夫が単身赴任になり、森田さんが半年間ワンオペ育児をすることになったお話を紹介します。 月末の繁忙期に、娘が発熱してしまい保育園からお迎え要請がきた森田さん。病院へ行き、診察してもらうとただの風邪で一安心。しかし、娘の機嫌が直らず森田さんはイライラを募らせていました。 そのとき、「あーーーっもう!!うるさいっうるさいっっ」と、息子が言ったのです。息子の言葉を聞いた、森田さんは「プツン」となにかが切れた音を感じました。 いつもなら、息子をやさしくなだめることができるのに、このときはどうしてもできなかった森田さん。 「なんでそんなこと言うの!? ママだって一生懸命やってるでしょ!!」 泣きながら叫んでしまったのです。 森田さんは自己嫌悪で、この日はなかなか寝つけませんでした。それでもやっと眠れそうだと思ったときに、隣を見てみると……、隣で寝ているはずの息子の姿がないことに気付いたのです。トイレに行っただけだよね…? 森田さんは息子を探しに、急いで階段を降りました。しかし、トイレにもリビングにも息子の姿はどこにも見当たりません。 そして森田さんが何気なく、玄関を見ると……。 なんと、息子の靴がなかったのです。玄関の扉を見てみると、ドアの鍵も開いていました。 「私が怒鳴ったからだ……私のせいだ……」と、震えてどうしたら良いのかわからなくなってしまいます。 「はるくんっ!!」と名前を叫んだところで、ハッと目が覚めました。隣を確認すると、すやすや眠っている息子の姿が。 森田さんは、自分が見ていた夢だったことに安堵し、涙が溢れました。自分ひとりで子育てをして、親である責任を担う限界を感じていたのです。 ◇◇◇ 森田さんは、旦那さんが単身赴任になり、ワンオペ育児になってから、子どもがいなくなる夢をよく見るようになったそうです。そして目が覚めて、子どもがいることを確認してホッとするなんてことを何度か経験したのだとか。旦那さんに子育てを頼ることができず「親の責任」をひとりで抱えてしまったことで、育児中、森田さんは不安でいっぱいだったのでしょうね。 著者:マンガ家・イラストレーター 森田家5歳差の息子と娘を育てている、マンガとアニメと猫が大好きなワーママです。育児の大変さを笑いに変換し、マンガを描いています。
2022年11月23日夫が単身赴任になり、森田さんが半年間ワンオペ育児をすることになったお話を紹介します。 仕事に向かっている途中、ウトウトしながら運転をしていた森田さん。次の瞬間、「キキーッ」「ドォンッ」という衝撃音が聞こえてきました。その音の正体は、森田さんの前を走る車が、脇道から出てきた車とぶつかった音だったのです……。 大きな音がしたものの、両者ともに怪我はなかったよう。森田さんはそれを見て、「もしも、自分が事故を起こしていたら自由時間ができるのかな……?」と思ってしまいました。そう思ってしまうほど、森田さんはワンオペ育児に追いつめられ、自由な自分の時間を欲していたのです。 さらに森田さんは、ワンオペ育児の忙しさだけでなく、小学1年生になった息子の「喋り方」にも悩みを抱えていました。小学校入学前からもときどき症状が… 森田さんは、息子の「吃音」について気にしていました。どうにかしてあげたいと思い、森田さんは吃音について調べ、いろいろ試してみたのですが症状が良くならず……。 ある日、同じ学童の女の子に「なんでそんなしゃべり方なの?」と息子が言われました。それを聞いていた森田さんは、うまく返答することができませんでした。 「なんで治してあげられないの?」そう女の子に言われているような感覚に陥りました。 涙を流し、うつむく息子の姿を見て「あぁ私ってなんてダメな母親なんだろう」と、森田さんは思ってしまいます。次第に森田さんは、「ダメな母親」というレッテルを自分自身に貼りつけてしまうことに。 そして、うまくいかない日ほど嫌なことが続いてしまい……。月末の繁忙期に、娘が発熱をして保育園からお迎え要請が。 病院へ行き、診察してもらうとただの風邪で一安心。しかし、娘の機嫌が直らず森田さんはイライラを募らせていました。 そのとき、「あーーーっもう!! うるさいっうるさいっっ」と、息子が言ったのです。息子の言葉を聞いた、森田さんは「プツン」となにかが切れた音を感じました。 いつもなら、息子をやさしくなだめることができるのに、このときはどうしてもできなかった森田さん。 「なんでそんなこと言うの!? ママだって一生懸命やってるでしょ!!」泣きながら叫んでしまったのです。 森田さんは自己嫌悪で、この日はなかなか寝つけませんでした。それでもやっと眠れそうだと思ったときに、隣を見てみると……隣で寝ているはずの息子の姿がないことに気付いたのです。 ◇◇◇ うまくいかない日は余裕がなくなって、子どもに対して感情的に怒ってしまい、その後反省するという経験が森田さんにはたびたびあるのだそうです。似たような経験をしたことがあるというママは多いのではないでしょうか。みなさんは感情的に怒ってしまいそうなとき、どのようにして自分の感情をコントロールさせていますか? 著者:マンガ家・イラストレーター 森田家5歳差の息子と娘を育てている、マンガとアニメと猫が大好きなワーママです。育児の大変さを笑いに変換し、マンガを描いています。
2022年11月22日1歳差の年子で1歳・2歳・3歳の子どもたちを育てる日々。夫は仕事がとても忙しく、ほぼワンオペ育児状態でしたが、追い打ちをかけるように夫の単身赴任が決まり……。それでも子どもたちに向き合うために私が心がけたことをご紹介します。元々ほぼワンオペ育児状態のわが家わが家は元々ほぼワンオペ状態でしたが、子どもたちがパパを好きでいてくれるように毎日写真や動画を見せて、とにかくパパを褒めていました。おかげで子どもたちはなかなか会えなくてもパパ大好き! 特に末っ子の1歳の娘はパパがいるとニコニコ笑顔でした。ほぼワンオペ状態とはいえ、そんなパパ大好きな子どもたちのため、毎日の育児に奮闘していました。 パパ大好きな子どもたちのケアパパが単身赴任になったことを、2歳と3歳の上2人は何となく理解している様子でした。しかし問題はパパ大好きな1歳の末っ子。パパが使っていたコップなどを見ては泣いたりしていました。それと同時に以前は朝までぐっすり眠っていたのに夜泣きが始まったり、体調を崩したり……。心身ともに不安定な状態でした。 週末にパパが帰宅し、また出発した日は抱っこしていないとずっと泣き通すほど寂しい様子。私自身も社会復帰後に完全ワンオペ育児でてんてこ舞いだったこともあり、どのように接していいのかわからなくなってしまいました。 完全ワンオペ育児だから「1日1ハグ」育児・家事・仕事と心身ともにヘトヘトでした。気がつけば余裕がなく怒ってばかりの日々。触れ合う時間さえ忘れていました。これではダメだと考えて、思いついたことが「1日1ハグ」。どんなに忙しくても1日1回以上は3人それぞれを抱きしめることにしました。それまで離れると泣いていた1歳の末っ子もひとり遊びを再開してくれ、2歳と3歳も笑顔で過ごせる時間が少しずつ増えていったように思います。 今でも完全ワンオペ育児は続いていますが、3人でお手伝いをしたがるようになってくれたり、「ママ大丈夫? 」と聞いてくれたりするように。どんなに忙しくても触れ合うことって大切なことなんだなと感じられ、子どもたちと過ごす時間を今まで以上に大切にできるようになりました。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/まっふ著者:三上美咲3人の未就学児年子の母。営業職でほぼ不在の夫と5人暮らし。育児をはじめとするさまざまなジャンルについてライターとして活動中。育児については主に自身の体験談を元に執筆している。
2022年11月19日近年、SNSでよく見かける『ワンオペ育児』という言葉。ワンオペ育児とは、夫婦のどちらか1人が家事や育児を行うことを指します。子供が幼ければ幼いほど目を離せる時間がないため、ワンオペで育児をするとなると、家事を済ませることが難しくなってしまうでしょう。夫に子供を任せて美容院に行った結果?ぬぴ(poko_nupi)さんは、息子さんが0歳の頃のエピソードを漫画に描き、Instagramに投稿しました。投稿者さんは美容院に行くため、夫に息子さんの育児を数時間お願いすることに。この日は、投稿者さんが長時間息子さんと離れるのも、夫がワンオペ育児をするのも初めてだったといいます。投稿者さんは美容院で施術を受けている最中、夫と共有している育児の状況を記録できるアプリを通して、状況をチェックしていました。4時間が経過した後に自宅に戻ると、そこには、疲れ果てた夫の姿が!ようやく息子さんの寝かしつけを終えたという夫は、4時間の出来事を振り返り、次のようにつぶやきました。「分かっているつもりでいたけど、ワンオペってこんなに大変なんだね」同日、初めて息子さんに付きっきりでワンオペ育児を行った夫。息子さんから目を離せないこと、家事や自分の用事が済ませられないことなど、ワンオペ育児の現状を目の当たりにし、大変さを痛感したといいます。日々育児をする投稿者さんに尊敬の意を込めて、感謝の言葉を伝えてくれたのです。夫の言葉に、投稿者さんは感動。感謝と労いの言葉をかけたのでした。【ネットの声】・こんな風に感じてくれるのは、夫が4時間しっかり育児に真剣に向き合った証拠ですよね。私なら号泣しちゃいます。・パートナーが育児の大変さに共感してくれるのって、大切。この作品が世の中に拡散されてほしい!・感謝を言葉で伝えてくれるなんて素晴らしい!素敵な家族で、心が癒されました…。当事者にならないと、その人の苦労などを完全に理解するのは難しいこと。特に、乳児や幼児を育てる『育児』は、パートナーと協力し合い、どちらか一方に負担がかからないよう工夫することが大切です。子供がいる人もそうでない人も、投稿者さんのエピソードをもとに、パートナーと今一度、育児について話し合ってみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2022年11月19日私は小学生の子どもを育てながら働いています。夫の雅也は帰りが遅いため、ワンオペ育児とパート勤務で毎日疲労困憊で…。夫の雅也は基本的に毎日終電帰り。家のことは何ひとつしません。真矢のことは私がパートしながら対応していました。それなのにたまに早く帰ってきたと思えば「褒める育児」!?私は夫の身勝手な言葉に腹が立ってしょうがなかったです。次回に続く(全8話)毎日18時更新! ※この漫画は実話を元に編集していますイラスト・ 茅野 (監修: インクルーズ )
2022年11月17日旦那が単身赴任をして10か月…長男長女は成人済みとはいえ、次男は中学生・次女は小学生でまだまだ手がかかるし、成人済みの上の子2人も地味に手がかかるのですよ…。毎日の洗濯が多い…。旦那一人分減ってるはずなのに多い!土日は自分でたたませるのですが、平日は日中に私が一人でやっています。「片づけなさい~!」というと、たいてい誰か一人は「あとでやる~!」と言うのですが、それって絶対やんないよね? お約束だよね?…でこうなります。ほぼ毎日起こるこの現象。頑張ったことを台無しにされるのも、注意するのも、疲れるんだよね…。そして最近の悩みは…苦手な掃除を頑張った時ほど…もうね…ガッカリだよね…!長男は仕事が終わるのが夜遅め。帰ってすぐに食事をすればいいのに、なぜか夜中になってから食べようとするんですよね。自分で料理するのはいいけど…片付けをしない…。「片づけないなら料理しないで!」って言ってもダメなんですよね。こういうとき旦那がいたら、ガツンと注意してもらえるのですが、それもできないワンオペ状態…。母は日々の疲れが蓄積しています。
2022年11月12日最近残業で帰りが遅い夫。そして、相変わらずワンオペ育児を頑張るしかないさくらさん。それでも自分で決めたことだからやるしかない……。 子どもがいるからしっかりしなきゃ。結婚も出産も自分の選択なのだから。 日々子育てに向き合い、子どもの成長に翻弄されつつも、なんとか必死にふんばるさくらさん。とはいえ、頭から離れない「本当に夫は残業なの?」という疑念。果たして夫は仕事をしているのでしょうか……。 残業で帰りが遅い夫に深まる疑念 子どもの成長は、一進一退。ひとりぼっちの育児につらくなりながらも、「この子がいるから、しっかりしなくちゃ」と、懸命に前を向こうとするさくらさん。 「残業なら仕方がないし、妻として支えたい……」 夫に対しても、気持ちを切り替えようとしているのですが……!? 子どもがいるにも関わらず、飲み会三昧の旦那さん。さくらさんは、残業で遅くなると言われても、これまでの言動から、本当に残業なのかと疑い始めているようです。旦那さんに対するネガティブな思いが、これ以上降り積もっていかないことを願うばかりです。次の話。 著者:マンガ家・イラストレーター おかめ長男おまめ(2015.7月生まれ)と長女こまめ(2021.2月生まれ)の5歳差兄妹の育児漫画を描いています!
2022年11月10日初めての出産育児で大変なのに、夫は飲み会三昧。ワンオペ育児に疲れた妻に追い打ちをかけるのは……。忙しい夫の助けを借りれず、ひとりで育児に向き合う毎日のさくらさん。 赤ちゃんの夜泣きや寝かしつけ……。育児には休みがありません。 「もう少し飲み会減らしてくれない?」涙ながらに助けを求める妻にかけた夫の無神経なひと言とは?ワンオペ育児の妻が感じる孤独と絶望 夫の助けを借りられない孤独な毎日……。涙ながらに夫に「助けてほしい!」とつらい気持ちをぶつけても、追い打ちをかけるような無神経な言葉をかけられ絶望を感じてしまいます。 「なんで私だけひとりぼっちなの?」「誰か助けて……」 何を言っても、夫に自分の言葉が届かない……。味方であるはずの育児パートナーの態度に、誰だって孤独を感じざるを得ないのではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター おかめ長男おまめ(2015.7月生まれ)と長女こまめ(2021.2月生まれ)の5歳差兄妹の育児漫画を描いています!
2022年11月07日里帰り出産から帰宅しても、夫は会社の飲み会優先で、孤独なワンオペ育児が続くさくらさん。悲劇はそれだけにとどまらず……。初めての出産だからこそ、楽しみでしかたなかった夫と子どもと3人の新生活がスタート。でも現実は、夢見ていた幸せな生活とは程遠いワンオペ育児に追われる毎日。夫は飲み会を優先してもう限界……。夫に助けを求めたさくらさんの悲劇とは!?子どもが生まれて幸せになれると思っていたのに… 少女マンガのように幸せな生活を想像していたさくらさんにとって、育児に無関心な夫の対応へのショックは計り知れません。 夫からの無情な「今日も飲み会」連絡もなんだか落ち込んでしまいますよね。そして、追い打ちをかける「保活の全滅」……。ひとりで立ち直るには、ハードルが高すぎる問題ではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター おかめ長男おまめ(2015.7月生まれ)と長女こまめ(2021.2月生まれ)の5歳差兄妹の育児漫画を描いています!
2022年11月06日夫が単身赴任になり、森田さんが半年間ワンオペ育児をすることになったお話を紹介します。音の聞き取りづらさに気がついた森田さんは、会社を早退して耳鼻科を受診したところ「低音障害型難聴」だと診断されました。 自宅へ帰り、ごはんを食べて終え、薬を飲みながら先生に言われた言葉が引っかかっていた森田さん。 「あまり無理はしないように」 この言葉は、ワンオペ育児になってから何度も言われた言葉でした。森田さんはこの言葉を聞く度に、モヤモヤしていたのです。 「結局、私が無理をして動かないと生活が回らないじゃん」 そう思って生活をしている森田さんは、体だけでなく、心も徐々にむしばまれていくことになるのです。自分の時間が欲しいなとウトウトしていたら… 耳鼻科を受診後、ストレスを発散しないといけないと思った森田さんは、前から欲しかったデジタルペンを購入。 デジタルペンを買ったことにより、趣味のお絵描きがラクになりました。しかしこのころ、娘の夜泣きがひどくなり、夜中に何度も起きてしまうことに……。 ストレス解消のために、デジタルペンを買ったはずなのに、娘の夜泣きで描きたいのに描けないストレスが溜まりました。森田さんはとにかく自分の自由時間が欲しくてたまりませんでした……。 ある日、仕事に向かっている途中、ウトウトしながら運転をしていた森田さん。次の瞬間、「キキーッ」「ドォンッ」という衝撃音が聞こえてきました。その音の正体は、森田さんの前を走る車が、脇道から出てきた車とぶつかった音でした。 大きな音がしたものの、両者ともに怪我はなかったよう。森田さんはそれを見て、「もしも、自分が事故を起こしていたら自由時間ができのかな……?」と思ってしまいます。 そんなことを、思ってしまうほど今の森田さんは自由時間が欲しかったのです。 そして、森田さんは小学1年生になった息子の「喋り方」にも悩みを抱えていました。 ◇◇◇ 森田さんは目の前で起きた事故を見たとき、自分が事故を起こしたら「自分の自由時間」が持てたのかなという思いがよぎったようです。寝不足や、自分の時間がまったくとれないというストレスが積み重なって、かなり心身が疲れていたのでしょうね。 みなさんは、自分の時間を持つことができていますか? 育児中はなかなか難しい場合もあると思いますが、家族に頼る、行政のサービスを利用するなどして、少しでも自分の時間が持てるとよいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 森田家5歳差の息子と娘を育てている、マンガとアニメと猫が大好きなワーママです。育児の大変さを笑いに変換し、マンガを描いています。
2022年10月31日以前紹介したオニハハ。さんのマンガ「ワンオペ育児からの脱出!!」の続編です。再びワンオペ状態に戻ってしまったオニハハ家。ただ言ってもウザがられるだけだと考えたママは、ある秘策を実行するが……。早速「夫のマネ」作戦をスタートすることにしたママ。でも、ただ寝ているだけなんて……。やっぱり気になっちゃう。 「夫のマネ」作戦!本当に大丈夫? 子どもたちが何をしていようと、罪悪感にかられながらも我慢して寝たふりを続けてみたママ。もしかしたらパパ、すっごい怒ってるかも……?ついに直接対決!ママブチギレ!? 著者:マンガ家・イラストレーター オニハハ。
2022年10月30日夫が単身赴任になり、森田さんが半年間ワンオペ育児をすることになったお話を紹介します。森田さんは仕事中、電話機の音が小さく感じたので、音量を上げていました。すると、上司に「森田さんの電話機、音が大きすぎてびっくりしちゃった。」と言われてしまいます。 それを聞いた森田さんは、自分が思っていた電話機の調子の悪さと真逆なことに気づき、驚いてしまいます。このとき、やっと森田さんは体調の悪さに気がついたのです。じゃあ、誰が私の代わりにやってくれるの…? 音の聞き取りづらさに気がついた森田さんは、会社を早退して耳鼻科を受診。聴力検査をしてみたところ、先生に「低音障害型難聴です。あまり無理はしないように」言われ、また2週間後に受診することになりました。 そして、森田さんは子どもたちを迎えに行って、自宅へ帰りました。ごはんを食べて、薬を飲みながら先生に言われた言葉が引っかかっていた森田さん。 「あまり無理はしないように」 この言葉は、ワンオペ育児になってから何度も言われた言葉でした。森田さんはこの言葉を聞く度に、モヤモヤしていたのです。 「結局、私が無理をして動かないと生活が回らないじゃん」 そう思って生活をしている森田さんは、体だけでなく、心も徐々にむしばまれていくことになるのです。 ◇◇◇ ワンオペ育児と仕事で疲れが溜まってしまっている森田さん。2週間後の受診では、耳の調子が良くなっているといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 森田家5歳差の息子と娘を育てている、マンガとアニメと猫が大好きなワーママです。育児の大変さを笑いに変換し、マンガを描いています。
2022年10月30日夫が単身赴任になり、森田さんが半年間ワンオペ育児をすることになったお話を紹介します。森田さんが、ワンオペ育児を始めた矢先に、職場に変化が。今まで2人でやっていた業務を1人でやることになり、急激に負担が増え、業務効率が下がってしまったのです。 家でも仕事でも忙しく、ゆっくり休めない日が続いた森田さんは「耳鳴り」の症状が出始めます。 「耳鳴りが頻繁に続いたら、早めに病院を受診してください」 森田さんは、テレビで耳鳴り特集を見たのですが、「別に、平気でしょ」と思って病院に行きませんでした。 しかしあることがきっかけで、自分の体調の悪さに気づくことになります。森田さんの電話機音が… 森田さんは、耳に違和感を覚えながらも、いつも通り過ごしていました。しかし仕事中に、上司と一緒に取引先に電話をしていたときにあることに気がつきます。 「森田さんの電話機調子悪くない?」と上司に言われた森田さん。 確かに、受話器の音が変で聞き取りづらいと思っていて、修理に出そうか迷っていました。しかし、上司は「音が大きすぎてびっくりしちゃった。早く直さないとね」と言ったのです。 それを聞いた森田さんは、自分が思っていた電話機の調子の悪さと真逆なことに気づき、驚いてしまいます。このとき、やっと森田さんは体調の悪さに気がついたのです。 ◇◇◇ 上司と話して、自分の耳の具合が悪いことにやっと気づいた森田さん。みなさんは疲れているときに体に不調が出たことはありますか? それはどんな症状でしたか? 著者:マンガ家・イラストレーター 森田家5歳差の息子と娘を育てている、マンガとアニメと猫が大好きなワーママです。育児の大変さを笑いに変換し、マンガを描いています。
2022年10月29日夫が単身赴任になり、森田さんが半年間ワンオペ育児をすることになったお話を紹介します。森田さんは、夫が単身赴任になってワンオペ育児が始まる前に、ある2つのことに悩んでいました。 まず1つ目は「お風呂」。過去に、お風呂で娘のあんこちゃんから少し目を離してしまった経験のある森田さん。そのときあこんちゃんは頭まで湯船に浸かっていました。森田さんはそれ以来、このようなことを二度と起こさないと反省しました。 2つ目は「寝かしつけ」。気づいたら子どもたちと一緒に寝落ちをして、家事が終わっていなくて、朝悲惨な光景を目にすることもしばしば。 そんなバタバタな生活を送っていた森田さん。来週夫が、一旦単身赴任から帰ってくる予定だったのですが、朝テレビをつけると「新型コロナウィルス」の文字が。現実はそう甘くなかったのです……。「耳鳴り」は体の不調のサイン 森田さんがワンオペ育児を始めた矢先に、仕事で今まで2人でやっていた業務を1人でやることになり、業務効率が下がってしまいました。 さらに、子どもたちのお迎えもあったので残業ができず、終業時間内に終わらせるには休憩をとっている暇もなかったのです。 そんな森田さんの姿を見かねて、「手伝おうか?」と声をかけてくれる方もいましたが、人に頼ることができませんでした。それに加えて、新型コロナウイルスの影響で夫が、2カ月家に帰って来れないことに。家でも仕事でも忙しく、ゆっくり休めない日が続いた森田さんは「耳鳴り」の症状が出始めたのです。 「耳鳴りが頻繁に続いたら、早めに病院を受診してください」 森田さんは、テレビで耳鳴り特集を見たのですが、「別に、平気でしょ」と思って病院に行きませんでした。 しかし、あることがきっかけで耳鳴りが続くことの重大さに気づくことになるのです。 ◇◇◇ 森田さんは「人に嫌われないように……」と常に思って行動するようで、「人に頼む」ということが苦手なのだとか。みなさんはいざというとき、誰かにSOSを出すことができますか? 著者:マンガ家・イラストレーター 森田家5歳差の息子と娘を育てている、マンガとアニメと猫が大好きなワーママです。育児の大変さを笑いに変換し、マンガを描いています。
2022年10月28日夫が単身赴任になり、森田さんが半年間ワンオペ育児をすることになったお話を紹介します。穏やかな春の始まりのような日に、夫の単身赴任を見送った森田さん。この日から半年間、ワンオペ育児が始まることになったのです。 森田さんは、もともとほとんどの家事を自分がやっていたので、夫が単身赴任になっても、家事に関しては大変な思いをすると思っていませんでした。しかし、いざワンオペで家事をしてみると、夫が子どもの相手をしてくれていたから、家事がスムーズにできていたことを思い知ることに。 「パパが帰ってきたら感謝の気持ちを伝えよう」 このとき、森田さんはそう思っていました。あれ?あんこちゃんは…? ※赤ちゃんはほんの少しの水でも溺れてしまいます。ママが体を洗っているときなどに、子どもたちだけで湯船に入れないようにしましょう。また、入浴中は絶対に目を離さないようにしましょう。 森田さんは、ワンオペ育児が始まる前、あることに悩んでいました。それは「お風呂」です。 過去に、お風呂で娘のあんこちゃんから少し目を離したら、頭まで湯船に浸かっていたということがあったのです。森田さんはそれ以来、このようなことがあってはならないと誓い、反省。 森田さんがワンオペ中に、どのように子どもをお風呂に入れていたかというと……。先に、森田さんがお風呂に入り、子どもたちは服を着せたまま脱衣所で待機してもらい、お風呂の扉は全開。 森田さんがお風呂をすませた後、子どもたちの服を脱がせて、3人でお風呂に入っていました。 そして、もう1つ大変なこととして森田さんがあげているのは、「寝かしつけ」。気づいたら子どもたちと一緒に寝落ちをして、家事が終わっていなくて、朝悲惨な光景を目にすることもしばしば。 寝落ちせずに、寝かしつけができた日は、家事を素早くすませ、自分の趣味である「お絵描き」に没頭。 そんなバタバタな日々を過ごしていた森田さん。来週夫が一旦単身赴任から帰ってくる予定だったのですが、朝テレビをつけると「新型コロナウィルス」の文字が。現実はそう甘くなかったのです。 ◇◇◇ 森田さんが、旦那さんにやってくれると特にうれしいことは、「子どもたちのお風呂のお世話」だそうです。お風呂が大好きなので、1人でゆっくり入りたいからとのこと。家事育児の分担は各家庭によって、話し合って決めていたり、自然と役割が決まっていたりといろいろだと思います。みなさんの家庭はどんな風に家事と育児を分担していますか? 著者:マンガ家・イラストレーター 森田家5歳差の息子と娘を育てている、マンガとアニメと猫が大好きなワーママです。育児の大変さを笑いに変換し、マンガを描いています。
2022年10月27日夫が単身赴任になり、森田さんが半年間ワンオペ育児をすることになったお話を紹介します。息子は来月から小学校に入学、娘は1歳半でイヤイヤ期というタイミングでパパが単身赴任となった森田家。寂しいながらも気丈に振る舞う息子と、何も理解していない娘……。 そんな子どもたちへの申し訳ない気持ち、これからの生活に対する不安でいっぱいになった森田さんの、半年間のワンオペ育児奮闘エピソードです。半年間のワンオペ育児が始まる… 穏やかな春の始まりのような日に、夫の単身赴任を見送った森田さん。この日から半年間、ワンオペ育児が始まることになったのです。 夫が単身赴任になっても、家事に関しては大変な思いをすると思っていませんでした。単身赴任前、夫の家事育児というと、ゴミ捨て、子どもをお風呂に入れる、たまに食器洗いと洗濯物を畳むぐらいでした。 家事のほとんどを、森田さんが1人でやっていたのです。 しかし、いざワンオペで家事をしてみると……。夫が子どもの相手をしてくれていたから、家事がスムーズにできていたことを思い知る森田さん。 「パパが帰ってきたら感謝の気持ちを伝えよう」 このときは、そう思っていたのです。 ◇◇◇ 旦那さんの存在は大きかったのですね。けれど、忙しい日々の中ではなかなか気が付かないものなのかもしれませんね。当たり前の毎日だからこそ、お互いに感謝し合えると良いですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 森田家5歳差の息子と娘を育てている、マンガとアニメと猫が大好きなワーママです。育児の大変さを笑いに変換し、マンガを描いています。
2022年10月26日猫を飼っていると頭を抱えるのが毛の悩み。洗濯前も洗濯後も毛を取る作業に追われ毎日衣類をコロコロ、ソファーやベットをコロコロ。日々毛と戦うそんな母をねぎらったのか末っ子おとじろう、お昼寝中のミロをめがけて直にコロコロ。微笑ましい気持ちでしばらく眺めていましたがしましまの模様がくっきりわかるほど、強粘着のコロコロの表面にびっしりとついた抜けた毛……。うらめしい目をしたミロと視線が合い、少し不憫な気持ちになるのでした。次回は、"きみの友だちはぼくの友だち"というお話です。PROFILEmitoさん東京都在住。2匹の猫と3歳&0歳の息子たちとたまーーに帰国する夫と暮らしております。ブラック企業の社畜を経て専業主婦に。Instagram(@sitter_nico)やブログ(意識低い系妻のワンオペ育児)で絵日記やエッセイを描いています。
2022年10月12日私は小学生の娘と幼稚園児の息子の母です。夫とは離婚に向けて別居中で、ワンオペ育児に日々奮闘しています。自分のことを後回しで必死に子育てしているうちに、気づけば、年齢を重ねたサインを体のあちこちで自覚するようになりました。エステに通う費用や美容家電を使う余裕はありません。そんななか見つけた高級ヘアドライヤーは、子どもたちのためにも、自分の美容にも使えて一石二鳥! 実際に使ってみた感想をお伝えします。必需品なのに!ヘアドライヤーの故障わが家の小学生の娘はダンスを習っているため、髪が長く、洗髪後は乾かすのにとても時間がかかっています。幼稚園児の息子は熱いドライヤーの風を当てられるのが大嫌い。ちゃんと乾かさないと髪がからまって後頭部がクモの巣のようになってしまうので、いつもひと苦労です。 私は子どもたちの髪が乾いたあと自分の長い髪を乾かさないといけないので、いつも自然乾燥で済ませ気味。髪も傷みやすくなっていました。そんなある日、長年使っていたヘアドライヤーが壊れて、突然冷風しか出なくなってしまったのです。仕方なく、新しいヘアドライヤーを買うことになりました。 ランキングサイト1位のヘアドライヤー これまで、ヘアドライヤーは安価でシンプルな物を使っていましたが、ふと興味が湧いて、今どんなヘアドライヤーが売れているのか調べてみました。すると、あるランキングサイトで1位になっている、Panasonicの「ナノケア」 という商品の売り文句に、「ツヤ感を出す」とか、「毛先の傷みが気になるときに」とか、トリートメント剤の説明かな? というような文言が連なっていたのです。 気になってよく見てみると、ナノイーという水分をたっぷり含んだ微粒子イオンの働きで、髪がうるおう上に、うねりを抑えてくれるということ。目に見えないものの作用なので、本当かな?という気持ちもありましたが、それ以上に試してみたい気持ちが膨らんで、思い切って購入することにしました。購入先はオフィシャルで購入しようか迷いましたが、ポイント加算が増量中だったので、楽天市場の電気店で、「ナノケア EH-NA0G」を税込み29,000円で購入しました。 高級感で気分が上がり、効果も◎ 届いた商品はパッケージも高級感があり、商品そのものも上質な雰囲気で、テンションが上がりました。そして早速娘の髪に使ってみると……飛ばされそうなくらいものすごい風量! これまでは娘の長い髪を乾かすのに時間がかかって困っていたけれど、明らかに時間が短縮されました。 さらに娘の髪のうねりも軽減され、しっとりとまとまった感触! 息子の髪は、冷温ではない低温モードがあったので助かっています。さらに驚いたことに、ナノイーの効果でヘアカラーの持ちが良くなったり、スキンモードでは肌のうるおいがアップしたり、大人の女性にうれしい効果がたくさんあるそうなので、これからが楽しみです。 今回購入したヘアドライヤーは、ドライヤーとしてはお値段は高かったですが、その分日々の満足度も高いです。そして子育て中の忙しい毎日、美容家電を使うことは簡単ではないですが、子どもたちのお世話をしながら、ついでにきれいを目指せるということは、母にとってはうれしいアイテム! 思い切って購入してよかったと思える商品でした。 著者:坂井香子おだやかな娘とわんぱくな息子の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年10月02日ツナ缶さんご一家は、ご実家の会社の経理担当として働く妻、1歳5ヶ月の娘さんとの3人家族。ツナ缶さんは専業主夫として毎日に奮闘されています。『【ツナ缶ち】ワンオペ専業主夫の育児vlog』では、専業主夫のワンオペ育児の様子や、お出かけの記録、娘さんの成長などをyoutubeで発信されています。 ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=『新しい家族のカタチ』について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。 今回は、専業主夫として家事育児をするツナ缶さんが、子育てをする上で困ったことについてご紹介いたします。 専業主夫になったきっかけ東京生まれ、東京育ちのツナ缶さん。一般企業に就職し、接客の仕事をしていました。上司や同僚、お客様にも信頼され充実した社会人生活を送っていた頃、現在の奥さんと交際を始め入籍することに。奥さんが実家のお店で働くことになり、会社を退職して奥さんの実家近くに引越しを決めました。 その後すぐ新型コロナウイルスが流行し始め、新天地での仕事が決まらず、十分な転職活動もできませんでした。ただ、その間奥さんは実家で働いていたこともあり、世帯収入はあったと言います。 ようやく仕事が決まり、スタートしたのは4月。その月は、娘さんが生まれる予定の月でもありました。やる気に満ち溢れて入社したのですが、いざ入ってみると当初の予定とは異なる新規事業に配属され、肉体労働をすることに。社長と意見が合わず、ある日事実上の解雇勧告を受けてしまいます。 娘さんが誕生し、新生児育児が始ると同時に、再度転職活動もスタート。当時を振り返りツナ缶さんは「3時間ごとの授乳やおむつ替え。毎日時間があっという間に過ぎていき、妻と交代しながら協力することで、体力的に大変な時期を乗り切ることができました」と話します。 この時期、お二人は仕事や生活についてたくさん話し合いました。ツナ缶さんが働いた場合、転職して給与は今までよりも低くなる可能性があり、引越しも必要。奥さんが働いた場合は、基本的に生活水準は変えずに今までと同じような生活ができる……。 両方のメリットデメリットを検討した結果、奥さんが外で働き、ツナ缶さんが専業主夫になるという今の形を選択しました。 男性が育児をする上で困ることって?専業主夫のハードルはまだまだ高い…専業主夫となったツナ缶さん。実際に育児をしていくと、いろいろと問題点も見えてきたそうです。ここでは、ツナ缶さんご自身が困った体験談を紹介いたします。 その1:男性用トイレにおむつを替えるスペースが少ない乳幼児期の子連れ外出で重要なのが、おむつ替えスペース。最近の商業施設では、授乳室があったり、フードコートにも赤ちゃん用スペースがあったりして、比較的子連れに優しい印象がありますよね。しかし…… ツナ缶さん「確かに施設としては、赤ちゃん連れにぴったりだと思うんです。でも、あくまで女性が育児をすること前提だなと感じる部分もあります。例えば、男子トイレでのおむつ替えスペースについて。そもそも男子トイレにおむつを替えるスペースがないことが多く、あったとしてもとても使いづらいことがあります」 ツナ缶さん「この写真の場合、スペースが狭くて横からしかおむつを換えられません」 確かに……!!この向きのおむつ替えは難しいですよね。ツナ缶さんは、他にも娘を持つ父として気になる点があると言います。 ツナ缶さん「男性用トイレのおむつ替え台で多いのが、トイレに入ってすぐ洗面台のあたりに設置されていること。一見、スペースも広くとれて問題がないように思われるかもしれませんが、不特定多数の男性が自由に行き来できる場所で、娘のおむつを替えることに抵抗があります」 女性用トイレしか使用しない母親には気付かない問題です。確かに、男性が後ろを通っている中で娘のおむつを替えるのは気になりますね。 ツナ缶さんは、男性用トイレにおむつ替え台がある場所しか外出ができないため、行動範囲が限られてしまうとのこと。最近、女性用トイレ等にはおむつ交換台があることが当たり前になってきましたが、男性用トイレではまだまだ少ないんですね。 その2:育児グッズは女性向けのものが一般的最近、とても便利な育児グッズが多数発売されています。しかし育児グッズも、女性が使うことが前提として作られているものが非常に多いそうです。 ツナ缶さん「例えば、抱っこひも。スポーツをしていて身体ががっしりしている私にとっては、小さすぎて使えないんです。その他にも、育児グッズの多くは『ママも安心』や『お母さんのための』など、最初から『育児=女性』という概念の元に作られて販売されているように思います。これも男性の育児参加を妨げる原因の1つになっていると感じます」 その3:男性が育児をしていると珍しい目で見られてしまう 男性の育児参加について推奨されるようになってきましたが、ツナ缶さんが実際に専業主夫として育児をしていると、珍しい目で見られたり、心無い声をかけられることもあるそうです。 ツナ缶さん「私が娘の定期検診に行くと『今日はお母さんは来られなかったの?』と当然のように聞かれます。『私が専業主夫で面倒をみています』と伝えると、驚かれたり、怪訝そうな目でみられることもあります」 世代によって『女性=子育て』という意識が強いのかと思いきや、同世代でも同じような考えを持つ方がいらっしゃるようで……。 ツナ缶さん「久々に会った友人に専業主夫をしているという話をすると、『お前、男なんだから働けよ、みっともないなあ』と言われたこともあります。その言葉を聞いて、『育児をなんだと思っているのだろう』と内心ではとてもムカついていましたが、笑ってスルー。その友人は結婚をして子どももいます。奥さんは1人で育児を頑張っているんだろうなと同情してしまいました」 世間では「男性の育児参加」「男性にも育児休暇を」と言われていますが、その本来の意図を理解できていない人があまりにも多すぎると感じているツナ缶さん。このような考え方によって、専業主夫の肩身が狭くなり、男性の「本当の意味での育児参加」が増えない原因になっているのではと話します。 ◇◇◇ 実際に専業主夫として子育てをすると、女性の視点では見えない不便な点がたくさんあるんですね。社会全体として、男性が育児をすることへの認知は広がってはきていますが、個人のレベルではまだまだなのかもしれません。 ツナ缶さんのような育児をしている男性が具体的な声をあげていくことで、これから続く専業主夫の方がより育児をしやすくなるのでは……と感じました。 育児に男性・女性は関係ありません。もっと大きなやさしい視点を持って、社会全体で子育てできるようになれば、孤立する親も減るのかもしれませんね。 『【ツナ缶ち】ワンオペ専業主夫の育児vlog』では、専業主夫のワンオペ育児の様子や、お出かけの記録、娘さんの成長などさまざまな情報をyoutubeで発信されています。こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。 著者:ライター 福島絵梨子
2022年09月30日夫が単身赴任になり、森田さんが半年間ワンオペ育児をすることになったお話を紹介します。 娘が眠くてぐずぐず泣き始めたのを見て、「おーいっ! これ、あんこちゃん眠いんじゃないの?」「どうすんの? スマホいじってないでさー」と、夫が森田さんに言いました。 娘は夫の子どもでもあるのに、他人事のような言い方をする夫に腹が立った森田さん。「なんでっ!! いつも私がやんなきゃなの!?」と、自分でも驚くほど大きい声を出してしまいました。 いつもなら折れて謝ってくる夫も、このときは余裕がなかったようで、言い返してきました。 しかし森田さんも、一度溢れ出た怒りの感情を止めることはできませんでした。 子どもたちの目の前で史上最大の夫婦喧嘩は続いてしまったのです……。息子の涙を見た私は… 夫婦喧嘩はその後も続き、お互いがわれを忘れて怒鳴りつけてしまう展開に……。 すると、「やめてよっ!」と泣きながら息子が懇願してきました。自分のせいで、喧嘩をしていると思い込んで、必死になって喧嘩を止めようとしてくれていたのです。息子の涙を見て、森田さんは頭が冷えました。 そして子どもたちを寝かしつけた後、夫婦2人で話し合うことに。森田さんは自分が想像していたよりも、ワンオペ育児が大変だったこと、仕事との両立が難しいこと、子どもの命を守る責任に重いプレッシャーを感じていることなどを夫に打ち明けました。 すると、夫は「大丈夫って言っていたからわからなかった」と言って、森田さんに「ごめん」と謝りました。そして「実は単身赴任の生活がきつくて、今まで通りの生活をしているママがうらやましかったのかもしれない」と、心に抱えていたものを森田さんに話してくれました。 ◇◇◇ 森田さんは、旦那さんと喧嘩をしたとき、「頭に血が上る」とはこのことだと身を持って感じたのだとか。そして、子どもの前でけんかをしてしまったことを大反省したようです。みなさんは、ついつい旦那さんと言い合いになり、子どもの前でけんかをしてしまった、ということはありますか? あるいは、喧嘩しそうになったとき、どんな風に対応していますか? 著者:マンガ家・イラストレーター 森田家5歳差の息子と娘を育てている、マンガとアニメと猫が大好きなワーママです。育児の大変さを笑いに変換し、マンガを描いています。
2022年09月27日夫が単身赴任中の生活娘が幼稚園年少の一年間、夫が単身赴任となり、私と娘は二人きりで過ごしていました。夫は月に1、2回ほどのペースで赴任先から自宅に泊まりに来ていましたが、近くに親戚もいないなか、私は孤軍奮闘の日々を送っていました。ずっと家にいると煮詰まってしまうので、平日は幼稚園のあとはそのままの流れで近くの公園で遊んだり、お友達を家に呼んだりお呼ばれしたりしていました。週末は娘と二人で電車に乗って、娘の好きなキャラクターグッズが並ぶお店巡りをしたり、子ども向けの無料遊園地などに行っていました。夫が帰省中に起きたハプニングある週末、単身赴任先から帰ってきていた夫が、娘と二人で映画に行くと言いだしました。夫は私をねぎらうつもりだったのかもしれません。夫と娘二人だけの長時間のお出かけは初めてで、少し心配ではありましたが私は二人を見送りました。子ども向けとはいえ、映画なら帰ってくるまで二時間ぐらいはかかるかな?さて何をしよう?久しぶりに座ってゆっくり紅茶を飲む?ゴロゴロしちゃう?掃除する?いやいや、それはないな…降って湧いた一人の時間をどう過ごすかを考えていた私。でも二人は一時間もしないうちに帰ってきました。何があったのか夫に尋ねると「映画館の駐車場で車を降りるように言ったら“降りないっ!”って大暴れしてさ。車のダッシュボードを蹴って壊したから映画を見るのはやめてそのまま帰ってきたんだ」ばつの悪そうな顔で話す夫を横目に、急いで娘の様子を確認すると、涙の跡が残る頬が、うっすら赤くはれていました。Upload By 荒木まち子たまにしか娘に会わない夫が、一人で娘の癇癪(かんしゃく)の対応ができるわけがなかったのです。夫は娘を叩いてしまったことに、とても落ち込んでいました。私は自分が一緒に行かなかったことを後悔しました。Upload By 荒木まち子先生の顔色が変わる翌日は幼稚園でした。幼稚園の入り口で娘の頬を見た担任の先生は間髪入れずに私に尋ねました。「お母さん、これはどうしたのですか?」先生は娘の特性のことをよく理解していました。そして夫が単身赴任でたまにしか娘に接する機会がないことも知っていました。私と先生は、お迎えの時や連絡帳、電話や面談などの頻繁なやり取りによって、すでに何でも気さくに話し、相談できる間柄になっていました。なので私は前日の出来事も包み隠さず先生に話しました。そして「娘本人にも話を聞いてみてください」とも伝えました。それは見守りの証--時間をかけて培った信頼関係があったからこそ娘が幼稚園でお友達とトラブルになったり、癇癪を起こしたりすることがあると、担任の先生と私は連絡を密に取り合い、娘にどう接するのが良いのかを一緒に考え、試行錯誤してきました。以前もコラムで書きましたが、私は入園前からプレ幼稚園の先生にも子育ての相談に乗ってもらっていました。幼稚園と療育先の連携もとれていて、担任の先生だけでなく主任先生や補助の先生など、園全体で娘を見てもらえていました。それらの積み重ねによって私たちの間には深い信頼関係ができていました。私にとって子育ての協力者はまさに『遠くの親戚よりも近くの他人』でした。あのとき、いつもニコニコしている先生の表情が一瞬で変わったことを、私は20年経った今でも鮮明に覚えています。そしてそれは先生が私たち親子を注意深く見守ってくれている証だと感じ、とても心強く思ったことも――。後日談Upload By 荒木まち子Upload By 荒木まち子執筆/荒木まち子(監修:初川先生より)癇癪やパニックがある、障害の特性によって育てづらさがある、そうなるとどれだけお子さんのことを大切に思っていても、子育てで煮詰まってしまったり、お子さんに対して不適切なことをしてしまう場合がある……。幼稚園の先生方はそのあたりも分かってお子さんの様子をよく見ていてくださったのですね。つまり、お母さん・お父さんとの関係も含めて見守っていてくださったということ。これはとても心強いですね。お子さんと大人が2人きりでいると、どうしても煮詰まりやすいです。大人の目が複数あると不適切な関わりを避けやすい面もありますが、単身赴任であるとか、単身赴任中だからお子さんとの関わりに空白の期間があるとすると、誰のせいでもなく、やむなく大人一人で対峙する時間が多かったり、久しぶりに会うお父さんとだとお子さん側も安心できる「いつも通り」に事が運ばず戸惑ったりします。先生方がそうした中で、冷静にお子さんの様子を見てくださり、そこについて避けることなく言及し、保護者と話し合える関係性を築いてくださっているのはとても大切なことです。読者の方にとっても、そうした支援者がお近くにいらっしゃるといいなぁと思います。
2022年09月26日2人目と3人目を年子で出産した私。しかし、夫は仕事が忙しくて平日は子どもが寝た後に帰宅し、どちらの両親にも頼れないため、週5日は完全にワンオペ育児でした。ひとりで5歳と1歳、生後0カ月の子どもたちのお世話をした、ワンオペ年子育児を乗り切った方法をお伝えします。現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。 時間と心に余裕がなくてイライラする日々3人目を出産したとき、2人目は1歳1カ月になっていましたが、まだ1人歩きができない抱っこが必要な赤ちゃんでした。2人目が泣いたら3人目もつられて泣き、3人目が抱っこを求めると2人目も抱っこを求めるような状態でした。 さらに、5歳の長男も甘えん坊なので、ママに相手をしてもらえなくてぐずぐずしがち。おねしょをする回数も増えました。生後0カ月児と1歳児を1日中抱っこし続け、長男もぐずぐずしているなかで、私は時間にも心にも余裕がなくイライラしてばかりでした。 いつまで“孤育て”しないといけないの?ちょうど同じ時期に年子の子どもを出産した友だちがいましたが、どちらの両親も徒歩圏内に住み、旦那さんは育休を取っているようでした。友だちの恵まれた家庭環境を聞いて、うらやましい気持ちになり、余計にストレスを感じたことも……。 日中の家事・育児が一段落しても、すぐに年子の2人の夜泣きが始まる日々。いつまでこんな生活を送らないといけないのか……と、絶望した気持ちになったこともありました。仕事ばかりしている夫は、一応話は聞いてくれますが、どこか他人事のようでした。 一時保育の利用を決意「余裕のない日々を少しでもラクにしたい」という一心で頼ったのが、一時保育でした。一時保育を利用したのは、自治体が運営する子育て支援サービスのなかで一番家から近かったためです。それまで一時保育へ預けることに後ろめたさがありましたが、自分の心が壊れる前に利用しようと決意し、3人目が生後4カ月のときに利用登録の申し込みをしました。 昼間は1人目と2人目は保育園へ通っていたので、3人目だけ一時保育に連れて行きました。一時保育の先生は「赤ちゃんは癒やされる」と言って、快く預かってくれるので、こちらも後ろめたい気持ちにならずに済みました。たった2時間でしたが、自分のペースで生活できるひとときはすごく貴重で、リフレッシュできました。 頼れる家族がいないからこそ、子育て支援サービスに助けを求めるのはとても大切だと思いました。利用するまでに電話したり、面談したりと手間がかかりますが、登録さえすれば子育ての負担が軽減し、心と体が解放されたような気持ちになりました。同じようにワンオペで育児している方に、子育て支援サービスの良さを伝えたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じてお住いの保育課や子育て支援施設に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:花野あやせ3児のワーキングマザー。幼児をワンオペ育児しながら会社勤めをする難しさに悩み、会社員からフリーランスに転向。現在はライターとして活動中している。企業のブログや育児、恋愛コラムなどを執筆。
2022年09月24日1人目を出産した1年後に2人目を妊娠した私。出産後、私を待ち受けていたのは年子の育児でした。それも、誰にも頼れないという状態で……。平日はほとんどワンオペ状態で、延々と続くおむつ替えや授乳に寝不足も加わり、疲弊していった私は……!? ワンオペで年子育児産後半年もしないうちに始まった生理。もともと生理が重く、生理前も不調を感じるタイプだった私は、2人目を出産後、不調がより強く現れるようになりました。2日目は生理痛に加え、めまいの症状もあり、1日中ぐったりと寝ていることしかできない日もあって……。それでも、私はワンオペでなんとか育児や家事をこなしていたのです。 毎日のように子どもたちと外遊びに出かけたり、一緒にお菓子作りをしたりと、初めての年子の育児を私は精一杯頑張っていました。今思えば「頑張りすぎていた」のですが、当時は「このくらいやるのが当然」だと感じていたのです。 結婚後に夫の実家近くに引っ越したためママ友はゼロ、実家も離れていて両親にも頼ることもできません。夫は仕事で帰りが遅く、ひとりで抱え込んでしまった私は、次第に追い詰められるような気持ちになっていったのです。 イライラが爆発することが多くなり…そのうち、生理前になると、子どもに怒りをぶつけてしまうことが多くなりました。「言いすぎたな」「そんなに怒ることじゃないのに」とあとで反省するのですが、そのときは自分で止めることができないほどイライラしてしまうのです。 やんちゃな上の子から常に目を離せず、精神的に緊張した状態が続いていました。特に、2人を同時にお風呂に入れる時間は、あまりの大変さに怒りが爆発してしまうことも。すると次第に、上の子が私を怖がるようなしぐさをするようになって……。 PMDDと診断される怖がるようなしぐさをした子どもを見て「このままじゃダメだ」と思った私は、勇気を出して産婦人科を受診。「生理前は特に、怒りが爆発してしまうときがあります」と伝えると、医師から「PMS(月経前症候群)が重くなったPMDD(月経前不快気分障害)ですね」と言われたのです! PMSは知っていましたが、PMDDという病名は初耳でした。生理が重くて月に1週間くらいしか調子がいい日がないこともPMDDの原因の1つだと言われ、薬で生理を止めることに。医師から提案された薬が私には合っていたようで、症状は少しずつ治まっていったのです。 もともと症状の重かった生理に、周りの人への頼り方も手の抜き方もわからない状態で始まった育児が加わって、ホルモンバランスが乱れてしまったのかもしれません。 「何とかしないとダメだ」という思いから、勇気を出して病院を受診してよかったです。現在は、薬の力を借りつつ生理の症状をコントロールすることで、健康で穏やかな日々を過ごせるようになりました。 著者/加藤祐希監修/助産師 REIKO作画/モリナガアメ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター モリナガアメ動物とゆめかわが好きな漫画家。自身の場面緘黙症の経験を綴ったコミックエッセイ「かんもくって何なの!?」「話せない私研究」発売中。グッズ制作やデグーの漫画を描いたりもしています。
2022年08月30日長女を出産したころ、夫は仕事で帰りが遅く、私はいつもひとりで家事や育児をこなす日々を過ごしていました。ワンオペ育児に不満がたまる中、長女が生後10カ月のときに職場復帰。家事や育児にフルタイム勤務が加わり、私はストレスがたまる一方で…… ワンオペ育児に不満がたまる日々ワンオペ育児に不満がたまる中、私は夕飯づくりに時間がかかりイライラ。その横でのんびりしながら「何をそんなにイライラしてるの?」と言う夫の言葉にさらにイライラが増し、「代わりに食事くらい作ってよ! 私は家政婦じゃないし!」と言い残し、家を飛び出してしまいました。 人生最初で最後のプチ家出衝動的にバッグだけ持って家を飛び出し、行くあてもなく車に乗ってドライブ。何となく近所の高台にある公園に行き、自動販売機で買ったコーヒーを飲みながら夜風にあたって冷静さを取り戻しました。不満がたまっていたとはいえ、当たってしまったことや、いくら夫がいても子どもを置いてきてしまったことなどを反省……。 家を出てから2時間ぐらいたったので家に帰りました。これが私にとって、人生最初で最後になるであろうプチ家出です。家に帰ってみると作りかけの食事はそのままでしたが、夫は長女に離乳食のストックをあげてお風呂に入れてくれていました。 話し合いで家事・育児を分担長女を寝かしつけたあと、きちんと夫婦で話し合いをしました。仕事から帰ってひとりで長女の相手をしながら食事を作って食べさせ、お風呂に入れて寝かしつけ。食事の片づけに洗濯物にと、ワンオペ育児に疲れていたこと、それが当たり前だと思っている夫にイライラが募っていたことなど伝えました。 夫は、「短時間でもひとりで家事や育児をしてみて大変だった。いつもひとりで全部させて申し訳ない」と言ってくれました。とはいえ、仕事が終わって帰る時間が遅いことは変わらないので、食事の片づけや洗濯物をたたむなど急いでしなくてもいい家事を分担することに。これが夫がイクメンになる1つのきっかけとなった1日でした。 その後は、家事や育児を一緒にしてくれるイクメンになった夫。料理だけは苦手で滅多にしてくれませんが、アイロンがけや掃除機をかけてくれるなど頼もしい存在です。不満をためて爆発してしまうより、夫婦で話し合って協力体制を作ることが大切だと実感しました。 イラストレーター/さくら監修/助産師 松田玲子著者:小林更紗中1・小4・2歳の三姉妹の母。通関士資格保有。長女が小学生になるタイミングで、勤めていた通関業者を退職。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2022年08月12日長女を出産したころ、夫は仕事で帰りが遅く、私はいつもひとりで家事や育児をこなす日々を過ごしていました。ワンオペ育児に不満がたまる中、長女が生後10カ月のときに職場復帰。家事や育児にフルタイム勤務が加わり、私はストレスがたまる一方で…… ワンオペ育児に不満がたまる日々ワンオペ育児に不満がたまる中、私は夕飯づくりに時間がかかりイライラ。その横でのんびりしながら「何をそんなにイライラしてるの?」と言う夫の言葉にさらにイライラが増し、「代わりに食事くらい作ってよ! 私は家政婦じゃないし!」と言い残し、家を飛び出してしまいました。 人生最初で最後のプチ家出衝動的にバッグだけ持って家を飛び出し、行くあてもなく車に乗ってドライブ。何となく近所の高台にある公園に行き、自動販売機で買ったコーヒーを飲みながら夜風にあたって冷静さを取り戻しました。不満がたまっていたとはいえ、当たってしまったことや、いくら夫がいても子どもを置いてきてしまったことなどを反省……。 家を出てから2時間ぐらいたったので家に帰りました。これが私にとって、人生最初で最後になるであろうプチ家出です。家に帰ってみると作りかけの食事はそのままでしたが、夫は長女に離乳食のストックをあげてお風呂に入れてくれていました。 話し合いで家事・育児を分担長女を寝かしつけたあと、きちんと夫婦で話し合いをしました。仕事から帰ってひとりで長女の相手をしながら食事を作って食べさせ、お風呂に入れて寝かしつけ。食事の片づけに洗濯物にと、ワンオペ育児に疲れていたこと、それが当たり前だと思っている夫にイライラが募っていたことなど伝えました。 夫は、「短時間でもひとりで家事や育児をしてみて大変だった。いつもひとりで全部させて申し訳ない」と言ってくれました。とはいえ、仕事が終わって帰る時間が遅いことは変わらないので、食事の片づけや洗濯物をたたむなど急いでしなくてもいい家事を分担することに。これが夫がイクメンになる1つのきっかけとなった1日でした。 その後は、家事や育児を一緒にしてくれるイクメンになった夫。料理だけは苦手で滅多にしてくれませんが、アイロンがけや掃除機をかけてくれるなど頼もしい存在です。不満をためて爆発してしまうより、夫婦で話し合って協力体制を作ることが大切だと実感しました。 イラストレーター/さくら監修/助産師 松田玲子著者:小林更紗中1・小4・2歳の三姉妹の母。通関士資格保有。長女が小学生になるタイミングで、勤めていた通関業者を退職。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2022年08月12日夫の両親からも私の両親からも、遠く離れた場所で私の子育ては始まりました。夫は朝から晩まで仕事、私はいわゆるワンオペ育児です。買い物などに出かけるときはいつも娘を連れて行き、グズらないように急いで帰宅。お風呂のときは脱衣所で待たせておき、自分の体を急いで洗って娘をお風呂に入れていました。ひとりでゆっくりする時間はまったくない日々でした。※コロナ禍前の体験談です うめき声をあげる娘娘が生後8カ月くらいのころでした。おすわりもだんだんしっかりできるようになり、周りの物にも興味を持ち始めました。けれどもまだおしゃべりもできないし、ずりばいやハイハイもできず、興味を持った物の場所まで自分で行けません。 私が用事をしていてかまってあげられないでいると、「うぅ~あぁ~」となんとも言えないうめき声をあげるのです。まるで、「退屈だ~」と訴えているようでした。私は、娘がうめき声をあげないよう、ピリピリしながら常に娘の様子に気を配っていました。 イライラ爆発、ついに怒鳴るだんだんと娘の何とも言えないうめき声にイライラし、神経質になっていました。常に娘とべったりのワンオペ育児に疲れていた私は、ついに生後8カ月の娘に向かって「うるさい!」と大きな声で怒鳴ってしまったのです。 娘は突然の大きな声にびっくりして、体を飛び上がらせました。まだ言葉の意味もわからない娘に怒鳴ってしまった私は、罪悪感でいっぱい。娘を抱きしめて「ごめんね」とつぶやきました。 ホッとしたひとりの時間あるとき、家のすぐそばの保育園が数時間からでも子どもを預かってくれるということを知り、2時間だけ預かってもらうことにしました。私はその2時間でずっと気になっていた窓の掃除をして、ひとりでゆっくりコーヒーを飲みました。ひとりの時間は神経が解放されるよう……。 「ちゃんといい子にしているかな、泣いていないかな」と心配でしたが、2時間後に迎えに行くと娘は楽しそうにしていて、私も娘を愛おしく感じました。思い切って保育園に預けてみてよかったと思いました。 わが子でも、ずっとべったり一緒にいるのはつらいときもあります。私はこの保育園の一時預かりをきっかけに、ファミリーサポート制度にも登録し、月に数時間預かってもらっていました。子どもの様子を気にせず自分の時間を持つことは、私自身とてもリフレッシュになったのです。ママの余裕のある笑顔は、子どもを最高の笑顔にしてくれると気づきました。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:仲 かおり9歳の1人娘と認知症の姑との3人暮らし。夫は単身赴任中。趣味の野菜作りとライターの活動で自分の時間を楽しんでいる。
2022年08月05日私と夫の両親は遠方に住み、かつ仕事もしているので、子育ての支援をお願いすることは難しい状況でした。そのため、私は産後ワンオペ育児が待っていると覚悟していましたが、夫の会社に妊娠報告をすると、産後に夫が週3日の休みをとることが認められたのです! この配慮に喜んだでいたのですが、予想外の事態に発展し……。現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。 友だちもうらやむ私の子育て環境夫の仕事は週休2日ですが、その休みにも急な仕事が入ることが頻繁にあり、残業も当たり前。慢性的に人手不足で、激務な職場でした。そのような職場のため、育児休暇をとる人はいません。それでも当時の夫の上司は育児に理解があり、現実的に長期休暇は難しいものの、優先的に休みをとる許可をくださいました。 そして私が出産した後の3カ月間、夫は週3日の休みをとることが認められたのです。先輩のママ友にそのことを話すと、「うらやましい! うちは仕事ばかりで育児には無関心。その上司も理解ある人でよかったね!」と言われました。 こんなに恵まれた環境なのに現実は…産後、私は夫と協力して子育てができると期待していました。ところがいざ休みの日になると、夫は朝10時ごろまで寝ています。起きたらのんびり顔を洗ってゆっくりと朝食を済ませ、朝寝をしている子どもの横に寝転がりスマホをいじっています。夫はそのまま寝落ちして、子どもが起きても気づきません。夕方のお風呂は夫の担当ですが、子どもと一緒に入るだけです。お風呂の準備や入浴後に子どもの体にクリームを塗ったり、育児用ミルクをあげたりするのはすべて私の担当でした。そのころ、夫はのんびりと湯船に浸かっているのです。家事もほぼ何もしません。同じ家に夫がいるのに、私はひとりで子育てをしている感覚でした。 「俺は育児をやっている!」夫の言い分最初は「夫も仕事で疲れているんだろう」と思っていましたが、休みの日すべてをマイペースに過ごす夫にモヤモヤがたまっていました。1カ月ほど経ったとき、夫へ「もっと協力してほしい」と伝えました。すると夫は「お風呂は俺がやっている! 俺は母乳が出るわけじゃない。これ以上求められても困る」と言い、自分は十分に育児をしている気でいたのです。私は「それでは足りない! 毎日することがどれだけあると思ってるの!」と、あまりの夫の言い分に強く言い返してしまい、喧嘩になりました。それから何度も話し合いましたが、夫自身が「自分は育児ができている」という感覚が抜けず、話は平行線のままでした。 夫が週3日休んでいた3カ月間はあっという間に過ぎ、その間、私はすぐ隣に夫がいるのにほぼひとりで子育てをしていたのです。子どもは現在4歳。子どもの成長と共に私自身も子育てに余裕が出てきて、今は“孤育て”を感じることは減りました。いくら環境が整っていても、夫の子育てに対する理解や、協力をしてもらわなければ孤育てになってしまう、ということを身をもって感じました。 イラストレーター/ライコミ 著者:海原えめ4歳の男の子を育てるアラフォー母。幼児食インストラクターの資格を保有。育児において食生活を大切にすることを重視している。
2022年08月04日コロナ禍で子どもたちの保育園が登園自粛を要請してきたことで焦った私。夫は朝から晩まで仕事でワンオペ状態なのに、さらに1日中子どもと過ごさなければならなくなった私は絶望しました。そんな私の、ワンオペでも子どももママも気持ちよく過ごすため、朝食に少し工夫をした体験談です。 登園自粛がワンオペ育児をさらに苦しめるコロナ禍以前、平日は子どもたちの朝の登園準備から帰宅後の夕食・お風呂・寝かしつけまでほぼワンオペでこなしていた私。1日子どもたちと過ごすなかで、私が特にイライラするタイミングは朝。園でおなかが空いてしまっては困ると、朝起きて機嫌が悪い子どもたちの機嫌を取りながら必死に食べさせるのです。 ただでさえ大変なのにコロナ感染者が急激に増え、3歳と1歳の子どもたちが通う保育園から登園自粛の依頼がきました。夫はコロナ禍でも変わらず激務で、ワンオペ状態の私。登園自粛の依頼は私にとってとてもつらいものでした。 頑張りすぎていた自分に気付いてやめた自粛期間中、登園の時間制限がないことでだらだらとしてしまっているのがとても嫌でした。子どもたちが保育園へ行っているときのように時間通りにきっちり朝の支度をするように、イライラしながらお世話をしていた私。 そんなとき手抜きをする自分を許すことが大事だとテレビで言っているのを何気なく見ていて、私は頑張りすぎているのかもと気づきました。もういっそのこと時間どおりきっちりすることはあきらめようと思いました。そのかわり、朝食をいかに楽しんで食べられるかを考え、試したのは朝食にホットプレートを使うことでした。 ラクになるために試したら大成功!食卓にホットプレートを出して、ホットケーキミックスと焼けそうな冷蔵庫の残り物を焼いて朝食を作ることにしました。自分が選んだ物が焼けていく様子を見るのが、遊びのような感覚だったのでしょう。楽しむことでがぜん食欲が出た様子。いつもはイヤイヤ食べる朝食を、パクパク食べてくれました。その姿を見て、私もうれしく楽しい気持ちになりました。準備に手間がかかったり、やけどなどに配慮する必要があったりするけれど、1日のスタートを楽しい気分で過ごせるように。 「母親として子どものお世話はしっかりしたい。保育園でしてもらっていることを自粛中の家でも同じようにきちんとしなければ!」と頑張りすぎていた私。それに気付けたのがラクになれたきっかけです。子どもたちも私も気持ちよくイライラせずに1日が始まっているので、朝ごはんに子どもが楽しめる要素を取り入れて親子ともに楽しむことは大切だと感じています。 ※ホットプレートなどの調理器具は、調理中だけでなく調理後も高温になることがあります。子どもが手を伸ばしても触れないところに設置し、子どもから目を離さないないように注意しましょう。ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 著者:三宅ちよこフリーランスとして働きながら一男一女を子育て中の母。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、株や不動産投資を副業としている。ライターとして主婦のためのお得な情報や子育てに関する体験談を執筆している。
2022年08月01日子どもが生まれ、生活を子ども中心にシフトせざるを得なかった私。一方で、夫は産前と変わらないペースで仕事を続け、家事や育児にはあまり参加してくれず。そんな夫が積極的に家事を手伝い、イクメンに変わるまでの話をお伝えします。 ワンオペ育児がつらい!子どもが生まれてからも、夫の仕事は相変わらず激務。朝早くに出勤し、帰宅は夜遅くで、私が寝てから帰ってくることもあるほど。土日は好きな時間まで寝ているので、私はひとり、育児や家事に追われている状態でした。 初めのころは、「夫は仕事で疲れているから」と自分に言いきかせていました。しかし、だんだんと疲労が積み重なってきてしまい……。限界を迎えた私は、夫に「もう少し育児や家事に時間を割いてほしい」「ワンオペ育児がつらい!」と訴えました。 私が夫にやった2つのことどうしたら夫が育児や家事に協力してくれるだろう、と考えた結果、私は夫に対して2つのことを実践することにしました。 1つ目は、わが家の現状をありのままに伝えること。夫が仕事に出ている間に家で何が起こったか、何に困っているのか。感情的にならないように、事実として起きていることをありのままに話しました。すると、夫は自分がいない時間に家でどんなことが起きているのか、関心を寄せるようになりました。 2つ目は、私の話を聞いたうえで、夫に何ができるのか考えてもらうことです。話をしたあとで、私は「何かできそうなことはない?」と夫に尋ねるようにしました。その結果、夫は「早く帰るようにする」「育児や家事の時間を作るようにする」と、家事や育児を自分事として捉えてくれるようになりました。 夫に対してやらなかったたった1つのこと逆に、夫に対してやらなかったことが1つあります。 それは、具体的に指示を出すことです。家事や育児には流れがあります。流れを理解していないと、効率的に動くことはできません。私は、夫にまずは家事や育児の流れを理解してもらい、そのうえで仕事の状況や体力も踏まえて、可能な範囲で家事や育児に協力してほしい、と思っていました。そのため、あえて具体的に指示は出さず、自分でできることを考えさせたのです。 今では、夫は平日は洗濯、ゴミ出しなどを自発的にしてくれるように。また、土日は子どもを連れ出して一緒に遊んだり、遊び相手になったり、寝かしつけをしてくれたりするようにもなりました。 育児や家事をひとりですべてこなすのは難しく、夫婦の協力は不可欠だと思いました。当然のようにこなしているように見えても、実際はとても大変な思いをしています。パートナーにその思いが伝わっていないこともあります。 そんなとき、パートナーの協力を得るためには、言葉を選ぶ必要があると私は思いました。今回の件を通じて、人はやはり自発的に動くときが一番変わるのだと学びました。 著者/nanoka22作画/こいでちゃこ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ漫画のお仕事をしています。インスタグラムでグルメ備忘録を更新中。
2022年07月29日私が長男を出産して、1カ月ごろのお話です。仕事が忙しい夫は家にいる時間が少なく、私はワンオペで育児をしていました。長男は抱っこでないと寝てくれず、私の疲れはたまっていく一方。それでも孤育てを頑張っていましたが、ふと私は、自分が笑えなくなっていることに気付き、ある人に頼ることにしました。現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。 初めての“孤育て”私は長男を出産してから約1カ月間、実家へ里帰りしていました。そして長男の1カ月健診を終えてすぐ、夫が待つ自宅へと戻りました。 そこから3人での生活が始まりましたが、夫は職業柄、夜勤などがあり、基本的に1度出勤すれば翌日までは帰ってきません。忙しいときは数日間帰って来られないこともあり、私は初めての育児をほとんどひとりでおこなうことになりました。 疲労がたまっていく初めての育児で不安ななか、なんとか長男を育てなければと奮闘していました。しかし長男は授乳を終えても、なかなかうまく寝てくれません。抱っこすれば寝てくれたのですが、布団に降ろすと起きてしまうため、一晩中抱きっぱなしで過ごすこともありました。 そんなことが続くなか、疲労がたまっていた私は、「1日だけでもいいから、夫に長男の寝かしつけを代わってほしい」と感じるようになっていました。しかし夫は相変わらずの激務。寝不足になりながら頑張って仕事をしている姿を見ていたので、とても代わってほしいとは言えませんでした。 笑う余裕すらない孤育てが続くなか、私は肉体的にも精神的にも限界が近づいていました。気付けば長男に笑いかけてあげる余裕もなくなり、「これはよくない」と感じて母に相談することに。母も働いていたため相談するか迷いましたが、私の話を聞いた母は「どうして早く言わなかったの! 仕事なんてなんとでもなるんだから、全力でサポートするよ!」と言ってくれました。 私は申し訳ない気持ちになりながらも、1週間ほど実家でお世話になることに。長男がなかなか寝てくれないときは母が代わってくれたため、いつもより睡眠をとることができました。そのおかげで、自宅に戻ったあとは余裕も生まれ、「また頑張ろう!」と思い直すことができたのです。 夫が激務であることと、母親が仕事をしていることから、私は「誰にも頼っちゃいけない。自分でやらなきゃ」と思い込んでいた部分がありました。しかし、意を決して母親に頼ってみると、全力でサポートしてくれました。そのおかげで私は余裕を取り戻し、また育児を頑張れるように。今回のことで、「限界が来る前に誰かを頼るべきだ」と、強く実感しました。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:森井さやか小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
2022年07月29日