昨年、日本の和食がユネスコ無形文化遺産に認定されました。その影響もあってか、ご飯や漬物、味噌汁といった “昔ながらの伝統的な朝食や食生活” に、今ふたたび注目が集まっています。なかでも、「漬物」(ぬか漬けや塩漬けなどの発酵させたもの)は、腸内環境を整え、若々しさを保つために必要な成分を多く含んでいます。今回は、漬物の栄養素や美容効果についてご紹介しましょう。漬物に含まれる「乳酸菌」で腸内環境を整える漬物には、みなさんご存じの「乳酸菌」が含まれています。乳酸菌は大きく分けると「植物性乳酸菌」と「動物性乳酸菌」の2種類。ぬか漬けやキムチといった、主に植物からできた発酵食品に含まれているものが植物性乳酸菌、ヨーグルトやチーズなどの動物から産まれた乳酸菌が動物性乳酸菌となります。植物性乳酸菌は酸に強く、胃に入っても胃酸に負けることなく腸まで届くといわれています。腸の動きを活発にし、腸内の善玉菌の働きを助け、腸内環境を整えてくれるのです。また、腸の掃除をしてくれる食物繊維も多く含まれています。植物性乳酸菌は、食物繊維との相乗効果でさらに活性化するのだそう。昔の人たちが、吹き出物や便秘にあまり悩まされていなかったのは、漬物を毎日食べて知らず知らずのうちに腸内環境を整えていたからかも? しれませんね。おいしい漬物を食べることで、腸がキレイになったりお肌がきれいになっていくならば、毎日意識的に取り入れない手はありません。発酵食品「漬物」で美肌ケア?!「酵素」を摂取したいのなら、漬物を食べることが近道だ、と言われています。漬物のような発酵食品は、熱を通さずに野菜を発酵させているため、酵素をそのまま体内に吸収することができるのです。酵素は、わたしたちの体を正常に若々しく保ってくれる作用があります。熱に弱く、自ら体内で生成される成分ではありません。酵素を摂取するには、食物から直接取り入れるしか方法はないのです。そのため、乱れた食生活や不摂生を続けていると、酵素をうまく摂りいれられず、老化が進んでしまうことにも。「痩せにくなった、疲れが取れにくくなってきた」と感じる人は、老化と共に体の中の酵素が減少していることが、要因のひとつかもしれません。また、熱に弱いビタミン類を摂取できる点も、漬物の魅力。疲労回復を手伝ってくれるビタミンB1、そして、お肌の再生を手助けしてくれるビタミンCが豊富に含まれているので、肌のくすみが気になる方にもおすすめです。おいしい「漬物」の選び方と保存方法最近は手作りのぬか漬けが人気ですが、忙しくてなかなか作れない!という方も多いでしょう。そこで、お店で購入する際に役立つ「おいしい漬物の選び方」と保存方法を、漬物メーカー株式会社 浜食さんに伺いました。「漬物はなるべく保存料着色料の入っていないものを選びましょう。もともと野菜には乳酸菌や酵素を持っていて、塩を揉みこむことによりそれらが活性化されます。塩だけで漬け込んだ野菜たちは、自然な風合いの色味になります。塩漬けなどの漬物を保存する場合は、漬物液は捨てずにそのままタッパなどの保存容器に移し、いま食べる分だけそこから出して、いただいてください。そして必ず冷蔵庫で保存しましょう」封を開けてもすぐに食べ切ることは、なかなかできませんよね。今回お伺いした保存方法を守れば、安心して少しずつでも朝ごはんに漬物を取り入れて、腸内環境を整えていくことができそうです。漬物を使ったアレンジレシピ最後に、残ってしまった漬物を使って作るアレンジレシピをご紹介。ご飯だけではなく、パンに合わせてトーストしても美味しいんですよ。是非試してみてくださいね。▼お新香とチーズのおにぎらず植物性乳酸菌と動物性乳酸菌が合わさった、まさに美容のためのおにぎらず。忙しい朝や、会議が続くお昼ご飯のお弁当にもってこいのレシピです。 ▼砂肝と青菜の炒め物青菜の漬物を中華風にアレンジ。白いご飯やお酒のおつまみにぴったりのレシピです。漬物は保存がきくので、手軽に作る炒め物にも重宝します。 ▼漬物の豚肉巻き残った漬物と韓国の漬物キムチを豚肉で巻きました。チリメンジャコをプラスすることで、カルシウムも摂取できます。栄養バランスばっちりの美肌レシピです。 取材協力/湘南生活クラブ生活協同組合 ちがさきセンター
2015年12月14日人が集まるとき「ワインのお供にはチーズが欠かせない」という方が多いと思います。日本人が1年間に消費しているチーズの量は1人当たりおよそ2.3kg。年々消費量は増えていますが、約8割はオーストラリアやニュージーランドなど日本から遠く離れた国から空輸される輸入品です。国産品も大手メーカーの製造するものがほとんどで、小さな工房で作られているチーズはわずか。それも山奥の牧場で作られているようなイメージを抱いてしまいます。今回はそんなイメージを払拭してくれる、「SHIBUYA CHEESE STAND」の藤川真至さんに、チーズの魅力と、ちょっと自慢したくなる“おしゃれおつまみ”について伺いました。まちの豆腐屋さんのように鮮度のいいフレッシュチーズを手作りする藤川さん「SHIBUYA CHEESE STAND」のチーズ職人である藤川真至さんが目指しているのは“まちの豆腐屋さん”。鮮度と品質保持を重視し、東久留米や清瀬など都心に酪農家から取り寄せた牛乳から、リコッタチーズやモッツアレラチーズなど4種のチーズを手作りしています。藤川さんにフレッシュチーズと果物で、ささっとできて、ちょっと自慢したくなる、おしゃれおつまみを教えてください!とわがままなリクエストをしてみました。モッツアレラチーズには甘さと酸味がほどよい果物が合うほどよい弾力があり、つるんとしたお餅のような形のモッツアレラチーズ。脂肪分と乳酸菌の酸味のバランスがよいのが特徴です。モッツアレラチーズには甘さと酸味のあるりんご、パイン、キウイ、ブルーベリーをあわせるのがおすすめ。▼モッツアレラ×りんごのおしゃれおつまみ~りんごと手ちぎりモッツァレラ さまざまな香りモッツアレラチーズのミルク感がいろいろな味を中和します。りんごを薄く切ることでチーズと一緒に口に入れたときに程よく混ざり合います。ラベンダーはハーブティとして販売されている乾燥したものを使ってください。<材料> (2人分)・モッツアレラチーズ 1個・りんご 1/4個・ディル 適量・ラベンダー 適量・カイエンヌペッパー 少々・オリーブオイル 少々・塩 少々 <作り方>1)りんごは皮つきのまま芯を除いて薄切りにする。2)器にりんごを並べ、モッツアレラチーズをちぎってのせる。3)ディル、ラベンダー、カイエンヌペッパー、オリーブオイル、塩をふる。手でちぎることで繊維を出し、香りやオイルを染み込みやすくするのがポイントです。 ラベンダーの香りとカイエンヌペッパーが、チーズのミルク感でつながるのは驚きでした!★相性のよいワイン★ 微発泡のロゼワイン。 リコッタチーズには濃厚なバナナで甘~くまとめるリコッタチーズとはチーズを作るときに出るホエー(乳清)から作る甘みのあるチーズです。ホエーは牛乳を熱してチーズの工程で分かれたものを90度で30分ほど再び煮詰めてすくいとったもの。 Ri(再び)Cotta(煮詰める)というのが名前の由来。淡白でクセがないのでそのままでもデザートになります。ミルクの甘みが強く、ほのかな甘みがあるリコッタチーズは、濃厚でねっとりとした甘みのあるバナナやマンゴーとの相性が抜群です。 ▼リコッタチーズ×バナナのおしゃれおつまみ~バナナのキャラメリゼとリコッタ シナモンの香り <材料>(2人分) ・リコッタチーズ 60g・バナナ 1本・シナモンパウダー 少々・三温糖(あればカソナード) 適量 <作り方>1)バナナは長さ3cmに切り、三温糖をまぶし、金串に刺す。2)コンロの火でバナナをあぶり、軽く焦がす。3)器にバナナを盛り、リコッタチーズをのせてシナモンをふる。 キャラメリゼしたカリッとしたバナナにリコッタチーズのミルク感が口の中で溶け合い、思わず笑顔がこぼれるひと皿に。★相性のよいワイン★遅摘みの完熟ぶどうで作られたデザートワイン。チーズはそのまま食べるかバゲットに塗って食べることが多かったのですが、果物との相性を知って楽しみ方が広がりました。果物とチーズが口の中で混ざり合うときに「どちらも勝たせない」絶妙な量のバランスが大事ですね! 最後に「キムチ鍋のとき、取り皿にモッツアレラチーズちぎって加えるというのも、ぜひ試してもらいたい食べ方です」と気になる食べ方を教えてくれた藤川さん。チーズの世界をどんどん広げていきましょう!取材協力/SHIBUYA CHEESE STAND住所:東京都渋谷神山町5-8 1階営業日時: 火曜~土曜:11:00~23:00(22:30ラストオーダー) 日曜:11:00~20:00休日: 月曜・年末年始休み(月曜が祝日の場合は翌平日休み)TEL: 03-6407-9806公式サイト: ※オンラインショップで製造から24時間以内のできたてチーズをお取り寄せすることができます。
2015年12月03日最近、よく店頭でも目にするのが「グラノーラ」、手軽に食べられるということで、朝食代わりに食べる女性が増えてきました。好まれる理由の1つとして「豊富な栄養価」という点が、現代の女性の心をつかみ、人気が出たのでしょう。グラノーラの主原料であるオートミール(カラスウリ)は、他の穀物に比べて、ビタミンやミネラルが豊富に含まれていて栄養価が高いのが特徴。そして女性に不足しがちな鉄分、カルシウム、カリウムなどのミネラルがバランスよく含まれており、食物繊維も豊富なので、便秘に悩みがちの人にもオススメです。そしてドライフルーツなども入ればさらにビタミンや抗酸化作用の効果も高まったりして、うれしい限り。話題のスーパーフードを入れても良いですね!そんなグラノーラ、店頭で買うと意外と高価だったりしませんか?それに、これが入っていたらいいのにな、と思うことがあったり…。それなら手作りしちゃいましょう。とても簡単に作れるので、自分好みの食材を揃えてオリジナルの配合を見つけるのも楽しさの1つ。ひと口ごとに変わるおいしさに、夢中で食べ続けてしまいそう。 自家製グラノーラのレシピ<材料>(作りやすい分量)・オートミール 200g ・アーモンドスライス 適量 ・かぼちゃの種 適量・ひまわりの種 適量・くるみ 適量・キヌア 適量・ドライクランベリー 適量・ドライアプリコット 適量・ドライバナナなど・焼き上がり後に入れるスーパーフード フラックスシード、チアシード、ゴジベリー、マルベリーなど全体で100g程A・はちみつ…50g ・砂糖…20g ・ごま油(または菜種油)…45g ※ごま油は、香りの少ない透明のごま油がおすすめ。<作り方>1)ボウルにAを入れ、泡立て器で混ぜる。2)(1)に残りの材料をすべて入れ、スプーンやゴムべらよく混ぜ合わせる。3)オーブン用シートを敷いた天板に(2)を広げ、150度に温めたオーブンで30分ほど焼く。オーブンから取り出し、そのまま冷ますときに入れたいスーパーフードを上からまぶします。完全に冷めたら全体をほぐします。 気分や体調に合わせて、配合や食材も変更可能清潔な保存容器に入れ、常温で1週間〜2週間保存できます。豆乳や牛乳、ヨーグルトと合わせるだけで朝の一品になるので、常備しておくと忙しい朝の救世主になります。これにフレッシュフルーツをさらに合わせても。グラノーラは雑穀やドライフルーツ、ナッツの分量が合計300gになれば、配合や食材は好みで変えていただいてOKです。気分や体調に合わせてシナモンやジンジャー、カルダモンなどのスパイスなど加えてみても。調味料を混ぜる際にはちみつ、砂糖、ごま油などは、キレイに混ざりきらなくても大丈夫。雑穀などを加えて混ぜるうちになじんできますので、気軽に作ってみてくださいね。スーパーフードは素材によっては加熱することによって、栄養価が下がってしまうと言われています。オーブンから出したときに、上にかければ大丈夫なので、どんどん取り入れてもよいですね。 1日の始まりは、グラノーラですっきりスタート朝食を食べないと頭がぼーっとしてしまう方は糖(ブドウ糖)が足りていない可能性があります。そんなときはグラノーラで脳にエネルギーを送って頭すっきりで1日を始めましょう。お砂糖が苦手な方でも、信頼できるオーガニックシュガーやココナッツシュガーなど、自由に組み合わせて作ることができるので、これも自家製ならではの嬉しさです。しかし、そんな気楽で栄養が取れるグラノーラですが、ダイエットのために毎食食べたりすることはオススメしません。普段からのバランスの良い食生活を送ることが基本で、忙しい日々のひとつのメニューとして補っていただきたいです。よく噛んで咀嚼も大切に消化良く食べましょう。近著でグノーラやアレンジしたレシピが載っている「ざくざく焼き菓子」にはグラノーラのアレンジしたレシピが載っているので、ぜひお手に取ってみてくださいね。
2015年11月30日いよいよ冬の到来です。寒い季節はやっぱりお鍋が食べたくなりますよね。お鍋は洗い物も楽ですし、色々な具材を入れてしまえば不足しがちな野菜もふんだんに取り入れることができるので、一石二鳥なお助けレシピでもあります。お鍋の定番野菜の中でもとくに「春菊」は現代女性が不足しがちな栄養素を大量に含んでいます。そして、お鍋だけではなくアレンジ次第で様々な料理に変身できる万能な食材なのです。今回は、私たちの心強い味方、冬が旬の春菊の栄養素とお鍋以外の美味しい春菊レシピをご紹介します。美味しい「春菊」の選び方春菊の旬は12月~3月位で、まさに今からが美味しい季節となります。葉の緑色が濃く、葉に張りと厚みがあること。そして、茎の方まで葉があるものが新鮮だと言われています。春菊は茎が柔らかいものを選び、太く固すぎるものは避けましょう。保存は、乾燥を防ぐために新聞紙などで包み、冷蔵庫で保管しましょう。 食べなきゃ損! 女性に嬉しい「春菊」パワー春菊にはたくさんの栄養素が含まれています。女性に嬉しい栄養素をいくつかご紹介しましょう。■美肌・美髪のために春菊には、β-カロチンが豊富に含まれています。このβ-カロチンの抗酸化作用が、粘膜や皮膚の働きを正常に整えてくれます。活性酵素を抑制する働きもあり、老化防止や動脈硬化防止などの効果も期待できるとか。このβ-カロチンは体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。ビタミンAに変換されることにより髪を美しく保ってくれたり、ドライアイの予防にも役立つのだそう。■体の中からキレイに春菊はカルシウム、マグネシウム、鉄分といったミネラル成分も豊富。特にカルシウムは骨を生成し丈夫にしてくれるとても大切な成分。今、現代人の食生活の偏りなどで骨粗鬆症の方が増えているそうですが、体内を健康的に維持するためには、内臓だけでなく “骨の健康” も重要ですね。また、鉄分が不足すると顔色が悪くなったり貧血の原因にもなります。日々の不調から身を守り、体の働きを正常に整えてくれるのが春菊の栄養パワーなのです。高級な美容液でスキンケアをしたり、ファンデーションでカバーするのももちろんよいのですが、まずは日々の食生活で無理なくしっかりと栄養素を摂ることを心掛け、常に血色のよい顔色でいたいものです。また、春菊の独特の香りは自律神経や女性特有の辛いPMSやのぼせを沈めてくれる効果も期待できるとか。漢方の世界では春菊はとても重宝されていて別名「食べる風邪薬」とも言われているそうです。体の中からも美しく健康であるために、意識的に冬の食材「春菊」をいただきましょう。お鍋以外でも春菊はアレンジ次第でとっても食べやすく、そしておいしく変身することができます。続いて春菊を使ったおすすめレシピをご紹介します。■「春菊」を生のままで味わうレシピ▼春菊と豆腐のピリ辛サラダ女性ホルモンの活性化を手助けしてくれる大豆イソフラボンを豊富に含んだ豆腐と、βカロチンやカルシウム、鉄分豊富な春菊を和えた女性の味方の最強レシピ。生でいただく春菊は思ったより癖がなく、しゃきしゃき食感を楽しみながら美味しくいただくことができますよ。 ▼春菊入りポテトサラダこちらも生の春菊をそのまま混ぜ込んでいるので、ちょっぴり大人なポテトサラダを味わうことができます。 ▼春菊の生サラダカリッカリに炒めたジャコと焼き海苔で更にカルシウムUP。ごま油を効かせることで吸収率を上げることができる栄養価の高い一品。 お鍋以外にも!春菊のアイデアレシピ▼照り焼き春菊鶏つくねヘルシーな鶏ひき肉に刻んだ春菊をたっぷり加えて。ダイエット中でも安心して食べることができるヘルシーレシピです。栄養バランスもばっちりなので、翌日のお弁当に入れても大活躍してくれますね。 ▼春菊のクリームパスタパスタ一品だけだと野菜不足になりがちですが、春菊を加えることで野菜不足も解消できちゃう美味しいパスタです。 ▼牛肉と春菊の炒め物とってもシンプルなレシピですが、春菊の独自の香りが牛肉の旨みを運んできてくれて食が進みます。残り物の野菜と一緒に炒めてもよさそうですね。うどんにのせたりご飯と一緒にいただいたりアレンジが効く簡単レシピです。 いかがでしたか? 冬の野菜「春菊」を食べて、健康美肌で冬を乗り切りましょう。
2015年11月19日“An apple a day keeps the doctor away.”というイギリスのことわざをご存知ですか? 「1日1個のりんごを食べていれば医者にかからなくて済む」という意味です。りんごは古くから栄養価の高い食材として知られていました。りんごは皮ごと食べるのが理想。表面がツルツルしているのはワックスではなく、りんご自体がもつ天然の物質なんだそう。農薬は水洗いをしっかりすれば心配ないようです。健康&美容効果の高いりんごりんごは便秘解消に効果的な食物繊維がたっぷり。とくに皮の部分に多く含まれ、腸の働きを活発にして消化吸収を助けてくれます。強い抗酸化力を持つポリフェノールも豊富で、血流促進、美肌効果や肥満予防効果、口臭や虫歯予防などの効果も期待できるそう。また、繊維成分であるペクチンは整腸作用を促すだけでなく、中性脂肪を減らし、血糖値の上昇も抑制してくれるそうです。体内の塩分を排出する働きをもつカリウムも多く、むくみ予防にも効果大だとか。こんなにも健康&美容効果の高いりんご、毎日1個食べたくなりますね。加熱しても栄養はほぼ失われないりんごはすりおろしてジュースにしても、加熱しても、栄養がほとんど変わらないと言われています。それどころかペクチンは加熱することで、生よりも抗酸化力が9倍も増えるそうです。皮ごと食べやすくもなり、甘みも増して、食後の満足感が得やすくなるのもダイエット時には嬉しいですね。生だけでなく焼いたり煮たりとさまざまな食べ方を楽しめるのも、りんごの魅力です。【おすすめの食べ方】スライスしたりんごを少量のバターをひいたフライパンでしっとりするまで焼き、シナモンパウダーを振りかけるだけでちょっとしたデザートに。ヨーグルトを添えても美味しいです。「簡単りんごジャム」を作ってみよう砂糖には防腐作用があり、長期保存のジャム作りでは果物の分量の50%ほどの砂糖を加えるのが一般的ですが、私はすぐに食べ切ってしまうので分量は控えめにしています。りんごがたくさん手に入ったり、まとめ買いした時には、保存食としてジャムにするのがおすすめ。手間がかかるのでは? と思いがちですが、ズボラな私でもよく作っているので簡単です。まず、りんご1〜2個(約350g)を約3mm厚のいちょう切りにして鍋に入れ、レモン汁を大さじ1ほど加えて中火で混ぜながら煮ます。りんごが透き通ってきたら砂糖(私はてんさい糖を使用)を100gほど加え、ときどき混ぜながら弱火で20分ほどコトコト。少しとろみがついてきたら、軽くマッシュして出来上がりです。パンにつけたりヨーグルトに加えたりしていただきます。お手軽「プチアップルパイ」は、素朴な美味しさアップルパイもドーンと焼きたいところですが、気軽に作れるプチアップルパイもシンプルに美味しいです。適当なサイズに切ったりんごを餃子の皮で包み、少量の水をつけて端をフォークでしっかり留めます。あとはフライパンに少し多めの油をひき、色づくまで両面焼くだけ。粉砂糖を軽く振れば、ちょっとしたおもてなしスイーツにもなりそうです。焼きたてのパリパリ感はもちろん、冷めてしっとりとした食感も◎。ほんのり甘く、やさしい味がします。りんごは値段も手ごろなので、食生活に取り入れやすいはず。子どもの頃からあまりにも身近で目新しさに欠けるりんごですが、いろいろな食べ方で毎日のテーブルに登場させてみてはいかがですか? 今がまさに旬の時期です!
2015年11月09日大根の煮物の魅力はズバリ「味がしみている」という点ではないでしょうか。だしが芯までしみている大根がつくれたら、すてきですよね。…というわけで、大根がしみるとはどういうことか考えてみましょう!1.大根に味がしみるというのは、大根の細胞のなかまで調味液が入りこむということです。しかし、細胞の壁が文字どおり“壁”になっている生のままでは、調味液は入りません。そこでまず、壁をこわすところからはじめます。細胞壁は、60度をこえるとこわれます。そのため、中心まで味をしみさせるためには、大根の中心の温度が少なくとも60度をこえる必要があります。さらにやわらかくするには、温度を高くして時間をかけてやる必要があります。ここまでが、下準備です。2.下準備ができたら味をしみさせます。味をしみさせるには、細胞壁をこわした大根を熱い調味液につけておくことがポイントです。つまり、「時間経過+温度」が必要ということになります。煮ものなどでは、よく「冷めていくときに味が染みていく」といわれますが、じつはちがうのです。たとえば、調理場では野菜を煮ながら、ほかの仕事をすることが多々あります。しばらくたって、なべのなかの野菜を見てみると、味が染みているということもあるはず。しかし、これは時間がたっただけのことで、冷めるときにグッと味が入るわけではありません。同じ時間なら温度の高い方がしみこみます。ちなみに、しみさせる温度が高すぎると、野菜がくずれることもあります。ある程度煮たら放置するのがちょうどいい調理法というわけですね。まとめ大根をしみさせるには、味つけ時間が大きく関係します。中心がやわらかくなるまで下ゆでしたあと、熱い調味液につけてそのまま長時間放置すると、味は確実に入ります。冷蔵庫に入れた場合も、時間をかければしみていきます。これをふまえたのが、今回のレシピです。今回は15分程度しか調理しないため、味がしみこまないことが確定しています。そのため、しみるのはあきらめて、しみた気にさせる方法をとります。まずは大根を薄い乱切りにしたあと、12分煮て中心に火をとおします。あとはしみるまで待たないで、調味液を煮つめてからめます。そうすると煮汁があまらないし、大根の中心がしっかりめなので皮の下のかための筋が目だちません。皮は厚むきしなくていい、おトク設計です。しかも、薄い乱切りのため、大根のやわらかさも楽しめる、おトクレシピなのです。■さわけんの大根豚(大根と豚の煮込み)<材料>大根…600g(皮をむいて薄い乱切り)豚肉(切り落とし) …150g青ネギ…3本(小口切り)ショウガ…10g(千切り)鶏ガラスープ…350ml(水350mlに、がらスープ小さじ1強)砂糖…大さじ2しょうゆ…大さじ2油…大さじ1■つくり方1.鍋に油としょうがを入れて、香りをだす。2.塩とこしょうをふった豚肉をいためたら大根をくわえ、スープと調味料を入れて沸とうさせる。3.沸とうした調味液の泡が、大根のうえまできたら12分煮て、大根のかたさを確かめる。4.大根がいいかたさになったら、煮つめた調味液とからめる。5.味を確認したら、仕あげにネギをふって完成!※26cmのフライパンでつくるとちょうどいい感じでできます。※だしが少なく感じますが、沸とうすると大根がうまくつかるようになります。どうしても足りないと感じる方は、落としぶたをしてください。いかがでしょうか。これで、大根名人になりましょう!
2015年11月06日この時期になると、着物をきたかわいい子供たちの姿が、神社でも見られるようになってきます。七五三、みなさまもご両親に祝ってもらった記憶があるのではないでしょうか。この時期に七五三を行うのは一体なぜなのでしょう?今回はいまさら聞けない日本の伝統行事「七五三」のことと、伝統的な「祝い膳」についてご紹介します。七五三は、11月15日の「鬼宿日」に行う穏やかな晴れの日が多い10月中旬ごろから11月中旬に七五三を行う方が多いようですが、本来は11月15日に行います。それはこの日が鬼宿日にあたり、婚礼以外はなにをしてもよい日、吉日とされているからです。「鬼宿日」とは日の吉凶判断などに使われる日の二十八宿の一つで、二十八宿中の最良の日とされています。江戸時代の占い方では、11月15日が必ず鬼宿日と決まっていたため、将軍家の七五三にはこの日が選ばれるようになりました。鬼宿日がめでたいのは、お釈迦様の誕生日がこの日だったと信じられているためです。七五三の行事自体は室町時代には始まっていました。江戸時代に五代将軍綱吉のご子息のお祝いをこの日に行ったことから、関東の武家社会を中心に七五三が定着したと言われています。昔は子どもの死亡率が高かったため、無事に成長してくれたお祝い、そしてこれからの長寿を願って、その子の生まれた土地の神様に感謝とこれからの加護をお願いする儀式として現在にいたっています。3歳:「髪置」ようやく髪がそろい髪を伸ばす頃5歳:「袴着」初めて袴をつける7歳:「帯解」歯もはえ揃い、紐付き帯ではなく本仕立ての着物と丸帯を七五三といえば「千歳飴」と「祝い膳」七五三といえば「千歳飴」。これは延寿、長く生きて欲しいという願いを込めて、めでたい紅白で色づけられています。今でも伝統を重んじる和菓子屋では、一度神社でお祓いを受けた物を店頭に並べています。家庭では「祝い膳」を作り、家族や親しい人と食卓を囲みます。生まれて100日(もしくは110日、120日)に「一生食べ物に困らないように」との願いを込めて行う「お食い初め」をはじめとし、御節や、七五三、結納、 結婚式、賀寿(還暦や喜寿、米寿など)など、折りにふれてお祝いのお膳をいただく習慣があります。人生の節目にいただく、伝統的な食文化を大切に現在では洋食の結婚式がほとんどとなってしまいましたが、結納などでは、このような伝統的な食事をすることがまだあるでしょう。割り箸は使わず「柳の丸箸」を使い、めでたいにかけた「お頭付きの鯛」を用意します。献立は一汁三菜でお赤飯や季節のご飯もの、椀物、季節の焚き合わせ、香の物や酢の物、紅白餅などが主流です。人生の節目節目に訪れるこういった料理は、本来は家庭で作っていたものです。ホテルや仕出しの豪華さがなくても、育った家庭で折にふれ食べてきた料理が一番ありがたいもの。想いをこめて、感謝の気持ちを込めて作ることがなによりも大切だと思います。 お赤飯の作り方お赤飯はそんなに難しいものではありません。吉事に食べるお赤飯は少し高価でも「小豆」ではなく「ささげ」を使います。小豆は蒸すと、豆が割れて壊れてしまうので、この時だけは割れないささげを使いましょう。<材料>(4人分)・もち米 2合・ささげ 2/4カップ分・黒ごま 小さじ1・塩 小さじ1/2<作り方>1. もち米はといでおく。黒ごまと塩はまぜておく。2. ささげは洗って水3カップを入れて、中火強にかけて10分ほど茹でる。茹で汁とささげにわける。茹で汁が冷めたら、もち米を3時間ほどつける。 (一晩つけるとよい赤になる)この茹で汁は手水で使うのでとっておく。3. ささげを鍋に戻し、新たに水300ccを加えて少し柔らかくなるまで煮る。(新しいものは10分、去年のものなら30分くらい)4. 蒸し器に蒸し布巾を敷き、もち米を入れて強火で30分蒸す。10分ごとにしゃもじで天地を返すように混ぜ、2の手水を回しかける。2回目の天地のときにささげを加え、3回目の天地返しで火を止める。5. 蒸し器から出して飯台やおひつにうつし、ごま塩をふる。※炊飯器の餅米モードでも炊くことができます。2 のささげの茹で汁を使って炊きましょう。いつも見守ってくれている人々や、氏神様、お天道様への感謝の気持ちを込めて、この祝い膳のお赤飯や子供の歳の数の千歳飴を、縁起のよい袋や容器に入れて親戚や周りの方々に感謝のしるしとしてお届けします。これらは、知っている人であっても無縁の人でも「自分の成功や吉事は、たくさんの人の恩恵の上に成り立っている」と考える日本人の「おかげさま」精神の表れのひとつなのです。
2015年11月03日仕事や家事・子育てに追われ、朝から晩まで忙しい日々をおくるのがアラフォー世代。そんな多忙なアラフォー女性にこそ、ちょっと贅沢で濃厚なひととき= “プレミアムタイム” が必要不可欠です。自分だけの時間を思いのままに過ごして、気分もリフレッシュ。そしてまた、家族と自分のためにがんばろう! と、気分を切り替える。そう、いつでもふんばれるベストコンディションを保つためには、自分だけのスペシャルな時間を確保することが必要なのです。頑張りすぎていませんか? 気持ちに余裕を生む“プレミアムタイム”のススメ「昼間の家事の合い間」や「会社でのランチや休憩時間」そして「夕食後、リラックスできる自分だけの時間」。家族に邪魔されずに贅沢に過ごすひととき… これこそがプレミアムタイム。まずは「毎日がんばっている自分にご褒美!」と思って、意識的にしっかりと時間を確保しましょう。そして誰に気兼ねすることもなく、好きなものを食べて、好きなように時間を過ごすこと。美味しいコーヒーやシャンパンなどを飲みながら、読みたかった本を楽しむ。頭の中から家族や仕事のことを追い出して、しばし自分の欲望に素直になってみる。子供の前ではちょっと食べられなかった贅沢なデザートを味わってみる。いつだって誰かのためにがんばり続けているのだから、ときどきこっそりと「自分だけの至福のひととき」を味わってもよいのでは?“プレミアムタイム” にふさわしいデザートの注目すべき、3つのキーワード短時間で気分をリフレッシュして、さらに “贅沢気分” を味わいたいなら、いつもとは一味違うプレミアムなデザートをお供にぜひ。この季節に、心もお腹も満たしてくれるのは濃厚なタイプのデザートです。さらにフルーツ仕立てのデザートならば、香りも爽やかで気分もリフレッシュ。濃厚な口当たりとフルーツの爽やかさが、一日の疲れを癒してくれるでしょう。でも、食べ過ぎは禁物。少量で満足するデザートを選びたいですね。注目すべきキーワードは、「濃厚」「フルーティー」「少量で満足」の3つです。 人気パティシエ監修の注目デザートは、“77%の女性” の声から生まれた一品?!「たらみ」が実施したアンケート調査によると『冬は濃厚な味を食べたくなる』と回答した人が77%という結果に。寒くなると “濃厚でクリーミーな味わい” が欲しくなるんですね。そんな女性たちの声をもとに誕生したのが、10月に発売されたばかりの『たらみ プレミエール』です。東京の人気パティスリー「ル・ガリュウM」のオーナーシェフ兼フランス菓子のパティシエ・丸山正勝氏が監修。フランス菓子のパティシエならではのこだわりがたっぷりと詰まった、本格的なカップデザートです。濃厚でコクのある味わいと、華やかなフルーツテイストの2層仕立てによる “ふたつ” の味わい。それによって絶妙な組み合わせ=“マリアージュ”が堪能できます。種類は「濃厚クリーム&ブラッドオレンジゼリー」と、「濃厚ミルクプディング&マンゴーソース」の2種類。前者は、ほろ苦く甘酸っぱいゼリー×ふんわりとろっとしたクリーム。後者は、ミルクの甘さがたまらないミルクプディング×贅沢な果実感のあるマンゴーソース。どちらも完璧な組み合わせです。小さめのカップデザートなので、気軽に食べられるのもうれしいポイント。人気パティシエが教える! 「デザート×飲み物」のプレミアムな組み合わせフランスではリフレッシュしたいときに炭酸飲料を飲むことが多いのだそうです。丸山シェフのおすすめは、自宅でも楽しめるフランス流の炭酸飲料「エタンセルフランボワーズ」。『たらみ プレミエール』との相性もばっちりなのだとか。「エタンセルフランボワーズ」とは、ラズベリーをメインにチェリーリキュールを加え、シャンパンをイメージした炭酸飲料のこと。プレミアムタイムにシャンパンを楽しみたいけれど、強いお酒はちょっと…という方でも安心してお楽しみいただけます。丸山シェフ直伝のレシピは「たらみ」のホームページで公開中です。自分だけのとっておきの “プレミアムタイム” に、『たらみ プレミエール』と「エタンセルフランボワーズ」を。ぜひ、試してみてくださいね。『たらみ プレミエール』監修パティシエ 丸山 正勝専門学校卒業後、「代官山 小川軒」「シェ・リュイ」等の有名店で修業。その後、単身渡仏し、2年間本場の技術を学ぶ。帰国後、「ルコント」を経て「トロワグロ」で10年間シェフパティシエを務める。2005年に独立し、「pâtisserie LE GARUE M(ル ガリュウM)」をオープン。“人気パティスリー”として、遠方からのお客様も多く訪れる人気店に育てる。社団法人日本洋菓子協会連合会公認 技術指導員、クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ理事など。
2015年10月29日秋も深まり涼しくなってくると「焼き菓子が焼きたい」という気分が高まりませんか? この時期になると、SNSなどでも焼き菓子をアップする方が多く見受けられます。そしてわたしも仕事柄、年中焼いています。とはいえ、作るの億劫だし、材料をたくさん使うものは揃えるだけで大変。できれば手軽においしく作れるものにチャレンジしたいですよね。そこで、わたしの周りでとても人気のある “手軽に作れるスコーン” をご紹介しましょう。旬のにんじんとフェンネルシードを使ったヘルシースコーン(はちみつ添え)の作り方<材料>・A ・薄力粉 140g ・全粒粉 40g ・砂糖 30 g ・塩 ひとつまみ ・ベーキングパウダー 小さじ1.5・にんじんのすりおろし 小さめ1本(50g)・フェンネルシード 適量・太白ごま油 50g・豆乳 40g・打ち粉(薄力粉) 適量・はちみつ 好みで適量<作り方>1)Aを合わせてざるに入れ、大きめのボウルにふるっておきます。太白ごま油を入れてカードで切るように混ぜ、サラサラの状態にする。人参、フェンネルシード、豆乳を加え、さっくり混ぜ合わせる。2)(1)の生地をギュッとひとまとめにしてカードで半分に切り、ボウルの中で重ねる。同様にこの作業を4~5回繰り返す。生地がべたつくようなら打ち粉をしてください。3)打ち粉をした台に(2)を取り出してめん棒で12×10cmにのばし、四辺を少しづつ切り落として8等分に切る。 カットした部分はひとつにまとめます。4)オーブン用シートを敷いた天板に(3)を間隔をあけて並べ、フェンネルシードを少々(分量外)のせて200度に温めたオーブンで15分焼く。温度を180度に下げ、再度5~10分ほど焼く。好みではちみつを添えて召し上がってください。「にんじん」と「フェンネルシード」の栄養のこと旬のにんじんはカロチンが豊富、そして、ビタミンB1やB2、C、鉄分、カルシウムも含まれ、栄養素の宝庫とも言われています。抗酸化作用で美肌、アンチエイジングにも効果的だし、免疫力を高めてもくれるので、この時期の風邪予防におすすめです。フェンネルシードはビタミン、ミネラルのほかにフラボノイドやテルペン系のファイトケミカルが含まれているので口臭予防や利尿、発汗作用、そして消化不良や便秘に効果的。また、女性ホルモンを活発化させ、子宮を温めてくれる効果もあると言われているので、女性には嬉しい作用ですよね。ただし、男性や妊娠中の方は食べ過ぎは禁物です。さらに、今回のこのスコーンはバターではなくごま油(太白ごま油など)を使用しています。私は基本的にサラダ油は使用せず、料理もお菓子も自然な油を使用しています。バターが不足、あっても高価なこのご時世でも、良質の油を使うことで、十分美味しい焼き菓子に仕上げることができるのです。レシピのプロセス(2)の、折りたたむところなどを注意していただき、きっちりとプロセス通りに作っていけば、誰でも簡単においしいスコーンを焼くことができます。ぜひ、作ってみてくださいね。そして、いろいろアレンジやバリエーションを広げたい場合は、著書の「ボウル1つで作れる SCONE AND CAKE」(主婦と生活社 10月16日発売)をお手にとっていただければ嬉しいです。
2015年10月26日お月見といえば「十五夜」(旧暦8月15日の中秋の名月)ですが、実はもう一つのお月見「十三夜」があることをご存じでしょうか? 2015年の十三夜は10月25日となります。日本人が愛してやまない「月見」と、十三夜にいただきたいお料理をご紹介しましょう。そもそも「月見」とは?月見は、もともとは中国から伝わった「望月」という月を見る行事と、豊作祈願や芋の収穫祭などが元になったと言われていますが、正確な起源はわかっていません。秋の月は空気の状態や月の高さから考えて、1年で月が最も美しく見える時期です。美しい月を見て、宴をするのは自然の流れだったのかもしれませんね。日本での月見のはじまりは、醍醐天皇の月見の宴と記されています。日本や中国だけでなく、ヨーロッパでも秋分の日に近い満月を「収穫月」と呼んで祝う風習もあり、秋の収穫にあわせてお祝いするのは万国共通のようです。「十五夜」と「十三夜」の違いとは?世界では美しい丸い月を見て祝うのが普通ですが、日本では十五夜だけを見るのは片お月見といって、縁起が悪いこととされ、翌月旧暦9月13日の「十三夜」もお月見をするものとされてきました。これは日本独自の風習で、少し欠けたところのある十三夜の月を、不完全な美しさとして愛でてきたものです。十五夜は別名「芋名月」と呼ばれ、すすきや秋の七草とともに、お団子や収穫された芋を供えて月を眺めますが、十三夜は「栗名月」と呼ばれ、そのときどきに獲れた収穫物をおそなえしました。地方によって、団子の形や数はさまざまなようですが、軒先や玄関など子供が入りやすい場所にお供えし、団子を盗んで食べさせ、多く盗まれた方が、神様が召し上がった事になり、縁起がよいものとされています。お月見にはお団子の他、収穫にあわせて「芋」「枝豆」「栗」「葡萄」などを供えます。お月見らしく丸く愛らしい食べ物もよいとされています。簡単に里芋や葡萄、栗をお供えするだけでもかまいませんが、お赤飯に栗の甘露煮を入れた「栗お赤飯」や「衣被ぎ」もこの時期ならではのお供えです。普段使っている食材でも作ることができる「鶏つくね」や「ゆで卵」でもお月見らしさを演出できます。では、十三夜にいただきたい「味玉」と「鶏つくね」のレシピをご紹介しましょう。「味玉」と「鶏つくね」の作り方▼味玉<材料>・卵 4個~6個・出汁 3カップ・酒 50cc・みりん 1カップ・醤油 1カップ<作り方>1.水に冷蔵庫から出した卵を入れ、沸騰したら6分ほど茹で、ゆで卵を作り殻を丁寧にむく。2.鍋に出汁、酒、みりんを入れて沸かし、沸いたら5分ほど沸かしアルコール分を飛ばす。3.醤油を加えて、ゆで卵を入れ、落としぶたをして、弱火で2分ほど煮る。4.そのまま冷えるまで冷ます。▼鶏つくね (4人分)<材料>・鶏ももひき肉 300g・塩 小さじ1/2・胡椒 適宜・水 大さじ2・蓮根のすりおろし 大さじ2・片栗粉 大さじ1・葱みじん切り 1/2本分・生姜みじん切り 大さじ1分・醤油 大さじ2・みりん 大さじ2・砂糖 大さじ1・水 大さじ2<作り方>1.ひき肉に塩、胡椒をしてねばりが出るまでしっかりまぜる。2.水、蓮根、片栗粉、葱、生姜を加えてしっかり混ぜ、8等分にして丸める。3.フライパンに油少々(分量外)をひいて焼き色がつくまで両面を焼き、取り出してフライパンをふきとる。4.醤油、みりん、砂糖、水を入れて沸かし、とろみがついてきたら 3 のつくねを戻してからめる。お月見に供えたすすきを一年間軒につるしておくと、病気をしないとも言われています。すすきや秋の草花を飾り、来る十三夜をお酒とともに味わってみてはいかがでしょうか。
2015年10月24日近頃専門店も増えている、話題の「パクチー」。 おいしく食べて、美肌、美白、デトックスしませんか?パクチーってどんな野菜?近頃話題の「パクチー」、ご存知ですか? タイでは「パクチー」、中国では「香菜」と呼ばれ、英語では「コリアンダー」とも呼ばれている緑黄色野菜のことです。原産地は地中海沿岸、セリ科の一年草で、葉っぱは“薬味”に実は“スパイス”に…と、頭の先から根っこの部分まで、余すことなく使われています。その独特の香りには、好き嫌いがありますが、エスニック料理の人気とともに一般家庭でも親しまれるようになっているようです。実はこのパクチー、栄養がとっても豊富。ビタミンA、B2、Cといった健康や美容に効果があるビタミン類がたっぷり含まれています。また、独特の香りの成分には、整腸、整胃、解毒の作用があり、胃弱、食欲不振、腹痛などに効果的なのだとか。さらには、あの香りには、神経の緊張をほぐす効果があり、イライラや不眠の解消にもよいと言われています。 デトックス効果や老化防止効果など、美容にも効果的そんなパクチー、近年、デトックス効果とアンチエイジング効果があるという情報も…。デトックスとは体内にたまった毒素を体外に排出する働きのこと。日常生活で体内にたまってしまった、水銀や鉛などの重金属をパクチーが排出してくれ、肌や頭皮の不調が改善される効果が期待できると言われているのです。また、パクチーには、体内の活性酸素の増加を抑制してくれる効果もあるのだそう。体内の活性酸素が増えると、シミやしわなどの原因に。年齢とともに低下する活性酸素を防ぐ抗酸化機能をパクチーが補ってくれ、そのパワーは大豆の10倍とも言われています。パクチーを摂取すると、アンチエイジはもちろん、健康維持にもよさそうです。Q. どんなパクチーを選ぶのがいい? A. 香りがしっかりとしていて、きれいな緑色の葉っぱのものを選んで。葉っぱの先までしっかり元気なものがおいしい! Q. 保存方法は?A. 湿らせたキッチンペーパーや新聞紙に包んで、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存を。寒い季節ならベランダなど外でもOK。できれば2〜3日で使い切って。 日本一食べやすいパクチーは岡山パクチーこの美容にも健康にもよいと言われるパクチーを生産している農家グループ「岡山パクチー」(通称:岡パク)が最近注目されています。その理由は?さっそく代表の植田輝義さんにお話を伺いました。 植田さんが、岡山でパクチーが生産されるようになったのは約15年前。東京の市場の関係の方に「変わった野菜が出回るようになりましたよ」と教えてもらったのがきっかけだったそうです。「まだまだ耳慣れない名前の野菜でしたし、関西ではまだ作っているところもそんなになかったので、気になるなあと思って食べてみたんですよ。そうしたら、香りもキツいし味もえぐみもあって、食べられなくて…(苦笑)」と植田さん。 「ならば、日本人にも食べやすいパクチーを育てよう!」と一念発起した植田さんは、さまざまな品種のパクチーを育て、日本人はもちろん外国人の方も招いて試食会も開催。「どんな味や香り、食感が日本人にとって食べやすいかも考えました」。 「トッピングとして使うのではなく、たくさんもりもり食べてほしくて…」と植田さん。タイ料理などのように味のアクセントにするのではなく、主役級にパクチーを使える、マイルドな香りと甘い味わいのパクチーを生産。従来の茎の細いパクチーに比べて、茎が太めで傷みにくいのが特徴。日持ちもするので出荷も安心なのだそう。このパクチーを「岡山パクチー」と命名し、現在植田さんをはじめ10軒の若手農家さんが生産しています。岡山の旭川のほとりに位置する畑は、土壌も良くパクチーの生産に最適で、その出荷量は、年間20トン。茨城県、北海道に並んで全国でもトップクラスです。地元の人にも「食べやすい!」と評判を呼んでいます。「晴れの国の岡山パクチードレッシング」岡山市農協ととら醤油のコラボ商品。パクチーならではの香菜の美味しさに、胡麻の香味と醤油がバランスよく調和した中華ドレッシング。サラダはもちろん、中華風カルパッチョ、生春巻きや冷やし中華、炒めもののタレなどいろいろな料理におすすめ。¥650(税込)「おかやま愛ス」「岡パクチーム」と地元岡山南高校の生徒が商品開発。北区蕃山町のイタリア料理店のシェフのアドバイスを得て、完成させた。はちみつレモン風味でさっぱり味。¥300(税込)パクチー料理をおいしく食べてきれいになろう! 専門店も増えていますが、自宅でもパクチー料理にチャレンジしてみてはいかが。おすすめのパクチー料理をご紹介します。▼カブの香菜炒め▼香菜と大根の塩麹お浸し▼トマトと香菜の健康ジュース 独特の風味が料理のアクセントになるパクチー。「食欲ないな」って思った時には、スープに少し浮かべて食べるだけでもいいみたい。今女性に大人気の「パクチー」をおいしく食べて、美肌&デトックス、香りを嗅いでリラックスしませんか。
2015年10月22日味噌や納豆など伝統食品から酵素ドリンクまで、私たちの生活に欠かせない発酵食品。免疫力アップや腸内環境の改善だけでなく、肌荒れや疲労回復にも有効とされ、アラフォー世代は特に積極的に摂りたい食品のひとつです。体調を崩しやすい季節の変わり目、発酵食で体を整えませんか? 参考になりそうな4冊の発酵食の本をセレクトしました。『天然発酵の世界』サンダー・E・キャッツ(築地書館)まず、「発酵って何?」という疑問に答えてくれるのが本書。自称〈発酵フェチ〉というアメリカ人の著者が、発酵の歴史、科学に始まり、発酵の原理とレシピから社会学まで、ユーモアたっぷりに教えてくれます。パンもアルコールも、ヨーグルト、チーズ、ビネガーも、普段口にするこれらの食品はすべて発酵食、と改めて気づかせてくれます。キムチやぬか漬け、味噌から世界各地の初めて知るようなものまで、野菜、豆、乳製品、穀物を使った発酵食を網羅したレシピは約100種類。読み物としてもとても面白く、簡単にできそうなものも多いので、実験気分で作ってみたくなります。 『麹・甘酒・酒粕の発酵ごはん』寺田優 寺田聡美(PHP研究所)自然酒造りをする酒造元「寺田本家」の当主が、毎日食べている発酵ごはんのレシピを紹介。麹や酒造りの過程でできる酒粕は、食物繊維やビタミン、コレステロールを燃やす成分が豊富で栄養価も抜群。そんな麹、酒粕、砂糖の代わりにもなる甘酒を使ったレシピは、和食だけではなく、パスタやグラタン、カレーなどの洋食、ドリンク、お菓子までと豊富でとてもおいしそう。もともとは夜遅くにコンビニ弁当で夕食を済ませるような食生活だった著者が、寺田本家の次女である奥様の影響で発酵食生活をはじめ、腸内細菌が活性化することで免疫力がつき、痩せて体調も良くなったという話にも説得力があります。体のベースを作ってくれる「発酵ごはん」をいますぐ始めたくなる本です。 『醤油麹ことはじめ』たまな食堂(大和書房)玄米菜食と発酵食をテーマにした店「たまな食堂」がこだわる、米麹に醤油を加えて発酵させた「醤油麹」の魅力をあますことなく紹介した一冊。麹は甘み、酸味、塩味、苦味、うま味をバランス良く持つ醤油に、栄養価の高い生きた麹菌や酵素を加えてくれるもの。醤油の代わりとして、そのままかけて使ったり、下味をつけたり、炊き込みごはんや煮物にも使える万能調味料に。合わせる調味料やオイル、食材によって、和風、洋風、中華風、韓国風にも簡単にアレンジができます。醤油麹の作り方、扱い方、保存の仕方からレシピまで、一度作れば簡単に、体にやさしいごはんができそうです。 『卵・牛乳・白砂糖を使わなくてもおいしい 酒粕おやつ』南智美(農文協)最後はスイーツ。タイトル通り、卵も乳製品も白砂糖も使わないお菓子を、さらにおいしくするために酒粕を使ったレシピ集です。酒粕を使うことでうま味やコクがプラスされ、乳製品のような風味やクリーミーななめらかさが出るだけでなく、保存性も増すのだとか。また、フルーティな香りはラム酒やエッセンスの代わりにもなり、重曹やベイキングパウダーを使わなくてもパンやピザが膨らむというメリットも。混ぜるだけのディップから、ティラミス、パンケーキ、パンやピザ、ショートケーキ、スムージーまで幅広く、“酒粕=和”というイメージを覆すレシピが満載。満足感があるのに太りにくく、肌まできれいになる。そんな酒粕のお菓子なら、甘いもの好きな方も罪悪感なく食べられそうです。発酵食のなかでも特に、料理の幅がグンと広がりそうな麹を使ったレシピブックを中心にご紹介しました。いつもの食事に、うま味と栄養をプラスし、さらにおいしく、さまざまなメニューが作れる発酵食。読めばきっと、発酵食を食生活に取り入れない理由はないと思うはずです。参考書籍: ・『天然発酵の世界』 ・『麹・甘酒・酒粕の発酵ごはん』 ・『醤油麹ことはじめ』 ・『卵・牛乳・白砂糖を使わなくてもおいしい 酒粕おやつ』
2015年10月16日過ごしやすい季節となりました。夏の間は避けていた「煮込み料理」をじっくりと作りたくなる季節です。豚のかたまり肉(ブロック肉)を買ってきて、週末はコトコトと煮込み作業をしてみませんか? 煮込んでいる間は、美味しいお酒を一杯やりながら読書など。料理を愉しむ時間は気分転換にもなります。お酒のお供に、そしておもてなしの一品にもなる美味しい「豚肉」の煮込み料理をご紹介しましょう。疲労回復や肌荒れ対策に「豚肉」を豚肉にはビタミンB1(学術名:チアミン)が多く含まれています。ビタミンB1は「疲労回復のビタミン」ともいわれており、筋肉に溜まっていく疲労物質「乳酸」を取り除いてくれるため、夏バテ対策にもおすすめです。疲労のほかにも、ストレスや肩こり、肌荒れ、口内炎などが気になる方は、積極的にとり入れて欲しい食材です。豚肉の脂身にはコレステロールを低下してくれる脂肪が含まれているので、コレステロールが気になる人にもおすすめです。けれど、どうしても気になる方は、脂身の少ないヒレ肉を使ったり、「ゆで豚」に調理して様々な料理にアレンジしても。では、編集部おすすめの「豚肉」煮込みレシピをご紹介します。活用度大! 「塩豚」のアレンジレシピ「塩豚」は作っておくと様々な料理にアレンジできるので、とても便利です。冷蔵庫で10日間ほどもちますが、ペーパーとラップが水っぽくなったら適宜取り替えましょう。また、塩ではなく塩麹を使い、炊飯器で低温調理で仕上げる「塩麹豚」もおすすめです。▼塩豚とレンコンのショウガスープ噛めば噛むほど旨味が増す塩豚と根菜、ショウガ汁が入った身体の芯から温まるスープです。ショウガは細胞の新陳代謝を活発にし、免疫力を高めてくれます。辛味成分のジンゲロンには消化促進や健胃作用、殺菌作用も。▼セロリと塩豚のポトフセロリを大きく切って煮るとトロッと柔らかくなり、香りもやさしくなります。コトコトとゆっくり煮込んでください。▼炊飯器で塩麹豚(真空低温加熱)真空低温調理なので、少々時間はかかりますが、その分美味しさは抜群です。お好みの薬味でいただくか、チャーハンや、焼きそばに入れてもOK。▼煮豚作り方はとてもシンプル。様々な料理にも応用できるので、少し多めに作っておくとよいでしょう。▼豚骨付きバラ肉のワインビネガー煮骨付きの豚バラ肉をローズマリーや白ワインビネガーなどで煮込みます。白ワインと相性のよい一品です。▼豚バラ肉のコトコト煮込み豚バラのブロック肉を、卵や大根と一緒にコトコト煮込みます。紹興酒とコーラが味の決め手。みんな大好き「角煮」のつくりかた▼豚肉の柔らか角煮豚バラ肉をしっかり下ゆでしてから煮込む本格角煮。▼豚の角煮+大根と煮卵圧力鍋を使ってつくる角煮。大根も下ゆでする必要なしで、豚肉もとろける美味しさ!脂が気になる方は「ゆで豚」をつくって、冷凍保存!▼ゆで豚手軽にできて作り方はとってもシンプル。アレンジが広がる一品です。ゆで豚、ゆでスープ共に冷凍可能。使う量に切り分けてラップで包み、密閉ができる保存袋に入れて下さい。いかがでしたか? 塩豚やゆで豚は週末に作って保存しておくと、平日のお弁当や夕食の準備も楽になり、献立の幅も広がるのでおすすめです。食材と向き合って、ただただひたすら煮込む。 その調理過程は、“自分だけの気分転換・ストレス発散タイム” にもなります。心もリフレッシュ、美味しい豚肉料理で体力をつけて、乾燥する季節に向けて美肌をキープしていきましょう。
2015年10月07日緑黄色野菜の中でも栄養価が高く、アクも少ないので食べやすい小松菜。離乳食を開始し、おかゆに慣れたあとから食べられる食材です。今日は生後5〜6カ月ごろのレシピを紹介します。 離乳食開始1カ月目はお湯で伸ばしてペーストに ★離乳食★【初期】小松菜のすりつぶしby ゆりさんママラップしてレンジでチンでできちゃうなんてスゴ技!ぜひマネしてみてください。 離乳食スタート2カ月目からは出汁で 離乳食❤初期&中期*小松菜の和風スープ*by Banyangardenクックパッド注目のユーザーでもあるBanyangardenさんのレシピ!このレシピ以外にもたくさんの離乳食レシピがあるのでチェックしてみてください。 冬が旬の小松菜。12月に入り寒くなると甘さも増しますので、ぜひ赤ちゃんにも食べさせてあげてください。 こちらもチェック‼︎この食材食べられるかな?と思ったら食べていいもの・ダメなもの食材リスト> 5〜6カ月ごろの食材って?と思ったら月齢別食べていいもの・ダメなものリスト> その他の小松菜離乳食レシピはこちら>
2015年10月06日あっと言う間に秋の風が吹いてきました。この時期は、夏の疲れがどっと出たり、季節の変わり目ならではの不調も多く、最近では秋口の食欲不振やだるさなどの症状が出ることを、“秋バテ”とも言われています。そんな時におすすめなのが、ハーブやスパイスを使ったちょっとした料理やお茶。調味料代わりとして使える上、素材を美味しくいただけるので便利です。今回は、季節の変わり目にぴったりのハーブ&スパイスを使った簡単レシピをご紹介しましょう。「ハーブミックス」で食欲アップ!お肉と一緒にシンプルに焼くだけでも、美味しくなるのがハーブの魅力です。フレッシュなハーブがなくてもドライハーブでOK。ローズマリーやセージ、オレガノなど複数のハーブを混ぜた「ハーブミックス」を常備しておくと便利です。ローズマリーなどを含むハーブミックスは、爽やかでありながら香りもしっかりあるので、食欲を増進させてくれます。そして、余計な調味料要らず。ひと振りするだけで美味しくなるので、塩分の摂り過ぎを防ぐこともできます。ハーブミックスを活用した、簡単レシピをご紹介します。タンパク質を上手に摂ってパワーをつけていきましょう。▼「鶏もも肉のハーブミックスソテー」<材料>2~3人分・鶏もも肉(適量)・きのこ類(えのき、舞茸などお好みで)・ハーブミックス・パセリ・オリーブオイル(大さじ1程度)・塩(少々)<作り方>1)ボールに一口大に切った鶏もも肉を入れ、 塩少々とハーブミックスを適量で入れ、軽く揉みます。2)お鍋またはフライパンを熱し、オリーブ油をひきます。3)(1)の鶏もも肉を皮目から鍋にしき、始めは少し強火で焼き目を付けます。焼き目がついたら、きのこ類を一緒に入れ、中火で5~10程度蓋をして焼きます。4)お箸や竹ぐしを鶏もも肉に挿して、透明な汁が出てきたら火が通った証拠。5) お皿にパセリと一緒に盛り付けて、完成です!身近なスパイス「ジンジャー」で、体を温めるジンジャー(しょうが)は、日本人にとって身近なスパイスのひとつ。体を温めてくれるほか、抗酸化作用や胃の活性化なども期待できます。ついつい腐らせてしまう方は、カットして乾燥させ、ドライジンジャーにしておくとよいでしょう。乾燥作業が面倒な方は、市販のドライジンジャーを常備しておくと便利です。和洋中の料理だけでなく、そのまま紅茶に入れたり、ジンジャークッキーなどのスイーツ作りにも活躍。今回はドライのジンジャーを使った、体が温まるシンプルなスープをご紹介します。▼「ジンジャーでほかほか白菜スープ」<材料>2~3人人分・白菜 1/4・トマト ひと玉・ハーブソーセージ・ジンジャーチップ(乾燥したしょうが) 適量・塩少々・水<作り方>1)白菜、トマト、ハーブソーセージを一口大に切り、ジンジャーチップと共に鍋に入れ、中火で10~15分程度火にかけます。2)足りない水分を足し、塩で味を整えて完成!ハーブティで “質のよい睡眠” をハーブを使った体調コントロール術として、一番気軽にトライできるのが「ハーブティ」です。なかでもカモミールは、世界中で最も利用されているハーブのひとつ。りんごの様な甘い香りが特徴で、子供にも飲みやすい口当たりですが、砂糖や蜂蜜を入れていただくのもおすすめです。また、カモミールにレモンバーベナやオレンジピールなどを加えたブレンドハーブティーなら、さらにクセもなく、さまざまな作用や香りを愉しむことができます。就寝前のほか、カフェインを摂りたくないとき、心身をリラックスさせてたいときは、ハーブティーを積極的にいただきましょう。季節の変わり目は、体も心も不調を感じやすい季節。美味しく摂り入れられるハーブやスパイスを使って、上手に体調をコントロールしていきましょう。
2015年10月01日今年の夏は暑かったのか、涼しかったのかよくわからない気候でしたね。おまけにクーラーをかけた室内と外の気温との寒暖差が激しいと身体がついていかないものです。わたしは、自宅にいる時は扇風機をつけて過ごしていました。なぜなら、汗をかくのも健康のひとつだからです。夏バテにならないために実践していたこと、夏の疲れを解消してくれる簡単レシピをご紹介しましょう。「夏の過ごし方」が、あなたの秋冬の体調を決める!汗は皮膚から蒸発することによって体温を下げるというとても大切な役割を担っています。汗をかけないと自律神経やホルモン中枢に影響が及んで、熱中症にもなりやすく、夏バテにもつながります。<わたしが実践したこと>・お洒落でサンダルを履く以外はほとんど、靴下と薄い腹巻などをして過ごしました。暑くてもお腹や足は冷やさないのが健康や美肌、快眠につながります。・暑いからといって冷えたビールやスパークリングワインをガブガブ飲んだり(たまーにやってしまいますが…)、アイスやかき氷を食べ過ぎたりせず、お茶もなるべく暖かいものを摂るよう心がけていました。・少し糖分を摂りたいときは酵素シロップなどの甘いものではなく、米麹を使った甘酒を飲んだり、気分がリフレッシュして元気が出るフレッシュジュースを少しだけ飲んだりしていました。夏バテは、外の暑さで食欲がなくなったり、室内と屋外の激しい寒暖差に身体がついていかないことによる疲労の蓄積や、充分に睡眠が取れないことなどが原因で起こります。暑いからと過剰に水分を摂ってしまうことも、身体の倦怠感や食欲をなくす要因に。そのまま秋に突入してしまうと、急な冷え込みなどで風邪などを引きやすくなってしまうのでご注意を。それでは、夏の疲れを癒してくれる「身体が喜ぶレシピ」をご紹介しましょう。▼トマトやフルーツのカプレーゼ<材料>2人分・モッツアレラやブッラータなど 適量・トマト、フルーツなど(キウイ、ぶどう、など) 適量・オリーブオイル 適量・塩 適量疲労感やダルいなと感じたらを免疫力を高める食材を使用しましょう。リコピン、βカロテン、ビタミンCやカリウムなどが豊富なトマトやフルーツを、フレッシュでおいしく上質なオリーブオイルと塩とともに。風邪の予防にもなります。▼まぐろとアボカドの塩昆布あえ<材料>2人分・まぐろ(刺身) 200g・アボカド 1個・塩昆布 20g・ごま油 小さじ1・色止めにあればレモン<作り方>1)まぐろは2cm大に切り、塩昆布で和えて10分おく。アボカドは種を除き、2cm大に切る。2)ボウルに(1)を入れてさっくり合わせ、ごま油を回しかけて和える。お醤油を少したらしても可。まぐろは、ぼーっとした脳の働きを良くし、中性脂肪を低下させたりコレステロールや血圧を下げる効果や、肝臓の疲れに効果があると言われています。DHA/EPAには運動能力を高める働きもあります。DHAによって血行が良くなり、筋肉中に蓄積された疲労物質、乳酸を体外へ素早く排出できるようになるそうです。心身ともに弱った疲れも回復しそうですね。アボガドはコレステロールの吸収そのものを抑え、皮下脂肪にならない効果が期待でき、さらに血液中の悪玉コレステロール値を下げる効果も。さらに肝臓で働く抗酸化物質、有害物質の解毒作用を促進し、肝機能の低下を防止するという嬉しい効果が。お酒がおいしく飲めますね(笑)▼豚しゃぶのポン酢和え<材料>2人分・豚しゃぶしゃぶ用肉 300g・みょうが 2つ・長ねぎ 1/2本・しょうが 1片・大葉 5枚くらい・ポン酢 適量<作り方>1)鍋に湯をわかします。ボウルにしょうがの千切り、白髪葱、ポン酢を合わせておきます。2)鍋の湯が煮立ったら火を止めて豚肉を2,3枚づつ入れて色が変わったらすぐにざるに取り出します。また、お湯が冷めたらまた煮立たせてから止めて茹でるを繰り返します。3)水気をしっかりと切り、10秒ほど水にさらしたみょうがの千切りと(2)を和えてできあがりです。豚は高タンパク、ビタミンB1が豊富で疲労回復、心身の回復には欠かせない食材の1つで、体内で糖質をエネルギーに変える時に必要なビタミンでもあります。薬味をたっぷり入れて夏の疲れを解消、元気になりましょう。ただしもちろん、効果があるとはいえ、食べ過ぎにはご注意を。
2015年09月24日暑さも和らぎ過ごしやすいはずなのに、だんだんと夏の疲れが出てくる頃ではないでしょうか。季節の変わり目でもあるこの時期は、なにかと体調を崩しやすいもの。そんな時におすすめなのが、いまが旬のフルーツ「梨」です。水分たっぷりでみずみずしい梨は、夏の疲れたカラダにたっぷりと潤いを補給し、秋の不調を整えてくれます。今の季節にうれしい働き満載の「梨」の魅力と簡単レシピをご紹介しましょう。夏に疲れたカラダを回復させ、秋の乾燥から守る秋は冬に向け乾燥が始まるシーズン。湿度が低くなり、咳などが出やすくなる季節でもあります。梨の“サポニン”は喉の炎症や咳を抑え、みずみずしい水分が、乾燥しがちなカラダを潤してくれます。また、たんぱく質を分解する酵素“プロテアーゼ”を含んでいるため、消化を促進し、夏バテ気味だった胃腸の働きを高めてくれます。梨の特徴でもあるシャキシャキとした食感は、“リグニン”によるもの。これは食物繊維の一種で、便通の改善に役立ちます。そのほか、“カリウム”が余分な塩分を排出するため高血圧の予防になったり、非必須アミノ酸の一種である“アスパラギン酸”が、エネルギー代謝を促進させるため、疲労回復にも役立ちます。まさに、夏に疲れたカラダを回復させ、秋の乾燥から守る、今の季節に欠かせないフルーツ。そんな旬な梨を美味しくいただけるレシピを、プロの料理人が作るレシピサイト「E・レシピ」よりご紹介しましょう。 サラダに、オードブルに、デザートに! 梨の簡単レシピ初心者の方でも簡単に作ることができる「梨のレシピ」をご紹介します。▼京のおばんざい 梨と水菜のサラダみずみずしい梨と、シャキシャキっとした水菜がよく合うサラダ。ユズコショウをきかせたドレッシングで和風テイストに。▼梨のちょこっとオードブルちょっとしたおもてなしにもピッタリなオードブル。梨の甘さと生ハムの塩気がちょうどよく、ワインが進みそうです。 ▼キュウリと梨のゴマ和え梨ときゅうりのシャキシャキとした食感がクセになります。▼梨のシロップ煮止まらない咳やのどの痛みに、おすすめしたい梨シロップ。ちょっとしたデザートにも嬉しい一品。▼梨とレンコンの薬膳スープ梨と同様、カラダに水分を補給する働きや、胃腸の働きを高めてくれるレンコンと一緒に。二日酔いにもおすすめです。和でも洋でも、デザートにもおかずにも、意外と幅広いアレンジが可能な梨。旬の季節にたくさん味わってみてはいかがでしょうか。
2015年09月19日秋を代表する魚のさんま。なんといっても醍醐味は炭火焼きです。でも、家庭のグリルでも煙が気になるという人もいますよね。塩焼きだけでなく、刺身をアレンジしたり、煮物にしたりすることで、さんま料理の幅は広がるのです。そこで、繰り返し作りたくなる「さんまの洋風なめろう」「さんまとカブのしぐれ煮」の作り方をご紹介します。そして、さんまが余った場合には、料理屋さんで活用されている「塩水(えんすい)漬け」でおいしさを長持ちさせましょう。※取材協力(渋谷・並木橋なかむら)さんまの脂が「脳のはたらき」を高めてくれるさんまの旬は9月~10月。栄養面で特徴的なのは、青魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)と、DHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれていること。EPAは血栓を予防し、DHAは脳の働きをよくする栄養素です。ほかにも赤血球の形成を助け、貧血を予防するビタミンB12、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富で、女性にうれしい魚といえます。身に厚みがあり、ぷっくりしたさんまを選ぼうさんまは頭から背中にかけて盛り上がり、厚みがありぷっくりしている方が、脂がのっています。内臓から傷むのでお腹が締まっていて、身がピーンとハリのあるものを選びましょう。さんまは鮮度が大事! 渋谷・並木橋「なかむら」を訪ね、料理人の川久保紀夫さんに、魚料理の腕を磨くレシピを2品教わりました。まずは「なめろう」を洋風にアレンジ。包丁で細かく刻んでしまうので、三枚おろしがきれいにできなくても気にしない、気にしない。▼さんまの洋風なめろう味噌にオリーブオイルを加えることでコクが出て、まろやかさもアップします。ビールや白ワインにも合う、お酒との相性のいい一品に。最初にさんまに味噌をなじませ、トマトやバジルを加えることで、味のまとまりがよくなります。ほどよい酸味のトマトで後味スッキリ!<材料> 2人分・さんま(三枚におろし皮を引く) 2枚・トマト 1/4個・フレッシュバジル 4~6枚・味噌 3g・オリーブオイル 小さじ1・あらびき黒こしょう 適量<作り方>1. さんまはキッチンペーパーで水気をふき、1cm角に切り、軽く粘り気を出す。2. トマトは1cm角に、バジル4枚はせん切りにする。3. ボウルにさんまと味噌を入れて手で軽くもみこむようにして和え、トマト、バジルを加え、オリーブオイルを回しかけて混ぜる。4. 器に盛り、黒こしょうをふり、残りのバジルをのせる。次は煮魚です。休日に挑戦し、魚料理の腕を磨いてみましょう!▼さんまとカブのしぐれ煮さんまのうまみを煮汁に出してから煮含めていく「あら炊き」は、骨のある魚を煮るのに向いています。調味料の配合を覚えておくと、いわしを煮るときにも応用できるので便利です。しょうゆは一度に入れると身がかたくなるので、2回に分けて加えるのがワンランク上の味に仕上げるコツです。<材料> 2人分・さんま 2匹・カブ 2個・カブの葉 1個分・しょうが(せん切り)40g・みりん 180ml・酒 180ml・砂糖 大さじ2・しょうゆ 180ml<作り方>1. さんまは長さを半分に切り、キッチンペーパーで水気をふく。2. カブは皮をむき、かために茹でて縦半分に切る。カブの葉も茹でて長さ3cmに切る。3. 鍋に水6合(1080ml)、しょうが、みりん、酒、砂糖を入れて中火にかける。煮立って鍋の表面がポコポコ動くくらいの火加減で5分ほど煮て、しょうゆを半分加える。4. 火を弱め、煮汁が2/3ほど煮詰まったらカブとカブの葉を加え、残りのしょうゆを回しかけて30分ほど煮る。まとめ買いしたさんまが余った場合はどうしたらいいのでしょうか? シンプルな和食の技を川久保さんが教えてくれました。それは「塩水(えんすい)漬け」です。「食べきれなかったさんまは、その日のうちに『塩水(えんすい)漬け』で保存してください。新鮮なものなら『塩水漬け』にすることで4~5日後でも生食できます。多少、身がやわらかくなったさんまでもハリが戻り、くさみも抜けるという作用もあります。ぜひ試していただきたい和食の技です。ちなみに『塩水漬け』にしても、身に塩味はほとんど浸透しません」(川久保さん)では、川久保さんに教えていただいた「塩水(えんすい)漬け」の方法をご紹介します。▼さんまの塩水漬け<材料>・さんま 2~4匹・水 1リットル・天然塩 15g<作り方>1. さんまは頭と内臓を除き、水で洗ってキッチンペーパーで水気と汚れをふきとる。2. 密閉容器に水と塩を入れて混ぜ、さんまを浸し、ふたをして冷蔵庫で保存する。家庭でも生かしたいプロの技です。日本は世界的にみても、さまざまな種類の魚が食べられる国です。四季折々、豊かな「お魚生活」を楽しみましょう!取材協力/並木橋なかむら東京都渋谷区渋谷3‐13-5 イプセ渋谷2階B営業時間 平日18:00~翌1:00(ラストオーダー23:30) 土・日曜、祝日 17:30~23:30(ラストオーダー22:00)定休日 第3日曜(1.5.8.12月を除く)電話 03-6427-9580
2015年09月16日8月下旬ぐらいからスーパーの店頭に並ぶ「菊花」。あまり馴染みがないかもしれませんが、栄養価に優れ、アンチエイジング食材としていま注目を集めています。また、9月9日は「菊の節句」といわれ、菊花酒を飲んで穢れを祓う風習があります。知られざる「菊花」の栄養と「菊の節句」についてご紹介しましょう。不老不死の薬として伝来した「菊花」菊はもともと不老長寿の薬として中国から伝来しました。ビタミンEや食物繊維、ミネラルなども豊富に含まれ、コレステロールや中性脂肪を下げる効果があると言われています。シンプルな調理法でいただくのが美味しい!花びらだけをちぎって洗ったあとに、たっぷりのお湯に少量の酢を加えて茹でて、冷水にとります。シンプルに「おひたし」にしていただくと、なんとも言えず美味しいものです。このほか、ごはんに混ぜたり酢の物やお吸い物に加えるだけでもOK。手軽で見た目も美しく、美味しくいただくことができます。9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」五節句の「節句」とは“季節の変わり目”を表します。中国の暦の中では、奇数の重なる日は陽と陽が重なり「陰」になるといわれ、邪気を祓う儀式が行われていました。これに由来して日本独自の節句が形成されました。お正月や3月3日の桃の節句、5月5日の菖蒲の節句、7月7日の七夕も五節句のひとつですが、なかでも9月9日は一番大きな奇数(陽数)が重なるので、「重陽の節句」と呼びます。この日は菊花酒を飲んで穢れを祓い、詩歌を詠んで宴を開いて長寿を願います。このため、別名「菊の節句」とも呼ばれています。天武天皇の時代から「重陽の節句」の宴が行われていたようですが、日本独自の形になったのは平安時代以降と考えられています。また、節句前夜に菊の花の上に真綿をかぶせ、夜露と香りをうつした「着せ綿」で身体をぬぐい穢れを落とす、という日本独自の風習も広まりました。庶民の間では「栗の節句」とも呼ばれ、秋の収穫を祝う収穫祭のような意味合いもあったようです。「菊花」レシピで季節の変わり目を味わう茹でた菊花を日本酒に浮かべて菊花酒を飲むだけでも、季節の区切りを感じることができますが、簡単で美味しい「菊花としめじのおひたし」をご紹介しましょう。「菊花としめじのおひたし」<材料>(4人前)・食用菊 1pac ・春菊 1pac ・しめじ 1pac ・柑橘汁 大さじ 1 ・淡口醤油 大さじ 1 と 1/2・出汁 大さじ 1 と 1/2<作り方>1)菊花は水洗いして、水気を取って花弁をばらす。春菊は葉の部分を使う。しめじは小房にわけ、1/2 の長さに切る。2)熱湯で春菊を茹でて冷水にとり、3cmに切る。菊花は酢、塩少々を入れて茹で、冷水にとる。しめじはさっと煮てざるにあげる。3) 柑橘汁、淡口醤油、出汁をあわせて加減酢を作り、菊花、春菊、しめじを混ぜ合わせる。忙しい日々に追われていると、いつの間にか変わってしまう季節。意識的に季節の変わり目を感じることで、前の季節に区切りをつけて、新たな気持ちで次の季節を迎えてみてはいかがでしょうか。
2015年09月01日秋の気配を感じる季節となりました。週末は、友人たちや家族と食卓を囲み、美味しいワインを飲みつつ、まったりとしながら会話を楽しみたいもの。手軽に作れて見栄えもよい「ワインに合う簡単おつまみレシピ」をプロの料理レシピサイト「E・レシピ」からいくつかご紹介しましょう。5分~15分で完成。作りながら一緒に飲み始めましょう▼アボカドの前菜トースト添え(15分)アボカドの簡単前菜です。このサルサソースを覚えておくと便利。▼梨と生ハムの前菜(5分)じつは甘い梨と塩気のきいた生ハムの相性は抜群なのです。すぐに出せる一品です。▼ズッキーニとスモークサーモンのピンチョス(10分)ズッキーニを薄くスライスしてスモークサーモンを巻くだけ、という簡単さ。洒落たピックがあればなおよし。▼タコとグレープフルーツのカルパッチョ(15分)タコとグレープフルーツ、バジルの香り豊かな前菜。早めに作って冷やしておきましょう。▼デザートおつまみ♪ クルミとチーズのメープル和え(10分)デザート感覚のおつまみです。甘いものをつまみたくなったときにピッタリですね。チーズでつくる簡単おつまみワインといえばやっぱりチーズ! 少しアレンジを加えてこんな一品はいかがでしょう。▼レタスとカマンベールチーズのサラダ素材を生かして、ドレッシングはシンプルめに。▼焼き玉ネギのカマンベールチーズのせじっくり焼いた玉ネギの上に、カマンベールチーズをのせて焼くだけ。アツアツとろとろをぜひ。 秋を感じたいならやっぱり「きのこ」!▼ブラウンマッシュルームのセゴビア風スペイン料理の定番タパスです。10分で完成する手軽さが嬉しい一品。▼キノコのマリネマリネなので、サッパリ&ヘルシー。こちらも10分で完成。バゲットに合わせるならコレ▼ガーリックオイルサーディンオイルサーディンの缶詰もひと手間加えて立派なおつまみに! 見た目もインパクト大。▼ハムのディップハム、クリームチーズ、生クリーム、クルミなどをフードプロセッサーに入れて混ぜるだけ。フワフワとした口あたりの美味しいディップが出来あがります。▼エビクリームディップエビは刻んで入れるだけ。ウスターソースとチリソースが味の決め手に。▼冷凍キノコペースト冷凍しておいたキノコをふんだんに使ったペースト。塩気を少し強めに効かせると美味。 見た目にも美しい「野菜」を美味しく!▼グリーンアスパラの卵ソースゆでたてのグリーンアスパラに、卵のソースをたっぷりかけていただく前菜です。▼タコとプチトマトの塩麹マリネ塩麹に風味豊なハチミツを加えています。ミントを添えて彩りと爽やかさをプラス。▼簡単チーズフォンデューカマンベールチーズを使った簡単チーズフォンデュー。みんなでワイワイつまめて楽しい!会話も弾む! ちょっと変わった一品▼ハッセルバックポテトパリパリ&ホクホクの食感で、最近話題のスウェーデン料理。見た目は華やかですが、実は簡単につくれるのです。▼ピサラディエール (玉ネギのピザ)玉ネギの甘さとアンチョビの塩気が絶妙な組み合わせ。ワインやビールのおつまみに。▼ケッカーソースのオープンサンド♪デンマークのオープンサンド「スモーブロー」は見た目も華やか。ケッカーソースには、お好みでニンニクのみじん切りを加えても。いかがでしたか? いつものおつまみメニューに1~2品加えるだけでも、ワインの楽しみ方が広がりそうです。週末のワインのお供にぜひお試しくださいね。E・レシピ:
2015年08月28日味噌や醤油、みりんなど日本伝統の調味料を作るのに欠かせない麹(こうじ)。私たちの身近にありながら、その存在はあまり意識されていないかもしれませんね。麹は、蒸した米や麦に「麹菌」という微生物を繁殖させたもので、いろいろな料理に使えるうえ、栄養満点。“万能調味料”といわれる塩麹や、“飲む点滴”といわれる甘酒も、麹からできる発酵食品です。数年前の塩麹ブーム以降、しばらく麹から離れていた人も、いま改めて麹の良さを見直してみませんか?「麹」を使った発酵食品の魅力とは?今回は塩麹の第一人者であり、イラストレーターで麹料理研究家のおのみささんに、麹の魅力や簡単でおいしい使い方を教えてもらいました。おのさんが麹にはまったのは、まだ塩麹ブームが起こる前、2009年ごろのこと。「味噌が意外に簡単に作れると聞いて、ジッパー付きの袋で作ってみたんです。材料は麹と大豆と塩だけ。夏だったのですぐに発酵が進み、袋がパンパンに膨らんでビックリしました。“この中に何がいるの!?”って(笑)。しかも、しばらくしたら、ちゃんと味噌ができた。この麹が生きている感じがおもしろいなあと思ったんです」続いて、ある料理マンガに塩麹のことが少し載っていたのを見て、塩麹づくりにも挑戦。「できた塩麹に野菜や肉を漬けてみたら、ものすごくおいしくて! これはいいな、と麹にはまっていきました」とおのさん。その後、味噌や醤油、甘酒なども手づくりするようになり、麹ライフを拡大。2010年には、『からだに「いいこと」たくさん 麹のレシピ』を出版するに至りました。現在では著書は5冊にのぼり、今年は月に約1回のペースで麹料理のイベントも開催しています。「麹による発酵の実験ぽい感じにも心がくすぐられますし、そもそも麹の味がすごく好きで。工夫次第で料理の幅が広がるのも楽しいところ。しかも体にもいいし」とおのさんは楽しそうに話します。栄養満点! 美肌にも嬉しい「麹」味噌や塩麹といった麹を使った発酵食品は、料理をおいしくしてくれるだけでなく、健康や美容に嬉しい効果も期待できます。「麹に含まれる消化酵素は、タンパク質やでんぷんを分解してアミノ酸や糖を生成し、消化吸収を促してくれます。アミノ酸は、骨や肌、皮膚を作るのを助けるので、美肌効果も期待できます。麹を毎日摂っているせいか、近ごろは体も丈夫で、健康診断でも、わりとほめられます。麹のおかげで健康も1割増しくらいなのかもしれません(笑)」麹を使った発酵食品は種類が豊富なので、気負わなくても日常的にちょこちょこ摂れるのも嬉しいところです。超簡単! おのさん流・麹のおいしい使い方麹を多彩に楽しんでいるおのさんですが、麹を使った発酵食品のうち、よく使うトップ3は、「塩麹」「味噌」「甘酒」だそう。「塩麹はとにかくよく使います。肉や魚を漬けるのが定番ですが、私がよくやるのは炒め物。食材はだいたい何でも合いますね。少しコクや旨みが欲しいときは醤油やオイスターソースを加えます。野菜の塩麹漬けも定番です。キュウリのほかに、ピーマン、トマト、アボカドなどもおいしく作れます。ビニール袋に野菜と塩麹と一緒にいれて、30分程度おいたらできあがり。一晩おくと、よりしっとりします。皿に盛ったあと、ごま油やオリーブオイルをさっとまわしかけると、コクが出ておいしいですよ」塩麹には専用の小さじ、大さじを用意し、保存瓶に入れっぱなしにしておくと、使いたいときにさっと使えて便利です。甘酒はそのまま飲む以外に、炭酸水や豆乳で割ったり、ミルクティーに入れたり、飲み方のアレンジもいろいろ楽しめます。「手作りの甘酒はミキサーでなめからにしてもいいですが、私はあえてそのままで、麹の粒感も楽しんでいます。料理に甘味を加えたいときに砂糖がわりに使うこともあります。醤油と相性がいいんですよ」簡単にできる麹レシピ1:水筒で作れる「麹だけの甘酒」最後に、麹初心者でもすぐに作れる、失敗知らずの麹レシピを2つ教えてもらいました。まず1つ目が、麹だけで作る甘酒。ふつうの甘酒は炊いたごはんやおかゆも入れますが、実は麹だけでも作れます。あっさりした味わいに仕上がるので夏にぴったり!▼水筒で作れる「麹だけの甘酒」レシピ<材料>・麹……100グラム・60℃のお湯……200~250ml※温度が高すぎると酵素が死んでしまい、逆に低いとあまり活動しないので、60℃を守ってください。<手順>1)保温性の高い水筒(360~500ml)にお湯を注ぎ、中を温めておく2)麹はかたまっていたらほぐす。1の水筒のお湯を捨て、麹を入れる3)お湯を60℃に温めて2に入れ、一晩(10~12時間)置いたらできあがり!「上記の分量は、写真の白い360mlの水筒でちょうどいいくらい。夏は甘酒1/3と炭酸水2/3を混ぜて飲むのもオススメ」とおのさん。シュワーッとして見た目にも清涼感があり、ちょっとオシャレな感じに仕上がります。簡単にできる麹レシピ2:大人のおつまみ「酒粕ヨーグルトディップ」もう1品は、酒粕で作るディップ。こちらも材料を混ぜて寝かせるだけ、と超簡単。クラッカーやパンにつけるとおいしいです。▼大人のおつまみ「酒粕ヨーグルトディップ」レシピ<材料>・酒粕……50g・水切りヨーグルト……50g・レーズン…50~60g※酒粕はできるだけ良質なものを使うのがおいしく仕上げるコツです※水切りヨーグルトの代わりに、クリームチーズを使ってもOK<手順>1)酒粕は固ければ耐熱容器に入れ、電子レンジで10~20秒加熱する2)すべての材料を混ぜ、冷蔵庫で一晩寝かせてできあがり!「酒粕のアルコール分があるので夜や休日向きのメニューかも(笑)。お酒のおつまみにもぴったりですよ」とおのさん。ホームパーティーに出すと、「これ何!?」とみんなで盛り上がれそうですね。麹も酒粕もスーパーで簡単に手に入るので、思い立ったらいつでも始められる麹ライフ。気負わず気になるものから取り入れてみては?おのみさ プロフィールイラストレーター兼、麹料理研究家。麹の魅力にはまり、日々麹料理を研究中。2010年『麹のレシピ』を出版、麹ブームを巻き起こす。現在は「麹酒場」を定期的に開催。麹をつかった料理教室を開催予定。詳しくは→ 著書:『絵でわかる麹のひみつ』(著者:小泉武夫 絵・レシピ:おのみさ 講談社サイエンティフィク)、『おのみさの麹のよさを200%引き出すアイデア帖』(KADOKAWA/メディアファクトリー)、『麹巡礼 おいしい麹と出会う9つの旅』(集英社)、『麹のおつまみ』(池田書店)、『毎日がたのしくなる 塩麹のおかず』(池田書店)、『からだに「いいこと」たくさん 麹のレシピ』(池田書店)など。
2015年08月26日東京都心や一部の地域では7月にお盆を行いますが、多くの地域では旧暦7月15日(8月)に行います。仏様が帰ってくる期間は、肉や魚を使わずに野菜や果物、海藻などを使った精進料理をいただくのが日本の習わしです。忙しくて精進料理だなんて…という方でも気軽にトライできる「ひじき煮」のレシピを、お盆の基礎知識とともにご紹介します。知っていますか?「お盆」の意味お盆は「盂蘭盆会」という言葉からきています。これはサンスクリット語「ウラバンナ」から来ていて、逆さ吊りのことを言いました。自分の亡き母が逆さ吊りにされて苦しんでいる夢をみたお釈迦様の内弟子の一人が、どうしたら供養ができるかと、お釈迦様に相談したところ、お供えをして神様に祈りなさい、ととかれたことから現在の行事となっていきます。この盂蘭盆と先祖崇拝が融合したものが、現在のお盆の形となったと言われています。先祖や故人を偲び、今ある自分を省みることが根幹にある考え方です。お盆には、一汁五菜の形式の「精進料理」をお盆は13日から16日までの4日間をいい、13日には迎え火をしてご先祖様をお迎えし、16日には送り火を炊いてお帰りいただきます。この期間には「桃、スモモ、杏、ナツメ、栗」を供えて、身を清めてお迎えし、仏様の帰ってくる期間は殺生をせず精進料理をいただくのが昔からのならわしです。お供えのお膳には「九重椀」という漆器を使います。精進料理といっても難しく捉える必要はありません。肉や魚を使わずに野菜や、果物、海草などを使う料理でよいのです。仏教が伝わる以前の神道においても、精進料理のような考え方はありましたが、現在の形式は鎌倉時代の禅宗で確立し一汁五菜の形式となったようです。五味、五色、五法を用い、素材を使いきること精進料理では、五味(甘い、酢っぱい、苦い、辛い、塩辛い) 、五色(赤、緑、黄、黒、白) 、 五法(煮る、焼く、蒸す、揚げる、生) を用い、素材は余すとことなく使い切ることが大切です。曹洞宗の開祖である道元禅師が記した「典座教訓」という精進料理の教科書には、「喜心、大心、老心」の三つの心が要であると説かれています。喜んで料理をし、細やかな心配りをもち(老心)、バランスを考えて冷静に(大心)料理をする、ということです。簡単な精進料理でお盆を過ごす精進料理の技法や食材は、庶民の食事にも影響を与え成長しました。ふだんみなさんが食べている、蒟蒻や高野豆腐、ひじきも、精進料理の材料のひとつであったと考えられています。では、蒟蒻とひじきを使ったかんたん精進料理のひとつ「ひじき煮」のレシピをご紹介します。手軽に作れる「ひじき煮」レシピ<材料>・ひじき …30g・人参 …4cm分・油揚げ …1枚・蒟蒻 …1/2丁・枝豆 …ゆでてむいたもの(好みで)・水 …150cc・砂糖 …大さじ2・酒 …大さじ1・醤油 …大さじ2と1/2・ごま油 …大さじ1と1/2<作り方>1.ひじきは水でさっと洗い、5倍のぬるま湯で30分ほどもどし、ざるにあげておく。2.油揚げは熱湯でさっと茹でて油をおとし、5mm幅に切る。人参、蒟蒻は2cm長さの拍子木きりにする。枝豆は皮をむいてさやから出しておく。3.鍋に油を熱し、蒟蒻、人参、ひじき、油揚げの順で、しっかり炒める。4.水を加えて中火で煮る。砂糖、酒、醤油の順で調味料を加えていき、その都度水分がなくなるくらいまで炒める。お盆だからといって、正式な形の精進料理を作るのは大変かもしれませんが、ほんの少しの工夫で精進料理にすることができます。命に感謝して、自分を省みるよい機会かもしれませんね。
2015年08月12日連日の猛暑で、夏バテなどしていませんか? 私が住む山梨市は盆地のため、冬は寒く夏は暑いと言われています。自宅は古い日本家屋でクーラーもないのですが、風が通りぬけて気持ちよいのです。しかし、さすがの暑さでバテることも。そんな時は食べ物の力で、涼を取ったり、夏バテしない体づくりを心がけています。暑さで自分の体力が消耗し、疲れがどんどん蓄積し、知らず知らずのうちに熱中症になることも…。今回は、そんな時におすすめの食材「トマト」のパワーと、手軽に作れるトマトの保存食についてご紹介しましょう。医者いらず? 美肌と健康の味方「トマト」の働き「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、トマトには豊富なビタミン類、鉄、カリウム、カルシウムなどのミネラル分のほか、クエン酸、リンゴ酸、アミノ酸、カロテン(カロチン)、ルチン、さらに水溶性の食物繊維であるペクチンなど、納得できるほどの様々な栄養素が含まれています。中でもトマトの栄養素で有名なのが「リコピン」。これはカロテン(カロチン)の一種で、脂溶性の赤色の色素のこと。抗酸化力が強いのが特徴で、コラーゲンの合成を促し皮膚や粘膜を整えてくれたり、メラニン色素の合成を抑え美白に導いてくれます。また、強い抗酸化作用によって活性酸素を取り除き、老化防止や血液をサラサラにしてくれたりと、お肌や健康に嬉しい作用があると言われています。リコピンの吸収率もUP! おすすめの保存食とは?そんなトマトをいただくなら、一番太陽の恵みを受けて美味しい夏の時期がよいですよね。トマトを食べて疲れた体をリフレッシュし、美肌や健康へ導きたいものです。とはいえ、トマトは体を冷やす食べ物です。冷え性や胃弱の方は生のものを食べ過ぎると逆効果ですので、煮る・焼くなど火を加えたものを食べるのがおすすめ。また、加熱したほうがリコピンの吸収率が上がり、油と合わせることで更に効率的に吸収できるとも言われています。今回は、体が冷えずリコピンの吸収率もUPするトマトの保存食、「セミドライトマトのオイル漬け」を作ってみましょう。夏のうちに作り置き! 「セミドライトマトのオイル漬け」手軽に食べやすいミニトマトは、老若男女問わず人気の野菜。そのまま食べても美味しいのですが、冷え・美容・健康の効果を期待したい人には、ミニトマトをオーブンでじっくり・じっくりと乾燥させて旨味をぎゅっと閉じ込めた「セミドライトマトのオイル漬け」がおすすめです。トマトがたくさん出回る夏に作っておくと、とても便利です。濃厚な甘みと酸味がアクセントになって、料理のバリエーションが広がります。「セミドライトマトのオイル漬け」の作り方<材料> (作りやすい分量で)・ミニトマト(赤、黄、紫など) 半分に切ってオーブンにのせられる量・塩、オリーブオイル 各適量<作り方>1)ミニトマトはよく洗い、ヘタを取って半分に切る。 キッチンペーパーを敷いたバットの上に並べ、切り口に軽く塩をふり、そのまま15分ほどおく。2)余分な水けか?出たらキッチンペーパーで軽く押さえ、オーブン用シートを敷いた天板に並べる。100℃に予熱したオーブンに入れ、1~2時間乾燥させます。3)煮沸消毒した保存瓶にセミドライトマトを入れ、オリーブオイルをセミドライトマトがひたひたになるまで注ぎます。そのままパンの上に乗せて食べてもおいしいですし、ギュッと詰まった甘味と酸味が料理のアクセントにもなるので、パスタや肉や魚と一緒にマリネしてオーブンで焼いたり、炒め物、炊き込みご飯など、漬け込んだオイルとともにあらゆる料理に使えます。ブロッコリー・にんにくなどと一緒に<老化防止>、鶏の胸肉・ささみ・アボカドと一緒に<美肌>、卵などと一緒に<疲労回復>など、その日の体調や気分により、目的別に食材を組み合わせてみましょう。夏のだるい時期に料理をする “やる気” を奮い立たせてくれるかもしれません。「セミドライトマトのオイル漬け」は、しっかりと蓋をして密封しておけば1年はもちます。私はこの時期「トマトの水煮」と共に作っておいて、旬ではない時期に活用しています。セミドライトマトを作るにはハードルが高い! という方は市販のものを使ったり、そのままさっと湯むきしてほかの野菜と一緒に出汁に浸したり、鯖などの青魚の水煮缶と一緒に炊き込みごはんなどを作ったりなど、トマトの調理を楽しんでみてくださいね。次の季節を元気に過ごすためにも、夏の疲れた体を「トマト」の力でリセットしてみてはいかがでしょう。
2015年08月11日本場のシンガポールでは「ハイナニーズチキンライス」、日本では「海南チキンライス」、タイでは「カオマンガイ」という名前で知られる、少し前から人気のお料理です。正確にいうと、流行っているのはシンガポールのハイナニーズ…の方だったのですが、最近、タイのカオマンガイのお店も出てきましたね。海南(ハイナン)といわれるのは中国の海南島出身者が作りはじめたからといわれています。最初は丸いボール状の物だったのですが、いつしかレストランで提供するいまのタイプに変わったそうです。コクをアップし、日本米でもパラリと仕上がるコツは…?おもな作り方は、鶏をゆでて火を通し、そのだしで米を炊いて、トマトときゅうりとタレを添えていただくというもの。今回は、そのままだと素朴すぎるので、にんにくとしょうがでコクをアップさせ、炊飯器で鶏も米も一緒に火を通して時間を短縮します。そして、硬水を使うことで日本米でもパラリと仕上がるようになっています。硬水で炊くことで米の表面が固く炊けますので、日本米でもいい感じですよ!どうしてもバスマティ米(細長く粘り気が少ないお米)を使いたい方はそちらでもOK。作りやすいかわりにスープはできませんが、暑い夏なら炊飯器で手早くできるので魅力的です。それでは、材料と作り方です。炊飯器で一気に作る「海南チキンライス」材料鶏もも肉1枚…300gおろししょうが…小さじ1/2ナムプラー…小さじ2砂糖…小さじ1油米(洗って硬水に浸し、30分ほど置いておく)… 1合硬水(エビアンなど)… 1合のメモリの下まで塩…小さじ1/4強(1.5g)おろしにんにく…小さじ1/4きゅうり(薄切り)…1本分トマト小…1個香菜<ソース1>(タイ風かんたんソース)スイートチリソース…大さじ2合わせみそ…大さじ1※みそをスイートチリソースで溶きのばしてください。<ソース2>(さわやかソース) スイートチリソース…大さじ2レモン汁…小さじ2※スイートチリソースにレモン汁を混ぜてください。炊飯器で一気に作る「海南チキンライス」作り方米を洗って、ひたひたの硬水につけておく。おろししょうがとにんにく、ナムプラー、砂糖を混ぜて、縦半分に切った鶏にもみ込む。炊飯器に水につけた米を入れて、硬水と塩を加え、鶏をのせて炊飯する。(早炊きでもOK)炊き上がったら鶏を取り出してカットする。きゅうりとトマトとカットした鶏を盛りつけ、香菜を添えます。ソースは小皿に盛りつけて完成!
2015年08月08日一年の中でも、エネルギーに満ち溢れアクティブになれる夏は、四季の中でも一番輝いています。日々暑さが厳しいものの、私たちは太陽にいつも支えられています。自分なりのスキンケアを心がけながらも、自然界の活力を味方につけ、夏を解放的に謳歌している女性は、とても魅力的に映るものです。元気になれる! 魅力度UP! な「黄色」そんな夏の盛りの8月、大人も子供も楽しめるピッタリの色があります。見ているだけで、そばにいるだけで明るくなれる、元気になれる色。それはまるで公園で友達と戯れている子供を象徴するかのような「黄色」です。黄色は夏の代表花である“ひまわり”の色でもありますよね。太陽の光を浴びて上へ上へと伸びていく逞しい姿に、何度となくエールをもらった人も多いのではないでしょうか。どこか幼稚っぽさも感じさせる黄色。でも実はとてもクレバーで、魅力的な要素を表現できる色でもあるのです。黄色の食材「とうもろこし」には「葉酸」が豊富この時期の黄色の食材といえば「とうもろこし」です。とうもろこしには、人間のからだを守る細胞の分裂や成長に関わりのあるビタミン、「葉酸」を多く含んでいます。葉酸は地味な栄養素ながらも、胃腸の粘膜を守ってくれたり、貧血防止に一役買ってくれたりしているのです。しかし一方で、ビタミンBやCがなくては働いてくれないという、とってもわがままなビタミンでもあります。たとえ葉酸を十分に摂っていても、それらのビタミンが不足しているとその働きは期待できません。ビタミンBやCの食材とあわせていただく必要があります。こんなわがまま加減は「黄色」という色のイメージにどこか繋がり、まるで無邪気にはしゃぐ子供のような憎めない愛らしさを感じさせてくれますね。では、見た目にも栄養価的にも魅力的な「とうもろこし」を使った簡単おつまみ、「とうもろこしの洋風お好み焼き」のレシピをご紹介しましょう。とうもろこしの洋風お好み焼き夏が旬の「とうもろこし」。茹でるとさらに黄色みが濃くなり、愛らしさも増してきます。キレイな黄色のとうもろこしで、夏の食卓を彩ってみましょう。<材料> 2人分・とうもろこし 大1本・黄パプリカ 1/4個・玉葱(あれば新玉ねぎ) 中1/2個・チーズ(あればチェダーチーズ)30g・卵 1個・水 大さじ1・小麦粉 1/2カップ・塩 小さじ1/2・こしょう 少々・バター 20g・粗塩 少々<作り方>1) とうもろこしは茹で粒を剥がす2) パプリカとチーズはとうもろこしと同じくらいの大きさにカットする3) 玉ねぎは繊維にそって薄切りする4) 大きめのボウルに卵を溶きほぐし、小麦粉も加えてざっくり混ぜる5) 4 に 1、2、3 と塩・こしょうを入れて混ぜ合わせる6) フライパンを熱し、バターを溶かしたらお玉で 5 をすくって流し入れ中火で焼く。焦げ目がついてきたら裏返し、ヘラで上からギュっと押してさらに焼く。ある程度火が入ったら蓋をして軽く蒸し焼きにする。7) 皿に盛付け、お好みで粗塩をふっていただく。猛暑はまだまだ続きます。見ても食べても元気になれる黄色レシピで、夏を楽しんでみてはいかがでしょうか?
2015年08月07日蒸し蒸しと暑いこの季節。ちょっとした旅気分で、各国料理を作ってみるのはいかがでしょう? 今回ピックアップしたのはアメリカ。アメリカの料理と聞くと、「どっしり重たい肉料理や甘いデザート」というイメージがあるかもしれませんが、お国柄、さまざまな食文化が入り混じったメニューがあり、冷たいドリンクやアルコールにもよく合いそうです。そのなかで今回は、ハワイとニューヨークで食べられる料理、そしてアメリカの食文化がわかるレシピブック3冊をご紹介します。ハワイ好きなら作ってみたいメニュー満載『ハワイのごはんとお菓子のレシピ』ワタナベマキ、若山曜子(主婦と生活社)まずはハワイ。ロコモコやスパムむすび、パンケーキなど、日本人にも人気のメニューが多いハワイですが、本書によると「ポリネシアの人々が持ち込んだ素朴な伝統料理、アジアやヨーロッパの移民が持ち込んだ世界各国の味、そしてアメリカ本土の食文化が融合してできあがったのがハワイ料理なのだとか。そんなハワイのごはんを料理家のワタナベマキさん、お菓子を若山曜子さんが担当したレシピブックがこちら。上記のレシピはもちろん、ポキ丼、ガーリックシュリンプ、モチコチキン、エッグベネディクトなどのごはんのほか、マラサダドーナツ、ハウピアクリームパイ(ハウピアはココナッツミルクをぷるぷるに固めたもの)などのスイーツ、ドリンクまで、ハワイで食べられるフードを網羅。ハワイへ思いを馳せながら、夏に食べたいメニューが満載です。イメージががらりと変わる、おしゃれなニューヨーク料理『ニューヨークレシピブック』坂田阿希子、伊藤まさこ、仁平綾(誠文堂新光社)ハンバーガーやベーグル、ドーナツ……、忙しいニューヨーカーが片手で食べられそうなフードが思い浮かびますが、実際に訪れると実に多国籍な料理を楽しめるのがニューヨーク。この本は、ニューヨーク在住のライター・仁平綾さんが厳選したおいしい店を著者の3人で食べ歩き、そこからインスピレーションを受けた料理を料理家の坂田阿希子さんが再現。そしてスタイリストの伊藤まさこさんがニューヨークで見つけた器でスタイリングした、おしゃれなレシピブックです。上記のほか、グラノーラやホットドッグ、ステーキなど、ニューヨークでおなじみの料理ももちろん紹介されていますが、ユダヤ料理やカリビアン料理、きゅうりのソーダなど、あまり見慣れないメニューもあり、どんな味なのか作ってみたくなるはず。巻末には著者たちが実際に訪れた店のリストもあるので、今すぐニューヨークに行って食べ歩きしたくなりそうです。パーティーにも役立つ、アメリカの前菜『アメリカン・アペタイザー』アンダーソン夏代(アノニマ・スタジオ)最後はアメリカ・フロリダ州在住のアンダーソン夏代さんによる、アメリカの食文化がよくわかるこの本。タイトルの“アペタイザー”とは、「主菜の前につまむ前菜や食前酒」のこと。ディップやナッツ、サラダ、カリフォルニアロールなどのお寿司だけではなく、メインにもなりそうなバッファロー・ウイングやチキン・フィンガーズなどの肉料理やフライ、パーティードリンクまで、お酒のお供にぴったりのメニューが幅広く紹介されています。ナッツやキャラメル・ポップコーン、オリーブなど、市販のものもあるけれど、簡単においしく、そしてお得にできるようなレシピがたくさん紹介されているのも嬉しい。アメリカのスーパーに並ぶ食材についてなど、コラムも面白く、特にポットラック(1品持ち寄りパーティー)の心得はおもてなしに悩む方の参考にもなるはず。2015年のグルマン世界料理本大賞で準グランプリを受賞した一冊です。お酒と共に食べたくなるようなメニューが豊富なアメリカの料理。食卓で楽しめば、旅気分がますます高まりそうです。・ 『ハワイのごはんとお菓子のレシピ』(主婦と生活社)ワタナベマキ、若山曜子 ・ 『ニューヨークレシピブック』(誠文堂新光社) 坂田阿希子、伊藤まさこ、仁平綾 ・ 『アメリカン・アペタイザー』(アノニマ・スタジオ)アンダーソン夏代
2015年08月03日カラフルでカワイイ見た目と、フレッシュなフルーツがごろっと入ったヘルシーさで、とくに若い女性に人気のアイスキャンディー。専門店も各地にできて賑わいを見せていますが、じつはこのアイスキャンディー、料理が苦手な人でも簡単にできちゃう、お手軽スイーツなんです。基本は「切る&混ぜる&冷やす」の3ステップのみ。早速、レシピサイト「E・レシピ」から、この夏おすすめのレシピ「甘酒イチゴのアイスキャンディー」の作り方をご紹介します。発酵食品の甘酒は栄養価がとても高く、美肌にはもちろん夏バテ予防や疲労回復にもおすすめの食材。甘酸っぱいイチゴとの組み合わせがおいしい大人のアイスキャンディーです。■甘酒イチゴのアイスキャンディーの作り方(2本分)<材料>甘酒…140mlイチゴ(冷凍)…30g<作り方>冷凍のイチゴを半分に切り、甘酒と一緒にアイスキャンディーの型に入れて冷凍庫で凍らせる。たったこれだけ!※薄めて飲むタイプの甘酒を使用する場合は、表示通りの分量で薄めてください。※アイスキャンディーの型は、1本あたり80ml容量のものを使用しています。※甘酒は米麹が原料のものを使用しています。栄養価が高く、ノンアルコールなのでおすすめです。冷凍イチゴを冷凍マンゴーや冷凍ブルーベリーなどに変えても美味しくいただけます。「E・レシピ」では、ほかにも「アサイーバナナヨーグルト」や「マンゴー杏仁」など、カラフルでおいしいアイスキャンディーレシピが紹介されています。どれも簡単ですぐにできるので、レシピを元に自分好みのアイスキャンディーにアレンジしてみるのも良さそう。・ 「カラフルでオシャレ!今流行りのアイスキャンディーのレシピ ■さらに人気のスイーツレシピをチェックするには…もっとおいしいレシピを知りたい! という人には「E・レシピ」スマートフォン版が便利です。プレミアムメンバー対象に、レシピを“おいしい!順”や“人気順”に並べ替えることができます。この機能を使うと、どのレシピが一番人気なのか一目瞭然。とくにいま、「E・レシピプレミアムメンバー(月額200円 税抜)」にクレカ支払いで登録すると、登録月は無料。ランキングや限定コンテンツなどが最大1か月タダでお試しできます。また、ドコモのスゴ得会員の人なら、E・レシピプレミアムメンバー登録をしなくてもプレミアム機能が利用できますよ。※レシピ提供協力: E・レシピ ・ E・レシピプレミアムメンバーならできること(スマートフォン限定) ・ プロの簡単 E・レシピ forスゴ得(ドコモ「スゴ得コンテンツ会員」なら、プレミアム機能が無料で利用可能)
2015年08月03日年齢を重ねると、からだの組織が老化し、基礎代謝、筋肉量が低下するため、太りやすくなる…。自分自身、まさに年々、実感していることですが、これはアラフォー世代共通の悩みともいえるのではないでしょうか。ではこの問題、どうしたら解決できるのでしょう?代謝アップに欠かせない、タンパク質(プロテイン)の基礎知識「食事制限をしても痩せない、すぐにリバウンドしてしまう、これは筋肉の元となるタンパク質不足が原因です」と語るのは、『プロテイン ダイエット レシピ』の著者であり、日本初のプロテイン料理教室を主宰している山崎志保さん。さっそく山崎先生の著書も参考にしながら、基礎代謝&筋肉量アップ、ダイエットにも効果的な、タンパク質を上手に取り入れる方法について学んでいきましょう。タンパク質不足で起きる不調の数々とは?そもそもタンパク質とは、脂質、糖質と並び、私たちの健康維持に必要な三大栄養素のひとつ。筋肉や皮膚、髪の毛、臓器など、からだの大部分を作りだしているものなのです。だからこそ、タンパク質が不足すると、体力や免疫機能が低下し、肌荒れ、抜け毛、疲れがとれにくい、といった不調が現れるわけです。改めて、タンパク質の重要性を感じますね。また山崎先生によると、基礎代謝量と筋肉量は比例するので、筋肉が多いほど、消費カロリーが多く、からだが燃えやすくなるそう。運動するにしても、ある程度の筋肉量がないと、なかなか良い効果が得られないというのも頷けます。積極的に取り入れたい、高タンパク質の食材一日のタンパク質摂取量の目安は、体重1kgあたり1g、つまり体重50kgの人は50gとなります。とはいえ、単純に肉50gに含まれるタンパク質が50gというわけではありません。たとえば肉類でいうと、高タンパクで知られる鶏ささみ100gのタンパク質含有量は約25g程度。魚類では、マグロの赤身100gで26g程度、大豆系で納豆は100gで16g程度です。豆腐や納豆などの大豆製品、赤身肉、魚介類、卵、そして牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品と、タンパク質を多く含む食材はいろいろあるので、動物性、植物性タンパク質を含む食材をバランスよく、量を調整しながら取り入れるのが理想的といえそうですね。プロテインパウダーを、食事と併用するのもおすすめ高タンパク質の食材を取り入れるのは重要ですが、含有量を計算するのが面倒、忙しくて時間がない、という人には山崎先生が提案している「プロテインパウダー」を取り入れてみるのも良さそうです。プロテインパウダーというと、アスリートのイメージが強く、筋肉ムキムキになりそう…と不安になる方もいるかもしれませんが、女性はホルモンの関係もあり、その心配はないとか。プロテインパウダーには主に、ホエイ(乳)プロテインと大豆プロテインがあり、水や牛乳に溶かして飲むだけでなく、フレーバーにあわせて食事やスイーツの材料として手軽に利用できるといったメリットも。山崎先生の著書には、カレーや、しゅうまいといった食事系や、ヨーグルトボウルやラムレーズンボールなどのおやつ系にプロテインパウダーをプラスするレシピの数々が。これならふだんの食事とあわせて楽しめそうです。さらに詳しく知りたい方は、様々なレシピが掲載されている書籍『プロテイン ダイエットレシピ』を参考にしてみてはいかがでしょうか。ダイエットはもちろん、からだの様々な不調を改善する働きをしてくれるタンパク質。これからもっと上手に、ふだんの食生活にも取り入れていくことを心がけていきたいですね。参考書籍:『基礎代謝UPで燃えるカラダをつくる プロテイン ダイエットレシピ』山崎志保 著 河出書房新社山崎志保 プロフィールプロテインレシピ研究家。1969年生まれ。日本ボディビル&フィットネス連盟公認指導員1級。NESTA認定パーソナルトレーナー。証券会社、健康産業新聞社を経て、2007年より日本ボディビル連盟主催コンテストにエントリー。2009年にJBBFミス21健康美 全国大会優勝ほか、実績多数。記者の経験から得た機能性素材・機能性食品の知識と、もともと趣味であったお菓子・パン作りの技術、パーソナルトレーナーとしての知識を合わせ、オリジナルレシピ『フィットネスブレッド」「プロテインスイーツ」を考案。現在、東京都台東区にてフィットネスブレッド&プロテインスイーツ手作り教室『Aries~アリエス』を主宰している。書籍関連Photo : ©安田裕『プロテインダイエットレシピ』(河出書房新社)
2015年07月22日香りよく、みずみずしい青梅が店先に並ぶこの季節。旬の梅を手にできるのは1年のうちでもこの時期だけとあって、かつてはどこの家でも梅干しや梅漬け、梅酒などの保存食を手づくりする「梅しごと」が行なわれていました。季節感あふれる昔ながらの梅しごとは、豊かな食生活を送るための大切な年中行事でもあります。このような日本独自の食卓の文化を、今の時代、これからの時代へとつないでいく活動を行なっているのが、料理伝承家・hanaさんが主宰する『食卓をつなぐ会』です。梅雨どきの趣きのある鎌倉の一軒家にて会が主催する、「梅しごとワークショップ」に参加してきました。梅酒のベースは好みのアルコールでまずは小さなカップに入った梅酒を4つ試飲。それぞれ色も味わいも美味しさも異なるのは、ベースのお酒が違うため。梅酒づくりには一般的にホワイトリカーを使用しますが、日本酒、ブランデー、焼酎、泡盛やジン、ラムやウォッカでも作ることができるのだそうです。気をつけなくてはならないのは、アルコール度数。度数が低いと発酵して腐りやすくなってしまうため、35度以上のものを使うのがポイント。飲みやすさを求めるなら、ベースにはホワイトリカーか、糖度の高いブランデーを選ぶとよいそうです。隠し味で梅酒に個性をプラスさらにホワイトリカーをベースに、緑茶、紅茶、ハーブ、ジャスミンティで隠し味をつけた梅酒も試飲しましたが、どれもほのかに口に残る風味がたまらなく美味。なかでもハーブ、ジャスミンティの個性的な味わいに驚きました。「日本酒ベースの梅酒には緑茶やほうじ茶、ブランデーベースには紅茶や黒糖を組み合わせるのがおすすめです」とhanaさん。隠し味のつけ方は、お茶パックに茶葉などを入れてひと晩~1日ほど浸け、取り出すだけ。これで梅酒のテイストが変わってくるのだそうです。梅酒って奥が深いですね。ちなみに梅酒に多く含まれるクエン酸は、レモンの15倍、梅干しの6倍と言われています。クエン酸は疲労回復に役立つだけでなく、血液をサラサラにして血流をよくし、唾液の分泌を促して食欲を増進させる働きがあるそうです。また、梅酒に含まれるピクリン酸は胃腸の働きを活発にし、便秘解消にもつながります。さらに梅がもつ抗菌力により、口から入った菌による下痢も防いでくれるそう。「ただし、梅は生で食べると毒。お酒に漬けることで毒が中和され、まったりした旨みになります」基本の梅酒のつくり方試飲後は説明を聞いてから、いよいよ梅酒づくりをスタート。<材料>(一般的な4L瓶の場合)・青梅(今回は完熟梅を使用) 1kg・氷砂糖 400~800g・アルコール 1.8L<作り方>1)梅をやさしく水洗いし、3時間(完熟梅の場合は1時間)ほど水にさらしてアクを抜く。2)竹串の先でヘタを取り、ふきんで丁寧に水気をふきとる。3)熱湯消毒した瓶を、さらに使用するお酒で消毒。4)梅、氷砂糖の順に丁寧に敷き詰め、上からお酒を注ぐ。5)しっかり蓋をして、常温の冷暗所で保管。ときどき瓶を静かにまわす。6)3カ月後くらいから飲めますが、飲み時は1年後。梅は1年ほどたったら取り出す。ひとつひとつ梅のヘタを丁寧に取り、やさしく瓶の中に置き入れ、出来あがりの美味しさを想像しながら好みのお酒を注いで蓋をすれば、あっという間に完成です。瓶に閉じ込められた完熟梅はウットリしてしまうほどの美しさ。酸味が強い青梅で作るとコクのある大人っぽい梅酒に、甘みが増した完熟梅ではフルーティで飲みやすい味に仕上がるそうです。傷んでしまった梅は傷口からエキスが流れ出てしまうので、梅酒づくりには使えません。「その代わり、1カ月くらいお醤油の中につけておくと梅醤油に、お味噌の中に入れておくと梅風味のお味噌ができますよ」とのお話に、改めて日本の食文化の豊かさを感じました。また、「1年ほどたって梅酒から取り出した梅は、煮魚や豚肉を煮るときに一緒に入れると、さわやかな仕上がりになりますよ」とも。梅酒の楽しみがさらに広がりますね。hanaさんのお料理による食卓会梅しごとを終えた後は、宮崎県の郷土料理である「冷や汁」をみんなで協力して作りました。すり鉢でごまを5分ほど擦り油が出てきたら、麦味噌を加えてさらによく混ぜます。昆布だしを少しずつ加えて溶き混ぜた後、塩揉みしたキュウリ、焼いてほぐしたアジの干物、輪切りにしたミョウガ、みじん切りにしたネギを加え、最後に香りを立たせるために大葉を手でちぎって加えます。冷や汁の食べ方は、ごはんに少しかけてその部分を食べ、またかけて食べる、を繰り返すのが正解。一気にかけて食べると味が薄まってしまうからだそうです。「ごまを擦るのがちょっと手間ですが、自分で頑張って擦っただけの価値のある食べ物だと思います。これからの暑い夏におすすめですよ」。その他にも、マメアジの南蛮漬け、小松菜と油揚げの煮浸し、タコの実山椒とクレソンの和え物、トマトと大根おろしの甘酢和え、豚肉のマーマーレード煮、ポテトサラダ、ナスとホタテの梅肉ソース和え、鶏肉の特製から揚げなどなど、旬の素材によるhanaさんの手料理がたくさんテーブルに並び、つくり方を伺いつつ美味しくいただきました。特別なお料理はほとんどありません。どれも旬の素材を使ってシンプルに、丁寧に作られた、馴染みのあるものばかり。そんなhanaさんのお料理を味わっていると、日本ならではの風土や文化が培ってきたふだんの食卓にあるお料理を、もっと大切にしないとなぁという想いが溢れてきました。受け継がれてきた食文化を伝えたい以前は空間デザイナーとして超多忙な日々を送っていたhanaさんですが、食のことや日本伝統の行事などがおろそかになっている日々にふと耐えられなくなり、料理の道へ。日本料理店での修行を経て、現在はご自宅にて料理教室を開催。また『食卓をつなぐ会』代表として6人のメンバーとともに、料理の素晴らしさはもちろん、幼い頃から慣れ親しんできた日本のよき食の伝統や文化を伝える活動をしています。「私は料理研究家ではなくて、料理を伝えているだけ。伝承する仕事をしているんです。だからイベントや教室を通してみなさんにお伝えしたことを、今度は誰かに伝えていってもらいたい。そしてそれがどんどん広がって、日本の素晴らしい食卓文化がこれからの時代にもつながっていって欲しいと願っています」。
2015年07月21日こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。夏の食材と言えば?きゅうり、なす、トマト、かぼちゃ、オクラ、スイカなどなどイロイロありますが、そうめんも夏の定番の食材ですね。大人は冷やしそうめんを食べるけど、赤ちゃんの場合は?夏の定番、そうめんを使って、カンタンにできる離乳食レシピを紹介します。 そうめんを与える時の注意点食べさせていい目安は6カ月ごろから。そうめんの原料は小麦粉です。小麦粉はアレルギーを引き起こす可能性もありますので、初めて食べさせる時には1さじにして、様子を見るなど慎重に与えるようにしましょう。 細かく切るゆがいてから包丁で刻んでもいいですし、乾麺のママ細かく折ってもいいです。包丁やまな板の衛生面から考えると、細かくしてから茹でた方が安心ですね。 塩分を抜くそうめんには赤ちゃんには多すぎる塩分が含まれています。しっかりゆがいた後に、よく水でさらすと塩が抜けますよ。 おすすめそうめん離乳食レシピ◎野菜と肉魚とそうめんで栄養満点! 鶏ミンチほうれん草そうめん離乳食完了期のメニューです。大人は、冷やしそうめん。赤ちゃんは温かいそうめん(#^.^#)でもいいですね。 マグロと野菜の味噌そうめん離乳食完了期のメニューです。マグロと野菜をたっぷり入れた美味しいメニューですよ そうめんでおやつ?おやきもできた!そうめんに食材をいろいろ入れて、おやきにするとおやつになります。そうめんが余った時にもできますね。 チーズ入りそうめんお焼き子どものおやつに、素麺のお焼きはいかがですか? アオサのそうめんお焼き今日の子どものおやつに、そうめんのおやきはいかがですか? 茹で時間も短くて時短食材の代表そうめん。具だくさんにしたり、おやきにしたりしてバリエーションを増やすと、赤ちゃんお気に入りのレシピが見つかるかもしれません。 著者:離乳食インストラクター協会代表理事中田馨保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。 【関連記事】・離乳食レシピ、月齢別食べていいものダメなものを紹介。ベビーカレンダーの離乳食・手づかみ食べって何?いつからいつまで?練習方法はあるの?・3回食はいつから始める?量や硬さは?
2015年07月17日