マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。夏休みが明け、2学期が始まった途端、学校へ行くと体の調子が悪くなる日が続いたしぇーちゃん。ある日、しぇーちゃんが涙を流しながら「私、学校に行くのがつらいの」と正直な気持ちを伝えてくれたことをきっかけに、マミヤさん親子は不登校の道を選択しました。不登校初日は、学校にお休みの連絡を入れたり、かかりつけの児童精神科の予約を入れたりし、しぇーちゃんとは以前から話し合っていたホームスクーリングをすることに。 学校の漢字ドリルや個人的に用意したドリルなどの座学に加え、日本地図パズルや虫探し、捕まえたコオロギのエサを切るなど、動きながらの学習も取り入れて「いい感じかな」と思っていたマミヤさん。 しかし、しぇーちゃんは「まだ12時か~」と言い、ゲームやYouTubeをしていい時間までが長いとぼやきます。初日から少し不満げな様子のしぇーちゃんに、マミヤさんは……。 このまま、ずっと不登校でいくの? ※「就学奨励費(特別支援教育就学奨励費)」:障害のある幼児児童生徒が特別支援学校や小学校・中学校の特別支援学級等で学ぶ際に、保護者が負担する教育関係経費(通学費、給食費、教科書費、学用品費など)について、家庭の経済状況等に応じ、国及び地方公共団体が補助する仕組み。 ※訂正:(誤)障害に事は→(正)障害の事は マミヤさんは学校の先生と連絡を取り、改めて直接、今後について話をすることになりました。 また、仕事から帰ってきた夫と今後の話をしていると、服薬に関しては夫婦で考え方が少し異なる部分も……。 お互いにしぇーちゃんのことを第一に考えているのはわかっていても、意見が分かれることはありますよね。2人とも感情的になるのではなく、相手に共感しつつ、より良い方向へ向かうように話し合いました。 不登校初日から、学校の先生や夫としっかり話し合いを進めていったマミヤさん。わが子が不登校になると、不安から孤独に陥ってしまいそうですが、マミヤさんのように周囲の人をじょうずに巻き込みながら過ごしていくことが、保護者にとっても大切なのかもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年07月02日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。夏休みが明け、2学期が始まった途端、学校へ行くと体の調子が悪くなる日が続いたしぇーちゃん。ある日、しぇーちゃんが涙を流しながら「私、学校に行くのがつらいの」と正直な気持ちを伝えてくれたことをきっかけに、マミヤさん親子は不登校の道を選択しました。不登校初日は、学校にお休みの連絡を入れたり、かかりつけの児童精神科の予約を入れたりして、以前から話し合っていたスケジュールで過ごすことに。 いい感じかなと思っていたのに…※訂正:(誤)受診をして→(正)受診させて 学校の漢字ドリルや個人的に用意したドリルなどの座学に加え、日本地図パズルや虫探し、捕まえたコオロギのエサを切るなど、動きながらの学習も取り入れた、ホームスクーリング初日。「いい感じかな」と思っていたマミヤさんでしたが、しぇーちゃんは「まだ12時か~」とゲームやYouTubeをしていい時間までが長いとぼやきます。 「学校に行かない子の勉強量がまだわからず、何時間も勉強ばかりはかわいそうだったのと、逆にゲームは1時間だけという制限も、家にずーっといるのにお互いがつらくなりそうで……」と、とりあえずゲームなどの自由時間は3時間に設定していたそう。しかしそれでも、初日から少し不満げな様子のしぇーちゃんなのでした。 不登校を選んだからといって家でダラダラ過ごすのではなく、外での体験を取り入れつつ積極的に子どもの学習に関わるマミヤさん。学校の代わりに家で学習するとなると、何をすればいいのか難しいものです。わからないことだらけの中、初日からここまで子どもにしっかりと向き合えるのは、とても素晴らしいことですよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年07月01日10代の若者に多様な学びの選択肢を提案し、未来の可能性が限りなく広がることを目指す株式会社プレマシード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:岩田彰人)は2023年6月3日(土)~6月5日(月)に「不登校に関する調査」を行いました。【調査背景】文部科学省が2022年10月に発表した、高校生を除いた小・中学校における不登校の状況によると不登校の児童生徒数は2014年度から9年連続で増加。とくに2020年度から2021年度で約5万人急増し約24.5万人となっています。コロナ禍でのオンライン授業なども増え、学校に行かなくても学習できる環境があることを知った子どもたちも多く、人間関係の変化も大きかったのではないでしょうか。学習・人間関係に関する環境が大きく変化するなか、10代~20代の若者世代、40代~50代の親世代に対し「不登校に関する調査」を実施いたしました。報道の一資料として是非ご活用ください。【調査結果トピックス】●学校に行きたくないと思った経験がある人は70.8%。10代~20代よりも40代~50代に多い結果に。その理由は「友人関係のトラブル」や「いじめ・いやがらせ」が多い。●不登校の経験を聞くと、21.2%が「経験がある」と回答。年代で比較をすると、10代~20代は25.0%、40代~50代は17.3%となり、10代~20代に不登校経験者が多く、その差は7.7ポイント。無理をせず、不登校を選べる環境に変化してきているのではないだろうか。●その時期に「相談相手はいない」と回答した方が54.0%と半数を超える。とくに40代~50代は66.4%と高い。親世代が相談できなかった人が多いことから、子ども世代の悩みには相談に乗れるようにと少しずつ環境が変化しているのかもしれない。●「相談できる場所」や「学校に通う以外の選択肢」を知りたかったとの回答が多く、とくに40代~50代が多く回答。「相談できる場所」は15.6ポイント、「学校に通う以外の選択肢」は6.1ポイントの差。●友人関係のトラブルや勉強や体調などの何らかの理由で不登校せざるを得なくなった場合、その後復学するべきだと思うと回答した人は、計44.3%、復学しなくても良いと思うと回答した人は計55.7%となった。不登校の経験(単数回答/n=600)【調査結果詳細】Q1. あなたが今までに「学校に行きたくない」と思った理由があればお答えください。(複数回答/n=600)今までに学校に行きたくないと思った理由(複数回答/n=600)まずは学校に行きたくないと思った経験についてお聞きしました。その結果、「経験はない」と回答したのは約3割にとどまる結果となり、約7割が学校に行きたくないと思った経験があることがわかりました。その理由は「友人関係のトラブル」や「いじめ・いやがらせ」が多く、10代~20代よりも40代~50代が多く回答しています。Q2. 学校に行きたくないと思った経験があると回答した方にお聞きします。その時期をお答えください。(複数回答/n=425)学校に行きたくないと思った時期(複数回答/n=425)学校に行きたくないと思ったことがある人に対し、その時期をお聞きしました。最も多い回答は「中学2年生」となり44.2%が回答しています。年代別で比較をすると、10代~20代は「中学2年生」が最も多く48.3%、40~50代は「小学校高学年」が最も多く41.9%と年代で差のある結果となりました。■プレマシード 岩田彰人 コメント:中学生になると、小学生から様々なことが大きく変化します。コミュニティーが大きくなり、多様な人と接する必要が増え、大人になるのだからと自立を求められることが多くなります。多くの人が集まる環境が苦手、自分の意見を言うことが苦手という子どもには、難しい環境に置かれることになります。また、思春期を迎え、成長に伴い感受性が強くなり、価値観の違いに周囲とのギャップを感じるようにもなります。小学生から中学生になり、環境の変化に戸惑い不登校になってしまった子どもも中学2年生まではなんとかしてきたけれど、いよいよ高校進学が迫り、自立を強く求められ、先行きが見えない、気持ちも追い込まれてしまうという時期なのではないでしょうか。Q3. あなたは不登校の経験がありますか。(単数回答/n=600)不登校の経験(単数回答/n=600)不登校の経験※についてお聞きすると、21.2%が「経験がある」と回答しました。年代で比較をすると、10代~20代は25.0%、40代~50代は17.3%となり、10代~20代に不登校経験者が多く、その差は7.7ポイントとなっています。※「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」などの定義を設けず聴取。Q4. 不登校の経験があると回答した方にお聞きします。その理由をお答えください。(複数回答/n=127)不登校の理由(複数回答/n=127)不登校の経験があると回答した人に対し、その理由をお聞きしました。その結果、【Q1.】に続き「いじめ・いやがらせ」(48.0%)、「友人関係のトラブル」(43.3%)が多い結果となりました。■プレマシード 岩田彰人 コメント:不登校の経験では、10代~20代 25.0% 40代~50代 17.3%となり、その差は7.7ポイントとなりました。不登校という選択をすることができる環境になっているのではないでしょうか。中学生になると複数の学区や様々な地域から生徒が集まり、コミュニティーが大きくなり多様な人と接する機会が増えます。多人数が苦手な場合、その苦手な部分が出やすく、学校へに苦手意識が芽生えてしまう原因にもなります。思春期を迎え、成長に伴い感受性が強くなり、価値観の違いに周囲とのギャップを感じ、男性らしく、女性らしくといったジェンダー問題にストレスを抱える子どももいます。大きな環境の変化、価値観の違い、ギャップが生じることにより、いじめ・いやがらせ、友人関係のトラブルが起きてしまうのではないでしょうか。もちろんこれは、中学校の中だけの問題ではなく、多様な価値観を認め合う社会になることが必要ではないかと思います。Q5. 「学校に行きたくない経験がある」もしくは「不登校の経験がある」と回答した方にお聞きします。その際に、相談相手はいましたか。(複数回答/n=426)不登校や学校に行きたくないと思った際の相談相手(複数回答/n=426)次いで、学校に行きたくないと思った経験がある方、不登校の経験がある方にその際の相談相手についてお聞きしました。その結果、「相談相手はいない」と回答した方が全体では、54.0%と過半数を超えましたが、10代~20代では40.4%、40代~50代では66.4%となり、10代~20代では相談がしやすい環境になっていると言えます。また、「相談相手」についても、40代~50代に比べ、10代~20代が全ての項目で上回る結果となっています。Q6. 「学校に行きたくない経験がある」もしくは「不登校の経験がある」と回答した方にお聞きします。その際に知りたかった情報をお答えください。(複数回答/n=426)不登校や学校に行きたくなかった時期に知りたかった情報(複数回答/n=426)知りたかった情報を聞くと、「相談できる場所」44.1%、「学校に通う以外の選択肢」39.7%という結果となりました。とくに40代~50代が多く回答しています。■プレマシード 岩田彰人 コメント:学校に行きたくない、不登校の際に相談相手がいないと回答した10代~20代は40.4%、40代~50代は66.4%となり、若い世代ほど相談がしやすい環境が整ってきているようです。また、相談相手について尋ねると、40代~50代と比較し10代~20代では、全ての項目で相談した割合が高く、ここでも相談しやすい環境が整ってきたことが伺えます。知りたかった情報として、相談できる場所、学校に通う以外の選択肢については、40代~50代に比べ、10代~20代の割合が低い結果となりました。相談しやすい環境が整ってきたことはもちろん、学校、家以外の第三の場所としてのフリースクールの認知、オンライン学習の一般化、学校に通う以外の選択肢を持ちやすくなってのではないでしょうか。Q7. 友人関係のトラブルや勉強や体調などの何らかの理由で不登校せざるを得なくなった場合、あなたはその後復学するべきだと思いますか。(単数回答/n=600)友人関係のトラブルや勉強や体調などの何らかの理由で不登校せざるを得なくなった場合、あなたはその後復学するべきだと思うか。(単数回答/n=600)Q8. 前問で回答した理由をお答えください。(自由回答/n=600)【復学すべきだと思う理由】・問題が克服できたら、ゆっくりでも良いので復学して欲しい。(27歳/男性)・自分も、苦しくても学校に行って卒業した経験があって、その経験は人生のプラスにもなっているから。教室でなくてもいいから、人生経験として行って欲しいと思う。(28歳/女性)・苦しかった状況をなるべくなら乗り越えてほしいから。ただ、必ずしもそれができるわけではないから、転校などの別の方法も考えて。(42歳/男性)・本人が可能なら、できれば復学して欲しいとは思います。学びは続けて欲しい。(55歳/女性)・学校は子どものころしか行けないところだから。(15歳/女性)【復学しなくても良いと思う理由】・勉強が全てではないから。(16歳/女性)・原因にもよるが、学校の規則に悩むならば別の場所で学ぶのが自然だと思うから。通常の学校以外で学ぶことはできます。(27歳/男性)・学校に行くことが全てではない。大学進学だけならば通信制でも十分といえる環境があるから。大学で環境が変われば、不登校から解放されることもあり得る。(28歳/男性)・辛いのに行くほど学校だけに意味があるとは思えないから。(14歳/女性)・無理に復学する必要はない。現在の学校に復学することだけが選択肢ではないと思う。(16歳/女性)前問では、「学校に通う以外の選択肢」について知りたかったとの回答が多く集まりましたが友人関係のトラブルや勉強や体調などの何らかの理由で不登校せざるを得なくなった場合、その後復学するべきだと思うと回答した人は、計44.3%、復学しなくても良いと思うと回答した人は計55.7%となりました。半数以上の方は無理に復学しなくても良いと考えているようです。その理由をお聞きすると、様々な回答が集まりました。「復学しなくても良い。」と回答した方も、通信制高校など別の方法で学び続ける選択肢を提示する声も多くありました。■プレマシード 岩田彰人 コメント:将来の自立に向けて必要な社会性、学力を身に付けるために最終的には小学校、中学校への復学は必要なことだと言えます。アンケートでは半数以上の方が無理に復学することはないと答え、復学するべきと答えた方の中にも、無理はするべきではないと答えた方が多くいました。不登校の原因は人間関係、家庭環境、学校への不信感など様々な要因があり、当事者だけでの解決が難しいのも事実です。フリースクール、カウンセラーのような第三者に介入をしてもらいながら無理をせず復学、高校への進学を目指してもらいたいと思います。また、不登校を解決し、復学や進学、夢を叶えた方の声がもっと広まれば、周囲からの理解も得やすく、解決の手助けになるのではないでしょうか。【総評:プレマシード 岩田彰人 コメント】不登校への理解が深まり、不登校という選択をしやすい環境になった、相談しやすい環境になったということを知れる調査となりました。子どもから大人へと成長する思春期は、参加するコミュニティーが大きくなり、学校での指導方針も自立を求めるものへと変化していきます。環境や学習面の変化が大きく、自身の成長とのギャップが生じれば、誰でも不登校を経験する可能性があります。不登校という選択を選ぶことができる、相談しやすい環境に変化していることは、前向きな変化です。より理解を深めていくためには、不登校を解決し、復学や進学、夢を叶えた方の声が広まることが必要なのではないでしょうか。プレマシード 岩田彰人【調査概要】1.調査の方法:インターネット調査2.調査機関 :株式会社プレマシード3.調査の対象:全国の10歳~29歳の男女300名、40歳~59歳の男女300名4.有効回答数:600名5.調査実施日:2023年6月3日(土)~6月5日(月)【Go通信制高校】 自分に合う通信制高校・サポート校に出会える資料請求サイト。全国の通信制高校・サポート校を通いたいエリアで探せるだけでなく、不登校、学費、進学、転編入などの悩み、将来の夢、高校生活などの様々なテーマから自分に合う学校を探して資料請求をすることができます。通信制高校の先生を始めとした専門家が通信制高校の仕組みや学校選びのポイントを解説するだけでなく、様々な悩みへのアドバイスも掲載。悩みややりたいことに合わせた学校選びや、学校の雰囲気を知ることで、自分に合う通信制高校・サポート校に出会うことができます。Go通信制高校【会社概要】商号 : 株式会社プレマシード代表者 : 代表取締役 岩田彰人所在地 : 東京都渋谷区神宮前2丁目18−19 the Folks BY IOQ 3B企業URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月28日子どもが小学生になるタイミングは、親子の心身に大きな変化が現れる時期でもあると言われています。もし子どもから登校前に不調を伝えられたら、あなたならどうしますか……?今回は人気クリエイターのねこじまいもみ(@neko_jima_imomi)さんの体験談をもとに描かれた漫画『繊細さん長女が泣きながら学校へ行った日々』から、話の展開を予想していただく漫画クイズをお届けします!泣いて登校できない長女……いもみさんの長女わっちさんは、小学校に入学した2週間後から登校前に腹痛を訴え、泣き出すようになってしまいます。長女の涙の理由が『お母さんと離れたくない』からだと知ったいもみさんは、長女と一緒に登校する日々を過ごしていました。そんな中いもみさんが長女を小児科へ連れて行くと、長女の症状が『母子分離不安』に当てはまると聞かされ……?病名について調べると……ここでクイズです!この後いもみさんは『母子分離不安』の原因について調べ、ショックを受けてしまいます。その内容とは、一体どんなものだったでしょうか?ヒントは、親の“ある行動”がキッカケになってしまうこともあるようで……?母子分離不安の原因とは?正解は、親の過保護や過干渉長女の『母子分離不安』の原因が自分にあるかもしれないと考え、ショックを受けるいもみさん。その後彼女は一連の事情を夫に相談するも、夫からはあまり理解されずに話し合いが終わってしまうのでした……。こんなときどうする?わが子の不調が自分のせいかもしれないと知ったら、不安な気持ちになりますよね……。その後のお話でいもみさんは、『母子分離不安』の原因が自分にあるのではないかと考え苦悩します。とはいえ、過ぎてしまった時間を変えることはできません。あなただったら、こんなときどう対処しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@neko_jima_imomi)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年06月24日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。 毎日楽しく過ごしていましたが、学校が始まるまでのカウントダウンをし続け、夏休みの終わりが近づくと愚痴をこぼすように。2学期が始まり、行き渋りもなくスムーズに登校できたと思っていたら、「学校で体中痛くなって……体がおかしくなっちゃったの!」と戸惑いながら帰宅したしぇーちゃん。しぇーちゃんは学校生活において、なかなか量を減らしてもらえない給食や、運動会の練習、騒がしい支援級が苦手で、つらいと感じてしまうようです。話し合いの末、今後も学校に通うか、家で勉強するか、しぇーちゃん自身に学校へ行って確かめてきてもらうことに。翌朝、マミヤさんに付き添われ登校したものの、学校が見えた途端に表情が曇ってしまうしぇーちゃん。しかし、下校時には思いのほか晴れ晴れとした表情で「大丈夫だった。来週から行けると思う」と話してくれました。 しかし週末、自宅で過ごしていると「月曜日は無理して5時間目までは頑張ろう」と独り言のように、度々つぶやくようになったしぇーちゃん。 日曜日の夜、「明日ね、私頑張って無理してでも学校行くから安心してね」としぇーちゃんが言ってきました。それまで悶々と悩んでいたマミヤさんでしたが、しぇーちゃんから“ママを安心させるために学校へ行く”というような発言を聞いて、瞬間的に「そんな理由なら、行かなくていい」と思ったそうです。 しぇーちゃんを抱きしめ「無理して学校行かなくていいよ。ママのために行かなくていいんだよ? 学校、行きたくないんだよね?」と改めて確認。すると、涙を流しながら「そうなの……。私、学校に行くのがつらいの」と正直な気持ちを伝えてくれて……。 この判断でよかったんだよね… ※「二次障害」:発達障害(一次障害)の特性について周囲からの理解を得づらい環境の中、繰り返し注意されることで自信を失ってしまい、ストレスや不安によって身体症状(頭痛・腹痛など)や精神症状(うつ病・不安障害など)、不登校、ひきこもりなど、別の問題が出てきてしまう状態のこと。(※医学的な専門用語ではありません) 将来や学習面の不安もあるものの、優先すべきは「しぇーちゃんが心身ともに健康であること」。マミヤさんご本人の経験から、限界ギリギリまで頑張ってしまうのではなく、あえて早めに不登校という選択をしました。 いろいろな不安が頭をよぎる中、マミヤさんは優先順位を明確にすることで、不登校を決断できたそうです。子どものことを決めるのは、簡単ではありません。しかし、「学校休んでいい」と聞いて安心して眠りについたしぇーちゃんの穏やかな寝顔を見ていると、この選択がしぇーちゃんの気持ちを落ち着かせたのだと思えますよね。 この選択が正しかったかどうかは、すぐにはわかりません。しかし、マミヤさん一家のように悩みにぶつかったら、まずは子どもと向き合い、家族でしっかりと話し合って、その都度、最善の選択をしていくことで、後悔することは少なくなるかもしれません。 今回、しぇーちゃんの心身を守ることを第一に考えて、学校を休ませる選択したマミヤさん。これから先、また悩むことがあっても、家族でしっかりと向き合って乗り越えていくことでしょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年06月20日「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23」より『シンデレラ』が6月16日(金) より1週間限定で全国公開される。巨匠フレデリック・アシュトン振付の『シンデレラ』が初演されたのは1948年、ロイヤル・バレエの前身であるサドラーズ・ウェルズ・バレエ団にて。それは、アシュトンがロイヤル・バレエのために振り付けた初めての全幕作品だった。今回、初演から75周年を記念し、およそ10年ぶりに待望のリバイバル上演となる『シンデレラ』は、舞台装置や衣装も一新されての新プロダクションとなっている。ロイヤル・バレエのフレデリック・アシュトン版の魅力について、舞踊評論家・森菜穂美は「義理の姉妹を男性ダンサーが女装してユーモラスに演じることによって、滑稽さとともに、シンデレラに対する意地の悪さがあまり深刻なものではなく、誰も悪い人が登場しないという作品の温かさを象徴させている」と分析。続けて、「美しく変身したシンデレラが舞踏会に入場するところの、ガラスの靴のトウシューズでつま先立ちのまま一歩一歩階段を下りていく場面の繊細さと初々しい緊張感を見せるところは、本作屈指の名場面。プロコフィエフの少しダークだが煌めくような華麗な旋律の音楽も印象的でドラマを盛り上げる」と語る。なお、舞台装置を手掛けたのは、ローレンス・オリヴィエ賞受賞『となりのトトロ』舞台版の美術デザイナートム・パイ。変身シーンなどにプロジェクション・マッピングを巧みに使用し、花のモチーフを多用したデザインは高く評価された。シンデレラを演じるのは、ロイヤル・バレエのみならず世界を代表するバレリーナであるマリアネラ・ヌニェス。王子には、ロイヤル・バレエ随一の貴公子ワディム・ムンタギロフ。このふたりについて、森は「マリアネラ・ヌニェスは、持ち前の明るい笑顔と完璧なテクニックで、夢をつかむ前向きなヒロインを生き生きと演じ、ワディム・ムンタギロフは、まさに王子の中の王子と呼ぶべきエレガンス、華麗な技巧で魅了する」と惜しみない称賛を与える。さらに、日本出身のダンサーたちが多数出演しているのも見どころで、森は、「別公演ではシンデレラ役にも配役されている日本出身のプリマ金子扶生は、優しくシンデレラを導く仙女を気品と温かみのある演技で演じ、そして、主役を食うほどの活躍を見せる義理の姉たちのひとりを日本出身のアクリ瑠嘉が女装して抜群のユーモアで演じる。さらに道化役には目覚ましい活躍を見せる若手の中尾太亮が高い跳躍や美しいつま先で鮮烈な印象を与え、四季の精のうち秋の精を、やはり日本出身の崔由姫が踊るなど、今回も多くの日本出身のダンサーが活躍を見せているのも嬉しいところだ」と解説している。■森菜穂美氏(舞踊評論家)『シンデレラ』解説全文<公演情報>英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23『シンデレラ』6月16日(金) よりTOHOシネマズ 日本橋ほかで全国公開公式サイト:
2023年06月15日■前回のあらすじ入学して日が経つにつれて保護者の登校付き添いが少なくなるが、長女ゆいは「慣れるまで時間がかかる子なんだ」と自分を言い聞かせ付き添いを続けていた。しかし1学期の終わり、とうとう我慢の限界が来て…。■イライラしてついに…■長女の気持ちは…?「私はバカだ…」。私は自分のことばかりで、ゆいの気持ちを考えてあげられてませんでした。次回に続く「療育手帳を取得した話」(全38話)は12時更新!
2023年06月08日■前回のあらすじ先生の提案を受けて、思い切り長女ゆいを甘やかしてみると、やがて、ゆいはミニ図鑑セットを持たずに保育園に行けるように。そんなゆいの行動を見て、赤ちゃん返りだったのだと思うのだが…。■小学校に入学!■登校に付き添って…ゆいは小学校に入学。登下校は個人で行う学校であったことから、「ひとりで行くの怖いからついて来て」と頼まれ、付き添うことに。しかし入学から1ヶ月後、数十人いた付き添いは数人だけになっていて…。次回に続く「療育手帳を取得した話」(全38話)は12時更新!
2023年06月06日子どもが小学生になるタイミングは、親子の心身に大きな変化が現れる時期でもあると言われています。もし子どもから登校前に不調を伝えられたら、あなたならどうしますか……?今回は人気クリエイターのねこじまいもみ(@neko_jima_imomi)さんの体験談をもとに描かれた漫画『繊細さん長女が泣きながら学校へ行った日々』から、話の展開を予想していただく漫画クイズをお届けします!長女が登校直前に……いもみさんの長女わっちさんは、小学校に入学した2週間後から、登校前に腹痛を訴えるようになりました。そこでいもみさんが一緒に登校してみるも、学校が見えた瞬間に『お母さんと離れたくない』と泣き出してしまい……?長女が帰宅……学年主任の先生の協力で、なんとか登校できた長女。その日の夜、帰宅した長女にいもみさんが話しかけると……?ここでクイズです!この後いもみさんは、長女の言葉に困惑してしまいます。さて、このとき長女が話した内容とは、一体どんなものだったでしょうか?ヒントとして長女は、学校にいる間ずっと“あること”を考えているようです……。長女の言葉とは……?正解は「お母さんのことばかり考えてる」母と離れることに不安を抱きながら登校していた長女の言葉に、驚きを隠せないいもみさん。その後彼女は小児科へ行くと、そこで長女が『母子分離不安』の症状に当てはまると知らされるのでした……。こんなときどうする?わが子の不調の理由が『お母さんと離れたくない』からだと知ったら、戸惑ってしまうのも無理ありませんよね……。その後のお話でいもみさんは、長女の症状が『母子分離不安』に当てはまると知らされます。あなただったら、こんなときどう対処しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@neko_jima_imomi)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年06月03日「ちょっとほかの子どもたちと違う?」幼稚園で感じた息子への違和感。でも園からの指摘はなし現在中1の長男は、幼稚園のころから「ちょっとほかの子どもたちと違う?」と思うことが多々ありました。例えば…・まわりの子どもが集団で闘いごっこをしているときに、一人か少人数で砂遊びや木登りをしている。・朝の会の時間に教室に入らず、ホールで遊んでいる。・園庭や公園で遊んでいるとき、ほかの子どもは「帰るよ。来ないと置いて行くよ」と言われると「置いてかないで」と慌ててお母さんのところに行くのに、息子は私の姿が見えなくなっても余裕で遊び続けている。・遠足など、本人も楽しんでいた行事が終わるとき、「全然楽しくなかった!初めからきたくなかった!」と言うことがある(最近本人に聞いたら、名残惜しい気持ちをこのように表現していたと教えてもらいました)。などです。こうした違和感は積み重なっていましたが、幼稚園の先生から何も言われませんでしたし、当時の私はこの違和感をしっかり言語化できる状態ではありませんでした。また、うちの学区の小学校には特別支援学級がなかったため、小学校は通常学級に入学することになったのです。自信喪失がきっかけ?小2の冬から不登校、そして通級へしかし長男は、小2の冬から不登校になりました。これといったきっかけは分からないのですが、強いて言えば、秋に教室で吐いてしまったこと、プリント系の習い事をしていたのですが問題が難しく解けなくなってしまい退塾したこと、また当時スイミングを始めたのですが、まわりの子どもたちのように泳げずやめてしまったことなどが続き、自信をなくしてしまっていたのかもしれません。そして不登校が続き進級した小3の始業式、長男は私と一緒なら登校することができました。その次の日は激しく抵抗しましたが、そのとき、外まで迎えに出てくれた先生に、「今日は帰っていい。その代わり明日は絶対おいで」と言われ、次の日は登校することができました。それから1年間、毎日、私は長男と一緒に学校へ行きました。Upload By ユーザー体験談長男は抵抗しても教室に入れば楽しそうに過ごしていたので、やがて学校での待機が必要なくなりました。帰りも一人で帰れるようになり、長男が教室に入ったら私はパートの仕事に行くようになりました。おそらく、小3になってクラス替えがあったのと、担任の先生が男の先生になったことで気分が変わったのかな、と思っています。とはいえ毎日送るのは大変で、4歳差の次男も一緒になって「保育園行きたくない」というので、仕事に遅刻することもたびたびありました。それでも、「幼稚園に入ってすぐに弟が産まれて甘えられなくなったから、今一緒に通うことで甘えたい気持ちを満たしているのかな」と思ってつき合いました。そして、登校ができるようになったタイミングで、長男は教育センターで知能検査を受けました。ほかの数値に比べて処理速度指標(PSI)が低い傾向にあるので、もしかしたら視覚情報の認識、記憶などが苦手だったり集中力がすぐに切れてしまうことが多く、勉強などに苦手意識を強く感じているのかもしれないと説明されました。診断はおりませんでしたが通級指導教室を勧められ、通っている学校には通級指導教室がなかったため、小3の2学期から他校の通級指導教室を週1回利用するようになりました。通級指導教室は「息抜きになればいいな」と思っていた程度でしたが、ここでは苦手な漢字を個別で指導してもらったり、得意なプログラミングをやらせてくれました。SST(ソーシャルスキルトレーニング)もできたらと思いましたが、ほかのお子さんたちと一緒に取り組む課題を出しても、協力してやることはできなかったと通級指導教室の先生から聞き、本人も前向きに取り組める個別指導中心でみてもらったほうがいいかなと私も考えるようになりました。コロナ休校明けに再び不登校、起立性調節障害との診断、そして学校に特別支援学級ができた登校が習慣づいたころ、新型コロナウイルス感染症による休校があり、その休校明け、小4になった長男は再び不登校になってしまいました。Upload By ユーザー体験談休校中の長男は、出された課題はそれなりにやっていました。それなのに、休校が明けたらその範囲をまた授業でやっていたようで、「家でやったことは意味がなかった」と感じてしまったようです。また、分散登校が終わったら密な状況になり、「三密を避ける」が徹底されていないこと、マスクをしっかりつけていないクラスメートがいることにも納得がいかなかったのだと思います。また、友人と遊ぶ約束をしても行ってみると誰もいなかったことが2回続いたり、下校中に転んだと膝を深く擦りむいて帰ってきたことがありました。本人は何も言いませんが、おそらく、友人関係で何かトラブルがあったのかもしれないと思っています。夏休み明けは朝起きられない日が出てきて、近所の小児科に行ったら「起立性調節障害でしょう」と言われました。行ったり休んだりを繰り返すうちに、私も夫も欠席の連絡をするのが苦痛になり、「無理に行かせなくていいんじゃないか」と思うようになり、行きたくない気持ちを受け入れる選択をしました。その後小5になったとき、次男が小学校に入学しました。そしてこのとき学校に特別支援学級ができたのです。次男も気になるところがあり、就学前に知能検査を受けていました。診断はおりなかったので通常学級に進んだのですが、週末の宿題に苦手意識のある作文が出されるようになり、この宿題を渡される金曜日ごとに休むようになってしまいました。そしてそのうち金曜日以外も行きたがらなくなりました。長男を追うように不登校になった次男…。私は二人をつれて、メンタルクリニックを受診しました。すると先生に、「二人とも診断をつけるなら自閉スペクトラム症(ASD)」と言われたのです。長男については「やっぱり」、次男については「ADHDかと思ってたけれど、自閉スペクトラム症なんだ」と思いました。ともあれ、診断がついて安心しました。これで支援が受けやすくなると思ったからです。その後、次男を特別支援学級に転籍させました。長男は特別支援学級に抵抗があると口にしていたのでそのまま通常学級に在籍しました。Upload By ユーザー体験談次男は特別支援学級に移ってからも気の向いたときや、参加したい行事のときだけ登校しています。初めは私が教室の中につき添っていましたが、次第に次男の席の横、教室の隅、教室の外と、つき添う場所をはなしていきました。今でも行く前は「面倒臭いなあ」と言われたりしますが、教室に着くと楽しそうにしています。長男は、自校に通わなくなっても通級指導教室だけは通い続けました。小6の後半、パソコンの授業なら参加するというので、自校の担任の先生がパソコンを使う時間を設定してくださり、その時間だけ参加しました。長男はパソコンが得意なので、ほかの子どもが息子の周りに集まり、その時間は長男も楽しそうでした。このときばかりは、「こんな風に学校を楽しんでもらいたい」と思う光景を見ることができましたが、授業が終わるやいなや、息子は給食も食べずにさっさと帰ってしまいました。「おれも初めからこのクラスがよかった」という発言に通常学級を選んだことを後悔…そして月日は流れ、長男が卒業間際のときのことです。私は、長男から忘れられない言葉を聞くことになりました。次男の過ごす特別支援学級を見て「おれも初めからこのクラスがよかった」と、ふと言ったのです。やっぱりこっちの方が合っているよね、初めに気がつかなくてごめんね、ずっと苦しかったね…。越境してでも、特別支援学級に入れればよかったかな、そんな思いが私の中に渦巻きました。違和感を無視しないで特別支援学級を選んでいたら、長男は不登校にならず、学校を楽しいと思えたかもしれない…今となっては正解は分かりませんが、とても考えさせられた出来事でした。Upload By ユーザー体験談現在の長男は、学区の中学校には行きたくないということで、私立の不登校特例校に籍を置き、主にオンラインで授業に参加しています。週1回は登校するようにと私や夫から言っており、今のところそれは守ってくれていますが、本人いわく「できれば週1回すら行きたくない」とのことです。私立中学在籍だと市の制度の通級指導教室は使えないそうで、今は通っていません。今後、できれば学校で楽しく過ごせるようになってほしい、学校が無理なら放課後等デイサービスや、オンライン上でもいいので仲間をつくって、人と関わることへの抵抗感が減るといいな、と親としては思っています。自分に自信を持って、得意を伸ばせたら、幸せな人生を送れそうな気がします。子どもたちには、幸せな人生を送ってほしいと心から願っています。イラスト/カタバミエピソード参考/ちゃいぬ(監修:新美先生より)少し後悔したエピソードをあえてお話しくださってありがとうございました。大人数の児童が一つの教室の中で全員ほぼ同じことをやるのが当たり前という現在の公教育の枠組みでは、さまざまな理由でその場所で学習したり生活することが苦しくなる、学校に合わないお子さんが一定数いるのはもはや当然のことだと思います。長男さんの7年余りの学校とのおつき合いの歴史をお伺いして、その都度一生懸命頑張っていた長男さんとそれに寄り添ってご苦労されたお母さまの様子が伝わり、涙しました。本当にお疲れ様です。通常学級の流れには何となく違和感を感じたり、ひそかにストレスをためてしまうお子さんが、心身疲弊して学校に行けなくなったり、それでもちょっとよくなるとまた頑張って登校して、再びストレスをためて疲弊してという繰り返しの日々を送るのは本当に苦しいです。そんな中で、自分らしさにフィットする通級指導教室の先生と出会えたのは長男さんにとって良かったですね。長男さんが、小学校卒業式間際に「おれも初めからこのクラスならよかった」とおっしゃられたとのこと。これはお母さまとしては後悔してしまう言葉だったかもしれません。この時期の長男さんの本音からの言葉だったとは思います。もっとスムーズに、本人のペースで過ごせる場につながっていたらというのは振り返れば思うことでしょう。そうはいっても、環境としてはベストじゃなかったとしても、長男さんとお母さまが、試行錯誤しながら過ごした6年間のなかで、長男さんご自身がさまざまに実感して、自身の糧として得られたものがたくさんあるのではないでしょうか。その経過があって自己理解が深まっているからこその「おれも初めからこのクラスならよかった」という言葉が長男さんから出てきたのかもしれません。支援者の側としては、今回のエピソードからも、本人に適した環境を早めにきちっと情報提供してつなげていかないといけないということについて、身を引き締めることは必要です。現在の長男さんが、不登校特例校でオンラインで授業を受けたり、週1回登校したりとマイペースに学校と付き合えているとうかがえてほっとしています。自分に合った環境を選んで、自分らしい生活をしていくなかで、信頼できる人間関係を増やしていけることを願っています。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月28日大きい病気をした際に医師から伝えられる、『余命宣告』。宣告された本人はもちろんのこと、家族や友人なども不安な気持ちになるでしょう。アイドルグループ『「「「ゆきさき」」」』のメンバー、想都ぱら(@miss_Para_lleL)さんの95歳の曾祖父は、医師から「1週間も持たない」といわれたそうです。曾祖父のことを心配し、入院先に顔を出した想都さん。病状が気になっていたところ、曾祖父は「もう終わり」と発し、そのままこのようなポーズを取りました。なんとダブルピース!想都さんの家系は代々明るい性格の人が多いそうで、想都さんは曾祖父のダブルピースに「血縁を感じる」と思ったといいます。元気になった曾祖父は、想都さんにメッセージを送りました。「生きて帰りました。頑張ってます」想都さんは曾祖父からのメッセージに、「すごーい!偉い!」と返します。2人のやり取りを見た人からは「ノリが最高ですね」「95歳の『生き帰りました』はパワーワードだ」などのコメントが。さらには、曾祖父の体調を気遣う声も多数あり、想都さんは「私のひいおじいちゃんに温かい言葉をかけてくれてありがとうー」とつづっています。楽しいやり取りが末永く続いてほしいですね![文・構成/grape編集部]
2023年05月27日栗原クリニック東京・日本橋院長が監修5月15日、食べ方や生活習慣の工夫により肝臓の脂肪を落とし、内臓脂肪を減らしてやせようという新刊『肝臓の名医が明かす! 1週間で内臓脂肪が自然に落ちる本』が発売された。同書は前慶應義塾大学大学院教授、前東京女子医科大学教授で、栗原クリニック東京・日本橋院長、医学博士、日本肝臓学会専門医、日本内科学会認定医の栗原毅氏が監修を担当。出版社は宝島社で、A4判、80ページ、定価は1,100円(税込)である。内臓脂肪を自然に落とす5つのコツほか運動や食事制限を頑張ってもなかなかやせない。そのやせない原因は肝臓にあるのかもしれない。体内の臓器の中で最も大きい肝臓は、2000種以上の酵素を分泌、栄養の代謝、解毒、胆汁の生成といった生命活動に欠かせない複雑な役割を担っている。栗原氏によれば、日本人の約3人に1人は脂肪肝であり、飲酒の習慣がない人にも珍しくない。脂肪肝の状態では肝臓の機能が低下しているため、充分な代謝機能は期待できない。肝臓の脂肪を落とせば代謝が向上、自然にやせていく体になるという。同書では、肝臓の脂肪を落とす食べ方と生活習慣を解説する。内臓脂肪を自然に落とす5つのコツ、効果を上げる食べ方と食材、運動と生活習慣などが紹介されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※肝臓の名医が明かす! 1週間で内臓脂肪が自然に落ちる本 ‐ 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル
2023年05月26日ペットと暮らす世の中の飼い主は、きっとたびたびこう思っていることでしょう。「愛しい『我が子』を置いて、家から離れたくない!」…と。たったの数時間とはいえ、ペットの愛らしい姿を見たり、体に触れたりできないのはつらいもの。しかし、通学や仕事の関係上、ずっと家に引きこもる生活は現実的とはいえません。愛ゆえの葛藤を飼い主が抱えている一方で、自宅で留守番をしているペット側はどう思っているのでしょうか。猫とたわむれたい小学生と、小学生とたわむれたい猫なみそ(@omochi_nam01)さんがSNSに投稿したのは、朝の賑やかな風景をとらえた写真。平日の朝、小学校へ登校しようとした、なみそさんの息子さんたちは、毎朝恒例のひと時を過ごしていました。親としては、遅刻をしないように余裕をもって出発してほしいものですが…きっと誰もが「ずっとこの時間が、ずっと続けばいいのに」と思ってしまうことでしょう!息子さんたちが一身に愛を受けているのは、なみそさん一家の愛猫!きっと息子さんたちは、たった数時間でも、かわいい愛猫かとの別れが名残惜しいのでしょう。会えない時間を先に埋めるように、猫とスキンシップをとっていることが分かります。そして、あふれんばかりの愛は猫にもちゃんと伝わっている模様。とても幸せそうな表情で、猫も息子さんたちに甘えているようです!猫がランドセルの上に乗って甘えているのは、「学校に行かないで、このまま遊ぼうよ!」という気持ちの表れなのでしょうか。飼い主側が「離れたくない」と思っているのと同時に、ペット側も同様の気持ちを抱いていることが伝わってきますね。癒しとかわいらしさがぎゅっと詰まった光景は、ネットを通してたくさんの人に笑顔を与えてくれた模様。「一生見ていたい…」「これが平和か」といった声が上がっています。我が子たちの楽しそうな姿を見て、ほほ笑ましい気持ちになっていた、なみそさん。そんな中、息子さんがぽろっと漏らした心からのひと言を、なみそさんの耳はしっかりとキャッチしていました。「学校に連れて行きたい…」…気持ちは痛いほど分かりますが、残念ながらペットを学校に連れて行くのは厳しいでしょう。帰宅したら、そのさびしい気持ちが吹き飛ぶほどに、幸せな時間をたっぷりと過ごしてほしいですね![文・構成/grape編集部]
2023年05月16日今回の内容は、辛い描写があります。不安を感じる方は閲覧をお控えください。 このお話は作者リコロコさんに寄せられたエピソードです。登場人物の名前など、一部脚色を加え漫画化しています。■前回のあらすじ積極的な治療はせずに家族の時間を優先すること、でももし想定より容体が良かったら手術を受けることを希望として伝えた芽衣と夫。次に通院するのは出産のとき。芽衣はお腹の赤ちゃんと桜を見られる日は来るのだろうかと考えてしまう。予定日まで一週間あるのに…1人で分娩室へ予定日まではまだ時間があると思っていたのに、突然の破水でお産が始まりました。産まれたら、わずかな時間しか生きられないかもしれない赤ちゃん。ずっとお腹にいてほしいとすら思ったことがあるのに、こんなに急にお産が始まるなんて…。次回に続く 「天使が生きる奇跡」(全29話)は12時更新!※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2023年05月15日不登校の歩き方は一人ひとりにある。1万人の当事者、親たちの言葉と語りーー『不登校の歩き方』少子化が進むなかでも不登校の小中学生は毎年増え続け、文部科学省によると2022年には全国で24万人、コロナ禍の自主休校など潜在的な不登校をあわせると30万人になると言われています。本書は、1万人を超える、不登校を経験した子どもたちや保護者の語りの記録から生まれ、不登校の悩みと質問に加え専門家のアドバイスがこの一冊に詰まっています。本書では、不登校に対する基本的な考え方や関わり方、子どもをより深く理解するためのヒント、昼夜逆転やネット・ゲーム依存への対応、きょうだいへの配慮、学校とのつきあい方、発達障害と不登校、進路問題など、多岐にわたる内容が取り上げられています。不登校は子どもからのSOSかもしれません。親は「不登校になってしまった」という言い方をする場面もありますが、これを「不登校になることができる」と考えてみると、子どもの見方も少し変わってくることも。親にとって不登校は困ったことかもしれませんが、子どもにとってはプラスの面もあると本書では書かれています。本書は、不登校で傷ついた子どもたち、そして、わが子と共に傷つき、悩み苦しみ疲れはてた親にとって「あわてない、せかさない、くらべない」ための処方箋のような一冊になるのではないでしょうか。子どもの心に寄り添う、ゆかいでホッとするお話ーー『がっこうのてんこちゃんはじめてばかりでどうしよう!の巻』この春、新1年生として小学校に通い始めている子どもたちもたくさんいることでしょう。授業や給食、クラスメイトなど、初めてのことだらけの学校生活。楽しい気持ちと同じくらい、不安やドキドキを毎日感じているのではないでしょうか。本書は『ツレがうつになりまして』の著者、漫画家・イラストレーターのほそかわてんてんさんが、そんな子どもたちに寄り添うお話をユーモラスな絵と文で綴った一冊です。本の主人公「てんこちゃん」は、初めてのことがとっても苦手。学校が始まり、クラス全員の前で自己紹介をすることになりましたが、緊張して何も言えなくなってしまうエピソードのほか、お弁当や遠足のお話などが全部で5話入っています。初めての学校で、誰もが経験する不安を「てんこちゃん」が少しずつ乗り越えていく姿を描いた本書は子どもたちの心に寄り添い、安心感を与えてくれることでしょう。絵と文が一体化しているので読みやすく、親子での読み聞かせはもちろん、子どもが自分で読むファーストブックにもおすすめです。日常生活、職場での困りごとに対する対処法が盛りだくさんーー『女性の発達障害 困りごとにどう向き合うか』発達障害は、男性よりも女性の方が症状が目立ちにくいことから、診断が遅れたり、診断されないまま成人してしまう人も多いと言われています。特に女性は、家事や育児など、家庭内での役割を任されることがまだまだ多い社会であり、その中で特有の負担、生きづらさを感じることも少なくないと考えられています。本書では、そんな発達障害がある女性たちが抱える悩みや生きづらさについて、具体的なアドバイスが提供されています。特に、「女性なのに」という視線、社会で求められる女性像とのギャップが、発達障害がある女性たちを苦しめることもあります。本書では、発達障害の基礎知識から始まり、家事、買い物、恋愛、人間関係など、日常生活、職場での困りごとや発生しやすいトラブルに対する具体的な対処法が紹介されています。この本の最終章では、自分をいたわり、自己肯定感を高める方法についても言及されています。あらゆる状況に対する具体的な対処法を知っていても、日常的に自分を責めてしまう癖があったり、リフレッシュ方法を知らなかったりすると、根本的な生きづらさは解消されないままになってしまうかもしれません。自分自身の心身の状況に向き合い受け入れることが、生きづらさをやわらげるための第一歩になるのではないでしょうか。本書は、当事者だけでなく、その家族、支援者などにもおすすめの一冊です。具体的な改善策をーー『マンガでわかる!「わたし、発達障害かも?」生きるのがラクになる「話し方」あります』本書は、発達障害と診断を受けた人やグレーゾーンの人、「自分は発達障害かもしれない」と思っている人が困りがちなコミュニケーションにおける問題について、具体的により現実的に改善していく方法として、精神科医ゆうきゆう先生の「心理メソッド」を漫画家jamさんのマンガで描いた作品です。「伝えることは1つ」に絞る、雑談や会話を途切れさせない「質問」のコツ、話す割合は「相手7:自分3」がちょうどいいなど、人間関係を円滑にする「コミュニケーションスキル」について解説されています。また、仕事がスムーズになる「報・連・相」の基本や、職場で使える「話す力」や「分かりやすい指示をもらうための工夫」、疲れやすい方に向けた「休憩の取り方のコツ」などのアドバイスも書かれています。本書の大半はマンガで構成され、困りごとやスキルなど項目ごとに描かれているので、自分が読みたいページから気軽に読むことができます。困りごとや苦手なことの改善策を一つひとつ具体的に知ることで、日々の生きづらさや不安が軽減されるヒントとなるのではないでしょうか。『発達障害のペアレント・トレーニング簡易版: プログラムの進め方と運営のコツ』「ペアレント・トレーニング」とは、保護者の方々が子どもとのより良いかかわり方を学びながら、日常の子育ての困りごとを解消し、子どもの発達促進や行動改善を目的とした保護者向けのプログラムです。もともと、知的障害や発達障害のあるお子さまを持つご家庭向けにアメリカで1960年台に開発されましたが、現在は幅広い目的や方法で展開され、多くの種類があります。本書は、ペアレント・トレーニングを効率的かつ効果的に行うための支援者のための実施マニュアルです。日本で広く普及している種類の1つ「精研式ペアレント・トレーニング」の従来10回程度のプログラムを、本書では全6回に凝縮。少ない回数で効率的に開催できるように工夫されています。第1章ではペアレント・トレーニングの基本を、第2章では全6回の実施の流れを「ねらい」「教示例」「ポイント」に分けて詳細に解説。また、ファシリテーターから参加者へ向けた効果的な言葉かけや、よく出る質問とその対応などもリアルに描かれ、実施のイメージがつかみやすい内容となっています。さらに、当日に提示するスライド資料の例も豊富に紹介され、巻末には「ワークシートとホームワーク」やパンフレットなど運営に役立つ資料も収載されています。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月14日現在配信中の「BTS」J-HOPEとSUGAのソロドキュメンタリーが、『j-hope IN THE BOX』、『SUGA: Road to D-DAY』として1週間限定で劇場上映されることが決定。映画のポスタービジュアルも到着した。『j-hope IN THE BOX』は、「Jack In The Box」の制作過程とリスニングパーティー、「ロラパルーザ」の公演準備からステージ上での姿まで、200日以上のアーティストJ-HOPEの日常記録を盛り込んだドキュメンタリー。『SUGA: Road to D-DAY』では、18歳、大きな夢を抱きながらも悩みも抱えていた少年ミン・ユンギ。28歳、グローバルに活躍するアーティストとして、世界を輝かせる存在となった「BTS」のSUGA。そして30歳、偉大な歴史を描いた後、ミン・ユンギあるいはSUGA、あるいはAgust Dがアルバム作業を進めながら、新しく話したいストーリーと、見たい夢を探すための旅に出る。映画では、ここだけでしか観ることができないJ-HOPEとSUGAによる劇場版オリジナルコメントを用意。前売特典は、ムビチケカード特典として「オリジナルミニクリアファイル(A5サイズ)」、ムビチケオンライン券特典として「オリジナルスマホ壁紙」を制作。ムビチケカードは5月12日(金)11時より、劇場は6月2日(金)より販売開始となる(※数量限定無くなり次第終了)。『j-hope IN THE BOX』『SUGA: Road to D-DAY』は6月23日(金)より1週間限定公開。(cinemacafe.net)
2023年05月10日キャンペーン期間限定で7+1日分ドライフルーツ・ナッツ他食品の卸売・輸出入・販売事業を展開する株式会社デルタインターナショナルは、『一週間分のロカボナッツ』の「One More Healthy Day」キャンペーンを実施している。『一週間分のロカボナッツ』は、7日分で7パック入りだが、今回のキャンペーンでは1日分多く、8日分の8パック入りとお得な内容となっている。同製品は、美味しさと健康を両立させた理想的な商品。毎日の食生活に取り入れやすく、手軽に美容と健康に必要な栄養を摂取できる。1パック30g(1日分)入りで食べやすく、続けやすいのも魅力である。ロカボでは1食あたりの糖質が20~40g以内『一週間分のロカボナッツ』は、糖質を適正に摂取する「ロカボ」に適した、クルミ・アーモンド・ヘーゼルナッツを黄金比率で配合したミックスナッツ。ナッツには、植物性たんぱく質・ビタミンE・オメガ3脂肪酸等が豊富である。ナッツは、素材そのままでも美味しく楽しめる。食塩・油不使用で素焼きしたナッツは、糖質が1パックあたり1.6g。1日分のナッツが、個包装になっていて持ち運びが可能。毎日の糖質コントロールにも便利である。ナッツは、サラダやヨーグルトにトッピングしてもOK。咀嚼を促すナッツは満足感も高く、空腹を満たしてくれるので、間食やおやつにもオススメである。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース 株式会社デルタインターナショナル※One More Healthy Day
2023年05月02日子どもが小学生になるタイミングは、親子の心身に大きな変化が現れる時期でもあると言われています。もし子どもから登校前に不調を伝えられたら、あなたならどうしますか……?今回は人気クリエイターのねこじまいもみ(@neko_jima_imomi)さんが優しいタッチで描く漫画『繊細さん長女が泣きながら学校へ行った日々』の中から、その後の展開を予想していただく漫画クイズをお届けします!いもみさんの長女わっちさんは、小学校に入学したての1年生。入学してから2週間が経ったある日、いもみさんは2日連続で長女から『お腹が痛い』と言われて……?ここでクイズです!この後いもみさんは、遅刻を心配する長女に“ある提案”をします。それは一体どんな内容でしょうか?ヒントとして、長女は毎朝上級生と一緒に登校しているようです。いもみさんの提案とは?正解は「一緒に登校する」その後、長女が落ち着くのを待ってから登校に付き添ったいもみさん。その最中に長女から『お母さんと離れたくない』と告げられるのでした……。こんなときどうする?登校直前に不調を訴えるわが子の姿を見たら、思わず心配してしまいますよね……。今回いもみさんは学校までついて行き、その後長女が慣れるまで“母子登校”する道を選択しました。あなただったら、こんなときどう対処しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@neko_jima_imomi)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年04月13日発達障害のある子どもの不登校。特性のふまえ方は?不登校の小中学生は年々増加傾向にあります。発達障害のある子どもの場合、「学校」という枠組みや「標準」とよばれるようなものにフィットしづらい傾向があり、困りごとを抱えている中で不登校につながることがあります。そこでLITALICO発達ナビでは2023年1月に「発達障害のある子の不登校サポートセミナー」を開催し、臨床心理士・公認心理師であり、東京都内でスクールカウンセラーも務めていらっしゃる初川久美子先生に、不登校サポートに関してお話いただきました。このコラムでは不登校生セミナーでの講演から一部を紹介し、さらにあらたな質問と回答を加え「発達障害のある子どもの特性のふまえ方、自宅での過ごし方、学習のすすめ方」を中心にご紹介します。子どもが「学校に行きたくない」と言い出したときは、子ども自身がさんざん悩みに悩んだ結果のうえで、それでもどうにもならなかったから出している「SOS」であり、問題を解決するよりも先に、まず休養をとることが最優先と考えましょう。保護者の方自身も悩み、サポートしていくうちに疲れてしまうという声も多く耳にします。大人自身が不安な気持ちを信頼できる人に話したり、今や将来への情報を集めてみる(想像より選択肢は多く不安が少し解消されるかもしれません)、そして保護者が自分自身を休める時間をつくることが大切です。発達障害のある子どもの場合、「学校」という枠組みや「標準」とよばれるようなものにフィットしづらい傾向があります。能力として「できる/できない」以前に、学校生活を送るだけで消耗しやすい状態になりやすく、自分自身のコンディションによって思うような行動ができずに困りごとを抱えてしまうことも多く、不登校や行き渋りにつながることがあります。では、発達障害のある子どもの特性のふまえ方はどう考えたらよいのでしょうか。発達障害には主に3つのグループがあります。Upload By 発達障害のキホンしかし、「自閉スペクトラム症のある子どもの不登校には○○をしたら正解」「ADHDのある子どもの不登校は、このようにサポートしたらうまくいく」「学習障害のある子どもの不登校の対応はこれ」などといった、型の決まった解決方法というものは、残念ながら存在しません。発達障害は、その子の一部分でしかないため、お子さんの状態は「特性によるもの、性格によるもの、環境によるもの」などさまざまです。そのため特性にだけ焦点をあてて対応するのではなく、特性による対応は「大まかな方針」として考えるとよいと思います。では、以下でそれぞれの特性のふまえ方の例をご紹介します。例1、ルーティンがあるほうがよいかルーティンを取り入れられるのであれば、家での過ごし方の”大まかなスケジュール”をお子さんとの話し合いで決めてもよいと思います。例えば「午前中は本を読んで、ゲームは午後からにしよう」「1日1ページは漢字ドリルをやろう」など。また、何をしていいかわからないと困ってしまい「ルーティンがあったほうが過ごしやすい」というお子さんもいるので、その場合は何かルーティンがあることで、「今日も一日中何もしなかった」「つまらなかった」などとなることを防ぐことができるかもしれません。例2、学校を休むことに罪悪感が強い場合学校に行くのはつらいけれど、休むことへの罪悪感が強いお子さんもいます。その場合は、学校との関わり方を模索するとよいでしょう。詳しくはこちらのコラムをご覧ください。例3、どこでどう過ごすか「家で静かに過ごすだけなのは苦痛」というお子さんもいらっしゃると思います。例えば「放課後の校庭開放に行ってみよう」「放課後は友達と遊ぼう」「朝など、保護者と一緒にジョギングしよう」など、少し広い場所などで活動する時間をつくるとよい場合があります。自治体の適応指導教室の利用を考えてもいいかもしれません。例4、最低限、守ることを決めたほうがよい場合自分がやりたいことに対して制御できないというお子さんもいると思います。保護者の方もこのままではルールがなし崩しになってしまって危険と感じるようなとき、最低限のルールを決めることは必要だと思います。例えば「ゲームを始めると歯止めが利かず、いつまでもやり続けてしまう」などの場合は「ゲームの終わりの時間を決める」「夜はゲームをしない」「寝る時間を決める」「夕食は家族と一緒に食べる」など、(すべてを制限するのではなく)ルールを厳選して持つことが必要かもしれません。ここからは、子どもが不登校になったとき保護者はどうしたらよいのか、学校との連携についてなど寄せられた質問に初川先生に具体例を交えてご回答いただきます。Q.不登校になり家でゲームをずっとやっている息子。依存症にならないか心配【質問】不登校の小4の息子(自閉スペクトラム症/ADHD)がいます。ゲームが大好きで延々やっていても楽しそうです。無制限で徹夜でやりたがります。それでも許可してよいのでしょうか。依存にならないか心配です【回答】許可しない方がいいと思います。息子さんの特性的な面を考えると、ゲームのような楽しいものから離れづらい(自らおしまいにすることが苦手な)面があるのではと感じます。子どもは、好きなものには飛びつきやすく、生活リズムや体調管理、そして家族との生活(一人で生きているわけではない)を考慮して自らの行動をコントロールすることについては、まだまだ未熟、未発達な面があります。そういった意味で、家庭としてルールは設定してあげたほうがよい場合があります。息子さんの場合はそうだと思います。その設定の仕方はお子さんの特性や状態と家庭の考え方によるとは思います。終わりの時間を定めるだけにするか、始まりの時間も定めるか(不登校のお子さんのご家庭でよくあるのは「ゲームは午後から」や「ゲームは学校が終わった時間から」ですね)、食事は家族と一緒に取ることも追加するか、そのあたりはお子さんとも話し合ってご家庭の方針でと思います。不登校なり始めの際に、「学校に行っていないのだから、ゲームは禁止」とされるご家庭があると思います。また、「学校を休んでいるなら、寝ているか勉強しているか、あるいはお手伝いするかのどれかじゃないとだめ」と考える保護者の方もいらっしゃるように感じます。学校に行けないことの罰として、お子さんの好きなものを取り上げてしまうような対応をすると、お子さんは学校に行けないのもよくないと分かっているのに、さらに家でも苦しい状況に陥ってしまいます。また、休みはじめは疲れ切っていたり、好きなことすらやる気が湧かないような状態のこともあります。そういう場合は、お子さんの好きな活動や遊びをする時間をうまく取り入れていくことはとても意味のある大事なことになります。子どもは遊びから元気をもらう場合が多くあります。ただ、だからといって、際限なくさせるというのはまた違う話です。結果としてお子さんが一時的に昼夜逆転になることは多くのケースでありますが、昼夜逆転を引き起こすような設定をする(際限なく動画やゲームを許可する)のはちょっと違うと感じます。お子さんが落ち着いて話せそうなときに、生活のルールについて話し合うことは大切です。ただ、それがあまりにも細かすぎるとそこにもお子さんが疲弊してしまうので、ざっくりとしたルール(消灯時間やゲーム・動画の終わり時間を定めるなど)でよいように感じます。Upload By 発達障害のキホンQ.ルーティンがあるほうが安心して過ごせるようだが、時間の感覚が苦手な場合、どうしたらいい?【質問】子どもは「ルーティン」は好きなのですが、 時間感覚に少し苦手があるのか、 時間で決めるとうまくいかない場合が多く、親子共に困ることがあります。 時間感覚に少し苦手な場合のルーティンづくりのコツがありましたら教えていただけると幸いです【回答】ここはぜひご本人とも話し合っていただきたいのですが、時間管理を細かく決めすぎるとせっかくの過ごしやすいはずのルーティンがそうではなくなってしまいます。まずは親子で工夫を考えていただければと思います。私は基本的には時間は決めすぎない方がよいと思っていて、日によって多少ずれるのは自然なことだと思います(コンディションがいいからたくさん何かをやる日もあれば、やる気がどうにも出なくて少しゆるく過ごしたくなる日もあるのは自然です)。そういう意味で、帳尻を合わせるところをむしろ考えたらよいのではと思います。夕食は何時から(多少幅を持たせておいた方が苦しくはならないと思います)、寝る時間は何時といったざっくりさ。あるいは、午前中の間にこれとこれをする、くらいのざっくりさ。本人とどこで帳尻を合わせるか、つまり、優先順位の高い時間のルールはどこかを定めるという話し合いをぜひしていただければと思います。保護者が声をかけるのはその決めたところだけでいいのか、そのほかもリマインダーとして声をかけてほしいのか、そのあたりも相談できるといいと思います。ルーティンによって安心がもらえるタイプの方は、ぜひルーティンによって心穏やかに過ごせることを受け取ってほしいと思うので、だからこそルーティンに振り回されないことが大事になります。また、大人になってゆくことを考えると、ルーティンと自分自身のコンディションとを考慮できるようになっていくことも大事なことにはなります。例えば今日は疲れているから今日はこれはやらない、という多少の臨機応変さです。今そこまでできずとも、ゆくゆくそうした臨機応変を入れても大丈夫なだけの余白は残しておきたいという意味で、ゆるめのルーティンを一緒に検討しておくという準備が今からできるのではと思います。Upload By 発達障害のキホンQ.発達障害があり、服薬をしている娘が最近になりこだわりも増え毎日学校に遅刻。薬の増量をお願いしたほうがいい?思春期特有のパワー不足?【質問】自閉スペクトラム症(ASD)とADHDがあり、服薬をしている小学6年生の娘がいます。最近、こだわりも増え、学校に行きたくないと言い出し、理由は自分でも分からないと言いますが、毎日遅刻して登校しています。薬の増量をお願いするのか、思春期でよく起こるパワー不足による不登校が起きているのか、どうやって判断をしたらいいでしょうか?【回答】まずは、遅刻してでも毎日通っているのは娘さんはとても頑張っているのだと感じます。娘さんに限らず、学校に行きたくないと感じる子どもは、その理由をしっかりと語れることはあまり多くありません。学校あるいはそのほかの場面で、何らか苦戦している・つらいことがあると理解しておきましょう。自閉スペクトラム症とADHDがあるとのことですが、その場合、学校生活や集団生活ではさまざまに困難があることが考えられます。予期せぬ展開に戸惑ったり、注意集中が困難で頑張ろうとしているのに気がそれてしまったり。クラスの仲間との関係も気になるところです。そして小6だと授業がとても難しく、進みも速いかもしれません。遅刻によって参加できない授業があると、飛び飛びに受講することとなり、都度戸惑っている可能性もあります。授業はまだ参加さえしていれば過ごしやすいと感じるものの、休み時間をどう過ごしたらいいか分からない、誰かと一緒にいたいのにひとりぼっちになる。こうしたことが学校のつらさの要因になっているお子さんもいます。このように、さまざまな可能性が考えられます。まずは、担任の先生に、娘さんが学校で過ごしているときの様子(授業場面、生活場面、人間関係についてなど)を聞いてみるのがよいのではないでしょうか。また、娘さんにも学校で楽しい時間や授業があるか、困っていることはないかなど聞いてみるといいと思います。思春期になると、学習がどんどん難しくなり、ある程度の意欲がないとつらくなりやすいです。自分のことも多少客観視できるようになる中で、学校という環境(学習、友達、先生などさまざまありますが)にしっくりくるかどうかというところに自覚的になってくる面があります(これは成長の一つとも考えられます)。「思春期でよく起こるパワー不足による不登校」が何を指すのか私には分かりませんが、ともあれ、型にはめすぎることなく、お子さん本人がどう困っているのか、意欲などのコンディションはどうかなどを多角的に見ていただければと思います。親が学校に行ってほしい思いが強く、それが子どもにも伝わっている場合だと、子どもが学校の何がどうつらいのかをより一層言いづらくなることもあります。言ったところで反論されることが目に見えると言わないでおく子どももいます。思春期だとそうした面が強く出ることもあるので、そういう場合は親子で話し合うというよりも、担任の先生やスクールカウンセラー、養護の先生など、お子さん本人が話しやすい相手と話をするセッティングを取ることも工夫として考えられます。そして、もう一つ考えておきたいのは、本人がうまく言葉で説明できずとも、何となく学校が嫌だと感じている場合に、そこに無理に行かせることがよいことかということです。(本人にとっては)耐え難い環境に身を置いてどんないいことがあるのだろうか…と考えてしまいます。もちろんそれがゼロ(全く登校しない)か100(朝から最後までずっと登校している)かという話ではないので、無理なく、学習やさまざまな活動にそれなりに参加できる登校スタイルはどんなものかを考えてみるのは一つ大事なことかもしれません。場合によっては、登校することと併せて、自治体の適応指導教室や教育相談室、あるいはフリースクールの併用なども検討してもいいでしょう。学校のことに限らず、本人にとって意欲的に取り組めること、好きなこと、楽しめることなども同じように一度振り返っておくとよいでしょう。意欲を削がれる局面が多すぎると、好きなことすら楽しめなくなり、いよいよ調子が悪くなってしまうこともあります。薬については、主治医の先生にご相談をと思います。いかなる薬も、薬で得られることは限定的です。よく言われるのは、イイコになる薬や学校に行けるようになる薬はないということです。ご自身のコントロールの範疇を超えてイライラが止まらない、集中が難しい…そうした場合に服薬の検討が入るのだと理解しています。娘さんにとって学校がどんな場所か、どんなふうだったらもっといやすい場所になるか。学習に取り組みやすいか。そうした本人の心と、それを取り巻く外枠との調整をまずご検討いただければと思います。Upload By 発達障害のキホンQ.不登校の息子は自分の気持ちを表現するのが苦手、思春期で接し方も難しい。関わり方のコツは?【質問】中学1年生の息子は、二学期から不登校です。自分の訴えが中々うまく表現できません。また、思春期、反抗期ということもあり、関わりが難しいです。約束事も少なく厳選していますが、守るのが難しいです。関わり方にコツがあれば教えてください。【回答】話すのが得意な子どももいれば苦手な子どももいます。自分の思いがなかなかうまく伝えられないのは本人にとってもつらかろうと思います。伝えたいこと、分かってほしいことはあっても、うまくそこがうまく表現できないと苛立ち、あきらめなどの気持ちがわいてきてしまうかもしれません。そんな中で、不登校があり、家の中でも守るべき約束事があり…保護者の方へ反抗が向くのは自然な流れのようにも感じます。そういう意味では、無理に語らせるというよりも、まずは他愛もない話がお互い窮屈でなくできる関係でいることが大事かなと思います。昔からよく言われることではありますが、話をするときは同じ方向を向いている方が話しやすいです。面と向かって座ると実は話しにくいのです。散歩をしながら、一緒に料理をしながら。そのほか、何もしない時間を一緒に味わうこともとても良きことなので、おすすめは釣りです。ともあれ、同じ方向を見て、話しても話さなくてもいい時間で、その中で散歩なら目についたものを話す、料理だったら一緒に作業をする。釣りなら釣り糸を眺める。大人は、状況を前に進めるために話をして聞き出したり説得したりしたくなってしまいますが、そうではない時間を大切にしていく。親と話すのは、学校どうするの?勉強どうするの?だけになってしまうと、ますます話さなくなるだろうことは想像できると思うのですが、だからこそ、逆説的にただ一緒に過ごす。そんな時間を大切にしていくことが大事なのではと感じます。Upload By 発達障害のキホンQ.きょうだいそろって不登校。対応の注意点やアドバイスは?【質問】中学2年生の娘と、小学4年生の息子が不登校です。姉弟そろって不登校の場合の注意点やアドバイスなどもあればお聞きしたいです。【回答】きょうだい揃って不登校だと保護者の方のご心配や焦りはいかほどかと思います。きょうだいで徒党を組んで保護者の決めたルールを壊しにかかったり、どちらかが何かに意欲的に取り組もうとするともう一人の方が足を引っ張ろうとしたり、そうした難しさがあるのではと想像します。家の生活上のルールに関しては、2人からとやかく言われたとしても、守るべき線がある場合はどうにか守っていただきたいと思います。一度緩めてしまうとそこを立て直すのはなかなか難しいだろうと感じます。また、娘さんと息子さんの不登校の理由や学校の状況はそれぞれ違うはずです。おそらく、学習に関しての得意不得意や同世代の人間関係の築き方も違う。好きなものや楽しめることも(同じものもあるかもしれませんが)違うことがあるはずです。2人は不登校という広い括りでは似ていますが、違う状況にあると思います。2人がそれぞれ自分の人生を歩めるように、それぞれと話す時間を設けたり、「あなたのいいところはこういうところだね」「こういうことをしているときのあなたはとてもいい表情をしているよ」とそれぞれに伝えていったり。そうして、それぞれが自分のことを自分のこととして考えられるように支えることができたらよさそうだと感じます。きょうだいでお互いがお互いに重ねて理解したり、片方がこうだから自分も…と考えてしまったり、2人の中でそうしたときもあるにしても、そうでない時間や場面を大切にしていただけたらと思います。Upload By 発達障害のキホンQ.小5息子の休んだ分の勉強のフォローはどうしたらいい?無理にやらせないほうがいい?【質問】小学5年生の息子(自閉スペクトラム症)が11月から行き渋りが始まり、午前中の途中から登校しています。勉強が分からない、授業がつまらないと言うので、休んだ分家で勉強のフォローをしようと思うのですが、あまりやりたがりません。今は無理に勉強させないほうがよいのでしょうか?【回答】午前中の途中から登校しているとのこと、本人にとって良きペースであれば何よりです。小学5年生の勉強は難しいですね。授業を毎回出ていても難しいと感じるお子さんが増え始めるのが小学4年生の後半以降だなと感じるので、小学5年生はなおのこと難しいと思います。授業が飛び飛びになると、より一層難しく感じられる(抜けた分を想像しながら聞かないといけない)のはありそうですね。ただ、その前からもしかしたらつまずきがあり、1日6時間分の授業を受けることがつらいから朝から学校行く元気が湧かない…というお子さんもいるようにも感じます。「勉強が分からないなら、その分を家でフォローしたらいいのでは」とおっしゃるのは、ごもっともだと思います。分からない授業を聞くのは「つまらない」ので授業が分かるようにしよう。ただ、それがうまくいくのは、そこにコミットして解決してまで学校の授業に参加したいという強い気持ちがある場合だけだろうなと感じます。また、家で保護者と学習をする際には、保護者が一生懸命になるあまり、子どもと喧嘩になることが多いように感じます。小学校高学年以降の親子での学習は、保護者が熱くなりすぎないよう注意も必要です。「無理に勉強させて」いいことはあまりありません。「勉強したくなったら一緒にやるよ、分からないところは教えるよ」くらいのスタンスでいいように思います。ここから先はお子さんの学習意欲にもよりますが、親子で喧嘩しながら勉強したいとは思わないけれど、少しは取り組んでみたいと思うなら、通信教材の活用や、今は動画で単元ごとに配信されているものもあります。そういうものを使って取り組んでみる。分からないところは保護者やあるいは担任の先生に聞くということができるといいでしょう。今まさに授業でやっている内容につまずきがある場合に、その前の内容からつまずいていたらそちらの復習が先になるでしょう。小数のかけ算でつまずいているなら、まず簡単なかけ算からやって、「そうだった」「できるできる」を取り戻しながら取り組めるといいでしょう。昔のドリルや問題集をやってみたり、ネットで無料の問題もシェアされています。学校から配布されているタブレットにもタブレットで回答できるドリルが入っている場合もあります。本人に合っていて、やってみたいと思うものをやってみてもいいかもしれません。あまり多くはないですが、勉強は保護者や学校の先生ではない、勉強を教えてくれる専門の人に教わりたいと思うお子さんもいます。塾や家庭教師の先生とだとできる場合もあるので、そうしたことも検討してみてもいいかもしれません。さまざま書いてきましたが、大事なのは本人がどうしたいかです。こうしたいという気持ちがあれば、それに合わせてさまざま提案することはできると思います。ただ、何もしたくないというときはそれを尊重するのも1つです。午前中の途中から登校することの、本人にとっての良さはなんでしょうか。誰かと会える、給食が食べられる、休み時間遊べる、勉強ができる、放課後に遊ぶ約束ができる、家でゲームができる。いろいろあると思いますが、それと登校スタイルと、そして学習と。負荷がかかりすぎず、それなりにどれも得られるバランスを探っていただければと思います。そしてそのバランスはときどき変わってくると思います。一度決めたやり方にとらわれすぎず、本人の気持ちとコンディションに合わせて、適宜変更を加えながら進めていただければと思います。Upload By 発達障害のキホンQ.長期化した不登校。親はどこまで関わっていいもの?【質問】不登校が長期になってきた場合の家での過ごし方(中学生)どこまで親が関わればいいのか知りたいです【回答】中学生で、しかも長期にわたると生活リズムを一定に保つことも難しいことが多くなります。多くの子どもたちが学校で過ごす時間帯、明るい時間帯にたとえ家であっても心穏やかに過ごすことが(自覚の有無は人それぞれですが)つらく感じられたり、家族が寝静まった夜中だと過ごしやすい気がしたり。日中動かないがゆえに自然と眠くなることも少なく、寝ようと思ってもあまりすぐに寝つけなくなっていたり。ネット上などに友達がいる場合は、そうした仲間たちがネットに集まるのが夜間であることも多く、生活時間帯が後ろ倒しになりやすいです。ネットやスマホは○時までとルールを定めたり、あるいは家庭全体夜間はWi-fiを切ったりなどさまざま工夫される保護者の方もいらっしゃいます。そうしたルールや枠組みでうまくいく場合はそれでいいと思いますが、そこで喧嘩したり、ぎすぎすしたりといったこともよくある話ではあります。どこで折り合いをつけるかはケースバイケースだと感じます(単にそうしたものを取り上げるだけだと、お子さんにとって心のよりどころも失うことになる可能性もあるので、ゼロか100かというよりも、折り合いのつけ方なのだと感じます)。ただ、家族として同じ家で生活をしているので、お子さんの過ごし方が目に余ると保護者としてイライラしてくるのも自然なことだと思います。そういう意味でも、お子さんと家での過ごし方や学習の仕方、あるいは家庭以外での過ごし方(学校に部分登校できるか、適応指導教室やフリースクールに通えるか、相談機関に通えるか)を話し合い、大方の過ごし方について決めて、そこが維持されていればそれ以上は口は出さないという線を決めたいところです。実際のところでいえば、「高校に(は)行きたい」と考えているお子さんが多く、中学3年生の春夏ごろから高校の見学や説明会に出向くなど動き始めるお子さんは結構います。逆に言うと、そこまでは動きが見られない場合も多いです。動き出す時期のために、進路情報を保護者が集めておく(集めた情報を本人に知らせるかどうかは慎重にと思います。機が熟すのを待つほうがいい気がします)ことなどをしておきましょう。中学3年の秋以降は志望校に合わせた準備に取り組むこともよく見られます。どのような高校の種類があり、お子さんにはどんな学校が合っていそうかということは、担任の先生や進路の先生、地域のそうした情報に詳しい適応指導教室や教育支援センター、教育相談室などで聞いてみるのもいいと思います。情報は集めつつも、あくまでも本人が通いたいという意志を見せた学校に進学すること、そのために何校か見学すること。保護者はその手伝いをするということ。それを本人にも折々に伝えていただければと思います。Upload By 発達障害のキホン発達障害のある子どもの不登校。特性はおおまかな指針であり、大切なのは子どもの状態に合わせた対応発達障害がある子どもが不登校になったとき、その子どもの特性に焦点をあてて解決の糸口を探ることは多くあると思います。しかし、発達障害はその子どもの一部にしかすぎず、特性だけに焦点をあてても状況がよくならないことも多くあります。特性のふまえ方を大まかな指針として、それぞれのお子さんの特性、性格、環境、こころの状態などを見ながら対応しましょう。そして何より、子どもも保護者も学校の先生も途中で疲れ切ってしまわないように持続可能なペースでサポートしていくことが大切です。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年03月26日アメリカのアーカンソー州にある『R.E.ベーカー小学校』で、『スーパーヒーローデー』という日がありました。これは生徒たちが、好きなスーパーヒーローの格好をして登校するというもの。アメリカの子供たちにとって人気のスーパーヒーローといえば、映画やテレビに出てくる正義の味方のキャラクターがまず頭に浮かぶでしょう。ところが、この学校に通う2年生のキャロライン・カールソンさんは、意外な人物の格好をすることに決めました。その人物は、スーパーマンやスパイダーマンのように、超人的な能力を使って悪と戦うことはしません。『R.E.ベーカー小学校』の誰もが知っている、キャロラインさんにとってのスーパーヒーローとは…学校の先生。彼女は大好きなジェイミー・デイ先生とそっくりの格好で学校に現れたのです!学校の名前がプリントされたおそろいのピンクのTシャツに、ジーンズ、デニムジャケット、スニーカーというペアルックを披露した、デイ先生とキャロラインさん。キャロラインさんは髪もきれいに巻いて、ヘアスタイルもデイ先生にそっくりなこだわりようです。学校のFacebookで紹介された2人の写真には、絶賛のコメントが寄せられています。・髪型までちゃんと似せていて、とってもかわいいね!・すべてのスーパーヒーローがマントを着ているわけではない!・すごく感動したよ。心が温かくなった。素晴らしい先生との出会いは、人生を変えるほどの影響力があるといっても過言ではありません。キャロラインさんにとって、デイ先生はどんな映画に出てくるキャラクターよりもかっこいいスーパーヒーローなのです。きっとデイ先生にとっても、教師冥利に尽きる、忘れられない日になったことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年03月22日不登校は子どものSOS。子どもの「こころ」の状態は?家で過ごす子どもへの対応、学校との連携はどうすればいい?2021年度の文部科学省の調査で、不登校の小中学生は約24.5万人いることが分かりました。不登校の児童生徒数は年々増加傾向にあり、ここ数年はコロナ禍などによる生活環境の変化なども背景と考えられています。令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について |文部科学省LITALICO発達ナビでは2023年1月に「発達障害のある子の不登校サポートセミナー」を開催しました。臨床心理士・公認心理師の初川久美子先生の特別講演では、子どもが不登校になったときの保護者の対応や、学校との連携の考え方についてお話いただきました。このコラムでは、講演から一部を抜粋して紹介します。また、当日答えきれなかった質問についてもご回答いただきました。子どもは学校が行った方がいい場所だと分かっていることがほとんどです。それでも子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、それは子どもからの「SOS」であると思ってください。子どもが不登校になったとき、周りの大人はその「きっかけ」や「原因」は何だろうと探ろうとすると思います。しかし、きっかけは思い当たることがある場合もありますが、不登校の原因は、子ども自身も「うまく言葉にできない」「実は1つではない」ということがとても多くあります。子どもたちは、学校でのさまざまな「楽しいこと」「嫌なこと・つらいこと」を持ち合わせています。「学校に行きたくない」と言い出すときは「楽しいこと」と「嫌なこと・つらいこと」を天秤にかけたときに、「嫌なこと・つらいこと」の方に大きく傾いてしまっている状態と考えると分かりやすいかもしれません。そして、その「嫌なこと・つらいこと」は1つとは限らず、「嫌なこと・つらいこと」を取り除いていくことだけでは解決しない状態なのです。Upload By 発達障害のキホンその中でも発達障害のある子どもの場合、「学校」という枠組みや「標準」とよばれるようなものにフィットしづらい傾向があります。能力として「できる/できない」以前に、学校生活を送るだけで消耗しやすい状態になりやすく、自分自身のコンディションによって思うような行動ができずに困りごとを抱えてしまうことも多いと考えられます。参考:『学校の中の発達障害「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち』SBクリエイティブ/本田秀夫(著)子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、それは子ども自身これまで我慢したり、解決しようとしたり、さんざん悩みに悩んだ結果のうえで、それでもどうにもならなかったから出している「SOS」です。あらゆるエネルギーを使い果たしているような状態ですので「学校に行きたくない」と休みはじめたとき、まずは「休養」が大切になります。具体的には、家でのんびり過ごす、好きなことができるならやる、などしながら休養できるとよいでしょう。この時点では、学校に行くことや勉強のことを考える段階ではなく、まずは回復するために休むことが必要です。休養しているうちに「ひま」「つまんない」などの言葉が出てくるようになれば、回復してきた1つのサインと考えるとよいでしょう。その際に大切にしたいのは「子どものエネルギーチャージの方法」です。大人にとっての休養というのは「ベッドで寝ている」などを想像するかもしれません。たしかに身体を休めるためには大切ですが、心が疲れ切ってしまっている子どもの休養のためには「遊ぶ」ということが必要になることもあります。「休んでいるのに家でゲームばかりしている」「動画ばかり観ている」「1日中ブロックで遊んでいる」…など学校に行かずに家で遊んでいるだけのように見えるお子さんの様子を不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、休養のためにそれは必要なことかもしれません。そこで注意したいのが「楽しそうにやっているか」ということ。「休養」の段階で楽しくやれているならいいと思います。しかし、ゲームや動画視聴をしているのは、学校を休んでいることの罪悪感を覚えないようにするため、余計なことを考えないようにするために漫然とやっているような状態の場合ではないか、少し気にしてみておくとよいでしょう。そして、もう1つ大切なのは「家の居心地を悪くしない」ということです。お子さんが少し元気になってきたように見えると「学校は行かないの?」「勉強はどうするの?」など保護者の方は心配になるかもしれません。しかし、お子さんは「SOS」を出さなければいられなかったほどつらい状態です。家の中では安心して過ごせるように、小言は控え、まずは心の休養を優先しましょう。学校とは、まずは保護者が情報共有をできるとよいでしょう。学校はお子さんのことを心配し、良かれと思って学校へ誘ってくれたり、さまざま手立てを提案したりしてくださると思います。ただ、それをそのままお子さん本人に伝えると場合によっては負担に感じる場合もあります。そこで、連携を取る際に共有しておきたいことは子どもの状態です。保護者の目から見て、お子さんがどんな状況・様子なのかを学校と折々に共有できるといいでしょう。例えば、心の休養ができて「ちょっと学校行ってみようかな」と思い始めている、「休むと罪悪感」があると思っている、などであれば学校と本人とがつながることを先生と一緒に模索することを検討してみるとよいと思います。その段階でまず大人が知っておきたいのは学校とのつながりは「教室に行くこと」だけではないということです。例えば、配布物、学習プリントなどをポストに入れておいてもらうなど、実際に会わなくてもそれは学校とのつながりの1つと考えましょう。また放課後に先生に会う、タブレットを使って授業に参加する、家庭で行った学習を担任などにみてもらったり質問したりする、行事や社会科見学などに合わせて参加するなど、学校とのつながりは1つではなく、グラデーションがあるのです。ただ、先生方もお忙しいので何をどこまでできるかはぜひご相談していただければと思います。■学校との関わりで大切にしたいこと授業には参加できないけれど、先生には放課後会ってみる、配布物だけもらいに行ける。そうしたことをやってみたときに大切にしたいのは、毎回「ハッピーエンドで終わる」ことです。子どもが疲れ切ってもう行きたくないと思うような状態にならないように、十分に余力を残してつながるということが重要です。「もうちょっとできるな」と本人が思うようなところで終える。それがポイントです。また、「先生にちょっと会いに行こう」と約束していたのに、調子がよさそうだからと予定外に授業に出席させたりすると、子どもからすると「無理やり授業に出席させられた」と感じてしまうかもしれません。結果としてであっても、子どもに嘘をついたり、騙すようなことになると子どもを傷つけてしまうため、絶対にしてはいけません。また、担任と子どもが話す場合は、(初期の段階では特に)話題については担任と保護者で事前によく話し合っておきましょう。特に「学習」についての話をするかどうかは、子どもにとってプレッシャーになる可能性もあるため、担任と保護者の間で子どもの心の状態について認識を共有連携することは大切です。ハッピーエンドで終わるために、「メンタルが消耗しない」関わりをすることが大切です。それはお子さん本人だけのことではありません。関わる保護者や先生が無理をしないことが大事です。関わりは一過性のものではなく、細々とでも長く続く方法を検討したいところ。子ども、保護者、先生のみんなが無理をしないやり方で持続可能な関わり方を模索していきましょう。ここからは、子どもが不登校になったとき保護者はどうしたらよいのか、学校との連携についてなど寄せられた質問に初川先生に具体例を交えてご回答いただきます。Q.子どもが不登校になった場合、学校とはどのように連携したらいい?■学校との面談で当座の方針を確認まずは、担任の先生と、お子さんの状態について面談などを設定してもらってお話できるといいですね。学校の先生は良かれと思って授業や行事に誘ってくださったり、頻繁にお電話くださったりすることもあります。お子さんの状態によっては、そうした働きかけが負担に感じてしまうような段階もあります。また、保護者の方の事情や心持ちによっても、学校との程よい距離感は変わってきます(お仕事されていると対応できる時間が限られたり、あるいは、保護者の方がお子さんの状況をどう考えているか・どうなってほしいかによっても学校との話の方向は変わるかもしれません)。お子さんが直接学校に出向く、担任の先生と話すかどうかはさておき、お子さんの状態やお子さんの今の思いと保護者としての思いなどを学校に伝え、今後どのようにお子さんの不登校という状態に学校・家庭が対応するか、そのためにどのように連絡を取り合うかといった当座の方針を検討できるとよいと思います。お子さんの状態や思いは時間の経過によって変化しますし、保護者の方の気持ちも変化していくものです。永続的な方針というよりも、まずどのようにしてみるかの当座の方針を確認できるとよいでしょう。■第三者からの提案をもらう担任の先生もお忙しいですし、保護者の方も時間的にも気持ち的にも落ち着いて話しづらい面もあるかもしれません。そうした場合は、例えばスクールカウンセラーや自治体の教育支援センターなどの教育相談室で心理などの専門家に相談してみるのもよいでしょう。保護者の方ご自身の気持ちや、お子さんの気持ちをどう受け止めるかといったことを整理して聞いてもらい、学校とのよい連絡・協働のあり方について提案がもらえるのではと思います。Upload 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発達障害のキホンQ.不登校の子どもが毎日ダラダラしているように見える。規則正しい生活を求めてはいけないの?学校へ行けないなら、みんなと同じように、学校へ行く時間に起きて、時間割にそってお勉強、お給食の時間にお昼…の様な生活を送ってほしいのですが、これを望んではいけないんでしょうか?遅くまで携帯をいじり、遅く起きて、お菓子を食べて、一日中ダラダラして過ごす子どもをみているとイライラしてしまいます■日中活動することが苦しい場合もあるお気持ちお察しします。だらだらして、遊んでいるだけのように見え、たださぼるために休んでいるのではないか。学校を休むのは百歩譲って許しても、学習に取り組み、規律ある生活を家で送ってほしい。そう願うのは自然なことだと思います。しかしながら、私が不登校のお子さんたちと話す中で聞くのは次のようなことです。何も予定がないのに朝起きるのはつらい。明るい中で何かちゃんとしたことに取り組めればいいけれどその意欲がわかない。みんなが学校で勉強したり友達と遊んだりしているのは分かる、でもなぜか自分にはそうしたことがつらい。勉強を一人でやろうとしてもなかなか集中できないし、教科書を読んでも全然分からない。スマホやネット、ゲームがそばにあれば手を伸ばしたくなる、だって時間があっという間に過ぎるから。夜、みんなが寝静まると心が落ち着く。こんな自分でもいていいんだと思うのは夜だけ。寝る時間が来たからといって寝ようと思っても、昼間活動的なこともしていないし、全然眠くならない。眠くなるのを待って時間をつぶしていたら朝方になってしまった。だから朝は起きづらい…。実際、自分にとって意欲的に取り組める予定があれば朝しっかり起きる子はいます。また、一人で学習をするのはとても難しいことで、あれは学校という装置があってこそ成立している面もあると感じます(今はオンライン教育や通信教育などさまざまな方法で多少一人でも取り組みやすいですが、学校ほどの教科数を一人で毎日こなすのは至難の業だと思います。誰かに教わらずに学習内容を理解することもなかなかの困難です)。■保護者が相談できる場や人を見つけるただ、だからといって、お子さんに対して何も働きかけないのは保護者の方の不安が増すだけでしょうし、不安とイライラを抑えて接するにも限界があり、いずれ爆発してしまうでしょう。そういう意味で、私はまずは保護者の方はそうしたイライラや不安を話す場を確保していただきたいと思います。子どもが思うように動いてくれないイライラ、将来どうなるのかという不安。そうした気持ちを話せる場・人を見つけてほしいのです。もちろんお子さんも一緒に相談機関につながれると何よりですが、お子さんが相談機関に出向くことはなかなかハードルが高いこともあります。そうした場合はまずは保護者の方だけでも相談に行っていただきたいと思います。相談に行き、少し軽やかな気持ちで帰宅できたなら、その変化はきっとお子さんにも伝わります。保護者のイライラが少し落ち着いたら、お子さんも過ごしやすくなるはずで、そうしたことに気づいてきたら、自分も相談に行ってみようかなと思うかもしれません。保護者の方が行ったこともない機関に、行ってみようと言われても乗りづらいお子さんも、「その相談室にはこんな先生たちがいてね」「子どもは話すだけでもいいし、オセロとかやりながら話したりもするらしいよ」「趣味の話にも付き合ってくれるって。あなたの好きなアニメ、知ってる先生っているかな?」など誘い方にバリエーションも出るはずです。保護者の方ご自身をまず支えるためにはどうしたらいいか、それがひいてはお子さんを支えることにつながります。私は保護者の方ご自身を支える方法の1つとして、「相談する」をおすすめします。Upload 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発達障害のキホンQ.不登校が長期間にわたっている。保護者側もサポートに疲弊、このまま学校に行かなくていいのか、ひきこもりになるのではと将来が不安です子どもが不登校になり始めは積極的にサポートしようと頑張っていましたが、疲れてきてしまいました。これから先、どうしていったらいいのか不安でしかたありませんお子さんがのびのびと過ごせるように、あるいは、学習で遅れてしまわないように、よき体験活動ができるように…とさまざまご尽力されてこられたのかなと想像します。すべての働きかけに、お子さんがうまく乗ってくれるとも限らず、家庭だとどうしても枠組みをつくりにくいので行き詰ってしまう、親子関係がぎすぎすしてしまうことはよくあります。不登校という状態はおそらく想像していたよりも長期にわたると感じる方も多くいらっしゃり、そういう意味で頑張りすぎることなく「持続可能性のあること」を細々と続けていくことが案外とても大事なことにはなります。将来のことを考えると不安になられるのは自然なことです。このままずっと家にひきこもってしまったらどうしよう…例えばそんな不安がおありになるかなと思います。そうした不安をお子さんにぶつけてしまっても何もいいことはありません。お子さんも、学校に行ったほうがいいと分かっていることも多く、しかし行けなくて苦しいのかもしれません。そこに、家族が自分のせいで不安でいっぱいになっているというのが重なるとますます苦しくなってしまうこともあります。そういう意味で、私は大人の不安は大人の間で抱えてゆくことが大切だと思います。大人の間で不安を抱えることには、大きく2つの軸があると考えています。■保護者が感じる不安を聞いてくれる人を見つけるお子さんの不登校で不安になるのは自然なことで、その不安について、まず聞いてくれる人を探す。パートナー(配偶者など)でも、昔からの親友でも、基本的にはどなたでもいいと思います。話しやすくて、よく聞いてくれる人。スクールカウンセラーや自治体の心理などの専門家ももちろんおすすめです。不安を聞いてもらうだけでも、その不安が完全にはなくならずとも、心の空き容量が少し増えることがあります。心の空き容量が増えると、また新たな気持ちでお子さんに向き合えるかもしれません。場合によっては、その聞いてくださった方が保護者の方の対応やお子さんの過ごし方について助言を下さることもあると思います。それが保護者の方やお子さんにとって無理なくやれそうなら、あるいは、助言自体が「しっくりくる」なら試してみてもいいかもしれません。私が上で書いた「持続可能性のあること」について、何らかヒントを下さることもあると思います。そうして「誰かと」不安を抱えるという軸が1つあります。■将来についての情報を集めるもう1つの不安を抱える軸は、「今や将来についての情報を集める」というものです。家にいるだけで精一杯のお子さんもいますが、もう少し元気があると、家にいながらにして誰かとつながりたい(オンラインなど)、あるいは、興味関心のあるイベントなどへ行ってみたいという気持ちが湧く場合もあります。また、同世代の友達がほしいと思うお子さんもいます。同じ「不登校」仲間がいると心強いと感じるお子さんもいます。そうした単発・継続のイベントや公的・民間の居場所についての情報を集めておく。将来的な面でいうと、義務教育を終えた後どうするかというのが1つ大きなターニングポイントにはなります。今の高校にはさまざまなタイプの学校があり、不登校の生徒を積極的に受け入れる高校もあります。入試も学科試験を課す学校から作文・面接などで入れる学校などさまざまです。そうした情報をまず集めておく。そうすると、思っていたよりも選択肢も可能性もたくさんあることにまず気づかれるのではと思います。ただ、お子さんにその情報をいつ知らせるかは慎重にと思います。機が熟すまで知らせない方がよいことが多いです。どれだけ素敵な情報でも、お子さん自身の心がいっぱいいっぱいのときや、全く興味のないときに聞くと、負担やプレッシャーにしかなりません。まずは、保護者の方ご自身の不安の対処として情報収集をしてみてください。■保護者自身が自分をケアする時間を持つ最後に、お子さんの不登校に懸命に向き合ってこられたからこそ、疲れてしまいますし、そうして疲れてくると不安も増してくると思います。人は、何であれ何かに一生懸命になると視野が狭くなってしまいます(心理的視野狭窄と言います)。視野が広がれば大らかに捉えられたり、柔軟な対応が可能になったりすることも、視野が狭くなってしまったがゆえにそうしたことには目が向かず、ネガティブなことばかり目についてしまうことがあります。上記2つの軸を走らせると共におすすめしたいのは、保護者の方がご自身のための時間を取ることです。セルフケアの時間。日々お忙しいことと思いますので、長く取る・頻回に取ることは実際には難しいかもしれません。しかし、買い物帰りにちょっと遠回りして帰ってみよう、30分だけカフェでコーヒー飲んでみよう、夜、好きな映画を見てから寝てみよう、こっそり高いチョコレートを食べちゃおう。ちょっとしたことでいいので、ご自身のための時間を取ってみてください。保護者の方が元気だと家庭の雰囲気も明るくなります。そのために…というと打算的な感じがしてあまり好きではありませんが、しかし事実として“保護者の方が元気だと~”はあるとは思います。ご自身のための時間を取る。「不登校の子の親」という役割や鎧をいったん脇に置いて、ふっと力を抜く。もしかしたら頭の中ではお子さんのことが離れないかもしれませんが、それでも今は自分のための時間と思ってみる。ぜひやってみていただければと思います。Upload By 発達障害のキホン不登校サポートで大切にしたい「子どものこころを知ること」「保護者も頑張りすぎないこと」子どもが不登校になったとき、周りの大人はなんとかして問題を解決したいと思うかもしれません。しかし子どもが「行きたくない」と言い出したときは、子ども自身がさんざん悩みに悩んだ結果のうえで、それでもどうにもならなかったから出している「SOS」であり、問題を解決するよりも先に、まず休養をとることが最優先と考えましょう。そのうえで、お子さんが安心して過ごせるように、学習で遅れてしまわないように、よき体験活動ができるように、あるいは学校との連携などさまざまなサポートをしているうちに保護者の方が疲れてきてしまうということも多く耳にします。不登校サポートで大切なことは「保護者も頑張りすぎないこと」です。大人自身が不安な気持ちを信頼できる人に話したり、今や将来への情報を集めてみる(想像より選択肢は多く、不安が少し解消されるかもしれません)、そして保護者が自分自身を休める時間をつくってみてください。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年03月19日研究者として国内で先駆的な研究を行っている明治学院大学心理学部心理学科の足立准教授が、不登校に関する調査研究協力者会議(第6回)*においてプレゼンテーションを行いました。文部科学省の調査によると2021年度、小中学校の不登校児童生徒数は過去最多の約24万5,000人にのぼっています。永岡桂子文部科学大臣は2023年1月31日、不登校対策の抜本強化のため、新たに計画を策定すると表明しました。本リリースでは足立准教授のプレゼンテーションの要点と支援が必要な子どもへの対策に関する見解をご紹介します。プレゼンテーションの資料については以下よりご確認ください。以下URLの資料2が該当資料となります。 *2月14日の不登校に関する調査研究協力者会議(第6回)の場において、「不登校対策の検討にあたっての方向性」として、より具体的に方向性として、1. 30万人の不登校の児童生徒全ての学びの場を確保し、学びを継続する。2. 心の小さなSOSを見逃さず、「チーム学校」で支援する。3. 学校を「みんなが安心して学べる」場所にする。4. 「不登校」を科学的に把握する、という4つの指針が示されています。■本研究のポイント子どもの不登校の予兆は、(1) メンタルヘルスの不調やその関連要因を定期的に捉えることによって比較的早期に捉えられる可能性がある。(2) 対処の観点からは個人的要因に着目するだけでは十分ではなく、ソーシャル・キャピタルをはじめとする環境要因に目を向け、予防的な関わりを同時に行っていく必要性がある。不登校に関する調査研究協力者会議資料より【発表(研究)の調査方法の概要】足立准教授らの研究グループは、東北地方の一都市の全ての公立小中学校に在籍する児童生徒、年間約1万人を対象に心の健康とその関連要因に関する継続的な追跡調査を続けてきました。【調査でわかったこと】これまでの調査からは、不登校の予兆として、多欠席という行動が生じる前段階において「慢性的な抑うつ症状(気分の落ち込み)」が観察されること、さらに慢性的な抑うつ症状には、学業不振やいじめ被害を含む友人関係の問題等が関連して生じている可能性が高く、それらを質問紙調査によって、早期に捉えることが可能であることが示されています。以上は、主に個人的要因から不登校の予兆を捉える取り組みですが、一方で多欠席の予兆となる慢性的な抑うつ症状には環境的要因が強く関連することが同時に示されています。この点について、足立准教授らの研究グループは、子どものソーシャル・キャピタル(社会的資源)という観点から調査を行っています。ソーシャル・キャピタルはもともと成人のメンタルヘルスとの関連要因として研究されてきた概念であり、個人を取り巻く社会の信頼関係、規範、ネットワークといった社会組織の重要性を説く概念です。子どもを対象にしたソーシャル・キャピタルの研究においては、特に学校への信頼感、安心感が重要な要因として位置づけられています。足立准教授らの研究からは、子どもの抑うつ症状とソーシャル・キャピタルには、比較的強い関連があること、ソーシャル・キャピタルには学校間差やクラス間差があり、ソーシャル・キャピタルの高い集団に所属することは、子どもの抑うつ症状に保護的に働く可能性が示されました。以上の観点から、子どもの不登校の予兆は、メンタルヘルスの不調やその関連要因を定期的に捉えることによって比較的早期に捉えられる可能性があること、ただし、対処の観点からは個人的要因に着目するだけでは十分ではなく、ソーシャル・キャピタルをはじめとする環境要因に目を向け、予防的な関わりを同時に行っていく必要性があることを指摘しています。【研究者コメント:今後の課題・展開】永岡大臣が示した方針に基づき、今後、1人1台端末を活用しアプリ等によって子どもの心の健康状態が可視化できるような仕組みづくりが加速していくものと考えられます。そこでは、見栄えは良いものの項目の設定に科学的根拠のないものが乱立していく可能性が懸念されます。本当に支援が必要な子どもに対し、支援が行き届くためには、科学的根拠に裏付けられたツール作りが必要となります。さらに、早期発見をしても、その後の対処の手段が確立されなければ、本質的な意味をなしません。ツールづくりは対処とセットで行い一つの支援システムを構築していくことが必須です。学校には教員、養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど、多様な専門職が存在しています。今後は、このような多職種間の共通言語となるようにツールを位置づけ、得られた結果に基づき有機的な連携が生まれるようなシステム作りが求められるものと考えられます。*なお本研究は、日本医療研究開発機構(AMED)成育疾患克服等総合研究事業―BIRTHDAY 『学童・思春期のこころの客観的指標と連携システムの開発』(課題番号:JP18qk0110036h0001、代表:中村和彦 (弘前大学))、JSPS科研費基盤研究(B)「大規模前向きコホートデータを活用した科学的根拠に基づく子どもの自殺予防体制の構築」(課題番号:JP22H01087、代表者:足立匡基(明治学院大学))、一般社団法人 日本心理臨床学会2020年度研究助成金「児童思春期のメンタルヘルスの成長曲線に及ぼすCOVID-19パンデミックの影響の検証とエビデンスに基づく多職種連携による地域支援システムの開発」(課題番号 2020(ii)-01 代表:足立匡基(明治学院大学))からの助成を受けて行われました。【研究者プロフィール】教員プロフィール | 明治学院大学心理学部 足立准教授プロフィール写真□■明治学院大学について■□創設者は“ヘボン式ローマ字”の考案や和英・英和辞書『和英語林集成』の編纂、聖書の日本語訳完成などの業績があるJ.C.ヘボン博士。明治学院の淵源となる「ヘボン塾」が横浜に開かれた1863年を創設年としています。建学の精神である「キリスト教による人格教育」と学問の自由を基礎とし、ヘボン博士が貫いた“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念としています。広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身につけた人間の育成を目指します。2023年に創立160周年を迎え、2024年には本学初の理系学部「情報数理学部」を設置予定です(仮称・設置構想中)。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月01日動物の保護を目的とした施設では、保護している犬や猫が一生安心して暮らせる家が見つかることを願っています。里親が決まると、施設のスタッフは愛する我が子を送り出すような気持ちで、動物たちを新しい家族に託すのです。しかし、時にはその養子縁組がうまくいかないことがあります。1週間で返却された猫アメリカのニュージャージー州にある『モントビル・アニマルシェルター』から、ブルーノという2歳のオス猫が新しい家族に引き取られました。ところがわずか1週間後、ブルーノは『モントビル・アニマルシェルター』に返されてしまったのです。理由は…「ブルーノが愛情深すぎるから」。元里親はブルーノを返した理由について、このように話していたといいます。いつもヒザの上に乗りたがり、後をついてくるほか、キスやナデナデをしてほしがるように頭を突き出してくる。とても遊び好きで、夕方になると走り回る。どれも、よくある猫の行動といえるでしょう。元里親はこれまで一度も猫を飼ったことがなかったそうです。おそらくブルーノの行動は、イメージしていたものと違ったのでしょう。『モントビル・アニマルシェルター』はFacebookに、「悲しいお知らせ。ブルーノがたった1週間で戻ってきました」と投稿。すると猫好きの人たちは、この状況に黙ってはいられなかったようです。・ちょっと待て。この猫は…パーフェクトじゃないか!・冗談でしょ。ほかに猫に何をしろっていうの。・「愛情深すぎる」ですって…!この投稿は大きな反響を呼び、『モントビル・アニマルシェルター』には「ブルーノが欲しい!」という問い合わせが続々と寄せられたそう。そしてブルーノの新しい家族がすぐに決まりました!個体によって性格の違いはあれど、猫が飼い主に甘えてきたり、家の中を走り回ったりするのはよくある行動です。そんな猫と一緒に遊び、愛情を受け止めてあげることが、ペット飼育の喜びといえるのではないでしょうか。ブルーノは、猫が好きな人なら誰もが一緒に暮らしたいと思うような、かわいらしい性格だと思われます。新しい家族ができたブルーノが、これからは思う存分甘えられるといいですね![文・構成/grape編集部]
2023年02月07日公益社団法人学校教育開発研究所(AISES、所在地:広島県広島市、代表理事:栗原 慎二)は、虐待や貧困、いじめや不登校などから子ども達を救うための「子どもの心と学び支援を展開したい!AISES子ども支援サポーター」のクラウドファンディングを「READYFOR」にて開始しました。「READYFOR」クラウドファンディングサイト 子どもの心と学び支援を展開したい!AISES子ども支援サポーター■実施背景虐待や貧困などの影響から、虐待を体験したりDVを間近で目撃してきた子ども達や親の愛情をしっかりと受けずに育ってきた子どもの中には、自分の価値を認めることができなかったり、持っている力を伸ばすことができない子どもが多くいます。AISESは、こうした子ども達の心と学びを支える事業を行っています。問題の連鎖を断ち切る。そのためには、教育の力が必要です。そのためには活動資金が必要です。毎週、子ども達が暮らす施設へ出向き、学習支援と交流体験を提供しています。支援活動を通して、子ども達は徐々に心を開き、意欲的な生活を送るようになってきています。現在、私たちは、国内の3か所の母子生活支援施設や児童福祉施設で、またフィリピンの貧困地域に立つ学校とストリートチルドレンの保護施設で支援活動を行っています。私たちと一緒に、子ども達の未来を支えていただけませんか。■本クラウドファンディングを通して目指すもの*子ども達の心と学びを育む支援を展開します学校や地域と連携しながら、母子生活支援施設や児童福祉施設で暮らす子ども達の学習と心の支援を行います。「勉強をただ教える」ではなく、教育・心理分野の最新の知見から得たエビデンスを基礎にした支援(愛着やレジリエンスなど)を提供することで、情緒的に安定し、学習に意欲的に取り組むなどの成果が見られています。*支援者やその支援者のためのプラットフォームを作ります教育や福祉の業界を志す大学生や今まさに支援をしていて悩んでいる社会人などを中心に、AISESが教員免許更新講習事業で培ってきた理論と確かな実践に基づいた年間計画にそったトレーニングを展開しています。このトレーニングは、生徒指導提要の改訂に携わった栗原代表をはじめ、研究メンバーが協議を重ねて開発した生徒指導・教育相談の改革的な実践を展開して効果をあげたものを集約し、アフターコロナを見通し、対面とeラーニングのハイブリッド形式で提供しております。今後は切れ目のない支援体制を確立するために、支援先と支援者同士をつなぐプラットフォームの構築を目指しています。■リターンについて<1,000円/月>・AISES子ども支援サポーター1,000円コース- 活動報告書(年2回 PDF形式でメールで送付いたします)- 寄付金領収書を発行いたします(毎年12月頃に送付いたします)<3,000円/月>・AISES子ども支援サポーター3,000円コース- 活動報告書(年2回 PDF形式でメールで送付いたします)- 寄付金領収書を発行いたします(毎年12月頃に送付いたします)<5,000円/月>・AISES子ども支援サポーター5,000円コース- 活動報告書(年2回 PDF形式でメールで送付いたします)- 寄付金領収書を発行いたします(毎年12月頃に送付いたします)<10,000円/月>・AISES子ども支援サポーター10,000円コース- 活動報告書(年2回 PDF形式でメールで送付いたします)- 当社HPにお名前を掲載させていただきます。ローマ字20文字までで、イニシャルも可能です- 寄付金領収書を発行いたします(毎年12月頃に送付いたします)■プロジェクト概要プロジェクト名: 子どもの心と学び支援を展開したい!AISES子ども支援サポーター期間 : 無期限での寄付募集(マンスリーサポーターの募集)URL : ■会社概要商号 : 公益社団法人学校教育開発研究所代表者 : 代表理事 栗原 慎二所在地 : 〒730-0016 広島市中区幟町3番1号設立 : 2014年10月31日事業内容: 教育にかかわる人材育成の事業教育に関する国内及び国外における研修事業教育に関する国内及び国外における調査・研究事業地域教育・家庭教育を推進する事業教員研修事業教育に関する出版、マネジメント事業教育に関する国際交流事業カウンセリング事業保護者支援事業学校コンサルテーション事業企業のメンタルヘルス事業その他、本法人の目的を達成するために必要な事業URL : 【本件に関する一般の方からのお問い合わせ先】公益社団法人学校教育開発研究所TEL : 082-211-1030MAIL: admin@aises.info 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月06日■前回のあらすじかずおが支えてくれたおかげで母の死も乗り越えることができたさちこ。かずおと家族になれることを心から幸せに感じていたのですが…。■妊娠が発覚!■夫が帰ってこない理由はいったい…?さちこは双子を身籠っていました。妊娠当初はとても喜んでくれていた夫が、身重の妻を放置して家に帰らない理由が分からない…。仕事を理由に1週間も家を空ける夫。浮気にしてはあまりに堂々としているし…。さちこはますます混乱してしまうのでした。次回に続く「妊娠したら夫が行方不明になった話」(全32話)は21時更新!
2023年02月03日アイドルグループ・SixTONESの3rdアルバム『声』が、13日発表の「オリコン週間合算アルバムランキング」にて、週間51.7万PT(51万7,203PT)で1位を獲得した(オリコン調べ・集計期間2023年1月2日付〜1月8日付)。SixTONESはこれで、自身初の週間50万PT超えを達成。また、週間51.7万PTは自己最高週間ポイントとなった。同作は、同日付「オリコン週間アルバムランキング」にて初週売上51.7万枚で初登場1位を獲得。自身初となる初週売上50万枚超え達成と自己最高初週売上を記録し、このCD売上枚数のポイントのみで合算アルバムでも1位を獲得した。
2023年01月13日娘の不登校を相談すると夫はわが家の長女は小学5年生です。小4のときに受けた知能検査でASDの可能性があると言われ、現在は不登校を選んでいます。ほかに、1年生で場面緘黙(選択性緘黙)がある次女と、登園渋りのある年中の長男、わたしと夫の5人家族です。夫はいつもは優しくて真面目な性格ですが、ときどき高圧的なことがありました。仕事であまり家にいないので娘と過ごす時間が少なく、さらに娘と遊ぶのが苦手でいつも距離のある接し方をしていました。それでも夫にとっては「かわいい娘」だったと思いますが、その愛情は娘にはまったく伝わっていなかったようです。小4の6月、娘が教室へ登校できなくなったとき。夫は「母親が甘すぎるから行かないのではないか?何とかして学校へ行かせるように」と言いました。私は「学校へ行かないならゲーム・スマホ禁止」と伝えて何とか行かせようとしましたが、どんどん娘は表情がなくなり、「自分の対応が間違っているのでは?」と感じるようになりました。スクールカウンセラーの先生に相談して7月から保健室登校を開始しましたが、夫はまだ、私の対応が甘いせいで不登校になっていると考えていたと思います。Upload By ユーザー体験談夏休みに帰省し家族に相談すると夏休みに入り気分転換をしてゆっくり過ごそうと、車で4時間ほどのところにある私の実家へ子どもたちと私だけで帰省をしました。振り返れば、私が付き添わなければ登園できない場面緘黙(選択性緘黙)のある次女の対応で精一杯の3年間でした。それに加えて、長男も不登園になり始め、長女も不登校に…。コロナ禍で実家を頼ることができず、肉体的にも精神的にも、私一人ではどうしようもない状況に追い詰められていることを両親や妹に相談しました。話を聞いた家族全員、実家に帰ってくることをすすめてくれました。私も、実家で両親の助けを借りないとどうしようもない状況だと思いました。「別居を考えている」と夫に告げて実家から夫に連絡し「子どものことを考えると実家へ帰りたい。別居を考えている」とだけ伝えました。ただ、子どもたちに転校・転園について話をしたわけでもなく、夏休み明けには自宅へ戻りました。Upload By ユーザー体験談そして夏休み明け、長女は保健室登校もできなくなりました。ちょうどこのころ、ママ友から「同学年に親が無理をして登校させている家庭があるけれど、子どもも精神的に無理をしている様子がこちらにも分かり、見ていてつらい」という話を聞きました。夏休み中、不登校について私も勉強し、不登校の子どもは自己肯定感が低くなってしまうことが多く、それにより学校へ行けなくなり、学校へ行けない自分をダメだと思ってしまう場合がある、ということを学びました。そして何よりも本人が一番苦しんでいるということを、ママ友の話を聞いて私は本当に理解したのだと思います。私はたまらず夫に聞いた話を伝えると、「そこまでつらいなら、登校しなくてもいい」と、ようやく言ってくれました。その後しばらくして、「まだ別居を考えているか」と夫に聞かれました。「正直、私一人の手には負えないから実家へ帰ったほうが楽だと思う」と答えると、「家族一緒に暮らしたいから、申し訳ないけど別居はしたくない。私も悪かった。協力できることはするから、何とかこちらで暮らしてほしい」と言ってくれました。Upload By ユーザー体験談夫の変化とその後夫はそれまで、子どもを褒めることはほとんどありませんでした。できて当たり前、できなかったら「何でできないの?」と責めることが多かったと思います。私も夫よりは褒めていましたが、周りの子どもと同じようにできないことを叱ってしまいがちだったと思います。でも、発達障害や不登校の子どもの子育てを学ぶうちに、これではまったくダメだと分かったのです。子どもたちを褒めることを心がけるようになった私を見て、夫も同じように変わってくれました。長女との関係はそれほど変化はありませんが、それまで4年間、まったく会話のなかった長男(ASD傾向があり、夫の話しかけはずっと無視でした)と会話できるようになりました。私も夫が高圧的な態度のころは別居しか考えられませんでしたが、その後は長女をフリースクールへ通わせたり、近くの小学校へ転校させたりして、別居せずに家族で過ごす方法を考えられるようになりました。また夫と言い争いをすることがなくなり、気持ちも軽くなりました。まだ娘の不登校は続いてますが「生きている価値がない」と感じることはなくなったようです。ようやく家が安心して過ごせる場所になったのかなと思います。再び登校することだけが目標ではありません。本人のやりたいことが見つかり、それが実現できるように見守り、サポートしていきたいと思います。最終的には自分に自信を持って働いてほしいですが、同学年の子どもと同じタイミングである必要はないと思っています。これからも焦らず見守っていきたいです。Upload By ユーザー体験談イラスト/keikoエピソード参考/かい(監修:初川先生より)お子さんが登園・登校渋りになると、お子さんにとって園や学校という場がどんな場であるか、また、家庭の中でお子さんがのびやかに過ごせているかということについて、振り返ってみるきっかけとして作用しますね。お子さんにとって、園や学校で苦しいのはどんなことか、そうしたことに先生方の対応や配慮は得られそうか。そして、今回のエピソードだと、家庭内の不和やすでにある難しさをどうしていくかということを考えていくことになります。今回は、ご実家の応援もあって、特に筆者の方にとって安心して過ごせるご実家に夏休みだけ帰られたこと。よかったですね。どのような環境、お父さん(夫)との距離がどのような形だとのびやかに過ごせるかの実験ができました。「別居したい」という申し出はお父さん(夫)にとってはきっと思いもよらない話だったのでしょう。しかしそのきっかけでご自身の対応や任せてばかりの子育てを反省的に振り返られ、新たなパートナーシップへと改変しようとされたのですね。家族のパワーバランスは、「現状」のまま維持されやすく、そこを変化させるにはなかなかの工夫とエネルギーが必要なことが多いです。対話によってそうした面がうまく調整されることが理想ではありますが、今回は「別居」というインパクトある話によって調整が進んだということなのでしょう。
2022年12月22日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事はありませんか? 今回は実際に募集したそんなモヤモヤを吹き飛ばしてスカッとさせてくれるエピソードをご紹介します!不登校気味の長女に…長女が4年生の頃、不登校気味になり、週に2~3日学校を休むようになりました。敷地内同居をしていた姑の口出しが激しかったのですが、心配からの助言と捉え、「心配かけて申し訳ありません」と低姿勢を貫いていたのですが…。ある日、なかなか学校に向かおうとしない長女にしびれをきらした姑が、あきれたようにこう言ったのです。「学校に行けないなんて…こんな孫、恥ずかしい。私も近所で肩身が狭いよ!!」と…。出典:lamireその言葉に怒りとショックを感じ、さすがに限界だと感じた私は、「そうですね。そんな恥ずかしい孫は迷惑ですね。お母さんが近所で恥ずかしい思いをしないよう、恥ずかしい孫を生んだ私もいなくなりますからご心配なく」と言って荷物をまとめ、長女と2人で家出をしました。その後すぐにスマホにずっと姑からの着信がありましたが、全て無視。すると、事情を聞いた夫が姑に激怒し、姑との同居を解消してくれました。姑の存在をプレッシャーに感じていた娘も、その後自分のペースで学校に通うようになり、笑顔が増えたのでよかったです。(女性/保育士)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?人に対して嫌な態度を取る人は、放っておいて正解かもしれませんね。反面教師として、自分は周りの人に対して優しくありたいものですね。以上、スカッと体験談でした。次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2022年12月21日■前回のあらすじ人間関係に苦戦していたワル美がかけていた「モモちゃんだけ友達保険」。学校までの20分間、無言でワル美と一緒に通っていたモモは、ワル美との関係をあらためて見つめ直します。■朝から重くて苦しい空気■私は別に大丈夫…って!結局、今までずっと上下関係のある友達付き合いしかしていないワル美は「友達」というものの本来の居心地の良さを知らないのでしょう。だから、こんな状態でもしがみつく。なんでこっちにも気持ちがあるって知らんのでしょうか…。次回に続く「伝説のいじめっ子が泣いて謝った話」(全34話)は17時更新!
2022年12月18日ワーナー・ブラザースがエズラ・ミラー主演『The Flash』(原題)の新たな公開日を発表した。これまでは2023年6月23日の予定だったが1週間繰り上げ、6月16日に変更したという。同年6月30日にはディズニーの『インディ・ジョーンズ』第5弾『Indiana Jones and the Dial of Destiny』(原題)の公開が控えており、公開日を2週間離すことで観客の奪い合いを回避したとみられる。新たな公開日にはピクサーの『マイ・エレメント』、ジェニファー・ローレンス主演のR指定コメディ『No Hard Feelings』(原題)、ウェス・アンダーソン監督作でティルダ・スウィントン、トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、エイドリアン・ブロディ、マーゴット・ロビーら豪華キャストが出演するロマコメ『Asteroid City』(原題)も公開される。今年は治安びん乱、ハラスメント、不法侵入窃盗罪などで逮捕され、メディアを騒がせたエズラ。8月に「複雑なメンタルヘルスの問題を抱えており、継続的な治療を受け始めた。私の過去の行動で、怖がらせ、気分を悪くさせてしまったすべての方に謝罪したい」と声明を出した。『The Flash』にはエズラのほかマイケル・キートンとベン・アフレックが過去に演じたバットマン役で出演。今作が長編映画デビューとなるサッシャ・カジェが、スーパーガールを演じる。(賀来比呂美)
2022年12月07日