今年で第10回目となるWOWOW「勝手に演劇大賞」の投票結果が本日発表された。「勝手に演劇大賞」は、を演劇ファンからのWEB投票によって選出された作品・演出家・俳優を表彰する賞。投票は11月1日から12月31日まで行われた。「作品賞(ストレートプレイ部門/ミュージカル部門/2.5次元部門)」 「演出家賞」「女優賞」「男優賞」「新人賞」による7部門の受賞結果は下記の通り。●作品賞ストレートプレイ部門:「罪と罰」ミュージカル部門:ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」2.5次元部門:舞台「どろろ」●演出家賞:三谷幸喜2019年演出作品三谷かぶき『月光露針路日本 風雲児たち』愛と哀しみのシャーロック・ホームズ日本の歴史(上演期間:2018年12月〜2019年1月)●男優賞:三浦春馬2019年出演作品「罪と罰」ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」●女優賞:ソニン2019年出演作品ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」A New Musical「FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜」マリー・アントワネット(上演期間:2018年9月〜2019年1月)●新人賞:広瀬すず2019年出演作品NODA・MAP第23回公演『Q』:A Night At The Kabuki
2020年02月26日「先日、’22年のNHK大河ドラマに主演することが発表された小栗旬ですが、実は11月公開予定の『ゴジラVSコング(邦題未定)』のほかに、もう1本、ハリウッドの大作映画に出演することが決まったそうです」そう語るのは、映画関係者。小栗旬(37)が主演する大河ドラマは『鎌倉殿の13人』。1月8日には脚本を手掛ける三谷幸喜が記者会見を行ったが、主演の小栗旬は、家族といっしょにアメリカ・ロサンゼルスに滞在していたため、出席しなかった。前出の映画関係者が続ける。「俳優として大きな仕事を控えているだけでなく、今年は彼にとって大きな飛躍の年になりそうです。所属事務所である『トライストーン・エンタテイメント』(以下・トライストーン)の社長に就任するのです」トライストーンといえば小栗以外にも、田中圭(35)、綾野剛(37)、木村文乃(32)など、人気俳優を多数抱えている大手芸能プロダクション。「小栗は若いころから映画監督やプロデュースなどにも興味を抱いており、09年には同社の取締役に名を連ねています。またプロダクションの垣根を越えて、多くの俳優たちと交流を続けている彼は、同じころから“俳優の労働組合”の必要性を訴えるようになりました」(前出・映画関係者)’10年6月、初監督映画『シュアリー・サムデイ』の完成披露イベントで、小栗は次のように語っていた。「将来、日本の俳優のユニオン(組合)を作りたい。もっと、俳優が自由に意見できて、責任を持てる環境を作りたい」だが、“自分の手で日本の芸能界を変える”という夢は、彼の人脈をもってしても一朝一夕で実現できるものではなかった。4年後の、鈴木亮平(36)との対談では、こんな弱音ももらすようになっていたのだ。《(俳優労組結成については)ここのところはちょっとね、負け始めています。組織に。やっぱり組織ってとてつもなくでかいから、「自分は誰かに殺されるかもしれない」くらいの覚悟で戦わないと、日本の芸能界を変えるのは相当難しいっすね》(『クイック・ジャパン』’14年8月号)“組織”とは、日本の芸能界そのもののことなのだろうか?この対談で小栗は言及していない。「このころから彼は、俳優の労働組合を設立することよりも、まずは会社という組織のトップに立つことから、芸能界全体を変えていこうという考えを持つようになったようです。彼のそんな思いに理解を示しているのが、トライストーンの現社長・山本又一朗氏なのだそうです。山本氏は小栗に社長を任せ、自身は会長として後見していくことを考えていると聞いています」(前出・映画関係者)そこで本誌は、山本氏に電話取材を試みた。――小栗旬さんが今年、トライストーンの社長に就任すると伺っています。「そうですね、確かにそんな構想や予定があるのは間違いありません」山本氏は、時期こそ明言しなかったが、“小栗旬・社長就任構想”については認めた。また就任時期を明かせない理由について、山本氏は次のように語った。「本人は(会社の)経営なんてやったことがないわけですからね。それなりの準備も必要ですし、(社長を)引き継ぎするためには、それこそ(私と小栗で)並走しながら、マラソンのようにいっしょに何キロも走っていかなければいけません。でも(彼を社長にという)方向としては、そう考えていますし、彼にもそう認識してもらうようにしています」――『ゴジラVSコング』以外にも、ハリウッド作品への出演が決まっていると聞きました。大河ドラマもありますし、今後の俳優活動もかなり忙しいのではないでしょうか?「おっしゃるとおり、『ゴジラ~』のほかにも(ハリウッドで)決まっている作品はあります。まだ発表できる段階ではないのですが……。ただ “ハリウッド進出”というのは、少し誤解があるかもしれません。確かにいまは家族といっしょにロスで生活していますし、ハリウッドからオファーがあればそのつど検討すると思います。しかし米国滞在の目的は英語の勉強です。週5日間は毎日3時間半ずつ、英語のレッスンに取り組んでいます」――あくまでも軸足は日本に置くということですか?「そうです。小栗にはあくまでも“日本のスター”であってほしいと思います。とにかくいまも仕事が立て続けに入りますので、(社長就任準備に関する)時間が足りないというのが実情です。経営者になるというのは責任もありますし、簡単な話ではありません。でも彼は、その方向を目指して頑張っています」前出の映画関係者によれば、小栗は忙しい合間を縫って、所属俳優たちと連絡をとり、彼らのケアにも留意しているという。10年前から抱いていた“芸能界を変える”という夢の実現のために、彼は疾走を続けているのだ。「女性自身」2020年2月4日号 掲載
2020年01月21日約3年半の建て替え工事と準備期間を経て、新しく生まれ変わったPARCO劇場が、2020年1月15日にお披露目された。この日は、『志の輔らくご~PARCO劇場こけら落とし~』、『ラヴ・レターズ~こけら落としスペシャル~』に続き、3月13日より上演されるオープニング・シリーズ全14作品が発表され、渡辺謙、三谷幸喜、大泉洋、山本耕史、宮藤官九郎、河原雅彦、古田新太、市川猿之助、天海祐希など、演劇界を代表する豪華な顔ぶれが登壇した。【チケット情報はこちら】1973年に渋谷PARCO開店と同時に、当時「西武劇場」という名称で開場し、建て替えのために休館する2016年までの43年間で約1200作品を上演。お披露目された新劇場は、旧劇場の458席から636席に客席が拡張され、舞台空間も大きく広がる。この日はオープニング・シリーズの出演者ら計20人が登壇。シリーズ第1弾を飾る『ピサロ』に出演する渡辺謙は、西武劇場時代からの出演作を振り返りつつ、「この劇場は、僕の演劇人生にとってのエポックになる劇場。新しい劇場になって雰囲気が変わってしまうのではという一抹の不安もあったが、舞台に立ってみると、PARCOに戻ってきたという喜びと緊張が混ざった気持ち。万全の準備をして初日を迎え、お客様にこの席を埋めていただいて、一緒にこの劇場を作り上げたい」と語った。とりわけ会場を沸かせたのは、三谷幸喜。「新しいシステムについてお話ししたい」と切り出し、「みなさんが座っている椅子ですが、全ての座席にニクロム線が張られています。本番中に携帯電話を鳴らした瞬間、8万ボルトの電流が…。後方に3つレーザー銃が設置されています。招待されていたにも関わらず寝てしまったマスコミ関係者を狙い撃ちするように…」などとジョークを交えた挨拶をした。自身の公演期間が東京オリンピックと重なることにも触れ、「丸かぶりですが、スポーツに興味がない方はぜひ劇場へ」などと呼びかけて、また笑いを誘った。オープニング・シリーズのラインナップは以下の通り。▽渡辺謙主演『ピサロ』(3月13日~4月20日)▽森新太郎演出『佐渡島他吉の生涯』(5月13日~6月7日)▽三谷幸喜三作品三ヶ月公演『大地』(6月20日~8月8日)、『三谷幸喜のショーガール』(7月16日~8月7日)、『其礼成心中』(8月13日~8月20日)▽長田育恵作、栗山民也演出『ゲルニカ』(9月)▽宮藤官九郎作、河原雅彦演出『獣道一直線!!!』(10月)▽前川知大作・演出の作品(11月)▽宮本亞門演出『チョコレートドーナツ』(12月)▽『志の輔らくご in PARCO 2021』(2021年1月)▽『ラヴ・レターズ』(同)▽杉原邦生演出、市川猿之助ら出演『藪原検校』(2~3月)▽天海祐希ら出演『レディ・マクベス(仮題)』(3~4月)▽G2演出、中井貴一ら出演『月とシネマ』(4~5月)取材・文・撮影:五月女菜穂
2020年01月16日「第43回日本アカデミー賞」の正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞・正賞外賞が1月15日(水)に発表された。なお、司会は羽鳥慎一と安藤サクラが務める。優秀作品賞最多12部門は『翔んで埼玉』優秀作品賞に選出されたのは、『キングダム』、『新聞記者』、『翔んで埼玉』、『閉鎖病棟―それぞれの朝―』、『蜜蜂と遠雷』と強力なエンターテインメント作品から社会派作品まで、例年と比較しても実にバラエティに富んだ5本となった。最多12部門を受賞したのは、島谷能成会長が「新しい観客を掘り起こした」と評した『翔んで埼玉』。次いで11部門受賞は『閉鎖病棟―それぞれの朝―』、次に『キングダム』が8部門となっている。なお、第43回日本アカデミー賞は、2018年12月16日~19年12月15日に東京地区の商業映画劇場にて有料で初公開され、1日3回以上、2週間以上継続して上映された40分以上の劇場用劇映画及びアニメーション作品が対象になっている。司会の羽鳥さん&安藤さんが意気込みこれまで授賞式会場でのインタビューやテレビ放送司会の経験はあれど、今回初の司会に抜擢された羽鳥さん。「当日はひとつの作品に多くの方が携わって久々に会う日、同窓会のような場の認識を持ちながら、少しでも授賞式がたくさんの笑顔で包まれるような会になるように、貢献したいという思いで参加します」と神妙な面持ちで語った。しかし、誰にどんな話を聞きたいかという質問が飛ぶと、羽鳥さんは「助演男優賞の岡村隆史の文字を見たとき、すごく安心しました。ひとつ休憩場所にして、あとは緊張感の中、頑張っていきたいと思います」と場内の笑いを誘った。同じく司会を行うのは、第42回同賞で『万引き家族』にて最優秀主演女優賞を受賞した安藤さん。『百円の恋』以来2回目の司会となる安藤さんは、「前回初めてやったとき、なんて特別な時間だろう、特等席だな、とずっと思いながら司会をしていました。2回目だからということで、気が緩まないように、より一層緊張感を持って受賞者の皆さんにとって素敵な時間になることを一番に頑張ってやらせていただきたいです」と笑顔で楽しそうに決意表明していた。主な優秀賞受賞リストは、以下の通り■優秀作品賞『キングダム』『新聞記者』『翔んで埼玉』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』『蜜蜂と遠雷』■優秀アニメーション作品賞『空の青さを知る人よ』『天気の子』『名探偵コナン 紺青の拳』『ルパン三世 THE FIRST』劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』■優秀監督賞佐藤信介『キングダム』周防正行『カツベン !』武内英樹『翔んで埼玉』平山秀幸『閉鎖病棟-それぞれの朝-』藤井道人『新聞記者』■優秀脚本賞片島章三『カツベン !』詩森ろば/高石明彦/藤井道人『新聞記者』徳永友一『翔んで埼玉』平山秀幸『閉鎖病棟―それぞれの朝―』三谷幸喜『記憶にございません!』■優秀主演男優賞笑福亭鶴瓶『閉鎖病棟-それぞれの朝-』菅田将暉『アルキメデスの大戦』中井貴一『記憶にございません!』松坂桃李『新聞記者』GACKT『翔んで埼玉』■優秀主演女優賞シム・ウンギョン『新聞記者』二階堂ふみ『翔んで埼玉』松岡茉優『蜜蜂と遠雷』宮沢りえ『人間失格太宰治と3人の女たち』吉永小百合『最高の人生の見つけ方』■優秀助演男優賞綾野剛『閉鎖病棟-それぞれの朝-』伊勢谷友介『翔んで埼玉』柄本佑『アルキメデスの大戦』岡村隆史『決算!忠臣蔵』佐々木蔵之介『空母いぶき』吉沢亮『キングダム』■優秀助演女優賞天海祐希『最高の人生の見つけ方』小松菜奈『閉鎖病棟-それぞれの朝-』高畑充希『こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話』長澤まさみ『キングダム』二階堂ふみ『人間失格太宰治と3人の女たち』■新人俳優賞岸井ゆきの『愛がなんだ』黒島結菜『カツベン !』吉岡里帆『見えない目撃者』『パラレルワールド・ラブストーリー』鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』森崎ウィン『蜜蜂と遠雷』横浜流星『愛唄 -約束のナクヒト-』『いなくなれ、群青』『チア男子!!』授賞式は3月6日(金)にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。(cinamacafe.net)
2020年01月15日俳優の大泉洋が15日、東京・渋谷のPARCO劇場で行われた「PARCO劇場お披露目&オープニング・シリーズ記者会見」に出席。6月20日~8月8日に上演される三谷幸喜作品『大地』のキャストとして登壇したが、三谷氏が「(出演は)まだ決まってない」と冗談交じりに告げ、2人で爆笑やりとりを繰り広げた。大泉は「PARCO劇場に出させていただくのは初めて。20歳の頃に演劇を北海道でやっていた頃、憧れて見ていたPARCO劇場についに出るのかと、感慨深いものがあります」としみじみ。「私はこの舞台に立っても、昔と何が違うのかまったくわからない。そういった意味ではあんまり感慨はない」と加えて笑いを誘った。舞台への抱負を聞かれると、「抱負と言われましても、どんな話かも何にも知らない。脚本家の頭の中にはあるらしいですけど、それも教えられてないですし」と返答。また、「先ほど脚本家にお会いしたところ、僕の顔を見てびっくりされまして。『なんでいるんだ!』という顔をされ、『まだ決めてないのに』と言われて」と三谷氏とのやりとりを明かし、「今日が私の最終審査だと。今日の会見で私は出られるか決まる。なんとか出たい」と笑わせた。報道陣から「大泉さんは出演が決定ということで大丈夫ですか?」という質問が飛ぶと、三谷氏は「まだ決まってないです。どういう気持ちで今、彼がここにいるのか僕はよくわからない」と冗談を続け、大泉が「私はあなたの舞台に出るって決まっているから!」と主張するも、「まだ決まってない」と三谷氏。さらに三谷氏は、自身の舞台に出演したいと話していた市川猿之助に「猿之助さん、空いてます?」と声をかけ、大泉は「むちゃくちゃじゃない」とぼやいていた。会見にはそのほか、渡辺謙、宮沢氷魚、森新太郎、石田明、吉田一輔、山本耕史、竜星涼、長田育恵、宮藤官九郎、河原雅彦、生瀬勝久、池田成志、古田新太、前川知大、杉原邦生、天海祐希、G2も出席。司会は藤井隆が務めた。
2020年01月15日脚本家の三谷幸喜氏が15日、東京・渋谷のPARCO劇場で行われた「PARCO劇場お披露目&オープニング・シリーズ記者会見」に出席。生まれ変わったPARCO劇場を饒舌トークでPRした。渋谷PARCO建て替えのため、2016年夏より休館していたPARCO劇場が、1月24日にオープンする。1月24日からのこけら落とし公演『志の輔らくご ~PARCO劇場こけら落とし~』、2月12日からの『ラヴ・レターズ ~こけら落としスペシャル~』に続き、3月13日より2021年5月上旬まで、オープニング・シリーズとして全14作品を上演。この日の会見には、オープニング・シリーズ作品のクリエイターとキャストが集結した。6月中旬から8月下旬にかけては、三谷作品『大地』、『三谷幸喜のショーガール』、三谷文楽『其礼成心中』を3作品連続上演。三谷氏はステージに登壇すると「新しくできたPARCO劇場のシステムについてお伝えしたいと思います」と切り出し、「みなさんが座っている椅子は、本番中に携帯を鳴らした瞬間、8万ボルトが流れます。それから、後方に3つレーザー銃が用意されていて、寝てしまったマスコミ関係者を狙い撃ちするように。そして、緞帳は、必要のないカーテンコールが3回以上続いたときは自動的に降りてくる」と冗談を連発して笑いを誘った。また、1作目の『大地』について、「関係者のみなさんにうれしいニュースがあります。もう本はできています」と発表。会場から拍手が起こる中、三谷氏は「頭の中に。あとは書くだけです」と続け、再び会場から笑いが。さらに、3作品の上演期間が東京オリンピック・パラリンピックとかぶっていることに言及し、「東京オリンピックと丸かぶりですけども、ぜひみなさん、スポーツに興味のない方はこちらに」と呼びかけた。オリンピックに負けないような秘策を聞かれると、「ないですね。相当敵は強大なので」と回答。続けて、「そんなときに上演しようと思ったPARCOさんには信頼を感じたので恩義に応えたい。ただ、出演者の中に、オリンピックの聖火ランナーをやるヤツもいて、そいつはちょっと許せないなと。でも頑張ります」と冗談交じりに意気込みを語った。会見には、渡辺謙、宮沢氷魚、森新太郎、石田明、吉田一輔、大泉洋、山本耕史、竜星涼、長田育恵、宮藤官九郎、河原雅彦、生瀬勝久、池田成志、古田新太、前川知大、杉原邦生、市川猿之助、天海祐希、G2も出席。司会は藤井隆が務めた。
2020年01月15日俳優の小栗旬(37)が1月8日、22年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主役・北条義時を演じると発表された。喜ばしいニュースだが、複雑な胸中のファンもいるようだ。各メディアによると同日、NHK局内で行われた会見で小栗が同作の主演を務めると明かされた。脚本を務める三谷幸喜(58)は小栗と連絡をとり、「お互いの新しい代表作にしましょうみたいな話をしました」と報告。また小栗は大河ドラマの主演を務めるにあたり、「俳優としての大きな関門であり、夢であり、挑戦であり、恐れさえ覚える覚悟の要る仕事」「40歳という節目の年に放送される大河ドラマを演れることに幸運と興奮と、大きな喜びを感じています」とコメントしたという。三谷が大河ドラマの脚本を手がけるのは、04年の「新選組!」と16年の「真田丸」に続いて3作目。また小栗のコメントからも強い気持ちがうかがえる。NHK広報局がTwitterで《2022年の大河ドラマが決まりました》と「鎌倉殿の13人」について報じると、1日で1.4万のリツイートと2.1万もの“いいね”を記録!さらに同作への期待の声がこう上がっている。《小栗旬はそろそろ大河ドラマの主役をやってほしいと思ってたけど、なんと北条義時!しかも三谷幸喜脚本。2022年まで生き延びて見届けなきゃいかんな》《2022年の大河は小栗旬くんか~ 納得し過ぎてぐうの音も出ない… 小栗君の主演に三谷さんの脚本… 絶対面白くなるだろうな~》《三谷幸喜×小栗旬=大河しかも鎌倉面白そう》そんななか、複雑な心境の人たちがいる。それは「銀魂」ファンだ。19年1月、映画「銀魂2」の公式Twitterアカウントがレンタルやセル部門で3週連続1位を獲得したことにより「年末年始に自宅で最も観られた邦画No.1になった」というツイートをした。すると同シリーズの監督を務める福田雄一(51)は、こう投稿した。《もう、これは、3、決まりやな 何をやろっかな、3は 吉原炎上?四天王?なんて勝手に考えてしまう》福田監督のツイートは1.7万もの“いいね”を記録し、さらに《銀魂3、お願いしますお願いします!!》《ぜひ、銀魂3お願いします!!》といった声が上がるなど大きな反響を呼んでいた。それほど制作に期待の高まる「銀魂3」だが、沖田総悟を演じる吉沢亮(25)は来年の大河ドラマ「青天を衝け」の主演に。そして再来年は主人公・坂田銀時役の小栗が「鎌倉殿の13人」の主演を務めることになっている。そう、映画「銀魂」シリーズの主要メンバーたちがこぞって大河に参加することがすでに決まっているのだ。大河ドラマは長期間の撮影が必要となる。そのため「銀魂3」の“お預け”に気を揉むこんな声が上がっている。《遂に小栗さん大河主演きましたね!ホントにホントに嬉しいニュースだけれど、銀魂3 はもうないのかな…》《来年吉沢さん大河、再来年小栗さん大河ってことは実質銀魂実写不可能すぎないか…いつ撮影できるんだ…》《なになに、大河 吉沢さんからの小栗旬だったら、どんどん銀魂3の可能性無くなっちゃうじゃん》《もう大河を銀魂メンバーでやればいいんですよね!そしてそのまま銀魂3を撮ればいいんです!》いっぽうで《銀魂から大河たくさん出てうれしい》《大河は銀魂レベル。ん?銀魂は大河レベル?どっちにしても最強やー》と「銀魂」メンバーの豪華さに改めて感嘆する声も上がっている。今月4日、Twitterで《今年は僕、映画の公開作品が3本あります!!》と明かしている福田監督。そこに「銀魂3」の名があれば、丸く収まるかもしれない。
2020年01月09日三谷幸喜が劇団東京ヴォードヴィルショーのために書き下ろしたシチュエーションコメディが、装いも新たにお目見えだ。『「罪のない嘘」~毎日がエイプリルフール~』と題されたその舞台が、本日1月9日に開幕する。物語の舞台は、とあるマンションの一室。以前、この部屋に住んでいた男が、テレビの修理屋を装ってやってくる。離れて暮らす娘が婚約者を連れてくるため、4日前まで住んでいたこの部屋が留守になる日を調べあげ、ひと芝居打とうというのだ。しかし、今の居住者である夫婦が突然の帰宅。さらにはマンション自治会の副会長夫妻や不動産屋、娘の婚約者の両親までが、続々と部屋を訪れる……。同作が初めて上演されたのは1996年。『アパッチ砦の攻防』のタイトルで、喜劇通を大いに唸らせた。今回はモトイキシゲキの演出で、今までとは違った新味あふれる舞台となる。出演は片岡鶴太郎、鈴木杏樹、ふぉ〜ゆ〜の辰巳雄大(1・2月公演)、関西ジャニーズJr.の室龍太(3月公演)らバラエティ豊かな顔ぶれに加え、佐藤B作、あめくみちこ、佐渡稔ら、いつもの東京ヴォードヴィルショーのメンバーも大いに喜劇魂を炸裂させる。喜劇を知り尽くした作家が作った芝居を、喜劇を知り尽くした俳優たちが演じる。嘘をつけばつくほど、ピンチがどんどんふくらんでいく様はまさに圧巻。2020年の初笑いに、おすすめの一本である。1月19日(日)までヒューリックホール東京、1月23日(木)から25日(土)までCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、2月18日(火)に広島JMSアステールプラザ 大ホール、2月20日(木)に福岡市民会館 大ホール、2月22日(土)に北九州芸術劇場 大ホール、3月27日(金)から29日(日)まで愛知県産業労働センター ウインクあいちで上演される。文:小川志津子
2020年01月09日小栗旬が、2年後の2022年に放送される第61作大河ドラマで主演を務めることが決定。北条義時を描く「鎌倉殿の13人」を、大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が執筆する。もうすぐ放送スタートする長谷川博己主演「麒麟がくる」、来年の吉沢亮主演「青天を衝け」に続く第61作大河ドラマは、華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に権力の座を巡る男たち女たちの駆け引き、源頼朝に全てを学び、武士の世を盤石にした二代執権・北条義時を描く物語。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都鎌倉を舞台に繰り広げられるパワーゲームで、義時はどんなカードを切っていくのか。「新選組!」「真田丸」の三谷さんが、予測不能のエンターテインメントを届ける。これまでにも、「天地人」「西郷どん」など多くの大河ドラマに出演していた小栗さん。今回主演に決定し「1年半にも亘(わた)り、ひとつのテーマ、一本のドラマに出演するという大河ドラマの経験は、生涯一度は体験したい……体験しなければならない……僕にとって俳優としての大きな関門であり、夢であり、挑戦であり、恐れさえ覚える覚悟の要る仕事です」とその思いを明かす。その一方で「2年後40歳という節目の年に放送される大河ドラマを演(や)れることに幸運と興奮と、大きな喜びを感じています」と期待を語り、「ましてや3度目の大河脚本となる三谷幸喜さんの練熟した筆先が、どんな義時像を描き出すのか……また僕自身、どうすれば皆さんの期待を裏切らない義時を演ずる事が出来るのか……など、今から想像するだけでワクワク胸躍る思いです」と現在の心境を述べた。<ストーリー>平家隆盛の世、北条義時は伊豆の弱小豪族の次男坊に過ぎなかった。だが流罪人・源頼朝と姉・政子の結婚をきっかけに、運命の歯車は回り始める。1180年、頼朝は関東武士団を結集し平家に反旗を翻した。北条一門はこの無謀な大博打に乗った。頼朝第一の側近となった義時は決死の政治工作を行い、遂には平家一門を打ち破る。幕府を開き将軍となった頼朝。だがその絶頂の時、彼は謎の死を遂げた。偉大な父を超えようともがき苦しむ二代将軍・頼家。“飾り”に徹して命をつなごうとする三代将軍・実朝。将軍の首は義時と御家人たちの間のパワーゲームの中で挿げ替えられていく。義時は、2人の将軍の叔父として懸命に幕府の舵を取る。源氏の正統が途絶えたとき、北条氏は幕府の頂点にいた。都では後鳥羽上皇が義時討伐の兵を挙げる。武家政権の命運を賭け、義時は最後の決戦に挑む…。2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は2022年1月~12月NHKにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年01月08日数年後に振り返ったとき、2020年がオリンピック・パラリンピックと共に語られることは確かだろうが、同様に、演劇の話題作が目白押しだった年、としても記憶されるかもしれない。現在すでに発表されているラインナップを目にしただけでも、そう感じる人は少なくないはずだ。約4年のブランクを経て新たにオープンするのが、PARCO劇場。1月の『志の輔らくご 』、2月の『ラヴ・レターズ』に続いて、 3月よりオープニング・シリーズとして多彩な作品が上演を控えている。3~4月に渡辺謙主演『ピサロ』、5月に演出・森新太郎と佐々木蔵之介のタッグによる『佐渡島他吉の生涯』を上演。続いて、“三谷幸喜三作品三か月連続上演”と題し、6月から8月まで三谷による新生PARCO劇場への書き下ろし第1作『大地』を披露する一方、7月には『大地』終演後の舞台を使って22時に開演する『三谷幸喜のショーガール』、8月には三谷文楽『其礼成心中』を上演。9月には作・長田育恵&演出・栗山民也『ゲルニカ』、10月には生瀬勝久、池田成志、古田新太が組む「ねずみの三銃士」の最新作(作・宮藤官九郎、演出・河原雅彦)、11月には前川知大作・演出作品、12月には同名の米映画を音楽劇として宮本亞門が舞台化する『チョコレートドーナツ』を上演。オープニング・シリーズは2021年 5月上旬まで続き、全14作品がラインナップされている。渋谷でPARCO劇場と双璧をなすBunkamuraのシアターコクーンは、松尾スズキ新芸術監督のもと、劇場そのものがどのように表現されていくかに注目が集まっている。主催公演としてラインナップされているのは、鄭義信作・演出による『泣くロミオと怒るジュリエット』(2~3月)、1999年、2010年に上演された松尾スズキの戯曲をノゾエ征爾が演出する『母を逃がす』(5月)、赤堀雅秋の作・演出作品(6月)、DISCOVER WORLD THEATRE(8~9月)、松尾自らの作・演出作品(10月)、三浦大輔の作・演出作品(12月)。松尾芸術監督らしい、清濁併せのむような独自の色を期待したい。また4月のシアターコクーンでシス・カンパニー公演として上演される『桜の園』は、ケラリーノ・サンドロヴィッチがチェーホフ四大戯曲に取り組む企画の第4弾で、大竹しのぶ、宮沢りえ、井上芳雄、黒木華、杉咲花ら華々しいキャストがシリーズの掉尾を飾る。現代演劇としてはほかに、草なぎ剛が白井晃演出のもとブレヒトの世界に挑む『アルトゥロ・ウイの興隆』が1月に開幕。劇団☆新感線が2月から4月まで東京と福岡で『偽義経冥界歌』を上演。宮藤官九郎は、「ねずみの三銃士」への書き下ろしに加え、4~5月には5年ぶりとなるウーマンリブの公演『もうがまんできない』を行う。吉田鋼太郎が芸術監督を務める〈彩の国シェイクスピア・シリーズ〉では、2月に『ヘンリー八世』、6月に『ジョン王』の開幕が控える。また、2月開幕の『ねじまき鳥クロニクル』では、村上春樹の原作を藤田貴大がインバル・ピントらと組んでどう具現化するかに興味が寄せられている。そして、『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』(1~2月、佐藤隆太出演、谷賢一演出)、『ガールズ&ボーイズ -Girls & Boys-』(5月、長澤まさみ出演、蓬莱竜太演出)、『殺意(ストリップショウ)』(7月、鈴木杏出演、栗山民也演出)と一人芝居の注目作も今年は多い。2020年のミュージカルの上演予定作品を見てまず気がつくのは、イギリスの巨匠作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーの作品の多さだろう。3月に三浦春馬、生田絵梨花らの出演で日本初演を果たす『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド~汚れなき瞳~』、同じく3月に5年ぶり3度目の上演となる『サンセット大通り』、4~5月にHey! Say! JUMPの薮宏太が主演する『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』、8~9月に鴻上尚史の演出で日本初演となる『スクール・オブ・ロック』が待機している。一方、ロイド=ウェバー屈指の名作『キャッツ』を大井町の専用劇場でロングラン上演しているのは、劇団四季。四季といえば、2020年にはJR東日本四季劇場[春]、JR東日本四季劇場[秋]の2劇場のオープンが控えており、[春]では9月から待望の『アナと雪の女王』を上演、7月にオリジナル作品『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』で開場する[秋]では、やはりロイド=ウェバーの『オペラ座の怪人』が10月にロングラン公演を開始する。また、台本・作詞を長田育恵、演出を小山ゆうなに託した四季の新作オリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』(自由劇場で10月に開幕)にも演劇ファンの視線が集まるにちがいない。また、NYやロンドンで人気を博したミュージカルの翻訳上演も目立ち、3~4月にはアニメ映画を下敷きにした『アナスタシア』、大ヒット映画を舞台化した『ボディガード』、5月にはアラン・メンケン作曲、小池修一郎演出・訳詞による『ニュージーズ』、6月には渡辺直美主演『ヘアスプレー』が上演を控えている。ちなみに『アナスタシア』は、6~8月に宝塚歌劇宙組が上演を予定しており、ふたつのバージョンを見比べるのも面白い。鉄板の再演作品といえば、東宝版主演から20周年を迎えた『エリザベート』を筆頭に挙げたい。4月から8月まで5カ月にわたって、東京・帝国劇場のほか、大阪、名古屋、福岡をまわり、節目の公演を各地の観客と分かち合う。これに加えて、帝劇では、上演回数が1500回に迫る『ミス・サイゴン』を5~6月に、7~8月にシアタークリエ版のスケールアップが楽しみな『ジャージー・ボーイズ』を上演、11月にはWキャストの平原綾香と水樹奈々が圧巻のパフォーマンスを競った『ビューティフル』の3年ぶりの再演が実現する。一方、徹底したオーディションとレッスンでビリー役の少年たちが驚異的な成長を見せ、2017年の日本初演が大きな反響を呼んだ『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』が7月から11月にかけて東京・大阪で上演されるのもうれしい。古典芸能に目を移すと、ふたつの大きな襲名が一際大きな注目を集めている。歌舞伎では、十三代目市川團十郎白猿の襲名披露興行が、5~7月の歌舞伎座を皮切りに、11月に博多座、2021年2月に大阪松竹座、4月に御園座、11月に南座で開催される。襲名披露がこれほど長期にわたって行われるのは、團十郎がそれだけ大きな名跡である証にほかならない。また、講談師・神田松之丞は、2月の真打昇進に伴って、神田伯山を六代目として襲名。実に44年ぶりとなる大名跡の復活であり、歌舞伎界、講談界ともに、求心力のある存在の活躍があるからこそ、シーン全体の盛り上がりを期待したくなる。
2020年01月01日第44回報知映画賞の表彰式が18日に都内で行われ、各賞の受賞者が登場した。特別賞に輝いたのは、まさかのヒットを記録した『飛んで埼玉』。花束を持って登場した原作者の魔夜峰央は、「特別賞、なにがどう特別なんだかよくわからない、あやふやでぼやっとしたところが『翔んで埼玉』にふさわしいかなと思います。今回はありがとうございます」とユーモアたっぷりに祝福する。さらに主演のGACKTが「今回、この役の話をいただいたときに、一番最初に、断らせていただきました」と明かすと、会場は大爆笑。高校生役を演じたことに「今年46なんですけど、なにやってんのかなあと」と苦笑しつつ、「僕は昔から魔夜先生の大ファンでして、先生からご指名ということで、これはさすがに断れないなというところで、苦悩しながら高校生を演じさせていただきました」と振り返った。また、主演男優賞に輝いた中井貴一に対し、『記憶にございません!』三谷幸喜監督からのメッセージを預かってきたというフジテレビジョン 取締役編成統括局長 石原隆氏は「『やったね!』以上です」と読み上げ、この潔さにも会場は爆笑。さらに共演した佐藤浩市からは映像で、「なかなか日本の映画賞で、コメディで演技賞を授賞する例があまりないんだよね。僕の記憶の中では渥美清さん以来なんじゃないかな。そういう意味では非常に僕は意義があると思うし、大きな功績だと思います。あなたはすでに寅さんの域なんです。がんばってください、これからも。お互いにね」と愛あるメッセージが流れた。中井は改めて、「デビューしましてもう39年、年月が流れました。親父が亡くなったのが38歳のときですから、役者人生だけで父の人生の年月を抜いたことになります」と、3歳のときに死別した父親で俳優の故・佐田啓二さんに触れる。「デビューした時、ご多分に漏れず、"二世"と言っていただいたんですけども、私にはまったく父の記憶がなく、肌感もなく、自分が一番キョトンとしていたことをおぼえています。しかし幼かった頃の自分と亡き父の間をとりもってくれたのが、映画というものでした。映画で見る父を自分の父と思い、そこに自分のイメージを膨らませ、自分が父の子供であると認識するということが多くありました」と振り返る中井の言葉に聞き入る会場。「自分が今、映画というものに携わらせていただいて、この映画に恩返しをしなければならないというふうにも思っています。まだまだ非力でどこまで恩返しできるかどうかわかりませんが、この先も映画を愛して、映画に必死に取り組んでいきたいと思います」と真摯な言葉に惜しみない拍手が送られた。○第44回報知映画賞 受賞・登壇者一覧作品賞・邦画部門:『蜜蜂と遠雷』石川慶監督 花束ゲスト:松岡茉優作品賞・海外部門:『ジョーカー』ワーナー ブラザース ジャパン合同会社 社長兼日本代表 高橋雅美 花束ゲスト:田中誠アニメ作品賞:『天気の子』 新海誠監督 花束ゲスト:醍醐虎汰朗、森七菜主演男優賞:中井貴一『記憶にございません!』 花束ゲスト:フジテレビジョン 取締役編成統括局長 石原隆主演女優賞:長澤まさみ 『マスカレード・ホテル』『コンフィデンスマン JP -ロマンス編-』 花束ゲスト:小日向文世助演男優賞:成田凌 『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』 花束ゲスト:深川麻衣助演女優賞:小松菜奈 『来る』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』 花束ゲスト:平山秀幸監督監督賞:佐藤信介 『キングダム』 花束ゲスト:山崎賢人新人賞:鈴鹿央士 『蜜蜂と遠雷』 花束ゲスト:松岡茉優新人賞:玉城ティナ 『Diner ダイナー』『惡の華』 花束ゲスト:井口昇監督特別賞:『翔んで埼玉』 武内英樹監督、GACKT 花束ゲスト:魔夜峰央
2019年12月19日三谷幸喜と戸田恵子。一人芝居『なにわバタフライ』(2004年初演)でミヤコ蝶々をモデルとした喜劇女王の生涯を描ききり、喝采を浴びた黄金コンビだ。そんなふたりが手を組む舞台『虹のかけら ~もうひとりのジュディ』が、全国ツアーを経て、東京・スパイラルホールにて12月19日(木)から25日(水)まで上演される。この作品で描かれるのは、ジュディ・シルバーマンという名の女性の生涯。映画『オズの魔法使』をはじめとする作品群で子役時代から世界中に知られたジュディ・ガーランドの影となって生き抜いた人物だ。ある時は、付き人として。またある時は、専属の代役として。ジュディ・ガーランドの女優人生とは切っても切れないパートナーである。ガーランドが輝けば輝くほど、誇らしい。そして、それと同じくらい、憎らしい。そんな筆舌に尽くしがたい“もうひとりのジュディ”の心理を、もはや円熟の域に達した三谷の構成・演出、戸田の出演で描いていく。本作は昨年5月、「Keiko Toda 60years Anniversary」として初演されたもの。ピアノやコントラバスの生演奏にのせて、少女のときめきから大人の屈折まで、自在に行き来する戸田の熱演に拍手がはじけた。1年半ぶりとなる今回の再演では、さらに磨きをかけたステージになること必至。私たちがうっとりと見惚れる名作の影には、たくさんの人たちの知られざる心理がうごめいている。それを踏まえて、年末年始、改めてジュディ・ガーランドの出演作を観なおすのも一興かもしれない。文:小川志津子
2019年12月17日大泉洋が三谷幸喜とタッグを組むPARCO劇場オープニング・ラインナップ第3弾「大地」に、新たに山本耕史、竜星涼らの出演が決定。さらに続けて上演される三谷さんのライフワーク「ショーガール」、三谷文楽「其礼成心中」についても発表された。1994年「出口なし!」からPARCO劇場をホームグラウンドとして、新作を発表し続けている三谷さん。新生PARCO劇場ではオープニング・シリーズ“夏の陣”として3作品を3か月連続上演。「大地」は舞台、映画、ドラマで様々な俳優へ台詞を書き下ろしてきた三谷さんだからこそ描けるテーマであり、俳優への愛を込めて描く三谷流俳優論。大泉さんに加え、三谷幸喜の「俳優論」に挑むのは山本耕史、三谷作品では「おのれナポレオン」以来7年ぶりの舞台となる。さらに現在放送中のテレビドラマ「同期のサクラ」での好演をはじめ目覚ましい活躍を見せている竜星涼、三谷幸喜が出演を熱く願っていた辻萬長、小澤雄太、まりゑが初参加。オープニング・シリーズ第1弾「ピサロ」に続くPARCO劇場登場の栗原英雄、映画『記憶にございません!』で中井貴一演じる総理大臣の息子をナイーブに演じてみせた濱田龍臣、そして三谷作品に欠かせない藤井隆、相島一之、浅野和之が集結。新たな顔ぶれと“三谷組”が一堂に介する。また、旧PARCO劇場で17年間ロングランした「ショーガール」の故・福田陽一郎へ最大限のリスペクトを持ってDNAを受け継ぎ、2014年からスタートした「三谷幸喜のショーガール」。「いつか自分も福田さんのショーガールのような舞台を」という三谷さんの熱い思いが形になった本作は、新生PARCO劇場で三谷流「ちょっと小洒落た大人のコイバナ」ショーとして渋谷の大人の夜を彩る。第1部が大人のコイバナを三谷さんの書き下ろし脚本とともに荻野清子が作曲し、ちょっとこじゃれたショートミュージカルに、第2部は華やかなショータイム。誰もが聞いたことのあるポピュラーナンバーを、圧倒的な歌唱力を持つ川平慈英とシルビア・グラブが歌い上げる。そして文楽の伝統と技芸を忠実に踏襲し、三谷さんが文楽の魅力を彼の筆と演出で自由に創作した庶民の喜劇「其礼成心中」。「ワインをデキャンティングして美酒にするように僕があらたな器になります」と自ら宣言、三谷流デキャンティングで創作。2012年のPARCO劇場での初演以来、三谷作品として毎年どこかで上演されており、久々のPARCO劇場凱旋公演となる。PARCO劇場オープニング・シリーズ三谷幸喜 三作品三ヶ月公演「大地」は2020年6月20日(土)~8月8日(土)、「三谷幸喜のショーガール」は2020年7月16日(木)~8月7日(金)、三谷文楽「其礼成心中」は2020年8月13日(木)~8月20日(木)PARCO劇場などにて上演。(text:cinemacafe.net)
2019年12月10日元NGT48の菅原りこが3日、都内で行われた舞台『罪のない嘘~毎日がエイプリルフール~』の記者会見に、佐藤B作、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、小林麻耶、あめくみちこ、鈴木杏樹、片岡鶴太郎とともに出席。今年5月にNGT48を卒業して以降、初の舞台出演となる本作への意気込みを語った。1996年に三谷幸喜氏が「劇団東京ヴォードヴィルショー」のために書き下ろしたシチュエーションコメディを原作とする同舞台は、あるマンションの1室で繰り広げられるコメディ。菅原は、佐藤B作演じる主人公・鏑木研四郎の娘・ちよみを演じる。菅原は、演じるちよみについて「人柄がとても家族思い。素直な面もあって、とても明るい印象を受けるような純粋な女の子」と説明し、「その子に近づけるようにお稽古を積んで頑張っていきたい」と意気込み。「舞台は2回目で、まだまだ勉強しないといけないことがたくさんあるので、豪華なキャストのみなさまのことを学びながら少しずつ勉強して、本番で素晴らしい演技ができるように。見に来てくださるみなさんにも笑顔やほんわかした気持ちになっていただけるように頑張って演技をしたい」と語った。さらに、「みなさまの演技をじっくりと見て、ちゃんと一つ一つ演技を勉強して、自分のものにしていけるように頑張りたい」と話すと、佐藤B作が「そんな余裕ないと思いますよ。自分の役だけ考えてりゃいいですよ」と助言。菅原は「ダメ出しもらってうれしいです。このダメ出しも自分のものにして頑張りたいと思います」と笑顔で受け止めた。また、新たなスタートが舞台となったことについて、「直接ファンの方と顔を合わせられるのでとてもうれしく思っています」と喜び、「昔の仲間に見に来てほしい?」と聞かれると、「そうですね。でもみんなもとても忙しい時期だと思うので。来られる時間があったら見に来てもらいたいなと思っています」と答えた。舞台『罪のない嘘~毎日がエイプリルフール~』は、2020年1月9日~19日に東京・ヒューリックホール東京で上演。以降、大阪、広島、福岡、北九州、愛知でも上演する。
2019年12月03日フリーアナウンサーの小林麻耶が3日、都内で行われた舞台『罪のない嘘~毎日がエイプリルフール~』の記者会見に、佐藤B作、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、菅原りこ、あめくみちこ、鈴木杏樹、片岡鶴太郎とともに出席し、舞台初出演の意気込みを語った。三谷幸喜氏の名作『アパッチ砦の攻防』を原作とする同舞台は、あるマンションの1室で繰り広げられるコメディ。小林は、主人公の鏑木研四郎(佐藤B作)の娘・ちよみ(菅原りこ)の恋人である堤万次郎(辰巳雄大/室龍太)の母親・堤タミ子を演じる。小林は「今回が舞台初出演ですが、タミ子さんをどんな風に演じたらいいのか、タミ子さんを細かく想像しながら、タミ子をしっかりと演じられるようにたっぷりと稽古をしたいと思います。B作さんをはじめ、素晴らしくて個性豊かな共演者のみなさまとご一緒できるので、たくさんのことを学びたいと思います」と意気込み。また、「私はドラマ『あすなろ白書』が大好きで、鈴木杏樹さんとご一緒できるなんて今も信じられない気持ちでいっぱいです。タイムマシーンがあった中学生の自分に言いたいなと思います」と目を輝かせながら鈴木を見つめた。また、舞台初出演の心境を改めて聞かれると、「とてもうれしくて気合い十分です。ワクワクが止まりません。不安はあるんですけど、それよりもワクワクのほうが大きくて。ただ、思わずぶりっ子が出ないように気を付けなくてはなと思っています」と心境を語り、息子役の辰巳について「こんなにかっこいい息子がいるなんて」と話すと、辰巳も「こんなにキュートなお母さんがいるなんて」と返した。そして、辰巳が「年もそんなに離れてないんですけど、実年齢だと」と加えると、小林は「母らしくできるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。昨年7月に結婚した夫で整体師・タレントのあきら。こと國光吟さんについて「『頑張ってね』って言ってくれました」とうれしそうに明かし、「見に来てくれるって言っていたので、とびっきり頑張ろうと思っています」と笑顔で話した。舞台『罪のない嘘~毎日がエイプリルフール~』は、2020年1月9日~19日に東京・ヒューリックホール東京で上演。以降、大阪、広島、福岡、北九州、愛知でも上演する。
2019年12月03日アイドルグループ・ふぉ~ゆ~の辰巳雄大が3日、都内で行われた舞台『罪のない嘘~毎日がエイプリルフール~』の記者会見に、佐藤B作、小林麻耶、菅原りこ、あめくみちこ、鈴木杏樹、片岡鶴太郎とともに出席。小林麻耶が母親役を演じることに「びっくりした」と言い、「日本一キュートなお母さんのもと、幸せな息子としてこれから頑張っていきたい」と話した。三谷幸喜氏の名作『アパッチ砦の攻防』を原作とする同舞台は、あるマンションの1室で繰り広げられるコメディ。辰巳は、佐藤B作演じる主人公・鏑木研四郎の娘・ちよみの恋人である堤万次郎を演じる。室龍太(関西ジャニーズJr.)とのWキャストで、辰巳は1月・2月公演に出演する。辰巳は「僕はお芝居が本当に大好きで、舞台も大好きです。その中で、三谷幸喜さんの作品に出るのは目標で、念願の三谷さんの作品なので、その世界にどっぷりつかって、堤君として舞台上で生きていけたらいいなと思っています」と気合十分にあいさつ。また、「何よりびっくりしたのは台本の分厚さ。すごい会話劇なので…。もう1つびっくりしたのが、僕のお母さんが小林麻耶さん。日本一キュートなお母さんのもと、幸せな息子としてこれから頑張っていきたいと思います」と話した。辰巳演じる堤万次郎の母・タミ子を演じる小林は、今回が舞台初出演。「とてもうれしくて気合い十分です。ワクワクが止まりません。不安はあるんですけど、それよりもワクワクのほうが大きくて。ただ、思わずぶりっ子が出ないように気を付けなくてはなと思っています」と心境を語り、息子役の辰巳について「こんなにかっこいい息子がいるなんて」と話すと、辰巳も「こんなにキュートなお母さんがいるなんて」と返した。そして、辰巳が「年もそんなに離れてないんですけど、実年齢だと」と加えると、小林は「母らしくできるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。舞台『罪のない嘘~毎日がエイプリルフール~』は、2020年1月9日~19日に東京・ヒューリックホール東京で上演。以降、大阪、広島、福岡、北九州、愛知でも上演する。
2019年12月03日元TBSでフリーの小林麻耶アナ(40)が来年1月に都内で上演される「罪のない嘘~毎日がエイプリルフール~」で初舞台を踏むと、26日に自身のブログで報告した。人気脚本家で演出家の三谷幸喜氏(58)が96年に「劇団東京ヴォードヴィルショー」のため書き下ろした「アパッチ砦の攻防」が原作。あるマンションの1室をめぐって、元住人・現在の住民・近所の人らが入れ代わり立ち代わり出入りするコメディー。小林アナは母親役を演じるという。小林アナはブログに《三谷幸喜さんの作品に出演出来ると聞いた時、あまりの嬉しさに飛び跳ねてしまいました》《情熱が溢れて出てきており、ワクワクが止まりません》と、初舞台に挑む心境をつづっている。「フジテレビ系『痛快TV スカッとジャパン』で“演技デビュー”している小林アナですが、舞台はまったく勝手が違うし地方公演もある長丁場。挑戦を決意するには、かなりの覚悟必要だったでしょう。ただ好演を見せれば、今後は演技の仕事のオファーも入ることになりそうです」(芸能記者)これまでNHK、民放各局、さらには地方局出身の女子アナが続々とフリーに転身してきた。しかしテレビ各局の経費削減の影響からか、壮絶な“いす取りゲーム”が繰り広げられている。「アナウンス業では、元フジテレビの加藤綾子アナ(34)が独り勝ち状態。現在もフジの夕方のニュース番組でキャスターをつとめています。それ以外だと元TBSの田中みな実アナ(33)が好調です。来月発売の初写真集に予約が殺到しているほか、女優業も好調です。彼女たちの座に割って入るとなると、今後のフリー女子アナは他分野への挑戦も視野に入れないと生き残れないのではないでしょうか」(テレビ局関係者)フリー志望女子アナは、局の在籍時に歌唱力などの“スキル”を身に着ける必要がありそうだ。
2019年11月28日生タピオカ専門台湾スイーツカフェ「台湾甜商店(タイワンテンショウテン)」から、俳優でアーティストのディーン・フジオカ(DEAN FUJIOKA)とのコラボレーションドリンク「ディーンタピオカ」が登場。2019年11月25日(月)から12月25日(水)までの期間限定で販売される。ディーン・フジオカ監修による2種類の限定ドリンクディーン・フジオカ自身が監修した「ディーンタピオカ」は、2019年12月11日(水)にリリースされるディーン・フジオカの新作EP「Shelly」の収録曲をイメージした2種類がラインナップ。ミルクティー×コーヒーの「鴛鴦奶茶(オシドリミルクティー)」ミルクティーと珈琲をブレンドした「鴛鴦奶茶(オシドリミルクティー)」は、ディーン・フジオカが中華圏で愛飲していた「鴛鴦奶茶」を日本にも広めたいという思いから誕生したドリンク。まろやかなミルクティーにほろ苦いコーヒーの味わいが交わったドリンクに、ホイップとチョコソースをトッピングした新感覚の一杯だ。幻想的な青に染まった「蝶豆花茶(バタフライピー)」一方、いちごゼリーを入れた蜂蜜レモンソーダをバタフライピーで青色に仕上げたのが「蝶豆花茶(バタフライピー)」。ひらひらと舞う蝶々の姿を彷彿とさせる、幻想的な色の移り変わりが楽しめるロマンチックなドリンクだ。TVでの“ディーン・タピオカ”発言が現実にコラボレーションドリンク誕生のきっかけは、自身も出演する三谷幸喜監督映画「記憶にございません!」のプロモーション稼働の際、出演したフジテレビ系「ホンマでっか!?TV」で、“ディーンタピオカ”という発言をしたこと。その後も映画の舞台挨拶で主演の中井貴一に「ディーン・タピオカ」と挨拶するよう勧められるなど、各方面で話題を呼んでいたが、今回は「台湾甜商店」とのコラボレーションによって現実のものとなった。商品情報台湾甜商店×ディーン・フジオカ 「ディーンタピオカ」販売期間:2019年11月25日(月)〜12月25日(水)価格:・鴛鴦奶茶(オシドリミルクティー) 680円(税込)・蝶豆花茶(バタフライピー) 680円(税込)店舗情報・表参道旗艦店住所:東京都渋谷区神宮前6-3-5新宿店住所:東京都新宿区新宿3-36-10 アインズ&トルペ新宿ビル2F・東京スカイツリータウン・ソラマチ店住所:東京都墨田区押上1-1-2東京スカイツリータウン・ソラマチ 2F・ららぽーと横浜店住所:神奈川県横浜市都筑区池辺町4035-1 ららぽーと横浜1F・横浜みなとみらい店住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-4 クイーンズスクエア横浜 ステーションコアB3F・モラージュ柏店住所:千葉県柏市大山台2-3 モラージュ柏1F・梅田阪急三番街店住所:大阪府大阪市北区芝田1-1-3 阪急三番街 南館 B2F・なんばウォーク店住所:大阪府大阪市中央区難波2-1-10 なんばウォーク1番街・天保山マーケットプレース店住所:大阪府大阪市港区海岸通1-1-10 天保山マーケットプレース2F・枚方T-SITE店住所:大阪府枚方市岡東町12−2 枚方T-SITE 1F・阪急高槻市駅店住所:大阪府高槻市城北町2-1-18・神戸三宮さんちか店住所:兵庫県神戸市中央区三宮町1-10-1 さんちか7番街・ソリオ宝塚店住所:兵庫県宝塚市栄町2-1-1 ソリオ宝塚GF・西神プレンティ店住所:神戸市西区糀台6-5-1 プレンティ西神中央1F・ピオレ明石店住所:兵庫県明石市大明石町1-1-23 ピオレ明石東館1F・ファボーレ富山店住所:富山県富山市婦中町下轡田165-1 フューチャーシティーファボーレ1F・岡山一番街店住所:岡山県岡山市北区駅元町一番街地下・高知帯屋町店住所:高知県高知市帯屋町1-10-20・大分オーパ店住所:大分県大分市中央町1-2-7 大分オーパ1F
2019年11月25日女優の広瀬アリスが9日、東京・渋谷のSHIBUYA TSUTAYAで『広瀬アリス 2020カレンダー』(発売中 壁掛けタイプ:2,500円税抜 卓上タイプ:2,000円税抜 発売元:東京ニュース通信社)の発売記念イベントを行った。現在放送中の『アナザースカイ』(日本テレビ系)ではMCを務め、12月には主演ドラマ『探偵が早すぎるスペシャル』(日本テレビ系)の放送も控えるなど、幅広く活躍している広瀬アリス。2012年から続いているカレンダーが今年も発売され、今回は壁掛けタイプと卓上タイプがあり、"nature&fashion"をテーマにしながらも、大人っぽいカットが掲載されている。晴れやかなワンピース姿で登場した広瀬は「8月の上旬に撮影しました。お天気もすごく良かったですし、皆さん知っている撮影チームだったのでワイワイ撮影したのが印象的でした」と今年8月に撮影した千葉でのロケを振り返り、「暑かったですね。結構汗を掻きながらの撮影でした。暑さにはめっぽう弱いので溶けるかと思いました(笑)」と語った。お気に入りのカットを壁掛けタイプの5~6月に掲載されているカットをあげて「これは一番最初に撮影しました。スタートが良いと後のカットもテンションが上がって楽しくできたので、その印象が強かったのでお気に入りです」と説明し、卓上タイプで掲載されている大人っぽいカットもお気に入りだそうで「これはめちゃくちゃ盛り上がりましたね。スタッフさんがすごくホメてくださって、思った以上に撮影しました。今回は全体的に大人っぽい感じで撮影しており、このカットは色気がありますよ」と自信を見せた。また、「今年も色んなことを経験させていただき、自分としても得るものがありました。三谷幸喜さんとの出会い(今年9月に公演された舞台『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』)もそうだし、すごく忙しくはあリましたけど良い年だったと思います」と今年を振り返った。2020年は「相変わらずマイペースに頑張っていきたいと思います。目の前のお仕事を頑張りたいですね」と自然体を強調していた。
2019年11月09日2020年1月から、3度目のミュージカル上演がスタートとなる『デスノート THE MUSICAL』。初演・吉田鋼太郎、再演・石井一孝(大阪公演・俵和也)という、人気と実力を兼ね備えた歴代俳優から“死神リューク”役のバトンを受けるのは、故・蜷川幸雄の薫陶を受け、今年、第26回演劇読売大賞・優秀男優賞を受賞した横田栄司。シェークスピア作品群でキャリアを積むと共に、現代劇はもちろんゲームや漫画の舞台化までこなしている百戦錬磨の彼に、物語の解釈、「人知の及ばぬはずの死を操る、人外のもの」を演じる面白さやリアリティを語ってもらった。横田栄司「リュークというのは、作品全体を俯瞰している悪魔でありながら、自分もその流れに巻き込まれていく存在。人間の業とか欲を一身に引き受け、人間の近くでそれらを味わっているイメージです。人間に大きな影響を与えるんだけど、人間からもすごく影響を受けているというのが僕の勝手な解釈で、そこら辺をうまく見せられたら、面白いと思うんですよね」人外の存在であるリュークは、冷酷さだけではなく、人間味を垣間見せるシーンが意外と多い。「リュークって、一番自由な気がします。人間たちの方が苦しそうで、リュークはそれを弄んでいるというか……でも本当はわからないんですけどね、どっちが弄んでいるかなんて。この前、『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』(作・演出/三谷幸喜)っていうお芝居をやったんだけど、僕はシャーロック・ホームズの兄で、手の内で彼を転がしているという設定が前半にあったんです。でも本当に僕が弟をコントロールしていたかというと、実は弟が兄を遊んでくれたような部分も……穿った見方をするとあって。そういう意味では、今回の『デスノート THE MUSICAL』も、『リュークは支配しているようで心を動かされているんじゃないか?』ということを、考えてみたいと思っています。ただ、まだお会いしていない出演者の方もたくさんいるので、皆さんのお顔を見て一緒に稽古をしながら、作っていくことになるとは思うんですけどね。今言ったことは、僕の勝手な妄想、イメージなので」横田栄司『DEATH NOTE』との出会いは、松山ケンイチ、藤原竜也主演の映画版。そして原作漫画を経て、初演のミュージカルを観た。「怖さが新しいというか、こんなスリリングさがまだあったのかという驚きが、作品に対する最初の印象です。名前を書いて人が死ぬっていう一番大きなルールに衝撃を受け、『これは面白いな』って思ったのを覚えています。なにせすごい発明(笑)。まあ、あるのかもしれないけどね、西洋の昔の物語とかに……。あ、あと映画版でいえば(藤原)竜也もよかったけど、松山君のエルがね。ずーっとお菓子を食べている頭のキレるヤツっていうのが、良かったなあ」『DEATH NOTE』の面白さのキモは、主人公・月の信じる正義のもとに行われる殺人が100%否定できない点にあり、読者は葛藤しながらページをめくることになるが、演じるとなると役者も常に葛藤すると言う。「これは本当に難しいんですけど、個人的にはね、デスノートがあったら名前を書いてやれって思うことはあります。でも書きますかね?実際にあったら。悲しい事件や犯人が許せないような事件はあります。もし僕が遺族だったらなんともやりきれない感情が生まれるだろうし、手許にデスノートがあったらーーこういう妄想は割とします」「東野圭吾さんの小説で、寺尾聡さんが主演で映画化された『さまよう刃』って作品をご存知ですか?レイプ殺人で凌辱された娘の敵を討つために、お父さんが猟銃を持って犯人グループをひとりずつ血祭りにあげていくというストーリーなんですが、被害者の家族の感情とはいったいどういうものなんだろうっていうのを、考えるきっかけになると思います」「デスノートみたいなものがあったらどうなるんだろう、この彼はどう使うんだろうなって、想像しました。でも使うことが正義かどうかというのはわからなくて、そこが難しいところですよね。『DEATH NOTE』のテーマも結局そこにあるワケだし。まあ、ただひとつ言いたいのは、月君はちょっと名前を簡単に書きすぎなんじゃないかって(笑)。書かないと話が進まないんだろうけど、自分を神のように思うのは危険ですよね」横田栄司また、『DEATH NOTE』は少年漫画だけに、若いキャラクターたちは、10代や20代の若い世代の思うことを、言ったり感じたり行動したりという役回りを持っている。今回、若い出演者が多いこともあり、現実の若い世代との交流で、横田さん自身が感じることを聞いてみると……。「皮肉でも何でもなく、今どきの若い人は立派だなと思います。演劇の世界でもスポーツの世界でも、若い人、優秀じゃないですか?そう思いません?昨今、平成の子がぞろぞろ共演者にいるワケですが、みんなしっかりしている。だから僕は今、共演する若い世代に必死についていこうと思っています。彼らに教えを乞うて、師と仰ぎ、特にミュージカルの世界では僕は新人なので胸を借りるつもりで、彼らからいっぱい学んで、こっちの血と肉にしてやろうと(笑)。彼らのいいところを吸収して、おじさんはもっと気持ち悪いおじさんになってやる。そして若者たちから『あの人邪魔だな、ヤダな、でもいい俳優だな』と思われたい。本当に嫌われるのは悲しいから、俳優として好かれて、人間として目の上のたんこぶ的な、そういう存在でいたいです」ミュージカルだから当たり前とはいえ、死神であるリュークが歌う違和感は、独特の方法で解消するつもりだ。「僕はきっと、歌えないんじゃないかなあ。曲に乗せてしゃべっていきます、少なくともそうなるといいなって思っています。ちょっと言葉遊びみたいだけど、歌うというより語りたいんです。でも語れるようになるには、まず歌の特訓をしなきゃいけない。どこまでいけるかわかりませんが、それを突き抜けたところでリュークとして、歌詞をセリフとして歌うよりも語る……それ以外言いようがない。そうすることによって、リュークが歌う違和感みたいなものを、軽減できればいいと思っているんですが、まあ相当な苦労をこっちがしなければならないので、本当にこれから頑張ります」横田栄司舞台で鍛えた美声の持ち主だけに、成功は約束されているようにも思うが、本人は余裕しゃくしゃくということにはならないようだ。「やめてよ、そう言って持ち上げるの!ハードル上げるのやめてよ!リューク役をやられていた吉田鋼太郎さんとは仲良しなんですけど、彼がこの『デスノート THE MUSICAL』の再々演にあたって、メッセージをくださったんです。初演の役者さんたちからいただいた、公式メッセージのひとつという形なんですが。でも鋼太郎さん、その中で相当なプレッシャーをかけてきてくださっているんですよ、僕の歌に関して。意地の悪い先輩だよね~。まあ僕はそういう先輩になりたいんだけどね、愛のあるメッセージ(笑)。因みに鋼太郎さんは僕のひと回り年上で、来年は彼と僕と、僕のひと回り年下の小栗旬君とで『ジョン王』(演出/吉田鋼太郎)っていうお芝居をやるんですよ。全員イノシシ年のイノシシ集団!何も考えないで突っ込んでいきます」最後に「死神の持つ能力を、実際に持ったとしたら?」と役柄に因んだ質問をすると、名作の引用を使って答えをくれた。「リュークの能力って、デスノートを配ったのはわかっているけど、実は死神の持つ能力としてそれ以上のことは示されていないんだよね。人の生き死にをコントロールできるということは、生きるタイミングも決められるってことだけど……それをできるようになっても、どうするかなあ。近しい人が危なくなったら、『まだ行かなくていいよ』って言いにいくのかな……でもそれもおこがましいよね」「『人の生き死にを自由に操れる死神でも、たったひとつだけたったひとつだけ、自由にできないものがある。それは俺の心意気だ』ってセリフ、知ってますか?『シラノ・ド・ベルジュラク』っていうお芝居があってね、シラノがラストシーンで死ぬ前にこう言うんです。かっこいいでしょ?それが人間だよね。『俺の心意気は自由にできないぜ!』なんて聞いたら、死神だって逃げて帰るんじゃないかな?人の心意気を殺すことはできない、命は奪えてもーーこの結論、ちょっとカッコ良すぎたかな?」ミュージカル『デスノート THE MUSICAL』は2020年1月20日(月)の東京公演を皮切りに、静岡、大阪を経て、福岡で千秋楽3月8日(日)まで上演。男の艶たっぷりのリュークに、新しい魅力を感じてしまいそうだ。横田栄司撮影/奥田耕平、取材/藤坂美樹、構成/中尾巴
2019年11月07日三谷幸喜監督最新作で、公開40日間で動員数260万人、興行収入33億円を超す大ヒットとなっている『記憶にございません!』。その最初の海外公開地・台湾にてプレミア上映会とティーチインが行われた。日本での公開後、海外からの配給オファーが続々と入るなか、10月25日より公開される台湾。ドラマ「古畑任三郎」をはじめ三谷作品の台湾での人気は高く、過去には映画『THE 有頂天ホテル』『ザ・マジックアワー』『ステキな金縛り』『清須会議』も公開されており、三谷監督は今回の台湾公開を機に熱烈な訪台オファーに応じた。プレミア上映会の会場には、三谷監督の最新作を心待ちにしたファンが上映前から長蛇の列を作り、観客の中には、三谷監督の似顔絵の入った特製のうちわを持って応援に来るファンの姿も。そして上映中は、満席の会場から劇場の外まで笑い声が聞こえるほどの大爆笑が起こっていた。こっそり上映中の様子を見た三谷監督も、場内の笑い声の多さに驚いていた様子。上映後のティーチインでは、北京語で「こんばんは、三谷幸喜です。僕の北京語わかりますか?僕には自分の北京語がわかりません」とユーモアを交えて流暢に挨拶すると、会場は大爆笑。観客からの質問で、「次に仕事をしてみたい俳優さんは?」という問いにも、すかさず「リン・チーリンさんです」と答え、場内はまたもや大爆笑に。その後も続々と質問が続き、ティーチインは終始、観客の笑い声に包まれ大盛況に終了。監督は舞台上で「僕は台湾の皆さんが大好きです。皆さんは映画館で、全力で映画を楽しんでくれているように思います。映画館の中から聞こえてくる笑い声の大きさは日本の映画館以上かもしれません(笑)」と語り、「次も必ず、皆さんに楽しんでもらえるような映画を作って、またここに戻って来たい」と“公約”を口にした。また、映画を見た観客からは「今作品も面白くて、温かい気持ちになりました。三谷監督大好きです!」(30代男性)、「ずっと楽しくて、笑いすぎてお腹が痛かった。ジェットコースターに乗っているみたいで楽しかった」(40代女性)、「三谷監督は、ズバリ好きなタイプでした。とてもいい作品を作ってくれてありがとうございます!一週間明るい気分で入られます!」(20代女性)といった声が続々。イベント後には、来場したファンとハイタッチをかわし、のべ400人の観客と交流を深めていた三谷監督。台湾での公開のほか、韓国からはリメイクのオファーも届いているという。『記憶にございません!』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:記憶にございません! 2019年9月13日より全国東宝系にて公開©2019フジテレビ東宝
2019年10月24日歌舞伎俳優・松本白鸚がこのほど、主演ミュージカル『ラ・マンチャの男』50周年を迎え取材に応じた。同公演は現在、東京・帝国劇場にて27日まで上演されている。同作は1965年にブロードウェイで初演を迎え、トニー賞ミュージカル作品賞ほか5部門を受賞したミュージカル。1969年に市川染五郎(現 二代目松本白鸚)主演で日本初演を迎え、今回で50周年となる。名作『ドン・キホーテ』の作者であるセルバンテスが、劇中劇として田舎の郷士アロンソ・キハーナと、キハーナが作り出した人物ドン・キホーテを演じるという、三重構造となっている。白鸚は同作について、「照れくさくてあんまり声を大にして言えないけど、大人の人間が持っている心をテーマにしているミュージカルなんです」と明かす。さらに「『ラ・マンチャの男』が優れた作品だから上演するのであって、なんでもブロードウェイだから上演するんじゃない。昔、蜷川幸雄さんと『ロミオとジュリエット』をやる時に、2人で『これはシェイクスピアだから上演するんじゃない、いい芝居だから上演するんだよね』と話したんです。その精神が今も生きている」と振り返った。難解なテーマに、初演のときは「もう2度とこの作品は上演できない」と思ったという白鸚。しかし、そこへブロードウェイからのオファーが来て、作品は「息を吹き返した」。「25~6歳だったので、若さで『行きます』って言っちゃった。その時、菊田(一夫)先生がそばにいて、もうお身体がだいぶお悪くて車椅子だったんですが、『先生、ブロードウェイから話がありました』と報告したら、『おめでとう』と言ってくださった、あの嫉妬の混じった顔は忘れない」「余談ですけども、菊田一夫さんと三谷幸喜さんがそっくりなんです。これがなんか不思議な縁なんですよ。めぐりあいというか、ご縁があるんですよね」と笑う。若い人に見てもらうには? という質問に、白鸚は「歌舞伎を初めてご覧になる方にも似たことを言うのですが、とにかくご覧になって、興味の持てるところを感じていただければいいんじゃないかな。お芝居は、楽しんでいただけなきゃ。『ラ・マンチャの男』も、初演の時は難しかったです。でも人生を歩んでくると、夢は敗れて希望なんて見つからないようなことも起こってくる。そういう時に『ラ・マンチャの男』を思い出すんですよね」としみじみ。「僕も50年間、何度『The Impossible Dream』(見果てぬ夢)という歌に騙されてきたか(笑)。でも50年この歌を歌い続けてきたところを見ると、まだやっぱり夢は叶うと信じてるんですね」と自身の体験と重ねた。同作の今後については、元気な限り続けていきたいと希望しつつ「『クリスマス・キャロル』のように、毎年違う劇場でかかるようになってほしい」と、先の先まで見通す。「伊勢神宮もお社を建て替えるし、歌舞伎の襲名も同じ。この世に初代松本幸四郎が生まれたのは約300年前で、去年十代目が生まれたわけで、新しくなっていくのは日本の素晴らしい精神だと思います。たまたま『ラ・マンチャ』を50年やり続けていたけど、常若の精神は持っていきたい。やり続けて、いつの日かそのままお客様の脳裏の中に消えていきたいなと考えております」「役者の芸は、役者がいなくなって消えてしまえば、おしまいと思ってるんです。脳裏に残ることがすべて。それが役者としての務めであり、嬉しいことですね」と役者論を示した。画像提供:東宝
2019年10月16日フジテレビの三田友梨佳アナウンサーが14日、都内で行われた是枝裕和監督初の国際共同製作映画『真実』(公開中)の公開記念舞台挨拶で司会を務めた。昨年のカンヌ国際映画祭で日本映画21年ぶりの快挙となる最高賞“パルムドール”を受賞し、 『万引き家族』が興行収入46億を超える大ヒットとなった是枝監督。長編14作目となる最新作にして初の国際共同製作映画『真実』は、カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュが演じる母と娘の間に隠されたある「真実」を巡る物語で、全編フランスにて撮影された。舞台挨拶には、是枝監督のほか日本語吹替キャストが集結し、カトリーヌ・ドヌーヴの声を演じた宮本信子、ジュリエット・ビノシュの声を演じた宮崎あおい、ドヌーヴの孫娘役の声を演じた佐々木みゆが登壇。三田アナが4人に質問しながらトークを繰り広げた。本作のタイトルにちなんで「最近知って驚いた真実は?」という質問も。宮本は「昨日のラグビー、日本はものすごい強いんだっていう真実を見て、手のひら真っ赤になって応援しておりました」とラグビー日本代表が強いという真実に興奮。宮崎は最近ハマっているシフォンケーキ作りで「こんなにオイルが入っているんだ」という真実に驚いたという。佐々木は「カトリーヌ・ドヌーヴさんが見た目は怖そうだったんですけど、舞台挨拶ですごい優しい人なんだなって思ったのが真実です」と語った。そして、是枝監督の順番になって三田アナが「監督はいかがでしょうか?」と尋ねると、監督は「三田さんはいかがですか?」と逆質問。三田アナは「私ですか!?」と驚きつつ、「先日是枝監督にインタビューさせていただいたときに、世界で注目されている監督ですから怖いのかなと思ったんですけど、とっても気さくで『三谷幸喜みたいなこと言えなくて』ってずっとおっしゃっていて、とっても素敵で温かい方だなというのが私の真実です」と答えた。是枝監督は「そうなんだよね。三谷さんずるいよね。監督はみんなあんな風に面白いことが言えるって思われるとちょっと困っちゃうよね」と佐々木の方を向くと、佐々木は「監督も言ってください」とリクエストし、会場から笑いが起こった。
2019年10月14日10月4日に公開された『ジョーカー』が、大ヒット中の三谷幸喜監督作『記憶にございません』を抑え、R15指定の映画ながらもぶっちぎりのナンバー1ヒットを飾った。ご存知、DCコミック『バットマン』の最恐ヒール、ジョーカーの誕生秘話を描く作品で、第76回ヴェネツィア国際映画祭にて、アメコミ作品として初の金獅子賞も獲得。現在、世界中でメガヒット中の本作で、主演のホアキン・フェニックスだけではなく、トッド・フィリップスたち製作陣の才能も脚光を浴びている。日米同時公開となったが、全米では10月4日~6日の3日間で9,350万ドル(1ドル=106.77円換算で99億8318万円)を挙げ、10月公開作品としては『ヴェノム』(18)が保持していた8,025万ドルという数字を大きく塗り替え、日本を含む12カ国でワーナー・ブラザース映画として今年一番のオープニング記録を達成した。日本でも、土日2日間の数字で、DC映画としてダントツのNo.1をマーク。たとえば同じジョーカーが登場する『スーサイド・スクワッド』(16)との対比は140%、『ダークナイト』(08)では251%(16.3億円)となり、圧倒的な強さを誇った。アメコミ映画としては、マーベルコミックのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の成功例と比べられがちなDC映画だが、近年は『アクアマン』(18)の全世界興収がDC 映画史上No.1となり、日本でも興収16.35億円を挙げたことも記憶に新しいところだ。ただ、『ジョーカー』のメガホンをとったトッド・フィリップス監督は、本作の時代設定を敢えて70年代後半から80年代初期にしたことについて「主な理由はDCのユニバースから切り離すため」とバッサリ言い放ち、「今までの映画で観てきたジョーカーとこのジョーカーが共存することは避けたかった」と明言している。映画を観れば納得する点もあるが、DC陣営としては、2020年公開のハーレイ・クインの単独映画『バーズ・オブ・プレイ』や『ワンダーウーマン 1984』に向けて、弾みをつけたいところだ。○■24kg減量のあばら骨が物語るホアキン・フェニックスの熱演本作で描かれるのは、悪のカリスマ、ジョーカーの“0章”だ。ホアキン・フェニックス演じる主人公は、コメディアンを夢見る孤独な青年アーサー役。彼が社会から阻害され、恐ろしいジョーカーへと変貌していく様を、原作にはないオリジナルストーリーで描く。ティム・バートン監督作『バットマン』(89)のジャック・ニコルソンや、『ダークナイト』のヒース・レジャー、『スーサイド・スクワッド』(16)のジャレット・レトなど、個性派俳優陣が演じた歴代のジョーカーも、それぞれ魅力的だったが、とりわけ同役を演じたあとに急逝してからオスカーを受賞したヒースの壁は大きかったはず。正直、レジェンドとなったヒースとホアキンでは、作風や設定なども含め、同じ土俵には並べづらいが、24kgという壮絶な減量を果たした彼のあばら骨を見た時、その本気度に感嘆した。実際、その演技は絶賛の嵐を呼び、ヴェネツィア国際映画祭では、金獅子賞とW受賞が不可ということで男優賞を逃したものの、本年度のオスカー受賞の呼び声は高い。○■トッド・フィリップスとブラッドリー・クーパーの黄金タッグトッド・フィリップス監督がヒットメーカーに名を連ねたのは、ブラッドリー・クーパー主演のコメディ「ハングオーバー」シリーズだろう。フィリップスと何度も組んでいるブラッドリーは、本作でもプロデューサーを務めているが、彼の監督作『アリー/スター誕生』(18)では、フィリップスがプロデューサー側に回っていた。まさに良きパートナーシップを築いてきた2人だが、『ジョーカー』によって、改めてこの2人の才能にもスポットが当たっている。『ジョーカー』で監督・製作・共同脚本を務めたフィリップスだが、本作は“コメディ監督”という彼のイメージを払拭するくらいのインパクトがあった。脚本には、人間の心の闇が丁寧に織り込まれ、これまでのジョーカーによるめちゃくちゃな“理由なき反抗”を、なぜ彼が悪の道に足を踏み入れたのかを物語る“理由”を提示したことで、孤高さと哀しみが際立ち、観客は心を鷲づかみにされた。また、ホアキンは俳優としての演技力は言うまでもないが、何をしでかすかわからないお騒がせな一面もある。兄リバー・フェニックスの死に直面し、表舞台から姿を消したことは、その胸中を察するが、アル中や、車の横転事故、いきなり歌手への転向宣言など、かなりのやんちゃぶりだ。ただ、その不安定な危うさも彼の魅力の1つで、今回のアーサー役はドンピシャなキャスティングだったと言える。この暴れ馬の手綱をにぎり、彼からモンスター級の熱演を引き出したフィリップ監督の手腕は大いに称えたい。また、『世界にひとつのプレイブック』(12)や『アメリカン・ハッスル』(12)、『アメリカン・スナイパー』(13)など、自身の出演作でプロデューサーも務めてきたブラッドリーの目利きはすばらしい。俳優としては、何度もオスカーにノミネートされていながらも無冠ではあるが、クリント・イーストウッドからバトンを受け取って監督した主演映画『アリー/スター誕生』も作品の評価は非常に高かった。『ジョーカー』では、改めてプロデューサーとしての有能さも知らしめることになりそうだ。そういう意味で、ホアキンの主演男優賞を含め、『ジョーカー』が何冠を獲るのか、本年度のオスカー授賞式が今から楽しみでならない。(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DCComics
2019年10月09日9月28日、29日の全国映画動員ランキングは、『記憶にございません!』(全国352館)が首位を守り、3週連続トップになった。続く、公開4週目の『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』(全国292館)も先週と変わらず。公開11週目の『天気の子』(全国366館)は先週4位から3位に順位を上げた。公開3週目の『人間失格 太宰治と3人の女たち』(全国320館)も先週5位から4位にランクアップ。公開2週目の『アド・アストラ』(全国354館)は先週3位から5位になった。公開2週目の『HELLO WORLD』(全国255館)と、公開6週目の『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』(全国324館)は先週と変わらず。公開2週目の『アナベル 死霊博物館』(全国169館)は先週10位から8位に順位を上げた。また新作では、今野敏のシリーズ小説を西島秀俊の主演で映画化した『任侠学園』(全国186館)が初登場9位に入った。次週は『エンテベ空港の7日間』『牙狼〈GARO〉-月虹ノ旅人-』『“樹木希林”を生きる』『ジョーカー』『ジョン・ウィック:パラベラム』『HiGH&LOW THE WORST』『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』『蜜蜂と遠雷』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『記憶にございません!』2位『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』3位『天気の子』4位『人間失格 太宰治と3人の女たち』5位『アド・アストラ』6位『HELLO WORLD』7位『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』8位『アナベル 死霊博物館』9位『任侠学園』10位『ライオン・キング』
2019年09月30日9月24日に放送された「スッキリ」(日本テレビ系)で、加藤浩次(50)が出演する(株)Zealsの新CM「社長へのおもてなし」編が紹介された。CMでは社長に扮した加藤が、キャラクター「チャコットマウス」の足を持って回し投げる「ジャイアントスイング」が取り入れられた。そんな加藤の大技がネットで話題に上がった。《加藤浩次さんが社長役のCMって!しかも加藤さんCM内でジャイアントスイングしてたよwww》《ひさびさに加藤浩次のジャイアントスイングみてニヤニヤしたwww》《朝から加藤さんのジャイアントスイングで、盛大に珈琲を吹いたわ》《久々のジャイアントスイング健在でよかった》山里亮太(42)も放送終了後、《加藤さんのジャイアントスイングも激アツだった》とTwitterでコメント。加藤はCMの見どころについて、「僕がちょっと昔に戻ったところ」と語った。そのいっぽうで「苦情がきてすぐ終わるんじゃないかな」と不安な面ものぞかせた。番組コーナーの冒頭では、「三谷幸喜風の男」と紹介された加藤。だが、こんな声も上がった。《チャットコマウス投げられたの笑うwww爆裂お父さんやんwww》《加藤さん、爆裂お父さん彷彿》《爆裂お父さん再びか》加藤が見せた「ジャイアントスイング」は、過去に「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)で加藤が「爆裂お父さん」に扮してゲストにかけていた定番技。本CMは、そのコーナーを彷彿させるというのだ。「チャットコマウス」もTwitterで、《元ネタはわかっててもネタバレになっちゃうから「シーッ」でマウスよ…!》と匂わせた。過去にも同番組で「ふなっしー」を投げ飛ばすなど、たびたび“狂犬”に戻る加藤。再びキャラクターとの対決はあるのか!?
2019年09月24日三谷幸喜の作・演出による新作舞台『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』が9月1日の開幕以来、快走を続けている。シャーロック・ホームズ好きのことを“シャーロッキアン”と呼ぶのね……と今回のプログラムを読んで初めて知った浅学の筆者でも、十二分に楽しめる痛快な舞台が誕生。登場するのはまだ探偵としては駆け出しの青年シャーロック(柿澤勇人)で、推理劇というよりもひとりの青年の成長譚であることは、開幕前の取材で柿澤から聞かされていた。ところが、そこはやっぱり三谷マジック!単なる群像劇で終わらせてはシャーロッキアンの血が許すまじ!?とばかり、シャーロックと彼を取り巻く人々との生き生きとした会話の中に、さまざまな伏線、謎解きを絡ませて、疾走感のある人間ドラマに仕立て上げた。適材適所の配役も心憎い。気分屋で子供染みた振る舞いのシャーロックに的確な助言をし、父親のような慈愛の目を向けるワトスン博士(佐藤二朗)、このふたりの絶妙なバランスが心地良い。佐藤が抑制の利いたコミカルな味わいで、笑いを引き出しながらも頼もしく知的な存在感を見せる。兄マイクロフトを演じる横田栄司は、シャーロックにとって岩のような“永遠のライバル”を見事に体現。弟への微妙な愛憎がにじむ声の深みに魅せられた。謎の女性ヴァイオレット役・広瀬アリスのハツラツとした思い切りのいい演技、ハドスン夫人役・はいだしょうこの涼やかな声と美しい所作にも見惚れるばかり。シャーロックに翻弄されまくりのレストレイド警部・迫田孝也の陽気なダメっぷりが、のちに活きてくる展開には抱腹だ。そしてワトスン夫人、ある意味キーウーマンとなるこの役を、三谷の信頼するコメディエンヌ(と言っていいはず)の八木亜希子が演じている。ワトスン&ワトスン夫人が登場する2幕冒頭、サービスタイムのような愉快な時間を呑気に楽しんでしまったが、これも三谷による周到な仕掛けだったか……と、振り返って味わうのはなぜか嬉しい敗北感である。音楽は、三谷芝居に欠かせないブレーンである荻野清子が担当。荻野のピアノ生演奏で展開する贅沢な舞台、特にカードゲームのシーンで音楽とともに緊迫感が加速する様は出色だ。そこで三谷が「僕のシャーロック」と惚れ込んだ柿澤の、持ち前の茶目っ気と優れた身体能力が炸裂。場の空気を掌握する、実力と華を存分に見せつけた。この愛しいシャーロックがこの後、名探偵の名をほしいままにしていく過程をぜひ見たい! シリーズ化を強く望みつつ、遅まきながらもシャーロッキアンを目指して修行を積まねば、と思った。この舞台、どうやらシャーロッキアンなら見破られるツボがところどころに隠されているらしいのである。腕に覚えのある方は、そんな三谷シャーロックとの謎解き合戦にもぜひ挑んでいただきたい。東京・世田谷パブリックシアターで9月29日(日)まで上演の後、10月3日(木)から6日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、10月12日(土)と13日(日)に福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホールで公演を行う。取材・文:上野紀子(演劇ライター)
2019年09月24日9月21日、22日の全国映画動員ランキングは『記憶にございません!』(全国352館)が公開2週目も首位をキープした。公開3週目の『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』(全国292館)も先週と変わらず。『エヴァの告白』のジェームズ・グレイ監督によるブラッド・ピット主演のSFアクション大作『アド・アストラ』(全国354館)は初登場3位になった。公開10週目の『天気の子』(全国366館)は先週3位から4位になるも大きく順位を落とすことなく好調。公開2週目の『人間失格 太宰治と3人の女たち』(全国320館)は先週4位から5位になった。そのほか新作では、『ソードアート・オンライン』シリーズの伊藤智彦監督が手がけたオリジナル劇場版アニメ『HELLO WORLD』(全国255館)が初登場6位に。韓国映画『ブラインド』を吉岡里帆の主演でリメイクしたサスペンス・スリラー『見えない目撃者』(全国249館)が初登場9位。実在する恐怖の人形を題材にしたホラーシリーズ第3弾『アナベル 死霊博物館』(全国169館)が初登場10位に入った。次週は『惡の華』『大脱出3』『任侠学園』『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』『ヘルボーイ』『ホテル・ムンバイ』『宮本から君へ』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『記憶にございません!』2位『アド・アストラ』3位『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』4位『天気の子』5位『人間失格 太宰治と3人の女たち』6位『HELLO WORLD』7位『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』8位『ライオン・キング』9位『見えない目撃者』10位『アナベル 死霊博物館』
2019年09月24日『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』で映画初主演をつとめる松重豊をはじめ、いま、渋い魅力がたまらない“アラ還”(アラウンド還暦)俳優たちの映画が目白押し。名バイプレイヤーとして活躍し、御年56歳にして初の映画主演を務めた松重さんのように、年齢を重ねるほど演技に深みと温かみが増し、時には哀愁漂う魅力で活躍を見せる名優たちに迫った。主演・加藤雅也(57歳)『影に抱かれて眠れ 』公開中北方謙三・原作の講談社創業100周年記念出版作品「抱影」(講談社刊)を実写映画化。こよなく酒を愛し、横浜の野毛の街を愛する抽象画家・硲冬樹は、横浜・野毛の街で2軒の酒場を営む。絵を描き、野毛の街で酒を呑み、自らの経営する店を巡回するのが硲の日常だったが、 そんな平凡な毎日を揺るがす事件が起こる。この事件によって、やがて冬樹は横浜の街の闇に呑み込まれていき、平凡な日常が大きく崩れ始めていく…。主人公の硲冬樹を演じるのは、NHK連続テレビ小説「まんぷく」から『二階堂家物語』『真田十勇士』など、様々な出演作で演技の幅を見せつける大人の色香漂うベテラン俳優・加藤雅也。この映画では全てを受け入れていく「男」の哀愁と優しさを見事に演じきっており、その渋い演技に魅了されること間違いなし。主演・中井貴一(57歳)『記憶にございません! 』公開中三谷幸喜監督の最新作で、記憶をなくした総理大臣が主人公の政界コメディ。国民から嫌われ、史上最低の支持率を叩き出した総理大臣・黒田啓介は、 ある日、一般市民の投げた石が頭に当たり、記憶喪失になってしまう。金と権力に目がない悪徳政治家から、一夜にして善良で純朴な普通の“おじさん”に変貌してしまった啓介は、国政の混乱を避けるため、国民はもちろん、大臣たち、家族にさえ記憶を失ったことを隠しながら、ギリギリなんとか日々の公務をこなしていくが… 。主人公となる支持率2.3%の史上最低の総理大臣を演じるのは、『ステキな金縛り』『ザ・マジックアワー』など三谷作品にも出演し、これまでも数々の作品で主演を務めてきた中井貴一。シリアスな演技はもちろん、この映画のようにコミカルなキャラクターまで、 まるで別人かのように見事に演じ分ける中井さんは、観る人に安心感を与える演技力の持ち主。この秋は“トンデモ首相”として観客を魅了する。主演・松重豊(56歳)『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』10月4日公開これまで日本映画ではほとんど取り上げられてこなかった“男性の不妊”という題材に対して、温かな視点でアプローチした、知られざる“男の妊活”を描くヒューマンドラマ。人気作家のヒキタクニオは、ひと回り以上年が離れた妻・サチと仲良く暮らしていたが、ある日の「ヒキタさんの子どもに会いたい」という妻のひと言で、生活は一変する…。主人公・ヒキタ役に抜擢されたのは1992年の『地獄の警備員』以来、130本以上の映画に出演し、名バイプレイヤーとして邦画界に名をとどろかせてきた松重豊。意外にも50 代にしてこれが初の主演映画となる彼は、ロマンスグレーの大人の風貌ながら、中身はやんちゃな熱血少年であり、妻のため、そして良き精子のために孤軍奮闘する様をユーモラスに演じた。松重さんだから生み出せる温かさと頼もしさを、スクリーンで堪能してみて。主演・役所広司(63歳)『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』11月15日公開『M:I-2』『レッドクリフ』シリーズで知られるテレンス・チャンがプロデューサーを務める日中合作のスペタクル映画。第32回東京国際映画祭の特別招待作品に選ばれている。ある日、エベレストに墜落した飛行機に残された“重要機密文書”の捜索を依頼されたヒマラヤ救助隊「チーム・ウィングス」を率いる隊長・ジアンは、チームの隊員たちと共に墜落現場である“デスゾーン”(危険地帯)へと飛び立つことに。タイムリミットはわずか48時間。決死の覚悟でミッションに挑む彼らだったが、世界最高峰の頂には、相次ぐ異常事態と世界規模の陰謀渦巻く、予想もつかない事態が待ち受けていた…。“ヒマラヤの鬼”と呼ばれ、「チーム・ウィングス」を率いる隊長・ジアンを演じるのは、日本映画界を代表する名優・役所広司。極限地帯でのドラマに説得力を持たせる確かな演技力はもちろん、これまでのイメージを覆すような激しいアクションシーンにも挑んでおり、本作の過酷な撮影を伺わせている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:記憶にございません! 2019年9月13日より全国東宝系にて公開©2019フジテレビ東宝影に抱かれて眠れ 2019年9月6日より丸の内TOEI2、横浜ブルク13ほか全国にて順次公開©BUGSYヒキタさん! ご懐妊ですよ 2019年10月4日より全国にて公開©2019「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」製作委員会オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁 2019年11月15日より全国にて公開©Mirage Ltd.
2019年09月23日先週より三谷幸喜監督作を連続放送中のフジテレビ系「土曜プレミアム」。9月21日(土)今夜は三谷監督が自身の小説を映画化、2013年に公開され大ヒットした『清須会議』を本編ノーカットでオンエアする。舞台演出家、作家、俳優、脚本家、映画監督と様々な顔を持つ三谷氏がメガホンをとった6作目となる本作。公開前年に発表された同名原作の映像化となり、天正10年(1582年)、安土桃山時代に実際にあった史実をベースにした物語となっている。本能寺の変で織田信長(篠井英介)が死に、その後見に名乗りを上げたのが筆頭家老・柴田勝家(役所広司)と、のちの豊臣秀吉である羽柴秀吉(大泉洋)だった。勝家は信長の三男でしっかり者の信孝(坂東巳之助)を、秀吉は次男で大うつけ者とうわさされる信雄(妻夫木聡)をそれぞれ信長の後継者として推す。勝家、秀吉は2人とも信長の妹・お市様(鈴木京香)に思いを寄せていたが、お市は秀吉への恨みから勝家に肩入れする。一方秀吉は、軍師・黒田官兵衛(寺島進)の策で、信長の弟・三十郎信包(伊勢谷友介)を味方につけ、妻・寧(中谷美紀)の内助の功もあり家臣たちの心をつかんでいく。そして勝家、秀吉に加え、勝家の盟友であり参謀的存在の丹羽長秀(小日向文世)、立場をあいまいにして有利な方に着こうと画策する池田恒興(佐藤浩市)も加わり、この4人による清須会議が開かれることに。繰り広げられる一進一退の頭脳戦、取り巻く全ての人々の思惑が猛烈に絡み合うなかで信長の後を継ぐのは勝家派か、秀吉派か――というストーリー。勝家役には『三度目の殺人』『孤狼の血』などで幾度も日本アカデミー賞に輝く役所さん、秀吉役には『探偵はBARにいる』シリーズや先日放送終了した「ノーサイド・ゲーム」も好評だった大泉さん。信孝役には『東京喰種トーキョーグール』シリーズの坂東さん、信雄役には『怒り』『ミュージアム』の妻夫木さん。お市には『ジャッジ!』の鈴木さん、官兵衛役には『エイプリルフールズ』の寺島さん、信包役には『翔んで埼玉』も話題となった伊勢谷さん。長秀役には『アルキメデスの大戦』の小日向さん、恒興役には三谷監督最新作『記憶にございません!』にも出演する佐藤さんといった豪華キャストでお送りする。三谷監督最新作『記憶にございません!』は現在絶賛公開中。土曜プレミアム『清須会議』は9月21日(土)20時~フジテレビ系でオンエア。(笠緒)■関連作品:清須会議 2013年11月9日より全国東宝系にて公開© 2013 フジテレビ 東宝
2019年09月21日