポップス史上に燦然と輝く奇跡の歌姫ホイットニー・ヒューストンの素顔に迫るドキュメンタリー。80~90年代を代表する女性シンガーでグラミー賞に8度輝き、全世界で2億枚以上のアルバムを売り上げたホイットニー。どこまでも伸びる圧倒的な歌唱力を備え、同時代を生きた人々に大きな活力を与えた彼女は、映画『ボディガード』の世界的成功とボビー・ブラウンとの結婚を境に、薬物問題、複雑な家族問題ばかりが取り沙汰されるようになり、48歳という若さで不慮の死を遂げてしまう。一体、彼女に何があったのか?本作ではホイットニー・ヒューストン財団公認により、初公開となるホームビデオや貴重なアーカイブ映像、未発表音源とともに、家族、友人、仕事仲間などの証言から紡ぎ出される、彼女の真実の姿をとらえていく。いつの時代も、圧倒的な歌唱力で世界をとりこにしながらも、ステージを降りれば様々な悩みを抱えてきた“歌姫”たち。この冬は彼女のたちの生き様に涙し、歌声に酔いしれてみては。『私は、マリア・カラス』は12月21日(金)よりTOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC私は、マリア・カラス 2018年12月21日よりTOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開© 2017 - Eléphant Doc - Petit Dragon - Unbeldi Productions - France 3 Cinémaホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~ 2019年1月4日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 WH Films Ltd
2018年11月26日新人タレントの森マリアと出口夏希が、ミュージシャンの澤部渡によるソロプロジェクト・skirt「遠い春」のミュージックビデオ(以下MV)に出演していることが23日、明らかになった。同日よりMVが公開された。2人が出演したのは、skirtが31日にリリースするニューシングル「遠い春」の表題曲MV。同曲は、映画『高崎グラフィティ。』の主題歌として書き下ろされた。MVでは、2人がセーラー服姿で女子高生に扮し、ノスタルジックな映像描写の中で、楽曲が持つ儚さが描かれる。森は2000年3月16日生まれ、兵庫県出身で今年4月に上京したばかりの18歳。映画『咲-Saki-』に出演するなど、女優として活動している。一方の出口は2001年10月4日生まれ、東京都出身の17歳。今年3月にデビューし、「東進ハイスクール」のWEBムービーに出演したほか、『Seventeen』専属モデルに抜てきされ、活躍の場を広げている。
2018年10月23日繊細さの中に強さがあり、シンプルだけど主張のあるボリューミーなジュエリー。夏のコントラストにも映えるし、素肌にまとえば、すこしいつもより大胆な気分にさせてくれる。そんなジュエリーたちを、編集部が一目惚れした5ブランドから定番・新作含めてピックアップしました。連載3回目はマリア・ブラック(MARIA BLACK)のジュエリー。マリア・ブラック / MARIA BLACK着飾るのは楽しいこと、もっとジュエリーで遊んで。デンマーク・コペンハーゲン発のブランド、マリア・ブラックは2017年春夏から本格的に日本展開がスタートしたニューブランド。美と芸術性を兼ね備えつつアクセサリーの常識を破る、ということを理念にデザインを行うデザイナーのマリアにより、コンテンポラリーでインパクトの強い個性派ジュエリーが毎シーズン生み出されています。ブランドの定番は、シルバーの表面にゴールドメッキを施したシルバーコレクション。スティックや球体などいくつかのパーツからなるオブジェのようなピアス、細長いCの形をしたピンブローチ式の留め具のピアスはそれそのものでも存在感は主張できるけど、他のデザインのピアスと組み合わせたり二つづけしたりして遊んでみるのはどう? それぞれビッグサイズなのに軽いつけ心地も魅力的。ピアス 2万8,000円、2万3,000円*片耳売り 大ぶりと小ぶりの存在感あるゴールドカラーのフープピアスは、シルバーコレクションから登場した今シーズンの新作。二つを重ねづけしても楽しめる。1万円台から手に入るお手頃なプライスも嬉しいところ。ピアス 3万1,000円、1万7,000円問い合わせ:ショールーム セッション 03-5464-9975連載の続きをみる。▼ コールムーン / CALL MOON「美しい哲学を身につける。」▼ モイル / moil「ふぞろいなまま、癖のある美しさ。」▼ ヒロタカ / Hirotaka「シック、でも心はいつまでもエッジーなまま。」▼ シャルロット・シェネ / CHARLOTTE CHESNAIS「体の一部までアートピースにしてしまうジュエリー。」
2018年06月07日1998年6月。世界三大コンクールのひとつ、チャイコフスキー国際コンクールの声楽部門を制したソプラノの佐藤美枝子。優勝に限らず、3位以内に入賞した日本人声楽家はいまだに彼女だけだ。10月1日(月)に東京・紀尾井ホールで優勝20周年記念のリサイタルを開く(ピアノ=河原忠之)。【チケット情報はこちら】コンクール参加を決めたのは、開催のわずか半年ほど前。「松本美和子先生からやっとお許しが出て、それから受験できるのはチャイコフスキーだけでした」。急遽ロシア語の発音を学ぶところから始めた。おそらくは短すぎる準備期間。しかし一次予選で大きな手応えを得る。今回の演奏曲にもあるチャイコフスキーの歌曲《子守歌》のあと、客席の大拍手が鳴り止まず、次の曲を歌い始めることができなかった。「実はこの曲の最後の高いラ♭の弱声を克服できたのは、モスクワに入ってから。それからは、いくらでも長く延ばせるぐらい自信を持って歌えました」。そこで喝采を浴びて気持ちも乗った。ところが予期せぬ困難も。二次予選通過後、事務局の不手際で、事前に登録済みの本選の2曲のうち1曲を変更させられたのだ。代わりに指定されたリムスキー=コルサコフのアリアを中1日の急ごしらえで暗譜。それでも栄冠を獲得したのだからすごい。もう1曲の本選曲《ルチア》の狂乱の場の圧巻の素晴らしさは、当時発売された実況CDでも聴くことができる。彼女の代名詞とも言えるコロラトゥーラの超絶技法を駆使するこの難曲は、もちろん秋のリサイタルでも聴ける。今回の選曲は、自分の表現、自分の声の色に徹底的にこだわった。「叙情だったり、激しさだったり、自分が今できることを最も出せる曲を選びました」。声の色やニュアンスだけで情景が浮かぶような表現者になりたい。高校時代にマリア・カラスのレコードで衝撃を受けて以来、その思いは変わらない。「ずっとそれを追い求めて、できることの幅も広がって自信もついて来たけれど、まだまだ勉強。たぶん歌手人生が終わっても、自分の生徒たちにそれを求めてゆくことになるのだろうと思います」もうひとつ、今回の大きな挑戦だというのが声質とレパートリーの拡大だ。彼女が最も得意とするのは、ソプラノの中でも一番軽いレッジェーロの声質のレパートリーだが、年齢とともに声はふくよかに、重くなってゆく。今回はその重い声のための曲も加えた。「レッジェーロが歌えなくなってレパートリーを変えるのではなく、常に両方を歌えるような歌手でいたい。今年、オペラ《夕鶴》を歌わせていただいて、そのイメージが具体的に見えて来ました」つまり、《ルチア》や《ラクメ》のようなレッジェーロの歌と、《ノルマ》や《エフゲニー・オネーギン》のような少し重いソプラノの歌の両方が並ぶ。両者をどう歌い分けるのか、あるいはどう共通の表現で聴かせるのか。20周年の集大成のリサイタルはまた、さらなる円熟に向けての新たな地平を拓く機会にもなりそうだ。取材・文:宮本明
2018年06月06日近年、着実にキャリアを重ねている注目の若手バリトン、大西宇宙。NYの名門ジュリアード音楽院の主催する声楽オーディションで最優秀賞を受賞して同学院に入学。在学中には《フィガロの結婚》や《エフゲニー・オネーギン》などに主要キャストとして抜擢されたほか、学内オーディションを経てリサイタル・デビューも飾った。大西宇宙 リサイタル チケット情報「多様性に富んだ複雑な文化的背景を持ち、世界中から才能が集まるアメリカでなら、様々な国のオペラを本格的に学べると思った。4年間で声楽専攻の日本人は結局、自分だけだったので英語力もかなり鍛えられました!」卒業後の欧州での足掛かりをドイツで模索していた頃、今度はシカゴ・リリック・オペラにスカウトされる。「リリック・オペラは1954年の創設ですが、最初のシーズンにマリア・カラスが伝説的なアメリカ・デビューを果たして以来、数多くのスターを輩出してオペラ・ファンを魅了してきた。劇場が大きく、定番の人気作品から現代ものまでレパートリーも幅広い。スタッフや聴衆の耳も肥えているので鍛錬の場所としては最高です。基本はアンサンブル・キャストですが、カヴァー役も務めます。最初の大きな役はオネーギン。途中降板した歌手に変わって終幕だけの出演でしたが、それで信頼を得て、いろんな役をやらせて貰えるようになりました」2015年には同歌劇場の世界初演オペラ《ベル・カント》に出演。1996年の在ペルー日本大使公邸占拠事件をヒントに書かれた小説を原作とする同作でペルー人神父を好演し称賛を得た。「主にスペイン語やラテン語歌唱の役ですが、日本人役のキャストの語学指導も担当しました(笑)」大西は今年6月には日本でプレトニョフ指揮、ロシア・ナショナル管によるチャイコフスキーの歌劇《イオランタ》(演奏会形式)にロベルト公爵役で出演。その1週間後には待望の本格的なソロ・リサイタルにも臨む。「チャイコフスキーのオペラでバリトンはいつもどこかクセのある役。イオランタの許嫁なのに別の女性に恋している公爵には情熱的なアリアなどもあって、とても魅力的なのでどうかご期待下さい。一方のリサイタルはアメリカでの8年に及ぶ修業時代の集大成になるようなプログラムを組みました。フランス歌曲からシェイクスピアのテキストによる英語の歌に、イタリアものからロシアものまで盛り沢山ですが、どれも想い入れのある作品ばかり。こちらもお楽しみに!」ロシア・ナショナル管弦楽団の歌劇「イオランタ」は6月12日(火)に東京・サントリーホールにて。リサイタルは6月19日(火)に東京・浜離宮朝日ホールにて開催。チケットは3月25日(土)発売。取材・文:東端哲也
2018年03月07日デンマーク発のファッションジュエリー・マリア ブラック(MARIA BLACK)のポップアップストアが、9月8日から24日までエストネーション六本木ヒルズ店2階にてオープンする。デンマークとアイルランド人の血を引くマリア・ブラックは、世界のカルチャーへの興味が強く、ヨーロッパやブラジル、インドなど様々な国を旅し、そこで得たインスピレーションや美しいものがクリエイション源となっている。貴金属へのパッションと最新ファッションにアプローチしたコンセプチュアルなコレクションは、2013年にオープンしたフラッグシップの他、約35ヵ国の厳選したショップで展開をする。同ポップアップでは、ブランドのフルラインアップがそろい、人気のシルバーコレクションに加え、ファインコレクション、2018年春夏コレクションの新作なども用意される。
2017年09月05日ディオール(Dior)が、ウィメンズのアーティステックディレクター、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)のファーストコレクションとなる2017年春夏コレクションよりアクセサリー「ジャディオール(J'ADIOR)」を発売する。クチュリエの姓を新たに解釈した「J'ADIOR」というフレーズは、コレクションの中でも重要なテーマの一つであり、バッグやパンプスのストラップ、アイウエアのフレームをはじめ、リングやイヤリング、チョーカー、Tシャツなどさまざまなアイテムにあしらわれている。動画引用元:(ディオールオフィシャルYouTube:
2017年02月18日ディオール(Dior)は、メゾン初の女性デザイナーに就任したマリア・グラツィア・キウリによるファーストコレクションにインスピレーションを得た、限定カラーメイクアップコレクションを2016年1月3日(火)から10日(火)まで、伊勢丹新宿本館にて発売する。これに伴い、スペシャルイベントを開催する。マリア・グラツィア・キウリのデビューコレクションは、モノクロームのファッションにディオールのシグネチャーである、星やハートのチャームを鮮やかなカラーで登場し、モダンなフェミニニティが表現された。キウリが発信するフェミニニティにインスパイアされた限定コレクションは、クリスチャン・ディオールが「究極のフェミニニティ」と表したピンクカラーを中心としたラインナップになっている。フェミニニティの象徴「ピンク」色の限定メイクアップ「DIOR」と大きくメゾンロゴの入った「パレット アンテンポレル」は、血色感をプラスするフェイス パウダー。付属のカブキ ブラシでブレンドしさっと肌にのせれば、たちまちナチュラルな赤みを帯びた頬に。目元には、限定アイシャドウ パレット「サンク クルール デザイナー」がオススメ。ピンク系・ライトグリーン系の春らしい5色が揃い、可憐なまなざしを演出してくれる。刻印サービス、17年春コスメ先行販売もまた店頭では、ここでしか行われない限定サービスも実施。先行発売となるディオール 2017年春メイクアップ コレクション「カラー グラデーション」の目玉となる限定アイシャドウ「カラー グラデーション パレット」、または「サンク クルール デザイナー」を購入すると、名前とチャームを刻印してくれる。そのほか、カラーメイクアップが楽しくなる企画が目白押しなので、ぜひ足を運んでみて。【イベント詳細】ディオール カラー チャーム イベント開催期間:2016年1月3日(火)~10日(火)会場:伊勢丹新宿本館1階=ザ・ステージ住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1内容:・伊勢丹新宿店 限定カラー コレクション発売・カラーチャーム デジタルグラフィティーウォール・アイシャドウパレット対象製品購入の方へ限定刻印サービス・ニュールック スプリング2017 先行発売(2017年1月6日全国発売)■伊勢丹新宿店 限定カラー コレクション<伊勢丹新宿店限定&生産数量限定発売>・サンク クルールデザイナー 全2色 各7,600円+税<限定品>・パレット アンテンポレル 7,000円+税<限定品>・ディオール アディクト グロス 全2色 各3,400円+税<限定品>・ディオール ヴェルニ 全2色 各3,000円+税<限定品>【問い合わせ先】パルファン・クリスチャン・ディオールTEL:03-3239-0618
2016年12月30日ミラノと言えば、日本のイタリアンレストランで目にするミラノ風リゾットやミラノ風サラダなどの“ミラノ風”メニューだったり、全国各地にある映画館の名前にミラノが入っていたり、日々の生活のなかでよく見聞きしている名称です。そして旅におけるイタリアの都市ミラノと言えば、やはりオペラハウスの最高峰として君臨するスカラ座。今回ピックアップするのは、そのスカラ座の歴史をたどるドキュメンタリー『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』です。18世紀に誕生したスカラ座の240年の歴史をふり返りながら、2014/2015年シーズンの開幕公演「フィデリオ」の準備に追われる劇場スタッフの姿を通しながら、なぜスカラ座がオペラハウスの最高峰であるのか、なぜ特別であるのかを映し出していきます。あまりオペラに馴染みのない人にとっては、次から次へと登場するスカラ座に関わってきた人たちが歴史的に有名な人であっても知らない場合もあると思います。けれどパフォーマンス映像やアーカイヴ映像のなかには──たとえばマリア・カラスやルキノ・ヴィスコンティ、グレース・ケリー、イングリッド・バーグマンなど、映画でもお馴染みの人物も登場。知っている人物が数人いるだけでも興味が湧いてきます。「スカラ座はどういう場所か?」スカラ座で働く人やステージに立つ人たちにその質問すると「美しい場所」「特別な場所」「最高の場所」「大切な場所」「劇場自身が生きている」「私の故郷」…という答えが返ってくるように、102分のこのドキュメンタリーを観終わる頃には、もっとオペラについて知りたい、観てみたい、できることならスカラ座に行ってみたい!と心を奪われているはず。オペラ好きはもちろん、初心者にとってオペラの入口となる絶好の1本です。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)
2016年12月27日オスカー女優ナタリー・ポートマンの夫で振付師のバンジャマン・ミルピエの“挑戦”に密着した『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』と、音楽史に輝く偉人たちに愛された世界最高峰のオペラハウスに迫る『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』という、世界二大劇場を描くドキュメンタリーが共に12月23日(金・祝)より公開される。年の瀬は、目にも耳にも美しい優雅な映画を見て、気持ちよく新しい1年を迎えたいもの。そんな気分にピッタリな、厳かで豪華絢爛の世界二大歌劇場のドキュメンタリーには、オペラやクラシック・バレエ好きはもちろんのこと、ふだん「ちょっと敷居が高いな」と感じている人にもオススメの貴重映像が満載となっている。まず、『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』は、『ブラック・スワン』でも知られるバンジャマン・ミルピエが、バレエの殿堂パリ・オペラ座において新作を完成させるまでの40日間に密着する。ミルピエはニューヨーク・シティ・バレエ団でキャリアを積んだ後、2013年、錚々たる有力候補を押しのけ、史上最年少でオペラ座の芸術監督に大抜擢された。団内の階級制度を否定し、初めて黒人ハーフダンサーを主演に起用するなど、伝統ある名門に大胆な変化をもたらしていくが、ダンサーの怪我やストライキ、衣装の不具合など次々にトラブルが襲い掛かる。果たして、公演は無事に初日を迎えられるのか――?伝統と革新のせめぎ合いに挑んだミルピエが見出した、次世代スターダンサーたちの躍動的な演技は息をのむほどに美しい。また、ともに公演を創り上げる気鋭のクリエイターやスタッフたちの仕事ぶりも丹念に描かれ、開幕に向けた興奮と喜びを鼓舞していく1作となっている。さらに、『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』は、母国イタリアはもとより、世界中から称賛と羨望を集めるオペラハウスの歴史と、現在の活動の両方を同時に体感することができるアート・ドキュメンタリー。「シーズン初日」に向けて働く劇場スタッフ、アーティスト、劇場幹部などが臨場感たっぷりに紹介され、実際にオペラ公演を訪れたとしても知ることのできない貴重な“舞台裏”が満載。合間には、スカラ座の歴史的なエピソードが、俳優による再現ドラマと、実際のアーティストによる舞台映像、インタビューを使って語られ、240年に及び偉人たちと共に創り上げられてきた「伝説」が生まれる瞬間に、時空を超えて立ち会うことができる。劇場に縁のある芸術家たちには、ジュゼッペ・ヴェルディ、ジャコモ・プッチーニ、アルトゥーロ・トスカニーニ、マリア・カラス、ルキノ・ヴィスコンティ…と枚挙にいとまがないほどの豪華な顔ぶれ。なぜ、スカラ座はこれほどまでに人々を魅了し、世界最高峰のオペラハウスになりえたのか、本ドキュメンタリーはその秘密にも迫っていく。『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』は12月23日(金・祝)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月18日真っ黒な見た目に加え、ゴミをあさったり、時に人間を威嚇したりすることもあるなど、嫌われ者として語られることの多いカラス。カラスにまつわる不吉な迷信も多く、できれば関わりたくないと思う人もいるのではないでしょうか。【全ての画像はこちら→】吉田伊織さん(@iori_ysd)がTwitterに投稿したのは、そんなカラスとのひとコマ。カラスの印象が少しだけ変わってしまうような交流を垣間見ることができます。----------柵の上にたむろするカラス。このカラスが何か食べていたため写真を撮ろうとしたところ、なんと近づいてきたとのこと!え……怒らせちゃった……?(スッ……)くれるの!?「どうぞ♪」このつぶらな瞳!!こんなにも穏やかな表情をしたカラスを見たことがあるでしょうか。カラスが食べ物を差し出してくれた意図はわかりかねますが、かわいい顔をしていることだけは間違いありません。これまでカラスに恐怖心を抱いていた人も、少しばかりイメージが変わったはず♪さすがにこのおすそ分けは遠慮したという吉田さんですが、その後カラスは自分で再び食べ、「ホントにいらなかった?」という顔をしていたということです。このやりとりを捉えた画像のすべては、関連記事の『【かわいいカラス画像】食事中のカラスが見せてくれた愛くるしい表情に胸キュン』からもご覧いただけます♪食べ物を奪っていくイメージもあるカラスにおすそ分けされるなんて、お腹がすいているように見えたのかもしれませんね!●文/パピマミ編集部
2016年12月07日映画『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』が、2016年12月23日(金・祝)よりBunkamuraル・シネマ他全国ロードショー。240年もの歴史に彩られた、イタリア・オペラの最高峰とされる歌劇場「ミラノ・スカラ座」。ジュゼッペ・ヴェルディ、アルトゥーロ・トスカニーニ、ルキノ・ヴィスコンティといった偉人たちと結びついた伝説は長年受け継がれ、今日に至るまで神聖さを保ち続けている。スカラ座の魅力は、オペラ発表の場に留まらず、人気ダンサーを生み出すバレエ団・バレエ学校を併設するほか、管弦楽団や合唱団の公演も行われ、芸術の殿堂として名高い。本作では、出演者の練習風景や準備に追われるスタッフの様子から、歴史的な建物の外部と内部、歌劇場の構造設備を鮮明な映像で紹介。また「スカラ座」とゆかりのある著名人のインタビューや貴重なアーカイブ映像も交えている。撮影監督は『グレート・ビューティー/追憶のローマ』のルカ・ビガッツィが担当。予告編では、音楽監督のダニエル・バレンボイム、バレエダンサーのロベルト・ボッレ、世界三大テノール歌手のプラシド・ドミンゴらが登場し、「この劇場は生きている」「その美しさは格別だ」と、口々にスカラ座への賛辞を重ねていく。映像の中盤では、煌びやかな衣装に身を包み、微笑む伝説の歌姫マリア・カラスや、モナコ公妃グレース・ケリー、革命的指揮者のアルトゥーロ・トスカニーニの姿も捉えられ華々しい仕上がりだ。【作品詳細】映画『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』公開日:2016年12月23日(金・祝)よりBunkamuraル・シネマ他全国ロードショー原題:Teatro alla Scala : The Temple of Wonders2015年/イタリア映画/102分/配給:コムストック・グループ©Rai Com - Skira Classica - ARTE France - Camera Lucida Productions 2015
2016年11月14日ディオール(Dior)は、メゾン設立以来初の女性アーティスティック・ディレクターであるマリア・グラツィア・キウリを迎え、初めてのコレクションとなる2017年春夏ウィメンズコレクションをパリ・ファッション・ウィーク4日目の2016年9月30日(金)に発表した。マリアが選んだ、デビューシーズンのキーワードは「フェンシング」。男性と女性が同じユニフォームを着用する「フェンシング」の特性に、男女の性差を縮めたいという想いを重ね、力強い女性を描き出す。身体を守る「フェンシング」の防具は、フェミニンなアレンジを加えてモードへと昇華。レース&チュールを重ねたベスト型、シャツとマッチさせたワンショルダータイプなどが登場している。刺繍の差し方が美しく、メゾンのアイコン蜂やCDのロゴ、真っ赤なハートなどが随所で顔を出している。また、テーラードは控えめになり、これまで見られなかったカジュアルウェアが投じられている。デニムパンツや「WE SHOULD ALL BE FEMINIS」とメッセージ性の強いTシャツ。そして、ブランドロゴをあしらったブラトップ・ショーツなどはシーズンアイコンの一つとなり、シースルードレスやブラトップにレイヤードされて、ランウェイに登場している。マリアがメゾンへ運んできたもの。ポエティックな刺繍ドレスは、そのわかりやすい例であろう。大小様々なビーズで描かれた、星座やガーデン、海の生き物などのエンブロイダリーは、一日眺めていても飽きないほど繊細で美しい仕上がり。アクセサリーラインには、ブッグ形のクラッチ(ストラップも付けることができる)や「フェンシング」風の新スニーカーを仲間に加え、メゾンの新しいワードローブを生み出している。
2016年10月03日20世紀最高の歌姫(ディーヴァ)、マリア・カラスをはじめ、音楽史に燦然と輝く偉人を世に送り出してきたオペラハウスの最高峰、“ミラノ・スカラ座”。いまなおイタリア・オペラの代名詞的存在として栄華を紡ぐ歌劇場の「全貌」を鮮やかに紐解くアート・ドキュメンタリー『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』が、12月より公開されることになった。240年もの歴史に彩られた、イタリア・オペラの最高峰とされる歌劇場“ミラノ・スカラ座”。ジュゼッペ・ヴェルディ、アルトゥーロ・トスカニーニ、ルキノ・ヴィスコンティといった、数々の偉人たちと切り離しがたく結びついた伝説は長年受け継がれ、今日に至るまで神聖さを保ち続けている。50年代には、ヴィスコンティ演出による『椿姫』で劇場に記録的収益をもたらした、スカラ座屈指のスター、マリア・カラスが生まれ、全盛期を迎える。オペラだけでなく、数多くの人気ダンサーを生み出すバレエ団・バレエ学校を併設するほか、管弦楽団や合唱団の公演も行われ、まさしく「芸術の殿堂」としての名声を欲しいままにする、スカラ座の“すべてに迫る――。本作は、出演者の練習風景や、シーズンを迎える準備に追われるスタッフの様子から、伝説を生み出した歴史的な建物の外部と内部、歌劇場の構造設備を鮮明な映像で紹介するほか、リッカルド・ムーティ、プラシド・ドミンゴ、ロベルト・ボッレなど、スカラ座とゆかりのある著名人のインタビューや貴重なアーカイブ映像で綴られるドキュメンタリー。アカデミー賞外国語映画賞に輝いた『グレート・ビューティー/追憶のローマ』の撮影監督ルカ・ビガッツィによる圧巻の映像美も、大きな見どころの1つだ。指揮者で総監督のダニエル・バレンボイムに、「この劇場は生きている」と言わしめるスカラ座。観客は、いまなお生々しく新たな芸術を育むオペラハウスの“現在”から“過去”を目の当たりにし、時空を超えた歴史の旅へといざなわれていく。オペラ初心者にとっても、格好の歌劇&歌劇場ガイダンスであり、芸術の創造の記録となるだろう。『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』は12月、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月22日ディオール(Dior)の新アーティスティック・ディレクターが、マリア・グラツィア・ キウリ(Maria Grazia Chiuri)に決定。ブランドが創設されてから初めての女性アーティスティック・ディレクターとなる。ヴァレンティノ(VALENTINO)で長期に渡りアクセサリー・デザイナーとして活躍したマリア・グラツィア・ キウリ。2008年からは、ピエール・パオロ・ピッチョーリ(Pier Paolo Piccioli)とともに、クリエイティブディレクターを務めていた。マリア・ グラツィア・キウリは、2016年7月7日(木)にヴァレンティノのクリエイティブディレクターを退任した報道が出たばかり。ディオールでは、オートクチュールとプレタポルテ、アクセサリーコレクションのデザインを担当する予定だ。2015年10月にラフ・シモンズが退任して以来、さまざまな人物の噂が立っていたポストがようやく決定。2016年9月に発表される2017年春夏コレクションでデビューするとされており、高い注目が集まる。
2016年07月11日クリスチャン・ディオール(Christian Dior)は7月8日付で、ウィメンズのアーティステックディレクターにマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)を迎え入れた。彼女は同ブランド初の女性アーティステックディレクターとなり、オートクチュール、プレタポルテ、アクセサリーコレクションを統括する。ベルナール・アルノー(Bernard Arnault/LVMHモエ ヘネシー・ルイ・ヴィトン会長兼CEO)は、「マリア・グラツィア・キウリは国際的にも高い評価を得ており、才能に満ちている。ムッシュ・ディオールによって確立された伝統と格式を、彼女は優美かつモダンな視点で描きだすことだろう」と語る。またマリア・グラツィア・キウリは「ディオールの一員になれることは、非常に光栄なこと。女性らしさを強く表現しているディオールに、初の女性ディレクターとして就任したことには非常に大きな責任があります。ディオールが絶えることなく受け継いできた伝統は、いつの時代においてもファッションインスピレーションの源です。今は、私が思い描くビジョンを表現することをとても楽しみにしています。私に任せてくださったアルノー氏とトレダノ氏に深く感謝しています」とコメントした。ディオールのCEOであるシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)は、「彼女が描き出す官能的かつ詩的な要素を備える女性像は、まさにムッシュ・ディオールのようだ。その卓越したクチュリエとしての技術や、クラフトマンシップへの深い造詣は、私達ディオールと素晴らしいハーモニーを奏でることだろう」とコメントしている。マリア・グラツィア・キウリがアーティステックディレクターに就任して初のコレクションを今年のパリコレクション期間9月30日にパリにて発表される。
2016年07月09日マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)は、オリジナルワッペンでカスタマイズするイベント「PATCHMARC」をスタート。マーク ジェイコブス 青山店での開催を皮切りに、伊勢丹新宿店、阪急うめだ本店 期間限定ストアでも行う。期間中、店頭で対象商品を1点購入すると、3枚セットのオリジナルワッペンがプレゼントされる。ブランドの頭文字をとった「M」マークやリップスティックを描いたものなど、全9種類の中から好みのものを3つ選ぶことができる。青山・公式オンラインストアの2店舗で対象となるTシャツは、デザイン性のあるものばかり。メンズからは、ブランドのロゴを反転させた遊び心あふれる「ポルトガル ジャージー Tシャツ」やオペラ歌手マリア・カラスを描いた「フェイス プリント Tシャツ」が対象に。一方、ウィメンズでは、フロントにポプシクル(アイス)をあしらった「ポプシクル カットオフ TEE」や、ネコモチーフを大きく配した「ビッグ キャット スモール スケーター TEE」などが揃う。なお、イベントに先駆け、マーク ジェイコブス青山にて「#PATCHMARC」を5月21日(土)に開催。ローラや萬波ユカ、鈴木えみなどのセレブリティが駆けつけ、会場を盛り上げた。【イベント詳細】PATCHMARC・マーク ジェイコブス 青山開催期間:2016年5月22日(日)~5月29日(日)・マーク ジェイコブス伊勢丹新宿店開催期間:6月1日(水)~6月5(日)・阪急うめだ本店 期間限定ストア開催期間:6月8日(水)~6月21日(火)・公式オンラインストア開催期間:5月20日(金)~※先着順、無くなり次第終了。※オンラインストアではランダムにセレクトされた3種類のワッペンをプレゼント。
2016年05月27日慶應義塾大学(慶大)は3月10日、ニューカレドニアに生息する「道具を使うカラス」のくちばしが、道具の使用に適した特殊な形態に進化していることを発見したと発表した。同成果は同大大学院社会学研究科の松井大氏、同大文学部の伊澤栄一 准教授、同大理工学部の荻原直道 准教授、山階鳥類研究所の山崎剛史 研究員らと、オークランド大学、コーネル大学、マックスプランク研究所との国際共同研究チームによるもの。3月9日に「Scientific Reports」オンライン版に掲載された。ヒト以外の動物の道具使用は、霊長類で研究が進んでいるが、近年鳥類の一部においても道具使用が進化していることが発見されている。中でもニューカレドニアに生息するカレドニアガラスは、鉤爪状に整形した小枝や葉をくちばしで咥えて木などにいる虫をとって食べることで知られる。しかし、一般的にカラスのくちばしは下向きに曲がっていて小枝を顔の正面で安定して咥えるには不向きな形をしており、なぜカレドニアガラスが道具を使用できているのかは明らかになっていなかった。今回の研究では、カレドニアガラスをはじめとするカラス10種類とキツツキ1種の標本を使用し、CT撮像によってデジタル3D化した頭部形態を比較する解析を行った。その結果、カレドニアガラスの下くちばしは「しゃくれ」上がっていることが特徴で、これによってくちばしが顔の正面に向かってまっすぐに伸び、かつ上下のくちばしのかみ合わせが平面をした形になっているため、道具を「握る」のに非常に適していることがわかった。一方、ほかの9種のカラスのくちばしは、程度の差こそあれ下向きに曲がっていた。同研究グループは、同成果はカレドニアガラスの道具作成・使用が鳥にとっての手ともいえるくちばしの特殊な形態に支えられている可能性を強く示すもので、霊長類とは進化的に離れた鳥類にも、ヒトの道具作成・使用とそれに適した手の形態と同じような関係が、進化の共通原理としてはたらいていることの裏付けだとしている。また、カレドニアガラスのくちばしの形態が偶然生じたのか、あるいは道具使用とは異なる役割として備わっていたのかについては、今後さらなる解明が必要となる。
2016年03月10日エデュケーショナル・デザインは10月21日、学術系クラウドファンディングサイト「academist」においてカラスと対話するドローンを製作するプロジェクトを開始したと発表した。同プロジェクトは総合研究大学院大学学融合推進センターの塚原直樹 助教とシンガポール国立大学IDMIの末田航 リサーチフェローによるもので、12月19日の19時までに50万円を集めることを目標とする。塚原助教らはこれまで、録音したカラスの鳴き声を使ってカラスを逃避させる装置を開発している。しかし、状況によっては全く反応が見られないことがあるなど、カラスに仕掛けを見破られる場合もある。これに対し、意のままに飛び鳴き声を発するような「ロボ化したカラス」を作ることができれば、カラスを騙し、対話することが可能になるのではと考えたことが同プロジェクトがスタートしたきっかけだという。今回の研究では、実際のカラスが鳴く時の動きができるような仕組みを施したカラスの剥製にスピーカーを搭載し、地上からカラスの行動を誘導できるか検討する「カラス剥製のロボ化」と、カラスに似せたグライダー型のドローンにスピーカーを搭載し空中からカラスの行動の誘導を試みる「ドローンのカラス化」を目指す。2016年2月には剥製ロボおよびカラス化ドローンを使った行動誘導実験を行い、同年10月までに論文執筆に入る計画だ。3000円、5000円、1万円、3万円の出資コース(いずれも税抜き)が設定されており、3万円のコースではカラス肉の燻製を食べる調査への特別参加枠(5名分)などが見返りとして提供される。
2015年10月22日宮下企画が運営する「肉屋カーニバル」(東京都世田谷区下北沢)と「パンとサーカス」(東京都新宿区新宿)は、ハロウィンメニューとして、長崎県産のカラスを使った料理を期間限定発売する。○カラス料理のほか、限定メニュー「ジビエ盛り合わせ」を提案「肉屋カーニバル」では10月19日~31日、「鴉とかぼちゃのハロウィンパイ包み」を、「パンとサーカス」では10月14日~31日、「長崎県産 鴉のロティ 魔女仕立て」を販売。また、「パンとサーカス」では、狩猟解禁に合わせた期間限定メニュー「ジビエ盛り合わせ 3種/5種」を提案する。さまざまなジビエを食べ比べてもらい、より多くの人々に親しんでもらうことを狙いとしている。「ジビエ」とは狩猟で捕まえた野生鳥獣を指し、狩猟解禁期の秋~冬にかけて食べられる特別な肉料理のこと。農作物に影響を与える害獣を駆除する面からも、近年注目を集めている。今回は新たなジビエとして、カラス料理を提案する。食用としてはあまりなじみのないカラスだが、実はフランスでは高級食材「ジビエ」の一種として扱われており、カラスは高級食材「ジビエ」のひとつとなる。フランス料理の古い文献には、カラスは大変美味であり、好んでよく食べるという記述もあるという。カラスは、肉質は筋肉質で歯ごたえがあり、砂肝を少し柔らかくしたようなザクザクとした食感が楽しめる。生臭さはまったくなく、カモよりも赤身で濃厚な味わい。低脂肪高タンパクで鉄分が多いため、貧血気味の女性などにおすすめの食材とのこと。「鴉とかぼちゃのハロウィンパイ包み」(肉屋カーニバル)は、カラスのソテーとラグー、ベシャメルソース、かぼちゃのペーストを、かぼちゃに見立てたパイで包んだ。スパイシーなチョコレートソースを添えている。期間は10月19日~31日。価格は1,980円(税込)。「長崎県産 鴉のロティ 魔女仕立て」(パンとサーカス)は、フランス料理の高級食材として使われるカラスのモモ肉、胸肉を焼き上げた。強い弾力とコク、野性味あふれる味わいを引き立たせる、内臓と赤ワインのサルミソースを合わせている。期間は10月14日~31日。価格は4,600円(税込)。「パンとサーカス」の限定ジビエメニュー「ジビエ盛り合わせ 3種/5種」は、初体験の人にもおすすめだという数種のジビエのグリルを一皿に盛り合わせ、食べ比べができる。北海道産ヒグマ、長崎県産イノシシ、静岡県産伊豆鹿、フランス産ウズラ、イタリア産ウサギのグリルを盛り合わせた。提供は10月19日~期間限定。価格は3種5,000円(税込)、5種7,000円(税込)。
2015年10月16日チャイナタウンのサウス・ブリッジ・ロードで一際目を引く建物が、シンガポール最古のヒンズー教寺院「Sri Mariamman Temple(スリ・マリアマン寺院)」だ。カラフルなゲートとお香の匂いの漂う境内で、遠くインドへの思いをはせてみては?秋の奇祭にも注目!カラフルな外観が目を引く国内最古の寺院チャイナタウンを散策していると、神や人々、動物があしらわれた15メートルもの高さのカラフルなゴプラム(ゲートタワー)が目に入る。そこは、シンガポール国内最古のヒンズー教寺院、スリ・マリアマン寺院だ。1827年に完成したこの寺院の創設者は、ラッフルズ卿がシンガポールに上陸した際にこの地に訪れた南インドの商人と言われている。19世紀までスリ・マリアマン寺院付近にはインド人が多く住み、絶え間なく参拝者が訪れた。現在でも一日2回のお祈りの時間には、ヒンズー教徒が熱心に祈りを捧げている様子を見ることができる。もともとは伝染病や病気を治す女神マリアマンが祭られるこの寺院だが、植民地時代には祈りの場としての役割以外にも、ヒンズー教徒の地域コミュニティの拠点として活用されていた。司祭のみがヒンズー教徒の結婚式を執り行う権限を持っていた時代には、結婚登録所としての役割も担っていたと言う。無料で公開される開かれた寺院スリ・マリアマン寺院には、ヒンズー教徒でなくても自由に中を見学することができる。門の前で靴を脱ぎ一歩足を踏み入れると、そこは別世界。外界の喧騒が嘘のような静けさと、お香の匂いに包まれながら、祈りを捧げる人々の姿は、荘厳そのもの。寺院内の見学自体は無料だが、カメラ撮影にはS$3、ビデオ撮影にはS$6を別途支払わなければならないので注意。火渡りの祭り「ティミティ」毎年10月から11月頃に、南インドを起源とする火渡りの祭り「ティミティ」が執り行われる。女神が純潔さを証明するために、炭の上を裸足で歩いたという叙事詩が基となるこの儀式。16歳以上の男性信者は、何週間も前から野菜のみを食べ、身体を浄化した状態でこの儀式に挑む。祈りを捧げ、無の境地に達した信者たちは、約6メートルの長さに敷き詰められた熱された炭の上を、寺院の長に続いて歩く。この儀式によって、神の御加護を受ける事ができるとされている。彼らの衣装に多く取り入れられる「黄色」は、「純粋」「精錬」などという意味を持つ色。祭りの見学の際は、ぜひ黄色を身にまとってお祝いしよう。2015年のティミティは、11月1日を予定している。Sri Mariamman Temple(スリ・マリアマン寺院)・住所:244 South Bridge Road, Singapore 058793・営業時間:7:00-12:00 18:00-21: 00(毎日)・電話:+65 6223 4064・入場料金:無料(カメラ撮影はS$3、ビデオ撮影はS$6)・アクセス方法:MRT Chinatown駅(NE4/DT19)から徒歩8分©All photos to Singapore Tourism Board
2015年09月08日水谷豊が主演する『王妃の館』の完成披露イベントが4月16日(木)、グランドプリンスホテル高輪貴賓館で行われ、水谷さんをはじめ、共演する田中麗奈、吹石一恵、安達祐実、中村倫也、山中崇史、野口かおる、石橋蓮司、石丸幹二、尾上寛之が勢ぞろいした。作家・浅田次郎の同名小説を原作に、水谷さん演じるスランプ気味の小説家、その名も北白川右京が、パリ・ヴォージュ広場でおよそ300年の伝統と格式を誇るホテル“シャトー・ドゥ・ラレーヌ”(別名:王妃の館)に宿泊するワケあり旅行者10人の珍道中に同行し、そこからインスピレーションを受けた新作を執筆させようと奮闘するトラベルミステリー。実際にパリで22日間のロケを敢行し、ルーブル美術館、セーヌ川といった観光名所に加えて、邦画初となるベルサイユ宮殿での撮影も実現した本作。水谷さんは「浅田先生は『この小説は唯一映像化できない』とおっしゃっていた。ベルサイユはもちろん、ルーブルも撮影は制限が多く無理だろうと…。ところがこうして、すべてが実現したのですから、私は心からうれしいです」と感激しきり。また、撮影の合間をぬって観光も満喫したようで、「美術館に行ったり、(画家の)藤田嗣治やドラクロワが住んでいたと言われるアパートを訪ねたり。それにパリはカフェ文化がすばらしい。壁を見れば、ピカソやマリア・カラス、オードリー・ヘプバーンが来た印があって」とうっとりした表情。そこで何を飲んだかは明かされなかったが、もしかすると“右京”のように紅茶を味わったのかも?共演陣については、「ワケありが似合う俳優さんばかり」と意味深な水谷さん。旅行者のひとりを演じる安達さんは、「私にとって水谷さんは、“元子役”の先輩。こういう先輩がいてくれる幸せに涙が出ました」と感極まっていた。『王妃の館』は4月25日(土)全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:王妃の館 2015年4月25日より全国にて公開(C) 浅田次郎/集英社 (C) 2015「王妃の館」製作委員会
2015年04月16日毎年11月に伊勢丹新宿店で開催されるシャンパーニュの祭典「ノエル・ア・ラ・モード(NOEL A LA MODE)」。12回目を迎える今年は11月19日から25日の期間、同店本館6階催物場に約30ブランドの珠玉のシャンパーニュが並ぶ。会場音楽を監修した音楽家の菊地成孔さんにシャンパンの魅力について訊いた。「音楽とシャンパーニュのマリアージュ」と題し、シャンパーニュを嗜みながら聴くのにふさわしい音楽を同会場のために監修した菊地さん。デューク・エリントンのジャズ、マリア・カラスのオペラから、ファレル・ウィリアムスの「IN MY MIND」、UA×菊地成孔のジャズまで、独自の審美眼でシャンパンを飲みながら聴きたい音楽をセレクトした。菊地さんにとってのシャンパンの魅力とは、「日本酒やワインがローカリティーを追求する時流の中で、シャンパンというのはローカリティーを持たない存在。シャンパーニュ地方で作られているといった地域性より“シャネル”や“ポルシェ”と同じように“シャンパン”という固有の存在なところ」だとか。今年のノエル・ア・ラ・モードでは「熟成」が一つのキーワードになっており、会場にも各メゾンこだわりの地下セラーで時を重ねたビンテージシャンパンがそろう。菊地さんにとって時を重ねる感覚とは、「現代の日本は幼児退行的趣味が多く見られるけど、僕は“味覚”だけは絶対戻ることがないと思っています。子供の頃食べられなかった物が食べられるようになったりという味覚における経験は退行することがない。そこが“味覚”の面白さであり豊かさなのでは」と見解を述べる。来月には菊地さんがプロデュースした菊地凛子のアルバムがリリースされるとのことだが、彼女の持つ魅力についても「普通の日本人男性にはちょっと手に負えないくらいの“えぐみ”があること」だそうだ。また、菊地さんがリモデル後の伊勢丹で一番気に入っているのが、2階の売り場に出来たバー「ザ・スタンド」だそう。「例えば本館2階の(婦人)靴売り場の横とか、ちょうど一息付きたい感じのところに上手い具合にスタンドがあって、シャンパンなりコーヒーなり飲めるのがいいですよね。ちょうど峠の茶屋みたいな感じがして」と顔をほころばせ、自身で選んだ「ミシェル・レイビェ」のシャンパンを片手に会場を後にした。
2014年11月21日北海道に住むご夫婦はとある日、道路からすさまじい悲鳴を聞きました。2013年6月2日のこと。あわてて見に行ってみると、小さな子猫がカラスに襲われていました。ご夫婦はカラスから子猫を助け、動物病院に連れていきます。先生に診ていただくと、子猫は顎が粉砕骨折、喉には穴があき、舌も裂けていることがわかりました。子猫は「わさび」という名前をつけられ、お母さんの必死の看病を受けます。自力でミルクを飲むことができないので、ご飯はカテーテルを使って与えられます。お母さんは会社に相談し、勤務の時間を減らしてわさびちゃんの看護をしました。とても可愛らしい子猫であったわさびちゃん。お母さんは、その写真をツイッターやインスタグラムに投稿します。ご夫婦の家には、ゴールデン・レトリバーのぽんずちゃんもいました。わさびちゃんのお世話をしてくれる立派なお姉さんです。わさびちゃんとぽんずちゃんはあっという間に仲良くなりました。一緒に遊んだり、かくれんぼをしたり、一緒に眠ったりと二人の様子はまるで本当の姉妹のようでした。○容態が急変ご家族の丁寧な看護をうけたわさびちゃん。てんかん発作の疑いがあり、多いときには1日に10以上も発生してしまっていたそうです。その後、徐々に発作の回数は減っていきます。ところが8月26日、わさびちゃんは激しく吐いてしまうなど、容態が急変。27日には病院で集中して治療を受けますが、夕方には息を引きとりました。○わさびちゃんのママさんへ――わさびちゃん、という名前の由来を教えてくださいわさび(山葵)が好きだったから。犬のぽんずもそうですが、これまで割と、ペットの名前に和風のネーミングが多かったことと、ぽんず(ポン酢)と調味料繋がりということでわさびにしました。――わさびちゃんの一番可愛いところはどこですか?いたずら、やんちゃなところです。ぽんずはおとなしい子だったので、わさびのやんちゃっぷりが新鮮というか、とにかく面白くて、かわいくて仕方なかったです。いたずらをしているわさびを見て、こちらもからかい半分で「こら~!」といったりして遊ぶのがすごく楽しかったです。わさびの自由奔放な様子を見て、癒やされました。――わさびちゃんの好きなもの、嫌いなものを教えてください好きなものは、ぽんず(愛称:ぽんちゃん)とおばあちゃん(わさびちゃん母さんのお母さん。わさびちゃんから見ておばあちゃん)。嫌いなものは、ご飯(特に離乳食)を食べる練習。――一緒に暮らしていて一番嬉しかったことを教えてください体重が増えた時は、テンションが上がりました。わさびは自分から進んでご飯を食べることがなかったので、食欲旺盛というにはほど遠く、ミルクや離乳食をあげてもあまり体重が増えなくて、心配でした。そんな時に少しでも体重が増えていると、良かった!と喜んだものです。また、てんかん(とおぼしき)発作があった頃は、発作が治まるとほっとしました。体重の増加にしても、発作の鎮静にしても、口の中の穴(カラスにつつかれてできた)が塞がった時もそうですが、不安から解き放たれて、少しでも先が見えるというか、安心の兆しが感じられる時が嬉しかったです。――一緒に暮らしていて一番驚いたことを教えてくださいあんなに小さくても、高いところに上ってスタスタ歩いていたり、ジャンプしたりしているのを見たりした時、驚いたものです。こんなに小さくても、猫らしい行動をするものなんだなぁ、と。わさびは怪我を負った状態でうちにきて、しばらくは介護が必要だったこともあり、こんなふうに活発に運動できるようになるとは思っていなかったというのもあるかもしれません。そういう当たり前の猫らしい行動をわさびがしてくれた時に、感動を覚えました。ソファの背から主人の肩に飛び移って、そこから床に飛び降りて着地するとか、そういう猫っぽい動きにいちいち驚いて、感動していました。――わさびちゃんのお世話で、一番大変だったことは何かありますか?食べ物にあまり関心のなかったわさびに食事をさせることが、なんといっても大変でした。健康になってもらうには、まずは体重を増やさなきゃ、それには食べてもらわなきゃ、と思い、試行錯誤しました。――お姉さんである犬のぽんずちゃん、どんなワンコですか?わさびが来る前はひどく甘えん坊な子でした。私たちがとても大事に育てて、甘やかしていたせいかもしれません。とはいえ、我がままというわけではなくて、言うことも素直に聞くいい子ではあるのですが。とにかく末っ子気質の甘えん坊だったので、わさびの面倒をよく見てくれたのにはむしろ驚きました。そういう優しい性格なのだと思います。あとは、びびり(臆病)で、鈍くさいところのある愛すべきわんこです。――初めてわさびちゃんに対面したぽんずちゃんのリアクションはどのようなものでしたか?テンションが上がってはしゃぎ回って大暴れするかと心配でしたが、実際はただじーと黙って見つめていました。とても興味はあるようで、わさびが入っている箱の中をのぞきまくっていましたが、おとなしく見守っている感じでした。○一味ちゃんがやってきた現在、ご夫婦のお家には新しく猫がやってきたそうです。名前は、「一味」ちゃん。子猫の一味ちゃんは、保健所行き寸前のところで、わさびちゃんファミリーに保護されました。最後まで必死に生きようと頑張ったわさびちゃんの分まで元気に育ってほしいと願うという母さんや父さん、わさびちゃんと仲良しだったゴールデンレトリバーのぽんずちゃんたちの愛情に育まれ、すくすくと成長しているそうです。――新しく、一味ちゃんという子猫が家族になったそうですが、その経緯を教えてくださいわさびが亡くなってしばらくした頃、ご近所さんから、近くのお宅の敷地内で野良が子猫を生んだらしいが、明日にでも保健所に連れていかれるかもしれない、と聞きました。まだ離乳していない子猫は保健所に連れていかれると、即日処分と聞いていたので、それは嫌だと思い、すぐにそちらのお宅に伺いました。それまでもそちらのお宅の敷地内では野良が何度か子猫を生んでいて、その都度、知人などに里親になってもらっていたそうですが、そう度々生まれてはもらい手もなくなり、今回ばかりは保健所に……と考えていたそうです。それで、生まれてきた5匹の子猫たちの里親は私が探すと約束し、保健所に連れて行くのを思いとどまってもらいました。その5匹のうちの1匹をうちで受け入れ、一味と名付けました。他の4匹にもそれぞれ里親さんを探し、母猫も避妊手術を受けさせました。そしてその母猫も、出産したお宅の方が里親さんになってくれました。――一味ちゃんのプロフィールを教えてください(年齢、性別、体重、好きなもの、趣味などなど)平成25年9月20日生まれ(約生後9カ月)。性別は、女の子です。体重は2.6キロ(平成26年6月8日現在)。好きなもの(こと)は、ぽんちゃんを襲撃すること。レーザーポインターの光線を追いかけて遊ぶこと(レーザーポインターを取り出すと目の色が変わります)趣味は、特に変わったことをするというイメージではないですが、強いていえば、遊ぶこと、くらいでしょうか……。――わさびちゃん、ぽんずちゃん、一味ちゃんにメッセージをお願いしますわさびへ:わさび、本当にありがとう。わさびのおかげで一味とも出会えて、わさびがいなくなった後すごく寂しそうにしていたぽんちゃんも、元気を取り戻したよ。みんなずっと、わさびのことが大好きだよ。ぽんちゃんへ:子猫のお世話、いつもありがとう。これからもよろしくね!一味へ:これからもずっと健康でいて、母さんを安心させてね。みんなで仲良く暮らしていこうね。よろしくね!――これから、もしかしたらケガをした子猫を保護して育てることになるかもしれない人に向かってメッセージをお願いしますまずは、自分にできることをしてほしいと思います。単純なことのようですが、とにかく怪我した子猫を保護したら、自分で判断せず、病院に連れて行って下さい。怪我が軽く見えたとしても、見えないところを怪我していたり、思わぬ状況に陥っている可能性もあります。怪我が重そうで、もうダメかも、と思ったとしても、そこで簡単に見限らず、病院へ。希望が持てるかもしれません。ツイッターを通していろいろな方のお話を伺いましたが、怪我をしていても、何らかの障害があっても、治療の末に健康になり、環境にうまく順応して長生きしている子はたくさんいるようです。だから、簡単に諦めないで、まずはできることを模索してみることが大事かなと思います。大変なことも多々あるかと思いますが、猫は強い動物です。その生命力を信じてあげてほしいです。そして、保護したからには、里親さんを探すなり自分で飼うなりして、最後まで責任を持ってほしいです。
2014年06月20日「ふんどし」に「カラス」!?聞いて仰天「選挙の(秘)ギョーカイ用語」最近のニュースで、話題のキーワードは「選挙」ですよね。東京都知事選をはじめ、参議院選、衆議院選など、選挙となると世の中はたいてい“お祭り騒ぎ”となりますが、実はその「祭りの中心部=候補者の選挙事務所」では、耳を疑いたくなるようなオモシロ業界用語が日々飛び交っているのです!ここでは、シティリビングWeb編集部が実際にいくつかの選挙事務所で実際に働いていた人を取材した中から、その代表的なものを紹介します。一般にはあまり知られていないので、オフィスのランチタイムや飲み会でうんちくを披露するもよし、普段共通の話題がないオジサマ上司との「会話のネタ」としても使えるかも!?●「カラス」が鳴くと、女性の票がのびる!?カラスっていったい!?選挙カーの中からにこやかに手を振る「ウグイス嬢」には、その男性版も存在します。それを「カラス」と呼んでいます。カラスが出動するのは、「民家がまばらな郊外」や「昼間の団地」などを巡るときが多いとか。なるほど、男性は声が遠くまで通るので地方では重宝されそうですね。しかし「昼間の団地」で出動するのはなぜでしょうか?実は、「広い範囲になればなるほど(若い)男性が、声が裏返るほど必死に呼びかける。それを聞いてキュンとする女性も多い」という説からというもの。根強いジャニーズファンや韓流ブームを見ていると、なんとなく頷ける気がします。さて次は、誰もが目にしたことがある「あの乗り物」の登場。●あなたの家の近所にも「センシャ」がやってくる選挙という戦いを勝ち抜くために、なくてはならないのが「センシャ」(選挙カー)。現場では、「センシャ1台、事務所の裏に回しておいたから」などと使われたりします。街の中や家の近所に、本物の戦車が潜んでいるみたいでちょっとドキドキしますよね。●候補者の必須アイテムはズバリ「ふんどし」選挙カーには、候補者や応援弁士の名前が大きく書かれた垂れ幕が下がっていますよね。あれが通称「ふんどし」なんだそう。確かによく見てみれば形状がそっくりです。なので、選挙期間中に「〇〇センセイのふんどしがない!」と慌てているスタッフの姿を見かけても、決して下着を忘れたわけではありませんのであしからず。次は、ちょっとした歴史ネタを。●意外にハード!筋肉痛も覚悟の「ギンリン」とは?「ギンリン」(銀輪)とは、文字通り自転車のこと。候補者と数名のスタッフが選挙区内をくまなく自転車で回り、投票を呼びかける行為を呼びます。ギンリン一団が商店街などを走っている姿は、傍からはのどかに見えますが、実際は結構大変。後輪部分に挿した2m以上の「のぼり」は重く、お店の軒先や垂れ下がった電線に引っかかりそうになってハラハラします。坂道や小道が多いエリアが続くと、運動不足の人などは翌日筋肉痛になるほどです。体力勝負なので、若手の男性が多いのもギンリン部隊の特徴。選挙期間中に彼らを見かけたら、「ご苦労さま」や「大変ですね」などねぎらいの言葉をかけてみると、きっとすごく喜ばれるはずです。ちなみに昔、「真珠湾攻撃」の裏で行われていた「マレー半島進撃作戦」に投入されたのが、他ならぬ「銀輪部隊」。まさに選挙は戦いなのですね。いよいよラスト!こちらは、東京ならではの習慣だそうで…。●都知事選で見られるか!? 東京名物「桃太郎」「桃太郎」とは、候補者がスタッフを引き連れて商店街などを練り歩き、お店の人や通行人に投票をお願いすることを指します。旗やビラを持って付き従うスタッフを犬・サル・キジに見立てて、こう呼ぶそうです。田んぼのあぜ道や山中でやっても効果が薄いので、関係者曰く「東京独自の風習」なんだとか。こんなことに注目してニュースを見ると、今までとはひと味違った世界が見えてくるかもしれません。これで「政治の世界」がもっと身近に感じるはずですよ。※用語には厳密な定義がないので、候補者の所属する政党や用語を使う人によっては細かいニュアンスが違う場合もあります。<文:吉野歩>
2014年01月15日直木賞作家・道尾秀介氏の本格ミステリーを映画化した『カラスの親指』。本作で人生の哀しみを背負うサギ師の中年男を好演した俳優・阿部寛が、頭脳明晰な刑事や古代ローマ人など、まるでカメレオンのようにさまざまなキャラクターに挑み続けている理由を明かした。その他の写真タケこと武沢竹夫(阿部)は新米のテツ(村上ショージ)と組み、競馬や骨董をネタに作戦を考え、シノギを上げるサギ師だ。「サギをするシーンが3か所ほどありますが、毎回違うキャラクターでサギを仕掛けるのは面白かったです」とまずはサギ師役の感想を吐露する阿部。映画は、この中年コンビと偶然出会う3人の若者たちが、タケの過去にまつわる一世一代の大勝負に出るまでを描く。「伊藤(匡史)監督は強いこだわりと愛情を持っていて、カット数が尋常じゃなかった(笑)。ただ、だからこそ自分が演じたどのキャラクターたちよりも、タケという男には人間臭い側面がより強く出ていたように思いました」と人世の悲哀を背負った“人間”を演じることが出来て感謝の念を抱いたという。宣伝コピーにあるように近年の阿部は出演映画に限ってみても、頭脳明晰な刑事や古代ローマ人など、まるでカメレオンのようにさまざまなキャラクターに挑み続けている。今作ではサギ師という新たな表情も話題の的で、そこには「自分ではまったくできないと思っているようなことに挑戦したくて」という俳優としての本質的な、課題にも似た願いがあるという。「先日、舞台でシェイクスピアの戯曲に50歳を前にして挑戦しましたが、大恥かいてもいいと思っていましたよ(笑)」と想いを打ち明ける。「そうやって自分を鍛えていくことで、違う自信を持っちゃう自分を抑えているみたいなことはあると思いますね」。演技について、「間違った方向に進んでいても、役者は気づかないことがある。10年ぐらい切り替えができない場合があります」と明かす阿部。最後に本作で重要なモチーフとなる“親指”に掛けて、「それこそ“これでいい”みたいな間違った“親指”を作ることが一番怖いと思いますよ。つねに自分をイジメ抜いて、何度も失敗していい、そういう意気込みで今はやっています」と語っていた。『カラスの親指』公開中取材・文・写真:鴇田 崇
2012年11月26日